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拇印

ぼいん [0] 【拇印】
おや指の先の腹に朱肉や墨をつけ,印の代わりとして押すこと。また,その印。爪印。
→指印(シイン)

拇印

ぼいん【拇印】
a thumb impression.〜を押す seal with the thumb.→英和

拇指

ぼし [1] 【拇指・母指】
手の第一指。おやゆび。おおゆび。

拇趾

ぼし [1] 【拇趾】
足の第一指。

拈ず

ねん・ず 【捻ず・拈ず】 (動サ変)
ひねる。ひねって取る。「一枝の花を―・じ給ひしに/太平記 24」

拈り

ひねり [3] 【捻り・拈り・撚り】
(1)ひねること。ねじること。「腰の―が大事だ」
(2)普通と少しちがうように,工夫したり趣向をこらしたりすること。「―のある問題」
(3)「捻り技」に同じ。
(4)野球で,投手が球を投げる時,手首をねじって球に特殊な回転を与えること。「―を加える」
(5)「おひねり」に同じ。
(6)綛(カセ)を集めてねじり一単位としたもの。ねじり。
(7)江戸時代,罪人を捕らえるときに用いた道具の一。袖搦(ソデガラ)みなどの類。

拈り帛紗

ひねりぶくさ [4] 【捻り袱紗・拈り帛紗】
ふくさをひねって袋の形にし,小銭などを入れるようにしたもの。ねじぶくさ。

拈り書

ひねりぶみ 【捻り文・拈り書】
(1)細く裁った数枚の紙に事を書き付け,折りひねって籤(クジ)とし,探り取って占うもの。もみくじ。「―を取りて謀反(ミカドカタブ)けむ事を卜ふ/日本書紀(斉明訓)」
(2)「立(タ)て文(ブミ)」に同じ。

拈る

ひね・る [2] 【捻る・拈る・撚る】 (動ラ五[四])
(1)指先でつまんで回転させる。軽くねじる。「蛇口を―・る」「口髭(ヒゲ)を―・る」「銀煙管(ギンギセル)を―・りながら/社会百面相(魯庵)」
(2)体の一部をねじって回す。ねじって向きを変える。「体を―・って後ろを見る」「転んで足首を―・った(=捻挫(ネンザ)スル)」
(3)首を締めて殺す。「鶏(トリ)を―・る」
(4)手間どらずに簡単に相手をやっつける。「新人投手に―・られる」
(5)深く考える。
 (ア)考え出す。「小難かしい理窟を―・りさうな気色が見える/社会百面相(魯庵)」
 (イ)(「頭をひねる」の形で)良い考えを生み出そうと,一生懸命考える。知恵をしぼる。「頭を―・って考える」
 (ウ)(「首をひねる」の形で)問題が解決できずにあれこれ思案する。また,提出されたものが受け入れがたくて,どう処置したものかと思案する。首をかしげる。「専門家も首を―・っている問題」
(6)あれこれ考えて普通とは違う物にする。趣向をこらす。「―・った問題を作る」
(7)あれこれ考えて俳句などを作る。「一句―・る」
(8)つねる。「抓(ツ)みも―・らせ給へ/源氏(総角)」
(9)小銭を紙に包む。おひねりを作る。「幾らか紙に―・つて女中に遣つて置いて/雁(鴎外)」
[可能] ひねれる

拈出

ねんしゅつ [0] 【捻出・拈出】 (名)スル
(1)ひねり出すこと。苦心して考え出すこと。「妙案を―する」「軽快流暢の筆を以て日常の瑣事を―する/獺祭書屋俳話(子規)」
(2)無理算段して費用などをつくり出すこと。「費用を―する」

拈古

ねんこ [1] 【拈古】
〔仏〕 禅宗で,師が古人の公案などを示し,自分の理解を述べて批評すること。拈提(ネンテイ)。拈則。

拈華

ねんげ [1] 【拈華】
華(ハナ)をひねること。一般には,拈華微笑(ミシヨウ)の故事を踏まえて用いられる。

拈華微笑

ねんげみしょう [1] 【拈華微笑】
〔仏〕
〔五灯会元〕
釈迦が霊鷲山(リヨウジユセン)で華(ハナ)を拈(ヒネ)っていると,他の人々はその意を理解できなかったが,摩訶迦葉(マカカシヨウ)のみは理解して微笑した。そこで釈迦は,言語で説明できない仏教の真理が摩訶迦葉に伝わったと告げた,という説話。以心伝心による禅宗の伝法の始めを語る説話で,唐以後に作られたものらしい。

拈香

ねんこう [0] 【拈香】
(1)禅宗で,香を額より上に捧げること。また,香をたくこと。焼香。
(2)「拈香文(ブン)」の略。

拈香文

ねんこうぶん [3][0] 【拈香文】
〔拈香のあとに読む文の意〕
禅宗の僧が朗読する,死者に対する哀悼の文。

拉ぎ

ひしぎ [0] 【拉ぎ】
(1)ひしぐこと。「一―に取て伏せ/浄瑠璃・日本振袖始」
(2)(普通「ヒシギ」と書く)能管の最高音域の音。登場の囃子(ハヤシ)の冒頭や全曲の終わりなどに吹かれる鋭くヒィーと鳴る音。

拉ぎ楯

ひしぎたて 【拉ぎ楯】
数枚の楯を一本の竹竿に結び付けたもの。数人で持ち,敵の矢を防ぎながら進撃するのに使う。「持楯・―を突き寄せ突き寄せ/太平記 17」

拉く

みじ・く 【拉く】 (動カ四)
こまかに砕く。ひしぐ。[日葡]

拉ぐ

ひしぐ【拉ぐ】
crush;→英和
smash.→英和

拉ぐ

ひし・ぐ [2] 【拉ぐ】
■一■ (動ガ五[四])
(1)押してつぶす。「高慢の鼻を―・ぐ」「大竹を―・いで楯の面に当て/太平記 22」
(2)勢いをくじく。圧倒する。「鬼をも―・ぐ勢い」
(3)笛を軽く吹きならす。[日葡]
■二■ (動ガ下二)
⇒ひしげる

拉ぐ

ひさ・ぐ 【拉ぐ】
■一■ (動ガ四)
おしつぶす。ひしぐ。「家の十ばかり打ち―・がれて/撰集抄 7」
■二■ (動ガ下二)
つぶれる。ひしゃげる。「家の―・げける時/撰集抄 7」

拉ぐ

ひしゃ・ぐ [2] 【拉ぐ】
■一■ (動ガ五[四])
押しつぶす。「―・いだ缶」
■二■ (動ガ下二)
⇒ひしゃげる

拉げる

へしゃ・げる [0][3] 【拉げる】 (動ガ下一)
ぺしゃんこになる。ひしゃげる。「鼻が―・げる」

拉げる

ひしゃ・げる [0][3] 【拉げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 ひしや・ぐ
押しつぶされて平たくなる。押しつぶされていびつになる。「―・げた帽子」

拉げる

ひし・げる [3][0] 【拉げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 ひし・ぐ
押しつぶされて砕ける。ひしゃげる。「家が―・げる」

拉する

らっ・する [3] 【拉する】 (動サ変)[文]サ変 らつ・す
無理に引き連れて行く。拉致(ラチ)する。「婦女子を―・し去る」「与次郎は三四郎を―・して/三四郎(漱石)」

拉致

らっち [1] 【拉致】 (名)スル
「らち(拉致)」に同じ。

拉致

らち [1] 【拉致】 (名)スル
無理やりに連れて行くこと。らっち。「見知らぬ男に―される」

拉致する

らち【拉致する】
carry away;kidnap.→英和

拉葡日対訳辞書

ラポにちたいやくじしょ 【拉葡日対訳辞書】
〔原題 (ラテン) Dictionarium Latino Lusitanicum ac Iaponicum〕
キリシタン版の一。ラテン語・ポルトガル語・日本語の対訳辞書。1595年,天草刊。カレピノ(Calepino)のラテン語辞書をもとにして,約三万語のラテン語にポルトガル語・日本語を対訳させたもの。

拉麺

ラーメン [1] 【老麺・拉麺】
〔中国語。本来は引き伸ばして製する麺(メン)のこと〕
中国風の,梘水(カンスイ)麺を用いた汁そば。焼き豚・メンマなどを具に添えた醤油仕立てのものが普通。支那そば。中華そば。

拌麺

バンメン [1] 【拌麺】
〔中国語〕
中国料理で,具や調味料をあえた麺のこと。パンミエン。

はく [1] 【拍】
(1)音楽で,個々の音の持続(時間的な長さ)を規定する基本単位。多くの場合は等間隔の脈動で,手などを規則的に打ち鳴らして数えることができ,その長短がテンポ(速度)の遅速につながる。
(2)「モーラ{(2)}」に同じ。

拍動

はくどう [0] 【拍動・搏動】 (名)スル
(1)心臓が律動的に収縮運動をすること。
(2)生き生きと脈打つこと。「全羅馬(ローマ)の生活の脈は今此辻に―するかと/即興詩人(鴎外)」

拍子

ひょうし ヒヤウ― [3][0] 【拍子】
〔打ち鳴らす物・音・事の意〕
(1)音楽(主に西洋音楽)で,一小節内の拍数を表す単位。例えば,行進曲は二拍子,ワルツは三拍子。
(2)音楽(主に日本音楽)で,拍節を明確にするために打ち鳴らされる音。また,その楽器。手拍子・足拍子・笏拍子(シヤクビヨウシ)・銅拍子などはこの義による造語。雅楽で太鼓や笏拍子を「拍子」,能楽で四種の楽器を「四拍子(シビヨウシ)」と呼ぶのも同義である。
(3)日本音楽で,拍節法またはリズム型。雅楽の早(ハヤ)拍子・延(ノベ)拍子・只(タダ)拍子・三度拍子など,能楽の拍子合(アイ)・拍子不合(アワズ)・地(ジ)拍子など,種目・曲種により多様な意味・用法がある。
(4)雅楽・近世邦楽で,楽曲・楽章などの長さを表す単位。雅楽では一定拍数(拍節法により異なる)の楽句を単位として数え,「この曲は拍子二十」などという。近世邦楽では二拍一組みを単位(第一拍を「表間(オモテマ)」,第二拍を「裏間(ウラマ)」と呼ぶ)とし,「各段は五十二拍子」などという。
(5)「拍」に同じ。
(6)物事の調子・具合・勢いなど。「オールの―が乱れる」
(7)音楽や踊りに合わせて,手を打ったり声をかけたりして調子をとること。「―を取る」「―を合わせる」
(8)(多く「…した拍子に」の形で)ある動作をしたちょうどその時。そのはずみ。とたん。「転んだ―に靴がぬげる」
(9)俳諧で,支考が唱えた付合方法論「七名(シチミヨウ)八体(ハツタイ)」の七名の一。前句の句勢に応じて句を付ける方法。はしり。

拍子

ひょうし【拍子】
time;→英和
(a) rhythm.→英和
〜を合わせる keep time <to,with> .〜をとる beat time.

拍子

ひゃくし 【拍子・百師】
「ひょうし(拍子)」に同じ。[名義抄]

拍子幕

ひょうしまく ヒヤウ― [3] 【拍子幕】
歌舞伎で,幕を閉じるときの拍子木の打ち方。木頭(キガシラ)を大きく打ち,次に細かく刻んで打ち,引き終わった所で止木(トメギ)を入れる。世話物に多く用いられる。

拍子抜け

ひょうしぬけ ヒヤウ― [0] 【拍子抜け】 (名)スル
張り合いがぬけること。「―してやる気がなくなる」

拍子木

ひょうしぎ ヒヤウ― [3] 【拍子木】
打ち合わせて鳴らす,堅い木で作った二本の四角い棒状の音具。柝(キ)。

拍子木

ひょうしぎ【拍子木(を打つ)】
(strike) clappers.

拍子木切り

ひょうしぎきり ヒヤウ― [4] 【拍子木切り】
野菜の切り方の一。四角な棒状に細く切るもの。

拍子物

ひょうしもの ヒヤウ― [0] 【拍子物】
(1)祭礼のときなど舞囃子(マイバヤシ)・太鼓などで拍子をとる余興。
(2)そのときのはずみや調子で,よかったり悪かったりするもの。

拍子盤

ひょうしばん ヒヤウ― [0] 【拍子盤】
能や長唄の稽古のとき,張り扇で打って拍子をとる長方形の木の盤。張り盤。

拍子舞

ひょうしまい ヒヤウ―マヒ [0] 【拍子舞】
歌舞伎舞踊で,その一部を演者が三味線の拍子に合わせて歌いながら舞う小舞(コマイ)形式のもの。
→小舞

拍子記号

ひょうしきごう ヒヤウ―ガウ [4] 【拍子記号】
楽曲の拍子{(1)}を表示する記号。分数の形で記され,分母は拍の単位,分子は一小節の拍数を表す。例えば,¾(四分の三拍子)は四分音符を一拍とする三拍子を表す。

拍手

かしわで カシハ― [0] 【柏手・拍手】
神を拝する時,両手のてのひらを打ち合わせて音を立てること。開手(ヒラテ)。

拍手

はくしゅ【拍手】
clapping of hands;applause (称賛の).→英和
〜を送る clap[applaud] <a person> .→英和
〜する clap one's hands;applaud.→英和

拍手

はくしゅ [1] 【拍手】 (名)スル
両手を打ち合わせて,音をたてること。手を打ち合わせて,賞賛や賛成の気持ちを表すこと。「―を送る」「―して迎える」

拍手喝采

はくしゅかっさい [1] 【拍手喝采】 (名)スル
手をたたき,大声でほめたたえること。

拍板

びんざさら [3] 【編木・拍板】
田楽(デンガク)などに用いる楽器。数十枚の札状の小さな板をつづり合わせたもの。両端の取っ手を握って動かすと,板同士が打ち合って音が鳴る。ささら。ささらぎ。
〔「簓(ササラ)」とは別物〕
編木[図]

拍板

はくはん [0] 【拍板】
中国の打楽器の一。硬い板を何枚か重ねて端を皮紐(カワヒモ)でまとめ,両端を持って打ち鳴らす。

拍節

はくせつ [0] 【拍節】
音楽で,一定数の拍が一まとまりをなし,アクセントの周期的反復によって時間的な流れを区切る単位。小節と,それより大きな単位のものをも含めていう。

拍節器

はくせつき [4] 【拍節器】
メトロノームのこと。

拍車

はくしゃ [0] 【拍車】
乗馬靴のかかとに取り付ける金具。馬の腹部を圧迫して,御すのに用いる。
〔明治期に西洋から入った〕

拍車

はくしゃ【拍車】
a spur.→英和
〜をかける spur <one's horse,a person> .

拐ふ

かど・う カドフ 【勾引ふ・拐ふ】
■一■ (動ハ四)
(1)誘う。「山風の花の香―・ふふもとには/後撰(春中)」
(2)かどわかす。「江田へ―・はれたるなり/とはずがたり 5」
■二■ (動ハ下二)
かどわかす。「藤太は信田殿を―・へて売らんため/幸若・信太」

拐取

かいしゅ [1] 【拐取】
〔法〕 誘拐と略取の併称。

拐帯

かいたい [0] 【拐帯】 (名)スル
(1)預けられた金品を持って行方をくらますこと。持ち逃げ。「公金を―する」
(2)誘拐。「身は賊の為に―せられて/花柳春話(純一郎)」

拐引

かいいん [0] 【拐引】 (名)スル
人をだまして,他所に連れて行くこと。かどわかすこと。誘拐。

拒ぎ

ふせぎ [3] 【防ぎ・禦ぎ・拒ぎ】
〔古くは「ふせき」〕
(1)ふせぐこと。また,そのための道具。「―にまわる」「帋子(カミコ)一衣(エ)は夜の―/奥の細道」
(2)遊里で,用心棒をいう。「近所の―をよびにやり/洒落本・寸南破良意」

拒む

こば・む [2] 【拒む】 (動マ五[四])
(1)要求・依頼・働きかけなどを断る。拒否する。「要求を―・む」「来(キタ)る者は―・まず」
(2)進むのをとどめる。はばむ。「楚も兵を発して呉の兵を―・むぞ/史記抄 9」

拒む

こばむ【拒む】
refuse <a request> ;→英和
reject <a proposal> ;→英和
deny <a person> admission.

拒む

つき・む 【拒む】 (動マ四)
断る。こばむ。固辞する。「―・みて言ふにこそと思ひて/宇治拾遺 14」

拒否

きょひ【拒否】
(a) denial;→英和
(a) refusal;→英和
rejection.〜する deny;→英和
refuse;→英和
reject;→英和
veto <a bill> .→英和
‖拒否権 <exercise> a veto.拒否反応 a rejection reaction[symptom];an immune reaction[response](抗原抗体反応).

拒否

きょひ [1] 【拒否】 (名)スル
こばみ,ことわること。
⇔承諾(シヨウダク)
「返答を―する」

拒否反応

きょひはんのう [3] 【拒否反応】
⇒拒絶反応(キヨゼツハンノウ)

拒否権

きょひけん [2][3] 【拒否権】
〔veto〕
(1)同意を拒むことによって,決議の成立を阻止しうる権限。
(2)立法機関が可決した法律の成立を,行政機関の長がその承認を拒否することにより阻止しうる権限。アメリカ大統領のもつ法律拒否権など。
(3)国連の安全保障理事会の常任理事国のもつ決議阻止権。手続き事項以外の実質問題については,常任理事国のうち一国でも反対すれば決議が成立しない。

拒捍使

きょかんし [2] 【拒捍使】
⇒こかんし(拒捍使)

拒捍使

こかんし [2] 【拒捍使】
〔「きょかんし」とも〕
平安時代,官物の納付や労役を拒む者を取り締まるために,諸国に置かれた官人。検非違使(ケビイシ)が補せられた。

拒断

きょだん [0] 【拒断】 (名)スル
申し出や要求などをこばんで断ること。「これを―したり/日乗(荷風)」

拒止

きょし [1] 【拒止】 (名)スル
こばみとめること。阻止。「堅塞を固守して,飽くまで攻撃軍を―せん/肉弾(忠温)」

拒絶

きょぜつ【拒絶】
(a) refusal;→英和
(a) rejection;(a) denial.→英和
〜する refuse;→英和
reject;→英和
decline;→英和
deny.→英和
‖拒絶反応 a (an immunological) rejection.

拒絶

きょぜつ [0] 【拒絶】 (名)スル
要求や頼みをことわること。「要求を―する」

拒絶反応

きょぜつはんのう [4] 【拒絶反応】
(1)移植された組織や臓器を拒絶しようとする個体の防御反応の一。一種の免疫反応。拒否反応。
(2)内容の理解まで立ち入らずに,物事について拒否の態度を表すこと。「政治的な話題には―を示す」

拒絶症

きょぜつしょう [0][3] 【拒絶症】
精神分裂症の症状の一。他人の命令に対し逆の態度や行動をしたりすること。

拒絶証書

きょぜつしょうしょ [4] 【拒絶証書】
手形・小切手の所持人が支払いまたは引き受けを拒絶された場合に,その事実を証明し手形上の権利の行使または保全に必要な行為をしたことを証明するための公正証書。

拒食症

きょしょくしょう【拒食症】
anorexia (nervosa).→英和

拒食症

きょしょくしょう [0] 【拒食症】
食物をとることを拒否する症状。思春期の女性の神経性食欲不振症(思春期やせ症)に典型的にみられる。
→異常食欲

拓務省

たくむしょう 【拓務省】
戦前の内閣の一省。朝鮮総督府・台湾総督府など植民地の事務や海外拓殖事業に関する事務をつかさどった。1929年(昭和4)に創設,42年大東亜省に編入。

拓地

たくち [0] 【拓地】
未開の土地をきりひらくこと。開墾。

拓墨

たくぼく [0] 【拓墨】
拓本をとること。

拓士

たくし [1] 【拓士】
昭和の初め,満州開拓のため大陸に渡った人たちの称。

拓本

たくほん [0] 【拓本】
石碑や金属器などに刻まれた文字や模様を,紙を当てて写し取ったもの。石摺(イシズ)り。
→乾拓(カンタク)
→湿拓(シツタク)

拓植

たくしょく [0] 【拓殖・拓植】 (名)スル
未開の土地を開拓し,そこに移り住むこと。

拓殖

たくしょく [0] 【拓殖・拓植】 (名)スル
未開の土地を開拓し,そこに移り住むこと。

拓殖

たくしょく【拓殖】
colonization;development (開発).→英和
〜する colonize;→英和
develop.→英和
‖拓殖銀行 a colonial bank.

拓殖大学

たくしょくだいがく 【拓殖大学】
私立大学の一。1900年(明治33)創立の台湾協会学校を起源とし,数回の名称変更を経て,49年(昭和24)紅陵大学として設立。52年現名に改称。本部は東京都文京区。

拓落

たくらく [0] 【拓落】
落ちぶれること。

拓落失路

たくらくしつろ [5] 【拓落失路】
落ちぶれて失意の底に沈むこと。「文三は―の人/浮雲(四迷)」

拓跋珪

たくばつけい 【拓跋珪】
(371-409) 中国,北魏の初代皇帝(在位 386-409)。廟号(ビヨウゴウ)は太祖。諡(オクリナ)は道武帝。拓跋部を統一し,平城(大同)に都し,中国的王朝を創始した。

拓跋魏

たくばつぎ 【拓跋魏】
⇒魏(ギ)(3)

拗い

すね・い 【拗い】 (形)
〔中世語〕
すねている。ひねくれている。「―・イヒト/日葡」

拗く

ねじ・く ネヂク 【拗く】 (動カ下二)
⇒ねじける

拗くれる

ねじく・れる ネヂ― [4] 【拗くれる・捩くれる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 ねぢく・る
(1)物の形がゆがんだり曲がったりする。ねじれる。「風で―・れた枝」
(2)心が素直でない。ひねくれる。ねじける。「性質が―・れている」

拗けがまし

ねじけがま・し ネヂケ― 【拗けがまし】 (形シク)
(1)ひねくれているようだ。「いと口惜しく,―・しきおぼえだになくは/源氏(帚木)」
(2)いかにも不自然だ。「ゆかり睦び,―・しき様にて/源氏(少女)」

拗けし

ねじけ・し ネヂケシ 【拗けし】 (形ク)
ねじけている。ひねくれている。「国王の心極めて―・くて/今昔 4」

拗ける

こじ・ける 【拗ける】 (動カ下一)[文]カ下二 こじ・く
〔中世・近世語〕
(1)「こじれる」に同じ。「気負ひが抜ければ身請けが―・けて/浮世草子・禁短気」
(2)生煮えになる。[日葡]

拗ける

ねじける【拗ける】
[ゆがむ]be twisted;be distorted;→英和
become perverse (ひねくれる).→英和
拗けた perverse;distorted.

拗ける

ねじ・ける ネヂケル [3] 【拗ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ねぢ・く
(1)物の形がゆがんだりねじれたりする。ねじくれる。「―・けた木」「八重桜は…いとこちたく―・けたり/徒然 139」
(2)心が素直でない。ひねくれる。「心の―・けた人」

拗じる

ね・じる ネヂル [2] 【捩じる・捻じる・拗じる】 (動ザ上一)[文]ダ上二 ね・づ
(1)「捩(ネジ)る(五段活用){■一■(1)}」に同じ。現代語では,「ねじ切る」「ねじこむ」「ねじ曲げる」など,主として複合語の中で用いられる。「雁の頸を―・ぢて殺して/今昔 10」
(2)「捩(ネジ)れる」に同じ。「柱ガ―・ヂタ/日葡」

拗ぢ上戸

ねじじょうご ネヂジヤウゴ 【捩ぢ上戸・拗ぢ上戸】
酒に酔うと,人にからむ癖。また,その癖のある人。「―句読のきれぬくだをまき/柳多留 35」

拗づ

ね・ず ネヅ 【捩づ・捻づ・拗づ】 (動ダ上二)
⇒ねじる(動ザ上一)

拗ぬ

す・ぬ 【拗ぬ】 (動ナ下二)
⇒すねる

拗ねくろしい

すねくろし・い 【拗ねくろしい】 (形)[文]シク すねくろ・し
〔近世語〕
すねたようである。ひねくれている。「さつても当の違うたあの―・しいお顔わい/浄瑠璃・栬狩」

拗ねはたばる

すねはたば・る 【拗ねはたばる】 (動ラ四)
すねて強情を張る。「情知らぬ親方と,―・つて/浄瑠璃・傾城酒呑童子」

拗ねる

す・ねる [2] 【拗ねる】 (動ナ下一)[文]ナ下二 す・ぬ
(1)自分の思うとおりにならないため,ぐずぐずと逆らう態度をとる。「―・ねて泣く」「世を―・ねる」
(2)ひねくれている。「百姓は意地の―・ねたる物にて/甲陽軍鑑(品一二)」

拗ねる

すねる【拗ねる】
be sulky[peevish];be cynic.

拗ね拗ねし

すねすね・し 【拗ね拗ねし】 (形シク)
〔「すねずねし」とも〕
物の形や心がひどくねじまがっている。「かたち醜くふつつかにて,心迄―・しく/浄瑠璃・日本振袖始」

拗ね木

すねき [0] 【拗ね木】
ねじまがった木。

拗ね者

すねもの【拗ね者】
a cynic;a peevish fellow.

拗ね者

すねもの [0] 【拗ね者】
ひねくれて他人と調和しない人。つむじまがり。「世の―」

拗らす

こじら・す [3] 【拗らす】
■一■ (動サ五[四])
「こじらせる」に同じ。「問題を―・す」「風邪を―・す」
■二■ (動サ下二)
⇒こじらせる

拗らす

こじらす【拗らす】
aggravate <one's disease> ;→英和
complicate <matters> .→英和

拗らせる

こじら・せる [4] 【拗らせる】 (動サ下一)[文]サ下二 こじら・す
(1)物事をもつれさせる。解決をむずかしくさせる。「問題を―・せる」「不用意な発言で二人の関係を―・せてしまった」
(2)(病気などを)なおりにくくさせる。悪くして長びかせる。「風邪を―・せて肺炎になる」

拗る

ねじ・る ネヂル [2] 【捩る・捻る・拗る】
■一■ (動ラ五[四])
〔上二段動詞「捩(ネ)づ」の四段化。近世以降の語〕
(1)細長い物の両端を,互いに逆の方向に力を加えて回す。また,一方を押さえて他方に力を加えて回す。ひねり曲げる。「腕を―・る」「体を左右に―・る」
(2)栓などを右または左に回す。ひねる。「ガス栓を―・る」
[可能] ねじれる
■二■ (動ラ下二)
⇒ねじれる

拗る

こじ・る 【拗る】 (動ラ下二)
⇒こじれる

拗れ

ねじれ ネヂレ [3] 【捩れ・捻れ・拗れ】
(1)ねじれること。また,ねじれたもの。「綱の―を直す」
(2)〔物〕 一端を固定した柱状の物体に,中心軸を軸とする偶力が加えられたとき,その物体に起こる変形。

拗れ

こじれ [3] 【拗れ】
こじれること。こじれた状態。

拗れる

こじ・れる [3] 【拗れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 こじ・る
(1)関係や交渉などがもつれてうまくいかなくなる。事態がもつれる。「余計な口出しで話が―・れてしまった」
(2)病気が治らず長引く。悪化する。「しろうと療法では病気が―・れてしまう」
(3)心がねじける。ひねくれる。「癖づきし心は組糸をときたる如く,はても無く―・れて/暗夜(一葉)」

拗れる

こじれる【拗れる】
be twisted (ねじれる);go sour (人間関係が);grow worse;get complicated.

拗れる

ねじれる【拗れる】
⇒拗ける.

拗れる

ねじ・れる ネヂレル [3] 【捩れる・捻れる・拗れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 ねぢ・る
(1)ねじった状態になる。「ネクタイが―・れている」
(2)人の心が素直でなくなる。ひねくれる。ねじける。「―・れた根性」
(3)筋の通らない状態になる。「文脈が―・れている」

拗人

ねじけびと ネヂケ― 【拗人・佞人】
心のねじけた人。よこしまな人。「かの縁連らの―をいかで除かん/読本・八犬伝 9」

拗体

おうたい アウ― [0] 【拗体】
〔「ようたい」とも〕
漢詩で,平仄式(ヒヨウソクシキ)に合わない律詩・絶句。杜甫の詩に多い。

拗体

ようたい エウ― [0] 【拗体】
⇒おうたい(拗体)

拗長音

ようちょうおん エウチヤウオン [3] 【拗長音】
拗音の母音が長母音のもの。すなわち,キャー・キュー・キョーなど,現代仮名遣いで「きゃあ」「きゅう」「きょう」のように表記される音。中古まではキウ・ケウ・キョウ・キャウなどと発音されていたものが,[iu][eu][ou][au] など連続する二つの母音が長音化した結果,中世以降,拗長音は特に多くのものが行われるようになった。

拗音

ようおん【拗音】
a contracted sound.

拗音

ようおん エウ― [1] 【拗音】
日本語の音節のうち,「キャ」「シュ」「チョ」「クヮ」のように二字の仮名で書き表すもの。例えば,カ [ka] の子音と母音の間に,半母音 [j] が入ってキャ [kja] となり,半母音 [w] が入ってクヮ [kwa] となるの類。本来の日本語の音節にはなく,漢字音をとり入れたために生じたもの。ヤ・ユ・ヨを添えて表す開拗音と,ワ(ヰ・ヱ)を添えて表す合拗音との二種類がある。現代仮名遣いでは,前者は,イ段の仮名に小文字の「や」「ゆ」「よ」を添えて書く(「きゃ」「しゅ」「ちょ」など)が,後者は特にこれを表記することはしない。もっとも,歴史的仮名遣いでは,「く」「ぐ」に「わ」を添えて書く(「くゎ」「ぐゎ」の類)。
⇔直音

拘う

かかずら・う カカヅラフ [4] 【係う・拘う】 (動ワ五[ハ四])
(1)(面倒なことに)かかわりを持つ。関係する。かかわる。「そんなことに―・ってはいられない」
(2)ささいなことやつまらないことにこだわる。拘泥する。「つまらないことに―・う」
(3)仕事に携わる。従事する。「なにがしの朝臣の小鷹に―・ひて/源氏(松風)」
(4)つきまとう。まといつく。「懸想だち,涙を尽し―・はむも/源氏(夕霧)」

拘わらず

かかわらず カカハラ― [3] 【拘わらず】 (連語)
(多く「に」や「にも」の下に付けて)
(1)関係なく。かまわず。「晴雨に―出発する」
(2)…であるのに。「悪条件にも―登頂に成功した」

拘わらず

−かかわらず【−拘わらず】
(1) in spite of;notwithstanding.→英和
(2) regardless of;irrespective of (関係なく).
晴雨に〜 rain or shine;whether it rains or not.

拘わる

かかわ・る カカハル [3] 【係わる・関わる・拘わる】 (動ラ五[四])
(1)関係をもつ。「人命に―・る問題だ」「沽券(コケン)に―・る」
(2)こだわる。かかずらう。《拘》「小事に―・ってる時ではない」
[可能] かかわれる

拘係

くけい [0] 【拘係】 (名)スル
とらえること。こうけい。「今譲四郎を―しようとする時は/伊沢蘭軒(鴎外)」

拘儒

くじゅ [1] 【拘儒】
融通のきかない学者。こうじゅ。「能く―たることを免れしめただけが/伊沢蘭軒(鴎外)」

拘制

こうせい [0] 【拘制】 (名)スル
行動などの自由を制限すること。「人の自由を―する煩雑なる法令が/蜃中楼(柳浪)」

拘引

こういん [0] 【勾引・拘引】 (名)スル
(1)捕らえて,連行すること。「手を取りたり,怒りて―する為にや/鉄仮面(涙香)」
(2)裁判所が被告人・証人などを一定の場所に引致する裁判およびその執行。召喚に応じない場合などに令状(勾引状)を発行して行う。
(3)かどわかすこと。誘拐すること。[日葡]

拘引する

こういん【拘引する】
arrest;→英和
take <a person> into custody.拘引状 a warrant (of arrest).→英和

拘攣

こうれん [0] 【拘攣】 (名)スル
手足などの筋がひきつること。痙攣(ケイレン)。「腰部の―のために,寝がへりだに出来ず/渋江抽斎(鴎外)」

拘束

こうそく【拘束】
restriction;restraint.→英和
〜する restrict;→英和
restrain;→英和
bind.→英和
〜されない free.→英和
‖拘束時間《労働》compulsory working hours.拘束服 a straitjacket.拘束力 binding force.

拘束

こうそく [0] 【拘束】 (名)スル
(1)捕らえて,行動の自由を奪うこと。「身柄を―する」
(2)行動や判断の自由を制限すること。「内規に―される」

拘束力

こうそくりょく [4] 【拘束力】
(1)行動を制限したり,強制したりする効力。
(2)〔法〕 行政行為がその内容に応じて相手方および当該行政庁を拘束する効力。
→公定力

拘束名簿式比例代表制

こうそくめいぼしきひれいだいひょうせい [0][0] 【拘束名簿式比例代表制】
比例代表制の一方式。当選人となるべき順位をあらかじめ定めた候補者名簿を提出した政党に対して投票を行い,得票数に応じて政党に議席が配分されたのち,名簿の順位に従って当選人が決定されるもの。

拘束時間

こうそくじかん [5] 【拘束時間】
休憩時間を含む労働時間。
→実働時間

拘束預金

こうそくよきん [5] 【拘束預金】
銀行が預金者の自由な処分を制限している預金。担保にとった担保預金,担保権を設定せずに預金を留保する見合わせ預金,正式に担保はとらず担保書類の一部を保有する見返り預金など。

拘枳羅

くきら [1] 【拘耆羅・拘枳羅・倶伎羅】
〔梵 kokila 好声鳥・美音鳥などと訳す〕
(1)インドにいる,ホトトギスに似た黒い鳥。姿は醜いが,声音は美しい。倶翅羅(クシラ)。鳩夷羅(クイラ)。
(2)ホトトギスの異名。

拘泥

こうでい [0] 【拘泥】 (名)スル
気にしてとらわれること。こだわること。「ささいな事に―する」

拘泥する

こうでい【拘泥する】
adhere[stick]to <formality> ;be particular about <trifles> .

拘留

こうりゅう [0] 【拘留】 (名)スル
(1)捕らえてとどめておくこと。
(2)自由の剥奪を内容とする刑罰(自由刑)で,一日以上三〇日未満,犯罪人を拘留場に拘置するもの。「―に処せられる」
→勾留(コウリユウ)

拘留

こうりゅう【拘留】
detention;→英和
<take in> custody.→英和
〜する detain;→英和
lock up.〜中 in detention[custody].‖拘留状(所) a warrant (house) of detention.

拘留孫仏

くるそんぶつ 【拘留孫仏】
〔梵 Krakucchandha-buddha〕
〔仏〕 過去七仏の第四。現在の世界が成立安定して続く時代に現れる千仏の第一。くるそん。

拘禁

こうきん【拘禁】
detention;→英和
confinement.→英和
〜する detain;→英和
confine;→英和
imprison.→英和

拘禁

こうきん [0] 【拘禁】 (名)スル
(1)捕らえて,とじこめておくこと。監禁。「詩人を―せし牢舎/即興詩人(鴎外)」
(2)〔法〕 逮捕後の身体の拘束で,比較的長期のものの称。
→抑留

拘禁反応

こうきんはんのう [5] 【拘禁反応】
拘禁{(1)}された状況に反応して起こる精神障害。神経症,気分の変調,妄想・幻覚など,さまざまな症状が現れる。

拘縮

こうしゅく [0] 【拘縮】
(1)筋肉の持続性収縮。痙縮(ケイシユク)。
(2)関節の動きが制限された状態。皮膚・筋肉などの関節周囲の軟部組織の収縮によって起こる。
→強直(キヨウチヨク)

拘繋

こうけい [0] 【拘繋】 (名)スル
捕らえてつないでおくこと。

拘置

こうち [1][0] 【拘置】 (名)スル
(1)人の自由を奪って,一定の場所に監禁すること。「留置所に―する」
(2)死刑・懲役・禁錮の言い渡しを受けた者を監獄(拘置監)に,拘留の言い渡しを受けた者を拘留場に,それぞれ拘禁すること。

拘置する

こうち【拘置する】
detain;→英和
confine.→英和
拘置所 a detention house;a prison.→英和

拘置所

こうちしょ [0][4] 【拘置所】
拘置{(2)}を取り扱う刑事施設。

拘置監

こうちかん [3] 【拘置監】
監獄の一種で,拘置{(2)}の用に供する場所。現在,施設名としては拘置所という。

拘耆羅

くきら [1] 【拘耆羅・拘枳羅・倶伎羅】
〔梵 kokila 好声鳥・美音鳥などと訳す〕
(1)インドにいる,ホトトギスに似た黒い鳥。姿は醜いが,声音は美しい。倶翅羅(クシラ)。鳩夷羅(クイラ)。
(2)ホトトギスの異名。

拘]わる

かかわる【係[関・拘]わる】
(1) be concerned in;take part <in an enterprise> ;have to do with <the affair> (関係する).
(2) affect;→英和
reflect on (影響する).

せつ [1] 【拙】
■一■ (名・形動)[文]ナリ
まずいこと。へたなこと。また,そのさま。「その策は―の―なるものだ」「其前に朱泥の色をした―な花活(ハナイケ)が飾つてある/門(漱石)」
■二■ (代)
一人称。男性が自分のことを謙遜していう語。近世,遊里などで半可通や幇間(ホウカン)などが用いた。「―も遅参に及んでは,その罪また軽からずす/滑稽本・七偏人」

拙い

つたない【拙い】
poor;→英和
clumsy;→英和
awkward;→英和
unlucky (不運).→英和

拙い

つたな・い [3] 【拙い】 (形)[文]ク つたな・し
(1)物事に巧みでない。へたである。まずい。「―・い文章」「―・い筆跡」
(2)能力が劣っている。おろかである。「―・い者ですがどうぞよろしく」
(3)運が悪い。「武運―・く討ち死にする」
(4)卑しい。見苦しい。「大王は極めて美(ウルワ)しく在(マシマ)す,我は極めて―・し/今昔 3」
(5)ひきょうである。意気地がない。「異者ども集まりて,―・し,―・し,弱し,弱し,と云ひければ/今昔 27」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)

拙下

せっか 【拙下】 (代)
一人称。近世,男子が自らをへりくだっていう語。拙者。下拙(ゲセツ)。[書言字考節用集]

拙作

せっさく [0] 【拙作】
(1)へたな作品。
(2)自分の作品をへりくだっていう語。

拙僧

せっそう [1][0] 【拙僧】 (代)
一人称。僧侶が自分のことをへりくだっていう語。愚僧。

拙劣

せつれつ [0] 【拙劣】 (名・形動)[文]ナリ
へたであること。まずいこと。また,そのさま。「―な文章」
[派生] ――さ(名)

拙劣な

せつれつ【拙劣な】
clumsy;→英和
awkward;→英和
unskillful.→英和

拙句

せっく [1][0] 【拙句】
(1)へたな俳句。
(2)自分の俳句をへりくだっていう語。

拙吟

せつぎん [0] 【拙吟】
(1)へたな詩歌。へたな吟声。
(2)自分の詩歌,または吟声をへりくだっていう語。

拙夫

せっぷ [1] 【拙夫】
■一■ (名)
つまらない男。くだらない男。
■二■ (代)
一人称。男子が自らをへりくだっていう語。[日葡]

拙妻

せっさい [0] 【拙妻】
自分の妻をへりくだっていう語。

拙子

せっし 【拙子】 (代)
一人称。男子が自らをへりくだっていう語。多く武士が用いた。拙者。「―が孤露の草の一葉のかくろへだにかれはて侍るに/老のくりごと」

拙子

せっす 【拙子】 (代)
「せっし(拙子)」に同じ。[日葡]

拙宅

せったく [0] 【拙宅】
自分の家をへりくだっていう語。「ぜひ―へお越し下さい」

拙守

せっしゅ [1] 【拙守】
スポーツで,まずい守備。へたな守り。

拙家

せっか [1] 【拙家】
自分の家をへりくだっていう語。

拙家

せっけ [1] 【拙家】
「せっか(拙家)」に同じ。

拙悪

せつあく [0] 【拙悪】 (名・形動)[文]ナリ
拙劣で粗悪な・こと(さま)。「その書―なるを以て/西国立志編(正直)」

拙戦

せっせん [0] 【拙戦】
まずい戦い。また,スポーツの試合などで,見るべき内容の乏しい戦い。

拙技

せつぎ [1] 【拙技】
(1)下手な演技。
(2)自分の技芸をへりくだっていう語。

拙攻

せっこう [0] 【拙攻】
スポーツ競技で,むだの多いまずい攻撃をすること。「―を繰り返す」

拙文

せつぶん [0] 【拙文】
(1)へたな文。まずい文。
(2)自分の書いた文をへりくだっていう語。

拙歌

せっか [1] 【拙歌】
自作の歌をへりくだっていう語。

拙生

せっせい [0] 【拙生】 (代)
一人称。男子が自分をへりくだっていう語。主として書簡文などで用いる。小生。愚生。

拙稿

せっこう [0] 【拙稿】
自分の原稿をへりくだっていう語。

拙筆

せっぴつ [0] 【拙筆】
(1)下手な字。まずい筆跡。
(2)自分の書いた字をへりくだっていう語。

拙策

せっさく [0] 【拙策】
(1)まずい策略。
(2)自分の考えた策略をへりくだっていう語。

拙老

せつろう 【拙老】 (代)
一人称。老人が自らをへりくだっていう語。[日葡]

拙者

せっしゃ [0] 【拙者】 (代)
一人称。男子が自らをへりくだっていう語。主として武士が用いた。わたし。われ。「―も無事でござります/咄本・鹿の子餅」

拙著

せっちょ [1] 【拙著】
自分の著作をへりくだっていう語。

拙訳

せつやく [0] 【拙訳】
(1)まずい翻訳・訳文。
(2)自分の翻訳・訳文をへりくだっていう語。

拙詠

せつえい [0] 【拙詠】
自分の詠んだ詩歌をへりくだっていう語。

拙論

せつろん [0] 【拙論】
(1)筋の立たないまずい議論。
(2)自分の議論をへりくだっていう語。

拙走

せっそう [0] 【拙走】
判断の悪い,まずい走塁。

拙速

せっそく [0] 【拙速】
出来は悪いが仕上がりは速いこと。
⇔巧遅
「―を避ける」「―主義」

拙速の

せっそく【拙速の】
rough-and-ready;hasty.→英和
‖拙速主義 a rough-and-ready method.

拙陋

せつろう [0] 【拙陋】 (名・形動)[文]ナリ
見識が狭くかたくなである・こと(さま)。「愚民の結社は…尤(モツトモ)卑下―なる者にして/明六雑誌 14」

招かれざる客

招かれざる客
歓迎されない客。迷惑な客。

招き

まねき [3] 【招き】
(1)招くこと。招待すること。「―に応ずる」
(2)「招き看板」に同じ。
(3)江戸時代,劇場の木戸で役者の名と役割を読み上げ,声色などを使って客を呼ぶこと。また,その人。
(4)近世,幟(ノボリ)の竿(サオ)の先につけた,細長い小旗。「旗竿の頭に―を付たり/黒田家譜」
(5)烏帽子(エボシ)の正面の部分の名。立烏帽子では上部の前に突き出ている部分,折烏帽子では三角形の部分。
(6)近世,航行中の船から他船や陸上に対する合図のために掲げた印。

招き

まねき【招き】
⇒招待.

招き入れる

まねきい・れる [5] 【招き入れる】 (動ラ下一)
招いて,家や部屋の中へ入れる。招(シヨウ)じ入れる。

招き寄せる

まねきよ・せる [5] 【招き寄せる】 (動サ下一)[文]サ下二 まねきよ・す
手などで合図をして近くへ来させる。呼んで近くへ来させる。「友人を―・せる」

招き猫

まねきねこ [4] 【招き猫】
前足で,人を招く形をした猫の置物。客を招くとして商家などで飾る縁起物。

招き看板

まねきかんばん [4] 【招き看板】
江戸時代の歌舞伎劇場看板。
(1)江戸で,当たり的(マト)に大入り札を貼りつけて出したもの。また,狂言中の一場面を切り出しにして飾ったもの。釣り看板。
(2)京坂で,臨時出演の俳優の名を書いた庵(イオリ)看板。

招き造り

まねきづくり [4] 【招き造り】
片流れ屋根の上部を折り曲げた,切妻造りに似た屋根の造り方。また,切妻造りの屋根の両面の長さが著しく違うもの。
招き造り[図]

招く

まねく【招く】
[手招き]beckon;→英和
[招待]invite[ask] <a person to tea> ;→英和
[ある事態を]cause[bring about] <a disaster> ;→英和
incur <a heavy loss> (受ける).→英和

招く

まね・く [2] 【招く】 (動カ五[四])
(1)人を,手を振るなどの合図をして近くへ来させる。手まねく。「子供を―・く」
(2)用意をととのえて,人に来てもらう。
 (ア)ふさわしい状況をつくったり,地位を用意したりして,人に来てもらう。「外国から音楽家を―・く」「顧問に―・く」
 (イ)客として来てもらう。「新居に友達を―・く」
(3)当然の結果として身に受ける。「破綻を―・く」「災いを―・く」「危険を―・く」
(4)手で合図する。手まねで知らせる。「あなかま,と―・き制すれども/枕草子 3」
[可能] まねける

招く

お・く ヲク 【招く】 (動カ四)
〔後世「おぐ」とも〕
まねき寄せる。呼び寄せる。「妓を―・ぎて晩餐を食し/日乗(荷風)」「月立ちし日より―・きつつうち慕(ジノ)ひ/万葉 4196」

招じる

しょう・じる セウ― [0][3] 【招じる】 (動ザ上一)
〔サ変動詞「招ずる」の上一段化〕
「招ずる」に同じ。「宴会に―・じる」

招じ入れる

しょうじい・れる [5][0] シヤウジ― 【請じ入れる】 ・ セウジ― 【招じ入れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 しやうじい・る
客などを案内して自分の家や部屋の中に入れる。招き入れる。「応接間に―・れる」

招ずる

しょう・ずる セウ― [0][3] 【招ずる】 (動サ変)[文]サ変 せう・ず
まねく。「自宅に―・じてもてなす」

招募

しょうぼ セウ― [1] 【招募・召募】 (名)スル
まねきつのること。呼び集めること。募集。「―せし生疎なる兵/西国立志編(正直)」

招呼

しょうこ セウ― [1] 【召呼・招呼】 (名)スル
招き呼ぶこと。呼びよせること。「暫(シバラ)くにしてアリスを―す/花柳春話(純一郎)」

招喚

しょうかん セウクワン [0] 【招喚】 (名)スル
まねき呼び寄せること。

招婿婚

しょうせいこん セウセイ― [3] 【招婿婚】
「婿入(ムコイ)り婚」に同じ。

招客

しょうきゃく セウ― [0] 【招客】
客を招くこと。また,招いた客。

招宴

しょうえん セウ― [0] 【招宴】 (名)スル
宴会に人を招くこと。また,その宴会。

招引

しょういん セウ― [0] 【招引】 (名)スル
人をまねくこと。「直冬を左兵衛督(サヒヨウエノカミ)の方へぞ―せられける/太平記 26」

招待

しょうたい【招待】
an invitation.→英和
〜する invite[ask] <a person to dinner> .→英和
〜に応じ(を断わ)る accept (decline) an invitation.→英和
‖招待券 an invitation card;a complimentary ticket (興行などの).招待状 an invitation (card);a letter of invitation.招待席 a reserved seat.招待日 a preview.

招待

しょうたい [1] セウ― 【招待】 ・ シヤウ― 【請待】 (名)スル
〔古くは「しょうだい」〕
客として来てもらうこと。呼んでもてなすこと。「披露宴に―される」「―状」「―券」

招提

しょうだい セウ― [0] 【招提】
〔梵 caturdiśa の音訳から生じた語。元来は四方の意〕
寺院。「五山第二の―なれば/太平記 40」

招提寺

しょうだいじ セウ― 【招提寺】
唐招提寺の別称。

招来

しょうらい セウ― [0] 【招来】 (名)スル
(1)人を招いて来させること。「海外から指揮者を―する」
(2)ある結果を引き起こすこと。将来。「不幸を―する」

招来する

しょうらい【招来する】
lead <to> ;→英和
bring about;give rise <to> .

招牌

しょうはい セウ― [0] 【招牌】
看板(カンバン)。「処々に掛けし―には/即興詩人(鴎外)」

招状

しょうじょう セウジヤウ [0] 【招状】
招待の書状。招待状。

招福

しょうふく セウ― [0] 【招福】
福を招くこと。「―の招き猫」

招聘

しょうへい【招聘】
invitation.→英和
〜する invite.→英和
〜に応じる accept the offer of a position.→英和

招聘

しょうへい セウ― [0] 【招聘】 (名)スル
礼を尽くして人を招くこと。「技術者を―する」

招致

しょうち セウ― [1] 【招致】 (名)スル
招くこと。招き寄せること。「外国の演奏家を―する」

招致する

しょうち【招致する】
invite;→英和
attract <tourists> ;→英和
send for.

招請

しょうせい セウ― [0] 【招請】 (名)スル
招いて来てもらうこと。招待。しょうじょう。「外国選手を―する」「―にこたえる」

招請

しょうせい【招請】
<send> (an) invitation <to> .→英和
〜する invite.→英和
‖招請国 an inviting country;a host nation;an invited country[nation](被招請国).

招降

しょうこう セウカウ [0] 【招降】 (名)スル
敵に降参を勧めること。

招集

しょうしゅう セウシフ [0] 【招集】 (名)スル
(1)招き集めること。「理事会を―する」
(2)地方議会,社団法人の社員総会,株式会社の株主総会などの合議体の構成員に対し集合を要求する行為。

招電

しょうでん セウ― [0] 【招電】
人を招くために打つ電報。

招魂

しょうこん セウ― [0] 【招魂】
肉体から離れ出た霊魂を呼び戻して鎮めること。また,死者の霊を招いてまつること。
→魂(タマ)呼ばい

招魂社

しょうこんしゃ セウ― [3] 【招魂社】
明治維新前後およびそれ以後,国家のために殉難した者の霊魂を奉祀した各地の神社。東京招魂社は1879年(明治12)靖国神社と改称。地方の招魂社は1939年(昭和14)護国神社と改称。

招魂祭

しょうこんさい セウ― [3] 【招魂祭】
(1)死者の霊をまつる式典。
(2)招魂社の祭典。

はい [1] 【拝】
(1)頭を下げて敬礼すること。おがむこと。「―を行う」
(2)手紙文で,自分の名の下に書いて,相手に対する敬意を表す語。「中村一郎―」
(3)「拝舞(ハイブ)」の略。「おりて―し申させ給ふ/大鏡(師尹)」

拝す

はい・す [1] 【拝す】
■一■ (動サ五)
〔サ変動詞「拝する」の五段化〕
「拝する」に同じ。「長上の命を―・す」
■二■ (動サ変)
⇒はいする

拝する

はいする【拝する】
[礼拝]worship;→英和
bow down <to> .

拝する

はい・する [3] 【拝する】 (動サ変)[文]サ変 はい・す
(1)頭を深くたれて敬礼する。おがむ。「ご本尊を―・する」
(2)「受ける」「見る」などの尊敬語。
 (ア)つつしんで受ける。「勅命を―・する」
 (イ)つつしんで見る。拝見する。「尊顔を―・する」
(3)拝舞する。「おりて,―・し申させ給ふ/大鏡(師尹)」
[慣用] 後塵(コウジン)を―

拝み

おがみ ヲガミ [3] 【拝み】
(1)おがむこと。礼拝。
(2)破風板(ハフイタ)・垂木など傾斜した二材の合う所。合掌した手の先のような形なのでいう。
拝み(2)[図]

拝み倒す

おがみたお・す ヲガミタフス [5] 【拝み倒す】 (動サ五[四])
しきりに頼みこんで,むりに承知させる。「―・してやっと貸してもらった」

拝み取り

おがみどり ヲガミ― [0] 【拝み取り】
野球で,からだの前面で拝むようにして両手で打球をとること。

拝み合せ

おがみあわせ ヲガミアハセ [0] 【拝み合(わ)せ】
服飾で,打ち合わせなどを合掌するように合わせる方法。突き合わせ。

拝み合わせ

おがみあわせ ヲガミアハセ [0] 【拝み合(わ)せ】
服飾で,打ち合わせなどを合掌するように合わせる方法。突き合わせ。

拝み打ち

おがみうち ヲガミ― [0] 【拝み打ち・拝み撃ち】
刀の柄(ツカ)を両手で握り,頭上高く振りかぶって上から下に斬り下げること。おがみぎり。

拝み撃ち

おがみうち ヲガミ― [0] 【拝み打ち・拝み撃ち】
刀の柄(ツカ)を両手で握り,頭上高く振りかぶって上から下に斬り下げること。おがみぎり。

拝み松

おがみまつ ヲガミ― [3] 【拝み松】
東北地方で,正月に家内にまつる松の枝。

拝み石

おがみいし ヲガミ― [3] 【拝み石】
祠(ホコラ)などのある庭園で,礼拝する所に置く平らで大きな石。

拝む

おがむ【拝む】
worship (礼拝);→英和
pray <to> (祈願);→英和
look at (reverently) (拝観).

拝む

おが・む ヲガム [2] 【拝む】 (動マ五[四])
〔「をろがむ」の転か〕
(1)神仏など尊いものの前で,手を合わせたり礼をしたりして,敬意を表したり祈ったりする。「仏像を―・む」「お日様を―・む」「祈祷師に―・んでもらう」
(2)心から頼む。嘆願する。「どうか,連れて行って下さい,―・みます」
(3)「見る」の謙譲語。
 (ア)(やや皮肉な言い方)貴重な物を見せていただく。拝見する。「宝物を―・ませてやろう」「一億円の札束なんて―・んだことがない」
 (イ)高貴な人の姿を見る。拝顔する。現代語では,相手によっては皮肉な言い方。「皇帝陛下のお顔をじかに―・みたい」「かの室にまかり至りて―・みけるに/古今(雑下詞)」
[可能] おがめる

拝む

おろが・む ヲロガム 【拝む】 (動マ四)
おがむ。「かしこみて仕へまつらむ―・みて仕へまつらむ/日本書紀(推古)」

拝任

はいにん [0] 【拝任】 (名)スル
つつしんで任命を受けること。官職に任ぜられること。「数多の官員―して多分の給料を賜り/日本開化小史(卯吉)」

拝伏

はいふく [0] 【拝伏】 (名)スル
ひれふすこと。ふしおがむこと。「閣下の像の下に―することが/ふらんす物語(荷風)」

拝借

はいしゃく [0] 【拝借】 (名)スル
借りることをへりくだっていう語。「御本を―します」「お知恵を―したい」

拝借

はいしゃく【拝借】
⇒借りる.

拝借金

はいしゃくきん [0] 【拝借金】
(1)借りたお金。
(2)江戸時代,幕府から諸大名・旗本・寺社などに対する貸付金。

拝具

はいぐ [1] 【拝具】
〔つつしんで申し上げます,の意〕
手紙の末尾に書いて相手に敬意を表す語。敬具。

拝受

はいじゅ [1] 【拝受】 (名)スル
受けることをへりくだっていう語。つつしんで受けること。「お手紙―いたしました」

拝受する

はいじゅ【拝受する】
receive;→英和
be in receipt <of> .

拝呈

はいてい [0] 【拝呈】 (名)スル
(1)物を贈ることをへりくだっていう語。つつしんでさし上げること。
(2)手紙の書き出しに,相手を敬って書く語。拝啓。

拝命

はいめい [0] 【拝命】 (名)スル
つつしんで任務を受けること。官職につくこと。「警視庁巡査を―する」

拝命する

はいめい【拝命する】
be appointed <to the post of> .

拝啓

はいけい【拝啓】
(My) Dear Sir[Mr.…,Mrs.…].

拝啓

はいけい [1] 【拝啓】
〔つつしんで申し上げる,の意〕
書簡の冒頭に記して相手に敬意を表す語。謹啓。

拝堂

はいどう [0] 【拝堂】
大寺院で,新任の僧が本尊を拝する儀式。

拝塵

はいじん [0] 【拝塵】
〔晋書(石崇伝)〕
貴人の乗った車が起こす塵(チリ)を遠くから見て拝む意。権勢におもねりへつらうこと。
→塵(チリ)を望んで拝す

拝外

はいがい [0] 【拝外】
外国の文物・思想などを崇拝すること。「―思想」

拝官

はいかん [0] 【拝官】
官に任ぜられること。また,官に任じること。

拝察

はいさつ [0] 【拝察】 (名)スル
推察することをへりくだっていう語。「御心労のほど―いたします」

拝復

はいふく [0][1] 【拝復】
〔つつしんで返事をする意〕
返信の冒頭に書く語。

拝戴

はいたい [0] 【拝戴】 (名)スル
物をいただくことをへりくだっていう語。つつしんで受けること。拝受。

拝所

うがんじゅ 【拝所】
沖縄地方で,神をまつって拝む所。多くは神が依りついたとされる聖域で,御嶽(ウタキ)より小さく拝む人の範囲も限られる。うがん。

拝承

はいしょう [0] 【拝承】 (名)スル
聞くことをへりくだっていう語。「謹で―す/近世紀聞(延房)」

拝披

はいひ [1] 【拝披】 (名)スル
相手の書面をひらくことをへりくだっていう語。

拝殿

はいでん [0] 【拝殿】
神社で,礼拝が行われる殿舎。

拝殿

はいでん【拝殿】
a sanctuary.→英和

拝火教

はいかきょう ハイクワケウ [0] 【拝火教】
〔火を特に神聖視するので〕
ゾロアスター教の別名。

拝物教

はいぶつきょう [0] 【拝物教】
⇒呪物崇拝(ジユブツスウハイ)

拝白

はいはく [1][0] 【拝白】
つつしんで申し上げること。拝啓。

拝眉

はいび [1] 【拝眉】 (名)スル
人に会うことをへりくだっていう語。拝顔。「委細は―の上申陳(ノ)ぶべく候也/復活(魯庵)」

拝礼

はいれい [0] 【拝礼】 (名)スル
頭を下げて礼をすること。拝むこと。はいらい。「神仏を―する」

拝礼

はいらい [0] 【拝礼】
朝廷や院における元旦の拝賀。「正月一日院の―に殿ばらかずをつくして/和泉式部日記」

拝社

はいしゃ [0] 【拝社】 (名)スル
神社に参拝すること。

拝納

はいのう [0] 【拝納】 (名)スル
(1)受け納めることをへりくだっていう語。つつしんで受納すること。
(2)差し出すことをへりくだっていう語。奉納。

拝絹

はいけん [0] 【拝絹】
タキシード・燕尾服など,男性用礼服の襟にかける別布。サテンなどを用いる。拝絹地。

拝聞

はいぶん [0] 【拝聞】 (名)スル
聞くことをへりくだっていう語。つつしんで聞くこと。拝聴。

拝聴

はいちょう [0] 【拝聴】 (名)スル
聞くことをへりくだっていう語。つつしんで聞くこと。「御意見―いたしたく」

拝舞

はいぶ [0][1] 【拝舞】
叙位・任官・賜禄の際などの感謝の意を表す礼。左右左(サユウサ)をすること。はいむ。舞踏。「次ぎて叙せらるる人等,馳道に相ひ依りて―す/内裏式」
→左右左

拝舞

はいむ [1] 【拝舞】
⇒はいぶ(拝舞)

拝芝

はいし [1] 【拝芝】
〔芝眉(シビ)を拝する意〕
面会することをへりくだっていう語。拝顔。拝眉。

拝見

はいけん [0] 【拝見】 (名)スル
見ることをへりくだっていう語。つつしんで見ること。「お手紙―いたしました」

拝覧

はいらん [0] 【拝覧】 (名)スル
見ることをへりくだっていう語。つつしんで見ること。「院宣をぞ奉ける。将軍これを―し給ひて/太平記 16」

拝観

はいかん [0] 【拝観】 (名)スル
見ることをへりくだっていう語。寺社・仏閣などをつつしんで観覧すること。「宝物を―する」「―料」

拝観する

はいかん【拝観する】
see;→英和
visit.→英和
‖拝観者 a visitor.拝観料 an admission fee.

拝診

はいしん [0] 【拝診】 (名)スル
診察することをへりくだっていう語。つつしんで診察すること。

拝誦

はいしょう [0] 【拝誦】 (名)スル
読むことをへりくだっていう語。つつしんで読むこと。「御手紙―いたしました」

拝読

はいどく [0] 【拝読】 (名)スル
読むことをへりくだっていう語。つつしんで読むこと。「お手紙―しました」

拝謁

はいえつ【拝謁】
an audience.→英和
〜する be received in audience <by> .

拝謁

はいえつ [0] 【拝謁】 (名)スル
身分の高い人に会うことをへりくだっていう語。「陛下に―する」

拝謝

はいしゃ [1] 【拝謝】 (名)スル
つつしんで礼をいうこと。「其来臨を―して/経国美談(竜渓)」

拝賀

はいが [1] 【拝賀】 (名)スル
目上の人に会って,喜び・祝いの言葉を申し上げること。

拝贈

はいぞう [0] 【拝贈】 (名)スル
つつしんで贈ること。

拝趨

はいすう [0] 【拝趨】 (名)スル
相手の所へ出向くことをへりくだっていう語。参上。「賀状を以て―の礼に易(カ)へ候(ソロ)段/吾輩は猫である(漱石)」

拝跪

はいき [1] 【拝跪】 (名)スル
ひざまずいて拝むこと。「先生を望て―し頻に叩頭(オジギ)せり/浮城物語(竜渓)」

拝辞

はいじ [1][0] 【拝辞】 (名)スル
(1)ことわることをへりくだっていう語。「君命を―する」
(2)いとまごいすることをへりくだっていう語。「恩師のもとを―する」

拝送

はいそう [0] 【拝送】 (名)スル
(1)見送ることの謙譲語。お見送り。
(2)送付することの謙譲語。

拝進

はいしん [0] 【拝進】 (名)スル
高貴な人の前に進み出ることをへりくだっていう語。つつしんで進み出ること。

拝金

はいきん [0] 【拝金】
金銭を最上のものとして尊重すること。「―主義」「―思想」

拝闥

はいたつ [0] 【拝闥】 (名)スル
〔「闥」は小門の意〕
門の扉をおし開くこと。転じて,無理に押し入ること,強引に物事を行うこと。

拝領

はいりょう [0] 【拝領】 (名)スル
貴人や目上の人から物をいただくこと。「殿様より―の刀」「諸国の庄園を―して/日本開化小史(卯吉)」

拝顔

はいがん [0] 【拝顔】 (名)スル
人に会うことをへりくだっていう語。お目にかかること。拝眉(ハイビ)。「―の栄に浴する」

拠り所

よりどころ [0] 【拠り所】
(1)ある事の成り立つ根拠となる事柄。「意見の―となる資料」
(2)たよるところ。ささえとなるもの。「身の―を求める」「心の―がない」

拠り所無し

よりどころな・し 【拠り所無し】 (形ク)
たよりとするところがない。「とりたててはかばかしきうしろみしなければ…なほ―・く心ぼそげなり/源氏(桐壺)」

拠る

よ・る [0] 【因る・由る・依る・拠る】 (動ラ五[四])
〔「寄る」と同源〕
(1)ある物事が起きる原因となる。《因・由》「不注意に―・るミス」「金属疲労に―・る破損」「人言の繁きに―・りて/万葉 3464」
(2)ある物事の手段・方法,あるいは材料となる。《依》「武力に―・る解決」「コンピューターに―・る処理」
(3)ある物事の根拠・基準・理由となる。《依・拠》「法律の定めるところに―・る」「人は見かけに―・らないものだ」
(4)軍勢・人などが根拠地としてたてこもる。《拠》「大坂城に―・った豊臣方」
(5)ある物事に関係する。物事の有り様に応ずる。《依》「成功するかどうかは君の努力次第に―・る」「相手の出方に―・っては実力行使もある」「所に―・り雨」「事と次第に―・っては…」「冗談も時と場合に―・る」
[可能] よれる

拠ん所無い

よんどころな・い [6] 【拠ん所無い】 (形)[文]ク よんどころな・し
〔「よりどころなし」の転〕
そうする以外にどうしようもない。やむをえない。なんともしかたがない。「―・い事情があって会合に出られなかった」

拠ん所無し

よんどころなし [6] 【拠ん所無し】
(多く「に」を伴って)そうするよりほかにしようがないこと。「―に雨の中を出かける」

拠出する

きょしゅつ【拠出する】
contribute;→英和
donate.→英和

拠所のある

よりどころ【拠所のある(ない)】
well-grounded (groundless);(un)reliable;→英和
(un)authorized.

拠有

きょゆう 【拠有】 (名)スル
よりどころとしてもつこと。「君主―する所の二三特権/三酔人経綸問答(兆民)」

拠点

きょてん [0] 【拠点】
いろいろな活動をするための足場となる重要な所。「戦略上の重要―」

拠点

きょてん【拠点】
a position;→英和
a foothold;→英和
a base (基地).→英和
軍事拠点 a strategic position.

拠無い事情で

よんどころない【拠無い事情で】
for some unavoidable[inevitable]reasons.拠無く out of necessity.拠無く…する be obliged[forced,compelled]to do.

拠金する

きょきん【拠金する】
raise money;collect contributions.

拡充

かくじゅう【拡充】
expansion <of productivity> ;→英和
amplification.〜する expand;→英和
amplify.→英和

拡充

かくじゅう クワク― [0] 【拡充】 (名)スル
設備・組織などをひろげ,充実させること。「図書館を―する」

拡声器

かくせいき【拡声器(で話す)】
(speak over) a loudspeaker;→英和
[装置]a PA system.

拡声器

かくせいき クワクセイ― [3] 【拡声器・拡声機】
音声を拡大する増幅器とスピーカーを組み合わせた装置。ラウドスピーカー。

拡声機

かくせいき クワクセイ― [3] 【拡声器・拡声機】
音声を拡大する増幅器とスピーカーを組み合わせた装置。ラウドスピーカー。

拡大

かくだい クワク― [0] 【拡大】 (名)スル
(形・規模などを)広げて大きくすること。また,広がって大きくなること。郭大(カクダイ)。
⇔縮小
「写真を―する」「戦争の―を防ぐ」「勢力を―する」「内需―」「―図」

拡大

かくだい【拡大】
magnification;→英和
spread <of the war> .→英和
〜する magnify (大きくする);→英和
spread (広がる).‖拡大解釈 a broad interpretation.拡大鏡 a magnifying glass.拡大図[写真]an enlargement.

拡大再生産

かくだいさいせいさん クワク― [7] 【拡大再生産】
生産の規模・構造が年々拡大していく状態で行われる再生産。剰余価値の一部が蓄積にふりむけられ,追加資本に転化されることによって行われる。
→単純再生産
→縮小再生産

拡大均衡

かくだいきんこう クワク―カウ [5] 【拡大均衡】
経済規模の拡大によって,需要と供給の不均衡などの経済問題を解決すること。
⇔縮小均衡

拡大家族

かくだいかぞく クワク― [5] 【拡大家族】
〔extended family〕
子女が結婚後も両親と同居し,複数の核家族から成る家族の形態。
→核家族

拡大尺

かくだいしゃく クワク― [3] 【拡大尺】
「倍尺(バイシヤク)」に同じ。

拡大解釈

かくだいかいしゃく クワク― [5] 【拡大解釈】 (名)スル
言葉や文章の意味を,広げて解釈すること。「条文を勝手に―する」

拡大造林

かくだいぞうりん クワク―ザウ― [5] 【拡大造林】
経済性の低い樹林を切り払って,より経済性の高い樹木に植え換えるための造林。

拡大鏡

かくだいきょう クワク―キヤウ [0] 【拡大鏡】
物体の拡大された正立像を見るための道具。多く,一個の凸レンズを用いる。虫めがね・ルーペなど。

拡幅

かくふく クワク― [0] 【拡幅】 (名)スル
道路の幅員をひろげること。「―工事」「四車線に―する」

拡張

かくちょう【拡張】
extension;→英和
expansion;→英和
enlargement.→英和
〜する extend;→英和
expand <the shop> ;→英和
enlarge;→英和
widen <a street> .→英和

拡張

かくちょう クワクチヤウ [0] 【拡張】 (名)スル
範囲・規模などをひろげて大きくすること。「領土を―する」

拡散

かくさん クワク― [0] 【拡散】 (名)スル
(1)ひろがりちること。「放射性物質が大気中に―する」
(2)〔物〕
〔diffusion〕
濃度分布の異なる混合物が平衡状態に近づくにつれてその濃度分布が一様になってゆく現象。

拡散

かくさん【拡散】
diffusion;→英和
spread.→英和

拡散ポンプ

かくさんポンプ クワク― [5] 【拡散―】
真空ポンプの一種。ある程度真空にした容器中で,水銀・油などの作動液を加熱蒸発させてノズルから噴出させ,排気しようとする系からの気体分子をその蒸気の噴流により捕捉し,補助ポンプによって排気して高真空を得るもの。

拡材

かくざい クワク― [0] 【拡材】
〔「拡張材料」の略〕
販売拡張のための器具・景品など。

拡販

かくはん クワク― [0] 【拡販】
〔「拡大販売」の略〕
販売部数などを拡大すること。「―材料」

括し

くくし 【括し】
「括し染め」の略。

括し上げる

くくしあ・げる [5][0] 【括し上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 くくしあ・ぐ
縛りあげる。「後ろ手に―・げる」

括し付ける

くくしつ・ける [5][0] 【括し付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 くくしつ・く
縛りつける。くくりつける。

括し小袖

くくしこそで 【括し小袖】
くくり染めの小袖。

括し染

くくしぞめ 【括し染(め)】
くくり染め。

括し染め

くくしぞめ 【括し染(め)】
くくり染め。

括す

くく・す 【括す】 (動サ四)
(1)縛る。くくる。「女めを梯子(ハシゴ)に―・せ/歌舞伎・幼稚子敵討」
(2)くくり染めにする。「村千鳥をここかしこに,色々に―・しける/仮名草子・恨の介」

括り

くくり【括り】
a bundle (束);→英和
binding (結び);a knot (括り目).→英和
括り紐 a string.→英和

括り

くくり [0] 【括り】
(1)くくること。締めること。「酒の力に体の―を弛(ユル)め/麒麟(潤一郎)」
(2)袋の口などをしばること。また,しばるひもなど。「―ヲトク/ヘボン(三版)」
(3)結末をつけること。まとめ。しめくくり。「モノニタイテイ―ヲツケル/ヘボン」
(4)狩衣(カリギヌ)の袖口,指貫(サシヌキ)の裾などに通してくくり,口をしぼるひも。「踏板にいと長やかにふみしだかせ給ひて―は土にひかれて/大鏡(道隆)」
(5)鳥獣を捕らえる一種のわな。「―をかけて鹿を取りける程に/著聞 16」
(6)括り染め。また,括り染めにすること。

括り上げる

くくりあ・げる [5] 【括り上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 くくりあ・ぐ
しっかりくくってしまう。また,特に指貫(サシヌキ)などの括り緒をしっかりと引き締めてしばる。

括り付ける

くくりつ・ける [5] 【括り付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 くくりつ・く
むすびつける。縛りつける。「小包に荷札を―・ける」

括り枕

くくりまくら [4] 【括り枕】
中に綿やソバ殻などをつめ,両端をくくってとめた枕。ぼうずまくら。
→箱枕
→木枕

括り染

くくりぞめ [0] 【括り染(め)】
絞(シボ)り染めの技法の一。布の一部をつまんで糸で巻き締め,その部分を白く染め抜くもの。また,絞り染めのこと。括(クク)し染め。

括り染め

くくりぞめ [0] 【括り染(め)】
絞(シボ)り染めの技法の一。布の一部をつまんで糸で巻き締め,その部分を白く染め抜くもの。また,絞り染めのこと。括(クク)し染め。

括り物

くくりもの 【括り物】
括り染めにしたもの。「とくゆかしきもの巻染・むら濃・―など染めたる/枕草子 159」

括り猿

くくりざる [4] 【括り猿】
四角の布に綿を縫い込み,その四すみを足にし,別に頭をつけて猿の形にしたもの。端午の節句の幟(ノボリ)の下端につけたり,遊里で布団の隅につけて客を引き止めるまじないにした。「布団のすみへつけし―をひねくつてゐる/洒落本・傾城買四十八手」
括り猿[図]

括り紐

くくりひも [3] 【括り紐】
物をくくるための紐。

括り緒の袴

くくりおのはかま 【括り緒の袴】
裾に緒を通してくくるようにした袴。指貫(サシヌキ)の古い形という。「男子のみは圭冠有れば冠して―を着よ/日本書紀(天武下訓)」

括り袖

くくりそで [3] 【括り袖】
袖口に綿を入れてふくらませたもの。鯨のひげや針金を入れたものもある。「互ひに心懸け袖の,縁(エン)により糸―/浄瑠璃・薩摩歌」

括り袴

くくりばかま [4] 【括り袴】
裾口を緒でしぼるようにした袴。指貫(サシヌキ)・狩袴(カリバカマ)の近世の称。切り袴・長袴に対していう。「―利根に,烏帽子をかしげに被(カズ)き/浮世草子・永代蔵 4」

括り頭巾

くくりずきん [4][5] 【括り頭巾】
頭の形にあわせて丸く作り,縁をしぼった頭巾。老人・隠居などがかぶる。

括り顎

くくりあご [3] 【括り顎】
肉づきがよいためにくびれて二重になっているあご。「―の円い顔で/あめりか物語(荷風)」

括る

くくる【括る】
bind;→英和
fasten;→英和
tie (up).→英和
首を〜 hang oneself.

括る

くび・る [0][2] 【括る】
〔「縊(クビ)る」と同源〕
■一■ (動ラ五[四])
ひもなどでくくる。「手早く両脚を―・り/花間鶯(鉄腸)」
■二■ (動ラ下二)
⇒くびれる

括る

くく・る [0] 【括る】 (動ラ五[四])
(1)紐などを物の周りに巻いて締める。「小包みをひもで―・る」「首を―・る」
(2)紐などで縛って動けないようにする。「柱に―・る」「犯人を―・る」
(3)ばらばらになっているものを紐や縄で一まとめに縛る。たばねる。「古新聞を―・る」「髪を―・る」
(4)全体をひとつにまとめる。「収支を―・る」「引用の部分をかぎ括弧で―・る」
(5)予想する。はかる。現代では多く「たかをくくる」の形で用いる。
→たか
(6)括り染めにする。「立田川から紅に水―・るとは/古今(秋下)」
[可能] くくれる
[慣用] 木で鼻を―・腹を―

括れ

くびれ [0] 【括れ】
中ほどで細くせばまっていること。また,その部分。「腰の―」

括れる

くび・れる [0][3] 【括れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 くび・る
〔「縊(クビ)れる」と同源〕
物の中程が両端に比べ細くなっている。「胴の―・れた花びん」

括れる

くく・れる [0] 【括れる】 (動ラ下一)
ひもなどが巻きつけられて,その部分が細く締まる。「―・れたような胴」

括出

かっしゅつ クワツ― 【括出】
律令制で,課役を免れ浮浪・逃亡する者を摘発し,戸籍・計帳に登録すること。
→隠首(オンシユ)

括弧

かっこ クワツ― [1] 【括弧】 (名)スル
文・語・文字などを囲み,ほかと区別するために用いる記号。また,その符号を付けること。()「」『 』 [ ] { } 〈 〉 など。

括弧

かっこ【括弧】
a parenthesis (丸形);→英和
a bracket (角形);→英和
a brace (大);→英和
double parentheses (二重).

括約

かつやく クワツ― [0] 【括約】 (名)スル
くくりちぢめること。

括約筋

かつやくきん クワツ― [0][4] 【括約筋】
管腔臓器を取り巻き,内容物の貯留や排出を調節する筋肉。幽門・肛門・膀胱・尿道・瞳孔などにある。部位によって平滑筋または横紋筋からなる。

括約筋

かつやくきん【括約筋】
《解》a constrictor;a sphincter.→英和

拭い去る

ぬぐいさ・る ヌグヒ― [4] 【拭い去る】 (動ラ五[四])
(1)汚れをぬぐってすっかり取り除く。ふき取る。「汚れを―・る」
(2)汚点・不信感などをきれいに取り去る。「過去の汚名を―・る」
[可能] ぬぐいされる

拭い取る

ぬぐいと・る ヌグヒ― [4][0] 【拭い取る】 (動ラ五[四])
汚れなどをふき取る。ぬぐいさる。「汗を―・る」
[可能] ぬぐいとれる

拭い縁

ぬぐいえん ヌグヒ― [3] 【拭い縁】
よく拭きこんでなめらかになっている縁。

拭う

のご・う ノゴフ [2] 【拭う】 (動ワ五[ハ四])
ぬぐう。「汗を―・う」「涙を―・ひむせひつつ/万葉 4398」

拭う

ぬぐう【拭う】
wipe.→英和
拭い落とす wipe off[out].

拭う

ぬぐ・う ヌグフ [2][0] 【拭う】 (動ワ五[ハ四])
〔「のごふ」の転〕
(1)ふいてきれいにする。ふき取る。ふく。「汗を―・う」「手を―・う」
(2)(恥・汚点・印象などを)消し去る。取り去る。「不快な印象を―・いきれない」「―・いきれない恥辱」
[可能] ぬぐえる
[慣用] 口を―・尻を―

拭き取る

ふきとる【拭き取る】
wipe off[out].

拭き取る

ふきと・る [3] 【拭き取る】 (動ラ五[四])
布や紙でふいて汚れなどを取り去る。ぬぐい取る。「足跡を―・る」「汗を―・る」
[可能] ふきとれる

拭き掃除

ふきそうじ [3] 【拭き掃除】 (名)スル
雑巾などでふいて掃除すること。「廊下を―する」

拭き掃除

ふきそうじ【拭き掃除】
cleaning;→英和
scrubbing.〜をする clean;→英和
scrub <a floor> .→英和

拭き消す

ふきけ・す [3][0] 【拭き消す】 (動サ五[四])
布などでふいて消す。ぬぐって消す。「汚れを―・す」

拭き込む

ふきこ・む [3] 【拭き込む】 (動マ五[四])
つやが出るまで何度もふく。「ぴかぴかに―・まれた廊下」

拭く

ふく【拭く】
wipe;→英和
mop.→英和

拭く

ふ・く [0] 【拭く】 (動カ五[四])
布や紙などで物の表面に付着している水分や汚れをこするようにして取り去る。ぬぐう。「ぬれた手をタオルで―・く」「ハンカチで額の汗を―・く」「布巾(フキン)でテーブルを―・く」
[可能] ふける

拭払

しょくふつ [0] 【拭払】 (名)スル
ぬぐいさること。払拭。

拭浄

しょくじょう [0] 【拭浄】 (名)スル
ふききよめること。

拮抗

きっこう【拮抗】
rivalry.⇒対抗.

拮抗

きっこう [0] 【拮抗・頡頏】 (名)スル
〔「けっこう(拮抗)」の慣用読み〕
力に優劣がなく互いに張り合うこと。「相―する勢力」

拮抗作用

きっこうさよう [5] 【拮抗作用】
生物体のある現象に対し,二つの要因が同時に働いて,互いにその効果を打ち消し合う作用。心臓の拍動に対する交感神経(促進)と副交感神経(抑制)の作用など。また,薬物を併用した場合,互いに薬効を減弱させる作用など。

拮抗筋

きっこうきん [0][3] 【拮抗筋】
互いに相反する運動を行う一対の筋肉。屈筋と伸筋,環状筋と縦走筋など。

拮拮

きつきつ [0] 【拮拮】 (ト|タル)[文]形動タリ
一心につとめるさま。「彼は,只一人―として掘り進んだ/恩讐の彼方に(寛)」

拮据

きっきょ [1] 【拮据】 (名)スル
忙しく働くこと。けっきょ。「―して官制を改更し/真善美日本人(雪嶺)」

拮据

けっきょ [1] 【拮据】
⇒きっきょ(拮据)

拱く

たむだ・く 【拱く】 (動カ四)
〔「た(手)むだく(抱)」の意。「たうだく」とも〕
腕を組む。手をこまねいている。「平らけく我は遊ばむ―・きて我はいまさむ/万葉 973」

拱く

こまぬ・く [3] 【拱く】 (動カ五[四])
(1)両手を胸の前で重ね合わせる。腕を組む。もと,中国の敬礼の動作。「はてなと思ひ,暫し腕―・き/怪談牡丹灯籠(円朝)」
(2)手出しせず傍観する。なにもしないで見ている。こまねく。「手を―・いて見物している」

拱く

こまねく【拱く】
fold <one's arms> .→英和
手を拱いて with folded arms.

拱く

こまね・く [3] 【拱く】 (動カ五[四])
⇒こまぬく(拱)

拱する

きょう・する [3] 【拱する】 (動サ変)[文]サ変 きよう・す
両手を体の前に組み合わせ,じっとしている。こまぬく。「立つて―・するが礼なりとて/滑稽本・志道軒伝」

拱廊

きょうろう [0] 【拱廊】
アーケード。

拱式構造

きょうしきこうぞう [5] 【拱式構造】
アーチで支える建築物の構造。
⇔楣(マグサ)式構造

拱手

きょうしゅ [1] 【拱手】 (名)スル
(1)事に当たって何もしないでいること。手をこまねいていること。「唯だ―して黙視するのみ/花柳春話(純一郎)」
(2)中国における敬礼の仕方。両手を胸の前で組み合わせること。交手。こうしゅ。

拱手

こうしゅ [1] 【拱手】 (名)スル
「きょうしゅ(拱手)」の慣用読み。「―傍観」「一同瞑目せり,―せり/火の柱(尚江)」

拱手傍観

きょうしゅぼうかん [1] 【拱手傍観】 (名)スル
重大な事態に当面しながら,手をこまねいて何もしないでいること。

拱架

きょうか [1] 【拱架】
アーチを作るときに使う型枠(カタワク)。迫枠(セリワク)。アーチ枠。

拱構

きょうこう [0] 【拱構】
アーチ型の構造物。

拱橋

きょうきょう [0] 【拱橋】
アーチ橋のこと。

拱用煉瓦

きょうようれんが [5] 【拱用煉瓦】
アーチの目地(メジ)に使う楔(クサビ)形の煉瓦。

拱門

きょうもん [0] 【拱門】
アーチ形に造った門。

こぶし [0] 【拳】
(1)五指を曲げて握り締めたもの。握りこぶし。「―をふり上げる」「―をにぎる」
(2)剣・弓・矢・鷹などを使う腕前。「四半(シハン)円(マル)物下げ針は大方―の定まつた物ぢや程に/狂言・八幡の前」

こぶし [0][1] 【辛夷・拳】
モクレン科の落葉高木。山地に多く,庭木ともする。葉は倒卵形。早春,葉に先だって,香りのある大きな白色六弁花を開く。花弁はへら形。秋,集合果が開裂して赤い種子が白い糸で懸垂し,種子はかむと辛い。蕾(ツボミ)を鎮静・鎮痛剤とし,香水の原料とする。コブシハジカミ。ヤマアララギ。[季]春。
辛夷[図]

けん [1] 【拳】
二人以上で,指でいろいろな形をつくって勝敗を決める遊戯。中国から伝来したもので,本拳・虫拳・狐(キツネ)拳など種々ある。じゃんけんもその一種。「―を打つ」

こぶし【拳】
<clench> one's fist.〜を固めて with a clenched fist.

拳万

げんまん [0] 【拳万】 (名)スル
約束を守るしるしとして,互いに小指をからませること。
〔背いた時は,こぶしで万回打たれてもよい,の意という〕
「ゆびきり―嘘ついたら針千本のます」

拳上がり

こぶしあがり [4] 【拳上(が)り】
鉄砲などを構える時,握った手元の方が先端より高くなるようにすること。
⇔拳下がり

拳上り

こぶしあがり [4] 【拳上(が)り】
鉄砲などを構える時,握った手元の方が先端より高くなるようにすること。
⇔拳下がり

拳下がり

こぶしさがり [4] 【拳下(が)り】
鉄砲などを構える時,握った手元の方が先端より低くなるようにすること。
⇔拳上がり

拳下り

こぶしさがり [4] 【拳下(が)り】
鉄砲などを構える時,握った手元の方が先端より低くなるようにすること。
⇔拳上がり

拳匪

けんぴ [1] 【拳匪】
〔拳法を神拳として尊び,これを修得することを旨としたところから〕
義和団の異名。

拳固

げんこ [0] 【拳固】
(1)固く握った手。にぎりこぶし。拳骨(ゲンコツ)。「―でなぐる」
(2)〔近世,馬子・駕籠(カゴ)かきなどが用いた隠語〕
五・五〇・五〇〇などの金額。片手。

拳固

げんこ【拳固】
a fist.→英和
〜をくらわす strike <a person> with one's fist;give a punch <on the head> .→英和

拳念じ

けんねじ [0] 【拳念じ】
江戸時代の,博打(バクチ)の一。掌中に握った銭の数を当てるもの。

拳打

けんだ [1] 【拳打】 (名)スル
げんこつでなぐること。

拳拳

けんけん [0] 【拳拳】
両手でうやうやしくささげ持つこと。

拳拳服膺

けんけんふくよう [0] 【拳拳服膺】 (名)スル
〔中庸〕〔「服膺」は胸に着ける意〕
常に心中に銘記し,忘れないこと。「―すべき信条である/此一戦(広徳)」

拳法

けんぽう [1] 【拳法】
こぶしや足で,突き,打ち,蹴ることを主とした中国の格闘技。日本には江戸時代,明の帰化僧陳元贇(チンゲンビン)が伝えた。

拳玉

けんだま [0] 【剣玉・拳玉】
玩具の一。一端をとがらせ,一端を皿状に刳(ク)った柄に,両端が皿状の台を横向きにつけ,柄の中ほどに糸を結んでその先に穴をあけた球をつけたもの。球を振りあげて柄のとがった先端にはめたり,くぼみに乗せたりして遊ぶ。
剣玉[図]

拳相撲

けんずもう [3] 【拳相撲・拳角力】
相撲をまねて,小さな土俵を設け,行司を置き,東西二組に分かれて拳をたたかわせる遊戯。享保(1716-1736)の頃流行した。初め本拳で行われたが,のち藤八拳でも行われた。

拳芋

こぶしいも [3] 【拳芋】
ツクネイモの別名。

拳螺

さざえ [1] 【栄螺・拳螺】
海産の巻貝。貝殻は卵円錐形で,殻高10センチメートル以上になる。浅海の岩礁にすみ,殻表に長く太いとげがあるが,内海の波の静かな所の個体にはとげのないものがある。刺身・壺焼きなどにして美味。貝殻は貝細工・ボタンの材料。北海道南部から九州,朝鮮半島南部に分布。さざい。[季]春。《角欠けていよ��老いし―かな/原石鼎》

拳角力

けんずもう [3] 【拳相撲・拳角力】
相撲をまねて,小さな土俵を設け,行司を置き,東西二組に分かれて拳をたたかわせる遊戯。享保(1716-1736)の頃流行した。初め本拳で行われたが,のち藤八拳でも行われた。

拳酒

けんざけ 【拳酒】
拳をして,負けたものが罰として飲む酒。「枕相撲も―も,さわぎは次へ遠ざかれば/鶉衣」

拳銃

けんじゅう [0] 【拳銃】
片手で扱うことのできる小型の銃。ピストル。短銃。

拳銃

けんじゅう【拳銃】
a pistol;→英和
a revolver (連発式); <米> a gun.→英和

拳闘

けんとう【拳闘】
boxing.→英和
〜する box <with> .→英和
‖拳闘試合 a boxing match.拳闘場 a ring.拳闘選手 a boxer;a prize fighter (プロボクサー).

拳闘

けんとう [0] 【拳闘】
ボクシング。

拳骨

げんこつ [0] 【拳骨】
五本の指をきつくにぎりしめたもの。にぎりこぶし。げんこ。「―をふりあげる」

拳骨

げんこつ【拳骨】
<clench> one's fist.⇒拳固.

拳鼻

こぶしばな [0] 【拳鼻】
〔建〕 木鼻(キバナ)の一。拳(コブシ)に似た形のもの。

拵え

こしらえ【拵え】
(1) dress (服装);→英和
outfit (したく);→英和
makeup (化粧).→英和
(2) make (こしらえ方);→英和
workmanship (出来(でき)).→英和

拵え

こしらえ コシラヘ [0] 【拵え】
〔動詞「こしらえる」の連用形から〕
(1)ものの出来上がりのようす。作り。「しもた屋風の―」
(2)
 (ア)予想される状況に合わせて準備を整えること。支度。「正月の―」
 (イ)嫁入り支度。「世盛の―何にひとつ不足もなく/浮世草子・織留 5」
(3)
 (ア)身なりを整えること。また,その身なり。「粋(イキ)な―の女将(オカミ)」「少々柔弱(ニヤケ)すぎた―なり/当世書生気質(逍遥)」
 (イ)扮装(フンソウ)。「助六の―」
(4)刀剣類の柄巻(ツカマキ)・金物・塗りなど,外装の総称。また,その様式。つくり。「結構な―の刀」
(5)あれこれとはかりめぐらすこと。工夫すること。「竜女が仏になることは,文殊の―とこそきけ/梁塵秘抄」
(6)やり方。方法。「一日��物のたらぬ―/浮世草子・胸算用 2」

拵える

こしら・える コシラヘル [0] 【拵える】 (動ア下一)[文]ハ下二 こしら・ふ
(1)物を作り上げる。製作する。「夕飯を―・える」「自分で洋服を―・える」「条文の草案を―・える」「竹を編んでかごを―・える」「財産を―・える」「多額の借金を―・える」
(2)ある目的のために金などを用意する。調達する。「家を売って資金を―・える」
(3)身なりや顔をととのえる。装う。化粧する。また,扮装する。「楽屋で顔を―・える」「気は進まぬながらも薄く―・へて/魔風恋風(天外)」
(4)物を食べて腹を満たす。腹ごしらえをする。「安料理屋で腹を―・へ/ふらんす物語(荷風)」
(5)相手をだますために,もっともらしい話や理由を作り上げる。「うまい話を―・えて金を出させる」「後家へ目を附けて,事情甚だ憐む可しなど旨く道理を―・へるぞと/鉄仮面(涙香)」
(6)友人・愛人などをつくる。「愛人を―・える」
(7)構えを作る。構築する。建設する。「平家は舟を二三重に―・へたり/平家(六本・延慶本)」「外の塀をば切て落とす様に―・へたりければ/太平記 3」
(8)手だてを設けて相手を誘う。「―・へてかりのやどりに休めずは誠の道をいかでしらまし/後拾遺(雑六)」
(9)あれこれ,言葉をかけて機嫌をとる。なだめすかす。「よろづに―・へ聞え給へど,…,露の御答(イラ)へもし給はず/源氏(葵)」

拵える

こさ・える コサヘル [0] 【拵える】 (動ア下一)
〔「こしらえる」の転〕
「こしらえる」のくだけた言い方。「団子を―・える」

拵える

こしらえる【拵える】
make;→英和
manufacture;→英和
build;→英和
prepare;→英和
amass <a fortune> (財産を);→英和
raise <money> (調達);→英和
invent <an excuse> ;→英和
dress oneself up.

拵え事

こしらえごと【拵え事】
a fabrication;a fiction.→英和

拵え事

こしらえごと コシラヘ― [0] 【拵え事】
つくりごと。虚構。

拵え屋

こしらえや コシラヘ― [0] 【拵え屋】
刀剣の拵えをする職人。また,その家。

拵え物

こしらえもの コシラヘ― [0] 【拵え物】
にせ物。模造品。

拵ふ

こしら・う コシラフ 【拵ふ】 (動ハ下二)
⇒こしらえる

拵ゆ

こしら・ゆ 【拵ゆ】 (動ヤ下二)
室町時代から,ハ行下二段動詞「こしらふ」がヤ行に転じて使われた語。「女―・ゆるをみせず/狂言・右近左近」

拶双魚

さっぱ [0] 【鯯・拶双魚】
ニシン目の海魚。全長18センチメートルほど。体は細長く,著しく側扁する。背面が青緑色,腹面は銀白色。食用。北海道以南に分布。ママカリ。

拷ず

こう・ず カウ― 【勘ず・拷ず】 (動サ変)
罪人をきびしく問いただす。「これ,たてこめて―・ぜん/宇治拾遺 2」

拷問

ごうもん ガウ― [0] 【拷問】 (名)スル
自白を強要するため,肉体的苦痛を与えること。現行憲法は拷問を禁止している。

拷問する

ごうもん【拷問する】
torture;→英和
put <a person> to torture.

拷問禁止条約

ごうもんきんしじょうやく ガウ―デウヤク 【拷問禁止条約】
正称,拷問及び他の残虐な,非人道的な若しくは品位を傷つける取扱い又は刑罰を禁止する条約。1984年国連総会で採択,87年発効。締約国は,拷問行為を刑法上の犯罪として刑罰を科すことが義務づけられている。

はい ハヒ [2] 【拼】
「はえ(掽)」に同じ。「―作業」「―積み」

拼盤

ピンバン [1][0] 【拼盤】
〔中国語〕
中国料理で冷菜の盛り合わせ。多くの種類を用いるものは什錦拼盤(シーチンピンバン)という。

拼音

ピンイン [0][1] 【拼音】
〔中国語〕
中国語をローマ字で表音化したもの。1958年2月,中華人民共和国第一期全国人民代表大会で批准された漢語拼音方案に準拠して漢字の発音教育や辞書の配列順などに用いられている。

じゅう ジフ [1] 【十・拾】
数の名。九より一つ多い数。五の倍数。両手の指の数。と。とお。

拾い

ひろい ヒロヒ [0] 【拾い】
(1)拾うこと。また,その人。多く,他の語と複合して用いる。「ごみ―」
(2)活版印刷で,原稿に合わせて活字を選んで,箱に拾い込むこと。文選。
(3)(「おひろい」の形で)貴人の歩くこと。「奥様はお―だな/滑稽本・八笑人」

拾い上げる

ひろいあげる【拾い上げる】
pick up.

拾い上げる

ひろいあ・げる ヒロヒ― [5] 【拾い上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 ひろひあ・ぐ
(1)拾って持ちあげる。「貝殻を―・げる」
(2)多くの中から選んで取りあげる。ピックアップする。「適当な例を二,三―・げる」
(3)不遇な人を引き立てて,しかるべき地位につかせる。拾う。「失業してぶらぶらしていたときに―・げてもらった」

拾い主

ひろいぬし ヒロヒ― [2] 【拾い主】
落とし物を拾った人。拾得者。

拾い主

ひろいぬし【拾い主】
a finder.→英和

拾い出す

ひろいだ・す ヒロヒ― [4] 【拾い出す】 (動サ五[四])
多くのものの中から,特定の種類のものをとり出す。「該当者を―・す」
[可能] ひろいだせる

拾い子

ひろいご ヒロヒ― [3][2] 【拾い子】
(1)捨て子を拾って育てること。また,その子。
(2)生まれた子が次々と死んで育たない家で,一度捨てて他人に拾ってもらったという形をとり,それをもらい返して,育てる風習。

拾い屋

ひろいや ヒロヒ― [0] 【拾い屋】
くず拾い。ばたや。

拾い歩き

ひろいあるき ヒロヒ― [4][0] 【拾い歩き】 (名)スル
(1)徒歩でぶらぶら歩くこと。おひろい。
(2)「拾い足」に同じ。

拾い物

ひろいもの ヒロヒ― [0] 【拾い物】
(1)拾った物。
(2)思わぬもうけ物。予想以上の得をすること。「―の一勝を得る」

拾い読み

ひろいよみ ヒロヒ― [0] 【拾い読み】 (名)スル
(1)文章の大事なところだけを選んでとびとびに読むこと。
(2)文字を一つ一つぽつりぽつりと読むこと。

拾い読みする

ひろいよみ【拾い読みする】
skim <over,through> (ところどころ読む).→英和

拾い足

ひろいあし ヒロヒ― [3][2] 【拾い足】
道のよいところを選んで歩くこと。拾い歩き。

拾い集める

ひろいあつめる【拾い集める】
gather;→英和
collect.→英和

拾う

ひろ・う ヒロフ [0] 【拾う】 (動ワ五[ハ四])
(1)落ちているもの,散らばっているものを,手で取り上げる。
⇔捨てる
「池に落ちたボールを―・う」「落ち葉を―・う」
(2)他人の落とした物を,自分の物とする。「大金を―・ったと言い張る」「遺(オチモノ)―・はず/日本書紀(仁徳訓)」
(3)多くの中から必要なものを取り上げる。「活字を―・う」「名簿から関係者を―・う」
(4)(比喩的に)貴重なものを思いがけず手に入れる。
⇔捨てる
「命を―・う」「幸運を―・う」「最終回に勝ちを―・った」
(5)(道を選んで)歩く。「算を乱した中を―・つて通つた/婦系図(鏡花)」
(6)流しのタクシーなどをとめて乗る。「表通りへ出てタクシーを―・う」
[可能] ひろえる
[慣用] 火中の栗を―・小爪(コヅメ)を―・骨を―

拾う

ひろう【拾う】
pick up;gather;→英和
find.→英和

拾ふ

ひり・う ヒリフ 【拾ふ】 (動ハ四)
〔「ひろふ」の古形〕
ひろう。「奥つ白玉―・へれどまたそ置きつる/万葉 3628」

拾得

しゅうとく シフ― [0] 【拾得】 (名)スル
(1)ひろうこと。
(2)落とし物をひろうこと。「財布を―する」

拾得

じっとく 【拾得】
中国,唐代の伝説的な僧。天台山国清寺の豊干(ブカン)に師事したという。脱俗の風格をもって知られ,寒山・拾得と並称された。
→寒山

拾得する

しゅうとく【拾得する】
find;→英和
pick up.拾得物(者) a find(er).

拾得物

しゅうとくぶつ シフ― [4] 【拾得物】
拾得した遺失物。

拾物

ひろいもの【拾物】
a thing found <on the road,etc.> ;[意外の利得]a find;→英和
a piece of luck;a bargain (安い買物).→英和
〜をする have a piece of luck;pick up a bargain.

拾玉集

しゅうぎょくしゅう シフギヨクシフ 【拾玉集】
歌集。七巻。慈円作,尊円親王編。1346年成立。約四六〇〇首。速吟・法楽歌を多くとどめ,多彩な僧侶歌人の性格がうかがえる。六家集の一。しゅぎょくしゅう。

拾璣算法

しゅうきさんぽう シフキサンパフ 【拾璣算法】
和算書。久留米藩主有馬頼徸(ヨリユキ)が,家臣豊田文景の名を借りて明和四年(1767)出版。関流和算の当時の最高水準を示す。

拾芥

しゅうかい シフ― [0] 【拾芥】
(1)ごみをひろうこと。
(2)〔漢書(夏侯勝伝)〕
たやすく手に入れることのたとえ。

拾芥抄

しゅうがいしょう シフガイセウ 【拾芥抄】
有職書。三巻。編者は洞院実煕とも洞院公賢とも。鎌倉中期頃成立。歳時・文学・風俗・官位・国郡・吉凶・天文・地理など百科にわたり漢文で略述。拾芥略要抄。

拾遺

しゅうい シフヰ [1] 【拾遺】
(1)(歌・作品など)漏れ落ちているものを拾い補うこと。「宇治―」
(2)君主をたすけて,その過失を補うこと。
(3)侍従の唐名。

拾遺

しゅうい【拾遺】
gleanings.

拾遺和歌集

しゅういわかしゅう シフヰワカシフ 【拾遺和歌集】
第三番目の勅撰和歌集。二〇巻。撰者は花山法皇説が有力。1006年前後の成立。約一三五〇首。藤原公任(キントウ)の「拾遺抄」を増補してできたとみられる。三代集・八代集の一。拾遺集。

拾遺愚草

しゅういぐそう シフヰグサウ 【拾遺愚草】
藤原定家の自撰家集。四巻。1216年,正編三巻成立,のち,員外一巻増補。約三八〇〇首の和歌を収める。以後の私家集編纂の手本となった。六家集の一。
〔「拾遺」は侍従の唐名で,定家の官職名〕

拾遺抄

しゅういしょう シフヰセウ 【拾遺抄】
歌集。一〇巻。藤原公任(キントウ)撰。999年以前までの成立。この集を増補したものが「拾遺和歌集」であるとされる。

拾遺集

しゅういしゅう シフヰシフ 【拾遺集】
「拾遺和歌集」の略。

拿捕

だほ [1] 【拿捕】 (名)スル
(1)とらえること。
(2)軍艦などが外国の一定の船舶を支配下におくこと。

拿捕する

だほ【拿捕する】
capture;→英和
seize.→英和

拿獲

だかく [0] 【拿獲】 (名)スル
つかまえること。とらえること。捕獲。拿捕。

じ ヂ [1] 【持】
碁や歌合・香合などで,互いに優劣の定めがたいこと。引きわけ。もちあい。もち。

持する

じする【持する】
hold;→英和
maintain.→英和

持する

じ・する ヂ― [2] 【持する】 (動サ変)[文]サ変 ぢ・す
(1)もつ。ある状態をたもつ。「彼等は活きた彫刻の様に己を―・して,…粛然と坐つてゐた/門(漱石)」
(2)固く守る。「各五戒を―・し仏の御名を念じ奉りて/今昔 5」
[慣用] 満を持す

持たす

もた・す [2] 【持たす・凭す】
■一■ (動サ五[四])
(1)立てかける。よせかける。もたせる。「椅子の背に坊主頭を―・して/それから(漱石)」
(2)保たせる。もたせる。「冷凍して鮮度を―・す」
■二■ (動サ下二)
⇒もたせる(持)
⇒もたせる(凭)

持たせ

もたせ [3] 【持たせ】
(1)〔持たせる物,の意〕
贈り物。持って来た物。手みやげ。おもたせ。「これはお―でございます/渋江抽斎(鴎外)」
(2)もたせかけること。また,もたせかけるもの。「筆―」
(3)江戸時代,女性の銀杏髷(イチヨウマゲ)の上方での称。

持たせる

もたせる【持たせる】
(1)[与える]give.→英和
(2)[運ばせる]get <a person> to take <a thing> .
(3)[保たせる]preserve;→英和
keep.→英和
(4)[負担させる]make <a person> pay <the expenses> .

持たせる

もた・せる [3] 【持たせる】 (動サ下一)[文]サ下二 もた・す
(1)持つようにさせる。持ち運ばせる。「荷物を―・せる」「手紙を使いに―・せてやる」
(2)負担させる。「費用を相手に―・せる」
(3)変わらないようにする。保つ。「肉を冷蔵庫にいれて一週間―・せる」
(4)期待させる。「相手に気を―・せる」
[慣用] 気を―・花を―/間(マ)を持たす

持たせ振り

もたせぶり [0] 【持たせ振り】
相手に気を持たせるようなそぶり。思わせぶり。「何が機嫌にいらぬやらめつきりと―/浄瑠璃・ひらかな盛衰記」

持ち

もち [2] 【持ち】
〔動詞「持つ」の連用形から〕
(1)品質などが変わらず,長く使えること。「―が良い」
(2)負担すること。受けもつこと。「費用は自分―」
(3)所有すること。「家―の娘」「主人―」
(4)碁・将棋・歌合(ウタアワセ)で,引き分けになること。持(ジ)。
(5)和船の船首尾の反りのこと。

持ちが良い

もち【持ちが良い】
wear well;be durable.自分〜で at one's own expense.女〜の ladies';for ladies.

持ちつ持たれつ

持ちつ持たれつ
互いに依存し合い助け合うことによって,両者とも存続するさま。

持ちつ持たれつ

もちつもたれつ 【持ちつ持たれつ】 (連語)
⇒「持つ」の句項目

持ちつ持たれつ

もちつもたれつ【持ちつ持たれつ】
give-and-take.〜である live and let live.

持ちも提(サ)げもならない

持ちも提(サ)げもならない
何とも処理の方法がない。

持ち上がり

もちあがり [0] 【持ち上(が)り】
学校で,生徒の進級とともに教師がその学級の担任を継続すること。

持ち上がる

もちあがる【持ち上がる】
be lifted;be raised;[事件が]arise;→英和
happen.→英和

持ち上がる

もちあが・る [0][4] 【持ち上(が)る】 (動ラ五[四])
(1)持ち上げた状態になる。上にあがる。高くなる。「地面が―・る」
(2)突然予期していなかったことが起こる。「重大事件が―・る」
(3)生徒の進級とともに教師がその学級の担任を継続する。「担任が四年に―・る」
[可能] もちあがれる

持ち上げる

もちあ・げる [0] 【持(ち)上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 もちあ・ぐ
(1)手に持って上にあげる。「荷物を―・げる」
(2)ほめる。おだてる。「やたらと―・げる」

持ち上げる

もちあげる【持ち上げる】
lift;→英和
raise;→英和
flatter (おだてる).→英和

持ち上り

もちあがり [0] 【持ち上(が)り】
学校で,生徒の進級とともに教師がその学級の担任を継続すること。

持ち上る

もちあが・る [0][4] 【持ち上(が)る】 (動ラ五[四])
(1)持ち上げた状態になる。上にあがる。高くなる。「地面が―・る」
(2)突然予期していなかったことが起こる。「重大事件が―・る」
(3)生徒の進級とともに教師がその学級の担任を継続する。「担任が四年に―・る」
[可能] もちあがれる

持ち丸

もちまる [0] 【持(ち)丸】
〔「丸」は金銭の意〕
金銭を多く所有すること。また,その人。金持ち。「―長者」

持ち主

もちぬし [2] 【持(ち)主】
その物を所有している人。所有主。

持ち付ける

もちつ・ける [0][4] 【持(ち)付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 もちつ・く
いつも持っている。「―・けない大金を持つ」

持ち出し

もちだし [0] 【持(ち)出し】
(1)外へ持って出ること。「図書の―を禁ずる」
(2)費用が予算を超過して,自分で負担すること。「会報の印刷代はかなりの―だ」
(3)洋裁で,打ち合わせの下になる側の重なり分。

持ち出す

もちだす【持ち出す】
(1) take out;remove;→英和
save (救い出す);→英和
[そっと持ち出す]take <a thing> secretly out of a house.→英和
(2)[提出する]bring <a matter before a person> ;→英和
propose.→英和

持ち出す

もちだ・す [0][3] 【持(ち)出す】 (動サ五[四])
(1)中にあったものを持って外に出す。物品などを盗むことにもいう。「火の回りが早くて何も―・すことができなかった」「店の品物を―・して質に入れる」
(2)話題・論題として提示する。「今そんな古い話を―・されても困る」
(3)不足した費用を,自腹を切って出す。「チップの分だけ―・すことになった」
(4)持ち始める。「疑いを―・す」
[可能] もちだせる

持ち分

もちぶん [2] 【持(ち)分】
(1)全体の中で各人が所有や負担をしている部分。
(2)財産の共有関係において個々の共有者がもつ権利,あるいはその割合。
(3)合名会社・合資会社・有限会社の社員,協同組合の組合員,特殊法人の出資者などの権利義務の総体としての地位,あるいはそれを評価したときの評価額の割合。股分(コブン)。

持ち分権

もちぶんけん [3] 【持(ち)分権】
財産の共有関係において個々の共有者がもつ権利。

持ち切り

もちきり [0] 【持(ち)切り】
始めから終わりまでずっとその話題が続くこと。「どこへ行っても選挙の話で―だ」

持ち切る

もちき・る [3][0] 【持(ち)切る】 (動ラ五[四])
(1)終わりまで持ち続ける。「家まで荷物を―・る」
(2)始めから終わりまで同じ状態が続く。「世間はオリンピックの話で―・っている」「瘡気(カサケ)と欲と自惚(ウヌボレ)で―・つてゐる人だから/西洋道中膝栗毛(魯文)」
[可能] もちきれる

持ち前

もちまえ [0] 【持(ち)前】
(1)その人の本来の性質。生まれつき。「短気は―の性質で,直りそうもない」
(2)所有の範囲。担当の部分。もちぶん。

持ち去る

もちさ・る [3][0] 【持(ち)去る】 (動ラ五[四])
物を勝手に持って行ってしまう。「重要書類を―・る」

持ち去る

もちさる【持ち去る】
take[carry]away.

持ち口

もちくち [2] 【持(ち)口】
受け持っている方面。持ち場。

持ち古す

もちふる・す [0][4] 【持(ち)古す】 (動サ五[四])
古くなるまで使う。使い古す。「―・した辞書」

持ち合い

もちあい [0] 【持(ち)合い・保ち合い】
(1)勢力がほぼ同じぐらいでつりあいがとれていること。「勝負はどうやら―だ」
(2)互いに力を合わせて持つこと。
(3)取引で,小きざみな値動きだけで,相場に大きな変動のないこと。

持ち合い世帯

もちあいじょたい [5] 【持(ち)合い世帯】
(1)何人かの人または何家族かが共同して営む世帯。
(2)夫婦が,各自の収入を持ち寄って営む世帯。共稼ぎ。共働き。

持ち合う

もちあう【持ち合う】
balance (釣合を保つ);→英和
remain steady (相場が).

持ち合う

もちあ・う [0] 【持(ち)合う】 (動ワ五[ハ四])
(1)互いに持つ。費用などを分担する。「費用は皆で―・うことに決まった」
(2)双方の力が均衡を保ち優劣がつかない状態にある。「東西の勢力が―・う」
(3)取引で,相場が持ち合いの状態にある。「高値で―・う」

持ち合す

もちあわ・す [4][0] 【持ち合(わ)す】
■一■ (動サ五[四])
「持ち合わせる」に同じ。「それくらいの金はいつでも―・している」
■二■ (動サ下二)
⇒もちあわせる

持ち合せ

もちあわせ [0] 【持ち合(わ)せ】
ちょうどその時,持っているもの。特に,所持している金。「あいにく―がない」

持ち合せる

もちあわ・せる [5][0] 【持ち合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 もちあは・す
ちょうどその時,金や品物を持っている。持ちあわす。「今,―・せないから,あとで支払います」

持ち合わす

もちあわ・す [4][0] 【持ち合(わ)す】
■一■ (動サ五[四])
「持ち合わせる」に同じ。「それくらいの金はいつでも―・している」
■二■ (動サ下二)
⇒もちあわせる

持ち合わせ

もちあわせ [0] 【持ち合(わ)せ】
ちょうどその時,持っているもの。特に,所持している金。「あいにく―がない」

持ち合わせる

もちあわ・せる [5][0] 【持ち合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 もちあは・す
ちょうどその時,金や品物を持っている。持ちあわす。「今,―・せないから,あとで支払います」

持ち味

もちあじ [2][0] 【持(ち)味】
(1)食物に本来備わっている特有の味。「野菜の―を生かす」
(2)作品や人物などがもつ独特の味わい。「この映画には,監督の―がよく出ている」

持ち回り

もちまわり [0] 【持(ち)回り】
(1)一つの物事を関係者の間で順次わたしていくこと。「―で全役員の賛同を得た」
(2)役目などを関係者の間で順送りにすること。「町内会の組長は―とする」

持ち回り閣議

もちまわりかくぎ [6] 【持ち回り閣議】
各国務大臣出席の閣議を開かず,閣議事項を各大臣に回して,閣議決定を得る方法。

持ち回る

もちまわ・る [0][4] 【持(ち)回る】 (動ラ五[四])
(1)一つの物を持って次から次へと回る。「新製品を小売店に―・って売り込む」
(2)関係者の間を次から次へと回す。「議案を―・る」
[可能] もちまわれる

持ち回る

もちまわる【持ち回る】
take round;carry <a thing> about.

持ち地

もちじ [0][2] 【持(ち)地】
所有している土地。

持ち堪える

もちこたえる【持ち堪える】
hold out;endure.→英和

持ち堪える

もちこた・える [5][0] 【持ち堪える】 (動ア下一)[文]ハ下二 もちこた・ふ
悪い状態に負けないでいる。ささえ続ける。もちこらえる。「病人が―・える」「敵の猛攻を―・える」

持ち場

もちば [3] 【持(ち)場】
受け持ちの場所。担当の部署。「―につく」「―を守る」

持ち太刀

もちだち [2] 【持(ち)太刀】
自分の差し料の太刀。

持ち家

もちや [0][2] 【持(ち)家】
所有している家。もちいえ。

持ち家

もちいえ [0][2] 【持(ち)家】
その人の所有する家。もちや。

持ち寄り

もちより [0] 【持(ち)寄り】
持ち寄ること。「料理―の宴会」

持ち寄る

もちよ・る [0][3] 【持(ち)寄る】 (動ラ五[四])
各自が持って,寄り集まる。「材料を―・って料理する」
[可能] もちよれる

持ち寄る

もちよる【持ち寄る】
bring.→英和
(料理)持ち寄りの potluck <party> .→英和

持ち将棋

もちしょうぎ [3] 【持(ち)将棋】
⇒じしょうぎ(持将棋)

持ち尺

もちじゃく [2] 【持(ち)尺】
布地の長さを測るのに,下に置かず手に持ったまま測ること。
⇔置き尺

持ち崩す

もちくずす【(身を)持ち崩す】
ruin oneself <by> .

持ち崩す

もちくず・す [4][0] 【持(ち)崩す】 (動サ五[四])
身持ちを悪くする。品行を乱す。「身を―・す」

持ち帰り

もちかえり [0] 【持(ち)帰り】
持ち帰ること。また,その品物。テーク-アウト。「―の弁当」「―の贈答品」

持ち帰る

もちかえる【持ち帰る】
bring[take] <a thing> home[back];take out <food> .持帰り食品 <米> a takeout;→英和
<英> a takeaway.→英和

持ち帰る

もちかえ・る [3][0] 【持(ち)帰る】 (動ラ五[四])
(1)(品物などを)持って帰る。「仕事を自宅に―・る」
(2)代表で出席した人が出された案や回答を検討するために,預かっていったん戻る。「この件は各委員会に―・って討議しよう」
[可能] もちかえれる

持ち役

もちやく [0] 【持(ち)役】
俳優が自分の得意として演じる役。

持ち成す

もちな・す 【持ち成す】 (動サ四)
(身を)取り扱う。処置する。「身をぞんざいに―・し/浮世草子・一代女 5」

持ち手

もちて [3] 【持(ち)手】
持つ人。

持ち扱い

もちあつかい [0] 【持(ち)扱い】
もちあつかうこと。「大きすぎて―に困る」

持ち扱う

もちあつか・う [0][5] 【持(ち)扱う】 (動ワ五[ハ四])
(1)手で持って扱う。取り扱う。「はじめて―・つた三世相を懐中へ始末をすると/婦系図(鏡花)」
(2)取り扱いに困る。もてあます。「世話人は推返(オシカエ)されたる紙包を―・ひつつ/義血侠血(鏡花)」

持ち技

もちわざ [0] 【持(ち)技】
得意とする技。得意技。

持ち掛ける

もちか・ける [4][0] 【持(ち)掛ける】 (動カ下一)[文]カ下二 もちか・く
話を切り出してはたらきかける。「相談を―・ける」

持ち掛ける

もちかける【持ち掛ける】
offer;→英和
propose;→英和
approach <a person with a proposal> .→英和

持ち換える

もちかえる【持ち換える】
pass <a thing> from one hand to the other.→英和

持ち放し

もちはなし [0] 【持(ち)放し】
構造物の,腕木などの支えのない部分。

持ち料

もちりょう [2] 【持(ち)料】
(1)その人自身が所有し携帯するもの。
(2)生まれつきそなわったもの。持ち前。「江口の遊女―のちぢれ髪/柳多留 25」

持ち時間

もちじかん [3] 【持(ち)時間】
割り当てられる一定の時間。「五分ずつの―で意見を発表する」「対局の―」

持ち替える

もちか・える [0][4][3] 【持(ち)替える】 (動ア下一)[文]ハ下二 もちか・ふ
(1)一方の手に持っていたものを,他方の手に移す。「かばんを左手に―・える」
(2)持ち方・持つ物をかえる。「バットを短めに―・える」

持ち札

もちふだ [2][0] 【持(ち)札】
(1)トランプで,自分の手にある札。
(2)手元にあって,いつでも使えるもの。

持ち来す

もちきた・す [0][4] 【持(ち)来す】 (動サ五[四])
持ってくる。もたらす。「矢つ張り僕ののらくらが―・した低気圧なんだらう/それから(漱石)」

持ち来り

もちきたり [0] 【持(ち)来り】
以前から受け伝えてきたもの。「先祖ヨリ―ノ宝/ヘボン」

持ち株

もちかぶ [0][2] 【持(ち)株】
自分で持っている株。「―を整理する」

持ち株会社

もちかぶがいしゃ [5] 【持(ち)株会社】
他会社の株式を多数保有して,その事業活動を支配する会社。

持ち株制限

もちかぶせいげん [5] 【持(ち)株制限】
独占禁止法による他社株式の保有比率や額の制限。

持ち楯

もちだて [0] 【持ち楯】
兵士が手に持って使う楯。手楯(テダテ)。
⇔置き楯
「前につき並べたる―一帖かつぱと踏倒し/太平記 2」

持ち歌

もちうた [0] 【持(ち)歌】
その人が歌いこなせる歌。レパートリー。「―の多い歌手」

持ち歩く

もちあるく【持ち歩く】
carry about <a camera with one> .

持ち歩く

もちある・く [4] 【持(ち)歩く】 (動カ五[四])
(1)もって歩く。「重い荷物を―・く」
(2)携帯する。「手帳を―・く習慣をつけなさい」
[可能] もちあるける

持ち添える

もちそ・える [0][4] 【持(ち)添える】 (動ア下一)[文]ハ下二 もちそ・ふ
(1)物を持っていた手でさらに別の物を持つ。「日傘に小包を―・える」
(2)物を持った手にもう一方の手を添える。「顔に愛嬌を溢しつつ銚子を―・えて/社会百面相(魯庵)」
(3)手を添えて支える。「男の手を―・へてわがむねをおさせる/人情本・恵の花」

持ち点

もちてん [0] 【持(ち)点】
競技・賭け事などで,始める前に参加者各自に割りあてられた点数。

持ち物

もちもの [2][3] 【持(ち)物】
(1)その人が所有しているもの。所有物。
(2)所持しているもの。所持品。「―を調べる」

持ち番

もちばん [2] 【持(ち)番】
受け持ちの番。当番。

持ち直す

もちなおす【持ち直す】
get better;rally;→英和
improve.→英和

持ち直す

もちなお・す [4][0] 【持(ち)直す】 (動サ五[四])
(1)前のような状態になる。回復する。「病人が―・す」「会社が―・す」
(2)手に持っている物の,持ち方を変える。「本を―・す」
[可能] もちなおせる

持ち腐れ

もちぐされ [0] 【持(ち)腐れ】
持っていても役立てずにおくこと。また,役立てられないでいること。「宝の―」

持ち船

もちぶね [0] 【持(ち)船】
所有している船。

持ち芸

もちげい [2] 【持(ち)芸】
その人が演ずることのできる芸。特に,得意な芸。

持ち越し

もちこし [0] 【持(ち)越し】
(1)もちこすこと。「事業は来年度に―になった」「前回から―の議題」
(2)腹中に滞っている,前日からの食物。また,二日酔い。「やれ―だの頭痛だのとぬかして/滑稽本・浮世風呂 3」

持ち越す

もちこ・す [0][3] 【持(ち)越す】 (動サ五[四])
そのままの状態で次の段階や時期に送る。「結論を次回に―・す」
[可能] もちこせる

持ち越す

もちこす【持ち越す】
carry <a matter> over <to> .

持ち込み

もちこみ [0] 【持(ち)込み】
持ち込むこと。「危険物の―」「酒の―固くお断り」

持ち込む

もちこ・む [0][3] 【持(ち)込む】 (動マ五[四])
(1)持って来る。運び入れる。「車内に危険物は―・まないでください」
(2)話し合い・解決・考慮などを求めて話をしかける。何とかしてくれと言う。「縁談を―・む」「苦情を―・まれた」
(3)(決着がつかないで)次の段階に移す。「延長戦に―・む」「裁判に―・む」
[可能] もちこめる

持ち込む

もちこむ【持ち込む】
carry[bring]in[into].⇒持ち掛ける.苦情を〜 bring a complaint <against> .→英和

持ち返す

もちかえ・す [0][3] 【持(ち)返す】 (動サ五[四])
よくない状態などが,もとの状態に戻る。「病状が少し―・したようだ」

持ち送り

もちおくり [0] 【持(ち)送り】
壁や柱から水平に突き出て,梁(ハリ)・床・棚などを支える三角形状の補強材。普通,装飾が施される。
持ち送り[図]

持ち逃げ

もちにげ [0] 【持(ち)逃げ】 (名)スル
他人の所有に属する金品を持って逃げること。「集めた金を―する」

持ち運び

もちはこび [0] 【持(ち)運び】
もちはこぶこと。運搬。「―に便利がいい」

持ち運びのできる

もちはこび【持ち運びのできる】
portable.→英和
〜に便利な portable;handy.→英和

持ち運ぶ

もちはこ・ぶ [4][0] 【持(ち)運ぶ】 (動バ五[四])
物を持って,他の場所へ移す。運搬する。「荷物を―・ぶ」
[可能] もちはこべる

持ち重り

もちおもり [0] 【持(ち)重り】
持っているうちに次第に重く感じること。「―のするかばん」

持ち金

もちがね [0] 【持(ち)金】
所持している金銭。

持ち駒

もちごま [0] 【持ち駒】
(1)将棋で,相手から取って手元にあり,いつでも使える駒。
(2)手元にあって,必要に応じていつでも使える人や物。「豊富な―を駆使する」

持って回る

もってまわ・る [1] 【持って回る】 (連語)
(1)物を持ってあちこちをまわる。「書類を―・る」
(2)へんに遠まわしな言い方ややり方をする。「―・った言い方」

持って来い

もってこい 【持って来い】 (連語)
そのことにもっとも適当であるさま。あつらえむき。「勉強するには―の場所だ」「あの人はそういうことには―だ」

持って来いの

もってこい【持って来いの】
most suitable.〜の品である be just the thing <for you> .→英和

持って来て

もってきて 【持って来て】 (連語)
(「…へもってきて」の形で)それだけでもすでによくない条件がある上に,さらに悪い条件が加わることを表す。「ただでさえ歩きづらい道なのに,そこへ―雨が降ったのでいっそう歩きにくくなった」

持って来る

もってくる【持って来る】
bring;→英和
fetch (取って来る).→英和

持って生まれた

持って生まれた
生まれつき身にそなわっている。「―性分(シヨウブン)」「あの人の雄弁は―ものだ」

持って行く

もってゆく【持って行く】
take;→英和
carry;→英和
take[carry]away (持ち去る).

持つ

も・つ [1] 【持つ】 (動タ五[四])
(1)(手・腕などで)物の重量をささえた状態を保つ。保持する。「右手で―・つ」「荷物を両手に―・つ」
(2)物の一部分をつかむ。「ほうきの柄を―・つ」「筆を―・つ」「綱の端を―・って引っぱる」
(3)所持する。携帯する。「あいにく小銭を―・っていない」「傘を―・って出かける」
(4)所有する。「車を―・つ」「店を―・つ」「自分の家を―・ちたい」
(5)権利・資格などを備えている。「選挙権を―・つ」「車の免許を―・っている」
(6)家族・友人などを得る。「いい息子さんを―・って幸せですね」「―・つべきものは友達だ」「所帯を―・つ」「家庭を―・つ」
(7)ある物や属性を身に備えている。「音楽の才能を―・った少年」「古い伝統を―・った学校」「言葉の―・つ意味」「茎はにがみを―・つ」
(8)気持ち・感情などを心に抱く。「自信を―・つ」「誇りを―・つ」「恨みを―・つ」「何の疑いも―・たなかった」「山路越えむとする君を心に―・ちて安けくもなし/万葉 3723」
(9)他と関連がある。他と関連を結ぶ。「交際を―・つ」「あの団体とは何のかかわりも―・っていない」
(10)(会合を)開く。
〔翻訳調の言い方〕
「話し合う機会を―・ちたい」
(11)負担する。「送料はむこうが―・つ」「責任は私が―・ちます」
(12)自分の仕事・任務として引き受けて扱う。「医者の他にもう一つ仕事を―・っている」「一年生を―・つ(=担任スル)」
(13)ある状態が維持される。また,消費・消耗し尽くされないで残る。「この靴は三年も―・った」「生物(ナマモノ)は三日と―・たない」「働きづめでは体が―・たない」「人の言葉をいちいち気にしていては身が―・たない」
(14)支える。「肩を―・つ」「あの店は奥さんで―・っている」
(15)用いる。使う。「木鍬(コクワ)―・ち打ちし大根/古事記(下)」「真榛(マハリ)―・ちすれる衣の盛り過ぎ行く/万葉 1156」
[可能] もてる
→もてる(下一)
→もてる(連語)
[慣用] 提灯(チヨウチン)を―・根に―/聞く耳持たぬ・そこへ持ってきて・間(マ)が持てない

持つ

もつ【持つ】
(1)[手に]have;→英和
hold.→英和
(2)[携帯]have[carry] <a thing> with one.(3)[所有]have;possess;→英和
own.→英和
(4)[心に]have;entertain;→英和
cherish.→英和
(5)[担当]⇒担当.
(6)[負担]pay <the expenses> .→英和
‖持てる国 the haves (総称);a ‘have' nation.持たざる国 the have-nots (総称);a ‘have-not' nation.

持てなし

もてなし【持てなし】
⇒御馳走,待遇.

持てなす

もてなす【持てなす】
entertain;→英和
receive <a person> warmly;be hospitable <to> .

持てる

も・てる [2] 【持てる】 (動タ下一)
〔「持つ」の可能動詞から〕
(1)人気があって,ちやほやされる。「女に―・てる男」
(2)長くその状態を保つ。維持する。もちこたえる。「共通の話題がなくて座が―・てない」

持てる

もて∘る 【持てる】 (連語)
〔「る」は完了の助動詞「り」の連体形〕
(1)持っている。「―∘る力を発揮する」
(2)豊かである。「―∘る者の悩み」「―∘る国と持たざる国と」

持て余し

もてあまし [0] 【持て余し】
もてあますこと。また,そのもの。「―の小僧なり/わかれ道(一葉)」

持て余し者

もてあましもの [0] 【持て余し者】
取り扱いに困る人。手におえない者。もてあまし。

持て余す

もてあます【持て余す】
[人が主語]cannot manage;do not know what to do <with> ;[物が主語]be too much <for me> ;be hard to manage.‖持て余し者 a nuisance;a troublemaker.

持て余す

もてあま・す [4][0] 【持て余す】 (動サ五[四])
取り扱いに困る。手におえないで困る。「泣く子を―・す」「暇を―・す」

持て倦む

もてあぐ・む 【持て倦む】 (動マ四)
取り扱いに困る。「元来―・みて,追ひいだしたき程なるゆゑ/当世書生気質(逍遥)」

持て囃す

もてはや・す [4][0] 【持て囃す・持て栄す】 (動サ五[四])
(1)口々に話題にしてさわぐ。ほめそやす。「ジャーナリズムに―・される」
(2)美しく見せる。引き立たせる。「こよなう余れる髪の末,白き庭には,まして―・したる/源氏(朝顔)」
(3)大切に取り扱う。厚遇する。「御婿にて―・され奉り給へる御覚え,おろかならず珍しきに/源氏(宿木)」

持て囃す

もてはやす【持て囃す】
talk much <about> ;praise (ほめる).→英和
持てはやされる be[become]popular <with,among> .

持て成し

もてなし [0] 【持て成し】
(1)客に対する扱い。待遇。「丁重な―を受ける」
(2)客に出す御馳走。接待。「酒肴の―をする」「何のお―もできませんが」
(3)人や物事に対する振る舞い方。態度。「御―優に,用意深くましましけり/十訓 7」
(4)物事に対する扱い。とりはからい。処置。「ただ,世の―に従ひて,とあるもかかるも,なのめに貝なし/源氏(椎本)」

持て成す

もてな・す [3][0] 【持て成す】 (動サ五[四])
(1)御馳走を出したりなどして,心をこめて客を接待する。「客を―・す」「手料理で―・す」
(2)人を取り扱う。待遇する。「丁重に―・す」
(3)うまくとりなす。「世の覚えはなやかなる御かたがたにも劣らず,何事の儀式をも―・し給ひけれど/源氏(桐壺)」
(4)そうであるかのようにみせかける。外見・態度をとりつくろう。「小舟に乗せ奉り,御上に柴をとりつみて,爪木の舟の如くに―・し/保元(中)」
(5)取りあげてあれこれと問題にする。もてはやす。「鎌倉の海に鰹と云ふ魚は,かの境ひには左右なきものにて,この頃―・すものなり/徒然 119」
[可能] もてなせる

持て扱ふ

もてあつか・う 【持て扱ふ】 (動ハ四)
(1)いろいろとめんどうを見る。世話をする。「ただこの尼君ひとり―・ひ侍りしほどに/源氏(若紫)」
(2)取り扱いに苦しむ。もてあます。「この近所の家で,棄てたのだらう。これぢや,どこでも―・ふよ/偸盗(竜之介)」

持て持て

もてもて [0] 【持て持て】 (形動)
人気があって,非常にもてること。「女高生に―の歌手」

持て栄す

もてはや・す [4][0] 【持て囃す・持て栄す】 (動サ五[四])
(1)口々に話題にしてさわぐ。ほめそやす。「ジャーナリズムに―・される」
(2)美しく見せる。引き立たせる。「こよなう余れる髪の末,白き庭には,まして―・したる/源氏(朝顔)」
(3)大切に取り扱う。厚遇する。「御婿にて―・され奉り給へる御覚え,おろかならず珍しきに/源氏(宿木)」

持て消つ

もてけ・つ 【持て消つ】 (動タ四)
(1)消す。うまく払い除く。「さやうならむことは,憎げなうて見直い給はむ人は,いとようなだらかに―・ちてむ/源氏(胡蝶)」
(2)圧倒して相手の美点が目立たないようにする。「例も,誇りかに花やぎたるかたは,おとうとの君だちには,―・たれて/源氏(若菜下)」
(3)けなす。ないがしろにする。「もてはやし,また―・ち軽(カロ)むる事も/源氏(常夏)」
→もてはやす

持て行く

もてゆ・く 【持て行く】 (動カ四)
(1)持って行く。「(消息ヲ)取らせたれば,―・きて/和泉式部日記」
(2)他の動詞の連用形について,次第に…してゆく,…し続けるの意を表す。「昼になりて,ぬるくゆるび―・けば/枕草子 1」

持て違ふ

もてたが・う 【持て違ふ】
■一■ (動ハ四)
異なる。たがう。「御心おきてに―・ふ事なく,いとめやすくぞありける/源氏(薄雲)」
■二■ (動ハ下二)
(1)人の意向にそむく。「昔の人の御心おきてを,―・へて/源氏(宿木)」
(2)まちがえて別の所に届ける。「まらうどの御かたにとおぼしかりける文を―・へたり/蜻蛉(上)」

持上げる

もちあ・げる [0] 【持(ち)上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 もちあ・ぐ
(1)手に持って上にあげる。「荷物を―・げる」
(2)ほめる。おだてる。「やたらと―・げる」

持丸

もちまる [0] 【持(ち)丸】
〔「丸」は金銭の意〕
金銭を多く所有すること。また,その人。金持ち。「―長者」

持主

もちぬし [2] 【持(ち)主】
その物を所有している人。所有主。

持主

もちぬし【持主】
an owner;→英和
a proprietor (経営主).→英和

持久

じきゅう ヂキウ [0] 【持久】 (名)スル
長い間もちこたえること。長い間その状態を保つこと。「戦を避けて―し斯軍をして急戦の利を得ざらしめん/経国美談(竜渓)」

持久力

じきゅう【持久力】
⇒耐久.持久策 dilatory tactics.持久戦 a protracted struggle.

持久力

じきゅうりょく ヂキウ― [2] 【持久力】
運動や負担に長くもちこたえられる筋力・体力。

持久戦

じきゅうせん ヂキウ― [0] 【持久戦】
(戦い・スポーツなどで)決戦を避け,根気よく戦う戦法。長期戦。「―にもちこむ」

持久走

じきゅうそう ヂキウ― [2] 【持久走】
学校体育のカリキュラムで,長時間あるいは長距離を走り通す能力を育てるもの。

持仏

じぶつ ヂ― [1] 【持仏】
〔「念持仏」の略〕
常に身につけ,あるいは,家に安置しておく仏像。

持仏堂

じぶつどう ヂ―ダウ [0] 【持仏堂】
自分の信仰する仏像や祖先の位牌(イハイ)を安置する建物,または部屋。

持仏棚

じぶつだな ヂ― [3] 【持仏棚】
持仏を安置する棚。

持付ける

もちつ・ける [0][4] 【持(ち)付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 もちつ・く
いつも持っている。「―・けない大金を持つ」

持出し

もちだし [0] 【持(ち)出し】
(1)外へ持って出ること。「図書の―を禁ずる」
(2)費用が予算を超過して,自分で負担すること。「会報の印刷代はかなりの―だ」
(3)洋裁で,打ち合わせの下になる側の重なり分。

持出し禁止の本

もちだし【持出し禁止の本】
a book not for lending[borrowing].

持出す

もちだ・す [0][3] 【持(ち)出す】 (動サ五[四])
(1)中にあったものを持って外に出す。物品などを盗むことにもいう。「火の回りが早くて何も―・すことができなかった」「店の品物を―・して質に入れる」
(2)話題・論題として提示する。「今そんな古い話を―・されても困る」
(3)不足した費用を,自腹を切って出す。「チップの分だけ―・すことになった」
(4)持ち始める。「疑いを―・す」
[可能] もちだせる

持分

もちぶん [2] 【持(ち)分】
(1)全体の中で各人が所有や負担をしている部分。
(2)財産の共有関係において個々の共有者がもつ権利,あるいはその割合。
(3)合名会社・合資会社・有限会社の社員,協同組合の組合員,特殊法人の出資者などの権利義務の総体としての地位,あるいはそれを評価したときの評価額の割合。股分(コブン)。

持分

もちぶん【持分】
one's share (of expenses) (費用などの).⇒持株.

持分権

もちぶんけん [3] 【持(ち)分権】
財産の共有関係において個々の共有者がもつ権利。

持切り

もちきり [0] 【持(ち)切り】
始めから終わりまでずっとその話題が続くこと。「どこへ行っても選挙の話で―だ」

持切る

もちき・る [3][0] 【持(ち)切る】 (動ラ五[四])
(1)終わりまで持ち続ける。「家まで荷物を―・る」
(2)始めから終わりまで同じ状態が続く。「世間はオリンピックの話で―・っている」「瘡気(カサケ)と欲と自惚(ウヌボレ)で―・つてゐる人だから/西洋道中膝栗毛(魯文)」
[可能] もちきれる

持前

もちまえ [0] 【持(ち)前】
(1)その人の本来の性質。生まれつき。「短気は―の性質で,直りそうもない」
(2)所有の範囲。担当の部分。もちぶん。

持前

もちまえ【持前】
nature (天性);→英和
a characteristic (特質).→英和
〜の natural;→英和
characteristic.

持効性製剤

じこうせいせいざい ヂカウセイ― [6] 【持効性製剤】
⇒徐放薬(ジヨホウヤク)

持去る

もちさ・る [3][0] 【持(ち)去る】 (動ラ五[四])
物を勝手に持って行ってしまう。「重要書類を―・る」

持参

じさん ヂ― [0] 【持参】 (名)スル
持って行くこと。持ってくること。「筆記用具は各自で―すること」

持参する

じさん【持参する】
take[bring,fetch] <a thing> with one.‖持参金 a dowry.持参人 a bearer.持参人払 payable to the bearer.

持参人払い

じさんにんばらい ヂ―バラヒ [6] 【持参人払い】
小切手などの証書で,特定の者を権利者として指定せず,それを持参した人に支払うこと。

持参債務

じさんさいむ ヂ― [4] 【持参債務】
債権者の住所や営業所で弁済しなければならない債務。
→取り立て債務
→送付債務

持参金

じさんきん ヂ― [0] 【持参金】
結婚・養子縁組などのとき,嫁や婿ないし養子が実家から縁づく先へ持って行く金。

持口

もちくち [2] 【持(ち)口】
受け持っている方面。持ち場。

持古す

もちふる・す [0][4] 【持(ち)古す】 (動サ五[四])
古くなるまで使う。使い古す。「―・した辞書」

持合い

もちあい [0] 【持(ち)合い・保ち合い】
(1)勢力がほぼ同じぐらいでつりあいがとれていること。「勝負はどうやら―だ」
(2)互いに力を合わせて持つこと。
(3)取引で,小きざみな値動きだけで,相場に大きな変動のないこと。

持合い世帯

もちあいじょたい [5] 【持(ち)合い世帯】
(1)何人かの人または何家族かが共同して営む世帯。
(2)夫婦が,各自の収入を持ち寄って営む世帯。共稼ぎ。共働き。

持合う

もちあ・う [0] 【持(ち)合う】 (動ワ五[ハ四])
(1)互いに持つ。費用などを分担する。「費用は皆で―・うことに決まった」
(2)双方の力が均衡を保ち優劣がつかない状態にある。「東西の勢力が―・う」
(3)取引で,相場が持ち合いの状態にある。「高値で―・う」

持合せ

もちあわせ【持合せ】
things on hand;money on hand (金).〜がない have no money with one.〜がある (happen to) have <a thing> with one.

持味

もちあじ【持味】
a peculiar flavor (味);a characteristic (特質).→英和

持味

もちあじ [2][0] 【持(ち)味】
(1)食物に本来備わっている特有の味。「野菜の―を生かす」
(2)作品や人物などがもつ独特の味わい。「この映画には,監督の―がよく出ている」

持回り

もちまわり [0] 【持(ち)回り】
(1)一つの物事を関係者の間で順次わたしていくこと。「―で全役員の賛同を得た」
(2)役目などを関係者の間で順送りにすること。「町内会の組長は―とする」

持回りとする

もちまわり【持回りとする】
take turns.〜閣議に付する refer <a matter> individually to the Cabinet ministers.

持回る

もちまわ・る [0][4] 【持(ち)回る】 (動ラ五[四])
(1)一つの物を持って次から次へと回る。「新製品を小売店に―・って売り込む」
(2)関係者の間を次から次へと回す。「議案を―・る」
[可能] もちまわれる

持国天

じこくてん ヂコク― 【持国天】
〔梵 Dhṛtarāṣṭra〕
帝釈天に仕える四天王の一。東方を守護する神。一般に武将の姿に表され,多く手に宝珠・刀を持つ。持国天王。
持国天[図]

持地

もちじ [0][2] 【持(ち)地】
所有している土地。

持場

もちば【持場】
[任務]one's post;one's duty.〜につく take one's post;[受持区]one's round;one's beat (警官の).〜を回る make one's rounds.

持場

もちば [3] 【持(ち)場】
受け持ちの場所。担当の部署。「―につく」「―を守る」

持太刀

もちだち [2] 【持(ち)太刀】
自分の差し料の太刀。

持子

もつご [0] 【持子】
コイ目の淡水魚。全長8センチメートルほど。体は細長い紡錘形で,やや側扁する。モロコに似るが口ひげがない。体色は黄褐色で,腹面には鈍い金属光沢がある。雀(スズメ)焼きにして食用にもする。全国各地と朝鮮半島・中国に分布。クチボソ。ハヤ。イシモロコ。
持子[図]

持家

もちや [0][2] 【持(ち)家】
所有している家。もちいえ。

持家

もちいえ【持家】
one's own house.

持家

もちいえ [0][2] 【持(ち)家】
その人の所有する家。もちや。

持寄り

もちより [0] 【持(ち)寄り】
持ち寄ること。「料理―の宴会」

持寄る

もちよ・る [0][3] 【持(ち)寄る】 (動ラ五[四])
各自が持って,寄り集まる。「材料を―・って料理する」
[可能] もちよれる

持将棋

じしょうぎ ヂシヤウギ [2] 【持将棋】
将棋で,相方が入玉し,勝負がつかなくなった状態で,双方が規定の駒数(点数)を保持している場合をいい,引き分けとなる。持(モチ)。

持将棋

もちしょうぎ [3] 【持(ち)将棋】
⇒じしょうぎ(持将棋)

持尺

もちじゃく [2] 【持(ち)尺】
布地の長さを測るのに,下に置かず手に持ったまま測ること。
⇔置き尺

持崩す

もちくず・す [4][0] 【持(ち)崩す】 (動サ五[四])
身持ちを悪くする。品行を乱す。「身を―・す」

持帰り

もちかえり [0] 【持(ち)帰り】
持ち帰ること。また,その品物。テーク-アウト。「―の弁当」「―の贈答品」

持帰る

もちかえ・る [3][0] 【持(ち)帰る】 (動ラ五[四])
(1)(品物などを)持って帰る。「仕事を自宅に―・る」
(2)代表で出席した人が出された案や回答を検討するために,預かっていったん戻る。「この件は各委員会に―・って討議しよう」
[可能] もちかえれる

持役

もちやく [0] 【持(ち)役】
俳優が自分の得意として演じる役。

持律

じりつ ヂ― [0] 【持律】
〔仏〕 戒律を厳重に守ること。持戒。

持念

じねん ヂ― [0] 【持念】
〔仏〕
(1)仏の正しい教えを忘れることなく常に心に保つこと。
(2)念ずること。祈ること。「玄宗自ら香炉を取りて―して三蔵に申し給はく/今昔 6」

持戒

じかい ヂ― [0] 【持戒】
〔仏〕 戒を守ること。
⇔破戒

持手

もちて [3] 【持(ち)手】
持つ人。

持扱い

もちあつかい [0] 【持(ち)扱い】
もちあつかうこと。「大きすぎて―に困る」

持扱う

もちあつか・う [0][5] 【持(ち)扱う】 (動ワ五[ハ四])
(1)手で持って扱う。取り扱う。「はじめて―・つた三世相を懐中へ始末をすると/婦系図(鏡花)」
(2)取り扱いに困る。もてあます。「世話人は推返(オシカエ)されたる紙包を―・ひつつ/義血侠血(鏡花)」

持技

もちわざ [0] 【持(ち)技】
得意とする技。得意技。

持掛ける

もちか・ける [4][0] 【持(ち)掛ける】 (動カ下一)[文]カ下二 もちか・く
話を切り出してはたらきかける。「相談を―・ける」

持放し

もちはなし [0] 【持(ち)放し】
構造物の,腕木などの支えのない部分。

持斎

じさい ヂ― [1] 【持斎】
〔仏〕
(1)戒を守っておこないを正しくすること。
(2)正午過ぎに食事をとらないこと。八斎戒の非時食(ヒジジキ)戒を守ること。

持料

もちりょう [2] 【持(ち)料】
(1)その人自身が所有し携帯するもの。
(2)生まれつきそなわったもの。持ち前。「江口の遊女―のちぢれ髪/柳多留 25」

持明院

じみょういん ヂミヤウヰン 【持明院】
(1)京都市上京区上立売あたりにあった寺。藤原道長の曾孫基頼が邸内に持仏堂として建立。
(2)藤原氏北家から分かれた家名。基頼の子通基が邸内の持仏堂にちなんで名づけたもの。後高倉院妃が住み,後高倉院がここで院政を執ってのち,しばしば歴代の仙洞となる。

持明院流

じみょういんりゅう ヂミヤウヰンリウ 【持明院流】
書道の一流派。後奈良天皇の時代(1526-1557)世尊寺派から分かれ,持明院基春が創始したもの。

持明院統

じみょういんとう ヂミヤウヰン― [0] 【持明院統】
鎌倉時代から南北朝時代にかけて分裂対立した二皇統の一。後深草天皇から後小松天皇に至る系統。大覚寺統と皇位を争い,南北朝分立の一因を作った。足利尊氏が擁立して北朝と称し,後小松天皇の時南朝を併せて現在に至る。

持時間

もちじかん [3] 【持(ち)時間】
割り当てられる一定の時間。「五分ずつの―で意見を発表する」「対局の―」

持替える

もちか・える [0][4][3] 【持(ち)替える】 (動ア下一)[文]ハ下二 もちか・ふ
(1)一方の手に持っていたものを,他方の手に移す。「かばんを左手に―・える」
(2)持ち方・持つ物をかえる。「バットを短めに―・える」

持札

もちふだ [2][0] 【持(ち)札】
(1)トランプで,自分の手にある札。
(2)手元にあって,いつでも使えるもの。

持札

もちふだ【持札】
the cards in one's hands (トランプ);one's hand.

持来す

もちきた・す [0][4] 【持(ち)来す】 (動サ五[四])
持ってくる。もたらす。「矢つ張り僕ののらくらが―・した低気圧なんだらう/それから(漱石)」

持来り

もちきたり [0] 【持(ち)来り】
以前から受け伝えてきたもの。「先祖ヨリ―ノ宝/ヘボン」

持株

もちかぶ [0][2] 【持(ち)株】
自分で持っている株。「―を整理する」

持株

もちかぶ【持株】
one's (stock) holdings[shares].持株会社 a holding company.

持株会社

もちかぶがいしゃ [5] 【持(ち)株会社】
他会社の株式を多数保有して,その事業活動を支配する会社。

持株制限

もちかぶせいげん [5] 【持(ち)株制限】
独占禁止法による他社株式の保有比率や額の制限。

持歌

もちうた [0] 【持(ち)歌】
その人が歌いこなせる歌。レパートリー。「―の多い歌手」

持歩く

もちある・く [4] 【持(ち)歩く】 (動カ五[四])
(1)もって歩く。「重い荷物を―・く」
(2)携帯する。「手帳を―・く習慣をつけなさい」
[可能] もちあるける

持添える

もちそ・える [0][4] 【持(ち)添える】 (動ア下一)[文]ハ下二 もちそ・ふ
(1)物を持っていた手でさらに別の物を持つ。「日傘に小包を―・える」
(2)物を持った手にもう一方の手を添える。「顔に愛嬌を溢しつつ銚子を―・えて/社会百面相(魯庵)」
(3)手を添えて支える。「男の手を―・へてわがむねをおさせる/人情本・恵の花」

持満

じまん ヂ― [0] 【持満】
(1)弓を十分に引き,そのまま構えて離れの時機を待つこと。
(2)準備を整えて,物事の機が熟するのを待つこと。満を持すること。

持点

もちてん [0] 【持(ち)点】
競技・賭け事などで,始める前に参加者各自に割りあてられた点数。

持物

もちもの [2][3] 【持(ち)物】
(1)その人が所有しているもの。所有物。
(2)所持しているもの。所持品。「―を調べる」

持物

じもつ ヂ― [0] 【持物】
〔仏〕 仏像が手に持っている物。その仏像の性格を示すもので,薬師の薬壺,観音の水瓶(スイビヨウ),金剛力士の金剛杵(コンゴウシヨ)など。じぶつ。

持物

もちもの【持物】
one's property (所有物);one's belongings (携帯品).

持番

もちばん [2] 【持(ち)番】
受け持ちの番。当番。

持病

じびょう ヂビヤウ [0][1] 【持病】
(1)完治せず,いつも悩まされる病気。宿痾(シユクア)。「―に苦しむ」
(2)なかなか直らない悪い癖。「また―の癇癪が出た」

持病

じびょう【持病】
a chronic disease;an old complaint.

持直す

もちなお・す [4][0] 【持(ち)直す】 (動サ五[四])
(1)前のような状態になる。回復する。「病人が―・す」「会社が―・す」
(2)手に持っている物の,持ち方を変える。「本を―・す」
[可能] もちなおせる

持碁

じご ヂ― [1] 【持碁】
互いの地が同じである碁。勝負のない碁。

持節

じせつ ヂ― [0] 【持節】
節刀を賜り持つこと。

持節将軍

じせつしょうぐん ヂ―シヤウ― [4] 【持節将軍】
古代,戦争に際して任命される臨時の職で,天皇より節刀を受け一軍を率い出征する将軍。持節大将軍。持節大使。持節征夷将軍。

持経

じきょう ヂキヤウ [0] 【持経】
〔仏〕 経文を常に読誦して教えを身につけること。また,その対象となる経典。多くは「法華経」

持経者

じきょうじゃ ヂキヤウ― [2] 【持経者】
いつも持経している人。特に,「法華経」を読む者。持者。

持統天皇

じとうてんのう ヂトウテンワウ 【持統天皇】
(645-702) 日本書紀で第四一代天皇の漢風諡号(シゴウ)。天智天皇の第二皇女。名は鸕野讃良(ウノノサララ)。和風諡号は高天原広野姫(タカマノハラヒロノヒメ)。天武天皇の皇后。天皇の死後,政務に携わり,皇太子草壁皇子の病死で即位。697年,文武天皇に譲位後は太上天皇として政務をみる。都は藤原宮。万葉集に歌を収める。

持続

じぞく ヂ― [0] 【持続】 (名)スル
(1)ある状態が保たれること。また,保つこと。中断することなくつづくこと。「―力」「効果が―する」「関係を―する」
(2)〔哲〕
〔(フランス) durée〕
ベルクソンの用語。意識の直接の事実として,何ら反省の加えられぬ直接の時の流れ。

持続

じぞく【持続】
continuance;→英和
maintenance.→英和
〜する[続く]continue;→英和
last;→英和
[続ける]keep up;maintain.→英和
〜性 durability.〜性の durable;→英和
lasting.

持続可能な開発

じぞくかのうなかいはつ ヂ― 【持続可能な開発】
〔sustainable development〕
将来の環境や次世代の利益を損なわない範囲内で社会発展をすすめようとする理念。1987年ブルントラント委員会が提唱。

持続]

つづく【続く[継続・持続]】
continue;→英和
last;→英和
go on;hold (out);→英和
keep <fine> (天気など);→英和
[後継]succeed <to> ;→英和
follow;→英和
[小説・論文など]To be continued./Continued <from the preceding page> (…より)./P.→英和
T.→英和
O.→英和
<please turn over> (裏へ);[通じる]lead to;adjoin (隣接).→英和
続いて ⇒続けて.

持者

じしゃ ヂ― 【持者】
〔仏〕「持経者(ジキヨウジヤ)」に同じ。

持腐れ

もちぐされ【持腐れ】
useless possession.宝の〜だ It is quite like pearls before swine.

持腐れ

もちぐされ [0] 【持(ち)腐れ】
持っていても役立てずにおくこと。また,役立てられないでいること。「宝の―」

持船

もちぶね [0] 【持(ち)船】
所有している船。

持芸

もちげい [2] 【持(ち)芸】
その人が演ずることのできる芸。特に,得意な芸。

持薬

じやく【持薬】
one's favorite[usual]medicine.

持薬

じやく ヂ― [0] 【持薬】
いつも飲んでいる薬。また,用心のために持ち歩いている薬。

持説

じせつ ヂ― [0] 【持説】
ふだんから主張している意見。持論。

持論

じろん【持論】
one's cherished view[opinion].〜を固守する stick to one's opinion.

持論

じろん ヂ― [0] 【持論】
あることに関して前から主張し続けている,その人独自の意見。持説。「私の―」

持越し

もちこし [0] 【持(ち)越し】
(1)もちこすこと。「事業は来年度に―になった」「前回から―の議題」
(2)腹中に滞っている,前日からの食物。また,二日酔い。「やれ―だの頭痛だのとぬかして/滑稽本・浮世風呂 3」

持越す

もちこ・す [0][3] 【持(ち)越す】 (動サ五[四])
そのままの状態で次の段階や時期に送る。「結論を次回に―・す」
[可能] もちこせる

持込み

もちこみ [0] 【持(ち)込み】
持ち込むこと。「危険物の―」「酒の―固くお断り」

持込む

もちこ・む [0][3] 【持(ち)込む】 (動マ五[四])
(1)持って来る。運び入れる。「車内に危険物は―・まないでください」
(2)話し合い・解決・考慮などを求めて話をしかける。何とかしてくれと言う。「縁談を―・む」「苦情を―・まれた」
(3)(決着がつかないで)次の段階に移す。「延長戦に―・む」「裁判に―・む」
[可能] もちこめる

持返す

もちかえ・す [0][3] 【持(ち)返す】 (動サ五[四])
よくない状態などが,もとの状態に戻る。「病状が少し―・したようだ」

持送り

もちおくり [0] 【持(ち)送り】
壁や柱から水平に突き出て,梁(ハリ)・床・棚などを支える三角形状の補強材。普通,装飾が施される。
持ち送り[図]

持逃げ

もちにげ [0] 【持(ち)逃げ】 (名)スル
他人の所有に属する金品を持って逃げること。「集めた金を―する」

持逃げする

もちにげ【持逃げする】
run away <with a thing> .

持運び

もちはこび [0] 【持(ち)運び】
もちはこぶこと。運搬。「―に便利がいい」

持運ぶ

もちはこ・ぶ [4][0] 【持(ち)運ぶ】 (動バ五[四])
物を持って,他の場所へ移す。運搬する。「荷物を―・ぶ」
[可能] もちはこべる

持重

じちょう ヂ― [0] 【持重】 (名)スル
軽々しく振る舞わないこと。大切にしておろそかにしないこと。「氏の性,―を喜び冒険(ムコウミズ)の事を好まず/浮城物語(竜渓)」

持重り

もちおもり [0] 【持(ち)重り】
持っているうちに次第に重く感じること。「―のするかばん」

持金

もちがね [0] 【持(ち)金】
所持している金銭。

持駒

もちごま【持駒】
a captured chessman (将棋).〜が多い have a good reserve of persons[things](fit for the occasion).

挂け甲

かけよろい [3] 【挂け甲】
〔肩に打ち掛けて着る鎧(ヨロイ)の意〕
古墳時代から行われた鎧。鉄片や革を,組み糸や革紐でつづり合わせたもの。平安時代になると,全く儀式用となった。挂甲(ケイコウ)。うちかけよろい。
挂け甲[図]

挂冠

けいかん [0] 【挂冠】 (名)スル
〔「後漢書(逸民伝)」より。漢の逢萌(ホウボウ)が王莽(オウモウ)に仕えることを潔しとせず,冠をとって東都の城門に挂(カ)け,遼東へ去ったという故事から〕
官を辞すること。掛冠。かいかん。致仕(チシ)。

挂冠

かいかん クワイクワン [0] 【挂冠】
⇒けいかん(挂冠)

挂搭

かた クワ― [1] 【掛搭・挂搭】
〔仏〕
(1)その寺に滞在を許された禅僧が錫杖(シヤクジヨウ)を禅堂の搭鉤(トウコ)に掛けること。
(2)禅僧が行脚をやめて一か所に長く滞在すること。

挂灯

けいとう [0] 【挂灯】
灯火を掲げること。

挂灯浮標

けいとうふひょう [5] 【挂灯浮標】
航路標識の一。ガス・石油・電池などによる点灯装置をもつ浮標。灯浮標。

挂灯立標

けいとうりゅうひょう [5] 【挂灯立標】
航路標識の一。主として岩礁・堆・浅州上に築造し,灯火をともして標識とするもの。灯標。

挂甲

けいこう [0] 【挂甲】
⇒かけよろい(挂甲)

挂甲

うちかけよろい 【打掛鎧・挂甲】
⇒かけよろい

挂錫

けしゃく [0] 【挂錫・掛錫】
〔錫杖(シヤクジヨウ)を挂(カ)ける意〕
僧侶が行脚(アンギヤ)中,ある寺に滞在すること。かしゃく。

挂錫

かしゃく クワ― [0] 【挂錫・掛錫】
〔錫杖(シヤクジヨウ)を僧堂の鉤(カギ)にかけておく意〕
禅僧が行脚の途中他寺に長く滞在すること。転じて,僧堂に籍をおいて修行すること。駐錫。

および 【指】
ゆび。「―の血して書きつけける/伊勢 24」

ゆび【指】
a finger (手の);→英和
a toe (足の).→英和
〜をくわえて見ている look with envy <at> .

ゆび [2] 【指】
脊椎動物の四肢の端に数本に分かれた部分。ヒトでは手足の先にそれぞれ五本ずつある。古くは「および」。

さし 【差(し)・指(し)】
■一■ [2] (名)
〔動詞「差す」の連用形から〕
(1)二人で一緒に仕事をしたり,また向かい合って何かをする状態。さしむかい。「―で話したいことがある」
(2)さしつかえ。さしあい。「おまへの方に―があつたらうまくくりあはせて/安愚楽鍋(魯文)」
(3)(普通「サシ」と書く)謡曲で,拍子に合わせず,ごく単純な節で謡う部分。さしごえ。
■二■ (接頭)
動詞に付いて,語勢をととのえたり,意味を強めたりする。「―押さえる」「―迫る」「―招く」
■三■ (接尾)
助数詞。舞の曲数,あるいは手を差し出す類の動作を数えるのに用いる。「一―舞う」

指さす

ゆびさす【指さす】
point at[to].

指し

ざし 【差し・指し】 (接尾)
〔動詞「さす」の連用形から〕
名詞に付いて,その物の姿や様子などを表す。「まな―」「おも―」
→さし(差・指)

指し

さし 【差(し)・指(し)】
■一■ [2] (名)
〔動詞「差す」の連用形から〕
(1)二人で一緒に仕事をしたり,また向かい合って何かをする状態。さしむかい。「―で話したいことがある」
(2)さしつかえ。さしあい。「おまへの方に―があつたらうまくくりあはせて/安愚楽鍋(魯文)」
(3)(普通「サシ」と書く)謡曲で,拍子に合わせず,ごく単純な節で謡う部分。さしごえ。
■二■ (接頭)
動詞に付いて,語勢をととのえたり,意味を強めたりする。「―押さえる」「―迫る」「―招く」
■三■ (接尾)
助数詞。舞の曲数,あるいは手を差し出す類の動作を数えるのに用いる。「一―舞う」

指し値

さしね [2] 【指(し)値】
取引にあたって,依頼者が指定する売買の値段。

指し値売買

さしねばいばい [4] 【指(し)値売買】
取引で,指し値の範囲内で行う売買。

指し値注文

さしねちゅうもん [4] 【指(し)値注文】
取引で,依頼者が値段を指定して売買の注文をすること。
⇔成り行き注文

指し刀

さしがたな [3] 【指(し)刀】
腰に差す小刀。腰刀。

指し分け

さしわけ [0] 【指し分け】
将棋で,何番かの対局のあと,対戦成績が同じであること。

指し切り

さしきり [0] 【指(し)切り】
将棋で,相手の王将を攻め込みながら持ち駒を使い果たし,それ以上攻める手段がなくなること。

指し切る

さしき・る [0][3] 【指(し)切る】 (動ラ五[四])
将棋で,指し切りの状態に陥る。
[可能] さしきれる

指し口

さしくち [2][0] 【指(し)口・差(し)口】
〔「さしぐち」とも〕
(1)枘(ホゾ)を受けるためにつくった枘穴。仕口。
(2)将棋を指す手口。
(3)他から申し入れる言葉。申告。告発。密告。
(4)入り口。また,初め。「爰は東海道の―にて,往来しげき逢坂の関路なれば/浮世草子・妾形気」

指し合い

さしあい [0] 【差(し)合い・指(し)合い】 (名・形動)
(1)さしつかえ。さしさわり。
(2)あたりさわり。「へえー,と細君が―のない返事をする/吾輩は猫である(漱石)」
(3)連歌・俳諧で,一巻の中に類似の言葉や事物が規定以上に近づくのを嫌うこと。また,それを禁ずる規定(去り嫌い),規定された事項(嫌い物)をもいう。
→去り嫌い
(4)人の前でしてはならないことや,言ってはならないこと。望ましくないこと。また,そのさま。遠慮。「悪口も―あれば喧嘩の種なり/仮名草子・浮世物語」「お堀端でみかけたが―なつれであつたから/洒落本・角鶏卵」
(5)一人の遊女に同時に二人の客が来合わせること。「女郎―,名代廻り部屋/洒落本・遊子方言」
(6)二人で力を合わせて行うこと。「二人で―にかつぐ/野菊之墓(左千夫)」
(7)〔女房詞〕
月のさわり。月経。

指し声

さしごえ [0][3] 【差(し)声・指(し)声】
(1)中世芸能の用語。声明(シヨウミヨウ)や平曲などで,詞章の内容を伝えることを主眼とした単純な節で唱せられる部分。
(2)特に,謡曲でサシのこと。
→差し(3)

指し寄り

さしより [0] 【指し寄り】
■一■ (名)
はじめ。最初。とっかかり。「泣の涙で居る家が四五十軒はあるね。―がそれ御屋敷の/自然と人生(蘆花)」
■二■ (副)
さしあたり。はじめに。「―望む所は,職務以外に何の束縛も受けぬ地位/思出の記(蘆花)」

指し将棋

さししょうぎ [3] 【指(し)将棋】
(詰め将棋に対して)二人で指し合う将棋。

指し手

さして [3] 【指(し)手】
(1)将棋の駒を進める方法。指し方。「―に窮する」
(2)将棋の上手(ジヨウズ)な人。「なかなかの―だ」

指し手

さして【指し手】
《将棋》a move;→英和
a player (人).→英和

指し掛け

さしかけ [0] 【指(し)掛け】
将棋で,勝負が決しないまま後日に指し継ぐことにして,一時中断すること。特に,二日以上にわたるときに行われる。

指し掛ける

さしか・ける [0][4] 【指(し)掛ける】 (動カ下一)[文]カ下二 さしか・く
将棋を指すのを一時中断する。
→さしかけ(指掛)

指し樽

さしだる [0] 【指し樽・差し樽】
箱形の酒樽。上に注(ツ)ぎ口がある。全体を黒漆塗り,小口を朱漆塗りにしたものなどがある。儀式用。
指し樽[図]

指し示す

さししめす【指し示す】
indicate;→英和
point <to> ;→英和
show.→英和

指し示す

さししめ・す [4][0] 【指し示す】 (動サ五[四])
(1)指でさして,それと示す。「攻撃目標を―・す」
(2)示す。「速度計は時速一二〇キロを―・している」
[可能] さししめせる

指し紙

さしがみ 【指(し)紙・差(し)紙】
(1)江戸時代,日を指定した役所の呼び出し状。「是の小万に付て代官所のお―/浄瑠璃・丹波与作(中)」
(2)揚屋から置屋へ遊女を指名して呼びにやる書状。「―僉議して見し内に/浮世草子・禁短気」
(3)江戸時代,蔵米の落札人がその米を商人に売るために便宜上作製した一種の貨物証券。蔵米切手。

指し継ぎ

さしつぎ [0] 【指(し)継ぎ】
将棋で,前回からの持ち越しの勝負を続けること。

指し継ぐ

さしつ・ぐ [0] 【指(し)継ぐ】 (動ガ五[四])
指し掛けの将棋を,改めて指し続ける。「翌日一〇時から―・ぐ」

指し縄

さしなわ [0] 【差(し)縄・指(し)縄】
(1)馬の口につけて引く縄。馬をつなぎとめる縄。さしづな。
(2)捕り縄。

指し込み

さしこみ [0] 【指(し)込み】
将棋で,同じ相手と指し続け,規定の番数を負け越した方が手直りされること。

指し過ぎ

さしすぎ [0] 【指(し)過ぎ】
将棋で,攻めすぎて攻めが続かなくなること。

指す

さ・す [1] 【指す】 (動サ五[四])
〔「刺す」と同源〕
(1)人・物や方向を,指などによってそれと示す。
 (ア)指などをその方へ向けて,人・物や方向を示す。「ほしい品物を指で―・す」「駅のほうを―・して教える」「時計の針が五時を―・す」
 (イ)特定の人を指名する。名指しする。「英語の時間に二度―・された」
 (ウ)特定の事物や事態をとりあげて示す。指摘する。「あの非難は明らかに我が党を―・してなされたものだ」「三行目の『それ』は文中のどの語を―・していますか」
 (エ)密告する。「違反建築で―・される」
(2)ある方向へ向かう。めざす。「白鳥は北を―・して飛びたった」「都を―・して歩き続けた」「限りなき未来を―・して進む」
(3)将棋で,駒を進める。また,将棋をする。「将棋を―・す」
(4)派遣するために指名する。また,役目を与えて派遣する。「勅使少将高野のおほくにといふ人を―・して/竹取」
[可能] させる
[慣用] 後ろ指をさされる

指す

さす【指す】
(1)[指示]point <to> ;→英和
indicate.→英和
(2)[指名]name;→英和
nominate;→英和
call <on> .→英和
暗に〜 allude <to> ;→英和
hint <at> .→英和
将棋を〜 play chess.

指すの巫

さすのみこ 【指すの巫】
よく予言や占いをして当てる陰陽師や卜者。「人皆―と思へり/盛衰記 4」

指す神

さすがみ 【指す神・差す神】
「天一神(テンイチジン)」に同じ。転じて,さし出てじゃまをするもの。「今日は左右に―がござあるに依て/狂言・引敷聟」

指す肘

さすかいな [3] 【指す肘・指す肱】
舞楽の舞の型の一。左右の手をひろげて,手の先をはねあげるもの。

指す肱

さすかいな [3] 【指す肘・指す肱】
舞楽の舞の型の一。左右の手をひろげて,手の先をはねあげるもの。

指の腹

ゆびのはら [5] 【指の腹】
指の内側。

指サック

ゆびサック [3] 【指―】
指先にはめるゴム製のサック。紙をめくるときなどにすべり止めとして用いる。

指サック

ゆびサック【指サック】
a fingerstall.→英和

指了図

しりょうず シレウヅ [2] 【指了図】
将棋の観戦記などで,その回の最終の駒の位置を盤面に示した図。

指事

しじ [1] 【指事】
漢字の六書(リクシヨ)の一。数量や位置などの抽象的概念を字形の上に表すもの。「一」「二」「上」「下」「末」「本」などの類。

指人形

ゆびにんぎょう【指人形】
a glove-puppet.

指人形

ゆびにんぎょう [3] 【指人形】
指を動かして動作をさせる人形の総称。
→ギニョール

指令

しれい【指令】
<issue> an order;→英和
<give> instructions;a directive.

指令

しれい [0] 【指令】 (名)スル
命令系統がはっきり決まっている組織の中で,上の者が下の者に指図すること。また,その指図。命令。「本庁の―を受けて行動する」「―書」

指似

しじ 【指似】
小児の陰茎。「まことに口惜しや。―もわが物ではない/咄本・昨日は今日」

指値

さしね【指値】
《商》 <within> the limits.〜で at a person's limits.

指値

さしね [2] 【指(し)値】
取引にあたって,依頼者が指定する売買の値段。

指値売買

さしねばいばい [4] 【指(し)値売買】
取引で,指し値の範囲内で行う売買。

指値注文

さしねちゅうもん [4] 【指(し)値注文】
取引で,依頼者が値段を指定して売買の注文をすること。
⇔成り行き注文

指先

ゆびさき [0][3] 【指先】
指の先端。指頭。

指先が器用である

ゆびさき【指先が器用である】
[人が主語]be clever with one's fingers.〜が無器用である[人が主語]be all thumbs.

指刀

さしがたな [3] 【指(し)刀】
腰に差す小刀。腰刀。

指切り

ゆびきり [3][4] 【指切り】 (名)スル
(1)約束を必ず守るしるしとして,互いの小指を曲げて掛け,「指切りげんまんうそついたら針千本のます」などと唱えあうこと。げんまん。
(2)主に男女の仲で,愛情や約束の不変を誓って小指の先を切ること。「―・髪切りでわかつたと思ふは昔の事よ/洒落本・傾城買二筋道」

指切り

さしきり [0] 【指(し)切り】
将棋で,相手の王将を攻め込みながら持ち駒を使い果たし,それ以上攻める手段がなくなること。

指切りする

ゆびきり【指切りする】
make a pledge by hooking each other's little finger.

指切る

さしき・る [0][3] 【指(し)切る】 (動ラ五[四])
将棋で,指し切りの状態に陥る。
[可能] さしきれる

指南

しなん [1] 【指南】 (名)スル
〔指南車が南の方角を示して導くところから〕
教え導くこと。「剣術を―する」「一手御―をお願い致します」

指南する

しなん【指南する】
teach;→英和
instruct;→英和
give lessons <in> .

指南役

しなんやく [2] 【指南役】
(1)技芸などを教授する人。
(2)「指南番」に同じ。

指南所

しなんじょ [0][4] 【指南所】
武術などを指南する所。

指南書

しなんしょ [0][4] 【指南書】
手引き書。指導書。

指南番

しなんばん [2][0] 【指南番】
大名などに仕えて,武芸の指南をした役。また,その人。指南役。「槍の―」

指南車

しなんしゃ [2] 【指南車】
(1)中国古代の,方向指示装置のある車。歯車仕掛けで,初めに南に向けておくと,車上の人形の手が常に南を指すというもの。黄帝が作ったとも,周公が作ったとも伝えられる。
(2)手引きとなる物事。
指南車(1)[図]

指南針

しなんしん [2] 【指南針】
磁石のこと。

指印

ゆびいん [0] 【指印】
「拇印(ボイン)」に同じ。

指印

しいん [0] 【指印】
指に印肉などを付けて指形を押し,印判を押すのに代えること。
→拇印

指叉

さすまた [0] 【刺股・指叉】
江戸時代の捕り物道具の一。U 字形の鉄金具に2〜3メートルの柄をつけたもの。金具で相手の喉(ノド)・腕などを塀や地面に押しつけて捕らえる。
→袖搦(ソデガラ)み
→突棒(ツクボウ)
刺股[図]

指口

さしくち [2][0] 【指(し)口・差(し)口】
〔「さしぐち」とも〕
(1)枘(ホゾ)を受けるためにつくった枘穴。仕口。
(2)将棋を指す手口。
(3)他から申し入れる言葉。申告。告発。密告。
(4)入り口。また,初め。「爰は東海道の―にて,往来しげき逢坂の関路なれば/浮世草子・妾形気」

指句

さしく [0][2] 【指句】
俳諧で,宗匠が座中の一人を指名して付けさせる句。月・花の座,恋の句などに多い。

指合い

さしあい [0] 【差(し)合い・指(し)合い】 (名・形動)
(1)さしつかえ。さしさわり。
(2)あたりさわり。「へえー,と細君が―のない返事をする/吾輩は猫である(漱石)」
(3)連歌・俳諧で,一巻の中に類似の言葉や事物が規定以上に近づくのを嫌うこと。また,それを禁ずる規定(去り嫌い),規定された事項(嫌い物)をもいう。
→去り嫌い
(4)人の前でしてはならないことや,言ってはならないこと。望ましくないこと。また,そのさま。遠慮。「悪口も―あれば喧嘩の種なり/仮名草子・浮世物語」「お堀端でみかけたが―なつれであつたから/洒落本・角鶏卵」
(5)一人の遊女に同時に二人の客が来合わせること。「女郎―,名代廻り部屋/洒落本・遊子方言」
(6)二人で力を合わせて行うこと。「二人で―にかつぐ/野菊之墓(左千夫)」
(7)〔女房詞〕
月のさわり。月経。

指名

しめい【指名】
nomination.〜する name;→英和
nominate;→英和
designate.→英和
〜された人 a nominee.→英和
〜順に in the order of the persons named.議長に〜される be nominated as chairman.‖指名打者《野》a designated hitter <DH> .指名手配 arrangements for the search of an identified criminal.指名入札 a private tender.

指名

しめい [0] 【指名】 (名)スル
名をあげて特定の人を指すこと。名ざし。「議長に―される」

指名スト

しめいスト [4][5] 【指名―】
労働組合の闘争戦術の一。特定の個人や部署を闘争本部が指定してストライキに入らせるもの。

指名停止

しめいていし [4][0] 【指名停止】
公的機関が,指名競争入札に際し,妥当でない業者を一定期間指名しない措置。指名回避。

指名債権

しめいさいけん [4] 【指名債権】
債権者が特定されている債権。

指名入札

しめいにゅうさつ [4] 【指名入札】
あらかじめ指名した人だけに許可する入札。

指名回避

しめいかいひ [4] 【指名回避】
⇒指名停止

指名手配

しめいてはい [4] 【指名手配】 (名)スル
逮捕状の出ている犯人の逮捕を,犯人の立ち回りそうな他の地区,また全国の捜査機関に依頼すること。

指名打者

しめいだしゃ [4] 【指名打者】
〔designated hitter〕
野球で,打順が投手のとき,投手に代わって打つように指名されている打撃専門の打者。DH 。

指名投票

しめいとうひょう [4] 【指名投票】
総理大臣・大統領などを選出するとき,その候補者を決定するために行う投票。

指名推選

しめいすいせん [4] 【指名推選】
地方公共団体の議会で,議長・副議長などの選挙に際し,議長や特定の者が指名した者を議員全員の同意によって当選と確定する選挙方式。

指名競争入札

しめいきょうそうにゅうさつ [8] 【指名競争入札】
入札者を指定して行う入札。この方法により締結される契約を指名競争契約という。

指名競争契約

しめいきょうそうけいやく [8] 【指名競争契約】
競争契約のうち,一定の要件を具備した複数の者を指名し,その間で競争をさせて契約の相手方を決めるもの。国,地方公共団体の契約においてこの方法をとることがある。
→一般競争契約

指名解雇

しめいかいこ [4] 【指名解雇】
企業の人員整理の際,該当者を指名して解雇すること。

指名証券

しめいしょうけん [4] 【指名証券】
⇒記名証券(キメイシヨウケン)

指名通話

しめいつうわ [4] 【指名通話】
国際電話などで,指名した相手が電話口へ出た場合のみ料金を払う方式の通話。パーソナル-コール。

指向

しこう [0] 【指向】 (名)スル
(1)ある目的を目指して向かうこと。志向。「医を―する」
(2)ある特定の方向を指定すること。ある方向に向けること。「探知機が発信源を―する」

指向性

しこうせい [0] 【指向性】
(1)電波・光波・音波などの強さが発信源からの方向によって異なる性質。また,波を受信する装置が特定の方向からの波に大きな感度を示す性質。
(2)「志向性(シコウセイ)」に同じ。

指向性アンテナ

しこうせいアンテナ [6] 【指向性―】
電波の送信・受信に際して,指向性を示すアンテナ。八木-宇田アンテナ・パラボラ-アンテナなど。ビーム-アンテナ。

指呼

しこ [2][1] 【指呼】 (名)スル
(1)指さして呼ぶこと。
(2)呼べば答えが返るほどの近い距離。「―の中(ウチ)」「―の間(カン)に望む」

指命

しめい [0] 【指命】 (名)スル
人を指定して命ずること。

指嗾

しぞく [0] 【指嗾・使嗾】 (名)スル
「しそう(指嗾)」の誤読。

指嗾

しそう [0] 【指嗾・使嗾】 (名)スル
指図してそそのかすこと。けしかけること。「順良なる生徒を―して,此騒動を喚起せるのみならず/坊っちゃん(漱石)」

指図

さしず [1] 【指図】 (名)スル
(1)他の者にいいつけてさせること。指示する。「部下を―して準備する」
(2)〔法〕 証券上に記載することによって,証券上の権利者が自己に代わる特定者を権利者として指定する行為。
→指図債権
→指図証券
(3)絵図面。案内図。地図。「荊軻は燕の―をもち,秦舞陽は樊於期が首をもて/平家 5」
(4)見つもり。推定。取りざた。「五百貫目と脇から―違ひなし/浮世草子・永代蔵 3」
(5)指定。名ざし。「いちやを―いたした/狂言記・水汲新発意」

指図

さしず【指図】
directions;instructions;orders.〜する direct;→英和
instruct;→英和
order;→英和
dictate.→英和
〜を受ける(仰ぐ) receive (ask for) instructions.〜の下に under a person's directions.‖指図人払い《商》payable to order.

指図人

さしずにん [0] 【指図人】
(1)指図をする人。命令する人。
(2)〔法〕 債権者が指定した債権の弁済受領者。裏書きにより次の権利者と指図された者。被裏書人。

指図債権

さしずさいけん [4] 【指図債権】
証券に記載されている者,またはその者から指図(指定)された者に弁済すべき債権。

指図式小切手

さしずしきこぎって [7] 【指図式小切手】
特定の受取人またはその者が指定・指図する者を権利者とする小切手。

指図文句

さしずもんく [4] 【指図文句】
記載された特定の者,またはその者の指定した者が権利者となる旨を示した証券の文言。

指図証券

さしずしょうけん [4] 【指図証券】
証券に記載されている者,またはその者から指図(指定)された者を権利者とする有価証券。

指圧

しあつ [0] 【指圧】 (名)スル
(1)指や手のひらで押すこと。
(2)「指圧療法」の略。

指圧療法

しあつりょうほう [4] 【指圧療法】
親指や手のひらで体表を圧迫するなどして神経に刺激を加え,血行を良くして体調を整えあるいは病気を治療する方法。指圧法。

指圧療法

しあつりょうほう【指圧療法】
a finger-pressure therapy.

指声

さしごえ [0][3] 【差(し)声・指(し)声】
(1)中世芸能の用語。声明(シヨウミヨウ)や平曲などで,詞章の内容を伝えることを主眼とした単純な節で唱せられる部分。
(2)特に,謡曲でサシのこと。
→差し(3)

指子

さしこ [3] 【指子・指袴】
〔指貫(サシヌキ)の小袴の意〕
括(クク)りのない短い袴。近世,公家が指貫の代わりに用いた。

指孔

ゆびあな [0] 【指孔】
笛の,指で押さえるあな。

指定

してい [0] 【指定】 (名)スル
(1)いくつかの物の中からこれと決め定めること。「出入り業者を―する」「―された場所に集まる」
(2)「だんてい(断定){(2)}」に同じ。

指定する

してい【指定する】
appoint;→英和
name;→英和
designate;→英和
specify.→英和
〜の時間(場所) the appointed time (place).‖指定席 a reserved seat.

指定伝染病

していでんせんびょう [0] 【指定伝染病】
伝染病予防法による予防処置を施行すべきものとして厚生大臣が指定する伝染病。急性灰白髄炎(小児麻痺(マヒ))・ラッサ熱が指定を受けている。

指定値段

していねだん [4] 【指定値段】
⇒指(サ)し値(ネ)

指定学校

していがっこう [4] 【指定学校】
所轄官庁がその卒業生に特別の資格を認めている学校。指定校。

指定席

していせき [2] 【指定席】
(劇場や列車などで)あらかじめすわる人が定められる席。
⇔自由席

指定後見人

していこうけんにん [0] 【指定後見人】
管理権を有する最後の親権者が,遺言で指定した未成年者の後見人。

指定文化財

していぶんかざい [6] 【指定文化財】
文化財保護法・文化財保護条例で保護の対象として指定されている文化財。有形文化財・無形文化財・民俗文化財・記念物・伝統的建造物群の五種で,学術的・歴史的に貴重なもの。

指定漁業

していぎょぎょう [4] 【指定漁業】
繁殖保護や政府間取り決めのために統一的な制限措置をとる必要があり,農林水産大臣の許可がなければ行えない漁業。サケ・マス漁業,カツオ一本釣り漁業,マグロはえなわ漁業など。

指定相続分

していそうぞくぶん [7] 【指定相続分】
被相続人が遺言により,自ら指定するかまたは第三者に委託して定める相続分。
→法定相続分

指定統計

していとうけい [4] 【指定統計】
国または地方公共団体が実施する統計調査で,行政管理庁統計基準局が指定承認を行なったもの。

指定職

していしょく [2] 【指定職】
一般職の国家公務員のうち,事務次官,外局の長,大学の学長,試験所または研究所の長,病院または療養所の長その他,人事院規則で定めた特別の俸給表を適用される官職。

指定通貨

していつうか [4] 【指定通貨】
外国との取引に使用することを認められた通貨。日本では1971年(昭和46)に為替貿易自由化の一環として廃止された。

指定都市

していとし [4] 【指定都市】
人口五〇万以上の市で,政令によって指定された都市。市民生活と直結した事務や権限が都道府県から委譲され,また,行政区を設けられるなど,普通の都市とは異なった取り扱いが認められる。大阪・名古屋・京都・横浜・神戸・北九州・札幌・川崎・福岡・広島・仙台・千葉の各市。政令指定都市。政令都市。

指宿

いぶすき 【指宿】
鹿児島県薩摩半島南東部の市。指宿温泉の砂蒸し風呂は有名。市域が霧島屋久国立公園にはいる。観光地。温泉熱を利用して果物・観葉植物を栽培。

指宿枕崎線

いぶすきまくらざきせん 【指宿枕崎線】
JR 九州の鉄道線。鹿児島県西鹿児島と枕崎間,87.9キロメートル。薩摩半島の東・南岸を走る。

指将棋

さししょうぎ [3] 【指(し)将棋】
(詰め将棋に対して)二人で指し合う将棋。

指導

しどう [0] 【指導】 (名)スル
(1)ある意図された方向に教え導くこと。「水泳を―する」「正しい―が必要」「―的立場」「―員」「―者」「―書」
(2)柔道で,選手が禁止事項を犯したとき,審判員から受ける宣告の一。禁止事項のごく軽い犯し方をしたもの。

指導

しどう【指導】
<under a person's> guidance;→英和
direction.→英和
〜する guide;→英和
(give a) lead;→英和
coach.→英和
〜を仰ぐ look <to a person> for guidance.〜を誤る misguide.→英和
…の〜のもとに under the guidance of….‖指導原理 a guiding principle.指導者 a guide;a leader;a coacher.指導主事 a teacher's consultant.

指導主事

しどうしゅじ [4] 【指導主事】
学校教育の向上・改善のため,専門的な事柄の指導・助言に当たる教育委員会の職員。

指導原理

しどうげんり [4] 【指導原理】
ある種の行為や運動の基準となる理論。

指導性

しどうせい [0] 【指導性】
他を指導する力量や能力。指導力。「―を問われる」

指導要録

しどうようろく [4] 【指導要録】
学校に備えねばならない表簿の一。児童生徒の学習・性格・健康などの記録で,保存期間は20年。第二次大戦前は学籍簿といわれた。

指導要領

しどうようりょう [4] 【指導要領】
⇒学習指導要領(ガクシユウシドウヨウリヨウ)

指小旗

さしこばた 【指小旗】
鎧(ヨロイ)の指物(サシモノ)にする小さい旗。

指小辞

ししょうじ【指小辞】
《文》a diminutive.→英和

指小辞

ししょうじ シセウ― [2] 【指小辞】
接尾語の一種。ある語のあとに付け,「小さい」「かわいい」「けなす」などの意を加えるもの。英語の cigarette の -ette やドイツ語の Fräulein の -lein イタリア語の violino の -ino などの類。

指尺

ゆびしゃく [0] 【指尺】
広げた二本の指の間隔を基準にして物の長さをはかること。指で尺を取ること。

指差

ゆびさし [4][3] 【指差(し)】
〔「ゆびざし」とも〕
(1)指でさし示すこと。「―ヲシテ教エル/ヘボン」
(2)ゆびぬき。[日葡]

指差し

ゆびさし [4][3] 【指差(し)】
〔「ゆびざし」とも〕
(1)指でさし示すこと。「―ヲシテ教エル/ヘボン」
(2)ゆびぬき。[日葡]

指差す

ゆびさ・す [3] 【指差す】 (動サ五[四])
(1)指でさししめす。「犯人を―・す」
(2)後ろ指をさす。非難する。「誰一人―・すものもねえ/人情本・梅児誉美 4」
[可能] ゆびさせる

指引き

ゆびひき [4] 【指引き】
二人で向かい合って座り,おのおの指を一本ずつ曲げてひっかけて引き合い,引き寄せた方を勝ちとする遊戯。

指弾

しだん [0] 【指弾】 (名)スル
つまはじきすること。転じて,人を非難・排斥すること。「―を受ける」「偽善者を―する」

指手

さして [3] 【指(し)手】
(1)将棋の駒を進める方法。指し方。「―に窮する」
(2)将棋の上手(ジヨウズ)な人。「なかなかの―だ」

指折り

ゆびおり [0] 【指折り】
(1)指を一本ずつ折り曲げて数を数えること。「―ヲスル/ヘボン」
(2)多くのものの中で特に数えたてられるほどすぐれていること。屈指。「日本でも―の作曲家」

指折りの

ゆびおりの【指折りの】
leading;→英和
outstanding.→英和
〜の金持だ He is one of the richest men <in the country> .

指折り数えて待つ

ゆびおりかぞえて【指折り数えて待つ】
look forward to <a person's arrival> .

指折り数える

ゆびおりかぞ・える ユビヲリカゾヘル [7] 【指折り数える】 (動ア下一)
指を折り曲げて一つ一つ数える。多く,日を数えることにいう。「―・えて待つ」

指折る

ゆびお・る [3] 【指折る】 (動ラ五[四])
「ゆびを折る{(1)}」に同じ。「―・って数える」

指掛け

さしかけ [0] 【指(し)掛け】
将棋で,勝負が決しないまま後日に指し継ぐことにして,一時中断すること。特に,二日以上にわたるときに行われる。

指掛ける

さしか・ける [0][4] 【指(し)掛ける】 (動カ下一)[文]カ下二 さしか・く
将棋を指すのを一時中断する。
→さしかけ(指掛)

指揮

しき [2][1] 【指揮・指麾】 (名)スル
〔「揮」は指図の旗の意〕
(1)多くの人々を指図して,統一ある動きをさせること。下知。「―を取る」「彼等の行動を―し,彼等の生命を掌握する/肉弾(忠温)」
(2)合奏・合唱などの音楽演奏を,身振りや指揮棒によって統率すること。「楽団を―する」

指揮

しき【指揮】
command;→英和
direction;→英和
instructions (指令);supervision (監督).〜する command;→英和
lead;→英和
direct <a band> ;→英和
superintend.→英和
〜をうける be under a person's command.‖指揮権 (the right of) command.指揮者 a commander;a director;《楽》a conductor.指揮台 a podium;a platform.指揮棒 a baton.

指揮刀

しきとう [0] 【指揮刀】
平時,軍隊で軍の指揮のため,軍刀の代わりに用いる,刃のついてない刀。

指揮官

しきかん [2] 【指揮官】
(軍隊・警察などで)全体を指揮する役目。また,その役目の人。

指揮杖

しきじょう [0] 【指揮杖】
部隊や行進するブラスバンドなどを指揮するときに使う,杖(ツエ)の形の指揮棒。

指揮棒

しきぼう [0][2] 【指揮棒】
(1)音楽演奏の際,指揮者が指揮に用いる棒。タクト。
(2)旧石器時代の骨角器。鹿角製で一つないし複数の穴があけられ,多くは鳥や獣の線刻が施されている。狩猟の指揮用とされていたが,祭祀(サイシ)用とする説が有力。穴あき棒。有孔棒。

指揮権

しきけん [2] 【指揮権】
(1)職務を指揮・監督する権限。
(2)検察官の検察事務および犯罪捜査について法務大臣がもつ指揮・監督権。個々の取り調べや処分については検事総長だけを指揮できる。「―発動」

指揮者

しきしゃ [2] 【指揮者】
(1)指揮をする人。指図する人。
(2)合唱や合奏の指揮をする人。コンダクター。

指摘

してき [0] 【指摘】 (名)スル
全体の中から,ある特定の事柄を取り上げて示すこと。「欠点を―する」「―を受ける」

指摘する

してき【指摘する】
point out;indicate;→英和
put one's finger <on> ;single out.

指教

しきょう [0] 【指教】 (名)スル
さし示して教えること。指導。「―を仰ぐ」「帰路を―するを得ば,其恩応に何を以て報ず可き/佳人之奇遇(散士)」

指数

しすう [2] 【指数】
(1)数や文字の右肩に付記して,その累乗を示す数字や文字。�² や �� などの 2 や �。
→累乗
(2)物価・賃金などの経済数量の時間的変動や空間的差異を表すために,基準を一〇〇として示した指標。

指数

しすう【指数】
an index number.物価指数 a price index.

指数法則

しすうほうそく [4] 【指数法則】
正数 � と �,実数の指数 � と � に対して,(1)����=����(2)(��)�=���(3)(��)�=���� などが成り立つという法則。

指数関数

しすうかんすう [4] 【指数関数】
� を 1 でない正の定数,� を変数とするとき,�=�� の形の関数を,� を底とする指数関数という。
指数関数[図]

指文字

しもんじ [2] 【指文字】
手指を組み合わせてつくる形で,文字を表すもの。寺院の儀式で声を出せないときや,聴覚障害者の意志伝達方法に使われる。
→指話法

指文字

ゆびもじ [0] 【指文字】
⇒しもんじ(指文字)

指斥

しせき [0] 【指斥】 (名)スル
指さすこと。また,指さして非難すること。「短処を挙げて之を―するは/雪中梅(鉄腸)」

指方立相

しほうりっそう シハウリツサウ [4] 【指方立相】
〔仏〕
〔「しほうりゅうそう」とも〕
浄土教で,西方に阿弥陀の浄土を定め,その特色を具体的に描き出すこと。

指札

さしふだ [2][0] 【差(し)札・指札】
組香で,香札の代わりに使う札。木や象牙で作り,表に花模様・紋印,裏に一・二・三などと記してある。八角一枚札。

指桁

さしげた [2][0] 【指桁】
柱や束(ツカ)などに枘差(ホゾサシ)にした桁。

指梁

さしばり [0] 【指梁】
柱などに材の一端をさしこんだ梁。さすばり。

指標

しひょう [0] 【指標】
(1)物事の見当をつけるためのめじるし。
(2)数学で,常用対数の整数部分。例えば,log��21=1.3222…では 1 が指標。小数点以下は仮数という。
(3)計算尺の,カーソル。

指標

しひょう【指標】
an index;→英和
《数》a characteristic.→英和

指標生物

しひょうせいぶつ [4] 【指標生物】
生育している地域の環境条件の判定に用いられる生物種または群集。地下水の浅いことを示すアシ(葦)の群落,水系の富栄養化の目安となるイトミミズやフナなど。
→生物指標

指点

してん [0] 【指点】 (名)スル
指でさし示すこと。指示。「一湖水を認め,―して傍人に問へば/日光山の奥(花袋)」

指焼草

させもぐさ 【指焼草】
〔「さしもぐさ」の転〕
ヨモギの異名。「思ひだにかからぬ山の―/枕草子 318」

指焼草

さしもぐさ 【指焼草・挿艾】
(1)ヨモギの異名。「―,八重葎(ヤエムグラ),つき草,うつろひやすなるこそうたてけれ/枕草子 66」
(2)この世に生きる人すべて。一切衆生(イツサイシユジヨウ)。「―深くぞ頼む観世音/御伽草子・鉢かづき」[和訓栞]

指爪

しそう [0] 【指爪】
ゆびのつめ。

指物

さしもの [2] 【指物・差物・挿物】
(1)昔,武士が戦場で目印のため,鎧(ヨロイ)の背などにさしたり,従者に持たせたりした小旗や飾り物。背旗。「旗―」
(2)板を細かにさしあわせて作った器具。机・箪笥(タンス)・障子・箱などの類。
指物(1)[図]

指物

さしもの【指物】
joinery;→英和
cabinetwork.→英和
指物師 a joiner.→英和

指物屋

さしものや [0][4] 【指物屋】
板を組み合わせて机・箪笥(タンス)・障子・箱などの器具類を作る職業,またその職人。

指物師

さしものし [4] 【指物師】
指物{(2)}を作る職人。さしものや。

指物持

さしものもち 【指物持】
戦闘や行軍の際,主君の指物{(1)}を持った者。

指狩

さしかり 【指狩】
僧侶が着た,指貫(サシヌキ)に似た袴(ハカマ)。

指猿

ゆびざる [3] 【指猿】
アイアイの別名。

指甲

しこう [0] 【指甲】
指の爪。

指甲花

しこうか [2] 【指甲花】
植物ヘンナの別名。

指画

ゆびえ [0] 【指画】
「指頭画(シトウガ)」に同じ。

指画

しが [1] 【指画】
⇒指頭画(シトウガ)

指目

しもく [0] 【指目】 (名)スル
指さして見ること。注目すること。また,それとみなすこと。「世人の―するところとなる」「暗に基督(キリスト)教会を―す/明六雑誌 13」

指相撲

ゆびずもう【指相撲】
thumb wrestling.

指相撲

ゆびずもう [3] 【指相撲】
二人が互いに一方の手の四指を組み合わせ,相手の親指を自分の親指で押し伏せた方を勝ちとする遊戯。

指示

しじ [1] 【指示】 (名)スル
〔「しし」とも〕
(1)さし示すこと。
(2)指図すること。また,その指図・命令。「計画の中止を―する」「その点については―がなかった」「―書」

指示

しし [1] 【指示】
⇒しじ(指示)

指示

しじ【指示】
(an) indication;instructions.〜する indicate;→英和
point <to> ;→英和
point out;instruct.→英和
〜に従う follow a person's instructions.〜に従って as instructed <by a person> .‖指示代名詞《文》a demonstrative pronoun.

指示代名詞

しじだいめいし [5] 【指示代名詞】
代名詞の一。事物・場所・方角などを,その名をいわないで直接に指し示すもの。「これ」「そこ」「あちら」「どれ」の類。話し手の領域(近称),聞き手の領域(中称),そのどちらにも属さない領域(遠称),不特定の領域(不定称)による使い分けがあり,「こ・そ・あ・ど」の体系をなす。

指示器

しじき [2] 【指示器】
計器における測定値を示す装置。インジケーター。

指示板

しじばん【指示板】
a finger post;a notice board.

指示薬

しじやく [2] 【指示薬】
滴定において,色の変化や沈殿の生成など,直接目で見える変化で当量点を知るため,反応液に加える薬品。フェノールフタレイン・メチルオレンジ・クロム酸カリウムなど。

指示詞

しじし [2] 【指示詞】
指示の働きを主としている語。「これ・それ・あれ・どれ」など。代名詞はすべて指示の機能をもつが,それ以外に「こう・そう・ああ・どう」の副詞や「この・その・あの・どの」の連体詞も指示の機能をもち,これに含められる。

指示馬力

しじばりき [3] 【指示馬力】
内燃機関のシリンダー内の圧力の変化をインジケーターを用いて記録した線図から,計算によって求めた馬力。実際の馬力(軸馬力)は摩擦などのためにこれより小さい。図示(ズシ)馬力。

指竹篦

ゆびしっぺい [3] 【指竹篦】
人差し指と中指とをそろえて人の手首をうつこと。

指笛

ゆびぶえ [0][3] 【指笛】
(1)口に指を入れて,強く息を吐くことによって出す笛のような高い音。また,そのような音を出すこと。
(2)指を折り曲げて口にくわえ,笛のようにメロディーを吹き鳴らすこと。

指筒

さしづつ [2][0] 【指筒】
⇒受筒(ウケヅツ)(1)

指箙

さしえびら [3] 【指箙・差箙】
箙の一種。方立(ホウダテ)を木で差し合わせて箱とし,木地を漆塗りにしたもの。

指箴

ししん [0] 【指箴】
指針とすべき戒め。

指紋

しもん [0] 【指紋】
指先の内側にある細い隆起線のつくり出している紋様。各人ごとに異なり,同一人は終生変わらないので,個人の識別に利用される。「―を採る」「―が残る」

指紋

しもん【指紋】
a fingerprint.→英和
〜をとる take a person's fingerprints.〜押捺を拒否する refuse to be fingerprinted.

指紋押捺

しもんおうなつ [3][0] 【指紋押捺】
外国人登録法に基づき,一六歳以上で一年以上日本に在住する外国人に義務づけられた指紋の登録。1992年(平成4)の法改正により,在日韓国・朝鮮人などの永住者・特別永住者については押捺が廃止された。

指紋法

しもんほう [0] 【指紋法】
指紋の分類による,個人の識別方法。日本では1908年(明治41)に警察指紋法によって採用された。犯罪捜査,犯人の確定などのほか遺伝学や人類学にも応用される。

指紙

さしがみ 【指(し)紙・差(し)紙】
(1)江戸時代,日を指定した役所の呼び出し状。「是の小万に付て代官所のお―/浄瑠璃・丹波与作(中)」
(2)揚屋から置屋へ遊女を指名して呼びにやる書状。「―僉議して見し内に/浮世草子・禁短気」
(3)江戸時代,蔵米の落札人がその米を商人に売るために便宜上作製した一種の貨物証券。蔵米切手。

指継ぎ

さしつぎ [0] 【指(し)継ぎ】
将棋で,前回からの持ち越しの勝負を続けること。

指継ぐ

さしつ・ぐ [0] 【指(し)継ぐ】 (動ガ五[四])
指し掛けの将棋を,改めて指し続ける。「翌日一〇時から―・ぐ」

指縄

さしなわ [0] 【差(し)縄・指(し)縄】
(1)馬の口につけて引く縄。馬をつなぎとめる縄。さしづな。
(2)捕り縄。

指羽

さしば [0] 【翳・刺羽・指羽】
羽毛や絹布などを張ったうちわ形のものに,長柄をつけたもの。貴人に左右からさしかざして,その顔を隠す。天皇の即位・朝賀などの際用いた。かざしのは。は。
翳[図]

指肘木

さしひじき [3] 【指肘木・差肘木】
斗栱(トキヨウ)で,柱に直接さしこんだ肘木。天竺様建築に特有のもので,東大寺南大門などにみられる。

指腹婚

しふくこん [3] 【指腹婚】
古く中国で,子が母親の腹中にあって生まれる以前に,妊婦の腹を指してその子の結婚の約束を親同士が交わすこと。指腹の約。

指行性

しこうせい シカウ― [0] 【指行性・趾行性】
哺乳類の歩き方の一。イヌ・ネコなどのように,指骨だけを地につけて歩く歩き方。

指袴

さしこ [3] 【指子・指袴】
〔指貫(サシヌキ)の小袴の意〕
括(クク)りのない短い袴。近世,公家が指貫の代わりに用いた。

指診

ししん [0] 【指診】 (名)スル
指で触れて診察すること。主として直腸の診察に用いられる。

指話

しわ【指話】
finger talk[language].

指話法

しわほう [2] 【指話法】
おもに聴覚障害者の間で用いられる,指で字母を表して対話する方法。

指貫

さしぬき [0] 【指貫】
幅がたっぷりと広く裾に括(クク)り緒のある袴(ハカマ)。直衣(ノウシ)・狩衣(カリギヌ)・衣冠に用いた。古くは布製であったので布袴(ホウコ)ともよばれたが,のちには絹・綾織物で作られた。指貫の袴。奴袴(ヌバカマ)。
指貫[図]

指貫

ゆびぬき [3][4] 【指貫】
裁縫で,針の頭を押すために中指にはめるもの。指輪形とキャップ形がある。

指貫

ゆびぬき【指貫】
a thimble.→英和

指貫の袴

さしぬきのはかま 【指貫の袴】
「指貫」に同じ。[和名抄]

指貫籠手

さしぬきごて [4] 【指貫籠手】
鎧(ヨロイ)の籠手(コテ)の一。手首にくくりつけてはめる。

指輪

ゆびわ [0] 【指輪】
飾りとして指にはめる輪。貴金属で輪をつくり,宝石をはめこんだものもある。リング。

指輪

ゆびわ【指輪】
<wear> a <an engagement,a wedding> ring.→英和

指込み

さしこみ [0] 【指(し)込み】
将棋で,同じ相手と指し続け,規定の番数を負け越した方が手直りされること。

指遊び

ゆびあそび [3] 【指遊び】
炉辺での児童の遊戯。指の名を唱えたり,指で数を数えたりする遊び。

指過ぎ

さしすぎ [0] 【指(し)過ぎ】
将棋で,攻めすぎて攻めが続かなくなること。

指遣い

ゆびづかい [3] 【指遣い】
「運指(ウンシ)」に同じ。

指金

ゆびがね [0] 【指金】
(1)「指輪」に同じ。[日葡]
(2)指を細くするためにはめる金属製の環。「手に―をささせ,足には革踏(タビ)はかせ/浮世草子・一代男 3」
(3)金属製の指貫(ユビヌキ)。

指針

ししん [0] 【指針】
(1)時計・計器類などの針。
(2)取るべき態度や進むべき方向を示す方針。「―を与える」

指針

ししん【指針】
an indicator;a compass needle;a guide (手引).→英和

指革

ゆびかわ [0] 【指革】
革製の指貫(ユビヌキ)。

指頭

しとう [0] 【指頭】
指の先端。指先。

指頭画

しとうが [0] 【指頭画】
指先で描(カ)く絵。普通,長く伸ばした小指のつめに墨を含ませて描く。清(シン)の高其佩(コウキハイ)が始めたとされ,池大雅・黒川亀玉らが得意とした。指画。

指顧

しこ [1][2] 【指顧】 (名)スル
(1)指さしてかえりみること。「眼界壮宏真に―に堪へず/日本風景論(重昂)」
(2)転じて,指図すること。「婁々其―に応ぜしむるに足り/日本開化小史(卯吉)」
(3)「指呼(シコ)」に同じ。

指骨

しこつ [0] 【指骨】
(1)手の指の骨。親指は二個,その他の指は三個から成り,基部で中手骨と連接する。
(2)「趾骨(シコツ)」に同じ。

指麾

しき [2][1] 【指揮・指麾】 (名)スル
〔「揮」は指図の旗の意〕
(1)多くの人々を指図して,統一ある動きをさせること。下知。「―を取る」「彼等の行動を―し,彼等の生命を掌握する/肉弾(忠温)」
(2)合奏・合唱などの音楽演奏を,身振りや指揮棒によって統率すること。「楽団を―する」

挈する

けっ・する [3] 【挈する】 (動サ変)[文]サ変 けつ・す
(1)ひっかけて持つ。
(2)たずさえる。
(3)引き連れる。「弟碧山一人を―・して嵯峨に棲み/北条霞亭(鴎外)」

按じる

あん・じる [0][3] 【按じる】 (動ザ上一)
〔サ変動詞「按ずる」の上一段化〕
「按ずる」に同じ。「故実を―・じる」

按ずる

あん・ずる [0][3] 【按ずる】 (動サ変)[文]サ変 あん・ず
(1)考えをめぐらす。「窃(ヒソカ)に和漢の歴史を―・ずるに/文明論之概略(諭吉)」
(2)調べる。「現時の地勢を―・ずれば/経国美談(竜渓)」
(3)なでる。さする。特に,刀の柄に手をかける。
→あんじる

按ずるに

あんずるに [3] 【案ずるに・按ずるに】 (連語)
考えてみるに。多く冒頭に置き,自分の考えを述べるときに用いる。「―和歌または仏説に染みてより其情巧みになりしものならん/日本開化小史(卯吉)」

按分

あんぶん [0] 【案分・按分】 (名)スル
物品や金銭などを,基準となる数量に比例して割りふること。「出資額に応じて,利益を―する」

按分比例

あんぶんひれい [5] 【按分比例】
「比例配分」に同じ。

按司

あんじ 【按司】
琉球の旧官名。一府を領する領主・諸侯。旧官制が廃せられてからは一間切(マギリ)(村)を与えられた王家の近親をいう。あんず。あじ。

按司

あんず 【按司】
⇒あんじ(按司)

按察

あぜち 【按察使・按察】
719年,地方行政監察のために数国を単位として置かれた令外官(リヨウゲノカン)。のち,陸奥(ムツ)・出羽の二国を残し,名義だけとなって大・中納言や参議の兼任となった。あんさつし。

按察

あんさつ [0] 【按察】 (名)スル
調べて善悪をただすこと。特に政治上の事について吟味すること。「大皇帝より南方蓬莱の通路を―するの命を奉じ/社会百面相(魯庵)」

按察使

あぜち 【按察使・按察】
719年,地方行政監察のために数国を単位として置かれた令外官(リヨウゲノカン)。のち,陸奥(ムツ)・出羽の二国を残し,名義だけとなって大・中納言や参議の兼任となった。あんさつし。

按察使

あんさつし [4][3] 【按察使】
(1)「あぜち(按察使)」に同じ。
(2)1869年(明治2),府・藩・県の政情を調査するために東北・越後に設置された職。翌年廃止。

按手

あんしゅ [1] 【按手】
キリスト教で,人の頭の上に手を置いて,その人に聖霊の力が与えられるように祈ること。

按手礼

あんしゅれい [3] 【按手礼】
聖職につく者を按手によって聖別し,任命する儀式。ローマ-カトリック教会で叙階式と呼ぶのに対し,特にプロテスタント教会で用いる言葉。聖職按手式。

按排

あんばい [3][0] 【塩梅・按排・按配】 (名)スル
(1)料理の味加減。「吸い物の―をみる」
(2)物事の具合。調子。加減。「いい―に席が空いていた」「ずっとお天気の―もいい」
(3)からだの具合。健康状態。「奥方がぶら��―が悪くなり/真景累ヶ淵(円朝)」
(4)ほどよく物事を処理すること。ほどよく物を並べること。「適当に―しておけ」「九個が整然と同距離に―されて/草枕(漱石)」
〔(1)(2)(3)は「塩梅」,(4)は「按排」で,もと別語。「塩梅(アンバイ)」は「えんばい」の転。意味と音の類似から混同されて用いられるようになった〕

按摩

あんま【按摩】
massage (術);→英和
a massagist (人).〜する massage <a person> .

按摩

あんま [0] 【按摩】 (名)スル
(1)体をもんで,血行をよくしたり,筋肉のこりをほぐしたりする療法。もみ療治。また,それを職業とする人。古く,療法として中国で発達。「―を取る」
→指圧
→マッサージ
(2)〔按摩を業とする人が,多く盲人であったところから〕
近世,盲人をいった語。

按摩マッサージ指圧師

あんまマッサージしあつし [11] 【按摩―指圧師】
按摩・マッサージ・指圧などの治療を行う免許を有する者。

按腹

あんぷく [0] 【按腹】 (名)スル
腹をもんだりさすったりすること。「そんなら―いたしてあげませう/滑稽本・続膝栗毛」

按配

あんばい [3][0] 【塩梅・按排・按配】 (名)スル
(1)料理の味加減。「吸い物の―をみる」
(2)物事の具合。調子。加減。「いい―に席が空いていた」「ずっとお天気の―もいい」
(3)からだの具合。健康状態。「奥方がぶら��―が悪くなり/真景累ヶ淵(円朝)」
(4)ほどよく物事を処理すること。ほどよく物を並べること。「適当に―しておけ」「九個が整然と同距離に―されて/草枕(漱石)」
〔(1)(2)(3)は「塩梅」,(4)は「按排」で,もと別語。「塩梅(アンバイ)」は「えんばい」の転。意味と音の類似から混同されて用いられるようになった〕

按針

あんじん [0] 【按針】
(1)〔磁石で船の針路を決めるところから〕
天体測定や磁石などで船の航海をつかさどる責任者。航海士にあたる。按針者。行師(アンジ)。
(2)三浦按針(ミウラアンジン)のこと。
→アダムズ

按針塚

あんじんづか 【按針塚】
神奈川県横須賀市にある三浦按針( W =アダムズ)の墓。

挌殺

かくさつ 【格殺・挌殺】 (名)スル
なぐり殺すこと。手で打ち殺すこと。「―して以て後悪を徴すべし/三代格 20」

挌闘

かくとう [0] 【格闘・挌闘】 (名)スル
(1)互いに組み合って争うこと。くみうち。とっくみあい。「賊と―して取り押さえる」
(2)困難なことに懸命に取り組むこと。「難問と―する」

挍合

きょうごう ケウガフ [0] 【校合・挍合】 (名)スル
〔「きょう」は呉音〕
写本・印刷物の文字や記載事項を,他の本と照らし合わせてその異同を知ること。また,それによって訂正したり相違を書き記したりすること。校書(キヨウシヨ)。こうごう。

挑まし

いどま・し 【挑まし】 (形シク)
〔動詞「いどむ」の形容詞化〕
競争心が強い。張り合うさまである。「―・しからぬ,かざし争ひかな/源氏(葵)」

挑み事

いどみごと 【挑み事】
勝負事。「折節の物合せ,―のやうにて/栄花(本の雫)」

挑み合い

いどみあい [0] 【挑み合い】
(1)互いに競い争うこと。
(2)取引で,売方・買方が互いにその値を強く固持して競い合うこと。

挑む

いどむ【挑む】
challenge;→英和
defy;→英和
make advances <to a woman> (女に);pick a quarrel <with> (けんかを).→英和

挑む

いど・む [2] 【挑む】 (動マ五[四])
(1)闘争・競争を仕掛ける。「戦いを―・む」
(2)難しい仕事などをやり遂げようと立ち向かう。挑戦する。「エベレストに―・む」「難問に―・む」
(3)互いに譲らず,張り合う。「我さきせよ,人さきにせよと―・みあらそふ/仮名草子・伊曾保物語」
[可能] いどめる

挑戦

ちょうせん テウ― [0] 【挑戦】 (名)スル
戦いをいどむこと。「チャンピオンに―する」「―的な態度」

挑戦

ちょうせん【挑戦】
a challenge;→英和
defiance.→英和
〜する challenge <a person,a mountain> .〜に応じる accept a challenge.‖挑戦者 a challenger.

挑戦状

ちょうせんじょう テウ―ジヤウ [0] 【挑戦状】
挑戦する旨を記し,相手に送る書状。「―をつきつける」

挑戦者

ちょうせんしゃ テウ― [3] 【挑戦者】
挑戦する人。

挑撥

ちょうはつ テウ― [0] 【挑発・挑撥】 (名)スル
(1)相手を刺激して向こうから事を起こすようにしむけること。「敵を―する」「―に乗る」
(2)刺激を与えて色情をそそりたてること。「遊客を―する」

挑文師

あやとりのし 【挑文師】
律令制で,織部司(オリベノツカサ)に属し,錦・綾・羅などの製法を教授した職。あやのし。

挑灯

ちょうちん [3] チヤウ― 【提灯】 ・ テウ― 【挑灯】
〔「ちょう」「ちん」は「提」「灯」の唐音〕
(1)照明具の一。細い割り竹の輪を重ねて骨とし,紙や布を貼ったもの。中に蝋燭(ロウソク)をともすようになっている。現在では電球を入れたりする。折り畳み自在。
(2)老人のしなびた陰茎。「うなぎの油―がよくとぼり/柳多留 79」

挑発

ちょうはつ テウ― [0] 【挑発・挑撥】 (名)スル
(1)相手を刺激して向こうから事を起こすようにしむけること。「敵を―する」「―に乗る」
(2)刺激を与えて色情をそそりたてること。「遊客を―する」

挑発する

ちょうはつ【挑発する】
arouse[excite] <one's curiosity> ;→英和
provoke <one's anger> ;→英和
be suggestive <of indecent thoughts> .→英和
〜的な provocative;→英和
suggestive;sensational.→英和

挑発的

ちょうはつてき テウ― [0] 【挑発的】 (形動)
(1)挑発して事を引き起こさせるようなさま。「―な行動」
(2)異性の欲情をそそるさま。「―な服装」

挑起

ちょうき テウ― [1] 【挑起】 (名)スル
そそのかすこと。「私闘に於ては之れを―せし者を以て負者とす/民約論(徳)」

挗む

か・む [0] 【擤む・挗む】 (動マ五[四])
鼻汁を鼻から吹き出して取り除く。「はなを―・む」「鼻などを…しのびやかに―・みたるは/枕草子 120」
[可能] かめる

きょ【挙】
an undertaking;an action (行動).→英和

きょ [1] 【挙】
(1)振る舞い。おこない。くわだて。「予想外の―に出る」
(2)推挙すること。「前頭(サキノカミ)の―によりて/大鏡(伊尹)」

挙がる

あが・る [0] 【上がる・揚がる・挙がる】 (動ラ五[四])
(1)人や動物が高い所へ移動する。《上・揚》
⇔おりる
「屋上に―・る」「演壇に―・って話をする」「階段を―・る」
(2)水中や水上から陸地に移る。「プールから―・る」「陸(オカ)に―・る」
(3)庭や土間(ドマ)から部屋へ入る。「玄関先ではなんですから,どうぞお―・り下さい」
(4)屋敷に奉公人として住み込む。
⇔さがる
「お屋敷に奉公に―・る」
(5)学校に入学する。また,進級する。「四月から小学校に―・る」「この成績では二年に―・れない」
(6)物が低いところから高い所に移された状態になる。《上・揚》「日の丸が―・る」「夜空に花火が―・る」「幕が―・る」「手が―・る」(このときは「挙る」とも書く)
(7)水の中にあった物が水上や陸や船上に移された状態になる。《揚》「積み荷は今日中に全部―・るだろう」「港にはカツオが大量に―・った」
(8)天ぷら・フライなどが,ほどよく熱が通ってできあがる。《揚》「海老がからっと―・る」
(9)神仏の前に供物(クモツ)が供えられる。《上》「神棚に御神酒(オミキ)が―・っている」
(10)定形のないものや潜んでいたものが,出現する。出る。
 (ア)煙・炎などが上の方に出現する。《上》「山頂から噴煙が―った」「火の手が―・る」
 (イ)大きな声が発せられる。《揚》「大喚声が―・る」「反対の声が―・った」
 (ウ)犯人がつかまる。また,証拠が発見される。《挙》「犯人はまだ―・っていない」「証拠は―・っている」
 (エ)候補者としてその名がとりざたされる。また,一覧表に名が掲載される。《挙》「候補に何人かの人の名が―・っている」「次期会長の下馬評に―・る」
 (オ)利潤やよい結果が生ずる。《上・挙》「アパートから毎月家賃が―・る」「多大の成果が―・る」
(11)低い段階・程度の物事がより高い段階・程度に変化する。高まる。《上》
⇔さがる
⇔おちる
「物価が―・る」(この場合は「騰る」とも書く)「人気が―・る」「昼間は気温が三〇度まで―・る」「タクシーのメーターが―・る」「二学期は成績がだいぶ―・った」「地位が―・る」「男振りが―・る」
(12)仕事・作業・学習が完了する。仕上がる。《上》「この仕事は今月中には―・りそうにない」「バイエルが―・ったらソナタをしましょう」
(13)(「…であがる」の形で)費用・日数などがその範囲内ですむ。まかなえる。《上》「一人当たり八千円で―・る」「思ったより安く―・った」
(14)雨や雪などが降りやむ。《上》「雨が―・ったあと虹(ニジ)が出た」
(15)それまで継続的に動いていたものが機能しなくなる。「脈が―・る」「バッテリーが―・ってしまった」
(16)双六(スゴロク)・トランプ・麻雀などのゲームで,完了する,また勝負がつく。「双六で妹が最初に―・った」
(17)〔御所が北部にあったことから〕
(京都市で)市内の北の方へ行く。
⇔さがる
「四条河原町を少し―・った所」
→入(イ)る
(18)妓楼(ギロウ)や寄席(ヨセ)へ,客として入る。《揚》「彼楼(アスコ)へは三四(サンヨ)たび―・つたことがあるのだから/安愚楽鍋(魯文)」
(19)〔「頭に血が上がる」ということから〕
他人の目を意識して,平静でいられなくなる。《上》「人前だと―・ってしまってうまく話せない」
(20)「食べる」「飲む」の尊敬語。動作者を敬っていう。めしあがる。《上》「たくさん―・って下さい」
(21)他人の家を訪問することをいう謙譲語。参上する。「お宅に御相談に―・ってもよろしいでしょうか」「お邪魔に―・る」
(22)時代を古くさかのぼる。「―・りても…すべき事の限り仕うまつりたる人候はず侍り/栄花(鶴の林)」
→上がりたる世
(23)他の動詞の連用形に付けて用いる。《上》
 (ア)動作が完了して動作の対象が完全にできあがることを表す。「招待状が刷り―・る」「きれいに染め―・った布」
 (イ)変化がこれ以上ないほど進むさまを表す。すっかり…する。「空が晴れ―・る」「一喝されてちぢみ―・る」
〔上代からの語。「あげる」に対する自動詞〕
[可能] あがれる
[慣用] 意気が―・株が―・軍配が―・手が―・脈が―/頭が上がらない・梲(ウダツ)が上がらない・枕が上がらない

挙ぐ

あ・ぐ 【上ぐ・揚ぐ・挙ぐ】 (動ガ下二)
⇒あげる

挙げて

あげて【挙げて】
all;→英和
in a body.→英和
国を〜 the whole nation….全力を〜 with all one's might.

挙げて

あげて [0] 【挙げて】 (副)
(1)すべて。のこらず。こぞって。「野党は―反対した」
(2)いちいち。ひとつひとつ。「心を悩ますことは―計ふべからず/方丈記」

挙げる

あ・げる [0] 【上げる・揚げる・挙げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 あ・ぐ
(1)より高い所へ物を移動させる。《上・揚》
⇔おろす
「たんすを二階に―・げる」「手を頭の上に―・げる」「船から陸に荷を―・げる」
(2)地面や水の中など低い所にあったものを,空中や水上などの高い所に動かした状態にする。《上・揚》「原っぱで凧(タコ)を―・げる」「畳を―・げて干す」「網を―・げる」
(3)顔や視線など,下向きになっていたものを上向きにする。《上》
⇔伏せる
「顔を―・げてこちらを見る」「目を―・げて相手を見つめる」
(4)熱した油の中に材料を入れて,天ぷら・フライなどを作る。《揚》「天ぷらを―・げる」
(5)屋外や土間から人を部屋へ入れる。《上》「客を座敷に―・げる」
(6)人を別の場所に行かせる。「使いを―・げる」「息子を奉公に―・げる」
(7)自分の子供を学校に入学させる。また,進学させる。《上》「子供が六歳になったら小学校に―・げる」
(8)定形のないものやひそんでいたものを,現れるようにする。出す。
 (ア)煙・炎などを,上方に立ちのぼるようにする。《上》「真っ赤な炎を―・げて燃える」
 (イ)大きな声を発する。《上・揚》「喚声を―・げる」「金切り声を―・げる」
 (ウ)利潤やよい成果をおさめる。《上・挙》「多額の利益を―・げる」「好成績を―・げる」
 (エ)話題となっているものを明確にするために,名称・事実・例・数値などを具体的に示す。《挙》「次期社長の候補として三人の名を―・げる」「例を―・げる」
 (オ)犯人をつかまえる。証拠などを発見する。《挙》「犯人を―・げる」
(9)低い段階・程度にあった物事を,より高い段階・程度に変化させる。高める。《上》
⇔さげる
「もっと給料を―・げてもらいたい」「あまりスピードを―・げると危険だ」「ピッチを―・げる」「部屋の温度を―・げる」「位(クライ)を―・げる」「成績を―・げるために家庭教師を付ける」
(10)物事を最後までし終える。完了する。《上》「この仕事は今月中に―・げてしまわなければならない」
(11)(「…であげる」の形で)合算した費用・日数などがその範囲内で済むようにする。「総額一千万円で―・げる」
(12)「与える」「やる」の丁寧な言い方。《上》「この本,あなたに―・げます」「ほうびを―・げる」
(13)神仏に供物(クモツ)を捧げたり,祈りの言葉をささげたりする。《上》「お墓に線香を―・げる」「仏前でお経を―・げる」「祝詞(ノリト)を―・げる」
(14)妓楼で,相手を客として中に入れる。「一見(イチゲン)の客は―・げるわけにはいかない」
(15)(芸者を)宴席に呼んで遊ぶ。《揚》「芸者を―・げて遊ぶ」
(16)いったん食べたものを,吐く。対象を省略して自動詞的にも用いる。《上》「船に酔ってすっかり―・げてしまう」
(17)〔生まれた赤ん坊を「取り上げる」ということから〕
自分の子供をつくる。儲(モウ)ける。母親にも父親にもいう。《挙》「結婚して一男二女を―・げた」
(18)(「全力をあげる」の形で)すべての能力を出し尽くす。《挙》「問題解決のため全力を―・げる」
(19)(「…をあげて」の形で)構成メンバーがそろって…するさまを表す。《挙》「国を―・げて歓迎する」「世を―・げて」
(20)結婚式を行う。《挙》「教会で結婚式を―・げる」「祝言を―・げる」
(21)潮が満ちて水位が上がる。「夕方になると潮が―・げてくる」
(22)(補助動詞)
動詞の連用形に接続助詞「て」の付いた形に付き,主語で表されるサービスの送り手が,他人のためにすることを,送り手の側から表す。(普通は仮名書き)《上》「友達に本を貸して―・げた」「お宅まで送って―・げましょう」
〔「…てやる」と異なり,受け手に対する軽い敬意がこめられている。目上に対しては「さしあげる」を用いるのが一般的〕
(23)動詞の連用形に付いて,最後までそれを成し遂げる意を表す。…し終える。《上》「論文を書き―・げる」「一週間でマフラーを編み―・げる」
(24)謙譲の意を表す動詞について,その意味を強める。「申し―・げる」「存じ―・げる」
〔上代からの語。「あがる」に対する他動詞〕
[慣用] アドバルーンを―・腕を―・産声を―・得手に帆を―・追風(オイテ)に帆を―・おだを―・男を―・凱歌を―・株を―・気炎(キエン)を―・軍配を―・呱呱(ココ)の声を―・腰を―・尻を―・首(シルシ)を―・棚に―・血祭りに―・血道を―・手を―・床(トコ)を―・名を―・名乗りを―・熱を―・音(ネ)を―・狼煙(ノロシ)を―・旗を―・一旗―・悲鳴を―・兵を―・星を―・神輿(ミコシ)を―・メートルを―・槍玉に―/三日にあげず・諸手(モロテ)を挙げて

挙げ句

あげく [0] 【挙(げ)句・揚(げ)句】
〔(2) が原義〕
(1)いろいろやってみた結果。結局のところ。副詞的にも用いる。「さんざん苦労した―がこの始末だ」「いろいろ難癖をつけた―,何も買わずに帰った」
(2)連歌・連句において最後の句のこと。
⇔発句(ホツク)

挙げ歌

あげうた [2] 【挙(げ)歌・上(げ)歌】
(1)上代の歌謡で,高い調子で歌われるものか。「此は夷振(ヒナブリ)の―ぞ/古事記(下)」
(2)謡曲を構成する部分の一。上音で唄い始める部分。
⇔下げ歌

挙げ足

あげあし [0] 【揚(げ)足・挙(げ)足・上(げ)足】
(1)足をあげること。また,その足。
(2)(「上げ足」と書く)取引で,相場が上がっていくこと。
⇔下げ足
(3)一方の足を折り曲げ,他方の足をその上にのせること。また,その足。「御前近くも無遠慮に,縁先に―して/浄瑠璃・丹波与作(上)」

挙す

こ・す 【挙す】 (動サ変)
「きょす(挙)」に同じ。「人材を―・す」

挙す

きょ・す 【挙す】 (動サ変)
より高い地位に就かせる。地位を挙げる。「覚成僧都,法印に―・せらる/平家 3」

挙って

こぞって【挙って】
all;→英和
in a body;→英和
unanimously.→英和

挙って

こぞって [2] 【挙って】 (副)
〔動詞「こぞる」に助詞「て」の付いた「こぞりて」の転〕
ある集団を構成する者全員が同じ行動をするさま。残らず。あげて。「家内一同―お待ちいたしております」「この条例に市民は―反対している」

挙る

こぞ・る [2] 【挙る】 (動ラ五[四])
(1)残らず集まる。「『御屋敷』の僕婢(オトコオンナ)は台所に寄り―・り/自然と人生(蘆花)」
(2)すべての人が同じ行動をする。「世を―・りて霊界に狂する時は/希臘思潮を論ず(敏)」「舟―・りて泣きにけり/伊勢 9」
→こぞって

挙世

きょせい [1][0] 【挙世】 (副)
世の中をあげて。世間全体で。「―彼ヲオソル/ヘボン(三版)」

挙人

こにん 【挙人】
⇒こじん(挙人)

挙人

こじん [1][0] 【挙人】
〔「こ」は呉音〕
平安時代,大学寮から推薦されて,考試を受ける資格のある者。こにん。きょじん。

挙人

きょじん [1][0] 【挙人】
(1)中国,漢代では官僚に推挙された者を,唐・宋代では進士の受験者を,明・清代では郷試に合格し中央で行う会試に応ずる資格を得た者をいう。
(2)「こじん(挙人)」に同じ。

挙例

きょれい [0] 【挙例】 (名)スル
実例をあげること。

挙党

きょとう [0] 【挙党】
一つの政党全体。党をあげて事にあたること。「―態勢で臨む」「―一致で推薦する」

挙兵

きょへい [0] 【挙兵】 (名)スル
兵を集めて戦いを起こすこと。武力行動を起こすこと。旗揚げ。

挙兵する

きょへい【挙兵する】
raise[muster]an army.→英和

挙動

きょどう [0] 【挙動】
人の立ち居振る舞い。動作。「―不審の男を捕らえる」

挙動

きょどう【挙動】
conduct;→英和
behavior;→英和
doings (行動).〜不審のかどで on account of one's suspicious behavior.

挙動犯

きょどうはん [2] 【挙動犯】
構成要件上,一定の行為があれば十分で,その他の結果の発生を必要としない犯罪。住居侵入罪・不退去罪など。

挙句

あげく [0] 【挙(げ)句・揚(げ)句】
〔(2) が原義〕
(1)いろいろやってみた結果。結局のところ。副詞的にも用いる。「さんざん苦労した―がこの始末だ」「いろいろ難癖をつけた―,何も買わずに帰った」
(2)連歌・連句において最後の句のこと。
⇔発句(ホツク)

挙国

きょこく [1] 【挙国】
〔国を挙(ア)げての意〕
国全体。国民全体。

挙国一致

きょこくいっち [1] 【挙国一致】 (名)スル
国全体が一つの目的に向かって同一の態度をとること。「―内閣」

挙国一致

きょこくいっち【挙国一致】
national unity.

挙場

きょじょう [0] 【挙場】
(1)中国で,科挙の試験場。
(2)その場にいる者みな。会場全体。満場。

挙子

きょし [1] 【挙子】
(1)科挙の試験に応ずる人。
(2)子供をもうけること。

挙家

きょか [1] 【挙家】
家じゅう残らず。全家。

挙尾虫

しりあげむし [4] 【挙尾虫】
長翅目科の昆虫の総称。

挙式

きょしき [0] 【挙式】 (名)スル
式をとりおこなうこと。式をあげること。特に,結婚式をすること。

挙式する

きょしき【挙式する】
hold a ceremony;→英和
celebrate a wedding (結婚の).→英和

挙手

きょしゅ [1] 【挙手】 (名)スル
手をあげること。「―による採決」

挙手する

きょしゅ【挙手する】
raise one's hand;show one's hand (採決に).挙手の礼をする make a salute.→英和

挙手の礼

きょしゅのれい [1] 【挙手の礼】
右手を開いて指をそろえ,帽子のひさしの右端にあげて,相手に注目する敬礼。

挙措

きょそ [1] 【挙措】
立ち居振る舞い。おこない。

挙歌

あげうた [2] 【挙(げ)歌・上(げ)歌】
(1)上代の歌謡で,高い調子で歌われるものか。「此は夷振(ヒナブリ)の―ぞ/古事記(下)」
(2)謡曲を構成する部分の一。上音で唄い始める部分。
⇔下げ歌

挙止

きょし [1] 【挙止】
立ち居振る舞い。動作。挙動。「―沈静にして,言語正確なり/浮城物語(竜渓)」

挙母

ころも 【挙母】
愛知県豊田(トヨタ)市の旧名。

挙火

きょか [1] 【挙火】
(1)〔「かまど」に火を燃やす意〕
生計をたてること。生活すること。
(2)昔,朝鮮で行われた直訴の方法。首都,漢城の南山で烽火(ホウカ)をあげることによってその意思を示したもの。

挙状

きょじょう [0] 【挙状】
鎌倉・室町時代,下級者からの申請を上級者に推薦または取り次ぐための添え書き。主に,官職や恩賞の申請,所領安堵(アンド)や訴訟の取り次ぎの際に出された。吹挙状(スイキヨジヨウ)。

挙用

きょよう [0] 【挙用】 (名)スル
能力を認めて,下位の者をひきあげて使うこと。登用。「其門人も亦―せられたのである/渋江抽斎(鴎外)」

挙用する

きょよう【挙用する】
appoint <a person to a high office> ;→英和
promote.→英和

挙白

きょはく [0] 【挙白】
〔「白」は酒杯の意〕
杯を手に取って酒を飲むこと。また,酒をすすめること。

挙示

きょじ [1] 【挙示】 (名)スル
あげしめすこと。「自ら失敗せし事実を―し/雪中梅(鉄腸)」

挙税

こぜい 【挙税】
奈良・平安時代,稲穀・銭貨を貸し出した場合にとる利息。出挙稲(スイコトウ)。きょぜい。

挙税

きょぜい [0] 【挙税】
⇒こぜい(挙税)

挙行

きょこう [0] 【挙行】 (名)スル
式や行事などをとり行うこと。「進水式を―する」

挙行する

きょこう【挙行する】
hold <a ceremony> .→英和
〜される be held;take place.

挙証

きょしょう [0] 【挙証】
証拠をあげて示すこと。

挙証責任

きょしょうせきにん [4] 【挙証責任】
訴訟上,裁判所は,ある事実の存否について証拠から判断できない場合,その事実は存在しないと仮定するが,それによって受ける一方の当事者の不利益。例えば,金を貸したということが証明できない場合,金は貸していないとされて訴訟は進行する。刑事訴訟では検察官が,民事訴訟では原告が原則として挙証責任を負う。立証責任。証明責任。

挙試

きょし [1] 【挙試】
奈良・平安時代の文官任用試験。大学の旬試・年終試を経た者で出仕希望者に行なった試験。合格者は太政官に送られ,式部省で省試を受けた。こし。

挙足

あげあし [0] 【揚(げ)足・挙(げ)足・上(げ)足】
(1)足をあげること。また,その足。
(2)(「上げ足」と書く)取引で,相場が上がっていくこと。
⇔下げ足
(3)一方の足を折り曲げ,他方の足をその上にのせること。また,その足。「御前近くも無遠慮に,縁先に―して/浄瑠璃・丹波与作(上)」

挙達

きょたつ [0] 【挙達】
(1)推挙されて地位や官職があがること。「―道遠くして,忠戦の輩勇を成すべからず/太平記 13」
(2)とりあげて上申すること。「法師の申さんずる事を,伝奏に―せよ/太平記 25」

挙銭

きょせん 【挙銭】
鎌倉時代,銭貨を用いて行われた利息つきの貸し付け金。出挙(スイコ)銭。利銭(リセン)。

挙隅

きょぐう [0] 【挙隅】
〔論語(述而)〕
ものを教えるのに,一部を教えて全体を理解させること。孔子の教育法。

挙]がる

あがる【上[揚・挙]がる】
(1)[高所に]go[come]up;rise;→英和
climb.→英和
(2)[昇進]rise <in rank> ;be promoted;be raised.(3)[物価が]rise;→英和
advance;→英和
jump;→英和
be raised(俸給・家賃が).
(4)[仕上がる]be completed;be finished.(5)[飲食する]have;→英和
eat;→英和
drink.→英和
(6)[興奮する]get nervous[excited].(7)[発見する]be found out;be arrested[caught](捕まる).
(8)[蚕が]begin spinning.(9)[揚げ物が]be fried.雨が〜 stop raining.火の手が〜 A fire shoots up.凧(たこ)が上がっている A kite is in the air.→英和
座敷に〜 be shown in the drawing room.成績が〜 show a better school record.給料が〜 get one's salary raised.どうぞお上がり(なさい) Help yourself (食べ物を).

挙]げる

あげる【上[揚・挙]げる】
(1)[上に]raise;→英和
lift;→英和
hold up;hoist <sails,flags> ;→英和
fly <a kite> ;→英和
unload(荷を).→英和
(2)[高揚]exalt;→英和
win <fame> .→英和
(3)[向上]promote;→英和
raise;increase;→英和
advance;→英和
improve <one's skill> .→英和
(4)[贈与]give;→英和
offer;→英和
present.→英和
(5)[完結]finish.→英和
(6)[出す]give[utter] <a cry> ;vomit,throw up(食べものを);do one's best(全力を).
(7)[ほめる]praise.→英和
(8)[挙行]celebrate[hold] <a wedding> .→英和
(9)[示す]give <an example> ;mention;→英和
quote.→英和
(10)[成果,利益]get results[profits].(11)[捕える]catch;→英和
arrest.→英和
(12)[揚げ物を](deep-)fry.→英和
学校に〜 send to school.手(地位,値段,給料)を〜 raise one's hand(one's rank,the price,one's salary).点を〜 score <5 points> .→英和

挟かふ

はさか・う ハサカフ 【挟かふ】 (動ハ四)
はさまる。「塩魚の歯に―・ふや秋の暮(荷兮)/猿蓑」

挟まる

はさま・る [3] 【挟まる】 (動ラ五[四])
(1)物と物との間の狭い所にはいる。「魚の骨が歯に―・る」「かばんが電車のドアに―・る」
(2)二つの主となるものや対立するものの間にはいる。「番組の間にコマーシャルが―・る」「姑と妻の間に―・って困っている」
[慣用] 奥歯に物が―

挟み

はさみ [3] 【挟み・挿み】
〔動詞「はさむ」の連用形から〕
(1)はさむこと。「書類―」
(2)囲碁で,「かかり」などの石に対して,両側から攻めるために打つ手。

挟みゲージ

はさみゲージ [4] 【挟み―】
限界ゲージの一。外側寸法が所定の値にあるかどうかを検査する器具。一本のゲージの両端に上限と下限の寸法に整えた口が設けてあり,これに検査するものをあてがって測る。スナップ-ゲージ。

挟み入れる

はさみい・れる [0][5] 【挟み入れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 はさみい・る
(1)物と物との間にはさんで入れる。はさみ込む。「本の間にしおりを―・れる」
(2)はさんで他に移し入れる。

挟み出す

はさみだ・す [4][0] 【挟み出す】 (動サ五[四])
はさんで外へ取り出す。「毛虫を―・す」

挟み将棋

はさみしょうぎ [4] 【挟み将棋】
将棋の駒と盤を使ってする遊びの一種。盤の端に双方とも駒を横一列に並べ,交互に前後または左右に動かし,相手の駒をはさんでとり合うもの。

挟み帯

はさみおび [3] 【挟み帯】
「挟み結び」に同じ。

挟み撃ち

はさみうち [3] 【挟み撃ち】 (名)スル
間に挟んで両側から攻撃すること。「敵を―にする」

挟み撃つ

はさみう・つ [4][0] 【挟み撃つ】 (動タ五[四])
敵を間にはさんで両側から攻撃する。「前後から―・つ」

挟み板

はさみいた [4] 【挟み板】
(1)文書・記録などをはさんでおく板。夾板(キヨウバン)。
(2)門の両側にある板作りのそで。門柱に彫った溝に挟み込むところからいう。

挟み物

はさみもの [0][3] 【挟み物】
的の一種。板・扇・紙などを串にはさんで的としたもの。
挟み物[図]

挟み状

はさみじょう [0][3] 【挟み状】
直訴などをする際に,竹の先や木の枝にはさんで差し出す書状。

挟み竹

はさみだけ [3] 【挟み竹】
(1)書物の間にはさんで目印とした竹。
(2)衣服などを持ち運ぶときに,二枚の板で上下からおおった上を竹ではさんで,担いだもの。

挟み箱

はさみばこ [3] 【挟み箱】
衣服などを持ち運ぶための長方形の浅い箱,蓋(フタ)に棒をとりつけてあり,従者に担がせた。
挟み箱[図]

挟み紙

はさみがみ [3] 【挟み紙】
(1)書物などの間に,備忘のために紙をはさむこと。また,その紙。
(2)傷のつきやすい物を重ねるときに,間に紙をはさむこと。また,その紙。

挟み結び

はさみむすび [4] 【挟み結び】
女帯の結び方の一。帯の端を結ばずに,折り畳んではさんでおくもの。はさみおび。

挟み詞

はさみことば [4] 【挟み詞・挿み語】
(1)文章の間に挿み入れた言葉。挿入語。挿入句。
(2)江戸時代,明和(1764-1772)頃に深川遊里から流行した言い方。言葉の中に種々の音節をはさみ,仲間以外の者には理解しにくいようにしたもの。言葉の各音節のあとに,それと同列のカ行音をはさむのが普通。「いやなひと」を「いキやカなカひキとコ」という類。また,どの音のあとにもキやシをはさむものなどもあった。のちには子供の遊びとなった。唐言(カラコト)。

挟み込む

はさみこ・む [4][0] 【挟み込む】 (動マ五[四])
物と物との間にはさんで入れる。「広告を新聞に―・む」
[可能] はさみこめる

挟む

さしはさ・む [4] 【挟む】 (動マ五[四])
(1)他人の話や考えに自分の言葉や考えを割り込ませる。「人の話に口を―・む」
(2)ある考えを心中にいだきもつ。「当局の発表に疑いを―・む」
(3)物の間にはさむ。「本にしおりを―・む」

挟む

はさ・む [2] 【挟む・挿む】
■一■ (動マ五[四])
(1)物を両側から押さえつける。また,二本の棒などで押さえて持つ。「本を小脇に―・む」「はしで―・む」
(2)ある物の間やすき間に物を入れる。「本にしおりを―・む」「パンにソーセージを―・む」「菜の花を摘み取つて髪に―・みながら/斑鳩物語(虚子)」
(3)ある物を間に置いて位置する。「テーブルを―・んで向かい合う」「川を―・んで山がそびえ立つ」
(4)ある動作の途中に他のことをわりこませる。「一〇分休憩を―・んで会議を再開する」「わきから口を―・む」「疑いを―・む余地がない」
(5)(「耳にはさむ」の形で)聞き込む。「小耳に―・む」
[可能] はさめる
■二■ (動マ下二)
{■一■}に同じ。「左右の殿上人,階(キザハシ)を―・めて欄干に候て/著聞 19」

挟む

さしはさむ【挟む】
(1) insert;→英和
put <a thing> between;raise <an objection> .→英和
(2)[心に抱く]harbor;→英和
entertain.→英和

挟め

はざめ 【挟め・挟目】
■一■ (名)
物と物との境目の部分。はざま。「おき口の―に塵ゐなど/枕草子(二一九・能因本)」
■二■ (接尾)
日数や数量を示す語に付いて,それだけの間隔をあけておくことを表す。…おき。「一日―/日葡」

挟侍

きょうじ ケフ― [1] 【脇侍・脇士・夾侍・挟侍】
本尊の両脇または周囲に侍して教化を助けるもの。釈迦如来の文殊(モンジユ)と普賢(フゲン),もしくは迦葉(カシヨウ)と阿難,阿弥陀如来の観音と勢至,不動明王の制吒迦(セイタカ)と矜羯羅(コンガラ)など。脇侍(ワキジ)。脇立(ワキダチ)。

挟持

きょうじ ケフヂ [1] 【挟持】 (名)スル
〔原義ははさみもつこと〕
(1)たずさえ持つこと。「天下に律書を―する者あれば死罪に処するに至れり/開化本論(徳明)」
(2)心にいだくこと。

挟撃

きょうげき ケフ― [0] 【挟撃・夾撃】 (名)スル
はさみうちにすること。「左右より―せられて/不如帰(蘆花)」

挟攻

きょうこう ケフ― [0] 【挟攻・夾攻】 (名)スル
はさみ打ちにして攻めること。夾撃。

挟書

きょうしょ ケフ― [1] 【挟書】
〔「挟」は蔵するの意〕
書物を所蔵すること。

挟書の禁

きょうしょのきん ケフ― [1] 【挟書の禁】
秦の始皇帝のとき,医薬・卜筮(ボクゼイ)・種樹の書以外の書物を民間で所蔵することを禁じたこと。挟書の律。
→焚書坑儒(フンシヨコウジユ)

挟殺

きょうさつ ケフ― [0] 【挟殺】 (名)スル
野球で,走者を塁と塁の間ではさみうちにしてアウトにすること。

挟目

はざめ 【挟め・挟目】
■一■ (名)
物と物との境目の部分。はざま。「おき口の―に塵ゐなど/枕草子(二一九・能因本)」
■二■ (接尾)
日数や数量を示す語に付いて,それだけの間隔をあけておくことを表す。…おき。「一日―/日葡」

挟紵

きょうちょ ケフ― [1] 【夾紵・挟紵・夾貯】
漆工技術で,「乾漆(カンシツ)」に同じ。中国の唐代,日本の奈良時代に用いられた名称。「―像」「―棺」

挨拶

あいさつ【挨拶】
(1) a greeting(会釈);(a) salutation(敬礼);→英和
compliments(言葉);a reply(返事);→英和
a notice(通告).→英和
(2)[式典などでの]a (congratulatory) speech;a speech of welcome.〜する greet;→英和
salute;→英和
nod <to> ;→英和
reply;give notice;pass the time of day(朝夕の).
〜を交わす exchange greetings[bows].‖挨拶状 a greeting card;a notice.

挨拶

あいさつ [1] 【挨拶】 (名)スル
□一□
(1)人と人とが出会ったときや,別れるときに交わす儀礼的な動作や言葉。また,その言葉を述べること。相手に敬意・親愛の意を示す行為で,対人関係を円満にし,社会生活を円滑にする。「初対面の人と―する」「時候の―」「―を返す」
(2)公の席や舞台などで,大勢の人に向かって祝いやお礼などの気持ちを述べる言葉。「披露宴で―する」「就任の―」
(3)受け答え。応対。返答。「手紙をやったのに何の―もない」「あのようにけんもほろろでは―のしようもない」
(4)儀礼的な通知。「―状」
(5)(「御挨拶」の形で)あきれた言いざま。
→ごあいさつ
(6)「仕返し」をいう不良仲間の隠語。「あとで―に行くからな」
□二□
(1)禅宗で,門下の僧と問答をして悟りの程度を知ること。
(2)二人の仲。交際。関係。「二郎兵衛殿とおきさ殿―見ればうら山しうて堪らぬ/浄瑠璃・今宮心中(中)」
(3)仲介。仲裁。調停。また,その人。「さう見受ましたから―に這入りました/歌舞伎・お染久松色読販」
〔「挨」も「拶」も押すことで,押し合う意から。もと禅宗用語で,□二□(1)が原義〕

挨拶付け

あいさつづけ [0] 【挨拶付け】
俳諧の連句で,客が主人に対して挨拶の気持ちで発句(ホツク)を詠み,主人も挨拶を返す心で脇句(ワキク)を付けること。

挨拶語

あいさつご [0] 【挨拶語】
挨拶に使われる一定の型をもった言葉。「今日は」「お早う」「御機嫌よう」「さようなら」の類。

挫く

くじく【挫く】
(1) sprain[wrench] <one's arm> .→英和
(2) discourage (気を);→英和
frustrate (計画などを).→英和

挫く

くじ・く [2] 【挫く】
■一■ (動カ五[四])
(1)関節を不自然に曲げて,関節やその周辺の組織を傷つける。捻挫(ネンザ)する。「転んで足を―・く」
(2)勢いを衰えさせる。押さえつける。弱める。「出端(デバナ)を―・く」「強きを―・き,弱きを助ける」
(3)折ったり曲げたりして傷をつける。「其の腰を踏み―・きて殺しつ/日本書紀(垂仁)」
〔「くじける」に対する他動詞〕
■二■ (動カ下二)
⇒くじける

挫ける

くじける【挫ける】
(1)[手・足が]be sprained.(2)[気が]be discouraged;lose heart[courage].

挫ける

くじ・ける [3] 【挫ける】 (動カ下一)[文]カ下二 くじ・く
(1)関節が不自然に曲げられて,関節や組織が傷つく。「足が―・ける」
(2)勢いや気力が弱る。「勇気が―・ける」
(3)折れたり曲がったりして傷がつく。[文明本節用集]
〔「くじく」に対する自動詞〕

挫傷

ざしょう【挫傷】
a bruise.→英和

挫傷

ざしょう [0] 【挫傷】 (名)スル
転倒や打撲の際,皮膚は傷つかないが皮下組織や深部が傷つくこと。うちみ。

挫創

ざそう [0] 【挫創】
転倒や打撲の際,それを受けた部分に生じる皮膚の損傷。

挫折

ざせつ [0] 【挫折】 (名)スル
事業や計画などが途中でだめになること。「事業が―する」「―感」

挫折する

ざせつ【挫折する】
[計画などが]be frustrated;break down;fail;→英和
be discouraged (気力が).

挫断

ざだん [0] 【挫断】 (名)スル
骨などをくじき,切断すること。「躯幹四肢悉(コトゴト)く―せられて/此一戦(広徳)」

挫滅

ざめつ [0] 【挫滅】 (名)スル
外部からの強い衝撃によって,筋肉などの組織がつぶれること。

挫滅症候群

ざめつしょうこうぐん [6] 【挫滅症候群】
広範囲にわたる筋組織の損傷により引き起こされる症候群。初期にはショック症状があり,急速に腎機能が悪化する。クラッシュ-シンドローム。

挫骨

ざこつ [0] 【挫骨】 (名)スル
骨をくじくこと。また,くじいた骨。

振い起こす

ふるいおこ・す フルヒ― [5] 【奮い起(こ)す・振(る)い起こす】 (動サ五[四])
(1)くじけそうになるのをはげまして再び気力を充実させる。ふるいたたせる。「勇気を―・して戦う」
(2)学術・産業などが盛んになるように力を入れる。「商業を―・す」
[可能] ふるいおこせる

振く

ふ・く 【振く・揮く】 (動カ四)
振る。「後手(シリエデ)に―・きつつ逃げ来るを/古事記(上)」

振ゆ

ふ・ゆ 【振ゆ】 (動ヤ下二)
〔「振る」の古形〕
振れる。揺れ動く。「佩かせる太刀,本つるぎ,末―・ゆ/古事記(中)」

振られる

ふら∘れる 【振られる】 (連語)
〔動詞「振る」に受け身の助動詞「れる」のついたもの〕
拒絶される。はねつけられる。特に,異性に冷淡にされる。「女に―∘れる」「一次試験であっさりと―∘れる」

振り

ぶり 【振り・風】
名詞またはそれに準ずる語の下に付いて複合語をつくる。
(1)状態・動作の仕方・あり方を表す。「枝―」「勉強―」
〔「歩きっぷり」「男っぷり」「飲みっぷり」のように「っぷり」となることがある〕
(2)数量を表す語に付いて,分量がそれだけに相当することを表す。「大―」「五軒―もある家/鹿狩(独歩)」
(3)時間を表す語に付いて,それだけの時間を経過して,再び同じ状態になることを表す。「五年―の帰郷」「三日―の晴天」
(4)歌・和歌の曲調・調子を表す。「万葉―」
(5)古代歌謡,特に雅楽寮に伝わる歌曲の曲名を表す。多く,歌詞の冒頭の語に付ける。「天田(アマダ)―/古事記(下訓)」

振り

−ぶり【−振り】
(1)[様子](one's) way[manner] <of speaking> .→英和
(2)[経過]after <3 days> .→英和
彼の話し〜 the way he talks.5年〜で会う meet a person whom one has not seen for 5 years.

振り

ふり 【振り・風】
■一■ [0][2] (名)
(1)振ること。振り方。「バットの―が鈍い」
(2)動作の仕方。様子。また,姿・容姿。「知らない―をする」「腰附,肩附,歩く―/歌行灯(鏡花)」「天性―よく見事に生(ソダチ)たる松のごとし/耳塵集」
(3)踊りのしぐさ。また,歌舞伎などで,俳優の所作。「―を付ける」
(4)料理屋・遊女屋などで,紹介や予約のないこと。「―の客」
(5)女物の和服の袖の,袖付け止まりから袖下までの縫い合わせてない部分。
(6)方位や角度をずらすこと。また,ずれていること。振れ。「建ては建てたが,ちつくり笠に―がある/浄瑠璃・一谷嫩軍記」
(7)下帯・猿股などをつけてないこと。「帯ひろ前の―になつて居るやうな/志都能石屋」
(8)分担・負担させること。「そんならなほしてそつちが―だぞ/洒落本・三人酩酊」
(9)「振り売り」に同じ。「荻織る笠を市に―する(羽笠)/冬の日」
(10)「振袖」に同じ。「片町の―を内へ呼び入/浄瑠璃・夕霧阿波鳴渡(中)」
(11)「振り回し」に同じ。「借銀かさみ,次第に―につまり/浮世草子・永代蔵 6」
■二■ (接尾)
助数詞。
(1)振る動作の回数を表すのに用いる。「バットを一―二―してからバッター-ボックスに立つ」
(2)刀剣を数えるのに用いる。「太刀一―を贈る」

振りかぶる

ふりかぶ・る [4] 【振りかぶる】 (動ラ五[四])
手に持った物を勢いよく頭の上にふりあげる。「大刀を―・る」「―・って第一球を投げる」
[可能] ふりかぶれる

振りかぶる

ふりかぶる【振りかぶる】
hold <a thing> high <over one's head> ;raise.→英和

振りをする

ふり【振りをする】
pretend <illness,to do,that…> ;→英和
pose <as> .→英和
聞こえない〜をする pretend not to hear.

振り上げる

ふりあ・げる [4] 【振(り)上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 ふりあ・ぐ
(1)手や手に持っている物を勢いよく上げる。「鍬(クワ)を―・げる」「手を―・げる」
(2)振りながら次第に高くする。「白山中宮の神輿(シンヨ)を賁(カザ)り奉り,比叡山へ―・げ奉る/平家 1」

振り上げる

ふりあげる【振り上げる】
raise <one's fist[hand]against> .→英和

振り下ろす

ふりおろ・す [4] 【振り下ろす】 (動サ五[四])
振り上げたものを勢いよく下ろす。「斧(オノ)を―・す」
[可能] ふりおろせる

振り乱す

ふりみだ・す [4] 【振(り)乱す】 (動サ五[四])
振り動かして乱す。「髪を―・して戦う」

振り事

ふりごと [0] 【振(り)事】
⇒所作事(シヨサゴト)

振り付け

ふりつけ [0] 【振(り)付け・振付】
舞踊の所作を考案して演者に教えること。「バレエの―をする」

振り付ける

ふりつ・ける [4] 【振(り)付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ふりつ・く
(1)振り付けをする。振りを付ける。「新曲に―・ける」
(2)嫌ってはねつける。ふる。「大きに―・けてやりんした/洒落本・遊子方言」

振り仮名

ふりがな [0][3] 【振(り)仮名】
漢字の傍らに,その読み方を示すために書きそえる仮名。ルビ。

振り仮名をつける

ふりがな【振り仮名をつける】
give[print]kana (along with Chinese characters).

振り仰ぐ

ふりあお・ぐ [4] 【振(り)仰ぐ】 (動ガ五[四])
顔を上に向ける。顔をあげて高い所を見る。「頂上を―・ぐ」

振り出し

ふりだし [0] 【振(り)出し・振出】
(1)振って出すこと。また,振って小さな穴から中身を出すようにした容器。
(2)双六(スゴロク)の出発点。転じて,物事の初め。「交渉が―に戻る」
(3)一連の遍歴の最初。始まり。「牛乳配達を―に転々と職を変えた」
(4)手形・小切手などを発行すること。
(5)「振り出し薬」の略。
(6)口細の小形の容器。茶の湯では,小粒の菓子や香煎(コウセン)を入れる。陶磁器が多い。

振り出し薬

ふりだしぐすり [5] 【振(り)出し薬】
生薬を入れた布袋を湯の中で振り動かし,成分をとかし出して飲むもの。煎剤(センザイ)。湯剤。ふりだし。

振り出す

ふりだ・す [3][0] 【振(り)出す】 (動サ五[四])
(1)容器を振って中にある物を出す。「おみくじを―・す」
(2)振りはじめる。「鈴を―・す」
(3)為替・手形・小切手を発行する。「手形を―・す」
(4)水の中で振って成分などを出す。また,水の中で振って汚れを落とす。「あんまりよごれてゐるから,ざつと―・してもらつて/歌舞伎・四谷怪談」
[可能] ふりだせる

振り出す

ふりだす【振り出す】
draw <a bill on a person> (手形を).→英和

振り出づ

ふりい・ず 【振り出づ】 (動ダ下二)
(1)振り切って出て行く。「―・でて行かむ事もあはれにて/源氏(末摘花)」
(2)声を高く張り上げる。「鈴虫の―・でたるほど/源氏(鈴虫)」
(3)紅(クレナイ)を水にふり出して染める。「紅の―・でつつなく涙には/古今(恋二)」

振り分け

ふりわけ [0] 【振(り)分け】
(1)ふりわけること。また,ふりわけたもの。
(2)二つの荷物を紐(ヒモ)でつなぎ,前後に分けて肩にかけること。また,その荷物。「―にしてかつぐ」
(3)中間の地点。「―の所なれば,中の町といへるよし/滑稽本・膝栗毛 3」
(4)「振り分け髪」に同じ。「みぐし―にて/宇津保(蔵開上)」
(5)近世,若い男の髪形の一。前髪を左右に分け,末端を髻(モトドリ)の背に出す。[守貞漫稿]
振り分け(2)[図]

振り分ける

ふりわ・ける [4] 【振(り)分ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ふりわ・く
(1)二つに分ける。二方向に分ける。「荷物を前後に―・ける」
(2)いくつかに分ける。「三人に仕事を―・ける」

振り分け荷物

ふりわけにもつ [5] 【振(り)分け荷物】
振り分けにした荷物。

振り分け髪

ふりわけがみ [4] 【振(り)分け髪】
二,三歳から八歳頃の男女の髪形の一。肩のあたりで切りそろえ,左右に分けて垂らした髪。
振り分け髪[図]

振り切る

ふりき・る [3] 【振(り)切る】 (動ラ五[四])
(1)手などを強く振って,しがみついているものを離す。振り離す。「手を―・って逃げる」
(2)他人の頼みや,懇願をことわる。「頼みを―・って戻る」
(3)追い着こうとするのを引き離す。「ゴール寸前で―・る」
(4)完全に振る。十分に振る。「バットを―・る」
[可能] ふりきれる

振り切る

ふりきる【振り切る】
⇒振り放す.

振り切れる

ふりき・れる [4] 【振り切れる】 (動ラ下一)
メーターの針が回り過ぎて目盛りの外へ出る。

振り合い

ふりあい [0] 【振(り)合い】
(1)他とのつりあい。バランス。「―が悪い」
(2)その場の状況。都合。

振り合う

ふりあ・う [3] 【振(り)合う・触(り)合う】 (動ワ五[ハ四])
互いに触れる。触れ合う。「袖―・うも多生の縁」

振り向く

ふりむく【振り向く】
turn <to> ;→英和
look back.

振り向く

ふりむ・く [3] 【振(り)向く】
■一■ (動カ五[四])
顔や上体を回して後ろを見る。通り過ぎたものなどを,関心を持ってよく見る。振りかえる。「物音に―・く」「思わず―・くような美人」
[可能] ふりむける
■二■ (動カ下二)
⇒ふりむける

振り向ける

ふりむ・ける [4] 【振(り)向ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ふりむ・く
(1)動かして,ある方向に向かせる。「頭を右に―・ける」
(2)別の目的・用途に変える。「車を一台送迎用に―・ける」

振り向ける

ふりむける【振り向ける】
(1)[向ける]turn[direct] <a thing to> .→英和
(2)[充当]use <a thing for> ;→英和
apply <a thing to> .→英和

振り回し

ふりまわし [0] 【振り回し】
(1)振り回すこと。「太刀の―」
(2)やり繰り。繰り回し。「心易き妾をかくまへ置けるといふ,それは手前も―もなる人の事/浮世草子・胸算用 4」

振り回す

ふりまわ・す [4][3] 【振(り)回す】 (動サ五[四])
(1)手や,手に持った物を大きく振り動かす。また,乱暴に振り動かす。「棒を―・して暴れる」
(2)得意げに持ち出す。ひけらかす。「生半可な知識を―・す」「肩書を―・す」「威光を―・す」
(3)人を思うままに動かす。「子供に―・される」「にせ情報に―・される」
[可能] ふりまわせる

振り回す

ふりまわす【振り回す】
(1)[棒などを]brandish;→英和
flourish.→英和
(2)[乱用]abuse.→英和
(3)[誇示]show off;display.→英和

振り塩

ふりしお [0] 【振(り)塩】
〔「ふりじお」とも〕
料理で,材料の上にまんべんなく塩をふること。また,その塩。

振り売り

ふりうり [0] 【振(り)売り】 (名)スル
(1)持ち歩いている商品の名を大声で呼びながら売り歩くこと。また,その人。触れ売り。振り。「町中を―し/浄瑠璃・宵庚申(下)」
(2)中世,座に属さないで,自由に行なった商売。また,その人。

振り子

ふりこ [0] 【振(り)子】
固定された点または軸のまわりに周期的な振動を行うもの。単振り子・実体振り子・ねじれ振り子などがある。しんし。

振り子時計

ふりこどけい [4] 【振(り)子時計】
振り子の振動の等時性を利用して歯車の動きを調節し,針が一定の速さで動くようにした時計。

振り子鋸

ふりこのこぎり [4] 【振(り)子鋸】
丸鋸(マルノコ)の一種。高所からつり下げて,木材を横切りする。

振り差し紙

ふりさしがみ 【振り差し紙】
江戸時代,両替店相互の間のみに通用する手形。

振り幅

ふりはば [0][4] 【振(り)幅】
振動している物体の振動の幅。
→振幅(シンプク)

振り延ふ

ふりは・う 【振り延ふ】 (動ハ下二)
(1)わざわざ…する。ことさら…する。「かく―・へ給へるにいかで隠れむとて/宇津保(俊蔭)」「―・エテ行ク/日葡」
→振り延え
(2)のばして振る。「しろたへの袖―・へて人のゆくらむ/古今(春上)」

振り延へ

ふりはえ 【振り延へ】 (副)
〔動詞「ふりはう」の連用形から〕
わざわざ。ことさら。「久しう訪れ給はざりけるをおぼし出でて―つかはしたりければ/源氏(若紫)」

振り当て

ふりあて [0] 【振(り)当て】
ふりあてること。わりあて。

振り当てる

ふりあ・てる [4] 【振(り)当てる】 (動タ下一)[文]タ下二 ふりあ・つ
担当・分担をきめる。わりふる。「広報係を―・てる」

振り懸ける

ふりか・ける [4] 【振(り)掛ける・振り懸ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ふりか・く
(1)粉末状・液状のものを少量,上から散らすようにしてかける。「赤飯にゴマを―・ける」
(2)顔に髪を垂らしてかける。髪で顔を隠す。「―・くべき髪のおぼえさへあやしからむと思ふに/枕草子 184」

振り払う

ふりはらう【振り払う】
⇒振り放す.

振り払う

ふりはら・う [4] 【振(り)払う】 (動ワ五[ハ四])
手や体を振って,払いのける。「差し出した手を―・う」
[可能] ふりはらえる

振り抜く

ふりぬ・く [3] 【振(り)抜く】 (動カ五[四])
バットなどを十分に振る。ふりきる。
[可能] ふりぬける

振り振り

ぶりぶり 【振り振り】
■一■ [0] (名)
(1)近世の玩具の一。木製の,槌(ツチ)の形をしたもの。毬(マリ)を打つとも,両側に車をつけて引いて遊んだともいう。のちには正月の飾り物となった。玉ぶりぶり。「正月遊びの―の玉を投げて/浮世草子・風流曲三味線」
(2)直径約10センチメートルの円形の的。二筋の綱で串(クシ)につける。
(3)太刀の柄の下げ緒のおもりの金物。
■二■ [1] (副)スル
小刻みに揺れるさま。また,震動する音を表す語。「先陣越された宇治川に膝―の流れ武者/浄瑠璃・鑓の権三(上)」
振り振り■一■(1)[図]

振り振り毬杖

ぶりぶりぎっちょう [5] 【振り振り毬杖】
「ぶりぶり{■一■(1)}」に同じ。

振り捨てる

ふりす・てる [4] 【振(り)捨てる】 (動タ下一)[文]タ下二 ふりす・つ
(1)思い切って捨てる。捨てて顧みない。「未練を―・てる」「自分を―・てた女の名/明暗(漱石)」
(2)神輿(ミコシ)などをかつぎ出し置き去りにする。「神輿をば陣頭に―・て奉り/平家 1」

振り捨てる

ふりすてる【振り捨てる】
shake off;forsake;→英和
desert.→英和

振り掛け

ふりかけ [0] 【振(り)掛け】
(1)飯に振りかけて食べる粉状の食品。魚粉などに海苔(ノリ)・胡麻(ゴマ)・鰹節(カツオブシ)・香辛料を加えたもの。
(2)絵筆を金網の上からこすりつけ,絵の具を網目から煙のように出してかく方法。調子を弱めたり,雲霧・湯気などの感じを出すときに用いる。ふき。

振り掛ける

ふりかける【振り掛ける】
sprinkle <water on> .→英和

振り掛ける

ふりか・ける [4] 【振(り)掛ける・振り懸ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ふりか・く
(1)粉末状・液状のものを少量,上から散らすようにしてかける。「赤飯にゴマを―・ける」
(2)顔に髪を垂らしてかける。髪で顔を隠す。「―・くべき髪のおぼえさへあやしからむと思ふに/枕草子 184」

振り撒く

ふりま・く [3] 【振り撒く】 (動カ五[四])
(1)あたり一面にまきちらす。「水を―・く」
(2)惜しまずに与える。「愛敬を―・く」
[可能] ふりまける

振り撒く

ふりまく【振り撒く】
sprinkle <water on> ;→英和
scatter.→英和
お世辞を〜 try to please everybody.

振り放く

ふりさ・く 【振り放く】 (動カ下二)
はるか遠くを見る。振りあおぐ。「―・けて三日月見れば/万葉 994」

振り放け見る

ふりさけ・みる 【振り放け見る】 (動マ上一)
ふり仰いで,はるか遠くを見る。「天の原―・みれば春日なるみかさの山に出でし月かも/古今(羇旅)」

振り放す

ふりはな・す [4] 【振(り)放す】 (動サ五[四])
(1)しがみ付いている物を,体を振って離れさせる。「すがりつく手を―・す」
(2)追いついてくる者を追いつかせずに引き離す。「二位を―・してゴール-インする」
[可能] ふりはなせる

振り放す

ふりはなす【振り放す】
shake off.

振り放つ

ふりはな・つ [4] 【振(り)放つ】 (動タ五[四])
「振り放す」に同じ。「母親の止めるのを―・つて/田舎教師(花袋)」

振り方

ふりかた [0] 【振(り)方】
(1)ふり動かす方法。「バットの―」
(2)処置の仕方。扱い方。「身の―に困る」

振り方

ふりかた【振り方】
[身の](a plan for) one's future;how to dispose of oneself.

振り替え

ふりかえ [0] 【振(り)替え・振替】
(1)振り替えること。入れ替えること。流用すること。「―の休日」
(2)「郵便振替」の略。
(3)実際に金銭を出し入れせず,帳簿上で,ある勘定を他の勘定へ移すこと。振替勘定。

振り替える

ふりかえる【振り替える】
change;→英和
transfer <it to one's account> .→英和

振り替える

ふりか・える [4][3] 【振(り)替える】 (動ア下一)[文]ハ下二 ふりか・ふ
(1)臨時に,ある物を他の用途に用いる。一時的にとりかえる。「電車の不通区間をバスに―・える」「休日を月曜に―・える」
(2)簿記で,振り替え{(3)}にする。「営業費に―・える」

振り替え休日

ふりかえきゅうじつ [5] 【振(り)替え休日】
(1)祝祭日が日曜日と重なった場合,その翌日を祝祭日に振り替えて休日とすること。また,その日。
(2)休日に出勤や登校などをした場合,他の日を代わりに休日とすること。また,その日。

振り替り

ふりかわり [0] 【振り替(わ)り】
囲碁で,二か所の争いのときに,一方をあきらめて他方を確実に取ること。

振り替わり

ふりかわり [0] 【振り替(わ)り】
囲碁で,二か所の争いのときに,一方をあきらめて他方を確実に取ること。

振り歩

ふりふ [0] 【振(り)歩】
「振り駒(ゴマ)」に同じ。

振り歯

ふりば [0] 【振(り)歯】
⇒あさり(歯振)

振り洗い

ふりあらい [3] 【振(り)洗い】 (名)スル
洗剤溶液の中で,布を振り動かして洗うこと。

振り立てる

ふりた・てる [4] 【振(り)立てる】 (動タ下一)[文]タ下二 ふりた・つ
(1)盛んに振る。「白髪頭を―・ててやって来る」
(2)声を張り上げる。「綱曳(ツナヒキ)は血声を―・て/義血侠血(鏡花)」

振り絞る

ふりしぼ・る [4] 【振(り)絞る】 (動ラ五[四])
ありったけの声や力を出す。「声を―・って応援する」「力を―・って走り抜く」
[可能] ふりしぼれる

振り縄

ふりなわ [0] 【振(り)縄】
巻網・引き網の副漁具。多数の木片をひもで取り付けたロープ。この木が揺れて魚は網に追い込まれる。桂縄(カツラナワ)。

振り翳す

ふりかざ・す [4] 【振り翳す】 (動サ五[四])
(1)手にした物を勢いよく頭上に振り上げて構える。「刀を―・す」
(2)主義・主張などをことさらに示してみせる。「大義名分を―・す」
[可能] ふりかざせる

振り翳す

ふりかざす【振り翳す】
brandish (刀など);→英和
⇒振りかぶる.

振り聴

ふりテン [0] 【振り聴】
麻雀で聴牌(テンパイ)したとき,上がれるはずの牌をすでに自分で捨ててしまっている状態。

振り落し

ふりおとし [0] 【振り落(と)し】
(1)振って落とすこと。
(2)歌舞伎で,つっておいた浅葱(アサギ)幕や道具幕などを素早く落として,新たな舞台面を現すこと。

振り落す

ふりおと・す [4] 【振り落(と)す】 (動サ五[四])
振り動かして落とす。「デッキから―・される」
[可能] ふりおとせる

振り落とし

ふりおとし [0] 【振り落(と)し】
(1)振って落とすこと。
(2)歌舞伎で,つっておいた浅葱(アサギ)幕や道具幕などを素早く落として,新たな舞台面を現すこと。

振り落とす

ふりおと・す [4] 【振り落(と)す】 (動サ五[四])
振り動かして落とす。「デッキから―・される」
[可能] ふりおとせる

振り落とす

ふりおとす【振り落とす】
shake off;throw off.

振り見せ

ふりみせ [0] 【振(り)見せ】
舞踏などで,振付師が自分で工夫した振り付けを演じて見せ,関係者の意見を聞くこと。

振り解く

ふりほど・く [4] 【振り解く】 (動カ五[四])
もつれたりからんだりしているものを,振ってほどく。「綱を―・く」
[可能] ふりほどける

振り起こす

ふりおこ・す [4] 【振り起(こ)す】 (動サ五[四])
(1)心を奮い立たせる。「勇気を―・して物を言つて見やう/平凡(四迷)」
(2)勢いよく立てる。「梓弓末―・し/万葉 4164」

振り起す

ふりおこ・す [4] 【振り起(こ)す】 (動サ五[四])
(1)心を奮い立たせる。「勇気を―・して物を言つて見やう/平凡(四迷)」
(2)勢いよく立てる。「梓弓末―・し/万葉 4164」

振り越す

ふりこ・す 【振り越す】 (動サ四)
後ろに垂れた髪を分けて,肩から前に垂らす。「朝寝がみ誰が手枕にたばつけてけさは形見に―・してみる/金葉(恋上)」

振り込み

ふりこみ [0] 【振(り)込み】
(1)振替口座・預金口座などに金銭を払い込むこと。
(2)麻雀で,他の者の上がり牌(パイ)を捨てること。放銃。
(3)突然押しかけて来ること。「そんなやすいては―の未至客(ハンカキヤク)のする事で/洒落本・白狐通」

振り込む

ふりこ・む [3] 【振(り)込む】 (動マ五[四])
(1)振って中に入れる。荒っぽく持ち込む。「万灯を―・んで見りやあ唯も帰れない/たけくらべ(一葉)」
(2)振替口座・預金口座などに金銭を払い込む。「代金を口座に―・む」
(3)麻雀で,他の者の上がり牌(パイ)を捨てる。「役満を―・む」
(4)強引に入り込む。押しかける。「追ひ出した女房…―・んで来たるならんか/滑稽本・膝栗毛(発端)」
[可能] ふりこめる

振り込む

ふりこむ【振り込む】
transfer <100,000 yen> to <a person's bank account> .

振り返る

ふりかえ・る [3] 【振(り)返る】 (動ラ五[四])
(1)体をねじるようにして後ろを見る。「別れを惜しんで―・る」
(2)過去の事を考える。また,回顧する。「学生時代を―・る」

振り返る

ふりかえる【振り返る】
look back <at,upon> ;turn one's head.

振り逃げ

ふりにげ [0] 【振(り)逃げ】 (名)スル
野球で,一塁に走者がいない,または二死のとき,空振り三振した球を捕手が捕りそこね,打者が一塁に走りこんでセーフになること。

振り釣瓶

ふりつるべ [3] 【振り釣瓶】
桶に縄や竿(サオ)を付け,手で下ろして汲むようにしたもの。

振り飄石

ふりずんばい 【振り飄石】
竿(サオ)の先につけた糸に小石をかけ振り飛ばす器具。ずんばい。「―デウツ/日葡」

振り飛ばす

ふりとば・す [4] 【振(り)飛ばす】 (動サ五[四])
振って飛ばす。飛ばす。「水滴を―・す」
[可能] ふりとばせる

振り飛車

ふりびしゃ [0] 【振(り)飛車】
将棋で,飛車を横に動かして駒組みをする戦法。移した位置によって中(ナカ)飛車・三間飛車・向かい飛車などという。
⇔居(イ)飛車

振り駒

ふりごま [0] 【振り駒】
将棋で,先手を決めるために三枚あるいは五枚の歩(フ)を盤上に投げること。歩が多ければ振った者が,と金が多ければ相手が先手。振り歩。

振る

ぶ・る 【振る】 [1] (動ラ五[四])
〔接尾語「ぶる」が独立の動詞として用いられるようになったもの〕
俗に,えらそうに振る舞う。きどる。もったいぶる。「―・った奴」「彼は―・るから嫌だ」

振る

ぶ・る 【振る】 (接尾)
〔動詞五[四]段型活用〕
名詞や形容詞・形容動詞の語幹などに付いて,いかにもそれらしい様子をする,そのように振る舞うなどの意を表す。「学者―・る」「気持ちがたか―・る」「利口―・って嫌な奴」

振る

ふ・る [0] 【振る】 (動ラ五[四])
(1)物の一端を持ったり固定したりして,前後左右または上下に何度か往復させるように動かす。「旗を―・る」「バットを―・る」「尾を―・る」
(2)頭・首などの全体を前後左右に動かす。「首を縦に―・る」「首を横に―・る」
(3)動かして別の方向に向ける。また,基準または正規の向きからずらす。「機首を少し右に―・る」「入り口を東に―・る」
(4)手などを動かして,物をまく。散らす。「塩を―・る」「さいころを―・る」
(5)手にしていたもの,手に入るはずのものを失う。捨てる。「昇進を―・って好きな道にすすむ」
(6)拒絶する。はねつける。特に,異性の求愛をこばむ。「好きな子に―・られる」
(7)割り当てる。「大役を―・る」
(8)文字のわきに,読み仮名などをつける。「仮名を―・る」
(9)入れ替える。振り替える。「行く春は行く歳にも―・るべし/去来抄」
(10)神や霊魂・精神をゆり動かして活力を呼びさます。「ますらをの心―・りおこし/万葉 478」
(11)神輿(ミコシ)や神座をかつぐ。「今度神輿内裏へ―・り奉る/平家 2」
(12)神を鎮座させる。「大和国三笠山に―・り奉りて/大鏡(藤氏物語)」
[可能] ふれる
[慣用] 大手を―・采配を―・尻尾(シツポ)を―・棒に―/脇目も振らず

振る

ふる【振る】
(1) shake;→英和
wave <one's hand> ;→英和
swing;→英和
wag <the tail> .→英和
(2)[拒絶]refuse;→英和
reject;→英和
jilt (男を).→英和

振るい落す

ふるいおと・す フルヒ― [5] 【振るい落(と)す】 (動サ五[四])
付いている物を振って落とす。振り落とす。「枝をゆすって栗の実を―・す」
[可能] ふるいおとせる

振るい落とす

ふるいおとす【振るい落とす】
shake off;eliminate (志願者などを).→英和

振るい落とす

ふるいおと・す フルヒ― [5] 【振るい落(と)す】 (動サ五[四])
付いている物を振って落とす。振り落とす。「枝をゆすって栗の実を―・す」
[可能] ふるいおとせる

振るい起こす

ふるいおこ・す フルヒ― [5] 【奮い起(こ)す・振(る)い起こす】 (動サ五[四])
(1)くじけそうになるのをはげまして再び気力を充実させる。ふるいたたせる。「勇気を―・して戦う」
(2)学術・産業などが盛んになるように力を入れる。「商業を―・す」
[可能] ふるいおこせる

振るう

ふる・う フルフ [0] 【振るう・揮う】 (動ワ五[ハ四])
〔動詞「振る」に接尾語「ふ」の付いたもの〕
□一□(他動詞)
(1)大きく振り動かす。「拳を―・う」「木刀を―・う」
(2)振り動かして中の物を出す。「財布を―・っても何も出ない」
(3)思うままに使いこなして,そのものの持つ能力を十分に表す。「大鉈(オオナタ)を―・う」「健筆を―・う」「熱弁を―・う」「台風が猛威を―・う」「暴力を―・う」
(4)すっかり出す。「よろづこの度は我が宝―・ひてむ/栄花(浅緑)」
□二□(自動詞)
(1)勢いが盛んになる。気力が充実する。「商業が大いに―・う」「成績が―・わない」
(2)奇抜である。とっぴである。《振》「―・った話だ」「理由が―・っている」
[可能] ふるえる
[慣用] 腕を―・大鉈(オオナタ)を―・怖気(オジケ)を―

振るう

ふるう【振るう】
(1) shake;→英和
brandish (刀などを).→英和
(2)[勇気を]stir up <one's courage to do> .
(3)[権力などを]exercise <power> .→英和
(4)[栄える]be prosperous.振るわない[うまくゆかぬ]do not go well;be dull[slack](商況が).

振るっている

ふるって∘いる 【振るっている】 (連語)
奇抜である。意表をついている。「理由が―∘いる」
→ふるう(振・揮)□二□(2)

振る舞い

ふるまい [0][3] 【振(る)舞い】
(1)ふるまうこと。動作。行動。挙動。「勝手な―は許さない」「亭主らしい―」
(2)もてなし。接待。饗応。

振る舞い水

ふるまいみず [3][4] 【振(る)舞い水】
暑中,通行人が自由に飲めるように,屋外などに出しておいた水。水接待。[季]夏。

振る舞い酒

ふるまいざけ [3] 【振(る)舞い酒】
人にふるまう酒。

振る舞う

ふるま・う [3] 【振(る)舞う】 (動ワ五[ハ四])
(1)行動をする。動作をする。「主人のように―・う」「努めて明るく―・う」
(2)人に飲食物を提供する。もてなす。また,おごる。「酒を―・う」
(3)思うままにのびのびと行動する。「人よりは心安く,馴れ馴れしく―・ひたり/源氏(帚木)」
(4)特に趣向をこらす。「枝を肩にかけて,中門より―・ひて参る/徒然 66」
[可能] ふるまえる

振れ

ふれ [0] 【振れ】
振れること。特に,基準からのずれ。また,その数値・角度など。「磁石の―」「―が大きい」
→ぶれ

振れる

ふ・れる [0] 【振れる】 (動ラ下一)
(1)左右・前後・上下などにゆれ動く。「地震計の針が―・れる」
(2)基準となる方向からずれる。「航路から東に二度―・れている」
(3)野球で,バットを振る姿勢やタイミングが的確で,打球を遠くまで飛ばせるような状態にある。「バットがよく―・れている」

振上げる

ふりあ・げる [4] 【振(り)上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 ふりあ・ぐ
(1)手や手に持っている物を勢いよく上げる。「鍬(クワ)を―・げる」「手を―・げる」
(2)振りながら次第に高くする。「白山中宮の神輿(シンヨ)を賁(カザ)り奉り,比叡山へ―・げ奉る/平家 1」

振乱す

ふりみだ・す [4] 【振(り)乱す】 (動サ五[四])
振り動かして乱す。「髪を―・して戦う」

振事

ふりごと [0] 【振(り)事】
⇒所作事(シヨサゴト)

振付

ふりつけ [0] 【振(り)付け・振付】
舞踊の所作を考案して演者に教えること。「バレエの―をする」

振付

ふりつけ【振付】
the arrangement of a dance;→英和
choreography.→英和
〜する arrange;→英和
design.→英和
‖振付師 a choreographer.

振付け

ふりつけ [0] 【振(り)付け・振付】
舞踊の所作を考案して演者に教えること。「バレエの―をする」

振付ける

ふりつ・ける [4] 【振(り)付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ふりつ・く
(1)振り付けをする。振りを付ける。「新曲に―・ける」
(2)嫌ってはねつける。ふる。「大きに―・けてやりんした/洒落本・遊子方言」

振付師

ふりつけし [4] 【振付師】
振り付けを職業とする人。

振仮名

ふりがな [0][3] 【振(り)仮名】
漢字の傍らに,その読み方を示すために書きそえる仮名。ルビ。

振仰ぐ

ふりあお・ぐ [4] 【振(り)仰ぐ】 (動ガ五[四])
顔を上に向ける。顔をあげて高い所を見る。「頂上を―・ぐ」

振作

しんさく [0] 【振作】 (名)スル
ふるいおこすこと。盛んにすること。振起。「天下一般の勉強を―する/明六雑誌 18」

振出

ふりだし [0] 【振(り)出し・振出】
(1)振って出すこと。また,振って小さな穴から中身を出すようにした容器。
(2)双六(スゴロク)の出発点。転じて,物事の初め。「交渉が―に戻る」
(3)一連の遍歴の最初。始まり。「牛乳配達を―に転々と職を変えた」
(4)手形・小切手などを発行すること。
(5)「振り出し薬」の略。
(6)口細の小形の容器。茶の湯では,小粒の菓子や香煎(コウセン)を入れる。陶磁器が多い。

振出し

ふりだし [0] 【振(り)出し・振出】
(1)振って出すこと。また,振って小さな穴から中身を出すようにした容器。
(2)双六(スゴロク)の出発点。転じて,物事の初め。「交渉が―に戻る」
(3)一連の遍歴の最初。始まり。「牛乳配達を―に転々と職を変えた」
(4)手形・小切手などを発行すること。
(5)「振り出し薬」の略。
(6)口細の小形の容器。茶の湯では,小粒の菓子や香煎(コウセン)を入れる。陶磁器が多い。

振出し

ふりだし【振出し】
(1)[出発点]the start;→英和
the starting point;the beginning.(2)[手形の]drawing.→英和
‖(手形の)振出地 the place of issue.振出人 a drawer.

振出し薬

ふりだしぐすり [5] 【振(り)出し薬】
生薬を入れた布袋を湯の中で振り動かし,成分をとかし出して飲むもの。煎剤(センザイ)。湯剤。ふりだし。

振出す

ふりだ・す [3][0] 【振(り)出す】 (動サ五[四])
(1)容器を振って中にある物を出す。「おみくじを―・す」
(2)振りはじめる。「鈴を―・す」
(3)為替・手形・小切手を発行する。「手形を―・す」
(4)水の中で振って成分などを出す。また,水の中で振って汚れを落とす。「あんまりよごれてゐるから,ざつと―・してもらつて/歌舞伎・四谷怪談」
[可能] ふりだせる

振出人

ふりだしにん [0] 【振出人】
手形・小切手を発行する者。

振分け

ふりわけ [0] 【振(り)分け】
(1)ふりわけること。また,ふりわけたもの。
(2)二つの荷物を紐(ヒモ)でつなぎ,前後に分けて肩にかけること。また,その荷物。「―にしてかつぐ」
(3)中間の地点。「―の所なれば,中の町といへるよし/滑稽本・膝栗毛 3」
(4)「振り分け髪」に同じ。「みぐし―にて/宇津保(蔵開上)」
(5)近世,若い男の髪形の一。前髪を左右に分け,末端を髻(モトドリ)の背に出す。[守貞漫稿]
振り分け(2)[図]

振分ける

ふりわ・ける [4] 【振(り)分ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ふりわ・く
(1)二つに分ける。二方向に分ける。「荷物を前後に―・ける」
(2)いくつかに分ける。「三人に仕事を―・ける」

振分け荷物

ふりわけにもつ [5] 【振(り)分け荷物】
振り分けにした荷物。

振分け髪

ふりわけがみ [4] 【振(り)分け髪】
二,三歳から八歳頃の男女の髪形の一。肩のあたりで切りそろえ,左右に分けて垂らした髪。
振り分け髪[図]

振分髪

ふりわけがみ 【振分髪】
歌学書。一巻。小沢蘆庵著。1796年刊。初学者のための入門書。言葉のはたらきや,「てにをは」の扱いについて記し,心のままにうたうことを述べる。

振切る

ふりき・る [3] 【振(り)切る】 (動ラ五[四])
(1)手などを強く振って,しがみついているものを離す。振り離す。「手を―・って逃げる」
(2)他人の頼みや,懇願をことわる。「頼みを―・って戻る」
(3)追い着こうとするのを引き離す。「ゴール寸前で―・る」
(4)完全に振る。十分に振る。「バットを―・る」
[可能] ふりきれる

振刷

しんさつ [0] 【振刷】 (名)スル
古いものや無駄なものをふるいはらうこと。刷新。「其准備に於て奮発勉励して大に滌蕩―する所有る可きなり/三酔人経綸問答(兆民)」

振動

しんどう [0] 【振動】 (名)スル
(1)振れ動くこと。「ガラスが―する」
(2)〔物〕 粒子や物体の位置,あるいは電流の方向・強さなどの物理量が,限られた範囲で周期的に変化する現象。「振り子が―する」
(3)電気や磁気の場などが,時間的・空間的に周期的変化をすること。空間に関する周期的変化は波とも呼ぶ。
(4)〔数〕 発散数列のうち,正の無限大に発散することもなく,負の無限大に発散することもないこと。
→発散

振動

しんどう【振動】
vibration;→英和
oscillation.〜する vibrate;→英和
oscillate.→英和
‖振動数《理》frequency.

振動数

しんどうすう [3] 【振動数】
単位時間内に繰り返される振動の回数。波や電気振動の場合は周波数ともいう。

振動病

しんどうびょう [0] 【振動病】
職業病の一。チェーン-ソーなど激しい振動を伴う機械を長期間使用する者がかかる。手指の血液循環が障害されて白い臘(ロウ)のような外観を呈し,しびれ・冷え・痛み・脱力感などを伴う。白臘(ハクロウ)病。

振動規制法

しんどうきせいほう 【振動規制法】
工場・事業場における事業活動や建設工事に伴って発生する相当範囲にわたる振動について必要な規制を行い,道路交通振動についての措置を定める法律。1976年(昭和51)制定。

振動覚

しんどうかく [3] 【振動覚】
皮膚感覚の一。触れている物の振動を感じる感覚。

振動電流

しんどうでんりゅう [5] 【振動電流】
強さや方向が周期的に変化する電流。

振古

しんこ [1] 【振古】
〔「振」は古い意〕
大昔。太古。

振合い

ふりあい [0] 【振(り)合い】
(1)他とのつりあい。バランス。「―が悪い」
(2)その場の状況。都合。

振合う

ふりあ・う [3] 【振(り)合う・触(り)合う】 (動ワ五[ハ四])
互いに触れる。触れ合う。「袖―・うも多生の縁」

振向く

ふりむ・く [3] 【振(り)向く】
■一■ (動カ五[四])
顔や上体を回して後ろを見る。通り過ぎたものなどを,関心を持ってよく見る。振りかえる。「物音に―・く」「思わず―・くような美人」
[可能] ふりむける
■二■ (動カ下二)
⇒ふりむける

振向ける

ふりむ・ける [4] 【振(り)向ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ふりむ・く
(1)動かして,ある方向に向かせる。「頭を右に―・ける」
(2)別の目的・用途に変える。「車を一台送迎用に―・ける」

振回す

ふりまわ・す [4][3] 【振(り)回す】 (動サ五[四])
(1)手や,手に持った物を大きく振り動かす。また,乱暴に振り動かす。「棒を―・して暴れる」
(2)得意げに持ち出す。ひけらかす。「生半可な知識を―・す」「肩書を―・す」「威光を―・す」
(3)人を思うままに動かす。「子供に―・される」「にせ情報に―・される」
[可能] ふりまわせる

振塩

ふりしお [0] 【振(り)塩】
〔「ふりじお」とも〕
料理で,材料の上にまんべんなく塩をふること。また,その塩。

振売り

ふりうり [0] 【振(り)売り】 (名)スル
(1)持ち歩いている商品の名を大声で呼びながら売り歩くこと。また,その人。触れ売り。振り。「町中を―し/浄瑠璃・宵庚申(下)」
(2)中世,座に属さないで,自由に行なった商売。また,その人。

振天

しんてん [0] 【振天】
名声・武名を天下にあげること。

振子

しんし [1] 【振子】
ふりこ。

振子

ふりこ【振子】
a pendulum.→英和

振子

ふりこ [0] 【振(り)子】
固定された点または軸のまわりに周期的な振動を行うもの。単振り子・実体振り子・ねじれ振り子などがある。しんし。

振子時計

ふりこどけい [4] 【振(り)子時計】
振り子の振動の等時性を利用して歯車の動きを調節し,針が一定の速さで動くようにした時計。

振子鋸

ふりこのこぎり [4] 【振(り)子鋸】
丸鋸(マルノコ)の一種。高所からつり下げて,木材を横切りする。

振幅

しんぷく [0] 【振幅】
振動している物体が,静止あるいは釣り合いの位置から最大の変位まで移動する距離。振動の幅の半分。例えば,横波なら山の頂点から谷の底までの距離の半分。

振幅

しんぷく【振幅】
《理》an amplitude <of vibration> .→英和

振幅

ふりはば [0][4] 【振(り)幅】
振動している物体の振動の幅。
→振幅(シンプク)

振幅変調

しんぷくへんちょう [5] 【振幅変調】
〔amplitude modulation〕
搬送波の振幅を信号波で変化させる変調方式。AM 。
→周波数変調

振張

しんちょう [0] 【振張】 (名)スル
威力をのばし広げること。「国勢未だ―せず/経国美談(竜渓)」

振当て

ふりあて [0] 【振(り)当て】
ふりあてること。わりあて。

振当てる

ふりあ・てる [4] 【振(り)当てる】 (動タ下一)[文]タ下二 ふりあ・つ
担当・分担をきめる。わりふる。「広報係を―・てる」

振恤

しんじゅつ [0] 【賑恤・振恤】 (名)スル
貧困者・罹災者などに金品をほどこすこと。「―金」「自ら巨費を投じて大いに―し/復活(魯庵)」

振払う

ふりはら・う [4] 【振(り)払う】 (動ワ五[ハ四])
手や体を振って,払いのける。「差し出した手を―・う」
[可能] ふりはらえる

振抜く

ふりぬ・く [3] 【振(り)抜く】 (動カ五[四])
バットなどを十分に振る。ふりきる。
[可能] ふりぬける

振振

しんしん [0] 【振振】 (ト|タル)[文]形動タリ
盛んなさま。盛大なさま。「早く御婚娶ありて―の御繁昌を見る事を得さしめ給はば/経国美談(竜渓)」「両角―として連鱗歴々たり/三国伝記」

振捨てる

ふりす・てる [4] 【振(り)捨てる】 (動タ下一)[文]タ下二 ふりす・つ
(1)思い切って捨てる。捨てて顧みない。「未練を―・てる」「自分を―・てた女の名/明暗(漱石)」
(2)神輿(ミコシ)などをかつぎ出し置き去りにする。「神輿をば陣頭に―・て奉り/平家 1」

振掛け

ふりかけ [0] 【振(り)掛け】
(1)飯に振りかけて食べる粉状の食品。魚粉などに海苔(ノリ)・胡麻(ゴマ)・鰹節(カツオブシ)・香辛料を加えたもの。
(2)絵筆を金網の上からこすりつけ,絵の具を網目から煙のように出してかく方法。調子を弱めたり,雲霧・湯気などの感じを出すときに用いる。ふき。

振掛ける

ふりか・ける [4] 【振(り)掛ける・振り懸ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ふりか・く
(1)粉末状・液状のものを少量,上から散らすようにしてかける。「赤飯にゴマを―・ける」
(2)顔に髪を垂らしてかける。髪で顔を隠す。「―・くべき髪のおぼえさへあやしからむと思ふに/枕草子 184」

振放す

ふりはな・す [4] 【振(り)放す】 (動サ五[四])
(1)しがみ付いている物を,体を振って離れさせる。「すがりつく手を―・す」
(2)追いついてくる者を追いつかせずに引き離す。「二位を―・してゴール-インする」
[可能] ふりはなせる

振放つ

ふりはな・つ [4] 【振(り)放つ】 (動タ五[四])
「振り放す」に同じ。「母親の止めるのを―・つて/田舎教師(花袋)」

振救

しんきゅう [0] 【賑救・振救】 (名)スル
財を施して,災害や飢饉(キキン)などをすくうこと。「貧人を―するの故を以て厳責を受る者あるに到る/佳人之奇遇(散士)」

振方

ふりかた [0] 【振(り)方】
(1)ふり動かす方法。「バットの―」
(2)処置の仕方。扱い方。「身の―に困る」

振替

ふりかえ【振替】
transfer.→英和
〜で <send money> by postal transfer.→英和
‖振替貯金口座 a postal transfer account.

振替

ふりかえ [0] 【振(り)替え・振替】
(1)振り替えること。入れ替えること。流用すること。「―の休日」
(2)「郵便振替」の略。
(3)実際に金銭を出し入れせず,帳簿上で,ある勘定を他の勘定へ移すこと。振替勘定。

振替え

ふりかえ [0] 【振(り)替え・振替】
(1)振り替えること。入れ替えること。流用すること。「―の休日」
(2)「郵便振替」の略。
(3)実際に金銭を出し入れせず,帳簿上で,ある勘定を他の勘定へ移すこと。振替勘定。

振替える

ふりか・える [4][3] 【振(り)替える】 (動ア下一)[文]ハ下二 ふりか・ふ
(1)臨時に,ある物を他の用途に用いる。一時的にとりかえる。「電車の不通区間をバスに―・える」「休日を月曜に―・える」
(2)簿記で,振り替え{(3)}にする。「営業費に―・える」

振替え休日

ふりかえきゅうじつ [5] 【振(り)替え休日】
(1)祝祭日が日曜日と重なった場合,その翌日を祝祭日に振り替えて休日とすること。また,その日。
(2)休日に出勤や登校などをした場合,他の日を代わりに休日とすること。また,その日。

振替口座

ふりかえこうざ [5] 【振替口座】
「郵便振替口座」の略。

振替貨幣

ふりかえかへい [5] 【振替貨幣】
振り替えによって債務の決済手段となる預金のこと。現金の出納を行わず,帳簿上の振り替えによって,預金が貨幣の機能を果たすことからこう呼ばれる。

振替貯金

ふりかえちょきん [5] 【振替貯金】
⇒郵便振替(ユウビンフリカエ)

振替預金

ふりかえよきん [5] 【振替預金】
銀行の貸付金や割引手形の手取り金を,受取人の口座に入金し,預金に振り替えたもの。

振武

しんぶ [1] 【振武】
武力を振るって威力を示すこと。

振歩

ふりふ [0] 【振(り)歩】
「振り駒(ゴマ)」に同じ。

振歯

ふりば [0] 【振(り)歯】
⇒あさり(歯振)

振洗い

ふりあらい [3] 【振(り)洗い】 (名)スル
洗剤溶液の中で,布を振り動かして洗うこと。

振盪

しんとう [0] 【震盪・震蕩・振盪】 (名)スル
激しく揺れ動くこと。激しく振り動かすこと。「日夜劇しく―する刺戟とに駆られて何事をも凝(ジツ)と考へる閑もなく/門(漱石)」

振立てる

ふりた・てる [4] 【振(り)立てる】 (動タ下一)[文]タ下二 ふりた・つ
(1)盛んに振る。「白髪頭を―・ててやって来る」
(2)声を張り上げる。「綱曳(ツナヒキ)は血声を―・て/義血侠血(鏡花)」

振粛

しんしゅく [0] 【振粛】 (名)スル
衰えたものをふるい起こし,ゆるんだものを引き締めること。「全校の風紀を―しなければなりません/坊っちゃん(漱石)」

振絞る

ふりしぼ・る [4] 【振(り)絞る】 (動ラ五[四])
ありったけの声や力を出す。「声を―・って応援する」「力を―・って走り抜く」
[可能] ふりしぼれる

振縄

ふりなわ [0] 【振(り)縄】
巻網・引き網の副漁具。多数の木片をひもで取り付けたロープ。この木が揺れて魚は網に追い込まれる。桂縄(カツラナワ)。

振興

しんこう【振興】
promotion.〜する promote;→英和
encourage;→英和
awaken;→英和
arouse.→英和

振興

しんこう [0] 【振興】 (名)スル
物事を盛んにすること。また,盛んになること。「産業を―する」「学術の―をはかる」

振舞

ふるまい【振舞】
(1)[行動]behavior;→英和
conduct.→英和
(2)[もてなし]an entertainment;→英和
a treat.→英和
⇒振舞う.

振舞い

ふるまい [0][3] 【振(る)舞い】
(1)ふるまうこと。動作。行動。挙動。「勝手な―は許さない」「亭主らしい―」
(2)もてなし。接待。饗応。

振舞い水

ふるまいみず [3][4] 【振(る)舞い水】
暑中,通行人が自由に飲めるように,屋外などに出しておいた水。水接待。[季]夏。

振舞い酒

ふるまいざけ [3] 【振(る)舞い酒】
人にふるまう酒。

振舞う

ふるま・う [3] 【振(る)舞う】 (動ワ五[ハ四])
(1)行動をする。動作をする。「主人のように―・う」「努めて明るく―・う」
(2)人に飲食物を提供する。もてなす。また,おごる。「酒を―・う」
(3)思うままにのびのびと行動する。「人よりは心安く,馴れ馴れしく―・ひたり/源氏(帚木)」
(4)特に趣向をこらす。「枝を肩にかけて,中門より―・ひて参る/徒然 66」
[可能] ふるまえる

振舞う

ふるまう【振舞う】
(1) behave <like a gentleman> .→英和
(2)[もてなす]treat <a person to sake> ;→英和
entertain <a person with> .→英和

振袖

ふりそで【振袖】
a long-sleeved kimono.

振袖

ふりそで [0] 【振袖】
(1)袂(タモト)の長い袖。また,その袖のついた,未婚女性の礼装用の長着。古くは,留袖(トメソデ)に対して振りのある袖をいい,成人前の男女が用いた。
(2)振袖を着る年頃。特に,若い女性。「枕のお伽が御用ならば,―なりと詰(ツメ)なりと/浄瑠璃・丹波与作(中)」

振袖新造

ふりそでしんぞう 【振袖新造】
近世,江戸吉原で,禿(カムロ)から新造になった若い遊女。部屋を持たず,振袖を着ていた。振新。ふり。

振袖柳

ふりそでやなぎ [5] 【振袖柳】
生花用に栽培されるヤナギの一種。葉は長さ約8センチメートルの長楕円形。雌雄異株。尾状花序は初め赤色の芽鱗(ガリン)におおわれるのでアカメの俗称がある。

振袖火事

ふりそでかじ 【振袖火事】
⇒明暦(メイレキ)の大火(タイカ)

振見せ

ふりみせ [0] 【振(り)見せ】
舞踏などで,振付師が自分で工夫した振り付けを演じて見せ,関係者の意見を聞くこと。

振起

しんき [1] 【振起】 (名)スル
ふるいおこすこと。ふるいおこること。「賢明英傑の人有て之を鼓舞し之を―せんと欲する/明六雑誌 1」

振込み

ふりこみ [0] 【振(り)込み】
(1)振替口座・預金口座などに金銭を払い込むこと。
(2)麻雀で,他の者の上がり牌(パイ)を捨てること。放銃。
(3)突然押しかけて来ること。「そんなやすいては―の未至客(ハンカキヤク)のする事で/洒落本・白狐通」

振込む

ふりこ・む [3] 【振(り)込む】 (動マ五[四])
(1)振って中に入れる。荒っぽく持ち込む。「万灯を―・んで見りやあ唯も帰れない/たけくらべ(一葉)」
(2)振替口座・預金口座などに金銭を払い込む。「代金を口座に―・む」
(3)麻雀で,他の者の上がり牌(パイ)を捨てる。「役満を―・む」
(4)強引に入り込む。押しかける。「追ひ出した女房…―・んで来たるならんか/滑稽本・膝栗毛(発端)」
[可能] ふりこめる

振返る

ふりかえ・る [3] 【振(り)返る】 (動ラ五[四])
(1)体をねじるようにして後ろを見る。「別れを惜しんで―・る」
(2)過去の事を考える。また,回顧する。「学生時代を―・る」

振逃げ

ふりにげ [0] 【振(り)逃げ】 (名)スル
野球で,一塁に走者がいない,または二死のとき,空振り三振した球を捕手が捕りそこね,打者が一塁に走りこんでセーフになること。

振鈴

しんれい [0] 【振鈴】
(1)鈴を振って鳴らすこと。特に密教の修法で,諸尊を勧請するため鈴を振り鳴らすこと。また,その鈴。
(2)議会で,議場の混乱を鎮めるために議長が鈴を振り鳴らすこと。また,その鈴。

振顫

しんせん [0] 【震顫・振顫】
ある筋肉群が収縮して,身体の一部が不随意的にふるえる現象。寒冷・感情激動・バセドー病・アルコール中毒などによる。

振飛ばす

ふりとば・す [4] 【振(り)飛ばす】 (動サ五[四])
振って飛ばす。飛ばす。「水滴を―・す」
[可能] ふりとばせる

振飛車

ふりびしゃ [0] 【振(り)飛車】
将棋で,飛車を横に動かして駒組みをする戦法。移した位置によって中(ナカ)飛車・三間飛車・向かい飛車などという。
⇔居(イ)飛車

振鼓

ふりつづみ [3] 【振鼓】
(1)舞楽で,舞人の用いる楽器。胴に玉のついた糸をつけた鼓を互いに直角に重ね,柄を通したもの。柄を振ると,玉が革に当たって音が出る。舞楽の「一曲」のほか,行列参向などでも用いる。鼗(トウ)。
(2){(1)}をまねた玩具。でんでん太鼓。
(3)「鈴太鼓」の別名。
振鼓(1)[図]

挵り

せせり [3] 【挵り】
せせること。つつくこと。もてあそぶこと。いじること。

挵り箸

せせりばし [4] 【挵り箸】
料理をあちこちと一箸(ハシ)ずつつつきまわすこと。「―をされた日にや,第一魚が可哀相(カワイソウ)だ/婦系図(鏡花)」

挵る

せせ・る [2] 【挵る】 (動ラ五[四])
(1)小刻みな動作をせわしなく繰り返す。
 (ア)繰り返しつつく。つついてあさる。「鳥,土マタハ磯ヲ―・ル/日葡」
 (イ)ほじる。「歯を―・る」
 (ウ)つつく。つつき散らす。いじる。触る。「火鉢の炭を―・る」「箸(ハシ)で―・る」
 (エ)虫などが刺す。「仏の道にかしこく身を―・る蚤を殺さず/浮世草子・永代蔵 5」
(2)ささいなことまで細かく干渉し,責める。「民を強う―・れば分散するぞ/毛詩抄 7」
(3)からかう。もてあそぶ。「なまじひに拾(ヒラ)ひ学問して人を―・りたがる者あり/咄本・私可多咄」

挵蝶

せせりちょう [3] 【挵蝶】
セセリチョウ科のチョウの総称。一般に小形で体は太い。色彩は地味なものが多く,直線状に速く飛ぶ。日本には約三〇種が知られる。

挹婁

ゆうろう イフロウ 【挹婁】
中国,漢・魏時代に東北地方東部・沿海州にいた種族。三世紀前半,夫余の支配を脱して一時勢力を強めた。

ちょう チヤウ 【挺・梃・丁】 (接尾)
助数詞。
(1)鋤(スキ)・鍬(クワ)・墨・銃・艪(ロ)・三味線など細長いものを数えるのに用いる。
(2)駕籠(カゴ)・人力車など,乗り物を数えるのに用いる。
〔「丁」は代用字〕

挺する

てい・する [3] 【挺する】 (動サ変)[文]サ変てい・す
(1)他よりぬきん出る。人の先頭に立って進む。「身を―・して進む」
(2)体をいっぱいに伸ばしてつき出す。「身を―・して捕球する」

挺入れする

てこいれ【挺入れする】
jack up;prop up.

挺出

ていしゅつ [0] 【挺出】 (名)スル
他にすぐれてぬきん出ていること。「種々の格論を―し/民約論(徳)」

挺子

てこ【挺子】
<with> a lever.→英和
〜でも動かない do not stir an inch.→英和

挺水植物

ていすいしょくぶつ [6] 【挺水植物】
⇒抽水植物(チユウスイシヨクブツ)

挺然

ていぜん [0] 【挺然】 (ト|タル)[文]形動タリ
ぬきんでているさま。「幾層の楼閣―として雲表に聳へ/三酔人経綸問答(兆民)」

挺空植物

ていくうしょくぶつ [6] 【挺空植物】
地上(チジヨウ)植物の旧称。

挺立

ていりつ [0] 【挺立】 (名)スル
まっすぐ立つこと。また,他にぬきんでてすぐれていること。「高千穂の峰尖其上に―し噴煙天を衝く/日本風景論(重昂)」

挺身

ていしん [0] 【挺身】 (名)スル
人の先頭に立ち身を投げ出して物事をすること。「世界の平和のために―する」

挺身隊

ていしんたい [0] 【挺身隊】
危険な任務を遂行するため身を投げうつ覚悟で組織された部隊。

挺進

ていしん [0] 【挺進】 (名)スル
大勢の中から一人だけ先に立って進むこと。「敵艦に向つて―し/此一戦(広徳)」

挺進する

ていしん【挺進する】
volunteer;→英和
dash forward.挺進隊 a volunteer corps.

挺進隊

ていしんたい [0] 【挺進隊】
特別の任務を帯び,本隊を離れ,独立して行動する部隊。別働隊。特殊部隊。

挺銀

ちょうぎん チヤウ― [0] 【丁銀・挺銀】
江戸時代の海鼠(ナマコ)の形をした銀貨。銀座で鋳造され「常是(ジヨウゼ)」など鋳造者の名や「宝」の字および大黒像の極印がある。秤量(ヒヨウリヨウ)をもって通用した。江戸時代を通じて一一種類発行され,銀の含有率に違いがある。銀子(ギンス)。
丁銀[図]

挽き入れ

ひきいれ [0] 【挽き入れ・引(き)入れ】
いくつも入れ子にした轆轤(ロクロ)細工物。合子(ゴウシ)や皿の類。「―合子」

挽き切り

ひききり [0] 【引(き)切り・挽き切り】
■一■ (名)
(1)「引き切り鋸(ノコギリ)」の略。
(2)竹筒で作った茶釜の蓋置(フタオキ)。ひっきり。
■二■ (形動ナリ)
いらだっているさま。せっかち。「この男,いと―なりける心にて/堤中納言(はいずみ)」

挽き切り鋸

ひききりのこぎり [5] 【引(き)切り鋸・挽き切り鋸】
細身で歯の細かいのこぎり。ひききり。

挽き切る

ひきき・る [3] 【挽き切る】 (動ラ五[四])
のこぎりで切る。「丸太を―・る」
[可能] ひききれる

挽き割り

ひきわり [0] 【挽き割り】
(1)木材を縦にひき切ること。また,そのようにしてつくった材木。
(2)製材品のうち,厚さが7.5センチメートル未満,幅が厚さの四倍未満のもの。横断面が正方形の正(シヨウ)割りと,長方形の平(ヒラ)割りとがある。

挽き割る

ひきわ・る [3] 【挽き割る】 (動ラ五[四])
木材をのこぎりでひいて割る。「杉材を―・る」

挽き型

ひきがた [0] 【挽き型】
円筒型の大形の鋳物用の鋳型を作る時に用いる木型。断面の半分のものを軸木に取り付けたもので,これを回転させて鋳型を作る。ローム型。

挽き売り

ひきうり [0] 【挽き売り】 (名)スル
コーヒー豆を粉にひいて売ること。

挽き子

ひきこ [0] 【挽き子・引(き)子】
(1)客引き。
(2)人力車・船・網などを引く人。

挽き家

ひきや [0] 【挽き家】
仕服(シフク)にいれたままの茶入れを保存する容器。挽き物でできている。

挽き屑

ひきくず [3][0] 【挽き屑】
のこぎりくず。おがくず。

挽き木

ひきぎ [0] 【引(き)木・挽き木】
ひき臼(ウス)を回すための柄。

挽き物

ひきもの [0] 【挽き物】
轆轤(ロクロ)で挽いて作った木器や細工物。

挽き物師

ひきものし [4] 【挽き物師】
挽き物を作る人。

挽き肉

ひきにく [0] 【挽き肉】
細かくひいた食肉。

挽き臼

ひきうす [0][3] 【碾き臼・挽き臼】
穀物や豆などをひいて,粉にする道具。上下に重ねた円盤状の石の向き合った面に溝を刻み,上の石の穴から穀粒を落とし,上の石を回してすり砕く。石臼。うす。
碾き臼[図]

挽き茶

ひきちゃ [0] 【挽(き)茶・碾(き)茶】
碾茶(テンチヤ)をひいて粉にしたもの。抹茶(マツチヤ)。

挽き角

ひきかく [0] 【挽き角】
製材品のうち,厚さ・幅ともに7.5センチメートル以上のもの。横断面が正方形の正角(シヨウカク)と長方形の平(ヒラ)角とがある。

挽く

ひく【挽く】
saw <a log> ;→英和
mince <meat> ;→英和
throw <a pot> (ろくろで).→英和

挽く

ひ・く [0] 【挽く】 (動カ五[四])
〔「引く」と同源〕
(1)刃物などで物を切ったり削ったりする。「鋸(ノコギリ)で丸太を―・く」「ろくろで―・いてこけしを作る」
(2)ひき臼やその他の道具で,粒状の物や肉を細かくする。「そばの実を石臼で―・いて粉にする」「コーヒー豆を―・く」
〔臼(ウス)でひく場合は「碾く」とも書く〕
[可能] ひける
[慣用] お茶を―

挽っ切る

ひっき・る [3] 【挽っ切る】 (動ラ五[四])
「ひききる(挽切)」の転。「丸太を―・って筏(イカダ)を組む」
[可能] ひっきれる

挽回

ばんかい [0] 【挽回】 (名)スル
失ったものをとりかえすこと。もとへもどすこと。回復。「劣勢を―する」「名誉―」

挽回

ばんかい【挽回】
recovery;restoration.→英和
〜する recover;→英和
restore;→英和
turn the tables.

挽歌

ばんか [1] 【挽歌・輓歌】
〔中国で葬送の時,柩(ヒツギ)を挽(ヒ)く者が歌った歌をいうところから〕
(1)人の死を悼む詩歌。挽詩。哀悼(アイトウ)歌。
(2)万葉集で,相聞(ソウモン)・雑歌(ゾウカ)とともに三大部立ての一。人の死を悲しみ悼む歌。古今集以後の「哀傷」にあたる。
→相聞
→雑歌

挽歌

ばんか【挽歌】
an elegy.→英和

挽肉

ひきにく【挽肉】
minced meat.

挽茶

ひきちゃ【挽茶】
powdered tea.

挽茶

ひきちゃ [0] 【挽(き)茶・碾(き)茶】
碾茶(テンチヤ)をひいて粉にしたもの。抹茶(マツチヤ)。

挽詩

ばんし [1] 【挽詩・輓詩】
〔「挽」「輓」は柩(ヒツギ)を引く意〕
死者をいたむ詩。挽歌。

挾まる

はさまる【挾まる】
get in <between> ;be caught <in the machine[door]> ;lie <between> (介在する).→英和

挾み撃ちにする

はさみうち【挾み撃ちにする】
attack from both flanks[sides].

挾む

はさむ【挾む】
put[hold] <a thing> <between> ;→英和
[つまむ]pinch;→英和
nip;→英和
[言葉を]put in a word;→英和
cut in.⇒挾まる.挾み込む put <a thing> <into> ;insert.→英和

挿ぐ

す・ぐ 【挿ぐ】 (動ガ下二)
⇒すげる

挿げる

す・げる [0] 【挿げる・箝げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 す・ぐ
糸・緒などを穴に通す。また,枘(ホゾ)などにはめ込む。「下駄の鼻緒を―・げる」「人形の首を―・げる」「心もとなきもの…なま暗うて針に糸―・ぐる/枕草子 160」

挿げ替え

すげかえ [0] 【挿げ替え】
すげかえること。「大臣の―だけで責任は免れない」

挿げ替える

すげか・える [0][4][3] 【挿げ替える】 (動ア下一)[文]ハ下二 すげか・ふ
(1)新しいものに取り替えて,すげる。つけかえる。「鼻緒を―・える」
(2)指導者や役員などをかえる。「監督の首を―・える」

挿し木

さしき [0][3] 【挿(し)木】 (名)スル
植物の人為的な無性生殖法の一。植物の枝や葉を切り取り,砂や土に挿して根づかせること。[季]春。「バラを―する」

挿し櫛

さしぐし [2] 【挿し櫛】
(透き櫛・解き櫛などに対して)女が髪に挿す,飾りの櫛。

挿し物

さしもの [2] 【挿(し)物】
髪に挿して飾るもの。櫛(クシ)・簪(カンザシ)・笄(コウガイ)の類。

挿し穂

さしほ [0][2] 【挿(し)穂】
挿し木にするため,草木から切り取って挿すようにした茎や葉。[季]春。

挿し花

さしばな [2] 【挿(し)花】
花をさすこと。いけばな。

挿し蓋

さしぶた [0] 【挿し蓋・差し蓋】
「落(オ)とし蓋(ブタ)」に同じ。

挿し薬

さしぐすり [3] 【挿(し)薬】
座薬(ザヤク)。

挿す

さ・す [1] 【挿す】 (動サ五[四])
〔「刺す」と同源〕
(1)細長い物を他の物の間に入れる。
 (ア)髪に,櫛(クシ)・かんざしなどを入れる。「髪に花を―・す」
 (イ)(「差す」とも書く)刀などを帯の間に挟み入れる。「大刀を腰に―・す」「矢立てを腰に―・す」
(2)挿し木をする。「サツキを―・してふやす」
(3)挿し花をする。「花を花瓶に―・す」
(4)用意された入れ物などに収める。物の中に入れ込む。「手紙を状差しに―・す」
[可能] させる

挿す

さす【挿す】
insert;→英和
put into.⇒生(い)ける.

挿み

はさみ [3] 【挟み・挿み】
〔動詞「はさむ」の連用形から〕
(1)はさむこと。「書類―」
(2)囲碁で,「かかり」などの石に対して,両側から攻めるために打つ手。

挿み語

はさみことば [4] 【挟み詞・挿み語】
(1)文章の間に挿み入れた言葉。挿入語。挿入句。
(2)江戸時代,明和(1764-1772)頃に深川遊里から流行した言い方。言葉の中に種々の音節をはさみ,仲間以外の者には理解しにくいようにしたもの。言葉の各音節のあとに,それと同列のカ行音をはさむのが普通。「いやなひと」を「いキやカなカひキとコ」という類。また,どの音のあとにもキやシをはさむものなどもあった。のちには子供の遊びとなった。唐言(カラコト)。

挿む

はさ・む [2] 【挟む・挿む】
■一■ (動マ五[四])
(1)物を両側から押さえつける。また,二本の棒などで押さえて持つ。「本を小脇に―・む」「はしで―・む」
(2)ある物の間やすき間に物を入れる。「本にしおりを―・む」「パンにソーセージを―・む」「菜の花を摘み取つて髪に―・みながら/斑鳩物語(虚子)」
(3)ある物を間に置いて位置する。「テーブルを―・んで向かい合う」「川を―・んで山がそびえ立つ」
(4)ある動作の途中に他のことをわりこませる。「一〇分休憩を―・んで会議を再開する」「わきから口を―・む」「疑いを―・む余地がない」
(5)(「耳にはさむ」の形で)聞き込む。「小耳に―・む」
[可能] はさめる
■二■ (動マ下二)
{■一■}に同じ。「左右の殿上人,階(キザハシ)を―・めて欄干に候て/著聞 19」

挿入

そうにゅう【挿入】
insertion.〜する insert;→英和
put <a thing> in.〜的に parenthetically;in parenthesis.‖挿入句 a parenthesis.

挿入

そうにゅう サフニフ [0] 【挿入】 (名)スル
間にさし入れること。はさみこむこと。

挿入句

そうにゅうく サフニフ― [3] 【挿入句】
(1)文の途中に,文意を補足するために挿入される,その文から独立した語句。はさみこみ。挿句。
(2)〔音〕 エピソード{(3)}に同じ。

挿句

そうく サフ― [0][1] 【挿句】
「挿入句{(1)}」に同じ。

挿図

そうず サフヅ [0] 【挿図】
本文の中に入れる図。さしえ。

挿木

さしき [0][3] 【挿(し)木】 (名)スル
植物の人為的な無性生殖法の一。植物の枝や葉を切り取り,砂や土に挿して根づかせること。[季]春。「バラを―する」

挿木

さしき【挿木】
<plant> a cutting.→英和

挿架

そうか サフ― [1] 【挿架】
(1)壁面にしつらえる,竹などで作った書架。
(2)本や雑誌を本棚に置くこと。

挿物

さしもの [2] 【指物・差物・挿物】
(1)昔,武士が戦場で目印のため,鎧(ヨロイ)の背などにさしたり,従者に持たせたりした小旗や飾り物。背旗。「旗―」
(2)板を細かにさしあわせて作った器具。机・箪笥(タンス)・障子・箱などの類。
指物(1)[図]

挿物

さしもの [2] 【挿(し)物】
髪に挿して飾るもの。櫛(クシ)・簪(カンザシ)・笄(コウガイ)の類。

挿画

そうが サフグワ [0] 【挿画】
文章に添えた絵。挿絵(サシエ)。

挿秧

そうおう サフアウ [0] 【挿秧】
稲の苗を植え付けること。田植え。

挿穂

さしほ [0][2] 【挿(し)穂】
挿し木にするため,草木から切り取って挿すようにした茎や葉。[季]春。

挿絵

さしえ【挿絵】
an illustration;→英和
a cut.→英和
〜入りの illustrated.‖挿絵画家 an illustrator.

挿絵

さしえ [0][2] 【挿絵】
新聞・雑誌・書籍などで,文章の理解を助けたり,興味をもたせたりするために入れる絵。イラストレーション。「―画家」

挿艾

さしもぐさ 【指焼草・挿艾】
(1)ヨモギの異名。「―,八重葎(ヤエムグラ),つき草,うつろひやすなるこそうたてけれ/枕草子 66」
(2)この世に生きる人すべて。一切衆生(イツサイシユジヨウ)。「―深くぞ頼む観世音/御伽草子・鉢かづき」[和訓栞]

挿花

さしばな [2] 【挿(し)花】
花をさすこと。いけばな。

挿花

そうか サフクワ [1] 【挿花】
(1)髪などに花をさすこと。
(2)生け花。

挿花

いけばな [2] 【生け花・活花・挿花】
(1)草木の枝・茎・花・葉などを素材に花器と組み合わせ,形をととのえて鑑賞用の作品を作る日本固有の伝統芸術。立花(タテハナ)・立華(リツカ)・生花・抛入花(ナゲイレバナ)・盛花・投入・自由花などの形式がある。
(2)室町時代,手桶などに生かしていた花材を室内の飾りに用いたもの。
(3)植物の出生(シユツシヨウ)を理論化し,表現法を形式化して役枝を定めた花。格花。

挿薬

さしぐすり [3] 【挿(し)薬】
座薬(ザヤク)。

挿話

そうわ サフ― [0] 【挿話】
文章や談話の途中にはさまれる,本筋には関係のない,短い興味ある話。逸話。エピソード。

挿話

そうわ【挿話】
an episode.→英和

挿鞋

そうかい サフ― [0] 【挿鞋】
木製の浅い沓(クツ)。外側に錦(ニシキ)を張り,底に革をつける。天皇や高僧が用いる。草鞋。

挿頭

かざし 【挿頭】
(1)花や木の枝を折り,髪や冠に挿したもの。古くは,生命力を身につける呪術(ジユジユツ)的な意味を持ったが,後に形式化し,造花を用いることが多くなった。「わが背子が―の萩に置く露を/万葉 2225」
→髻華(ウズ)
(2)江戸時代の国学者富士谷成章の用いた,国語の単語分類用語の一。
→挿頭抄(カザシシヨウ)

挿頭す

かざ・す 【挿頭す】 (動サ四)
〔「髪挿す」の転〕
(1)草木の枝や花を髪にさす。中古以降は,冠に挿すこともいい,造花や玉なども用いた。「藤波を―・して行かむ見ぬ人のため/万葉 4200」
(2)ものの上に飾りつける。「造りたる桜をまぜくだものの上に―・して/頼政集」

挿頭の箱

かざしのはこ 【挿頭の箱】
挿頭の花など装身具を入れる箱。黒棚にのせ,座敷の装飾とする。

挿頭の綿

かざしのわた 【挿頭の綿】
踏歌(トウカ)の舞人が冠の上につける綿の造花。

挿頭の花

かざしのはな 【挿頭の花】
(1)髪や冠にさす花や草葉。
(2)舞人や陪従(ベイジユウ)の冠にさす造花。儀式や官位によって定まったものを用いた。

挿頭抄

かざししょう 【挿頭抄】
語学書。富士谷成章(ナリアキラ)著。三巻。1767年成立。語を名(ナ)(体言)・装(ヨソイ)(用言)・挿頭(カザシ)(感動詞・代名詞・接続詞・副詞・接頭語など)・脚結(アユイ)(助動詞・助詞・接尾語など)に分類し,挿頭の各語の意味・用法を説明する。
→脚結抄(アユイシヨウ)

挿頭草

かざしぐさ [3] 【挿頭草】
(1)〔和漢朗詠(春)「ももしきの大宮人はいとまあれや桜かざして今日も暮らしつ」の歌による〕
桜の異名。
(2)〔賀茂神社の祭りにかざすことから〕
フタバアオイの異名。

捉える

とら・える トラヘル [3] 【捕(ら)える・捉える】 (動ア下一)[文]ハ下二 とら・ふ
〔「取り敢(ア)ふ」の転か〕
(1)人や動物を取りおさえて逃げないようにする。つかまえる。「犯人を―・える」「獲物を―・える」「密漁船を―・える」
(2)手でしっかりつかむ。握る。「手を―・える」「レンブラントの絵に心を―・えられる」「逃げて入る袖を―・へ給へば/竹取」
(3)たまたま到来した好機などを自分のものとする。つかまえる。「チャンスを―・える」
(4)認識・把握する。
 (ア)ある部分を論議の対象として正面に据える。「言葉じりを―・える」「この点だけを―・えて評価を下すのはいかがか」
 (イ)本質・意義・特徴などを理解し把握する。つかむ。「特徴をよく―・えている似顔絵」「文章の要点を―・える」「真相を―・える」
 (ウ)映像・音などをはっきり確認する。「レーダーが―・えた台風の目」「電波を―・える」
(5)「…が(人)をとらえる」の形で,(人が)…の状態になる,…の状態に陥るの意を表す。翻訳文の影響を受けた表現。「恐怖心が彼女を―・えた」「疑惑の念が彼を―・えた」

捉え所

とらえどころ トラヘ― [0] 【捉え所】
証拠や論点にするのによい手がかり。つかみどころ。「―がない議論」

捉ふ

とら・う トラフ 【捕らふ・捉ふ】 (動ハ下二)
⇒とらえる

捉まえる

つかま・える ツカマヘル [0] 【捕まえる・掴まえる・捉まえる】 (動ア下一)[文]ハ下二 つかま・ふ
〔動詞「つかむ」に接尾語「ふ」の付いたものか〕
(1)逃げないようにとりおさえる。《捕》「トンボを―・える」「犯人を―・える」
(2)手でにぎって離さないようにする。《掴・捉》「子供の手を―・える」「風を―・えるような話」
(3)その場に留める。呼び止める。「廊下で―・えて立ち話する」「タクシーを―・える」
(4)(「…をつかまえて」の形で)…を相手にして。…に対して。「先輩を―・えて,『おい』とは何だ」
〔中世にはヤ行にも活用。[日葡]〕

捉まえる

つらま・える ツラマヘル [4][3] 【捉まえる】 (動ア下一)
つかまえる。とらえる。「そんなにえらい人を―・へて,まだ坊つちやんと呼ぶのは/坊っちゃん(漱石)」

捉まえる

とらま・える トラマヘル [4][3] 【捕まえる・捉まえる】 (動ア下一)
〔「とらえる」と「つかまえる」とが混交した語〕
つかまえる。とらえる。「泥棒を―・える」

捉まる

つかま・る [0] 【捕まる・掴まる・捉まる】 (動ラ五[四])
(1)(逃げた者などが)とらえられる。《捕》「犯人が―・る」
(2)手でしっかりととりすがる。《掴・捉》「つり革に―・る」
(3)ひきとめられる。「いやなやつに―・ったよ」「タクシーが―・らない」
[可能] つかまれる

捉まる

つらま・る [3] 【捉まる】 (動ラ五[四])
(1)とらえられる。つかまる。「こつちから大門につけてゐて―・り/黄表紙・艶気樺焼」
(2)とりすがる。「浴衣一枚で,障子へ―・つた儘/草枕(漱石)」

捌かす

はか・す [2] 【捌かす】 (動サ五[四])
(1)とどこおらないで流れるようにする。「水を―・す」
(2)物,特に商品が,そのまま手もとに残らないようにする。「在庫を―・す」

捌き

さばき [1][3] 【捌き】
〔動詞「捌く」の連用形から〕
(1)うまく取り扱うこと。「手綱の―が巧みだ」「包丁―」
(2)物事を処理すること。「万事ひとりの―にて/浮世草子・風流曲三味線」
(3)歌舞伎の鬘(カツラ)の一。髷(マゲ)の元結が切れて,髪が乱れたさまを表したもの。

捌き役

さばきやく [0] 【捌き役】
演劇で,劇中の事件を取り捌き理非曲直を明らかにする役柄。「天一坊」の大岡越前守,「先代萩」の細川勝元など。

捌き筆

さばきふで [3] 【捌き筆】
穂先を糊(ノリ)で固めず,ほぐした状態の筆。

捌き髪

さばきがみ 【捌き髪】
解いたままで結っていない髪。ざんばら髪。「瞿麦(ナデシコ)の揃へ浴衣,皆―になつて/浮世草子・一代男 7」

捌く

さば・く [2] 【捌く】
■一■ (動カ五[四])
(1)入り乱れたりからんだりしているものを解きほぐす。「裾を―・く」「(相撲デ)さがりを―・いて仕切りにはいる」
(2)鳥・魚などを切り分ける。解体する。「鰹(カツオ)を―・く」
(3)扱いにくいものをうまく扱う。また,道具などを使いこなす。「馬の手綱を巧みに―・く」「飛車をうまく―・く」「包丁を―・く」
(4)物事を手際よく処理する。「山のような仕事を一人で―・く」
(5)商品を売り尽くす。「在庫を―・く」
(6)目立つように振る舞う。「何事にも―・きたがつて出過ぎる故/洒落本・傾城買四十八手」
〔「さばける」に対する他動詞〕
[可能] さばける
■二■ (動カ下二)
⇒さばける

捌く

は・く 【捌く】 (動カ下二)
⇒はける

捌く

さばく【捌く】
[操作]handle;→英和
dispose of;manipulate;→英和
sell (売る);→英和
find a market <for> .→英和

捌け

さばけ [3] 【捌け】
〔動詞「捌ける」の連用形から〕
(1)売れてゆくこと。売れ行き。「商品の―がいい」
(2)物わかりのいいこと。「―のわるい人」

捌け

はけ [2] 【捌け】
(1)水がはけること。「水の―が悪い」
(2)商品がよくはけること。

捌けが良い

はけ【捌けが良い】
(1)[水の] <土地が主語> drain well.(2)[商品の]sell well.

捌けた

さばけた【捌けた】
sociable;→英和
frank.→英和
〜ことを言う talk sense.

捌ける

さば・ける [3] 【捌ける】 (動カ下一)[文]カ下二 さば・く
(1)もつれていたものが解ける。
(2)商品が売り切れる。よく売れる。「午前中に全部―・けた」
(3)世慣れていて物わかりがよく,相手に気安い感じを与える。「檀那は―・けた方だから,遠慮なんぞなさらないが好い/雁(鴎外)」
(4)砕ける。割れる。「沖津白波―・けて忍べ/浄瑠璃・卯月の紅葉(上)」
〔「さばく」に対する自動詞〕

捌ける

さばける【捌ける】
sell;→英和
be sold.

捌ける

はける【捌ける】
(1)[水が]drain off.(2)[商品が]sell <well> .→英和

捌ける

は・ける [2] 【捌ける】 (動カ下一)[文]カ下二 は・く
(1)水などがたまらずに流れる。「なかなか水が―・けない」
(2)物が売れたりもらわれたりして,よそへ移る。売りさばかれる。さばける。「今朝仕入れた商品はあらかた―・けた」

捌け口

はけぐち [2] 【捌け口】
〔「はけくち」とも〕
(1)水などの流れ出る口。
(2)物が買われたり,求められたりして移って行く先。「仕入れ品の―」
(3)たまっている感情などを発散させる対象。「不満の―」

捌け口

はけぐち【捌け口】
(1)[水・感情などの]an outlet <for water,one's emotions> .→英和
(2)[商品の]a market[an outlet] <for> .→英和

捌け口

さばけぐち [3] 【捌け口】
品物の売れ先。はけぐち。

捌け道

はけみち [2] 【捌け道】
はけてゆく所。はけ口。「水の―」「商品の―」

捌る

さばく・る 【捌る】 (動ラ四)
取り扱う。処理する。さばく。「家に帰りて魚―・りける所に/沙石 7」

捌籠

はけご [2] 【捌籠・佩籠】
腰に着けて用いる,竹や藁(ワラ)で編んだ籠。

捍格

かんかく [0] 【扞格・捍格】 (名)スル
〔「扞」「格」ともこばむ意〕
二者が互いに相手を受け入れないこと。「決して君の持説と―する事は有りますまい/社会百面相(魯庵)」

捏ちる

でっ・ちる [0][3] 【捏ちる】 (動タ上一)
(1)泥などをこねる。こねて作る。「―・ちて附着(クツツ)けたやうな不恰好な天窓(アタマ)の工合/歌行灯(鏡花)」
(2)作りあげる。「やすみに―・ちておいた薼取(ゴミトリ)なんぞをならべて売りやあがる/安愚楽鍋(魯文)」

捏ち上げ

でっちあげ [0] 【捏ち上げ】
でっち上げること。また,その事柄。「―事件」

捏ち上げる

でっちあ・げる [5] 【捏ち上げる】 (動ガ下一)
(1)事実と違うことを,いかにも本当らしくこしらえる。捏造(ネツゾウ)する。「この証拠は警察の―・げたものだ」
(2)形だけととのえて,いいかげんにまとめる。「一晩で―・げたレポート」

捏ぬ

つく・ぬ 【捏ぬ】 (動ナ下二)
⇒つくねる

捏ぬ

こ・ぬ 【捏ぬ】 (動ナ下二)
⇒こねる

捏ね

つくね [0] 【捏ね】
〔動詞「捏(ツク)ねる」の連用形から〕
(1)鶏肉や魚肉などのすり身にみじん切りの玉ネギなどを加え,卵や片栗粉をつなぎとしてこねて好みの大きさにまるめたもの。
(2)「捏ね揚げ」「捏ね焼き」の略。
(3)「捏ね薯」の略。

捏ねくる

こねく・る [3] 【捏ねくる】 (動ラ五[四])
(1)何度もこねる。こねまわす。「粘土を―・りまわす」
(2)あれこれと,くだくだしく考えたり,言ったりする。「理屈を―・る」

捏ねる

こ・ねる [2] 【捏ねる】 (動ナ下一)[文]ナ下二 こ・ぬ
(1)粉や土に水などを加えて練る。「小麦粉を―・ねてうどんを打つ」「泥を―・ねる」
(2)(理屈・無理・難題などを)あれこれと言う。こね回す。「理屈を―・ねる」「だだを―・ねる」「あんな奴らが―・ねるとな/浄瑠璃・忠臣金短冊」

捏ねる

こねる【捏ねる】
knead <dough> ;→英和
work <clay> .→英和
理屈を〜 argue for argument's sake.

捏ねる

つく・ねる [3] 【捏ねる】 (動ナ下一)[文]ナ下二 つく・ぬ
(1)こねて固める。「ひき肉を―・ねて団子にする」
(2)たばねる。「―・ねたる髪で乱れぬ旅の留守/柳多留 165」
(3)両手を組み合わせる。「末座にきと手を―・ね/咄本・醒睡笑」

捏ね上げる

こねあ・げる [0][4] 【捏ね上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 こねあ・ぐ
(1)よくこねて作り上げる。
(2)あれこれ工夫してでっちあげる。「なんとか期日までに報告書を―・げた」

捏ね人形

つくねにんぎょう [4] 【捏ね人形】
土を練り固めて作った人形。練り人形。

捏ね取り

こねどり [2][0] 【捏ね取り】 (名)スル
〔「こねとり」とも〕
餅をつく時,杵(キネ)でつく合間合間に餅をこねかえすこと。また,その人。後取り。臼取り。

捏ね合す

こねあわ・す [0][4] 【捏ね合(わ)す】
■一■ (動サ五[四])
「こねあわせる」に同じ。
■二■ (動サ下二)
⇒こねあわせる

捏ね合せる

こねあわ・せる [0][5] 【捏ね合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 こねあは・す
(1)こねてまぜあわせる。「そば粉と小麦粉を―・せる」
(2)「こねあげる」に同じ。「都合よく―・せた話」

捏ね合わす

こねあわ・す [0][4] 【捏ね合(わ)す】
■一■ (動サ五[四])
「こねあわせる」に同じ。
■二■ (動サ下二)
⇒こねあわせる

捏ね合わせる

こねあわ・せる [0][5] 【捏ね合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 こねあは・す
(1)こねてまぜあわせる。「そば粉と小麦粉を―・せる」
(2)「こねあげる」に同じ。「都合よく―・せた話」

捏ね回す

こねまわ・す [0][4] 【捏ね回す】 (動サ五[四])
(1)なんべんもこねてかきまわす。「壁土を―・す」
(2)物事を必要以上にあれこれといじりまわす。「屁(ヘ)理屈を―・す」「嫌(イヤ),私は帰しませんよ。と光代は―・す/書記官(眉山)」

捏ね揚げ

つくねあげ [0] 【捏ね揚げ】
つくねを油で揚げた料理。つくね。

捏ね焼き

つくねやき [0] 【捏ね焼き】
つくねを焼いた料理。つくね。

捏ね薯

つくねいも [0][3] 【捏ね薯・仏掌薯】
ナガイモの一品種。いもは不規則な塊状で,とろろなどにして食用とする。つくいも。こぶしいも。つくね。[季]秋。

捏ね返す

こねかえ・す [0][3] 【捏ね返す】 (動サ五[四])
(1)繰り返しこねる。こねくりかえす。「粘土を―・す」
(2)物事をいじり回す。いじり回して紛糾させる。「―・して問題を難しくする」
(3)ごった返す。「御臨場があると云ふので,千葉の官民は泥と共に―・して居た/一隅より(晶子)」

捏ね鉢

こねばち [2] 【捏ね鉢】
粉をこねるための鉢。

捏造

ねつぞう [0] 【捏造】 (名)スル
〔「でつぞう(捏造)」の慣用読み〕
実際にはありもしない事柄を,事実であるかのようにつくり上げること。でっちあげ。「会見記を―する」

捏造

ねつぞう【捏造】
fabrication.〜する fabricate;→英和
invent;→英和
frame up.⇒偽造.

捏造

でつぞう [0] 【捏造】
〔「でつ」は漢音〕
「ねつぞう(捏造)」に同じ。

捐官

えんかん 【捐官】
⇒捐納(エンノウ)

捐納

えんのう [0] 【捐納】
中国で,政府が財政を補うため人民に金銭・米穀を納めさせて官職を与えたり優遇したりしたこと。北辺防備のため漢代に始まり,以後,乱用されて弊害を生じた。捐官。

捐館

えんかん 【捐館】
〔住んでいた館(ヤカタ)を捐(ス)てて去る意。死という語を忌んでいう〕
死去すること。[下学集]

捕える

とら・える トラヘル [3] 【捕(ら)える・捉える】 (動ア下一)[文]ハ下二 とら・ふ
〔「取り敢(ア)ふ」の転か〕
(1)人や動物を取りおさえて逃げないようにする。つかまえる。「犯人を―・える」「獲物を―・える」「密漁船を―・える」
(2)手でしっかりつかむ。握る。「手を―・える」「レンブラントの絵に心を―・えられる」「逃げて入る袖を―・へ給へば/竹取」
(3)たまたま到来した好機などを自分のものとする。つかまえる。「チャンスを―・える」
(4)認識・把握する。
 (ア)ある部分を論議の対象として正面に据える。「言葉じりを―・える」「この点だけを―・えて評価を下すのはいかがか」
 (イ)本質・意義・特徴などを理解し把握する。つかむ。「特徴をよく―・えている似顔絵」「文章の要点を―・える」「真相を―・える」
 (ウ)映像・音などをはっきり確認する。「レーダーが―・えた台風の目」「電波を―・える」
(5)「…が(人)をとらえる」の形で,(人が)…の状態になる,…の状態に陥るの意を表す。翻訳文の影響を受けた表現。「恐怖心が彼女を―・えた」「疑惑の念が彼を―・えた」

捕える

とらえる【捕える】
catch;→英和
take[get]hold of;seize;→英和
arrest (逮捕);→英和
capture (捕獲);→英和
grasp <the meaning> (意味を).→英和

捕まえる

とらま・える トラマヘル [4][3] 【捕まえる・捉まえる】 (動ア下一)
〔「とらえる」と「つかまえる」とが混交した語〕
つかまえる。とらえる。「泥棒を―・える」

捕まえる

つかま・える ツカマヘル [0] 【捕まえる・掴まえる・捉まえる】 (動ア下一)[文]ハ下二 つかま・ふ
〔動詞「つかむ」に接尾語「ふ」の付いたものか〕
(1)逃げないようにとりおさえる。《捕》「トンボを―・える」「犯人を―・える」
(2)手でにぎって離さないようにする。《掴・捉》「子供の手を―・える」「風を―・えるような話」
(3)その場に留める。呼び止める。「廊下で―・えて立ち話する」「タクシーを―・える」
(4)(「…をつかまえて」の形で)…を相手にして。…に対して。「先輩を―・えて,『おい』とは何だ」
〔中世にはヤ行にも活用。[日葡]〕

捕まふ

つかま・う ツカマフ 【捕まふ・掴まふ】 (動ハ下二)
⇒つかまえる

捕まる

とらま・る 【捕まる】 (動ラ四)
(1)取りおさえられる。「雷の正体を見たいものだ。どうしたら―・らう/咄本・譚嚢」
(2)つかまる。しっかり握る。「おれさへゐれば気遣ひない。しつかりおれに―・つてゐやれ��/歌舞伎・独道中五十三駅」

捕まる

つかま・る [0] 【捕まる・掴まる・捉まる】 (動ラ五[四])
(1)(逃げた者などが)とらえられる。《捕》「犯人が―・る」
(2)手でしっかりととりすがる。《掴・捉》「つり革に―・る」
(3)ひきとめられる。「いやなやつに―・ったよ」「タクシーが―・らない」
[可能] つかまれる

捕らえる

とら・える トラヘル [3] 【捕(ら)える・捉える】 (動ア下一)[文]ハ下二 とら・ふ
〔「取り敢(ア)ふ」の転か〕
(1)人や動物を取りおさえて逃げないようにする。つかまえる。「犯人を―・える」「獲物を―・える」「密漁船を―・える」
(2)手でしっかりつかむ。握る。「手を―・える」「レンブラントの絵に心を―・えられる」「逃げて入る袖を―・へ給へば/竹取」
(3)たまたま到来した好機などを自分のものとする。つかまえる。「チャンスを―・える」
(4)認識・把握する。
 (ア)ある部分を論議の対象として正面に据える。「言葉じりを―・える」「この点だけを―・えて評価を下すのはいかがか」
 (イ)本質・意義・特徴などを理解し把握する。つかむ。「特徴をよく―・えている似顔絵」「文章の要点を―・える」「真相を―・える」
 (ウ)映像・音などをはっきり確認する。「レーダーが―・えた台風の目」「電波を―・える」
(5)「…が(人)をとらえる」の形で,(人が)…の状態になる,…の状態に陥るの意を表す。翻訳文の影響を受けた表現。「恐怖心が彼女を―・えた」「疑惑の念が彼を―・えた」

捕らふ

とら・う トラフ 【捕らふ・捉ふ】 (動ハ下二)
⇒とらえる

捕らわれ

とらわれ トラハレ [4] 【囚われ・捕(ら)われ】
とらわれること。とりこ。「―の身」

捕らわれる

とらわ・れる トラハレル [4][0] 【囚われる・捕(ら)われる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 とらは・る
(1)とらえられる。「獄窓に―・れる」「わが子の手に―・れて/保元(中)」
(2)感情や考えがあるものに拘束されて,自由な発想を妨げられる。こだわる。「過去の因習に―・れる」「先入観に―・れる」

捕り手

とりて [3] 【捕(り)手】
罪人を召し取る人。また,その役人。捕吏(ホリ)。

捕り方

とりかた [4][3] 【捕り方】
(1)罪人を捕らえる方法。
(2)罪人を捕らえる役目の人。とりて。

捕り物

とりもの [0] 【捕(り)物】
犯人を捕らえること。召しとること。「―の名人」「大―」

捕り物帳

とりものちょう [0][4] 【捕(り)物帳】
(1)江戸時代,目明かしなどが犯人の捜査・逮捕などについて記したという覚え書き。捕り物控え。
(2)江戸時代を舞台とし,目明かしなどを主人公として,その活躍ぶりを描いた小説の称。「半七―」

捕り縄

とりなわ [0] 【取(り)縄・捕(り)縄】
(1)罪人を縛る縄。賊などを捕らえて縛るのに用いる麻縄。早縄。捕縄(ホジヨウ)。
(2)太刀の鞘(サヤ)に付けた組紐(クミヒモ)。刀を帯びるとき,腰に結び付けるもの。とりおび。あしお。

捕り者

とりもの 【捕(り)者】
捕らえるべき罪人。

捕る

と・る [1] 【取る・執る・採る・捕る・撮る】
■一■ (動ラ五[四])
❶手に持つ。《取・執》
(1)離れているものを手でつかんで持つ。手で握る。「茶碗を手に―・って見る」「書棚の本を―・る」「ペンを―・る」
(2)手に持って使う。操作する。「船の舵(カジ)を―・る」
(3)つまんで上に引き上げる。「袴の股立ちを―・る」「着物の褄(ツマ)を―・る」
(4)手に入れる。自分のものにする。「政権を―・る」「損して得―・れ」
(5)処理する。仕事を進める。運用する。《執》「事務を―・る」「政務を―・る」
(6)保存する。残しておく。《取》「記念に―・っておく」「明日のおやつに半分―・っておく」
(7)かたく保持する。守る。「自説を―・って譲ろうとしない」
❷それまであった所から自分の側に移す。《取》
(1)手に取って自分のものとする。「お菓子を一つずつ―・る」「お釣りは―・っておいてください」
(2)集める。採集する。収穫する。《取・採》「きのこを―・る」「貝を―・る」「血を―・る」
〔農作物の場合は「穫る」とも書く〕
(3)捕らえる。つかまえる。捕獲する。《捕》「すずめを―・る」「蝶(チヨウ)を―・る」「マグロを―・る」「熊を―・る」
〔「獲る」とも書く。昆虫など小さな動物の場合は「採る」とも書く〕
(4)領有する。支配する。《取・執》「天下を―・る」「リーダーシップを―・る」「乾杯の音頭を―・る」「指揮を―・る」
(5)分けて移す。分けて自分のものとする。「料理を小皿に―・る」「分け前を―・る」
(6)報酬を得る。収入を得る。「高給を―・る」「月給を―・る」
(7)(「摂る」とも書く)体内に取りこむ。食べる。摂取する。「食事を―・る」「野菜を―・る」「ビタミンを―・る」
(8)体を休ませることをする。体に心地よいことをする。「睡眠を―・る」「休養を―・る」「暖を―・る」「木陰で涼を―・る」
(9)願い出て得る。請うて与えられる。
 (ア)休みをもらう。「休暇を―・る」「暇を―・る」
 (イ)許しを得る。「保健所の許可を―・る」「相手の了解を―・る」
(10)取引をまとめる。「注文を―・る」「契約を―・る」
(11)自分のところへ来させてあることをする。または,させる。
 (ア)注文して持って来させる。取り寄せて買う。「出前を―・る」「寿司を―・る」
 (イ)届けさせて定期的に継続して買う。「新聞を―・る」
 (ウ)呼び寄せる。呼んで療治をさせる。「あんまを―・る」
(12)迎え入れる。もらう。「息子に嫁を―・る」「弟子を―・る」
(13)権力によって強制的に集める。多く受け身の形で用いる。「息子を兵隊に―・られる」「徴用に―・られる」
(14)引き入れる。導き入れる。《取・採》「灌漑用水を―・る」「天窓から明かりを―・る」
(15)導く。案内する。「手を―・って教える」「馬の口を―・る」
(16)つながりを設ける。接触する。「連絡を―・る」「コンタクトを―・る」
(17)成績・資格などを得る。「良い成績を―・る」「学位を―・る」「賞を―・る」「運転免許を―・る」
(18)ある事や物の代わりにあずかる。「人質を―・る」「担保を―・る」
❸それまであった場所から別のところに移す。《取》
(1)不要なものや汚れなどを除く。取り去る。どける。「しみを―・る」「澱(オリ)を―・る」
(2)(「脱る」とも書く)身に付けていたものを外す。ぬぐ。「帽子を―・って挨拶(アイサツ)する」「眼鏡を―・る」
(3)付属品などを取り外す。「箱のふたを―・る」「本のカバーを―・る」
(4)体から苦痛や不快感を除く。「痛みを―・る」「疲れを―・る」
(5)人の所有物を自分のものにする。
 (ア)ある手段によって,他に属していたものを自分のほうに移す。うばう。「大手スーパーに客を―・られる」
 (イ)不法な手段で自分のものにする。盗む。うばう。「だまされて土地を―・られる」「財布を―・られる」
〔金品をぬすむ場合は「盗る」とも書く〕
(6)討ち果たす。殺す。また,首を切る。「命を―・る」「仇(カタキ)を―・る」「敵将の首を―・る」
(7)注意・関心などを引き付ける。「テレビに気を―・られる」「移り変わる景色に気を―・られる」
(8)自由な動きをうばう。「ぬかるみに足を―・られる」「スリップしてハンドルを―・られる」
(9)受け取る。徴収する。
 (ア)物やサービスの対価として相手から金銭を受け取る。「代金を―・る」「初診料を―・る」
 (イ)強制的に納めさせる。「税金を―・る」「賦課金を―・る」
 (ウ)契約や約束によって受けて納める。「家賃を―・る」「月謝を―・る」「手数料を―・る」
(10)将棋・カルタ・花札・トランプなどで,敵の駒やその場に出された札を,自分の持ち駒にしたり,自分の札としてうばう。「飛車を―・る」「切り札で―・る」
(11)スポーツの試合で,得点を得る。「初回に二点を―・る」「一本―・られる」
(12)(「とってもらう」「とってあげる」など授与を表す動詞の上に付いて)他の人のために物を持って渡す。「その胡椒(コシヨウ)を―・ってください」
(13)官位・財産などを召し上げる。没収する。「かく官爵(カンサク)を―・られず/源氏(須磨)」
❹身に負う。引き受ける。受け止める。《取》
(1)他より劣る評判や結果などを得る。「不覚を―・る」「若い者に引けを―・らない」「他社に後れを―・る」
(2)自分のするべきこととして引き受ける。《取・執》「責任を―・る」「仲介の労を―・る」
(3)芸・娼妓が,客を迎えて相手をする。「客を―・る」
(4)財産や家督を受け継ぐ。「跡を―・る」
(5)身に加わる。身に積み重なる。「年を―・る」「当年―・って二五歳」
(6)身に負わせる。課する。多く受け身の形で用いる。「反則を―・られる」「罰金を―・られる」
(7)(多く「…にとって」「…にとりて」の形で)…の身として。…の立場からすれば。「一介の研究者に―・って身に余る名誉」「反対派に―・ってじゃまな存在」
❺選び出す。選んで決める。
(1)よいものを選んで使う。すぐれているものを採用する。《採・取》「―・るべき唯一の方策」「どちらの方法を―・るべきだろう」
(2)人を採用する。《採》
 (ア)会社・組織などが,従業員を採用する。「新卒を―・る」「理科系から―・る」
 (イ)学校が学生・生徒を入学させる。「一学年一八〇人―・る」
(3)ある態度や行動様式を選んでそのようにする。《執》「毅然たる態度を―・る」「強硬な手段を―・る」「自由行動を―・る」
(4)進む方向を選び出して決める。選んでそちらへ行く。《取》「針路を北に―・る」「徳本(トクゴウ)峠を越えて上高地へと道を―・る」「学者への道を―・る」
(5)あるものを選んでそれに基づく。よりどころとする。《取》「史実に題材を―・った作品」
(6)みずからその下につく。仕える。《取》「主を―・る」「師を―・る」
(7)選び出す。選択する。「この二十八日になむ,舟に乗るべき日―・りたりければ/落窪 4」「クジヲ―・ル/日葡」
❻作り出す。ある形にしてとどめる。《取》
(1)あるものを原料にして何かを作り出す。《取・採》「大豆から油を―・る」「アオカビの一種から抗生物質を―・る」
(2)形を作る。形を似せて作る。「石膏で型を―・る」
(3)形を描き出す。「輪郭を―・る」「矛盾がさまざまな形を―・って表面化する」
(4)書き留める。「ノートに―・る」「控えを―・る」「メモを―・る」
(5)写す。
 (ア)写真を写す。《撮》「記念写真を―・る」「スナップを―・る」「映画を―・る」「レントゲンを―・る」
 (イ)音や映像を磁気テープなどに記録する。「演奏会の模様を録音に―・る」「野鳥の鳴き声をテープに―・る」「ビデオに―・っておいた映画を楽しむ」「コピーを―・る」
〔音を記録する場合は「録る」とも書く〕
(6)数値などを記録する。「データを―・る」「心電図を―・る」
❼数量や物事を知る。おしはかる。《取》
(1)数える。はかる。「数を―・る」「カウントを―・る」「寸法を―・る」「尺を―・る」「脈を―・る」
(2)数値を集めて計算する。「平均を―・る」「統計を―・る」
(3)人数などを確認する。「出席を―・る」「点呼を―・る」
(4)解釈する。推量する。理解する。受け取る。「悪く―・らないでほしい」「冗談を本気と―・られる」
(5)うまく釣り合って安定するようにする。「バランスを―・る」
(6)相手の気持ちに合うようにうまく扱う。「機嫌を―・る」「多少わるくなく―・られた事ゆゑ,自然足しげく通ふうち/当世書生気質(逍遥)」
❽場所や時間を占める。《取》
(1)場所を占める。場所を定めて落ち着く。「宿を―・る」「席を―・る」「会議室を―・る」「陣を―・る」
(2)場所を設ける。ある面積を占める。「書斎を広く―・る」「スペースを―・る」
(3)予約して場所を確保する。「指定券を―・る」「金曜の最終便を―・ってある」「特別席を―・る」
(4)時間や労力を必要とする。費やす。かかる。「準備に手間を―・る」「一時間ほど時間を―・ってくれないか」
(5)しつらえる。ふとんを敷く。「床(トコ)を―・る」
❾手・足・体などを動かす。ある動作をする。
(1)動きをととのえる。「拍子を―・る」「リズムを―・る」
(2)相撲やカルタなどをする。「横綱と一番―・る」「家族で百人一首を―・る」

(1)(「時にとって」「時にとりて」の形で)場合によって。時によって。「人,木石にあらねば,時に―・りて,物に感ずる事なきにあらず/徒然 41」
(2)たとえる。なぞらえる。「例に―・る」「このセクションは人間に―・ってみれば心臓に当たる部門だ」
〔「とれる」に対する他動詞〕
[可能] とれる
■二■ (動ラ下二)
⇒とれる
[慣用] 上げ足を―・当たりを―・裏を―・遅れを―・垢離(コリ)を―・采(サイ)を―・鞘(サヤ)を―・質(シチ)に―・死に水を―・酌を―・陣を―・先(セン)を―・大事を―・手に手を―・手玉に―・年を―・中を―・引けを―・暇(ヒマ)を―・不覚を―・筆を―・脈を―・面を―/鬼の首を取ったよう・手に取るよう

捕れる

と・れる [2] 【取れる・採れる・捕れる・撮れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 と・る
□一□
(1)得られる。
 (ア)収穫・捕獲される。《取・捕》「畑で―・れたばかりのトマト」「この川で―・れたアユ」
 (イ)採掘・採集される。《採》「大豆からは油が―・れる」
(2)付いていたものが離れて落ちる。《取》「汚れが―・れる」「ワイシャツのボタンが―・れた」
(3)好ましくない状態が消える。なくなる。「疲れが―・れる」「痛みが―・れる」「熱が―・れる」
(4)許可が与えられる。《取》「ビザが―・れ次第出発します」
(5)写真が撮影される。《撮》「この写真はよく―・れていますね」
(6)解釈できる。理解される。《取》「この文章は二通りの意味に―・れる」
(7)調和した状態になる。うまく釣り合う。《取》「うまくバランスが―・れている」「均整の―・れた体」
(8)手間・時間がかかる。《取》「少し手間が―・れそうだから…」「時間が―・れる」
〔「取る」に対する自動詞〕
□二□〔「取る」の可能動詞〕
捕ることができる。《捕》「子供でも―・れるフライを落とす」

捕われ

とらわれ トラハレ [4] 【囚われ・捕(ら)われ】
とらわれること。とりこ。「―の身」

捕われの身となる

とらわれ【捕われの身となる】
be imprisoned;become a captive[prisoner].→英和

捕われる

とらわれる【捕われる】
be caught[captured,arrested,imprisoned];be prejudiced[biased](思想・習慣に).捕われた考え conventional[prejudiced,biased]ideas.

捕われる

とらわ・れる トラハレル [4][0] 【囚われる・捕(ら)われる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 とらは・る
(1)とらえられる。「獄窓に―・れる」「わが子の手に―・れて/保元(中)」
(2)感情や考えがあるものに拘束されて,自由な発想を妨げられる。こだわる。「過去の因習に―・れる」「先入観に―・れる」

捕吏

ほり [1] 【捕吏】
罪人をつかまえる役人。とりて。

捕囚

ほしゅう [0] 【捕囚】
とらわれること。とらわれ。「―の身の上」「バビロン―」

捕守

ほしゅ【捕守】
《野》a catcher.→英和

捕手

とりて [3] 【捕(り)手】
罪人を召し取る人。また,その役人。捕吏(ホリ)。

捕手

ほしゅ [1] 【捕手】
野球で,本塁の後方にいて投手が投げる球を受け,また,本塁を守る選手。キャッチャー。

捕拿

ほだ [1] 【捕拿】 (名)スル
とりおさえること。拿捕。「一の黒人を―することの案件起れり/西国立志編(正直)」

捕捉

ほそく [0] 【捕捉】 (名)スル
つかまえること。とらえること。「敵を―する」「津田は其意味を―するに苦しんだ/明暗(漱石)」

捕捉する

ほそく【捕捉する】
catch;→英和
catch up with <the enemy> .

捕殺

ほさつ [0] 【捕殺】 (名)スル
つかまえて殺すこと。「野犬を―する」

捕物

とりもの [0] 【捕(り)物】
犯人を捕らえること。召しとること。「―の名人」「大―」

捕物

とりもの【捕物】
an arrest.→英和
捕物帳 a detective story.

捕物帳

とりものちょう [0][4] 【捕(り)物帳】
(1)江戸時代,目明かしなどが犯人の捜査・逮捕などについて記したという覚え書き。捕り物控え。
(2)江戸時代を舞台とし,目明かしなどを主人公として,その活躍ぶりを描いた小説の称。「半七―」

捕獲

ほかく [0] 【捕獲】 (名)スル
(1)とらえること。いけどること。「動物を―する」
(2)国際法上,戦時に交戦国の軍艦が,相手国または中立国の船舶を一定の手続きに従いつかまえること。海上捕獲。

捕獲

ほかく【捕獲】
capture.→英和
〜する capture;catch.→英和
‖捕獲高 a catch.

捕球

ほきゅう [0] 【捕球】 (名)スル
ボールをとること。特に野球で打球・投球・送球をとること。「フライを―する」

捕縄

ほじょう [0] 【捕縄】
罪人の護送や犯人の逮捕の際などに用いるなわ。とりなわ。

捕縄

とりなわ【捕縄】
a policeman's rope.

捕縄

とりなわ [0] 【取(り)縄・捕(り)縄】
(1)罪人を縛る縄。賊などを捕らえて縛るのに用いる麻縄。早縄。捕縄(ホジヨウ)。
(2)太刀の鞘(サヤ)に付けた組紐(クミヒモ)。刀を帯びるとき,腰に結び付けるもの。とりおび。あしお。

捕縛

ほばく【捕縛(する)】
arrest

捕縛

ほばく [0] 【捕縛】 (名)スル
つかまえて縄をかけること。「犯人を―する」

捕者

とりもの 【捕(り)者】
捕らえるべき罪人。

捕虜

ほりょ [1] 【捕虜】
戦争などで,敵に捕らえられた者。とりこ。俘虜(フリヨ)。

捕虜

ほりょ【捕虜】
a prisoner of war <POW> ;a captive.→英和
〜にする take <a person> prisoner.‖捕虜収容所 a prison camp.

捕虫

ほちゅう [0] 【捕虫】
虫をつかまえること。

捕虫網

ほちゅうあみ [2] 【捕虫網】
昆虫をつかまえるための網。網袋をはめた輪状の枠に長い柄をつけたもの。ほちゅうもう。

捕虫葉

ほちゅうよう [2] 【捕虫葉】
粘液などを分泌し,虫を捕らえる役をする食虫植物の葉。モウセンゴケ・ムシトリスミレなどの葉。

捕逸

ほいつ [0] 【捕逸】 (名)スル
「捕手逸球」の略。パス-ボール。

捕食

ほしょく [0] 【捕食】 (名)スル
生物が他の生物をつかまえてたべること。「昆虫などを―する動物」

捕食者

ほしょくしゃ [3][2] 【捕食者】
生物界で,他種の生物を捕食する生物。

捕食連鎖

ほしょくれんさ [4] 【捕食連鎖】
食物連鎖のうち,生きている生物を殺して食う連鎖。
→食物連鎖

捕鯨

ほげい【捕鯨】
whale fishing.‖捕鯨船 a whaler.捕鯨砲 a harpoon gun.

捕鯨

ほげい [0] 【捕鯨】
鯨を捕獲すること。1982年(昭和57)国際捕鯨委員会の年次会議で,86年以後の商業捕鯨禁止が決定。日本も88年4月から商業捕鯨を中止した。くじらとり。いさなとり。[季]冬。「―母船」

捕鯨砲

ほげいほう [2] 【捕鯨砲】
キャッチャー-ボートの船首に装備され,綱をつけた銛(モリ)を火薬で打ち出す砲。

捕鯨船

ほげいせん [0] 【捕鯨船】
鯨をとるための特別の装置・用具を備えつけた船。普通,捕鯨砲を備えたキャッチャー-ボートをいう。

はか [2] 【捗・果・計・量】
〔「計(ハカリ)」と同源〕
(1)仕事や物事の進み具合。はかどり。「―ゆき」
(2)田植え・稲刈りなどの際の各人の分担区域。「秋の田の我が刈り―の過ぎぬれば/万葉 2133」
(3)目当て。目標。「いづこを―と君がとはまし/後撰(恋二)」

捗々しくない

はかばかしく【捗々しくない】
be not doing very well;make little progress.

捗る

はかどる【捗る】
advance;→英和
make (good) progress;get along well.さっぱり捗らぬ make no[little]progress.

捗る

はかど・る [3] 【捗る】 (動ラ五[四])
物事が順調に進む。はかがゆく。進捗(シンチヨク)する。「仕事が―・る」

捗捗しい

はかばかし・い [5] 【捗捗しい】 (形)[文]シク はかばか・し
(現代語ではふつう下に打ち消しの言い方を伴って用いられる)
(1)物事が順調に進んでいる。望みどおりの方向にいっている。うまくいっている。また,はかどっている。「工事の進み方が―・くない」「事業が―・くない」「病状が―・くない」「―・い返事が聞けない」「かやうの御ありきには,随身がらこそ―・しき事もあるべけれ/源氏(末摘花)」
(2)頼みがいがある。しっかりしている。「おほやけに仕うまつり,―・しき世の固めなるべきも/源氏(帚木)」
(3)きわだっている。はっきりしている。「はかなき花・紅葉といふも,折節の色合ひつきなく―・しからぬは/源氏(帚木)」
(4)明確である。たしかである。「その折りの心地のまぎれに―・しうも聞き置かずなりにけり/源氏(須磨)」
(5)重要である。公式である。本格的である。「此の魚,己ら若かりし世までは,―・しき人の前へ出づる事侍らざりき/徒然 119」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)

捜し倦ねる

さがしあぐ・ねる [6] 【捜し倦ねる】 (動ナ下一)
捜しても見つからなくて,困り果てる。さがしあぐむ。「知人の家を―・ねる」

捜し出す

さがしだ・す [4] 【捜し出す】 (動サ五[四])
捜して見つけ出す。「犯人の隠れ家を―・す」
[可能] さがしだせる

捜し出す

さがしだす【捜し出す】
⇒捜し当てる.

捜し回る

さがしまわる【捜し回る】
look about <for> .

捜し当てる

さがしあてる【捜し当てる】
find out;locate <a person> ;→英和
discover.→英和

捜し当てる

さがしあ・てる [5] 【探し当てる・捜し当てる】 (動タ下一)[文]タ下二 さがしあ・つ
ほうぼうさがして目的の物をうまく見つけ出す。「番地を頼りに友人の家を―・てた」

捜し物

さがしもの [0] 【捜し物】
それまではあったが,今は見あたらない物を捜すこと。また,その目当てのもの。「―をする」「―が見つからない」

捜し物をする

さがしもの【捜し物をする】
look for <a thing> .

捜し絵

さがしえ [3][0] 【探し絵・捜し絵】
遊戯の一。ある絵の中に,他の絵や文字などを巧みに隠し入れて描き,それをさがし出させるもの。絵さがし。

捜す

さが・す [0] 【探す・捜す・涼す】 (動サ五[四])
(1)必要なものや失ったものを見つけようとする。《探・捜》「安い下宿を―・す」「仕事を―・す」「財布を―・す」「犯人を―・す」
(2)ものを見つけるためにかき回す。「押し入れを―・す」
(3)中にある物を表し出す。「このふる里の女の前にてだにつつみ侍るものを,さる所にて才―・しいで侍らむよ/紫式部日記」
(4)他の動詞の連用形に付いて,度を越して…する,の意を表す。「ふみ付け��ふみ―・されて土まぶれ/浄瑠璃・天網島(上)」
[可能] さがせる
[慣用] 鉦(カネ)や太鼓(タイコ)で―・草の根分けて―

捜す

さがす【捜す】
seek[search,look] <for> ;→英和
look up <a word> (辞書で);look <a place> out (地図などで);fumble <for> (手探りで).→英和
職を〜 hunt for a job.→英和
町中隈なく〜 comb the streets.家中を〜 search a house.→英和

捜射

そうしゃ サウ― [1][0] 【捜射】 (名)スル
伏兵の有無を知るために,試みに弾丸または矢を発射してみること。

捜査

そうさ【捜査】
⇒捜索.捜査本部 the investigation headquarters.捜査網 a dragnet.→英和

捜査

そうさ サウ― [1] 【捜査】 (名)スル
(1)捜し調べること。
(2)〔法〕 公訴のため,捜査機関が犯人を保全し,証拠を収集・保全する活動。「犯人の足どりを追って―する」

捜査本部

そうさほんぶ サウ― [4] 【捜査本部】
重大な犯罪が起こったとき,警察本部や警察署内に臨時に設置され,捜査の指揮・統一にあたる本部。「殺人事件の合同―」

捜査機関

そうさきかん サウ―クワン [5][4] 【捜査機関】
犯罪の捜査を行う国家機関。司法警察職員および検察官・検察事務官がこれにあたる。

捜神記

そうしんき サウシンキ 【捜神記】
中国,六朝時代の短編小説集。三〇巻。現存するのは二〇巻本と八巻本。東晋(トウシン)の干宝撰。四世紀に成立。神仙・霊鬼などについての怪異談を多く含む。後世の小説に多くの素材を提供した。

捜索

そうさく サウ― [0] 【捜索】 (名)スル
(1)探し求めること。「遭難機を―する」
(2)〔法〕 裁判所もしくは捜査機関が,被疑者・被告人または証拠物を発見するため,身体・物・住居などを強制的に調べること。

捜索

そうさく【捜索】
a search;→英和
an investigation.〜する look[hunt,search]for;rummage.→英和
‖捜索隊 a search(ing) party.捜索願を出す apply to the police for a search.捜索令状 a search warrant.

捜索願い

そうさくねがい サウ―ネガヒ [5] 【捜索願い】
家出人や失踪人(シツソウニン)の捜索を警察に依頼すること。また,その書類。

捥ぎ取る

もぎとる【捥ぎ取る】
⇒捥(も)ぐ.

捥ぎ取る

もぎと・る [3][0] 【捥ぎ取る】 (動ラ五[四])
(1)ねじるようにして取る。「ナシを木から―・る」
(2)強引に奪い取る。「ハンドバッグを―・られた」
[可能] もぎとれる

捥ぎ離す

もぎはな・す [4][0] 【捥ぎ離す】 (動サ五[四])
むりやり引きはなす。「親の手から子を―・す」

捥ぐ

もぐ【捥ぐ】
pluck[break,tear]off;pick.→英和
捥ぎたてのトマト a freshly picked tomato.

捥ぐ

も・ぐ [1] 【捥ぐ】
■一■ (動ガ五[四])
ひねって本体から離す。もぎりとる。「柿の実を―・ぐ」「足手を―・がれ,形はやつさるるとも/保元」
〔「もげる」に対する他動詞〕
[可能] もげる
■二■ (動ガ下二)
⇒もげる

捥げる

もげる【捥げる】
come off;be torn off.

捥げる

も・げる [2] 【捥げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 も・ぐ
ちぎれて離れ落ちる。「人形の首が―・げる」
〔「もぐ」に対する自動詞〕

捥り

もぎり [1][3] 【捥り】
劇場・映画館などの入り口で,入場券の半分をもぎ取ること。また,その人。「―嬢」

捥り取る

もぎりと・る [4] 【捥り取る】 (動ラ五[四])
「もぎとる」に同じ。「枝を―・る」

捥る

もぎ・る [2] 【捥る】 (動ラ五[四])
ねじり取る。ちぎり取る。もぎ取る。「枝を―・る」
[可能] もぎれる

捥れる

もぎ・れる [3] 【捥れる】 (動ラ下一)
無理な力が加わり,ねじれて取れる。「人形の腕が―・れる」

捧ぐ

ささ・ぐ 【捧ぐ】 (動ガ下二)
⇒ささげる

捧げ

ささげ 【捧げ】
■一■ [0] (名)
〔動詞「捧げる」の連用形から〕
(太平洋岸の漁村で)女性が頭に物を載せて運搬すること。
■二■ (接尾)
助数詞。中古,捧げ物を数えるのに用いる。木の枝や造花の枝に付けた一組の捧げ物を「ひとささげ」という。「鳩十―,ふたつを一―にしたり/宇津保(蔵開下)」

捧げる

ささげる【捧げる】
(1)[持ち上げる]lift[hold]up.(2)[献上]give;→英和
offer;→英和
[奉仕]sacrifice <oneself for> ;→英和
devote <oneself to art> .→英和
岡氏に捧ぐ <献辞> Dedicated to Mr.Oka.

捧げる

ささ・げる [0] 【捧げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 ささ・ぐ
〔「さしあぐ」の転〕
(1)両手で,物を目より高くして持つ。「賞状を―・げるように持つ」
(2)神仏や高貴な人などに献上する。さしあげる。供える。「神前に玉串(タマグシ)を―・げる」「いけにえを―・げる」
(3)敬愛する人に,自分の著作などをさしだす。献呈する。「この本を亡き母に―・げる」
(4)(「身」「一生」「心」などを目的語として)自分のことをかえりみないで,ひたすら相手に尽くす。「愛する人に身も心も―・げる」「研究に一生を―・げた」
(5)上の方に高くあげる。かかげる。「尾を―・げて七度めぐりてなむ産み落とすめる/竹取」
(6)声をはりあげる。「おとど御声を―・げて泣きののしり給へど/栄花(本の雫)」

捧げ持つ

ささげも・つ [4] 【捧げ持つ】 (動タ五[四])
両手でうやうやしく持つ。「賞状を―・つ」

捧げ物

ささげもの【捧げ物】
<make> an offering.→英和

捧げ物

ささげもの [0] 【捧げ物】
神仏や目上の人にささげるもの。献上品。

捧げ銃

ささげつつ [3] 【捧げ銃】
軍隊の敬礼の一種。両手で銃を体の中央前に垂直に捧げ持ち,相手に注目する。

捧呈

ほうてい [0] 【捧呈】 (名)スル
手でささげもってさしあげること。「天皇に国書を―する」

捧持

ほうじ [1] 【捧持】 (名)スル
ささげ持つこと。「聯隊旗を―するの重任を/肉弾(忠温)」

捧腹

ほうふく [0] ハウ― 【抱腹】 ・ ホウ― 【捧腹】 (名・形動)スル[文]ナリ
〔「捧」はかかえる意。「抱腹」は後世生じた用字〕
腹をかかえて大笑いする・こと(さま)。「随分―な珍事が多いよ/当世書生気質(逍遥)」「哀れの深い物語,或は―するやうな物語が…/武蔵野(独歩)」

捧読

ほうどく [0] 【捧読】 (名)スル
手にうやうやしくささげ持って読みあげること。「勅語を下し賜はり,…予の如きも之れを―するを得る/肉弾(忠温)」

捨つ

す・つ 【捨つ・棄つ】 (動タ下二)
⇒すてる

捨てたものではない

捨てたものではない
まだまだ見限ったものでもない。まだ役に立ちそうだ。

捨ててかかる

捨ててかか・る
あきらめて放棄する。なげやりになる。

捨てられた

すてられた【捨てられた】
abandoned;→英和
deserted;→英和
forsaken.→英和

捨てる

すてる【捨てる】
throw[cast]away;dump (ごみを);→英和
desert;→英和
abandon;→英和
give up;forsake;→英和
sacrifice (犠牲にする).→英和

捨てる

す・てる [0] 【捨てる・棄てる】 (動タ下一)[文]タ下二 す・つ
(1)不用なものとして自分の手元から離す。自分から手離す。
⇔拾う
「ごみを―・てる」「武器を―・てる」
(2)愛情をかけていたものとの関係を断ち切る。「恋人を―・てる」「故国を―・てる」
(3)関係・関心・執着などを断ち,顧みることをやめる。「疑いを―・てる」「名を―・てる」「勝負を―・てる」
(4)そのままに放置する。ほうっておく。「突いた手に畳を掴むだ憂慮(キヅカワ)しさに,―・ても置かれぬ気に成つて/婦系図(鏡花)」
(5)(身・命を)投げ出す。犠牲にする。「身を―・てても子をかばう」
(6)葬る。「病を受けて死にぬ。然れば,金の山崎の辺に―・てつ/今昔 17」
(7)〔中国・四国・九州地方などで〕
紛失する。
(8)動詞の連用形,または動詞に助詞「て」を添えた形の下に付いて,補助動詞的に用いる。…てのける。…てしまう。「鎧の袖にて払ひ,蹴散らして―・てなん/保元(上・古活字本)」
〔「すたる」に対する他動詞〕
[慣用] 車を―・筆を―・世を―/小異を捨てて大同につく

捨てる神あれば拾う神あり

捨てる神あれば拾う神あり
世の中はさまざまで,見捨てる人も助けてくれる人もいるものだ。人に見限られたからといって,くよくよすることはないということ。

捨てコンクリート

すてコンクリート [6] 【捨て―】
基礎の底面を平らにし,構造体の位置を決めるために敷くコンクリート。捨てコン。

捨てミシン

すてミシン [3] 【捨て―】
布端のほつれ止めや補強のために,折らずに一枚のままかけるステッチ。

捨て三宝

すてさんぼう [3] 【捨(て)三宝】
物を粗末に扱うこと。投げやり三宝。

捨て仮名

すてがな [0] 【捨(て)仮名】
(1)「送り仮名{(2)}」に同じ。
(2)促音・拗音などを表すために,右または下にに寄せて小書きにされる仮名。「っ」「ゃ」「ゅ」「ィ」の類。助(ス)け仮名。
(3)自分の意図どおりに読まれるように,漢字の下に添える小さな仮名。川柳・俳句などに多く見られる。「黒�(コクでなくクロ)」「心�(ココロでなくシン)」の「ロ」や「ン」。
→迎え仮名

捨て値

すてね [0] 【捨(て)値】
損を覚悟でつける安い値段。捨て売りの値段。

捨て印

すていん [0] 【捨(て)印】
証書などで,訂正の場合などを考えて欄外に念のために押しておく印。

捨て去る

すてさ・る [3] 【捨(て)去る】 (動ラ五[四])
思い切りよく捨てて顧みない。「過去の栄光を―・る」
[可能] すてされる

捨て台詞

すてぜりふ [3] 【捨て台詞】
(1)立ち去るときに言い捨てて,返事を求めない言葉。軽蔑・脅迫の言葉をいう。「―を吐く」「―を残して立ち去る」
(2)脚本になく,役者がその場の雰囲気に合わせて言う簡単な言葉。アドリブ。

捨て台詞

すてぜりふ【捨て台詞(を残す)】
(leave with) a parting shot.

捨て団扇

すてうちわ [4][3] 【捨て団扇】
秋になって不要になり,忘れられ置き捨てられた団扇。秋団扇。[季]秋。

捨て坊主

すてぼうず 【捨(て)坊主】
生活に困ったりなどして世を捨てて坊主になった人。また,坊主をののしっていう語。「娘のきわに―/浮世草子・五人女 4」

捨て城

すてじろ [0] 【捨(て)城】
守備する兵士のいない城。

捨て壕

すてぼり [0] 【捨(て)壕】
攻城軍の行動を妨害するために曲輪(クルワ)外に設けた壕。

捨て売り

すてうり [0] 【捨(て)売り】 (名)スル
「投げ売り」に同じ。

捨て太鼓

すてだいこ [3] 【捨(て)太鼓】
時刻を告げる太鼓を打つ前に,注意をひくため,定数のほかに打ち鳴らす太鼓の音。時の数には加えない。

捨て子

すてご [0] 【捨(て)子・棄て子】
親が赤ん坊や幼児をひそかに捨てること。また,捨てられた子。

捨て子偏

すてごへん [0] 【捨(て)子偏】
「こへん(子偏)」に同じ。

捨て子石

すてごいし [3] 【捨(て)子石】
⇒漂石(ヒヨウセキ)

捨て子花

すてごばな [3] 【捨(て)子花】
ヒガンバナの異名。

捨て小舟

すておぶね [3] 【捨(て)小舟】
乗る人もなく捨てられたままの舟。多くは頼る者のない寂しい身の上の比喩(ヒユ)に用いる。すてぶね。「憂きは流れの身は―/松の葉」

捨て屈り

すてかまり 【捨て屈り】
昔,軍隊が退却するとき伏せ屈りの兵を残しておき,近づく敵の首領などを遠矢または鉄砲で狙撃(ソゲキ)させたもの。
→伏せ屈り

捨て役

すてやく [0] 【捨(て)役】
歌舞伎で,実際には登場しないが,番付面に名だけ記された役。座元が身分だけ役者のときや,花形役者で役が少なく他との釣り合いがとれないときなどに用いられた。

捨て所

すてどころ [0] 【捨(て)所】
捨てるのにふさわしい場所。「行水の―なき虫の声/鬼貫句選」

捨て扇

すておうぎ [3] 【捨(て)扇】
秋になって不要になり,忘れられ置き捨てられている扇。秋扇。忘れ扇。[季]秋。

捨て扶持

すてぶち [0] 【捨(て)扶持】
(1)役に立たない者に捨てるつもりで与える金品。
(2)江戸時代,老幼・婦女・不具者などを援助するために与えた,わずかな扶持米。

捨て文

すてぶみ [0] 【捨(て)文】
(1)江戸時代,密告や訴えの趣旨を書き,評定所などの役所に投げ込んだ無署名の文書。
(2)通り一ぺんの,あいさつだけの手紙。「硯借りて,君方への―して/浮世草子・諸艶大鑑 2」

捨て札

すてふだ [0] 【捨(て)札】
江戸時代,罪人を処刑する際,その氏名・年齢・罪状などをしるして街頭に立てた高札。刑の執行後も三〇日間そこに立てて置いた。

捨て杯

すてさかずき [3] 【捨(て)杯】
乱れた酒席に放置された杯。「―を取あげ,…つげとてさし出しければ/浮世草子・懐硯 5」

捨て歩

すてぶ [0] 【捨(て)歩】
江戸時代,検地の際,不良の土地の畝歩(セブ)を実際より減らすこと。込み歩(ブ)。

捨て物

すてもの [0] 【捨(て)物】
投げ捨てたもの。捨てて顧みないもの。役に立たないもの。

捨て犬

すていぬ [0] 【捨て犬】
飼い主に捨てられた犬。

捨て石

すていし [0] 【捨(て)石】
(1)「景石(ケイセキ)」に同じ。
(2)土木工事の際,水底に基礎を作ったり,水勢を弱くしたりするために,水中に投げ入れる石。「―防波堤」
(3)囲碁で,より以上の利益を得るために作戦としてわざと相手に取らせる石。
(4)鉱石で,採鉱などの際に捨てられる石。
(5)現在の効果はないが,将来の利益を予想してする行為。

捨て筆

すてふで [0] 【捨(て)筆】
正しい漢字の字画にはないが,筆法の最後に加える点のようなもの。「中」を「�」としたときの「,」など。

捨て篝

すてかがり [3] 【捨て篝】
昔の戦陣で,陣から2,300メートル離れた所に,番人を置かずに燃やしておくかがり火。

捨て置く

すておく【捨て置く】
leave <a thing> alone[as it is].

捨て置く

すてお・く [3][0] 【捨(て)置く・棄て置く】 (動カ五[四])
捨てておく。ほうっておく。取り上げない。「進言を―・く」「むくろをば―・きたりければ/平家 11」
[可能] すておける

捨て苗

すてなえ [0] 【捨(て)苗】
田植えが終わって余った苗。田の隅に植えておき,根付きの悪い苗に代えて用いる。

捨て草

すてぐさ 【捨(て)草】
抜き捨てた草。無用のもののたとえ。「海人の―いたづらに/謡曲・松風」

捨て訴

すてそ [0] 【捨(て)訴】
江戸時代,訴状を評定所などの役所の門前にひそかに置くこと。また,その訴状。捨て文。捨て訴状。

捨て詞

すてことば [3] 【捨て詞】
「すてぜりふ(捨台詞){(1)}」に同じ。

捨て身

すてみ [0] 【捨(て)身】
(1)身を捨てるような気持ちで,全力を出して事にあたること。「―の覚悟でぶつかる」
(2)身を捨てること。なげやり。やけっぱち。「―になる」

捨て金

すてきん [0] 【捨(て)金】
「すてがね(捨金)」に同じ。

捨て金

すてがね [0] 【捨(て)金】
(1)無駄に使って役に立っていない金。無駄金。死に金。すてきん。
(2)身請けなどをするときの内金。すてきん。「縫箔屋のおさつといへるを―百五十両/浮世草子・一代男 3」

捨て鉢

すてばち [0] 【捨(て)鉢】 (名・形動)[文]ナリ
思うようにならないため,やけになる・こと(さま)。やけくそ。「―になる」「―な言動」

捨て鐘

すてがね [0] 【捨(て)鐘】
(1)時刻を告げる鐘をつく前に,注意をひくために三度つき鳴らす鐘の音。時の数には数えない。
(2)定まった数の中にはいらないもの。余分のもの。余計者。「身は―とかねて思へど/徳和歌後万載集」

捨て鞭

すてむち 【捨て鞭】
馬に乗って逃げるときに,馬の尻を打つ鞭。「―を打て引返す/太平記 8」

捨て頭巾

すてずきん [3] 【捨(て)頭巾】
春になってかぶらなくなった防寒用の頭巾。[季]春。

捨て駒

すてごま [0] 【捨(て)駒】
将棋で,有利に戦いを進めるため,相手が取るように打つ駒。

捨三宝

すてさんぼう [3] 【捨(て)三宝】
物を粗末に扱うこと。投げやり三宝。

捨仮名

すてがな [0] 【捨(て)仮名】
(1)「送り仮名{(2)}」に同じ。
(2)促音・拗音などを表すために,右または下にに寄せて小書きにされる仮名。「っ」「ゃ」「ゅ」「ィ」の類。助(ス)け仮名。
(3)自分の意図どおりに読まれるように,漢字の下に添える小さな仮名。川柳・俳句などに多く見られる。「黒�(コクでなくクロ)」「心�(ココロでなくシン)」の「ロ」や「ン」。
→迎え仮名

捨値

すてね [0] 【捨(て)値】
損を覚悟でつける安い値段。捨て売りの値段。

捨値

すてね【捨値】
a sacrifice price.〜の dirt-cheap.〜で売る sell at a sacrifice;→英和
sell dirt cheap.

捨印

すていん [0] 【捨(て)印】
証書などで,訂正の場合などを考えて欄外に念のために押しておく印。

捨去る

すてさ・る [3] 【捨(て)去る】 (動ラ五[四])
思い切りよく捨てて顧みない。「過去の栄光を―・る」
[可能] すてされる

捨命

しゃみょう [0] 【捨命】 (名)スル
〔仏〕 悟りのために命を捨てること。

捨坊主

すてぼうず 【捨(て)坊主】
生活に困ったりなどして世を捨てて坊主になった人。また,坊主をののしっていう語。「娘のきわに―/浮世草子・五人女 4」

捨城

すてじろ [0] 【捨(て)城】
守備する兵士のいない城。

捨場

すてば【捨場】
a dump(ing place).→英和

捨壕

すてぼり [0] 【捨(て)壕】
攻城軍の行動を妨害するために曲輪(クルワ)外に設けた壕。

捨売り

すてうり [0] 【捨(て)売り】 (名)スル
「投げ売り」に同じ。

捨売りする

すてうり【捨売りする】
⇒捨値.

捨太鼓

すてだいこ [3] 【捨(て)太鼓】
時刻を告げる太鼓を打つ前に,注意をひくため,定数のほかに打ち鳴らす太鼓の音。時の数には加えない。

捨女

すてじょ ステヂヨ 【捨女】
(1633-1698) 江戸前期の女流俳人。田(デン)氏。丹波の人。六歳で「雪の朝二の字二の字の下駄の跡」の句を詠んだという。のち剃髪して貞閑尼と号し,仏道に専心。

捨子

すてご【捨子】
a foundling;→英和
a deserted child.→英和
〜する desert a child.

捨子

すてご [0] 【捨(て)子・棄て子】
親が赤ん坊や幼児をひそかに捨てること。また,捨てられた子。

捨子偏

すてごへん [0] 【捨(て)子偏】
「こへん(子偏)」に同じ。

捨子石

すてごいし [3] 【捨(て)子石】
⇒漂石(ヒヨウセキ)

捨子花

すてごばな [3] 【捨(て)子花】
ヒガンバナの異名。

捨家

しゃけ [1] 【捨家】
家を出て僧侶となること。捨身。出家。

捨小舟

すておぶね [3] 【捨(て)小舟】
乗る人もなく捨てられたままの舟。多くは頼る者のない寂しい身の上の比喩(ヒユ)に用いる。すてぶね。「憂きは流れの身は―/松の葉」

捨役

すてやく [0] 【捨(て)役】
歌舞伎で,実際には登場しないが,番付面に名だけ記された役。座元が身分だけ役者のときや,花形役者で役が少なく他との釣り合いがとれないときなどに用いられた。

捨所

すてどころ [0] 【捨(て)所】
捨てるのにふさわしい場所。「行水の―なき虫の声/鬼貫句選」

捨扇

すておうぎ [3] 【捨(て)扇】
秋になって不要になり,忘れられ置き捨てられている扇。秋扇。忘れ扇。[季]秋。

捨扶持

すてぶち [0] 【捨(て)扶持】
(1)役に立たない者に捨てるつもりで与える金品。
(2)江戸時代,老幼・婦女・不具者などを援助するために与えた,わずかな扶持米。

捨文

すてぶみ [0] 【捨(て)文】
(1)江戸時代,密告や訴えの趣旨を書き,評定所などの役所に投げ込んだ無署名の文書。
(2)通り一ぺんの,あいさつだけの手紙。「硯借りて,君方への―して/浮世草子・諸艶大鑑 2」

捨札

すてふだ [0] 【捨(て)札】
江戸時代,罪人を処刑する際,その氏名・年齢・罪状などをしるして街頭に立てた高札。刑の執行後も三〇日間そこに立てて置いた。

捨杯

すてさかずき [3] 【捨(て)杯】
乱れた酒席に放置された杯。「―を取あげ,…つげとてさし出しければ/浮世草子・懐硯 5」

捨柱

すてばしら [3] 【捨柱】
茶室や数寄屋風建築などで,張り出した庇(ヒサシ)の桁(ケタ)を受け,地面に達している柱。

捨歩

すてぶ [0] 【捨(て)歩】
江戸時代,検地の際,不良の土地の畝歩(セブ)を実際より減らすこと。込み歩(ブ)。

捨物

すてもの [0] 【捨(て)物】
投げ捨てたもの。捨てて顧みないもの。役に立たないもの。

捨石

すていし【捨石】
a sacrifice.→英和

捨石

すていし [0] 【捨(て)石】
(1)「景石(ケイセキ)」に同じ。
(2)土木工事の際,水底に基礎を作ったり,水勢を弱くしたりするために,水中に投げ入れる石。「―防波堤」
(3)囲碁で,より以上の利益を得るために作戦としてわざと相手に取らせる石。
(4)鉱石で,採鉱などの際に捨てられる石。
(5)現在の効果はないが,将来の利益を予想してする行為。

捨筆

すてふで [0] 【捨(て)筆】
正しい漢字の字画にはないが,筆法の最後に加える点のようなもの。「中」を「�」としたときの「,」など。

捨置く

すてお・く [3][0] 【捨(て)置く・棄て置く】 (動カ五[四])
捨てておく。ほうっておく。取り上げない。「進言を―・く」「むくろをば―・きたりければ/平家 11」
[可能] すておける

捨苗

すてなえ [0] 【捨(て)苗】
田植えが終わって余った苗。田の隅に植えておき,根付きの悪い苗に代えて用いる。

捨草

すてぐさ 【捨(て)草】
抜き捨てた草。無用のもののたとえ。「海人の―いたづらに/謡曲・松風」

捨訴

すてそ [0] 【捨(て)訴】
江戸時代,訴状を評定所などの役所の門前にひそかに置くこと。また,その訴状。捨て文。捨て訴状。

捨象

しゃしょう [0] 【捨象】 (名)スル
概念を抽象する際に,抽出された諸表象以外の表象を考察の対象から切り捨てること。
→抽象

捨身

しゃしん [0] 【捨身】
〔仏〕 仏法や他者救済などのために,自分の命をすてること。

捨身

すてみ [0] 【捨(て)身】
(1)身を捨てるような気持ちで,全力を出して事にあたること。「―の覚悟でぶつかる」
(2)身を捨てること。なげやり。やけっぱち。「―になる」

捨身になる

すてみ【捨身になる】
resort to one's last trick;get desperate.→英和
〜の desperate.

捨身供養

しゃしんくよう [4] 【捨身供養】
〔仏〕 修行・報恩のために,身を仏に捧げたり,飢えた獣に与えたりすること。

捨身往生

しゃしんおうじょう [4] 【捨身往生】
自ら,投身・入水(ジユスイ)などして,極楽浄土に往生を願うこと。

捨身成道

しゃしんじょうどう [4] 【捨身成道】
身を捨てて成仏得道すること。捨て身で悟りを得ること。

捨金

すてがね [0] 【捨(て)金】
(1)無駄に使って役に立っていない金。無駄金。死に金。すてきん。
(2)身請けなどをするときの内金。すてきん。「縫箔屋のおさつといへるを―百五十両/浮世草子・一代男 3」

捨金

すてきん [0] 【捨(て)金】
「すてがね(捨金)」に同じ。

捨鉢

すてばち [0] 【捨(て)鉢】 (名・形動)[文]ナリ
思うようにならないため,やけになる・こと(さま)。やけくそ。「―になる」「―な言動」

捨鉢になる

すてばち【捨鉢になる】
become desperate[reckless];be driven to despair.〜になって in desperation.

捨鐘

すてがね [0] 【捨(て)鐘】
(1)時刻を告げる鐘をつく前に,注意をひくために三度つき鳴らす鐘の音。時の数には数えない。
(2)定まった数の中にはいらないもの。余分のもの。余計者。「身は―とかねて思へど/徳和歌後万載集」

捨閉閣抛

しゃへいかくほう 【捨閉閣抛】
(1)〔仏〕 浄土門と正行をすすめ他の行を捨てよという法然の考えを日蓮が整理し,その考えを批判する際に用いた語。
(2)〔「捨閉閣抛」の四字がいずれも捨てる意であることから〕
「捨てる」の修飾語に用いる。「一切衆道の有難き道を―と捨つるはいかに/浮世草子・禁短気」

捨頭巾

すてずきん [3] 【捨(て)頭巾】
春になってかぶらなくなった防寒用の頭巾。[季]春。

捨駒

すてごま [0] 【捨(て)駒】
将棋で,有利に戦いを進めるため,相手が取るように打つ駒。

捩くる

ねじく・る ネヂ― [3] 【捩くる・捻くる】
■一■ (動ラ五[四])
ねじって回す。ひねくる。「ハンカチを―・る」「身を―・る」
■二■ (動ラ下二)
⇒ねじくれる

捩くれる

よじく・れる ヨヂ― 【捩くれる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 よぢく・る
〔近世江戸語〕
ねじれる。よじれる。また,ひねくれる。「―・れた挨拶をしなさらずと/洒落本・船頭部屋」

捩くれる

ねじく・れる ネヂ― [4] 【拗くれる・捩くれる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 ねぢく・る
(1)物の形がゆがんだり曲がったりする。ねじれる。「風で―・れた枝」
(2)心が素直でない。ひねくれる。ねじける。「性質が―・れている」

捩じり上げる

ねじりあ・げる ネヂリ― [5][0] 【捩じり上げる】 (動ガ下一)
「ねじあげる」に同じ。「相手の腕を―・げる」

捩じる

ね・じる ネヂル [2] 【捩じる・捻じる・拗じる】 (動ザ上一)[文]ダ上二 ね・づ
(1)「捩(ネジ)る(五段活用){■一■(1)}」に同じ。現代語では,「ねじ切る」「ねじこむ」「ねじ曲げる」など,主として複合語の中で用いられる。「雁の頸を―・ぢて殺して/今昔 10」
(2)「捩(ネジ)れる」に同じ。「柱ガ―・ヂタ/日葡」

捩じ上げる

ねじあ・げる ネヂ― [4][0] 【捩じ上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 ねぢあ・ぐ
ひねりながら上へあげる。強くねじる。「腕を―・げる」

捩じ付ける

ねじつ・ける ネヂ― [4] 【捩じ付ける・捻じ付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ねぢつ・く
ねじって押しつける。むりやり押しつける。「女から身を―・けるやうにされて/煤煙(草平)」

捩じ伏せる

ねじふせる【捩じ伏せる】
hold <a person> down;subdue.→英和

捩じ伏せる

ねじふ・せる ネヂ― [4][0] 【捩じ伏せる】 (動サ下一)[文]サ下二 ねぢふ・す
(1)腕などをつかんで倒し,押さえつける。「どろぼうを―・せた」
(2)強引なやり方で屈服させる。「反対意見を―・せる」

捩じ倒す

ねじたお・す ネヂタフス [4][0] 【捩じ倒す】 (動サ五[四])
ねじって倒す。ねじりたおす。

捩じ切る

ねじき・る ネヂ― [3][0] 【捩じ切る】 (動ラ五[四])
強くねじって切る。「針金を―・る」「―・るばかりに其髭(ソノヒゲ)を拈(ヒネ)り��て/金色夜叉(紅葉)」
[可能] ねじきれる

捩じ切る

ねじきる【捩じ切る】
twist off.

捩じ取る

ねじと・る ネヂ― [0][3] 【捩じ取る】 (動ラ五[四])
ねじってむりやりとる。もぎとる。「梯子を―・り力任せに敵の群れる只中へ投遣りつ/鉄仮面(涙香)」

捩じ合う

ねじあ・う ネヂアフ [0][3] 【捩じ合う】 (動ワ五[ハ四])
取っ組み合いをする。また,言い争う。「―・つた末は,悪かつた位言はせて/其面影(四迷)」

捩じ向く

ねじむ・く ネヂ― [0][3] 【捩じ向く】
■一■ (動カ五[四])
からだをねじって,その方向に向く。「後を―・けば宮と面(オモテ)を合せたり/金色夜叉(紅葉)」
■二■ (動カ下二)
⇒ねじむける

捩じ向ける

ねじむ・ける ネヂ― [0][4] 【捩じ向ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ねぢむ・く
ねじって,ある方向へ向かせる。「ぐいと顔を―・ける」「腰を掛けたなり椅子を―・け/社会百面相(魯庵)」

捩じ折る

ねじお・る ネヂヲル [3] 【捩じ折る】 (動ラ五[四])
ねじって折る。「木の枝を―・る」

捩じ折る

ねじおる【捩じ折る】
break[twist]off.

捩じ曲げる

ねじま・げる ネヂ― [0] 【捩じ曲げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 ねぢま・ぐ
ねじって曲げる。むりに曲げる。「針金を―・げる」「事実を―・げる」

捩じ曲げる

ねじまげる【捩じ曲げる】
twist.→英和

捩じ梅

ねじうめ ネヂ― [2] 【捩じ梅】
模様・家紋の一。梅の花びらを芯を中心に捩じったように重ねたもの。
→梅

捩じ込む

ねじこ・む ネヂ― [3][0] 【捩じ込む・捻じ込む】 (動マ五[四])
(1)ねじって中へ入れる。「木ねじを―・む」
(2)無理に入れる。強引に押し込む。「一万円札を無造作にズボンのポケットに―・む」「帽子を懐に―・んだ/俳諧師(虚子)」
(3)苦情を言いに押しかける。押しかけて行って強く抗議する。「ピアノの音がうるさい,と―・まれた」「新聞社に―・んで記事の訂正を求める」
[可能] ねじこめる

捩じ込む

ねじこむ【捩じ込む】
(1)[ねじを]screw in;thrust <a thing into> (押し込む).→英和
(2)[抗議]protest <to> .→英和

捩じ鉢巻き

ねじはちまき ネヂ― [4] 【捩じ鉢巻き】 (名)スル
「ねじりはちまき」に同じ。「―する男子のそばから/たけくらべ(一葉)」

捩じ開ける

ねじあ・ける ネヂ― [4][0] 【捩じ開ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ねぢあ・く
ねじってあける。こじあける。「ふたを―・ける」

捩じ開ける

ねじあける【捩じ開ける】
⇒こじ開ける.

捩ぢ上戸

ねじじょうご ネヂジヤウゴ 【捩ぢ上戸・拗ぢ上戸】
酒に酔うと,人にからむ癖。また,その癖のある人。「―句読のきれぬくだをまき/柳多留 35」

捩づ

ね・ず ネヅ 【捩づ・捻づ・拗づ】 (動ダ上二)
⇒ねじる(動ザ上一)

捩り

もじり【捩り】
parody.→英和
捩り歌[文]a parody.→英和

捩り

もじり モヂリ [3] 【捩り・錑り】
〔動詞「捩(モジ)る」の連用形から〕
(1)著名な文句などを変えて,滑稽な,または風刺的な言い回しにしたもの。
→パロディー
(2)言語遊戯の一。言葉の語句や音調を同音または音の近い他の語に言いかけること。地口・語呂などの類。
(3)雑俳で,笠付けの一。中七文字に掛詞的技巧を加え一句を仕立てる形式。「下手の的あたりにくいぞ置き火燵(ゴタツ)」の類。
(4)男性が和服の上に着る角袖の外套(ガイトウ)。
(5)「錑錐(モジギリ)」に同じ。《錑》
(6)袖搦(ガラ)みの別名。《錑》「手ん手に取り巻く鼻捻(ハナネジ)・突棒(ツクボウ)さすまた・―・琴柱(コトジ)/浄瑠璃・関八州繋馬」

捩り

ねじり ネヂリ [3] 【捩り】
(1)ねじること。
(2)桛糸(カセイト)をねじってひとくくりとしたもの。

捩り不動

よじりふどう ヨヂリ― [4] 【捩り不動】
背後の火炎がよじれている不動像。

捩り振り子

ねじりふりこ ネヂリ― [4] 【捩り振(り)子】
細い針金の上端を固定して鉛直につるし,下端に錘(オモリ)をつけ鉛直線を軸としてねじって放し,ねじれ振動を行わせる装置。その針金の剛性率を求めるのに使われる。ねじれ振り子。

捩り振子

ねじりふりこ ネヂリ― [4] 【捩り振(り)子】
細い針金の上端を固定して鉛直につるし,下端に錘(オモリ)をつけ鉛直線を軸としてねじって放し,ねじれ振動を行わせる装置。その針金の剛性率を求めるのに使われる。ねじれ振り子。

捩り捩り

すじりもじり スヂリモヂリ 【捩り捩り】 (副)
身をくねらせるさま。あちらこちらへ曲がりくねるさま。「酒の酔や―の千鳥足/貝おほひ」

捩り捩る

すじりもじ・る スヂリモヂル 【捩り捩る】 (動ラ四)
(1)身をさまざまにくねらせる。「翁のびあがりかがまりて,…,―・り,ゑい声を出して/宇治拾遺 1」
(2)あちこちへ曲がりくねる。「裏路畦路を―・りて藤井寺/浄瑠璃・冥途の飛脚(下)」

捩り秤

ねじりばかり ネヂリ― [4] 【捩り秤】
ねじれの角度が加わった偶力のモーメントの大きさに比例することを利用して,微小な力のモーメントの大きさを測定する装置。金属や石英の細い糸で物体をつるし,これに偶力が加わったときのねじれの角度を測る。

捩り袖

もじりそで モヂリ― [3] 【捩り袖】
筒袖の一種。袂(タモト)の部分を斜めに折り上げた袖。

捩り鉢巻き

ねじりはちまき ネヂリ― [5] 【捩り鉢巻き】 (名)スル
手ぬぐいをねじって頭に巻き,額の横で挟んでとめた鉢巻。ねじはちまき。「―した若い衆」

捩る

もじ・る モヂル [2] 【捩る】
■一■ (動ラ五[四])
(1)笑いや風刺のため,他の著名な文句などに似せて表現する。「『古今和歌集』を―・って『故混(ココン)馬鹿集』という」
(2)ねじる。よじる。「すじり―・り,えい声を出して/宇治拾遺 1」
[可能] もじれる
■二■ (動ラ下二)
⇒もじれる

捩る

もじる【捩る】
(make a) parody (of).→英和

捩る

よじ・る ヨヂル [2] 【捩る】
■一■ (動ラ五[四])
ひねり曲げる。ねじる。ひねる。「こよりを―・る」「身を―・って笑う」「縄ヲ―・ル/ヘボン」
[可能] よじれる
■二■ (動ラ下二)
⇒よじれる

捩る

すじ・る スヂル 【捩る】 (動ラ四)
身を曲げくねらせる。よじる。「肩ぬぎて,目もあてられず―・りたるを/徒然 175」

捩る

よじる【捩る】
⇒拗(ねじ)る.

捩る

ねじ・る ネヂル [2] 【捩る・捻る・拗る】
■一■ (動ラ五[四])
〔上二段動詞「捩(ネ)づ」の四段化。近世以降の語〕
(1)細長い物の両端を,互いに逆の方向に力を加えて回す。また,一方を押さえて他方に力を加えて回す。ひねり曲げる。「腕を―・る」「体を左右に―・る」
(2)栓などを右または左に回す。ひねる。「ガス栓を―・る」
[可能] ねじれる
■二■ (動ラ下二)
⇒ねじれる

捩る

ねじる【捩る】
twist;→英和
screw (ねじを);→英和
distort (ゆがめる).→英和
栓を捩じって水を出す(止める) turn on (off) the faucet.→英和

捩れ

ねじれ ネヂレ [3] 【捩れ・捻れ・拗れ】
(1)ねじれること。また,ねじれたもの。「綱の―を直す」
(2)〔物〕 一端を固定した柱状の物体に,中心軸を軸とする偶力が加えられたとき,その物体に起こる変形。

捩れ

よじれ ヨヂレ [3] 【捩れ】
よじれること。ねじれ。

捩れの位置

ねじれのいち ネヂレ―ヰチ 【捩れの位置】
〔数〕 空間の二直線が同一平面上にないこと。

捩れる

ねじ・れる ネヂレル [3] 【捩れる・捻れる・拗れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 ねぢ・る
(1)ねじった状態になる。「ネクタイが―・れている」
(2)人の心が素直でなくなる。ひねくれる。ねじける。「―・れた根性」
(3)筋の通らない状態になる。「文脈が―・れている」

捩れる

もじ・れる モヂレル 【捩れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 もぢ・る
〔中世・近世語〕
ねじれる。よじれる。「十二筋の縄たて横に―・れて/三冊子」

捩れる

よじ・れる ヨヂレル [3] 【捩れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 よぢ・る
ねじれ曲がる。ねじれる。「帯が―・れる」「腹の皮が―・れる」

捩れ振り子

ねじれふりこ ネヂレ― [4] 【捩れ振(り)子】
⇒捩り振り子

捩れ振子

ねじれふりこ ネヂレ― [4] 【捩れ振(り)子】
⇒捩り振り子

捩れ秤

ねじればかり ネヂレ― [4] 【捩れ秤】
⇒捩り秤

捩れ錐

ねじれぎり ネヂレ― [3] 【捩れ錐】
⇒ツイスト-ドリル

捩子

ねじ ネヂ [1] 【螺子・捻子・捩子】
〔上一段動詞「捩(ネ)じる」の連用形から〕
(1)物をしめつけて固定したりするのに使う機械部品。円柱の側面に螺旋(ラセン)状に一本あるいは数本の溝を刻んだ雄ねじと,それがちょうどはまるように,円筒状の穴の内面に溝を刻んだ雌ねじとがある。また,円錐の側面に溝を刻んだものもある。
(2)時計などのぜんまいを巻く装置。また,そのぜんまい。

捩子

ねじ【捩子】
a screw.→英和
〜で締める screw up[down].〜釘 a screw.→英和

捩子回し

ねじまわし【捩子回し】
a screwdriver.→英和

捩摺

もじずり モヂ― [2][0] 【捩摺】
(1)ネジバナの別名。捩摺草(モジズリソウ)とも。[季]夏。
(2)「忍ぶ摺(ズ)り」に同じ。

捩木

ねじき ネヂ― [0] 【捩木】
ツツジ科の落葉小高木。山中に自生。幹はよくねじれる。葉は卵形。六,七月,前年の枝から総状花序を出し,壺(ツボ)状の白花が一列に下を向いてつく。蒴果(サクカ)は扁球形。カシオシミ。

捩花

ねじばな ネヂ― [0] 【捩花】
ラン科の多年草。原野や芝生地などに多い。葉は披針形。五,六月ごろ,約15センチメートルの花茎を出し,淡紅色の小花を螺旋(ラセン)状に密生する。モジズリ。モジバナ。ネジレバナ。[季]夏。
捩花[図]

捩菖蒲

ねじあやめ ネヂ― [3] 【捩菖蒲】
アヤメ科の多年草。中国・朝鮮原産。日本では観賞用に栽培。葉は太い根茎上に左右二列につき,線形で,よじれる。春,花茎を立てて,香りのある淡青紫色の花を開く。馬藺(バリン)。[季]春。

捩貝

ねじがい ネヂガヒ [2] 【捩貝】
海産の巻貝。殻は高い円錐形で,殻高約3センチメートル。殻表は白色で溝に沿って黒褐色の帯があり,表面に板状のうねが縦走する。イソギンチャクの体液を吸う。房総半島以南に分布。

捩金

ねじがね ネヂ― 【捩金】
(1)ねじ曲がった鉄。[日葡]
(2)長方形を中央で一回ねじった形をした駄菓子。「お市や―を借りて食ふぢやあねえか/滑稽本・浮世床(初)」

捫ふ

もじ・う モヂフ 【捫ふ】 (動ハ下二)
ねじる。よじる。「腰に至る時は則ち腰を―・ふ/日本書紀(神代下訓)」

据う

す・う 【据う】 (動ワ下二)
⇒すえる(据)

据える

すえる【据える】
place;→英和
lay;→英和
set.→英和
腹を〜 make up one's mind.目を〜 stare <at> .→英和
⇒据え付ける.

据える

す・える スヱル [0] 【据える】 (動ア下一)[文]ワ下二 す・う
(1)
 (ア)位置を決めて物を,容易には動かないようにしっかりと置く。「プレス機を工場に―・える」「庭に庭石を―・える」
 (イ)物をある場所に一時的にきちんと置く。「テレビカメラを―・えて待つ」「膳を―・える」
(2)人を重要な地位などにつかせる。「会長に―・える」
(3)動かさないでそこにとどめる。「目を―・える」「この土地に腰を―・えるつもりだ」
(4)気持ちを動じないものにする。「性根(シヨウネ)を―・える」「腹を―・えかねて抗議する」
(5)灸(キユウ)をする。「足に灸を―・える」
(6)ある場所に構築物などを設置する。もうける。「御桟敷の前に陣屋―・ゑさせ給へる/枕草子 278」
(7)(人を)ある場所にいさせる。また妻として住まわせる。「かぐや姫―・ゑむには,例のやうには見にくし/竹取」
(8)(鳥を)止まらせる。「とぐら結ひ―・ゑてそ我(ア)が飼ふ真白斑(マシラフ)の鷹/万葉 4154」
(9)(印などを)押す。「足利殿自筆を執て判を―・ゑ給ひ/太平記 9」
〔中世以降ヤ行下二段にも用いられた〕
[慣用] 御輿(ミコシ)を―/腹に据えかねる

据え付け

すえつけ スヱ― [0] 【据(え)付け】
物をすえつけること。また,すえつけてあること。「―工事」「―の戸棚」

据え付ける

すえつける【据え付ける】
install;place <a thing> in position;set;→英和
fix.→英和

据え付ける

すえつ・ける スヱ― [4] 【据(え)付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 すゑつ・く
ある場所に物を置いて,動かないようにする。「新しい機械を―・ける」

据え炬燵

すえごたつ スヱ― [3] 【据え炬燵】
炉を切って据えつけたこたつ。切りごたつ。掘りごたつ。

据え物

すえもの スヱ― [0] 【据(え)物】
(1)装飾品として飾っておくもの。置き物。
(2)刀の切れ味をためすために,土壇(ドタン)に置いた死体。「ためし物をよく切る人にて,しかも上手なれば,既に―を切て/甲陽軍鑑(品四〇)」
(3)きまった宿で売春をする私娼(シシヨウ)。「―はその内へ客を取込み,外の出合にゆかず/浮世草子・一代女 6」

据え物宿

すえものやど スヱ― 【据(え)物宿】
住み込みの私娼(シシヨウ)を置いた宿。「身の置所なくて―に行きて/浮世草子・一代女 6」

据え石

すえいし スヱ― [0] 【据(え)石】
庭などに,庭石として置く石。

据え置き

すえおき スヱ― [0] 【据(え)置き】
(1)すえ付けて置くこと。
(2)そのままにしておくこと。「定価を―にする」
(3)貯金・債券などを,一定期間払い戻しや償還をしないでおくこと。「五年間―」

据え置く

すえお・く スヱ― [0][3] 【据(え)置く】 (動カ五[四])
(1)人や物を,一定の場所に置いておく。「巨砲―・くに恰好したる地と見へたり/月世界旅行(勤)」
(2)従来のままにして変更を加えないでおく。「料金を―・く」
(3)貯金・債権などを一定期間払い戻しや償還をしないでおく。
[可能] すえおける

据え置く

すえおく【据え置く】
leave <a thing> untouched;leave <a loan> unredeemed;freeze.→英和

据え膳

すえぜん スヱ― [2][0] 【据え膳】
(1)すぐ食べられるように用意された状態で前に出される食膳。
→上げ膳据え膳
(2)人を働かせておいて,自分はなにもしないこと。「水も汲まず,―で居て/滑稽本・浮世床(初)」
(3)女の方から男に言い寄ること。「―はおろか相模は送り膳/柳多留 82」

据え風呂

すえふろ スヱ― [0] 【据(え)風呂】
「すいふろ(水風呂)」に同じ。

据ゆ

す・ゆ 【据ゆ】 (動ヤ下二)
〔ワ行の下二段動詞「すう」をヤ行に活用させたもの。中世以降の語〕
すえる。「たかく大きに盛りたる物共持てきつつ―・ゆめり/宇治拾遺 9」「笠の緒付けかへて,三里に灸―・ゆるより/奥の細道」

据わる

すわ・る [0] 【座る・坐る・据わる】 (動ラ五[四])
(1)膝(ヒザ)を折り曲げたり,腰をかけたりして席につく。「畳に―・る」「いすに―・る」
(2)人がある位置・地位などにつく。「部長のポストに―・る」
(3)ぐらぐらしないで,安定する。《据》「腰が―・る」「赤ん坊の首が―・る」
(4)一か所に定まって動かなくなる。《据》「目が―・る」
(5)落ち着いて物に動じなくなる。《据》「肝の―・った人だ」「性根が―・る」
(6)船が座礁する。「フネガ―・ル/日葡」
(7)文字などがしっかりと書かれる。《据》「検閲の印(シルシ)の―・つた手紙/良人の自白(尚江)」「衣の端に金色の文字―・れり/謡曲・三輪」
(8)(膳(ゼン)などが)すえられる。《据》「ゼンヲ―・ル/日葡」
[可能] すわれる

据ゑ腰

すえごし スヱ― 【据ゑ腰】
歩くとき,腰を据えて上体をくずさない姿勢。また,その腰つき。「―蹴出しの道中/浮世草子・一代女 3」
〔もと遊女の歩き方,後に一般の女性もまねた〕

据付け

すえつけ【据付け】
fitting;→英和
equipment;→英和
installation.〜の fixed;→英和
stationary.→英和

据付け

すえつけ スヱ― [0] 【据(え)付け】
物をすえつけること。また,すえつけてあること。「―工事」「―の戸棚」

据付ける

すえつ・ける スヱ― [4] 【据(え)付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 すゑつ・く
ある場所に物を置いて,動かないようにする。「新しい機械を―・ける」

据拍子

すえびょうし スヱビヤウシ [3] 【据拍子】
能の足拍子の一。謡の切れ目に左,右と二つ踏んで区切りをつけるもの。

据物

すえもの スヱ― [0] 【据(え)物】
(1)装飾品として飾っておくもの。置き物。
(2)刀の切れ味をためすために,土壇(ドタン)に置いた死体。「ためし物をよく切る人にて,しかも上手なれば,既に―を切て/甲陽軍鑑(品四〇)」
(3)きまった宿で売春をする私娼(シシヨウ)。「―はその内へ客を取込み,外の出合にゆかず/浮世草子・一代女 6」

据物宿

すえものやど スヱ― 【据(え)物宿】
住み込みの私娼(シシヨウ)を置いた宿。「身の置所なくて―に行きて/浮世草子・一代女 6」

据石

すえいし スヱ― [0] 【据(え)石】
庭などに,庭石として置く石。

据破風

すえはふ スヱ― [3] 【据破風】
⇒千鳥破風(チドリハフ)

据置き

すえおき スヱ― [0] 【据(え)置き】
(1)すえ付けて置くこと。
(2)そのままにしておくこと。「定価を―にする」
(3)貯金・債券などを,一定期間払い戻しや償還をしないでおくこと。「五年間―」

据置く

すえお・く スヱ― [0][3] 【据(え)置く】 (動カ五[四])
(1)人や物を,一定の場所に置いておく。「巨砲―・くに恰好したる地と見へたり/月世界旅行(勤)」
(2)従来のままにして変更を加えないでおく。「料金を―・く」
(3)貯金・債権などを一定期間払い戻しや償還をしないでおく。
[可能] すえおける

据置の

すえおき【据置の】
unredeemable;unredeemed;deferred.〜にする leave unredeemed.3年〜である be unredeemable for three years.‖据置貯金 a fixed deposit;deferred savings.

据金物

すえかなもの スヱ― [3] 【据金物・居文金物】
かざりにつける金具。甲冑(カツチユウ)などでいう。

据銃

きょじゅう [0] 【据銃】
射撃で,銃床を肩に当て,目標にねらいをつけて銃を構えること。

据風呂

すえふろ スヱ― [0] 【据(え)風呂】
「すいふろ(水風呂)」に同じ。

捲き上げ

まきあげ [0] 【巻(き)上げ・巻(き)揚げ・捲き上げ】
巻き上げること。

捲き線

まきせん [0] 【巻(き)線・捲き線】
コイル。「―抵抗器」

捲き落し

まきおとし [0] 【巻き落(と)し・捲き落(と)し】
相撲の決まり手の一。差し手で相手の体を抱えて巻き込み,突き落とすようにして自分の横にひねり倒す技。

捲き落とし

まきおとし [0] 【巻き落(と)し・捲き落(と)し】
相撲の決まり手の一。差し手で相手の体を抱えて巻き込み,突き落とすようにして自分の横にひねり倒す技。

捲き起こる

まきおこ・る [4] 【巻(き)起こる・捲き起こる】 (動ラ五[四])
多くのものを巻き込むかたちで,急に物事が盛んになる。「ブームが―・る」

捲き雲

まきぐも [0][3] 【巻(き)雲・捲き雲】
⇒けんうん(巻雲)

捲く

ま・く [0] 【巻く・捲く】 (動カ五[四])
□一□(他動詞)
(1)物のまわりにひも状・帯状の物を回らせる。からみつける。「腕に包帯を―・く」「首にマフラーを―・く」「世の人なれば手に―・きかたし/万葉 729」
(2)ひも状・帯状の物を,一方の端が内側になるように,ぐるぐる丸める。「卒業証書を―・いて筒に入れる」「毛糸を玉に―・く」
(3)ぜんまいのねじを回転させて,固く締まった状態にする。「時計のねじを―・く」
(4)それ自体の形状を円環形または螺旋(ラセン)形にする。「とぐろを―・いた蛇」「川の水が渦を―・いて流れる」
(5)物のまわりを取り囲む。包囲する。「霧に―・かれる」「遠巻きに―・く」「御所を―・きて火をかけてけり/愚管 5」
(6)登山で,急な斜面や危険な所をさけて,山腹を迂回して登る。「滝を―・いて尾根に出る」
(7)それ自体に取り付けた綱を引いて上げる。巻き上げる。特に江戸時代の大型の和船で,轆轤(ロクロ)に帆綱をからませて帆を上げる。「イカリヲ―・ク/ヘボン」
(8)数人(個人の場合もある)で連歌・連句の一巻を付け進む。「百韻を―・く」
(9)「撒く{(3)}」に同じ。
□二□(自動詞)
(1)螺旋(ラセン)状になる。渦状になる。「頭のつむじが右に―・いている」「流れやらでつたの細江に―・く水は/聞書集」
(2)息がはずむ。「イキガ―・ク/日葡」
[可能] まける
[慣用] 管を―・煙(ケム)に―・舌を―・尻尾(シツポ)を―・塒(トグロ )を―・旗を―/長い物には巻かれろ

捲し上げる

まくしあ・げる [5] 【捲し上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 まくしあ・ぐ
まくりあげる。「両手で裾を―・げて/黴(秋声)」

捲し出す

まくしだ・す 【捲し出す】 (動サ四)
追い出す。「きやつを早う―・せ/浄瑠璃・ひらかな盛衰記」

捲し掛ける

まくしか・ける [5] 【捲し掛ける】 (動カ下一)[文]カ下二 まくしか・く
「まくしたてる(捲立)」に同じ。「雄弁滔々(トウトウ)―・けられちやあ困るて/不如帰(蘆花)」

捲し立てる

まくした・てる [5] 【捲し立てる】 (動タ下一)[文]タ下二 まくした・つ
言いたいことを一方的に言う。「早口で―・てる」

捲し立てる

まくしたてる【捲し立てる】
talk volubly;argue furiously.

捲り

めくり [0] 【捲り】
(1)めくること。めくるもの。「日―」
(2)寄席などで演者名を書いて舞台に下げておく紙。一人が終わるごとにめくって次の演者名を示す。
(3)「めくりカルタ」の略。

捲り

まくり [0] 【捲り】
(1)まくること。めくること。
(2)屏風や襖(フスマ)にはってあった書画をはがしたもの。また,表装せずにおいてある書画。

捲りカルタ

めくりカルタ [4] 【捲り―】
(1)四八枚の札を用いて,花合わせの八八と同様の方法でする競技。また,その賭博(トバク)。天明(1781-1789)の頃盛んに行われた。めくり札。
(2)花ガルタ。

捲り上げる

まくりあ・げる [5] 【捲り上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 まくりあ・ぐ
(1)まくって上に上げる。衣服の袖などをまくって上げる。「裾を―・げる」「ワイシャツの袖を―・げる」
(2)追い立てて上のほうへやる。「敵三千余騎を遥かの峰へ―・げ/太平記 14」

捲り手

まくりで 【捲り手】
腕まくり。「麻の衣の袖―して/浮世草子・織留 2」

捲り暦

めくりごよみ [4] 【捲り暦】
毎日一枚ずつめくる暦。日めくり。

捲り札

めくりふだ [3] 【捲り札】
(1)めくりカルタの別名。
(2)花ガルタやトランプで,場の中央に裏側を上にして積み重ねて置かれた札。

捲り立つ

まくりた・つ 【捲り立つ】 (動タ下二)
激しく追い立てる。「大太刀振つて,大勢を―・て―・て/歌舞伎・壬生大念仏」

捲り落とす

まくりおと・す 【捲り落とす】 (動サ四)
追い立てて落とす。「はるかの谷底へ―・しければ/常山紀談」

捲る

めくる【捲る】
turn over <the pages> ;turn up <a card> ;tear[strip]off (はぎとる);roll up <the sleeves> .

捲る

まくる【捲る】
turn[roll,tuck]up.腕を〜 turn up one's sleeves.

捲る

まく・る [0] 【捲る】
■一■ (動ラ五[四])
(1)端をまいて上げる。また,はぐ。「裾を―・る」「尻を―・る」「腕を―・る」「萩原新三郎の寐所(ネドコ)を―・り/怪談牡丹灯籠(円朝)」
(2)紙などを裏返す。めくる。「原書を―・つて照合しなどしていた/黴(秋声)」
(3)競輪で,追い上げて一気に追い抜く。
(4)追い散らす。追いまくる。「手崎を―・りて中を破(ワ)らんとするに/太平記 26」
(5)(動詞の連用形に付いて)むやみに…する。…しつづける。「書き―・る」「逃げ―・る」
(6)「する」をののしっていう語。「意地張つて大怪我―・らんより/浄瑠璃・嫗山姥」
[可能] まくれる
■二■ (動ラ下二)
⇒まくれる

捲る

めく・る [0] 【捲る】 (動ラ五[四])
〔「まくる(捲)」の転〕
(1)おおっているものを,はいだり,上げたりして下の物をあらわす。「暦を―・る」「布団を―・る」「ページを―・る」
(2)「めくりカルタ」をする。「今まで―・つてをりやした/洒落本・妓者呼子鳥」
[可能] めくれる

捲れる

まく・れる [0] 【捲れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 まく・る
端が巻かれたように上がる。めくれる。「裾が―・れる」

捲れる

めく・れる [0] 【捲れる】 (動ラ下一)
めくった状態になる。まくれる。「唇の―・れた男」「シャツの袖が―・れる」

捲土重来

けんどじゅうらい [1] 【捲土重来】
〔「けんどちょうらい」とも。杜牧「題烏江亭」「捲�土重来未�可�知」より〕
一度敗れたものが,再び勢力をもりかえして攻めてくること。一度失敗したものが非常な意気ごみでやり直すこと。「―を期す」

捲線

けんせん [0] 【捲線】
コイル。

捲縮

けんしゅく [0] 【捲縮・巻縮】
繊維がちぢれていること。また,そのちぢれ。

捲舌音

けんぜつおん [4] 【捲舌音】
⇒反(ソ)り舌音(ジタオン)

捷い

はしこ・い [3] 【捷い・敏捷い】 (形)[文]ク はしこ・し
動作がすばやい。機敏である。敏捷(ビンシヨウ)だ。はしっこい。「―・い子供」「智慧に―・き幸助を傍に寄び私(ヒソカ)に其の意見を聞くに/鉄仮面(涙香)」
[派生] ――さ(名)

捷い

はしっこ・い [4] 【捷い・敏捷い】 (形)
「捷(ハシコ)い」の転。「―・い子」
[派生] ――さ(名)

捷い

はしか・い 【捷い】 (形)[文]ク はしか・し
〔近世語〕
「はしこい(捷)」に同じ。「いかさま―・い所も有り/評判記・野郎にぎりこぶし」

捷し

と・し 【疾し・捷し】 (形ク)
〔「とし(利)」と同源〕
(1)進む度合が大きい。速い。「船―・く漕げ/土左」
(2)時期的に前だ。時間的に先である。早い。「春や―・き花や遅きと聞き分かむ鶯だにも鳴かずもあるかな/古今(春上)」

捷利

しょうり [1] シヨウ― 【勝利】 ・ セフ― 【捷利】 (名)スル
戦い・競技などに勝つこと。
⇔敗北
「―を収める」「戦いに―する」
(2)〔仏〕 すぐれた利益(リヤク)。「此の寺の霊験掲焉(ケチエン)にして―不思議なり/今昔 17」

捷報

しょうほう [0] シヨウ― 【勝報】 ・ セフ― 【捷報】
勝利の知らせ。

捷径

しょうけい セフ― [0] 【捷径】
(1)近道。早道。「林中の―」
(2)手っ取り早い方法。便宜的な方法。「合格の―」

捷水路

しょうすいろ セフ― [3] 【捷水路】
蛇行する河川の屈曲部を直線的に連絡するために開削した人工水路。洪水防止や土地利用を目的として行われる。

捷解新語

しょうかいしんご セフカイ― 【捷解新語】
朝鮮の日本語学習書。一〇巻。康遇聖著。1676年刊,成立はその約40年前。会話体・候文体の日本語にハングルで注音し,朝鮮語訳を付す。改訂を重ねた。

捷路

しょうろ セフ― [1] 【捷路】
ちかみち。はやみち。捷径。「―を貪りて,一道の渓流を徒渉し/日光山の奥(花袋)」

捷速

しょうそく セフ― [0] 【捷速】 (形動ナリ)
すばやいさま。「この道路は―ならず/西国立志編(正直)」

捺印

なついん [0] 【捺印】 (名)スル
印判を押すこと。また,その印判。押印。「署名―する」

捺印する

なついん【捺印する】
seal;→英和
put one's seal <on> .

捺染

おしぞめ [0] 【捺染(め)】
⇒なっせん(捺染)

捺染

なっせん [0] 【捺染】 (名)スル
染色法の一。染料を糊にまぜて布などに直接すり付けて染めるもの。特に,型紙を用いて染料をすり込み,模様を表すもの。更紗(サラサ)・友禅などに用いる。おしぞめ。なせん。プリント。

捺染め

おしぞめ [0] 【捺染(め)】
⇒なっせん(捺染)

捺筆

だっぴつ [0] 【捺筆】
書道で,筆法の一。右に向かって斜めに下がる筆の動き。

捻くり回す

ひねくりまわ・す [6][3][0] 【捻くり回す】 (動サ五[四])
「ひねりまわす」に同じ。「道具を―・す」「小理屈を―・す」

捻くる

ねじく・る ネヂ― [3] 【捩くる・捻くる】
■一■ (動ラ五[四])
ねじって回す。ひねくる。「ハンカチを―・る」「身を―・る」
■二■ (動ラ下二)
⇒ねじくれる

捻くる

ひねく・る [3] 【捻くる】 (動ラ五[四])
(1)指先でいじりまわして遊ぶ。手でいろいろひねりまわす。「機械のスイッチを―・る」
(2)いろいろな理屈をつけて,言ったり考えたりする。「理屈を―・る」
(3)俳句などをどうにかこうにかつくる。ひねる。「俳句を―・る」

捻くれる

ひねく・れる [4] 【捻くれる】 (動ラ下一)
(1)まがる。ゆがむ。「―・れた枝ぶり」
(2)性質が素直でなくねじけている。「―・れた考え方」

捻くれ者

ひねくれもの [0] 【捻くれ者】
性質が素直でない者。

捻じる

ね・じる ネヂル [2] 【捩じる・捻じる・拗じる】 (動ザ上一)[文]ダ上二 ね・づ
(1)「捩(ネジ)る(五段活用){■一■(1)}」に同じ。現代語では,「ねじ切る」「ねじこむ」「ねじ曲げる」など,主として複合語の中で用いられる。「雁の頸を―・ぢて殺して/今昔 10」
(2)「捩(ネジ)れる」に同じ。「柱ガ―・ヂタ/日葡」

捻じ付ける

ねじつ・ける ネヂ― [4] 【捩じ付ける・捻じ付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ねぢつ・く
ねじって押しつける。むりやり押しつける。「女から身を―・けるやうにされて/煤煙(草平)」

捻じ筆

ねじふで ネヂ― [2] 【捻じ筆】
蒔絵(マキエ)の線描き用の精巧な筆。ネズミの毛で作る。

捻じ袖

ねじそで ネヂ― [2] 【捻じ袖】
和服の袖形の一。袖付けから袖口に向かって狭くなった袖。袖下を三角に折り上げて仕立てる。主に仕事着に用いる。巻き袖。もじり袖。

捻じ込む

ねじこ・む ネヂ― [3][0] 【捩じ込む・捻じ込む】 (動マ五[四])
(1)ねじって中へ入れる。「木ねじを―・む」
(2)無理に入れる。強引に押し込む。「一万円札を無造作にズボンのポケットに―・む」「帽子を懐に―・んだ/俳諧師(虚子)」
(3)苦情を言いに押しかける。押しかけて行って強く抗議する。「ピアノの音がうるさい,と―・まれた」「新聞社に―・んで記事の訂正を求める」
[可能] ねじこめる

捻ず

ねん・ず 【捻ず・拈ず】 (動サ変)
ひねる。ひねって取る。「一枝の花を―・じ給ひしに/太平記 24」

捻ぢ切り

ねじきり ネヂ― 【捻ぢ切り】
近世,奴(ヤツコ)が短い法被(ハツピ)を着て尻端折(シリバシヨ)りをすること。「四人の奴紺看板―,柿の脚絆/歌舞伎・鴫立沢雪の対面」

捻づ

ね・ず ネヅ 【捩づ・捻づ・拗づ】 (動ダ上二)
⇒ねじる(動ザ上一)

捻り

ひねり【捻り(を加える)】
(give) a twist <to> .→英和

捻り

ひねり [3] 【捻り・拈り・撚り】
(1)ひねること。ねじること。「腰の―が大事だ」
(2)普通と少しちがうように,工夫したり趣向をこらしたりすること。「―のある問題」
(3)「捻り技」に同じ。
(4)野球で,投手が球を投げる時,手首をねじって球に特殊な回転を与えること。「―を加える」
(5)「おひねり」に同じ。
(6)綛(カセ)を集めてねじり一単位としたもの。ねじり。
(7)江戸時代,罪人を捕らえるときに用いた道具の一。袖搦(ソデガラ)みなどの類。

捻り元結

ひねりもとゆい [4] 【捻り元結】
裂いた紙をひねって,こよりのようにした元結。捻りもとい。

捻り出す

ひねりだ・す [4][0] 【捻り出す】 (動サ五[四])
(1)いろいろ工夫して,ようやく考え出す。「妙案を―・す」
(2)いろいろ工面して費用を作り出す。捻出する。「とぼしい給料から本代を―・す」
[可能] ひねりだせる

捻り回す

ひねりまわ・す [5] 【捻り回す】 (動サ五[四])
(1)指先であれこれひねってもてあそぶ。ひねくりまわす。「ライターを―・す」
(2)いろいろ工夫して趣向をこらす。ひねくりまわす。「文章を―・す」

捻り技

ひねりわざ [3][0] 【捻り技】
相撲で,相手を捻って倒す技。上手捻り・下手捻り・合掌捻り・頭捻(ズブネ)りなど。

捻り文

ひねりぶみ 【捻り文・拈り書】
(1)細く裁った数枚の紙に事を書き付け,折りひねって籤(クジ)とし,探り取って占うもの。もみくじ。「―を取りて謀反(ミカドカタブ)けむ事を卜ふ/日本書紀(斉明訓)」
(2)「立(タ)て文(ブミ)」に同じ。

捻り殺す

ひねりころ・す [0][5][2] 【捻り殺す】 (動サ五[四])
虫などを指先でひねって殺す。また,人を手間取らずに殺す。「ノミを―・す」
[可能] ひねりころせる

捻り潰す

ひねりつぶ・す [0][5][2] 【捻り潰す】 (動サ五[四])
指先でひねってつぶす。人を,簡単にやっつける。「にきびを―・す」
[可能] ひねりつぶせる

捻り袱紗

ひねりぶくさ [4] 【捻り袱紗・拈り帛紗】
ふくさをひねって袋の形にし,小銭などを入れるようにしたもの。ねじぶくさ。

捻り餅

ひねりもち [3] 【捻り餅】
(1)粳(ウルチ)米を蒸して手でひねってつくった餅。元来,清酒の醸造過程で原料米の蒸し加減をみるために,その一部をとり手でひねりつぶし餅状にしたもの。
(2)体の一部分を指でひねるのを餅をつくるのにたとえていう語。「あんばく者め,又―喰ひたいか/浄瑠璃・会稽山」

捻る

ねじ・る ネヂル [2] 【捩る・捻る・拗る】
■一■ (動ラ五[四])
〔上二段動詞「捩(ネ)づ」の四段化。近世以降の語〕
(1)細長い物の両端を,互いに逆の方向に力を加えて回す。また,一方を押さえて他方に力を加えて回す。ひねり曲げる。「腕を―・る」「体を左右に―・る」
(2)栓などを右または左に回す。ひねる。「ガス栓を―・る」
[可能] ねじれる
■二■ (動ラ下二)
⇒ねじれる

捻る

ひね・る [2] 【捻る・拈る・撚る】 (動ラ五[四])
(1)指先でつまんで回転させる。軽くねじる。「蛇口を―・る」「口髭(ヒゲ)を―・る」「銀煙管(ギンギセル)を―・りながら/社会百面相(魯庵)」
(2)体の一部をねじって回す。ねじって向きを変える。「体を―・って後ろを見る」「転んで足首を―・った(=捻挫(ネンザ)スル)」
(3)首を締めて殺す。「鶏(トリ)を―・る」
(4)手間どらずに簡単に相手をやっつける。「新人投手に―・られる」
(5)深く考える。
 (ア)考え出す。「小難かしい理窟を―・りさうな気色が見える/社会百面相(魯庵)」
 (イ)(「頭をひねる」の形で)良い考えを生み出そうと,一生懸命考える。知恵をしぼる。「頭を―・って考える」
 (ウ)(「首をひねる」の形で)問題が解決できずにあれこれ思案する。また,提出されたものが受け入れがたくて,どう処置したものかと思案する。首をかしげる。「専門家も首を―・っている問題」
(6)あれこれ考えて普通とは違う物にする。趣向をこらす。「―・った問題を作る」
(7)あれこれ考えて俳句などを作る。「一句―・る」
(8)つねる。「抓(ツ)みも―・らせ給へ/源氏(総角)」
(9)小銭を紙に包む。おひねりを作る。「幾らか紙に―・つて女中に遣つて置いて/雁(鴎外)」
[可能] ひねれる

捻る

ひねる【捻る】
(1) twist;→英和
twirl;→英和
pinch (つねる);→英和
[体を]bend (まげる);→英和
turn.→英和
(2)[負かす]defeat.→英和

捻れ

ねじれ ネヂレ [3] 【捩れ・捻れ・拗れ】
(1)ねじれること。また,ねじれたもの。「綱の―を直す」
(2)〔物〕 一端を固定した柱状の物体に,中心軸を軸とする偶力が加えられたとき,その物体に起こる変形。

捻れる

ねじ・れる ネヂレル [3] 【捩れる・捻れる・拗れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 ねぢ・る
(1)ねじった状態になる。「ネクタイが―・れている」
(2)人の心が素直でなくなる。ひねくれる。ねじける。「―・れた根性」
(3)筋の通らない状態になる。「文脈が―・れている」

捻出

ねんしゅつ [0] 【捻出・拈出】 (名)スル
(1)ひねり出すこと。苦心して考え出すこと。「妙案を―する」「軽快流暢の筆を以て日常の瑣事を―する/獺祭書屋俳話(子規)」
(2)無理算段して費用などをつくり出すこと。「費用を―する」

捻出する

ねんしゅつ【捻出する】
work out <a plan> ;raise <money> .→英和

捻子

ねじ ネヂ [1] 【螺子・捻子・捩子】
〔上一段動詞「捩(ネ)じる」の連用形から〕
(1)物をしめつけて固定したりするのに使う機械部品。円柱の側面に螺旋(ラセン)状に一本あるいは数本の溝を刻んだ雄ねじと,それがちょうどはまるように,円筒状の穴の内面に溝を刻んだ雌ねじとがある。また,円錐の側面に溝を刻んだものもある。
(2)時計などのぜんまいを巻く装置。また,そのぜんまい。

捻挫

ねんざ [0] 【捻挫】 (名)スル
手や足などの関節をくじくこと。関節に無理な力が加わって,はずれそうになるほど曲がり,関節包や靭帯(ジンタイ)が損傷された状態。

捻挫する

ねんざ【捻挫する】
sprain <one's ankle> .→英和

捻軍

ねんぐん [1][0] 【捻軍】
中国,清末の農民反乱軍。淮河(ワイガ)以北に分立していた遊侠の集団(捻子)が窮乏にあえぐ農民の参加を得て連合し,太平天国と協同作戦をとりつつ華北一帯を席巻(セツケン)した。1868年李鴻章(リコウシヨウ)の淮軍に討滅された。捻匪(ネンピ)。

捻転

ねんてん [0] 【捻転】 (名)スル
ねじれて向きが変わること。ねじって方向を変えること。「体を左に―する」「腸―」

捻頭

むぎかた 【麦形・捻頭】
小麦粉を練り,頭をねじった形に作った古代の菓子。[和名抄]

掃いて捨てるほど

掃いて捨てるほど
たくさんあってありふれていることのたとえ。「野球ファンなら―いる」

掃き

はき 【掃き】
〔動詞「掃く」の連用形から〕
遊里で,芸娼妓を一人に定めず成り行きまかせに揚げること。また,その客。「其―の予(オレ)がそちと斯う長う深逢(ツナガツテ)ゐるので/洒落本・南遊記」

掃き付け壁

はきつけかべ [4] 【掃(き)付け壁】
平らに塗った上に,モルタルを小ぼうきで掃きつけ,表面をざらざらにした壁。

掃き出し

はきだし [0] 【掃(き)出し】
(1)掃き出すこと。また,その所。「―口」
(2)「掃き出し窓」の略。

掃き出し窓

はきだしまど [5] 【掃(き)出し窓】
室内のごみを外に掃き出すために床(ユカ)に接して作られた小さな窓。掃き出し。地窓。

掃き出す

はきだ・す [3][0] 【掃(き)出す】 (動サ五[四])
ごみなどを掃いて外へ出す。「ごみを―・す」
[可能] はきだせる

掃き寄せる

はきよ・せる [0][4] 【掃(き)寄せる】 (動サ下一)[文]サ下二 はきよ・す
掃いて一か所に集める。「落ち葉を―・せる」

掃き手

はきて [3] 【掃(き)手】
相撲で,取組中に手が土俵の土に触れてしまうこと。負けとなる。

掃き捨てる

はきす・てる [0][4] 【掃(き)捨てる】 (動タ下一)[文]タ下二 はきす・つ
掃いて捨てる。「落ち葉を―・てる」

掃き掃除

はきそうじ [3] 【掃き掃除】
箒(ホウキ)で掃く掃除。

掃き掃除をする

はきそうじ【掃き掃除をする】
sweep and clean.

掃き清める

はききよ・める [5] 【掃(き)清める】 (動マ下一)[文]マ下二 はききよ・む
掃いてきれいにする。「境内を―・める」

掃き溜め

はきだめ【掃き溜め】
a dump heap;[ごみ箱] <米> an ashcan; <英> a dustbin.→英和

掃き溜め

はきだめ [0] 【掃き溜め】
(1)ごみを集めておく所。ごみすて場。
(2)種々雑多なものがはいりこんでいる所。

掃き立て

はきたて [0] 【掃(き)立て】
(1)掃除して,間がないこと。
(2)養蚕で,孵化(フカ)したばかりの毛蚕(ケゴ)を,羽箒(ハボウキ)などを使って集め,新しい蚕座(サンザ)に移し広げること。[季]春。

掃き落す

はきおと・す [0][4] 【掃き落(と)す】 (動サ五[四])
掃いて地面や床に落とす。「ごみを庭に―・す」
[可能] はきおとせる

掃き落とす

はきおと・す [0][4] 【掃き落(と)す】 (動サ五[四])
掃いて地面や床に落とす。「ごみを庭に―・す」
[可能] はきおとせる

掃き込み

はきこみ [0] 【掃(き)込み】
茶席で,客の前で炭をついだあと,羽箒(ハボウキ)で道具や畳を掃くこと。また,それに用いる羽箒。座掃き。

掃く

はく【掃く】
sweep[clean] <a room> .→英和

掃く

は・く [1] 【掃く】 (動カ五[四])
(1)ほうき・刷毛(ハケ)などで表面をさっとなでるようにして,塵(チリ)などを除く。また,掃除をする。「毎朝,道路を―・く」
(2)刷毛や筆でさっとなでて,色をつける。「紅を―・く」
(3)養蚕で,掃き立てをする。
(4)はらい除く。「まつろはぬ人をも和(ヤワ)し―・き清め/万葉 4465」
(5)遊里で,なじみにならずに,手当たり次第に芸娼妓を揚げる。「お客に一度でも―・かれた事はないわいな/歌舞伎・伊勢音頭」
[可能] はける

掃付け壁

はきつけかべ [4] 【掃(き)付け壁】
平らに塗った上に,モルタルを小ぼうきで掃きつけ,表面をざらざらにした壁。

掃出し

はきだし [0] 【掃(き)出し】
(1)掃き出すこと。また,その所。「―口」
(2)「掃き出し窓」の略。

掃出し窓

はきだしまど [5] 【掃(き)出し窓】
室内のごみを外に掃き出すために床(ユカ)に接して作られた小さな窓。掃き出し。地窓。

掃出す

はきだ・す [3][0] 【掃(き)出す】 (動サ五[四])
ごみなどを掃いて外へ出す。「ごみを―・す」
[可能] はきだせる

掃司

かにもりのつかさ 【掃部寮・掃司】
(1)「かもんりょう(掃部寮)」に同じ。
(2)「そうし(掃司)」に同じ。

掃司

そうし サウ― 【掃司】
律令制で,後宮十二司の一。宮中の営繕や掃除のことなどをつかさどる役所。かにもりのつかさ。かもんのつかさ。

掃墨

はいずみ [0] ハイ― 【掃墨】 ・ ハヒ― 【灰墨】
〔「掃(ハ)き墨」の転。「灰墨」は当て字〕
胡麻(ゴマ)油・菜種油などの油煙。また,これに膠(ニカワ)をまぜて墨にしたもの。眉墨・塗料・薬用にした。

掃寄せる

はきよ・せる [0][4] 【掃(き)寄せる】 (動サ下一)[文]サ下二 はきよ・す
掃いて一か所に集める。「落ち葉を―・せる」

掃射

そうしゃ サウ― [1][0] 【掃射】 (名)スル
機関銃などで,なぎ払うように左右に広い角度で,続けざまに弾丸を発射すること。「敵軍の潜む一帯を―する」「機銃―」

掃射する

そうしゃ【掃射する】
machine-gun;mow;→英和
sweep down;sweep with fire.

掃愁帚

そうしゅうそう サウシウサウ [0] 【掃愁帚】
〔胸中の愁いをはらうほうきの意〕
酒の異名。

掃手

はきて [3] 【掃(き)手】
相撲で,取組中に手が土俵の土に触れてしまうこと。負けとなる。

掃捨てる

はきす・てる [0][4] 【掃(き)捨てる】 (動タ下一)[文]タ下二 はきす・つ
掃いて捨てる。「落ち葉を―・てる」

掃攘

そうじょう サウジヤウ [0] 【掃攘】 (名)スル
はらいのぞくこと。特に幕末,外国を排撃すること。「天下の人民力を戮(アワ)せて夷狄を―せんと/近世紀聞(延房)」

掃海

そうかい サウ― [0] 【掃海】 (名)スル
機雷など海中の危険物を取り除いて,航路の安全をはかること。「湾内を―する」

掃海する

そうかい【掃海する】
sweep up mines;sweep the sea <for mines> .→英和
‖掃海作業 sweeping operations.掃海艇 a minesweeper.

掃海艇

そうかいてい サウ― [0] 【掃海艇】
敷設された機雷を取り除いて,船舶が安全に通れるようにすることを任務とする艦艇。

掃清める

はききよ・める [5] 【掃(き)清める】 (動マ下一)[文]マ下二 はききよ・む
掃いてきれいにする。「境内を―・める」

掃滅

そうめつ サウ― [0] 【掃滅・剿滅】 (名)スル
すっかりほろぼしてしまうこと。「残敵を―する」

掃立て

はきたて [0] 【掃(き)立て】
(1)掃除して,間がないこと。
(2)養蚕で,孵化(フカ)したばかりの毛蚕(ケゴ)を,羽箒(ハボウキ)などを使って集め,新しい蚕座(サンザ)に移し広げること。[季]春。

掃苔

そうたい サウ― [0] 【掃苔】
〔墓石の苔(コケ)を掃き清める意〕
墓参り。特に,盂蘭盆(ウラボン)の墓参をいう。墓掃除。[季]秋。

掃蕩

そうとう サウタウ [0] 【掃討・掃蕩】 (名)スル
敵などを平らげること。完全に除き去ること。「残敵―」「悪風を―する」

掃討

そうとう サウタウ [0] 【掃討・掃蕩】 (名)スル
敵などを平らげること。完全に除き去ること。「残敵―」「悪風を―する」

掃討する

そうとう【掃討する】
wipe[stamp]out;sweep away.掃討戦 a mop(ping)-up operation.

掃込み

はきこみ [0] 【掃(き)込み】
茶席で,客の前で炭をついだあと,羽箒(ハボウキ)で道具や畳を掃くこと。また,それに用いる羽箒。座掃き。

掃部

かもり 【掃部】
〔「かにもり」の転〕
「かもん(掃部)」に同じ。[色葉字類抄]

掃部

かんもり 【掃部】
〔「かにもり」の転〕
「かもんのつかさ(掃部司)」に同じ。「殿司,―の女官/紫式部日記」

掃部

かもん 【掃部】
「掃部司(カモンノツカサ)」に同じ。「堂上は―・とのもりの女孺(ニヨジユ)これを掃く/日中行事」

掃部

かにもり 【掃部】
「掃部寮(カニモリノツカサ)」の略。

掃部助

かもんのすけ 【掃部助】
掃部寮の次官。

掃部司

かもんのつかさ 【掃部司・掃部寮】
〔「かもりづかさ」「かにもりのつかさ」「かもんづかさ」「かんもりのつかさ」とも〕
(1)「かもんりょう(掃部寮)」に同じ。
(2)「掃司(ソウシ)」に同じ。
(3)斎宮十二司の一。職掌は{(1)}に準ずる。

掃部司

かもんづかさ 【掃部司・掃部寮】
(1)「かもんのつかさ(掃部司)」に同じ。
(2)「かもんりょう(掃部寮)」に同じ。

掃部司

かもりづかさ 【掃部司・掃部寮】
「かもんのつかさ(掃部司)」に同じ。

掃部寮

かもんづかさ 【掃部司・掃部寮】
(1)「かもんのつかさ(掃部司)」に同じ。
(2)「かもんりょう(掃部寮)」に同じ。

掃部寮

かもりづかさ 【掃部司・掃部寮】
「かもんのつかさ(掃部司)」に同じ。

掃部寮

かもんりょう [2] 【掃部寮】
律令制下,宮中の儀場の設営や清掃などを担当した役所。また,その職員。もと大蔵省に属する掃部司(カモンノツカサ)と宮内省に属する内掃部司(ウチノカモンノツカサ)とが合併して,掃部寮(カモンノツカサ)となり,宮内省に属した。かもんのつかさ。かもんづかさ。かにもりのつかさ。

掃部寮

かにもりのつかさ 【掃部寮・掃司】
(1)「かもんりょう(掃部寮)」に同じ。
(2)「そうし(掃司)」に同じ。

掃部寮

かもんのつかさ 【掃部司・掃部寮】
〔「かもりづかさ」「かにもりのつかさ」「かもんづかさ」「かんもりのつかさ」とも〕
(1)「かもんりょう(掃部寮)」に同じ。
(2)「掃司(ソウシ)」に同じ。
(3)斎宮十二司の一。職掌は{(1)}に準ずる。

掃部頭

かもんのかみ 【掃部頭】
掃部寮の長官。従五位下に相当。

掃除

そうじ サウヂ [0] 【掃除】 (名)スル
(1)掃いたりふいたりして,ごみや汚れをなくしてきれいにすること。「部屋を―する」「―機」
(2)害悪を除き去ること。「悪の温床を―する」
(3)便所の糞尿を汲み取ること。

掃除

そうじょ サウヂヨ [0] 【掃除】 (名)スル
「そうじ(掃除)」に同じ。「鎌倉以来の悪弊を―し/近世紀聞(延房)」

掃除する

そうじ【掃除する】
clean <a house> ;→英和
sweep[dust] <a room> .→英和
‖掃除機 a (vacuum) cleaner.

掃除魚

そうじうお サウヂウヲ [3] 【掃除魚】
大形の魚類の体表・口・えらなどに付着している寄生虫を食べる魚類。ホンソメワケベラなど熱帯のサンゴ礁に棲息する魚類に多い。

授かり物

さずかりもの【授かり物】
a <heavenly> gift;→英和
a godsend;→英和
a blessing.

授かり物

さずかりもの サヅカリ― [0][6] 【授かり物】
神仏などからたまわったもの。天から与えられたもの。「子供は天からの―だ」

授かる

さずか・る サヅカル [3] 【授かる】 (動ラ五[四])
(1)神仏や上位の人から,大切なものを与えられる。授けられる。「女の子を―・る」「爵位を―・る」
(2)学問や技術を師から与えられる。「秘伝を―・る」

授かる

さずかる【授かる】
be given[granted,accorded];be blessed[gifted] <with> .

授く

さず・く サヅク 【授く】 (動カ下二)
⇒さずける

授ける

さず・ける サヅケル [3] 【授ける】 (動カ下一)[文]カ下二 さづ・く
(1)神仏や上位者が下位の者に与える。「幸運を―・ける」「位を―・ける」「皇祖(スメロキ)の…―・け給へる…清きその名を/万葉 4465」
(2)(師が弟子に)伝え教える。伝授する。「秘伝を―・ける」「戒を―・ける」
(3)物を与える。渡す。「其の時に僧,一の鉢を以て恵鏡に―・けて言はく/今昔 6」
〔中古には主に漢文訓読系の文に用いられた〕

授ける

さずける【授ける】
(1)[与える]give;→英和
grant;→英和
confer.→英和
(2)[教える]teach;→英和
instruct.→英和

授け物

さずけもの サヅケ― [0] 【授け物】
神仏が授けるもの。授かり物。

授与

じゅよ【授与】
conferment;→英和
presentation;→英和
awarding.〜する confer <a degree on a person> ;→英和
award <a prize to a person> ;→英和
present <a person with a thing> .→英和

授与

じゅよ [1] 【授与】 (名)スル
物をさずけ与えること。「賞状を―する」

授乳

じゅにゅう [0] 【授乳】 (名)スル
乳児に乳を飲ませること。

授乳

じゅにゅう【授乳】
breast-feeding;suckling.〜する breast-feed;suckle;→英和
give the breast <to a baby> .→英和
‖授乳期《生・医》the lactation.

授乳期

じゅにゅうき [2] 【授乳期】
乳児に授乳する期間。生後約一年間。

授付

じゅふ [1] 【授付・授賦】 (名)スル
さずけわたすこと。付与。「人の性命たる天より―する者にして/新聞雑誌 43」

授任

じゅにん [0] 【授任】 (名)スル
役職に任ずること。任命。「政務の職官を―するに/明六雑誌 5」

授信

じゅしん [0] 【授信】
「与信」に同じ。

授刀

じゅとう 【授刀】
刀をさずけること。

授刀舎人寮

じゅとうとねりりょう [6] 【授刀舎人寮】
奈良時代,宮中警護をつかさどった官司。707年設置。一時中衛府に吸収されたが,759年授刀衛として復活。たちはきのとねりりょう。

授刀衛

じゅとうえい [2] 【授刀衛】
奈良時代,禁中の警護・行幸の警備にあたった令外の官。759年設置。のち近衛府と改称された。

授受

じゅじゅ【授受】
delivery.〜する give and receive.

授受

じゅじゅ [1] 【授受】 (名)スル
授けることと受けること。受け渡し。やりとり。「金銭の―はなかった」

授戒

じゅかい [0] 【授戒】 (名)スル
〔仏〕 修行者・信者としての守るべき戒を授けること。

授戒会

じゅかいえ [2] 【授戒会】
何人かに同時に授戒する法会。

授時暦

じゅじれき 【授時暦】
中国,元の郭守敬が編んだ暦。元代の1281年から88年間行われた。日本では渋川春海などにより研究され,貞享暦に反映された。

授業

じゅぎょう【授業】
teaching;→英和
instruction;→英和
school work;a lesson;→英和
a class;→英和
school <begins at 8> .→英和
〜がない We have[There is]no school.〜する teach;→英和
give lessons <to> .〜を受ける be taught;take a lesson <in> .‖授業中 during school hours[the lesson];in class.授業料 a school[tuition]fee;tuition.

授業

じゅぎょう [1] 【授業】 (名)スル
学校などで,学問などを教えること。「―を受ける」「講師として―する」

授業料

じゅぎょうりょう [2] 【授業料】
授業を受けるために納入する金。

授権

じゅけん [0] 【授権】 (名)スル
〔法〕 特定の人に一定の権限を与えること。

授権法

じゅけんほう [0] 【授権法】
議会が他の国家機関に対して立法権の一部を委任することを定める法律。特に広範な権限を包括的に委任する場合にこの名称が使われる。ナチス政権下の授権法(1933年)が典型例だが,日本の国家総動員法などもこの性格をもつ。

授権行為

じゅけんこうい [4] 【授権行為】
〔法〕 本人と代理人との間に代理権を生じさせる法律行為。委任その他,代理権授与の基礎となる行為と合体してなされるのが普通である。

授権資本

じゅけんしほん [4] 【授権資本】
株式会社の定款に定める発行予定の株式総数。その枠内であれば,必要に応じ取締役会の決定だけで新株を発行することができる。授権株式。

授爵

じゅしゃく [0] 【授爵】 (名)スル
爵位をさずかること。

授産

じゅさん [0] 【授産】
失業者・貧困者などに仕事を与え,生活をたすけること。

授産所

じゅさんじょ [0][4] 【授産所】
授産施設の通称。

授産施設

じゅさんしせつ [4] 【授産施設】
心身上の理由や世帯の事情により就業の困難な者に,就労や技能修得のための機会を与え,自立を助長することを目的とする施設。生活保護法・社会福祉事業法・身体障害者福祉法・精神薄弱者福祉法によるものがある。

授章

じゅしょう [0] 【授章】 (名)スル
勲章などをさずけること。

授粉

じゅふん [0] 【授粉】 (名)スル
⇒人工授粉(ジンコウジユフン)

授精

じゅせい [0] 【授精】 (名)スル
雌雄の配偶子を一つに結合させること。卵子に精子を合体させること。「人工―」

授精する

じゅせい【授精する】
fertilize;→英和
pollinate.→英和
人工授精 artificial fertilization.

授職灌頂

じゅしきかんじょう [4] 【授職灌頂】
⇒伝法灌頂(デンボウカンジヨウ)

授記

じゅき [1] 【授記】
〔仏〕 仏が弟子に対して成仏の予言をすること。

授賞

じゅしょう [0] 【授賞】 (名)スル
賞をさずけること。

授賞する

じゅしょう【授賞する】
award[give]a prize.→英和
‖授賞式 a prize-giving ceremony.

授賦

じゅふ [1] 【授付・授賦】 (名)スル
さずけわたすこと。付与。「人の性命たる天より―する者にして/新聞雑誌 43」

掉尾

ちょうび テウ― [1] 【掉尾】
〔尾をふる意〕
物事・文章などの終わりになって勢いを奮うこと。また,終わりごろ。最後。「―を飾る」
〔「とうび」は慣用読み〕

掉尾

とうび タウ― [1] 【掉尾】
〔「ちょうび(掉尾)」の慣用読み〕
事の終わり。「今シーズンの―を飾る熱戦」

掉尾

たくび 【掉尾】
「ちょうび(掉尾)」の誤読。

たなごころ【掌】
⇒手(のひら).

たなうら 【掌】
〔手の裏の意〕
てのひら。たなごころ。「手足の爪先・―にいたるまで/平家 5」

たなごころ [3][0] 【掌】
〔手の心の意〕
てのひら。

てのひら【掌】
⇒手(のひら).〜を返すように ⇒手の裏.

てのひら [2][1] 【掌・手のひら】
手首から先の,握った時に内側になる面。たなごころ。

掌る

つかさど・る [4] 【司る・掌る】 (動ラ五[四])
〔つかさ(官)を取るの意〕
(1)役目としてその仕事をする。担当する。「政務を―・る」
(2)生物の器官がその働きをする。「呼吸を―・る」
(3)国や人を支配する。管理する。「国ヲ―・ル/日葡」
[可能] つかさどれる

掌上

しょうじょう シヤウジヤウ [0] 【掌上】
てのひらの上。

掌中

しょうちゅう シヤウ― [0][1] 【掌中】
(1)てのひらの中。
(2)自分の勢力の及ぶ範囲。「勝利を―にする」「―におさめる」

掌中に

しょうちゅう【掌中に】
in one's hands.〜に陥る fall into a person's power.〜の玉 the apple of one's eye.

掌中の珠

しょうちゅうのたま シヤウ― 【掌中の珠】
手の中の珠。また,大事なものや,最愛の子のたとえ。「―を失う」

掌中暦

しょうちゅうれき シヤウチユウレキ 【掌中暦】
平安末期の百科全書。三善為康編。四巻のうち一巻が伝存。天文・歳時・地理などを分類解説。

掌侍

しょうじ シヤウ― [1] 【掌侍】
(1)律令制で,内侍司(ナイシノツカサ)の判官(ジヨウ)。ないしのじょう。
(2)明治以後,宮中の女官の階級の一。

掌侍

ないしのじょう 【掌侍】
内侍司の判官。定員四人で,平安中期以降その長を「勾当(コウトウノ)内侍」と呼ぶ。初め従七位相当,のち従五位相当。単に「ないし」と呼ぶことも多い。しょうじ。

掌典

しょうてん シヤウ― [0] 【掌典】
(1)典籍・儀式をつかさどること。
(2)宮内省式部職の職員。祭典の事をつかさどる。

掌大

しょうだい シヤウ― [0] 【掌大】
てのひらほどの大きさ。また,物・場所の小さいたとえ。「―な痕を印してゐる/日本北アルプス縦断記(烏水)」

掌客

しょうきゃく シヤウ― [0] 【掌客】
(1)中国,周代の官名。賓客の接待にあたった。
(2)奈良・平安時代,外国使節の接待にあたった臨時の職。

掌客使

しょうきゃくし シヤウ― [4][3] 【掌客使・請客使】
奈良・平安時代,大臣の大饗に出席する貴人を出迎え,その前駆をつとめた者。

掌握

しょうあく シヤウ― [0] 【掌握】 (名)スル
手の中におさめること。物事を意のままにすること。「人心を―する」

掌握する

しょうあく【掌握する】
hold;→英和
command;→英和
seize.→英和

掌状

しょうじょう シヤウジヤウ [0] 【掌状】
指を開いたてのひらのような形。

掌状脈

しょうじょうみゃく シヤウジヤウ― [3] 【掌状脈】
葉脈の一型。葉身の基部から数本の葉脈の太い支脈が掌状に出ているもの。ヤツデ・カエデなど。

掌状複葉

しょうじょうふくよう シヤウジヤウ―エフ [5] 【掌状複葉】
植物の複葉の一。葉柄の先端に数枚の小葉が放射状につき,てのひら形になっている葉。トチノキ・アケビなどの葉。掌状葉。

掌理

しょうり シヤウ― [1] 【掌理】 (名)スル
取り扱うこと。担当すること。「軍中糧食の事をも―せしなり/西国立志編(正直)」

掌璽官

しょうじかん シヤウジクワン [3] 【掌璽官】
天皇の印璽をつかさどった官職。内大臣に相当する。

掌管

しょうかん シヤウクワン [0] 【掌管】 (名)スル
つかさどること。監督しとり扱うこと。管掌。「財務を―する」

掌篇

しょうへん シヤウ― [0] 【掌編・掌篇】
ごく短い小説。

掌紋

しょうもん シヤウ― [0] 【掌紋】
てのひらに見られる細かな線状の紋理。手相をしめす太い線状のくぼみは含めない。

掌編

しょうへん シヤウ― [0] 【掌編・掌篇】
ごく短い小説。

掌編小説

しょうへんしょうせつ シヤウ―セウ― [5] 【掌編小説】
ごく短い小説。掌編。

掌裡

しょうり シヤウ― [1] 【掌裡】
手のひらの中。掌中。

掌記

しょうき シヤウ― [1] 【掌記】
(1)書き役。書記。右筆(ユウヒツ)。
(2)明治初期に設けられた修史館の職員。群書の校録,図書の管理をつかさどった判任官。

掌蹠膿疱症

しょうせきのうほうしょう シヤウセキノウハウシヤウ [7] 【掌蹠膿疱症】
手のひらや足の裏に小水疱や膿疱ができる皮膚病。原因不明。水虫に似るが患部から菌は検出されない。

掌酒

さかびと 【酒人・掌酒】
神酒(ミキ)の醸造をつかさどる人。「高橋の邑の人活日(イケヒ)を以て大神の―とす/日本書紀(崇神訓注)」

掌骨

しょうこつ シヤウ― [1] 【掌骨】
手掌を構成する,八個の手根骨と五個の中手骨の総称。

掎角

きかく [0] 【掎角】
〔「掎」は鹿を捕らえるのに片足をつかむ意,「角」は角(ツノ)をとる意〕
(1)敵を前後から攻めること。
(2)両雄が相対して勢力を争うこと。「―の勢」

掏り替え

すりかえ [0] 【掏り替え】
すりかえること。「論理の―」

掏り替える

すりか・える [0][4][3] 【掏り替える】 (動ア下一)[文]ハ下二 すりか・ふ
わからないように巧みに別の物と取り替える。「箱の中身が―・えられていた」「答案を―・える」

掏り替る

すりかわ・る [0] 【掏り替(わ)る】 (動ラ五[四])
いつのまにか他のものにかわる。「偽物と―・っていた」

掏り替わる

すりかわ・る [0] 【掏り替(わ)る】 (動ラ五[四])
いつのまにか他のものにかわる。「偽物と―・っていた」

掏る

す・る [1] 【掏る】 (動ラ五[四])
人が身につけている金品を素早く盗み取る。「財布(サイフ)を―・られた」
[可能] すれる

掏る

する【掏る】
pick a person's pocket.掏られる have one's pocket picked.

掏児

すり [1] 【掏摸・掏児】
人込みなどで,他人が身につけている金品を巧みに盗み取ること。また,その人。巾着(キンチヤク)切り。ちぼ。

掏摸

すり【掏摸】
a pickpocket.→英和
〜にやられる have one's pocket picked.

掏摸

すり [1] 【掏摸・掏児】
人込みなどで,他人が身につけている金品を巧みに盗み取ること。また,その人。巾着(キンチヤク)切り。ちぼ。

排す

はい・す [1] 【排す】
■一■ (動サ五)
〔サ変動詞「排する」の五段化〕
「排する」に同じ。「異分子を―・す」
■二■ (動サ変)
⇒はいする

排する

はい・する [3] 【排する】 (動サ変)[文]サ変 はい・す
(1)しりぞける。押しのける。「万難を―・して決行する」「親類の異議のうるさいのを―・して/青年(鴎外)」
(2)手で押して開く。「先方(ムコウ)より戸を―・してすら��と出来れる/外科室(鏡花)」
(3)ならべる。排列する。「五十音順に―・する」

排する

はいする【排する】
[押しのける]push aside;[排除]reject;→英和
exclude.→英和
万難を排して at all costs.

排ガス

はいガス [0] 【排―】
「排気ガス」の略。「―規制」

排中

はいちゅう [0] 【排中】
中間を排除すること。

排中律

はいちゅうりつ [3] 【排中律】
〔論〕
〔principle of excluded middle〕
論理学の基本原理の一。「P∨−P」すなわち P であるか,または P でないかのいずれかであることを主張する論理法則。ある命題は真であるか偽であるかのいずれかであり,中間の可能性が排除されるところからこの名前がある。この論理は標準的な古典論理では成立するが,直観主義論理ではその一般的妥当性が否定される。伝統的論理学では,矛盾律・同一律とともに三大原理の一とされる。排中原理。排中法。
→思考の原理

排仏棄釈

はいぶつきしゃく [5][0] 【廃仏毀釈・排仏棄釈】
〔仏法を廃し,釈迦の教えを棄却する意〕
明治初年,祭政一致をスローガンとする政府の神道国教化政策・神仏分離政策によってひきおこされた仏教排斥運動。各地で仏堂・仏像・経文などが破棄された。

排他

はいた [0] 【排他】
他人を排斥すること。仲間以外の者を退けること。

排他的

はいたてき [0] 【排他的】 (形動)
自分や仲間以外の者を排斥する傾向のあるさま。「―な言動」「―な集団」

排他的

はいた【排他的】
exclusive.→英和

排他的経済水域

はいたてきけいざいすいいき [10] 【排他的経済水域】
沿岸から二〇〇海里内における水域。沿岸国に一切の漁業および鉱物資源に対する管轄や海洋汚染規制の権限を認める。経済水域。
→専管水域
→漁業水域

排他的論理和

はいたてきろんりわ [8] 【排他的論理和】
⇒エクスクルーシブ-オア

排便

はいべん [0] 【排便】 (名)スル
大便を体外に排出すること。大便をすること。

排便する

はいべん【排便する】
evacuate the bowels.

排出

はいしゅつ [0] 【排出】 (名)スル
(1)(内部の不用な物を)外へ出すこと。「汚水を―する」
(2)生物体が体内に生じた不用あるいは有害な物質を体外へ出すこと。排泄(ハイセツ)。

排出する

はいしゅつ【排出する】
discharge;→英和
let out;issue.→英和

排出器

はいしゅつき [4] 【排出器】
排出を営む器官。体内に生じた老廃物の排出とともに,水分の平衡維持や浸透圧調節をする役割も果たす。脊椎動物では腎臓がこれに当たる。ヒトでは泌尿器ともいう。排泄器。排出器官。

排出器系

はいしゅつきけい [0] 【排出器系】
排出器およびその付属器官の総称。哺乳類では腎臓・汗腺のほかに,腎臓に続く輸尿管・膀胱(ボウコウ)・尿道が含まれる。泌尿器系。

排出基準

はいしゅつきじゅん [5] 【排出基準】
事業所などが大気中に排出する有害物質の量に対する許容限度。大気汚染防止法で規定され,遵守が義務づけられる。

排出物

はいしゅつぶつ [4] 【排出物】
(1)生物体から排出される,不用あるいは有害な物質。アンモニア・尿素・尿酸など。また,大小便をいう。排泄(ハイセツ)物。
(2)工場などから排出された不用物質。

排列

はいれつ [0] 【配列・排列】 (名)スル
順序をきめてならべること。また,そのならび。「五十音順に―する」

排印

はいいん [0] 【排印】
活字を組んで印刷すること。

排印本

はいいんぼん [0] 【排印本】
活字本のこと。

排卵

はいらん [0] 【排卵】 (名)スル
卵巣の卵胞が破れて成熟した卵子が排出されること。動物によって異なるが,人間では約四週間に一回の周期で起こる。「―期」

排卵

はいらん【排卵】
ovulation.〜する ovulate.→英和

排卵誘発

はいらんゆうはつ [5] 【排卵誘発】
正常に排卵が行われないために不妊である場合などに,薬剤により人工的に排卵をおこさせること。「―剤」

排反事象

はいはんじしょう [5] 【排反事象】
一方が起これば他方は起こらないという関係にある二つの事柄や現象。

排外

はいがい [0] 【排外】
自己の属する集団外のもの,特に外国人や外国の文物・思想などを排斥すること。「―思想」

排外主義

はいがいしゅぎ [5] 【排外主義】
他民族・他国に対して,排斥的・敵対的態度をとること。ショービニスム。

排外的

はいがい【排外的】
anti-alien;chauvinistic.‖排外運動 an anti-alien movement.排外思想 chauvinism.

排尿

はいにょう【排尿】
《医》urination.〜する urinate.→英和

排尿

はいにょう [0] 【排尿】 (名)スル
尿を体外へ出すこと。小便をすること。

排律

はいりつ [0] 【排律】
中国の近体詩の一種。八句から成る律詩と区別して,一〇句,一二句,またはそれ以上の偶数句から成るものをいう。五言排律と七言排律とがある。長律。

排悶

はいもん [0] 【排悶】
心中の思いをはらすこと。「小説を読むは実に―の為なるべければ/小説神髄(逍遥)」

排撃

はいげき [0] 【排撃】 (名)スル
受け入れがたいとしりぞけて,非難・攻撃すること。

排撃する

はいげき【排撃する】
reject;→英和
denounce.→英和
⇒排斥.

排擠

はいせい [0] 【排擠】 (名)スル
人を押しのけたり,陥れたりすること。「文壇に生活するものの―・嫉妬の険しさを思ひ出して/疑惑(秋江)」

排斥

はいせき [0] 【排斥】 (名)スル
容認しがたいとして,拒みしりぞけること。「仲間から―する」「日貨―」

排斥

はいせき【排斥】
exclusion;→英和
boycott.→英和
〜する exclude;→英和
reject;→英和
boycott.→英和

排日

はいにち [0] 【排日】
外国人が日本人や日本国,また日本製品を排斥すること。

排日の

はいにち【排日の】
anti-Japanese.排日運動 an anti-Japanese movement.

排日運動

はいにちうんどう [5] 【排日運動】
(1)日本人や日本製品を排斥する運動。
(2)「抗日(コウニチ)運動」に同じ。

排棄

はいき [0][1] 【排棄】 (名)スル
おしのけ打ち捨てること。「金満家白井翁の首唱で直ちに―された/思出の記(蘆花)」

排毒散

はいどくさん [0] 【排毒散・敗毒散】
江戸時代に広く使われた風邪薬の名。「風邪を去る―/浮世草子・御前義経記」

排気

はいき [0] 【排気】 (名)スル
(1)内部の空気を外へ除き去ること。「ファンで―する」
(2)熱機関が,不要になったガスを外部に出すこと。また,そのガス。
⇔吸気
「―音」

排気

はいき【排気】
ventilation (通風);exhaust.→英和
‖排気ガス exhaust (gas[fumes]);car exhausts.排気管 an exhaust pipe.排気量 (engine) displacement.

排気ガス

はいきガス [4] 【排気―】
内燃機関などから不要なものとして排出される気体。多量の水蒸気や燃焼生成物,すす,その他の粉塵を含み,時として環境汚染の原因となる。排ガス。

排気ガス浄化装置

はいきガスじょうかそうち [9] 【排気―浄化装置】
排出ガスに含まれる大気汚染物質を無害なものに変えたり少なくするための装置の総称。触媒コンバーターほか各種の装置がある。

排気タービン

はいきタービン [4] 【排気―】
内燃機関の排気ガスを利用するタービン。
→ターボチャージャー

排気ブレーキ

はいきブレーキ [5] 【排気―】
ディーゼル-エンジンを積むトラックなどの補助ブレーキ装置。排気系に設けたバルブで排気ガスをせき止め,エンジン回転を妨げることで制動効果を得る。

排気坑

はいきこう [0][3] 【排気坑】
鉱山やトンネルで,坑内の汚れた空気を地上に排出する坑道。

排気弁

はいきべん [0][3] 【排気弁】
内燃機関で,排気を出すための弁。吸入・圧縮・膨張の際は閉じており,爆発終了後,カムの作用で開く。排出弁。

排気機

はいきき [3] 【排気機】
(1)エア-ポンプに同じ。
(2)蒸気機関で,復水器中の空気を排出する装置。
(3)鉱山・土木工事などで,ガス・空気の排出に用いる機械の総称。

排気管

はいきかん [0] 【排気管】
熱機関で,排気を出すための管。消音器を含めていうこともある。

排気量

はいきりょう [3] 【排気量】
内燃機関で,ピストンが最下の位置から最上の位置まで動いたときに押しのける気体の体積。

排気鐘

はいきしょう [0][3] 【排気鐘】
真空ポンプを備えた,ガラス製の釣り鐘状の器。中を真空にして実験などを行う。

排水

はいすい [0] 【排水】 (名)スル
(1)地表や地中,あるいは施設内などから過剰または不用な水を排除すること。「―管」
(2)植物が夜間,水孔などから水滴を体外へ出すこと。
(3)水に浮かんだ物体が,その水中に没している部分と同体積の水を外側におしのけること。

排水

はいすい【排水】
draining;drainage.→英和
〜が良い(悪い) (do not) drain well.〜する drain <land,water from land> ;→英和
displace (船が水を).→英和
‖排水管 a drainpipe.排水溝 a drain.排水工事 drainage works.排水量 displacement.

排水トン数

はいすいトンすう [5][7] 【排水―数】
船の重量を排水量で表したもの。英トンまたはメートルトンで表す。軍艦に用いる。
→トン(1)
 (エ)

排水ポンプ

はいすいポンプ [5] 【排水―】
水を排出するためのポンプ。

排水器

はいすいき [3] 【排水器】
排水に用いる器械。排水ポンプなど。

排水坑

はいすいこう [0][3] 【排水坑】
鉱山やトンネルで,湧出した水などを坑外に送り出す坑道。

排水基準

はいすいきじゅん [5] 【排水基準】
事業所などの排水に含まれる有害物質の量に対する許容限度。水質汚濁防止法で規定され,遵守が義務づけられる。

排水孔

はいすいこう [0][3] 【排水孔】
土留め擁壁(ヨウヘキ)の表面に設けた,その背面の水を浸出させるための穴。

排水権

はいすいけん [3] 【排水権】
自然に流れてくる水を隣地に排出することができる権利。民法上,認められている。

排水溝

はいすいこう [0][3] 【排水溝】
排水を流す目的で設けられた溝。

排水路

はいすいろ [3] 【排水路】
雨水・汚水などの排水のために設けた水路。

排水量

はいすいりょう [3] 【排水量】
船を水に浮かべたとき,船が押しのける水の量。その水の重さは船の重さに等しいので船の重量表示に用いられる。
→トン(1)
 (エ)

排泄

はいせつ【排泄】
excretion;discharge.→英和
〜する excrete;→英和
discharge.→英和
‖排泄物 excretions;discharges.

排泄

はいせつ [0] 【排泄】 (名)スル
「排出{(2)}」に同じ。「老廃物を尿として―する」

排泄器

はいせつき [4][3] 【排泄器】
「排出器」に同じ。

排泄物

はいせつぶつ [4] 【排泄物】
「排出物{(1)}」に同じ。

排液

はいえき [0] 【排液】
体腔に貯留した膿(ノウ)や胸水・腹水・髄液などの体液を排出させること。

排煙

はいえん [0] 【排煙】 (名)スル
(1)中にこもっている煙を外に出すこと。
(2)煙突などから出る煙。

排煙設備

はいえんせつび [5] 【排煙設備】
火災時,避難路確保のために煙を排気する装置。

排熱

はいねつ [0] 【廃熱・排熱】
別のある目的で使った熱の残り。余熱。また,目的とするものを得る過程で発生する熱。「―を利用した温水プール」

排球

はいきゅう [0] 【排球】
バレーボールのこと。

排簫

はいしょう [0] 【排簫】
中国の竹製縦笛。簫の一種で,長短複数の管を排列したもの(パンパイプ型)なのでこの名があり,各管の下端が閉じていて,指孔がない点でも洞簫と異なる。管数は一三〜二四。
→簫

排置

はいち [0][1] 【排置】 (名)スル
一定の順序にならべおくこと。排列。「多くの卓(テーブル)を―せしめ/緑簑談(南翠)」

排翅

パイチー [1] 【排翅】
〔中国語〕
⇒鱶(フカ)の鰭(ヒレ)

排膿

はいのう [0] 【排膿】 (名)スル
化膿した箇所を切開し膿(ウミ)を出すこと。

排菌

はいきん [0] 【排菌】
保菌者が,病原体を体外に排出すること。

排除

はいじょ【排除】
elimination;removal.→英和
〜する eliminate;→英和
remove.→英和

排除

はいじょ [1] 【排除】 (名)スル
おしのけてそこから除くこと。「障害を―する」「抵抗する者を―する」

排除原則

はいじょげんそく [4] 【排除原則】
対価を支払わない者は,財・サービスを利用(消費)することから排除されるという原則。公共財ではこの原則が成立しない。

排雪

はいせつ [0] 【排雪】 (名)スル
道路や門口などに降り積もった雪を取り除くこと。雪かき。除雪。「―車」

排骨

パイグー [3][1] 【排骨】
〔中国語〕
牛・豚・羊の骨付きばら肉。特に豚のものをさすことが多い。

わき [2] 【脇・腋・掖】
(1)胸の左右の側面の,腕が体から分かれ出るあたり。脇の下。「―に体温計をはさむ」
(2)衣服の袖から下の側面部分。「―のほころびをつくろう」
(3)(「傍」「側」とも書く)物のかたわら。横。そば。「先生の―にすわる」
(4)本筋をはずれた方。主要でない方。よその方。「話を―にそらす」「―の門」
(5)二の次。また,あと回し。「その件は―へおく」
(6)(普通「ワキ」と書く)能で,シテの相手役。亡霊や精霊がシテの場合,旅の僧であることが多い。
(7)平安時代,相撲で最上位である最手(ホテ)の次位の者。今の関脇にあたる。ほてわき。
(8)連歌・俳諧で,脇句のこと。「―を付ける」
(9)「脇語(ワキガタ)り」の略。

掖庭

えきてい [0] 【掖庭】
宮殿のわきにある建物。後宮。

掖門

わきもん [2] 【脇門・掖門】
大門の脇にある小さな門。

掖門

えきもん [0] 【掖門】
宮殿・神社・寺院などの主要な門のわきにある小さな門。旁門(ボウモン)。脇門。

掘っくり返す

ほっくりかえ・す [5][3] 【掘っくり返す】 (動サ五[四])
〔「ほりくりかえす」の転〕
掘り返す。ほじくり返す。

掘って聞く

掘って聞・く
しつこく聞く。根掘り葉掘り聞く。

掘っ建て

ほったて [0] 【掘っ立て・掘っ建て】
〔「ほりたて」の転〕
礎石を置かないで柱の根元を直接地面にうめこんで家を建てること。

掘っ建て小屋

ほったてごや [0] 【掘っ建て小屋】
柱を直接土中に埋めて建てた,急造の粗末な建物。

掘っ立て

ほったて [0] 【掘っ立て・掘っ建て】
〔「ほりたて」の転〕
礎石を置かないで柱の根元を直接地面にうめこんで家を建てること。

掘っ立て小屋

ほったてごや【掘っ立て小屋】
a hut;→英和
<米> a shack.→英和

掘り下げ

ほりさげ [0] 【掘(り)下げ】
掘り下げること。「問題点の―が足りない」「―が浅い」

掘り下げる

ほりさ・げる [4][0] 【掘(り)下げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 ほりさ・ぐ
(1)地面を深く掘る。「地下壕を深く―・げる」
(2)深く突っ込んで考える。深く究明する。「―・げて考える」

掘り下げる

ほりさげる【掘り下げる】
dig down;[問題を]probe <into> ;→英和
investigate.→英和

掘り井戸

ほりいど [3][0] 【掘(り)井戸】
地面を掘って作った井戸。

掘り出し物

ほりだしもの [0] 【掘(り)出し物】
偶然手に入れためずらしい品。安価で手に入れたもの。「骨董屋で―を見つける」

掘り出す

ほりだ・す [3][0] 【掘(り)出す】 (動サ五[四])
(1)地中に埋もれたものを掘って出す。「石を―・す」
(2)めずらしい品物を偶然手に入れる。貴重なものを特別に安い値段で買う。「古本屋で珍本を―・す」
[可能] ほりだせる

掘り出す

ほりだす【掘り出す】
dig out;excavate (発掘).→英和

掘り回らす

ほりめぐら・す [0][5] 【掘り回らす】 (動サ五[四])
(1)周囲を掘る。掘り回す。「空堀を―・す」
(2)そのあたり一帯を縦横に掘る。「地下に避難路を―・す」

掘り当てる

ほりあてる【掘り当てる】
strike;→英和
find.→英和

掘り当てる

ほりあ・てる [0][4] 【掘(り)当てる】 (動タ下一)[文]タ下二 ほりあ・つ
(1)掘って埋蔵物を探しあてる。「金鉱を―・てる」
(2)隠れていた貴重なものを探しあてる。「優秀な人材を―・てる」

掘り抜き

ほりぬき [0] 【掘(り)抜き】
「掘り抜き井戸」の略。

掘り抜き井戸

ほりぬきいど [5] 【掘(り)抜き井戸】
地下を深く掘って,地下水をわき出させた井戸。

掘り抜く

ほりぬく【掘り抜く】
bore.→英和

掘り抜く

ほりぬ・く [0][3] 【掘(り)抜く】 (動カ五[四])
深く掘って穴を作る。「四尺ばかりの深さに―・いて/草枕(漱石)」

掘り棒

ほりぼう [0] 【掘(り)棒】
根菜類を掘り出したり,雑穀類の種穴を掘る道具。細長い棒の一端を薄く平たくしたものが多く,最も古い農具とされる。

掘り炬燵

ほりごたつ [3] 【掘り炬燵】
床を切って炉を作り腰掛けるようにしてあたるこたつ。切りごたつ。据えごたつ。

掘り立て

ほりたて 【掘り立て】
ほったて。「―ノ家/日葡」

掘り立てる

ほりた・てる [0][4] 【掘(り)立てる】 (動タ下一)[文]タ下二 ほりた・つ
(1)盛んに掘る。「あちこちを―・てる」
(2)土を掘って柱などをたてる。また,植物などを,掘り移す。「―・てたる柱を,えいやえいやと引くに/太平記 14」

掘り起こす

ほりおこ・す [4][0] 【掘り起(こ)す】 (動サ五[四])
(1)掘って土を起こす。掘り返す。「畑を―・す」
(2)掘って地中にあるものをとり出す。掘り出す。「木の根を―・す」
(3)隠れていたり注目されていなかった物や事柄を見つけて表面に出す。「野に埋もれた人材を―・す」
[可能] ほりおこせる

掘り起こす

ほりおこす【掘り起こす】
dig[turn]up.

掘り起す

ほりおこ・す [4][0] 【掘り起(こ)す】 (動サ五[四])
(1)掘って土を起こす。掘り返す。「畑を―・す」
(2)掘って地中にあるものをとり出す。掘り出す。「木の根を―・す」
(3)隠れていたり注目されていなかった物や事柄を見つけて表面に出す。「野に埋もれた人材を―・す」
[可能] ほりおこせる

掘り込む

ほりこ・む [0][3] 【掘(り)込む】 (動マ五[四])
内側へ深く掘る。「砂浜を―・んで大型船が接岸できる港を作る」

掘り返す

ほりかえ・す [3][0] 【掘(り)返す】 (動サ五[四])
(1)土を掘って下の方の土を上に出す。「畑を―・す」
(2)一度掘ったところを再び掘る。いったん埋めたところをもう一度掘る。「道を―・す」「墓を―・す」
(3)一度決着のついた問題を再び取り上げる。「忘れられた事件を―・す」
[可能] ほりかえせる

掘り返す

ほりかえす【掘り返す】
dig up.

掘る

ほる【掘る】
dig;→英和
excavate;→英和
burrow;→英和
sink <a well> .→英和
トンネルを〜 make a tunnel <in,through> .→英和

掘る

ほ・る [1] 【掘る】
■一■ (動ラ五[四])
(1)土などを除いて穴を作る。「庭を―・る」「井戸を―・る」
(2)地面の下にあるものをさがして取りだす。「いもを―・る」
(3)植物を根ごと取り出す。「秋の草をも―・り移して/源氏(薄雲)」
〔「掘れる」に対する他動詞〕
[可能] ほれる
■二■ (動ラ下二)
⇒ほれる(掘)
[慣用] 墓穴を―

掘れる

ほ・れる [2] 【掘れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 ほ・る
雨などにうがたれて低くへこむ。また,そうして根などが露出する。「溝が―・れる」「古代稀なる洪水,岸根の松柳も―・れて/浮世草子・武家義理物語 3」
〔「掘る」に対する自動詞〕

掘下げ

ほりさげ [0] 【掘(り)下げ】
掘り下げること。「問題点の―が足りない」「―が浅い」

掘下げる

ほりさ・げる [4][0] 【掘(り)下げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 ほりさ・ぐ
(1)地面を深く掘る。「地下壕を深く―・げる」
(2)深く突っ込んで考える。深く究明する。「―・げて考える」

掘串

ふくし 【掘串】
竹や木で作った土を掘る道具。「籠(コ)もよみ籠持ち―もよみぶくし持ち/万葉 1」

掘井戸

ほりいど [3][0] 【掘(り)井戸】
地面を掘って作った井戸。

掘出し物

ほりだしもの【掘出し物(をする)】
(make) a find;→英和
(pick up) a bargain;→英和
(make) a good buy.

掘出し物

ほりだしもの [0] 【掘(り)出し物】
偶然手に入れためずらしい品。安価で手に入れたもの。「骨董屋で―を見つける」

掘出す

ほりだ・す [3][0] 【掘(り)出す】 (動サ五[四])
(1)地中に埋もれたものを掘って出す。「石を―・す」
(2)めずらしい品物を偶然手に入れる。貴重なものを特別に安い値段で買う。「古本屋で珍本を―・す」
[可能] ほりだせる

掘削

くっさく [0] 【掘削・掘鑿】 (名)スル
土地や岩石を掘りうがつこと。また,土砂・岩石を掘り取ること。

掘削する

くっさく【掘削する】
excavate.→英和
〜現場 an excavation site.

掘削機

くっさくき [4][3] 【掘削機】
土砂を掘り取る土木機械の総称。パワー-シャベルなどの建築土木機械のほか,浚渫(シユンセツ)用機械や鑿岩機などを含む。

掘割

ほりわり [0] 【掘割】
地面を掘って水を通した所。堀。

掘割

ほりわり【掘割】
a canal.→英和

掘当てる

ほりあ・てる [0][4] 【掘(り)当てる】 (動タ下一)[文]タ下二 ほりあ・つ
(1)掘って埋蔵物を探しあてる。「金鉱を―・てる」
(2)隠れていた貴重なものを探しあてる。「優秀な人材を―・てる」

掘抜き

ほりぬき [0] 【掘(り)抜き】
「掘り抜き井戸」の略。

掘抜き井戸

ほりぬきいど [5] 【掘(り)抜き井戸】
地下を深く掘って,地下水をわき出させた井戸。

掘抜き井戸

ほりぬきいど【掘抜き井戸】
an artesian well.

掘抜く

ほりぬ・く [0][3] 【掘(り)抜く】 (動カ五[四])
深く掘って穴を作る。「四尺ばかりの深さに―・いて/草枕(漱石)」

掘採

くっさい [0] 【掘採】 (名)スル
「採掘(サイクツ)」に同じ。

掘棒

ほりぼう [0] 【掘(り)棒】
根菜類を掘り出したり,雑穀類の種穴を掘る道具。細長い棒の一端を薄く平たくしたものが多く,最も古い農具とされる。

掘立てる

ほりた・てる [0][4] 【掘(り)立てる】 (動タ下一)[文]タ下二 ほりた・つ
(1)盛んに掘る。「あちこちを―・てる」
(2)土を掘って柱などをたてる。また,植物などを,掘り移す。「―・てたる柱を,えいやえいやと引くに/太平記 14」

掘足類

ほりあしるい [4] 【掘足類】
軟体動物門の一綱。細長い角笛状の殻をもち,長さ6.5〜12.5センチメートル。殻口から足を出して海底を掘り,砂中に斜めに立つ。雌雄異体。ツノガイが代表。くっそく類。

掘足類

くっそくるい [4] 【掘足類】
⇒ほりあしるい(掘足類)

掘込む

ほりこ・む [0][3] 【掘(り)込む】 (動マ五[四])
内側へ深く掘る。「砂浜を―・んで大型船が接岸できる港を作る」

掘返す

ほりかえ・す [3][0] 【掘(り)返す】 (動サ五[四])
(1)土を掘って下の方の土を上に出す。「畑を―・す」
(2)一度掘ったところを再び掘る。いったん埋めたところをもう一度掘る。「道を―・す」「墓を―・す」
(3)一度決着のついた問題を再び取り上げる。「忘れられた事件を―・す」
[可能] ほりかえせる

掘進

くっしん [0] 【掘進】 (名)スル
トンネルなどを掘って先へ進むこと。「両側から―する」「―機械」

掘鑿

くっさく [0] 【掘削・掘鑿】 (名)スル
土地や岩石を掘りうがつこと。また,土砂・岩石を掘り取ること。

かけ【掛】
credit.→英和
〜で買う(売る) buy (sell) on credit.→英和

−かけ【−掛】
(1) 帽子掛 a hatrack.→英和
(2) 吸い〜の巻タバコ a half-smoked cigarette.やり〜の仕事 an unfinished work.(3) percent <%> .→英和
⇒−掛(がけ).

がかり 【係・掛】
⇒かかり(係)(1)

掛かった

かかった 【掛かった】 (連語)
かかわりあう価値がある。下に打ち消しの語を伴って,「話にならない」の意を表す。「俄かに胴震ひしをつて,―様ぢやなかつたげな/歌舞伎・桑名屋徳蔵」

掛かって

かかって 【掛かって】 (連語)
(「かかって…にある」などの形で)「…にかかっている」を強調した語。もっぱら。ただもう。「勝敗は―この一戦にある」

掛かり

かかり [1] 【掛(か)り・懸(か)り】
〔動詞「かかる(掛)」の連用形から〕
(1)費用がかかること。出費。《掛》「―がかさむ」
(2)攻めること。特に囲碁で,隅を占めた相手の石を攻めるため自分の石を打つこと。《掛》「―の石」「高(タカ)―」
(3)落ちたり,すべったりしないようにこしらえたもの。また,釣り針の返し。「向う状(ザマ)に椅子の―に俯伏せになると/婦系図(鏡花)」
(4)(邦楽などで)本演奏の前に奏する部分。
(5)髪の垂れ下がったようす。「うちうつぶし給へる髪の―/源氏(宿木)」
(6)蹴鞠(ケマリ)をする庭の四隅に植えた木。正式には北東に桜,南東に柳,南西に楓(カエデ),北西に松を植える。
(7)かまえ。作り方。構造。「いづれも同じ局の―/浄瑠璃・油地獄(下)」
(8)世話になること。頼ること。また,頼る人。「主(シユウ)に―の身なれば/浮世草子・真実伊勢物語」
(9)(和歌・連歌・能楽などで)風情。趣。姿。風体。様子。感じ。「姿―まことにいつくしさたとへん方なし/御伽草子・文正」
→がかり(掛)

掛かり

がかり 【掛(か)り】 (接尾)
(1)人数・日数・時間などを表す語に付いて,ある事をするのに,それだけの数量を必要とすることの意を表す。「五人―で押す」「二日―で仕上げる」
(2)名詞に付いて,それと関係をもち,似ていることを表す。…じみている。「芝居―の言いぐさ」「謡(ウタイ)―」
(3)名詞に付いて,…に依存する,…に養われるの意を表す。「親―の身」
(4)動詞の連用形に付いて,
 (ア)…するついでの意を表す。「通り―に寄る」
 (イ)…した勢いの意を表す。「行き―上,そうなってしまった」

掛かりっ切り

かかりっきり [0] 【掛(か)りっ切り】
ある事のみをしてほかの事はしないこと。かかりきり。「子供の世話に―だ」

掛かり人

かかりびと 【掛かり人】
⇒かかりゅうど(掛人)

掛かり人

かかりうど 【掛かり人】
⇒かかりゅうど(掛人)

掛かり付け

かかりつけ [0] 【掛(か)り付け】
いつも診察してもらっていること。「―の医師」

掛かり切り

かかりきり [0] 【掛(か)り切り】
「かかりっきり」に同じ。

掛かり切る

かかりき・る [0][4] 【掛(か)り切る】 (動ラ五[四])
その事だけをする。「子供の世話に―・ってもいられない」

掛かり合い

かかりあい [0] 【掛(か)り合い】
(1)ある人・物事とつながりがあること。かかわりあい。関係。「私には何の―もないことだ」
(2)事件や他人のことで巻き添えにされること。かかわりあい。「―になるのはごめんだ」

掛かり合う

かかりあ・う [4] 【掛(か)り合う・係り合う】 (動ワ五[ハ四])
(1)かかわりあいをもつ。関係する。「つまらぬ事に―・って時間をつぶした」
(2)双方が攻撃しあう。

掛かり太鼓

かかりだいこ [4] 【掛(か)り太鼓】
昔,戦場で,進撃の合図に打ちならす太鼓。

掛かり子

かかりご [3] 【掛(か)り子】
〔「かかりっこ」とも〕
(1)他人の世話になっている子供。
(2)親が老後に扶養してもらう子供。あととり。嗣子(シシ)。

掛かり息子

かかりむすこ [4] 【掛(か)り息子】
「掛かり子{(2)}」に同じ。

掛かり所

かかりどころ 【掛(か)り所】
頼りとするところ。頼みどころ。「人に軽めあなづらるるに,―なき事になむ侍る/源氏(乙女)」

掛かり湯

かかりゆ [3] 【掛(か)り湯】
あがり湯。おか湯。

掛かり物

かかりもの 【掛かり物】
(1)目がくもってはっきり見えなくなる病気。翳(ヒ)。[和漢三才図会]
(2)租税。税金。
(3)出費。「さまざまの―を書き立て/浮世草子・禁短気」

掛かり稽古

かかりげいこ [4] 【掛(か)り稽古】
剣道で,打ち込む側と受ける側を固定して,打ち込む側が連続的に相手に打ちかかって行う稽古。

掛かり端

かかりば 【掛かり端】
女の髪の垂れかかったようす。かかり。「髪の―,いとをかしげなり/落窪 1」

掛かり者

かかりもの [0] 【掛かり者】
いそうろう。食客。かかりびと。

掛かり負け

かかりまけ [0] 【掛かり負け】
利益よりも出費の多いこと。入費倒れ。「―ガスル/ヘボン」

掛かる

かかる【掛かる】
(1) hang <on,from> ;→英和
be suspended <from> (ぶらさがる).
(2) catch <on a nail> ;→英和
be caught <in a net> (ひっかかる).
(3) take;→英和
require;→英和
cost (時間・金が);→英和
weigh (目方が).→英和
(4) begin;→英和
start (着手);→英和
be engaged in (従事).
(5) run;→英和
be on (上演).
(6) consult[see] <a doctor> (医者に).→英和
(7) attack;→英和
fall on (攻撃).
(8) be charged (負担・税).
(9) be splashed with (水).
気に〜 weigh on one's mind.

掛かる

かか・る [2] 【掛(か)る・懸(か)る】 (動ラ五[四])
❶物がほかの物に取り付けられたり,支えられたりしてそこにある。《懸・掛》
(1)上方に掲げられる。ぶらさがっている。「壁に絵が―・っている」「凧(タコ)が木の枝に―・る」「大きな看板が―・った店」「戸口に表札が―・っている」「のれんが―・っている」
(2)中空にある。「月が中天に―・る」「天の川が夜空に―・る」
(3)〔自在鉤にかけて火の上に置いたことから〕
鍋などが火の上にのせられている。「ガスコンロに鍋が―・っている」
(4)〔竿秤(サオバカリ)の鉤にかけて重さをはかることから〕
秤で重さが量られる。「重すぎてこの秤には―・らない」
(5)もたれる。よりかかる。「手すりに―・って休む」「もたれ―・る」「しなだれ―・る」「かきおこされて人に―・りてものす/蜻蛉(上)」
(6)仕組んだものに捕らえられる。「大きな魚が網に―・る」「わなに―・る」「計略に―・る」
(7)(「心にかかる」などの形で)心配になる。「子供のことが気に―・る」「心に―・る」
(8)戸などが開かないように,掛け金や鍵で固定されている。「ドアに鍵が―・っている」
❷物が上方に置かれる。《懸・掛》
(1)ある物がほかの物を覆うように置かれる。「雲が月に―・る」「霞が―・る」「カバーが―・った本」「ワックスが―・った床」
(2)液体や粉末が上方から注がれる。「水が―・る」「波しぶきが―・る」「雨が―・る」「ほこりが―・る」「ドレッシングの―・ったサラダ」
❸身に作用を受ける。《懸・掛》
(1)好ましくない作用を受ける。「あなたに迷惑が―・っては申し訳ない」
(2)疑いが向けられる。「 K 氏に嫌疑が―・る」
(3)期待が向けられる。「ひとり息子に期待が―・っている」
(4)
 (ア)他から言葉による働きかけを受ける。「『よう御両人』と声が―・る」「誘いが―・る」
 (イ)命令・指示が与えられる。「号令が―・る」「医者からストップが―・る」
(5)魔法・麻酔など特別な作用が及び,普通でない状態になる。「麻酔が―・っているので痛みを感じない」「暗示に―・りやすい人」
(6)(力が)加わる。「パイプに強い圧力が―・る」「右足に体重が―・る」「この電極には一〇〇ボルトの電圧が―・っている」
(7)道具を用いて表面に加工が施される。「木材にはきれいにかんなが―・っている」「アイロンの―・ったワイシャツ」「みがきの―・った丸太」
(8)課せられる。「給料には所得税が―・る」
❹ある物がほかの物に渡される。また,作用が一方から他方へ向かう。
(1)
 (ア)一方から他方へさし渡される。《懸・架》「谷につり橋が―・っている」「空に虹が―・る」
 (イ)糸・ひもなどの両端が結ばれて渡される。「鉄塔と鉄塔の間に高圧線が―・る」「クモの巣が―・る」
(2)電話で,ほかへの通話が行われる。《掛》「電話が―・ってくる」
(3)上に置かれる。手などがふれる。《掛・懸》「肩に手が―・る」「引き金に指が―・る」
❺取り扱われる。扱いを受ける。
(1)論議・審議の対象として取り上げられ,処理される。「例の件は今日の会議に―・る」「裁判に―・る」
(2)面倒をみてもらう。「子に―・ると云ふ日本特有の風習/半日(鴎外)」
(3)診察を受ける。治療を受ける。「医者に―・る」
(4)人に見られるようになる。「また来週お目に―・りましょう」「人目に―・る」
(5)傷つけられたり殺されたりいじめられたりする。「敵の手に―・る」「刃(ヤイバ)に―・る」「ひとの口に―・る(=ウワササレル)」「兵火に―・って焼失した」
(6)ある人の扱いを受ける。「孫に―・っては会長もただの甘いおじいさんだ」「彼の手に―・るとオンボロ車もピカピカになる」
❻機械・装置が起動された状態になる。機械が動く。「エンジンが―・る」「ラジオが―・る」「レコードが―・っている」「バッハの曲が―・っている」
❼(「繋る」とも書く)ひもなどでつなぎとめられる。
(1)ひもで縛られる。「縄が―・った俵」「水引の―・った品」「お縄に―・る」
(2)船が係留される。停泊する。「沖に船が―・っている」
❽建物が作られる。
(1)ある場所に仮設の建物が作られる。仮設される。「広場にサーカス小屋が―・る」
(2)芝居や興行などが行われる。「忠臣蔵が―・っている劇場」
❾あるものに託す。
(1)あることの賞として金品の渡されることが示される。《懸》「優勝者には一〇〇万円が―・っている」「懸賞が―・る」
(2)それによって物事が決まる。《懸》「甲子園の出場が―・った試合」
(3)ある契約がなされている。《掛》「この家には火災保険が―・っている」
❿その領域に至る。
(1)その場所に至る。「登りに―・る」「松林を過ぎると山道に―・る」
(2)その時期・時間に至る。「夜中まで―・ってやっと終わった」「追い込みに―・る」「冬に―・る」
(3)他の方へ及ぶ。「鼻に―・った声」
⓫関係がある。
(1)重大な関係がある。…に関する。《係》「傷害事件に―・る一件書類」「会社の運命に―・る秘密」
(2)携わる。かかずらう。《係》「公害防止に―・る行政組織が不十分だ」
(3)ある語句が,他の語句と文法関係や意味関係をもつ。《係・懸・掛》
⇔うける
「主語が述語に―・る」「下の句に掛け詞として―・っている」
⓬費用・労力・時間などを要する。費やされる。入用になる。「これを作るには金も時間も―・る」「修理するには一〇万円以上―・る」「手間が―・る」「暇が―・る」
⓭ある物に別の種類の物が混ざる。「赤みの―・った茶色」
⓮相手にして向かっていく。「やる気か。さあどこからでも―・ってこい」「…に食って―・る」「襲い―・る」
⓯交尾する。「近所の雄犬が―・る」
⓰着手・従事する。
(1)その作業をする。取り組む。《掛》「三人で―・ってやっと運べるほどの庭石」
(2)(動作性の名詞や動詞の連用形に助詞「に」の付いたものを受けて)その作業を始める。手をつける。着手する。《掛》「今日から印刷に―・る」「反対派を押さえに―・る」「ビラをはがしに―・る」
⓱(動詞の連用形に付く)
(1)もう少しでそうするところである。…しそうになる。「川でおぼれ―・った」「暮れ―・る」
⓲(動詞の連用形に助詞「て」の付いたものに付いて)…した態度で臨む。「子どもだと思ってばかにして―・る」「相手をなめて―・る」

(1)すがりつく。まつわる。「御指貫の裾に―・りてしたひ聞え給ふほどに/源氏(薄雲)」
(2)矢が的に当たる。「二つの矢どもの―・りてなむ/蜻蛉(中)」
(3)出会う。ぶつかる。「いかなる行きぶれに―・らせ給ふぞや/源氏(夕顔)」
(4)巻き添えになる。連座する。「この兄殿の御ののしりに―・りて/大鏡(道隆)」
〔「かける」に対する自動詞〕
[可能] かかれる
[慣用] 息が―・お座敷が―・嵩(カサ)に―・肩に―・口が―・声が―・手が―・手に―/箸(ハシ)にも棒にもかからない

掛く

か・く 【掛く・懸く・繋く】
■一■ (動カ四)
(1)かける。つなぐ。「馬にこそふもだし―・くもの/万葉 3886」
(2)構える。組む。編む。「八重の組垣―・かめども/日本書紀(武烈)」
(3)結ぶ。締める。「黒き色には赤き物をたふさきに―・き/宇治拾遺 1」
(4)賭けをする。「押し出して―・きたりければ,はやくかきおほせて/著聞 12」
■二■ (動カ下二)
⇒かける

掛け

かけ 【掛け】
■一■ [2] (名)
(1)「掛け売り」「掛け買い」の略。「―で買う」
(2)売り掛け金。また,買い掛け金。「―がたまる」
(3)卸値の定価に対する割合。
→がけ(掛)
(4)「かけそば」「かけうどん」の略。
(5)相撲の手。足をかけて攻める技の総称。「―投げ」「外(内)―(ガケ)」
(6)「打ち掛け」の略。
(7)帯の締めはじめる方の端。
(8)名詞の下に付いて,それを掛けておく物の意を表す。「帽子―」「衣紋―」
(9)何かに関連づけて,言葉に出して言うこと。「玉だすきに―のよろしく/万葉 5」
(10)計画。予定。たくらみ。「嫌なる物…―のある夜の長客人/仮名草子・犬枕」
■二■ (接尾)
(1)動詞の連用形に付いて,
 (ア)動作をし始めて,まだそれが中途であることを表す。「読み―の本」「書き―の手紙」
 (イ)動作が起ころうとする直前の状態であることを表す。「死に―」「つぶれ―」
(2)助数詞。和語の数詞に付いて,
 (ア)一人で担えるほどの物を数えるのに用いる。「きぬびつ,ふた―にてあるを/源氏(松風)」
 (イ)「懸け鯛(ダイ)」を数えるのに用いる。「角樽一荷に塩鯛一(ヒト)―/浮世草子・永代蔵 6」
→がけ(掛)

掛け

がけ 【掛け】 (接尾)
(1)名詞に付いて,それを身につけている意を表す。「ゆかた―」「けさ―」「たすき―」
(2)「心」あるいは「思い」などの語に付いて,心中にいつもいだいている意を表す。「心―」「思い―ない」
(3)「いのち」などの語に付いて,それを賭けることを表す。「命―」
(4)動詞の連用形に付いて,動作のついでである意を表す。「帰り―に寄る」「行き―の駄賃」
(5)人数を表す語に付いて,その人数だけ腰かけられることを表す。「三人―の椅子」
(6)助数詞。
 (ア)漢語の数詞に付いて,その数の割合であることを表す。「定価の八―」
 (イ)和語の数詞に付いて,その数だけの倍数であることを表す。「二つ―」
 (ウ)和語の数詞に付いて,指一本の幅を単位とした長さを表す。矢の長さをはかるのに用いる。ふせ。「三人張に十三束三つ―/義経記 4」

掛けず

かけず 【掛けず】 (副)
問題にもされないで。簡単に。「―けおさるるこそ,本意なきわざなれ/徒然 1」

掛けて

かけて 【掛けて】 (副)
(1)心にかけて。本気で。「―聞けば心ちこそまどへ/宇津保(藤原君)」
(2)(否定・仮定の表現を伴って)決して。少しでも。かけても。「―知ラヌカオ/ヘボン(三版)」

掛けても

かけても [1] 【掛けても】
「掛けて{(2)}」を強調したいい方。「―思ひ寄りませぬこと/花ごもり(一葉)」

掛ける

かける【掛ける】
(1) hang;→英和
suspend <from> (つるす).→英和
(2) put <a cloth> on[over].(3) build <a bridge> over.(4) pour[sprinkle] <water on> .→英和
(5) spend <money,time> .→英和
(6) weigh <a thing> in the balance.→英和
(7) levy[impose]a tax <on a thing> .→英和
(8) sit down;take <a chair> .→英和
(9) multiply <2 by 4> .→英和
(10)[機械類について]turn[switch]on <the radio> ;play[put] <a record on a record player> .→英和
(11)[電話]give <a person a ring> ;→英和
call <a person on the phone> .→英和

掛ける

か・ける [2] 【掛ける・懸ける】 (動カ下一)[文]カ下二 か・く
❶物をほかの物に取り付ける。
(1)物を壁や構造物の高い所に運んで行って上部を固定する。上方に掲げる。他の物にぶらさげる。「壁に絵を―・ける」「戸口に表札を―・ける」「窓にカーテンを―・ける」「帆を―・けた船」
(2)〔自在鉤にかけて火の上に置いたことから〕
鍋などを火の上にのせる。「鍋を火に―・ける」
(3)〔竿秤(サオバカリ)の鉤にかけて重さを測ったことから〕
はかりに載せて重さを測る。「肉を秤に―・ける」
(4)椅子などの上に座る。「椅子に腰を―・ける」
(5)人を,罰として高い所につるしたり置いたりする。「罪人を十字架に―・ける」「獄門に―・ける」
(6)物を,取り外しのできるような状態で他の物に取り付ける。「眼鏡を―・けた人」「上着のボタンを―・ける」
(7)組んだもので獲物を捕らえる。「兎をわなに―・ける」「計略に―・ける」
(8)(「気にかける」などの形で)気持ちをそこに置く。いつもそのことに対して配慮する。思いやる。「子の将来を気に―・ける」「心に―・ける」「歯牙(シガ)にも―・けない」
(9)相撲で,足を相手の足にからめる。「右足を―・けて相手を倒す」
(10)錠などを固定して動かないようにする。「ドアに鍵を―・ける」「犯人に手錠を―・ける」
❷上方から物を置く。
(1)ある物を,他の物を覆うように置く。かぶせる。「荷物の上に覆いを―・ける」「床にワックスを―・ける」
(2)液体や粉末を上方から注ぐ。「背中にお湯を―・ける」「肉にコショウを―・ける」「ご飯に生卵を―・けて食べる」「振り―・ける」「あびせ―・ける」
❸他にある作用を与える。他に影響を及ぼす。
(1)好ましくないことを相手に及ぼす。「妻にはずいぶん苦労を―・けてきた」「他人に迷惑を―・ける」
(2)
 (ア)人に対してある感情を持つ。「先輩に思いを―・ける」「犯人に情けを―・ける」「…に疑いを―・ける」
 (イ)願い・期待をそこに置く。託す。「神様に願(ガン)を―・ける」「ひとり息子に期待を―・ける」「…に一縷(イチル)の望みを―・ける」
(3)言葉などによる働きかけをする。
 (ア)言葉を人に向けて発する。「部下に言葉を―・ける」「生徒に声を―・ける」
 (イ)言葉による働きかけを行う。「相手になぞを―・ける」「新入生に誘いを―・ける」「おどしを―・ける」
(4)魔法・麻酔など特別な作用を及ぼす。「お姫様に魔法を―・ける」「患者に麻酔を―・ける」「絶対勝つんだ,と自分を暗示に―・ける」
(5)(力を)加える。「右足に体重を―・ける」「一方の電極に電圧を―・けると…」
(6)道具を用いて表面を加工する。「材木にかんなを―・ける」「やすりを―・ける」「ワイシャツにアイロンを―・ける」「ミシンを―・ける」「廊下に雑巾を―・ける」「丸太にみがきを―・ける」
(7)課す。「贅沢品に重い税を―・ける」
(8)攻撃を加える。「夜襲を―・ける」「相手に技を―・ける」「追い討ちを―・ける」
❹ある物を他の物に渡す。また作用を一方から他方へ向ける。
(1)(「架ける」とも書く)一方から他方へさし渡す。「川に橋を―・ける」「二階にはしごを―・ける」
(2)電話機を操作して先方と話をする。「会社に電話を―・ける」
(3)手や足など体の一部をほかの物の上に軽くおく。「ドアの取っ手に手を―・ける」「階段に片足を―・ける」
❺取り扱う。対象として扱う。
(1)論議・審議の対象にする。「この問題を会議に―・ける」「被告を裁判に―・ける」
(2)検査・診察の場所・場面に置く。「薬品を分析装置に―・ける」「…を医者に―・ける」
(3)相手に見えるようにする。「私の秘蔵の品をお目に―・けます」
(4)人を殺傷する。「敵を刀に―・ける」「我が子を手に―・ける」「蹄(ヒヅメ)に―・ける」
❻機械を機能させる。「自動車のエンジンを―・ける」「ブレーキを―・ける」「ラジオを―・けっぱなしにする」「レコードを―・ける」
❼(「繋ける」とも書く)結びつけて留める。つないで留める。「小包に紐を―・ける」「たすきを―・けて掃除をする」

(1)ある場所に仮設の建物などを組み立てる。「河原に小屋を―・ける」「小鳥が街路樹に巣を―・ける」
(2)芝居や興行を行う。「来月は勧進帳を―・ける予定」

(1)数を乗ずる。掛け算をする。
⇔割る
「二に三を―・けると六」
(2)基準の値段より割高な値段を付ける。掛け値をする。「市価よりも二割がた―・けて売る」
(3)(「保険をかける」の形で)ある物について保険の契約をして掛け金を払う。「美術品に保険を―・ける」
❿言葉と言葉に関連を持たせる。
(1)ある語句と他の語句との間に意味関係や文法関係をもたせる。「関係代名詞を名詞句に―・ける」
(2)掛け言葉を言う。「『長雨』を『眺め』に―・ける」
(3)かこつける。意味づける。「妹が名に―・けたる桜/万葉 3787」

(1)時期・場所について,ここからそこまでの間ずうっと。「夏から秋に―・けて咲く花」「宮城県から青森県に―・けて大雪だ」
(2)それに関して。その面で。「暗算に―・けては彼の右に出る者がない」
⓬あること・物のために費用・労力・時間などを費やす。「服装に金を―・ける」「手間ひま―・けて作った人形」
⓭交配する。「レグホンにコーチンを―・ける」
⓮(「鼻にかける」の形で)
(1)鼻声を出す。「鼻に―・けて歌う」
(2)自慢する。「一流大学を出たことを鼻に―・ける」
⓯(動詞の連用形の下に付いて)
(1)相手に向かって物事をする。「話し―・ける」「働き―・ける」
(2)…し始める。途中まで…する。「言い―・けてやめる」「長編を読み―・ける」
(3)もう少しで,ある動作を始めそうになる。もう少しでそういう状態になる。「死に―・ける」「川でおぼれ―・ける」

(1)兼ねる。「国の守,斎(イツキ)の宮のかみ―・けたる/伊勢 69」
(2)目標にする。目指す。めがける。「阿波の山―・け漕ぐ舟/万葉 998」
(3)よりどころにする。託する。「かくたまさかの御慰めに―・け侍る命のほども/源氏(澪標)」
(4)含める。こめる。「行く末―・けて契りたのめ給ひし人々/源氏(松風)」
(5)乗り物などをある場所に止める。
 (ア)車をある場所に止める。つなぐ。「さて車―・けてその崎にさしいたり/蜻蛉(中)」
 (イ)船をある場所に停泊させる。係留する。[日葡]
 (ウ)牛馬をある場所につなぐ。「輪強き御車にいちもちの御車牛―・けて/大鏡(道隆)」
(6)あらかじめ約束する。「秋―・けて言ひしながらもあらなくに木の葉降りしくえにこそありけれ/伊勢 96」
(7)だます。ひっかける。「今来むと言ひしばかりに―・けられて/古今六帖 5」
(8)数に入れる。加える。「お供―・けて三人ぢや/浄瑠璃・丹波与作(中)」
〔「かかる」に対する他動詞〕
[慣用] 圧力を―・後足で砂を―・命を―・腕に縒(ヨ)りを―・鎌を―・声を―・尻に帆を―・尻目に―・手に―・手を―・手塩に―・天秤(テンビン)に―・秤(ハカリ)に―・拍車を―・股に―・水を―・目を―・山を―・輪を―

掛け下帯

かけしたおび [3] 【掛(け)下帯】
打掛の下に締める礼装用の帯。

掛け乞い

かけごい [0] 【掛け乞い】
〔「かけこい」とも〕
「掛け取り」に同じ。特に年末の場合をいうことが多い。[季]冬。

掛け代金

かけだいきん [3] 【掛(け)代金】
掛け売りにした商品の代金。

掛け倒れ

かけだおれ [0] 【掛(け)倒れ】
(1)掛け売りの代金を回収できず損害を受けること。
(2)費用をかけただけで,利益があがらないこと。
(3)無尽などで,掛け金をかけただけで,見返りがなく損失になること。

掛け値

かけね [2][0] 【掛(け)値】
(1)物を売るときに実際より値段を高くつけること。また,その値段。「―なしの値段」
(2)物事を誇張して言うこと。「―のない話」

掛け先

かけさき [0][4] 【掛(け)先】
掛け売りをした得意先。また,その代金。「―を残らず使ひ込み/にごりえ(一葉)」

掛け出し

かけだし [0] 【掛(け)出し】
(1)外側へ突き出して造ること。「―桟敷」「―舞台」
(2)両替する時,客に渡す金銀の目方を実際の重量よりも多めにいうこと。
⇔掛け込み
[日葡]
(3)「懸け造り」に同じ。

掛け出す

かけだ・す [3][0] 【掛(け)出す】 (動サ五[四])
(1)(「架け出す」とも書く)主体となる建造物から突き出た形に付属する構造物を造る。「桟敷を―・す」
(2)両替で,客に渡す金銀を量る時,目方をごまかして,実際よりも多めにいう。「一匁(イチモンメ)―・イタ/日葡」

掛け反り

かけぞり [0] 【掛(け)反り】
相撲の決まり手の一。頭を相手の脇の下に入れ,頭を入れたのと反対の方の足を相手の足の外側からあて,切り返すようにして倒す技。

掛け取り

かけとり [0][3] 【掛(け)取り】
掛け売りの代金を取り立てること。また,その人。掛け乞い。

掛け取引

かけとりひき [3][4] 【掛(け)取引】
代金は後日に受け払う契約で行う取引。
⇔現金取引

掛け台

かけだい [2] 【掛(け)台】
「絎台(クケダイ)」に同じ。

掛け合い

かけあい [0] 【掛(け)合い・懸(け)合い】
(1)互いにかけあうこと。「水の―」
(2)交渉や談判をすること。「借金の―に出掛ける」
(3)演芸などで,二人以上の人がかわるがわる話したり演奏したりすること。
(4)歌舞伎舞踊で,二種以上の異なった地方(ジカタ)が,交互にまたは同時に演奏すること。「紅葉狩」における義太夫節・常磐津節・長唄のかけあいなど。掛け合わせ。
(5)義太夫・浄瑠璃で,二人以上の太夫が交互また同時に語ること。
(6)両方の軍隊が正面から互いに攻めかかること。「ひろみへ出て,―のいくさにてぞあらんずらん/平家 7」
(7)ありあわせのもの。また,ありあわせの材料で作った食事。「旅籠屋に立寄り―の食(メシ)を出し給へといひて/浮世草子・文反古 5」

掛け合い万歳

かけあいまんざい [5] 【掛(け)合い万歳】
二人または数人がかけあいで演ずる万歳。音曲やコントなどを主とするものに対していう。漫才。

掛け合い台詞

かけあいぜりふ [5] 【掛(け)合い台詞】
歌舞伎などで,二人以上の役者が,交互に一節ずつ言うせりふ。かけあい。

掛け合い話

かけあいばなし [5] 【掛(け)合い話】
寄席演芸の一。二人の芸人が滑稽な対話をして客を笑わせるもの。

掛け合う

かけあ・う [3][0] 【掛(け)合う・懸(け)合う】 (動ワ五[ハ四])
(1)互いにかける。「水を―・う」
(2)要求をもって相手側と話し合う。交渉する。「境界問題で隣家と―・う」
(3)つりあう。匹敵する。「挑灯(チヨウチン)に釣鐘(ツリガネ)―・はぬ事すれば/浮世草子・織留 1」
[可能] かけあえる

掛け合す

かけあわ・す [0][4] 【掛け合(わ)す】
■一■ (動サ五[四])
「掛け合わせる」に同じ。「三と五を―・す」
■二■ (動サ下二)
⇒かけあわせる

掛け合せ

かけあわせ [0] 【掛け合(わ)せ】
(1)動植物を交配させること。交配。
(2)印刷技法の一。原図から二種以上の版をつくり,刷り重ねて中間的な色彩を出すこと。

掛け合せる

かけあわ・せる [0][5] 【掛け合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 かけあは・す
(1)掛け算をする。
(2)動植物を交配する。

掛け合わす

かけあわ・す [0][4] 【掛け合(わ)す】
■一■ (動サ五[四])
「掛け合わせる」に同じ。「三と五を―・す」
■二■ (動サ下二)
⇒かけあわせる

掛け合わせ

かけあわせ [0] 【掛け合(わ)せ】
(1)動植物を交配させること。交配。
(2)印刷技法の一。原図から二種以上の版をつくり,刷り重ねて中間的な色彩を出すこと。

掛け合わせる

かけあわ・せる [0][5] 【掛け合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 かけあは・す
(1)掛け算をする。
(2)動植物を交配する。

掛け合わせる

かけあわせる【掛け合わせる】
(1) multiply <3 by 2> .→英和
(2) cross <one breed> with another (動物を).

掛け向い

かけむかい [0] 【掛け向(か)い】
(1)差し向かい。「柳之助と―は今日が初発(ハジメテ)なので/多情多恨(紅葉)」
(2)夫婦二人きりの生活。「夫婦―,田畑を作り候が/浄瑠璃・大磯虎」

掛け向かい

かけむかい [0] 【掛け向(か)い】
(1)差し向かい。「柳之助と―は今日が初発(ハジメテ)なので/多情多恨(紅葉)」
(2)夫婦二人きりの生活。「夫婦―,田畑を作り候が/浄瑠璃・大磯虎」

掛け商い

かけあきない [4][3] 【掛(け)商い】
掛け売りでする商売。
⇔現金商い

掛け図

かけず [2] 【掛(け)図】
地図・図表・絵などを掛け物のようにしたもの。学校などで用いる。

掛け声

かけごえ [3] 【掛(け)声】
(1)合図をしたり,調子を取ったり,元気をつけたり,応援したりするために出す声。
(2)何かを,ともに始めようとする時の呼びかけの言葉。「―ばかりでなかなか具体化しない」

掛け売り

かけうり [0] 【掛(け)売り】 (名)スル
代金あと払いの約束で品物を売ること。かけ。かしうり。
⇔掛け買い
⇔現金売り

掛け外し

かけはずし [0] 【掛(け)外し】
(1)釣り針が底の岩などに引っかかって取れないとき,それをはずすのに用いる道具。
(2)茶碗・鉢・茶入れなどで釉(ウワグスリ)をかけ残したところ。また,そのようになっている陶器。

掛け子

かけご [2] 【掛(け)子・懸け籠】
(1)ほかの箱の縁にかけて,中にはまるように作った箱。
(2)〔(1)が外箱に隠れて見えないことから〕
本心を隠していること。隔て心。下心。「詞にも虚言なく心にも―なし/浄瑠璃・嫗山姥」

掛け子塗り

かけごぬり [0] 【掛(け)子塗り】
土蔵の扉の縁に段をつけて塗った漆喰(シツクイ)塗り。

掛け字

かけじ [2] 【掛(け)字】
床の間などにかける,文字を書いた掛け物。

掛け字掛け

かけじかけ [3] 【掛(け)字掛け】
「掛け竿(ザオ){(2)}」に同じ。

掛け小屋

かけごや [0][2] 【掛(け)小屋】
臨時の興行・工事・作業などのために,ごく簡単に造る仮の小屋。

掛け布団

かけぶとん [3] 【掛(け)布団】
上にかけて寝る布団。かけぶすま。
⇔敷き布団

掛け帯

かけおび [0] 【掛(け)帯】
(1)平安以降,物忌みのしるしに用いた赤い絹の帯。胸にかけ肩を越えて背後で結ぶ。社寺参詣の女子や巫女(ミコ)が用いた。
(2)近世,女房装束の裳の大腰の左右に付けた紐。肩を越して前で結ぶ。

掛け帳

かけちょう [0] 【掛(け)帳】
掛けで売買した品物・代金を書いておく帳面。

掛け念仏

かけねんぶつ 【掛(け)念仏】
多人数の講中が高声で掛け声をし,鉦(シヨウ)・木魚(モクギヨ)をたたいて唱える念仏。「大鉦うち鳴らして―申すを/浮世草子・桜陰比事 3」

掛け戸

かけど [2] 【掛(け)戸】
溝を設けず,折れ釘などにかけてつるす戸。

掛け払い

かけはらい [3] 【掛(け)払い】
⇒延(ノ)べ払(バラ)い

掛け投げ

かけなげ [0] 【掛(け)投げ】
相撲の決まり手の一。相手の内股に片足を入れ,跳ね上げるようにして倒す技。技が決まるまで軸足で二,三度跳ぶので「けんけん」ともいう。

掛け持ち

かけもち [0] 【掛(け)持ち】 (名)スル
二つ以上の仕事や役などを受け持つこと。「二つの劇場に―で出る」

掛け持つ

かけも・つ [0][3] 【掛(け)持つ】 (動タ五[四])
二つ以上の仕事や役などを兼ねて行う。兼任する。兼務する。

掛け捨て

かけすて [0] 【掛(け)捨て】
〔「かけずて」とも〕
(1)保険・無尽などで,中途で掛け金を中止するなどしたため,払い込んだ金が無駄になること。
(2)保険や共済組合の掛け金を払い込んでも,一定期間内に契約に該当する災害・傷害などに遭わなければ払い戻しを受けられない方式のこと。

掛け捨て保険

かけすて【掛け捨て保険】
a lapsed insurance policy.

掛け掛けし

かけかけ・し 【掛け掛けし】 (形シク)
いつも心にかけている。執着している。好色めいている。「なほ,とてもかくても,見苦しう,―・しき有様にて/源氏(藤袴)」

掛け接ぎ

かけはぎ [0] 【掛け接ぎ・掛け矧ぎ】
裂けた布などの端と端をつき合わせにして,はぎ目がわからないように繕うこと。かけつぎ。

掛け接ぎ

かけつぎ [0] 【掛(け)接ぎ・掛(け)継ぎ】
(1)「掛(カ)け接(ハ)ぎ」に同じ。
(2)囲碁で,直接につがずに一路をあけて石を打ち,断点を補うこと。

掛け撥

かけばち [2] 【掛け撥】
三味線を弾く技法の一。撥先(バチサキ)で糸を下から押さえ,左手で糸をはじくこと。

掛け時計

かけどけい [3] 【掛(け)時計】
柱や壁などにかける時計。

掛け替え

かけがえ [0] 【掛(け)替え】
(1)いざという時の準備に用意された同種のもの。それに代わるもの。かわり。「家に―のお鉄といふものがありながら/二人女房(紅葉)」
(2)〔「かけかえ」とも〕
かけかえること。とりかえること。

掛け替える

かけか・える [4][3] 【掛(け)替える】 (動ア下一)[文]ハ下二 かけか・ふ
(1)今までのものを取り除いて別のものをかける。「橋を―・える」
(2)あるものを今までかけてあった場所から他の場所へ移す。「書斎の額を応接間に―・える」

掛け木

かけぎ 【掛け木】
〔秤(ハカリ)にかけて売買したところから〕
たきぎ。「庭蔵みれば…伽羅―のごとし/浮世草子・五人女 5」

掛け札

かけふだ [2] 【掛(け)札】
(1)人目につく所にかけておく札。門札・看板の類。
(2)江戸時代,年貢取り立てに関する事項を板に書いて,名主・庄屋の門口などに揚げられた札。

掛け板

かけいた [0] 【掛(け)板】
(1)かけ下げる,あるいはかけわたす板。
(2)昔の歌舞伎舞台で,左右の大臣柱にかける木札。芝居の外題・段名を記してかけた。

掛け構い

かけかまい [0] 【掛(け)構い】
(下に打ち消しの表現を伴って)
(1)気にかけること。こだわること。「年は若し,―のない女で/湯島詣(鏡花)」
(2)かかわりあい。関係。「―なき伺候の武士も感涙催すばかりなり/浄瑠璃・聖徳太子」

掛け構ふ

かけかま・う 【掛け構ふ】 (動ハ四)
関係する。かかわり合う。下に打ち消しの語を伴って用いられる。「―・はぬ立田さへそれで態(ワザト)呼出さなんだが/浄瑠璃・菅原」

掛け樋

かけどい [2] 【掛け樋】
「筧(カケヒ)」に同じ。

掛け橋

かけはし [2] 【掛(け)橋・懸(け)橋・梯】
(1)険しいがけ沿いに木や藤づるなどで棚のように設けた道。桟道。「木曾の―」
(2)谷や川などにかけ渡した仮の橋。
(3)双方の関係を取り持つこと。また,その人や物。なかだち。橋わたし。「日中友好の―」
(4)はしご。階段。

掛け汁

かけじる [3] 【掛(け)汁】
料理の上にかける汁。かけしる。

掛け流し

かけながし 【掛(け)流し】
(1)一度使っただけで捨ててしまうこと。また,そのもの。使い捨て。「―の片器(ヘギ)の欠/浄瑠璃・鬼一法眼」
(2)一度かぎりであること。その場かぎりであること。「―の色事なら御勝手次第/洒落本・滑稽吉原談語」
(3)「たれ流し」に同じ。「糞小便も―で/滑稽本・浮世風呂 2」

掛け減り

かけべり [0] 【掛(け)減り】
秤(ハカリ)にかけた時,前よりも目方の減っていること。目べり。

掛け渡す

かけわた・す [0][4] 【掛(け)渡す・架(け)渡す】 (動サ五[四])
(1)一方から他方へ渡してかける。架設する。「橋を―・す」
(2)一面にかける。端から端へ,続けていくつも下げる。「簾―・してある人の家あり/平中 36」

掛け無垢

かけむく [2] 【掛け無垢】
葬式のとき,棺にかける白無垢の衣服。

掛け物

かけもの [2] 【掛(け)物】
(1)裂(キレ)や和紙で軸物に表装し,床の間や壁などにかけるように作った書や画。掛け字。掛け軸。軸物。
(2)砂糖や砂糖蜜をかけた菓子。
掛け物(1)[図]

掛け物掛け

かけものかけ [4] 【掛(け)物掛け】
「掛け竿(ザオ){(2)}」に同じ。

掛け瓦

かけがわら [3] 【掛け瓦】
屋根の破風(ハフ)の箕甲(ミノコウ)に,流れに対して直角の方向に掛けた瓦。

掛け目

かけめ [2] 【掛(け)目】
(1)秤(ハカリ)にかけて出た重量。目方。量目。
(2)担保などに対し時価よりも低く評価する比率。

掛け矢

かけや [2] 【掛(け)矢】
樫(カシ)などで作った大形の槌(ツチ)。杭(クイ)などを打ち込むときや,物を打ち壊したりするのに用いる。

掛け矧ぎ

かけはぎ [0] 【掛け接ぎ・掛け矧ぎ】
裂けた布などの端と端をつき合わせにして,はぎ目がわからないように繕うこと。かけつぎ。

掛け石

かけごく [2] 【掛(け)石】
丸太末口(スエクチ)の平均直径の二乗に〇・七九( π の四分の一)を掛け,これに材長を掛けて求めた材積。短い丸太に適用する。

掛け破る

かけや・る 【掛け破る】 (動ラ四)
衣服などを物にひっかけてやぶる。「狩衣は―・りなどして/枕草子 144」

掛け稲

かけいね [3] 【掛(け)稲】
(1)刈り取って,干すために稲掛けに掛けてある稲。[季]秋。《―に鼠啼なる門田かな/蕪村》
(2)「懸(カ)け税(チカラ)」に同じ。

掛け竿

かけざお [2] 【掛け竿】
(1)衣服などをかけるために横に渡した竿。
(2)掛け軸をかける時に使う先にまたのついた竿。掛け字掛け。掛け物掛け。矢筈(ヤハズ)。画叉(ガサ)。

掛け筒

かけづつ [2] 【懸(け)筒・掛(け)筒】
壁・柱にかける筒型の花器。

掛け筵

かけむしろ 【掛け筵・掛け蓆】
(1)室町時代,殿中で畳表にへりを付けて,帳(トバリ)のように垂らして仕切りとしたもの。
(2)正月,神前に新しくかける筵。

掛け算

かけざん [2] 【掛(け)算】
二つ以上の数の積を求める計算法。乗法。
⇔割り算

掛け籠る

かけこも・る 【掛け籠る】 (動ラ四)
錠をかけて家の中にひきこもる。「睡(ネブ)たければ,昼も―・りて/徒然 60」

掛け絵

かけえ [2] 【掛(け)絵】
絵をかいた掛け物。画幅(ガフク)。

掛け継ぎ

かけつぎ [0] 【掛(け)接ぎ・掛(け)継ぎ】
(1)「掛(カ)け接(ハ)ぎ」に同じ。
(2)囲碁で,直接につがずに一路をあけて石を打ち,断点を補うこと。

掛け縄

かけなわ 【掛(け)縄】
(1)馬の口につける縄。[和名抄]
(2)鳴子を引き鳴らす縄。「田子の―永き日も/新撰六帖 1」
(3)釣瓶(ツルベ)に用いる縄。つるべ縄。「釣瓶の―くり返し/謡曲・檜垣」
(4)人を縛る縄。「弓槍長刀掛矢槌,―,はや縄継階子得物��を提(ヒツサ)げ/浄瑠璃・鬼鹿毛無佐志鐙」

掛け繋ぎ

かけつなぎ [0] 【掛け繋ぎ】
⇒ヘッジ

掛け肥

かけごえ [2][0] 【掛(け)肥】
作物に施す液状の肥料。液肥(エキヒ)。

掛け花

かけはな [2][0] 【掛(け)花】
四季の花鳥を組み合わせて薬玉(クスダマ)の形に似せて作り,室の飾りとするもの。近世,公家(クゲ)の間に多く行われた。

掛け花

かけばな [2][0] 【掛(け)花・懸(け)花】
華道で,花を活(イ)けた花器を,壁・柱などに掛けて飾ること。また,その花。
→置き花
→釣り花

掛け茶屋

かけぢゃや [2][3] 【掛(け)茶屋】
道端などに,よしずなどをかけて簡単に造った茶屋。茶店。

掛け蓆

かけむしろ 【掛け筵・掛け蓆】
(1)室町時代,殿中で畳表にへりを付けて,帳(トバリ)のように垂らして仕切りとしたもの。
(2)正月,神前に新しくかける筵。

掛け蕎麦

かけそば [0] 【掛け蕎麦】
だし汁をかけただけのそば。かけ。そばかけ。

掛け行灯

かけあんどん [3] 【掛(け)行灯】
家の入り口・店先・廊下の柱などにかけておくあんどん。かけあんどう。
掛け行灯[図]

掛け衿

かけえり [0][2] 【掛(け)襟・掛け衿】
(1)和服の襟の上に,汚れを防ぐために掛ける襟。長着の共襟,はんてんなどの黒繻子(クロジユス)の襟,襦袢(ジバン)の装飾的な半襟など。削(ソ)ぎ襟。上襟。
(2)汚れやいたみを防ぐために掛け布団などの,顔にあたるあたりにかける布。

掛け袱紗

かけぶくさ [3] 【掛け袱紗】
進物や貴重品などに掛ける袱紗(フクサ)。綴(ツヅ)れ織・緞子(ドンス)など厚地の織物を用いる。

掛け襟

かけえり [0][2] 【掛(け)襟・掛け衿】
(1)和服の襟の上に,汚れを防ぐために掛ける襟。長着の共襟,はんてんなどの黒繻子(クロジユス)の襟,襦袢(ジバン)の装飾的な半襟など。削(ソ)ぎ襟。上襟。
(2)汚れやいたみを防ぐために掛け布団などの,顔にあたるあたりにかける布。

掛け詞

かけことば [3] 【掛け詞・懸け詞】
主に韻文で用いられる修辞上の技法の一。同音を利用して,一語に複数の意味をもたせるもの。たとえば「わが身世にふるながめせしまに/古今(春下)」の「ふる」が「降る」と「経る」,「ながめ」が「長雨」と「眺め」のように,また「その手は桑名の焼蛤(ヤキハマグリ)」の「食わない」と「桑名」のように一連の字句に二語の意味をもたせる場合をいう。言い掛け。

掛け買い

かけがい [0] 【掛(け)買い】 (名)スル
代金あと払いの約束で品物を買うこと。かけ。買い掛かり。
⇔掛け売り

掛け踊り

かけおどり 【掛(け)踊り】
(1)室町後期より江戸初期にかけて行われた七夕(タナバタ)や盆の風流(フリユウ)踊り。互いに組を仕立てて掛け合いで踊り歩いた。小町踊りなど。
(2)厄神送り・虫送りなどに一方の村境から他の村境まで踊りに厄神を巻き込んで送る踊り。主に夏に行われる。中部地方の山間部に残る。伊勢踊り。

掛け軸

かけじく [2] 【掛(け)軸】
「掛け物{(1)}」に同じ。

掛け込み

かけこみ [0] 【掛(け)込み】
〔両替屋の用語〕
量目を少なめに量ること。
⇔掛け出し
「五厘・一分の―を見て/浮世草子・永代蔵 4」

掛け込み天井

かけこみてんじょう [5] 【掛(け)込み天井】
庇(ヒサシ)が室内に貫入して,天井となっているもの。化粧屋根裏をそのまま表した傾斜天井で,小間(コマ)の茶室に多い。

掛け違い

かけちがい [0] 【掛(け)違い】
かけちがうこと。くいちがい。「ボタンの―」

掛け違う

かけちがう【掛け違う】
miss[fail to see]each other.

掛け違う

かけちが・う [0][4] 【掛(け)違う】 (動ワ五[ハ四])
(1)行き違う。「―・って会えなかった」
(2)物事がくいちがう。「先方の希望と―・って話がうまく進まない」
(3)違う物に掛ける。掛け間違える。「ボタンを―・う」

掛け醤油

かけじょうゆ [3] 【掛け醤油】
湯だきにした食品にかける合わせ醤油,または割り醤油。

掛け金

かけきん [2][0] 【掛(け)金】
(1)分割して定期的に支払う金。「保険の―」
(2)掛け売り・掛け買いの代金。掛け代金。

掛け金

かけがね [0] 【掛(け)金】
(1)戸・障子などが開かないようにかける金具。
(2)あごの関節。[日葡]

掛け針

かけばり [3][2] 【掛(け)針・掛け鉤】
(1)裁縫用具の一。絎(ク)ける際などに布をぴんと張るため,紐の一端を輪にして布に刺した針にかけ,他端の鉤(カギ)を畳などに刺して止めるもの。
(2)餌(エサ)をつけず,水中を引き回して魚をひっかけて取るときに用いる鉤(ハリ)。また,長い棒の先に鉤をつけたもの。

掛け釣り

かけづり [0] 【掛(け)釣り】
餌(エサ)をつけず,掛け針で魚を引っかける釣り方。アユのころがしなど。

掛け鉤

かけばり [3][2] 【掛(け)針・掛け鉤】
(1)裁縫用具の一。絎(ク)ける際などに布をぴんと張るため,紐の一端を輪にして布に刺した針にかけ,他端の鉤(カギ)を畳などに刺して止めるもの。
(2)餌(エサ)をつけず,水中を引き回して魚をひっかけて取るときに用いる鉤(ハリ)。また,長い棒の先に鉤をつけたもの。

掛け銭

かけせん [2] 【掛(け)銭・賭け銭】
(1)日掛け・月掛けなどで定期に若干ずつかけていく銭(ゼニ)。掛け金。
(2)中世,領民から徴収した課銭。
(3)勝負事にかける金銭。

掛け障子

かけしょうじ [3] 【掛(け)障子】
下地窓などの内側の壁に折れ釘を打ち,これに掛けつるす障子。茶室に多い。

掛け雛

かけびな [3] 【掛け雛】
雛人形を描いた掛け軸。絵雛。

掛け離れる

かけはな・れる [5][0] 【掛(け)離れる・懸(け)離れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 かけはな・る
(1)遠くへだたる。「遠く―・れた土地」
(2)相違が大きい。大きな差がある。「現実と―・れた理想論」「実力が―・れている」
(3)関係がうすくなる。疎遠になる。「など山の井の―・るらむ/源氏(若紫)」

掛け離れる

かけはなれる【掛け離れる】
be far apart;be far from;be quite different <from> (異なる).

掛け靠れ

かけもたれ [0] 【掛け靠れ】
相撲の手の一。外掛け,または内掛けをかけながら身体を相手にもたせかける状態。

掛け饂飩

かけうどん [3] 【掛け饂飩】
だし汁をかけただけのうどん。うどんかけ。
〔関西では「すうどん」という〕

掛け香

かけごう [0] 【掛(け)香】
〔「かけこう」とも〕
(1)練り香を小さな袋に入れ,部屋の柱などにかけておくもの。香嚢(コウノウ)・訶梨勒(カリロク)など。[季]夏。
(2)携帯用の匂い袋。ひもで首にかけ袂(タモト)に入れる。主に女子が用いた。誰(タ)が袖。[季]夏。

掛け麹

かけこうじ [3] 【掛け麹】
清酒のもろみの仕込みに用いる麹。

掛り

かかり [1] 【掛(か)り・懸(か)り】
〔動詞「かかる(掛)」の連用形から〕
(1)費用がかかること。出費。《掛》「―がかさむ」
(2)攻めること。特に囲碁で,隅を占めた相手の石を攻めるため自分の石を打つこと。《掛》「―の石」「高(タカ)―」
(3)落ちたり,すべったりしないようにこしらえたもの。また,釣り針の返し。「向う状(ザマ)に椅子の―に俯伏せになると/婦系図(鏡花)」
(4)(邦楽などで)本演奏の前に奏する部分。
(5)髪の垂れ下がったようす。「うちうつぶし給へる髪の―/源氏(宿木)」
(6)蹴鞠(ケマリ)をする庭の四隅に植えた木。正式には北東に桜,南東に柳,南西に楓(カエデ),北西に松を植える。
(7)かまえ。作り方。構造。「いづれも同じ局の―/浄瑠璃・油地獄(下)」
(8)世話になること。頼ること。また,頼る人。「主(シユウ)に―の身なれば/浮世草子・真実伊勢物語」
(9)(和歌・連歌・能楽などで)風情。趣。姿。風体。様子。感じ。「姿―まことにいつくしさたとへん方なし/御伽草子・文正」
→がかり(掛)

掛り

がかり 【掛(か)り】 (接尾)
(1)人数・日数・時間などを表す語に付いて,ある事をするのに,それだけの数量を必要とすることの意を表す。「五人―で押す」「二日―で仕上げる」
(2)名詞に付いて,それと関係をもち,似ていることを表す。…じみている。「芝居―の言いぐさ」「謡(ウタイ)―」
(3)名詞に付いて,…に依存する,…に養われるの意を表す。「親―の身」
(4)動詞の連用形に付いて,
 (ア)…するついでの意を表す。「通り―に寄る」
 (イ)…した勢いの意を表す。「行き―上,そうなってしまった」

掛りきりになる

かかりきり【掛りきりになる】
be devoted <to> ;devote oneself <to> .

掛りっ切り

かかりっきり [0] 【掛(か)りっ切り】
ある事のみをしてほかの事はしないこと。かかりきり。「子供の世話に―だ」

掛りつけの医者

かかりつけ【掛りつけの医者】
one's family doctor.

掛り付け

かかりつけ [0] 【掛(か)り付け】
いつも診察してもらっていること。「―の医師」

掛り切り

かかりきり [0] 【掛(か)り切り】
「かかりっきり」に同じ。

掛り切る

かかりき・る [0][4] 【掛(か)り切る】 (動ラ五[四])
その事だけをする。「子供の世話に―・ってもいられない」

掛り合い

かかりあい [0] 【掛(か)り合い】
(1)ある人・物事とつながりがあること。かかわりあい。関係。「私には何の―もないことだ」
(2)事件や他人のことで巻き添えにされること。かかわりあい。「―になるのはごめんだ」

掛り合い

かかりあい【掛り合い】
relations (関係);involvement (巻添え).→英和
掛り合う have relations <with> (関係する);be involved <in> (巻添えになる).

掛り合う

かかりあ・う [4] 【掛(か)り合う・係り合う】 (動ワ五[ハ四])
(1)かかわりあいをもつ。関係する。「つまらぬ事に―・って時間をつぶした」
(2)双方が攻撃しあう。

掛り太鼓

かかりだいこ [4] 【掛(か)り太鼓】
昔,戦場で,進撃の合図に打ちならす太鼓。

掛り子

かかりご [3] 【掛(か)り子】
〔「かかりっこ」とも〕
(1)他人の世話になっている子供。
(2)親が老後に扶養してもらう子供。あととり。嗣子(シシ)。

掛り息子

かかりむすこ [4] 【掛(か)り息子】
「掛かり子{(2)}」に同じ。

掛り所

かかりどころ 【掛(か)り所】
頼りとするところ。頼みどころ。「人に軽めあなづらるるに,―なき事になむ侍る/源氏(乙女)」

掛り湯

かかりゆ [3] 【掛(か)り湯】
あがり湯。おか湯。

掛り稽古

かかりげいこ [4] 【掛(か)り稽古】
剣道で,打ち込む側と受ける側を固定して,打ち込む側が連続的に相手に打ちかかって行う稽古。

掛る

かか・る [2] 【掛(か)る・懸(か)る】 (動ラ五[四])
❶物がほかの物に取り付けられたり,支えられたりしてそこにある。《懸・掛》
(1)上方に掲げられる。ぶらさがっている。「壁に絵が―・っている」「凧(タコ)が木の枝に―・る」「大きな看板が―・った店」「戸口に表札が―・っている」「のれんが―・っている」
(2)中空にある。「月が中天に―・る」「天の川が夜空に―・る」
(3)〔自在鉤にかけて火の上に置いたことから〕
鍋などが火の上にのせられている。「ガスコンロに鍋が―・っている」
(4)〔竿秤(サオバカリ)の鉤にかけて重さをはかることから〕
秤で重さが量られる。「重すぎてこの秤には―・らない」
(5)もたれる。よりかかる。「手すりに―・って休む」「もたれ―・る」「しなだれ―・る」「かきおこされて人に―・りてものす/蜻蛉(上)」
(6)仕組んだものに捕らえられる。「大きな魚が網に―・る」「わなに―・る」「計略に―・る」
(7)(「心にかかる」などの形で)心配になる。「子供のことが気に―・る」「心に―・る」
(8)戸などが開かないように,掛け金や鍵で固定されている。「ドアに鍵が―・っている」
❷物が上方に置かれる。《懸・掛》
(1)ある物がほかの物を覆うように置かれる。「雲が月に―・る」「霞が―・る」「カバーが―・った本」「ワックスが―・った床」
(2)液体や粉末が上方から注がれる。「水が―・る」「波しぶきが―・る」「雨が―・る」「ほこりが―・る」「ドレッシングの―・ったサラダ」
❸身に作用を受ける。《懸・掛》
(1)好ましくない作用を受ける。「あなたに迷惑が―・っては申し訳ない」
(2)疑いが向けられる。「 K 氏に嫌疑が―・る」
(3)期待が向けられる。「ひとり息子に期待が―・っている」
(4)
 (ア)他から言葉による働きかけを受ける。「『よう御両人』と声が―・る」「誘いが―・る」
 (イ)命令・指示が与えられる。「号令が―・る」「医者からストップが―・る」
(5)魔法・麻酔など特別な作用が及び,普通でない状態になる。「麻酔が―・っているので痛みを感じない」「暗示に―・りやすい人」
(6)(力が)加わる。「パイプに強い圧力が―・る」「右足に体重が―・る」「この電極には一〇〇ボルトの電圧が―・っている」
(7)道具を用いて表面に加工が施される。「木材にはきれいにかんなが―・っている」「アイロンの―・ったワイシャツ」「みがきの―・った丸太」
(8)課せられる。「給料には所得税が―・る」
❹ある物がほかの物に渡される。また,作用が一方から他方へ向かう。
(1)
 (ア)一方から他方へさし渡される。《懸・架》「谷につり橋が―・っている」「空に虹が―・る」
 (イ)糸・ひもなどの両端が結ばれて渡される。「鉄塔と鉄塔の間に高圧線が―・る」「クモの巣が―・る」
(2)電話で,ほかへの通話が行われる。《掛》「電話が―・ってくる」
(3)上に置かれる。手などがふれる。《掛・懸》「肩に手が―・る」「引き金に指が―・る」
❺取り扱われる。扱いを受ける。
(1)論議・審議の対象として取り上げられ,処理される。「例の件は今日の会議に―・る」「裁判に―・る」
(2)面倒をみてもらう。「子に―・ると云ふ日本特有の風習/半日(鴎外)」
(3)診察を受ける。治療を受ける。「医者に―・る」
(4)人に見られるようになる。「また来週お目に―・りましょう」「人目に―・る」
(5)傷つけられたり殺されたりいじめられたりする。「敵の手に―・る」「刃(ヤイバ)に―・る」「ひとの口に―・る(=ウワササレル)」「兵火に―・って焼失した」
(6)ある人の扱いを受ける。「孫に―・っては会長もただの甘いおじいさんだ」「彼の手に―・るとオンボロ車もピカピカになる」
❻機械・装置が起動された状態になる。機械が動く。「エンジンが―・る」「ラジオが―・る」「レコードが―・っている」「バッハの曲が―・っている」
❼(「繋る」とも書く)ひもなどでつなぎとめられる。
(1)ひもで縛られる。「縄が―・った俵」「水引の―・った品」「お縄に―・る」
(2)船が係留される。停泊する。「沖に船が―・っている」
❽建物が作られる。
(1)ある場所に仮設の建物が作られる。仮設される。「広場にサーカス小屋が―・る」
(2)芝居や興行などが行われる。「忠臣蔵が―・っている劇場」
❾あるものに託す。
(1)あることの賞として金品の渡されることが示される。《懸》「優勝者には一〇〇万円が―・っている」「懸賞が―・る」
(2)それによって物事が決まる。《懸》「甲子園の出場が―・った試合」
(3)ある契約がなされている。《掛》「この家には火災保険が―・っている」
❿その領域に至る。
(1)その場所に至る。「登りに―・る」「松林を過ぎると山道に―・る」
(2)その時期・時間に至る。「夜中まで―・ってやっと終わった」「追い込みに―・る」「冬に―・る」
(3)他の方へ及ぶ。「鼻に―・った声」
⓫関係がある。
(1)重大な関係がある。…に関する。《係》「傷害事件に―・る一件書類」「会社の運命に―・る秘密」
(2)携わる。かかずらう。《係》「公害防止に―・る行政組織が不十分だ」
(3)ある語句が,他の語句と文法関係や意味関係をもつ。《係・懸・掛》
⇔うける
「主語が述語に―・る」「下の句に掛け詞として―・っている」
⓬費用・労力・時間などを要する。費やされる。入用になる。「これを作るには金も時間も―・る」「修理するには一〇万円以上―・る」「手間が―・る」「暇が―・る」
⓭ある物に別の種類の物が混ざる。「赤みの―・った茶色」
⓮相手にして向かっていく。「やる気か。さあどこからでも―・ってこい」「…に食って―・る」「襲い―・る」
⓯交尾する。「近所の雄犬が―・る」
⓰着手・従事する。
(1)その作業をする。取り組む。《掛》「三人で―・ってやっと運べるほどの庭石」
(2)(動作性の名詞や動詞の連用形に助詞「に」の付いたものを受けて)その作業を始める。手をつける。着手する。《掛》「今日から印刷に―・る」「反対派を押さえに―・る」「ビラをはがしに―・る」
⓱(動詞の連用形に付く)
(1)もう少しでそうするところである。…しそうになる。「川でおぼれ―・った」「暮れ―・る」
⓲(動詞の連用形に助詞「て」の付いたものに付いて)…した態度で臨む。「子どもだと思ってばかにして―・る」「相手をなめて―・る」

(1)すがりつく。まつわる。「御指貫の裾に―・りてしたひ聞え給ふほどに/源氏(薄雲)」
(2)矢が的に当たる。「二つの矢どもの―・りてなむ/蜻蛉(中)」
(3)出会う。ぶつかる。「いかなる行きぶれに―・らせ給ふぞや/源氏(夕顔)」
(4)巻き添えになる。連座する。「この兄殿の御ののしりに―・りて/大鏡(道隆)」
〔「かける」に対する自動詞〕
[可能] かかれる
[慣用] 息が―・お座敷が―・嵩(カサ)に―・肩に―・口が―・声が―・手が―・手に―/箸(ハシ)にも棒にもかからない

掛下帯

かけしたおび [3] 【掛(け)下帯】
打掛の下に締める礼装用の帯。

掛人

かかりゅうど カカリウド 【掛人】
〔「かかりびと」の転〕
他人に世話をしてもらって生活している人。いそうろう。かかりうど。「―ちいさな声で子を叱り/柳多留 2」

掛代金

かけだいきん [3] 【掛(け)代金】
掛け売りにした商品の代金。

掛倒れ

かけだおれ [0] 【掛(け)倒れ】
(1)掛け売りの代金を回収できず損害を受けること。
(2)費用をかけただけで,利益があがらないこと。
(3)無尽などで,掛け金をかけただけで,見返りがなく損失になること。

掛値

かけね【掛値】
(1) (an) overcharge;→英和
a fancy price.(2) exaggeration (誇張).
〜を言う overcharge;ask a fancy price.〜のないところを言えば frankly speaking.

掛値

かけね [2][0] 【掛(け)値】
(1)物を売るときに実際より値段を高くつけること。また,その値段。「―なしの値段」
(2)物事を誇張して言うこと。「―のない話」

掛先

かけさき [0][4] 【掛(け)先】
掛け売りをした得意先。また,その代金。「―を残らず使ひ込み/にごりえ(一葉)」

掛出し

かけだし [0] 【掛(け)出し】
(1)外側へ突き出して造ること。「―桟敷」「―舞台」
(2)両替する時,客に渡す金銀の目方を実際の重量よりも多めにいうこと。
⇔掛け込み
[日葡]
(3)「懸け造り」に同じ。

掛出す

かけだ・す [3][0] 【掛(け)出す】 (動サ五[四])
(1)(「架け出す」とも書く)主体となる建造物から突き出た形に付属する構造物を造る。「桟敷を―・す」
(2)両替で,客に渡す金銀を量る時,目方をごまかして,実際よりも多めにいう。「一匁(イチモンメ)―・イタ/日葡」

掛反り

かけぞり [0] 【掛(け)反り】
相撲の決まり手の一。頭を相手の脇の下に入れ,頭を入れたのと反対の方の足を相手の足の外側からあて,切り返すようにして倒す技。

掛取り

かけとり [0][3] 【掛(け)取り】
掛け売りの代金を取り立てること。また,その人。掛け乞い。

掛取り

かけとり【掛取り】
a bill collector (人);bill collection (事).

掛取引

かけとりひき [3][4] 【掛(け)取引】
代金は後日に受け払う契約で行う取引。
⇔現金取引

掛台

かけだい [2] 【掛(け)台】
「絎台(クケダイ)」に同じ。

掛合い

かけあい [0] 【掛(け)合い・懸(け)合い】
(1)互いにかけあうこと。「水の―」
(2)交渉や談判をすること。「借金の―に出掛ける」
(3)演芸などで,二人以上の人がかわるがわる話したり演奏したりすること。
(4)歌舞伎舞踊で,二種以上の異なった地方(ジカタ)が,交互にまたは同時に演奏すること。「紅葉狩」における義太夫節・常磐津節・長唄のかけあいなど。掛け合わせ。
(5)義太夫・浄瑠璃で,二人以上の太夫が交互また同時に語ること。
(6)両方の軍隊が正面から互いに攻めかかること。「ひろみへ出て,―のいくさにてぞあらんずらん/平家 7」
(7)ありあわせのもの。また,ありあわせの材料で作った食事。「旅籠屋に立寄り―の食(メシ)を出し給へといひて/浮世草子・文反古 5」

掛合い

かけあい【掛合い】
(1) a negotiation (交渉).⇒交渉(する).
(2) a dialogue (話);a duet (歌).→英和
‖掛合い漫才 a comic stage dialogue.

掛合い万歳

かけあいまんざい [5] 【掛(け)合い万歳】
二人または数人がかけあいで演ずる万歳。音曲やコントなどを主とするものに対していう。漫才。

掛合い台詞

かけあいぜりふ [5] 【掛(け)合い台詞】
歌舞伎などで,二人以上の役者が,交互に一節ずつ言うせりふ。かけあい。

掛合い話

かけあいばなし [5] 【掛(け)合い話】
寄席演芸の一。二人の芸人が滑稽な対話をして客を笑わせるもの。

掛合う

かけあ・う [3][0] 【掛(け)合う・懸(け)合う】 (動ワ五[ハ四])
(1)互いにかける。「水を―・う」
(2)要求をもって相手側と話し合う。交渉する。「境界問題で隣家と―・う」
(3)つりあう。匹敵する。「挑灯(チヨウチン)に釣鐘(ツリガネ)―・はぬ事すれば/浮世草子・織留 1」
[可能] かけあえる

掛商い

かけあきない [4][3] 【掛(け)商い】
掛け売りでする商売。
⇔現金商い

掛図

かけず【掛図】
a wall map (地図)[chart(図表),picture(絵画)].

掛図

かけず [2] 【掛(け)図】
地図・図表・絵などを掛け物のようにしたもの。学校などで用いる。

掛声

かけごえ [3] 【掛(け)声】
(1)合図をしたり,調子を取ったり,元気をつけたり,応援したりするために出す声。
(2)何かを,ともに始めようとする時の呼びかけの言葉。「―ばかりでなかなか具体化しない」

掛声

かけごえ【掛声】
a shout;→英和
a call.→英和
〜をかける shout time (拍子を取って);shout encouragement (励まして).

掛売り

かけうり【掛売り】
sale on credit.

掛売り

かけうり [0] 【掛(け)売り】 (名)スル
代金あと払いの約束で品物を売ること。かけ。かしうり。
⇔掛け買い
⇔現金売り

掛外し

かけはずし [0] 【掛(け)外し】
(1)釣り針が底の岩などに引っかかって取れないとき,それをはずすのに用いる道具。
(2)茶碗・鉢・茶入れなどで釉(ウワグスリ)をかけ残したところ。また,そのようになっている陶器。

掛子

かけご [2] 【掛(け)子・懸け籠】
(1)ほかの箱の縁にかけて,中にはまるように作った箱。
(2)〔(1)が外箱に隠れて見えないことから〕
本心を隠していること。隔て心。下心。「詞にも虚言なく心にも―なし/浄瑠璃・嫗山姥」

掛子塗り

かけごぬり [0] 【掛(け)子塗り】
土蔵の扉の縁に段をつけて塗った漆喰(シツクイ)塗り。

掛字

かけじ [2] 【掛(け)字】
床の間などにかける,文字を書いた掛け物。

掛字掛け

かけじかけ [3] 【掛(け)字掛け】
「掛け竿(ザオ){(2)}」に同じ。

掛小屋

かけごや【掛小屋】
a temporary hut.

掛小屋

かけごや [0][2] 【掛(け)小屋】
臨時の興行・工事・作業などのために,ごく簡単に造る仮の小屋。

掛屋

かけや 【掛屋・懸屋】
江戸時代,幕府・諸藩の蔵屋敷に出入りして,蔵物の処理や代金の出納に当たり,また金銭の融通や両替をした御用商人。

掛川

かけがわ カケガハ 【掛川】
静岡県中西部の市。東海道に沿う宿場町・城下町。茶の集散地。製茶・楽器工業が盛ん。

掛布団

かけぶとん [3] 【掛(け)布団】
上にかけて寝る布団。かけぶすま。
⇔敷き布団

掛帯

かけおび [0] 【掛(け)帯】
(1)平安以降,物忌みのしるしに用いた赤い絹の帯。胸にかけ肩を越えて背後で結ぶ。社寺参詣の女子や巫女(ミコ)が用いた。
(2)近世,女房装束の裳の大腰の左右に付けた紐。肩を越して前で結ぶ。

掛帳

かけちょう [0] 【掛(け)帳】
掛けで売買した品物・代金を書いておく帳面。

掛念仏

かけねんぶつ 【掛(け)念仏】
多人数の講中が高声で掛け声をし,鉦(シヨウ)・木魚(モクギヨ)をたたいて唱える念仏。「大鉦うち鳴らして―申すを/浮世草子・桜陰比事 3」

掛戸

かけど [2] 【掛(け)戸】
溝を設けず,折れ釘などにかけてつるす戸。

掛払い

かけはらい [3] 【掛(け)払い】
⇒延(ノ)べ払(バラ)い

掛投げ

かけなげ [0] 【掛(け)投げ】
相撲の決まり手の一。相手の内股に片足を入れ,跳ね上げるようにして倒す技。技が決まるまで軸足で二,三度跳ぶので「けんけん」ともいう。

掛持ち

かけもち [0] 【掛(け)持ち】 (名)スル
二つ以上の仕事や役などを受け持つこと。「二つの劇場に―で出る」

掛持ちでする

かけもち【掛持ちでする】
work[do business]in two or more places.⇒兼任.

掛持つ

かけも・つ [0][3] 【掛(け)持つ】 (動タ五[四])
二つ以上の仕事や役などを兼ねて行う。兼任する。兼務する。

掛捨て

かけすて [0] 【掛(け)捨て】
〔「かけずて」とも〕
(1)保険・無尽などで,中途で掛け金を中止するなどしたため,払い込んだ金が無駄になること。
(2)保険や共済組合の掛け金を払い込んでも,一定期間内に契約に該当する災害・傷害などに遭わなければ払い戻しを受けられない方式のこと。

掛接ぎ

かけつぎ [0] 【掛(け)接ぎ・掛(け)継ぎ】
(1)「掛(カ)け接(ハ)ぎ」に同じ。
(2)囲碁で,直接につがずに一路をあけて石を打ち,断点を補うこと。

掛搭

かた クワ― [1] 【掛搭・挂搭】
〔仏〕
(1)その寺に滞在を許された禅僧が錫杖(シヤクジヨウ)を禅堂の搭鉤(トウコ)に掛けること。
(2)禅僧が行脚をやめて一か所に長く滞在すること。

掛搭

かとう クワタフ [0] 【掛搭】
「かた(掛搭)」に同じ。

掛時計

かけどけい [3] 【掛(け)時計】
柱や壁などにかける時計。

掛時計

かけどけい【掛時計】
a (wall) clock.

掛替え

かけがえ [0] 【掛(け)替え】
(1)いざという時の準備に用意された同種のもの。それに代わるもの。かわり。「家に―のお鉄といふものがありながら/二人女房(紅葉)」
(2)〔「かけかえ」とも〕
かけかえること。とりかえること。

掛替えのない

かけがえ【掛替えのない】
irreplaceable.→英和
〜のない子 one's only child.

掛替える

かけか・える [4][3] 【掛(け)替える】 (動ア下一)[文]ハ下二 かけか・ふ
(1)今までのものを取り除いて別のものをかける。「橋を―・える」
(2)あるものを今までかけてあった場所から他の場所へ移す。「書斎の額を応接間に―・える」

掛札

かけふだ [2] 【掛(け)札】
(1)人目につく所にかけておく札。門札・看板の類。
(2)江戸時代,年貢取り立てに関する事項を板に書いて,名主・庄屋の門口などに揚げられた札。

掛板

かけいた [0] 【掛(け)板】
(1)かけ下げる,あるいはかけわたす板。
(2)昔の歌舞伎舞台で,左右の大臣柱にかける木札。芝居の外題・段名を記してかけた。

掛構い

かけかまい [0] 【掛(け)構い】
(下に打ち消しの表現を伴って)
(1)気にかけること。こだわること。「年は若し,―のない女で/湯島詣(鏡花)」
(2)かかわりあい。関係。「―なき伺候の武士も感涙催すばかりなり/浄瑠璃・聖徳太子」

掛橋

かけはし [2] 【掛(け)橋・懸(け)橋・梯】
(1)険しいがけ沿いに木や藤づるなどで棚のように設けた道。桟道。「木曾の―」
(2)谷や川などにかけ渡した仮の橋。
(3)双方の関係を取り持つこと。また,その人や物。なかだち。橋わたし。「日中友好の―」
(4)はしご。階段。

掛汁

かけじる [3] 【掛(け)汁】
料理の上にかける汁。かけしる。

掛流し

かけながし 【掛(け)流し】
(1)一度使っただけで捨ててしまうこと。また,そのもの。使い捨て。「―の片器(ヘギ)の欠/浄瑠璃・鬼一法眼」
(2)一度かぎりであること。その場かぎりであること。「―の色事なら御勝手次第/洒落本・滑稽吉原談語」
(3)「たれ流し」に同じ。「糞小便も―で/滑稽本・浮世風呂 2」

掛減り

かけべり [0] 【掛(け)減り】
秤(ハカリ)にかけた時,前よりも目方の減っていること。目べり。

掛渡す

かけわた・す [0][4] 【掛(け)渡す・架(け)渡す】 (動サ五[四])
(1)一方から他方へ渡してかける。架設する。「橋を―・す」
(2)一面にかける。端から端へ,続けていくつも下げる。「簾―・してある人の家あり/平中 36」

掛烏帽子

かけえぼし [3] 【掛烏帽子】
紐(ヒモ)をかけず,頭に深くかぶり,串で髻(モトドリ)にとめる烏帽子。うちかけえぼし。

掛焔硝

かけえんしょう [3] 【掛焔硝】
歌舞伎の小道具。樟脳の粉を火に入れて,急に煙や炎を出す仕掛け。怪異のものの出現や消失,幻術・忍術による人物の消失などに使う。

掛物

かけもの【掛物】
⇒掛軸(かけじく).

掛物

かけもの [2] 【掛(け)物】
(1)裂(キレ)や和紙で軸物に表装し,床の間や壁などにかけるように作った書や画。掛け字。掛け軸。軸物。
(2)砂糖や砂糖蜜をかけた菓子。
掛け物(1)[図]

掛物掛け

かけものかけ [4] 【掛(け)物掛け】
「掛け竿(ザオ){(2)}」に同じ。

掛留

けいりゅう [0] 【掛留】
非和声音の一。ある和音における特定の音を,次の和音の冒頭部まで残し,強拍上に不協和な緊張状態を作る手法。

掛目

かけめ [2] 【掛(け)目】
(1)秤(ハカリ)にかけて出た重量。目方。量目。
(2)担保などに対し時価よりも低く評価する比率。

掛矢

かけや [2] 【掛(け)矢】
樫(カシ)などで作った大形の槌(ツチ)。杭(クイ)などを打ち込むときや,物を打ち壊したりするのに用いる。

掛石

かけごく [2] 【掛(け)石】
丸太末口(スエクチ)の平均直径の二乗に〇・七九( π の四分の一)を掛け,これに材長を掛けて求めた材積。短い丸太に適用する。

掛稲

かけいね [3] 【掛(け)稲】
(1)刈り取って,干すために稲掛けに掛けてある稲。[季]秋。《―に鼠啼なる門田かな/蕪村》
(2)「懸(カ)け税(チカラ)」に同じ。

掛筒

かけづつ [2] 【懸(け)筒・掛(け)筒】
壁・柱にかける筒型の花器。

掛算

かけざん【掛算】
multiplication.→英和
〜をする multiply.→英和

掛算

かけざん [2] 【掛(け)算】
二つ以上の数の積を求める計算法。乗法。
⇔割り算

掛素襖

かけすおう [3] 【掛素襖】
(1)室町時代頃の武家の略装。素襖の裾を袴に入れず,外に垂らす着方。
(2)能・狂言の扮装。大口などを着けた上に素襖の上だけを着て烏帽子はかぶらないもの。

掛絡

から クワ― [1] 【掛絡・掛落・掛羅】
(1)禅僧が普段用いる,小さな略式の袈裟(ケサ)。首に掛ける。掛絡袈裟。
(2){(1)}に付けてある象牙などの輪。
(3)根付け。または根付けのある巾着(キンチヤク)・印籠(インロウ)・タバコ入れ。「独(ヒトリ)は象牙の―よりもぐさを取出し/浮世草子・一代男 5」
掛絡(1)[図]

掛絵

かけえ [2] 【掛(け)絵】
絵をかいた掛け物。画幅(ガフク)。

掛継ぎ

かけつぎ [0] 【掛(け)接ぎ・掛(け)継ぎ】
(1)「掛(カ)け接(ハ)ぎ」に同じ。
(2)囲碁で,直接につがずに一路をあけて石を打ち,断点を補うこと。

掛緒

かけお [2] 【掛緒・懸緒】
(1)掛け物をかけるためにその上部に付けた紐(ヒモ)。
(2)冠・烏帽子などの緒。
(3)鎧(ヨロイ)の袖に付け,綿上(ワタガミ)の袖付けの緒に結ぶ紐。
→大鎧

掛縄

かけなわ 【掛(け)縄】
(1)馬の口につける縄。[和名抄]
(2)鳴子を引き鳴らす縄。「田子の―永き日も/新撰六帖 1」
(3)釣瓶(ツルベ)に用いる縄。つるべ縄。「釣瓶の―くり返し/謡曲・檜垣」
(4)人を縛る縄。「弓槍長刀掛矢槌,―,はや縄継階子得物��を提(ヒツサ)げ/浄瑠璃・鬼鹿毛無佐志鐙」

掛羅

から クワ― [1] 【掛絡・掛落・掛羅】
(1)禅僧が普段用いる,小さな略式の袈裟(ケサ)。首に掛ける。掛絡袈裟。
(2){(1)}に付けてある象牙などの輪。
(3)根付け。または根付けのある巾着(キンチヤク)・印籠(インロウ)・タバコ入れ。「独(ヒトリ)は象牙の―よりもぐさを取出し/浮世草子・一代男 5」
掛絡(1)[図]

掛肥

かけごえ [2][0] 【掛(け)肥】
作物に施す液状の肥料。液肥(エキヒ)。

掛花

かけばな [2][0] 【掛(け)花・懸(け)花】
華道で,花を活(イ)けた花器を,壁・柱などに掛けて飾ること。また,その花。
→置き花
→釣り花

掛花

かけはな [2][0] 【掛(け)花】
四季の花鳥を組み合わせて薬玉(クスダマ)の形に似せて作り,室の飾りとするもの。近世,公家(クゲ)の間に多く行われた。

掛茶屋

かけぢゃや [2][3] 【掛(け)茶屋】
道端などに,よしずなどをかけて簡単に造った茶屋。茶店。

掛落

から クワ― [1] 【掛絡・掛落・掛羅】
(1)禅僧が普段用いる,小さな略式の袈裟(ケサ)。首に掛ける。掛絡袈裟。
(2){(1)}に付けてある象牙などの輪。
(3)根付け。または根付けのある巾着(キンチヤク)・印籠(インロウ)・タバコ入れ。「独(ヒトリ)は象牙の―よりもぐさを取出し/浮世草子・一代男 5」
掛絡(1)[図]

掛蒲[布]団

かけぶとん【掛蒲[布]団】
a quilt;→英和
<米> a comforter.

掛行灯

かけあんどん [3] 【掛(け)行灯】
家の入り口・店先・廊下の柱などにかけておくあんどん。かけあんどう。
掛け行灯[図]

掛襟

かけえり [0][2] 【掛(け)襟・掛け衿】
(1)和服の襟の上に,汚れを防ぐために掛ける襟。長着の共襟,はんてんなどの黒繻子(クロジユス)の襟,襦袢(ジバン)の装飾的な半襟など。削(ソ)ぎ襟。上襟。
(2)汚れやいたみを防ぐために掛け布団などの,顔にあたるあたりにかける布。

掛詞

かけことば【掛詞】
a play on words;a pun.→英和

掛買い

かけがい【掛買い】
purchase on credit.

掛買い

かけがい [0] 【掛(け)買い】 (名)スル
代金あと払いの約束で品物を買うこと。かけ。買い掛かり。
⇔掛け売り

掛踊り

かけおどり 【掛(け)踊り】
(1)室町後期より江戸初期にかけて行われた七夕(タナバタ)や盆の風流(フリユウ)踊り。互いに組を仕立てて掛け合いで踊り歩いた。小町踊りなど。
(2)厄神送り・虫送りなどに一方の村境から他の村境まで踊りに厄神を巻き込んで送る踊り。主に夏に行われる。中部地方の山間部に残る。伊勢踊り。

掛軸

かけじく【掛軸】
a hanging scroll.

掛軸

かけじく [2] 【掛(け)軸】
「掛け物{(1)}」に同じ。

掛込み

かけこみ [0] 【掛(け)込み】
〔両替屋の用語〕
量目を少なめに量ること。
⇔掛け出し
「五厘・一分の―を見て/浮世草子・永代蔵 4」

掛込み天井

かけこみてんじょう [5] 【掛(け)込み天井】
庇(ヒサシ)が室内に貫入して,天井となっているもの。化粧屋根裏をそのまま表した傾斜天井で,小間(コマ)の茶室に多い。

掛違い

かけちがい [0] 【掛(け)違い】
かけちがうこと。くいちがい。「ボタンの―」

掛違う

かけちが・う [0][4] 【掛(け)違う】 (動ワ五[ハ四])
(1)行き違う。「―・って会えなかった」
(2)物事がくいちがう。「先方の希望と―・って話がうまく進まない」
(3)違う物に掛ける。掛け間違える。「ボタンを―・う」

掛金

かけがね [0] 【掛(け)金】
(1)戸・障子などが開かないようにかける金具。
(2)あごの関節。[日葡]

掛金

かけがね【掛金】
a latch.→英和
〜をかける(はずす) (un)latch.

掛金

かけきん [2][0] 【掛(け)金】
(1)分割して定期的に支払う金。「保険の―」
(2)掛け売り・掛け買いの代金。掛け代金。

掛金

かけきん【掛金】
an installment;a premium (保険の).→英和

掛釘

かけくぎ【掛釘】
a peg.→英和

掛針

かけばり [3][2] 【掛(け)針・掛け鉤】
(1)裁縫用具の一。絎(ク)ける際などに布をぴんと張るため,紐の一端を輪にして布に刺した針にかけ,他端の鉤(カギ)を畳などに刺して止めるもの。
(2)餌(エサ)をつけず,水中を引き回して魚をひっかけて取るときに用いる鉤(ハリ)。また,長い棒の先に鉤をつけたもの。

掛釣り

かけづり [0] 【掛(け)釣り】
餌(エサ)をつけず,掛け針で魚を引っかける釣り方。アユのころがしなど。

掛銭

かけせん [2] 【掛(け)銭・賭け銭】
(1)日掛け・月掛けなどで定期に若干ずつかけていく銭(ゼニ)。掛け金。
(2)中世,領民から徴収した課銭。
(3)勝負事にかける金銭。

掛錫

かしゃく クワ― [0] 【挂錫・掛錫】
〔錫杖(シヤクジヨウ)を僧堂の鉤(カギ)にかけておく意〕
禅僧が行脚の途中他寺に長く滞在すること。転じて,僧堂に籍をおいて修行すること。駐錫。

掛錫

けしゃく [0] 【挂錫・掛錫】
〔錫杖(シヤクジヨウ)を挂(カ)ける意〕
僧侶が行脚(アンギヤ)中,ある寺に滞在すること。かしゃく。

掛障子

かけしょうじ [3] 【掛(け)障子】
下地窓などの内側の壁に折れ釘を打ち,これに掛けつるす障子。茶室に多い。

掛離れる

かけはな・れる [5][0] 【掛(け)離れる・懸(け)離れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 かけはな・る
(1)遠くへだたる。「遠く―・れた土地」
(2)相違が大きい。大きな差がある。「現実と―・れた理想論」「実力が―・れている」
(3)関係がうすくなる。疎遠になる。「など山の井の―・るらむ/源氏(若紫)」

掛香

かけごう [0] 【掛(け)香】
〔「かけこう」とも〕
(1)練り香を小さな袋に入れ,部屋の柱などにかけておくもの。香嚢(コウノウ)・訶梨勒(カリロク)など。[季]夏。
(2)携帯用の匂い袋。ひもで首にかけ袂(タモト)に入れる。主に女子が用いた。誰(タ)が袖。[季]夏。

掛[懸]橋

かけはし【掛[懸]橋】
(1) a suspension bridge.(2) a go-between (媒介).

おきて【掟】
(a) law;→英和
a rule;→英和
a regulation.

おきて [0] 【掟】
〔動詞「おきつ(掟)」の連用形から〕
(1)その社会の人々が守らなければならない決まり。定め。「仲間の―」「村の―」
(2)指図。処置。「帝の御―極めてあやにくにおはしませば/大鏡(時平)」
(3)心づもり。意向。「親の―に違へり/源氏(帚木)」
(4)心構え。心がら。「―広きうつは物には幸もそれに従ひ/源氏(若菜下)」
(5)形態。たたずまい。「水のおもむき山の―を改めて/源氏(乙女)」

掟つ

おき・つ 【掟つ】 (動タ下二)
(1)前もって計画を立て,儀式や造営などを行わせる。処置する。「法住寺をぞいといかめしう―・てさせ給へる/大鏡(為光)」
(2)命令する。指図する。「人を―・てて高き木にのぼせて/徒然 178」

掟書

おきてがき [0] 【掟書】
中世後期から盛んになった公布法の一形式。初めに「掟」「定」などと書かれた。在地領主・土豪などが用いた。

掟米

おきてまい 【掟米】
江戸時代,地主が年貢などを出す取り決めのもとで,地主が小作人から取り立てた年貢米を小作米と合計したもの。定米(サダメマイ)。

りゃく [1] 【掠】
永字八法(エイジハツポウ)の第六筆の左払い。
→永字八法

掠う

さら・う サラフ [0] 【攫う・掠う】 (動ワ五[ハ四])
〔「浚(サラ)う」と同源〕
(1)(不意をついて)つかんで逃げ去る。横合いから奪いさる。「子供を―・う」「波が―・う」「優勝を―・われる」
(2)残らず自分のものとする。独占する。「世間の話題を―・った出来事」
[可能] さらえる

掠ふ

かそ・う カソフ 【掠ふ】 (動ハ四)
(1)奪い取る。かすめ取る。「天つ日嗣高御座の次ぎてを―・ひ奪ひ盗まむとして/続紀(天平宝字一宣命)」
(2)人目をかすめる。「―・うで,京内参を致してござる/狂言記・二千石」

掠む

かす・む 【掠む】
■一■ (動マ四)
(1)人の物をさっと奪い取る。「しばしば人民を―・む/日本書紀(景行訓)」
(2)人目をごまかす。あざむく。「主の身代空になし天道を―・めをる/浄瑠璃・長町女腹切(上)」
■二■ (動マ下二)
⇒かすめる

掠める

かす・める [0][3] 【掠める】 (動マ下一)[文]マ下二 かす・む
〔「掠る」と同源〕
(1)すきをねらってすばやく盗む。「すきをみて,カキを―・めてきた」
(2)(多く「目をかすめて」の形で)ある人のすきをねらって,ちょっとした悪事をする意をいう。「親の目を―・めて小金(コガネ)を持ち出す」
(3)今にも触れそうにして,す早く通り過ぎる。「軒を―・めて飛ぶツバメ」「台風九号は本土を―・めて通りそうだ」
(4)ほんの一時,生じてすぐ消える。「後悔の念が一瞬,脳裏を―・めた」「大村の顔を,微かな微笑が―・めて過ぎた/青年(鴎外)」
(5)ほのめかす。におわす。「うとくおぼいたる事などうち―・め,恨みなどするに/枕草子 36」
(6)だます。欺く。「上を―・むる証拠に若宮を奪ひ奏聞せん/浄瑠璃・松風村雨」

掠める

かすめる【掠める】
(1) steal;→英和
rob <a person of a thing> .→英和
(2) graze (かする);→英和
skim <over the water> .→英和
人の目を掠めて in secret.

掠め取る

かすめと・る [4] 【掠め取る】 (動ラ五[四])
(1)人の物を奪い取る。掠奪する。「他の部落を却(オビヤカ)し資財人畜を―・り/西洋道中膝栗毛(七杉子)」
(2)相手のすきをうかがって盗む。「親の財布から―・った金」
[可能] かすめとれる

掠り

かすり [3] 【掠り・擦り】
(1)かすること。表面をさっとなでて過ぎること。
(2)上前をはねること。口銭を取ること。また,そのもうけ。「―をとる」
(3)わずかな金もうけ。「川ごしの賃銭ばかりで,台の賃が―になりやす/滑稽本・膝栗毛 7」
(4)かすり傷。「少しの―で水に浸つた故か気を失うた/歌舞伎・助六」
(5)ことば遊びの技法の一。同音異義または類似の音をもつ語によって,本来の意味とは別の意味を掛けもたせるもの。

掠り傷

かすりきず【掠り傷】
<get> a scratch <on the head> .→英和
〜一つ受けずに without a scratch.

掠り取り

かすりとり 【掠り取り】
他人の上前をはねること。また,その人。「喰いかせぎと―,為になる人稀なれば/人情本・辰巳園 4」

掠り筆

かすりふで [3] 【掠り筆】
〔「かすれふで」とも〕
(1)墨跡をかすれさせる筆法。渇筆(カツピツ)。かすれふで。
(2)水墨画で,量感などを出すためにわざと墨をかすれさせる技法。擦筆(サツピツ)。

掠る

かす・る [2][0] 【掠る・擦る】
■一■ (動ラ五[四])
(1)す早く通り過ぎる時に軽くこするように触れる。「車が電柱を―・った」「弾丸は頬を―・っただけで命びろいした」
(2)上前をはねる。「そば切(=蕎麦屋)のあかりを―・る夜はまぐり(=夜鷹)/柳多留 2」
(3)容器の底にわずかに残った内容物を,底をこするようにして取り出す。「壺底ヲ―・ル/日葡」
■二■ (動ラ下二)
⇒かすれる

掠る

かする【掠る】
(1) graze (軽くさわる).→英和
(2) take a percentage <from> (上前をはねる).→英和

掠れ

かすれ [3] 【掠れ・擦れ】
(1)かすれること。「文字の―」「声の―」
(2)商品が不足してくること。「品―」

掠れる

かす・れる [3][0] 【掠れる・擦れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 かす・る
(1)墨・絵の具・インクなどの量が少なくて,書いた字や線の一部が切れ切れに白く欠ける。「字が―・れる」
(2)声がしわがれる。「声が―・れる」「―・れた声」

掠れる

かすれる【掠れる】
get hoarse[husky](声が);become scratchy (ペンが);become blurred (字が).

掠れ声

かすれ【掠れ声】
a husky voice.

掠れ筆

かすれふで [3] 【掠れ筆】
「かすりふで」に同じ。

掠奪

りゃくだつ [0] 【略奪・掠奪】 (名)スル
力ずくで奪いとること。暴力で自分のものとすること。「財宝を―する」

掠奪する

りゃくだつ【掠奪する】
plunder;→英和
pillage;→英和
sack;→英和
loot.→英和
‖掠奪者 a plunderer.掠奪品 spoil(s);loot;plunder;booty.

掠笞

りょうち リヤウ― [1] 【掠笞】
罪人などを笞(ムチ)で打つこと。

採り物

とりもの [0] 【採(り)物】
(1)神楽で,人長(ニンジヨウ)が舞うとき手に持つもの。
(2)宮廷の神楽の分類名。{(1)}を持って舞うもので,榊(サカキ)・笹(ササ)・幣(ミテグラ)・杖(ツエ)・弓・剣(ツルギ)・鉾(ホコ)・杓(ヒサゴ)・葛(カズラ)・韓神(カラカミ)の一〇種。

採る

と・る [1] 【取る・執る・採る・捕る・撮る】
■一■ (動ラ五[四])
❶手に持つ。《取・執》
(1)離れているものを手でつかんで持つ。手で握る。「茶碗を手に―・って見る」「書棚の本を―・る」「ペンを―・る」
(2)手に持って使う。操作する。「船の舵(カジ)を―・る」
(3)つまんで上に引き上げる。「袴の股立ちを―・る」「着物の褄(ツマ)を―・る」
(4)手に入れる。自分のものにする。「政権を―・る」「損して得―・れ」
(5)処理する。仕事を進める。運用する。《執》「事務を―・る」「政務を―・る」
(6)保存する。残しておく。《取》「記念に―・っておく」「明日のおやつに半分―・っておく」
(7)かたく保持する。守る。「自説を―・って譲ろうとしない」
❷それまであった所から自分の側に移す。《取》
(1)手に取って自分のものとする。「お菓子を一つずつ―・る」「お釣りは―・っておいてください」
(2)集める。採集する。収穫する。《取・採》「きのこを―・る」「貝を―・る」「血を―・る」
〔農作物の場合は「穫る」とも書く〕
(3)捕らえる。つかまえる。捕獲する。《捕》「すずめを―・る」「蝶(チヨウ)を―・る」「マグロを―・る」「熊を―・る」
〔「獲る」とも書く。昆虫など小さな動物の場合は「採る」とも書く〕
(4)領有する。支配する。《取・執》「天下を―・る」「リーダーシップを―・る」「乾杯の音頭を―・る」「指揮を―・る」
(5)分けて移す。分けて自分のものとする。「料理を小皿に―・る」「分け前を―・る」
(6)報酬を得る。収入を得る。「高給を―・る」「月給を―・る」
(7)(「摂る」とも書く)体内に取りこむ。食べる。摂取する。「食事を―・る」「野菜を―・る」「ビタミンを―・る」
(8)体を休ませることをする。体に心地よいことをする。「睡眠を―・る」「休養を―・る」「暖を―・る」「木陰で涼を―・る」
(9)願い出て得る。請うて与えられる。
 (ア)休みをもらう。「休暇を―・る」「暇を―・る」
 (イ)許しを得る。「保健所の許可を―・る」「相手の了解を―・る」
(10)取引をまとめる。「注文を―・る」「契約を―・る」
(11)自分のところへ来させてあることをする。または,させる。
 (ア)注文して持って来させる。取り寄せて買う。「出前を―・る」「寿司を―・る」
 (イ)届けさせて定期的に継続して買う。「新聞を―・る」
 (ウ)呼び寄せる。呼んで療治をさせる。「あんまを―・る」
(12)迎え入れる。もらう。「息子に嫁を―・る」「弟子を―・る」
(13)権力によって強制的に集める。多く受け身の形で用いる。「息子を兵隊に―・られる」「徴用に―・られる」
(14)引き入れる。導き入れる。《取・採》「灌漑用水を―・る」「天窓から明かりを―・る」
(15)導く。案内する。「手を―・って教える」「馬の口を―・る」
(16)つながりを設ける。接触する。「連絡を―・る」「コンタクトを―・る」
(17)成績・資格などを得る。「良い成績を―・る」「学位を―・る」「賞を―・る」「運転免許を―・る」
(18)ある事や物の代わりにあずかる。「人質を―・る」「担保を―・る」
❸それまであった場所から別のところに移す。《取》
(1)不要なものや汚れなどを除く。取り去る。どける。「しみを―・る」「澱(オリ)を―・る」
(2)(「脱る」とも書く)身に付けていたものを外す。ぬぐ。「帽子を―・って挨拶(アイサツ)する」「眼鏡を―・る」
(3)付属品などを取り外す。「箱のふたを―・る」「本のカバーを―・る」
(4)体から苦痛や不快感を除く。「痛みを―・る」「疲れを―・る」
(5)人の所有物を自分のものにする。
 (ア)ある手段によって,他に属していたものを自分のほうに移す。うばう。「大手スーパーに客を―・られる」
 (イ)不法な手段で自分のものにする。盗む。うばう。「だまされて土地を―・られる」「財布を―・られる」
〔金品をぬすむ場合は「盗る」とも書く〕
(6)討ち果たす。殺す。また,首を切る。「命を―・る」「仇(カタキ)を―・る」「敵将の首を―・る」
(7)注意・関心などを引き付ける。「テレビに気を―・られる」「移り変わる景色に気を―・られる」
(8)自由な動きをうばう。「ぬかるみに足を―・られる」「スリップしてハンドルを―・られる」
(9)受け取る。徴収する。
 (ア)物やサービスの対価として相手から金銭を受け取る。「代金を―・る」「初診料を―・る」
 (イ)強制的に納めさせる。「税金を―・る」「賦課金を―・る」
 (ウ)契約や約束によって受けて納める。「家賃を―・る」「月謝を―・る」「手数料を―・る」
(10)将棋・カルタ・花札・トランプなどで,敵の駒やその場に出された札を,自分の持ち駒にしたり,自分の札としてうばう。「飛車を―・る」「切り札で―・る」
(11)スポーツの試合で,得点を得る。「初回に二点を―・る」「一本―・られる」
(12)(「とってもらう」「とってあげる」など授与を表す動詞の上に付いて)他の人のために物を持って渡す。「その胡椒(コシヨウ)を―・ってください」
(13)官位・財産などを召し上げる。没収する。「かく官爵(カンサク)を―・られず/源氏(須磨)」
❹身に負う。引き受ける。受け止める。《取》
(1)他より劣る評判や結果などを得る。「不覚を―・る」「若い者に引けを―・らない」「他社に後れを―・る」
(2)自分のするべきこととして引き受ける。《取・執》「責任を―・る」「仲介の労を―・る」
(3)芸・娼妓が,客を迎えて相手をする。「客を―・る」
(4)財産や家督を受け継ぐ。「跡を―・る」
(5)身に加わる。身に積み重なる。「年を―・る」「当年―・って二五歳」
(6)身に負わせる。課する。多く受け身の形で用いる。「反則を―・られる」「罰金を―・られる」
(7)(多く「…にとって」「…にとりて」の形で)…の身として。…の立場からすれば。「一介の研究者に―・って身に余る名誉」「反対派に―・ってじゃまな存在」
❺選び出す。選んで決める。
(1)よいものを選んで使う。すぐれているものを採用する。《採・取》「―・るべき唯一の方策」「どちらの方法を―・るべきだろう」
(2)人を採用する。《採》
 (ア)会社・組織などが,従業員を採用する。「新卒を―・る」「理科系から―・る」
 (イ)学校が学生・生徒を入学させる。「一学年一八〇人―・る」
(3)ある態度や行動様式を選んでそのようにする。《執》「毅然たる態度を―・る」「強硬な手段を―・る」「自由行動を―・る」
(4)進む方向を選び出して決める。選んでそちらへ行く。《取》「針路を北に―・る」「徳本(トクゴウ)峠を越えて上高地へと道を―・る」「学者への道を―・る」
(5)あるものを選んでそれに基づく。よりどころとする。《取》「史実に題材を―・った作品」
(6)みずからその下につく。仕える。《取》「主を―・る」「師を―・る」
(7)選び出す。選択する。「この二十八日になむ,舟に乗るべき日―・りたりければ/落窪 4」「クジヲ―・ル/日葡」
❻作り出す。ある形にしてとどめる。《取》
(1)あるものを原料にして何かを作り出す。《取・採》「大豆から油を―・る」「アオカビの一種から抗生物質を―・る」
(2)形を作る。形を似せて作る。「石膏で型を―・る」
(3)形を描き出す。「輪郭を―・る」「矛盾がさまざまな形を―・って表面化する」
(4)書き留める。「ノートに―・る」「控えを―・る」「メモを―・る」
(5)写す。
 (ア)写真を写す。《撮》「記念写真を―・る」「スナップを―・る」「映画を―・る」「レントゲンを―・る」
 (イ)音や映像を磁気テープなどに記録する。「演奏会の模様を録音に―・る」「野鳥の鳴き声をテープに―・る」「ビデオに―・っておいた映画を楽しむ」「コピーを―・る」
〔音を記録する場合は「録る」とも書く〕
(6)数値などを記録する。「データを―・る」「心電図を―・る」
❼数量や物事を知る。おしはかる。《取》
(1)数える。はかる。「数を―・る」「カウントを―・る」「寸法を―・る」「尺を―・る」「脈を―・る」
(2)数値を集めて計算する。「平均を―・る」「統計を―・る」
(3)人数などを確認する。「出席を―・る」「点呼を―・る」
(4)解釈する。推量する。理解する。受け取る。「悪く―・らないでほしい」「冗談を本気と―・られる」
(5)うまく釣り合って安定するようにする。「バランスを―・る」
(6)相手の気持ちに合うようにうまく扱う。「機嫌を―・る」「多少わるくなく―・られた事ゆゑ,自然足しげく通ふうち/当世書生気質(逍遥)」
❽場所や時間を占める。《取》
(1)場所を占める。場所を定めて落ち着く。「宿を―・る」「席を―・る」「会議室を―・る」「陣を―・る」
(2)場所を設ける。ある面積を占める。「書斎を広く―・る」「スペースを―・る」
(3)予約して場所を確保する。「指定券を―・る」「金曜の最終便を―・ってある」「特別席を―・る」
(4)時間や労力を必要とする。費やす。かかる。「準備に手間を―・る」「一時間ほど時間を―・ってくれないか」
(5)しつらえる。ふとんを敷く。「床(トコ)を―・る」
❾手・足・体などを動かす。ある動作をする。
(1)動きをととのえる。「拍子を―・る」「リズムを―・る」
(2)相撲やカルタなどをする。「横綱と一番―・る」「家族で百人一首を―・る」

(1)(「時にとって」「時にとりて」の形で)場合によって。時によって。「人,木石にあらねば,時に―・りて,物に感ずる事なきにあらず/徒然 41」
(2)たとえる。なぞらえる。「例に―・る」「このセクションは人間に―・ってみれば心臓に当たる部門だ」
〔「とれる」に対する他動詞〕
[可能] とれる
■二■ (動ラ下二)
⇒とれる
[慣用] 上げ足を―・当たりを―・裏を―・遅れを―・垢離(コリ)を―・采(サイ)を―・鞘(サヤ)を―・質(シチ)に―・死に水を―・酌を―・陣を―・先(セン)を―・大事を―・手に手を―・手玉に―・年を―・中を―・引けを―・暇(ヒマ)を―・不覚を―・筆を―・脈を―・面を―/鬼の首を取ったよう・手に取るよう

採れる

と・れる [2] 【取れる・採れる・捕れる・撮れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 と・る
□一□
(1)得られる。
 (ア)収穫・捕獲される。《取・捕》「畑で―・れたばかりのトマト」「この川で―・れたアユ」
 (イ)採掘・採集される。《採》「大豆からは油が―・れる」
(2)付いていたものが離れて落ちる。《取》「汚れが―・れる」「ワイシャツのボタンが―・れた」
(3)好ましくない状態が消える。なくなる。「疲れが―・れる」「痛みが―・れる」「熱が―・れる」
(4)許可が与えられる。《取》「ビザが―・れ次第出発します」
(5)写真が撮影される。《撮》「この写真はよく―・れていますね」
(6)解釈できる。理解される。《取》「この文章は二通りの意味に―・れる」
(7)調和した状態になる。うまく釣り合う。《取》「うまくバランスが―・れている」「均整の―・れた体」
(8)手間・時間がかかる。《取》「少し手間が―・れそうだから…」「時間が―・れる」
〔「取る」に対する自動詞〕
□二□〔「取る」の可能動詞〕
捕ることができる。《捕》「子供でも―・れるフライを落とす」

採伐

さいばつ [0] 【採伐】
樹木を切ること。伐採。

採光

さいこう [0] 【採光】 (名)スル
(1)室外の明るさを,窓などを通して室内にとり入れること。「天窓から―する」
(2)
⇒ライティング

採光

さいこう【採光】
<improve> lighting.→英和
〜の良い(悪い) well-(poorly-)lighted.

採卵

さいらん [0] 【採卵】 (名)スル
(1)卵を産ませてとること。「―養鶏」
(2)卵子を取り出すこと。

採卵鶏

さいらんけい [3] 【採卵鶏】
卵を産ませるために改良された鶏。

採取

さいしゅ [1][0] 【採取】 (名)スル
必要なもの,ある目的に合ったものなどを選びとること。「指紋を―する」「(大理石ヲ)一箇年百万切を―する/十和田湖(桂月)」

採取する

さいしゅ【採取する】
pick;→英和
gather;→英和
collect;→英和
extract.→英和

採取経済

さいしゅけいざい [4] 【採取経済】
自然から必要物資をそのまま採取して生活を営む最も原始的な経済。

採否

さいひ [1] 【採否】
採用するかしないかということ。採用と不採用。「―を決定する」

採否

さいひ【採否】
adoption or rejection (議案の).〜を決する vote <on a bill> .→英和

採寸

さいすん [0] 【採寸】 (名)スル
洋裁などで,身体の部分の寸法を測ること。「―しなおす」

採尿

さいにょう [0] 【採尿】 (名)スル
検査のため尿をとること。

採択

さいたく【採択】
adoption;choice.→英和
〜する adopt;→英和
select.→英和

採択

さいたく [0] 【採択】 (名)スル
いくつかあるものの中からえらびとること。「動議を―する」

採捕

さいほ [1] 【採捕】 (名)スル
自然の状態で生えている植物や自然の状態で生活している動物などを,採取したり生け捕りにしたりすること。

採掘

さいくつ【採掘】
mining.→英和
〜する work a <silver> mine;→英和
mine.‖採掘権 mining rights.

採掘

さいくつ [0] 【採掘】 (名)スル
地中に埋もれている鉱物などを掘り出すこと。掘採(クツサイ)。「石油を―する」

採掘権

さいくつけん [4] 【採掘権】
鉱業権の一。登録された一定の地域で鉱物を採掘し,取得する権利。
→試掘権

採暖

さいだん [0] 【採暖】
暖をとること。

採桑老

さいそうろう サイサウラウ 【採桑老】
雅楽の一。左方。盤渉(バンシキ)調。舞楽は廃絶したが,一人舞で,老翁の面をつけ,鳩杖(ハトヅエ)をつき,老衰で歩行に苦しむさまを舞ったという。さいしょうろう。採桑子(サイソウシ)。
採桑老[図]

採氷

さいひょう [0] 【採氷】 (名)スル
湖などに張った天然の氷を夏まで貯蔵するために切り出すこと。[季]冬。

採決

さいけつ【採決】
ballottaking;a vote.→英和
〜する <take a> vote <on> ;put <a matter> to the vote.〜にはいる come to a vote.→英和
〜を行なわずに without a division.→英和

採決

さいけつ [0][1] 【採決】 (名)スル
議長が,会議の構成員の賛否の意思表示を求めて議案の可否を決定すること。「―を強行する」「挙手によって―する」

採油

さいゆ [0] 【採油】 (名)スル
(1)石油を掘り採ること。
(2)菜種・胡麻(ゴマ)などから油を搾り取ること。「菜種から―する」

採火

さいか [1] 【採火】 (名)スル
聖火をともすための清浄な火を太陽の光から採ること。

採炭

さいたん【採炭】
coal mining.〜する mine coal.‖採炭夫 a pitman.

採炭

さいたん [0] 【採炭】 (名)スル
石炭を採掘すること。「―量」

採点

さいてん [0] 【採点】 (名)スル
評価を下すために点数をつけること。「答案を―する」

採点

さいてん【採点】
marking;→英和
<米> grading;scoring (競技).〜する mark[look over] <papers> ;→英和
score.→英和
〜が甘い(辛い) be generous (severe) in marking;→英和
be a lenient (rigorous) marker.‖採点簿 a mark book;a scorebook (競技の).

採点競技

さいてんきょうぎ [5] 【採点競技】
フィギュア-スケート,体操競技,水泳の飛び込み競技などのように,演技を点数化して競う競技。

採物

とりもの [0] 【採(り)物】
(1)神楽で,人長(ニンジヨウ)が舞うとき手に持つもの。
(2)宮廷の神楽の分類名。{(1)}を持って舞うもので,榊(サカキ)・笹(ササ)・幣(ミテグラ)・杖(ツエ)・弓・剣(ツルギ)・鉾(ホコ)・杓(ヒサゴ)・葛(カズラ)・韓神(カラカミ)の一〇種。

採物の歌

とりもののうた 【採物の歌】
神楽で,採り物を取って舞うときに,その採り物を題として人長(ニンジヨウ)がうたう歌。

採用

さいよう【採用】
adoption;introduction;→英和
employment (任用).〜する adopt;→英和
introduce;→英和
employ;→英和
take into service.仮〜する employ on trial.‖採用試験 an examination for service.採用条件 hiring requirements.採用通知 a notification of employment.採用申込 an application for employment.

採用

さいよう [0] 【採用】 (名)スル
(1)官庁・会社・団体などが,その構成員として選び雇うこと。「新入社員を―する」「―試験」
(2)いくつかの意見・方法などの中から適当なものをとりあげること。「修正案を―する」

採石

さいせき [0] 【採石】 (名)スル
石を採取・採掘したり,石材を切り出したりすること。「―場」

採石場

さいせき【採石場】
a quarry.→英和

採石権

さいせきけん [4] 【採石権】
他人の土地において岩石および砂利を採取する権利。採石法(1950年制定)で定める。

採種

さいしゅ [1] 【採種】 (名)スル
植物の種子をとること。

採種園

さいしゅえん [3] 【採種園】
造林用の種子を採るため,形質のすぐれた採種木を育成する樹木園。

採穂園

さいほえん [3] 【採穂園】
形質のすぐれた造林用苗木を多量に生産するための樹木園。

採算

さいさん [0] 【採算】
事業や商売での収入と支出のつりあい。引き合うだけの利益があること。「独立―」

採算がとれる

さいさん【採算がとれる(ない)】
(do not) pay;→英和
be (un)profitable.独立採算制 a self-supporting accounting system.

採算割れ

さいさんわれ [0] 【採算割れ】
商品の価格がその原価以下になること。

採算株

さいさんかぶ [3] 【採算株】
時価から配当利回りを計算して一般の金利より有利な株式。

採算買い

さいさんがい [0] 【採算買い】
単なる人気や材料に左右されず,利回りや株価収益率などを基準に株式を買うこと。現実買い。

採納

さいのう [0] 【採納】 (名)スル
とりあげて用いること。「公会に於て国人遂に明寧陀(メネクレダス)の議を―し/経国美談(竜渓)」

採花汲水

さいかきっすい サイクワ― 【採菓汲水・採花汲水】
仏に供えるために木の実や花をとり,水を汲むこと。転じて,仏道修行。

採苗

さいびょう [0] 【採苗】 (名)スル
種苗(シユビヨウ)を採取すること。

採草

さいそう [0] 【採草】 (名)スル
家畜飼料や肥料にするために草を刈ること。「―地」

採菓汲水

さいかきっすい サイクワ― 【採菓汲水・採花汲水】
仏に供えるために木の実や花をとり,水を汲むこと。転じて,仏道修行。

採蓴

さいじゅん [0] 【採蓴】
蓴菜(ジユンサイ)を採ること。

採薬

さいやく [0] 【採薬】
山野に入って,薬草をとること。

採蘇羅

さそら [0] 【採蘇羅】
香道に使用される香木の一。香の六国(リツコク)の一。白檀(ビヤクダン)を含めることがある。

採血

さいけつ [0] 【採血】 (名)スル
輸血・血液検査などのために体内(主に静脈)から血液をとること。

採血する

さいけつ【採血する】
[検査で]draw blood;[献血で]collect blood <from> .

採訪

さいほう [0] 【採訪】 (名)スル
歴史的・民俗的な資料を採集するために,よその土地をおとずれること。

採証

さいしょう [0] 【採証】
〔法〕 裁判官が訴訟において呈示された証拠資料をもとに,一定の事実を判断すること。

採譜

さいふ [0] 【採譜】 (名)スル
民謡など口承されてきた歌を楽譜に書きとること。「土地の古老から―する」

採鉱

さいこう [0] 【採鉱】 (名)スル
鉱石を掘り取ること。

採録

さいろく [0] 【採録】 (名)スル
とりあげて記録・録音・録画すること。「会議の全容を―する」

採録する

さいろく【採録する】
transcribe <from> ;→英和
record <in> ;→英和
extract.→英和

採長補短

さいちょうほたん サイチヤウ― [0][5] 【採長補短】
人の長所を取り入れ,自分の短所を補うこと。

採集

さいしゅう [0] 【採集】 (名)スル
標本や資料などにするため,とりあつめること。「昆虫―」「用例を―する」

採集

さいしゅう【採集】
collection;→英和
gathering.→英和
〜する collect;→英和
gather.→英和

採集狩猟民

さいしゅうしゅりょうみん [6] 【採集狩猟民】
食料の獲得方法(生業)を主に,植物採集や狩猟・漁労に依存している人々。
→農耕牧畜民

探し当てる

さがしあ・てる [5] 【探し当てる・捜し当てる】 (動タ下一)[文]タ下二 さがしあ・つ
ほうぼうさがして目的の物をうまく見つけ出す。「番地を頼りに友人の家を―・てた」

探し絵

さがしえ [3][0] 【探し絵・捜し絵】
遊戯の一。ある絵の中に,他の絵や文字などを巧みに隠し入れて描き,それをさがし出させるもの。絵さがし。

探す

さが・す [0] 【探す・捜す・涼す】 (動サ五[四])
(1)必要なものや失ったものを見つけようとする。《探・捜》「安い下宿を―・す」「仕事を―・す」「財布を―・す」「犯人を―・す」
(2)ものを見つけるためにかき回す。「押し入れを―・す」
(3)中にある物を表し出す。「このふる里の女の前にてだにつつみ侍るものを,さる所にて才―・しいで侍らむよ/紫式部日記」
(4)他の動詞の連用形に付いて,度を越して…する,の意を表す。「ふみ付け��ふみ―・されて土まぶれ/浄瑠璃・天網島(上)」
[可能] さがせる
[慣用] 鉦(カネ)や太鼓(タイコ)で―・草の根分けて―

探り

さぐり【探り】
sounding;→英和
a probe (探り針).→英和
〜を入れる sound (out) <a person on a subject> .→英和

探り

さぐり [0][3] 【探り】
(1)さぐること。先方の気持ちや事情などをうかがうこと。「―を入れる」
(2)特に,敵情をさぐること。また,その者。間者。間諜(カンチヨウ)。しのび。
(3)弓弦の中央の麻を巻いた矢筈(ヤハズ)をかける部分。
(4)ゾンデに同じ。

探り出す

さぐりだす【探り出す】
spy[smell]out.

探り出す

さぐりだ・す [4] 【探り出す】 (動サ五[四])
ひそかに調べたりして知る。「仕入れ先を―・す」
[可能] さぐりだせる

探り合い

さぐりあい [0] 【探り合い】
(1)互いに,相手の考えや事情などをさぐりあうこと。「腹の―」
(2)歌舞伎で,立ち回りの一種。暗闇の中で行われると仮定して演ずるもの。

探り当てる

さぐりあ・てる [5] 【探り当てる】 (動タ下一)[文]タ下二 さぐりあ・つ
(1)手足などでさぐって触れる。「暗やみで懐中電灯を―・てる」
(2)うまくさがしあてる。「財宝の隠し場所を―・てる」「鉱脈を―・てる」

探り杖

さぐりづえ [4] 【探り杖】
盲人が歩く先を杖でさぐりながら行くこと。また,その杖。

探り箸

さぐりばし [4] 【探り箸】
器や鍋の中の食物を探すような箸づかい。無作法とされる。

探り足

さぐりあし [3][0] 【探り足】
前方が見えないときなど,足先で地面をさぐるようにして歩く歩き方。「暗闇を―で進む」

探り足で行く

さぐりあし【探り足で行く】
grope one's way with his feet.

探り題

さぐりだい [3] 【探り題】
「たんだい(探題){(1)}」に同じ。

探る

さぐる【探る】
(1) search;→英和
look for.(2)[手探り]grope[feel]for.(3)[そっと]spy <upon> ;→英和
feel out <a person's views> .
(4)[尋ねる]explore.→英和
杖で道を〜 feel the way with a cane.→英和
奈良の秋を〜 enjoy the fall scenery of Nara.

探る

あなぐ・る 【探る・索る】 (動ラ四)
探し求める。さぐる。また,くわしく調べる。「乃ち出でて畝傍山に入る。因りて山を―・る/日本書紀(舒明訓)」

探る

さぐ・る [0][2] 【探る】 (動ラ五[四])
(1)直接目に見えないものを,手や足の感覚でさがし求めたり,感じとったりする。「ポケットを―・って小銭を取り出す」「―・り奉り給へば,いと熱くおはすれば/源氏(若菜下)」
(2)相手の考えや様子・所在などをこっそりと調べる。「相手の腹の内を―・る」「敵情を―・る」
(3)未知の事柄を明らかにしようと調べる。探究する。「日本語の起源を―・る」「問題解決の糸口を―・る」
(4)得ようとして訪ねる。「慶州に新羅文化を―・る」
[可能] さぐれる

探偵

たんてい【探偵】
a detective.〜する inquire into[investigate]secretly;spy <on a person,into a matter> .→英和
〜をつける set a detective <on> .‖探偵小説 a detective story.私立探偵(社) a private detective[eye](agency).

探偵

たんてい [0] 【探偵】 (名)スル
他人の動静や秘密をひそかに調べること。また,犯罪者の探索にあたることや,それを業とする人。「私立―」「彼の行衛(ユクエ)を―せよと命じたり/八十日間世界一周(忠之助)」

探偵小説

たんていしょうせつ [5] 【探偵小説】
⇒推理小説(スイリシヨウセツ)

探傷

たんしょう [0] 【探傷】
構造物に超音波などをあてて中の傷を探知すること。「超音波―器」

探勝

たんしょう [0] 【探勝】 (名)スル
景色のいいところを見て歩くこと。「秋の渓谷美を―する」

探問

たんもん [0] 【探問】 (名)スル
さぐりたずねること。「一使を遣り,これを―せしむるに/西国立志編(正直)」

探察

たんさつ [0] 【探察】 (名)スル
探り調べること。探索。偵察。

探幽

たんゆう タンイウ 【探幽】
⇒狩野(カノウ)探幽

探春

たんしゅん [0] 【探春】
春の趣をたずねて郊外に出掛けて遊ぶこと。

探書

たんしょ [1] 【探書】 (名)スル
書物をさがし求めること。

探査

たんさ【探査】
(an) inquiry;→英和
(an) investigation.〜する inquire;→英和
investigate;→英和
probe.→英和

探査

たんさ [1] 【探査】 (名)スル
さぐり調べること。「宇宙―機」「資源を―する」

探梅

たんばい [0] 【探梅】 (名)スル
冬,早咲きの梅を求めて山野に出掛けること。「―行」[季]冬。《―やみさゝぎどころたもとほり/阿波野青畝》

探検

たんけん【探検】
an exploration;→英和
an expedition.→英和
〜する explore;→英和
go on an expedition.→英和
‖探検家 an explorer.探検隊 an exploration[expeditionary]party.

探検

たんけん [0] 【探検・探険】 (名)スル
未知の地域に入り踏査すること。「アマゾンを―する」「―隊」「―家(カ)」

探求

たんきゅう [0] 【探求】 (名)スル
探し求めること。探索。「生活の―」「自家の天職を―する/思出の記(蘆花)」

探海

たんかい [0] 【探海】
海上,海中をさぐること。

探海灯

たんかいとう [0] 【探海灯】
海上を照らす探照灯。

探測

たんそく [0] 【探測】
探りはかること。「―気球」「―機」

探湯

くかたち [0] 【探湯・誓湯】
〔「くがたち」とも〕
上代,事の是非,正邪が決しにくいとき,神意をうかがう方法。神に誓約して熱湯の中に手を入れさせるもので,正しいものは火傷(ヤケド)せず,邪(ヨコシマ)なものは火傷するとされた。「諸の氏姓の人等沐浴(ユカワア)み斎戒(キヨマワ)りて各―をせよ/日本書紀(允恭訓注)」

探湯

たんとう [0] 【探湯】
(1)熱湯の中に手を入れて探ること。
(2)「くかたち(探湯)」の音読み。

探湯瓮

くかへ 【探湯瓮】
探湯(クカタチ)に使う鍋。「―をすゑて/古事記(下)」

探照灯

たんしょうとう【探照灯】
a searchlight.→英和

探照灯

たんしょうとう タンセウ― [0] 【探照灯】
アーク灯を光源とし,反射鏡で平行光線として遠方まで照射できるようにした灯。サーチライト。

探知

たんち [1] 【探知】 (名)スル
(隠されているものや容易には知り得ないことを)探って知ること。「電波―機」「不穏な動きを―する」

探知する

たんち【探知する】
find out;detect.→英和
探知器 a detector.

探究

たんきゅう [0] 【探究】 (名)スル
物事の真相・価値・在り方などを深く考えて,明らかにすること。「真理を―する」

探究

たんきゅう【探究】
a study;→英和
(an) investigation;a research;→英和
(an) inquiry.→英和
〜する study;investigate;→英和
do research <on> ;inquire <into> ;→英和
pursue <truth> .→英和

探索

たんさく [0] 【探索】 (名)スル
(1)さがしもとめること。「広く資料を―する」
(2)罪人の行方・罪状などをさがし調べること。「賊を―する」「―方(ガタ)」

探索する

たんさく【探索する】
search[look] <for> ;→英和
investigate;→英和
inquire <into> .→英和

探聞

たんぶん [0] 【探聞】 (名)スル
さぐりを入れて聞くこと。「不幸なる女の身上を―し/日乗(荷風)」

探見

たんけん [0] 【探見】 (名)スル
様子を探り見ること。

探討

たんとう [0] 【探討】 (名)スル
奥深く隅々までさぐり調べること。調べ究めること。探究。「真理実事を―するを好むの心は,これと共に失はず/西国立志編(正直)」

探訪

たんぼう [0] 【探訪】 (名)スル
一般には知られていない社会の裏面や物事の実態などを,実際に訪ねて知ること。「レストラン―記」「古本街を―する」

探訪

たんぼう【探訪】
<make> a private inquiry <into> ; <have> an interview <with> .→英和
探訪記事(記者) a report (reporter).→英和

探訪者

たんぼうしゃ [3] 【探訪者】
(警察や新聞社などで)真相などを探り出すために外回りの仕事をしている者。探訪員。明治期の語。

探鉱

たんこう [0] 【探鉱】
鉱床または鉱石を探すこと。地表調査のほかに試錐,磁力・重力・電気・弾性波などによる物理探査,資料の定量分析による地化学探査などを行う。

探険

たんけん [0] 【探検・探険】 (名)スル
未知の地域に入り踏査すること。「アマゾンを―する」「―隊」「―家(カ)」

探韻

たんいん [0] 【探韻】
くじなどで探り当てた韻字で漢詩を作ること。平安時代,花宴などの折に行われた。

探題

たんだい [0] 【探題】
(1)詩歌の題詠の一。いくつかある題の中から,くじで探りとった題によって詠むこと。探り題。
(2)〔仏〕 竪義(リユウギ)と呼ばれる仏典の問答の際,出題および解答の判定を行い,全体を総括する僧。
(3)
 (ア)鎌倉時代,執権・連署など政務の長官の別名。
 (イ)中世,幕府から地方に派遣され,政務・訴訟の裁断・軍事をつかさどる地方長官。鎌倉時代には六波羅探題・鎮西(チンゼイ)探題など,室町時代には九州探題・奥州探題などが置かれた。

探題ふ

たんだ・う 【探題ふ】 (動ハ下二)
〔「探題」の動詞化〕
(1)探したずねる。探し求める。「この血を―・へ化生の者を退治仕らうずるにて候/謡曲・土蜘蛛」
(2)せんさくする。よくしらべてみる。「前代なき事と…かんぜさせられ,はじめを―・へさせ給ひ/浮世草子・武家義理物語 5」

探鳥

たんちょう [0] 【探鳥】
野外において,自然のままの鳥を観察したり観賞したりすること。バード-ウオッチング。

掣肘

せいちゅう [0] 【掣肘】 (名)スル
〔「呂氏春秋(具備)」より。ひじを引っぱる意〕
わきから干渉して,自由な行動を妨げること。「―を加える」「種々な思慮に―せられずに/青年(鴎外)」

接ぎ

はぎ [0] 【接ぎ】
(1)はぎ合わせること。「四枚―のスカート」
(2)補強のために部分的に当てた別布。つぎ。

接ぎ台

つぎだい [0] 【接(ぎ)台・継(ぎ)台】
(1)接ぎ木の台にする木。台木。
(2)踏み台。

接ぎ合す

はぎあわ・す [4][0] 【接ぎ合(わ)す】
■一■ (動サ五[四])
「はぎあわせる」に同じ。「布を―・す」
■二■ (動サ下二)
⇒はぎあわせる

接ぎ合せる

はぎあわ・せる [5][0] 【接ぎ合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 はぎあは・す
布・板などをつぎあわせて,一つの物にする。「布ぎれを―・せる」

接ぎ合わす

はぎあわ・す [4][0] 【接ぎ合(わ)す】
■一■ (動サ五[四])
「はぎあわせる」に同じ。「布を―・す」
■二■ (動サ下二)
⇒はぎあわせる

接ぎ合わせる

はぎあわ・せる [5][0] 【接ぎ合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 はぎあは・す
布・板などをつぎあわせて,一つの物にする。「布ぎれを―・せる」

接ぎ手

つぎて [0] 【継(ぎ)手・接(ぎ)手】
(1)機械部品をつなぎ合わせるもの。管継ぎ手・軸継ぎ手・リベット継ぎ手など。ジョイント。
(2)家業・家督などを相続する者。《継手》
(3)囲碁で離れた石をつなぐために打つ手。
(4)材を長さ方向に接合する方法。また,その接合した箇所。
→仕口(シクチ)
継ぎ手(4)[図]

接ぎ接ぎ

はぎはぎ [0] 【接ぎ接ぎ】
つぎはぎだらけであること。「身には―の布衣(ヌノコ),一枚のみを被(キ)て/当世書生気質(逍遥)」

接ぎ木

つぎき [0] 【接(ぎ)木】 (名)スル
植物の枝や芽を切りとって,近縁の植物に接合癒着させて殖やす方法。接ぐ方の枝や芽を接ぎ穂,根をもった接がれる方を台木という。実生(ミシヨウ)による繁殖にくらべ,優良な株が得られ,また結実や開花が早くなる。バラをノバラの台木に,リンゴをカイドウまたは同じ種の台木に接ぐ類。[季]春。
接ぎ木[図]

接ぎ木雑種

つぎきざっしゅ [4] 【接(ぎ)木雑種】
接ぎ木によって無性的につくられた雑種。栄養雑種。

接ぎ目

はぎめ [0] 【接ぎ目】
はぎ合わせた所。はぎ合わせた部分。

接ぎ目

つぎめ [0] 【継(ぎ)目・接(ぎ)目】
(1)二つのものを継ぎ合わせた所。つなぎめ。「レールの―」
(2)関節。「膝の―が急に痛くなつた/夢十夜(漱石)」
(3)あとつぎ。家督相続。代替わり。「大入道殿この―にと日ごろの遺恨をおぼしけめども/愚管 3」
(4)銚子などが空になってお代わりすること。「銚子の―今ひとつとすすむ/浮世草子・俗つれ�� 1」

接ぎ穂

つぎほ [0] 【接(ぎ)穂・継(ぎ)穂】
(1)接ぎ木の時,台木に接合させる若芽や枝。義枝。[季]春。
(2)話を続けて行くきっかけ。言葉をつぐ機会。継ぎ端(ハ)。「話の―を失う」「言葉をかけようとして―のないのに困つた/明暗(漱石)」

接ぎ蝋

つぎろう [0] 【接ぎ蝋】
接ぎ木の接合部の乾燥と雨湿を防ぐために用いる蝋。樹脂・豚脂・蜜蝋などを混合して製する。

接ぐ

つ・ぐ [0] 【継ぐ・接ぐ】 (動ガ五[四])
(1)結び合わせたり,足したりして,一続きのものとする。
 (ア)つなぎ合わせる。「骨を―・ぐ」「細い竹を何本も―・いだ竿(サオ)」
 (イ)つぎ木をする。《接》「カイドウにリンゴを―・ぐ」
 (ウ)衣類の破れをつくろう。《継》「着物ヲ―・グ/ヘボン」
 (エ)絶えないように,減ったところに足す。補給する。《継》「炭を―・ぐ」
 (オ)前の物事が断絶しないよう前に続けて行う。《継》「言葉を―・ぐ」「息を―・ぐ」「妹が家も―・ぎて見ましを/万葉 91」
(2)地位・職務・技などを継承する。《継》「王位を―・ぐ」「家業を―・ぐ」「上手の継ぎといひながら,かくしもえ―・がぬ業ぞかし/源氏(若菜上)」
[可能] つげる
[慣用] 木に竹を―・夜を日に―/二の句が継げない

接ぐ

つぐ【接ぐ】
join <A to B> ;→英和
joint;→英和
put[piece,splice]together;glue <A to B> (にかわで);→英和
graft <A on B> (接木);→英和
set <a broken bone> .→英和

接ぐ

は・ぐ [0][1] 【接ぐ】 (動ガ五[四])
二つの物をつぎあわせる。布・紙などをつぐ。つぐ。「スカートの裾に別布を―・ぐ」
[可能] はげる

接しる

せっ・しる 【接しる】 (動サ上一)
〔サ変動詞「接する」の上一段化〕
「せっする(接)」に同じ。「客に―・しるのも/今年竹(弴)」

接する

せっする【接する】
(1)[接触]come in contact <with> ;touch;→英和
meet <with> ;→英和
[隣接]adjoin;→英和
be adjacent <to> .
(2)[応待]receive;→英和
see;→英和
attend <to> (客に).→英和

接する

せっ・する [3][0] 【接する】 (動サ変)[文]サ変 せつ・す
□一□(自動詞)
(1)二つの物が間をおかずに隣り合う。「空と海とが―・する」
(2)物事に出合う。でくわす。「急報に―・する」
(3)人に会う。また,つきあう。「人に―・する作法」「一夜けしからず―・して候ひしよ/謡曲・鵜飼」
(4)数学で,線または面が,他の線・面とただ一つの点を共有する。
□二□(他動詞)
(1)二つの物を隣り合わせてその一部でつなぐ。「両端を―・する」「境を―・する」
(2)くっつくほど近づける。近よせる。「額(ヒタイ)を―・して相談する」

接中辞

せっちゅうじ [3] 【接中辞】
〔infix〕
派生語において,語基の中に割り込むようにして入ってくる接辞。ギリシャ語,アメリカ-インディアンのキレウト語などにある。

接伴

せっぱん [1][0] 【接伴】 (名)スル
人をもてなすこと。接待。

接写

せっしゃ [0] 【接写】 (名)スル
写真で,レンズを被写体にごく近づけて撮影すること。「草花を―する」

接写リング

せっしゃリング [4] 【接写―】
接写撮影のとき,レンズとカメラ本体の間に装着する筒状の補助具。

接写装置

せっしゃ【接写装置】
a close-up equipment.

接収

せっしゅう [0] 【接収】 (名)スル
国家権力などが,強制的に人民の所有物を取り上げること。「建物を―される」

接収する

せっしゅう【接収する】
requisition;→英和
take over.

接受

せつじゅ [1] 【接受】 (名)スル
受けとること。「命令をば此状況の下に―した/渋江抽斎(鴎外)」

接受国

せつじゅこく [3] 【接受国】
外国の外交使節・領事などを受け入れる側の国家。駐箚(チユウサツ)国。

接叙法

せつじょほう [0] 【接叙法】
文や語を接続詞などでつないで続けてゆく表現法。
⇔断叙法

接台

つぎだい [0] 【接(ぎ)台・継(ぎ)台】
(1)接ぎ木の台にする木。台木。
(2)踏み台。

接合

せつごう [0] 【接合】 (名)スル
(1)物と物とをつなぎ合わせること。「二本の管を―する」
(2)原生動物の繊毛虫類にみられる有性生殖の方法。接着した二個体の間で核の一部分のみを交換して融合し,細胞質の融合は行わない。
⇔合体
(3)植物,特に菌類などの生殖細胞または生殖器官の合体。
(4)細菌が性腺毛などを通じて遺伝物質を伝達する現象。

接合する

せつごう【接合する】
join[connect] <A with B> ;→英和
put together;unite.→英和

接合体

せつごうたい [0] 【接合体】
⇒接合子(セツゴウシ)

接合剤

せつごうざい [3][0] 【接合剤】
二つの物体を接合するのに用いる物質の総称。特にセメントなどの無機接合剤をいう。

接合子

せつごうし [3] 【接合子】
二個の配偶子,あるいは単細胞生物では二個体が,融合してできる細胞。卵と精子の合体によって生じる受精卵など。接合体。

接合棒

せつごうぼう [3] 【接合棒】
⇒連接棒(レンセツボウ)

接合菌類

せつごうきんるい [5] 【接合菌類】
ケカビなど,有性生殖が菌糸の接合によって行われるかび類。古くは接合藻類と親縁関係が深いと考えられたが,今日では菌類として扱う。

接合藻類

せつごうそうるい [5] 【接合藻類】
緑藻類の一目であるホシミドロ目に属する藻類群の総称。淡水に生育し,単細胞または細胞が一列に並んで糸状をなす。葉緑体をもち,体細胞の接合による有性生殖を行う。アオミドロ・ホシミドロ・ミカズキモなど。接合藻。

接吻

せっぷん【接吻】
⇒キス.

接吻

せっぷん [0] 【接吻】 (名)スル
相手の唇や手などに自分の唇をつけること。愛情や尊敬の気持ちなどを表す。口づけ。口吸い。キス。「―スル/ヘボン(三版)」
〔幕末期の訳語〕

接地

せっち [0] 【接地】 (名)スル
(1)地に接触すること。飛行機などが着陸すること。
(2)
⇒アース

接地逆転

せっちぎゃくてん [4] 【接地逆転】
地表面に接している付近で,気温が上空ほど高くなっていること。主に放射冷却によって生ずる。

接壌

せつじょう [0] 【接壌】
土地が接近していること。また,ある土地と接近している土地。

接客

せっきゃく [0] 【接客】 (名)スル
客に応対すること。客を接待すること。「―の態度」

接客婦

せっきゃくふ [4] 【接客婦】
接客業{(1)}に携わる女性。

接客業

せっきゃく【接客業】
<conduct> the service[hotel and restaurant]trade.

接客業

せっきゃくぎょう [4] 【接客業】
(1)芸者やバーのホステス・女給など,客の相手をし,もてなす職業。
(2)飲食店・旅館や理容・美容・マッサージなど,客を扱う職業。

接尾語

せつびご [0][3] 【接尾語】
接辞の一類。常に他の語のあとに付いて用いられる語構成要素。「神さま」「子供たち」「春めく」「寒さ」などの「さま」「たち」「めく」「さ」の類。「さま」「たち」などのように意味を添加するだけのものと,「めく」「さ」などのように文法的機能を果たすものとがある。接尾辞。

接尾辞

せつびじ [0][3] 【接尾辞】
⇒接尾語(セツビゴ)

接尾辞[語]

せつび【接尾辞[語]】
《文》a suffix.→英和

接岸

せつがん [0] 【接岸】 (名)スル
船が岸壁または陸地に横づけになること。
⇔離岸
「貨物船が岸壁に―する」

接峰面

せっぽうめん [3] 【接峰面・切峰面】
山頂に接する仮想的な曲面。地形図を適当な大きさの方眼に分け,各方眼内の最高点の位置と高度とから等高線を描いて得る。複雑な山地地形を概観することができる。

接待

せったい【接待】
reception;→英和
welcome;→英和
service (振舞).→英和
〜する receive;→英和
attend <to> ;→英和
offer;→英和
serve <tea> gratis.

接待

せったい [1] 【接待・摂待】 (名)スル
(1)客をもてなすこと。「湯茶の―」「取引先の社長を―する」
(2)陰暦七月,寺巡りの人々や往来の人々に仏家の門前に湯茶を用意してふるまうこと。門茶(カドチヤ)。[季]秋。《―の寺賑はしや松の奥/虚子》

接待

せったい 【接待・摂待】
能の一。四番目物。宮増作か。源義経が奥州平泉へ落ちて行く途中,屋島の合戦で討ち死にした佐藤継信の老母から接待をうけ,弁慶は継信の最期を語る。

接待茶

せったいちゃ [3] 【接待茶】
往来の人などに施す茶。

接待酒

せったいざけ [3] 【接待酒】
人をもてなすために出す酒。ふるまい酒。

接心

せっしん [0] 【摂心・接心】 (名)スル
〔仏〕
(1)精神を統一して乱さないこと。
(2)禅宗で,一定の期間ひたすら座禅を修すること。また,その会合。

接戦

せっせん【接戦】
a hand-to-hand fight; <have> a close game (競技).〜する fight a close fight.

接戦

せっせん [0] 【接戦】 (名)スル
(1)お互いに同じ程度の力をもっているため,勝敗がなかなか定まらない激しい戦い。「―の末勝つ」
(2)近づいて戦うこと。接近戦。「英艦と―せし顛末(ハジメオワリ)…を語り/浮城物語(竜渓)」

接手

つぎて [0] 【継(ぎ)手・接(ぎ)手】
(1)機械部品をつなぎ合わせるもの。管継ぎ手・軸継ぎ手・リベット継ぎ手など。ジョイント。
(2)家業・家督などを相続する者。《継手》
(3)囲碁で離れた石をつなぐために打つ手。
(4)材を長さ方向に接合する方法。また,その接合した箇所。
→仕口(シクチ)
継ぎ手(4)[図]

接木

つぎき【接木】
grafting;→英和
[木]a grafted tree.〜する graft <a rose on a stock> .→英和

接木

つぎき [0] 【接(ぎ)木】 (名)スル
植物の枝や芽を切りとって,近縁の植物に接合癒着させて殖やす方法。接ぐ方の枝や芽を接ぎ穂,根をもった接がれる方を台木という。実生(ミシヨウ)による繁殖にくらべ,優良な株が得られ,また結実や開花が早くなる。バラをノバラの台木に,リンゴをカイドウまたは同じ種の台木に接ぐ類。[季]春。
接ぎ木[図]

接木雑種

つぎきざっしゅ [4] 【接(ぎ)木雑種】
接ぎ木によって無性的につくられた雑種。栄養雑種。

接架

せっか [1] 【接架】
⇒開架(カイカ)

接点

せってん【接点】
《数》a point of contact.

接点

せってん [1] 【接点・切点】
(1)〔数〕 二つの曲線が一点 P を共有し,P における接線が一致し,かつ互いに他の曲線を横断しないような P 。曲面どうし,曲線と曲面に関してもいう。
(2)電流が狭い面積の接触によって流れたり切られたりしている部分。
(3)接触する場所。「東西文明の―」

接目

つぎめ [0] 【継(ぎ)目・接(ぎ)目】
(1)二つのものを継ぎ合わせた所。つなぎめ。「レールの―」
(2)関節。「膝の―が急に痛くなつた/夢十夜(漱石)」
(3)あとつぎ。家督相続。代替わり。「大入道殿この―にと日ごろの遺恨をおぼしけめども/愚管 3」
(4)銚子などが空になってお代わりすること。「銚子の―今ひとつとすすむ/浮世草子・俗つれ�� 1」

接眼レンズ

せつがんレンズ [5] 【接眼―】
望遠鏡・顕微鏡などで,眼に接する位置にあるレンズ。対物レンズによる物体の実像を拡大して見るのに使われる。接眼鏡。

接眼レンズ

せつがん【接眼レンズ】
an eye lens;an eyepiece.→英和

接着

せっちゃく [0] 【接着】 (名)スル
(1)くっつけること。くっつくこと。「糊(ノリ)で―する」
(2)二つの物体の表面どうしが接触し,離れなくなること。物体表面を構成する分子(または原子・イオン)間に分子間力がはたらくことによる。

接着剤

せっちゃくざい [4][0] 【接着剤】
二つの物体を貼り合わせるために用いる物質。糊(ノリ)や膠(ニカワ)のほか,ポリ酢酸ビニル・クロロプレンゴム・尿素樹脂・エポキシ樹脂など合成樹脂や合成ゴムの類が多数開発されている。

接着剤

せっちゃくざい【接着剤】
an adhesive (agent).

接種

せっしゅ [1][0] 【接種】 (名)スル
微生物・ウイルス・ワクチンなどを生物体や培地に植え付けること。
→予防接種

接種

せっしゅ【接種】
《医》inoculation;vaccination.〜する inoculate;→英和
vaccinate.→英和

接穂

つぎほ【接穂】
a graft.→英和

接穂

つぎほ [0] 【接(ぎ)穂・継(ぎ)穂】
(1)接ぎ木の時,台木に接合させる若芽や枝。義枝。[季]春。
(2)話を続けて行くきっかけ。言葉をつぐ機会。継ぎ端(ハ)。「話の―を失う」「言葉をかけようとして―のないのに困つた/明暗(漱石)」

接続

せつぞく【接続】
connection;→英和
joining.〜する join;→英和
connect <A with B> ;→英和
link.→英和
‖接続駅 a junction.接続詞《文》a conjunction.

接続

せつぞく [0] 【接続】 (名)スル
(1)つなぐこと。つながること。「二本のパイプを―する」
(2)列車・電車・バスなどの交通機関が互いに連絡しあうこと。「東京行きの特急に―している電車」「―が悪い」

接続助詞

せつぞくじょし [5] 【接続助詞】
助詞の一類。用言・助動詞に付いて,それより前の語句を後の語句に接続し,前後の語句の意味上の関係を示すはたらきをするもの。口語では,「ば」「と」「ても(でも)」「けれど(けれども)」「が」「のに」「ので」「から」「し」「て(で)」「ながら」,文語では,「ば」「とも」「ど」「ども」「が」「に」「を」「て」「して」「つつ」「ながら」「で」などがある。

接続曲

せつぞくきょく [4] 【接続曲】
〔(フランス) pot-pourri〕
有名な旋律をつなぎ合わせて作った楽曲。メドレー。ポプリ。

接続水域

せつぞくすいいき [5] 【接続水域】
領海に隣接する一定範囲の公海で,沿岸国が通関・財政・出入国管理・衛生などについて一定の権能の行使を認められた水域。隣接水域。

接続法

せつぞくほう [0] 【接続法】
〔subjunctive mood〕
印欧語において,事実ではないという話者の認知を表したり,話者の思考など主観的判断を表す法。言語によっては,条件法や仮定法と厳密に区別し得ないこともある。英語では仮定法現在がこれに相当する。
→直説法
→命令法

接続犯

せつぞくはん [4][3] 【接続犯】
事実上は数個の行為であっても,同一の法益侵害を目的とし,かつ時間的・場所的に接近しているため一罪として評価する犯罪。一晩の間に同じ家から数度にわたり盗みを働いた場合など。

接続詞

せつぞくし [4][3] 【接続詞】
品詞の一。活用のない自立語で,主語や修飾語にならず,独立語として単語と単語,また前後の文節や文を接続するはたらきをもつもの。接続詞は,ほとんどが他の品詞から転じたものであるが,意味の上からみると,並立(および・また)・添加(しかも・なお)・選択(または・それとも)・順接(したがって・だから)・逆接(しかし・けれども)などの種類がある。

接続語

せつぞくご [0] 【接続語】
文の成分の一。語と語,句と句,文と文とを結び合わせる働きを持つ語または文節。「この品は安い。けれども悪い」の「けれども」などの接続詞類をさす。しかし,これを独立語に含め,成分として立てない考え方もある。また,「この品は安いけれども悪い」の「安いけれども」も接続語に含める考え方もある。

接線

せっせん【接線】
《数》a tangent <tan> .→英和

接線

せっせん [1] 【接線・切線】
曲線上の二点 P ・ Q を通る直線を考え,点 Q を点 P に限りなく近づけたとき,二点 P ・ Q を通る直線が限りなく近づく直線を,その曲線の点 P における接線といい,点 P を接点という。

接舷

せつげん [0] 【接舷】 (名)スル
船が他の船や岸に船端を付けること。「岸壁に―する」

接見

せっけん【接見】
a reception ⇒引見(いんけん).→英和

接見

せっけん [0] 【接見】 (名)スル
(1)客に会うこと。特に,身分の高い人が公の立場から客を引見すること。「大統領が外国大使を―する」
(2)〔法〕 身体を拘束されている被疑者・被告人と弁護人などが面会すること。

接見交通権

せっけんこうつうけん [7] 【接見交通権】
弁護人または弁護人となろうとする者が,立会人なしで被疑者と接見しうる権利。

接角

せっかく [0] 【接角】
〔数〕 同一平面上にあって頂点と一辺を共有し,重なり合わない二つの角。

接触

せっしょく【接触】
<personal> contact;→英和
touch.→英和
〜する touch;make[come in]contact <with> .〜を保つ(失う) keep in (lose) touch <with> .‖接触感染 contagion.

接触

せっしょく [0] 【接触】 (名)スル
(1)近づいて触れること。触れ合うこと。「軽く―する」「―事故」
(2)交際すること。交渉をもつこと。「―する機会を探す」「―を保つ」

接触交代鉱床

せっしょくこうたいこうしょう [9] 【接触交代鉱床】
深成岩の貫入接触部付近でマグマからの各種の成分の供給により交代作用によってできた鉱床。鉄・銅・鉛・スズ・銀・タングステン・モリブデンなどの鉱床に,その例がある。

接触分解

せっしょくぶんかい [5] 【接触分解】
触媒を用いて行う分解反応。狭義にはシリカ・アルミナなどの触媒を用いて行う石油のクラッキング。

接触剤

せっしょくざい [4][0] 【接触剤】
害虫の皮膚や気門から体内に吸収されて殺虫効果を表す薬剤。

接触反応

せっしょくはんのう [5] 【接触反応】
不均一系の界面で進行する触媒反応。固体触媒に反応液体または気体が接触して反応が進む場合が多い。工業的に重要な触媒反応の多くはこれに属する。

接触変成作用

せっしょくへんせいさよう [9] 【接触変成作用】
深成岩の貫入に伴う温度の上昇による変成作用。熱変成作用。
→広域変成作用

接触変成岩

せっしょくへんせいがん [7] 【接触変成岩】
接触変成帯にみられる変成岩。ホルンフェルスなど。

接触変成帯

せっしょくへんせいたい [0] 【接触変成帯】
深成岩の貫入部付近で接触変成作用の及んでいる範囲。

接触変成鉱床

せっしょくへんせいこうしょう [9] 【接触変成鉱床】
すでに存在した鉱床が,のちに接触変成作用をうけたもの。

接触感染

せっしょくかんせん [5] 【接触感染】
患者・感染動物・病原巣との接触により起こる感染。性病などの直接接触感染とインフルエンザ・トラコーマなど飛沫や手指・物などを介する間接接触感染に分けられる。

接触抵抗

せっしょくていこう [5] 【接触抵抗】
二つの物体を接触させたとき,その界面近傍に存在する電気抵抗。真の接触面積,圧力などさまざまな要素に依存し,非線形なことが多い。

接触法

せっしょくほう [0] 【接触法】
固体触媒を使った気体反応を利用する化学工業の手法。普通は,酸化バナジウム触媒により二酸化硫黄を三酸化硫黄とし,のち硫酸を得る硫酸製法をいう。

接触角

せっしょくかく [4] 【接触角】
液体が固体に接触しているとき,液体の自由表面が固体の平面となす角度。液体分子間の凝集力と液体・固体壁間の付着力で定まる。水銀とガラスとでは一四〇度,水とガラスとでは八度から九度。

接触過敏症

せっしょくかびんしょう [0][6] 【接触過敏症】
〔contact hypersensitivity〕
抗原またはある種の化学物質が,皮膚に付着して生ずる過敏症。抗体が関与する即時型と関与しない遅延型がある。接触アレルギー。

接触鉱物

せっしょくこうぶつ [5] 【接触鉱物】
接触交代作用または接触変成作用によって生成した鉱物。一般に,花崗(カコウ)岩質の貫入岩体の接触部周辺にできる。

接触電位差

せっしょくでんいさ [7] 【接触電位差】
異種の金属を接触させた際に生じる電位差。接触電圧。

接触電気

せっしょくでんき [5] 【接触電気】
異なった種類の金属を接触させたとき,それぞれの金属が帯電する現象。また,その電気。

接貢船

せっこうせん [0] 【接貢船】
琉球より明・清へ朝貢貿易の形で派遣された官船。

接足礼

せっそくらい [4] 【接足礼】
〔仏〕
⇒五体投地(ゴタイトウチ)

接辞

せつじ [0] 【接辞】
語構成要素の一。それだけで単独に用いられることがなく,常に他の語に添加して用い,これに何らかの意味を付加するはたらきをもつもの。接頭語と接尾語とに分けられる。

接近

せっきん [0] 【接近】 (名)スル
(1)ちかよること。ちかづくこと。「台風が―する」「力量が―してきた」
(2)交際すること。「代助と―してゐた時分の平岡は/それから(漱石)」

接近する

せっきん【接近する】
approach;→英和
draw near;→英和
be contiguous <to> (隣接);be intimately related <with> .〜した near;close by;adjacent <to> .→英和

接近連合

せっきんれんごう [5] 【接近連合】
〔心〕 時間的・空間的に接近して経験したことが,頭の中で互いに強く結びついていること。
→連合

接遇

せつぐう [0] 【接遇】 (名)スル
もてなすこと。接待すること。「客に―するの厚きを見て/花柳春話(純一郎)」

接頭語

せっとうご [0][3] 【接頭語】
接辞の一類。常に他の語の前に付いて用いられる語構成要素。「お寺」「ま昼」「か細い」などの「お」「ま」「か」の類。接頭辞。

接頭辞

せっとうじ [3] 【接頭辞】
⇒接頭語(セツトウゴ)

接頭辞[語]

せっとう【接頭辞[語]】
《文》a prefix.→英和

接骨

せっこつ [0] 【接骨】 (名)スル
折れた骨をつなぎ,はずれた関節をはめたりして治すこと。ほねつぎ。

接骨

せっこつ【接骨】
bonesetting (術).接骨医 a bonesetter.→英和

接骨医

せっこつい [4] 【接骨医】
柔道整復術によって接骨を行うもの。

接骨木

にわとこ ニハ― [0] 【庭常・接骨木】
スイカズラ科の落葉低木。山野に生え,庭木とする。高さ5メートルほど。枝は太い髄があり柔らかい。葉は羽状複葉。春,若枝の先に淡緑白色の小花多数を円錐状につける。液果は球形で赤熟する。枝葉を利尿・発汗・湿布などの薬用にする。タズノキ。
庭常[図]

接骨木

にわとこ【接骨木】
《植》an elder;→英和
an elderberry (実).→英和

接骨木

せっこつぼく [4] 【接骨木】
ニワトコの異名。

控え

ひかえ ヒカヘ [3][2] 【控え・扣え】
〔動詞「控える」の連用形から〕
(1)予備として用意すること。また,そのものや人。「―の投手」「書類の―」
(2)忘れないように書きとめたもの。メモ。ひかえがき。
(3)順番のくるのを待つこと。待機すること。また,その人やそのための場所。「―の力士」「―の間」
(4)建築で,支えとしていれる柱・壁・石など。
(5)石垣の積石の奥行寸法。
(6)和船で,櫓(ロ)を操作して船首を左へ曲げること。
⇔押さえ
(7)〔船体の船梁(フナバリ)と区別するところから〕
和船の矢倉を構成する梁の称。
(8)引き止めること。制止すること。「神仏の御―あつて/浮世草子・織留 3」
(9)神仏などがかたわらにいて,加護すること。「天道の―強きにや/浄瑠璃・菅原」

控え

ひかえ【控え】
(1)[メモ]a note;→英和
a memo;→英和
a copy (副本).→英和
(2)[予備]a reserve (金など);→英和
reserves (軍隊).
〜をとる take notes <of> ;take a copy <of> .

控える

ひかえる【控える】
(1)[引き留める]hold[keep]back.(2)[書き留める]make a note;→英和
note down.(3)[抑制する]refrain[abstain] <from doing,a thing> ;→英和
put off (延期する).

控える

ひか・える ヒカヘル [3][2] 【控える・扣える】 (動ア下一)[文]ハ下二 ひか・ふ
〔動詞「引く」に継続の接尾語「ふ」の付いた語〕
□一□(自動詞)
(1)いつでも活動できるよう準備をして待機する。「楽屋に―・えて出番を待つ」
(2)表立たずに傍らにいる。「首相の後ろに―・えている夫人」
(3)すぐ近くにある。
 (ア)場所的に近い。「北側に山が―・えている小村」
 (イ)時間的に近い。「大事な試合が明日に―・えている」
(4)進まないで止まる。「琴をぞひきすまされたる,―・へて是をききければ/平家 6」
□二□(他動詞)
(1)他のものが動こうとするのを引きとどめる。抑制する。「袖を―・える」「馬を―・える」
(2)あることに配慮して,自分の行動を制限・抑制する。「酒を―・える」「公表を―・える」「言葉を―・える」
(3)後ろに退かせる。「裏を一センチ―・える」
(4)すぐ近くにある,ということを他動詞的に表現する。
 (ア)近い関係にある。「近くに有数の観光地を―・えて発展した都市」「代議士がバックに―・えている」
 (イ)時間的に間近にせまる。「開会式を三日後に―・えて準備に忙しい」
(5)記録にとどめる。メモする。「電話番号を手帳に―・える」
(6)和船で,櫓(ロ)を操作して船首を左へ曲げる。
⇔押さえる
(7)引く。「其方(ソナタ)へ引け。強く―・へよ/義経記 5」

控え力士

ひかえりきし ヒカヘ― [4] 【控え力士】
自分の出番を待ちながら土俵下に控え,取組中の力士の介添えをする東西二人ずつの力士。

控え壁

ひかえかべ ヒカヘ― [3] 【控え壁】
石壁や煉瓦壁を安定させるために壁から直角に突き出して設けられた補強壁。ゴシック建築に多く用いられる。バットレス。

控え室

ひかえしつ ヒカヘ― [3] 【控え室】
待ち控えているための部屋。

控え屋敷

ひかえやしき ヒカヘ― [4] 【控え屋敷】
「控え邸(テイ)」に同じ。

控え帳

ひかえちょう ヒカヘチヤウ [0] 【控え帳】
後日のために書き記しておく帳簿。

控え書き

ひかえがき ヒカヘ― [0] 【控え書き】
後日のために書きとめておくこと。また,そのもの。ひかえ。

控え杭

ひかえぐい ヒカヘグヒ [3][2] 【控え杭】
塔・柱などの建造物などの傾くのを防ぐために,引っ張っておく引き綱をつなぎとめる杭。

控え柱

ひかえばしら ヒカヘ― [4] 【控え柱】
木造の塀・門などが傾くのを防ぐ,支えの柱。すけばしら。

控え櫓

ひかえやぐら ヒカヘ― [4] 【控え櫓】
江戸時代に歌舞伎興行権を官許された三座(中村座・市村座・森田座)に支障があって興行ができないとき,代わって興行をすることを認められた座。中村座には都座,市村座には村山座・桐座,森田座には河原崎座と定まっていた。代え櫓。仮櫓。

控え目

ひかえめ ヒカヘ― [0][4] 【控え目】 (名・形動)[文]ナリ
(1)思うままにせず,内輪にとどめること。遠慮して振る舞うこと。また,そのさま。「―に言う」「―な態度」
(2)量や程度を少なめにする・こと(さま)。「砂糖は―に」

控え目の

ひかえめ【控え目の(に)】
moderate(ly);→英和
reserved(ly) (遠慮した).〜にする be moderate <in> .

控え綱

ひかえづな ヒカヘ― [3] 【控え綱】
(1)立てた物が倒れないように,引っ張っておくための綱。
(2)重い物を上げ下ろしするとき,力綱のほかに,揺れを防ぐためその物に取り付ける綱。
(3)神仏がかたわらにいて加護することを綱にたとえていう語。「神や仏の―延ばす命と知らばこそ/浄瑠璃・氷の朔日(下)」

控え邸

ひかえてい ヒカヘ― [0] 【控え邸】
現在住んでいる家のほかに,予備として設けておく家。控え屋敷。

控ふ

ひか・う ヒカフ 【控ふ】 (動ハ下二)
⇒ひかえる

控ゆ

ひか・ゆ 【控ゆ】 (動ヤ下二)
〔「控ふ」の転。中世後期以降の語。多くの場合,終止形は「ひかゆる」〕
「控える」に同じ。「内に―・ゆる兵共/幸若・本能寺」

控制

こうせい [0] 【控制】 (名)スル
とらえて自由にさせないこと。

控室

ひかえしつ【控室】
a waiting room (待合室);an anteroom (次の間).→英和

控御

こうぎょ [1] 【控御】 (名)スル
馬をじょうずに扱うこと。転じて,人を巧みに操ること。

控訴

こうそ [1] 【控訴】 (名)スル
第一審の判決に不服のあるものが上級裁判所に審理のやり直しを求める訴訟手続き。

控訴

こうそ【控訴】
an appeal <to a higher court> .→英和
〜する appeal <against a decision,to a higher court> .

控訴審

こうそしん [3] 【控訴審】
控訴事件を審理する裁判所。控訴裁判所。また,その審理。第二審。

控訴期間

こうそきかん [5][4] 【控訴期間】
控訴を提起しうる期間。民事では判決の送達の日から,刑事では裁判告知の日から一四日以内。

控訴棄却

こうそききゃく [1] 【控訴棄却】
民事訴訟法上は,第一審の判決を正当であるとする裁判。刑事訴訟法上は,控訴理由なしとして一審判決を維持する裁判,および控訴申立を不適法として形式的に控訴申立を退ける裁判。

控訴権

こうそけん [3] 【控訴権】
当事者が第一審判決の取り消し・変更を上級裁判所に請求する権利。

控訴裁判所

こうそさいばんしょ [0][8] 【控訴裁判所】
控訴された事件を審理する第一審の直接の上級裁判所。

控訴院

こうそいん [3] 【控訴院】
旧裁判所構成法の下で,主として民事・刑事の控訴を管轄した裁判所。1947年(昭和22)廃止。

控除

こうじょ [1] 【控除・扣除】 (名)スル
(計算の対象からある金額・数量などを)差し引くこと。「収入から必要経費を―する」「扶養―」

控除

こうじょ【控除(額)】
(a) deduction;→英和
subtraction.〜する deduct;→英和
subtract.→英和

すい 【推】
おしはかること。推察。推量。「道頓堀でござんしよの,よい―��/浄瑠璃・氷の朔日(中)」

推して

おして 【推して】 (連語)
〔動詞「おす(推)」の連用形に助詞「て」の付いたもの〕
推しはかって。「―知るべし」
→おす(推)

推して知るべし

推して知るべし
ある事実を根拠にして考えれば簡単にわかる。自明のことである。

推し当て

おしあて 【推し当て】
当て推量。推測。「ただ―にさばかりなめりと聞きなさるるに/大鏡(道兼)」

推し当てる

おしあ・てる [4] 【推(し)当てる】 (動タ下一)[文]タ下二 おしあ・つ
おしはかる。推量する。

推し測る

おしはか・る [4] 【推(し)量る・推(し)測る】 (動ラ五[四])
ある事柄をもとにして他の事柄の見当をつける。推測する。推量する。「相手の胸中を―・る」
[可能] おしはかれる

推し移る

おしうつ・る [4] 【推(し)移る】 (動ラ五[四])
状態が変わっていく。時間が過ぎていく。「世と共に―・つての商法三昧/当世書生気質(逍遥)」

推し言

おしごと 【推し言】
当て推量にいうこと。憶説。推しあてごと。「この人は―する人にこそ/著聞 11」

推し進める

おしすす・める [5] 【推(し)進める】 (動マ下一)[文]マ下二 おしすす・む
積極的に行動して物事を進行させる。推進する。「福祉に重点をおいた政策を―・める」

推し量る

おしはかる【推し量る】
guess;→英和
conjecture.→英和

推し量る

おしはか・る [4] 【推(し)量る・推(し)測る】 (動ラ五[四])
ある事柄をもとにして他の事柄の見当をつける。推測する。推量する。「相手の胸中を―・る」
[可能] おしはかれる

推す

お・す [0] 【推す】 (動サ五[四])
〔「おす(押・圧)」と同源〕
(1)適当な人・物を推薦する。「委員長に―・す」「受賞候補としてこの作品を―・す」
(2)ある事から他の事を推測する。「これまでの発言から―・して,この件には反対らしい」「これまでに得られた情報から―・すと,彼の当選はほぼ確実だ」
[可能] おせる

推す

おす【推す】
infer <from> (推断);→英和
recommend (推薦).→英和
…から〜と judging from….推して知るべし <The rest> may be inferred.

推する

すい・する [3] 【推する】 (動サ変)[文]サ変 すい・す
おしはかる。推察する。推量する。「自分の心で,わが母の心を―・してゐる/虞美人草(漱石)」「これを―・するに/愚管 4」

推倒

すいとう [0] 【推倒】 (名)スル
おしたおすこと。圧倒すること。「才智一世を―し,意気万人に卓出する/鬼啾々(夢柳)」

推力

すいりょく [1] 【推力】
物体をその運動方向へ押しやる力。前方から取り入れた水・空気・ガスなどを,プロペラやエンジンで加速して後方に押し出すことにより得られる推進力など。推進力。

推参

すいさん [0] 【推参】
〔「おしまいる」の漢字表記「推参」を音読みした語〕
■一■ (名)スル
自分の方から相手のところに押しかけて行くこと。また,人を訪問することを謙遜していう語。「面会を得ざれば,是非なく此方(コナタ)へ―したる次第/不如帰(蘆花)」
■二■ (名・形動)[文]ナリ
さしでがましいさま。おこないの無礼なこと。「己れ下郎,―な/色懺悔(紅葉)」「―至極」

推参者

すいさんもの 【推参者】
さしでがましい人。無礼者。「さがらぬか―め/浄瑠璃・布引滝」

推及

すいきゅう [0] 【推及】 (名)スル
他へおしおよぼすこと。

推古

すいこ [1] 【推古】
昔のことをおしはかって考えること。

推古仏

すいこぶつ [3] 【推古仏】
推古天皇の時代に作られた仏像の総称。飛鳥(アスカ)仏。

推古天皇

すいこてんのう 【推古天皇】
(554-628) 記紀で第三三代天皇(在位 592-628)の漢風諡号(シゴウ)。名は額田部(ヌカタベ)。豊御食炊屋姫(トヨミケカシキヤヒメ)とも。欽明天皇第三皇女。敏達天皇の皇后。崇峻天皇が蘇我馬子に殺されると,推されて即位。聖徳太子を皇太子・摂政として政治を行い,飛鳥文化を現出。

推問

すいもん 【推問】 (名)スル
問いただすこと。特に罪を取り調べること。「蔵人大夫経憲以上五人,三条にて―せられけり/保元(中)」

推問使

すいもんし 【推問使】
事件の調査のために派遣される使者。

推奨

すいしょう [0] 【推奨】 (名)スル
ある事物または人をほめて,他人にすすめること。「口をきわめて―する」

推奨する

すいしょう【推奨する】
commend;→英和
admire;→英和
praise.→英和
〜すべき laudable;→英和
admirable;→英和
commendable.→英和

推定

すいてい [0] 【推定】 (名)スル
(1)はっきりとはわからないことをいろいろな根拠をもとに,あれこれ考えて決めること。「費用は五億円と―される」「―年齢三〇歳」
(2)〔法〕 明瞭でない法律関係・事実関係について一応の判断を下すこと。
(3)〔数〕 統計で,ある母集団から取り出された標本をもとにその母集団の平均・分散などを算出すること。
(4)文法で,何らかの根拠をもとにあれこれ考えて断定する意を表す言い方。口語では助動詞「らしい」,文語では助動詞「らし」を付けて言い表す。

推定

すいてい【推定】
(a) presumption;→英和
(an) inference;→英和
(an) estimation.→英和
〜する presume;→英和
infer;→英和
estimate.→英和

推定全損

すいていぜんそん [5] 【推定全損】
海上保険で,保険の目的物について全損の公算が大きい場合に,すべてが損なわれたと見なすこと。解釈的全損。

推定相続人

すいていそうぞくにん [0] 【推定相続人】
〔法〕 現状のままで相続が開始されれば直ちに相続人となるはずの者。

推察

すいさつ【推察】
a guess;→英和
(a) conjecture;→英和
(an) inference.→英和
〜する conjecture;surmise;→英和
guess;gather.→英和
〜が当たる(外れる) guess right (wrong).

推察

すいさつ [0] 【推察】 (名)スル
物事の事情や他人の心中をあれこれ考え思いやること。「遺族の心中を―する」

推尊

すいそん [0] 【推尊】 (名)スル
すぐれているとしてうやまうこと。「輿論が彼を―して/自由太刀余波鋭鋒(逍遥)」

推度

すいたく [0] 【推度】 (名)スル
推測すること。推し量ること。

推当て

すいあて 【推当て】
当て推量。「物しりがほの―猶つかはんと/浄瑠璃・大職冠」

推当てる

おしあ・てる [4] 【推(し)当てる】 (動タ下一)[文]タ下二 おしあ・つ
おしはかる。推量する。

推戴

すいたい [0] 【推戴】 (名)スル
おしいただくこと。組織の長として人を迎えること。「名誉総裁に―する」

推戴する

すいたい【推戴する】
have <a prince> as the president <of> .→英和

推挙

すいきょ [1] 【推挙・吹挙】 (名)スル
ある官職・地位・仕事などにふさわしい人として,(上の人に)すすめること。推薦。吹嘘。「横綱に―する」

推挙

すいきょ【推挙】
recommendation.→英和
⇒推薦.

推挽

すいばん [0] 【推輓・推挽】 (名)スル
〔左氏伝(襄公十四年)〕
車を推(オ)したり引いたりすること。転じて,人を推挙すること。「後進を―する」

推敲

すいこう [0] 【推敲】 (名)スル
〔唐代の詩人賈島(カトウ)が,「僧は推す月下の門」の「推(おす)」を「敲(たたく)」にしようかと迷って,韓愈の助言で「敲」にきめたという故事から〕
詩文を作るとき,最適の字句や表現を求めて考え練り上げること。「―を重ねる」「原稿を―する」

推敲する

すいこう【推敲する】
polish;→英和
improve.→英和
〜を重ねる work hard to polish <an essay> out.

推文字

すいもじ 【推文字】
⇒ごすいもじ(御推文字)

推断

すいだん [0] 【推断】 (名)スル
事態をおしはかり,判断を下すこと。「自然の意義を―する/善の研究(幾多郎)」

推服

すいふく [0] 【推服】 (名)スル
ある人を心から敬い,従うこと。心服。「其の齢(ヨワイ)と深慮と誠実との故を以つて,彼は他の同学の先輩として―する所たり/金色夜叉(紅葉)」

推歩

すいほ [1] 【推歩】
(1)天体の運行を測ること。暦学。「―の学(=天文・暦学)」
(2)たどるようにして歩くこと。

推測

すいそく【推測】
(a) conjecture;→英和
(a) surmise;→英和
(an) inference.→英和
〜する guess;→英和
conjecture;surmise;suppose;→英和
infer.→英和

推測

すいそく [0] 【推測】 (名)スル
ある事柄に基づいて,おしはかって考えること。推量。「原因を―する」「―が当たる」

推測る

おしはか・る [4] 【推(し)量る・推(し)測る】 (動ラ五[四])
ある事柄をもとにして他の事柄の見当をつける。推測する。推量する。「相手の胸中を―・る」
[可能] おしはかれる

推測統計学

すいそくとうけいがく [7] 【推測統計学】
⇒推計学(スイケイガク)

推測航法

すいそくこうほう [5] 【推測航法】
天測や地上の目標を視認するのではなく,コンパス・測程器を用いて経度・緯度のわかっている起点から現在位置を求める航法。
→慣性航法

推理

すいり [1] 【推理】 (名)スル
(1)ある事実をもとにして,他の事をおしはかること。「―を働かせる」「犯人を―する」
(2)〔論〕
〔reasoning; inference〕
あらかじめ与えられた何らかの前提から新しい結論を論理的に導き出す働き。演繹(エンエキ)的推理・帰納的推理・類推などがあり,前提が一つのものを直接推理,二つ以上のものを間接推理と呼ぶ。

推理

すいり【推理】
reasoning;(an) inference.→英和
〜する reason;→英和
infer <from> .→英和
‖推理小説 a detective story; <話> a whodunit.

推理小説

すいりしょうせつ [4] 【推理小説】
多く犯罪に題材をとり,犯行の動機や方法,犯人の特定などが筋を追うごとに解かれてゆく興味を主眼とする小説。探偵小説。ミステリー。
〔日本では,第二次大戦以前は「探偵小説」の語が用いられていた〕

推理式

すいりしき [3] 【推理式】
⇒三段論法(サンダンロンポウ)

推知

すいち [1] 【推知】 (名)スル
ある事実をもとにおしはかって知ること。「砲声を聞き異変を―して馳せ来り/八十日間世界一周(忠之助)」

推称

すいしょう [0] ―シヤウ 【推賞】 ・ ―シヨウ 【推称】 (名)スル
ある事物または人をすぐれているとしてすすめること。「識者の―する本」「―に値する」

推移

すいい【推移】
(a) change;→英和
(a) transition.→英和
〜する (undergo a) change;shift.→英和

推移

すいい [1] 【推移】 (名)スル
(1)物事の状態が時の経過につれて移り変わってゆくこと。「事件の―を見守る」
(2)時が経つこと。「季節の変化を反覆(クリカエ)しつつ月日は容赦なく―した/土(節)」

推移る

おしうつ・る [4] 【推(し)移る】 (動ラ五[四])
状態が変わっていく。時間が過ぎていく。「世と共に―・つての商法三昧/当世書生気質(逍遥)」

推移律

すいいりつ [3] 【推移律】
〔数〕 �=� かつ �=� ならば �=� という性質。� が � とある関係にあり,� が � とその関係にあるならば,� は � とその関係にあるということ。移動律。

推究

すいきゅう [0] 【推究】 (名)スル
論理をおし進めて,深く考えきわめること。「道理に拠て―せば自由と幸福とは応(マ)さに合体すべき筈/天賦人権論(辰猪)」

推算

すいさん [0] 【推算】 (名)スル
おおよその見当で計算すること。推計。「今此飢饉の損亡を―するに/新聞雑誌 20」

推考

すいこう [0] 【推考】 (名)スル
おしはかって考えること。「時勢の変遷と制度の改革とを―し/新聞雑誌 16」

推薦

すいせん [0] 【推薦】 (名)スル
人や物を,すぐれていると認めて他人にすすめること。適当なものとして紹介すること。推挙。「議長に―する」「参考書を―する」「―状」

推薦

すいせん【推薦】
recommendation.→英和
〜する recommend <a person for a post> ;→英和
commend.→英和
…の〜で on the recommendation of….‖推薦候補 a recommended candidate.推薦状 a letter of recommendation.

推覈

すいかく [0] 【推覈】 (名)スル
〔「覈」はつまびらかにする意〕
罪を取り調べること。「―して其状を得しに/折たく柴の記」

推計

すいけい [0] 【推計】 (名)スル
一部の事実や資料をもとにして,おおよその数量を算出すること。「一〇年後の人口を―する」

推計学

すいけいがく [3] 【推計学】
全体を調査する代わりにその中から標本を選び出して全体の性質を推測しようとするとき,標本の選び方・標本の必要個数・結果の信頼度などを数学的に研究する学問。推測統計学。
→統計学

推認

すいにん [0] 【推認】 (名)スル
すでにわかっていることをもとに推測し,認定すること。

推論

すいろん【推論】
⇒推理.

推論

すいろん [0] 【推論】 (名)スル
ある事実をもとにして,他の事をおしはかること。推理や推定を重ねて結論を導くこと。「調査結果から事故原因を―する」

推論式

すいろんしき [3] 【推論式】
⇒三段論法(サンダンロンポウ)

推譲

すいじょう [0] 【推譲】 (名)スル
人を推薦し,自らは退くこと。「総裁の座を―する」

推讃

すいさん [0] 【推讃】 (名)スル
ほめてすすめること。推賞。

推賞

すいしょう [0] ―シヤウ 【推賞】 ・ ―シヨウ 【推称】 (名)スル
ある事物または人をすぐれているとしてすすめること。「識者の―する本」「―に値する」

推輓

すいばん [0] 【推輓・推挽】 (名)スル
〔左氏伝(襄公十四年)〕
車を推(オ)したり引いたりすること。転じて,人を推挙すること。「後進を―する」

推轂

すいこく [0] 【推轂】 (名)スル
〔車の轂(コシキ)を押す意〕
官職などに就くようにとりもつこと。推挙。推薦。「一の有名なる東洋の学士に―し,これと交はらしむ/西国立志編(正直)」

推辞

すいじ [1] 【推辞】 (名)スル
他人に譲って,自分は辞退すること。「音楽会への招待を―する」

推進

すいしん [0] 【推進】 (名)スル
(1)物を前へ進めること。「ジェット―」
(2)物事を目的に向かって,はかどらせること。「緑化を―する」

推進する

すいしん【推進する】
drive forward;propel;→英和
promote <a plan> .→英和
‖推進機 a propeller.(ロケットなどの)推進用燃料 propellant.推進力 a driving force;propulsive energy (ロケットなどの).

推進める

おしすす・める [5] 【推(し)進める】 (動マ下一)[文]マ下二 おしすす・む
積極的に行動して物事を進行させる。推進する。「福祉に重点をおいた政策を―・める」

推進剤

すいしんざい [3] 【推進剤】
ロケットを推進するための燃料と酸化剤。固体のものと液体のものがある。

推進力

すいしんりょく [3] 【推進力】
(1)押し進める力。推力。
(2)物事をおしすすめ,実行させる力。「企画を実現する―となる」

推進器

すいしんき [3] 【推進器】
船・飛行機などで推力を得る装置。スクリュー・プロペラなど。

推遷

すいせん [0] 【推遷】
「推移」に同じ。「時代の―」

推選

すいせん [0] 【推選】 (名)スル
選んですすめること。「貴嬢(アナタ)を―して東京党員の代理とせられたのは/蜃中楼(柳浪)」

推重

すいちょう [0] 【推重】 (名)スル
尊び重んずること。「俳諧師として―されるのも嬉しい/俳諧師(虚子)」

推量

すいりょう【推量】
a guess;→英和
(a) conjecture;→英和
a <mere> guesswork.→英和
〜する guess;suppose.→英和
〜が当たる guess right.

推量

すいりょう [0] 【推量】 (名)スル
(1)おしはかること。推測。「相手の心中を―する」
(2)文法で,実現していないことや確かでないことを予想的にいう言い方。口語では助動詞「う・よう」「らしい」や連語「だろう」「でしょう」,文語では助動詞「む(ん)」「むず(んず)」「まし」「けむ(けん)」「らむ(らん)」「らし」「めり」「べし」などを付けて言い表す。このほかに,打ち消しの推量には,助動詞「まい」(口語)「まじ」「じ」(文語)などを付けて言い表す。

推量る

おしはか・る [4] 【推(し)量る・推(し)測る】 (動ラ五[四])
ある事柄をもとにして他の事柄の見当をつける。推測する。推量する。「相手の胸中を―・る」
[可能] おしはかれる

推量節

すいりょうぶし [0] 【推量節】
明治中期の流行歌。寄席から流行して広まった。「あら推量推量」を囃子詞(ハヤシコトバ)にする。

推鞠

すいきく [0] 【推鞫・推鞠】 (名)スル
罪人を取り調べること。推問。「法官政威を逞しうして之を―す/明六雑誌 7」

推鞫

すいきく [0] 【推鞫・推鞠】 (名)スル
罪人を取り調べること。推問。「法官政威を逞しうして之を―す/明六雑誌 7」

推頌

すいしょう [0] 【推頌】 (名)スル
人を尊んで,その徳をほめること。

掩う

おお・う オホフ [0][2] 【覆う・被う・蔽う・蓋う・掩う】 (動ワ五[ハ四])
〔「覆(オ)ふ」に継続の助動詞「ふ」の付いた語〕
(1)物の上や外側に他の物をかぶせる。また,そうして守る。「車をシートで―・う」「耳を―・いたくなるような金属音」「事故の現場は目を―・うばかりの惨状であった」「目に髪の―・へるをかきはやらで/枕草子 151」
(2)一面に広がって包む。「夜の霧がロンドンの街を―・っていた」「人々の熱気が会場を―・う」
(3)本当の事がわからないように,つつみかくす。「彼の失敗は―・うべくもない事実だ」「自分の非を―・おうとして,言い逃れをする」
(4)(「一言でおおう」の形で)すべてをつつみ含む。全体を言い表す。「彼の思想は一言で―・えば…である」
[可能] おおえる

掩体

えんたい [0] 【掩体】
射撃を容易にするとともに敵弾から射手を守るための諸設備。掩壕(エンゴウ)・散兵壕・機関銃座など。「―壕」

掩壕

えんごう [0] 【掩壕】
兵馬を敵弾から守るために掘った壕。

掩撃

えんげき [0] 【掩撃】 (名)スル
小部隊で敵の不備をついて攻撃すること。不意打ち。掩襲。「不意に起つて奸党を―せば/経国美談(竜渓)」

掩網

かぶせあみ [3] 【被せ網・掩網】
水の上から投げかぶせて魚を捕らえる網。投網(トアミ)・提灯網など。

掩蓋

えんがい 【掩蓋】
(1)覆(オオ)い。
(2)敵弾を防ぐため塹壕(ザンゴウ)などの上に設ける,石材・木材・土などの覆い。

掩蔽

えんぺい [0] 【掩蔽】 (名)スル
(1)おおいかくすこと。かくして見えなくすること。「罪犯を―するが為めの具とならざるを/明六雑誌 13」
(2)天体が天球を運行中,他の天体を隠す現象。特に,月が恒星を隠すことをいう。星食。

掩蔽地

えんぺいち [3] 【掩蔽地】
敵からの展望を妨げる立木・岩石などの地物が多くあって,味方を守るのに有利な土地。

掩護

えんご [1] 【掩護】 (名)スル
〔「掩」はおおう意〕
敵の攻撃から,味方の行動を守ること。「退却する部隊を―する」
〔「援護」とも書く〕

掩護射撃

えんごしゃげき [4] 【掩護射撃】 (名)スル
(1)味方を敵の攻撃から守るために行う射撃。
(2)他人の言動を助けるために,発言したり行動したりすること。

掩韻

えんいん [0] 【掩韻】
⇒韻塞(インフタ)ぎ

措いて

おいて [0] 【措いて】 (連語)
⇒をおいて(連語)

措く

お・く [0] 【置く・措く】 (動カ五[四])
(1)物や人をある場所に据える。
 (ア)物にある場所を占めさせる。その場所にあるようにする。「眼鏡(メガネ)を机の上に―・く」「通路に物を―・くな」「困難な状況に―・かれている」
 (イ)設備・機関・役職などを設ける。「大阪に支社を―・く」「各階に喫煙室を―・く」「組合に書記を二名―・く」
 (ウ)自分の家にある人を住まわせて生活させる。また,他人を雇って住み込ませる。「二階に弟夫婦を―・く」「下宿人を―・く」「別荘に留守番を―・く」
 (エ)人や物に役割を与えて機能させる。「秘書を―・く」「未知数を � と―・く」
 (オ)(「擱く」とも書く)(手に持って使っていた道具を下に置く意から)その道具を用いて行なっていた動作をやめる。「筆を―・く」「箸(ハシ)を―・く」「巻(カン)を―・く」(カ)ある数値を表すように算盤(ソロバン)・算木(サンギ)や計算機のキーを操作する。「初めに一万と―・く」(キ)他者を支配した状態にする。「多数の会社を支配下に―・く」「近隣諸国をその影響下に―・いている」(ク)目標点や中心をある場所に定める。「目標をどこに―・くかによって方法は変わってくる」「座標軸をここに―・く」
(2)その物だけを他とは別にする。
 (ア)物や人をある場所に残したままそこを離れる。「身ぐるみ脱いで―・いていけ」「書類を事務所に―・いてくる」「妻子を東京に―・いて札幌に単身赴任する」
 (イ)(多く「措く」と書く)その状態のままにして活用・考慮の対象としない。ほうっておく。「彼のような有能な人物をこのままで―・くのは惜しい」「費用のことはひとまず―・くとして,先に日取りを決めよう」「聞き―・く」「捨て―・く」
 (ウ)(多く「措く」と書く)除外する。「会社の発展を図るには,今を―・いて機会はない」「この仕事には彼を―・いてほかに適任者はいない」
(3)間隔を設ける。間をあける。「一軒―・いて隣の家」「少し冷却期間を―・いた方がいい」
(4)(「…に信を置く」などの形で)…の気持ちをもつ。「全幅の信頼を―・く」「信用の―・ける人物」
(5)露や霜が葉や地面に生ずる。おりる。「葉に―・いた露」「秋されば―・く露霜にあへずして都の山は色づきぬらむ/万葉 3699」
(6)(補助動詞)
動詞の連用形に接続助詞「て(で)」を添えた形に付く。
 (ア)動作の結果がきちんと残るようにする意を表す。「メモして―・く」「いいのを選んで―・く」
 (イ)その状態をそのまま続ける意を表す。「故障した自転車をほうって―・いたらさびついてしまった」「蔵にしまって―・く」
 (ウ)その状態を認めて,そのままにする意を表す。「悪口を言う奴には勝手に言わせて―・け」「私のことはほって―・いて下さい」
 (エ)あとに起こる事柄を予想して,前もって…する意を表す。「話をする前にあらかじめ原稿に目を通して―・く」「訪問する前に電話をして―・こう」「一通り読んで―・きなさい」
 (オ)当座の処置としてひとまず…する意を表す。「もう締め切りは過ぎているが一応あずかるだけあずかって―・く」
→とく(連語)
[可能] おける
[慣用] 一目―・重きを―・霜を―・算盤(ソロバン)を―・念頭に―・野に―/風上に置けない・眼中に置かない・気が置けない・下にも置かない・隅に置けない

措く能(アタ)わず

措く能(アタ)わず
やめることができない。せずにはおれない。「感嘆―」

措大

そだい [0] 【措大】
(1)才学のすぐれた学生。
(2)貧乏な書生。また,書生をあざけっていう語。窮措大。

措定

そてい [0] 【措定】 (名)スル
〔(ドイツ) Setzung; These〕
〔哲〕
(1)「 S は P である」「 A が存在する」というように,ある命題を端的に主張する働き。事物の存在を肯定したり,その内容を明瞭に示すこと。定立。
(2)推論の前提として,とりあえず肯定された,いまだ証明されていない命題。定立。

措置

そち [1] 【措置】 (名)スル
(1)うまくとりはからって始末すること。処置。「―を講ずる」「適切に―する」
(2)社会福祉において,要援助者のために法上の施策を具体化する行政行為,およびその施策の総称。福祉の措置。

措置

そち【措置】
<take> a <drastic> measure[step].→英和

措置入院

そちにゅういん [3] 【措置入院】
精神保健法に基づき,自傷・他害のおそれのある精神障害者ないしその疑いのある者を,複数の精神衛生鑑定医の一致した認定によって都道府県知事が強制的に病院に収容すること。または,それによる入院。

措置費

そちひ [2] 【措置費】
各法律に基づく福祉の措置に要する経費。社会福祉施設処遇に必要な人件費・維持管理費等を内容とする事務費と,利用者の直接処遇に要する生活費などの事業費からなる。措置費単価は厚生大臣が決定。

措辞

そじ [0][1] 【措辞】
詩歌・文章などの言葉の使い方。文字の使い方や句の配置の仕方。「巧みな―」

掬い

すくい スクヒ [0] 【掬い・抄い】
すくうこと。すくいとること。「金魚―」

掬い上げる

すくいあ・げる スクヒ― [5] 【掬い上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 すくひあ・ぐ
(水中の物を)すくって上にあげる。「魚を網で―・げる」

掬い上げる

すくいあげる【掬い上げる】
dip[take]up <fish> ;scoop up[out].

掬い出す

すくいだす【掬い出す】
bail <water> out of <a boat> .

掬い投げ

すくいなげ【掬い投げ】
《相撲》tripping up.

掬い投げ

すくいなげ スクヒ― [0] 【掬い投げ】
相撲の決まり手の一。相手の脇(ワキ)の下に手を差し込み,まわしを引かずに相手を下からすくいあげるようにして投げるか,土俵外に出す技。

掬い撥

すくいばち スクヒ― [0][3] 【掬い撥】
琵琶(ビワ)や三味線の弾き方で,撥で弦を下から上にすくうようにして弾くもの。すくい。

掬い留め

すくいどめ スクヒ― [0] 【掬い留め】
和裁の縫い終わりで,一針小さくすくってその針に糸を巻き,玉どめをつくるとめ方。

掬い網

すくいあみ スクヒ― [0][3] 【掬い網・抄い網】
魚をすくいとるための網。木・竹・針金の枠に袋状の網を取り付け,柄を付けたもの。さであみ・たもあみ・四つ手網の類。

掬い網

すくいあみ【掬い網】
a scoop net.

掬う

すく・う スクフ [0] 【掬う・抄う】 (動ワ五[ハ四])
(1)液体や粉末の中に手・さじなどを入れて,一部分を取り出す。「汁を―・う」「泉の水を両手で―・って飲む」
(2)液体の中や表面にいるものを網などで取り出す。「金魚を―・う」「浮いた灰汁(アク)をお玉で―・う」
(3)下から上へ曲線をえがくようにして横にはらう。また,下から上へ急にもちあげる。「足を―・う」「後ろよりかき―・ひて飛ぶやうにして出でぬ/宇治拾遺 12」
[可能] すくえる

掬う

すくう【掬う】
scoop;→英和
ladle (ひしゃくで);→英和
spoon.→英和
足を〜 trip <a person> up.

掬す

きく・す 【掬す】 (動サ変)
⇒きくする

掬する

きく・する [3] 【掬する】 (動サ変)[文]サ変 きく・す
(1)水などを両手ですくう。「雪あり,…―・して之を食はんとし/不二の高根(麗水)」
(2)事情などをくみとって察する。「―・すべき意見」
(3)手にとって味わう。「秀明幽邃―・すべき森/緑簑談(南翠)」

掲ぐ

かか・ぐ 【掲ぐ】 (動ガ下二)
⇒かかげる

掲げる

かかげる【掲げる】
(1) hoist[fly] <a flag> ;→英和
put up[hang out] <a sign> .
(2) publish[insert] <in a newspaper> ;→英和
carry <an article> (掲載).→英和

掲げる

かか・げる [0] 【掲げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 かか・ぐ
〔「掻(カ)き上げる」の転〕
(1)人目につくように高く上げる。「旗を―・げる」
(2)手に持って高く上げる。頭上に持ち上げる。「たいまつを―・げる」
(3)布状の垂れ下がったものの下端を上げる。「簾(スダレ)を―・げる」
(4)主義・方針などを示す。「スローガンを―・げる」
(5)新聞・書物などに載せる。「社告を―・げる」
(6)灯火をかきたてて明るくする。「火あかく―・げなどして/源氏(帚木)」

掲出

けいしゅつ [0] 【掲出】 (名)スル
掲示すること。「合格者の氏名を―する」

掲名

けいめい [0] 【掲名】 (名)スル
名前をかかげること。

掲揚

けいよう [0] 【掲揚】 (名)スル
高くかかげること。「国旗を―する」
→降納

掲揚する

けいよう【掲揚する】
raise <a flag> .→英和

掲焉

けつえん 【掲焉】 (形動ナリ)
⇒けちえん(掲焉)

掲焉

けちえん 【掲焉】 (形動ナリ)
〔「けち」は呉音〕
くっきりと際立つさま。目立つさま。明らかなさま。けつえん。「仏法の効験の―なる事/沙石 2」

掲示

けいじ【掲示】
a notice;→英和
a bulletin.→英和
〜する put up a notice <on the wall> ;notify.→英和
‖掲示場[板]a notice[bulletin]board.

掲示

けいじ [0] 【掲示】 (名)スル
人目につきやすい所に掲げ示すこと。また,示された文書。「日程を―する」「―を読む」

掲示板

けいじばん [0] 【掲示板】
文書を掲示するための板。

掲記

けいき [1] 【掲記】 (名)スル
正式記録として記すこと。「所定の事項を―する」

掲載

けいさい [0] 【掲載】 (名)スル
新聞・雑誌などに文章や写真をのせること。「新聞に観戦記を―する」

掲載する

けいさい【掲載する】
publish[print] <in a newspaper> ;→英和
insert <an advertisement in a newspaper> .→英和
掲載される appear.→英和
掲載禁止 a press ban.

掲載紙

けいさいし [3] 【掲載紙】
その記事や広告がのっている新聞。

掲載誌

けいさいし [3] 【掲載誌】
その記事や広告がのっている雑誌。

掲額

けいがく [0] 【掲額】 (名)スル
優勝や功績などを記念し,その写真や表彰状などを額にして掲げること。

掴まえる

つかまえる【掴まえる】
⇒捕(とら)える.

掴まえる

つかま・える ツカマヘル [0] 【捕まえる・掴まえる・捉まえる】 (動ア下一)[文]ハ下二 つかま・ふ
〔動詞「つかむ」に接尾語「ふ」の付いたものか〕
(1)逃げないようにとりおさえる。《捕》「トンボを―・える」「犯人を―・える」
(2)手でにぎって離さないようにする。《掴・捉》「子供の手を―・える」「風を―・えるような話」
(3)その場に留める。呼び止める。「廊下で―・えて立ち話する」「タクシーを―・える」
(4)(「…をつかまえて」の形で)…を相手にして。…に対して。「先輩を―・えて,『おい』とは何だ」
〔中世にはヤ行にも活用。[日葡]〕

掴まえ所

つかまえどころ ツカマヘ― [0] 【掴まえ所】
「つかみどころ」に同じ。「―のない人」

掴まえ所のない

つかまえどころ【掴まえ所のない】
slippery;→英和
subtle;→英和
vague;→英和
pointless.→英和

掴ます

つかま・す [3][0] 【掴ます】
■一■ (動サ五[四])
「つかませる」に同じ。「にせ物を―・す」
■二■ (動サ下二)
⇒つかませる

掴ませる

つかませる【掴ませる】
let <a person> grasp;[金を]grease a person's palm;bribe;→英和
pass[palm,fob]off <a thing on a person> (にせ物を).

掴ませる

つかま・せる [4] 【掴ませる】 (動サ下一)[文]サ下二 つかま・す
(1)つかむようにさせる。「綱をしっかり―・せる」
(2)賄賂(ワイロ)を受けとらせる。「金を―・せて仕事をもらう」
(3)だまして悪い品物を売りつける。「にせ物を―・せる」

掴まふ

つかま・う ツカマフ 【捕まふ・掴まふ】 (動ハ下二)
⇒つかまえる

掴まへる

とかま・える トカマヘル 【掴まへる】 (動ハ下一)
〔近世語〕
つかまえる。「のびをするそばを通ると―・へる/柳多留 12」

掴まり立ち

つかまりだち [0] 【掴まり立ち】 (名)スル
幼児が物につかまって立つこと。

掴まる

つかま・る [0] 【捕まる・掴まる・捉まる】 (動ラ五[四])
(1)(逃げた者などが)とらえられる。《捕》「犯人が―・る」
(2)手でしっかりととりすがる。《掴・捉》「つり革に―・る」
(3)ひきとめられる。「いやなやつに―・ったよ」「タクシーが―・らない」
[可能] つかまれる

掴まる

つかまる【掴まる】
be caught[arrested];[すがる]grasp;→英和
hold on <to> .

掴み

つかみ [3] 【掴み】
(1)つかむこと。多く他の語と複合して用いる。「ひと―」
(2)囲碁の互い先(セン)の対局における着手の先後を決める方法。握った碁石の数が,奇数か偶数かを言い当てて,先手(センテ)・後手(ゴテ)を決めるもの。にぎり。
(3)花札で,出来役の札を全部手札の中にそろえて持つこと。
(4)欲の深いこと。また,その人。「―の嚊(カカ)さへあの心/浄瑠璃・小栗判官車街道」
(5)建築で,つき合わせに,または,直角に組み合わせた部分をつかむようにして固める蟻枘(アリボゾ)のついた板。破風(ハフ)の拝みなどで用いられる。蟻板。

掴み出す

つかみだ・す [4] 【掴み出す】 (動サ五[四])
つかんで取り出す。また,ほうり出す。つまみだす。「ポケットから金を―・す」
[可能] つかみだせる

掴み出す

つかみだす【掴み出す】
turn <a person> out <of the house> ;take <a thing> out.

掴み取り

つかみどり [0] 【掴み取り】 (名)スル
(1)無造作につかんで取ること。「魚を―にする」
(2)手で一度につかめるだけのものをつかんで取ること。また,むさぼり取ること。

掴み取りする

つかみどり【掴み取りする】
grasp.→英和
濡手で粟の掴み取り make money easily.

掴み取る

つかみとる【掴み取る】
snatch <a thing> away[off] <from,out of> .

掴み取る

つかみと・る [4] 【掴み取る】 (動ラ五[四])
(1)つかんで取る。「札束を―・る」
(2)手に入れる。自分のものとする。「自分の手で優勝を―・る」
[可能] つかみとれる

掴み合い

つかみあい [0] 【掴み合い】 (名)スル
組み合ってけんかすること。また,けんか。「―のけんかをはじめる」

掴み合いをする

つかみあい【掴み合いをする】
fight[grapple] <with> ;→英和
come to blows.

掴み合う

つかみあ・う [4][0] 【掴み合う】 (動ワ五[ハ四])
互いに組み合って,けんかをする。「―・っての大げんか」

掴み奉公

つかみぼうこう 【掴み奉公】
草履取りの奉公を卑しんでいう語。「―いたしても,恋しい奴めにま一度と/浄瑠璃・薩摩歌」

掴み差し

つかみざし [0] 【掴み差し】
(1)無造作に差すこと。
(2)特に,刀を無造作に腰に差すこと。「―に差して頭高に負いなし/義経記 5」

掴み所

つかみどころ【掴み所】
⇒掴まえ所.

掴み所

つかみどころ [0] 【掴み所】
(1)つかむところ。
(2)理解したり判断するための手がかりとなるところ。とらえどころ。つかまえどころ。「―がない話」

掴み掛かる

つかみかかる【掴み掛かる】
catch[grasp,clutch]at.

掴み掛かる

つかみかか・る [5] 【掴み掛(か)る】 (動ラ五[四])
相手に激しく組みついて行く。「物も言わずに―・る」

掴み掛る

つかみかか・る [5] 【掴み掛(か)る】 (動ラ五[四])
相手に激しく組みついて行く。「物も言わずに―・る」

掴み殺す

つかみころ・す [0][5] 【掴み殺す】 (動サ五[四])
つかみかかって殺す。また締め殺す。「たつた一攫(ツカミ)に―・してやらうぞ/狂言記・針立雷」

掴み洗い

つかみあらい [3] 【掴み洗い】 (名)スル
もまずに,繰り返し手でつかんで洗うこと。編み物や絹織物などの洗い方。

掴み金

つかみきん [0] 【掴み金】
金額をはっきり示さず,無造作に与えるおかね。つかみがね。

掴み高

つかみだか [3] 【掴み高・抓み高】
江戸時代,一筆ごとの耕地を検地することなく,村全体に対して概算的に定めた石高。

掴む

つか・む [2] 【掴む・攫む】 (動マ五[四])
〔「束(ツカ)ぬ」と同源か〕
(1)指を曲げてしっかり支え持つ。「腕を―・まれた」「長き爪して眼を―・み潰(ツブ)さむ/竹取」
(2)物事の重点をとらえる。「要点を―・む」「こつを―・む」
(3)自分のものとする。手に入れる。「あぶく銭を―・む」「証拠を―・む」
(4)人の心を自分の方に引き付ける。「大衆の心を―・む」
(5)遊女を身請けする。遊女を呼んで遊興する。「金と釣り替へにして只今―・んでお帰り/浮世草子・禁短気」
[可能] つかめる
[慣用] 雲を―よう・虚空(コクウ)を―・尻尾を―

掴む

つかむ【掴む】
seize;→英和
catch;→英和
grasp;→英和
grip;→英和
hold.→英和

掻い

かい 【掻い】 (接頭)
〔「かき」の転〕
動詞に付いて語勢を強め,また語調を整える。「―くぐる」「―つまむ」

掻い付く

かいつ・く 【掻い付く】
〔「かきつく」の転〕
■一■ (動カ四)
すがりつく。しがみつく。「猿のやうに―・きてをめくもをかし/枕草子 144」
■二■ (動カ下二)
しっかりとつける。ぬりつける。「紅(ベニ)といふものいとあからかに―・けて/源氏(常夏)」

掻い偏む

かいこず・む 【掻い偏む】 (動マ四)
馬などがつまずいてよろめく。「(馬ガ差縄(サシナワ)ノ先ヲ)踏まへられて,―・みて,やすやすと留(トドマ)りにけり/著聞 10」

掻い出す

かいだ・す [3] 【掻い出す】 (動サ五[四])
〔「かきだす」の転〕
中にたまった不要の水などを汲み出す。「ボートの水を―・す」
[可能] かいだせる

掻い出す

かいだす【掻い出す】
drain off[away];bail out <water from a boat> .

掻い取り

かいどり [0] 【掻い取り】
〔「かきとり」の転〕
(1)着物の褄(ツマ)を引き上げること。
(2)「うちかけ(打掛){(1)}」に同じ。

掻い取る

かいど・る 【掻い取る】 (動ラ四)
〔「かきとる」の転〕
(1)着物の褄(ツマ)や裾を手でつまんで持ち上げる。「長き裳裾を―・り/仮名草子・東海道名所記」
(2)要約して言う。かいつまむ。「―・つて其道理を申されければ/浮世草子・新可笑記 5」

掻い均し

かいならし [0] 【掻い均し】
〔「かきならし」の転〕
「斗掻(トカ)き」に同じ。

掻い手折り

かいたおり 【掻い手折り】
折れ曲がること。特に,道の曲がり角。「辻の―など/十訓 1」

掻い折れ釘

かいおれくぎ カイヲレ― [4] 【掻い折れ釘】
頭部が少し折れ曲がって,かぎ状をしている大釘。長さは約10センチメートルから約30センチメートル。板塀・竹塀などに用いる。貝折れ釘。

掻い捲る

かいまく・る 【掻い捲る】 (動ラ四)
〔「かきまくる」の転〕
まくりあげる。「うへのきぬも,狩衣,袖―・りて/枕草子 63」

掻い掘り

かいぼり [0] 【掻い掘り】 (名)スル
(1)池や沼の水をくみ出して干し,魚をとること。[季]夏。
(2)井戸の水をくみ出して,たまった泥や砂を取り除くこと。

掻い摘む

かいつまむ【掻い摘む】
summarize.→英和
掻い摘んで言えば in short[brief];to sum up.

掻い摘む

かいつま・む [0] 【掻い摘む】 (動マ五[四])
(多く「かいつまんで」の形で)話の内容の要点やあらましをとらえる。「経過を―・んで話す」

掻い撫づ

かいな・ず 【掻い撫づ】 (動ダ下二)
〔「かきなづ」の転〕
なでる。「この猫がむかひゐたれば,―・でつつ/更級」

掻い撫で

かいなで [0] 【掻い撫で】 (名・形動)[文]ナリ
〔「かきなで」の転〕
表面にふれた程度で,深くは知らない・こと(さま)。通りいっぺん。「―の知識」「よきにはあらねど,かうやうの―にだにあらましかばと/源氏(末摘花)」

掻い放つ

かいはな・つ 【掻い放つ】 (動タ四)
開く。あけ放つ。「わたり給ふかたの戸を,右近―・てば/源氏(玉鬘)」

掻い暗み時

かいくらみどき 【掻い暗み時】
日暮れ時。たそがれ時。「―に,小六条に相撲とらんとて/著聞 17」

掻い暮れ

かいくれ [0] 【掻い暮れ】 (副)
〔動詞「掻き暮れる」の連用形から〕
(下に打ち消しの語を伴って)まったく。まるで。かいもく。「―に御行方知れず/浄瑠璃・千本桜」

掻い添ふ

かいそ・う 【掻い添ふ】
〔「かきそう」の転〕
■一■ (動ハ四)
添う。寄り添う。「渡殿の口に―・ひて,かくれ立ち給へれば/源氏(空蝉)」
■二■ (動ハ下二)
添える。寄り添わせる。「御ぐし長く美しうて,―・へて臥させ給へり/栄花(花山)」

掻い潜む

かいひそ・む 【掻い潜む】
■一■ (動マ下二)
身をひそめて表立たないようにする。隠す。「いたく―・めて,かたみに心づかひしたり/源氏(玉鬘)」
■二■ (動マ四)
ひっそりと静かにする。隠れる。「―・みて群がりゐつつ/増鏡(三神山)」

掻い潜る

かいくぐ・る [4] 【掻い潜る】 (動ラ五[四])
「くぐる」を強めていう語。「飛び交う弾丸の下を―・る」

掻い灯し

かいともし 【掻い灯し】
〔「かきともし」の転〕
清涼殿の夜の御殿(オトド)の四すみにつり下げた灯籠にともした油火のあかり。「夜の御殿のをば―とうよなどいふ/徒然 23」

掻い笥

かいげ カイ― 【掻い笥】 ・ カヒ― 【匙笥】
風呂場などで湯や水などを汲む時に使う小さい桶(オケ)。片手桶。

掻い繕ひ

かいつくろい 【掻い繕ひ】
介添え役の女房。かしづき。「―ふたり/枕草子 92」

掻い繕ふ

かいつくろ・う 【掻い繕ふ】 (動ハ四)
〔「かきつくろふ」の転〕
身なりや服装をきちんと整える。「僧衣―・ひて,座の末にまゐれり/読本・雨月(仏法僧)」

掻い繰り

かいぐり [1][0] 【掻い繰り】
(1)両手を動かし繰り寄せること。
(2)幼児の遊戯の一種。胸のあたりで両手をぐるぐる回し,最後に右手の指先で左の手のひらをつく遊び。「― ―とっとのめ(=「かいぐり」デ唱エル文句)」

掻い繰る

かいぐ・る [3] 【掻い繰る】 (動ラ五[四])
〔「かいくる」とも〕
(左右の手を交互に用いて)糸・綱などをたぐり寄せる。「左手(ユンデ)に手綱―・つたり/桐一葉(逍遥)」

掻い膝

かいひざ 【掻い膝】
片ひざを立て,それを手で抱くようにしてすわること。人前では失礼なこととされた。「―とかいふさまにて/栄花(見はてぬ夢)」

掻い詰め

かいづめ 【掻い詰め】
物と物との間にすき間を作るため,支えとしてはさみ込む物。「鼬(イタチ)の道切るとがり杭,桝(マス)落しの―/浮世草子・胸算用 1」

掻い調ぶ

かいしら・ぶ 【掻い調ぶ】 (動バ下二)
〔「かきしらぶ」の転〕
弦楽器を演奏する。「琵琶―・べ/枕草子 224」

掻い込む

かいこ・む [3] 【掻い込む】 (動マ五[四])
〔「かきこむ」の転〕
(1)脇の下へかかえこむ。「杖を―・み,小笠を傾け/高野聖(鏡花)」
(2)水などを汲み入れる。[ヘボン(三版)]

掻い遣る

かいや・る 【掻い遣る】 (動ラ四)
〔「かきやる」の転〕
払いのける。押しやる。「いはけなく―・りたる額つき,髪ざし,いみじううつくし/源氏(若紫)」

掻い餅

かいもち 【掻い餅】
「かいもちい(掻餅)」に同じ。「児(チゴ)の―するに空寝したる事/宇治拾遺 1」

掻い餅

かいもちい 【掻い餅】
〔「かきもちひ」の転〕
今のぼたもちの類の称。一説に,中世以降はそばがきをいう。かいもち。「いざ給へ,出雲をがみに。―めさせん/徒然 236」

掻き

かき 【掻き】 (接頭)
〔動詞「かく(掻)」の連用形から〕
動詞に付いて,語調を整え,語勢を強めるのに用いられる。かい。かっ。「―曇る」「―口説く」「―集める」「―まぜる」

掻きしゃなぐる

かきしゃなぐ・る 【掻きしゃなぐる】 (動ラ四)
かきむしる。「つかみ付き―・り,ぶてど叩けど/浄瑠璃・曾根崎心中」

掻き上げる

かきあ・げる [4][0] 【掻き上げる・掻き揚げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 かきあ・ぐ
(1)垂れ下がっているものを上へ引き上げる。「髪を―・げる」
(2)灯心をかきたてて明るくする。「今様の人はもてあげよ,―・げよといふ/徒然 22」

掻き上げる

かきあげる【掻き上げる】
comb up (髪を).

掻き下げ鬢

かきさげびん 【掻き下げ鬢】
近世,若衆の髪形の一。もみ上げの所までかき下げた鬢を上方へかき上げて丸く結ったもの。

掻き下ろす

かきおろ・す [4][0] 【掻き下ろす】 (動サ五[四])
(1)かいておろす。下の方へかく。「屋根の雪を―・す」
(2)車の轅(ナガエ)を牛や馬から外しておろす。「車の榻(シジ)ども一たびに―・したりつる/枕草子 278」
[可能] かきおろせる

掻き乱す

かきみだす【掻き乱す】
disturb;→英和
throw <things> into disorder[confusion].

掻き乱す

かきみだ・す [4][0] 【掻き乱す】 (動サ五[四])
かきまわして乱れた状態にする。混乱させる。みだす。「人の心を―・す」「静かな生活が―・される」

掻き乱る

かきみだ・る 【掻き乱る】
■一■ (動ラ四)
乱れる。「心ちの―・る心地のみして/和泉式部日記」
■二■ (動ラ下二)
⇒かきみだれる

掻き乱れる

かきみだ・れる [0][5] 【掻き乱れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 かきみだ・る
みだれる。「うち続く不幸に心は千々に―・れる」

掻き付く

かきつ・く 【掻き付く】 (動カ四)
(1)とりつく。しがみつく。「手腓(タコムラ)に虻(アム)―・き/古事記(下)」
(2)頼る。頼りにする。「いとど,―・かむ方なく/源氏(蓬生)」
(3)ねだって自分の物とする。「はうばいの若い者に絹の脚布(キヤフ)―・き/浮世草子・一代女 5」

掻き伏す

かきふ・す 【掻き臥す・掻き伏す】
■一■ (動サ四)
伏す。「―・して逃るを/今昔 23」
■二■ (動サ下二)
抱いて寝かせる。「―・せて風のすく所に臥せたり/宇治拾遺 1」

掻き傷

かききず [2] 【掻き傷・掻き疵】
爪などでひっかいたきず。引っ掻ききず。

掻き入れる

かきい・れる [4][0] 【掻き入れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 かきい・る
(指・爪・熊手などで)かくようにして中に入れる。

掻き出す

かきだ・す [3][0] 【掻き出す】 (動サ五[四])
指先や道具で,かいて取り出す。「かまどの灰を―・す」
[可能] かきだせる

掻き出だす

かきいだ・す 【掻き出だす】 (動サ四)
「掻き出(ダ)す」に同じ。「いとめでたき玉を―・せり/仮名草子・伊曾保物語」

掻き出づ

かきい・ず 【掻き出づ】 (動ダ下二)
「掻き出(イ)だす」に同じ。「御髪(ミグシ)を―・でて見給へば/源氏(夕霧)」

掻き分ける

かきわける【掻き分ける】
elbow one's way <through the crowd> .

掻き分ける

かきわ・ける [4][0] 【掻き分ける】 (動カ下一)[文]カ下二 かきわ・く
左右に押して,開く。「人垣を―・けて前に出る」

掻き切る

かきき・る [0] 【掻き切る】 (動ラ五[四])
鋭い刃物を手前にひくようにして一気に切る。かっ切る。「首を―・る」

掻き卵

かきたま [0] 【掻き卵・掻き玉】
薄く葛(クズ)を引いただし汁に割りほぐした卵汁を掻き回しながら流し入れた吸い物。かきたま汁。

掻き取り

かきとり [0] 【掻き取り】
漆の木から樹液を採取すること。

掻き口説く

かきくど・く [4] 【掻き口説く】 (動カ五[四])
相手の理解や承諾を求めてくどくどと繰り返し述べる。「涙ながらに―・けば/こがね丸(小波)」

掻き合せる

かきあわ・せる [5][0] 【掻き合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 かきあは・す
(1)物を手で寄せて,きちんと合わせる。「襟元を―・せる」
(2)琴・琵琶などを合奏する。掻き手・合わせ手を各々連続して弾く。「物の音ども―・せ/狭衣 3」
(3)琴・琵琶などで,弦の調子を整え試し弾きをする。「箏の御琴ひき寄せて,―・せすさび給ひて/源氏(澪標)」

掻き合わせ

かきあわせ 【掻き合わせ】
(琴・琵琶などの)弦を調律して,試みに弾いてみること。「―ばかり弾きて,さしやり給へば/源氏(紅葉賀)」

掻き合わせる

かきあわせる【掻き合わせる】
adjust <one's clothes> .→英和

掻き合わせる

かきあわ・せる [5][0] 【掻き合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 かきあは・す
(1)物を手で寄せて,きちんと合わせる。「襟元を―・せる」
(2)琴・琵琶などを合奏する。掻き手・合わせ手を各々連続して弾く。「物の音ども―・せ/狭衣 3」
(3)琴・琵琶などで,弦の調子を整え試し弾きをする。「箏の御琴ひき寄せて,―・せすさび給ひて/源氏(澪標)」

掻き回す

かきまわ・す [0][4] 【掻き回す】 (動サ五[四])
(1)手・棒などを入れて,液体などをぐるぐる回して動かす。「スープを―・す」
(2)箱などの中に納まっているものを動かして,乱れた状態にする。「引き出しの中を―・す」
(3)秩序を乱したり,紛糾させたりする。「授業を―・された」
[可能] かきまわせる

掻き回す

かきまわす【掻き回す】
(1) stir <coffee> ;→英和
churn <milk> ;→英和
beat up <an egg> .
(2) ransack[rummage in] <the draw er> (さがす).→英和
(3) throw into confusion (混乱).

掻き均す

かきなら・す [4][0] 【掻き均す】 (動サ五[四])
砂や灰などをかいて平らにする。

掻き垂る

かきた・る 【掻き垂る】
■一■ (動ラ四)
(液体が)垂れる。「手肱(タナヒジ)に水沫(ミナワ)―・り/祝詞(祈年祭)」
■二■ (動ラ下二)
(1)櫛(クシ)でとかして髪を垂らす。「ま櫛もちここに―・れ/万葉 3791」
(2)(雨雲などが)垂れこめて暗くなる。雨や雪が降る。「―・れて降る白雪の/古今六帖 1」

掻き壊す

かきこわ・す [4][0] 【掻き壊す】 (動サ五[四])
爪(ツメ)でひっかいて皮膚に傷をつくる。

掻き寄せる

かきよ・せる [0][4] 【掻き寄せる】 (動サ下一)[文]サ下二 かきよ・す
(1)手や道具で物を近くへ引き寄せる。「毛布を―・せる」
(2)散らばっているものをかいて寄せ集める。「落葉を―・せる」
(3)抱き寄せる。かきいだく。「―・せて風の入所に臥せたり/今昔 26」

掻き寄せる

かきよせる【掻き寄せる】
rake[scrape]together;gather up;collect.→英和

掻き手繰る

かきたく・る 【掻き手繰る】 (動ラ四)
〔「かきたぐる」とも〕
(1)かきむしる。「何処も彼処も掻いて掻いて―・り/浄瑠璃・孕常盤」
(2)(「かきたくるほど」の形で)程度がはなはだしいさまを表す。「―・るほど気がせくもの/浄瑠璃・会稽山」

掻き払う

かきはら・う [4][0] 【掻き払う】 (動ワ五[ハ四])
(1)勢いよく払いのける。「涙を―・ひ/色懺悔(紅葉)」
(2)すべて取り去る。「この家にありける物どもを,今の妻のがり―・ひもて運び行く/大和 157」
(3)きれいに掃除する。「御堂―・はせ,老法師の居所も―・はせ侍らむ/栄花(本の雫)」

掻き抱く

かきいだ・く [4] 【掻き抱く】 (動カ五[四])
強くだく。かいいだく。「わが子をひしと―・く」

掻き捌く

かきさば・く [4][0] 【掻き捌く】 (動カ五[四])
(1)切り裂く。かっさばく。「腹を―・き/近世紀聞(延房)」
(2)かき回して散らかす。「誰か留守に入つて―・いたらしいので/青春(風葉)」

掻き捨つ

かきす・つ 【掻き捨つ】 (動タ下二)
寄せ集めてすてる。「―・つる藻屑なりとも/続後拾遺(雑中)」

掻き捨て

かきすて [0] 【掻き捨て】
恥をかいても気にかけず平気なこと。「旅の恥は―」

掻き探る

かきさぐ・る [0][4] 【掻き探る】 (動ラ五[四])
手さぐりで探す。「眼鏡は無きやと己が衣嚢(カクシ)を―・れど/鉄仮面(涙香)」

掻き揚げ

かきあげ [0] 【掻き揚げ】
(1)上の方へ引き上げること。
(2)てんぷらの一種。細かく切った貝柱・いか・桜えびなどをやや濃い衣でまとめて油であげたもの。
(3)「掻き揚げ城(ジロ)」の略。

掻き揚げる

かきあ・げる [4][0] 【掻き上げる・掻き揚げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 かきあ・ぐ
(1)垂れ下がっているものを上へ引き上げる。「髪を―・げる」
(2)灯心をかきたてて明るくする。「今様の人はもてあげよ,―・げよといふ/徒然 22」

掻き揚げ城

かきあげじろ [4] 【掻き揚げ城】
簡単な堀を掘り土塁を盛った程度の小規模な城郭。

掻き撫でる

かきな・でる [4][0] 【掻き撫でる】 (動ダ下一)[文]ダ下二 かきな・づ
(1)弦楽器を弾き鳴らす。
(2)なでる。「父母が頭(カシラ)―・で/万葉 4346」

掻き攫う

かきさら・う [0][4] 【掻き攫う】 (動ワ五[ハ四])
横合いからすばやく奪いとる。かっさらう。「くわいちうものなど―・ひてはしる/西洋道中膝栗毛(魯文)」

掻き数ふ

かきかぞう 【掻き数ふ】 (枕詞)
数をかぞえる意から「二」「二上山」「四」などにかかる。「―二上山に/万葉 4006」

掻き数ふ

かきかぞ・う 【掻き数ふ】 (動ハ下二)
数をかぞえる。「指(オヨビ)折り―・ふれば七種の花/万葉 1537」

掻き暗す

かきくら・す 【掻き暗す】 (動サ四)
(1)(雨雲で)空を暗くする。「―・し降る白雪の/古今(恋二)」
(2)悲しみに心を暗くする。「かかる仰せごとにつけても,―・すみだり心地になむ/源氏(桐壺)」

掻き暗れる

かきく・れる [0] 【掻き暗れる・掻き暮れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 かきく・る
(1)(涙で)目の前が暗くなったように,何も見えなくなる。「限(カギリ)知られぬ涙に―・れて/金色夜叉(紅葉)」
(2)(空が)急に暗くなる。「にはかに風吹きいでて空も―・れぬ/源氏(須磨)」
(3)(悲しみで)心が暗くなる。「和田もあはれに―・れてゐたりしが/浄瑠璃・ひらかな盛衰記」

掻き暮れる

かきく・れる [0] 【掻き暗れる・掻き暮れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 かきく・る
(1)(涙で)目の前が暗くなったように,何も見えなくなる。「限(カギリ)知られぬ涙に―・れて/金色夜叉(紅葉)」
(2)(空が)急に暗くなる。「にはかに風吹きいでて空も―・れぬ/源氏(須磨)」
(3)(悲しみで)心が暗くなる。「和田もあはれに―・れてゐたりしが/浄瑠璃・ひらかな盛衰記」

掻き曇る

かきくも・る [4] 【掻き曇る】 (動ラ五[四])
(1)急に曇る。「一天にわかに―・る」
(2)涙で見えなくなる。「―・り,物の見えぬ心ちし給へば/源氏(椎本)」

掻き曇る

かきくもる【掻き曇る】
be clouded over.一天にわかに掻き曇る The sky suddenly becomes overcast.

掻き毟る

かきむし・る [0][4] 【掻き毟る】 (動ラ五[四])
激しくかく。また,むしるようにかく。「髪の毛を―・る」

掻き毟る

かきむしる【掻き毟る】
tear;→英和
scratch.→英和
頭を〜 tear one's hair.顔を〜 scratch a person's face.

掻き消える

かきき・える [0] 【掻き消える】 (動ア下一)[文]ヤ下二 かきき・ゆ
さっと跡形もなく消える。「人込みの中へ―・える」

掻き消す

かきけ・す [3][0] 【掻き消す】 (動サ五[四])
(1)すっかり消す。「騒音に話し声を―・される」
(2)一瞬のうちに消す。「その姿は―・すように見えなくなった」

掻き消す

かきけす【掻き消す】
efface;→英和
wipe out.〜ように消える vanish suddenly.

掻き消つ

かきけ・つ 【掻き消つ】 (動タ四)
「かきけす(掻消){(2)}」に同じ。「跡なくこそ―・ちて失せにしか/源氏(帚木)」

掻き混ぜ

かきまぜ [0] 【掻き混ぜ・掻き雑ぜ】
(1)掻きまぜること。また,そのもの。
(2)ありふれたこと。平凡。「―の際だに,かやうの艶あるあか月の別れを/浜松中納言 3」

掻き混ぜる

かきまぜる【掻き混ぜる】
mix[stir]up.

掻き混ぜる

かきま・ぜる [4][0] 【掻き混ぜる・掻き雑ぜる】 (動ザ下一)[文]ザ下二 かきま・ず
かきまわしてまぜる。「紅茶に砂糖を入れて―・ぜる」

掻き渡す

かきわた・す 【掻き渡す】 (動サ四)
琴などの弦楽器をひき続ける。「をさをさ心解けても,―・さず/源氏(篝火)」

掻き玉

かきたま [0] 【掻き卵・掻き玉】
薄く葛(クズ)を引いただし汁に割りほぐした卵汁を掻き回しながら流し入れた吸い物。かきたま汁。

掻き疵

かききず [2] 【掻き傷・掻き疵】
爪などでひっかいたきず。引っ掻ききず。

掻き立てる

かきた・てる [4][0] 【掻き立てる】 (動タ下一)[文]タ下二 かきた・つ
(1)勢いよくかきまわしてまぜる。「卵を―・てる」
(2)人の心を強く刺激して,その気持ちをわき立たせる。「好奇心を―・てる」「不安を―・てる」
(3)灯心を掻き出し,灯火を明るくする。かきあげる。かかげる。「灯かすかに―・てて/平家 1」
(4)琴などを弾く。「和琴賜はり…人にはまさりて―・て給へり/源氏(絵合)」

掻き立てる

かきたてる【掻き立てる】
stir up;poke <the fire> .→英和

掻き立て棒

かきたてぼう 【掻き立て棒】
「灯心抑(トウシンオサ)え」に同じ。

掻き立て汁

かきたてじる 【掻き立て汁】
味噌をすらずに入れ,かき立てて作った味噌汁。「―に小菜のうかし/浄瑠璃・宵庚申(上)」

掻き籠る

かきこも・る 【掻き籠る】 (動ラ四)
ひきこもる。とじこもる。「山寺に―・りて/徒然 17」

掻き紛る

かきまぎ・る 【掻き紛る】 (動ラ下二)
(1)入り交じってわからなくなる。「昼なども―・れおはします程に/栄花(若生え)」
(2)他のものとまぎれて区別がなくなる。ありふれる。「ともかくも―・れたる際の人こそ/源氏(若菜上)」

掻き絶ゆ

かきた・ゆ 【掻き絶ゆ】 (動ヤ下二)
ぱったりと途絶える。音沙汰がなくなる。「越前守の嫁にて下りしが―・え音もせぬに/更級」

掻き繕う

かきつくろ・う [5][0] 【掻き繕う】 (動ワ五[ハ四])
「つくろう」を強めていう語。かいつくろう。「襟元を―・う」

掻き臥す

かきふ・す 【掻き臥す・掻き伏す】
■一■ (動サ四)
伏す。「―・して逃るを/今昔 23」
■二■ (動サ下二)
抱いて寝かせる。「―・せて風のすく所に臥せたり/宇治拾遺 1」

掻き萵苣

かきぢしゃ [0] 【掻き萵苣】
チシャの一品種。中国原産。茎は高さ約50センチメートルで多くの葉がつき,これを順々に掻き取って食用にする。煮物や漬物に適す。クキヂシャ。チシャトウ。

掻き落し

かきおとし [0] 【掻き落(と)し】
陶磁器で,生乾きの素地(キジ)に化粧土を塗り,これを掻き落として模様を描いたもの。

掻き落す

かきおと・す [4][0] 【掻き落(と)す】 (動サ五[四])
(1)付着物をかいておとす。「壁土を―・す」
(2)首をかき斬っておとす。「御頸を―・しけり/太平記 13」
[可能] かきおとせる

掻き落とし

かきおとし [0] 【掻き落(と)し】
陶磁器で,生乾きの素地(キジ)に化粧土を塗り,これを掻き落として模様を描いたもの。

掻き落とす

かきおと・す [4][0] 【掻き落(と)す】 (動サ五[四])
(1)付着物をかいておとす。「壁土を―・す」
(2)首をかき斬っておとす。「御頸を―・しけり/太平記 13」
[可能] かきおとせる

掻き起こす

かきおこ・す [4][0] 【掻き起(こ)す】 (動サ五[四])
(1)かき出しておこす。かきたてる。「円火鉢の火を―・して/青年(鴎外)」
(2)抱くようにして起こす。だきおこす。「この御傍の人を―・さむとすと見給ふ/源氏(夕顔)」

掻き起す

かきおこ・す [4][0] 【掻き起(こ)す】 (動サ五[四])
(1)かき出しておこす。かきたてる。「円火鉢の火を―・して/青年(鴎外)」
(2)抱くようにして起こす。だきおこす。「この御傍の人を―・さむとすと見給ふ/源氏(夕顔)」

掻き越す

かきこ・す 【掻き越す】 (動サ四)
後方に垂らしている髪を肩や脇から前の方へ垂らす。「くびより髪を―・し給へりしが/枕草子 273」

掻き込む

かきこむ【掻き込む】
rake in;eat[have]a hasty meal (食事を).

掻き込む

かきこ・む [3][0] 【掻き込む】 (動マ五[四])
(1)飯などを,大急ぎで食べる。かっこむ。「お茶漬けを―・む」
(2)「かいこむ(掻込){(1)}」に同じ。
[可能] かきこめる

掻き退ける

かきの・ける [0] 【掻き退ける】 (動カ下一)[文]カ下二 かきの・く
手などで押したり払ったりしてわきにどける。「人を―・けて前へ出る」

掻き遊む

かきすさ・む 【掻き遊む】 (動マ四)
手持ちぶさたのままにかきまわす。「火箸して灰など―・みて/枕草子 181」

掻き集む

かきつ・む 【掻き集む】 (動マ下二)
かきあつめる。「―・むる物なげかしさ/源氏(明石)」

掻き集める

かきあつめる【掻き集める】
rake[scrape]up[together];gather up.

掻き集める

かきあつ・める [5][0] 【掻き集める】 (動マ下一)[文]マ下二 かきあつ・む
(1)散らばっている物を一か所にかき寄せる。「庭の落ち葉を―・める」
(2)人や物をあちこちから寄せあつめる。「資金を―・める」「人手を―・める」

掻き雑ぜ

かきまぜ [0] 【掻き混ぜ・掻き雑ぜ】
(1)掻きまぜること。また,そのもの。
(2)ありふれたこと。平凡。「―の際だに,かやうの艶あるあか月の別れを/浜松中納言 3」

掻き雑ぜる

かきま・ぜる [4][0] 【掻き混ぜる・掻き雑ぜる】 (動ザ下一)[文]ザ下二 かきま・ず
かきまわしてまぜる。「紅茶に砂糖を入れて―・ぜる」

掻き鬢

かきびん [2] 【掻き鬢】
江戸初期,武家の少年の髪の結い方の一。髷(マゲ)を高く結び,鬢を耳の上から前髪の際まで掻き上げて結うもの。

掻き鳴す

かきな・す 【掻き鳴す】 (動サ四)
(1)音を立ててかきまわす。「塩こをろこをろに―・し/古事記(上)」
(2)弦楽器を弾き鳴らす。かきならす。「秋風に―・す琴の声にさへ/古今(恋二)」

掻き鳴らす

かきなら・す [0][4] 【掻き鳴らす】 (動サ五[四])
弦楽器を弾き鳴らす。弾奏する。「ギターを―・しながら歌う」

掻く

かく【掻く】
scratch <one's head,the ground> ;→英和
rake;→英和
shovel;→英和
paddle (水を);→英和
paw <the ground> (馬が).→英和

掻く

か・く [1] 【掻く】 (動カ五[四])
(1)指先や細い物の先端を物の表面にあてがって強くこする。ひっかく。「かゆい所を―・く」「犬が前足で地面を―・く」「へらで壁を―・いて古いペンキを落とす」
(2)かたい物の表面に刃物を当てがって,削って細かくする。「かつおぶしを―・く」「氷を―・く」
(3)手や道具の先を往復させるようにして,一面にある物を押しのけたり,寄せ集めたりする。「道路の雪を―・く」「オールで水を―・く」
(4)細い物の先などで,器に入れた物を混ぜる。「からしを―・く」
(5)犂(スキ)などで田畑をすき返す。「田を―・く」
(6)刀を手前に引いて切る。「敵の大将の寝首を―・く」
(7)琴を弾じる。かきならす。「しが余り琴に作り―・きひくや/古事記(下)」
(8)指先を物に立ててつかむ。「倉梯山(クラハシヤマ)を嶮(サガ)しみと岩―・きかねて我が手取らすも/古事記(下)」
(9)報酬や賭けに勝った金を得る。「高駄賃―・くからは大事の家職/浄瑠璃・冥途の飛脚(上)」
(10)髪をくしけずる。「朝寝髪―・きも梳(ケズ)らず/万葉 4101」
(11)手を振り回す。また,鳥が羽ばたく。「ただ手を―・きおもてをふり/蜻蛉(中)」
[可能] かける
[慣用] 裏を―・寝首を―・欲を―

掻っ切る

かっき・る [3][0] 【掻っ切る】 (動ラ五[四])
「かききる」の転。「腹―・って死ぬ」

掻っ払い

かっぱらい [0] 【掻っ払い】
かっぱらうこと。また,その盗人。かっさらい。「すりや―」

掻っ払う

かっぱら・う [4][0] 【掻っ払う】 (動ワ五[ハ四])
〔「かきはらう」の転〕
(1)人のすきをねらって,置いてある金品を素早く盗む。かっさらう。「店先の本を―・う」
(2)横になぎ払う。「棒で足を―・う」
[可能] かっぱらえる

掻っ捌く

かっさば・く [4] 【掻っ捌く】 (動カ五[四])
〔「かきさばく」の転〕
切り裂く。裂く。割る。「腹―・いて果てる」

掻っ攫う

かっさら・う [4][0] 【掻っ攫う】 (動ワ五[ハ四])
〔「かきさらう」の転〕
(1)横あいから素早く奪い取る。ひっさらう。「女房を―・つて,それなり雲隠れをしちまつた/あめりか物語(荷風)」
(2)すくい上げて除く。「底を―・う」

掻っ穿じる

かっぽじ・る [4] 【掻っ穿じる】 (動ラ五[四])
「ほじる」を強めていう語。「耳の穴を―・ってよく聞けよ」

掻っ込む

かっこ・む [0][3] 【掻っ込む】 (動マ五[四])
〔「かきこむ」の転〕
「掻き込む」に同じ。「お茶づけを―・む」
[可能] かっこめる

掻っ込め

かっこめ [0] 【掻っ込め】
〔それで福を「かきこめ」の意〕
酉(トリ)の市で売る,縁起物の熊手の一種。小さい枡(マス)形の中に,恵比須・大黒の像などを入れたものを付ける。

掻上の笥

かかげのはこ 【掻上の笥】
〔「かかげ」は「かきあげ」の転〕
髪結いの道具を入れる箱。「御すずり・泔坏(ユスルツキ)・―などやうの物うちうち清らをつくし給へり/源氏(若菜上)」
掻上の笥[図]

掻取前

かいどりまえ 【掻取前】
着物の褄(ツマ)を取って,裾をからげること。「露分衣―して/浮世草子・一代男 7」

掻取姿

かいどりすがた 【掻取姿】
褄(ツマ)をとって裾をからげた姿。「逃ぐる―のうしろ手/徒然 175」

掻器

そうき サウ― [1] 【掻器】
⇒スクレーパー(3)

掻巻

かいまき【掻巻】
a sleeved coverlet.

掻巻

かいまき [0] 【掻巻】
綿入れの夜着。

掻払い

かっぱらい【掻払い】
stealing;pilfering[a pilferer (人)];a shoplifter (万引).→英和

掻払う

かっぱらう【掻払う】
steal;→英和
pilfer;→英和
shoplift; <俗> swipe.→英和

掻敷

かいしき [0] 【掻敷・皆敷・苴】
器に盛る食べ物の下に敷く木の葉。多く,ナンテン・カシワ・ユズリハなど常緑樹の葉を用いた。のちには紙も用いた。

掻楯

かいだて 【垣楯・掻楯】
〔「かきだて」の転〕
(1)垣根のように楯を立て並べること。「御門のはざまに―などして/宇治拾遺 5」
(2)小形の持ち楯(手楯)に対し,大形の楯をいう。普通は厚板二枚を縦に並べて接(ハ)ぎ,表に紋を描き,裏に支柱をつけて地面に立てるようにしてある。
垣楯(2)[図]

掻爬

そうは サウ― [1] 【掻爬】 (名)スル
診断あるいは治療の目的で,子宮内膜の除去,あるいは組織の採取を行うこと。また,一般には,人工妊娠中絶や流産の際の子宮内容除去手術をいう。

掻爬

そうは【掻爬】
《医》curettage.→英和
掻爬手術を受ける undergo curetting.

掻痒

そうよう サウヤウ [0] 【掻痒】
かゆい所をかくこと。「隔靴(カツカ)―」

掻練

かいねり 【掻練・皆練】
〔「かきねり」の転〕
(1)砧(キヌタ)で打って柔らかくした絹。また,練り糸で織った絹。紅色のものを指すことが多い。練り絹。
(2)襲(カサネ)の色目の名。表裏ともに濃紅の打ったもの。四季通用。

はえ ハヘ [2] 【掽】
〔動詞「はえる(掽)」の連用形から〕
木材や米俵などを積み上げた山。はい。「幾―か庭に五つのたなつ物/浄瑠璃・宵庚申(中)」
→はえ積み

掽へる

は・える ハヘル 【掽へる】 (動ハ下一)
〔近世語〕
俵や木材などをきれいに形よく積み上げる。「杉なりの俵物広庭に幾所か―・へて/浮世草子・商人軍配団」
〔下二段動詞「はう(延)」の下一段化したものからか〕

掽積み

はえづみ ハヘ― [0] 【掽積み】
木材を土場(ドバ)や貯木場に積み上げる方式の一。一段目を並列に並べほぼ正方形とし,その上に直角方向に次の段を並べ,それを繰り返して積み上げる。交差積み。はい積み。
→巻立て

じょう [1] 【掾】
(1)律令制で,国司の判官(ジヨウ)。
(2)江戸時代以後,浄瑠璃の太夫の芸名に,国名とともに与えられる称号。大掾・掾・少掾の三階級があり最高の栄誉とされた。掾号。「竹本筑後―」

揃い

そろい【揃い】
a set <of tea-things> ;→英和
a suite <of furniture> .→英和
〜の uniform;→英和
of the same pattern.〜の服をきる wear a dress of uniform pattern.

揃い

そろい ソロヒ 【揃い】
■一■ [0][3] (名)
(1)そろっていること。すべて集まっていること。「皆さんお―で,どちらへお出かけですか」「全巻―で一〇万円」
(2)衣服などの型・色・模様が同じであること。「―のゆかた」
■二■ (接尾)
(1)助数詞。一組になっているものを数えるのに用いる。そろえ。「花嫁衣装一―」
(2)〔連濁して「ぞろい」とも〕
名詞に付いて,全体がそればかりであることを表す。「美人―」「傑作―」

揃いも揃って

揃いも揃って
似たような者が集まっているさまにいう語。多く悪い意味で用いる。「―腰抜けだ」

揃い踏み

そろいぶみ ソロヒ― [0] 【揃い踏み】
(1)相撲で,大関以下幕内力士全員が土俵に並び,しこを踏むこと。高貴の人が見物する場合など,特別な場合に限る。正しくは「御前(ゴゼン)がかり」という。
(2)「三役揃い踏み」に同じ。

揃う

そろう【揃う】
(1)[一様になる]be even[uniform,equal].(2)[整う]be(come) complete;→英和
[集まる]gather;→英和
assemble;→英和
meet.→英和
揃った(揃わない) (in)complete;(un)equal;→英和
uniform (irregular).→英和
揃って出かける go together.揃いも揃って one and all;without a single exception.

揃う

そろ・う ソロフ [2] 【揃う】
■一■ (動ワ五[ハ四])
(1)二つ以上のものの形・程度などが同じになる。等しい状態になる。「背丈が―・う」「つぶが―・う」「―・ったユニフォームを着る」
(2)二つ以上のものが一致する。「調子が―・う」「足並みが―・う」
(3)必要なものが全部ととのう。「材料がまだ―・わない」「顔ぶれが―・う」「全員―・った」
(4)一つにまとまる。「心ガ―・ワヌ/日葡」
〔「揃える」に対する自動詞〕
■二■ (動ハ下二)
⇒そろえる

揃え

そろえ ソロヘ 【揃え】
■一■ [2][3] (名)
そろえること。「亭主が袴,中居が―の紅(クレナイ)も/浄瑠璃・ひらかな盛衰記」
■二■ (接尾)
(1)助数詞。一組になっているものを数えるのに用いる。そろい。「家具一―」「茶器二―」
(2)〔連濁して「ぞろえ」とも〕
名詞に付いて,全体がそればかりでそろっていることを表す。「供―」「勢―」

揃える

そろ・える ソロヘル [3] 【揃える】 (動ア下一)[文]ハ下二 そろ・ふ
そろうようにする。
(1)二つ以上のものの形・程度などを同じにする。等しい状態にする。「角度を―・える」「高さを―・える」
(2)二つ以上のものを一致させる。「声を―・える」「足並みを―・える」「口を―・えて言う」
(3)(必要なものを)全部ととのえる。残らず集める。「人員を―・える」「資料を―・える」「全集を―・える」
(4)集めて,整然とした状態にする。「生徒を―・えて並ばせる」「脱いだ靴を―・える」
(5)同類の物を集めて並べる。「矢先を―・へて/平家 4」
〔「揃ふ」に対する他動詞〕

揃える

そろえる【揃える】
(1)[一様にする]make uniform[even].(2)[まとめる]complete;→英和
collect (集める).→英和
(3)[整える]put in order;arrange.→英和
数を〜 make up the number.→英和
声を揃えて in chorus.

揃え箸

そろえばし ソロヘ― [4] 【揃え箸】
食事のとき,二本の箸を食卓の上で立ててトントンと揃えること。無作法とされる。

き [1] 【揆】
方法。やり方。

揉まれる

もま∘れる 【揉まれる】 (連語)
〔動詞「揉(モ)む」に受け身の助動詞「れる」が付いたもの〕
(1)大きな力によって,あちこちへ動かされる。「風に―∘れる木の葉」「波に―∘れる小舟」
(2)多くの人々の間に交わって苦労する。「世の中へ出て―∘れる」「多くの兄弟の間で―∘れて育つ」

揉まれる

もまれる【揉まれる】
(1)[押される]be jostled <in a crowd> ;be tossed about <in the waves> .
(2)[困難に]be knocked[tossed]about <in the storms of life> .

揉みくた

もみくた [0] 【揉みくた】 (名・形動)
「もみくちゃ」に同じ。「―になる」

揉みくちゃ

もみくちゃ [0] 【揉みくちゃ】 (名・形動)
(1)もまれて皺(シワ)になること。もみくしゃ。もみくた。「書き損じた紙を―にする」
(2)人込みなどでひどくもまれること。「満員電車で―にされる」

揉みに揉む

揉みに揉・む
「揉む」を重ねて強調した語。
(1)馬を激しく急がせる。「人馬に息も継せず―・うでぞ挙たりける/太平記 8」
(2)十分に議論する。「―・んだ方針案」

揉み上げ

もみあげ [0] 【揉み上げ】
髪の毛が耳の前に細くはえさがった部分。「―を長く伸ばす」

揉み上げ

もみあげ【揉み上げ】
<米> sideburns;→英和
<英> sideboards.

揉み出す

もみだ・す [3] 【揉み出す】 (動サ五[四])
(1)もんで中のものを出す。
(2)もみ洗いして汚れを落とす。すすぐ。ゆすぐ。「汚れを―・す」
(3)苦労して働いてかせぎ出す。「手カラ―・シタ身上/ヘボン」
[可能] もみだせる

揉み合い

もみあい [0] 【揉み合い】
(1)もみあうこと。
(2)取引で,相場が小刻みに変動して不安定であること。

揉み合う

もみあう【揉み合う】
struggle <with> (争う);→英和
jostle <one another> (押し合う).→英和

揉み合う

もみあ・う [3] 【揉み合う】 (動ワ五[ハ四])
入り乱れたりとっくみ合ったりして戦う。「警官とデモ隊が―・う」

揉み手

もみで [0] 【揉み手】
両手を体の前でこすり合わせること。頼んだり,あやまったり,こびたりするときの動作。「―をして頼む」

揉み手をする

もみで【揉み手をする】
rub one's hands.

揉み海苔

もみのり [2][0] 【揉み海苔】
焼き海苔を手で揉んで細かくしたもの。

揉み消し

もみけし [0] 【揉み消し】
もみ消すこと。「うわさの―」

揉み消す

もみけ・す [3][0] 【揉み消す】 (動サ五[四])
(1)火のついているものを物に押しつけるなどしてもんで消す。「タバコの火を―・す」
(2)自分に不利な事件やうわさが,世の中に広まったりするのを防ぎ止める。「収賄事件を―・す」
[可能] もみけせる

揉み消す

もみけす【揉み消す】
rub out (火を);stub out (タバコを);hush up (事件を);suppress (噂を).→英和

揉み潰す

もみつぶ・す [4] 【揉み潰す】 (動サ五[四])
(1)もんでつぶす。「実を―・す」
(2)力ずくでつぶす。「敵の軍勢を―・す」
(3)強引にもみ消す。「事件を―・す」
[可能] もみつぶせる

揉み瓜

もみうり [0] 【揉み瓜】
(1)シロウリの異名。
(2)「瓜揉(ウリモ)み」に同じ。[季]夏。

揉み療治

もみりょうじ [3] 【揉み療治】 (名)スル
患者の筋肉のこりなどをもんで治す方法。あんま・マッサージなど。

揉み立てる

もみた・てる [4] 【揉み立てる】 (動タ下一)[文]タ下二 もみた・つ
(1)さかんにもむ。「風に―・てられる其勢に葉が捥(モガ)れて/あひびき(四迷)」
(2)激しく攻めたてる。「ここに寄せ手の勢ひ強く,―・て―・て切り立てられ/浄瑠璃・国性爺合戦」
(3)せきたてる。「一日も早いがよしと―・て/浮世草子・懐硯 5」

揉み紙

もみがみ [0] 【揉み紙】
(1)もんで皺(シボ)を立たせた和紙。
(2)薄紙を竹などに巻きつけ上下から押してしわをつけ,竹を抜いたもの。紙人形の髪などに使う。

揉み藍

もみあい [3][0] 【揉み藍】
乾かした藍の葉を砕いて製した藍色の染料。

揉み解す

もみほぐ・す [4] 【揉み解す】 (動サ五[四])
(1)しこりや固くなっている部分を,もんで柔らかくする。「肩のこりを―・す」
(2)気持ちや気分をやわらげる。「緊張を―・す」
[可能] もみほぐせる

揉み錐

もみぎり [3] 【揉み錐】
柄の部分を両手でもんで穴をあけるきり。きり。

揉み革

もみかわ [0] 【揉み革】
なめし革をもんで柔らかにし,こまかい皺(シボ)を目立たせた革。

揉む

も・む [0] 【揉む】
■一■ (動マ五[四])
(1)両方のてのひらで物を挟んでこする。「錐(キリ)を―・む」「紙を―・んで柔らかくする」
(2)指先や手でつかんで力を加え,はなすことを繰り返す。「肩を―・む」「きゅうりを塩で―・む」
(3)大勢の人が入り乱れて押し合う。「満員電車に―・まれて通う」
(4)激しくゆすり動かす。「御輿を―・む」「波に―・まれる」
(5)きたえる。苦労をなめさせる。特に,スポーツ・勝負事などでいう。「一丁―・んでやろう」「余り真面目ゆゑ,夫は些(チツ)と―・むでやらうで/多情多恨(紅葉)」
(6)意見を出しあって十分に議論する。「委員会で法案を―・む」
(7)馬を激しくせめたてる。「―・めども―・めども,一所にて踊る様なり/義経記 4」
(8)軍勢などが互いにぶつかりあってたたかう。「七八度が程ぞ―・うだりける/太平記 10」
(9)(「数珠(ジユズ)をもむ」の意から)激しく手を擦り合わせて祈祷(キトウ)する。「黒煙をたててひともみ―・まれたりければ/平家 8」
→もまれる
[可能] もめる
■二■ (動マ下二)
⇒もめる
[慣用] 気を―・手を―・身を―

揉む

もむ【揉む】
rub (こする);→英和
massage (あんまする);→英和
crumple (up) (しわにする).→英和

揉め

もめ [0] 【揉め】
(1)もめごと。いさかい。争い。「こちらに大きな―が出来て/浄瑠璃・博多小女郎(上)」
(2)人におごること。その費用。「野崎参りの入用はおれが―/浄瑠璃・油地獄(下)」

揉める

も・める [0] 【揉める】 (動マ下一)[文]マ下二 も・む
(1)言い合いが起こる。争ってごたごたする。「遺産相続で―・める」「会場で―・める」
(2)心配でいらいらする。「気が―・める」
(3)もまれてしわがよる。もまれて柔らかくなる。「あれ,かみが―・めてゐるから,いたみますよ/洒落本・祇園祭烑灯蔵」
(4)費用がかかる。出費がかさむ。「初めより―・める事なれば/浮世草子・一代男 8」
(5)({(4)}の意から転じて)費用を負担する。おごる。「それは私が―・めまする/歌舞伎・壬生大念仏」

揉める

もめる【揉める】
[紛争が起こる]Trouble arises <between,over> ;get into trouble.気が〜 be worried <about> .

揉め事

もめごと【揉め事】
a trouble.→英和

揉め事

もめごと [0] 【揉め事】
争いごと。ごたごた。「―が絶えない」

揉捻

じゅうねん ジウ― [0] 【揉捻】 (名)スル
茶葉をもむこと。「―機」

揉烏帽子

もみえぼし [3] 【揉烏帽子】
塗り固めず,柔らかく作った烏帽子。兜(カブト)の下に着ける。ひきたて烏帽子。梨子打(ナシウチ)烏帽子など。

描きザラサ

かきザラサ [3][4] 【描き―】
捺染(ナツセン)によらず,模様を手描きして染め上げた更紗(サラサ)。

描き出す

えがきだ・す ヱガキ― [4] 【描き出す】 (動サ五[四])
(1)物の形やありさまを絵画や言葉で表現する。「下町の情緒を―・す」
(2)物事のありさまを想像する。
(3)物の動いた跡がある形を表す。「水面に波紋が―・された」
[可能] えがきだせる

描き友禅

かきゆうぜん [3] 【描き友禅】
友禅染で,手描きで模様を染め出すもの。下絵を描き,輪郭にそって糊を置き,刷毛で色をさして染めるので,輪郭が白く抜けて,いわゆる糸目ができる。本友禅。
→型友禅

描き染め

かきぞめ [0] 【描き染め】
筆や刷毛で,直接布に絵模様を描き染める方法。描き友禅・描き更紗(ザラサ)の類。

描き版

かきはん [0] 【描き版】
筆やクレヨンなどを用いて,直接手がきによって製版した平版。石版(セキバン)のほか金属平版にも応用する。写真平版に対していう。

描き眉

かきまゆ [0] 【描き眉】
墨で眉を描くこと。また,その眉。

描き髭

かきひげ [2] 【書き髭・描き髭】
(1)仮面に直接書いたひげ。
⇔植え髭
(2)油墨などで描いた髭。

描く

か・く [1] 【書く・描く・画く】 (動カ五[四])
〔「掻く」と同源〕
(1)文字・記号・絵画・図形を物の表面に記す。
 (ア)文字・記号を記す。《書》「鉛筆で字を―・く」「日記を―・く」
 (イ)絵画・図形を表す。《描・画》「画用紙に絵を―・く」「トンビが輪を―・いて飛ぶ」「菅の根を衣に―・き付け着せむ児もがも/万葉 1344」
(2)ある思想内容を文章にする。《書》「恩師に手紙を―・く」「小説を―・く」
[可能] かける

描く

えがく【描く】
(1) draw;→英和
picture;→英和
sketch.→英和
(2)[絵に写す]make a picture <of> .
(3)[描写する]depict;→英和
describe.→英和
(4)[心に]picture a thing to oneself;imagine.→英和

描く

えが・く ヱ― [2] 【描く・画く】 (動カ五[四])
〔「絵書く」の意〕
(1)物の形を絵や図にかき表す。絵や図をかく。「水彩で花を―・く」
(2)物の形状や物事のありさまを,文章や音楽などで表現する。「若い教師の生活を―・いた作品」
(3)(心の中に)思い浮かべる。想像してみる。「理想を―・く」「夢に―・く」
(4)物が動いた跡がある形を表す。「弧を―・く」「トンビが輪を―・いて飛ぶ」
[可能] えがける

描写

びょうしゃ【描写】
(a) description;→英和
(a) depiction.〜する describe;→英和
depict;→英和
draw.→英和

描写

びょうしゃ ベウ― [0] 【描写】 (名)スル
えがきうつすこと。特に芸術的表現において,客観的形象・事態・感情などを絵画・言語・音楽などにより適確に描き出すこと。「巧みに―する」

描写音楽

びょうしゃおんがく ベウ― [4] 【描写音楽】
現実音を楽音で描写した音楽。また,出来事や風景・物語などを楽音で描写した音楽。

描出

びょうしゅつ ベウ― [0] 【描出】 (名)スル
絵画・文章などにえがき出すこと。「自然を一全円として―する/文芸上の自然主義(抱月)」

描法

びょうほう ベウハフ [0] 【描法】
描き方。描く技法。

描画

びょうが ベウグワ [0] 【描画】 (名)スル
絵をかくこと。

描破

びょうは ベウ― [1] 【描破】 (名)スル
あますところなく描きつくすこと。「みごとに―する」

描線

びょうせん ベウ― [0] 【描線】
物のかたちを描いた線。

ひさげ [0] 【提子・提】
〔動詞「提(ヒサ)ぐ」の連用形から〕
注ぎ口とつるのある銀・錫(スズ)製小鍋形の器。初め水・粥(カユ)・酒などを持ち運んだり温めたりしたが,のちにはもっぱら酒に用いた。かないろ。くわえ。
提子[図]

提ぐ

ひさ・ぐ 【提ぐ】 (動ガ下二)
⇒ひさげる

提ぐ

さ・ぐ 【下ぐ・提ぐ】 (動ガ下二)
⇒さげる

提げる

ひっさ・げる [4] 【引っ提げる・提げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 ひつさ・ぐ
〔「ひきさげる」の転〕
(1)手にさげて持つ。たずさえる。「バットを―・げて打席に入る」「腹切らせ,其の首―・げて帰城する/桐一葉(逍遥)」
(2)ひき連れる。ひきいる。「手勢を―・げて加勢に来る」
(3)注目に値するようなものを表に出す。かかげる。「新政策を―・げて登場する」
(4)無理に動かす。「老躯(ロウク)を―・げて事に当たる」

提げる

さげる【提げる】
carry <a thing> (in one's hand);→英和
take <a thing with one> .→英和

提げる

さ・げる [2] 【下げる・提げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 さ・ぐ
(1)物の位置を上方から下方へ移す。《下》
⇔あげる
「書棚の棚板を一段―・げる」「水位を―・げる」
(2)物の一端を上から下へ移す。《下》
⇔あげる
「踏切の遮断機を―・げる」「頭を―・げる」「機首を―・げる」
(3)物の一端を高い所に固定して下方に垂らす。
 (ア)ある場所にかけて垂らす。つるす。ぶらさげる。《下》「風鈴を軒先に―・げる」「看板を―・げる」
 (イ)手で持ったり,肩や腰に掛けたりして物を持つ。つるす。ぶらさげる。「首からカメラを―・げた観光客」「手ぬぐいを腰に―・げる」
 (ウ)携帯する。「大きなカバンを―・げて行く」「一升―・げて挨拶(アイサツ)に行く」
(4)中心的な所から離す。
 (ア)神仏や地位の高い人の前から物を取り去る。《下》
⇔あげる
「仏壇から供物を―・げる」「お膳を―・げる」
 (イ)後ろへ位置をずらす。さがらせる。《下》「車をちょっと―・げてください」
 (ウ)銀行などに預けてあった金を引き出す。おろす。《下》「貯金を―・げてくる」
 (エ)上位の者から下位の者へ,官庁などから民間へ物を渡す。《下》
⇔あげる
「払い―・げる」「もらい―・げる」
(5)程度・価値・金額・温度などを,以前よりも低くする。《下》
⇔あげる
「問題のレベルを―・げる」「運賃を―・げる」「地位を―・げる」「室温を―・げる」「話を―・げる(=下品ニスル)」
(6)時刻・時代を変更して遅くする。《下》「この鉄剣の製作年代を六世紀まで―・げて考えるのは誤りだ」「時間をくり―・げる」
(7)見下す。あなどる。「人ヲ―・グル/日葡」
〔「下がる」に対する他動詞〕
[慣用] 頭を―・手鍋を―・目尻を―/どの面さげて

提げる

ひさ・げる [0] 【提げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 ひさ・ぐ
〔「引き下ぐ」の転の「ひっさぐ」が転じたもの〕
下げて持つ。携帯する。「下婢(ミズシメ)が,行灯(アンドン)―・げていでゆけば,後は一面暗(ヤミ)の幕/当世書生気質(逍遥)」

提げタバコ盆

さげタバコぼん [5] 【提げ―盆】
取っ手をつけて,提げて運べるように作ったタバコ盆。

提げ帯

さげおび [3] 【下げ帯・提げ帯】
(1)室町時代,宮中の女官が用いた帯。表は金糸・縫い取り模様,裏は紅羽二重で,幅は狭く約20センチメートル。前で結んで垂らす。
(2)江戸中期以後,武家婦人が帷子(カタビラ)の上にしめた夏帯。両端に厚紙を入れ,背後で結び,両端を鳥の翼を張ったように垂らしたもの。つけおび。
(3)江戸初期,女性が結んで下げた帯。

提げ物

さげもの [2][3] 【提げ物】
印籠(インロウ)・巾着(キンチヤク)・煙草(タバコ)入れなど腰にさげるものの総称。

提げ重

さげじゅう [2] 【提げ重】
(1)「提(サ)げ重箱」の略。
(2)明和・安永(1764-1781)頃,提げ重箱に食物を入れて行商しながら売春した女。

提げ重箱

さげじゅうばこ [3] 【提げ重箱】
重ねて,手に提げて持ち運びできるように作ってある重箱。提げ重。ささえ。
提げ重箱[図]

提げ銭

さげぜに 【下げ銭・提げ銭】
〔緡(サシ)・棒などに銭を通して腰に下げたことから〕
日雇い職人が持っているはした金。「―でくどいたを下女いきどほり/柳多留 23」

提げ鞄

さげかばん [3] 【提げ鞄】
⇒手提げ鞄(カバン)

提げ鞘

さげざや 【提げ鞘】
「見せ鞘」に同じ。「裳なし衣に―さげて降人になりて出でければ/太平記 29」

提げ食籠

さげじきろう 【提げ食籠】
食物を入れ,手に提げて持ち運びできるように作ってある食籠。

提供

ていきょう [0] 【提供】 (名)スル
自分の持っている物をほかの人の役に立てるよう差し出すこと。「資料を―する」

提供する

ていきょう【提供する】
(make an) offer;→英和
supply;→英和
furnish;→英和
produce <evidence> ;→英和
sponsor <a program> .→英和
提供者 a donor (輸血などの).→英和

提出

ていしゅつ [0] 【提出】 (名)スル
文書などをしかるべきところに差し出すこと。「答案を―する」「証拠を―する」「予算を国会に―する」

提出する

ていしゅつ【提出する】
present;→英和
submit;→英和
hand[send]in (願書・答案を);introduce <a bill> ;→英和
move <that…> (動議を).→英和
提出者 a presenter;→英和
a proposer.

提唱

ていしょう [0] 【提唱】 (名)スル
(1)新しい考えを人に先立って主張すること。「協会の設立を―する」
(2)
 (ア)禅宗で,教義の大綱を示し,説法すること。提綱。提要。
 (イ)語録などの禅書の講義。

提唱する

ていしょう【提唱する】
advocate;→英和
advance;→英和
propose.→英和
提唱者 an advocate.

提喩

ていゆ [0] 【提喩】
比喩法の一。全体的・総称的語で部分的・特称的意義を表したり,部分的・特称的語で全体的・総称的意義を表す方法。例えば,「太閤」で「豊太閤」(豊臣秀吉),「山(ヤマ)」で「比叡山」を示すのは前者の例,「小町」で「美人」の意を表すのは後者の例。

提喩法

ていゆほう [0] 【提喩法】
提喩による修辞法。

提婆達多

でいばだった 【提婆達多】
⇒だいばだった(提婆達多)

提婆達多

だいばだった 【提婆達多】
〔梵 Devadatta〕
釈迦のいとこ。釈迦の太子時代の競争者で,釈迦が悟りを開いてからその弟子となったが,のちに離反。釈迦の殺害を企てたともいう。天授。

提婆達多品

だいばだったぼん 【提婆達多品】
法華経二十八品中の第一二品。悪人成仏・女人成仏などを説く。提婆品。

提子

ひさげ [0] 【提子・提】
〔動詞「提(ヒサ)ぐ」の連用形から〕
注ぎ口とつるのある銀・錫(スズ)製小鍋形の器。初め水・粥(カユ)・酒などを持ち運んだり温めたりしたが,のちにはもっぱら酒に用いた。かないろ。くわえ。
提子[図]

提宇子

だいうす 【提宇子・大宇須】
〔キリシタン用語。デウス(Deus)の転〕
天主。天帝。

提挈

ていけつ [0] 【提挈】 (名)スル
(1)引き連れること。たずさえること。「名媛を―して紅灯緑酒の間に流連せしことも多かるべし/獺祭書屋俳話(子規)」
(2)助け合うこと。「―して,而して,一緒に是から啓発し合つて/青春(風葉)」

提携

ていけい [0] 【提携】 (名)スル
(1)互いに助け合って協同で事業などをすること。「外国の会社と―する」「技術―」
(2)手にさげて持って行くこと。「汝の旋条銃を―することを忘るること勿(ナカ)れ/月世界旅行(勤)」

提携する

ていけい【提携する】
cooperate[tie up]with.〜して in cooperation with.‖提携会社 an affiliated company.技術提携 a technical tie-up.

提撕

ていぜい [0] 【提撕】
〔「ひっさげる」の意。禅宗の用語〕
(1)後輩を奮起させ指導すること。ていせい。
(2)熱心に修行したり,公案を考えたりすること。

提案

ていあん [0] 【提案】 (名)スル
議案・考えなどを出すこと。また,その議案・考え。「議事の打ち切りを―する」

提案する

ていあん【提案する】
propose;→英和
suggest;→英和
make a proposal[suggestion].提案者 a proposer.

提案制度

ていあんせいど [5] 【提案制度】
従業員から業務改善の提案を求め,経営合理化に役立てる制度。

提案権

ていあんけん [3] 【提案権】
議案を提出する権利。

提灯

ちょうちん【提灯】
a (paper) lantern.〜持ちをする sing a person's praises; <米話> boost.→英和
‖提灯行列 a lantern parade.提灯に釣鐘 an unequal match.

提灯

ちょうちん [3] チヤウ― 【提灯】 ・ テウ― 【挑灯】
〔「ちょう」「ちん」は「提」「灯」の唐音〕
(1)照明具の一。細い割り竹の輪を重ねて骨とし,紙や布を貼ったもの。中に蝋燭(ロウソク)をともすようになっている。現在では電球を入れたりする。折り畳み自在。
(2)老人のしなびた陰茎。「うなぎの油―がよくとぼり/柳多留 79」

提灯

ていとう [0] 【提灯】
ちょうちん。

提灯屋

ちょうちんや チヤウ― [0] 【提灯屋】
(1)提灯を作り,売る人。また,その家。
(2)〔提灯屋が提灯に文字を書く時,何度もなぞって書くことから〕
なぞり書きをすること。

提灯持

ちょうちんもち チヤウ― [3] 【提灯持(ち)】
(1)提灯を持って先に立ち,足もとを照らして行く役。
(2)他人やある物事のために,その人やその物事の長所などを宣伝してまわること。また,その人をあざけっていう語。

提灯持ち

ちょうちんもち チヤウ― [3] 【提灯持(ち)】
(1)提灯を持って先に立ち,足もとを照らして行く役。
(2)他人やある物事のために,その人やその物事の長所などを宣伝してまわること。また,その人をあざけっていう語。

提灯祭

ちょうちんまつり チヤウ― [5] 【提灯祭(り)】
多くの高張り提灯をかかげるのを特色としている祭り。神戸市の生田神社の四月一五,六日の祭りなど。

提灯祭り

ちょうちんまつり チヤウ― [5] 【提灯祭(り)】
多くの高張り提灯をかかげるのを特色としている祭り。神戸市の生田神社の四月一五,六日の祭りなど。

提灯網

ちょうちんあみ チヤウ― [3] 【提灯網】
掩網(カブセアミ)の一。竹や木で作った円錐形の枠の内部に網をつけたもの。上からかぶせて捕獲する。

提灯行列

ちょうちんぎょうれつ チヤウ―ギヤウ― [5] 【提灯行列】
祝意を表すために,夜多くの人が火をともした提灯を持って,行列を組んで練り歩くこと。また,その行列。

提灯鮟鱇

ちょうちんあんこう チヤウ―カウ [5] 【提灯鮟鱇】
アンコウ目の海魚。雄は小さくて約4.6センチメートル,雌は全長約60センチメートル。体は球形に近く,皮膚に骨状突起が散在する。全身黒色。頭部からは長い触手が上に伸び,その先端に発光性のふくらみがある。この触手で餌を誘引する。食用にならない。深海にすむ。

提点

ていてん [0][1] 【提点】
禅宗の職名の一。寺の会計にたずさわる役。副司(フウス)とは異なり,知事の外。

提琴

ていきん [0] 【提琴】
(1)中国の擦弦(サツゲン)楽器(胡琴{(2)})の一種。形状・材質は時代・地域により各様で,一般には四胡(シコ)に似た四弦のもの,広東地方では椰胡(ヤコ)(半割の椰子殻に板張りの胴)をさす。日本の明清楽・沖縄音楽では,胴が半球状板張りのものを用いる。
(2)バイオリンの訳語。

提瓶

ていへい [0] 【提瓶】
扁球形の胴をもつ須恵器の瓶。肩部の耳にひもを通して提げ,水筒として用いた。古墳時代後期の副葬品に多い。さげべ。

提督

ていとく【提督】
an admiral;→英和
<米> a commodore.→英和

提督

ていとく [0] 【提督】
(1)艦隊の総司令官。また,海軍の将官。
(2)中国の官名。武官の最高位。清代では総督の下で一省の軍政をつかさどり,緑営を指揮した。提督軍務総兵官。
(3)全体を統括しとりしまること。「雷王は十二万人を―し/経国美談(竜渓)」

提示

ていじ [1][0] 【提示】 (名)スル
その場に持ち出して,人にわからせること。「条件を―する」「主題の―」

提示する

ていじ【提示する】
present;→英和
show.→英和

提示部

ていじぶ [3] 【提示部】
ある楽曲において,主題あるいはそれに相当する重要な素材を提示する部分。

提腕

ていわん [0] 【提腕】
書道で,右腕を軽く机にのせて書くこと。提腕法。
→懸腕(ケンワン)直筆
→枕腕(チンワン)

提要

ていよう [0] 【提要】
要点・要領をあげ,示すこと。また,その書物。「国語学―」

提言

ていげん [0] 【提言】 (名)スル
考え・意見を皆の前に示すこと。また,その考え・意見。「解決策を―する」

提訴

ていそ [1] 【提訴】 (名)スル
訴え出ること。訴訟を起こすこと。「委員会に―する」

提訴する

ていそ【提訴する】
bring a case before the court;→英和
sue.→英和

提訴試合

ていそじあい [4] 【提訴試合】
プロ野球で,審判員の裁定が野球規則違反であるとして,監督がリーグに対し審議を請求した試合。プロテスティング-ゲーム。

提議

ていぎ [1] 【提議】 (名)スル
議案や意見を提出すること。また,その議案。「法改正を―する」

提起

ていき [1] 【提起】 (名)スル
(1)問題・話題として出すこと。「賃金問題を―する」
(2)訴訟を起こすこと。「訴訟を―する」
(3)持ち上げること。「忽ち自から吾が身の貴くなりて,高処に―せらるるを覚ゆ/西国立志編(正直)」

提起する

ていき【提起する】
propose <a plan> ;→英和
raise <a question> ;→英和
institute[lodge] <a law suit> .→英和

提題

ていだい [0] 【提題】
論証によって真偽を確定しなければならない命題。論題。主張。定立。テーゼ。

揖す

ゆう・す イフ― [1] 【揖す】 (動サ変)
挨拶(アイサツ)する。「主必ず客に向つて―・せん/筆まかせ(子規)」

揖す

いっ・す 【揖す】 (動サ変)
おじぎをする。会釈する。「一言の応答なく―・して将さに去んとす/花柳春話(純一郎)」

揖斐川

いびがわ 【揖斐川】
(1)岐阜・福井両県境の山地に源を発し,岐阜県西部をほぼ南流して伊勢湾に注ぐ川。長さ114キロメートル。下流は輪中(ワジユウ)地域。
(2)岐阜県南西部,揖斐郡の町。揖斐米・茶などを産出。

揖斐関ヶ原養老国定公園

いびせきがはらようろうこくていこうえん 【揖斐関ヶ原養老国定公園】
岐阜県西部にある,東海自然歩道沿いの国定公園。揖斐川,関ヶ原古戦場と養老山の地域で,森林緑地が美しい。

揖譲

ゆうじょう イフジヤウ [0] 【揖譲】
(1)うやうやしく拱手(キヨウシユ){(2)}の礼をすること。
(2)天子が位を他の者にゆずること。

あげ [0] 【揚(げ)】
(1)(「上げ」とも書く)着物の丈や裄(ユキ)を長めに仕立て,余分を肩・腰などで畳んで縫い上げておくこと。また,その畳んだ部分。「―をおろす」
(2)油で揚げること。また,揚げたもの。他の語と複合して用いられる。「さつま―」
(3)「油揚げ」の略。
(4)客が遊女などを遊興の場へ呼ぶこと。また,遊女・芸者などを一昼夜通して買うこと。「小かんが―の侍も/浄瑠璃・氷の朔日(中)」

揚がり屋

あがりや [0] 【揚(が)り屋】
江戸小伝馬町にあった牢(ロウ)屋敷の一部で,下級の御家人,大名・旗本の家臣,僧侶・山伏・医師などの未決囚を収容した牢房。
→揚がり座敷

揚がり座敷

あがりざしき [4] 【揚(が)り座敷】
江戸小伝馬町にあった牢(ロウ)屋敷の一部で,独立した牢舎。御目見(オメミエ)以上の旗本,それに準ずる僧正・院家・神主などの未決囚を収容した。
→揚がり屋

揚がる

あが・る [0] 【上がる・揚がる・挙がる】 (動ラ五[四])
(1)人や動物が高い所へ移動する。《上・揚》
⇔おりる
「屋上に―・る」「演壇に―・って話をする」「階段を―・る」
(2)水中や水上から陸地に移る。「プールから―・る」「陸(オカ)に―・る」
(3)庭や土間(ドマ)から部屋へ入る。「玄関先ではなんですから,どうぞお―・り下さい」
(4)屋敷に奉公人として住み込む。
⇔さがる
「お屋敷に奉公に―・る」
(5)学校に入学する。また,進級する。「四月から小学校に―・る」「この成績では二年に―・れない」
(6)物が低いところから高い所に移された状態になる。《上・揚》「日の丸が―・る」「夜空に花火が―・る」「幕が―・る」「手が―・る」(このときは「挙る」とも書く)
(7)水の中にあった物が水上や陸や船上に移された状態になる。《揚》「積み荷は今日中に全部―・るだろう」「港にはカツオが大量に―・った」
(8)天ぷら・フライなどが,ほどよく熱が通ってできあがる。《揚》「海老がからっと―・る」
(9)神仏の前に供物(クモツ)が供えられる。《上》「神棚に御神酒(オミキ)が―・っている」
(10)定形のないものや潜んでいたものが,出現する。出る。
 (ア)煙・炎などが上の方に出現する。《上》「山頂から噴煙が―った」「火の手が―・る」
 (イ)大きな声が発せられる。《揚》「大喚声が―・る」「反対の声が―・った」
 (ウ)犯人がつかまる。また,証拠が発見される。《挙》「犯人はまだ―・っていない」「証拠は―・っている」
 (エ)候補者としてその名がとりざたされる。また,一覧表に名が掲載される。《挙》「候補に何人かの人の名が―・っている」「次期会長の下馬評に―・る」
 (オ)利潤やよい結果が生ずる。《上・挙》「アパートから毎月家賃が―・る」「多大の成果が―・る」
(11)低い段階・程度の物事がより高い段階・程度に変化する。高まる。《上》
⇔さがる
⇔おちる
「物価が―・る」(この場合は「騰る」とも書く)「人気が―・る」「昼間は気温が三〇度まで―・る」「タクシーのメーターが―・る」「二学期は成績がだいぶ―・った」「地位が―・る」「男振りが―・る」
(12)仕事・作業・学習が完了する。仕上がる。《上》「この仕事は今月中には―・りそうにない」「バイエルが―・ったらソナタをしましょう」
(13)(「…であがる」の形で)費用・日数などがその範囲内ですむ。まかなえる。《上》「一人当たり八千円で―・る」「思ったより安く―・った」
(14)雨や雪などが降りやむ。《上》「雨が―・ったあと虹(ニジ)が出た」
(15)それまで継続的に動いていたものが機能しなくなる。「脈が―・る」「バッテリーが―・ってしまった」
(16)双六(スゴロク)・トランプ・麻雀などのゲームで,完了する,また勝負がつく。「双六で妹が最初に―・った」
(17)〔御所が北部にあったことから〕
(京都市で)市内の北の方へ行く。
⇔さがる
「四条河原町を少し―・った所」
→入(イ)る
(18)妓楼(ギロウ)や寄席(ヨセ)へ,客として入る。《揚》「彼楼(アスコ)へは三四(サンヨ)たび―・つたことがあるのだから/安愚楽鍋(魯文)」
(19)〔「頭に血が上がる」ということから〕
他人の目を意識して,平静でいられなくなる。《上》「人前だと―・ってしまってうまく話せない」
(20)「食べる」「飲む」の尊敬語。動作者を敬っていう。めしあがる。《上》「たくさん―・って下さい」
(21)他人の家を訪問することをいう謙譲語。参上する。「お宅に御相談に―・ってもよろしいでしょうか」「お邪魔に―・る」
(22)時代を古くさかのぼる。「―・りても…すべき事の限り仕うまつりたる人候はず侍り/栄花(鶴の林)」
→上がりたる世
(23)他の動詞の連用形に付けて用いる。《上》
 (ア)動作が完了して動作の対象が完全にできあがることを表す。「招待状が刷り―・る」「きれいに染め―・った布」
 (イ)変化がこれ以上ないほど進むさまを表す。すっかり…する。「空が晴れ―・る」「一喝されてちぢみ―・る」
〔上代からの語。「あげる」に対する自動詞〕
[可能] あがれる
[慣用] 意気が―・株が―・軍配が―・手が―・脈が―/頭が上がらない・梲(ウダツ)が上がらない・枕が上がらない

揚ぐ

あ・ぐ 【上ぐ・揚ぐ・挙ぐ】 (動ガ下二)
⇒あげる

揚げ

あげ [0] 【揚(げ)】
(1)(「上げ」とも書く)着物の丈や裄(ユキ)を長めに仕立て,余分を肩・腰などで畳んで縫い上げておくこと。また,その畳んだ部分。「―をおろす」
(2)油で揚げること。また,揚げたもの。他の語と複合して用いられる。「さつま―」
(3)「油揚げ」の略。
(4)客が遊女などを遊興の場へ呼ぶこと。また,遊女・芸者などを一昼夜通して買うこと。「小かんが―の侍も/浄瑠璃・氷の朔日(中)」

揚げ

あげ【揚げ】
frying;[豆腐の]fried bean curd.

揚げる

あ・げる [0] 【上げる・揚げる・挙げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 あ・ぐ
(1)より高い所へ物を移動させる。《上・揚》
⇔おろす
「たんすを二階に―・げる」「手を頭の上に―・げる」「船から陸に荷を―・げる」
(2)地面や水の中など低い所にあったものを,空中や水上などの高い所に動かした状態にする。《上・揚》「原っぱで凧(タコ)を―・げる」「畳を―・げて干す」「網を―・げる」
(3)顔や視線など,下向きになっていたものを上向きにする。《上》
⇔伏せる
「顔を―・げてこちらを見る」「目を―・げて相手を見つめる」
(4)熱した油の中に材料を入れて,天ぷら・フライなどを作る。《揚》「天ぷらを―・げる」
(5)屋外や土間から人を部屋へ入れる。《上》「客を座敷に―・げる」
(6)人を別の場所に行かせる。「使いを―・げる」「息子を奉公に―・げる」
(7)自分の子供を学校に入学させる。また,進学させる。《上》「子供が六歳になったら小学校に―・げる」
(8)定形のないものやひそんでいたものを,現れるようにする。出す。
 (ア)煙・炎などを,上方に立ちのぼるようにする。《上》「真っ赤な炎を―・げて燃える」
 (イ)大きな声を発する。《上・揚》「喚声を―・げる」「金切り声を―・げる」
 (ウ)利潤やよい成果をおさめる。《上・挙》「多額の利益を―・げる」「好成績を―・げる」
 (エ)話題となっているものを明確にするために,名称・事実・例・数値などを具体的に示す。《挙》「次期社長の候補として三人の名を―・げる」「例を―・げる」
 (オ)犯人をつかまえる。証拠などを発見する。《挙》「犯人を―・げる」
(9)低い段階・程度にあった物事を,より高い段階・程度に変化させる。高める。《上》
⇔さげる
「もっと給料を―・げてもらいたい」「あまりスピードを―・げると危険だ」「ピッチを―・げる」「部屋の温度を―・げる」「位(クライ)を―・げる」「成績を―・げるために家庭教師を付ける」
(10)物事を最後までし終える。完了する。《上》「この仕事は今月中に―・げてしまわなければならない」
(11)(「…であげる」の形で)合算した費用・日数などがその範囲内で済むようにする。「総額一千万円で―・げる」
(12)「与える」「やる」の丁寧な言い方。《上》「この本,あなたに―・げます」「ほうびを―・げる」
(13)神仏に供物(クモツ)を捧げたり,祈りの言葉をささげたりする。《上》「お墓に線香を―・げる」「仏前でお経を―・げる」「祝詞(ノリト)を―・げる」
(14)妓楼で,相手を客として中に入れる。「一見(イチゲン)の客は―・げるわけにはいかない」
(15)(芸者を)宴席に呼んで遊ぶ。《揚》「芸者を―・げて遊ぶ」
(16)いったん食べたものを,吐く。対象を省略して自動詞的にも用いる。《上》「船に酔ってすっかり―・げてしまう」
(17)〔生まれた赤ん坊を「取り上げる」ということから〕
自分の子供をつくる。儲(モウ)ける。母親にも父親にもいう。《挙》「結婚して一男二女を―・げた」
(18)(「全力をあげる」の形で)すべての能力を出し尽くす。《挙》「問題解決のため全力を―・げる」
(19)(「…をあげて」の形で)構成メンバーがそろって…するさまを表す。《挙》「国を―・げて歓迎する」「世を―・げて」
(20)結婚式を行う。《挙》「教会で結婚式を―・げる」「祝言を―・げる」
(21)潮が満ちて水位が上がる。「夕方になると潮が―・げてくる」
(22)(補助動詞)
動詞の連用形に接続助詞「て」の付いた形に付き,主語で表されるサービスの送り手が,他人のためにすることを,送り手の側から表す。(普通は仮名書き)《上》「友達に本を貸して―・げた」「お宅まで送って―・げましょう」
〔「…てやる」と異なり,受け手に対する軽い敬意がこめられている。目上に対しては「さしあげる」を用いるのが一般的〕
(23)動詞の連用形に付いて,最後までそれを成し遂げる意を表す。…し終える。《上》「論文を書き―・げる」「一週間でマフラーを編み―・げる」
(24)謙譲の意を表す動詞について,その意味を強める。「申し―・げる」「存じ―・げる」
〔上代からの語。「あがる」に対する他動詞〕
[慣用] アドバルーンを―・腕を―・産声を―・得手に帆を―・追風(オイテ)に帆を―・おだを―・男を―・凱歌を―・株を―・気炎(キエン)を―・軍配を―・呱呱(ココ)の声を―・腰を―・尻を―・首(シルシ)を―・棚に―・血祭りに―・血道を―・手を―・床(トコ)を―・名を―・名乗りを―・熱を―・音(ネ)を―・狼煙(ノロシ)を―・旗を―・一旗―・悲鳴を―・兵を―・星を―・神輿(ミコシ)を―・メートルを―・槍玉に―/三日にあげず・諸手(モロテ)を挙げて

揚げ代

あげだい [0][2] 【揚(げ)代】
遊女・芸者などを呼んで遊ぶときの代金。揚げ銭。玉代(ギヨクダイ)。

揚げ出し

あげだし [0] 【揚(げ)出し】
豆腐やナスなどをごま油で軽く揚げた料理。

揚げ出し豆腐

あげだしどうふ [5] 【揚(げ)出し豆腐】
片栗粉(カタクリコ)をまぶして軽く揚げた豆腐の料理。あげだし。

揚げ卸し

あげおろし [0] 【上げ下ろし・揚げ卸し】
物をあげたり,おろしたりすること。あげさげ。「荷物の―」「箸の―にも文句を言う」

揚げ句

あげく [0] 【挙(げ)句・揚(げ)句】
〔(2) が原義〕
(1)いろいろやってみた結果。結局のところ。副詞的にも用いる。「さんざん苦労した―がこの始末だ」「いろいろ難癖をつけた―,何も買わずに帰った」
(2)連歌・連句において最後の句のこと。
⇔発句(ホツク)

揚げ場

あげば [0] 【揚(げ)場・上(げ)場】
(1)船荷を陸揚げする場所。
(2)(「上げ場」と書く)取引で,株式などを売買の場にのぼすこと。

揚げ帽子

あげぼうし 【揚(げ)帽子】
江戸時代の,女性のかぶりもの。布の中央を前髪にかぶせ,両端を髷(マゲ)の後ろに回してとめる。外出時の塵(チリ)よけ。のち,角隠しへ変化。
揚げ帽子[図]

揚げ幕

あげまく [0][2] 【揚(げ)幕】
(1)能舞台で,橋懸(ハシガ)かりと鏡の間との境にある幕。切り幕。お幕。
→能舞台
(2)歌舞伎で,花道への出入り口の幕。

揚げ幕

あげまく【揚げ幕】
《劇》a (drop) curtain.

揚げ床

あげどこ [0] 【揚(げ)床・上(げ)床】
周囲の地面より高く設けた苗床。床土や堆肥(タイヒ)などを盛り上げて作る。

揚げ底

あげぞこ【揚げ底】
<a candy box with> a false bottom.

揚げ張り

あげばり 【幄・揚げ張り】
「幄(アク)の屋(ヤ)」に同じ。「東の方には錦の―を長く起てて/今昔 6」

揚げ戸

あげど [2][0] 【揚(げ)戸】
(1)たてみぞに沿って上げ下げする戸。
(2)戸の上部を蝶番(チヨウツガイ)で取り付け,上につり上げてあける戸。

揚げ拍子

あげびょうし [3] 【揚(げ)拍子】
神楽や久米歌(クメウタ)などで,やや拍子を速めて奏すること。また,その部分。舞を伴う。

揚げ接ぎ

あげつぎ [0] 【揚(げ)接ぎ】
接ぎ木の方法の一。台木(ダイキ)を掘り上げて接ぎ木をするもの。ナシ・リンゴ・バラなど,移植して活着しやすい作物に行う。
→居接ぎ

揚げ斎

あげどき [2] 【揚げ斎】
(1)最終年忌の法事。とむらいあげ。といあげ。といきり。
(2)遺族が寺に出向いて経をあげてもらう簡単な法事。揚げ法事。

揚げ板

あげいた [0] 【上(げ)板・揚(げ)板】
(1)床下を物入れなどに使うため,自由に取りはずせるようにした床板。上げ蓋(ブタ)。
(2)風呂場などの,コンクリートの床の上に置く板。すのこ。
(3)劇場の,舞台と花道とが合う部分の左右の板敷き。

揚げ油

あげあぶら [3] 【揚(げ)油】
揚げ物に使う食用油。大豆油・菜種油・ごま油など。

揚げ浜

あげはま [0] 【揚(げ)浜】
(1)海面より高い所にあって,人力や機械力で海水を引き入れる方式の塩田。揚げ浜式塩田。
⇔入り浜
(2)「上(ア)げ石(イシ)」に同じ。

揚げ浸し

あげびたし [3] 【揚(げ)浸し】
材料を油で揚げ,熱いまま合わせ酢やだしに浸したもの。味がしみやすい。南蛮漬けなど。

揚げ滓

あげかす [0] 【揚げ滓】
揚げ物をしたあと油に残るかす。

揚げ煮

あげに [0] 【揚(げ)煮】
煮崩れしやすい材料などを,いったん油で揚げてから煮る調理法。

揚げ物

あげもの [0] 【揚(げ)物】
野菜や魚肉などを油で揚げること。また,その揚げたもの。天ぷら・からあげ・フライの類。

揚げ物

あげもの【揚げ物】
a fry;→英和
fried food.

揚げ玉

あげだま [0] 【揚(げ)玉】
(1)天ぷらを揚げた際にできるかす。天かす。
(2)丸い形のさつま揚げ。揚げボール。
(3)兜(カブト)の頂上,息出し穴の周りに付ける装飾用金具。上げ玉。

揚げ窓

あげまど [0][3] 【揚(げ)窓】
戸の上端を蝶番(チヨウツガイ)などでとめ,外側に押し上げて開くようにした窓。つきあげまど。

揚げ簀戸

あげすど [3] 【揚げ簀戸】
茶室の露地門の一。門柱上に楣(マグサ)を渡し,簀戸をつったもの。通行の際は,竹竿(タケザオ)などで簀戸を突き上げておく。半蔀(ハジトミ)。撥(ハネ)木戸。
揚げ簀戸[図]

揚げ縁

あげえん [0][2] 【揚(げ)縁】
商家の店先などにあって,つり上げるように作った縁。夜は立てて,戸の代わりとする。

揚げ舞台

あげぶたい [3] 【揚(げ)舞台】
二重舞台の上方(カミガタ)での呼称。

揚げ花火

あげはなび [3] 【揚(げ)花火】
「打ち上げ花火」の略。[季]秋。

揚げ荷

あげに [0] 【揚(げ)荷】
船から陸揚げされた荷。

揚げ詰め

あげづめ 【揚(げ)詰め】
遊女や芸者を連日揚げ続けにすること。「太夫の石州を―にして/浮世草子・置土産 1」

揚げ豆腐

あげどうふ [3] 【揚(げ)豆腐】
「油揚げ{(1)}」に同じ。

揚げ貝

あげがい 【揚げ貝】
軍勢を引き上げる合図に吹く法螺貝(ホラガイ)。

揚げ超

あげちょう [0] 【揚(げ)超】
〔「引き揚げ超過」の略〕
財政資金の対民間収支において,政府が民間に支払う額より民間から受け入れる額の方が多い状態。民間の通貨量を減少させ,金融逼迫(ヒツパク)の要因となる。受け超。
⇔散超(サンチヨウ)

揚げ足

あげあし [0] 【揚(げ)足・挙(げ)足・上(げ)足】
(1)足をあげること。また,その足。
(2)(「上げ足」と書く)取引で,相場が上がっていくこと。
⇔下げ足
(3)一方の足を折り曲げ,他方の足をその上にのせること。また,その足。「御前近くも無遠慮に,縁先に―して/浄瑠璃・丹波与作(上)」

揚げ足取り

あげあしとり [4] 【揚(げ)足取り】
あげあしを取ること。

揚げ銭

あげせん 【上げ銭・揚げ銭】
(1)上納金。貢納金。
(2)遊女などを揚げる代金。揚げ代。「五両は遣手九月からの―/浄瑠璃・冥途の飛脚(中)」

揚げ鍋

あげなべ [0] 【揚げ鍋】
揚げ物用の鍋。

揚げ鍋

あげなべ【揚げ鍋】
a fry(ing) pan.

揚げ雲雀

あげひばり [3] 【揚げ雲雀】
空高く舞い上がってさえずっているヒバリ。[季]春。

揚げ餅

あげもち [0][3] 【揚げ餅】
油で揚げた餅。

揚げ麩

あげふ [0] 【揚げ麩】
生麩(ナマフ)を油で揚げたもの。

揚り屋

あがりや [0] 【揚(が)り屋】
江戸小伝馬町にあった牢(ロウ)屋敷の一部で,下級の御家人,大名・旗本の家臣,僧侶・山伏・医師などの未決囚を収容した牢房。
→揚がり座敷

揚り座敷

あがりざしき [4] 【揚(が)り座敷】
江戸小伝馬町にあった牢(ロウ)屋敷の一部で,独立した牢舎。御目見(オメミエ)以上の旗本,それに準ずる僧正・院家・神主などの未決囚を収容した。
→揚がり屋

揚代

あげだい [0][2] 【揚(げ)代】
遊女・芸者などを呼んで遊ぶときの代金。揚げ銭。玉代(ギヨクダイ)。

揚出し

あげだし [0] 【揚(げ)出し】
豆腐やナスなどをごま油で軽く揚げた料理。

揚出し豆腐

あげだしどうふ [5] 【揚(げ)出し豆腐】
片栗粉(カタクリコ)をまぶして軽く揚げた豆腐の料理。あげだし。

揚力

ようりょく ヤウ― [1] 【揚力】
流れの中に置かれた物体,特に翼のように流れに傾けて置いた板が受ける力のうち,流れの方向に垂直に働く力。

揚力

ようりょく【揚力】
《理》lift.→英和

揚句

あげく [0] 【挙(げ)句・揚(げ)句】
〔(2) が原義〕
(1)いろいろやってみた結果。結局のところ。副詞的にも用いる。「さんざん苦労した―がこの始末だ」「いろいろ難癖をつけた―,何も買わずに帰った」
(2)連歌・連句において最後の句のこと。
⇔発句(ホツク)

揚句

あげく【揚句(のはてに)】
in the end;→英和
finally;on top of all this.考えた〜 after deliberation.長患いの〜 after a long illness.

揚名

ようめい ヤウ― [0] 【揚名】
(1)名をあげること。
(2)名だけあって実のないこと。虚名。
(3)「揚名の介(スケ)」に同じ。

揚名の介

ようめいのすけ ヤウ― 【揚名の介】
平安時代以後,名前だけあって,職務も俸禄もない国司の次官(=介)。揚名。「―なる人の家になむ,侍りける/源氏(夕顔)」

揚地

ようち ヤウ― [1] 【揚地】
船荷を陸揚げする場所。

揚場

あげば [0] 【揚(げ)場・上(げ)場】
(1)船荷を陸揚げする場所。
(2)(「上げ場」と書く)取引で,株式などを売買の場にのぼすこと。

揚子

ようし ヤウシ 【揚子】
揚雄(ヨウユウ)の尊称。

揚子方言

ようしほうげん ヤウシハウゲン 【揚子方言】
中国,漢代の方言書。一三巻。前漢の揚雄撰。成立年代未詳。各地から朝廷へやってきた使者の方言を集録したもの。正称は「輶軒使者絶代語釈別国方言」。方言。

揚子江

ようすこう ヤウスカウ 【揚子江】
長江のこと。揚子江とは長江の河口に近い揚州付近の局地的名称であったが,日本では長江全体の名称として呼び慣わしてきた。

揚子江気団

ようすこうきだん ヤウスカウ― [6] 【揚子江気団】
揚子江流域に発現する熱帯大陸性気団。春と秋に移動性高気圧となって日本付近に達し,乾燥した晴天をもたらす。

揚子法言

ようしほうげん ヤウシハフゲン 【揚子法言】
思想書。一三巻。前漢の揚雄撰。成立年代未詳。「論語」の体裁にならったもので,聖人を尊び,王道を説いている。法言。

揚屋

あげや [0] 【揚屋】
江戸時代,太夫(タユウ)・格子など上級の遊女を呼んで遊ぶ家。江戸では宝暦(1751-1764)頃廃れた。

揚屋入り

あげやいり [0] 【揚屋入り】
遊女が遊女屋から揚屋に入ること。また,その際の儀式。太夫(タユウ)が美しく着飾り,高下駄をはいて八文字を踏み,若衆・新造・禿(カブロ)を従え行列をつくってねり歩いた。

揚屋差紙

あげやさしがみ 【揚屋差紙】
客の指名した遊女の名を書いて,揚屋から遊女屋へ渡す書き付け。

揚屋町

あげやまち 【揚屋町】
(1)揚屋が集まっている町。
(2)江戸,新吉原の町名。

揚屋酒

あげやざけ [3] 【揚屋酒】
揚屋で飲む酒。

揚州

ようしゅう ヤウシウ 【揚州】
中国,江蘇省の河港都市。長江下流の大運河の沿岸にある。唐代には外国貿易港として,明・清代には塩の大集散地として繁栄。ヤンチョウ。

揚巻

あげまき [2] 【総角・揚巻】
(1)古代の少年の髪形。頭髪を中央から二分し,耳の上で輪の形に束ね,二本の角のように結ったもの。また,その髪形の少年。角髪(ツノガミ)。
(2)「揚巻結び」の略。
(3)鎧(ヨロイ)の背や兜(カブト)の鉢の後ろの環につけた,揚巻結びの緒。
→大鎧(オオヨロイ)
(4)海産の二枚貝。殻長約10センチメートルの,両端の開いた円筒形。殻の表面は黄土色の殻皮でおおわれる。水管は{(1)}に似ている。食用。有明海,瀬戸内海などの浅瀬に分布。アゲマキガイ。
(5)明治初期の女性の髪形。束髪の一種。髪を全部頭頂にまとめて巻き込み,ピンでとめる。
(6)(「総角」と書く)源氏物語の巻名。第四七帖。宇治十帖の一。

揚巻

あげまき 【揚巻】
歌舞伎「助六(スケロク)」で,助六の愛人である遊女の名。京都で万屋助六と心中した島原の遊女揚巻がモデル。

揚巻結び

あげまきむすび [5] 【揚巻結び】
ひもの結び方の一。左右に輪を出し,中を石畳のようにした飾り結び。鎧(ヨロイ)・御簾(ミス)などに用いる。あげまき。
揚巻結び[図]

揚帽子

あげぼうし 【揚(げ)帽子】
江戸時代の,女性のかぶりもの。布の中央を前髪にかぶせ,両端を髷(マゲ)の後ろに回してとめる。外出時の塵(チリ)よけ。のち,角隠しへ変化。
揚げ帽子[図]

揚幕

あげまく [0][2] 【揚(げ)幕】
(1)能舞台で,橋懸(ハシガ)かりと鏡の間との境にある幕。切り幕。お幕。
→能舞台
(2)歌舞伎で,花道への出入り口の幕。

揚床

あげどこ [0] 【揚(げ)床・上(げ)床】
周囲の地面より高く設けた苗床。床土や堆肥(タイヒ)などを盛り上げて作る。

揚戸

あげど [2][0] 【揚(げ)戸】
(1)たてみぞに沿って上げ下げする戸。
(2)戸の上部を蝶番(チヨウツガイ)で取り付け,上につり上げてあける戸。

揚抗比

ようこうひ ヤウカウ― [3] 【揚抗比】
飛行機の揚力と抗力の比。揚抗比が最大になる迎え角での飛行が最も経済的。

揚拍子

あげびょうし [3] 【揚(げ)拍子】
神楽や久米歌(クメウタ)などで,やや拍子を速めて奏すること。また,その部分。舞を伴う。

揚接ぎ

あげつぎ [0] 【揚(げ)接ぎ】
接ぎ木の方法の一。台木(ダイキ)を掘り上げて接ぎ木をするもの。ナシ・リンゴ・バラなど,移植して活着しやすい作物に行う。
→居接ぎ

揚揚

ようよう ヤウヤウ [0] 【揚揚】 (ト|タル)[文]形動タリ
得意げなさま。誇らしげなさま。「意気―と引き揚げる」

揚板

あげいた [0] 【上(げ)板・揚(げ)板】
(1)床下を物入れなどに使うため,自由に取りはずせるようにした床板。上げ蓋(ブタ)。
(2)風呂場などの,コンクリートの床の上に置く板。すのこ。
(3)劇場の,舞台と花道とが合う部分の左右の板敷き。

揚棄

ようき ヤウ― [1] 【揚棄】 (名)スル
⇒止揚(シヨウ)

揚水

ようすい ヤウ― [0] 【揚水】 (名)スル
水を高い所にあげること。

揚水式発電

ようすいしきはつでん ヤウ― [7] 【揚水式発電】
深夜や週末の余剰電力を利用して,下流の調整池の水を上流の調整池に汲み揚げ,渇水期または,電力需要期にこの水を利用して発電する方式。

揚水機

ようすいき ヤウ― [3] 【揚水機】
水を高い所へあげる機械。ポンプ。

揚油

あげあぶら [3] 【揚(げ)油】
揚げ物に使う食用油。大豆油・菜種油・ごま油など。

揚浜

あげはま [0] 【揚(げ)浜】
(1)海面より高い所にあって,人力や機械力で海水を引き入れる方式の塩田。揚げ浜式塩田。
⇔入り浜
(2)「上(ア)げ石(イシ)」に同じ。

揚浸し

あげびたし [3] 【揚(げ)浸し】
材料を油で揚げ,熱いまま合わせ酢やだしに浸したもの。味がしみやすい。南蛮漬けなど。

揚煮

あげに [0] 【揚(げ)煮】
煮崩れしやすい材料などを,いったん油で揚げてから煮る調理法。

揚物

あげもの [0] 【揚(げ)物】
野菜や魚肉などを油で揚げること。また,その揚げたもの。天ぷら・からあげ・フライの類。

揚玉

あげだま [0] 【揚(げ)玉】
(1)天ぷらを揚げた際にできるかす。天かす。
(2)丸い形のさつま揚げ。揚げボール。
(3)兜(カブト)の頂上,息出し穴の周りに付ける装飾用金具。上げ玉。

揚程

ようてい ヤウ― [0] 【揚程】
(1)ポンプの,水をあげうる高さ。
(2)起重機・ホイストなどの,品物を持ち上げうる高さ。

揚窓

あげまど [0][3] 【揚(げ)窓】
戸の上端を蝶番(チヨウツガイ)などでとめ,外側に押し上げて開くようにした窓。つきあげまど。

揚縁

あげえん [0][2] 【揚(げ)縁】
商家の店先などにあって,つり上げるように作った縁。夜は立てて,戸の代わりとする。

揚繰り網

あぐりあみ [3][0] 【揚繰(り)網】
巻き網の一。長方形の網で魚群を取り囲み,網裾を繰り上げて,魚が下方へ逃げないようにして漁獲するもの。主に,イワシ・カツオなどの回遊魚に用いる。

揚繰網

あぐりあみ [3][0] 【揚繰(り)網】
巻き網の一。長方形の網で魚群を取り囲み,網裾を繰り上げて,魚が下方へ逃げないようにして漁獲するもの。主に,イワシ・カツオなどの回遊魚に用いる。

揚羽

あげは [0] 【揚羽】
アゲハチョウの略。

揚羽擬

あげはもどき [4] 【揚羽擬】
アゲハモドキガ科のガ。開張約6センチメートル。黒色で後ろばねに小さい赤斑があり,クロアゲハに似る。昼間飛び,飛び方もアゲハ類に似る。北海道から九州まで分布。

揚羽蝶

あげはのちょう [4] 【揚羽蝶】
(1)家紋の一。とまったアゲハチョウを側面から描いた形のもの。あげはちょう。
(2)アゲハチョウをかたどった緒の結び方。
揚羽蝶(1)[図]

揚羽蝶

あげはちょう [0][3] 【揚羽蝶・鳳蝶】
(1)アゲハチョウ科に属するチョウの総称。アゲハ。[季]春。
(2){(1)}の一種。開張8〜12センチメートル。はねはやや緑がかった淡黄色で,多くの黒い筋や斑点があり,後ろばねの後端には尾状突起がある。幼虫は緑色の芋虫で,俗に「ゆずぼう」といい,カラタチ・ミカン・サンショウなどの葉を食う。日本各地で普通に見られる。アゲハ。ナミアゲハ。
(3)「あげはのちょう{(1)}」に同じ。

揚羽蝶

あげは【揚羽蝶】
a swallowtail.→英和

揚舞台

あげぶたい [3] 【揚(げ)舞台】
二重舞台の上方(カミガタ)での呼称。

揚花火

あげはなび [3] 【揚(げ)花火】
「打ち上げ花火」の略。[季]秋。

揚荷

あげに [0] 【揚(げ)荷】
船から陸揚げされた荷。

揚言

ようげん ヤウ― [0] 【揚言・颺言】 (名)スル
公然と言うこと。おおっぴらに言うこと。「文学は人生に相渉るべからずと―する愚人は/文学史骨(透谷)」

揚詰め

あげづめ 【揚(げ)詰め】
遊女や芸者を連日揚げ続けにすること。「太夫の石州を―にして/浮世草子・置土産 1」

揚豆腐

あげどうふ [3] 【揚(げ)豆腐】
「油揚げ{(1)}」に同じ。

揚超

あげちょう [0] 【揚(げ)超】
〔「引き揚げ超過」の略〕
財政資金の対民間収支において,政府が民間に支払う額より民間から受け入れる額の方が多い状態。民間の通貨量を減少させ,金融逼迫(ヒツパク)の要因となる。受け超。
⇔散超(サンチヨウ)

揚足

あげあし [0] 【揚(げ)足・挙(げ)足・上(げ)足】
(1)足をあげること。また,その足。
(2)(「上げ足」と書く)取引で,相場が上がっていくこと。
⇔下げ足
(3)一方の足を折り曲げ,他方の足をその上にのせること。また,その足。「御前近くも無遠慮に,縁先に―して/浄瑠璃・丹波与作(上)」

揚足をとる

あげあし【揚足をとる】
trip <a person> up;take up <a person> on a slip of the tongue.→英和
catch <a person> tripping.

揚足取り

あげあしとり [4] 【揚(げ)足取り】
あげあしを取ること。

揚陸

ようりく ヤウ― [0] 【揚陸】 (名)スル
積み荷を船から陸にあげること。また,上陸すること。陸あげ。「貨物を―する」

揚陸艦

ようりくかん ヤウ― [0] 【揚陸艦】
軍艦の艦種の一。部隊と装備を敵地に強行揚陸させる軍艦。

揚雄

ようゆう ヤウ― 【揚雄】
〔「楊雄」とも書く〕
(前53-後18) 中国,前漢の文人・学者。字(アザナ)は子雲。宮廷詩人として作った「甘泉賦」「羽猟(ウリヨウ)賦」「長楊賦」などの美文が有名。また博学で,「易経」にならって宇宙論書「太玄経(ダイゲンキヨウ)」を,「論語」にならって思想書「揚子法言」を著した。他に方言を集成した「揚子方言」などがある。揚子。

換え

かえ カヘ [0] 【替え・換え・代え】
〔動詞「かえる(替)」の連用形から〕
(1)とりかえること。「―がきかない」
(2)かわり。予備。「―のズボン」「―がない」
(3)交換する時の割合。「一個千円―で買う」

換える

か・える カヘル [0] 【替える・換える・代える】 (動ア下一)[文]ハ下二 か・ふ
それまであった物をどけて,別の物をその位置・地位に置く。
(1)同種・同等の別のものと交替させる。《替》「商売を―・える」「水槽の水を―・える」「毎日シーツを―・える」
(2)ある物を与えて別の物を得る。《換》「宝石を金(カネ)に―・える」
(3)あるものを活用・採用せず,その役目を他のものにさせる。代用する。《代》「挙手をもって投票に―・える」
(4)飲食物のお代わりをする。「ご飯を三膳も―・えた」
〔「かわる」に対する他動詞〕
[慣用] 命に―/背(セ)に腹はかえられぬ

換ふ

か・う カフ 【替ふ・換ふ・代ふ・変ふ】 (動ハ下二)
⇒かえる(替・換・代)
⇒かえる(変)

換へ換へ

かえがえ カヘガヘ 【替へ替へ・換へ換へ】
とりかえ。交換。「どうやら台子の伝授と―にするやうで/浄瑠璃・鑓の権三(上)」

換ゆ

か・ゆ 【替ゆ・換ゆ・代ゆ・変ゆ】 (動ヤ下二)
〔ハ行下二段動詞「かふ(替・換・代・変)」のヤ行下二段化。中世後期以降の語。終止形は多く「かゆる」の形をとる〕
「かえる(替・換・代・変)」に同じ。「是は肩を―・ゆる時/狂言・昆布売」

換る

かわ・る カハル [0] 【替(わ)る・換(わ)る・代(わ)る】 (動ラ五[四])
(1)あるものの退いたあとに他のものが入る。交替する。《替》「世代が―・る」「商売が―・る」
(2)交換されて全く別のものになる。《換》「土地が金に―・る」
(3)あるものの役割を他のものがする。また,身代りになる。《代》「会長に―・って挨拶(アイサツ)する」「今宵の罪には―・り聞こえて/源氏(総角)」
〔「かえる」に対する自動詞〕
[可能] かわれる

換わる

かわ・る カハル [0] 【替(わ)る・換(わ)る・代(わ)る】 (動ラ五[四])
(1)あるものの退いたあとに他のものが入る。交替する。《替》「世代が―・る」「商売が―・る」
(2)交換されて全く別のものになる。《換》「土地が金に―・る」
(3)あるものの役割を他のものがする。また,身代りになる。《代》「会長に―・って挨拶(アイサツ)する」「今宵の罪には―・り聞こえて/源氏(総角)」
〔「かえる」に対する自動詞〕
[可能] かわれる

換位

かんい クワンヰ [1] 【換位】
〔論〕
〔conversion〕
命題の変形による直接推理の一。命題の主語と述語の位置を転換して新しい命題を導く推理。「すべての人間は動物である」から「ある動物は人間である」を導くのはその例。

換価

かんか クワン― [1][0] 【換価】 (名)スル
(1)物品の価値を金額に見積もること。ねぶみ。「―率」「―性」
(2)〔法〕 差し押さえた財産などを金銭にかえること。

換価株

かんかかぶ クワン― [3] 【換価株】
⇒貯蔵株(チヨゾウカブ)

換刑

かんけい クワン― [0] 【換刑】
ある刑罰を執行できない場合に,別の種類の刑罰に換えること。

換喩

かんゆ クワン― [0] 【換喩】
比喩法の一。言い表そうとする事物を,それと関係の深いもので表現する修辞法。「金バッジ」で国会議員を表すなどはこの例。

換喩法

かんゆほう クワン―ハフ [0] 【換喩法】
換喩による修辞法。

換地

かんち クワン― [0] 【換地】 (名)スル
土地を交換すること。また,替え地。「区画整理のために―する」

換地処分

かんちしょぶん クワン― [4] 【換地処分】
土地改良や区画整理のために土地に存する権利関係が変わった場合,従前の土地の代わりに他の土地を与えたり,金銭をもって清算する行政処分。

換歯

かんし クワン― [0] 【換歯】
脊椎動物で,歯が抜けかわる現象。哺乳類では普通,一生に一回おこる。

換毛

かんもう クワン― [0] 【換毛】 (名)スル
毛のぬけかわり。人間や一部の家畜では絶えず起こるが,野生動物では毎年一定の時期に全体の毛の更新が行われる。

換気

かんき【換気】
ventilation.〜する ventilate.→英和
‖換気扇 a ventilation fan.換気装置[口]a ventilator.

換気

かんき クワン― [0] 【換気】 (名)スル
屋内・室内の汚れた空気を,新鮮な空気と入れ替えること。

換気口

かんきこう クワン― [0][3] 【換気口】
換気のために設けられた穴。通風口。

換気回数

かんきかいすう クワン―クワイ― [4] 【換気回数】
部屋の容積に対する換気すべき空気量の割合。一時間当たりに必要な回数で示される。

換気塔

かんきとう クワン―タフ [0] 【換気塔】
建造物内の換気のため,屋上あるいは地上に設け,換気口・換気装置を備えた塔。

換気扇

かんきせん クワン― [0][3] 【換気扇】
換気・除臭などのため,モーターで数枚の羽根を回転させて吸排気を行う電気器具。

換気量

かんきりょう クワン―リヤウ [3] 【換気量】
室内の空気を清浄に保つために必要な空気量。

換物

かんぶつ クワン― [0] 【換物】 (名)スル
財産を預貯金にしないで,土地や株などに換えて保持すること。
⇔換金

換物する

かんぶつ【換物する】
convert <money> into goods.

換用

かんよう クワン― [0] 【換用】 (名)スル
かえて用いること。代用。

換算

かんさん クワン― [0] 【換算】 (名)スル
ある数値をほかの単位に換えて計算すること。「ドルを円に―する」「―表」

換算する

かんさん【換算する】
convert <yen into dollars> .→英和
ドルに〜して in dollars.‖換算表 a conversion table.換算率 the exchange rate <between> .

換置

かんち クワン― [1] 【換置】
おきかえること。置換。

換置法

かんちほう クワン―ハフ [0] 【換置法】
修辞法の一。強調したい部分をさらに程度を強めた語でおきかえる方法。「彼は日本一の,いや世界一の技術者だ」など。

換羽

かんう クワン― [1] 【換羽】
鳥の羽毛の抜けかわること。繁殖期を過ぎたあと,鳥の羽が一定の順序で抜けかわり更新する現象。羽がわり。「―期」

換言

かんげん クワン― [0] 【換言】 (名)スル
言葉をかえていうこと。いいかえること。「―すれば,こうなる」

換言すれば

かんげん【換言すれば】
in other words;that is (to say);namely.

換質

かんしつ クワン― [0] 【換質】
〔論〕
〔obversion〕
命題の変形による直接推理の一。ある命題からその主語はそのままに,述語の矛盾概念を述語として,真偽値を同じくする命題を導く推理。「人間は有機物である」から「人間は無機物ではない」を導くのはその例。

換質換位

かんしつかんい クワン―クワンヰ [5] 【換質換位】
〔論〕
〔contraposition〕
命題の変形による直接推理の一。命題のもとの述語の矛盾概念を主語とし,もとの主語を述語として新命題を導く推理。原命題を換質し,次いで換位する。「すべての硬貨は金属である」から「すべての硬貨は非金属ではない」を介して「すべての非金属は硬貨ではない」を導く類。

換金

かんきん クワン― [0] 【換金】 (名)スル
品物を現金にかえること。「―作物」「品物を―する」

換金する

かんきん【換金する】
convert <goods> into money.

換韻

かんいん クワンヰン [0] 【換韻】
漢詩を作る時,一首の詩の途中で,韻を換えること。古詩に多い。
⇔一韻到底

換頭

かんどう クワン― [0] 【換頭】
雅楽で,同一曲を二回以上繰り返して演奏するとき,二回目以降,最初の部分に換えて奏する別の楽句。

換骨奪胎

かんこつだったい クワンコツ― [1][0] 【換骨奪胎】 (名)スル
〔「冷斎夜話」による。骨を取り換え,胎児を取って使う意〕
古人の詩文の発想・形式などを踏襲しながら,独自の作品を作り上げること。他人の作品の焼き直しの意にも用いる。

換骨奪胎する

かんこつだったい【換骨奪胎する】
adapt;→英和
remodel.→英和

換[代

かえる【換[代・替]える】
(1) exchange <A for B> ;→英和
barter (物々交換);→英和
cash <a check> (現金に).→英和
(2) substitute <A for B> ;→英和
replace <A with[by]B> (代用).→英和

握らす

にぎら・す [0] 【握らす】 (動サ五[四])
(1)握るようにさせる。手に持たせる。「小銭を手に―・す」
(2)賄賂(ワイロ)の金などを渡す。「もみ消し料を―・す」

握らせる

にぎら・せる [0] 【握らせる】 (動サ下一)
「握らす」に同じ。「固く手を―・せる」

握らせる

にぎらせる【握らせる】
slip <money> into a person's hand (金を);tip <a waiter> ;→英和
bribe <a person> (わいろを).→英和

握り

にぎり [0] 【握り】
(1)握ること。
(2)手で握った長さ・太さ・量。「一―の米」「二―もある取っ手」
(3)道具などの,手で握る部分。「バットの―」
(4)「握り鮨(ズシ)」の略。「―一人前」
(5)「握り飯」の略。「お―」
(6)「掴(ツカ)み{(2)}」に同じ。
(7)ゴルフ・麻雀などのギャンブルで,金品を賭(カ)けて多人数の中で一対一の勝負をすること。

握り

にぎり【握り】
a grasp;→英和
a grip;→英和
[取っ手]a handle;→英和
a knob.→英和
一〜の a handful of <sand> .

握り太

にぎりぶと [0] 【握り太】
(1)握ると太く感ずること。また,握りの太いもの。「―の棒」
(2)弓の柄を革で巻き太くしたもの。

握り屁

にぎりべ [3] 【握り屁】
放屁して掌中に受け握ること。また,その屁。他人の鼻先へもってゆき,かがせたりする。にぎりっぺ。「韮(ニラ)蒜(ニンニク)―と口の端にかかり/滑稽本・放屁論」

握り屋

にぎりや [0] 【握り屋】
金銭を蓄え,出すのをしぶる人。しまり屋。けちんぼ。

握り拳

にぎりこぶし [4] 【握り拳】
(1)固くにぎったこぶし。げんこつ。
(2)金銭などを所持していないこと。からて。空拳。

握り拳

にぎりこぶし【握り拳】
a (clenched) fist.

握り斧

にぎりおの [4] 【握り斧】
「握斧(アクフ)」に同じ。

握り潰す

にぎりつぶ・す [5] 【握り潰す】 (動サ五[四])
(1)強く握りしめておしつぶす。「卵を―・す」
(2)提出された書類や提案などを,わざと手もとに置いたままにして,処理しないでうやむやにする。「せっかくの提案も―・されてしまった」
[可能] にぎりつぶせる

握り潰す

にぎりつぶす【握り潰す】
crush <a thing> in the hand;→英和
shelve (書類などを);→英和
pigeonhole;→英和
kill;→英和
table <a bill> .→英和

握り箸

にぎりばし [3][4] 【握り箸】
棒を握るような不器用な手つきで箸を持つこと。

握り締める

にぎりし・める [5] 【握り締める】 (動マ下一)[文]マ下二 にぎりし・む
力を入れて強く握る。しっかりと握る。「こぶしを―・める」「ハンカチを―・める」

握り締める

にぎりしめる【握り締める】
grasp;→英和
clasp;→英和
squeeze;→英和
wring.→英和

握り蓮

にぎりばす [3] 【握り蓮】
蓮の葉形の装飾的な斗(マス)。唐様(カラヨウ)の勾欄(コウラン)で手すりを支える。

握り詰める

にぎりつ・める [5] 【握り詰める】 (動マ下一)[文]マ下二 にぎりつ・む
にぎって押し固める。「―・めた手には何か持つてゐた/肖像画(四迷)」

握り金玉

にぎりぎんたま [4] 【握り金玉】
何もしないで手持ち無沙汰でいるさま。

握り鋏

にぎりばさみ [4] 【握り鋏】
指を入れるところのない U 字形の鋏。糸切り鋏。和鋏(ワバサミ)。

握り革

にぎりかわ [0][3] 【握り革】
弓・刀などの握り持つところに巻いてある革。

握り飯

にぎりめし [0][3] 【握り飯】
握り固めた飯。中に梅干し・塩鮭(シオザケ)などを入れ,海苔(ノリ)で巻いたりする。にぎり。おにぎり。

握り鮨

にぎりずし [3] 【握り鮨】
一口ほどに握った酢飯に新鮮な魚介などの種(タネ)をのせた鮨。ワサビをきかせ,醤油をつけて食べる。江戸前鮨。にぎり。

握る

にぎ・る [0] 【握る】 (動ラ五[四])
(1)手の五本の指を内側に曲げて空所がないようにする。「こぶしを―・る」「手(タ)―・りて打てどもこりず/万葉 2574」
(2)手の指を内側に曲げてその中に物を持つ。「電車のつり革を―・る」「ハンドルを―・る」
(3)(権力などを)自分のものとする。手中におさめる。掌握する。「実権を―・る」
(4)(秘密や弱点などを)知っている。「動かぬ証拠を―・っている」「弱みを―・られている」「事件解決の鍵を―・る人物」
(5)米の飯を手の中で固めて,握り鮨(ズシ)や握り飯などを作る。「トロを―・ってくれ」「すしを―・る」
[可能] にぎれる
[慣用] 財布を―・手に汗を―・手を―

握る

にぎる【握る】
grasp;→英和
hold <a thing> in one's hand;clasp.→英和

握力

あくりょく [2] 【握力】
物を握りしめる力。

握力

あくりょく【握力】
grasping power;grip.→英和
握力計 a hand dynamometer.

握力計

あくりょくけい [0] 【握力計】
握力を測る器械。金属の弾性力を利用し,握るとその強さが針で示されるようにしたもの。

握手

あくしゅ【握手】
a handshake;→英和
handshaking;a reconciliation(仲直り);a union(提携).→英和
〜する shake hands <with> ;join hands <with> .

握手

あくしゅ [1] 【握手】 (名)スル
(1)互いに手を握り合うこと。挨拶として,また親愛の気持ちや喜びを共にする表現として行う。「―を交わす」
(2)〔比喩的に〕
仲直り。和解。協力。

握握

にぎにぎ [1] 【握握】
(1)赤ん坊が手を握ったり広げたりすること。
(2)〔こぶしを握りしめることから〕
賄賂(ワイロ)などを受領すること。「役人の子は―を能く覚/柳多留(初)」
(3)〔幼児語〕
握り飯。

握斧

あくふ [1] 【握斧】
打製石器の一種。旧石器時代前期の最も標準的な石器。西洋梨形・卵形・三角形などがある。握り斧(オノ)。敲打器(コウダキ)。クー-ド-ポアン。ハンド-アックス。
握斧[図]

握飯

にぎりめし【握飯】
a rice ball.

握髪吐哺

あくはつとほ [5] 【握髪吐哺】
為政者の,賢者を求める気持ちの強いたとえ。握髪。吐哺捉髪(トホソクハツ)。
〔周公は客が来ると洗髪中でも髪を握ったままで,また食事中には口に入れた食物を吐き出してすぐに出て会ったという「韓詩外伝」「史記(魯周公世家)」の故事から〕

揣摩

しま [1] 【揣摩】 (名)スル
あれこれとおしはかって推量すること。当て推量。「―臆断する」「父の心意を斯様(カヨウ)に―する事を,不徳義とは考へなかつた/それから(漱石)」

揣摩憶測

しまおくそく [1] 【揣摩憶測・揣摩臆測】 (名)スル
根拠もなくあれこれおしはかって勝手に想像すること。当て推量。「相手の出方を―する」

揣摩臆測

しまおくそく [1] 【揣摩憶測・揣摩臆測】 (名)スル
根拠もなくあれこれおしはかって勝手に想像すること。当て推量。「相手の出方を―する」

揩鼓

かいこ [1] 【揩鼓】
⇒摺鼓(スリツヅミ)

揩鼓

すりつづみ [3] 【摺鼓・揩鼓】
雅楽の古楽器。二枚の革面を革ひもで締めた鼓。革面をすり,または打つ。鎌倉期頃までは舞楽の左方に用いられた。揩鼓(カイコ)。

揮う

ふる・う フルフ [0] 【振るう・揮う】 (動ワ五[ハ四])
〔動詞「振る」に接尾語「ふ」の付いたもの〕
□一□(他動詞)
(1)大きく振り動かす。「拳を―・う」「木刀を―・う」
(2)振り動かして中の物を出す。「財布を―・っても何も出ない」
(3)思うままに使いこなして,そのものの持つ能力を十分に表す。「大鉈(オオナタ)を―・う」「健筆を―・う」「熱弁を―・う」「台風が猛威を―・う」「暴力を―・う」
(4)すっかり出す。「よろづこの度は我が宝―・ひてむ/栄花(浅緑)」
□二□(自動詞)
(1)勢いが盛んになる。気力が充実する。「商業が大いに―・う」「成績が―・わない」
(2)奇抜である。とっぴである。《振》「―・った話だ」「理由が―・っている」
[可能] ふるえる
[慣用] 腕を―・大鉈(オオナタ)を―・怖気(オジケ)を―

揮く

ふ・く 【振く・揮く】 (動カ四)
振る。「後手(シリエデ)に―・きつつ逃げ来るを/古事記(上)」

揮毫

きごう [0] 【揮毫】 (名)スル
〔ふでを揮(フル)う意〕
文字や書画を書くこと。「扇に―し,われ之に題す/十和田湖(桂月)」

揮毫する

きごう【揮毫する】
write;→英和
draw (絵を).→英和

揮洒

きしゃ [1][2] 【揮洒・揮灑】 (名)スル
「きさい(揮灑)」に同じ。「人に頼まれて―する書幅/花間鶯(鉄腸)」

揮灑

きしゃ [1][2] 【揮洒・揮灑】 (名)スル
「きさい(揮灑)」に同じ。「人に頼まれて―する書幅/花間鶯(鉄腸)」

揮灑

きさい [0] 【揮灑】 (名)スル
思いのままに筆をふるうこと。揮洒(キシヤ)。「是れ皆画家が生平―せる所のもの/肖像画(四迷)」

揮発

きはつ [0] 【揮発】 (名)スル
(1)常温で液体が気体になること。
(2)「揮発油」の略。

揮発する

きはつ【揮発する】
volatilize.→英和
〜性の volatile.→英和
‖揮発油 volatile[essential]oil.

揮発油

きはつゆ [3][0] 【揮発油】
⇒ガソリン

揮発油税

きはつゆぜい [4] 【揮発油税】
揮発油税法(1957年制定)に基づき揮発油に課される国税。税収は道路整備財源にあてられる。

援兵

えんぺい ヱン― [0] 【援兵】
応援のための兵。援軍。「―を送る」

援助

えんじょ ヱン― [1] 【援助】 (名)スル
たすけること。助勢。すくい。「親に―を乞(コ)う」「学資を―する」「資金―」

援助

えんじょ【援助】
help;→英和
assistance;support.→英和
〜する help;→英和
assist;→英和
support.→英和

援引

えんいん ヱン― [0] 【援引】 (名)スル
証拠として引用すること。援用。「多くの事例を―しながら自説を述べる」

援用

えんよう ヱン― [0] 【援用】 (名)スル
(1)自分の説を補強するために他の文献・事例などを引き用いること。「先人の説を―する」
(2)〔法〕 自己の利益のためにある事実を提示し主張すること。時効の援用,証拠の援用,抗弁の援用など。

援蒋ルート

えんしょうルート ヱンシヤウ― [5] 【援蒋―】
日中戦争から太平洋戦争にかけて,イギリス・アメリカ・ソ連などが中国の国民政府軍を援助するために物資を輸送したルート。

援護

えんご【援護】
protection;→英和
support.→英和
〜する back (up);→英和
<give> support <to> ;cover;→英和
protect.→英和
‖援護射撃 <under> covering fire.

援護

えんご ヱン― [1] 【援護】 (名)スル
(1)困っている人を助け守ること。「被災者を―する」
(2)「えんご(掩護)」に同じ。

援軍

えんぐん【援軍】
reinforcements;a relief.→英和

援軍

えんぐん ヱン― [0] 【援軍】
(1)救援のための軍隊。「―を待つ」
(2)加勢の仲間。「―を頼む」

援農

えんのう ヱン― [0] 【援農】
農作業労働を手伝い,助けること。また特に,有機農産物の産直などで,消費者による生産状況の理解と農業の体験,労働力不足の補いなどのために,消費者が農作業を手伝うこと。

揶揄

やゆ [1] 【揶揄】 (名)スル
からかうこと。なぶること。「政治を―した戯評」

揶揄する

やゆ【揶揄する】
⇒からかう.

ゆ 【揺】
琴をひくとき,左手で弦を揺する奏法。また,その音。「―の音,ふかう澄ましたり/源氏(明石)」

揺がす

あゆが・す 【揺がす】 (動サ四)
ゆるがす。「弩(オシ)―・すな鼠取るべく/拾遺(物名)」

揺く

あよ・く 【揺く】 (動カ四)
ゆれ動く。動揺する。あゆく。「妹が心は―・くなめかも/万葉 4390」

揺く

あゆ・く 【揺く】 (動カ四)
ゆれ動く。動揺する。あよく。「葛の葉の―・ける我を夜独り寝よとや/神楽歌」

揺さぶり

ゆさぶり [0] 【揺さぶり】
ゆさぶること。相手に動揺を与えること。「―をかける」

揺さぶる

ゆさぶ・る [0] 【揺さぶる】 (動ラ五[四])
(1)ゆれ動くようにする。ゆすぶる。「木を―・る」
(2)相手を大いに動揺させる。「スキャンダルを流して―・る」
(3)野球で,投手が打者に対する投球のコースや球種を変えたりして,打者のタイミングを狂わせる。「打者を―・って三振にうちとる」
[可能] ゆさぶれる

揺さぶる

ゆさぶる【揺さぶる】
⇒揺すぶる.

揺さぶれる

ゆさぶ・れる [0] 【揺さぶれる】 (動ラ下一)
ゆれ動く。ゆすぶれる。「地震で家が大分―・れた」

揺す

ゆ・す 【揺す】 (動サ変)
琴をひくとき,左手で弦を押してゆする。「―・し給ふ御手つきいと美しければ/源氏(紅葉賀)」

揺すぶる

ゆすぶ・る [0] 【揺すぶる】 (動ラ五[四])
ゆり動かす。ゆさぶる。「木を―・って実を落とす」
[可能] ゆすぶれる

揺すぶる

ゆすぶる【揺すぶる】
shake;→英和
rock;→英和
swing;→英和
jog.→英和
揺すぶり落とす shake <fruit> off <a tree> .

揺すぶれる

ゆすぶ・れる [0] 【揺すぶれる】 (動ラ下一)
「揺さぶれる」に同じ。「その―・れてゐる穂の先に/首が落ちた話(竜之介)」

揺すり

ゆすり [0] 【揺すり】
ゆすること。ゆすぶること。

揺すり上げる

ゆすりあ・げる [5] 【揺すり上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 ゆすりあ・ぐ
揺すりながら段々上に上げる。「おぶった子を―・げる」

揺すり仮名

ゆすりがな 【揺すり仮名】
仮名の踊り字。「ゝ」「��」など。

揺すり字

ゆすりじ 【揺すり字】
「踊り字」に同じ。[俚言集覧]

揺すり満つ

ゆすりみ・つ 【揺すり満つ】 (動タ四)
ざわめきがその場に満ちる。「院の内―・ちて/源氏(若菜下)」

揺する

ゆす・る [0] 【揺する】 (動ラ五[四])
(1)物や,他の人の体をゆり動かす。ゆさぶる。「栗(クリ)の木を―・って実を落とす」「体を―・って起こす」
(2)自分の体の一部を震動させる。「彼は大きな体を―・って笑った」「膝を―・る」
(3)揺れ動く。ゆらぐ。「(琴ヲ)かきならすに,天地―・りて響く/宇津保(吹上・下)」
(4)人々が大騒ぎする。「宮の内,―・りてゆゆしう泣き満ちたり/源氏(賢木)」
[可能] ゆすれる

揺する

ゆする【揺する】
⇒揺すぶる.

揺すれる

ゆす・れる [0] 【揺すれる】 (動ラ下一)
ゆれ動く。ゆれる。「細長い影がかたまつて,時々秋風に―・れるのが眼につきます/吾輩は猫である(漱石)」

揺た揺た

ゆたゆた 【揺た揺た】 (副)
物がゆっくりゆれ動くさま。ゆさゆさ。「―と畝(ウネ)へだて来る雉子(キギス)かな/太祇句選」

揺の板

ゆるぎのいた 【揺の板】
当世具足の鎧(ヨロイ)の前腰にある草摺(クサズリ)の称。まえいた。

揺の糸

ゆるぎのいと 【揺の糸】
当世具足の衡胴(カブキドウ)と草摺(クサズリ)をつなぐ縅毛(オドシゲ)。大鎧(オオヨロイ)や腹巻などと異なり,長めになっている。

揺ぶる

ゆぶ・る 【揺ぶる】 (動ラ四)
ゆり動かす。ゆさぶる。「猿ひきの枝を―・らんことを恐れて/三十二番職人歌合」

揺らかす

ゆらか・す 【揺らかす】 (動サ四)
玉などを触れ合わせて音をたてる。「御頸珠(ミクビタマ)の玉の緒もゆらに取り―・して,天照大御神に賜ひて詔りたまひしく/古事記(上)」

揺らぎ

ゆらぎ [0][3] 【揺らぎ】
(1)ゆらぐこと。ゆれること。「心の―」
(2)ある量が,平均値は一定であるが,瞬間的にはその平均値の近くで変動している現象。または,平均値からのずれ。気体の散乱,微視的な熱運動などにみられる。揺動。

揺らぐ

ゆら・ぐ [0][2] 【揺らぐ】 (動ガ五[四])
(1)ゆれ動く。基礎がぐらつく。「地震で家が―・ぐ」
(2)安泰でなくなる。危なくなる。「業界トップの地位が―・ぐ」

揺らぐ

ゆらぐ【揺らぐ】
swing;→英和
sway;→英和
flicker (炎が);→英和
waver (信念が).→英和

揺らす

ゆら・す [0] 【揺らす】 (動サ五[四])
ゆれるようにする。ゆり動かす。「ぶらんこを大きく―・す」

揺らつく

ゆらつ・く [0] 【揺らつく】 (動カ五[四])
ゆらゆらとゆれる。ふらつく。「―・いた態度」

揺らめかす

ゆらめか・す [4] 【揺らめかす】 (動サ五[四])
ゆらめくようにする。ゆり動かす。「小さな蝶が,はた��と脆い羽を―・して/日本北アルプス縦断記(烏水)」

揺らめき

ゆらめき [0] 【揺らめき】
ゆらめくこと。「光の―」

揺らめく

ゆらめく【揺らめく】
⇒揺らぐ.

揺らめく

ゆらめ・く [3] 【揺らめく】 (動カ五[四])
ゆらゆらする。ゆらぐ。「水に―・くネオンの光」「地平に―・く陽炎(カゲロウ)」

揺らゆ

ゆら・ゆ 【揺らゆ】 (動ヤ下二)
ゆらゆらとよろめく。ひるむ。「突かれて―・ゆる間に/平治(中・古活字本)」
〔ハ行下二段動詞「ゆらふ」から転じて中世ごろから用いられた語。終止形は「ゆらゆる」の形も用いられる〕

揺らら

ゆらら 【揺らら】 (形動ナリ)
(1)物が触れ合って鳴るさま。「手に巻ける玉も―に白たへの袖振る見えつ/万葉 3243」
(2)ゆっくりとゆれ動くさま。

揺ららか

ゆららか 【揺ららか】 (形動ナリ)
ゆらゆらとゆれ動くさま。「髪の打ちたたなはりて―なるほど/枕草子(四三・能因本)」

揺られる

ゆら・れる [0] 【揺られる】 (動ラ下一)
〔動詞「ゆる」の未然形に受け身の助動詞「れる」の付いたものから〕
ゆり動かされる。「バスに―・れて町へ行く」「波に―・れる」

揺ら揺ら

ゆらゆら [1] 【揺ら揺ら】 (副)スル
(1)あまり小刻みでなく,物がゆれるさま。「風でぶらんこが―(と)ゆれる」「地震で家が―(と)する」
(2)ゆっくりと。「くつわ虫―思へ秋の野の藪のすみかは長き宿かは/好忠集」

揺り

ゆり [0] 【揺り】
(1)ゆれ動くこと。ゆらすこと。
(2)(謡曲その他の歌謡で)長くのばして,声をゆらすようにするうたい方。ゆり節。ゆり調子。

揺り上げる

ゆりあ・げる [4] 【揺り上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 ゆりあ・ぐ
ゆり動かして上げる。ゆすってあげる。「宮はシオールを―・げて鼻の半(ナカバ)まで掩ひ隠しつ/金色夜叉(紅葉)」

揺り分ける

ゆりわ・ける [4] 【揺り分ける・淘り分ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ゆりわ・く
水の中で揺すりながら選別する。

揺り動かす

ゆりうごか・す [5] 【揺り動かす】 (動サ五[四])
(1)ゆすぶって動かす。ゆらす。「木の枝を―・す」
(2)ゆさぶる。動揺させる。「世界を―・した大事件」
[可能] ゆりうごかせる

揺り動かす

ゆりうごかす【揺り動かす】
⇒揺るがす.

揺り合はす

ゆりあわ・す 【揺り合はす】 (動サ下二)
(1)二つのものを合わせてゆり動かす。「射向けの袖を真向にあてて,鐙(アブミ)をつねに―・せよ/盛衰記 35」
(2)ゆり動かしてすき間のないようにする。「鎧(ヨロイ)の射向けの袖―・せ/太平記 32」

揺り戻し

ゆりもどし [0] 【揺り戻し】
(1)「揺り返し{(2)}」に同じ。
(2)相撲で「呼び戻し」のこと。

揺り板

ゆりいた [0] 【揺り板】
玄米に混じった籾(モミ)などを選別する農具。浅い木箱の前方をひもでつり,後方の取っ手を持ってゆり動かし,籾を浮かせる。
揺り板[図]

揺り椅子

ゆりいす [0] 【揺り椅子】
脚の下に弓形の底木のある椅子。座って前後にゆり動かせる。ロッキング-チェア。

揺り椅子

ゆりいす【揺り椅子】
a rocking chair.

揺り篭

ゆりかご【揺り篭】
a cradle.→英和

揺り籠

ゆりかご [0] 【揺り籠】
幼児を入れてゆり動かす籠。揺籃(ヨウラン)。

揺り落す

ゆりおと・す [4] 【揺り落(と)す】 (動サ五[四])
ゆらして落とす。ゆさぶって落とす。「栗の実を―・す」

揺り落とす

ゆりおと・す [4] 【揺り落(と)す】 (動サ五[四])
ゆらして落とす。ゆさぶって落とす。「栗の実を―・す」

揺り落とす

ゆりおとす【揺り落とす】
shake down.

揺り起こす

ゆりおこ・す [4] 【揺り起(こ)す】 (動サ五[四])
体をゆすって目をさまさせる。「急いで―・す」

揺り起こす

ゆりおこす【揺り起こす】
shake <a person> up.

揺り起す

ゆりおこ・す [4] 【揺り起(こ)す】 (動サ五[四])
体をゆすって目をさまさせる。「急いで―・す」

揺り輪

ゆりわ [0] 【揺り輪】
(1)米と籾(モミ)を揺り分けるときに使う浅い桶(オケ)。
(2)頭に物をのせて運ぶ際,頭に敷く丸い輪。

揺り返し

ゆりかえし [0] 【揺り返し】
(1)ゆりかえすこと。反動。
(2)地震で,大きな震動のあと,それに関連して起こる小さな震動。余震。ゆりもどし。

揺り返し

ゆりかえし【揺り返し】
an aftershock (地震の);→英和
(a) reaction (反動).→英和

揺り返す

ゆりかえ・す [3] 【揺り返す】 (動サ五[四])
(1)ゆれた反動で,もう一度ゆれる。
(2)地震のあとで余震が起きる。

揺る

ゆ・る 【揺る・淘る・汰る】
■一■ (動ラ四)
(1)ゆすり動かす。ゆさぶる。《揺》「身を―・りて舞ふよしをする也/名語記」「波に―・らるる沖つ船/曾我 9」
(2)水中などで,ゆさぶりながら選別する。《淘・汰》「金くだけて灰にまじる。水に入れて―・れば失することなし/海道記」
(3)ゆれ動く。「御髪(ミグシ)は…ひまなく―・りかかりて,玉光るやうに見え給ふ/宇津保(蔵開上)」「地ガ―・ル/日葡」
〔現代語では,受け身の「ゆられる」のほか,「ゆり動かす」「ゆりかご」「ゆりもどし」など,複合語でのみ用いられる〕
■二■ (動ラ下二)
⇒ゆれる

揺る

よ・る 【揺る】 (動ラ四)
ゆれる。「地震(ナイ)が―・り来ば破れむ柴垣/日本書紀(武烈)」

揺るがす

ゆるがす【揺るがす】
shake;→英和
swing;→英和
sway.→英和

揺るがす

ゆるが・す [3][0] 【揺るがす】 (動サ五[四])
ゆり動かす。ゆする。「天地を―・す大音響」

揺るぎ

ゆるぎ [0][3] 【揺るぎ】
ゆれ動くこと。不安定なこと。「小―だにしない」
→ゆるぎない

揺るぎ歩く

ゆるぎあり・く 【揺るぎ歩く】 (動カ四)
ゆるゆると歩きまわる。「あはれ,いみじう―・きつるものを/枕草子 9」

揺るぎ無い

ゆるぎな・い [4] 【揺るぎ無い】 (形)[文]ク ゆるぎな・し
ゆらぐことがない。不動である。「政界に―・い地盤を築く」

揺るぐ

ゆるぐ【揺るぐ】
waver;→英和
shake.→英和
揺るがない firm;→英和
secure;→英和
steady.→英和

揺るぐ

ゆる・ぐ [2][0] 【揺るぐ】 (動ガ五[四])
(1)ゆれ動いて不安定になる。ぐらつく。ゆらぐ。「社長の座が―・ぐ」
(2)心が動く。気が変わる。ゆらぐ。「信念が―・ぐ」

揺る揺る

ゆるゆる 【揺る揺る】 (副)
ゆれ動くさま。ゆらゆら。「此の家―とゆるぎて,つひに柱の根ぬけぬ/発心 4」

揺れ

ゆれ【揺れ】
shaking;jolting (馬車などの);a shock;→英和
[船の]rolling (横揺れ);→英和
pitching (縦揺れ).

揺れ

ゆれ [0] 【揺れ】
(1)ゆれること。ゆれる程度。動揺。「心の―」「―が大きい」
(2)一つの言語において,ある語が同一時期に,語形・発音・アクセント・語法・表記などの面で,二つの形あるいは言い方が共存して用いられている現象。例えば,「にほん」と「にっぽん」,「フイルム」と「フィルム」,「十分」と「充分」,「様子」と「容子」などの類。

揺れる

ゆ・れる [0] 【揺れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 ゆ・る
〔近世以降の語〕
(1)ある点を中心として前後,左右,上下などに動く。「木の枝が―・れる」「船が―・れる」「ぶらんこが―・れる」
(2)(本来一定しているはずのものが)一定しない状態にある。「判断の基準が―・れる」

揺れる

ゆれる【揺れる】
shake;→英和
sway;→英和
rock;→英和
swing;→英和
tremble;→英和
quake;→英和
flicker (炎が);→英和
jolt (ぐいと);→英和
[船が]roll (横に);→英和
pitch (縦に).→英和

揺れ動く

ゆれうご・く [4] 【揺れ動く】 (動カ五[四])
(1)物がゆらゆらと動く。「葦(アシ)が風に―・く」
(2)絶えず動揺し,変化する。「―・く世界情勢」「心が―・く」

揺光

ようこう エウクワウ [0] 【揺光】
北斗七星の柄の先端にある星の名。破軍星(ハグンセイ)。

揺動

ようどう エウ― [0] 【揺動】 (名)スル
(1)ゆれ動くこと。ゆり動かすこと。動揺。「地上の影木と共に―す/自然と人生(蘆花)」
(2)「ゆらぎ{(2)}」に同じ。

揺変性

ようへんせい エウヘン― [0] 【揺変性】
静置状態では流動性をもたないゲルが,かきまぜたり,震盪(シントウ)させたりすると流動性をもつゾルになり,これを静置すると再び元に戻る現象。実用上,塗装などで重要。シキソトロピー。

揺揺

ようよう エウエウ [0] 【揺揺】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)心が動揺しておちつかないさま。「心―として酔ひ易く/佳人之奇遇(散士)」
(2)ゆらめき動くさま。「夜帆往来して島陰より出るものは微火―たり/伊沢蘭軒(鴎外)」

揺曳

ようえい エウ― [0] 【揺曳】 (名)スル
(1)ゆらゆらとたなびくこと。「水平線に―する船の煙」
(2)音などがあとあとまで尾を引いて残ること。「楽音の―は/うづまき(敏)」

揺籃

ようらん【揺籃】
a cradle.→英和
〜期に in the cradle (years);in the infancy.→英和
‖揺籃地 the cradle;the birthplace.

揺籃

ようらん エウ― [0] 【揺籃】
(1)ゆりかご。
(2)物事が発展する初め。また,物事の発展をはぐくんだ時期や場所。「黄河文明―の地」

揺籃時代

ようらんじだい エウ― [5] 【揺籃時代】
「揺籃期(ヨウランキ)」に同じ。

揺籃期

ようらんき エウ― [3] 【揺籃期】
(1)幼少期。幼児期。
(2)物事の発達の初めの時期。

揺籃歌

ようらんか エウ― [3] 【揺籃歌】
子守歌。

揺落

ようらく エウ― [0] 【揺落】 (名)スル
ゆれ動いておちること。「一夜尽(コトゴト)く―せり/ふらんす物語(荷風)」

揺蕩

ようとう エウタウ [0] 【揺蕩】 (名)スル
ゆれ動くこと。ゆり動かすこと。動揺。「羅馬倹朴豪爽の風強大に乗じ―偸薄となり/明六雑誌 25」

揺蕩い

たゆたい タユタヒ [3] 【揺蕩い】
たゆたうこと。「波の―」「心の―」「大船の泊つるとまりの―に/万葉 122」

揺蕩う

たゆた・う タユタフ [3] 【揺蕩う】 (動ワ五[ハ四])
(1)物がゆらゆら動いて定まらない。ただよう。「波間に―・う小舟」
(2)心が動揺する。ためらう。「父はあまりの事に,しばし―・ひしが/うたかたの記(鴎外)」「今は逢はじと―・ひぬらし/万葉 542」
〔終止形・連体形は「たゆとう」とも発音される〕

揺蕩う

たゆと・う タユタフ [3] 【揺蕩う】 (動ワ五[ハ四])
⇒たゆたう

揺藻

ゆれも [0] 【揺藻】
藍藻類ユレモ目の淡水藻。池・田・排水溝の底などに生じ,約一〇〇種が知られる。細菌に似て細胞内の分化の度が低く,分裂により繁殖する。糸状で先端が左右にゆれ動くところからこの名がある。アイミドロ。

揺蚊

ゆすりか [3] 【揺蚊】
双翅目ユスリカ科の昆虫の総称。世界各地に二〇〇〇種以上が知られる。体長5ミリメートル前後の種が多い。カによく似るが口吻(コウフン)が発達せず,吸血しない。夕方群れをなして飛び,蚊柱をつくる。幼虫はアカムシ・アカボウフラと呼ばれ,観賞魚や釣りの餌(エサ)にする。アカムシユスリカ・セスジユスリカなど。
揺蚊[図]

揺髪

ゆがみ 【揺髪】
〔「ゆりがみ」の転〕
馬のたてがみの,肩の付け根部分の長い髪。「手綱を馬の―に捨て/平家 9」

ぞん 【損】
主に動詞の連用形の下に付いて,その動作をしても,結果として不利益になってしまった意を表す。「骨折り―」「食われ―になることはしれたこと/浮世草子・胸算用 3」

そん [1] 【損】 (名・形動)[文]ナリ
利益を失うこと。益のないこと。不利であること。また,そのさま。
⇔得
⇔益
「千円の―をする」「口べたで―をしている」「―な役回り」
→ぞん(損)

そん【損】
(a) loss;→英和
disadvantage (不利);→英和
damage (損害).→英和
〜な disadvantageous;unfavorable;→英和
losing;unprofitable.〜する lose;→英和
suffer a loss.〜な買物 a bad bargain.〜になる do not pay.〜をかける inflict a loss <upon> .

損して得(トク)とれ

損して得(トク)とれ
一時は損をしても,その損によって将来大きな利益を得る方がよい。

損じる

そんじる【損じる】
[いためる]damage;→英和
injure;→英和
hurt;→英和
spoil;→英和
[いたむ]be damaged;be injured;wear (out);→英和
become worn out;get out of order (狂う).

損じる

そん・じる [3][0] 【損じる】 (動ザ上一)
〔サ変動詞「損ずる」の上一段化〕
「損ずる」に同じ。「御機嫌を―・じる」

損する

そん・する [1] 【損する】 (動サ変)[文]サ変 そん・す
取引・仕事などをした結果,得るものよりも失うものの方が多くなる。
⇔得する
「相場で―・した」「遠回りして―・した」

損ずる

そん・ずる [3] 【損ずる】 (動サ変)[文]サ変 そん・ず
(1)こわす。いためる。また,こわれる。いたむ。「器具を―・ずる」「イヲ(魚)ガ―・ジタ/日葡」
(2)減らす。少なくする。なくする。「利益を―・ずる」
(3)悪くする。そこなう。「機嫌を―・ずる」「僕が是くらゐの事で気色(キシヨク)を―・ずると思ひ給ふか/鉄仮面(涙香)」
(4)けがす。きずつける。「名声を―・ずる行為」
(5)動詞の連用形に付いて,…することを失敗する,…しそこなうの意を表す。「書き―・ずる」

損ない

そこない ソコナヒ [0] 【損ない】
〔動詞「損なう」の連用形から。「ぞこない」とも〕
動詞の連用形の下に付いて,しそこなうことの意を表す。「死に―」「やり―」

損なう

そくな・う ソクナフ [3] 【損なう】 (動ワ五[ハ四])
「そこなう(損)」の転。「借り―・つたので,すぐ返した/三四郎(漱石)」

損なう

そこな・う ソコナフ [3] 【損なう・害う】 (動ワ五[ハ四])
(1)物をこわす。傷つける。「秘蔵の名器を―・う」
(2)悪い状態にする。害する。「機嫌を―・う」「健康を―・う」「友好関係を―・う」
(3)(動詞の連用形に付いて)
 (ア)…するのに失敗する。「ボールをとり―・う」「書き―・う」
 (イ)もう少しで…しそうになる。「死に―・うところだった」「おぼれ―・う」
(4)人を殺傷する。「盗人多くて人を―・ふなり/宇津保(俊蔭)」

損なう

そこなう【損なう】
hurt <one's feelings> ;→英和
harm;→英和
injure;→英和
damage;→英和
spoil <beauty> .→英和
…し〜 fail <to do> ;→英和
miss <doing> ;→英和
come near <being killed> .

損ぬ

そこ・ぬ 【損ぬ】 (動ナ下二)
⇒そこねる

損ねる

そこ・ねる [3] 【損ねる】 (動ナ下一)[文]ナ下二 そこ・ぬ
(1)健康状態を悪くする。そこなう。「健康を―・ねる」
(2)人の気持ち・気分を傷つける。そこなう。「御機嫌を―・ねる」
(3)こわれる。損傷する。「こけらぶきの屋根も―・ねぬうちに/浮世草子・胸算用 3」
(4)(動詞の連用形に付いて)
 (ア)…するのに失敗する。そこなう。「字を書き―・ねる」
 (イ)…する機会を失う。そこなう。「住所を聞き―・ねた」

損ねる

そこねる【損ねる】
⇒損なう.

損亡

そんもう [0] 【損亡】 (名)スル
損害をこうむること。損害を与えること。損失。被害。そんぼう。「まだ下(サガ)るとふんだから―承知で売つてしまふ了簡だから/安愚楽鍋(魯文)」「小生をして莫大の金銀を―せしめ/露団々(露伴)」
〔「損毛」とも書く〕

損亡

そんぼう [0] 【損亡】 (名)スル
「そんもう(損亡)」に同じ。「足下の辞職は国家の為に―なるべし/新聞雑誌 10」

損保

そんぽ [1] 【損保】
「損害保険」の略。

損傷

そんしょう【損傷】
damage;→英和
injury.→英和
〜を与える(被る) (be) injure(d);→英和
(be) damage(d);inflict (suffer) a loss.→英和

損傷

そんしょう [0] 【損傷】 (名)スル
そこない傷つけること。「機体に―を受ける」「二十余人死し数十人―したり/新聞雑誌 9」

損切り

そんぎり [0] 【損切り】
相場で損を覚悟で見切り売りすること。
→難平(ナンピン)

損友

そんゆう [0] 【損友】
〔論語(季氏)〕
交際して損になる友人。損者。
⇔益友

損壊

そんかい [0] 【損壊】 (名)スル
こわれること。こわすこと。「地震のため家屋が―する」

損壊する

そんかい【損壊する】
be damaged and destroyed.

損失

そんしつ [0] 【損失】
(1)そこない失うこと。特に,財産や利益を失うこと。
⇔利益
「―をこうむる」「頭脳流出は国家的―である」「帳簿上の―」
(2)装置やシステム内で,有効な仕事を行わずに消費されるエネルギー。損。ロス。「熱―」

損失を与える

そんしつ【損失を与える(被る)】
inflict (suffer) a loss.→英和
⇒損.

損失補償

そんしつほしょう [5] 【損失補償】
土地収用など国や公共団体が適法な公権力の行使により,特定の者に特別の犠牲を強いた場合,その損失を補償すること。

損失補填

そんしつほてん [5] 【損失補填】
株式・債券など有価証券の売買で生じた投資家の損失を,証券会社が事後に補填すること。1992年(平成4)証券取引法の改正により,その禁止が明文化された。

損害

そんがい【損害】
damage;→英和
(an) injury;→英和
(a) loss;→英和
casualties (死傷).〜を与える cause damage[do harm] <to> ;inflict a loss <upon> .〜を被る suffer damage[a loss].‖損害額 the amount of damage.損害賠償 compensation for damages.損害賠償を要求する claim damages <against a person> .損害保険 non-life insurance.

損害

そんがい [0] 【損害】 (名)スル
(1)事故や災害により受ける金銭・物質上の不利益。広義では人間の死傷をも含む。「―をこうむる」
(2)物をそこなうこと。「大雷風雨引続き…麻野菜物等を―せる由/新聞雑誌 44」

損害保険

そんがいほけん [5] 【損害保険】
偶然の事故により生ずる損害を填補(テンポ)するための保険。火災保険・海上保険・運送保険などの類。損保。

損害担保契約

そんがいたんぽけいやく [8] 【損害担保契約】
ある者が一定の事項からこうむるかもしれない損害に対して他の者が填補(テンポ)することを約する契約。

損害賠償

そんがいばいしょう [5] 【損害賠償】 (名)スル
他人に損害を与えた者がそれを填補すること。

損得

そんとく [1] 【損得】
損失と利益。損ともうけ。「―抜きの奉仕」

損得

そんとく【損得】
⇒損益.〜ずくで for mere gain.〜を離れて apart from interest.

損得尽く

そんとくずく 【損得尽く】
損得を十分計算した上で行動すること。

損戸

そんこ 【損戸】
律令制で,災害をうけた田の耕作者。その損害の程度に応じて租庸調を減免された。
→損田

損所

そんしょ [3] 【損所】
破損・欠損した箇所。

損料

そんりょう【損料(で借りる)】
hire.→英和
〜で貸す hire out.

損料

そんりょう [1][3] 【損料】
衣服・道具などを借りたとき,使用料として支払う金銭。

損料屋

そんりょうや [0] 【損料屋】
料金をとって衣服・夜具・器具などを貸す商売。また,その商売の人。

損料物

そんりょうもの [0] 【損料物】
料金を支払って借りる衣服や器物などの品物。「―の中には無けれど/二人女房(紅葉)」

損料貸し

そんりょうがし [0] 【損料貸し】 (名)スル
損料をとって衣服・夜具・器具などを貸すこと。賃貸し。

損気

そんき [1] 【損気】
損失をまねく気性。「短気は損気」の形で用いる。「昔より短気は―といふは,爰ぞかし/咄本・露が咄」

損減

そんげん [0] 【損減】 (名)スル
へること。へらすこと。減損。「功用は,これが為に―せられざりき/西国立志編(正直)」

損田

そんでん 【損田】
律令制で,天災・虫害などのため収穫の減った田。不熟田。
→損戸

損田使

そんでんし 【損田使】
損田調査のために遣わされた使者。

損益

そんえき【損益】
profit and loss.損益計算書 a statement of profit and loss.

損益

そんえき [1] 【損益】
(1)損害と利益。費用と収益。
(2)利を失うことと,得ること。「文学の上より見れば其早世のために―する所無きが如し/病牀譫語(子規)」

損益分岐点

そんえきぶんきてん [7] 【損益分岐点】
売上高と総費用が等しくなる点。すべての費用を回収するために必要な売上高もしくは生産量をさす。売上高がこの点を超えると利益が生まれる。

損益勘定

そんえきかんじょう [5] 【損益勘定】
一営業期間の損益をみるために,決算期末に元帳に設けられる集合勘定。

損益計算書

そんえきけいさんしょ [1][0][0][9] 【損益計算書】
財務諸表の一。決算に際し,一営業期間における企業の経営成績を明らかにするために費用と収益とを対照して一表に表示した計算書。
→損益計算書[表]

損紙

そんし [1] 【損紙】
破(ヤ)れ紙。やれ。

損者

そんしゃ [1] 【損者】
交際して自分の損になる人。損友。
⇔益者

損者三友

そんしゃさんゆう [1] 【損者三友】
〔論語(季氏)〕
友となって損をする三種の人,すなわち便辟(ベンペキ)(体裁だけ)・善柔(へつらう)・便佞(ベンネイ)(口先だけ)である人。
⇔益者三友

損耗

そんもう [0] 【損耗】 (名)スル
〔「そんこう(損耗)」の慣用読み〕
物がそこなわれて減ること。へらすこと。「両人が―の半きんをつくのひくれしゆえ/西洋道中膝栗毛(魯文)」

損耗

そんこう [0] 【損耗】 (名)スル
⇒そんもう(損耗)

損色

そんじき 【損色】
⇒そしき(損色)

損色

そしき 【損色・麁色】
建物の修理についての見積もり。そんじき。「番匠―を出せり/太平記 36」

損軒

そんけん 【損軒】
貝原益軒の別号。

損金

そんきん【損金】
a (pecuniary) loss.

損金

そんきん [0][1] 【損金】
(1)損をして失った金銭。
(2)税法上,法人資産を減少させた経費・費用・損失のこと。
⇔益金

損金袋

そんきんぶくろ [5] 【損金袋】
宴席などで祝儀を入れて与える紙袋。散財袋。祝儀袋。

損銀

そんぎん [0] 【損銀】
損をして失った金銭。損金。

搏動

はくどう [0] 【拍動・搏動】 (名)スル
(1)心臓が律動的に収縮運動をすること。
(2)生き生きと脈打つこと。「全羅馬(ローマ)の生活の脈は今此辻に―するかと/即興詩人(鴎外)」

搏噬

はくぜい [0] 【搏噬】 (名)スル
つかみ捕らえて食らうこと。「群居して―するを以て常とせば/天賦人権論(辰猪)」

搏戦

はくせん [0] 【搏戦】 (名)スル
素手でうちあい戦うこと。くみうち。格闘。

搏撃

はくげき [0] 【搏撃】 (名)スル
(1)手でうつこと。殴ること。「王―して身完膚なく/佳人之奇遇(散士)」
(2)攻めること。うち負かすこと。

搏闘

はくとう [0] 【搏闘】 (名)スル
互いになぐり合い戦うこと。組み打ちすること。格闘。

搏風

はふ [0] 【破風・搏風】
屋根の切妻にある合掌形の装飾板。また,それに囲まれた三角形の所。屋根の形式,破風の位置や形によって切妻破風・反り破風・唐破風・千鳥破風などの種類がある。破風板。

搗き

つき [0][2] 【搗き】
〔「突き」と同源〕
米などをつくこと。また,そのついた程度。「米―」「―が足りない」

搗き交ぜ

つきまぜ [0] 【搗き交ぜ】
つきまぜること。「うそとまことを―にする」

搗き交ぜる

つきま・ぜる [4][0] 【搗き交ぜる】 (動ザ下一)[文]ザ下二 つきま・ず
(1)杵(キネ)などでついてまぜあわせる。「穀類を―・ぜる」
(2)異質なものをいっしょにしてまぜる。「尊敬と軽侮とを―・ぜた其人に対する何時(イツ)もの感じが/明暗(漱石)」

搗き屋

つきや [2] 【搗き屋・舂き屋】
(1)米などの穀物をついて精白することを職業とする家。また,その人。
(2)穀物を精製する小屋。

搗き杵

つきぎね [3][2] 【搗き杵】
米などを搗く杵。かちぎね。

搗き減り

つきべり [0] 【搗き減り・舂き減り】 (名)スル
米などをついたために量が減ること。

搗き砕く

つきくだ・く [4] 【搗き砕く】 (動カ五[四])
(穀物などを)ついて細かくする。

搗き砕く

つきくだく【搗き砕く】
pound;→英和
smash.→英和

搗き立て

つきたて [0] 【搗き立て】
搗いたばかりであること。「―の餅」

搗き米

つきごめ [2] 【搗き米】
ついて精白した米。精米。白米。

搗き米屋

つきごめや [0] 【搗き米屋】
米を精白して売る家。米搗き屋。

搗き臼

つきうす [3] 【搗き臼】
中がくぼんでいて,そこに穀物などを入れ,杵(キネ)でつく臼。

搗き餅

つきもち [2] 【搗き餅】
餅をつくこと。また,その餅。

搗く

つく【搗く】
pound;→英和
hull (脱穀);→英和
[精米]refine;→英和
polish.→英和

搗く

つ・く [1][2] 【搗く・舂く】 (動カ五[四])
〔「突く」と同源〕
杵(キネ)など棒状のもので穀物・木の実などを強く打って,くだいたり,押しつぶしたり,殻を除いたりする。「米を―・く」「餅(モチ)を―・く」「あたね―・き染木が汁に/古事記(上)」
[可能] つける

搗ち上げ

かちあげ [0] 【搗ち上げ】
相撲で,立ち合いの時,肘(ヒジ)を曲げて腕や肩で相手の上半身を突き上げること。

搗ち上げる

かちあ・げる [4] 【搗ち上げる】 (動ガ下一)
搗ち上げをする。

搗ち合う

かちあ・う [0][3] 【搗ち合う】 (動ワ五[ハ四])
〔臼(ウス)でつく時に杵(キネ)がぶつかり合うの意から〕
(1)物と物とがぶつかり合う。「勢ひ両面の背は―・はねばならぬ/多情多恨(紅葉)」
(2)物事が偶然同じ時・所に重なる。「表に出ると,父の帰りと―・った」「日曜と祝日が―・う」

搗ち杵

かちぎね [2] 【搗ち杵】
「手杵(テギネ)」に同じ。

搗ち栗

かちぐり [2] 【搗ち栗・勝ち栗】
干した栗を臼(ウス)でついて,殻と渋皮を取り除いたもの。「搗(カ)ち」を「勝ち」にかけて出陣や勝利の祝い,正月の祝儀などに用いた。押し栗。

搗ち落とす

かちおと・す 【搗ち落とす】 (動サ四)
(1)たたき落とす。「(ヒイラギヲ)―・いてのけう/狂言・節分(虎寛本)」
(2)じゃまをして成功させない。「だまれ��,人の願ひを―・し/浄瑠璃・浦島年代記」

搗つ

か・つ 【搗つ】 (動タ四)
(1)臼(ウス)でつく。「米―・つ男ら/読本・雨月(蛇性の婬)」
(2)棒などで打ちたたく。「木ノ実ヲ―・チ落トス/日葡」

搗布

かじめ カヂ― [0] 【搗布】
褐藻類コンブ目の海藻。中部太平洋岸の深さ5〜30メートルの岩上に生える。茎は長さ2メートルに達し,ほぼ同長の葉をつける。葉片は革質で,羽状複葉状。ヨード・アルギン酸の原料。ノロカジメ。[季]春。
搗布[図]

搗精

とうせい タウ― [0] 【搗精】
玄米を搗(ツ)いて白くすること。

搢紳

しんしん [0] 【搢紳・縉紳】
〔笏(シヤク)を紳(オオオビ)に搢(ハサ)む者の意〕
官位・身分の高い人。

搦み

がらみ 【絡み・搦み】 (接尾)
(1)名詞に付いて,それを含めて,そのものといっしょにの意を表す。ぐるみ。「風袋―の重さ」
(2)年齢・値段などを示す数詞に付いて,大体そのくらい,その前後であることを表す。「四十―の男」「千円―の相場」
(3)名詞に付いて,それと密接な関係があることを表す。「選挙―」「決算―」

搦み

からみ [3] 【絡み・搦み】
(1)からむこと。巻きつくこと。
(2)歌舞伎で,主役を引き立てるために出す端役(ハヤク)。また,そういう演出法。
→がらみ

搦み織

からみおり [0] 【搦み織(り)】
地の経(タテ)糸と左右によじれる経糸が,一本の緯(ヨコ)糸と絡み合う組織。紗(シヤ)・絽(ロ)・羅(ラ)など。もじり織り。

搦み織り

からみおり [0] 【搦み織(り)】
地の経(タテ)糸と左右によじれる経糸が,一本の緯(ヨコ)糸と絡み合う組織。紗(シヤ)・絽(ロ)・羅(ラ)など。もじり織り。

搦む

から・む [2] 【絡む・搦む】
■一■ (動マ五[四])
(1)細い物が他の物の周りに巻きつく。また巻きついて,動きなどを妨げる。「つたが―・む」「脚に釣糸が―・んで飛べない鳥」
(2)まといつく。つきまとう。「袖に―・む」「さすがにたはしきに,―・みまはさせておきたらむ/落窪 1」
(3)関係をもつ。
 (ア)別のことが関連して,事態を複雑にする。「金銭問題が―・む」
 (イ)ある事に関連する。「入試に―・むうわさ」
(4)いやがらせを言う。言いがかりをつける。「乙に―・む」
(5)「からめる」に同じ。「袴の括(クク)り高く―・み上げて/著聞 10」
■二■ (動マ下二)
⇒からめる

搦める

から・める [3][0] 【絡める・搦める】 (動マ下一)[文]マ下二 から・む
(1)細長いものを他のもののまわりに巻きつける。「腕を―・める」
(2)粘り気のあるものをまわりにつける。「芋に水飴(ミズアメ)を―・める」
(3)ある事に他の事を関連させる。「予算審議に―・めて外交案件の審議を進める」
(4)縛る。捕縛(ホバク)する。《搦》「国の守(カミ)に―・められにけり/伊勢 12」

搦める

からめる【搦める】
bind.→英和

搦め手

からめて [0] 【搦め手】
(1)城の裏門。敵の背後。また,そこを攻める軍勢。
⇔大手(オオテ)
(2)相手の弱点。また,相手があまり注意していないところ。「―から論破する」
(3)からめとる人。捕り手。「―向かひ候ふ事/著聞 12」

搦め手門

からめてもん [4] 【搦め手門】
城郭の背面にある門。
⇔大手門(オオテモン)

搦め捕る

からめとる【搦め捕る】
arrest;→英和
capture.→英和

搦め捕る

からめと・る [4] 【搦め捕る】 (動ラ五[四])
捕らえて縛りあげる。縄などをかけて動きを封じて,とらえる。
[可能] からめとれる

搦手

からめて【搦手】
the postern;→英和
the back gate.〜から攻める attack <a castle> in the rear;→英和
approach by the back door.

搨文

とうぶん タフ― [0] 【搨文】
石摺(ズ)りの文字。

搨本

とうほん タフ― [0] 【搨本】
石摺(ズ)りの本。石碑などの文字の拓本をまとめた本。石摺り。

搩手

ちゃくしゅ [1] 【�手・搩手】
〔仏〕 長さの単位で,親指と中指を広げた間隔をいう。仏像の高さなどを測る。

搬入

はんにゅう [0] 【搬入】 (名)スル
運び入れること。持ち込むこと。
⇔搬出
「展覧会場に絵画を―する」

搬入する

はんにゅう【搬入する】
carry into;bring in.

搬出

はんしゅつ [0] 【搬出】 (名)スル
運び出すこと。持ち出すこと。
⇔搬入
「展覧会場から作品を―する」

搬出する

はんしゅつ【搬出する】
take[carry]out.

搬送

はんそう [0] 【搬送】 (名)スル
(1)(荷物などを遠くまで)はこび送ること。運搬。「コンテナを―する」
(2)音声・画像などの信号を,変調という手段により,高周波にのせて送ること。

搬送波

はんそうは [3] 【搬送波】
低周波の信号をのせて伝送するための電磁波・高周波電流や光。キャリア。

搬運

はんうん [0] 【搬運】
物を運ぶこと。運搬。「此節土砂―は皆塾童なり/吉田松陰書簡」

搭ずる

とう・ずる タフ― [0][3] 【搭ずる】 (動サ変)[文]サ変 たふ・ず
船や飛行機などに乗り込む。搭乗する。「本船に―・ずれば…火輪忽ち波を蹴て/世路日記(香水)」

搭乗

とうじょう タフ― [0] 【搭乗】 (名)スル
飛行機・船などに乗り込むこと。「飛行機に―する」「―員」

搭乗する

とうじょう【搭乗する】
get on <a plane> .搭乗員 (a member of) the crew.→英和
搭乗券 a boarding card[pass] 搭乗手続き check-in.

搭載

とうさい タフ― [0] 【搭載】 (名)スル
船・車・飛行機などに物を積むこと。武器などを装備すること。「無線機を―する」

搭載する

とうさい【搭載する】
load;→英和
embark;→英和
carry;→英和
take <in,on> .→英和
搭載量 loading[carrying]capacity.

搯巻き

くるまき 【搯巻き】
〔「ぐるまき」とも〕
重いものを動かすのに用いる滑車。轆轤(ロクロ)。「―の縄に信濃皮むき千束入るべし/太平記 36」

携える

たずさ・える タヅサヘル [4][3] 【携える】 (動ア下一)[文]ハ下二 たづさ・ふ
(1)手に持つ。身につけて持つ。「一瓢(イツピヨウ)を―・える」「信書を―・えて行く」
(2)手を取る。手を取って連れて行く。「妻子を―・えて赴任する」「やつかれが手を―・へて再会の期を契り/炭俵(序)」
(3)(「手をたずさえる」の形で)一緒に行動する。「手を―・えて出発する」

携える

たずさえる【携える】
have;→英和
carry;→英和
take;→英和
bring[take] <a person with one> (同伴).→英和

携ふ

たずさ・う タヅサフ 【携ふ】
■一■ (動ハ四)
(1)手を取り合う。連れ立って行く。「人も無き国もあらぬか我妹子(ワギモコ)と―・ひ行きてたぐひて居らむ/万葉 728」
(2)かかわる。関係する。たずさわる。「東国武士は夫までも弓箭に―・ひて候へば/愚管 5」
■二■ (動ハ下二)
⇒たずさえる

携わる

たずさわ・る タヅサハル [4] 【携わる】 (動ラ五[四])
(1)ある事柄に関係する。従事する。かかわる。「教育に―・る」
(2)連れ立つ。「思ふどち馬うち群れて―・り/万葉 3993」
(3)手と手をとりあう。「よち子らと手―・りて遊びけむ/万葉 804」

携わる

たずさわる【携わる】
participate[take part]in;be concerned in[with].

携帯

けいたい [0] 【携帯】 (名)スル
身につけたり,手に持ったりして持ち運ぶこと。「―品」「雨具を―する」

携帯する

けいたい【携帯する】
carry;→英和
bring[take,have] <a thing> with one.〜用の portable;→英和
handy.→英和
‖携帯燃料 pocket fuel; <米> canned[ <英> tinned]fuel.携帯品 <米> hand baggage[ <英> luggage].携帯品預所 <米> a checkroom; <英> a cloakroom.携帯ラジオ a portable radio.

携帯口糧

けいたいこうりょう [5] 【携帯口糧】
旧陸軍で,前線・行軍の兵隊が携帯した食糧。

携帯手荷物

けいたいてにもつ [6] 【携帯手荷物】
旅客運送契約において,旅客が運送人に引き渡さずに自ら機内・車内などに持ち込む手荷物。

携帯電話

けいたいでんわ [5] 【携帯電話】
無線を用いた,小型で持ち運びができる電話。
→移動体通信

携持

けいじ [1] 【携持】 (名)スル
身につけて持つこと。たずさえること。「時計を―する者/新聞雑誌 24」

携琴

けいきん [0] 【携琴】
明清楽用の擦奏弦楽器。胴は太い竹筒に蛇皮を張り,唐木の棹(サオ)を貫通させ,四弦を張る。

携行

けいこう [0] 【携行】 (名)スル
持って行くこと。身につけて行くこと。「食糧を―する」「―に便利」

携行する

けいこう【携行する】
carry[take] <a thing> with one.

搾め木

しめぎ [0][2] 【搾め木・締(め)木】
菜種や大豆などをしめつけて油をしぼりとるのに使う木製の道具。責め木。「―にかけられるような思い」

搾め滓

しめかす [3][0] 【搾め滓】
大豆や魚などから油をしぼったあとのかす。飼料や肥料にする。

搾り

しぼり [3] 【絞り・搾り】
(1)しぼること。
(2)「絞り染め」の略。
(3)花びらなどで,絞り染めのように斑(マダラ)の模様になっているもの。
(4)光学系で,光線束の方向範囲を限定するために入れる孔(アナ)のあいた板。写真レンズ系の絞りは孔の大きさを変えることができる。動物の目の虹彩も,絞りのはたらきをする。

搾り上げる

しぼりあ・げる [5] 【絞り上げる・搾り上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 しぼりあ・ぐ
(1)すっかりしぼり終わる。「洗濯物を―・げる」
(2)非を認めたり白状したりするまで,徹底的に追及する。「白状するまで―・げてやる」
(3)(金品を)ほとんど残っていない者からさらに出させる。「貧しい者から―・げた税」
(4)無理をして精一杯の声を出す。「声を―・げる」

搾り出す

しぼりだ・す [4] 【絞り出す・搾り出す】 (動サ五[四])
(1)圧搾して,中身の液体などを出す。「ゴマから油を―・す」
(2)無理をして出す。「のどの奥から―・したような声」「ない知恵を―・す」
[可能] しぼりだせる

搾り取る

しぼりと・る [4] 【絞り取る・搾り取る】 (動ラ五[四])
(1)水分を含んでいるものを強くねじったり押したりして水分を取る。
(2)(金などを)無理やり取る。絞り上げる。「なけなしの金を―・る」
[可能] しぼりとれる

搾り汁

しぼりじる [4] 【搾り汁】
搾って取った汁。「ショウガの―」

搾り滓

しぼりかす [4] 【絞り滓・搾り滓】
必要な液体を搾り取った残りの滓。

搾る

しぼ・る [2] 【絞る・搾る】 (動ラ五[四])
(1)締め付けるなどして,中に含まれている水分を出す。
 (ア)濡れた布などをねじり締めて,水分を出す。《絞》「雑巾を―・る」
 (イ)強く押したり,押し潰したりして,液を出させる。《搾》「椿の実から油を―・る」「牛の乳を―・る」
 (ウ)(「袖をしぼる」「袂(タモト)をしぼる」などの形で)涙をたくさん流す。《絞》「悲恋物にハンカチを―・る」「タモト,マタワ,ソデヲ―・ル/日葡」
〔本来は「袖をしほる」で袖を濡らす意〕

 (エ)泣く。また,泣かせる。《搾》「女学生の紅涙を―・る」
(2)普通ならば出ないものを無理に出す。
 (ア)無理に取り立てる。搾取する。《搾》「税を―・る」
 (イ)声などを無理にだす。《絞》「声をふり―・る」「せみの声―・りいだして誦みゐたれど/枕草子 25」
 (ウ)知識・能力のありったけを出す。《絞》「みんなで知恵を―・る」「脳みそを―・る」
(3)〔「油をしぼる」の略〕
厳しく追及する。《搾》「スピード違反で警官に―・られた」
(4)厳しく鍛える。《搾》「合宿で―・られる」
(5)範囲や数量を小さくする。《絞》
 (ア)断面積を狭くする。せばめる。「ウエストを―・る」「蛇口を―・る」「袋の口を―・る」
 (イ)対象を狭くする。「的を―・る」「候補者を―・る」「論点を―・る」
 (ウ)出力を小さくする。「音を―・る」
 (エ)カメラのレンズのしぼりを狭くする。
(6)絞り染めをする。
(7)相撲で,相手の差し手を上手で強くはさみつける。
(8)弓の弦を引いて,弓をたわめる。「この矢をつがひ,―・り返して/曾我 1」
[可能] しぼれる

搾乳

さくにゅう [0] 【搾乳】 (名)スル
乳をしぼること。

搾乳する

さくにゅう【搾乳する】
milk.→英和
‖搾乳器 a milking machine.搾乳場 a dairy.

搾乳機

さくにゅうき [3] 【搾乳機】
減圧による吸引力を利用して牛などから乳をしぼる機械。ミルカー。

搾取

さくしゅ【搾取】
<intermediary> exploitation.〜する squeeze;→英和
exploit.→英和

搾取

さくしゅ [1] 【搾取】 (名)スル
(1)階級社会において,生産手段の所有者が生産手段をもたない直接生産者から,その労働の成果を無償で取得すること。資本主義社会では,資本家が労働者から剰余価値を取得する形で表れる。マルクス経済学の基本概念の一。
→剰余価値
(2)動物の乳や草木の汁などをしぼりとること。

搾汁

さくじゅう [0] 【搾汁】 (名)スル
(果実などの)汁をしぼること。また,そのしぼった汁。「―機」

搾油

さくゆ [0] 【搾油】 (名)スル
植物の種子・果実などから油をしぼりとること。

搾菜

ザーサイ [0] 【搾菜】
〔中国語。「ザーツァイ」とも〕
中国,四川省特産の漬物。搾菜というカラシナの変種の根茎を香辛料・塩などで長期間漬け込んだもの。

摂する

せっ・する [3][0] 【摂する】 (動サ変)[文]サ変 せつ・す
(1)代行する。代理をする。また,兼務する。「宇佐美夫人は幹事長にて副会長を―・する身なれば/緑簑談(南翠)」
(2)収める。取り入れる。摂取する。包摂する。「其の他の諸細目に至つてはすべて以上の大綱に―・せらるべきものと信ずる/文芸上の自然主義(抱月)」

摂任

せつにん [0] 【摂任】
各省の大臣に故障があるとき,他の大臣がその任を臨時に代行すること。

摂動

せつどう [0] 【摂動】
ある物体にはたらく力の作用のうち,主要な力に対して,付加的な小さな力の作用をいう。太陽の引力による惑星の楕円軌道にずれを生じさせる他の惑星の引力など。

摂動論

せつどうろん [3] 【摂動論】
物理学で広く利用される近似手法。問題を厳密解の求められる部分とそれからのずれの部分に分け,ずれの部分を逐次近似で求める。

摂化

せっけ [1] 【摂化】
〔仏〕 衆生(シユジヨウ)を仏道に導くこと。教化。

摂南大学

せつなんだいがく 【摂南大学】
私立大学の一。1922年(大正11)創立の関西工学専修学校を源とし,75年(昭和50)設立。本部は寝屋川市。

摂取

せっしゅ [1] 【摂取】 (名)スル
(1)外部から取り入れて自分のものとすること。「栄養のあるものを―する」「海外文化の―」
(2)〔仏〕 仏,特に阿弥陀仏が慈悲の力によって衆生(シユジヨウ)を受け入れて救うこと。

摂取する

せっしゅ【摂取する】
take (in);→英和
absorb;→英和
adopt <a civilization> ;→英和
assimilate (同化).→英和
‖摂取量 an intake <of alcohol> .

摂取不捨

せっしゅふしゃ [1][1][4] 【摂取不捨】
〔仏〕 阿弥陀仏が念仏する衆生をすべて浄土へ救いとって,決して見捨てないこと。浄土教で説く,阿弥陀仏の根本的なはたらき。

摂受

しょうじゅ セフ― 【摂受】
〔仏〕 衆生(シユジヨウ)を教え導く方法の一つで,慈悲の心で,相手をやさしく仏道に入らしめること。
⇔折伏(シヤクブク)
「折伏・―の二門あり/太平記 12」

摂受体

せつじゅたい [0] 【摂受体】
⇒受容器(ジユヨウキ)

摂受門

しょうじゅもん セフ― 【摂受門】
慈悲の心でやさしく衆生を仏道に導く教えのあり方。
⇔折伏門(シヤクブクモン)

摂大乗論

しょうだいじょうろん セフダイジヨウロン 【摂大乗論】
無著(ムジヤク)著。仏陀扇陀訳二巻,真諦訳・玄奘訳は各三巻。唯識(ユイシキ)説に基づいて大乗仏教の全体を組織化し,その根本思想を説く。摂論宗の根本聖典。摂論。

摂家

せっけ [1] 【摂家】
⇒摂関家(セツカンケ)

摂家門跡

せっけもんぜき [4] 【摂家門跡】
江戸時代,五摂家の子弟が入室した門跡寺院。

摂州

せっしゅう 【摂州】
摂津(セツツ)国の別名。

摂州合邦辻

せっしゅうがっぽうがつじ セツシウガツパウガツジ 【摂州合邦辻】
人形浄瑠璃。時代物。菅専助・若竹笛躬(フエミ)合作。1773年初演。通称「合邦」。能「弱法師(ヨロボウシ)」,説教節「愛護若」などを原拠とした浄瑠璃「弱法師」「莠伶人吾妻雛形(フタバノレイジンアズマノヒナガタ)」からの影響作。継子俊徳丸へ道ならぬ恋をしかけた玉手御前は,父合邦に刺されてのち,それが悪臣から俊徳丸を救う苦肉の策であったことを明かす。下の巻「合邦内」の段が有名。

摂待

せったい 【接待・摂待】
能の一。四番目物。宮増作か。源義経が奥州平泉へ落ちて行く途中,屋島の合戦で討ち死にした佐藤継信の老母から接待をうけ,弁慶は継信の最期を語る。

摂待

せったい [1] 【接待・摂待】 (名)スル
(1)客をもてなすこと。「湯茶の―」「取引先の社長を―する」
(2)陰暦七月,寺巡りの人々や往来の人々に仏家の門前に湯茶を用意してふるまうこと。門茶(カドチヤ)。[季]秋。《―の寺賑はしや松の奥/虚子》

摂心

しょうしん セフ― [0] 【摂心】
⇒せっしん(摂心)

摂心

せっしん [0] 【摂心・接心】 (名)スル
〔仏〕
(1)精神を統一して乱さないこと。
(2)禅宗で,一定の期間ひたすら座禅を修すること。また,その会合。

摂提

せってい [0] 【摂提】
(1)大角(タイカク)星の両側にあって,北斗七星の柄にあたる三星の名。
(2)十二支の寅(トラ)の異名。摂提格。
(3)歳星(木星)の異名。

摂政

せっしょう【摂政】
<set up> regency (職);→英和
<appoint> a regent (人).→英和

摂政

せっしょう [1][0] 【摂政】
(1)君主に代わって政務を執り行うこと。また,その人。
(2)日本で,天皇が幼少または女帝である場合,代わって政治を行うこと。また,その人や官。古くは皇族が任ぜられたが,平安以後,藤原氏が独占した。
→関白
(3)天皇が未成年であったり,病気・事故により国事行為を行えない場合,天皇の名で国事行為を行う者。皇室典範に定める順序により,成年の皇族が任じられる。

摂政様式

せっしょうようしき [5] 【摂政様式】
(1)フランスのオルレアン公フィリップ(1674-1723)がルイ一五世の摂政であった時代の建築様式。特に柔軟な曲線を帯びた室内装飾の様式をいい,ロココへの移行を示す。レジャンス様式。
(2)イギリスにおいて一八世紀末から皇太子ジョージの摂政期(1811-1820)に至って流行した装飾および建築様式。リージェンシー様式。

摂氏

せっし【摂氏】
Celsius.→英和
〜4度 <at> four degrees centigrade <4℃> .‖摂氏寒暖計 a centigrade[Celsius]thermometer.

摂氏

せっし [1] 【摂氏】
〔考案者であるスウェーデンのセルシウスの中国音訳「摂爾思」による〕
「摂氏温度」の略。セ氏。

摂氏温度

せっしおんど [4] 【摂氏温度】
一気圧下の水の凝固点・沸点をそれぞれ〇度・一〇〇度としてその間を一〇〇等分して定めた温度目盛り。記号 ℃
→華氏温度
→列氏温度

摂河泉

せっかせん 【摂河泉】
摂津・河内・和泉の三か国。

摂津

せっつ 【摂津】
(1)旧国名の一。大阪府西部と兵庫県南東部に相当。五畿内の一。摂州。津国(ツノクニ)。
(2)大阪府中北部,大阪市の北東に隣接する市。工場・住宅の進出が著しい。

摂津職

せっつしき [3] 【摂津職】
律令官制で,難波宮を管轄し,摂津国の行政をもつかさどった官職。793年廃止。

摂理

せつり [1] 【摂理】 (名)スル
(1)万象を支配している理法。「自然の―」
(2)〔providence〕
キリスト教で,この世の出来事がすべて神の予見と配慮に従って起こるとされること。
(3)代わって処理すること。「北条氏は恰も番頭の主家を―するが如くなりしなり/文学史骨(透谷)」
(4)すべおさめること。「事務を―する」[ヘボン]

摂理

せつり【摂理】
<divine> Providence.〜に委せる trust in Providence.

摂生

せっせい【摂生】
<take> care of <one's> health;regimen.→英和
摂生法 hygiene.→英和

摂生

せっせい [0] 【摂生】 (名)スル
適度な飲食,規則正しい生活などを心がけ,健康に気を配ること。養生(ヨウジヨウ)。
⇔不摂生
「―に努める」「医者の戒を守りて―しつつ/不如帰(蘆花)」

摂社

せっしゃ [1] 【摂社】
本社に付属し,その祭神と縁故の深い神をまつった神社。本社と末社との間に位する。

摂籙

しょうろく セフ― 【摂籙】
「せつろく(摂籙)」に同じ。「―大臣諸家の卿相/太平記 27」

摂籙

せつろく [0] 【摂籙】
摂政の異名。関白をもいう。しょうろく。「是皆―の臣の御子息/平家 1」

摂行

せっこう [0] 【摂行】 (名)スル
(1)代わって職務を行うこと。「参事白根多助が一時県務を―した/渋江抽斎(鴎外)」
(2)事を兼ね行うこと。

摂護腺

せつごせん [0][3] 【摂護腺】
前立腺(ゼンリツセン)の旧称。

摂関

せっかん [1] 【摂関】
摂政と関白。

摂関家

せっかんけ [3] 【摂関家】
公卿の家格の一。摂政・関白に任ぜられる家柄。平安中期以後藤原氏北家の九条流をいい,鎌倉期にはそこから近衛・九条・二条・一条・鷹司の五摂家が分立し,江戸時代に及んだ。摂家。摂籙(セツロク)家。執柄(シツペイ)家。

摂関政治

せっかんせいじ [5] 【摂関政治】
平安中期,藤原氏が摂政・関白となって政権を握った政治形態。866年藤原良房が摂政,887年藤原基経が関白となったのに始まり,二度の中絶を経て967年藤原実頼が関白になって確立,1086年の院政開始により衰退。

摂関時代

せっかんじだい [5] 【摂関時代】
日本史上の時代区分の一。藤原氏による摂関政治の最盛期である一〇世紀末から一一世紀半ばまでをさす。

摂食

せっしょく [0] 【摂食】
(動物が)食物をとること。「―行動」

摂食障害

せっしょくしょうがい [5] 【摂食障害】
食物の摂取に関する異常な症状一般。拒食・過食・異食に大別される。
→食欲異常

摂養

せつよう [0] 【摂養】 (名)スル
体を大切にすること。養生。

摘まみ

つまみ [0] 【摘まみ・撮み・抓み】
(1)つまんだ分量。「塩を一―加える」
(2)つまんで持つために器具や機械などに取り付けた部分。「鍋の蓋の―」
(3)手軽な酒のさかな。つまみもの。おつまみ。「ビールの―」

摘まみ出す

つまみだ・す [4] 【摘まみ出す・撮み出す】 (動サ五[四])
(1)指先などでつまんで外に出す。「箱から玉を―・す」
(2)人を乱暴に外に追い出す。「生意気を言うと,外に―・すぞ」

摘まみ取る

つまみと・る [4] 【摘まみ取る・撮み取る】 (動ラ五[四])
指先などでつまんでとる。「芽を―・る」
[可能] つまみとれる

摘まみ洗い

つまみあらい [4] 【摘まみ洗い】 (名)スル
布・衣服などの汚れた部分だけをつまんで洗うこと。

摘まみ物

つまみもの [0] 【摘まみ物】
酒に添えて出す簡単な食べ物。つまみ。おつまみ。

摘まみ菜

つまみな [0] 【摘まみ菜】
間引き取ったダイコンなどの若い菜。おひたしや味噌汁の具とする。

摘まみ食い

つまみぐい [0] 【摘まみ食い】 (名)スル
(1)食べ物を箸(ハシ)を用いず指先でつまんで食うこと。
(2)こっそり盗み食いをすること。
(3)公金などを少しずつ不正に使うこと。

摘まむ

つま・む [0] 【摘まむ・撮む・抓む】 (動マ五[四])
〔「爪(ツメ)」を動詞化した語〕
(1)指や棒などの先で挟んで持つ。「ピンセットで―・む」「ごみを―・んで捨てる」
(2)少量を指先などではさんで食べる。「お菓子を―・む」「すしを―・む」「台所で―・む」
(3)要点を抜き出す。要約する。かいつまむ。「要点を―・んで話す」
(4)(多く「つままれる」の形で)ばかされる。「キツネに―・まれたようだ」
(5)人を愚弄する。[日葡]
[可能] つまめる

摘み

つまみ【摘み】
a knob (引き手);→英和
a pinch <of salt> (一つまみ);→英和
a relish (ビールの).→英和

摘み入れ

つみいれ [0] 【摘(み)入れ】
「つみれ(摘入)」に同じ。

摘み出す

つまみだす【摘み出す】
pick out;drag[throw]out (人を).

摘み取る

つみとる【摘み取る】
pick;→英和
pluck;→英和
nip (off).→英和

摘み取る

つみと・る [3] 【摘(み)取る】 (動ラ五[四])
(1)植物の実や芽を,指先でつまんで取る。「芽を―・る」
(2)(好ましくないものが)大きくならないように取り除く。「悪の芽を―・る」
[可能] つみとれる

摘み洗いをする

つまみあらい【摘み洗いをする】
wash a part of <a dress> .

摘み田

つみた [0] 【摘(み)田】
「蒔(マ)き田」に同じ。

摘み綿

つみわた [0] 【摘(み)綿】
真綿を薄く広げたもの。小袖の綿入れなどに入れる。

摘み草

つみくさ [0] 【摘(み)草】 (名)スル
春の野原に出て,若菜や草花を摘むこと。[季]春。

摘み草

つみくさ【摘み草】
<go> herb gathering.

摘み菜

つまみな【摘み菜】
rape seedlings.

摘み菜

つみな [0] 【摘(み)菜】
ダイコン・カブ・コマツナなどの,芽を出して間もない若い菜を摘みとること。また,その菜。間引き菜。小菜(コナ)。[季]秋。

摘み食いをする

つまみぐい【摘み食いをする】
filch <a cookie> and eat in secret;[公金の]pocket;→英和
embezzle.→英和

摘み髪

つみがみ 【摘み髪】
未亡人が喪のしるしに髪を切り,茶筅(チヤセン)髪を結うこと。また,その人。後家。「―の前厄らしい美しさ/柳多留 2」

摘む

つ・む [0] 【摘む】 (動マ五[四])
〔「爪」と同源〕
(1)(「抓む」とも書く)指先や爪の先などではさみとる。「茶を―・む」「草を―・む」
(2)はさみなどで先を刈る。髪や植木などを刈る。「枝を―・む」「頭髪(カミ)なんか―・んで,大層綺麗におめかしして/別れたる妻に送る手紙(秋江)」
(3)指先で強くはさむ。つねる。「手をいたく―・ませ給へるこそ/源氏(東屋)」
(4)指先ではさんで持つ。「御裳(ミモ)の裾―・み上げ掻き撫で/万葉 4408」
[可能] つめる

摘む

つまむ【摘む】
pick;→英和
pinch;→英和
hold <one's nose> ;→英和
help oneself <to the cake> .摘み出す pick[drag,throw]out.

摘む

つむ【摘む】
pick;→英和
pluck;→英和
nip;→英和
[鋏で]clip;→英和
trim;→英和
cut;→英和
gather (採集).→英和
摘む人 a gatherer.

摘入

つみれ [0] 【摘入】
〔「つみいれ」の転〕
(1)すりつぶした魚肉を卵や小麦粉などをつなぎにしてこね合わせ,少しずつ摘み取ってまるめ,汁に入れて煮たもの。
(2)魚肉をすって団子のようにまるめて蒸したもの。つみいれはんぺん。

摘入れ

つみいれ [0] 【摘(み)入れ】
「つみれ(摘入)」に同じ。

摘出

てきしゅつ [0] 【摘出】 (名)スル
(1)つまみ出すこと。
(2)病気に冒された身体の一部を切って取り除くこと。剔出(テキシユツ)。「腫瘍(シユヨウ)を―する」「弾丸を―する」
(3)あばき出すこと。剔出。「奸計を―する」
(4)抜き出すこと。「誤字を―せよ」

摘出する

てきしゅつ【摘出する】
remove;→英和
take out.

摘取る

つみと・る [3] 【摘(み)取る】 (動ラ五[四])
(1)植物の実や芽を,指先でつまんで取る。「芽を―・る」
(2)(好ましくないものが)大きくならないように取り除く。「悪の芽を―・る」
[可能] つみとれる

摘心

てきしん [0] 【摘心・摘芯】 (名)スル
果樹などの頂芽を摘みとること。芯を止めること。側枝を伸ばすためやよい花や実を得るために行う。

摘採

てきさい [0] 【摘採】 (名)スル
(茶などを)つみとること。

摘播

てきは [1] 【摘播】 (名)スル
一定の間隔をおいて数粒ずつ種をまくこと。
→点播(テンパ)

摘果

てきか [0][1] 【摘果】 (名)スル
よい果実を得たり,枝を保護するために,余分な果実をつみ取ること。

摘果

てっか テキクワ [0][1] 【摘果】 (名)スル
⇒てきか(摘果)

摘田

つみた [0] 【摘(み)田】
「蒔(マ)き田」に同じ。

摘発

てきはつ [0] 【摘発】 (名)スル
隠されている悪事などを暴いて,公にすること。「不正を―する」

摘発する

てきはつ【摘発する】
expose;→英和
disclose;→英和
prosecute <an offender> ;→英和
point out (指摘).

摘示

てきし [1] 【摘示】 (名)スル
あばき示すこと。また,かいつまんで示すこと。「余の欠点を―せられ/求安録(鑑三)」

摘綿

つみわた [0] 【摘(み)綿】
真綿を薄く広げたもの。小袖の綿入れなどに入れる。

摘芯

てきしん [0] 【摘心・摘芯】 (名)スル
果樹などの頂芽を摘みとること。芯を止めること。側枝を伸ばすためやよい花や実を得るために行う。

摘花

てきか [0][1] 【摘花】 (名)スル
よい果実を得るために,適当な数の花を残して他をつみ取ること。

摘花

てっか テキクワ [1] 【摘花】 (名)スル
⇒てきか(摘花)

摘芽

てきが [0][1] 【摘芽】 (名)スル
「芽掻(メカ)き」に同じ。

摘草

つみくさ [0] 【摘(み)草】 (名)スル
春の野原に出て,若菜や草花を摘むこと。[季]春。

摘菜

つみな [0] 【摘(み)菜】
ダイコン・カブ・コマツナなどの,芽を出して間もない若い菜を摘みとること。また,その菜。間引き菜。小菜(コナ)。[季]秋。

摘菜

てきさい [0] 【摘菜】 (名)スル
(草花などを)つみとること。

摘蕾

てきらい [0] 【摘蕾】
余分な養分の浪費を防ぐため,果樹・蔬菜などの蕾(ツボミ)をつみ取ること。

摘要

てきよう【摘要】
a summary;→英和
an outline[abstract];→英和
remarks (備考).

摘要

てきよう [0] 【摘要】
大切な箇所を抜き書きすること。また,その抜き書き。「改正案の―」

摘記

てっき テキ― [1][0] 【摘記】 (名)スル
要点を抜き出して書くこと。また,その書いたもの。摘録。「演説の要旨を―する」

摘記

てきき [1] 【摘記】 (名)スル
⇒てっき(摘記)

摘読

てきどく [0] 【摘読】 (名)スル
拾い読みすること。

摘載

てきさい [0] 【摘載】
要点だけを抜いて記すこと。摘録。

摘録

てきろく [0] 【摘録】 (名)スル
要点を抜き出して記すこと。また,その書いたもの。「要旨を―する」

摧く

くだ・く [2] 【砕く・摧く】
■一■ (動カ五[四])
(1)固まっているものを,打撃や圧力を加えて細かい破片にする。かたまりを細かくする。「氷を―・く」「土のかたまりを鍬(クワ)で―・く」
(2)勢い・熱意などを弱らせる。くじく。「敵の野望を―・く」「運に乗じて敵を―・く時/徒然 80」
(3)難解なものをわかりやすくする。「法律の条文を―・いて説明する」
(4)(「心をくだく」「身をくだく」などの形で)ある目的を達成するために力を尽くす。「肝胆を―・く」「心肝を―・く」
〔「砕ける」に対する他動詞〕
[可能] くだける
■二■ (動カ下二)
⇒くだける

摧ける

くだ・ける [3] 【砕ける・摧ける】 (動カ下一)[文]カ下二 くだ・く
(1)固まっていたものが,打撃力や圧力を加えられて細かい破片になる。こなごなになる。「ガラスがこなごなに―・けた」「波頭(ナミガシラ)が―・ける」
(2)力を失ってくずれる。また,初めの勢いや熱意がくじける。「喧嘩腰(ケンカゴシ)も―・けて了へば/社会百面相(魯庵)」
(3)堅苦しさがなくなり,親しみやすい様子になる。また,やや俗っぽくなる。「―・けた言い方をする」「彼はなかなか―・けている」「―・けた服装」
(4)あれこれと思い乱れる。「千々に―・けはべる思ひに/源氏(夕霧)」
〔「砕く」に対する自動詞〕
[慣用] 腰が―・世話に―・玉と―

摧伏

さいふく 【摧伏】
〔「さいぶく」「ざいふく」とも〕
くじき屈服させること。「鬼門の方を守護し―の形を現じて/太平記 29」

摧心

さいしん [0] 【砕心・摧心】
あれこれ気を遣って苦労すること。「―勉励する」

摧破

さいは [1] 【砕破・摧破】 (名)スル
くだき破ること。また,くだけ破れること。破砕。「敵塁の掩蓋を―せなければならぬ/肉弾(忠温)」

摧邪輪

ざいじゃりん 【摧邪輪】
仏教書。明恵(高弁)が法然の「選択集(センチヤクシユウ)」を批判・論難した書。三巻。1212年成立。

摩する

ま・する [2] 【摩する】 (動サ変)[文]サ変 ま・す
(1)こする。みがく。「墨を―・して以て此記を作る/不二の高根(麗水)」
(2)迫り近づく。それに及ぶ。「一株の『ピニヨロ』樹の碧空を―・して立てるあり/即興詩人(鴎外)」
[慣用] 天を―・塁(ルイ)を―

摩り

さすり [0] 【摩り】
建築で,二つの面が同じ平面にあること。ぞろ。つらいち。

摩り付く

すりつ・く [0][3] 【擦(り)着く・摩り付く】
■一■ (動カ五[四])
触れ合うようにする。すり寄る。「お島は珍らしさうに―・いて坐る/多情多恨(紅葉)」
■二■ (動カ下二)
⇒すりつける

摩り切り

すりきり [0] 【擦(り)切り・摩り切り】
(1)粉状・粒状のものを量るとき,平らな物を容器の縁に当ててすべらせ,縁と同じ高さにならすこと。また,その状態。「砂糖大さじ―一杯」
(2)財産などをすっかり使い果たすこと。一文なし。「手前の―も苦にならず/仮名草子・浮世物語」

摩り切る

すりき・る [0][3] 【擦(り)切る・摩り切る】
■一■ (動ラ五[四])
(1)こすって切る。「やすりで―・る」
(2)財産や持ち金を使い果たす。「その向ひ隣にいかにも―・りたる連歌の上手あり/咄本・昨日は今日」
■二■ (動ラ下二)
⇒すりきれる

摩り切れる

すりき・れる [4][0] 【擦(り)切れる・摩り切れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 すりき・る
他の物と何度もすれ合って,切れる。「畳のへりが―・れる」

摩り寄る

すりよ・る [3][0] 【擦(り)寄る・摩り寄る】 (動ラ五[四])
(1)体が触れるほどに近寄る。「猫が―・ってくる」
(2)膝頭(ヒザガシラ)でにじりよる。「―・って耳打ちをする」

摩り磨く

すりみが・く [0][4] 【摩り磨く】 (動カ五[四])
(1)(金属)こすって光沢を出す。[日葡]
(2)汚れなどをすり落として美しくする。「わつ��となかせて置て―・き/柳多留 8」

摩り込む

すりこ・む [3][0] 【擦(り)込む・摩り込む・摺り込む】 (動マ五[四])
(1)こすってしみこませる。「クリームを―・む」
(2)すりつぶして混ぜ入れる。「山芋を―・む」
(3)人にとり入る。「教授に―・み身分ある人に電信求めて/思出の記(蘆花)」
[可能] すりこめる

摩る

す・る [1] 【擦る・摩る・磨る・擂る】
■一■ (動ラ五[四])
(1)物を他の物に触れさせたまま,力を入れて動かす。こする。《擦・摩》「マッチを―・る」「何かで―・った傷がついている」
(2)物の面に他の物を押しつけて,くり返し動かす。こする。《磨・擦・擂》「やすりで―・る」「墨を―・る」「垢(アカ)を―・る」「足―・り叫び伏し仰ぎ/万葉 904」
〔「手をする」などは,多く「摺る」と書く〕
(3)鉢や臼の中で,つぶして細かくする。《擂》「ごまを―・る」「味噌を―・る」
(4)賭け事などに金・財産を使い果たす。《擦・摩》「競馬で―・った」
(5)貝などを漆で塗り込んで,磨き出す。「丸ぼや―・つたる鞍置いてぞ乗つたりける/平家 11」
[可能] すれる
■二■ (動ラ下二)
⇒すれる

摩る

さす・る [0][2] 【摩る・擦る】 (動ラ五[四])
〔「さ」は接頭語か〕
指先や手のひらを当てて,軽く滑らせるように動かす。軽くなでる。「病人の腰を―・る」
[可能] さすれる

摩る

さする【摩る】
(1)[こする]rub.→英和
(2)[なでる]stroke;→英和
pat;→英和
pass one's hand <over> .

摩れ

すれ [2] 【擦れ・摩れ】
すれること。こすれてできた傷。

摩れる

す・れる [2] 【擦れる・摩れる・磨れる・擂れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 す・る
(1)物と物とが触れあって摩擦しながら動く。こすれる。「足が靴で―・れる」
(2)こすれあって減ったり切れたりする。「角が―・れて丸くなる」
(3)世間なれして,純真さがなくなる。ずるがしこくなる。「―・れた感じの女性」
(4)することができる。「十分に―・れた」

摩れ合う

すれあ・う [3][0] 【擦れ合う・摩れ合う】 (動ワ五[ハ四])
(1)物が互いにすれる。こすれあう。「風で枝が―・う」
(2)気持ちが食い違って反発し合う。互いに争う。「その後は日ごとに―・ひ内義は腹立(フクリユウ)して/浮世草子・織留 5」

摩利支天

まりしてん 【摩利支天】
〔梵 Marīci〕
光・かげろうの神格化。自らの姿を隠して災難を除き,利益を与えるという。もとインドの民間信仰の神であったが,日本では武士の守り本尊とされ,護身・富裕・勝利などを祈る摩利支天法が修される。蓮華上に座す尺女像,猪(イノシシ)に乗った三面八臂の像などがある。
摩利支天[図]

摩周湖

ましゅうこ マシウ― 【摩周湖】
北海道東部,弟子屈(テシカガ)町にあるカルデラ湖。面積20平方キロメートル。透明度が高い湖として世界的に有名。阿寒国立公園中の景勝地。

摩哆

また [1] 【摩多・摩哆】
〔梵 mātā〕
悉曇(シツタン)字母の,母韻を表す十二字。
→体文(タイモン)

摩多

また [1] 【摩多・摩哆】
〔梵 mātā〕
悉曇(シツタン)字母の,母韻を表す十二字。
→体文(タイモン)

摩多羅神

またらじん 【摩多羅神】
天台宗でまつる常行三昧堂の守護神。また,玄旨帰命壇(ゲンシキミヨウダン)の本尊。円仁帰国の際に出現したという伝承があり,源信が念仏の守護神に勧請したともいう。猿楽の芸能神とされ,翁(オキナ)の成立に関係する。像は唐制の幞頭(ボクトウ)をかぶり,和様の狩衣を着け,鼓を打つのが普通。京都太秦(ウズマサ)の牛祭ではこの神がまつられる。

摩天楼

まてんろう【摩天楼】
a skyscraper.→英和

摩天楼

まてんろう [2] 【摩天楼】
〔高層建築の意の skyscraper の訳語〕
天に届くほどの超高層ビル。摩天閣。

摩尼

まに [1] 【摩尼】
〔梵 maṇi「珠」「如意」の意〕
(1)玉。神秘的な力をもつ玉。摩尼珠。摩尼宝珠。
(2)竜王あるいは摩竭魚(マカツギヨ)の脳中にあるとも,仏の骨の変化したものともいわれる玉。これを得ればどんな願いもかなうという。如意宝珠。

摩尼宝殿

まにほうでん [3] 【摩尼宝殿】
〔仏〕 兜率天(トソツテン)にある摩尼珠で造られた宮殿。弥勒菩薩の宮殿。

摩尼宝珠

まにほうじゅ [3] 【摩尼宝珠】
「摩尼(マニ){(1)}」に同じ。

摩尼珠

まにじゅ [2] 【摩尼珠】
「摩尼(マニ){(1)}」に同じ。

摩崖仏

まがいぶつ [2] 【磨崖仏・摩崖仏】
自然の岩壁を利用し,その岩面に彫刻された仏・菩薩像。インドで発生,中国・朝鮮に広がった。日本には奈良時代に伝わり,平安以降に製作されたものがのこる。宇都宮市大谷(オオヤ)・臼杵(ウスキ)市臼杵磨崖仏などが名高い。

摩拭

ましょく [0] 【摩拭・磨拭】 (名)スル
こすること。こすりぬぐってきれいにすること。「汚垢を―するに/匏菴遺稿(鋤雲)」「冷水―/青春(風葉)」

摩擦

まさつ [0] 【摩擦】 (名)スル
〔friction〕
(1)こすること。すれ合うこと。「体を―する」
(2)利害・意見・性質の違いなどから生まれるもめごと。軋轢(アツレキ)。「―を生ずる」
(3)二物体が接触して相対運動をしようとするとき,または運動しているとき,その接触面で運動を阻止しようとする力が接線方向にはたらくこと,またはその力(摩擦力)。相対速度の有無により静止摩擦と運動摩擦,相対運動の種類により滑り摩擦と転がり摩擦がある。このほか,液体内部にはたらく内部摩擦(粘性)がある。
〔近世中国語からの借用〕

摩擦

まさつ【摩擦】
(a) friction (不和・こすれ合い);→英和
rubbing (こすること).→英和
〜する rub <against> (こすりつける).→英和
乾布(冷水)〜をする have a rubdown with a (cold wet) towel.‖摩擦音 a fricative.

摩擦クラッチ

まさつクラッチ [5] 【摩擦―】
摩擦により力を伝えたり切ったりする構造のクラッチ。円板クラッチ・円錐クラッチなどがある。

摩擦ブレーキ

まさつブレーキ [5] 【摩擦―】
回転体にブレーキ-シューなどを押しつけ,摩擦によって回転に制動をかけるブレーキ。

摩擦係数

まさつけいすう [4][6] 【摩擦係数】
二つの物体の接触面に平行にはたらく摩擦力と,その面に直角にはたらく垂直抗力(圧力)との比。摩擦の種類,接する物質の違い・表面の状態などによって大きさが異なる。一般に,静止摩擦・滑り摩擦・転がり摩擦の順に小さくなる。

摩擦抵抗

まさつていこう [4] 【摩擦抵抗】
流体の中を進行する物体に生ずる抵抗力のうち,物体表面にはたらく摩擦力の,流れの方向への成分の総和。流体が粘性をもつために生じる。粘性抵抗。

摩擦接ぎ手

まさつつぎて [4] 【摩擦接(ぎ)手】
二つの軸をそれぞれの端面を接触させ,摩擦力によって連動させる接ぎ手。

摩擦接手

まさつつぎて [4] 【摩擦接(ぎ)手】
二つの軸をそれぞれの端面を接触させ,摩擦力によって連動させる接ぎ手。

摩擦損失

まさつそんしつ [4] 【摩擦損失】
運動エネルギーまたは仕事が,摩擦によって熱に転化すること。また,その転化量。

摩擦杭

まさつぐい [3] 【摩擦杭】
地盤との摩擦力によって支持される杭。
→支持杭

摩擦的失業

まさつてきしつぎょう [0] 【摩擦的失業】
需要の変化により,ある産業が業績不振となって生じた失業者を,他産業がすぐ吸収できない場合に,一時的に発生する失業。

摩擦角

まさつかく [3] 【摩擦角】
物体をのせた斜面の傾きを次第に大きくしていって,物体が滑り始める角度。この角度の正接は静止摩擦係数に等しい。

摩擦車

まさつぐるま [4] 【摩擦車】
摩擦によって回転を伝導する車。車または円板・円錐の表面にゴム・木など摩擦の多いものを貼りつけ,二つの車を圧着して伝導を行う。

摩擦電気

まさつでんき [4] 【摩擦電気】
異種の物体を互いに摩擦するときに生ずる正負の電気。

摩擦音

まさつおん [3] 【摩擦音】
調音方法による子音の分類の一。調音器官を接近させて呼気の通路に著しいせばめをつくり,そこを呼気が通過するときに生ずる噪音(ソウオン)。「すずめ」の[s][z]や,「しじみ」の[ʃ][ʒ]など。

摩文仁

まぶに 【摩文仁】
沖縄県糸満(イトマン)市の地名。沖縄島南端部にある。第二次大戦の沖縄戦の激戦地。沖縄戦跡国定公園となり,戦没者の慰霊碑が多い。

摩滅

まめつ【摩滅】
defacement.→英和
〜する be defaced[worn out].

摩滅

まめつ [0] 【摩滅・磨滅】 (名)スル
すりへること。すりへってなくなること。「タイヤの溝が―する」

摩睺羅伽

まごらが 【摩睺羅伽】
〔梵 mahoraga〕
八部衆の一。仏教守護の蛇神。摩呼洛伽(マコラガ)。莫呼洛伽。摩睺羅迦。

摩砕

まさい [0] 【磨砕・摩砕】 (名)スル
こすり,くだくこと。石うすでこなごなにすること。

摩羅

まら [2] 【魔羅・摩羅】
〔梵 māra「障碍」などと訳す〕
(1)〔仏〕 人の心を迷わし修行のさまたげとなるもの。
(2)〔もと僧侶の隠語〕
陰茎。男根。

摩耗

まもう [0] 【磨耗・摩耗】 (名)スル
こすれて減ること。多く,機械・部品・道具などについていう。「軸受けが―する」

摩耗試験

まもうしけん [4] 【摩耗試験】
材料の耐摩耗性を調べる試験。

摩耶

まや 【摩耶】
〔梵 Māyā〕
釈迦の生母。浄飯王(ジヨウボンノウ)(スッドーダナ)の妃。ルンビニ園において釈迦を生み,七日後に没し,死後は忉利天(トウリテン)に生まれたと伝える。摩迦摩耶(マカマヤ)(Mahāmāyā)。摩耶夫人(ブニン)。

摩耶夫人

まやぶにん 【摩耶夫人】
⇒まや(摩耶)

摩耶山

まやさん 【摩耶山】
神戸市街の背後にそびえる山。六甲山地の前山の一。海抜702メートル。中腹に摩耶夫人像をまつる忉利天上(トウリテンジヨウ)寺がある。

摩訶

まか [1] 【摩訶】
〔梵 mahā〕
仏教で,下にくる語を賛美・強調するための接頭語のように用いられる。大きいこと。すぐれていること。偉大であること。「―般若(ハンニヤ)」「―不思議」

摩訶不思議

まかふしぎ [1] 【摩訶不思議】 (名・形動)[文]ナリ
〔「摩訶」は大きなの意〕
非常に不思議な・こと(さま)。「―な出来事」
[派生] ――さ(名)

摩訶曼珠沙華

まかまんじゅしゃげ [5] 【摩訶曼珠沙華】
瑞兆(ズイチヨウ)として天から降るという四華(シケ)の一。大きく赤い花という。

摩訶曼陀羅華

まかまんだらげ [5] 【摩訶曼陀羅華】
瑞兆(ズイチヨウ)として天から降るという四華(シケ)の一。大きな白蓮華という。

摩訶止観

まかしかん マカシクワン 【摩訶止観】
法華三大部の一。一〇巻。594年,隋の智顗(チギ)述,灌頂(カンジヨウ)筆録。天台宗の根本的な修行である止観,すなわち瞑想法を体系的に記述,その究極的世界観を明らかにする。天台摩訶止観。天台止観。止観。

摩訶毘盧遮那

まかびるしゃな 【摩訶毘盧遮那】
毘盧遮那の尊称。大日如来。まかびるさな。

摩訶衍

まかえん [2] 【摩訶衍】
〔梵 mahāyāna〕
大乗(ダイジヨウ)のこと。

摩訶迦羅

まかから 【摩訶迦羅】
大黒天のこと。

摩訶迦葉

まかかしょう 【摩訶迦葉】
迦葉の尊称。

摩醯首羅

まけいしゅら 【摩醯首羅】
〔梵 Maheśvara〕
大自在天(ダイジザイテン)のこと。

摯実

しじつ [1] 【摯実】 (形動)[文]ナリ
まじめで誠実なさま。「少しも―の気質がない/行人(漱石)」

摸する

も・する [2] 【模する・摸する・摹する】 (動サ変)[文]サ変 も・す
(1)あるものを手本として,それに似せて作る。まねをする。まねる。「唐の都長安に―・して作られた平城京」
(2)他人の書をひきうつして書く。「弘法大師の書を―・する」
(3)手でさぐる。手さぐりする。「われは心ともなく手を伸べて身辺を―・し/即興詩人(鴎外)」

摸倣

ぼほう [0] 【模倣・摸倣】 (名)スル
「もほう(模倣)」に同じ。「衣冠の制中古唐制に―せしより流て/新聞雑誌 12」

摸倣

もほう [0] 【模倣・摸倣】 (名)スル
まねること。にせること。「生活様式を―する」「西欧芸術の単なる―にすぎない」

摸写

もしゃ [1][0] 【模写・摸写】 (名)スル
芸術作品などをそっくりそのまま写し取ること。また,写し取ったもの。コピー。「名画を―する」「現実を最高模範として,芸術は之れを―する外は無い/文芸上の自然主義(抱月)」

摸出

もしゅつ [0] 【模出・摸出】 (名)スル
実物に似せてうつしだすこと。「当世の有様を―し/文明論之概略(諭吉)」

摸擬

もぎ [1] 【模擬・摸擬】 (名)スル
本物にまねてすること。「―裁判」「真物それみづからを―するをば/小説神髄(逍遥)」

摸本

もほん [0] 【模本・摸本・摹本】
(1)原本のとおりに模写した本。
(2)習字・図画などの手本。臨本。

摸索

もさく [0] 【模索・摸索】 (名)スル
手さぐりでさがすこと。あれこれとさがしもとめること。「暗中―」「最善の道を―する」

摸製

もせい [0] 【模製・摸製】 (名)スル
よく似せて作ること。模造。「之を―して必ず非常に備ふべきこと/新聞雑誌 37」

摸造

もぞう [0] 【模造・摸造】 (名)スル
実物にまねてつくること。

摹する

も・する [2] 【模する・摸する・摹する】 (動サ変)[文]サ変 も・す
(1)あるものを手本として,それに似せて作る。まねをする。まねる。「唐の都長安に―・して作られた平城京」
(2)他人の書をひきうつして書く。「弘法大師の書を―・する」
(3)手でさぐる。手さぐりする。「われは心ともなく手を伸べて身辺を―・し/即興詩人(鴎外)」

摹本

もほん [0] 【模本・摸本・摹本】
(1)原本のとおりに模写した本。
(2)習字・図画などの手本。臨本。

摺り

すり [2] 【刷(り)・摺り】
(1)印刷すること。また,印刷の具合。《刷》「―の悪い本」
(2)(多く「ずり」の形で)書籍などで,同じ版から印刷された刷り数を表したもの。また,その本。さつ。奥付に表示する。《刷》「第二版第五―」
(3)草木の汁で布に文様を染めつけること。《摺》「次次のは朽葉・香重ね,いろいろの―の大海の裳なり/宇津保(楼上・上)」

摺り上げ障子

すりあげしょうじ [5] 【摺り上げ障子】
猫間障子の一。障子の下部にはめ込んだ小障子が上下し,外が見えるようにしたもの。普通外側にガラスを入れる。雪見障子。摺り上げ猫間。

摺り仏

すりぼとけ [3] 【摺り仏】
仏・菩薩などの像を板に彫り,紙や布にすり写したもの。平安末期から流行。

摺り付ける

すりつ・ける [4][0] 【擦(り)付ける・摺り付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 すりつ・く
(1)こするようにつける。こすりつける。「犬が鼻を―・ける」
(2)(マッチなどを)すって火をつける。「葉莨(シガー)を出して燐寸(マツチ)を―・けた/社会百面相(魯庵)」

摺り付け木

すりつけぎ [4] 【摺り付け木】
〔明治期の語〕
マッチのこと。早付け木。

摺り出し

すりだし [0] 【磨り出し・摺り出し】
(1)すりだすこと。また,すりだしたもの。
(2)マッチのこと。
(3)刀剣の茎(ナカゴ)の上部のやすりのすりはじめの部分。

摺り合せ

すりあわせ [0] 【摺り合(わ)せ・擦り合(わ)せ】
(1)機械部品の仕上げを行う場合に,部品表面が正しい均一面をもつように精密に仕上げていく作業。「―定盤(ジヨウバン)」
(2)交渉事などで,それぞれの情報などを出しあって調整し,妥協点を見いだしてゆくこと。

摺り合せる

すりあわ・せる [0][5] 【摺り合(わ)せる・擦り合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 すりあは・す
(1)二つのものをこすりあわせる。「前足を―・せる蠅」
(2)二つの物事をつきあわせて調整する。「もう少し両者の見解を―・せる必要がある」

摺り合わせ

すりあわせ [0] 【摺り合(わ)せ・擦り合(わ)せ】
(1)機械部品の仕上げを行う場合に,部品表面が正しい均一面をもつように精密に仕上げていく作業。「―定盤(ジヨウバン)」
(2)交渉事などで,それぞれの情報などを出しあって調整し,妥協点を見いだしてゆくこと。

摺り合わせる

すりあわ・せる [0][5] 【摺り合(わ)せる・擦り合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 すりあは・す
(1)二つのものをこすりあわせる。「前足を―・せる蠅」
(2)二つの物事をつきあわせて調整する。「もう少し両者の見解を―・せる必要がある」

摺り小袖

すりこそで [3] 【摺り小袖】
摺り模様の小袖。

摺り師

すりし [2] 【摺り師】
(1)木版を摺る職人。
(2)草木の汁で布に文様を染めつける職人。

摺り形木

すりかたぎ 【摺り形木】
「版木(ハンギ)」に同じ。「禿果てし文字がたもなき―/東北院職人歌合」

摺り斑かす

すりもどろか・す 【摺り斑かす】 (動サ四)
まだら模様に摺り染めにする。「―・したる水干/枕草子 119」

摺り本

すりほん [0] 【刷(り)本・摺り本】
(1)版木で刷った書物。版本。
(2)印刷が終わって,製本工程に入る前の紙。

摺り染

すりぞめ [0] 【摺り染(め)】
(1)草木の花や葉を置き,上からたたいてその形を布に染めつけたり,花の汁をすりつけて染める染め方。
(2)「摺り込み染め」に同じ。

摺り染め

すりぞめ [0] 【摺り染(め)】
(1)草木の花や葉を置き,上からたたいてその形を布に染めつけたり,花の汁をすりつけて染める染め方。
(2)「摺り込み染め」に同じ。

摺り漆

すりうるし [3] 【摺り漆】
木地が透けて見える程度に漆を薄く塗る技法。木目の美しさを引き出す。拭き漆。

摺り火

すりび [2] 【擦(り)火・摺り火】
火打ち石を火打ち金ですって出す火。切り火。打ち火。

摺り物

すりもの [2] 【刷(り)物・摺り物】
版木を用いて刷ったもの。また,一般に,印刷物。

摺り物絵

すりものえ [4] 【摺り物絵】
江戸時代,狂歌・発句などに絵をそえて一枚ずりにした版画。

摺り砕く

すりくだく【摺り砕く】
grind down;bray;→英和
rub into powder.

摺り絵

すりえ [2][0] 【摺り絵】
木あるいは紙の型を用い,草木の汁をすりつけて染めた模様。

摺り衣

すりごろも 【摺り衣】
白地に山藍(ヤマアイ)・月草などの汁で文様を摺り染めにした衣服。「―着(ケ)りと夢に見つ現(ウツツ)にはいづれの人の言か繁けむ/万葉 2621」

摺り衣

すりぎぬ 【摺り衣】
「すりごろも(摺衣)」に同じ。「火をともしたるものは―を着たり/著聞 17」

摺り貝

すりがい [2] 【摺り貝】
⇒螺鈿(ラデン)

摺り足

すりあし [0][2] 【摺り足】
かかとを上げず,足の裏全体で地面や床をするようにして歩くこと。また,その歩き方。「―で歩く」

摺り込み

すりこみ [0] 【摺り込み】
染料をすりこむこと。

摺り込み染

すりこみぞめ [0] 【摺り込み染(め)】
捺染(ナツセン)の一。布の表面に型を置き,染料を含ませた刷毛(ハケ)で種々の色を摺り込んで模様を染め出すもの。すりぞめ。

摺り込み染め

すりこみぞめ [0] 【摺り込み染(め)】
捺染(ナツセン)の一。布の表面に型を置き,染料を含ませた刷毛(ハケ)で種々の色を摺り込んで模様を染め出すもの。すりぞめ。

摺り込む

すりこ・む [3][0] 【擦(り)込む・摩り込む・摺り込む】 (動マ五[四])
(1)こすってしみこませる。「クリームを―・む」
(2)すりつぶして混ぜ入れる。「山芋を―・む」
(3)人にとり入る。「教授に―・み身分ある人に電信求めて/思出の記(蘆花)」
[可能] すりこめる

摺る

する【摺る】
grind;→英和
bray;→英和
mash <potatoes> .→英和

摺る

す・る [1] 【刷る・摺る】 (動ラ五[四])
〔「する(擦・摩)」と同源〕
(1)印刷する。《刷》「新聞を―・る」「輪転機で―・る」
(2)版木などに墨や絵の具などをつけ,紙などに当て,こすって写し取る。「版画を―・る」
(3)植物や染料を布にこすり付けて模様を染め出す。《摺》「月草に衣は―・らむ/古今(秋上)」
[可能] すれる

摺墨

するすみ 【摺墨・磨墨】
(1)〔摺って用いることから〕
墨。墨汁(ボクジユウ)。「―も落つる涙に洗はれて恋しきだにもえこそ書かれね/金葉(恋下)」
(2)源頼朝より賜り,宇治川の先陣争いで,梶原景季の乗った名馬の名。佐々木高綱の生唼(イケズキ)と争った。
→生唼

摺狩衣

すりかりぎぬ [3] 【摺狩衣】
摺り染めにした狩衣。多く野遊びに用いた。

摺箔

すりはく [0] 【摺箔】
(1)金箔・銀箔を布に貼りつけること。型の上に糊をおき,その上に箔をのせて軽く押さえ,乾いたあと余分の箔を払って模様を表す。
(2)能装束の一。平絹に摺箔を用いた女役の小袖。

摺袴

すりばかま [3] 【摺袴】
山藍(ヤマアイ)・月草などで摺り染めにした袴。神事の際や祭りの舞人が用いる。

摺裳

すりも [2] 【摺裳】
種々の模様をすり置いた裳。女御・女房の正装用。

摺針峠

すりはりとうげ 【摺針峠・磨針峠】
滋賀県彦根市北部にある峠。旧中山道の鳥居本(トリイモト)宿の北東にあった難所。154メートル。摺針山。

摺鉦

すりがね [2][0] 【摺鉦】
下座(ゲザ)音楽・祭礼の囃子(ハヤシ)・念仏踊りなどで用いる,金属製の皿形の打楽器。直径10センチメートルほどで,つかみ鉦と下げ鉦があり,槌(ツチ)形の桴(バチ)で打ち,また,すり鳴らす。当たり鉦。ちゃんちき。

摺鼓

すりつづみ [3] 【摺鼓・揩鼓】
雅楽の古楽器。二枚の革面を革ひもで締めた鼓。革面をすり,または打つ。鎌倉期頃までは舞楽の左方に用いられた。揩鼓(カイコ)。

撃ち方始め

うちかた【撃ち方始め(やめ)】
<号令> Fire! (Cease fire!).

撃ち根

うちね 【打(ち)根・撃(ち)根】
打ち矢。また,そのやじり。

撃ち止める

うちとめる【撃ち止める】
kill;→英和
shoot.→英和

撃ち金

うちがね【撃ち金】
[銃の]a cock.→英和

撃つ

う・つ [1] 【撃つ】 (動タ五[四])
〔「打つ」と同源〕
(「射つ」とも書く)矢や弾を発射する。また,矢や弾で相手や獲物を殺傷する。「鉄砲を―・つ」「鳥を―・つ」
[可能] うてる

撃剣

げっけん ゲキ― [0] 【撃剣】
⇒げきけん(撃剣)

撃剣

げきけん [0] 【撃剣】
刀剣・木刀・竹刀で,相手を攻め,身を守る術。剣術。げっけん。「―術」「―家」

撃力

げきりょく [2][0] 【撃力】
打撃や衝突の際など,非常に短い時間に作用する大きな力。そのはたらきは,力積で表す。

撃墜

げきつい [0] 【撃墜】 (名)スル
敵の飛行機を撃ち落とすこと。「敵機を全機―する」「―王」

撃墜する

げきつい【撃墜する】
shoot down;bring down (地上砲火で).

撃壌

げきじょう [0] 【撃壌】
〔撃壌歌の故事から〕
(1)地面をたたいて拍子をとること。平和な世の中を楽しむありさまをいう。
→鼓腹(コフク)撃壌
(2)中国の遊び。木靴に似た木を地面に立て,同じ形の別の木でねらいうつ。下駄打ち。

撃壌歌

げきじょうか 【撃壌歌】
中国古代の歌謡。伝説上の聖帝尭(ギヨウ)の世に,ある老人が太平を謳歌(オウカ)して歌った歌。帝王世紀に「日出而作,日入而息,鑿�井而飲,耕�田而食,帝力于�我何有哉」とある。

撃摧

げきさい [0] 【撃砕・撃摧】 (名)スル
物を打って砕くこと。敵を徹底的に負かすこと。「敵陣を―する」

撃攘

げきじょう [0] 【撃攘】 (名)スル
敵をうちはらうこと。

撃柝

げきたく [0] 【撃柝】
(1)拍子木をうつこと。また,拍子木をたたいて夜まわりをすること。
(2)取引市場で,立ち会いの開始・終了,あるいは売買値段の定まったとき,合図の拍子木を打つこと。木打ち。木入れ。「―売買」

撃根

うちね 【打(ち)根・撃(ち)根】
打ち矢。また,そのやじり。

撃殺

げきさつ [0] 【撃殺】 (名)スル
撃って殺すこと。また,切り殺すこと。「攻め寄る者毎に一々―された為/肉弾(忠温)」

撃沈

げきちん [0] 【撃沈】 (名)スル
敵の艦船を爆撃・砲撃・雷撃などによって沈めること。「敵の戦艦を―する」

撃沈する

げきちん【撃沈する】
sink;→英和
send <a ship> to the bottom.→英和

撃滅

げきめつ [0] 【撃滅】 (名)スル
攻撃して滅ぼすこと。「唯一戦に之を―せんものと/此一戦(広徳)」

撃滅する

げきめつ【撃滅する】
annihilate;→英和
destroy;→英和
exterminate.→英和

撃発

げきはつ [0] 【撃発】
銃の引き金を引いて,発射薬を爆発させること。「―装置」

撃砕

げきさい [0] 【撃砕・撃摧】 (名)スル
物を打って砕くこと。敵を徹底的に負かすこと。「敵陣を―する」

撃破

げきは [1] 【撃破】 (名)スル
敵を攻撃して負かすこと。また,大きな損害を与えること。「敵の主力部隊を―する」

撃破する

げきは【撃破する】
defeat;→英和
destroy.→英和

撃茎

げきけい [0] 【撃茎】
鉄砲の撃発装置の一部品。引き金のばねの力で発火装置の雷管に衝撃を与えるもの。小銃の場合先端に撃針をつける。

撃退

げきたい [0] 【撃退】 (名)スル
敵などを攻撃して退けること。「押し売りを―する」

撃退する

げきたい【撃退する】
repulse;→英和
drive back.

撃針

げきしん [0] 【撃針】
小銃の撃発装置の一部品。
→撃茎

撃鉄

げきてつ [0] 【撃鉄】
鉄砲の撃発装置の一。弾丸を発射させるために雷管を強打する部分。うちがね。

撈海

ろうかい ラウ― [0] 【撈海】
海底・海中の沈積物や浮遊物などを採取すること。「―作業」

撈魚

ろうぎょ ラウ― [1] 【撈魚】
魚をとること。漁撈。

撒き散らす

まきちらす【撒き散らす】
scatter;→英和
sprinkle;→英和
[金を]squander;→英和
waste.→英和

撒き散らす

まきちら・す [4][0] 【撒き散らす】 (動サ五[四])
あたり一面にまく。あちらこちらに広く振りまく。「灰を―・す」「金を―・す」「うわさを―・す」
[可能] まきちらせる

撒き水

まきみず [2] 【撒き水】
地面に水をまくこと。また,その水。打ち水。「庭に―をする」

撒き米

まきごめ [0][2] 【蒔き米・撒き米】
神仏に参るとき,まいて手向ける米。「談義の散銭,―を買ひ込み/浮世草子・新永代蔵」

撒き銭

まきせん [0][3] 【蒔き銭・撒き銭】
(1)神仏,特に伊勢神宮への参詣者が蒔き米のかわりにまく銭。「宮廻りの―に/浮世草子・永代蔵 4」
(2)棟上げなどの際,施工主が祝いとして参列者にまく銭。
(3)乞食などに投げ与える銭。

撒き餌

まきえ [2][0] 【撒き餌・播き餌】 (名)スル
魚や小鳥を集めるために餌(エサ)をまくこと。また,その餌。寄せ餌。

撒く

まく【撒く】
sprinkle <water> ;→英和
scatter (撒き散らす).→英和

撒く

ま・く [1] 【撒く】 (動カ五[四])
〔「蒔(マ)く」と同源〕
(1)物を,ばらばらに散るように落とす。「庭に水を―・く」「飛行機からビラを―・く」「節分に豆を―・く」
(2)物を配って行き渡らせる。「ビラを―・く」「カルタを―・く」
(3)〔「巻く」とも〕
同行者などに自分の居所がわからないようにする。「尾行をまんまと―・く」
[可能] まける

撒する

さっ・する [3] 【撒する】 (動サ変)[文]サ変 さつ・す
放つ。なげうつ。「網を―・する」

撒兵

さっぺい 【撒兵】
江戸幕府が1866年に創設したフランス式教練を受けた兵隊。さんぺい。

撒兵

さんぺい [0] 【撒兵】
「さっぺい(撒兵)」の慣用読み。

撒布

さっぷ [1][0] 【撒布】 (名)スル
⇒さんぷ(撒布)

撒布

さんぷ [1][0] 【散布・撒布】 (名)スル
〔「撒布(サツプ)」の慣用読みから〕
ふりかけること。まきちらすこと。「薬剤を―する」「―剤」

撒播

さっぱ [1] 【撒播】 (名)スル
⇒さんぱ(撒播)

撒播

さんぱ [1] 【散播・撒播】 (名)スル
〔「撒播(サツパ)」の慣用読み〕
田畑に種子を一様にばらまくこと。「牧草の種を―する」

撒水

さんすい [0] 【散水・撒水】 (名)スル
〔「撒水(サツスイ)」の慣用読みから〕
水をまくこと。「道路に―する」

撒水

さっすい [0] 【撒水】 (名)スル
水をまくこと。さんすい。

撒水車

さんすいしゃ [3] 【散水車・撒水車】
道路などに水をまく車。

とおお トヲヲ 【撓】 (形動ナリ)
たわみしなうさま。たわわ。「白橿(シラカシ)の枝も―に雪の降れれば/万葉 2315」

たわ 【撓】
■一■ (名)
(1)山の尾根の低くくぼんだ所。鞍部(アンブ)。「山の―より御船を引き越して逃げ上り/古事記(中)」
(2)髪が枕などでおされて癖のつくこと。「ただ大殿ごもりなば,御髪に―付きなむず/宇津保(蔵開中)」
■二■ (形動ナリ)
たわむさま。たわわ。「深山には嵐やいたく吹きぬらむ網代も―に紅葉つもれり/詞花(冬)」

たお タヲ 【撓】
(1)峠。「―ヲコユル/日葡」
(2)山の鞍部。

しおり シヲリ [0] 【撓・萎】
蕉風俳諧の根本理念の一。作者の心にある哀感が,句または句の余情に自然とあらわれること。蕉風では「しほり」と表記。
→寂(サビ)
→細み
→かるみ

撓い

しない シナヒ [2] 【撓い】
(1)しなうこと。
(2)藤や柳の枝など,たわんでいるもの。「藤の花は,―ながく,色こく咲きたる/枕草子 37」
(3)旗指物の一。縦長の三角形の布の長辺の一つを袋縫いにし,これに反りのある竿を通したもの。

撓う

しなう【撓う】
bend;→英和
be supple[pliant].

撓う

しな・う シナフ [2] 【撓う】
■一■ (動ワ五[ハ四])
〔「しなやか」の「しな」と同源〕
(1)弾力があって,力を受けたとき折れずにしなやかに曲がる。たわむ。しなる。「実がいっぱいなって枝が―・う」
(2)逆らわずに,物に従う。順応する。「水に―・うて渡せや渡せ/平家 4」
(3)しなやかに美しい姿である。「うち―・ひ寄りてそ妹はたはれてありける/万葉 1738」
■二■ (動ハ下二)
⇒しなえる

撓える

しな・える シナヘル [3] 【撓える】 (動ア下一)[文]ハ下二 しな・ふ
たわむ。しなう。「雪デ竹ガ―・エル/ヘボン(三版)」

撓ます

たわま・す 【撓ます】 (動サ四)
(1)たわむようにする。「春は黄珠を―・す嫩柳(ドンリユウ)の風/和漢朗詠(春)」
(2)気持ちの張りをなくさせる。「北国の宮方,気を―・して頭を差出す者も無りけり/太平記 22」

撓ます

たおま・す タヲマス 【撓ます】 (動サ四)
しなうようにする。また,気力をゆるめる。「中々心を一にして少しも機を―・さず/太平記 19」

撓み

たわみ [3] 【撓み】
たわむこと。また,その程度。「枝の―」

撓み管

たわみかん [0] 【撓み管】
屈曲自在の管。薄い金属板を螺旋(ラセン)状に組み合わせた管。ゴムや石綿のパッキングで気密を保たせてある。流体の輸送のほか,電線の保護にも用いる。可撓(カトウ)管。フレキシブル-チューブ。

撓み継ぎ手

たわみつぎて [4] 【撓み継(ぎ)手】
軸継ぎ手の一。弾性体を連結部に用いて,可撓性(カトウセイ)をもたせてあるもの。二軸が相互にずれている場合や,振動が伝わるのを防ぐために用いる。可撓継ぎ手。フレキシブル-カップリング。

撓み継手

たわみつぎて [4] 【撓み継(ぎ)手】
軸継ぎ手の一。弾性体を連結部に用いて,可撓性(カトウセイ)をもたせてあるもの。二軸が相互にずれている場合や,振動が伝わるのを防ぐために用いる。可撓継ぎ手。フレキシブル-カップリング。

撓む

たお・む タヲム 【撓む】
■一■ (動マ四)
曲がる。たわむ。「花が咲いては―・うだ枝に実がなる/田植草紙」
■二■ (動マ下二)
曲げる。しなわせる。たわめる。「稲のはしらを押し―・めねばこがれぬ/田植草紙」

撓む

いた・む 【撓む】 (動マ下二)
⇒いためる

撓む

たわむ【撓む】
bend;→英和
be bent.

撓む

たわ・む [2] 【撓む】
■一■ (動マ五[四])
(1)固い棒状・板状のものが,加えられた強い力によってそり曲がった形になる。しなう。「雪の重みで枝が―・む」「棚が―・む」
(2)心が屈する。疲れる。たゆむ。「いもうとの心は―・む所なく,まめだちたれば/源氏(空蝉)」
■二■ (動マ下二)
⇒たわめる

撓む

とお・む トヲム 【撓む】 (動マ四)
〔「たわむ」の母音交替形〕
しなう。たわむ。「沖つ波―・む眉引(マヨビキ)大舟の/万葉 4220」

撓める

たわ・める [3] 【撓める】 (動マ下一)[文]マ下二 たわ・む
固い棒状・板状のものに強い力を加えて全体を曲げる。しならせる。たわませる。「竹を―・める」

撓める

たわめる【撓める】
bend.→英和

撓める

いた・める [3] 【撓める】 (動マ下一)[文]マ下二 いた・む
膠(ニカワ)を薄く溶いた水に牛皮を浸し,鉄の槌(ツチ)で打ちかためる。

撓める

た・める [2] 【矯める・撓める】 (動マ下一)[文]マ下二 た・む
(1)木・竹・枝などを,曲げたりまっすぐにしたりして形を整える。「枝を―・める」「角(ツノ)を―・めて牛を殺す」
(2)悪い性質やくせなどを直す。矯正(キヨウセイ)する。「―・め難い不親切や残酷心はまさかにあるまい/行人(漱石)」「クセヲ―・メル/ヘボン(三版)」
(3)目をすえて見る。じっと見る。「―・めつすがめつ」「清葉の容子(ヨウス)を最(モ)う一度―・めて視て/日本橋(鏡花)」
(4)弓・鉄砲で,ねらいをつける。「千介鉄炮を―・めすゑ西郷を馬より打落し/常山紀談」

撓め出し

ためだし [0] 【撓め出し】
相撲の手の一。両方の手で相手の一方の手を押さえ,これをしならせるようにして押し出す技。ちょうなかけ。

撓め革

いためがわ [3] 【撓め革】
膠(ニカワ)水に浸した牛の皮を,鉄の槌(ツチ)で打ちかためたもの。鎧(ヨロイ)の札(サネ),刀剣の鍔(ツバ)などに用いる。ねりかわ。責め革。
→なめし革

撓よる

とおよ・る トヲ― 【撓よる】 (動ラ四)
たわむ,の意か。人に寄り添う,の意とも。「なよ竹の―・る児らは/万葉 217」

撓らふ

とおら・う トヲラフ 【撓らふ】 (動ハ四)
揺れ動く。たゆたう。「墨吉(スミノエ)の岸に出で居て釣舟の―・ふ見れば/万葉 1740」

撓り

たおり タヲリ 【撓り】
山の尾根などの,たわんで低くなった所。鞍部。たわ。「あしひきの山の―にこの見ゆる天の白雲/万葉 4122」

撓る

しなる【撓る】
bend;→英和
be pliable[elastic].

撓る

しお・る シヲル 【撓る・萎る】
■一■ (動ラ四)
(1)痛め苦しめる。痛めつけて弱らせる。「―・りつる野分はやみてしののめの雲にしたがふ秋のむらさめ/風雅(秋下)」
(2)たわめる。しなわせる。「暫く―・りて堅めたる体(スガタ)/太平記 12」
■二■ (動ラ下二)
⇒しおれる

撓る

しわ・る [2] 【撓る】 (動ラ五[四])
(1)しなう。たわむ。「枝が―・る」
(2)腹がすく。「ムネガ―・ル/日葡」

撓る

しな・る [2] 【撓る】 (動ラ五[四])
「しなう」の転。「枝が―・る」

撓る

おお・る ヲヲル 【撓る】 (動ラ四)
花や葉などの重みで枝がたわむ。「春へには花咲き―・り/万葉 923」

撓わ

たわわ [0][1] 【撓わ】 (形動)[文]ナリ
木の枝や稲の穂などに実がなったりしてしなやかに弧を描いて曲がっているさま。「枝も―に実がなる」「―に実る」

撓わに

たわわに【撓わに】
be heavy[heavily laden]with <fruit> .

撓垂

しなだれ [0] 【撓垂】
(1)草摺(クサズリ)の別名。
(2)篠垂(シノダレ)の別名。

撓垂れる

しなだ・れる [0][4] 【撓垂れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 しなだ・る
(1)「しなだれかかる」に同じ。
(2)重みのために垂れさがる。「―・るる柳は細きめもと哉/鷹筑波」

撓垂れ掛かる

しなだれかか・る [6] 【撓垂れ掛(か)る】 (動ラ五[四])
(1)力なく寄りかかる。「くたくたと―・る」
(2)人にこびて寄りかかる。しなだれる。「甘えて―・る」

撓垂れ掛る

しなだれかか・る [6] 【撓垂れ掛(か)る】 (動ラ五[四])
(1)力なく寄りかかる。「くたくたと―・る」
(2)人にこびて寄りかかる。しなだれる。「甘えて―・る」

撓屈

とうくつ タウ― [0] 【撓屈】 (名)スル
しなうように曲がること。また,曲げること。屈撓。「樹木の稚嫩なる時之を―すれば/明六雑誌 8」

撓撓

たわたわ 【撓撓】 (形動ナリ)
たわみしなうさま。「白橿(シラカシ)の枝もとををに雪の降れれば。或いは云はく枝も―/万葉 2315」[名義抄]

撓撓

しわしわ [1] 【撓撓】 (副)
(多く「と」を伴って)物のしなうさま。しなしな。「―と枝がたわむ」

撚り

より [2] 【縒り・撚り】
よること。また,よったもの。「―の甘い糸」

撚り

ひねり [3] 【捻り・拈り・撚り】
(1)ひねること。ねじること。「腰の―が大事だ」
(2)普通と少しちがうように,工夫したり趣向をこらしたりすること。「―のある問題」
(3)「捻り技」に同じ。
(4)野球で,投手が球を投げる時,手首をねじって球に特殊な回転を与えること。「―を加える」
(5)「おひねり」に同じ。
(6)綛(カセ)を集めてねじり一単位としたもの。ねじり。
(7)江戸時代,罪人を捕らえるときに用いた道具の一。袖搦(ソデガラ)みなどの類。

撚り糸

よりいと [3][0] 【撚り糸・縒り糸】
よりをかけた糸。また,より合わせた糸。

撚り糸

よりいと【撚り糸】
a twisted thread;twine.→英和

撚り絎け

よりぐけ [2] 【撚り絎け】
くけ方の一種。布端を細く撚って巻きくける方法。スカーフなどの縁の始末に用いる。

撚り金

よりきん [0] 【撚り金・縒り金】
金箔(キンパク)を細く切って絹糸に撚り付けたもの。
→金糸

撚る

よ・る [1] 【縒る・撚る】
■一■ (動ラ五[四])
(1)糸状のものをひねる。また,数本の細い糸などをひねってからみ合わせ,一本の紐などを作る。「こよりを―・る」「糸を―・る」「女の髪すじを―・れる綱には,大象もよくつながれ/徒然 9」
(2)ねじって回す。よじる。《撚》「掻竦(カイスク)むやうに脊筋を―・る/歌行灯(鏡花)」
[可能] よれる
■二■ (動ラ下二)
⇒よれる

撚る

え・る 【撚る】 (動ラ四)
「撚(ヨ)る」の転。「苧縄(オナワ)七筋―・り合はせ/浄瑠璃・吉野忠信」

撚る

ひね・る [2] 【捻る・拈る・撚る】 (動ラ五[四])
(1)指先でつまんで回転させる。軽くねじる。「蛇口を―・る」「口髭(ヒゲ)を―・る」「銀煙管(ギンギセル)を―・りながら/社会百面相(魯庵)」
(2)体の一部をねじって回す。ねじって向きを変える。「体を―・って後ろを見る」「転んで足首を―・った(=捻挫(ネンザ)スル)」
(3)首を締めて殺す。「鶏(トリ)を―・る」
(4)手間どらずに簡単に相手をやっつける。「新人投手に―・られる」
(5)深く考える。
 (ア)考え出す。「小難かしい理窟を―・りさうな気色が見える/社会百面相(魯庵)」
 (イ)(「頭をひねる」の形で)良い考えを生み出そうと,一生懸命考える。知恵をしぼる。「頭を―・って考える」
 (ウ)(「首をひねる」の形で)問題が解決できずにあれこれ思案する。また,提出されたものが受け入れがたくて,どう処置したものかと思案する。首をかしげる。「専門家も首を―・っている問題」
(6)あれこれ考えて普通とは違う物にする。趣向をこらす。「―・った問題を作る」
(7)あれこれ考えて俳句などを作る。「一句―・る」
(8)つねる。「抓(ツ)みも―・らせ給へ/源氏(総角)」
(9)小銭を紙に包む。おひねりを作る。「幾らか紙に―・つて女中に遣つて置いて/雁(鴎外)」
[可能] ひねれる

撚糸

ねんし [1] 【撚糸】
糸によりをかけること。また,よりをかけた糸。「―機」

撚翅

ねじればね ネヂレ― [3] 【撚翅】
撚翅(デンシ)目に属する昆虫の総称。

撚翅目

でんしもく [3] 【撚翅目】
昆虫の分類の一目。ほとんどが体長数ミリメートルで,雄の成虫は蜂に似るが前翅が退化する。雌の成虫は,普通はねも脚もない。すべて他の昆虫に内部寄生する。胎生によって生まれた幼虫には三対の脚があるが,寄主に侵入すると脱皮して無脚のうじとなる。日本ではエダヒゲネジレバネ・スズバチネジレバネなど六種が知られる。撚翅類。撚翅(ネジレバネ)。

撞き鐘

つきがね [0] 【撞き鐘】
ついてならす鐘。梵鐘(ボンシヨウ)。

撞く

つく【撞く】
toll[strike,ring] <a bell> ;→英和
bounce[play with] <a ball> ;→英和
[玉突きで]strike;→英和
play at billiards.

撞木

しゅもく [0] 【撞木】
(1)仏具で,鐘・半鐘・磬(ケイ)などを打ち鳴らす棒。多くは丁字形。かねたたき。しもく。
(2)釣り鐘を突く棒。
(3)突棒(ツクボウ)のこと。
(4)「撞木形」に同じ。「病人と―にねたる夜寒かな/丈草発句集」
撞木(1)[図]

撞木

しゅもく【撞木】
a wooden bell hammer.撞木鮫《魚》a hammerhead (shark).→英和

撞木形

しゅもくがた [0] 【撞木形】
撞木のような形。丁字形。

撞木杖

しゅもくづえ [4] 【撞木杖】
握りの部分が丁字形になっている杖。多く老人が使う。「桑の木の―壱本/浮世草子・永代蔵 5」

撞木町

しゅもくまち 【撞木町】
江戸時代,京都伏見にあった遊郭の俗称。町のかたちが丁字形であったことからこう呼ばれる。

撞木貝

しゅもくがい [3] 【撞木貝】
海産の二枚貝。貝殻は殻長約20センチメートルの丁字形で撞木に似る。貝殻は比較的厚く,表面は淡灰黄褐色。房総半島以南の太平洋域に分布。

撞木鮫

しゅもくざめ [3] 【撞木鮫】
ネズミザメ目シュモクザメ科の海魚の総称。全長4メートルに達する種類もある。頭部がシャベル形や丁字形に左右に長くのび,その両端に目がある。性質は獰猛(ドウモウ)。アカシュモクザメなど日本近海にも三種が分布。
撞木鮫[図]

撞球

どうきゅう [0] 【撞球】
ビリヤードのこと。玉突き。

撞着

どうちゃく【撞着】
⇒矛盾(むじゆん).

撞着

どうちゃく [0] 【撞着】 (名)スル
(1)突き当たること。ぶつかること。「一の私見と他の私見と―したる時に/文学史骨(透谷)」
(2)つじつまの合わぬこと。矛盾。「自己―」「―して居るぢやありませんか/金色夜叉(紅葉)」

撤する

てっ・する [0][3] 【撤する】 (動サ変)[文]サ変 てつ・す
取り払う。取り除く。とる。「陣を―・する」

撤兵

てっぺい [0] 【撤兵】 (名)スル
派遣していた軍隊を引き揚げること。
⇔出兵
「占領地から―する」

撤兵する

てっぺい【撤兵する】
withdraw troops <from> ;evacuate <a place> .→英和

撤却

てっきゃく [0] 【撤却】 (名)スル
取り除くこと。取り去ること。撤去。「山門も…理不尽にこれを―せんと欲す/太平記 15」

撤去

てっきょ [1] 【撤去】 (名)スル
建物などを取り去ること。取り払うこと。「不法建築物を―する」

撤去する

てっきょ【撤去する】
withdraw <from> ;→英和
evacuate;→英和
remove.→英和

撤収

てっしゅう [0] 【撤収】 (名)スル
(1)施設などを,取り払ってしまいこむこと。「テントを―する」
(2)軍隊が引き揚げること。撤退。「基地を―する」

撤収

てっしゅう【撤収】
withdrawal;→英和
removal.→英和
〜する withdraw;→英和
remove.→英和

撤回

てっかい [0] 【撤回】 (名)スル
一度出した意見などをひっこめること。法的には,意思表示をした者がその効果を将来に向かって消滅させること。「処分を―する」

撤回する

てっかい【撤回する】
withdraw;→英和
take back <one's claims,what one has just said> .

撤廃

てっぱい [0] 【撤廃】 (名)スル
とりやめること。特に,それまであった制度などをとりやめにすること。「輸入制限を―する」

撤廃する

てっぱい【撤廃する】
abolish;→英和
do away with;lift <the ban> (禁令を).→英和

撤退

てったい【撤退】
(a) withdrawal;→英和
a pullout.〜する withdraw <troops> ;→英和
pullout <of a place> .

撤退

てったい [0] 【撤退】 (名)スル
軍隊などが陣地などを取り払って退くこと。「前線から―する」

撤除

てつじょ [1] 【撤除】 (名)スル
除き去ること。取り除くこと。撤去。「妨害物を―する」

撤饌

てっせん [0] 【撤饌】
神前の供物を下げること。
⇔献饌(ケンセン)

ばち [2] 【撥・桴・枹】
(1)琵琶・三味線などの弦をはじいて鳴らす道具。手元は狭くて厚く,先端はイチョウの葉形で薄い。琵琶の撥は木製,三味線の撥は木・象牙や水牛の角などでつくられる。《撥》
(2)太鼓・鉦鼓・羯鼓(カツコ)などの楽器を打ち鳴らす棒。《桴・枹》
(3)舞楽の舞具。還城楽(ゲンジヨウラク)・陵王・抜頭(バトウ)などの舞人が手に持って舞う棒。《撥・桴》

ばち【撥】
a pick (弦楽器の);→英和
a drumstick (太鼓の).→英和

撥ぬ

は・ぬ 【跳ぬ・撥ぬ】 (動ナ下二)
⇒はねる(跳)
⇒はねる(撥)

撥ね

はね [2] 【撥ね】
〔「跳ね」と同源〕
(1)漢字を書くとき,運筆の最後を跳ねるように曲げること。また,文字のその部分。
(2)ピンはねしたもの。ピン。「袋に扶持方米(フチカタゴメ)の―入れさせ/浮世草子・武道伝来記 8」

撥ねかす

はねか・す [3] 【撥ねかす】 (動サ五[四])
水や泥などを飛ばし散らす。「あれ唾(ツバキ)を人に―・してさ/西洋道中膝栗毛(七杉子)」

撥ねる

はねる【撥ねる】
flip (はじく);→英和
reject (除去).→英和
上前を〜 ⇒上前(うわまえ).

撥ねる

は・ねる [2] 【撥ねる】 (動ナ下一)[文]ナ下二 は・ぬ
〔「跳ねる」と同源〕
(1)ぶつかってはじきとばす。はねとばす。「車に―・ねられる」「車が泥水を―・ねる」
(2)基準に合わないものを除き去る。「面接で―・ねられた」「悪者の子ぢや故に―・ね出されてをるであろ/浄瑠璃・千本桜」
(3)人の取り分の一部を自分のものにする。「上前を―・ねる」「一文―・ねて六文にして/浄瑠璃・丹波与作(中)」
(4)拒絶する。はねつける。「口説(クド)いたら,体(テイ)よく―・ねられた/執着(秋江)」
(5)先端を上に向ける。「毛先を上に―・ねる」「漕ぎ来る船沖つかいいたくな―・ねそ/万葉 153」
(6)文字を書くとき,字画の最後を勢いよく上方に上げる。「『干』のたての棒は―・ねない」
(7)仮名「ん」で書く音に発音する。「―・ねる音(=撥音)」

撥ね上げる

はねあ・げる [4][0] 【撥ね上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 はねあ・ぐ
はねて上へあげる。「自動車が泥水を―・げる」

撥ね付ける

はねつ・ける [4][0] 【撥ね付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 はねつ・く
要求などを強くことわる。拒絶する。はねかえす。「修正案を―・ける」

撥ね付ける

はねつける【撥ね付ける】
refuse;→英和
reject;→英和
turn down.

撥ね彫

はねぼり [0] 【撥ね彫(り)】
「撥鏤(バチル)」に同じ。

撥ね彫り

はねぼり [0] 【撥ね彫(り)】
「撥鏤(バチル)」に同じ。

撥ね掛かる

はねかか・る [0][4] 【撥ね掛(か)る】 (動ラ五[四])
水などが,とび散ってかかる。「泥水が―・る」

撥ね掛ける

はねか・ける [0][4] 【撥ね掛ける】 (動カ下一)[文]カ下二 はねか・く
(1)水や泥などをはねとばしてかける。「車に泥水を―・けられる」
(2)罪を人になすりつける。「熟柿ヲバ食ベタレト―・ケウズルニ/天草本伊曾保」

撥ね掛る

はねかか・る [0][4] 【撥ね掛(か)る】 (動ラ五[四])
水などが,とび散ってかかる。「泥水が―・る」

撥ね物

はねもの [2] 【撥ね物】
器物などで,出来が悪いために規格外品として取り除かれたもの。

撥ね箸

はねばし [3] 【撥ね箸】
食事のとき,嫌いなものを箸でのけること。

撥ね荷

はねに [0] 【撥ね荷・刎ね荷】
「打ち荷」に同じ。

撥ね襷

はねだすき [3] 【撥ね襷】
歌舞伎の荒事で,豪力の者などがする紅白の太い襷。針金が芯にはいっており,結んだ端をはね上げるようにする。

撥ね返す

はねかえ・す [0][3] 【撥ね返す】 (動サ五[四])
(1)ぶつかってきたものを,勢いよくもとへ戻す。はじき返す。「速球をセンター前へ―・す」「批判を―・す」
(2)勢いよく障害を排除する。はね飛ばす。「劣勢を―・す」
(3)強く拒絶する。はねつける。「提案を―・す」
[可能] はねかえせる

撥ね釣瓶

はねつるべ [3] 【撥ね釣瓶】
柱で支えた横木の一端に石を付け,他端に取り付けた釣瓶を石の重みではね上げ,井戸水を汲み上げるもの。ふりつるべ。桔槹(ケツコウ)。

撥ね除ける

はねのける【撥ね除ける】
push[thrust]aside.

撥ね除ける

はねの・ける [4][0] 【撥ね除ける】 (動カ下一)[文]カ下二 はねの・く
(1)跳ね飛ばすようにしてどける。押しのける。「ふとんを―・ける」
(2)除外する。はねる。「不良品を―・ける」「近所の茶飲にさへ―・けられても/浮世草子・諸道聴耳世間猿」

撥ね飛ばす

はねとば・す [4][0] 【撥ね飛ばす】 (動サ五[四])
はじき飛ばす。勢いよく障害を排除する。「自動車が歩行者を―・す」「気力で―・す」
[可能] はねとばせる

撥乱

はつらん [0] 【撥乱】
〔「撥」は治める意〕
世の乱れをしずめ治めること。

撥乱反正

はつらんはんせい [0] 【撥乱反正】
〔春秋公羊伝(哀公十四年)「撥�乱世�反�諸正�」〕
乱れた世を治め,もとの正しい状態にかえすこと。

撥合せ

ばちあわせ [3] 【撥合(わ)せ】
雅楽で,琵琶の演奏に先立って,その調子に合わせるために弾く一種の前奏曲。

撥合わせ

ばちあわせ [3] 【撥合(わ)せ】
雅楽で,琵琶の演奏に先立って,その調子に合わせるために弾く一種の前奏曲。

撥弦楽器

はつげんがっき [5] 【撥弦楽器】
指先・爪・義甲・撥(バチ)などで弦をはじいて奏する楽器。

撥捌き

ばちさばき [3] 【撥捌き】
撥の扱い方。また,その技量。「あざやかな―」

撥撫

はつむ [1] 【撥無・撥撫】 (名)スル
払いのけて信じないこと。否定すること。「丸で歴史を―した話だ/青年(鴎外)」

撥条

ぜんまい [0] 【発条・撥条】
弾性に富む鋼を薄く細長くして渦巻状に巻いたもの。巻き締めてのち,元に戻ろうとする力を利用して時計や玩具などを動かす。渦巻きばね。

撥水

はっすい [0] 【撥水】
織物などの布地が,表面で水をはじく性質。「―性」

撥水加工

はっすいかこう [5] 【撥水加工】
シリコン樹脂・フッ素樹脂などを用い,繊維を疎水性にすることにより水をはじく性質をもたせる加工。

撥無

はつむ [1] 【撥無・撥撫】 (名)スル
払いのけて信じないこと。否定すること。「丸で歴史を―した話だ/青年(鴎外)」

撥皮

ばちかわ [0] 【撥革・撥皮】
三味線で,撥の当たるところに別に貼った半円形の皮。

撥胼胝

ばちだこ [3][0] 【撥胼胝】
三味線・琵琶などを弾く人の,撥の当たるところにできるたこ。

撥脚

ばちあし [2] 【撥脚】
器物の脚で,撥の形をしたもの。

撥草

ばちくさ [2] 【撥草】
ナズナの別名。

撥襟

ばちえり [0] 【撥襟】
婦人用長着の襟型の一。襟先に向かって次第に襟幅が広くなるもの。浴衣などに用いる。

撥鏤

ばちる [2] 【撥鏤】
象牙細工の一。青や紅色に染色した象牙の表面を彫り,地色の白を浮き上がらせ,文様を見せるもの。正倉院宝物中に伝わる。中国唐代に盛行。撥ね彫り。

撥鐙法

はっとうほう [0] 【撥鐙法】
書道で,筆を浅く執り,自由に筆を動かして書く筆法。
→執筆法

撥面

ばちめん [2][0] 【撥面】
琵琶(ビワ)の胴の撥の当たる辺りに張った皮。撥皮。

撥革

ばちかわ [0] 【撥革・撥皮】
三味線で,撥の当たるところに別に貼った半円形の皮。

撥音

はつおん [2] 【撥音】
国語の音節の一。語中または語末にあって一音節をなす鼻音。[m] [n] [ŋ] [ñ] などの音。「ランプ」「遊んだ」「りんご」「パン」などのように仮名では「ん・ン」で表記する。はねるおん。

撥音

ばちおと [0] 【撥音】
三味線・琵琶・太鼓などを撥で鳴らす音。

撥音便

はつおんびん [3] 【撥音便】
音便の一。発音上の便宜のために,語中・語末のある音が撥音に転ずる現象。活用語の連用形語尾の「に」「び」「み」が「て」「たり」などに連なるとき撥音に変化するもの。「死にて→死んで」「飛びて→飛んで」「読みて→読んで」の類。これらのほかに,「さかりに→さかんに(盛に)」「かみなづき→かんなづき(神無月)」「まなか→まんなか(真中)」などもある。はねる音便。
→音便

撥頭

ばとう 【抜頭・撥頭】
舞楽の一。管弦にも用いる。唐楽に属する古楽で,太食(タイシキ)調。一人による走り舞。左方右方に異なる拍子の舞がある。袍(ホウ)・裲襠(リヨウトウ)を着て,長髪のついた鼻高の朱面をつけ,桴(バチ)を持って舞う。
〔「髪頭」「鉢頭」「馬頭」などとも書く〕
抜頭[図]

撥鬢

ばちびん [0] 【撥鬢】
元禄(1688-1704)の頃流行した男の髪形の一。鬢を,耳の上を細く,後ろへゆくほど広くしたもの。
撥鬢[図]

撥鬢奴

ばちびんやっこ [5] 【撥鬢奴】
撥鬢の髪形の町奴。

撥鬢小説

ばちびんしょうせつ [5] 【撥鬢小説】
村上浪六の「三日月」をはじめとする撥鬢奴の達引(タテヒ)きを描いた小説の称。明治30年代に流行。

撩乱

りょうらん レウ― [0] 【繚乱・撩乱】 (ト|タル)[文]形動タリ
入り乱れること。花などが咲き乱れる・こと(さま)。「百花―として,春まさにたけなわ」

撫す

ぶ・す 【撫す】 (動サ変)
⇒ぶする(撫)

撫する

ぶ・する [2] 【撫する】 (動サ変)[文]サ変 ぶ・す
(1)手でなでまわす。さする。「ひげを―・する」「背中ヲ―・スル/ヘボン(三版)」
(2)いたわる。慰撫する。「此小民を支配し…或は威(オド)し或は―・し/学問ノススメ(諭吉)」

撫ぜる

な・ぜる [2] 【撫ぜる】 (動ザ下一)
「なでる(撫)」の転。「ひげを―・ぜる」

撫づ

な・ず ナヅ 【撫づ】 (動ダ下二)
⇒なでる

撫でる

な・でる [2] 【撫でる】 (動ダ下一)[文]ダ下二 な・づ
(1)てのひらなどを軽くすべらせる。「子どもの頭を―・でる」「あごを―・でて思案する」
(2)やわらかい物や風が体に軽くふれる。「ブロンドの髪が頬を―・でている」「春風が頬を―・でる」
(3)櫛(クシ)を使って髪を整える。「ちょっと髪を―・でる」
(4)かわいがる。いつくしむ。「山吹は―・でつつ生(オ)ほさむ/万葉 4302」
(5)搗(ツ)く。「米ヲ―・ヅル/日葡」

撫でる

なでる【撫でる】
stroke;→英和
pat <a person on the head> (軽くたたく);→英和
caress (愛撫).→英和
⇒撫で付ける.

撫で上げる

なであ・げる [4][0] 【撫で上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 なであ・ぐ
上の方に向かってなでる。「髪を―・げる」

撫で上げる

なであげる【撫で上げる】
comb back <one's hair> .

撫で下ろす

なでおろ・す [4][0] 【撫で下ろす】 (動サ五[四])
(1)下に向かってなでて下げる。「髪を―・す」
(2)(「胸をなでおろす」の形で)安心する。ほっとする。「無事な姿を見て胸を―・す」

撫で下ろす

なでおろす【(胸を)撫で下ろす】
feel relieved.

撫で仏

なでぼとけ [3] 【撫で仏】
賓頭盧(ビンズル)の像。その像の,自分の患部に当たる所をなでた手で自分の患部をなでれば病気が治るという俗信がある。さすりぼとけ。

撫で付け

なでつけ [0] 【撫で付け】
(1)「撫で付け髪(ガミ)」の略。
(2)撫で付け髪にしている人。「此の河岸に八十ばかりになる―があるが/洒落本・遊子方言」
(3)歌舞伎の鬘(カツラ)の一。撫で付け髪をかたどったもの。鳴神上人などに用いる。

撫で付ける

なでつ・ける [4][0] 【撫で付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 なでつ・く
(1)乱れた髪の毛を,櫛(クシ)や手で押さえて整える。「髪を―・ける」
(2)やさしくしてなつかせ,従わせる。「人ヲ―・クル/日葡」

撫で付ける

なでつける【撫で付ける】
comb;→英和
brush;→英和
smooth (out) <one's hair> ;→英和
slick (down) <one's hair> .→英和

撫で付け櫛

なでつけぐし [4] 【撫で付け櫛】
髪をなでつけるのに用いる櫛。なでぐし。

撫で付け髪

なでつけがみ [4] 【撫で付け髪】
髪を結わないで,すいて全部を後方へ撫で付けてたらす髪の形。江戸時代,儒者・易者・山伏などの風俗。

撫で切り

なでぎり [0] 【撫で斬り・撫で切り】
(1)刃物でなでるようにして切ること。
(2)大勢を相手にして,残らず切り倒すこと。かたっぱしから打ち負かすこと。「上位力士を―にする」

撫で回す

なでまわ・す [4][0] 【撫で回す】 (動サ五[四])
てのひらでやたらとあちこちをなでる。「体じゅうを―・す」
[可能] なでまわせる

撫で摩る

なでさす・る 【撫で摩る】 (連語)
なでたりさすったりする。

撫で斬り

なでぎり [0] 【撫で斬り・撫で切り】
(1)刃物でなでるようにして切ること。
(2)大勢を相手にして,残らず切り倒すこと。かたっぱしから打ち負かすこと。「上位力士を―にする」

撫で斬りにする

なでぎり【撫で斬りにする】
mow down;clean up (一掃する).

撫で牛

なでうし [2] 【撫で牛】
伏した牛をかたどった素焼きまたは木彫りの置物。商家などで,吉事を祈ってこれをなで,よい事があるたびに下に布団を重ねて敷いた。

撫で物

なでもの [2] 【撫で物】
禊(ミソギ)や祈祷(キトウ)などのとき,からだをなでて穢(ケガレ)や災いを移し,身代わりとして川に流したりする人形(ヒトガタ)や衣。形代(カタシロ)。

撫で物使い

なでものづかい [5] 【撫で物使い】
室町幕府の職名。祓(ハラエ)のときに撫で物を社寺に持参し,儀式に立ち会う役。

撫で繕ふ

なでつくろ・う 【撫で繕ふ】 (動ハ四)
髪などをなでて整える。なでるように大事に整える。「女(ムスメ)を,昼より乳母と二人―・ひ立てたれば憎げにもあらず/源氏(東屋)」

撫で肩

なでがた [0] 【撫で肩】
(なでおろしたように)なだらかにさがっている肩。
⇔怒り肩
「―の美人」

撫で肩

なでがた【撫で肩(の)】
(with) sloping shoulders.

撫で角

なでかく [0] 【撫で角】
方形の物の四隅の角に丸みをつけた形。

撫で角銭

なでかくせん [4][0] 【撫で角銭】
江戸時代,仙台藩が鋳造した銭貨で,撫で角形をしたもの。角銭。

撫子

なでしこ [2] 【撫子・瞿麦】
(1)ナデシコ科の多年草。山野,特に河原に多く自生。茎は高さ30〜50センチメートル,葉は広線形。夏から秋にかけ,茎の上部が分枝して径3センチメートルほどの淡紅色の花をつける。花弁は縁が細裂する。秋の七草の一。カワラナデシコ。ヤマトナデシコ。古名トコナツ。[季]秋。
〔「瞿麦」はセキチクの漢名としても当てる〕
(2)襲(カサネ)の色目の名。表は紅梅,裏は青。なでしこがさね。
(3)家紋の一。「常夏(トコナツ)」に同じ。
(4)なでるようにしてかわいがる子。花のナデシコにかけていう。「双葉に生ひし―を来る朝ごとにかき撫でて/宇津保(菊の宴)」

撫子

なでしこ【撫子】
a pink.→英和

撫子の若葉の色

なでしこのわかばのいろ 【撫子の若葉の色】
(1)染め色の名。薄萌黄(モエギ)色。
(2)襲(カサネ)の色目の名。表は蘇芳(スオウ),裏は青。五月に着用。

撫子合せ

なでしこあわせ [5] 【撫子合(わ)せ】
物合わせの一。左右よりナデシコの花を出してその優劣を競うもの。そのあと,歌合(ウタアワセ)が行われる。

撫子合わせ

なでしこあわせ [5] 【撫子合(わ)せ】
物合わせの一。左右よりナデシコの花を出してその優劣を競うもの。そのあと,歌合(ウタアワセ)が行われる。

撫子襲

なでしこがさね [5] 【撫子襲】
「撫子{(2)}」に同じ。

撫安

ぶあん [0] 【撫安】 (名)スル
民をなでしずめて安心させること。「全国人民を―し/新聞雑誌 6」

撫恤

ぶじゅつ [0] 【撫恤】 (名)スル
いつくしみあわれみ,物をめぐむこと。「戦場死傷の孤独を―し/新聞雑誌 19」

撫育

ぶいく [1][0] 【撫育】 (名)スル
かわいがり大事に育てること。「蓋(ケダ)し母は己れを―する者にして/天賦人権論(辰猪)」

撫順

ぶじゅん 【撫順】
中国,遼寧省にある都市。世界有数の露天掘りの炭田があり,ガス化学・精油・機械などの工業が発達。鞍山・瀋陽などとともに重化学工業地帯を形成。フーシュン。

撫養

ぶよう [0] 【撫養】 (名)スル
かわいがって養うこと。撫育。「民を―する」

撫養

むや 【撫養】
徳島県鳴門市の中心地名。撫養川の河口にあり,古来からの交通の要地。入浜塩田があった。

播き餌

まきえ [2][0] 【撒き餌・播き餌】 (名)スル
魚や小鳥を集めるために餌(エサ)をまくこと。また,その餌。寄せ餌。

播く

ま・く [1] 【蒔く・播く】 (動カ五[四])
(1)発芽・生育させるために,植物の種を地面に散らしたり,地中に埋めたりする。「苗代(ナワシロ)に籾(モミ)を―・く」
(2)物事の原因をつくる。「自分で―・いた種」
(3)蒔絵(マキエ)をするために金銀粉を散らす。「衣筥には黄金して洲流を―・きためり/栄花(駒競べの行幸)」
[可能] まける

播る

ほどこ・る 【播る・延る・被る】 (動ラ四)
(1)延び広がる。ゆきわたる。はびこる。「酷毒,民庶に―・りなむ/日本書紀(雄略訓)」
(2)満ちていっぱいになる。満ちる。[新撰字鏡]

播但線

ばんたんせん 【播但線】
JR 西日本の鉄道線。兵庫県姫路・生野・和田山間,65.7キロメートル。主として市川に沿って走る。

播州

ばんしゅう 【播州】
播磨(ハリマ)国の別名。

播州皿屋敷

ばんしゅうさらやしき 【播州皿屋敷】
人形浄瑠璃。時代物。為永太郎兵衛・浅田一鳥作。1741年初演。お家乗っ取りの悪事を腰元お菊に聞かれた青山鉄山は,重宝の皿紛失の科(トガ)を負わせてお菊を殺し井戸へ捨てるが,お菊の亡霊によって滅ぼされる。のちの皿屋敷物のもとになった。

播布

はんぷ [1][0] 【播布】 (名)スル
広め行きわたらせること。「歯磨を…製して普(アマネ)く世上に―せんとし/新聞雑誌 54」

播植

はしょく [0] 【播植・播殖】 (名)スル
種をまいたり,苗を植えたりすること。

播殖

はんしょく [0] 【播殖】 (名)スル
「はしょく(播殖)」に同じ。「追々右百合(ユリ)を夥しく―し/新聞雑誌 4」

播殖

はしょく [0] 【播植・播殖】 (名)スル
種をまいたり,苗を植えたりすること。

播磨

はりま 【播磨】
(1)旧国名の一。兵庫県の南西部にあたる。播州(バンシユウ)。
(2)兵庫県南部,加古郡の町。瀬戸内海に臨み,埋立地は工業地域。溜(タ)め池が多い。

播磨国風土記

はりまのくにふどき 【播磨国風土記】
713年の詔により作られた風土記の一。一巻。715年頃の成立。現存本は巻首およびそれに続く一部を欠く。

播磨屋

はりまや 【播磨屋】
歌舞伎俳優の屋号。初世中村歌六(1779-1859)にはじまり,その系統である中村吉右衛門およびその一門が用いる。

播磨平野

はりまへいや 【播磨平野】
兵庫県南西部,播磨灘に臨む平野。古来,播州米の産地として知られたが,近年工業化が進む。中心都市は姫路。播州平野。姫路平野。

播磨潟

はりまがた 【播磨潟】
明石以西の兵庫県の海岸の総称。((歌枕))「わが宿は―にもあらなくにあかしもはてで人のゆくらむ/拾遺(恋四)」

播磨灘

はりまなだ 【播磨灘】
瀬戸内海東部の海域。西は小豆(シヨウド)島,東は淡路島で限られ鳴門海峡で紀伊水道に通じる。

播磨節

はりまぶし 【播磨節】
上方浄瑠璃の一。寛文(1661-1673)頃,井上播磨掾の語り始めたもので,剛健な芸風で,愁いと修羅を得意とする。初期の義太夫節に強い影響を与えた。

播磨鍋

はりまなべ [4] 【播磨鍋】
(1)播磨国から産した銅製の鍋。熱の伝わりが早いという。「韋駄天と虎と光陰―/柳多留 46」
(2)尻軽な女。浮気な女。「助平めが,―めが/歌舞伎・男伊達初買曾我」

播種

はしゅ [1] 【播種】 (名)スル
作物の種子をまくこと。その方法に撒播(サンパ)・条播(ジヨウハ)・点播(テンパ)の三種がある。「―期」

播遷

はせん [0] 【播遷】
遠くさすらうこと。「我が王…先王―の後徒に虚器を擁するのみ/佳人之奇遇(散士)」

さつ [1] 【撮】
体積の単位。中国の旧制で,勺(シヤク)の一〇分の一。また,尺貫法で才の一〇分の一。

撮み

つまみ [0] 【摘まみ・撮み・抓み】
(1)つまんだ分量。「塩を一―加える」
(2)つまんで持つために器具や機械などに取り付けた部分。「鍋の蓋の―」
(3)手軽な酒のさかな。つまみもの。おつまみ。「ビールの―」

撮み出す

つまみだ・す [4] 【摘まみ出す・撮み出す】 (動サ五[四])
(1)指先などでつまんで外に出す。「箱から玉を―・す」
(2)人を乱暴に外に追い出す。「生意気を言うと,外に―・すぞ」

撮み取る

つまみと・る [4] 【摘まみ取る・撮み取る】 (動ラ五[四])
指先などでつまんでとる。「芽を―・る」
[可能] つまみとれる

撮み細工

つまみざいく [4] 【撮み細工】
手芸の一。薄い絹の小布を二つ折りにしたものを母体の上に貼り付けて,模様を表すもの。

撮み縫い

つまみぬい [0] 【撮み縫い】
布の一部をつまんで縫うこと。別布をつけず襟や衽(オクミ)などを形づくる時に用いる。

撮む

つま・む [0] 【摘まむ・撮む・抓む】 (動マ五[四])
〔「爪(ツメ)」を動詞化した語〕
(1)指や棒などの先で挟んで持つ。「ピンセットで―・む」「ごみを―・んで捨てる」
(2)少量を指先などではさんで食べる。「お菓子を―・む」「すしを―・む」「台所で―・む」
(3)要点を抜き出す。要約する。かいつまむ。「要点を―・んで話す」
(4)(多く「つままれる」の形で)ばかされる。「キツネに―・まれたようだ」
(5)人を愚弄する。[日葡]
[可能] つまめる

撮り直し

とりなおし【撮り直し】
《映》a retake.→英和
〜をする take <the cut> again;retake.

撮る

と・る [1] 【取る・執る・採る・捕る・撮る】
■一■ (動ラ五[四])
❶手に持つ。《取・執》
(1)離れているものを手でつかんで持つ。手で握る。「茶碗を手に―・って見る」「書棚の本を―・る」「ペンを―・る」
(2)手に持って使う。操作する。「船の舵(カジ)を―・る」
(3)つまんで上に引き上げる。「袴の股立ちを―・る」「着物の褄(ツマ)を―・る」
(4)手に入れる。自分のものにする。「政権を―・る」「損して得―・れ」
(5)処理する。仕事を進める。運用する。《執》「事務を―・る」「政務を―・る」
(6)保存する。残しておく。《取》「記念に―・っておく」「明日のおやつに半分―・っておく」
(7)かたく保持する。守る。「自説を―・って譲ろうとしない」
❷それまであった所から自分の側に移す。《取》
(1)手に取って自分のものとする。「お菓子を一つずつ―・る」「お釣りは―・っておいてください」
(2)集める。採集する。収穫する。《取・採》「きのこを―・る」「貝を―・る」「血を―・る」
〔農作物の場合は「穫る」とも書く〕
(3)捕らえる。つかまえる。捕獲する。《捕》「すずめを―・る」「蝶(チヨウ)を―・る」「マグロを―・る」「熊を―・る」
〔「獲る」とも書く。昆虫など小さな動物の場合は「採る」とも書く〕
(4)領有する。支配する。《取・執》「天下を―・る」「リーダーシップを―・る」「乾杯の音頭を―・る」「指揮を―・る」
(5)分けて移す。分けて自分のものとする。「料理を小皿に―・る」「分け前を―・る」
(6)報酬を得る。収入を得る。「高給を―・る」「月給を―・る」
(7)(「摂る」とも書く)体内に取りこむ。食べる。摂取する。「食事を―・る」「野菜を―・る」「ビタミンを―・る」
(8)体を休ませることをする。体に心地よいことをする。「睡眠を―・る」「休養を―・る」「暖を―・る」「木陰で涼を―・る」
(9)願い出て得る。請うて与えられる。
 (ア)休みをもらう。「休暇を―・る」「暇を―・る」
 (イ)許しを得る。「保健所の許可を―・る」「相手の了解を―・る」
(10)取引をまとめる。「注文を―・る」「契約を―・る」
(11)自分のところへ来させてあることをする。または,させる。
 (ア)注文して持って来させる。取り寄せて買う。「出前を―・る」「寿司を―・る」
 (イ)届けさせて定期的に継続して買う。「新聞を―・る」
 (ウ)呼び寄せる。呼んで療治をさせる。「あんまを―・る」
(12)迎え入れる。もらう。「息子に嫁を―・る」「弟子を―・る」
(13)権力によって強制的に集める。多く受け身の形で用いる。「息子を兵隊に―・られる」「徴用に―・られる」
(14)引き入れる。導き入れる。《取・採》「灌漑用水を―・る」「天窓から明かりを―・る」
(15)導く。案内する。「手を―・って教える」「馬の口を―・る」
(16)つながりを設ける。接触する。「連絡を―・る」「コンタクトを―・る」
(17)成績・資格などを得る。「良い成績を―・る」「学位を―・る」「賞を―・る」「運転免許を―・る」
(18)ある事や物の代わりにあずかる。「人質を―・る」「担保を―・る」
❸それまであった場所から別のところに移す。《取》
(1)不要なものや汚れなどを除く。取り去る。どける。「しみを―・る」「澱(オリ)を―・る」
(2)(「脱る」とも書く)身に付けていたものを外す。ぬぐ。「帽子を―・って挨拶(アイサツ)する」「眼鏡を―・る」
(3)付属品などを取り外す。「箱のふたを―・る」「本のカバーを―・る」
(4)体から苦痛や不快感を除く。「痛みを―・る」「疲れを―・る」
(5)人の所有物を自分のものにする。
 (ア)ある手段によって,他に属していたものを自分のほうに移す。うばう。「大手スーパーに客を―・られる」
 (イ)不法な手段で自分のものにする。盗む。うばう。「だまされて土地を―・られる」「財布を―・られる」
〔金品をぬすむ場合は「盗る」とも書く〕
(6)討ち果たす。殺す。また,首を切る。「命を―・る」「仇(カタキ)を―・る」「敵将の首を―・る」
(7)注意・関心などを引き付ける。「テレビに気を―・られる」「移り変わる景色に気を―・られる」
(8)自由な動きをうばう。「ぬかるみに足を―・られる」「スリップしてハンドルを―・られる」
(9)受け取る。徴収する。
 (ア)物やサービスの対価として相手から金銭を受け取る。「代金を―・る」「初診料を―・る」
 (イ)強制的に納めさせる。「税金を―・る」「賦課金を―・る」
 (ウ)契約や約束によって受けて納める。「家賃を―・る」「月謝を―・る」「手数料を―・る」
(10)将棋・カルタ・花札・トランプなどで,敵の駒やその場に出された札を,自分の持ち駒にしたり,自分の札としてうばう。「飛車を―・る」「切り札で―・る」
(11)スポーツの試合で,得点を得る。「初回に二点を―・る」「一本―・られる」
(12)(「とってもらう」「とってあげる」など授与を表す動詞の上に付いて)他の人のために物を持って渡す。「その胡椒(コシヨウ)を―・ってください」
(13)官位・財産などを召し上げる。没収する。「かく官爵(カンサク)を―・られず/源氏(須磨)」
❹身に負う。引き受ける。受け止める。《取》
(1)他より劣る評判や結果などを得る。「不覚を―・る」「若い者に引けを―・らない」「他社に後れを―・る」
(2)自分のするべきこととして引き受ける。《取・執》「責任を―・る」「仲介の労を―・る」
(3)芸・娼妓が,客を迎えて相手をする。「客を―・る」
(4)財産や家督を受け継ぐ。「跡を―・る」
(5)身に加わる。身に積み重なる。「年を―・る」「当年―・って二五歳」
(6)身に負わせる。課する。多く受け身の形で用いる。「反則を―・られる」「罰金を―・られる」
(7)(多く「…にとって」「…にとりて」の形で)…の身として。…の立場からすれば。「一介の研究者に―・って身に余る名誉」「反対派に―・ってじゃまな存在」
❺選び出す。選んで決める。
(1)よいものを選んで使う。すぐれているものを採用する。《採・取》「―・るべき唯一の方策」「どちらの方法を―・るべきだろう」
(2)人を採用する。《採》
 (ア)会社・組織などが,従業員を採用する。「新卒を―・る」「理科系から―・る」
 (イ)学校が学生・生徒を入学させる。「一学年一八〇人―・る」
(3)ある態度や行動様式を選んでそのようにする。《執》「毅然たる態度を―・る」「強硬な手段を―・る」「自由行動を―・る」
(4)進む方向を選び出して決める。選んでそちらへ行く。《取》「針路を北に―・る」「徳本(トクゴウ)峠を越えて上高地へと道を―・る」「学者への道を―・る」
(5)あるものを選んでそれに基づく。よりどころとする。《取》「史実に題材を―・った作品」
(6)みずからその下につく。仕える。《取》「主を―・る」「師を―・る」
(7)選び出す。選択する。「この二十八日になむ,舟に乗るべき日―・りたりければ/落窪 4」「クジヲ―・ル/日葡」
❻作り出す。ある形にしてとどめる。《取》
(1)あるものを原料にして何かを作り出す。《取・採》「大豆から油を―・る」「アオカビの一種から抗生物質を―・る」
(2)形を作る。形を似せて作る。「石膏で型を―・る」
(3)形を描き出す。「輪郭を―・る」「矛盾がさまざまな形を―・って表面化する」
(4)書き留める。「ノートに―・る」「控えを―・る」「メモを―・る」
(5)写す。
 (ア)写真を写す。《撮》「記念写真を―・る」「スナップを―・る」「映画を―・る」「レントゲンを―・る」
 (イ)音や映像を磁気テープなどに記録する。「演奏会の模様を録音に―・る」「野鳥の鳴き声をテープに―・る」「ビデオに―・っておいた映画を楽しむ」「コピーを―・る」
〔音を記録する場合は「録る」とも書く〕
(6)数値などを記録する。「データを―・る」「心電図を―・る」
❼数量や物事を知る。おしはかる。《取》
(1)数える。はかる。「数を―・る」「カウントを―・る」「寸法を―・る」「尺を―・る」「脈を―・る」
(2)数値を集めて計算する。「平均を―・る」「統計を―・る」
(3)人数などを確認する。「出席を―・る」「点呼を―・る」
(4)解釈する。推量する。理解する。受け取る。「悪く―・らないでほしい」「冗談を本気と―・られる」
(5)うまく釣り合って安定するようにする。「バランスを―・る」
(6)相手の気持ちに合うようにうまく扱う。「機嫌を―・る」「多少わるくなく―・られた事ゆゑ,自然足しげく通ふうち/当世書生気質(逍遥)」
❽場所や時間を占める。《取》
(1)場所を占める。場所を定めて落ち着く。「宿を―・る」「席を―・る」「会議室を―・る」「陣を―・る」
(2)場所を設ける。ある面積を占める。「書斎を広く―・る」「スペースを―・る」
(3)予約して場所を確保する。「指定券を―・る」「金曜の最終便を―・ってある」「特別席を―・る」
(4)時間や労力を必要とする。費やす。かかる。「準備に手間を―・る」「一時間ほど時間を―・ってくれないか」
(5)しつらえる。ふとんを敷く。「床(トコ)を―・る」
❾手・足・体などを動かす。ある動作をする。
(1)動きをととのえる。「拍子を―・る」「リズムを―・る」
(2)相撲やカルタなどをする。「横綱と一番―・る」「家族で百人一首を―・る」

(1)(「時にとって」「時にとりて」の形で)場合によって。時によって。「人,木石にあらねば,時に―・りて,物に感ずる事なきにあらず/徒然 41」
(2)たとえる。なぞらえる。「例に―・る」「このセクションは人間に―・ってみれば心臓に当たる部門だ」
〔「とれる」に対する他動詞〕
[可能] とれる
■二■ (動ラ下二)
⇒とれる
[慣用] 上げ足を―・当たりを―・裏を―・遅れを―・垢離(コリ)を―・采(サイ)を―・鞘(サヤ)を―・質(シチ)に―・死に水を―・酌を―・陣を―・先(セン)を―・大事を―・手に手を―・手玉に―・年を―・中を―・引けを―・暇(ヒマ)を―・不覚を―・筆を―・脈を―・面を―/鬼の首を取ったよう・手に取るよう

撮れる

と・れる [2] 【取れる・採れる・捕れる・撮れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 と・る
□一□
(1)得られる。
 (ア)収穫・捕獲される。《取・捕》「畑で―・れたばかりのトマト」「この川で―・れたアユ」
 (イ)採掘・採集される。《採》「大豆からは油が―・れる」
(2)付いていたものが離れて落ちる。《取》「汚れが―・れる」「ワイシャツのボタンが―・れた」
(3)好ましくない状態が消える。なくなる。「疲れが―・れる」「痛みが―・れる」「熱が―・れる」
(4)許可が与えられる。《取》「ビザが―・れ次第出発します」
(5)写真が撮影される。《撮》「この写真はよく―・れていますね」
(6)解釈できる。理解される。《取》「この文章は二通りの意味に―・れる」
(7)調和した状態になる。うまく釣り合う。《取》「うまくバランスが―・れている」「均整の―・れた体」
(8)手間・時間がかかる。《取》「少し手間が―・れそうだから…」「時間が―・れる」
〔「取る」に対する自動詞〕
□二□〔「取る」の可能動詞〕
捕ることができる。《捕》「子供でも―・れるフライを落とす」

撮像板

さつぞうばん サツザウ― [0] 【撮像板】
撮像管と同等の機能をもつ半導体素子。CCD など。

撮像管

さつぞうかん サツザウクワン [0] 【撮像管】
被写体の光学像を電気信号に変換する特殊電子管。

撮壌集

さつじょうしゅう サツジヤウシフ 【撮壌集】
室町時代の国語辞書。飯尾永祥著。三巻。1454年の序がある。約六〇〇〇語を天象・地儀・人倫など四十二部に分けて漢字で列挙し,時に読み仮名・注を加えたもの。

撮影

さつえい [0] 【撮影】 (名)スル
写真や映画をとること。「―会」「結婚式の模様を―する」

撮影

さつえい【撮影】
photographing;filming.〜する (take a) photograph <of> ;→英和
film;→英和
shoot (映画を).→英和
‖撮影機 a camera.撮影技師 a cameraman (映画の).撮影所 a production;a studio.撮影台本 a continuity.

撮影所

さつえいじょ [0][5] 【撮影所】
映画を撮影・製作するための設備をもつ所。スタジオ。

撮棒

さいぼう 【撮棒】
武器として用いたカシなど堅い材質の木棒。「長刀,乳切木,―,手々に取り持ちて,ただいま事に会うたる気色なり/義経記 2」
→鉄撮棒(カナサイボウ)

撮要

さつよう [0] 【撮要】
要点を抜き出して簡単に書くこと。また,そういう著述。摘要。

撮記

さっき [1] 【撮記】 (名)スル
要点を書き記すこと。また,その記録。

せん【撰】
(a) compilation.A氏撰 edited (compiled) by Mr.A.→英和

撰する

せん・する [3] 【撰する】 (動サ変)[文]サ変 せん・す
(1)文章を作る。「顕彰碑の碑文を―・する」
(2)多くの詩歌や文からえらんで書物を編集する。

撰ぶ

えら・ぶ [2] 【選ぶ・択ぶ・撰ぶ】 (動バ五[四])
〔動詞「選(エ)る」に助動詞「ふ」の付いたものという。上代は「えらふ」と清音〕
(1)いくつかのもののうちで,条件にかなうものを決める。また,決めて抜き出す。よる。選択する。《選・択》「学校を―・ぶ」「学級委員に―・ばれる」「天の下奏(マオ)したまひし家の子と―・ひたまひて/万葉 894」
(2)編集して書物にまとめる。あむ。《撰》「歌集を―・ぶ」
(3)(多く打ち消しを伴って)区別する。「勝つためには手段を―・ばない」
[可能] えらべる

撰り屑

えりくず 【選り屑・撰り屑】
(1)よい物を選び取って残ったくず。よりくず。
(2)名物茶入れの銘。小堀遠州の命名という。

撰り銭

えりぜに [0] 【撰り銭】
室町後期,取引にあたって悪銭を忌避し,良銭(主に渡来銭)のみを選びとったこと。円滑な商取引を妨げるとして,規制する令がしばしば発せられた。えりせん。せんせん。

撰修

せんしゅう [0] 【撰修】 (名)スル
書物を著すこと。また,編集すること。

撰定

せんてい [0] 【撰定】 (名)スル
(1)書物などをつくり定めること。編纂(ヘンサン)すること。
(2)多くの詩歌・文章からよいものをえらび出すこと。

撰文

せんぶん [0] 【撰文】 (名)スル
文章を作ること。また,その文章。「墓誌が何人(ナニビト)の―に係るかを/渋江抽斎(鴎外)」

撰者

せんじゃ [1] 【撰者】
(1)すぐれた作品を選び集めて歌集・文集などを作る人。編者。「勅撰集の―」
(2)詩歌・文章などを著述する人。著者。

撰述

せんじゅつ [0] 【撰述】 (名)スル
書物を著し作ること。述作すること。「注解書を―する」

撰進

せんしん [0] 【撰進】 (名)スル
詩歌・文章の集などを編んで君主に奉ること。「漢詩集を―する」

撰銭

せんせん [0] 【撰銭】
⇒えりぜに(撰銭)

撰録

せんろく [0] 【撰録】 (名)スル
文章に綴(ツヅ)って記録すること。

撰集

せんしゅう [0] 【撰集】
〔「せんじゅう」とも〕
詩歌・文などの優れたものをえらび編集すること。また,その集。

撰集抄

せんじゅうしょう センジフセウ 【撰集抄】
説話集。九巻。編者未詳。1250年頃成立か。神仏の霊験(レイゲン)譚・発心(ホツシン)譚・遁世(トンセイ)譚百余話を収める。西行作と信じられ江戸時代の作家に大きな影響を及ぼした。

撲り倒す

はりたお・す [4] 【張(り)倒す・撲り倒す】 (動サ五[四])
平手などで強く打って倒す。なぐり倒す。「横っ面を―・す」
[可能] はりたおせる

撲り飛ばす

はりとば・す [4] 【張(り)飛ばす・撲り飛ばす】 (動サ五[四])
平手で強くなぐる。なぐりとばす。「横っ面を―・す」

撲る

なぐ・る [2] 【殴る・擲る・撲る】 (動ラ五[四])
(1)(硬い物で)強くたたく。横ざまに強く打つ。ぶんなぐる。「げんこつで頭を―・る」
(2)風雨が横なぐりに吹きつける。「暖かき風池の面(オモ)を―・つて/露小袖(乙羽)」
(3)投げやりにものをする。「ええかげんに―・つてはやくしまはうねえ/黄表紙・艶気樺焼」
[可能] なぐれる

撲殺

ぼくさつ [0] 【撲殺】 (名)スル
なぐり殺すこと。

撲殺する

ぼくさつ【撲殺する】
beat <a person> to death.

撲滅

ぼくめつ【撲滅】
destruction;→英和
extermination.〜する destroy;→英和
exterminate.→英和

撲滅

ぼくめつ [0] 【撲滅】 (名)スル
完全に滅ぼすこと。「結核―運動」「害虫を―する」

撹乱

かくらん【撹乱】
(a) disturbance.〜する disturb;→英和
upset,stir up.

撹拌する

かくはん【撹拌する】
stir (up);→英和
agitate.→英和
撹拌器 a stirrer,a whisk,a mixer.

撿尺

けんじゃく [0] 【検尺・撿尺】
伐採した材木の長さ・直径・本数などを測り記録すること。検知。

撿挍

けんぎょう [1][3] 【検校・撿挍】
(1)寺社の事務を監督する職。東大寺・高野山・石清水(イワシミズ)・春日など重要な寺社に置かれた。
(2)盲官の一。当道所属の盲人の最高の位階。紫衣を着し,両撞木(モロシユモク)の杖をもつことが許された。建業。
(3)1871年(明治4)の当道廃止以後,一部の地歌・箏曲演奏者団体が発行した職格免許。{(2)}の制度を模倣継承したもの。
(4)平安・鎌倉時代に置かれた,荘園の役人の一。
→けんこう(検校)

擁する

よう・する [3] 【擁する】 (動サ変)[文]サ変 よう・す
(1)だきかかえる。いだく。「相(アイ)―・して泣く」「僕は里子を―・して泣きました/運命論者(独歩)」
(2)財産や地位を持つ。「巨富を―・する」
(3)自分の勢力下に従える。「社員一万人を―・する大会社」「大軍を―・して攻める」
(4)主人としてたてる。「頼朝の寡婦即ち四世将軍を―・し/日本開化小史(卯吉)」
(5)まわりをとり囲む。「一本の太い鉄柱を―・して数人の人が立て居て/非凡なる凡人(独歩)」

擁する

ようする【擁する】
have (持つ);→英和
[率いる]command;→英和
lead;→英和
have <a person> as <one's head> (戴(いただ)く).

擁壁

ようへき [0] 【擁壁】
崖や盛り土の側面が崩れ落ちるのを防ぐために築く壁。

擁立

ようりつ [0] 【擁立】 (名)スル
もりたててある地位につかせること。「市長候補に―する」

擁立する

ようりつ【擁立する】
support;→英和
back (up).→英和

擁護

ようご [1] 【擁護】 (名)スル
危害・破壊を加えようとするものから,かばいまもること。「人権を―する」

擁護

おうご [1] 【応護・擁護】
仏や菩薩が助け守ること。加護。

擁護

ようご【擁護】
protection;→英和
defense;→英和
support.→英和
〜する protect <A from B> ;→英和
defend;→英和
support;stand by.‖擁護者 a protector;a defender;a supporter.

擂り下ろす

すりおろ・す [0][4] 【磨り下ろす・擂り下ろす】 (動サ五[四])
すって細かくする。「大根を―・す」

擂り半

すりばん [0] 【擦(り)半・擂り半】
「擦り半鐘」の略。

擂り半鐘

すりばんしょう [3] 【擦(り)半鐘・擂り半鐘】
半鐘を続けざまに激しく打つこと。近い火事の知らせ。すりばん。

擂り木

すりぎ [2] 【擂り木】
すりこぎ。

擂り流し

すりながし [0] 【擂り流し】
魚・海老・蟹などのすり身をだし汁でのばして仕立てた汁。すり流し汁。すり立て汁。

擂り潰す

すりつぶす【擂り潰す】
grind down (into powder);mash <potatoes> ;→英和
deface (摩滅);→英和
lose one's fortune (身代を).

擂り潰す

すりつぶ・す [4][0] 【磨り潰す・擂り潰す】 (動サ五[四])
すって細かく砕く。すって形をなくす。「ニンニクを―・す」
[可能] すりつぶせる

擂り砕く

すりくだ・く [0][4] 【擂り砕く】 (動カ五[四])
すって細く砕く。すりつぶす。「錠剤を―・く」

擂り粉木

すりこぎ [3] 【擂り粉木】
(1)すり鉢で物をすりつぶすのに用いる棒。山椒(サンシヨウ)の木で作ったものがよいとされる。連木(レンギ)。すりぎ。あたりぎ。
(2)僧,特に下級の僧を軽蔑していう語。頭の形からの連想とも,味噌を擂ることからともいう。「編笠で―の来るせはしなさ/柳多留 46」
(3)〔味噌をすり鉢で擂ることから〕
みそ汁。「右の脈が頭勝ちなはもし―などは参らぬか/浄瑠璃・今宮心中(中)」

擂り粉木隠し

すりこぎかくし [5] 【擂り粉木隠し】
陰暦一一月の大師講の日に降る雪。大師講にまつわる伝説の一。弘法大師をもてなすため稲を盗んだ老女の,指のない足の跡を隠すため,大師が雪を降らせるという。でんぼ隠し。跡隠しの雪。

擂り粉木頭

すりこぎあたま [5] 【擂り粉木頭】
すりこ木の先のように丸い頭。

擂り粉鉢

すりこばち [3] 【擂り粉鉢】
「すりばち」に同じ。

擂り胡麻

すりごま [0] 【擂り胡麻】
煎(イ)ったゴマをすり鉢ですりつぶしたもの。あたりごま。

擂り芋

すりいも [2] 【擂り芋】
すりおろした山芋。また,山芋をすりおろして調味したもの。

擂り身

すりみ [3] 【擂り身】
魚・鳥の肉をたたいて,さらにすり鉢ですったもの。つくね・つみれ・ちくわなど練り製品の材料とする。

擂り鉢

すりばち [2][0] 【擂り鉢】
調理器具の一。内側に目を刻んだ土製の鉢。擂り粉木を用いて食物をすりつぶす。あたりばち。すりこばち。

擂り鉢虫

すりばちむし [4] 【擂り鉢虫】
アリジゴクの別名。

擂り餌

すりえ [0][2] 【擂り餌】
鳥の餌。ハヤ・フナなどの川魚をあぶってすりつぶし,玄米・大麦などの粉,小松菜などの葉をすりつぶしたものと水を加えてまぜたもの。

擂る

す・る [1] 【擦る・摩る・磨る・擂る】
■一■ (動ラ五[四])
(1)物を他の物に触れさせたまま,力を入れて動かす。こする。《擦・摩》「マッチを―・る」「何かで―・った傷がついている」
(2)物の面に他の物を押しつけて,くり返し動かす。こする。《磨・擦・擂》「やすりで―・る」「墨を―・る」「垢(アカ)を―・る」「足―・り叫び伏し仰ぎ/万葉 904」
〔「手をする」などは,多く「摺る」と書く〕
(3)鉢や臼の中で,つぶして細かくする。《擂》「ごまを―・る」「味噌を―・る」
(4)賭け事などに金・財産を使い果たす。《擦・摩》「競馬で―・った」
(5)貝などを漆で塗り込んで,磨き出す。「丸ぼや―・つたる鞍置いてぞ乗つたりける/平家 11」
[可能] すれる
■二■ (動ラ下二)
⇒すれる

擂れる

す・れる [2] 【擦れる・摩れる・磨れる・擂れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 す・る
(1)物と物とが触れあって摩擦しながら動く。こすれる。「足が靴で―・れる」
(2)こすれあって減ったり切れたりする。「角が―・れて丸くなる」
(3)世間なれして,純真さがなくなる。ずるがしこくなる。「―・れた感じの女性」
(4)することができる。「十分に―・れた」

擂盆

らいぼん [0] 【擂盆】
擂鉢(スリバチ)。また,擂鉢形の容器。

擂粉木

すりこぎ【擂粉木】
a wooden pestle.足を〜にして歩く walk oneself lame.

擂茶

るいざ [1] 【擂茶・櫑茶】
茶入れの一種。頸部(ケイブ)あるいは肩などに鋲頭(ビヨウトウ)のような紋様の点在する壺。
擂茶[図]

擂鉢

すりばち【擂鉢】
an earthenware mortar.〜形の conic(al);cone-shaped.

擂餌

すりえ【擂餌】
ground food.

ほしきまま 【縦・恣・擅】 (形動ナリ)
「ほしいまま」に同じ。「巧みにして,―なるは,失のもとなり/徒然 187」

ほしいまま [2] 【縦・恣・擅】 (名・形動)[文]ナリ
〔「ほしきまま」の転〕
やりたいままに振る舞うこと。自分の思いどおりに事を行うこと。また,そのさま。「―の悪業」「一国の政治を―にする」

擅恣

せんし [1] 【専恣・擅恣】
ほしいままにすること。専横。「人或は之を―の処分と云ふ/明六雑誌 6」

擅断

せんだん [0] 【専断・擅断】 (名・形動)スル[文]ナリ
自分だけの考えで物事を取り決める・こと(さま)。「―に取決め候は誠に相済まぬ事なれども/罪と罰(魯庵)」

擅権

せんけん [0] 【擅権】
「せんけん(専権)」に同じ。「其巧(タクミ)は即ち―の巧にて/文明論之概略(諭吉)」

はが 【擌】
鳥を取る仕掛け。竹串(タケグシ)や木の枝に黐(モチ)を塗って,おとりのそばに立てる。はご。「―も立てず,もちなはも引かず/保元(上・古活字本)」

はご [2][0] 【擌】
(1)「はが(擌)」に同じ。
(2)借財。負債。また災難や難儀。

みさお【操】
[節操]constancy;→英和
honor;→英和
<lose> chastity (貞操).→英和
〜正しい chaste.→英和

みさお ミサヲ [0] 【操】
■一■ (名)
(1)志を固めて変えないこと。節操。「固い―」
(2)特に,女性が純潔を守ること。貞操。「―を守る」
■二■ (名・形動ナリ)
(1)精神的に上品で立派なこと。高雅なこと。また,そのさま。「面伏せにや思はれむと憚り恥ぢて,―に持てつけて/源氏(帚木)」
(2)常に変わらないこと。志操が変わらないこと。また,そのさま。「哀にも―にもゆる蛍かな声たてぬべき此(コ)の世と思ふに/千載(夏)」

操り

あやつり [0][3] 【操り】
(1)「操り芝居」「操り人形」の略。
(2)あやつること。あやつるしかけ。からくり。「賽(サイ)に―を仕出し,人を抜きて金銀を取る事/仮名草子・浮世物語」

操り人形

あやつりにんぎょう【操り人形】
a puppet;→英和
a marionette.→英和

操り人形

あやつりにんぎょう [5] 【操り人形】
操り芝居に用いる人形。手遣い人形と糸操り人形とがある。また,その芝居。あやつり。

操り座

あやつりざ [0] 【操り座】
操り人形の芝居を上演する劇場。また,人形浄瑠璃芝居。

操り浄瑠璃

あやつりじょうるり [5] 【操り浄瑠璃】
(1)「操り芝居」に同じ。
(2)操り芝居で語られる浄瑠璃。義太夫節の類。

操り狂言

あやつりきょうげん [5] 【操り狂言】
操り芝居(シバイ)のこと。また,それを歌舞伎にうつした狂言。

操り芝居

あやつりしばい [5] 【操り芝居】
人形を操作して演ずる芝居。また,特に人形浄瑠璃や,それを上演する劇場のこと。操り浄瑠璃。

操る

あやつる【操る】
(1)[操縦]handle;→英和
manage;→英和
pull <the oar> .→英和
(2)[人形など]work <a puppet> ;→英和
pull the wires (黒幕となる).
(英語)を〜 have a good command of (English).

操る

あやど・る [3] 【綾取る・操る】 (動ラ五[四])
(1)たすきなどを十文字に結ぶ。「赤い襷(タスキ)で―・つた若い女/田舎教師(花袋)」
(2)美しくいろどる。(文章などを)美しくかざる。「春の野山を―・る草花」「文章を―・る」
(3)巧みに扱う。あやつる。「弄するとは機(ハタ)を―・るやうな心ぞ/中華若木詩抄」

操る

あやつ・る [3] 【操る】 (動ラ五[四])
(1)道具などをうまく使う。巧みに操作する。「櫂(カイ)を―・る」「五か国語を自由に―・る」
(2)糸を引いたりして,人形を動かす。
(3)陰にあって,他人を思いどおりに動かす。「世論を―・る」「人ヲ―・ル/日葡」
(4)楽器を弾く。「身づから雅音を―・り給ふ/平家 4」
[可能] あやつれる

操三番

あやつりさんば 【操三番】
歌舞伎舞踊の一。長唄。本名題「柳糸引御摂(ヤナギノイトヒクヤゴヒイキ)」。篠田瑳助(シノダサスケ)作詞。五世杵屋(キネヤ)弥十郎作曲。1853年江戸河原崎座初演。三番叟(サンバソウ)を糸操りの人形に,翁(オキナ)と千歳(センザイ)をぜんまい人形に模して踊るもの。三番叟は後見に操られて踊る。のちに翁と千歳は普通の踊りに直された。

操作

そうさ【操作】
an operation;→英和
handling; <monetary> manipulation.〜する operate;→英和
work;→英和
manipulate.→英和

操作

そうさ サウ― [1] 【操作】 (名)スル
(1)機械・器具などを動かして,作業させること。「レバーを―する」
(2)自分に都合の良い結果が得られるように手を加える。「帳簿を―して利益を隠す」
〔本来は仕事をする,の意。古くは「そうさく」とも〕

操作主義

そうさしゅぎ サウ― [4] 【操作主義】
〔operationalism〕
概念をそれ自体の内容で規定せず,それに対応する一群の具体的手続き(=操作)に還元して規定しようとする立場。例えば,長さとは我々が長さを測定する一群の操作にほかならないとする。アメリカの物理学者ブリッジマンが提唱。行動主義心理学にも適用された。
→還元主義
→現象主義

操兵

そうへい サウ― [0] 【操兵】
兵隊を訓練すること。

操典

そうてん サウ― [0] 【操典】
旧軍隊で,歩兵・騎兵・砲兵などの各兵種ごとに,戦闘や訓練の方式や兵の運用法を定めた教則。「歩兵―」

操守

そうしゅ サウ― [1] 【操守】
志をかたく守って変えないこと。また,その志。節操。

操持

そうじ サウヂ [1] 【操持】 (名)スル
主義・志などをかたく守りつづけること。「国家の大権を―せしむる者なり/泰西国法論(真道)」

操業

そうぎょう【操業】
operation;→英和
work.→英和
〜する run <a mill> ;→英和
work;operate.→英和
〜を短縮する reduce operation.‖操業短縮 a reduction of working hours.完全操業 full operation.

操業

そうぎょう サウゲフ [0] 【操業】 (名)スル
機械を動かして作業をすること。「一日八時間―する」

操業度

そうぎょうど サウゲフ― [3] 【操業度】
⇒稼働率(カドウリツ)

操業短縮

そうぎょうたんしゅく サウゲフ― [0] 【操業短縮】
企業が,労働時間を短縮したり,機械の一部を休ませたりして生産を制限すること。操短。

操法

そうほう サウハフ [1] 【操法】
機械・器具などの操作方法。

操短

そうたん サウ― [0] 【操短】
「操業短縮」の略。

操節

そうせつ サウ― [0] 【操節】
信念を守って変えないこと。節操。

操練

そうれん サウ― [1] 【操練】 (名)スル
軍隊を訓練すること。練兵。

操縦

そうじゅう サウ― [0] 【操縦】 (名)スル
(1)機械を自分の思うとおりに動かすこと。特に,飛行機を運転すること。「ジェット機を―する」「―法」
(2)他人を自分の思いどおりに動かすこと。「人を巧みに―する」

操縦

そうじゅう【操縦】
handling;management;→英和
control;→英和
pilotage.→英和
〜する manage;→英和
handle;→英和
work;→英和
operate (機械);→英和
pilot (飛行機);→英和
steer (船);→英和
drive (車).→英和
巧みに〜して…させる maneuver <a person> into <doing> .‖操縦桿 a control stick.操縦士 a pilot.操縦席 a cockpit.

操縦士

そうじゅうし サウ― [3] 【操縦士】
航空機を操縦する人。パイロット。

操縦席

そうじゅうせき サウ― [3] 【操縦席】
操縦士が操縦するために座る座席。

操縦性

そうじゅうせい サウ― [0] 【操縦性】
操縦のしやすさ。操縦する操作に反応する性能の具合。「―にすぐれる」

操縦桿

そうじゅうかん サウ― [0] 【操縦桿】
飛行機を操縦するレバー。昇降舵・補助翼の操作を制御する。操縦棒。

操舟

そうしゅう サウシウ [0] 【操舟】
舟をあやつること。

操舵

そうだ サウ― [1] 【操舵】 (名)スル
船のかじを操ること。「―手」

操舵

そうだ【操舵】
steering;steerage.→英和

操船

そうせん サウ― [0] 【操船】 (名)スル
船を操縦すること。「船長みずから―する」

操艦

そうかん サウ― [0] 【操艦】 (名)スル
軍艦を操縦すること。軍艦の操舵(ソウダ)。

操行

そうこう サウカウ [0] 【操行】
平生のおこない。品行。身もち。素行。「―が悪い」「―点」

操行

そうこう【操行】
conduct;→英和
deportment.→英和
〜が良い(悪い) be well-(ill-)conducted.

操觚

そうこ サウ― [1] 【操觚】
〔「觚」は,古代中国で文字を記した四角い木の札〕
詩文を作ること。文筆に携わること。「―の士」

操觚字訣

そうこじけつ サウコ― 【操觚字訣】
漢文作法書。一〇巻。補遺五巻。伊藤東涯の稿をその子伊藤東所が編纂(ヘンサン)。1763年の東所の序文がある。漢語の用字法を述べ,同訓異義の漢字の差異を説く。

操觚界

そうこかい サウ― [3] 【操觚界】
文筆に従事する人の社会。新聞・雑誌の記者・編集者や評論家・著述家などの社会。ジャーナリズム。

操觚者

そうこしゃ サウ― [3] 【操觚者】
文筆に従事する人。文筆家・編集者・記者など。操觚家。ジャーナリスト。

操車

そうしゃ【操車】
operation.→英和
‖操車係 a dispatcher.操車場《鉄道》a marshaling yard; <米> a switchyard.

操車

そうしゃ サウ― [0] 【操車】
列車・電車・バスなどの車両の編成や入れ替えなどを行うこと。「―係」

操車場

そうしゃじょう サウ―ヂヤウ [0] 【操車場】
列車の編成・分離・入れ替えの作業を行う施設。

操重車

そうじゅうしゃ サウヂユウ― [3] 【操重車】
事業用貨車の一。クレーンを備え,車両をつり上げたり,レール交換・橋梁(キヨウリヨウ)架設などに用いる。

擐する

かん・する クワン― [3] 【擐する】 (動サ変)[文]サ変 くわん・す
(甲冑(カツチユウ)などを)身につける。まとう。「金兜を戴き朱甲を―・して/不二の高根(麗水)」

きん [1] 【擒】
捕虜。とりこ。「軍破れ城陥り,従容として―に就き/佳人之奇遇(散士)」

とりこ [3][0] 【虜・擒・俘虜】
〔取り子,の意〕
(1)戦争で敵に捕らえられた者。いけどりになった人。捕虜。
(2)ある事に熱中して逃げ出せない状態になること。心を奪われること。また,そのような人。「恋の―」「欲望の―になる」

擒縦

きんしょう [0] 【擒縦】
とりこにすることと放つこと。転じて,自由自在にあやつること。「―自在なる此掛引には/鉄仮面(涙香)」

擘く

つみさ・く 【擘く】 (動カ四)
手や爪の先で植物などを裂く。[名義抄]

擡ぐ

もた・ぐ 【擡ぐ】 (動ガ下二)
⇒もたげる

擡げる

もた・げる [0][3] 【擡げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 もた・ぐ
〔「持て上げる」の転〕
(1)持ち上げる。「蛇が鎌首を―・げる」「徐(シズカ)に面(オモテ)を―・げて/義血侠血(鏡花)」
(2)目立つようになる。擡頭(タイトウ)する。「勢力を―・げる」「疑惑が頭を―・げてきた」

擡げる

もたげる【擡げる】
raise;→英和
lift.→英和

擡頭

たいとう [0] 【擡頭・台頭】 (名)スル
(1)頭を持ち上げること。あるものの勢力が伸び,進出すること。「新興勢力が―する」
(2)上奏文などの中で,高貴の人に関した語を書く時,敬意を示すため行を改め,ほかよりも高く書くこと。上げ書き。
→平出(ヘイシユツ)
→闕字(ケツジ)

擢んでる

ぬきん・でる [4] 【抜きん出る・抽んでる・擢んでる】 (動ダ下一)[文]ダ下二 ぬきん・づ
〔「ぬきづ」の転〕
(1)周囲の物よりひときわ高く突き出ている。「他に―・でる高峰」
(2)人並みはずれてすぐれている。ずば抜けている。「―・でた才能」「衆に―・でる」
(3)群れなどから離れる。抜け出る。「只一人―・でて後の山より何地ともなく落ち給ひにけり/太平記 13」
(4)引き抜いて取り出す。また,多くの中から選び出す。「錫は一廉―・でて下さるる時書く字ぢやぞ/毛詩抄」
(5)人よりも目立たせる。際立たせる。「忠功を―・でば,日来の昇殿を不日に許さるべき也/保元(上)」

擢用

たくよう [0] 【擢用】
⇒てきよう(擢用)

擢用

てきよう [0] 【擢用】 (名)スル
多くの中から特に選び出して用いること。たくよう。「俊才を―する」

擣殿

うちどの 【打(ち)殿・擣殿】
布地を砧(キヌタ)で打つための建物。平安時代,宮中や貴族の邸内に設けられた。

擣目

うちめ [3] 【打(ち)目・擣目】
絹を砧(キヌタ)で打ったときに生じる光沢の模様。砧の跡。

擣衣

とうい タウ― [1] 【擣衣】
砧(キヌタ)で衣をうつこと。

擣衣

うちぎ 【打ち衣・擣衣】
⇒うちぎぬ(打衣)

擤む

か・む [0] 【擤む・挗む】 (動マ五[四])
鼻汁を鼻から吹き出して取り除く。「はなを―・む」「鼻などを…しのびやかに―・みたるは/枕草子 120」
[可能] かめる

擦った揉んだ

すったもんだ [4][3] 【擦った揉んだ】 (名)スル
種々の意見が出てもめること。ごたつくこと。副詞的にも用いる。「―のあげく中止となる」「決定までにさんざん―した」

擦り

こすり [3] 【擦り・錯】
(1)こすること。
(2)やすりの古名。また,木にトクサの茎をはった研磨用の道具。[新撰字鏡]

擦り

かすり [3] 【掠り・擦り】
(1)かすること。表面をさっとなでて過ぎること。
(2)上前をはねること。口銭を取ること。また,そのもうけ。「―をとる」
(3)わずかな金もうけ。「川ごしの賃銭ばかりで,台の賃が―になりやす/滑稽本・膝栗毛 7」
(4)かすり傷。「少しの―で水に浸つた故か気を失うた/歌舞伎・助六」
(5)ことば遊びの技法の一。同音異義または類似の音をもつ語によって,本来の意味とは別の意味を掛けもたせるもの。

擦り付ける

こすりつ・ける [5] 【擦り付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 こすりつ・く
(1)強く押し付けてこする。「馬が鼻づらを―・けてくる」
(2)物を他の物の表面にこすって付着させる。なすり付ける。「手に付いたペンキを壁に―・ける」

擦り付ける

なすりつける【擦り付ける】
⇒擦(なす)る.

擦り付ける

なすりつ・ける [5] 【擦り付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 なすりつ・く
(1)こすってつける。こすりつける。「泥を壁に―・ける」
(2)責任・罪などを他人に負わせる。「罪を人に―・ける」

擦り付ける

すりつ・ける [4][0] 【擦(り)付ける・摺り付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 すりつ・く
(1)こするようにつける。こすりつける。「犬が鼻を―・ける」
(2)(マッチなどを)すって火をつける。「葉莨(シガー)を出して燐寸(マツチ)を―・けた/社会百面相(魯庵)」

擦り傷

かすりきず [3] 【擦り傷】
皮膚を物がかすってできる浅い傷。擦過傷。「―程度ですんだ」

擦り傷

すりきず [2] 【擦(り)傷】
物に擦れてできた傷。物に擦れて,皮膚がむけてできた傷。擦過傷。

擦り傷

すりきず【擦り傷】
an abrasion <on> ;→英和
a graze;→英和
a scratch.→英和

擦り切り

すりきり [0] 【擦(り)切り・摩り切り】
(1)粉状・粒状のものを量るとき,平らな物を容器の縁に当ててすべらせ,縁と同じ高さにならすこと。また,その状態。「砂糖大さじ―一杯」
(2)財産などをすっかり使い果たすこと。一文なし。「手前の―も苦にならず/仮名草子・浮世物語」

擦り切る

すりきる【擦り切る】
cut <a thing> by rubbing.

擦り切る

すりき・る [0][3] 【擦(り)切る・摩り切る】
■一■ (動ラ五[四])
(1)こすって切る。「やすりで―・る」
(2)財産や持ち金を使い果たす。「その向ひ隣にいかにも―・りたる連歌の上手あり/咄本・昨日は今日」
■二■ (動ラ下二)
⇒すりきれる

擦り切れる

すりき・れる [4][0] 【擦(り)切れる・摩り切れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 すりき・る
他の物と何度もすれ合って,切れる。「畳のへりが―・れる」

擦り切れる

すりきれる【擦り切れる】
wear out;be worn out <to rags> ;become threadbare (衣服が).→英和
擦り切れた threadbare;worn-out.

擦り剥く

すりむく【擦り剥く】
abrade;→英和
graze;→英和
chafe;→英和
bark;→英和
skin.→英和
皮を〜 have the skin scraped <from one's leg> .

擦り剥く

すりむ・く [3] 【擦り剥く】
■一■ (動カ五[四])
他の物とこすれて,皮をむく。「転んでひざを―・く」
■二■ (動カ下二)
⇒すりむける

擦り剥ける

すりむ・ける [4] 【擦り剥ける】 (動カ下一)[文]カ下二 すりむ・く
他の物とこすれて,皮がむける。「かかとが―・けた」

擦り半

すりばん [0] 【擦(り)半・擂り半】
「擦り半鐘」の略。

擦り半鐘

すりばんしょう [3] 【擦(り)半鐘・擂り半鐘】
半鐘を続けざまに激しく打つこと。近い火事の知らせ。すりばん。

擦り合い

なすりあい【擦り合い】
[罪・責任の]recrimination.

擦り合い

なすりあい [0] 【擦り合い】
責任や罪などを互いに相手に押しつけあうこと。「責任の―」

擦り合せ

すりあわせ [0] 【摺り合(わ)せ・擦り合(わ)せ】
(1)機械部品の仕上げを行う場合に,部品表面が正しい均一面をもつように精密に仕上げていく作業。「―定盤(ジヨウバン)」
(2)交渉事などで,それぞれの情報などを出しあって調整し,妥協点を見いだしてゆくこと。

擦り合せる

すりあわ・せる [0][5] 【摺り合(わ)せる・擦り合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 すりあは・す
(1)二つのものをこすりあわせる。「前足を―・せる蠅」
(2)二つの物事をつきあわせて調整する。「もう少し両者の見解を―・せる必要がある」

擦り合わせ

すりあわせ [0] 【摺り合(わ)せ・擦り合(わ)せ】
(1)機械部品の仕上げを行う場合に,部品表面が正しい均一面をもつように精密に仕上げていく作業。「―定盤(ジヨウバン)」
(2)交渉事などで,それぞれの情報などを出しあって調整し,妥協点を見いだしてゆくこと。

擦り合わせる

すりあわ・せる [0][5] 【摺り合(わ)せる・擦り合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 すりあは・す
(1)二つのものをこすりあわせる。「前足を―・せる蠅」
(2)二つの物事をつきあわせて調整する。「もう少し両者の見解を―・せる必要がある」

擦り場

すりば [0] 【擦(り)場】
サケ・アユ・ウグイなどが,川底に腹をすりつけるようにして産卵する場所。

擦り寄る

すりよる【擦り寄る】
edge[sidle]up <to> (にじり寄る);draw near[close] <to> (近寄る).

擦り寄る

すりよ・る [3][0] 【擦(り)寄る・摩り寄る】 (動ラ五[四])
(1)体が触れるほどに近寄る。「猫が―・ってくる」
(2)膝頭(ヒザガシラ)でにじりよる。「―・って耳打ちをする」

擦り抜ける

すりぬ・ける [4][0] 【擦(り)抜ける】 (動カ下一)
(1)混雑している所や狭い所を,他の人や物に体が触れそうになりながら,うまく通り抜ける。「人波を―・けて家へ急ぐ」「トラックの間をオートバイが―・ける」
(2)他のことでまぎらしたりして窮地を逃れる。「その場はなんとか―・けた」

擦り減らす

すりへらす【擦り減らす】
wear away;exhaust one's nerves.

擦り火

すりび [2] 【擦(り)火・摺り火】
火打ち石を火打ち金ですって出す火。切り火。打ち火。

擦り火打ち

すりびうち [3] 【擦(り)火打ち】
火打ち石を火打ち金ですって火を出すこと。また,その道具。「―を出して火を打ち煙草を呑み/歌舞伎・伊勢平氏」

擦り着く

すりつ・く [0][3] 【擦(り)着く・摩り付く】
■一■ (動カ五[四])
触れ合うようにする。すり寄る。「お島は珍らしさうに―・いて坐る/多情多恨(紅葉)」
■二■ (動カ下二)
⇒すりつける

擦り膝

すりひざ [0][2] 【擦り膝】
膝頭(ヒザガシラ)で床をすって動くこと。膝行(シツコウ)。

擦り込む

すりこ・む [3][0] 【擦(り)込む・摩り込む・摺り込む】 (動マ五[四])
(1)こすってしみこませる。「クリームを―・む」
(2)すりつぶして混ぜ入れる。「山芋を―・む」
(3)人にとり入る。「教授に―・み身分ある人に電信求めて/思出の記(蘆花)」
[可能] すりこめる

擦り退く

すりの・く 【擦り退く】 (動カ四)
(座ったまま)膝頭(ヒザガシラ)で床をするようにして後ろへ下がる。「匂ひなども移るばかりなれば便あしと思ひて―・きたるに/徒然 238」

擦り違ふ

すりちが・う 【擦り違ふ】 (動ハ四)
すれちがう。「―・うて妹のお藤するすると走り出で/浄瑠璃・堀川波鼓(中)」

擦る

なす・る [2][0] 【擦る】 (動ラ五[四])
(1)ぬりつける。すりつける。「手の汚れをズボンに―・る」
(2)罪や責任を他人に負わせる。「罪を小岩へ―・らうとは以ての外の心得違ひ/人情本・恩愛二葉草」

擦る

なする【擦る】
(1) rub <a thing against[on,over]> ;→英和
smear <one's face with mud> .→英和
(2)[人に罪を]lay <a crime on a person> .→英和

擦る

する【擦る】
rub;→英和
chafe;→英和
file (鑪(やすり)で);→英和
strike <a match> ;→英和
frost (ガラスを);→英和
lose <money> .→英和

擦る

なぞる【擦る】
trace.→英和

擦る

さす・る [0][2] 【摩る・擦る】 (動ラ五[四])
〔「さ」は接頭語か〕
指先や手のひらを当てて,軽く滑らせるように動かす。軽くなでる。「病人の腰を―・る」
[可能] さすれる

擦る

す・る [1] 【擦る・摩る・磨る・擂る】
■一■ (動ラ五[四])
(1)物を他の物に触れさせたまま,力を入れて動かす。こする。《擦・摩》「マッチを―・る」「何かで―・った傷がついている」
(2)物の面に他の物を押しつけて,くり返し動かす。こする。《磨・擦・擂》「やすりで―・る」「墨を―・る」「垢(アカ)を―・る」「足―・り叫び伏し仰ぎ/万葉 904」
〔「手をする」などは,多く「摺る」と書く〕
(3)鉢や臼の中で,つぶして細かくする。《擂》「ごまを―・る」「味噌を―・る」
(4)賭け事などに金・財産を使い果たす。《擦・摩》「競馬で―・った」
(5)貝などを漆で塗り込んで,磨き出す。「丸ぼや―・つたる鞍置いてぞ乗つたりける/平家 11」
[可能] すれる
■二■ (動ラ下二)
⇒すれる

擦る

こする【擦る】
rub <one's eyes> ;→英和
scrub (ごしごし);→英和
chafe (すりむく);→英和
brush (刷毛で).→英和
擦り落とす scrape off.

擦る

こす・る [2] 【擦る】 (動ラ五[四])
(1)物に他の物を押し当てて何度も動かす。摩擦する。「背中をへちまで―・る」「眠い目を―・りながら勉強する」「冷えた手を―・って温める」
(2)他の事にかこつけて皮肉をいう。あてこする。「如何(ドン)なに―・られても,左程にも感じなかつたが/其面影(四迷)」
[可能] こすれる

擦る

かす・る [2][0] 【掠る・擦る】
■一■ (動ラ五[四])
(1)す早く通り過ぎる時に軽くこするように触れる。「車が電柱を―・った」「弾丸は頬を―・っただけで命びろいした」
(2)上前をはねる。「そば切(=蕎麦屋)のあかりを―・る夜はまぐり(=夜鷹)/柳多留 2」
(3)容器の底にわずかに残った内容物を,底をこするようにして取り出す。「壺底ヲ―・ル/日葡」
■二■ (動ラ下二)
⇒かすれる

擦れ

すれ [2] 【擦れ・摩れ】
すれること。こすれてできた傷。

擦れ

かすれ [3] 【掠れ・擦れ】
(1)かすれること。「文字の―」「声の―」
(2)商品が不足してくること。「品―」

擦れっ枯らし

すれっからし【擦れっ枯らし】
a pert fellow;a hussy[wench](女).→英和
〜の pert;→英和
sophisticated;→英和
saucy.→英和

擦れっ枯らし

すれっからし [0] 【擦れっ枯らし】
〔「すれからし」の転〕
何度もひどい目に遭って素直でなくなり,ずるがしこくなること。苦労して人柄が悪くなること。また,その人。

擦れる

す・れる [2] 【擦れる・摩れる・磨れる・擂れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 す・る
(1)物と物とが触れあって摩擦しながら動く。こすれる。「足が靴で―・れる」
(2)こすれあって減ったり切れたりする。「角が―・れて丸くなる」
(3)世間なれして,純真さがなくなる。ずるがしこくなる。「―・れた感じの女性」
(4)することができる。「十分に―・れた」

擦れる

こす・れる [3] 【擦れる】 (動ラ下一)
物と物とがすれ合う。「葉と葉が―・れてさらさらと音をたてる」

擦れる

すれる【擦れる】
(1)[物が]rub;→英和
chafe <against> ;→英和
be rubbed;be worn out.(2)[人が]become sophisticated;lose one's modesty.

擦れる

かす・れる [3][0] 【掠れる・擦れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 かす・る
(1)墨・絵の具・インクなどの量が少なくて,書いた字や線の一部が切れ切れに白く欠ける。「字が―・れる」
(2)声がしわがれる。「声が―・れる」「―・れた声」

擦れ傷

かすれきず [3] 【擦れ傷】
「かすりきず」に同じ。

擦れ合う

すれあう【擦れ合う】
rub against each other;jostle.→英和

擦れ合う

すれあ・う [3][0] 【擦れ合う・摩れ合う】 (動ワ五[ハ四])
(1)物が互いにすれる。こすれあう。「風で枝が―・う」
(2)気持ちが食い違って反発し合う。互いに争う。「その後は日ごとに―・ひ内義は腹立(フクリユウ)して/浮世草子・織留 5」

擦れ擦れ

すれすれ [0] 【擦れ擦れ】 (名・形動)
(1)二つの物がもう少しで触れ合うほど近いさま。「海面―に飛行機が飛ぶ」「床―まで水につかった」
(2)限度一杯であるさま。「違反―の運転」「定刻―に到着した」
(3)気持ちが合わないさま。仲が悪いさま。「御領分のせり合ひでお二人の親御様は―/浄瑠璃・妹背山」

擦れ擦れに

すれすれ【擦れ擦れに】
close <to> ;→英和
almost touching;just in time <for> (時間的に).

擦れ枯らし

すれからし [0] 【擦れ枯らし】
⇒すれっからし

擦れ者

すれもの [2] 【擦れ者】
(1)世間にもまれて世態・人情に通じた人。
(2)世間ずれした者。すれっからし。「遊女にまさる―のよし/浮世草子・禁短気」

擦れ違い

すれちがい [0] 【擦れ違い】
(1)違う方向に向かう人・車などが,すぐ脇(ワキ)を通り抜けること。「―に声をかける」
(2)出会うはずのものが出会わないで終わること。ゆきちがい。「帰宅が遅れて来客と―になる」
(3)議論の論点がずれてしまうこと。「議論は―に終始した」

擦れ違う

すれちが・う [4][0] 【擦れ違う】 (動ワ五[ハ四])
(1)反対方向に向かっている人・車などが,互いのすぐ脇(ワキ)を通り抜ける。「列車が―・う」
(2)出会うはずの人が,出会えないでしまう。ゆきちがう。「待ち合わせ時間に遅れて―・う」
(3)議論などの論点がずれてしまう。「話が―・う」
[可能] すれちがえる

擦れ違う

すれちがう【擦れ違う】
pass each other.

擦付ける

すりつ・ける [4][0] 【擦(り)付ける・摺り付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 すりつ・く
(1)こするようにつける。こすりつける。「犬が鼻を―・ける」
(2)(マッチなどを)すって火をつける。「葉莨(シガー)を出して燐寸(マツチ)を―・けた/社会百面相(魯庵)」

擦傷

すりきず [2] 【擦(り)傷】
物に擦れてできた傷。物に擦れて,皮膚がむけてできた傷。擦過傷。

擦傷

さっしょう [0] 【擦傷】
すりむいてできた傷。すりきず。

擦切り

すりきり [0] 【擦(り)切り・摩り切り】
(1)粉状・粒状のものを量るとき,平らな物を容器の縁に当ててすべらせ,縁と同じ高さにならすこと。また,その状態。「砂糖大さじ―一杯」
(2)財産などをすっかり使い果たすこと。一文なし。「手前の―も苦にならず/仮名草子・浮世物語」

擦切る

すりき・る [0][3] 【擦(り)切る・摩り切る】
■一■ (動ラ五[四])
(1)こすって切る。「やすりで―・る」
(2)財産や持ち金を使い果たす。「その向ひ隣にいかにも―・りたる連歌の上手あり/咄本・昨日は今日」
■二■ (動ラ下二)
⇒すりきれる

擦切れる

すりき・れる [4][0] 【擦(り)切れる・摩り切れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 すりき・る
他の物と何度もすれ合って,切れる。「畳のへりが―・れる」

擦剤

さつざい [2][0] 【擦剤】
皮膚にすり込んで用いる,液状または泥状の外用剤。医薬品を脂肪油・石鹸(セツケン)などに混和したもの。リニメント剤。塗擦剤。

擦半

すりばん [0] 【擦(り)半・擂り半】
「擦り半鐘」の略。

擦半鐘

すりばんしょう [3] 【擦(り)半鐘・擂り半鐘】
半鐘を続けざまに激しく打つこと。近い火事の知らせ。すりばん。

擦場

すりば [0] 【擦(り)場】
サケ・アユ・ウグイなどが,川底に腹をすりつけるようにして産卵する場所。

擦奏楽器

さっそうがっき [5] 【擦奏楽器】
「擦弦(サツゲン)楽器」に同じ。

擦寄る

すりよ・る [3][0] 【擦(り)寄る・摩り寄る】 (動ラ五[四])
(1)体が触れるほどに近寄る。「猫が―・ってくる」
(2)膝頭(ヒザガシラ)でにじりよる。「―・って耳打ちをする」

擦弦楽器

さつげんがっき [5] 【擦弦楽器】
弓や棒で弦をこすって鳴らす楽器。バイオリン・胡弓(コキユウ)など。弓奏楽器。擦奏楽器。弓弦楽器。

擦抜ける

すりぬ・ける [4][0] 【擦(り)抜ける】 (動カ下一)
(1)混雑している所や狭い所を,他の人や物に体が触れそうになりながら,うまく通り抜ける。「人波を―・けて家へ急ぐ」「トラックの間をオートバイが―・ける」
(2)他のことでまぎらしたりして窮地を逃れる。「その場はなんとか―・けた」

擦文土器

さつもんどき [5] 【擦文土器】
八〜一三世紀頃,北海道で製作・使用された土器。器面全体に刷毛目(ハケメ)様の擦痕(サツコン)がある。本州の土師器(ハジキ)の影響を受けている。

擦文文化

さつもんぶんか [5] 【擦文文化】
北海道における続縄文文化に続く文化。擦文土器・鉄器を使い,竪穴住居に住み,狩猟・漁労・雑穀栽培を行なった八〜一三世紀の文化。

擦火

すりび [2] 【擦(り)火・摺り火】
火打ち石を火打ち金ですって出す火。切り火。打ち火。

擦火打ち

すりびうち [3] 【擦(り)火打ち】
火打ち石を火打ち金ですって火を出すこと。また,その道具。「―を出して火を打ち煙草を呑み/歌舞伎・伊勢平氏」

擦痕

さっこん [0] 【擦痕】
(1)こすってついた傷痕。
(2)断層運動や氷河の流動などによって,断層面や岩石の表面にできたすり傷。断層や氷河の運動方向を推定するのに利用。

擦着く

すりつ・く [0][3] 【擦(り)着く・摩り付く】
■一■ (動カ五[四])
触れ合うようにする。すり寄る。「お島は珍らしさうに―・いて坐る/多情多恨(紅葉)」
■二■ (動カ下二)
⇒すりつける

擦筆

さっぴつ [0] 【擦筆】
「掠(カス)り筆(フデ)」に同じ。「―画」

擦込む

すりこ・む [3][0] 【擦(り)込む・摩り込む・摺り込む】 (動マ五[四])
(1)こすってしみこませる。「クリームを―・む」
(2)すりつぶして混ぜ入れる。「山芋を―・む」
(3)人にとり入る。「教授に―・み身分ある人に電信求めて/思出の記(蘆花)」
[可能] すりこめる

擦過

さっか [0] 【擦過】 (名)スル
かすること。こすること。

擦過傷

さっかしょう [3][0] 【擦過傷】
すりきず。かすりきず。

擦過傷

さっかしょう【擦過傷】
<receive,get> a scratch[an abrasion].→英和

もどき [3] 【擬・抵牾・牴牾】
(1)もどくこと。非難。批判。「をさなき人を盗みいでたりと―負ひなむ/源氏(若紫)」
(2)日本の芸能において,主役を揶揄(ヤユ)したり模倣したりして滑稽を演ずる役。一種の道化役。
(3)名詞の下に付いて,それと張り合うくらいのもの,それに匹敵するもの,そのものに似て非なるものである,などの意を表す。「がん―」「梅―」「芝居―」

擬える

なぞら・える ナゾラヘル [4] 【準える・准える・擬える】 (動ア下一)[文]ハ下二 なぞら・ふ
(1)同類・同格とみなす。たとえる。「人生を旅に―・える」
(2)他のものに似せる。「富士山に―・えた築山」
(3)比べる。「昔に―・へて知りぬべし/方丈記」

擬える

なずら・える ナズラヘル [4] 【準える・准える・擬える】 (動ア下一)[文]ハ下二 なずら・ふ
(1)「なぞらえる{(1)}」に同じ。「女性の美しさを花に―・える」
(2)「なぞらえる{(2)}」に同じ。「右の例に―・へて白馬引き/源氏(少女)」

擬く

もど・く 【擬く・抵牾く・牴牾く】 (動カ四)
(1)さからって非難する。とがめる。「申分の無い主人の所計(ハカライ),其を―・きましては,私は罰(バチ)が中(アタ)ります/金色夜叉(紅葉)」
(2)まねる。物に似せる。「この七歳なる子,父を―・きて高麗人と文を作りかはしければ/宇津保(俊蔭)」

擬す

ぎ・す [1] 【擬す】
■一■ (動サ五)
〔サ変動詞「擬する」の五段化〕
「擬する」に同じ。「西鶴の作品に―・されている」
■二■ (動サ変)
⇒ぎする

擬する

ぎする【擬する】
[まねる]imitate;→英和
mimic;→英和
[向ける]level <a pistol at> ;→英和
mention <a person as Minister> (地位に).→英和

擬する

ぎ・する [2] 【擬する】 (動サ変)[文]サ変 ぎ・す
(1)ある物を他の物に見立てる。なぞらえる。「築山(ツキヤマ)を富士に―・する」
(2)まだ決まっていない事に,仮にあてはめてみる。「党首を後継首相に―・する」「作者に―・せられる」
(3)あらかじめ考える。「その水を汲上げんとは―・したれど/日光山の奥(花袋)」
(4)(武器などを)体にさしあてる。「殿下の御盃按察使之を給ふ。右府殿に―・せらる/兵範記」

擬ひ

なずらい ナズラヒ 【準ひ・准ひ・擬ひ】
本物に準ずること。似ていること。また,そのもの。なずらえ。「―におぼさるるだにいとかたき世かなと/源氏(桐壺)」

擬ふ

なぞら・う ナゾラフ 【準ふ・准ふ・擬ふ】
■一■ (動ハ四)
準ずる。匹敵する。なずらう。「見ぬ人に形見がてらは折らざりき身に―・へるいろにさかねば/後撰(春中・片仮名本)」
■二■ (動ハ下二)
⇒なぞらえる

擬ふ

なそ・う ナソフ 【準ふ・准ふ・擬ふ】 (動ハ下二)
〔後世は「なぞう」〕
見たてる。なぞらえる。「灯火を月夜(ツクヨ)に―・へその影も見む/万葉 4054」

擬ふ

なずら・う ナズラフ 【準ふ・准ふ・擬ふ】
■一■ (動ハ四)
準ずる。匹敵する。「かへりくる道にぞけさはまどふらむこれに―・ふ花なきものを/後撰(雑三)」
■二■ (動ハ下二)
⇒なずらえる

擬ふ

けつら・う ケツラフ 【擬ふ】 (動ハ四)
「けすらう」に同じ。「東の床に一人いたが是がちとも―・はぬぞ/蒙求抄 3」「まづは顔しろしろと―・ひて/浮世草子・好色旅日記」

擬ふ

けすら・う ケスラフ 【擬ふ】 (動ハ四)
みなりを整えたり,化粧をしたりして,うわべを取り繕う。「今夜の御神楽には殊に―・ひて/体源抄」

擬へ

なずらえ ナズラヘ 【準へ・准へ・擬へ】
似た他のものと同等にみなすこと。なぞらえ。「少し―なる世を見るまじきか/狭衣 3」

擬人

ぎじん【擬人(法)】
《修辞》personification.→英和
〜化する personify.→英和

擬人

ぎじん [0] 【擬人】
(1)人間でないものを,人間のように見立てること。
(2)人間でないものに法律上の人格を付与すること。また,その人格。

擬人化

ぎじんか [0] 【擬人化】 (名)スル
人間でないものを人間になぞらえて表現すること。

擬人名

ぎじんめい [2] 【擬人名】
人・物・事柄の性質や形状を人名になぞらえたもの。「骨皮筋右衛門」「飲ん兵衛」「承知の助」「ちび助」「石部金吉」「助平」の類。

擬人法

ぎじんほう [0] 【擬人法】
人間でないものを人間になぞらえて表現する修辞法。「花笑い,鳥歌う」の類。活喩法。
→擬物法

擬人観

ぎじんかん [2] 【擬人観】
〔anthropomorphism〕
人間以外の事物・自然・神などを人間に固有な性質や形態にあてはめてとらえる考え。人間形態観。

擬似

ぎじ [1] 【疑似・擬似】
区別のつけにくいほどよく似ていること。「―コレラ」

擬似アーチ

ぎじアーチ [3] 【擬似―】
石材を持ち送りで迫り出したアーチ状の構造。圧縮力によるアーチが成立する過程に生まれた構造。持ち送りアーチ。

擬作

ぎさく [0] 【擬作】 (名)スル
(1)似せて作ること。また,その作った物。
(2)詩会や歌会などに備えて,あらかじめ詩歌などを作っておくこと。また,その作品。「当座に詠むことは少なき,―とかにてぞ侍りける/今鏡(すべらぎ中)」

擬侍従

ぎじじゅう [2] 【擬侍従】
平安時代以降,即位・朝賀の際,親王・公卿の中から,仮に侍従として奉仕させたもの。

擬傷

ぎしょう [0] 【擬傷】
親鳥がけがをしたようによそおって,外敵の注意を自分の方へ向ける行動。卵や雛(ヒナ)を外敵から守る効果がある。

擬制

ぎせい [0] 【擬制】
〔法〕
〔fiction〕
相異なる事実を法的には同一のものとみなし,同一の法律的効果を与えること。失踪宣告を受けた者を死亡とみなし,電気を有体物とみなすなどの類。

擬制親族

ぎせいしんぞく [4] 【擬制親族】
血縁者ではないが,儀礼などを経て実際の親子・兄弟同様あるいはそれ以上の強い結びつきをもった人々。烏帽子(エボシ)親・仲人親・ゴッドファーザーなど。儀礼親族。

擬制資本

ぎせいしほん [4] 【擬制資本】
株式・社債・土地のように,元来は資本として利用されたのではないが,収益を生み資本の価値が計算される架空資本。

擬勢

ぎせい [0] 【擬勢・義勢・儀勢】
(1)みせかけの勢い。虚勢。強がり。「国麿は―を示して/照葉狂言(鏡花)」
(2)動物が他の動物をおどすときに見せる姿勢。毛を逆立てたり,体色を変化させたりする。
(3)意気込み。「どの面(ツラ)さげておとつさんに,と思へば出掛てゆく―もなく/当世書生気質(逍遥)」

擬古

ぎこ [1] 【擬古】
古い時代の習慣ややりかたに似せること。「―文」

擬古

ぎこ【擬古】
pseudoclassicism.〜文の (written) in a classical style.擬古主義 (pseudo) classicism;→英和
archaism (文学・美術の).→英和

擬古主義

ぎこしゅぎ [3] 【擬古主義】
(1)一般に古典を規範とし,その精神・形式にならおうとする立場。擬古典主義。
(2)一七,八世紀のヨーロッパにおいて,古代ギリシャ・ローマの古典を尊重する芸術上の立場。古典主義。

擬古文

ぎこぶん [2] 【擬古文】
(1)古い時代の作品の文体をまねて作った文章。
(2)江戸中期から明治にかけて,主に国学者・歌人たちが平安時代の和歌や文章を範として書いた文章。江戸時代には雅文と称したが,明治の頃よりこの称を用いた。

擬古文体

ぎこぶんたい [0] 【擬古文体】
擬古文で綴(ツヅ)られた文章の様式。

擬古物語

ぎこものがたり [5] 【擬古物語】
主として鎌倉時代,「源氏物語」「狭衣物語」などの平安時代の作り物語を模倣して作られた物語。ほとんどが貴族の男女を主人公とした宮廷物語であるが,時代を反映して無常観が濃く,悲恋遁世の話が多い。「あまのかるも」「松浦宮(マツラノミヤ)物語」「苔の衣」「風につれなき」「わが身にたどる姫君」など。

擬声

ぎせい【擬声】
onomatopoeia.→英和
擬声語 an onomatopoeic[-poetic]word.

擬声

ぎせい [0] 【擬声】
音声・音響をまねること。

擬声語

ぎせいご [0] 【擬声語】
事物の音や人・動物の声などを表す語。「ざわざわ」「がやがや」「わんわん」「しくしく」の類。擬音語。写声語。
〔擬声語は,そのままの形で,または「と」を伴って連用修飾語となる。ただし,擬態語のように,「―だ」の形で用いられることは少ない〕
→擬態語

擬娩

ぎべん [0] 【擬娩】
妻の出産時,夫が禁忌を妻とともに守ったり,分娩の苦しみを象徴的に演じたりすること。北米・中南米・オセアニア・インドなどで行われる。クーバード。

擬宝珠

ぎぼうし [2] 【擬宝珠】
〔「ぎぼうしゅ」の転〕
(1)「ぎぼし(擬宝珠){(1)}」に同じ。
(2)ユリ科の多年草。山中に生え,また庭園に植える。広卵心形・披針形などの葉が根生する。主に夏季,花茎の上方に淡紫色または白色の鐘状の花を総状につける。トウギボウシ・タマノカンザシなど多くの種がある。ぎぼし。[季]夏。

擬宝珠

ぎぼし [1][0] 【擬宝珠】
〔「ぎぼうしゅ」の転〕
(1)欄干などの柱の頂部につける,丸くて先のとがったネギの花の形をした飾り。ぎぼうし。ぎぼうしゅ。
(2)ネギの花。ねぎぼうず。
(3)「擬宝珠(ギボウシ){(2)}」に同じ。[季]夏。
擬宝珠(1)[図]

擬宝珠

ぎぼうしゅ [2] 【擬宝珠】
「ぎぼし(擬宝珠){(1)}」に同じ。

擬宝珠虫

ぎぼしむし [3] 【擬宝珠虫】
腸鰓(チヨウサイ)綱の半索動物の総称。体はミミズに似て細長い。体長3センチメートルから2.5メートルを超す種まである。前端に擬宝珠形の吻(フン)と,襟がある。刺激を与えるとヨードホルムのようなにおいを出す。雌雄異体。砂泥中に U 字形の穴をつくってすむ。

擬宝珠高欄

ぎぼしこうらん [4] 【擬宝珠高欄】
擬宝珠のある柱をもつ高欄。

擬律

ぎりつ [0] 【擬律】
(1)犯罪事実に法律を適用すること。
(2)裁判所が法規を具体的な事件に適用すること。「―の錯誤」

擬態

ぎたい【擬態】
mimicry.→英和
擬態語 mimesis.→英和

擬態

ぎたい [0] 【擬態】
(1)別のものの様子に似せること。
(2)動物が周囲にある物や,他の動植物に似た形や色彩または姿勢をもつこと。隠蔽的擬態と標識的擬態がある。

擬態法

ぎたいほう [0] 【擬態法】
修辞法の一。物事の様子を擬態語を用いて具体的に表現するもの。

擬態語

ぎたいご [0] 【擬態語】
物事の状態や様子などを感覚的に音声化して表現する語。「にやにや」「うろうろ」「じわじわ」「ぴかり」「ころり」「てきぱき」などの類。広義には擬声語の一種ともされるが,狭義の擬声語が,自然の音響や人間・動物などの音声を直接的に言語音に模倣して写すのに対して,擬態語は,音響には直接関係のない事象の状態などを間接的に模倣し,象徴的に言語音に写したものである。
〔擬態語は,そのままの形で,または「―と」「―だ」「―する」など語によっていろいろな形で用いられる〕
→擬声語

擬戦

ぎせん [0] 【擬戦】
実戦さながらに行う軍事演習。模擬戦。

擬攻

ぎこう [0] 【擬攻】
小鳥などが,群れをなしてワシタカ類やフクロウなどの猛禽(モウキン)類に攻撃をしかけ,威嚇して相手を追い払う行動。モビング。

擬文章生

ぎもんじょうしょう 【擬文章生】
平安時代,大学寮で行われる寮試に合格した者。文章生になるには,さらに式部省の省試に合格しなければならない。

擬木

ぎぼく [0] 【擬木】
コンクリートやプラスチックで,自然の木を模したもの。

擬死

ぎし [1] 【擬死】
動物が不意あるいは急激な刺激を受けて死んだような姿勢で動かなくなること。昆虫やヘビ,鳥類・哺乳類などにみられる。一部の鳥類・哺乳類を除いては,刺激に対する反射的な反応であるが,結果的には危険から身を守る働きともなる。

擬洋風建築

ぎようふうけんちく [6] 【擬洋風建築】
明治初期に大工が西洋の建築に似せて建てた建築物。松本市の開智学校などが代表的。

擬物

ぎぶつ [0] 【擬物】
物になぞらえること。

擬物法

ぎぶつほう [0] 【擬物法】
修辞法の一。人の特性を物になぞらえて表現する方法。「石頭」「大黒柱」の類。
→擬人法

擬猴類

ぎこうるい [2] 【擬猴類】
原猿類(ゲンエンルイ)の別名。

擬石

ぎせき [0] 【擬石】
モルタルやコンクリートに砕石を混ぜて,天然の岩石に似せて造った人造石。

擬絹糸

ぎけんし [2] 【擬絹糸】
⇒シルケット

擬羊皮紙

ぎようひし [4] 【擬羊皮紙】
⇒硫酸紙(リユウサンシ)

擬薬

ぎやく [0] 【偽薬・擬薬】
ある医薬品の真の効果を試験するため,あるいは患者の気休めのため与える,乳糖など生理作用のない物質で製した薬。プラシーボ。ブラセボ。

擬蛺蝶

たてはもどき [4] 【立羽擬・擬蛺蝶】
タテハチョウ科のチョウ。開張50ミリメートル内外。はねは褐橙色で,前後翅に大きな眼状紋がある。季節によりはねの形や斑紋が異なる。五月中旬より年数回発生する。九州南部以南,熱帯・亜熱帯に広く分布。

擬装

ぎそう [0] 【偽装・擬装】 (名)スル
(1)他人の目をごまかすための装いや行動。
(2)敵の目をごまかすために,建物・船体・車両・兵器などに,特殊な色を塗ったり,おおいをしたりすること。カムフラージュ。「―した戦車」

擬製

ぎせい [0] 【擬製】 (名)スル
本物に似せて作ること。模作。

擬製豆腐

ぎせいどうふ [4] 【擬製豆腐】
水切りした豆腐に野菜・卵などを加え調味して形を整え,焼いたり蒸したりしたもの。ぎせどうふ。

擬講

ぎこう [0] 【擬講】
(1)僧侶が三会(サンエ)の講師に任ぜられてから,実際に講ずるまでの間の称。
⇔已講(イコウ)
(2)近世以降の浄土宗・真宗大谷派の僧の学階の一。

擬議

ぎぎ [1] 【擬議】 (名)スル
(1)あれこれと思いはかること。「敵已に計略(ハカリゴト)を廻(メグ)らせしかと少しく―して居たり/自由の凱歌(夢柳)」
(2)あやぶみためらうこと。躊躇(チユウチヨ)。「敵の中へちつとも―せず走り懸る/太平記 22」

擬軟体動物

ぎなんたいどうぶつ [6] 【擬軟体動物】
触手動物の旧称。

擬陽性

ぎようせい [2] 【疑陽性・擬陽性】
ツベルクリン反応検査で発赤の直径が5〜9ミリメートルと,陽性ではないが陽性に近い反応のもの。

擬階の奏

ぎかいのそう 【擬階の奏】
平安時代,毎年4月7日に,六位以下八位以上に叙される者の名簿を奏上する儀式。

擬革

ぎかく [0] 【擬革】
人造皮革。

擬革紙

ぎかくし [3][2] 【擬革紙】
外観を革に似せた紙。強くしなやかな紙に種々の薬品を塗り,型付けなどの特殊な仕上げをしたもの。室内や家具の装飾,書籍の表紙などに用いる。

擬音

ぎおん [0] 【擬音】
映画・演劇・放送などで,実際の音に似せて人工的に作った音。効果音。エフェクト。

擬音

ぎおん【擬音】
an imitation sound;sound effects (ラジオなどの).擬音係 sound effects men.擬音語 an onomatopoeia.→英和

擬音語

ぎおんご [0] 【擬音語】
⇒擬声語(ギセイゴ)

擬風通

ぎふうつう [2] 【擬風通】
外観を風通織りに似せたガス木綿の織物。経(タテ)糸と緯(ヨコ)糸の色合いを違えて綾織りにし,裏表に色の異なる模様を織り出したもの。

擬餌

ぎじ【擬餌】
an artificial bait.擬餌鉤 a lure.→英和

擬餌

ぎじ [1] 【擬餌】
(1)魚などが食べる生き餌(エ)に色や形を似せて作ったもの。擬似餌(ギジエ)。餌木(エギ)。
(2)「擬餌鉤(バリ)」の略。

擬餌針

ぎじばり [0][3] 【擬餌鉤・擬餌針】
羽毛・魚皮・金属片などを使って,虫・小魚などの生き餌(エ)に似せて作った餌をつけた釣り針。毛鉤・フライ・ルアーなどがある。ぎじ。

擬餌鉤

ぎじばり [0][3] 【擬餌鉤・擬餌針】
羽毛・魚皮・金属片などを使って,虫・小魚などの生き餌(エ)に似せて作った餌をつけた釣り針。毛鉤・フライ・ルアーなどがある。ぎじ。

擬麻

ぎま [1] 【擬麻】
綿糸・綿布などを加工し,麻に似た風合いをもたせたもの。「―加工」「―糸」

擯出

ひんしゅつ [0] 【擯出】 (名)スル
〔「擯」はしりぞける意〕
こばむこと。追放すること。擯斥。「新風を―する」「汝が家の老婢,悪口をもつて三宝を誹謗す。何ぞ―せざるぞ/今昔 3」

擯斥

ひんせき [0] 【擯斥】 (名)スル
のけものにすること。しりぞけること。排斥。「其様(ソン)な不見識な事は私の尤も―する所だつたが/平凡(四迷)」

擱坐する

かくざ【擱坐する】
run aground.

擱岩

かくがん [0] 【擱岩】
船舶が誤って岩礁に乗り上げること。

擱岸

かくがん [0] 【擱岸】
船舶が誤って海岸に乗り上げること。

擱座

かくざ [0][1] 【擱座】 (名)スル
(1)船舶が座礁して動けなくなること。
(2)戦車などが破壊されて,動けなくなること。

擱筆

かくひつ [0] 【擱筆】 (名)スル
筆をおいて書くのをやめること。書き終わること。
⇔起筆
「長編小説を―する」

擱筆する

かくひつ【擱筆する】
lay down one's pen.

擲げ櫛

なげぐし 【投げ櫛・擲げ櫛】
櫛を投げること。また,その櫛。不吉だとして忌み嫌われた。「夜―を忌む/日本書紀(神代上訓)」

擲つ

なげうつ【擲つ】
throw away;give up.

擲つ

なげう・つ [3][0] 【抛つ・擲つ】 (動タ五[四])
捨てる。惜しげもなく差し出す。放棄してかえりみない。「全財産を―・つ」
[可能] なげうてる

擲り

なぐり [3] 【殴り・擲り】
(1)なぐること。
(2)木材の表面を手斧(チヨウナ)で削って凹凸をつけて仕上げること。またその面。

擲り書き

なぐりがき [0] 【擲り書き】 (名)スル
乱暴に書き散らすこと。また,そうして書いたもの。「鉛筆で―したメモ」

擲る

なぐ・る [2] 【殴る・擲る・撲る】 (動ラ五[四])
(1)(硬い物で)強くたたく。横ざまに強く打つ。ぶんなぐる。「げんこつで頭を―・る」
(2)風雨が横なぐりに吹きつける。「暖かき風池の面(オモ)を―・つて/露小袖(乙羽)」
(3)投げやりにものをする。「ええかげんに―・つてはやくしまはうねえ/黄表紙・艶気樺焼」
[可能] なぐれる

擲弾

てきだん [0] 【擲弾】
手で投げたり,小銃で発射したりする近接戦闘用の小型爆弾。

擲弾

てきだん【擲弾】
a grenade.→英和

擲弾筒

てきだんとう [0] 【擲弾筒】
擲弾の発射に用いる筒。通常,一人で携行し,操作する。

擲石

いしなご 【石子・石投・擲石】
古くからの女児の遊戯の一。石を撒(マ)き,うち一つを投げ上げ,落ちてくる間に他の石を拾ってともにつかみとる遊び。現在のお手玉にも型が残る。いしなどり。いしなごとり。石投げ。

擷取

けっしゅ [0] 【擷取】 (名)スル
つかみとること。つまみとること。「考ふべきものを―しようとおもふ/北条霞亭(鴎外)」

擺脱

はいだつ [0] 【擺脱】 (名)スル
〔「擺」はおしひらく意〕
取り去ること。除き去ること。「慣習の衣を―せんと思はば/欺かざるの記(独歩)」

擽ったい

くすぐった・い [5][0] 【擽ったい】 (形)[文]ク くすぐつた・し
(1)くすぐられるなど,刺激を受けてむずむずする。こそばゆい。「足の裏が―・い」
(2)きまりが悪い。てれくさい。「おおげさにほめられて,―・い」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)

擽り

くすぐり [0] 【擽り】
(1)くすぐること。
(2)演芸や文章などで,観客・読者の笑いをことさらそそろうとすること。「―を入れる」

擽る

くすぐ・る [0] 【擽る】 (動ラ五[四])
(1)皮膚に軽い刺激をあたえて,じっとしていられなかったり,笑い出したりする感覚をおこさせる。こそぐる。「足の裏を―・る」
(2)人を笑わせようとして,滑稽なことをしたり,言ったりする。「下卑(ゲビ)た話で盛んに客を―・る」
(3)人の心を軽く刺激していい気持ちにさせる。「相手の自尊心を―・る」

擽る

くすぐる【擽る】
tickle <the armpits> .→英和
擽ったい ticklish.

擽る

こそぐ・る [0] 【擽る】 (動ラ五[四])
「くすぐる{(1)}」に同じ。「快く―・られるやうな気がして/片恋(四迷)」

擾乱

じょうらん【擾乱】
a disturbance;a riot.→英和

擾乱

じょうらん ゼウ― [0] 【擾乱】 (名)スル
(1)乱れさわぐこと。乱すこと。騒乱。「国内―して,干戈(カンカ)止む時なからんには/慨世士伝(逍遥)」
(2)〔物〕 定常状態からの乱れ。

擾害

じょうがい ゼウ― [0] 【擾害】 (名)スル
みだしそこなうこと。「新法を以て紛更するは邦国を―するなり/明六雑誌 16」

擾擾

じょうじょう ゼウゼウ [0] 【擾擾】 (ト|タル)[文]形動タリ
ごたごたと乱れているさま。騒がしいさま。「衆論喧嗷(ケンゴウ)邦内―たり/佳人之奇遇(散士)」

攀じる

よ・じる ヨヂル [2] 【攀じる】 (動ザ上一)[文]ダ上二 よ・づ
(1)すがりつくようにして登る。「石段を―・ぢて/婦系図(鏡花)」
(2)つかんで引き寄せる。「花橘を引き―・ぢて折らむとすれど/万葉 3574」

攀じ上る

よじのぼ・る ヨヂ― [4][0] 【攀じ上る】 (動ラ五[四])
物にすがりつきながらのぼる。よじてのぼる。「木に―・る」「がけを―・る」
[可能] よじのぼれる

攀じ登る

よじのぼる【攀じ登る】
climb[clamber](up);→英和
scale <a cliff> .→英和

攀づ

よ・ず ヨヅ 【攀づ】 (動ダ上二)
⇒よじる

攀援

はんえん [0] 【攀援】 (名)スル
(1)つかまってよじ登ること。攀縁。「―して峭巌の中を行けば衣袂多くは裂く/不二の高根(麗水)」
(2)たのみにすること。

攀竜

はんりょう [0] 【攀竜】
「攀竜附鳳」に同じ。「附鳳の勢ひをむさぼつて,―の望みを期する族(ヤカラ)は/太平記 30」

攀竜附鳳

はんりょうふほう [0] 【攀竜附鳳】
〔「漢書(序伝)」による。竜にすがりつき鳳凰につき従う意〕
臣下が英明な君主につき従って功績を立てることのたとえ。

攀縁

はんえん [0] 【攀縁】 (名)スル
〔「へんえん」とも〕
(1)たよりにしてよじ登ること。「蔓生植物其間に巻旋―す/日本風景論(重昂)」
(2)俗縁にひかれ,かかずらうこと。「よろづに―しつつせむ念誦・読経はかひはあらん/栄花(初花)」
(3)いきどおること。「舎利弗,此を聞て―をおこして隠れ居ぬ/今昔 3」

攀縁茎

はんえんけい [3][0] 【攀縁茎】
よじのぼり形の茎。巻きひげや不定根・刺・葉柄などで他物にからみつくものと茎自身が他物に巻きついて伸びるものとがある。

攘夷

じょうい ジヤウ― [1] 【攘夷】
外国人を撃ち払って国内に入れないこと。「尊王―」

攘夷

じょうい【攘夷】
the expulsion of foreigners.攘夷論 an antialien policy.

攘夷論

じょういろん ジヤウ― [3] 【攘夷論】
幕末,外国との通商に反対し夷狄(外国)の排撃を主張する思想。開港以後は,尊王論と結びつき下級武士の政治運動を支える尊王攘夷論となった。

攘斥

じょうせき ジヤウ― [0] 【攘斥】 (名)スル
払いのけること。排斥。「覇臭を―す/開化評林(啓五郎)」

攘災

じょうさい ジヤウ― [0] 【攘災】
わざわいをはらい除くこと。

てなえ [1] 【手萎・攣】
手の自由がきかないこと。また,その病。「―躄(アシナエ)となり/霊異記(下訓注)」

攣る

つる【攣る】
[筋肉が]be cramped;have a cramp <in the leg> ;→英和
have a stitch <in the side> (横腹が).→英和

攣れる

つ・れる [0] 【吊れる・攣れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 つ・る
(1)ひきつった状態になる。痙攣(ケイレン)する。《攣》「足の筋肉が―・れる」
(2)ひきつって縮まる。《吊》「縫い目が―・れる」
(3)つりあがる。《吊》「怒るとすぐ目が―・れる」

攣縮

れんしゅく [0] 【攣縮】 (名)スル
一回の刺激で横紋筋が興奮して収縮すること。単収縮。

だ 【攤】
さいころを用いてする一種の勝負事。詳細は不明。「いで,今宵の―つかうまつらむ/大鏡(師輔)」

攩網

たも [1] 【攩網】
「たもあみ(攩網)」の略。

攩網

たもあみ [0][2] 【攩網】
竹や針金の口輪のついた袋状の網に長い柄をつけたもの。魚をすくい取るのに使う。たも。

攩網

たま [1] 【攩網】
「たもあみ(攩網)」に同じ。

攪てる

ほだ・てる [3] 【攪てる】 (動タ下一)
(1)ほこりなどを立てる。「埃を―・てて行くのだから/平凡(四迷)」
(2)かきまぜる。「なべすみを湯へ―・てて/洒落本・客衆一華表」「煙管の頭はぶる��っと顫へて,火入の灰を埒無く―・てた/付焼刃(露伴)」

攪乱

こうらん カウ― [0] 【攪乱】 (名)スル
かきみだすこと。かくらん。「之を―する他の力/土(節)」

攪乱

かくらん [0] 【攪乱】 (名)スル
〔「こうらん(攪乱)」の慣用読み〕
かき乱すこと。混乱させること。「社会の秩序を―する」「平和を―する」

攪土器

かくどき [3] 【攪土器】
土をかきまぜる農具。また,土砂などをかきまぜる装置。

攪拌

かくはん [0] 【攪拌】 (名)スル
〔「こうはん(攪拌)」の慣用読み〕
かきまぜること。かきまわすこと。「玉子を―する」

攪拌

こうはん カウ― [0] 【攪拌】 (名)スル
かきまぜること。かくはん。

攪拌機

かくはんき [3] 【攪拌機】
液体どうし,または液体と固体,粒子どうしをかきまぜる装置。

攪破

かくは [1] 【攪破】 (名)スル
かき乱し破ること。「民心の愚惑を―するに足る/花柳春話(純一郎)」

攫う

さらう【攫う】
kidnap <a child> ;→英和
run away with;carry off;sweep away (波が).

攫う

さら・う サラフ [0] 【攫う・掠う】 (動ワ五[ハ四])
〔「浚(サラ)う」と同源〕
(1)(不意をついて)つかんで逃げ去る。横合いから奪いさる。「子供を―・う」「波が―・う」「優勝を―・われる」
(2)残らず自分のものとする。独占する。「世間の話題を―・った出来事」
[可能] さらえる

攫む

つか・む [2] 【掴む・攫む】 (動マ五[四])
〔「束(ツカ)ぬ」と同源か〕
(1)指を曲げてしっかり支え持つ。「腕を―・まれた」「長き爪して眼を―・み潰(ツブ)さむ/竹取」
(2)物事の重点をとらえる。「要点を―・む」「こつを―・む」
(3)自分のものとする。手に入れる。「あぶく銭を―・む」「証拠を―・む」
(4)人の心を自分の方に引き付ける。「大衆の心を―・む」
(5)遊女を身請けする。遊女を呼んで遊興する。「金と釣り替へにして只今―・んでお帰り/浮世草子・禁短気」
[可能] つかめる
[慣用] 雲を―よう・虚空(コクウ)を―・尻尾を―

攫取

かくしゅ クワク― [1] 【獲取・攫取】 (名)スル
つかみとること。手に入れること。「巨万の怪利を―す/偽悪醜日本人(雪嶺)」

支いこさい

ささいこさい 【支いこさい】
「ささえこさえ」の転。「傍に付添ふ侫人原(ネイジンバラ)めが,―言廻し/浄瑠璃・先代萩」

支う

か・う カフ [1] 【支う】 (動ワ五[ハ四])
〔「交(カ)う」と同源〕
(1)棒などをあてがってささえとする。「つっかい棒を―・う」
(2)鍵(カギ)や閂(カンヌキ)などをかけて扉が開かないようにする。「鍵を―・う」
[可能] かえる

支え

つかえ ツカヘ [3][2] 【支え・閊え】
(1)さしつかえ。さしさわり。滞り。「―の出来た日は差繰るとして/杏の落ちる音(虚子)」
(2)(「痞え」と書く)病気や精神的な悩みのために,胸が苦しいこと。「胸の―が下りる」
(3)ささえ。支柱。「―ヲスル/日葡」

支え

ささえ ササヘ [3][0] 【支え】
(1)ささえること。また,そのもの。「塀に―をする」「一家の―となって働く」「心の―」
(2)「ささえぐち」の略。「物ごとに―を言はず暮らされける故(ユエ)/浮世草子・姑気質」

支え

ささえ【支え】
a support;→英和
a prop;→英和
a stay.→英和

支える

つっか・える ツツカヘル [4][3] 【支える】 (動ア下一)
〔「つかえる」の転〕
「つかえる」に同じ。「のどに食べ物が―・える」「―・えながら読む」

支える

ささえる【支える】
(1) support;→英和
maintain;→英和
hold;→英和
stay;→英和
prop.→英和
(2)[食いとめる]check;→英和
resist.→英和
一家を〜 support one's family.城を〜 hold a castle.→英和

支える

ささ・える ササヘル [0][3] 【支える】 (動ア下一)[文]ハ下二 ささ・ふ
(1)力を加えて,物が倒れたり落ちたりしないように押さえたりつっぱったりする。「はしごが倒れないように―・えていてください」「全重量を一点で―・える」「人に―・えられてやっと立っている」
(2)社会・集団を維持する。ある状態をもちこたえる。「会社を―・えているのは一人一人の社員の力だ」「家計を―・える」
(3)援助する。支援する。「仲間に―・えられてここまで来ました」
(4)攻撃などを防ぎ止める。「しばし―・へて防ぎけれども敵は大勢なり/平家 7」
(5)人や物が通ろうとするのを妨げる。さえぎる。「木の芽峠の大雪に―・へられ,只今もつて罷り上る/狂言・餅酒」「日の光は―・えられて,眸に至らぬなるべし/浴泉記(喜美子)」
(6)中傷する。「ヒトヲ―・ユル/日葡」

支える

つか・える ツカヘル [3] 【支える・閊える】 (動ア下一)[文]ハ下二 つか・ふ
(1)物に妨げられて,先へ進めない状態になる。「天井に頭が―・える」「机が入り口で―・えて部屋に入らない」
(2)途中がつまって流れがとまる。「排水管が―・えて汚水があふれる」「もちがのどに―・える」
(3)言葉がスムーズに発せられないで途中で何度かとまる。「―・え―・え読む」
(4)処理されるべきものが残っていて,先へ進めない。「仕事が―・えている」
(5)(「痞える」と書く)胸・のどなどがふさがった感じになる。「胸が―・える」
(6)(「手をつかえる」の形で)礼をするために両手をつく。「手を―・へつゝ面(カオ)さしいだす/当世書生気質(逍遥)」
(7)肩などがこる。「肩が―・へて灸をすゑに来たのさ/歌舞伎・四谷怪談」

支える

つかえる【支える】
be blocked[interrupted,stopped,choked](障害);be held up (車が);feel heavy in the stomach (胸が);→英和
[言葉が]be stuck[at a loss]for <a word> ;falter.→英和

支え小支え

ささえこさえ ササヘコサヘ 【支え小支え】
〔同音・類音の語を重ねた語〕
じゃまだてすること。中傷すること。ささいこさい。「『牛島殿,待たしやんせ』『こりゃ何故あって私らを,―をしなさんすのぢや』/歌舞伎・加賀見山再岩藤」

支え柱

つかえばしら ツカヘ― [4] 【支え柱】
支柱(シチユウ)。ささえばしら。

支え柱

ささえばしら ササヘ― [4] 【支え柱】
支柱(シチユウ)。

支え状

ささえじょう ササヘジヤウ 【支え状】
鎌倉・室町時代の訴訟沙汰で,訴人の提出した訴状に対して,被告である論人が弁明のため提出する陳情。しじょう。

支ふ

つか・う ツカフ 【支ふ・閊ふ】 (動ハ下二)
⇒つかえる

支ふ

ささ・う ササフ 【支ふ】 (動ハ下二)
⇒ささえる

支へ口

ささえぐち ササヘ― 【支へ口】
人を中傷する言葉。かげぐち。ささえごと。「かげごと・中言・―/浄瑠璃・卯月の紅葉(上)」

支ゆ

ささ・ゆ 【支ゆ】 (動ヤ下二)
〔ハ行下二段動詞「ささふ」をヤ行に活用させたもの。中世後期以降の語〕
「ささえる」に同じ。「道ヲ―・ユル/日葡」

支人

さえにん サヘ― 【支人】
けんかや口論などの仲裁人。さえびと。「―踏んだは堪忍せぬ/浄瑠璃・生玉心中(上)」

支保

しほ [1] 【支保】
鉱山・トンネル工事などで,落盤・落石などを防ぐため,天井や坑壁を支持する構造物。支保工。

支保工

しほこう [2] 【支保工】
⇒支保(シホ)

支倉

はせくら 【支倉】
姓氏の一。

支倉常長

はせくらつねなが 【支倉常長】
(1571-1622) 江戸初期の仙台藩士。伊達政宗の命で1613年渡欧し,ローマで法王パウロ五世に謁見し,市民権を得た。奥州司教区の創設,通商の交渉は成功せず,20年帰国。

支出

ししゅつ [0] 【支出】 (名)スル
ある目的のために金銭・物品を支払うこと。また,その支払い。
⇔収入
「―がかさむ」

支出

ししゅつ【支出】
expenses;expenditure.→英和
〜する expend;→英和
make an outlay;→英和
pay.→英和
‖支出額 expenditure;the amount expended.

支出国民所得

ししゅつこくみんしょとく [8] 【支出国民所得】
国民所得をその付加価値に対する支出の側面からとらえたもの。一定期間(通常一年)の民間の消費と投資,政府の支出,輸出から輸入を引いた差額を合計したもの。

支出税

ししゅつぜい [3] 【支出税】
ある期間の個人の消費支出総額に対して累進的に課す税。通常の消費税と異なり直接税。現在は,この税を実施している国はない。総合消費税。

支城

しじょう [0] 【支城】
本城を補助するために配された城。

支子

しし [1] 【支子】
嫡子以外の子。

支局

しきょく [2][0] 【支局】
新聞社・放送局などの地方出先機関。本社・本局の管理のもと,その地域の業務を扱う。

支局

しきょく【支局】
a branch (office).→英和

支干

しかん [0] 【支干】
十二支と十干(ジツカン)。干支(カンシ)。

支庁

しちょう [2][1] 【支庁】
本庁の下にあって,本庁と分離して,所在地方の事務を取り扱う官庁。「網走―」「―管内」

支庁

しちょう【支庁】
a branch administrative office.

支店

してん【支店】
a branch (office,shop).→英和
〜を設ける open a branch.‖支店長 a branch manager.

支店

してん [0] 【支店】
本店から分かれた店。でみせ。
⇔本店

支度

したく [0] 【支度・仕度】 (名)スル
(1)準備すること。用意すること。「食事の―をする」
(2)外出などのために服装を整えること。身支度。「旅―」
(3)食事をすること。「これから精養軒で―をしようと/うづまき(敏)」
(4)あらかじめ見積もること。計算すること。「石つくりの御子は心の―ある人にて/竹取」

支度

したく【支度】
[用意]preparations;arrangements;an outfit (身支度).→英和
〜する prepare <for> ;→英和
make preparations[arrangements] <for> ;get <dinner> ready;dress oneself.〜が整っている.be all ready.‖支度金 a wedding allowance (結婚の);an outfitting allowance (出張旅行の).支度部屋 a dressing room.

支度金

したくきん [0] 【支度金】
準備や用意に必要な金。就職や嫁入りなどの準備に要する金。支度料。

支庶

ししょ [1] 【支庶】
(1)本家から分かれた血筋。支族。
(2)めかけばらの子。妾腹(シヨウフク)。支子。

支弁

しべん [0] 【支弁】 (名)スル
金銭を支払うこと。「公費を以て日当を―せざるべからず/経国美談(竜渓)」

支所

ししょ [1] 【支所】
会社・役所などの出先の事務所。

支手

して [0] 【支手】
「支払手形」の略。

支払

しはらい【支払】
payment.→英和
〜を拒絶する refuse payment;dishonor <a bill> (手形).→英和
〜を請求(停止)する demand (suspend) payment.→英和
‖支払係り a paying cashier.支払期日 the date of payment.支払先 a payee.支払高 the amount due[paid].支払停止 suspension of payment.支払伝票 a debit slip.支払人 a payer.支払能力 solvency.支払日 a payday.支払猶予 a moratorium.

支払い

しはらい [0] 【支払い】
〔動詞「しはらう」の連用形から〕
代金や債務としての金銭を払い渡すこと。「―が済んでいない」「―を延ばす」「―期日」
〔官庁などでは,もと「仕払い」と書いた〕

支払う

しはらう【支払う】
pay;→英和
defray;→英和
repay <a debt> ;→英和
honor <a bill> .→英和
〜べき payable;→英和
due.→英和

支払う

しはら・う [3] 【支払う】 (動ワ五[ハ四])
代金や料金などを払い渡す。「払う」よりやや改まった言い方。「現金で―・う」「月末に―・う」
[可能] しはらえる

支払不能

しはらいふのう [0] 【支払不能】
〔法〕 債務者に支払いの手段がなく,金銭債務を弁済できない客観的状態。破産原因となる。

支払人

しはらいにん [0] 【支払人】
(1)金銭を支払う人。
(2)〔法〕 為替手形および小切手の支払いをなすべき者として振出人により指定された者。

支払伝票

しはらいでんぴょう [5] 【支払伝票】
金額・数量・相手先および勘定科目を記入し,取引の記録・計算・伝達のために作成する紙片。出金伝票。

支払保証

しはらいほしょう [5] 【支払保証】
〔法〕 小切手の金額の支払義務を支払人が負担し保証すること。

支払停止

しはらいていし [0] 【支払停止】
債務者が支払不能であることを,みずから表示する行為。破産原因となる。

支払勘定

しはらいかんじょう [5] 【支払勘定】
商取引によって生じた営業上の債務。買掛金や支払手形など。
⇔受取勘定

支払勘定相場

しはらいかんじょうそうば [9] 【支払勘定相場】
外国為替相場の建て方の一。外国通貨一単位に対する自国通貨の額で表示される相場。邦貨建為替相場。
⇔受取勘定相場

支払呈示

しはらいていじ [5] 【支払呈示】
手形または小切手の所持人が証券を呈示して支払いを求める行為。

支払命令

しはらいめいれい [5] 【支払命令】
〔法〕 督促手続において,金銭その他の代替物または有価証券の給付を命ずる裁判。簡易裁判所が債権者の申し立てにより弁論をなさずに発する。

支払手形

しはらいてがた [5] 【支払手形】
代金決済のために振り出した,支払義務を表示する手形。
⇔受取手形

支払渡し

しはらいわたし [5] 【支払渡し】
〔経〕
〔documents against payment〕
荷為替取引での荷物引き渡し条件の一。荷為替手形付属の船積み書類を,手形代金支払いと引き換えに渡す条件をいう。DP 。
⇔引受渡し

支払準備制度

しはらいじゅんびせいど [8] 【支払準備制度】
金融政策の一手段。市中金融機関に預金残高の一定割合を支払準備金として中央銀行に強制的に預託させる制度。中央銀行がその割合を操作することによって金融機関の貸出能力を調整し,流通通貨量を統制する。
→準備預金制度

支払準備率

しはらいじゅんびりつ [7] 【支払準備率】
⇒預金(ヨキン)準備率

支払準備金

しはらいじゅんびきん [0] 【支払準備金】
⇒銀行準備金(ギンコウジユンビキン)

支払猶予

しはらいゆうよ [5] 【支払猶予】
⇒モラトリアム(1)

支払証券

しはらいしょうけん [5] 【支払証券】
金銭債務の履行の際に金銭に代えて支払いにあてることができる証券。小切手・一覧払いの手形など。

支持

しじ【支持】
support;→英和
backing.→英和
〜する support;→英和
back (up);→英和
stand by;uphold;→英和
maintain.→英和
〜を受ける have <the public> at one's back.‖支持者 a supporter.

支持

しじ [1] 【支持】 (名)スル
(1)支えること。「梁(ハリ)を―する柱」「瀦水(タマリミズ)暴漲(ボウチヨウ)堤防之を―するを得ず/新聞雑誌 23」
(2)他の人の思想・意見・態度などに賛成して援助すること。また,その援助。「―する政党」「―を取り付ける」

支持価格

しじかかく シヂ― [3] 【支持価格】
価格を安定させる必要性から,政府が定めた価格。主として農産物が対象となる。

支持杭

しじぐい シヂグヒ [2] 【支持杭】
軟弱地盤を貫通し,先端が硬い層に達して支持される杭。
→摩擦杭

支援

しえん【支援】
support;→英和
backing.→英和
〜する support;→英和
back (up).→英和

支援

しえん [0] 【支援】 (名)スル
他人を支えたすけること。援助。後援。「友人の事業を―する」「―の手をさしのべる」

支族

しぞく [1] 【支族・枝族】
分かれ出た血族。分家。別家。

支柱

しちゅう【支柱】
a prop;→英和
a stay;→英和
a support.→英和

支柱

しちゅう [0] 【支柱】
(1)物が倒れないようにささえている柱。つっかえ棒。
(2)中心になっている人。「一家の―を失う」

支柱根

しちゅうこん [2] 【支柱根】
気根の一種。茎の地上部から伸びて地中に入り,茎を支持する根。トウモロコシ・タコノキ・ヒルギなどにみられる。支柱気根。柱根。
支柱根[図]

支根

えだね [0] 【支根】
主根から分かれ出た根。しこん。側根。

支根

しこん [0] 【支根】
⇒側根(ソツコン)

支派

しは [1] 【支派】
本派から分かれた一派。分派。

支流

しりゅう [0] 【支流】
(1)本流に注ぐ川の流れ。また,本流から分かれ出た川。えだがわ。
⇔本流
(2)分家。
(3)分派。

支流

しりゅう【支流】
a tributary;→英和
a branch.→英和

支点

してん [0] 【支点】
梃子(テコ)や天秤(テンビン)などを支える,固定した点。
→力点
→作用点

支点

してん【支点】
《理》a fulcrum.→英和

支状

しじょう [0] 【支状】
⇒初陳状(シヨチンジヨウ)

支石墓

しせきぼ [3] 【支石墓】
新石器時代末から金石併用時代にかけての巨大な石を用いた墳墓。中国の山東半島・東北部,朝鮮半島,日本の北九州に分布。
→ドルメン

支社

ししゃ [1] 【支社】
(1)会社などで,本社から分かれて設けられた事業所。
⇔本社
(2)神社の分社。末社。

支社

ししゃ【支社】
a branch (office).→英和

支笏洞爺国立公園

しこつとうやこくりつこうえん 【支笏洞爺国立公園】
北海道南西部の山地を占める国立公園。羊蹄(ヨウテイ)山・有珠(ウス)山・恵庭(エニワ)岳などの火山や支笏湖・洞爺湖などのカルデラ湖を含み,また各地に温泉が分布する。

支笏湖

しこつこ 【支笏湖】
北海道南西部にあるカルデラ湖。不凍湖。湖北に恵庭(エニワ)岳,南方に樽前(タルマエ)山がそびえる。

支管

しかん [0] 【支管】
ガス管・水道管などの,本管から分かれた細い管。

支系

しけい [0] 【支系】
直系から分かれた系統。傍系。

支索

しさく [0] 【支索】
ものをささえるために張ってある鋼索。

支給

しきゅう [0] 【支給】 (名)スル
金銭・物品などを払い渡すこと。「ボーナスを―する」

支給

しきゅう【支給】
provision;→英和
supply;→英和
payment.→英和
〜する provide[supply] <a person with a thing> ;→英和
allow;→英和
give <a person a monthly salary of …yen> .→英和
‖支給品 supplies.

支線

しせん【支線】
a branch line (鉄道).

支線

しせん [0] 【支線】
(1)本線・幹線から分岐した鉄道線路や道路。
(2)本線から分岐した短距離の送電線。
(3)電柱を支持するため,上部から斜めに地上に張る線。

支繞

えだにょう [0] 【支繞】
⇒しにょう(支繞)

支繞

しにょう [0] 【支繞】
漢字の繞(ニヨウ)の一。「攲」などの「支」の部分。えだにょう。

支署

ししょ [1] 【支署】
警察・税務署などの,本署から離れた地に設置され,その地域の業務を担当する役所。

支署[所]

ししょ【支署[所]】
a branch (office).→英和

支考

しこう シカウ 【支考】
⇒各務(カガミ)支考

支脈

しみゃく【支脈】
a branch of a mountain range.

支脈

しみゃく [0] 【支脈】
主脈から分かれた脈。葉脈・山脈などにいう。
⇔主脈

支脚

しきゃく [0] 【支脚】
人体立像で,体重がかかる方の脚。

支藩

しはん [0][1] 【支藩】
本家から分かれた者が藩主である藩。

支路

しろ [1] 【支路】
えだみち。わかれみち。

支軸

しじく [0] 【支軸】
梃子(テコ)などの支点にある支えの軸。

支輪

しりん [0] 【支輪・枝輪】
社寺建築で,折り上げ天井を支える湾曲した竪木(タテギ)。
支輪[図]

支途

しと [1][2] 【使途・支途】
金銭などのつかいみち。「―が明確でない」「―不明の金」

支那

しな 【支那】
外国人が中国を呼んだ称。「秦(シン)」の転という。中国で仏典を漢訳する際,インドでの呼称を音訳したもの。日本では江戸中期以後,第二次大戦末まで称した。

支那チベット諸語

しなチベットしょご [7] 【支那―諸語】
〔Sino-Tibetan〕
東南アジアから中央アジアにかけて広域に分布する諸言語。カム-タイ(タイ諸語など),チベット-ビルマ(カチン,チベット,カナウリ,ロロ-ビルマ諸語など),中国(粤(エツ),呉,客家(ハツカ),閩(ビン),北方語),ミャオ-ヤオの四語群を数える。

支那事変

しなじへん 【支那事変】
⇒日中戦争(ニツチユウセンソウ)

支那浪人

しなろうにん [3] 【支那浪人】
⇒大陸浪人(タイリクロウニン)

支那竹

しなちく [2][0] 【支那竹】
⇒メンマ

支那縮緬

しなちりめん [3] 【支那縮緬】
中国,浙江省湖州府産の縮緬の旧称。しなちり。

支那蕎麦

しなそば [0] 【支那蕎麦】
中華蕎麦(チユウカソバ)。ラーメン。

支那鞄

しなかばん [3] 【支那鞄】
〔もと中国から伝来したのでいう〕
木製で,外側を革または紙で貼った櫃形(ヒツガタ)の鞄。

支那麹

しなこうじ [3] 【支那麹】
⇒酒薬(シユヤク)

支部

しぶ【支部】
a branch.→英和

支部

しぶ [1] 【支部】
本部の統括のもとに,本部から分かれて活動する機関。

支配

しはい [1] 【支配】 (名)スル
□一□
(1)ある地域・組織を自分の勢力下に置き,治めること。「近隣諸国を―した」「系列会社を―する」「―者」
(2)あるものの意志・命令・運動などが,他の人間や物事を規定し束縛すること。「運命を―する」「感情に―される」「機械に―される」
□二□仕事の配分をしたり,部下を監督し,指図して仕事をさせること。「宇治のおとど,成佐が弟子どもに―して,一日に三尺地蔵菩薩の像を図絵し/著聞 13」
〔□二□が原義〕

支配

しはい【支配】
direction;→英和
management;→英和
control;→英和
superintendence;rule.→英和
〜する manage;→英和
control <one's destiny> ;hold sway <over> ;dominate;→英和
govern;→英和
rule.→英和
〜を受ける be put under the control <of> ;be swayed[ruled] <by> ;be subject <to the laws of nature> .‖支配階級 the governing classes.支配人 a manager.

支配下

しはいか [2] 【支配下】
ある者の意志・命令に従う状態にあること。「隣国の―にある」

支配人

しはいにん [2] 【支配人】
(1)使用人のうち,営業主に代わって店舗の営業を取り仕切る責任者。マネージャー。
(2)法律上,営業主によって選任され,特定の営業所の営業に関する一切の裁判上・裁判外の行為をする,代理権をもつ商業使用人。
→商業使用人

支配会社

しはいがいしゃ [4] 【支配会社】
資本参加,営業の賃貸借,経営委任,役員派遣などの方法により,他の会社の営業活動や経営を支配する会社。
⇔従属会社
→親会社

支配勘定

しはいかんじょう [4] 【支配勘定】
江戸幕府の職名。勘定奉行に所属し,幕府の財政・領地の調査をつかさどった。

支配所

しはいじょ [0] 【支配所】
江戸時代,遠国奉行や代官を派遣して治めさせた幕府の領地。

支配株

しはいかぶ [2] 【支配株】
⇒貯蔵株(チヨゾウカブ)

支配株主

しはいかぶぬし [5] 【支配株主】
株主総会の意思決定を支配し,取締役の選任・解任をすることができる大株主。

支配権

しはいけん [2] 【支配権】
〔法〕
(1)対象を直接支配することを内容とする権利の総称。物権・無体財産権など。
→請求権
→形成権
(2)支配人の代理権のこと。

支配玉

しはいぎょく [2] 【支配玉】
証券会社が販売のために手持ちしている債券。

支配的

しはいてき [0] 【支配的】 (形動)
ある傾向や勢力が全体を左右するさま。「悲観的観測が―になる」

支配階級

しはいかいきゅう [4] 【支配階級】
政治的・社会的・経済的地位において,他よりも優越して国家または社会を支配している階級。

支間

しかん [0] 【支間】
橋脚と橋台,また橋脚と橋脚の距離。スパン。

支院

しいん [1][0] 【子院・支院・枝院】
(1)「塔頭(タツチユウ)」に同じ。
(2)本寺に属する寺院。末寺。

支隊

したい [0][1] 【支隊】
本隊から分かれた部隊。
⇔本隊

支障

ししょう [0] 【支障】
事をなす妨げとなる物事。さしつかえ。さしさわり。「―を来す」

支障

ししょう【支障】
⇒差支え.

支離滅裂

しりめつれつ [1] 【支離滅裂】 (形動)[文]ナリ
ばらばらで,まとまりがなく,筋道が立っていないさま。めちゃめちゃ。「―な話」

支離滅裂の

しりめつれつ【支離滅裂の】
incoherent;→英和
inconsistent.→英和
〜になる lose consistence;be thrown into perfect confusion.

攲てる

そばだ・てる [4] 【攲てる】 (動タ下一)[文]タ下二 そばだ・つ
〔古くは「そばたつ」と清音〕
(1)注意して見たり聞いたりする。「他人の話に耳を―・てる」「目を―・てる」
(2)一端をあげて傾ける。「傘ヲ―・テテ雨ヲ防グ/ヘボン」
(3)高くそびえ立たせる。「深き所には大船どもを―・てて/平家 9」
〔「そばだつ」に対する他動詞〕
[慣用] 枕を―

とまた [0] 【攴】
攴繞(ボクニヨウ)の「攴」の形の俗称。

攴繞

ぼくにょう [0] 【攴繞・攵繞】
漢字の繞(ニヨウ)の一。「改」「放」などの「攵」(のぶん),「敲」「敍」などの「攴」(とまた)の部分。多くは旁(ツクリ)として現れる。ぼくづくり。

のぶん [0] 【攵】
攵繞(ブンニヨウ)の「攵」の形の俗称。

攵繞

ぼくにょう [0] 【攴繞・攵繞】
漢字の繞(ニヨウ)の一。「改」「放」などの「攵」(のぶん),「敲」「敍」などの「攴」(とまた)の部分。多くは旁(ツクリ)として現れる。ぼくづくり。

改まって

あらたまって【改まって】
formally.→英和

改まる

あらたまる【改まる】
(1)[一新]be renewed[renovated].(2)[変わる](be) change(-d);→英和
undergo a change;be improved[reformed](改善);be revised (改正).
(3)[病状]take a turn for the worse.→英和
(4)[儀式ばる]be formal;stand on ceremony.

改まる

あらたま・る [4] 【改まる】 (動ラ五[四])
(1)新しくなる。かわる。「年が―・る」「条文が―・る」
(2)変わって良くなる。改善される。「品行が―・る」
(3)きちんとした態度になる。ことさら堅苦しい態度をとる。「急に―・ってどうしたんだ」
(4)(多く「革まる」と書く)病状が悪化する。危篤になる。「病状にわかに―・り,昨夜死去」
〔「改める」に対する自動詞〕

改む

あらた・む 【改む】 (動マ下二)
⇒あらためる

改め

あらため [3] 【改め】
(1)改めること。新しくすること。芸名などを改める時,接続詞的に用いる。「中村芝翫(シカン)―歌右衛門」
(2)取り調べること。ただすこと。多く他の語と複合して用いられる。「人別(ニンベツ)―」

改めて

あらためて【改めて】
anew;→英和
afresh;→英和
(over) again (もう一度);→英和
formally (儀式ばって).→英和

改めて

あらためて [3] 【改めて】 (副)
(1)新しくやり直すさま。別の機会に。「―うかがいます」
(2)こと新しく。ことさらに。「―言うまでもない」「―問題にする」

改める

あらた・める [4] 【改める】 (動マ下一)[文]マ下二 あらた・む
〔「新(アラ)た」と同源〕
(1)従来のものを部分的または大幅に変える。変更する。改正する。「規則を―・める」「能動文を受動文に―・める」
(2)悪い点を直してよりよいものにする。改善する。「悪習を―・める」「反省して行いを―・める」
(3)その続きはまた別の場所・日時に行うことにする。「細かい点はまた日を―・めて相談しよう」「場を―・めて話し合う」「この文章はここで行を―・めた方がいい」
(4)きちんとした態度をとる。「威儀を―・める」「服装を―・める」
(5)正しいかどうか,また本物かどうかをよく調べる。チェックする。「書類に不備がないか―・める」「首を―・める(=討チトッタ相手が本当ニソノ人デアルカ確カメル)」
〔(1)〜(3)は「革める」,(4)は「検める」とも書く。「改まる」に対する他動詞〕
[慣用] 形を―・席を―/日を改めて

改める

あらためる【改める】
(1)[一新]renew;→英和
renovate;→英和
revise (改訂).→英和
(2)[変更]change;→英和
alter.→英和
(3)[改善]reform;→英和
improve;→英和
better;→英和
[矯正]amend;→英和
correct.→英和
(4)[調査]examine;→英和
inspect.→英和

改ページ

かいページ [3] 【改―】
章・節などの区切りで,ページを改めて章・節を始めること。

改丁

かいちょう [0] 【改丁】
〔「丁」は書籍などの紙数を数える語で,一丁は表裏二ページをいう〕
新たに編か章を起こす時に,丁を改めて奇数ページから組むこと。

改任

かいにん [0] 【改任】
ある地位や任務に就いている者を去らせて,別の者に交代すること。

改作

かいさく [0] 【改作】 (名)スル
(1)すでにできている作品に手を加え,作り直すこと。また,その作品。「処女作を―する」
(2)休耕していた農地を再び耕すこと。[日葡]

改作

かいさく【改作】
(an) adaptation <from> .→英和
〜する adapt;→英和
rewrite;→英和
plagiarize (盗作).→英和

改修

かいしゅう [0] 【改修】 (名)スル
悪い所やいたんだ所に手を入れて直すこと。「堤防を―する」「道路の―工事」

改修

かいしゅう【改修】
repair;→英和
improvement <of roads> .→英和
〜する repair;→英和
improve.→英和

改元

かいげん [0] 【改元】 (名)スル
〔「元」は元号のこと〕
年号を改めること。「昭和は平成と―された」

改元する

かいげん【改元する】
change the name of the era.→英和

改刪

かいさん [0] 【改刪】 (名)スル
「改削(カイサク)」に同じ。「―するは,一気呵成の文勢を傷はんか/真善美日本人(雪嶺)」

改削

かいさく [0] 【改削】 (名)スル
語句をとりかえたり,削除したりして文章を直すこと。改刪(カイサン)。

改印

かいいん [0] 【改印】 (名)スル
別の印鑑に変えること。特に,届け出ていた印鑑を変えること。「―届」

改号

かいごう [0] 【改号】 (名)スル
称号・年号などを改めること。また,改めた称号・年号。

改名

かいみょう [0] 【改名】
名をあらためること。かいめい。

改名

かいめい [0] 【改名】 (名)スル
名を変更すること,また変更した名。正当な事由があり,名を変更しようとするときには家庭裁判所の許可を要する。
→改氏

改名する

かいめい【改名する】
change one's name <to> .

改善

かいぜん [0] 【改善】 (名)スル
物事をよい方に改めること。
⇔改悪
「待遇を―する」「―の余地がある」

改善

かいぜん【改善】
improvement;→英和
betterment.→英和
〜する improve;→英和
amend.→英和

改善命令

かいぜんめいれい [5] 【改善命令】
監督官庁が所管の事業者などにその事業施設,業務運営などに関して改善を命ずること。

改変

かいへん【改変】
change;→英和
innovation.→英和

改変

かいへん [0] 【改変】 (名)スル
物事を改めて,もとと違った形にすること。変更。変改。「記載内容を―する」

改姓

かいせい [0] 【改姓】 (名)スル
姓をかえること。また,そのかえた姓。「―して母方の姓を名乗る」

改姓する

かいせい【改姓する】
change one's family name.

改嫁

かいか 【改嫁】
女性が再婚すること。「常磐御前,大蔵卿へ―の世話人播磨の大掾広盛/浄瑠璃・鬼一法眼」

改宗

かいしゅう [0] 【改宗】 (名)スル
それまで信じてきた宗旨を捨てて,別の宗旨の信仰に転ずること。宗旨がえ。異なる宗教へ変わる場合にも,一つの宗教の中で他の宗派へ移る場合にもいう。「キリスト教に―する」

改宗

かいしゅう【改宗】
conversion <to another religion> .→英和
〜する be converted.‖改宗者 a convert.

改定

かいてい [0] 【改定】 (名)スル
すでに定められていたものを改めて定めること。「運賃を―する」

改定

かいじょう [0] 【改定】
⇒かいてい(改定)

改定律例

かいていりつれい 【改定律例】
1873年(明治6),先の「新律綱領」を改定して制定した刑法。82年の旧刑法施行まで行われた。

改封

かいほう [0] 【改封】
諸大名の領地をかえること。国替(クニガエ)。

改年

かいねん [0] 【改年】
あらたまった年。新年。[日葡]

改廃

かいはい【改廃】
change;→英和
reorganization.

改廃

かいはい [0] 【改廃】 (名)スル
改めることとやめること。改正と廃止。「機構や職掌を―する」

改心

かいしん [1] 【改心】 (名)スル
今までのことを反省し,心を改め正すこと。「―を誓う」「非行少年を―させる」

改心

かいしん【改心】
reform.→英和
〜する reform (oneself);mend one's ways;turn over a new leaf.〜の見込みがない be incorrigible.

改悔

がいけ 【改悔】
〔「かいげ」とも〕
(1)悔い改めること。
(2)真宗で,仏前で懺悔(ザンゲ)し,自己の信仰について語ること。

改悔文

がいけもん 【改悔文】
〔「かいげもん」とも〕
蓮如(レンニヨ)の書いた文章。自力の信仰を改め,正しい他力の信仰に入り,報恩の念仏を唱えることと,親鸞に感謝し,宗規を守ることを説く。領解文(リヨウゲモン)。

改悛

かいしゅん【改悛】
repentance.→英和
〜する repent <of one's sins> ;→英和
turn over a new leaf.

改悛

かいしゅん [0] 【改悛】 (名)スル
自分のおこないや態度が悪かったと反省し,心を入れかえること。「―の情」

改悟

かいご [1] 【改悟】 (名)スル
自分の過去の悪事・あやまちをさとり改めること。悔悛(カイシユン)。「前非を―する」

改悪

かいあく [0] 【改悪】 (名)スル
物事を改めて,かえって前よりも悪くすること。
⇔改善
「憲法の―」

改悪

かいあく【改悪】
a change for the worse.→英和
〜する change a thing for the worse.

改憲

かいけん [0] 【改憲】 (名)スル
憲法を改めること。「―論者」

改新

かいしん【改新】
(an) innovation.→英和

改新

かいしん [0] 【改新】 (名)スル
古いものを改めて新しくすること。「制度を―する」「大化の―」

改新の詔

かいしんのみことのり 【改新の詔】
645年(大化1)に成立した大化改新政府の基本方針を示す,四箇条一四項からなる政令。646年1月に宣布。すべてを当時のものと見得るかどうか,その信憑性には疑問がある。

改易

かいえき [0] 【改易】 (名)スル
〔改め易(カ)える意〕
現任者を解職して新たな者を任ずること。中世以降,刑罰の一種と見なされるようになり,守護職・地頭職などの「職」の解任と所領の没収をいった。江戸時代には武士の所領や家禄・屋敷を没収し,士籍から除くことをいう。蟄居(チツキヨ)より重く切腹よりは軽い。

改春

かいしゅん [0] 【改春】
改まった春。新年。

改暦

かいれき [0] 【改暦】 (名)スル
(1)暦法を改めること。また,暦を改訂すること。
(2)新しい暦。また,新年。

改暦

かいれき【改暦】
a calendar amendment (改正);a new year (新年).

改替

かいたい [0] 【改替】
役目などをかえること。また,かわること。「守護職を―せられければ/太平記 36」

改札

かいさつ [0] 【改札】 (名)スル
駅で,客の乗車券類を検査すること。また,その場所やそれをする人。「―口」「―係」「自動―機」

改札する

かいさつ【改札する】
examine (検札)[punch (入鋏),collect (集札)]tickets.‖改札係 a ticket examiner[collector].改札口 a ticket gate.

改札止め

かいさつどめ [0] 【改札止め】
駅構内やプラットホームの過度の混雑を防ぐため,一時改札口を閉鎖して入場を制限すること。

改案

かいあん [0] 【改案】
案を改めること。また,改めた案。

改植

かいしょく [0] 【改植】 (名)スル
植物を植え直すこと。

改正

かいせい [0] 【改正】 (名)スル
法律や制度などをあらためただすこと。「規則を―する」

改正

かいせい【改正】
revision;→英和
amendment (修正);alteration (変更).〜する revise;→英和
amend;→英和
change;→英和
alter.→英和
‖改正定価 the revised price.

改正メルカリ震度階

かいせいメルカリしんどかい [11] 【改正―震度階】
震度を表す階級の一。イタリアの地震学者メルカリ(G. Mercalli 1850-1914)が提唱し,修正が加えられたもの。無感および一〜一二の階級に分かれる。日本では用いられていない。

改歳

かいさい [0] 【改歳】
年のあらたまること。新年。開歳。

改氏

かいし [1] 【改氏】
氏を変更すること,また変更した氏。珍奇・難解などのやむを得ない事由があり,氏を変更しようとするときには家庭裁判所の許可を要する。
→改名

改版

かいはん [0] 【改版】 (名)スル
出版物の内容を改め,版を新たにして出版すること。また,その出版物。

改版する

かいはん【改版する】
revise <an old edition> ;→英和
issue a revised edition.

改称

かいしょう [0] 【改称】 (名)スル
名称や称号を改めること。また,改められた名称。改名。「社名を―する」

改称する

かいしょう【改称する】
change the name[title] <of> .→英和

改税約書

かいぜいやくしょ 【改税約書】
1866年江戸幕府が英・米・仏・蘭と結んだ輸入税に関する協約。安政条約の5〜35パーセントの従価税を廃止し,従価5パーセントを基準とする従量税とするもので,きわめて不利な関税率であった。1894年(明治27)条約改正交渉により廃棄。

改稿

かいこう [0] 【改稿】 (名)スル
原稿を書きかえること。また,書きかえた原稿。「何度も―した作品」

改竄

かいざん [0] 【改竄】 (名)スル
〔「竄」は改めかえる意〕
文書の字句などを書き直してしまうこと。普通,悪用する場合にいう。「帳簿を―する」

改竄する

かいざん【改竄する】
alter;→英和
tamper <with a document> ;→英和
falsify[doctor (いじくる)];→英和
<米> raise <a check> .→英和

改算記

かいさんき 【改算記】
和算書。山田正重著。1659年刊。江戸時代を通じ,「塵劫記」に次いで広く読まれた。

改築

かいちく【改築】
rebuilding.〜する rebuild;→英和
reconstruct.→英和

改築

かいちく [0] 【改築】 (名)スル
建物や建造物を全部または一部とりこわして作りかえること。「―して鉄筋にする」

改組

かいそ [1] 【改組】 (名)スル
組織を改めること。

改組

かいそ【改組】
reorganization.〜する reorganize.→英和

改編

かいへん [0] 【改編】 (名)スル
一度編成・編集したものを改めて編成・編集し直すこと。「組織を―する」「旧著の―」

改編

かいへん【改編】
reorganization.

改良

かいりょう【改良】
(an) improvement;→英和
(a) reform.→英和
〜する improve;→英和
reform;(make) better.→英和
〜種 a select breed.

改良

かいりょう [0] 【改良】 (名)スル
物事の悪いところを改めて,前よりよくすること。改善。「品種を―する」「―型」「―種」
〔reform の訳語として明治期につくられた語〕

改良主義

かいりょうしゅぎ [5] 【改良主義】
〔reformism〕
資本主義制度の枠内において漸進的改革を積み重ねることにより社会主義の実現が可能であるとする思想。
⇔急進主義

改良半紙

かいりょうばんし [5] 【改良半紙】
明治末期から売り出された,駿河半紙を漂白したもの。

改良木材

かいりょうもくざい [6][5] 【改良木材】
木材の欠点を化学的・物理的手段によって改良し,その長所を高度化したもの。合板類・集成材・防腐木材など。

改良種

かいりょうしゅ [3] 【改良種】
品種改良などによって育成された作物や家畜の品種。
⇔原種

改良行為

かいりょうこうい [5] 【改良行為】
〔法〕 管理行為の一。代理の目的物の性質を変えない範囲で,その価値を高める行為。
→保存行為
→利用行為

改葬

かいそう【改葬】
reburial.〜する rebury.

改葬

かいそう [0] 【改葬】 (名)スル
一度葬った遺体や遺骨を,他の場所に葬り直すこと。「故郷の墓地に―する」

改行

かいぎょう [0] 【改行】 (名)スル
文章などの区切りで,行を改めること。

改装

かいそう [0] 【改装】 (名)スル
外観や内装などを新しく変えること。もようがえ。「店内を―する」

改装する

かいそう【改装する】
remodel;→英和
redecorate;→英和
convert <a thing into> .→英和

改補

かいほ [1] 【改補】
改め補うこと。改訂増補。「―版」

改製

かいせい [0] 【改製】 (名)スル
つくりなおすこと。

改訂

かいてい [0] 【改訂】 (名)スル
書物などの内容の一部に手を加えて改めなおすこと。「旧版を―する」「―版」

改訂

かいてい【改訂】
(a) revision.→英和
〜する revise.→英和
‖改訂版 a revised edition.

改訳

かいやく [0] 【改訳】 (名)スル
翻訳をし直すこと。また,し直した訳。「聖書を―する」「―ハムレット」

改質

かいしつ [0] 【改質】
石油ナフサ・天然ガスなどの組成・性質を改良すること。リホーミング。リフォーミング。
 (ア)接触改質。石油ナフサを白金などの触媒と熱して高オクタン価のガソリンを得ること。ナフテンの芳香族化などが起こる。
 (イ)水蒸気改質。石油ナフサ・天然ガスと水蒸気をニッケル触媒上で反応させ,一酸化炭素と水素との混合気体を得ること。

改造

かいぞう [0] 【改造】 (名)スル
物事をつくりなおすこと。改めてつくりかえること。「内閣を―する」「台所の―」

改造

かいぞう【改造】
reconstruction;→英和
reorganization (再編).〜する reconstruct;→英和
reorganize.→英和
〜中 be under reconstruction.内閣を〜する reshuffle[reorganize]the Cabinet.

改造

かいぞう カイザウ 【改造】
総合雑誌。1919年(大正8)改造社(山本実彦主幹)が創刊。大正デモクラシーの潮流を背景に進歩主義的ジャーナリズムの代表的存在であった。1955年(昭和30)に廃刊。

改進

かいしん [0] 【改進】 (名)スル
古いものを改めて,進歩をはかること。改まり,開けていくこと。「彼の西洋の文明も…日に月に―するものなれば/文明論之概略(諭吉)」

改進党

かいしんとう 【改進党】
(1)「立憲改進党」の略称。
(2)1952年(昭和27)国民民主党・新政クラブ・農民協同党が合同して結成した政党。総裁重光葵。修正資本主義・協同主義を唱えた。54年日本民主党に合同。

改過

かいか [1] 【改過】
過ちを改めること。

改選

かいせん【改選】
reelection.

改選

かいせん [0] 【改選】 (名)スル
議員や役員の任期が終わったのち,新しく選び出すこと。「委員を―する」

改鋏

かいきょう [0] 【改鋏】
鉄道やバスなどで乗車券にはさみを入れること。入鋏。

改鋳

かいちゅう [0] 【改鋳】 (名)スル
鋳(イ)なおすこと。鋳造しなおすこと。「貨幣を―する」

改革

かいかく [0] 【改革】 (名)スル
(1)基盤は維持しつつ,社会制度や機構・組織などをあらため変えること。「役所の機構を―する」
(2)よりよくあらためること。「お花は家政の―を名として/姉と弟(お室)」

改革

かいかく【改革】
reform;→英和
innovation (革新);→英和
improvement (改善).→英和
〜する reform;→英和
innovate.→英和
‖改革者 a reformer.

改革派教会

かいかくはきょうかい 【改革派教会】
プロテスタント教会の教派の一。カルバン主義の信条と長老制度を採用する教会。改革教会。

改題

かいだい [0] 【改題】 (名)スル
題名を改めること。また,改めた題名。「旧著を増補・―して出版する」

改題する

かいだい【改題する】
change the title.→英和

攻む

せ・む 【攻む】 (動マ下二)
⇒せめる

攻め

せめ [2] 【攻め】
敵や相手を攻めること。また,攻撃のしかた。「守りから―に転じる」「まずい―」

攻める

せ・める [2] 【攻める】 (動マ下一)[文]マ下二 せ・む
〔「迫(セ)む」と同源〕
敵側に攻撃を加える。また,敵の近くまで軍勢を進める。攻撃する。「大砲で―・める」「今―・めている側」
〔「迫(セマ)る」に対する他動詞〕

攻める

せめる【攻める】
attack;→英和
assault;→英和
besiege (包囲);→英和
invade (攻め入る).→英和

攻め上る

せめのぼ・る [4][0] 【攻(め)上る】 (動ラ五[四])
都へ向けて攻めていく。「京をめざして―・る」

攻め付ける

せめつ・ける [4][0] 【攻(め)付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 せめつ・く
激しく敵を攻撃する。「切岸の下まで―・けて/太平記 3」

攻め倦む

せめあぐ・む [4] 【攻め倦む】 (動マ五[四])
攻略の糸口がつかめず弱りきる。「敵の抵抗が強くて,―・む」

攻め倦む

せめあぐむ【攻め倦む】
become disheartened in conducting an attack.→英和

攻め入る

せめいる【攻め入る】
invade;→英和
make an inroad <on> .→英和

攻め入る

せめい・る [3][0] 【攻(め)入る】 (動ラ五[四])
攻めて敵地に侵入する。攻め込む。「隣国に―・る」
[可能] せめいれる

攻め具

せめぐ [2] 【攻(め)具】
敵を攻める道具。攻め道具。

攻め具足

せめぐそく [3] 【攻(め)具足】
敵を攻撃するときに用いる具足。楯・面頬(メンボオ)など。

攻め取り

せめどり [0] 【攻(め)取り】
囲碁で,攻め合いには勝っているが,駄目が詰まってくると打ち上げねばならないこと。

攻め取る

せめとる【攻め取る】
⇒攻め落とす.

攻め取る

せめと・る [0][3] 【攻(め)取る】 (動ラ五[四])
攻撃して奪い取る。「敵の城を―・る」
[可能] せめとれる

攻め口

せめぐち [2] 【攻(め)口】
〔「せめくち」とも〕
(1)攻めの方法。攻め方。「―を変える」
(2)攻め入る場所。「諸方の―皆破れて,敵谷々に入り乱れぬ/太平記 10」

攻め合い

せめあい [0] 【攻(め)合い】
(1)互いに相手を攻めること。
(2)囲碁で,まだ活(イ)きていない一団の白・黒の石が,活きをはかって争っている状態。

攻め合う

せめあ・う [0][3] 【攻(め)合う】 (動ワ五[ハ四])
互いに攻める。「双方が全力をあげて―・う」

攻め太鼓

せめだいこ [3] 【攻(め)太鼓】
敵を攻撃するとき,合図に打ち鳴らす太鼓。

攻め寄せる

せめよ・せる [4][0] 【攻(め)寄せる】 (動サ下一)[文]サ下二 せめよ・す
攻めて敵陣近くまで押し寄せる。「城門間近に―・せる」

攻め寄る

せめよ・る [3][0] 【攻(め)寄る】 (動ラ五[四])
攻めて敵に近づく。「寄せ手が―・る」

攻め懸かる

せめかか・る [0][4] 【攻め懸(か)る】 (動ラ五[四])
こちらから攻撃をしかける。せめかける。「敵勢に一斉に―・る」

攻め懸ける

せめか・ける [0][4] 【攻(め)懸ける】 (動カ下一)[文]カ下二 せめか・く
攻めかかる。「ここを先途と―・ける」

攻め懸る

せめかか・る [0][4] 【攻め懸(か)る】 (動ラ五[四])
こちらから攻撃をしかける。せめかける。「敵勢に一斉に―・る」

攻め手

せめて【攻め手】
an assailant (人);an offensive move (手段).

攻め手

せめて [3] 【攻(め)手】
(1)攻めかかる人。攻める側の人。攻撃側。
⇔防ぎ手
(2)攻める方法・手段。

攻め抜く

せめぬ・く [0][3] 【攻(め)抜く】 (動カ五[四])
(1)相手が屈伏するまで攻め続ける。
(2)攻めて城などを陥れる。

攻め滅ぼす

せめほろぼす【攻め滅ぼす】
conquer;→英和
subdue.→英和

攻め滅ぼす

せめほろぼ・す [0][5] 【攻(め)滅ぼす】 (動サ五[四])
攻撃して滅亡させる。「平家の一門を―・す」
[可能] せめほろぼせる

攻め立てる

せめた・てる [4][0] 【攻(め)立てる】 (動タ下一)[文]タ下二 せめた・つ
激しい勢いで攻める。せめつける。「四方から―・てる」

攻め落す

せめおと・す [4][0] 【攻め落(と)す】 (動サ五[四])
敵の城・陣地などを攻撃して奪い取る。「難攻不落の要塞を―・す」
[可能] せめおとせる

攻め落とす

せめおと・す [4][0] 【攻め落(と)す】 (動サ五[四])
敵の城・陣地などを攻撃して奪い取る。「難攻不落の要塞を―・す」
[可能] せめおとせる

攻め落とす

せめおとす【攻め落とす】
take <a fort> by storm.

攻め込む

せめこ・む [3][0] 【攻(め)込む】 (動マ五[四])
攻めて敵地に入り込む。攻め入る。「敵陣に―・む」
[可能] せめこめる

攻め道具

せめどうぐ [3] 【攻(め)道具】
「攻め具」に同じ。

攻め馬

せめうま [2] 【責(め)馬・攻(め)馬】
馬を乗りならすこと。競走馬をトレーニングすること。調教。

攻上る

せめのぼ・る [4][0] 【攻(め)上る】 (動ラ五[四])
都へ向けて攻めていく。「京をめざして―・る」

攻付ける

せめつ・ける [4][0] 【攻(め)付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 せめつ・く
激しく敵を攻撃する。「切岸の下まで―・けて/太平記 3」

攻伐

こうばつ [0] 【攻伐】 (名)スル
攻め討つこと。討伐。「暴虐酷遇―殺戮す/真善美日本人(雪嶺)」

攻入る

せめい・る [3][0] 【攻(め)入る】 (動ラ五[四])
攻めて敵地に侵入する。攻め込む。「隣国に―・る」
[可能] せめいれる

攻具

せめぐ [2] 【攻(め)具】
敵を攻める道具。攻め道具。

攻具足

せめぐそく [3] 【攻(め)具足】
敵を攻撃するときに用いる具足。楯・面頬(メンボオ)など。

攻勢

こうせい【攻勢】
<take> the offensive.→英和
労働攻勢 a labor offensive.

攻勢

こうせい [0] 【攻勢】
積極的にせめかかろうとするいきおい。また,せめかかること。
⇔守勢
「―に転ずる」

攻取り

せめどり [0] 【攻(め)取り】
囲碁で,攻め合いには勝っているが,駄目が詰まってくると打ち上げねばならないこと。

攻取る

せめと・る [0][3] 【攻(め)取る】 (動ラ五[四])
攻撃して奪い取る。「敵の城を―・る」
[可能] せめとれる

攻口

せめぐち [2] 【攻(め)口】
〔「せめくち」とも〕
(1)攻めの方法。攻め方。「―を変える」
(2)攻め入る場所。「諸方の―皆破れて,敵谷々に入り乱れぬ/太平記 10」

攻合い

せめあい [0] 【攻(め)合い】
(1)互いに相手を攻めること。
(2)囲碁で,まだ活(イ)きていない一団の白・黒の石が,活きをはかって争っている状態。

攻合う

せめあ・う [0][3] 【攻(め)合う】 (動ワ五[ハ四])
互いに攻める。「双方が全力をあげて―・う」

攻囲

こうい [1] 【攻囲】 (名)スル
包囲して攻撃すること。せめかこむこと。「敵の城を―する」「―軍」

攻城

こうじょう [0] 【攻城】 (名)スル
敵の城や要塞を攻めること。

攻城砲

こうじょうほう [0][3] 【攻城砲】
要塞の攻撃に用いる大砲。

攻太鼓

せめだいこ [3] 【攻(め)太鼓】
敵を攻撃するとき,合図に打ち鳴らす太鼓。

攻奪

こうだつ [0] 【攻奪】 (名)スル
敵地を攻めて奪うこと。

攻守

こうしゅ【攻守】
offense and defense;《野》batting and fielding.〜所を変える have the tables turned.

攻守

こうしゅ [1] 【攻守】
せめることと,まもること。攻撃と守備。

攻守同盟

こうしゅどうめい [4] 【攻守同盟】
二国以上の国が協力して,第三国に対する攻撃や防御を行うために締結した軍事同盟。

攻寄せる

せめよ・せる [4][0] 【攻(め)寄せる】 (動サ下一)[文]サ下二 せめよ・す
攻めて敵陣近くまで押し寄せる。「城門間近に―・せる」

攻寄る

せめよ・る [3][0] 【攻(め)寄る】 (動ラ五[四])
攻めて敵に近づく。「寄せ手が―・る」

攻懸ける

せめか・ける [0][4] 【攻(め)懸ける】 (動カ下一)[文]カ下二 せめか・く
攻めかかる。「ここを先途と―・ける」

攻戦

こうせん [0] 【攻戦】
攻め戦うこと。また,いくさ。戦争。

攻手

せめて [3] 【攻(め)手】
(1)攻めかかる人。攻める側の人。攻撃側。
⇔防ぎ手
(2)攻める方法・手段。

攻抜く

せめぬ・く [0][3] 【攻(め)抜く】 (動カ五[四])
(1)相手が屈伏するまで攻め続ける。
(2)攻めて城などを陥れる。

攻撃

こうげき【攻撃】
(1) <make> an attack <on> ;→英和
an assault;→英和
an offensive (攻勢).→英和
(2)[非難]an attack;a charge;→英和
censure.→英和
〜する attack;charge;censure.→英和
‖攻撃側《野》the team at bat.攻撃精神 a fighting spirit.攻撃力 offensive power.個人攻撃 personal remarks.

攻撃

こうげき [0] 【攻撃】 (名)スル
(1)戦争やスポーツの試合などで,相手を攻めること。
⇔守備
「敵軍の背後を―する」
(2)相手を強く非難すること。「失政を―する」

攻撃機

こうげきき [3][4] 【攻撃機】
陸上・海上の目標を攻撃破壊することを任務とする飛行機。

攻法

こうほう [0] 【攻法】
敵を攻める方法。攻撃法。

攻滅ぼす

せめほろぼ・す [0][5] 【攻(め)滅ぼす】 (動サ五[四])
攻撃して滅亡させる。「平家の一門を―・す」
[可能] せめほろぼせる

攻玉

こうぎょく [0] 【攻玉】
〔「攻」はみがく意〕
(1)玉をみがくこと。
(2)知徳をみがくこと。

攻玉舎

こうぎょくしゃ 【攻玉舎】
1869年(明治2)近藤真琴が東京築地に攻玉塾と称して設立した私塾。蘭学・英学による航海術を教授,のち海軍兵学校への進学予備校として知られた。現在も学校法人として存続。

攻略

こうりゃく【攻略】
capture;→英和
conquest.→英和
〜する capture.

攻略

こうりゃく [0] 【攻略】 (名)スル
(1)攻めて,奪いとること。「敵陣地を―する」
(2)相手を打ち負かすこと。「先発投手を―する」
(3)いろいろな手段を使って相手の気持ちをくずすこと。「強硬な反対論者からまず―する」

攻究

こうきゅう [0] 【攻究】 (名)スル
学芸などを深くきわめること。「思想の歴史を―する/文学史骨(透谷)」

攻立てる

せめた・てる [4][0] 【攻(め)立てる】 (動タ下一)[文]タ下二 せめた・つ
激しい勢いで攻める。せめつける。「四方から―・てる」

攻落

こうらく [0] 【攻落】 (名)スル
敵陣などを攻め落とすこと。

攻込む

せめこ・む [3][0] 【攻(め)込む】 (動マ五[四])
攻めて敵地に入り込む。攻め入る。「敵陣に―・む」
[可能] せめこめる

攻道具

せめどうぐ [3] 【攻(め)道具】
「攻め具」に同じ。

攻防

こうぼう【攻防】
offense and defense.

攻防

こうぼう [0] 【攻防】
せめることとまもること。攻撃と防御。たたかい。「―を繰り返す」「―戦」

攻馬

せめうま [2] 【責(め)馬・攻(め)馬】
馬を乗りならすこと。競走馬をトレーニングすること。調教。

放く

さ・く 【離く・放く】
■一■ (動カ四)
遠くへやる。引き離す。遠ざける。「見も―・かず来(キ)ぬ/万葉 450」
■二■ (動カ下二)
(1){■一■}に同じ。「難波津(ナニワヅ)にみ船泊(ハ)てぬと聞こえ来(コ)ば紐解き―・けて立ち走りせむ/万葉 896」
(2)他の動詞の連用形に付いて,心理的に外に向かう動作を表す。…やる。…して気を晴らす。「語り―・け見―・くる人目ともしみと/万葉 4154」
→振り放(サ)く
→見放(サ)く

放く

こ・く [1] 【放く】 (動カ五[四])
(1)体内にあるものを体外に出す。たれる。ひる。「屁(ヘ)を―・く」
(2)「言う」「する」などを卑しめていう語。「うそを―・け」「いい年―・いて」「ばか―・くな」

放し

はなし [0] 【放し】
(1)放すこと。他の語の下に付いて複合語をつくる。「手―」「野―」
(2)多く「…っぱなし」の形で,動詞の連用形に付いて,そのままにしてほうっておく意を表す。「水を出しっ―にする」「言いっ―に終わる」「放りっ―」「置きっ―」

放し亀

はなしがめ [3] 【放し亀】
〔「放ち亀」とも〕
放生(ホウジヨウ)の意味で,亀を寺社の池や川に放すこと。また,その亀。

放し飼い

はなしがい [0] 【放し飼い】
(1)家畜をつないだり,狭く柵で囲ったりしないで,広い場所で自由にさせたまま飼うこと。はなちがい。「牛や馬を―にする」
(2)子供などを放任しておくこと。「お勢さんを―はいけないよ/浮雲(四迷)」

放し飼いにする

はなしがい【放し飼いにする】
pasture <cattle> ;→英和
leave <a dog> at large.

放し馬

はなしうま [3] 【放し馬】
放し飼いの馬。

放す

はな・す [2] 【放す】 (動サ五[四])
〔「放つ」の転。「離す」と同源〕
(1)つないだりとじこめたりしていた人や動物を自由にする。「犬を―・す」「捕虜を―・す」
(2)つかんでいたのを,やめる。「握ったら―・さない」
(3)水などに散らすように入れる。「ナスを水に―・す」
(4)銃などを発射する。「鉄砲ヲ―・ス/日葡」「矢ヲ―・ス/日葡」
[可能] はなせる

放す

ほか・す [2] 【放下す・放す】 (動サ五[四])
〔「放下(ホウカ)す」の転〕
うち捨てておく。捨てる。捨て置く。うっちゃる。「書物を机の上へ―・して/片恋(四迷)」
〔主に関西での言い方〕

放ち

はなち [3] 【放ち】
〔動詞「はなつ(放)」の連用形から〕
放つこと。また,放たれたもの。「蒼生とは,民のもとどり―にしている,髪のあをいを云ぞ/中華若木詩抄」

放ち出

はなちで 【放ち出】
⇒はなちいで(放出)

放ち出

はなちいで 【放ち出】
寝殿造りで,寝殿・対の屋などから張り出して造った建物。また,庇(ヒサシ)の間を几帳や障子・衝立(ツイタテ)などで仕切って設けた部屋。はなちで。「寝殿の―の,又一間なる所の,落窪なる所の二間なるになむ住ませ給ひける/落窪 1」

放ち巾子

はなちこじ 【放ち巾子】
「抜き巾子」に同じ。

放ち書き

はなちがき [0] 【放ち書き】
(1)語と語,または文節と文節との間をあけて書く書き方。わかちがき。
(2)一字一字離して書く書き方。また,幼稚な書き方をいう。「その次に男手―に書きて/宇津保(国譲上)」
→単体

放ち状

はなちじょう 【放ち状】
中世,所領などを譲渡するとき,相手に書いて渡した証文。

放ち鳥

はなちどり 【放ち鳥】
(1)(風切り羽を切るなど飛べないようにして)放し飼いにしてある鳥。「島の宮勾(マガリ)の池の―/万葉 170」
(2)追善のために鳥を籠から放してやること。また,その鳥。「とくかすめとくとくかすめ―/おらが春」

放ったらかす

ほったらかす【放ったらかす】
⇒放置.

放っておく

ほっておく【放っておく】
leave[let] <a thing,a person> alone.

放つ

はな・つ [2] 【放つ】 (動タ五[四])
(1)つながれたりとじこめられたりしていた動物を自由にする。解きはなつ。はなす。「鳥を籠(カゴ)から―・つ」「この野に虫ども―・たせ給ひて/源氏(鈴虫)」
(2)使命をおびた人を送り出す。「刺客を―・つ」「スパイを―・つ」
(3)それ自体が光・音・匂いなどを発する。出す。「強い光を―・つ物体」「悪臭を―・つごみ箱」「声を―・って泣く」
(4)矢や弾丸を発射する。「矢を―・つ」
(5)(「火を放つ」の形で)放火する。火をつける。「城に火を―・つ」「野原に火を―・って草を焼く」
(6)視線を別の方向へ向ける。目を離す。「然れども彼は猶目を―・たず/金色夜叉(紅葉)」
(7)自分の手もとに置くのをやめる。遠くへやる。手放す。「御衣はまことに身―・たず,かたはらに置い給へり/源氏(須磨)」「(姫君ヲ)―・ち聞えむことは,なほいとあはれにおぼゆれど/源氏(薄雲)」
(8)人を,当人の意志に反して,遠くの土地へ行かせる。
 (ア)遠くへやる。「俊蔭は烈しき波風におぼほれ,知らぬ国に―・たれしかど/源氏(絵合)」
 (イ)追放する。「おほやけに罪せられ給ひて筑紫へ―・たれおはせしに/浜松中納言 3」
(9)職務から追いやる。解任する。「幕府は瓦解して世襲の扶持に―・たれ/腕くらべ(荷風)」「北面を―・たれにけり/徒然 94」
(10)ある人との関係を疎遠にする。「なほ近くてを。な―・ち給ひそ/源氏(夕霧)」
(11)壊す。くずす。「畔(ア)を―・つ/日本書紀(神代上訓注)」
(12)戸を開け放す。「格子―・ちなどすれば/蜻蛉(下)」
(13)除外する。別にする。「小侍従と弁と―・ちて,また知る人侍らじ/源氏(橋姫)」
〔「離れる」に対する他動詞〕
[可能] はなてる
[慣用] 異彩を―・虎を千里の野に―・光を―

放つ

はが・つ 【放つ】 (動タ四)
無理にひきはなす。

放つ

はなつ【放つ】
(1) ⇒離[放]す.
(2)[発射]shoot;→英和
fire;→英和
discharge;→英和
[光・香などを]emit;→英和
give out;shed.→英和

放らかす

はふらか・す 【放らかす】 (動サ四)
ほうっておく。捨ててしまう。ほうり出す。はふらす。「わが君を,さるいみじき者の中に―・し奉りてば/源氏(玉鬘)」

放らかす

ほからか・す 【放らかす】 (動サ四)
放っておく。ほったらかす。「よその事は―・してさあさあ参らう/浄瑠璃・油地獄(上)」

放らす

はふら・す 【放らす】 (動サ四)
「はふらかす」に同じ。「身は捨てつ心をだにも―・さじ/古今(雑体)」

放り

はなり 【放り】
少女の,結ばずに振り分けに垂らした髪。また,その髪の少女。うないはなり。「娘子(オトメ)らが―の髪を木綿(ユウ)の山/万葉 1244」

放り上げる

ほうりあ・げる ハフリ― [5] 【放り上げる】 (動ガ下一)
上に投げる。投げ上げる。「ボールを―・げる」

放り上げる

ほうりあげる【放り上げる】
throw up.

放り出す

ひりだ・す [0][3] 【放り出す】 (動サ五[四])
中のものを外に出す。体外に出す。「虫が卵を―・す」「くそを―・す」「駄作をつぎつぎと―・す」

放り出す

ほうりだ・す ハフリ― [4] 【放り出す】 (動サ五[四])
(1)勢いよく投げて外へ出す。また,激しい勢いで位置を移動させる。「土俵の外へ―・す」「衝突のショックで車から―・される」
(2)手に持った物を,捨てるように投げ出す。乱暴に置く。「荷物を―・して逃げた」
(3)無関係なものとして捨てておく。うち捨ててかえりみない。「泣きじゃくる子供を―・したまま家事を始める」
(4)やるべきことや続行すべきことを途中でやめてしまう。投げ出す。「勉強を―・して遊びに行く」
(5)人をある場所・集団の外に追いやる。追い出す。「奉公先から―・された」
[可能] ほうりだせる

放り出す

ほうりだす【放り出す】
[投げ出す]throw out;throw <a thing> out of <the window> ;[放棄]give up;abandon;→英和
dismiss (解雇).→英和

放り投げる

ほうりな・げる ハフリ― [5] 【放り投げる】 (動ガ下一)
(1)無造作に遠くの方へ投げる。また,投げるように置く。「石を―・げる」「船から岸へロープを―・げる」
(2)中途でやめてほうっておく。「仕事を―・げる」

放り投げる

ほうりなげる【放り投げる】
throw;→英和
toss.→英和

放り込む

ほうりこむ【放り込む】
throw <a thing> in[into] <the river> .

放り込む

ほうりこ・む ハフリ― [4] 【放り込む】 (動マ五[四])
乱暴に入れる。無造作に入れる。「ランドセルを家に―・む」
[可能] ほうりこめる

放る

ま・る 【放る】 (動ラ四)
大小便をする。排泄する。「大嘗(オオニエ)を聞こしめす殿に屎(クソ)―・り散らしき/古事記(上)」

放る

ほ・る [0] 【放る・抛る】 (動ラ五[四])
〔「ほうる」の転〕
(1)途中でするのをやめてしまう。投げ出す。「問題がむずかしいので―・ってしまう」
(2)手をつけないで成り行きにまかせる。うち捨ててかえりみない。「めんどうなので―・っておく」
(3)投げる。無造作に投げる。ほうる。「やら腹立に門口へ―・れば/浄瑠璃・新版歌祭文」
[可能] ほれる

放る

ひ・る [1] 【放る】 (動ラ五[四])
〔「嚔る」と同源〕
体の外に出す。排泄(ハイセツ)する。産む。「屁を―・る」「しらみが卵を―・る」

放る

はふ・る 【放る】
■一■ (動ラ四)
〔「はぶる」とも〕
遠くへ放ちやる。追放する。「大君を島に―・らば/古事記(下)」
■二■ (動ラ下二)
放ち捨てられる。放浪する。落ちぶれる。「かかる道の空にて―・れぬべきにやあらむ/源氏(夕顔)」

放る

はな・る 【離る・放る】
■一■ (動ラ四)
「はなれる」に同じ。「大君の命(ミコト)恐(カシコ)み愛(ウツク)しけ真子が手―・り島伝ひ行く/万葉 4414」
■二■ (動ラ下二)
⇒はなれる(離)
⇒はなれる(放)

放る

ほうる【放る】
(1) throw;→英和
toss.→英和
(2) ⇒捨てる,放置.

放る

ほう・る ハフル [0] 【放る】 (動ラ五[四])
〔「はふる」の転〕
(1)遠くへ投げる。無造作に投げる。「ボールを―・る」「窓から―・る」
(2)途中でやめる。なげだす。「英語の勉強をはじめたが中途で―・ってしまった」
(3)手をつけないで成り行きにまかせる。うち捨ててかえりみない。「当分―・っておいて様子をみよう」「心配で―・ってはおけない」「―・ッテオケ/ヘボン(三版)」
[可能] ほうれる

放れ

はなれ [3] 【放れ】
〔動詞「放れる」の連用形から〕
はなれること。
→はなれ(離)

放れる

はな・れる [3] 【放れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 はな・る
〔「離れる」と同源〕
つながれていた動物などが,自由に動きだす。「矢が弦(ツル)を―・れる」「鷹飼ひのまだも来なくにつなぎ犬の―・れていかむ/拾遺(物名)」

放れ馬

はなれうま [3] 【放れ馬】
「放れ駒(ゴマ)」に同じ。

放れ駒

はなれごま [3] 【放れ駒】
乗り手もなく綱から放れて走る馬。はなれうま。

放下

ほうげ ハウ― [0][1] 【放下】 (名)スル
(1)「ほうか(放下){■一■(1)}」に同じ。「自在に泥団を―して,破笠裏(ハリツリ)に無限の青嵐を盛る/草枕(漱石)」
(2)禅宗で,捨てること。特に,悟りを開くためにあらゆる迷いや執着を捨て去ること。

放下

ほうか ハウ― [0] 【放下】
■一■ (名)スル
(1)なげおろすこと。なげすてること。ほうげ。「庭中に歯欠けの足駄脱ぎ捨ててはくやうなくて谷へ―す/狂言・伯養」
(2)すて去ること。放棄。放置。ほうげ。「一図に其事に意を傾け,余念を―し去る癖はあれども/未来の夢(逍遥)」
■二■ (名)
大道芸の一種。中世から近世初期にかけて,放下師・放下僧と呼ばれる芸人の演じたもの。品玉(シナダマ)・輪鼓(リユウゴ)などの散楽系の芸や,小切子(コキリコ)を打ちつつ歌う放下歌などを演じた。
放下■二■[図]

放下す

ほか・す [2] 【放下す・放す】 (動サ五[四])
〔「放下(ホウカ)す」の転〕
うち捨てておく。捨てる。捨て置く。うっちゃる。「書物を机の上へ―・して/片恋(四迷)」
〔主に関西での言い方〕

放下僧

ほうかぞう ハウカゾウ 【放下僧】
能の一。四番目物。宮増作か。大道芸人の放下と放下僧に身をやつした兄弟が,武蔵国瀬戸の三島神社で親の仇敵を討つ。曲(クセ)舞や羯鼓(カツコ)・小歌など中世の遊芸を取り入れている。

放下僧

ほうかぞう ハウ― [3] 【放下僧】
(1)〔「ほうかそう」とも〕
放下{■二■}を僧形で行なった者。ほうげそう。
(2)能の曲名(別項参照)。

放下師

ほうかし ハウ― [3] 【放下師】
放下{■二■}を演ずる遊芸人。

放与

ほうよ ハウ― [1] 【放与】 (名)スル
貸し与えること。「自由独立国の中に一時其権力を割て外国に―する者あり/明六雑誌 7」

放任

ほうにん ハウ― [0] 【放任】 (名)スル
干渉せずにほうっておくこと。成り行きにまかせておくこと。「子供を―する」

放任

ほうにん【放任】
noninterference.〜する leave <a person to himself,a person to do as he likes> ;→英和
let <a person,a thing> alone.‖放任主義 a let-alone policy.

放任主義

ほうにんしゅぎ ハウ― [5] 【放任主義】
(1)各自の自由にまかせて干渉しない主義。
(2)教育や道徳などの面で,個人の自由を規制したり干渉したりしない立場。

放伐

ほうばつ ハウ― [0] 【放伐】
中国の易姓革命観による革命の一方式。徳を失った悪虐な君主を徳のある者が武力で討伐・追放して,新王朝を建てること。
→禅譲

放免

ほうめん ハウ― [0] 【放免】 (名)スル
(1)はなちゆるすこと。拘束していた者などをゆるして,自由にすること。「課業から―される」
(2)〔法〕 刑期の満了により,受刑者に対する身体の自由の拘束を解くこと。
(3)検非違使庁に使われていた下部(シモベ)。刑期を終えた囚人や徒刑・流刑を許された者で,犯罪人の探索・護送などに当たった。

放免

ほうめん【放免】
a release;→英和
acquittal (無罪).→英和
〜する release;set <a person> free;acquit.→英和

放出

ほうしゅつ【放出(する)】
release (解放);→英和
discharge (排出).→英和

放出

ほうしゅつ ハウ― [0] 【放出】 (名)スル
(1)ふき出すこと。はなち出すこと。「エネルギーを―する」
(2)(国・軍隊などが)たくわえてあったものを外部に提供すること。「―物資」「食糧を―する」

放出音

ほうしゅつおん ハウ― [4][3] 【放出音】
〔ejective sound〕
同時的調音として声門が閉じられ,肺臓からの呼気流が遮断されて形成される言語音。閉鎖された声門より上にある諸器官のみで気流を起こし,「ポン」とコルク栓を抜くときのような音を作り出す。アメリカ-インディアンの諸言語,チェルケス語,グルジア語などのコーカサス系諸言語およびハウサ語をはじめとするアフリカの諸言語に認められる。喉頭化音。

放列

ほうれつ ハウ― [0] 【放列】
(1)大砲を横に並べて一斉に射撃できるようにした構え。砲列。
(2)横に並んで一斉に事をなそうとする構え。「カメラの―を敷く」

放却

ほうきゃく ハウ― [0] 【放却・抛却】 (名)スル
うちすてておくこと。「早く既に旧物を―し/学問ノススメ(諭吉)」

放参

ほうさん ハウ― [0] 【放参】
〔仏〕
(1)禅寺で,修行僧に夜の座禅を免じて自由な時間を与えること。
(2)夜,経文を黙読すること。放参勤め。

放吟

ほうぎん ハウ― [0] 【放吟】 (名)スル
あたりかまわず大声で詩や歌をうたうこと。「高歌―する」

放哉

ほうさい ハウサイ 【放哉】
⇒尾崎(オザキ)放哉

放埒

ほうらつ【放埒】
⇒放蕩(ほうとう).

放埒

ほうらつ ハウ― [0] 【放埒】 (名・形動)[文]ナリ
〔馬が埒(ラチ)から外に出る意〕
(1)勝手気ままに振る舞うこと。おこないや生活がだらしのないこと。また,そのさま。「―に振る舞う」「―な生活」
(2)道にはずれていること。法にはずれていること。また,そのさま。「主従ともに―にて悪事をなさば/都鄙問答」
[派生] ――さ(名)

放埒三昧

ほうらつざんまい ハウ― [5] 【放埒三昧】
心のままに好き勝手に振る舞うこと。

放学

ほうがく ハウ― [0] 【放学】 (名)スル
(1)「放校(ホウコウ)」に同じ。
(2)「放課(ホウカ)」に同じ。

放射

ほうしゃ ハウ― [0] 【放射】 (名)スル
(1)一点から四方八方に放出すること。
(2)〔物〕
〔radiation〕
物体が電磁波または粒子線を放出すること。また,その放出された電磁波または粒子線。電磁波の場合は輻射ともいう。

放射

ほうしゃ【放射】
radiation.→英和
〜する radiate.→英和
〜性の radioactive.→英和
‖放射性降下物 (radioactive) fallout.放射性同位元素 a radioisotope.放射性物質 a radioactive substance.放射線 radiant rays.放射(状)道路 a radial road.放射線医 a radiologist.放射線状の spoke-like;spokewise.

放射エネルギー

ほうしゃエネルギー ハウ― [5] 【放射―】
電磁波のエネルギー。

放射光

ほうしゃこう ハウ―クワウ [3] 【放射光】
〔photon radiation〕
磁場中を円運動する電子が放射する光および電磁波のこと。

放射冷却

ほうしゃれいきゃく ハウ― [4] 【放射冷却】
大気や地表面が赤外線放射の放出によって冷却する現象。天気予報解説などでは,地表面の冷却に伴う接地大気の気温の降下をいう。晴天無風の日の夜半から明け方にかけて著しい。

放射化分析

ほうしゃかぶんせき ハウ―クワ― [5] 【放射化分析】
試料に放射線を照射して一部の核を放射性核種とし,その放射能の測定により,試料中の元素を定性・定量分析する分析法。きわめて高感度である。

放射化学

ほうしゃかがく ハウ―クワ― [4] 【放射化学】
放射能を利用して放射性核種の検出・定量・分離・生成およびそれらの分析化学や生化学への応用などを研究する化学の一分野。

放射圧

ほうしゃあつ ハウ― [3] 【放射圧】
電磁波が物体面で反射または吸収される時に,その面に及ぼす圧力。輻射圧。

放射平衡

ほうしゃへいこう ハウ―カウ [4] 【放射平衡】
(1)空間内に物体と放射とが存在して熱平衡が成り立っている時の状態。輻射平衡。
(2)放射性崩壊の系列中で,新たにできる核種の原子核の増加数と,それの崩壊による減少数とが等しくなっている状態。放射能平衡。

放射年代

ほうしゃねんだい ハウ― [4] 【放射年代】
⇒絶対地質年代(ゼツタイチシツネンダイ)

放射性

ほうしゃせい ハウ― [0] 【放射性】
物質が放射能をもっていること。また,その性質。

放射性元素

ほうしゃせいげんそ ハウ― [6] 【放射性元素】
放射性核種のみからなる元素。ウラン・トリウム・ラジウムなど。広義には放射能をもつ元素。放射性同位体を含む元素。また,人工放射性元素を除いて天然に存在するもののみを指すこともある。

放射性同位体

ほうしゃせいどういたい ハウ―ドウヰタイ [0] 【放射性同位体】
放射能をもつ同位体。放射性核種を原子核として含む同位体。ラジオ-アイソトープ。

放射性崩壊

ほうしゃせいほうかい ハウ―ホウクワイ [6] 【放射性崩壊】
不安定な核種が,α粒子・電子・陽電子・中性子・陽子を放出(または核外の電子を吸収)して,別種の核種に転換すること。放射性壊変。

放射性廃棄物

ほうしゃせいはいきぶつ ハウ― [8] 【放射性廃棄物】
原子炉,ラジオ-アイソトープを使用する工場や研究室などで発生する放射性物質を含む種々の廃棄物。放射性核分裂生成物,放射性物質によって汚染された作業服やその洗濯に用いられた水などのすべてを含む。

放射性核種

ほうしゃせいかくしゅ ハウ― [6] 【放射性核種】
放射能をもつ核種。すなわち自然に放射線を放出して,他の原子核に変わる原子核。

放射性炭素

ほうしゃせいたんそ ハウ― [6] 【放射性炭素】
放射性炭素同位体のこと。炭素一一と炭素一四とがあるが,普通は炭素一四を指すことが多い。

放射性炭素年代測定法

ほうしゃせいたんそねんだいそくていほう ハウ―ネンダイソクテイハフ [6][0] 【放射性炭素年代測定法】
〔radiocarbon dating〕
炭素の放射性同位体(炭素一四)による絶対年代測定法。炭素一四は,ほぼ一定の濃度で大気中の二酸化炭素に含まれており,生物体にもほとんど同じ濃度で存在する。生物が死ぬと二酸化炭素の取り込みが途絶え,死骸中の炭素一四が一定の半減期で減り続けるので,試料(木片・骨・貝殻など)中の炭素一四の量をもとにしてその生物が生きていた年代を推定することができる。考古学などに利用。ラジオカーボン-デーティング。カーボン-デーティング。

放射性物質

ほうしゃせいぶっしつ ハウ― [6] 【放射性物質】
放射能をもつ物質。特に,その核種が特定されていない場合,または多数の放射性核種の混合物である場合にいう。

放射性降下物

ほうしゃせいこうかぶつ ハウ―カウカブツ [8] 【放射性降下物】
核実験などの際の核爆発によって生じ,地上に降下してくる放射性物質。フォールアウト。

放射熱

ほうしゃねつ ハウ― [3] 【放射熱】
物体によって吸収されて,その物体の温度上昇に使われた放射エネルギー。輻射熱。

放射状

ほうしゃじょう ハウ―ジヤウ [0] 【放射状】
線状のものが中心から四方に出ているさま。「道路が―に延びる」

放射相称

ほうしゃそうしょう ハウ―サウ― [4] 【放射相称】
生物の体の軸を通る相称面が三つ以上ある体制。動物では海綿動物・腔腸動物・棘皮(キヨクヒ)動物,植物では花や茎に見られる。輻射相称。放散相称。

放射相称花

ほうしゃそうしょうか ハウ―サウシヨウクワ [6] 【放射相称花】
花の作りの相称面が三個以上ある花。サクラ・ハコベなどの多くの花がこれに当たる。輻状相称花。

放射組織

ほうしゃそしき ハウ― [4] 【放射組織】
植物の維管束内を放射方向に走る細胞群。多くは柔細胞の集まり。木部と師部を貫いて存在し,水や養分の通路,通気や貯蔵器官としての役割を果たす。射出髄。髄線。

放射維管束

ほうしゃいかんそく ハウ―ヰクワン― [5] 【放射維管束】
木部と師部が交互に配列されて環状をなしている維管束。シダ植物の茎やすべての高等植物の根の初生組織に見られる。

放射線

ほうしゃせん ハウ― [0] 【放射線】
放射性核種の崩壊によって放出されるα線・β線・γ線の総称。広義には,原子核や素粒子の反応によって放出される X 線などの電磁波や中性子線などの粒子線も含める。

放射線化学

ほうしゃせんかがく ハウ―クワガク [6] 【放射線化学】
物質に放射線を照射し,それによって起こる化学変化を研究する化学の一分野。

放射線取扱主任者

ほうしゃせんとりあつかいしゅにんしゃ ハウ―トリアツカヒ― [13] 【放射線取扱主任者】
科学技術庁長官の免状を受け,放射線を取り扱う事業所で放射線障害防止について監督を行う者。

放射線帯

ほうしゃせんたい ハウ― [0] 【放射線帯】
⇒バン=アレン帯(タイ)

放射線探傷

ほうしゃせんたんしょう ハウ―タンシヤウ [6] 【放射線探傷】
非破壊検査法の一。X 線・γ線・β線あるいは中性子線を物体に照射し,透過した放射線の強度分布をフィルムまたは蛍光板に受け,その像から物体内部の欠陥の有無を調べる。

放射線検出器

ほうしゃせんけんしゅつき ハウ― [9] 【放射線検出器】
放射線と物質との相互作用(電離作用・発光作用など)を利用して放射線を検出する装置。検出方法や用途により種々のものがある。ガイガー-ミュラー計数管・電離箱・霧箱など。粒子検出器。

放射線物理学

ほうしゃせんぶつりがく ハウ― [8] 【放射線物理学】
放射線と物質との相互作用を研究する物理学の一分野。

放射線療法

ほうしゃせんりょうほう ハウ―レウハフ [6] 【放射線療法】
放射線を用いて行う治療法。特に癌などの悪性腫瘍が対象となる。放射線治療。

放射線遺伝学

ほうしゃせんいでんがく ハウ―ヰデンガク [7] 【放射線遺伝学】
放射線照射が遺伝子に与える作用を研究する遺伝学の一分野。

放射線重合

ほうしゃせんじゅうごう ハウ―ヂユウガフ [6] 【放射線重合】
X 線・γ線・電子線などの高エネルギー放射線の照射によって起こる付加重合。低温でも,また,気相・液相・固相のいずれにおいても,反応を行わせることが可能であり,種々の高分子物質の製造に利用する。

放射線量

ほうしゃせんりょう ハウ―リヤウ [4] 【放射線量】
⇒線量(センリヨウ)

放射線障害

ほうしゃせんしょうがい ハウ―シヤウガイ [6] 【放射線障害】
一定以上の放射線をうけたことにより人体に生じる有害な影響。放射線皮膚炎・放射線腸炎・白血病など。

放射能

ほうしゃのう【放射能】
radioactivity.〜を持った radioactive.→英和
‖放射能障害 radioactive poisoning.

放射能

ほうしゃのう ハウ― [3] 【放射能】
物質から自発的に放射線が放出される性質。原子核の放射性崩壊による。天然に存在する物質の放射能を天然放射能といい,人工的に作られた物質の放射能を人工放射能という。

放射能汚染

ほうしゃのうおせん ハウ―ヲセン [6] 【放射能汚染】
核爆発・原子炉の運転・放射性物質を利用した研究などによって,放射性物質が器具・人体・環境などに付着・拡散し,なんらかの障害の原因となる可能性をもつこと。

放射菌

ほうしゃきん ハウ― [0][3] 【放射菌】
⇒放線菌(ホウセンキン)

放射計

ほうしゃけい ハウ― [0] 【放射計】
放射エネルギーを測定する装置。一本の細い糸につけた二枚の金属板の一方で放射を反射,他方で吸収させたときの回転を利用して測定するクルックス計や,放射を受けたときの温度上昇を利用して測定する熱電対・熱電堆・ボロメーターなどがある。ラジオメーター。

放射霧

ほうしゃぎり ハウ― [3] 【放射霧】
夜間の地面付近の放射冷却でできる霧。風が弱く,よく晴れた早朝にあらわれる。輻射霧。

放尿

ほうにょう【放尿】
urination.〜する pass water.

放尿

ほうにょう ハウネウ [0] 【放尿】 (名)スル
小便をすること。

放屁

ほうひ ハウ― [1][0] 【放屁】 (名)スル
屁をひること。

放屁

へひり [3] 【放屁】
屁をひること。また,その人。

放屁虫

へひりむし [3] 【放屁虫】
触ると臭いにおいを出す昆虫,ミイデラゴミムシ・ホソクビゴミムシ・カメムシなどの俗称。へこきむし。へっぴりむし。[季]秋。

放庵

ほうあん ハウアン 【放庵】
⇒小杉(コスギ)放庵

放心

ほうしん【放心(状態)】
absent-mindedness.〜状態である be absent-minded.

放心

ほうしん ハウ― [0] 【放心】 (名)スル
(1)他の事に気をうばわれてぼんやりしていること。また,何も考えずにいること。「―状態」「―して人の顔ばかり視てゐたお鍋は/浮雲(四迷)」
(2)心にかけないこと。安心。放念。放神。「何とぞ御―下さい」

放念

ほうねん ハウ― [0] 【放念】 (名)スル
気にかけないこと。心配しないこと。放心。「どうぞ御―下さい」「無憂―の郷(サト)/うづまき(敏)」

放恣

ほうし ハウ― [1] 【放恣・放肆】 (名・形動)[文]ナリ
勝手気ままで乱れている・こと(さま)。「―な生活」

放捨

ほうしゃ ハウ― [0] 【放捨】 (名)スル
絶ち切り退けること。「参禅は諸縁を―し/獺祭書屋俳話(子規)」

放擲

ほうてき ハウ― [0] 【放擲・抛擲】 (名)スル
ほうってしまうこと。うちすてること。「地位も名誉も―して隠棲する」

放擲する

ほうてき【放擲する】
give up;abandon.→英和

放散

ほうさん【放散】
radiation (光熱の);→英和
diffusion (拡散).→英和
〜する radiate;→英和
diffuse.→英和

放散

ほうさん ハウ― [0] 【放散】 (名)スル
(1)広がり散らばること。また,広く散らすこと。「熱を―する」
(2)気持ちを発散させること。また,感情が発散すること。「糸子は一度に元気を―した/虞美人草(漱石)」

放散虫

ほうさんちゅう ハウ― [3][0] 【放散虫】
原生動物肉質綱放散虫目の海洋性プランクトンの総称。体は直径数十マイクロメートルから数ミリメートルの球形で,多数の放射状の仮足を出す。多くはケイ酸または硫酸ストロンチウムの骨針からなる有軸仮足をもつ。死骸は軟泥として海洋底に蓄積。

放映

ほうえい ハウ― [0] 【放映】 (名)スル
テレビで放送すること。特に,劇場用映画をテレビ放送すること。

放映する

ほうえい【放映する】
《テレビ》telecast;→英和
<米> air.→英和

放曠

ほうこう ハウクワウ [0] 【放曠】
気持ちがおおらかで物にこだわらないこと。「―豁達の気象ゆゑ/露団々(露伴)」

放校

ほうこう ハウカウ [0] 【放校】 (名)スル
校規にそむいたり,学生・生徒にあるまじき行為をしたりした者を学校から追放すること。「―処分」

放校

ほうこう【放校】
expulsion from school.〜される be expelled from school.

放棄

ほうき【放棄】
abandonment;→英和
renunciation (主張・権利などの).→英和
〜する give up;abandon;→英和
renounce.→英和

放棄

ほうき ハウ― [1] 【放棄・抛棄】 (名)スル
(1)投げ捨てること。捨ててかえりみないこと。「任務を―する」
(2)自分の持っている権利・資格・利益などを,あえて喪失させること。「権利を―する」

放棄所得

ほうきしょとく ハウ― [4] 【放棄所得】
就職すれば得られたはずの所得が,進学したことによって失われるとみなした金額。大学進学者は,高校卒業直後に就職しなかったことで大学在学中の所得を放棄することになる。

放棄試合

ほうきじあい ハウ―アヒ [4] 【放棄試合】
野球で,没収(ボツシユウ)試合の旧称。

放楽

ほうらく ハウ― [1][0] 【放楽】
「法楽(ホウラク){(3)}」に同じ。

放歌

ほうか ハウ― [1] 【放歌】 (名)スル
あたりかまわず大声で歌うこと。「隣室のものなどが―するのを聴くと/吾輩は猫である(漱石)」

放歌高吟

ほうかこうぎん ハウ―カウ― [1] 【放歌高吟】 (名)スル
あたりかまわず声高く詩歌を吟じること。

放氏

ほうし ハウ― [1] 【放氏】
藤原氏の氏寺たる興福寺がしばしば行なった朝廷に対する示威行為。京都における直接の交渉相手となる南曹弁をはじめとする関係者の氏人としての資格を剥奪し,政治的活動を停止させるもの。

放水

ほうすい【放水(する)】
discharge <water> ;→英和
squirt.→英和
⇒排水.

放水

ほうすい ハウ― [0] 【放水】 (名)スル
(1)水を勢いよく出すこと。
(2)川などの水を導き流すこと。

放水路

ほうすいろ ハウ― [3] 【放水路】
洪水防止・灌漑・水量調節などのために人工的に設けた水路。

放水車

ほうすいしゃ【放水車】
a water thrower.

放流

ほうりゅう【放流】
discharge (水を);→英和
stock <a river with fish> (魚を).→英和

放流

ほうりゅう ハウリウ [0] 【放流】 (名)スル
(1)せき止めておいた水などを流すこと。放水。「ダムの水を―する」
(2)稚魚などを川や海などに放すこと。「鯉を―する」

放浪

ほうろう ハウラウ [0] 【放浪】 (名)スル
あてもなくさまよい歩くこと。さすらい。「各地を転々と―する」

放浪する

ほうろう【放浪する】
wander (about).→英和
‖放浪者 a wanderer;a tramp (浮浪者).放浪癖 wanderlust.

放浪記

ほうろうき ハウラウキ 【放浪記】
長編小説。林芙美子作。第一,二部は1930年(昭和5)刊,第三部は49年刊。社会の底辺を流浪する少女の貧苦の生活を日記体で描く。

放漫

ほうまん ハウ― [0] 【放漫】 (名・形動)[文]ナリ
気ままでだらしないこと。細かく気をくばらずいい加減に事を行うこと。また,そのさま。「―経営」「―な生活」
[派生] ――さ(名)

放漫な

ほうまん【放漫な】
loose;→英和
careless.→英和

放火

ほうか ハウクワ [0] 【放火】 (名)スル
火事を起こそうとして火をつけること。つけび。「―魔」「誰か―した者がいる」

放火

ほうか【放火】
[罪]incendiarism;→英和
《法》arson;→英和
an incendiary fire (火事).〜する set fire <to> ;set <a house> on fire.‖放火犯人 an incendiary.

放火罪

ほうかざい ハウクワ― [3] 【放火罪】
火を放って建造物その他の物を焼く犯罪。

放熱

ほうねつ【放熱】
radiation.→英和
放熱器 a radiator.→英和

放熱

ほうねつ ハウ― [0] 【放熱】 (名)スル
まわりに熱を放散すること。特に,機械などに発生した熱を放散させること。

放熱器

ほうねつき ハウ― [4][3] 【放熱器】
機械などの熱を発散させる部分の総称。暖房機・エンジンなどで広くいう。ラジエーター。

放牧

ほうぼく ハウ― [0] 【放牧】 (名)スル
家畜,特に牛・馬・羊などを放し飼いにすること。「牧場に馬を―する」

放牧

ほうぼく【放牧】
pasturage.→英和
〜する pasture;→英和
graze.→英和

放物線

ほうぶつせん ハウブツ― [0] 【放物線・抛物線】
〔parabola〕
二次曲線の一。平面上で,一つの定点 F(�,0)と一つの直線 � からの距離が等しい点の軌跡。この場合 F を焦点,� を準線という。標準形の方程式は �²=4��
→円錐曲線
放物線[図]

放物線

ほうぶつせん【放物線】
《数》a parabola.→英和

放物運動

ほうぶつうんどう ハウブツ― [5] 【放物運動・抛物運動】
重力の作用の下で投げ出した物体の行う運動。特に,空中に斜めに投げ上げた物体の行う運動。この場合,空気の抵抗がなければ,物体は放物線を描く。

放物面

ほうぶつめん ハウブツ― [4] 【放物面・抛物面】
二次曲面の一。標準形の方程式は �²/�²+�²/�²=2�(楕円放物面)または �²/�²−�²/�²=2�(双曲放物面)。
放物面[図]

放物面鏡

ほうぶつめんきょう ハウブツ―キヤウ [5] 【放物面鏡】
反射面が回転放物面になっている凹面鏡。球面収差がなく,軸に平行に入射した光線は焦点に集まる。反射望遠鏡の対物鏡や,探照灯・自動車のヘッドライトの反射鏡などに用いる。

放生

ほうじょう ハウジヤウ [0] 【放生】
捕らえた生き物を逃がしてやること。仏教の善行の一。「長命なる者は先生(センジヨウ)に―を行ぜし者ぞ/今昔 3」

放生会

ほうじょうえ ハウジヤウヱ [3] 【放生会】
供養のため,捕らえられた生き物を放してやる儀式。陰暦八月一五日(現在では石清水祭の名で九月一五日)に石清水八幡宮の神事に行われるものが有名。[季]秋。《―べに紐かけて雀籠/村上鬼城》

放生津

ほうじょうづ ハウジヤウヅ 【放生津】
富山県新湊市の古名。中世,日本海側の海陸交通の要衝として栄えた。

放生田

ほうじょうでん ハウジヤウ― [3] 【放生田】
奈良・平安時代,放生の費用にあてるため諸国に置かれた雑色田の一。不輸租田(フユソデン)。

放笑

ほうしょう ハウセウ [0] 【放笑】 (名)スル
大声で笑うこと。また,その笑い声。「風早は親しげに―せり/金色夜叉(紅葉)」

放線菌

ほうせんきん ハウセン― [0][3] 【放線菌】
カビ様の微生物で,糸状の菌糸が放射状に伸びる細菌。土壌中,その他自然界に広く分布する。病原性を示すものもあるが,抗生物質(ストレプトマイシンなど)を産出するストレプトマイセス属のように有用なものがある。放射菌。

放線菌症

ほうせんきんしょう ハウセン―シヤウ [5] 【放線菌症】
嫌気性の放線菌によって起こる疾患。頸部・肺・腸などに硬結を生じ,やがてそれが軟化して瘻孔(ロウコウ)を作り,特有な菌塊を含む膿汁を排出する。農業従事者に多くみられる。アクチノミコーゼ。

放縦

ほうしょう ハウ― [0] 【放縦】
〔「しょう」は漢音〕
「ほうじゅう(放縦)」に同じ。

放縦

ほうじゅう【放縦】
license.→英和
〜な self-indulgent;licentious;→英和
loose.→英和

放縦

ほうじゅう ハウ― [0] 【放縦】 (名・形動)[文]ナリ
勝手気ままに振る舞う・こと(さま)。ほうしょう。「―な生活」
[派生] ――さ(名)

放置

ほうち ハウ― [1][0] 【放置】 (名)スル
ほうったままにしておくこと。また,置きっぱなしにしておくこと。「駅前に―された自転車」

放置する

ほうち【放置する】
leave[let] <a thing> alone;neglect.→英和

放肆

ほうし ハウ― [1] 【放恣・放肆】 (名・形動)[文]ナリ
勝手気ままで乱れている・こと(さま)。「―な生活」

放胆

ほうたん ハウ― [3][0] 【放胆】 (名・形動)[文]ナリ
あれこれと迷わずに思い切りよく大胆に事をなす・こと(さま)。「―な男」「―に振る舞う」
[派生] ――さ(名)

放胆文

ほうたんぶん ハウ― [3] 【放胆文】
漢文の文体の一。修辞・文法にこだわらず,思うところを自由に大胆に述べるもの。文章の修練のため初めに学ぶべきものとされる。
⇔小心文

放蕩

ほうとう ハウタウ [0] 【放蕩】 (名)スル
ほしいままに振る舞うこと。酒や女におぼれて身持ちがおさまらないこと。「―息子」「さんざん―したあげく借金までこしらえる」

放蕩

ほうとう【放蕩】
dissipation.〜な dissipated;→英和
dissolute.→英和
〜する live a dissipated life;be dissolute.→英和
⇒道楽.

放言

ほうげん【放言】
a random[free]talk[remark];an unreserved talk.〜する talk a personal opinion unreservedly;be bold enough to say <that…> .

放言

ほうげん ハウ― [0][3] 【放言】 (名)スル
思ったままを言い放つこと。また,不用意になされる無責任な発言。放語。

放語

ほうご ハウ― [0] 【放語】
「放言」に同じ。

放課

ほうか ハウクワ [0] 【放課】
学校で,その日の課業が終わること。放学。

放課後

ほうかご ハウクワ― [0] 【放課後】
その日の課業の終わったあと。

放課後

ほうか【放課後】
after school.

放談

ほうだん【放談】
⇒放言.

放談

ほうだん ハウ― [0] 【放談】 (名)スル
言いたいことを自由に語ること。また,その談話。「時事―」

放論

ほうろん ハウ― [0] 【放論】 (名)スル
だれにはばかることもなく思いのままに議論をすること。また,その議論。放言。「『議員当(マサ)に改選すべし』と―しつつ/緑簑談(南翠)」

放赦

ほうしゃ ハウ― [0][1] 【放赦】 (名)スル
罪をゆるして放してやること。放免。釈放。「尋常一様の犯罪者にあらざるを以つて,悉皆之を―すべし/鬼啾々(夢柳)」

放送

ほうそう【放送】
a <television,radio> broadcast;→英和
broadcasting.〜する broadcast;send <news> on the air;→英和
<米> air;speak over the radio.→英和
‖放送界 <in> broadcasting circles.放送局 a broadcasting[television]station.放送劇 a radio[television]drama.放送大学 the university of the air; <英> the Open University.放送網 a radio[television]network.海外放送 foreign broadcast;overseas (radio) service (外国向けの).第一放送 (broadcast on) the first program.

放送

ほうそう ハウ― [0] 【放送】 (名)スル
〔broadcasting〕
多数の人に同時に聴取されることを目的として,電波によって音声または音声と映像を受信装置に送ること。一定区域内の人々に対して有線で行われるものについてもいう。「テレビ―」「現地から―する」
〔大正中頃に作られた語〕

放送事業者

ほうそうじぎょうしゃ ハウ―ジゲフ― [6] 【放送事業者】
電波法により放送局の免許を受けた者及び放送法により認定を受けた者。日本放送協会・放送学園大学・一般放送事業者(民間放送)がある。

放送劇

ほうそうげき ハウ― [3] 【放送劇】
ラジオで放送する劇。ラジオ-ドラマ。

放送受信料

ほうそうじゅしんりょう ハウ―レウ [6] 【放送受信料】
放送法により,日本放送協会の放送を受信することのできる受信設備を有する者は,日本放送協会と受信契約を結ばなくてはならず,この契約に基づいて日本放送協会が徴収する料金。

放送大学

ほうそうだいがく ハウ― [5] 【放送大学】
(1)テレビ・ラジオなどを利用して教育を行う生涯教育の機関。イギリスでは,オープン-ユニバーシティ(公開大学)と呼ばれ,1971年開校。
(2)特殊法人放送大学学園の通称。1981年(昭和56)に設立,85年開校。放送による受講,スクーリングなどで必要な単位を取得し,四年以上在学することによって学士号が与えられる。本部は千葉市美浜区。

放送局

ほうそうきょく ハウ― [3] 【放送局】
放送を行うことを目的として設けられた施設。特に,ラジオ・テレビの番組を定時継続的に送信する施設。

放送教育開発センター

ほうそうきょういくかいはつセンター ハウ―ケウイク― 【放送教育開発―】
放送を用いた大学教育の研究・開発およびそれに対する協力などを目的に,1978年(昭和53)に設立された文部省所轄の研究機関。大学共同利用機関の一。千葉市美浜区に所在。

放送法

ほうそうほう ハウ―ハフ 【放送法】
放送を公共の福祉に適合するように規律し,その健全な発達を図るための法律。1950年(昭和25)制定。特殊法人としての日本放送協会の設立,その経営や放送番組の編集,民間放送局の放送番組の編集などについて規定する。
→電波法

放送網

ほうそうもう ハウ―マウ [3] 【放送網】
⇒ネットワーク

放送衛星

ほうそうえいせい ハウ―ヱイ― [5] 【放送衛星】
〔broadcast satellite〕
放送目的のための人工衛星。テレビ放送などの電波を,地上中継局を使わずに直接家庭で受信できるように,増幅・中継・送信する静止衛星。BS 。

放送記者

ほうそうきしゃ ハウ― [5][6] 【放送記者】
ラジオ・テレビ放送のためのニュースを担当する記者。

放逐

ほうちく ハウ― [0] 【放逐】 (名)スル
追いはらうこと。「国外に―する」

放逐する

ほうちく【放逐する】
expel;→英和
banish.→英和

放逸

ほういつ ハウ― [0] 【放逸】 (名・形動)[文]ナリ
(1)節度をわきまえず,勝手気ままに振る舞うこと。生活態度がだらしがないこと。また,そのさま。「ややもすれば―に流れる」「―な生活」
(2)情容赦もないこと。乱暴なこと。「知らずと申さば,さらば―に当れ/義経記 6」

放逸な

ほういつ【放逸な】
⇒放縦(ほうじゆう).

放過

ほうか ハウクワ [0] 【放過】 (名)スル
何もしないでほうっておくこと。「遂に其機会を―せしめ/民約論(徳)」

放還

ほうかん ハウクワン [0] 【放還】 (名)スル
はなちかえすこと。ゆるしかえすこと。「強て求刑するも本意でないといふ処から…―したさうだが/緑簑談(南翠)」

放銃

ほうじゅう ハウ― [0] 【放銃】
麻雀用語。「振り込み{(2)}」に同じ。

放電

ほうでん【放電】
electric discharge.→英和
〜する discharge.‖放電管 a discharge tube.

放電

ほうでん ハウ― [0] 【放電】 (名)スル
(1)帯電体が電気を失う現象。
(2)電池から電流が流れ出ること。
⇔充電
(3)絶縁物をはさむ二つの電極間に高電圧をかけた時,電流が流れる現象。真空放電など。

放電灯

ほうでんとう ハウ― [0] 【放電灯】
気体中の放電に伴う発光を利用した光源。アーク灯・グロー放電灯・蛍光放電灯などに大別される。

放電管

ほうでんかん ハウ―クワン [0] 【放電管】
不活性ガスあるいは水銀蒸気を封入した電子管。電流制御・照明など種々の目的に用いられ,定電圧放電管・サイラトロン・タンガー管・ネオン管・蛍光灯・水銀灯など種類が多い。

放電電流

ほうでんでんりゅう ハウ―リウ [5] 【放電電流】
放電が起こった時に流れる電流。

放題

ほうだい ハウ― 【放題】 (接尾)
形容動詞の語幹,動詞の連用形や助動詞「たい」などに付いて,形容動詞的に用いる。ある動作を意志のままに行うこと,また,ある作用の進行するに任せてそのままにしておくことなどの意を表す。「何でも食べ―だ」「家を荒れ―にする」「したい―なことをする」「勝手―にしておく」

放題

ほうだい ハウ― [1] 【放題・傍題】 (名・形動)[文]ナリ
(1)常軌を逸していること。途方もないこと。また,そのさま。「行僻とは,―不思議の事がありて,え申さぬやうな事があるぞ/史記抄 14」
(2)振る舞いの下品なこと。礼儀の正しくないこと。また,そのさま。「―至極ナ者/日葡」

放養

ほうよう ハウヤウ [0] 【放養】 (名)スル
放し飼いにすること。

放鳥

ほうちょう ハウテウ [0] 【放鳥】 (名)スル
(1)繁殖を目的として,鳥の雛を人工的に育ててから放すこと。
(2)繁殖・分布・生態などの調査のため,捕らえた野鳥に目印をつけて放すこと。
(3)放生会(ホウジヨウエ)や葬儀のとき,功徳のために捕らえておいた鳥を放してやること。はなちどり。

放鳩

ほうきゅう ハウキウ [0] 【放鳩】
儀式で,ハトを放つこと。

放鷹

ほうよう ハウ― [0] 【放鷹】 (名)スル
鷹狩りをすること。

まつりごと [0] 【政】
〔祭り事の意〕
(1)領土・人民を統治すること。政治。政道。「国の―を行う」
(2)神をまつること。祭祀(サイシ)。「尚侍(ナイシノカミ),宮づかへする人なくては,かの所の―しどけなく/源氏(行幸)」

まつりごと【政】
⇒政治.

政つ

まつりご・つ 【政つ】 (動タ四)
〔「まつりごと」の動詞化〕
(1)政治をする。統治する。「世をば,左大臣,仲忠の朝臣となむ,―・つべき/宇津保(国譲下)」
(2)とりはからう。世話をやく。「家の事共―・ちてありければ/今昔 26」

政争

せいそう【政争】
political strife.〜の具とする make a political issue <of> .

政争

せいそう [0] 【政争】
政治上の主義や主張についてのあらそい。政治権力の奪い合い。

政事

せいじ [1] 【政事】
政治上の事柄。政治。

政事総裁職

せいじそうさいしょく [6] 【政事総裁職】
1862年,内外の政務について将軍を補佐するために設けた職。初代総裁は松平慶永。

政事要略

せいじようりゃく 【政事要略】
平安時代の法制書。惟宗允亮(コレムネコトスケ)著。1002年頃成立。全一三〇巻中二五巻が現存。当時の制度・事例を広く集めて類別し,諸家の見解を掲げる。

政人

まつりごとびと 【判官・政人】
「じょう(判官)」に同じ。[和名抄]

政令

せいれい【政令】
<violation of> a government ordinance;a Cabinet order.

政令

せいれい [0] 【政令】
(1)政府が出す命令。政治上の命令。
(2)内閣が制定する命令。憲法および法律の実施に必要な細則を定めるものと,法律の委任に基づくものとがある。

政令二〇一号

せいれいにひゃくいちごう 【政令二〇一号】
1948年(昭和23)マッカーサー書簡に基づいて発令された,公務員の争議権・団体交渉権を否定した政令。ポツダム政令の一。

政令指定都市

せいれいしていとし [8] 【政令指定都市】
⇒指定都市(シテイトシ)

政体

せいたい【政体】
(the form of) government.→英和

政体

せいたい [0] 【政体】
(1)国家の統治形態。君主制・貴族制・民主制・共和制など。
(2)統治権の行使方法によって区別される政治形態。立憲政体と専制政体とがある。
→国体

政体書

せいたいしょ 【政体書】
1868年(明治1)閏四月に発布された明治政府の組織法。副島種臣・福岡孝弟(タカチカ)の起草。政府の方針は「五箇条の御誓文」に基づくことを明記し,三権分立・官吏公選・府藩県三治制などについて規定する。

政保債

せいほさい [3] 【政保債】
⇒政府保証債(セイフホシヨウサイ)

政党

せいとう [0] 【政党】
政治上の主義・主張を同じくする者によって組織され,その主義・主張を実現するために政策の形成や権力の獲得,あるいは議会の運営などの活動を行う団体。

政党

せいとう【政党】
<form> a political party.〜に席を置く belong to a political party.‖政党政治 party politics.進歩(保守)政党 a progressive (conservative) party.

政党交付金

せいとうこうふきん [0] 【政党交付金】
政党助成法に基づき政党に交付される金。政党の議員数に応じて割り当てられる議員数割りと得票数に応じて割り当てられる得票数割りにより算出される。

政党内閣

せいとうないかく [5] 【政党内閣】
議院内閣制のもとで,議会で多数を占める政党が,その政党員を中心に組織する内閣。

政党助成法

せいとうじょせいほう 【政党助成法】
国が政党に対し政党交付金による助成を行うこと,そのために必要な政党の要件,政党の届け出その他政党交付金の交付に関する手続き,使途の報告等について定める法律。1994年(平成6)制定。

政党政治

せいとうせいじ [5] 【政党政治】
狭義には,政党間の自由な競争により多数の国民の支持を得た政党が内閣を組織する政治形態。広義には,政党を中心に,その相互作用によって展開される政治。

政党法

せいとうほう [0] 【政党法】
政党の法的地位と,それに伴う権利および義務を定める法律。政党の概念や任務を明示し,政党への選挙運動費用の公的補助や会計報告の義務づけを規定する旧西ドイツの政党法(1967年制定)が典型的。

政務

せいむ [1] 【政務】
政治上の種々な仕事。行政上の事務。「―を執る」

政務

せいむ【政務】
affairs of state.〜を執る attend to government affairs.‖政務次官 a parliamentary vice-minister.政務調査委員会 the Political Affairs Research Committee.

政務官

せいむかん [3] 【政務官】
公務員のうち,国会との交渉や政策の企画など政治的職務に従事する者。事務官に対していう。政務次官や旧制の参与官など。

政務次官

せいむじかん [4] 【政務次官】
各省および特定の庁に置かれ,その長たる大臣を助け,政策や企画に参画し,政務を処理し,大臣不在の場合はその職務を代行する特別職。普通,与党国会議員から任命される。
→事務次官

政友

せいゆう [0] 【政友】
政治の主義・主張を同じくする間柄の仲間。政治上の友。

政友会

せいゆうかい 【政友会】
⇒立憲政友会(リツケンセイユウカイ)

政友倶楽部

せいゆうクラブ 【政友倶楽部】
(1)1903年(明治36)立憲政友会を除名された板倉中らが結成した衆議院の小会派。
(2)1913年(大正2)立憲政友会を脱党した尾崎行雄らが結成した衆議院の小会派。

政友本党

せいゆうほんとう 【政友本党】
1924年(大正13),立憲政友会から清浦内閣を支持する一派が分離して結成した政党。27年(昭和2)田中義一政友会内閣の成立に対抗して憲政会と合同,立憲民政党を結成した。

政商

せいしょう [0] 【政商】
政府や政治家と結びつき,特権的な利益を得ている商人。

政堂

せいどう [0] 【政堂】
政治をとる建物。転じて,政府。

政変

せいへん [0] 【政変】
政治上の変動。特に,政権の急激な交替や統治体制内の大がかりな変化。

政変

せいへん【政変】
a political change.

政始

まつりごとはじめ 【政始】
平安時代,毎年正月に太政官や外記庁などで行われた初めて政務を執る儀式。御斎会(ゴサイエ)後の吉日が選ばれ,また新帝践祚・改元・廃朝などの後にも行われた。

政字銀

せいじぎん 【政字銀】
安政金銀のうち,1859年(安政6)から鋳造された丁銀および豆板銀。安政の「政」の字の極印が打ってある。

政学

せいがく [0] 【政学】
「政治学」に同じ。

政官

じょうがん ジヤウグワン 【政官】
〔「しょうかん」とも。「上官」とも書く〕
(1)太政官(ダイジヨウカン)に勤める官人の総称。特に,弁・少納言・外記(ゲキ)・史生(シジヨウ)。
(2)「太政官」の略。

政客

せいきゃく【政客】
a politician.→英和

政客

せいかく [0] 【政客】
政治に携わる人。政治家。

政局

せいきょく [0] 【政局】
政治の動向。政情。「混沌とした―」

政局

せいきょく【政局】
the political situation.〜の危機 a political crisis.〜を安定させる stabilize the political situation.

政岡

まさおか マサヲカ 【政岡】
歌舞伎「伽羅先代萩(メイボクセンダイハギ)」中の人物。幼君鶴喜代の乳母。幼君を敵から守るためわが子千松を犠牲にする。
→伽羅先代萩
→実録先代萩

政常

まさつね 【政常】
(1536-1619) 安土桃山・江戸初期の尾張の刀工。美濃の人。本名,納土太郎助。相模守(サガミノカミ)。関の兼常の門人で初銘兼常。直刃を得意とし,短刀の名手。

政庁

せいちょう [0] 【政庁】
政務を取り扱う官庁。

政府

せいふ【政府】
the government[administration].→英和
〜の governmental.〜を支持(打倒)する support (overthrow) the government.‖政府案 a government bill.政府当局 the government authorities.政府補助金 government subsidies.

政府

せいふ [1] 【政府】
政治を行う所。現行憲法では,行政権の属する内閣または内閣とその下にある行政機関の総体をいう。広義では,立法・司法を含む国家の統治機関を意味する。

政府保証債

せいふほしょうさい [5] 【政府保証債】
元本と利子の支払いを政府が保証する債券。公社・公団・公庫など特殊法人の債券や特殊会社の社債など。政保債。

政府刊行物

せいふかんこうぶつ [6] 【政府刊行物】
政府機関が発行する出版物。官報・白書・各種資料・調査報告書など。

政府委員

せいふいいん [4] 【政府委員】
国会での答弁などについて国務大臣を補佐する行政府の職員。両議院の議長の承認を得て内閣により任命される。

政府短期証券

せいふたんきしょうけん [7] 【政府短期証券】
財政の一時的な資金不足を補うために発行される,一年以内で償還される短期の国債。大蔵省証券・食糧証券・外国為替資金証券がある。短期公債。

政府筋

せいふすじ [3][4] 【政府筋】
報道などで,情報源が政府部内からのものであるが,特定の部署をはっきりと示さないために用いる語。

政府管掌健康保険

せいふかんしょうけんこうほけん [12] 【政府管掌健康保険】
国が運営・管掌する健康保険。健康保険組合が設立されていない事業所の労働者を被保険者とする。

政府米

せいふまい [0] 【政府米】
備蓄のために政府が生産調整を実施した生産者から買い入れる米,およびミニマム-アクセスによる輸入米。

政府紙幣

せいふしへい [4] 【政府紙幣】
政府が直接発行する紙幣。補助貨幣の不足を補ったり資金調達のために発行するが,インフレと結びつきやすい。

政府資金

せいふしきん [4][5] 【政府資金】
⇒国庫金(コツコキン)

政府金融機関

せいふきんゆうきかん [9][8] 【政府金融機関】
産業政策および社会政策上の必要から,政府が全額出資している金融機関。民間金融に対して補完的立場に立つ。日本開発銀行・日本輸出入銀行の二銀行と,中小企業金融公庫・住宅金融公庫など一〇公庫がある。

政府開発援助

せいふかいはつえんじょ [8] 【政府開発援助】
〔Official Development Assistance〕
先進国の政府機関から開発途上国になされる経済援助。贈与・借款・賠償・技術協力などの直接的援助のほか,国際開発機関への出資・資金供与がある。ODA 。
→NGO

政府間国際機構

せいふかんこくさいきこう [11][10] 【政府間国際機構】
国家間の条約に基づき,国家を構成単位として共通の目的を達成するために組織された機構。非政府間国際機構であるエヌ-ジー-オー( NGO )に対する語。

政府関係機関

せいふかんけいきかん [9][8] 【政府関係機関】
公法人で,予算・決算が国会に提出される機関。国民金融公庫・日本開発銀行など。

政府関係法人

せいふかんけいほうじん [8] 【政府関係法人】
国の政策上,重要な業務を遂行するため,特別の法律に基づいて設立される法人の総称。公庫・公団・事業団等。

政府預金

せいふよきん [4] 【政府預金】
日本銀行に預けられている政府の国庫金。

政徳

せいとく [0] 【政徳】
政治上の道徳。世を治める徳。「当時の―の腐敗と云へば有名な者で/文学評論(漱石)」

政情

せいじょう【政情】
a political situation.

政情

せいじょう [0] 【政情】
政治のありさま。政局の状態。「―不安」

政戦

せいせん [0] 【政戦】
(1)政治上の主義・主張についての争い。政争。
(2)政治と戦争。「―両略」

政所

まどころ 【政所】
「まんどころ(政所)」の撥音の無表記。「―・家司(ケイシ)など/源氏(松風)」

政所

まんどころ [3][0] 【政所】
(1)平安中期以降,権勢家などで所領の事務を中心に一切の庶務を取り扱った家政機関。所領にも荘官の政所があった。
(2)大寺社において,所管の事務や所領経営など雑務を執行した機関。
(3)鎌倉幕府における政務機関の一。原型は源頼朝が設置した公文所(クモンジヨ)。鎌倉幕府の庶政,特に財政を扱うとともに,鎌倉市中の訴訟を担当した。
(4)室町幕府における政務機関の一。財政事務を管掌した。
(5)「北の政所」の略。

政所下し文

まんどころくだしぶみ 【政所下し文】
権勢家や大寺社などの政所から発給される下達文書。

政教

せいきょう [1][0] 【政教】
(1)政治と宗教。祭政。
(2)政治と教育。

政教分離

せいきょうぶんり [5] 【政教分離】
政治と宗教を分離し,互いに干渉することを禁止すること。日本国憲法は,信教の自由を保障し,国・地方公共団体が,特定の宗教団体に特権を与えたり,宗教的活動を行なったりすることなどを禁止し,政教分離の原則を定める。国教分離。

政教分離

せいきょう【政教分離】
the separation of religion and politics.

政教社

せいきょうしゃ 【政教社】
1888年(明治21)三宅雪嶺・志賀重昂・杉浦重剛らによって結成された国粋主義的文化団体。雑誌「日本人」などによってその主張を展開した。

政敵

せいてき [0] 【政敵】
政治面での敵。政治上の競争相手。

政敵

せいてき【政敵】
a political opponent.

政柄

せいへい [0] 【政柄】
〔「柄」は権力の意〕
政治を行う権力。政権。「―を執(ト)る」

政権

せいけん [0] 【政権】
(1)政府を構成し,国の統治機関を動かして実際に政治を行う権力。「―を担当する」
(2)政府。「革命―」「新―を樹立した」

政権

せいけん【政権】
political power.〜を握っている be in power.〜を握る(失う) come into (get out of) power.政権獲得 accession to power.

政殿

まつりごとどの 【政殿・庁】
政治を行う役所。政庁。[和名抄]

政治

せいじ [0] 【政治】
(1)統治者・為政者が民に施す施策。まつりごと。
(2)国家およびその権力作用にかかわる人間の諸活動。広義には,諸権力・諸集団の間に生じる利害の対立などを調整・統合することにもいう。「―にたずさわる」

政治

せいじ【政治】
government;→英和
administration;→英和
politics.→英和
〜上の political.→英和
〜に関係する(を論じる) take up (talk) politics.→英和
〜を執る conduct the affairs of state.明るい〜 clean politics.→英和
‖政治運動 a political movement.政治家 a statesman;a politician.政治学(者) political science[politics](a political scientist).政治献(資)金 political donation (fund).政治工作 political maneuvering.政治資金規正法 the Political Funds Regulation[Control]Law.政治生活 a political career.政治の貧困 political poverty.政治犯 a political criminal (人)[crime (罪)].政治問題 <develop into> a political issue.政治力 statesmanship.地方政治 local government.

政治ごろ

せいじごろ [4] 【政治ごろ】
政治家に取り入って金銭を強要したり,あるいはその手先となって報酬を得たりして生活している者。

政治スト

せいじスト [4][5] 【政治―】
政府の交代,法律の制定・改廃,戦争反対など政治的目標を掲げて行われるストライキ。

政治借款

せいじしゃっかん [4] 【政治借款】
利潤よりも政治的目的を第一として行われる借款。

政治力

せいじりょく [3] 【政治力】
(1)政治を行う力。政治上の力量。
(2)駆け引きや巧みな根回しなどで,複雑な利害関係を現実的に処理しうる能力。

政治協商会議

せいじきょうしょうかいぎ 【政治協商会議】
第二次大戦後の中国において,新しい政治体制を作るために,国民党や共産党,有識者によって1946年1月に重慶で開かれた会議。「平和建国綱領」などを定め統一中国の実現をめざしたが,国共は内戦に突入した。

政治哲学

せいじてつがく [5][4] 【政治哲学】
〔political philosophy〕
国家の本質,政治と倫理の関係,政治的権威と自由の関係など,政治の基本的原理に関する学問。

政治団体

せいじだんたい [4] 【政治団体】
「政治結社」に同じ。

政治始め

せいじはじめ [4] 【政治始め】
もと,一月四日に行われた宮中の行事。皇族と諸大臣が列席し,内閣総理大臣が神宮のことや政務について天皇に奏上した。まつりごとはじめ。御用始め。

政治学

せいじがく [3] 【政治学】
〔political science〕
政治現象全体,または,その本質について分析・研究する学問。古く古代ギリシャにさかのぼる学問であるが,科学的解明をめざす近代政治学は一六世紀のマキャベリに始まるとされる。

政治家

せいじか [0] 【政治家】
(1)政治をつかさどる人。政治を担当する人。
(2)政治的手腕をもつ人。事を巧みに処理する力をもつ人。駆け引きや根回しのうまい人。

政治小説

せいじしょうせつ [4] 【政治小説】
政治上の事件・人物を題材とし,ある政治思想の普及を目的とする小説。特に自由民権運動の発展に伴い,明治一五,六年から20年頃にかけて流行したものをさす。矢野竜渓の「経国美談」,末広鉄腸の「雪中梅」,東海散士の「佳人之奇遇」など。

政治屋

せいじや [0] 【政治屋】
私利私欲のためにその立場を利用し,公的な責任感に欠けた政治家を軽蔑していう語。

政治心理学

せいじしんりがく [6] 【政治心理学】
〔political psychology〕
個人や集団の政治行動を心理学的に研究する学問。

政治性

せいじせい [0] 【政治性】
政治的な性格を強く持つこと。

政治意識

せいじいしき [4] 【政治意識】
特定の政治的問題または政治一般に対する考え方・意見,判断の仕方。政治への関心。

政治教育

せいじきょういく [4] 【政治教育】
国民に政治に関する基礎的な知識を与え,権利の行使や責任履行のための理解や態度の育成を目的とする教育。

政治文化

せいじぶんか [3] 【政治文化】
ある社会において,自覚的あるいは無自覚のうちに共有されている,政治に対する信条や情緒・行動のあり方。

政治権力

せいじけんりょく [4] 【政治権力】
社会の政治的機能を遂行するための権力。国家権力はその最高のものとされる。政権。

政治活動

せいじかつどう [4] 【政治活動】
政治上の事柄に関してなされる活動。

政治犯

せいじはん [3] 【政治犯】
政治上の主張を貫くためになされた行為が法に触れたことによって成り立つ犯罪。また,その犯人。

政治献金

せいじけんきん [4] 【政治献金】 (名)スル
政治団体や政治家に政治資金として金銭を提供すること。また,その金銭。

政治生命

せいじせいめい [4] 【政治生命】
政治家としての生命。政治家として生きる道。「―を絶たれる」

政治的

せいじてき [0] 【政治的】 (形動)
(1)政治に関係をもっているさま。
(2)理論だけで行動するのではなく,実際の状況に基づいて物事を処理するさま。「―解決」
(3)駆け引きし,策をめぐらすさま。「―な発言」「―に動く」

政治算術

せいじさんじゅつ [4] 【政治算術】
一七世紀の中頃に,イギリスのペティなどが社会経済の諸現象を数量的にとらえて分析した古典的統計分析手法。ペティの同名の著書から。

政治経済学

せいじけいざいがく [6] 【政治経済学】
〔political economy〕
政治・社会制度を含めて経済現象を分析する経済学。古典派経済学やマルクス経済学に代表される。
→純粋経済学

政治結社

せいじけっしゃ [4] 【政治結社】
政治上の主義・主張,あるいは,政治権力の獲得・維持のために組織される団体。戦後は多く政治団体といい,その典型である政党から政治的小規模団体までを含む。

政治警察

せいじけいさつ [4] 【政治警察】
既存の政治体制の維持のために,反体制的政治運動を取り締まる警察。
→高等警察

政治責任

せいじせきにん [4] 【政治責任】
政治家が,その意図のいかんにかかわらず,自らの政治指導の結果について負うべき責任。

政治資金

せいじしきん [4][5] 【政治資金】
政治活動のために用いられる資金。

政治資金規正法

せいじしきんきせいほう 【政治資金規正法】
政党その他政治団体の政治活動の公明と公正を確保し,民主政治の健全な発達に寄与することを目的とする法律。政治団体の届け出,政治団体・公職候補者の政治資金の公開・授受などについて定める。1948年(昭和23)制定。

政治運動

せいじうんどう [4] 【政治運動】
一定の目的あるいは要求を実現するために,政治権力の獲得を期し,また政策の変更を求めて持続的に行われる運動。

政治過程

せいじかてい [4] 【政治過程】
社会の多様な政治的要求が,政党や国家機構を通じて,政策として実現されていく過程。

政治道徳

せいじどうとく [4] 【政治道徳】
政治家が,国民の代表者として遵守すべき道徳。公平無私であること,政治責任を負うことなど。

政治闘争

せいじとうそう [4] 【政治闘争】
政治的要求をかかげて行われる主として労働者階級の闘争。
→経済闘争

政治革命

せいじかくめい [4] 【政治革命】
政治権力を奪取し,政治体制を根本的に変革すること。

政法

せいほう [0] 【政法】
(1)政治と法律。
(2)政治を行う方法。

政派

せいは [1] 【政派】
政党内の派閥。党派。

政理

せいり [1] 【政理】
政事を行うこと。また,政治のことわり。

政界

せいかい【政界】
the political world.〜に入る go into politics.〜に通じる be familiar with political affairs.〜の動き a political trend.

政界

せいかい [0] 【政界】
政治家の社会。政治の世界。

政略

せいりゃく【政略】
politics;→英和
political tactics.〜的 political.→英和
‖政略結婚 marriage of convenience.

政略

せいりゃく [0] 【政略】
(1)政治上の策略。政治上の駆け引き。
(2)ある目的のために行うはかりごと・駆け引き。

政略結婚

せいりゃくけっこん [5] 【政略結婚】
政治上の目的に利用するために,または自分の出世や利益のために,当事者の意思を無視して成立させる結婚。政略婚。

政社

せいしゃ [1] 【政社】
「政治結社」の略。

政策

せいさく [0] 【政策】
(1)政府・政党などの,基本的な政治の方針。政治方策の大綱。政綱。
(2)政府・政党・個人や団体・企業などが,その目標達成のための手段としてとる,特定の方法・進路。

政策

せいさく【政策】
<adopt,frame> a policy.→英和
〜を実行(放棄)する carry out (give up) a policy.‖政策協定 an agreement on policies.政策綱領 a platform.外交(経済,社会)政策 a foreign (an economic,a social) policy.

政策金融

せいさくきんゆう [5] 【政策金融】
民間金融を補完し特定の政策目的を達成するため,政府金融機関が財政投融資資金を主な原資として行う貸し出し。産業の振興,中小企業の育成,住宅建設の促進などのために行われる。

政経

せいけい [0] 【政経】
政治と経済。「―不可分」

政経学部

せいけいがくぶ【政経学部】
the faculty[department]of politics and economics.

政綱

せいこう【政綱】
a political principle;a (party) platform.

政綱

せいこう [0] 【政綱】
政府や政党の政策の根本。

政績

せいせき [0] 【政績】
政治上の業績。

政見

せいけん【政見】
<state,set forth> one's political views.政見放送 a broadcast of political opinions.

政見

せいけん [0] 【政見】
政治を行う上での見解・考え方。

政見放送

せいけんほうそう [5] 【政見放送】
公職選挙法にのっとり,衆参両院議員・都道府県知事選挙の立候補者が,自己の政見を発表する放送。

政談

せいだん [0] 【政談】
(1)政治に関する談話・論談。
(2)裁判などを題材にした講談。「大岡―」

政談

せいだん【政談(演説)】
a political talk (speech).

政談

せいだん 【政談】
江戸中期の政論書。四巻。荻生徂徠著。享保年間(1716-1736)成立。幕藩体制の諸矛盾を解剖し,その打開策を説く。

政論

せいろん [0] 【政論】
政治上の事柄に関する議論。

政論

せいろん【政論】
(a) political argument[discussion].

政費

せいひ [1] 【政費】
政務上必要な費用。

政道

せいどう [0] 【政道】
〔「せいとう」とも〕
(1)政治の道。まつりごと。
(2)取り締まること。処置。監督。「十一二より外へ出さず―して/浮世草子・禁短気」
(3)いましめとどめること。禁止。禁制。「女のみだらは下々まで御―/浄瑠璃・宵庚申(上)」

かれ 【故】 (接続)
〔指示代名詞「か」に動詞「あり」の已然形「あれ」が付いた「かあれ」の転〕
(1)それゆえ。だから。そこで。「二柱の神に…言依(コトヨ)さし賜ひき。―,二柱の神,天の浮橋に立たして/古事記(上訓)」
(2)すなわち。ここに。そこで。段落などの初めに置いて,話を起こす時に用いる。「―尾張の国に到りて/古事記(中訓)」

ことさら [0] 【殊更・故】
■一■ (副)
(1)故意に。わざと。わざわざ。「―つらくあたる」
(2)とりたてて。とりわけ。特に。格別。「―難しそうな問題を選ぶ」
■二■ (形動)[文]ナリ
(1)故意にそうするさま。わざわざそうするさま。「―に明るく振る舞う」「―な準備は不要だ」
(2)特別であるさま。「仏,神力を以て―に棺の蓋を自然(オノズカラ)に開かしめて/今昔 3」

ふる [1] 【古・故・旧】
(1)古くなったもの。使い古したもの。「姉のお―」
(2)古いこと。年を経たこと。「―ぎつね」「―つわもの」
(3)以前のもの。「―巣」

え ヱ 【故】
〔「ゆえ」の「ゆ」が他の語と複合して脱落した形〕
「ゆえ(故)」に同じ。「思ふ―に逢ふものならば/万葉 3731」

け 【故】
原因・理由を示す語。ため。ゆえ。せい。「九条殿の御遺言を違へさせおはしましつる―とぞ/大鏡(伊尹)」

ゆえ ユヱ [2] 【故】
(1)理由。わけ。特別な事情。「―のない非難を受ける」「―あって放浪の身となる」
→故に
(2)由緒。いわれ。「いかにも―ありげなさま」
(3)おもむき。風情。「賤しく小さき家なれども―有りて/今昔 24」
(4)縁故。「さるべき―ありとも,法師は人にうとくてありなん/徒然 76」
(5)故障。事故。変事。「何のつつましき御さまなければ,―もなく入り給ひにけり/堤中納言(思はぬ方に)」
(6)(形式名詞)
体言や活用語の連体形などに付いて用いられる。
 (ア)理由を表す。…のため。…だから。
〔「…ゆえに」「…がゆえに」の形でも用いられる〕
「酒の席のこと―大目にみてほしい」「君―に無理な注文もきくのだ」「しばらく留守にする―あとを頼む」「貧しきが―に犯した罪」
 (イ)前の事柄に対して逆接的な原因・理由を表す。…なのに。…であるが。「ひさかたの天知らしぬる君―に日月も知らず恋ひ渡るかも/万葉 200」

こ 【故】 (接頭)
(1)人名や官職名などに付けて,その人がすでに死亡していることを表す。「―右大将殿」
(2)官職名に付けて,それが以前の官職であることを表す。前の。「大夫には―中宮の大夫/栄花(暮待つ星)」

故−

こ−【故−】
the late <Mr.Ito> .→英和

故あって

ゆえ【故あって】
for a certain reason.〜なく without reason[cause].〜に therefore;→英和
accordingly;→英和
hence.→英和
…の〜に because;→英和
as;→英和
since;→英和
because of;on account of.

故に

ゆえに ユヱ― [2] 【故に】
■一■ (接続)
〔漢文訓読に由来する語〕
先にあげた事実から導かれることを述べるときに用いる語。こういうわけで。それだから。「我思う。―,我あり」「この地は温暖多雨である。―,植物がよく繁る」
■二■ (連語)
原因・理由を表す。…であるから。
→ゆえ(故)(6)

故ばむ

ゆえば・む ユヱ― 【故ばむ】 (動マ四)
わけがありそうにもったいぶる。「書きざま…,わりなく―・めり/源氏(常夏)」

故ぶ

ゆえ・ぶ ユヱ― 【故ぶ】 (動バ上二)
子細ありげである。「落ち来る水の音さへ,―・び由ある所なり/平家(灌頂)」

故主

こしゅ [1] 【故主】
〔古くは「こしゅう」〕
以前仕えていた主人。旧主。「―の恩を忘れない」

故事

こじ【故事】
tradition (口碑).→英和
故事来歴 the origin and history.

故事

ふること 【古事・故事】
〔「ふるごと」とも〕
昔の出来事。また,昔から伝えられたこと。「いにしへよりの―ども思ひ出でられて/源氏(東屋)」

故事

こじ [1] 【故事・古事】
昔から伝わっているいわれや物語。「―来歴」「―成語」「―を引き合いに出す」

故事来歴

こじらいれき [1] 【故事来歴】
古くから伝わっている事物についての,いわれや伝来の事情など。「―を調べる」

故京

こきょう [1] 【故京・古京】
古い都。もとの都。

故人

こじん【故人】
the deceased[departed](一人);→英和
the dead (総称).→英和
〜となる die.→英和

故人

こじん [1] 【故人】
(1)亡くなった人。「―をしのぶ」
(2)古くからの知り合い。旧友。旧知。「二千里の外の―の心/和漢朗詠(秋)」
(3)文章生(モンジヨウシヨウ)の中で,経験を積んだ老大家。「諸道博士・―・得業生/江家次第」
(4)古老。[節用集(易林本)]

故付く

ゆえづ・く ユヱ― 【故付く】
■一■ (動カ四)
由緒ありげである。趣がある。「古代の―・きたる御装束なれど/源氏(末摘花)」
■二■ (動カ下二)
趣ありげにする。奥ゆかしくする。「自ら一つ―・けてし出づる事もあり/源氏(帚木)」

故俗

こぞく [1] 【古俗・故俗】
古くからの風俗。昔からの習俗。

故友

こゆう [0][1] 【故友】
古い友だち。昔からの友人。旧友。

故君

こぎみ 【故君】
死んだ貴人を敬っていう語。「月に一度,―の御ために八講し給ふ/宇津保(忠こそ)」

故吾

こご [1] 【故吾】
昔の自分。もとのままの自分。「文三の今我(コンガ)は―でない/浮雲(四迷)」

故国

ここく [1] 【故国】
(1)自分が生まれた国。母国。祖国。
(2)自分が生まれた土地。ふるさと。

故国

ここく【故国】
one's native land[country];one's home(land).

故園

こえん [1] 【故園】
ふるさと。故郷。

故地

こち [1] 【故地】
(1)昔所有していた土地。
(2)古くからの縁故のある土地。ゆかりの地。

故址

こし [1] 【古址・故址】
(1)昔あった建築物の土台石。
(2)昔,建築物または都などのあった所。

故套

ことう [0] 【古套・故套】
古いしきたり。旧套。「―遂に廃するに至る/明六雑誌 4」

故宅

こたく [0][1] 【故宅】
もと住んでいた家。また,古い家。

故実

こじつ [1] 【故実】
〔古くは「こしつ」とも〕
儀式・法制・作法・服飾などの古い規定や習慣。後世,特に武家社会の先規・先例のみをさすことがある。
→有職(ユウソク)

故実

こじつ【故実】
ancient practices.

故実叢書

こじつそうしょ 【故実叢書】
有職故実の叢書。今泉定介編。1899(明治32)〜1906年刊。「大内裏図考証」「武家名目抄」など,儀式・服装などの基本図書三〇種を和本一六八冊,図版一二冊に収める。のち二度にわたり増訂版を刊行。

故実家

こじつか [0] 【故実家】
故実に通じている人。

故実読み

こじつよみ [0] 【故実読み】
漢字で書かれた語を,古来の慣例に従って読む特別な読み方。「笏(コツ)」を「しゃく」,「掃部(カニモリ)」を「かもん」,「定考(ジヨウコウ)」を「こうじょう」と読む類。有職(ユウソク)読み。名目(ミヨウモク)。名目読み。

故宮

こきゅう [1] 【故宮】
もとの宮殿。古い宮殿。「越の国へ帰て,住み来し―を見給へば/太平記 4」

故宮博物院

こきゅうはくぶついん 【故宮博物院】
中国の首都北京にある大博物館。明・清代の紫禁城(故宮)の遺構を利用して1925年に設立。古書・絵画・工芸品などを多数収蔵。台北にも同名の博物館があるが,これは49年に大陸から運び込まれた絵画・工芸・古書などを中心として65年に設立。

故家

こか [1] 【故家】
古くから続いている家。旧家。

故居

こきょ [1] 【故居】
もとのすみか。以前の住居。旧居。

故山

こざん [1] 【故山】
故郷の山。また,故郷・ふるさと。

故意

こい [1] 【故意】
(1)ことさらにたくらむこと。わざとすること。「―に負ける」
(2)〔法〕 自分の行為が一定の結果を生ずることを認識していて,あえてその行為をする意思。刑法上は罪を犯す意思すなわち犯意をいう。
⇔過失
「未必の―」

故意の

こい【故意の(に)】
intentional(ly);→英和
deliberate(ly);→英和
(on purpose).

故意犯

こいはん [2] 【故意犯】
故意になされる犯罪。
→過失犯

故態

こたい [0] 【古態・故態】
元の姿。昔のままの姿。「―に復す」

故戦

こせん 【故戦】
中世,私闘をしかけること。また,その人。

故故し

ゆえゆえ・し ユヱユヱ― 【故故し】 (形シク)
何かわけがありそうである。普通でない。趣がありすぐれている。「書きざま―・しうをかしかりしを/堤中納言(このついで)」

故敵

こてき [1] 【故敵】
古くからのかたき。旧敵。

故旧

こきゅう [1] 【故旧】
(1)古くからの知り合い。古いなじみ。旧知。「―忘れ得べき」「―に聞く所に拠れば/伊沢蘭軒(鴎外)」
(2)昔のこと。[日葡]

故智

こち [1] 【故知・故智】
昔の人の知恵。古人の用いた知略。「―に学ぶ」

故有りげ

ゆえありげ ユヱアリ― [4][0] 【故有りげ】 (形動)
何か事情がありそうなさま。よしありげ。「―な表情」

故殺

こさつ [0] 【故殺】 (名)スル
(1)故意に人を殺すこと。「子孫を―す徒/明六雑誌 10」
(2)〔法〕 一時的な激情によって故意に人を殺すこと。旧刑法で,謀殺と区別していう語。

故混馬鹿集

ここんばかしゅう 【故混馬鹿集】
〔名は「古今和歌集」のもじり〕
狂歌集。二〇巻。朱楽菅江(アケラカンコウ)編。1785年刊。菅江・四方赤良(ヨモノアカラ)・唐衣橘洲(カラゴロモキツシユウ)らの狂歌一千百余首を収める。天明調狂歌の代表的作品集。狂言鶯蛙(オウア)集。

故無い

ゆえな・い ユヱ― [2][3] 【故無い】 (形)[文]ク ゆゑな・し
(1)理由がない。いわれがない。「―・く罪に問われる」
(2)縁もゆかりもない。「―・き女に心を懸け/仮名草子・恨の介」
→故無しとしない(「故」の句項目)

故物

こぶつ [0][1] 【古物・故物】
(1)すでに使用された物品,もしくは,未使用でも使用される目的で取引された物品,またはこれらの物品にいくらか手入れをしたもの。「―商」
(2)古くから伝わった品物。由緒ある品物。

故由

ゆえよし ユヱ― [2] 【故由】
(1)いわれ。由来。「壮士墓(オトコハカ)このもかのもに造り置ける―聞きて/万葉 1809」
(2)趣のある様子。情趣。「女はなほ人の心移るばかりの―をもおぼろげにては漏らすまじうこそありけれ/源氏(横笛)」

故知

こち [1] 【故知・故智】
昔の人の知恵。古人の用いた知略。「―に学ぶ」

故立つ

ゆえだ・つ ユヱ― 【故立つ】 (動タ四)
わけありげなふるまいをする。「人のかしづく女を,―・つ僧しのびて語らひけるほどに/堤中納言(よしなしごと)」

故紙

こし [1] 【故紙・古紙】
古い紙。古反故(フルホゴ)。反故。「―再生」

故縁

こえん [1] 【故縁】
古い縁故。旧縁。

故習

こしゅう [0] 【故習】
昔から伝わるならわし。「―に従う」

故老

ころう [0] 【古老・故老】
としより。老人。特に,昔のことをよく知っている老人。「村の―に話を聞く」

故買

こばい [0] 【故買】 (名)スル
盗んだ品と知っていて,買ったり交換したりすること。窩主(ケイズ)買い。「―屋」「―犯」「―者」

故買品

こばい【故買品】
<receive> stolen goods.

故轍

こてつ [0] 【故轍】
〔前に通った車のわだち,の意〕
古人が行なった方法や様式。昔ながらのやり方。「―を踏む」

故郷

こきょう【故郷】
one's (old) home;one's home country[town,village];one's native land[place].〜に帰る go home.

故郷

こきょう [1] 【故郷】
生まれ育った土地。ふるさと。郷里。

故郷

ふるさと【故郷】
⇒故郷(こきよう).

故郷

ふるさと [2] 【故郷・古里・故里】
(1)生まれ育った土地。故郷(コキヨウ)。「―の山川」「第二の―」
(2)(比喩的に)精神的なよりどころ。「心の―」
(3)古びて荒れた里。かつて都や離宮のあったところをいう。古跡。古都。「―となりにし奈良の都にも/古今(春下)」
(4)かつて住んだり,訪れたりしたことのある土地。古くからなじんでいる里。「人はいさ心も知らず―は花ぞむかしの香ににほひける/古今(春上)」
(5)自宅。我が家。宮仕え先や旅先に対していう。「おのおの―に心細げなる言伝てすべかめり/源氏(明石)」

故郷

ふるさと 【故郷】
文部省唱歌。高野辰之の詩に岡野貞一が作曲。1914年(大正3)刊の「尋常小学唱歌(六)」に発表。「兎追いしかの山小鮒釣しかの川…」

故里

ふるさと [2] 【故郷・古里・故里】
(1)生まれ育った土地。故郷(コキヨウ)。「―の山川」「第二の―」
(2)(比喩的に)精神的なよりどころ。「心の―」
(3)古びて荒れた里。かつて都や離宮のあったところをいう。古跡。古都。「―となりにし奈良の都にも/古今(春下)」
(4)かつて住んだり,訪れたりしたことのある土地。古くからなじんでいる里。「人はいさ心も知らず―は花ぞむかしの香ににほひける/古今(春上)」
(5)自宅。我が家。宮仕え先や旅先に対していう。「おのおの―に心細げなる言伝てすべかめり/源氏(明石)」

故院

こいん [1] 【故院】
すでに崩御した上皇・法皇の称。

故障

こしょう [0] 【故障】 (名)スル
(1)機械や身体などに不調が生じて,円滑に働かなくなること。「エンジンが―する」「強行軍で体に―をきたす」
(2)事態の進行をさまたげるもの。さしさわり。「風紀上―ある文字/社会百面相(魯庵)」
(3)さしさわりがあると申し立てること。異議。異論。「何の彼のと,―を云つて/婦系図(鏡花)」

故障

こしょう【故障】
(1)[事故・損傷]an accident;→英和
(a) damage;→英和
(a) breakdown (破損).→英和
(2)[支障]a hindrance;→英和
a hitch.→英和
(3)[異議] <raise> an objection.→英和
〜する go wrong;get[go]out of order.機関が〜する have an engine trouble.〜なく without a hitch;smoothly.→英和
〜を申し立てる object <to> .→英和

故顔

ふるがお [0] 【古顔・故顔】
古くからそこにいる人。古株。古参。
⇔新顔

故[古]老

ころう【故[古]老】
an old resident;an old-timer.

びん [1] 【敏】 (名・形動)[文]ナリ
すばやいこと。頭の回転のすばやいこと。また,そのさま。
⇔鈍
「機を見るに―な男」

敏い

さと・い [2] 【聡い・敏い】 (形)[文]ク さと・し
〔「悟る」と同源〕
理解が早く,判断が確かである。また,敏感である。「耳が―・い」「利に―・い」「世に知らず―・う賢くおはすれば/源氏(桐壺)」

敏し

と・し 【敏し・聆し】 (形ク)
〔「とし(利)」と同源〕
(1)行動がすばしこい。敏捷(ビンシヨウ)だ。「鷦鷯と隼といづれか―・き/日本書紀(仁徳訓)」
(2)鋭敏だ。さとい。「大蔵卿ばかり耳―・き人はなし/枕草子 275」「心―・き者にて/源氏(葵)」

敏感

びんかん [0] 【敏感】 (名・形動)[文]ナリ
感覚が鋭いこと。わずかな動きもすぐ感じとるさま。
⇔鈍感
「気温の変化に―な肌」「震動を―にとらえる計器」
[派生] ――さ(名)

敏感

びんかん【敏感】
sensitiveness <to> .→英和
〜な sensitive <to> .→英和
〜に sensitively.→英和

敏慧

びんけい [0] 【敏慧】 (名・形動)[文]ナリ
さとくかしこい・こと(さま)。慧敏。「彼程(アレホド)―な頭脳を邪路から救ひ出して/火の柱(尚江)」

敏捷

びんしょう【敏捷】
⇒敏活,敏速.

敏捷

びんしょう [0] 【敏捷】 (名・形動)[文]ナリ
すばしこい・こと(さま)。「―に乗り移る」「―な動作」
[派生] ――さ(名)

敏捷い

はしこ・い [3] 【捷い・敏捷い】 (形)[文]ク はしこ・し
動作がすばやい。機敏である。敏捷(ビンシヨウ)だ。はしっこい。「―・い子供」「智慧に―・き幸助を傍に寄び私(ヒソカ)に其の意見を聞くに/鉄仮面(涙香)」
[派生] ――さ(名)

敏捷い

はしっこ・い [4] 【捷い・敏捷い】 (形)
「捷(ハシコ)い」の転。「―・い子」
[派生] ――さ(名)

敏活

びんかつ [0] 【敏活】 (名・形動)[文]ナリ
頭の働きや物事をすることがすばやい・こと(さま)。「―な動き」
[派生] ――さ(名)

敏活

びんかつ【敏活】
quickness.→英和
〜な quick;→英和
active;→英和
nimble.→英和
〜に quickly;→英和
promptly.→英和

敏腕

びんわん【敏腕(を振るう)】
(show one's) great ability.〜な able;→英和
capable.→英和
‖敏腕家 an able man;a man of ability.

敏腕

びんわん [0] 【敏腕】 (名・形動)[文]ナリ
物事をすばやくてきぱきと,しかも巧みにやる・こと(さま)。うできき。
⇔鈍腕
「―を振るう」「―刑事」
[派生] ――さ(名)

敏腕家

びんわんか [0] 【敏腕家】
敏腕な人。うできき。辣腕(ラツワン)家。

敏速

びんそく [0] 【敏速】 (名・形動)[文]ナリ
すばやい・こと(さま)。「―に行動する」「―果敢」「―な反応」

敏速な

びんそく【敏速な(に)】
quick(ly);→英和
prompt(ly).→英和

敏達天皇

びだつてんのう 【敏達天皇】
記紀で第三〇代天皇,淳名倉太玉敷尊(ヌナクラフトタマシキノミコト)の漢風諡号(シゴウ)。欽明天皇第二皇子。記紀では六世紀後半に在位。

救い

すくい スクヒ [0] 【救い】
(1)救うこと。助けること。「―を求める」
(2)「救済(キユウサイ)」に同じ。
(3)人の気持ちをなぐさめ,明るくするもの。「―のない状況」「せめてもの―」

救い

すくい【救い】
help;→英和
aid;→英和
relief;→英和
rescue;→英和
salvation (宗教上の).→英和
〜を求める ask for help.‖救い手 a rescuer;a savior.

救いの手

すくいのて スクヒ― 【救いの手】
〔救うために伸ばした手の意から〕
困窮者を救うこと。援助。救助。救い。援助の手。「―を差し伸べる」

救いの神

すくいのかみ スクヒ― 【救いの神】
非常に困窮して援助を渇望しているときに,現れて助けてくれるもの。

救い上げる

すくいあげる【救い上げる】
bring a person to land (水から).⇒救う.

救い上げる

すくいあ・げる スクヒ― [5] 【救い上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 すくひあ・ぐ
窮地にあるものを,その状況から助け出す。「おぼれた子を―・げる」「困窮状態から―・げる」

救い主

すくいぬし スクヒ― [3] 【救い主】
(1)救ってくれた人。
(2)救世主。特にキリスト教で,イエス-キリストのこと。メシア。

救い主

すくいぬし【救い主】
the Saviour.

救い出す

すくいだ・す スクヒ― [4] 【救い出す】 (動サ五[四])
窮地にあるものを,その状況から助け出す。救出する。「人質を―・す」
[可能] すくいだせる

救い出す

すくいだす【救い出す】
help <a person> out of <(a) difficulty> ;rescue <a boy> from <a shipwreck> .

救い小屋

すくいごや スクヒ― 【救い小屋】
江戸時代,大きな災害にあった人々を救助するために建てられた小屋。

救い手

すくいて【救い手】
⇒救い(手).

救い米

すくいまい スクヒ― 【救い米】
江戸時代,大きな災害にあった人々を救うために施した米。

救い船

すくいぶね スクヒ― [4] 【救い船】
「助け船(タスケブネ)」に同じ。

救い金

すくいきん スクヒ― 【救い金】
江戸時代,災害・飢饉(キキン)などにあった人に施した金銭。

救い難い

すくいがた・い スクヒ― [5] 【救い難い】 (形)[文]ク すくひがた・し
〔救うのがむずかしい意〕
(1)どうしようもない。どこを見てもいい所がない。「―・い駄作」
(2)道理を聞かせてもわからせようがない。度し難い。「―・い連中」

救う

すく・う スクフ [0] 【救う・済う】 (動ワ五[ハ四])
〔「掬う」と同源〕
(1)力を貸して悪い環境・困難・危険・苦痛な状態から逃れさせる。助ける。「おぼれかけた子供を―・う」「危ないところを―・われた」
(2)乱れているものを秩序正しくする。悪いもの,悪くなりそうなものを正しく良い方に向ける。「堕落から―・う」
(3)精神的な安定や悟りの境地に導いてやる。「神に―・われる」「法師三途の受苦の衆生を―・はむが為に/今昔 6」
[可能] すくえる
→救われない
→救われる

救う

すくう【救う】
help <a person out of> ;→英和
save[rescue] <a person from> ;→英和
relieve <a person from> (救済);→英和
redeem (宗教上).→英和
〜ことのできない hopeless;→英和
helpless;→英和
irreparable.→英和

救われない

すくわれ∘ない スクハレ― 【救われない】 (連語)
希望がない。せっかくの努力がむくわれない。「あれだけ苦労した計画が中止となったのでは彼も―∘ない」

救われる

すくわ∘れる スクハ― 【救われる】 (連語)
悪条件の中にも良い条件がある。悪条件が一部解消される。「都心まで時間がかかるが環境のよいことで―∘れる」

救世

くせ 【救世】
〔「くぜ」「ぐせ」「ぐぜ」とも〕
〔仏〕
(1)衆生(シユジヨウ)を苦悩から救うこと。
(2)仏・菩薩の通称。
(3)観世音菩薩のこと。

救世

きゅうせい キウ― [0] 【救世】
世の中の人々を救うこと。特に,宗教の力でこの世の苦しみから人々を救うこと。

救世

きゅうせい【救世】
salvation (of the world).→英和
‖救世軍 the Salvation Army.救世主 the Saviour;the Messiah.

救世の闡提

くせのせんだい 【救世の闡提】
〔「闡提」は成仏できない者の意。衆生を救うため,自身の成仏を念じないことから〕
観世音菩薩の異名。

救世主

きゅうせいしゅ キウ― [3] 【救世主】
(1)キリスト教で,イエス-キリストのこと。救い主。
(2)人類の救い主。メシア。
(3)苦しい状態に置かれている会社・団体などを救うはたらきをした人。「チームの―」

救世円通

くせえんずう 【救世円通】
観世音菩薩の異名。

救世菩薩

ぐせぼさつ 【救世菩薩】
観世音菩薩のこと。

救世観世音菩薩

くせかんぜおんぼさつ 【救世観世音菩薩】
〔衆生(シユジヨウ)の苦しみを救う菩薩の意から〕
観世音菩薩の称号。

救世観音

くせかんのん 【救世観音】
「救世観世音菩薩」の略。

救世軍

きゅうせいぐん キウ― [3] 【救世軍】
キリスト教プロテスタントの一派。1865年,イギリスの W =ブースによって創始された。軍隊式組織により伝道・社会事業を行う。日本には1895年(明治28)に伝来した。

救出

きゅうしゅつ【救出】
rescue.→英和
〜する rescue <a person from drowning> .

救出

きゅうしゅつ キウ― [0] 【救出】 (名)スル
危険な状態からすくいだすこと。「遭難者を―する」

救助

きゅうじょ キウ― [1] 【救助】 (名)スル
災難や危険にさらされている人をすくいたすけること。「おぼれた子を―する」「―隊」

救助

きゅうじょ【救助】
rescue;→英和
relief;→英和
aid;→英和
help.→英和
〜する rescue;→英和
relieve;→英和
save.→英和
〜を求める call for help.→英和
‖救助作業 rescue operation.救助信号 an SOS (call).救助船 a lifeboat.救助隊(員) a rescue party (a rescuer).

救助信号

きゅうじょしんごう キウ―ガウ [4] 【救助信号】
遭難した時,または遭難しそうな時に救助を求めるために発する信号。

救助幕

きゅうじょまく キウ― [3] 【救助幕】
火災などの際に,建物から飛び降りて脱出しようとする者を地上で受けとめるための布。

救助網

きゅうじょあみ キウ― [3] 【救助網】
市街電車の前面下部に取り付けた鉄製の網。人などがひかれるのを防ぐためのもの。

救助袋

きゅうじょぶくろ キウ― [4] 【救助袋】
高層建築物が火事になった時に使う布製筒状の避難用具。この中をすべって地上に脱出する。

救命

きゅうめい [0] 【救命】
人の命を救うこと。

救命

きゅうめい【救命(の)】
lifesaving.救命艇(具) a lifeboat (a life preserver[belt]).→英和
救命ブイ(胴衣) a life buoy (jacket).

救命ブイ

きゅうめいブイ [5] 【救命―】
船舶の遭難などの際,水中に落ちた者につかまらせておぼれるのを防ぐ救命具。カポックやコルクなどで作る。救命浮環(フカン)。救難浮標。救命浮標。

救命具

きゅうめいぐ [3] 【救命具】
水上での遭難者を救助するための装置・器具。救命艇・救命筏(イカダ)や救命炎(エン)・救命索などの用具の総称。

救命器

きゅうめいき [3] 【救命器】
坑内でのガス爆発や火災の際に生じる有毒ガスまたは酸欠空気の中で,避難や救護活動を行う者が,安全に呼吸するために装着する装置。

救命浮器

きゅうめいふき [5] 【救命浮器】
空気箱・コルク・バルサ材など浮力の強い材料で作られた筏(イカダ)式の救命器具。

救命浮標

きゅうめいふひょう [5] 【救命浮標】
⇒救命(キユウメイ)ブイ

救命炎

きゅうめいえん [3] 【救命炎】
水に触れると炎を発する薬品を詰めてある金属缶。夜間に船舶が遭難した時,救命ブイなどとともにこの缶を投じて,信号とする。

救命砲

きゅうめいほう [3][0] 【救命砲】
遭難した船舶と,救助船または岸との間に救命索を張り渡すため,細いロープを発射する小型砲。救命銃。

救命筏

きゅうめいいかだ [5] 【救命筏】
船舶や航空機に備えつけられている救命用の筏。

救命索

きゅうめいさく [3] 【救命索】
荒天の時などに,乗務員が波にさらわれるのを防ぎ,また歩行の助けとなるように船の甲板上に張りめぐらすロープ。また,救命艇や救命筏(イカダ)の周りに張りめぐらす取っ手つきのロープや,潜水夫の体に結びつけるロープをもいう。

救命胴衣

きゅうめいどうい [5] 【救命胴衣】
船舶が遭難した時など,おぼれないように身につける救命具。カポックやコルクで作り,意識を失っても頭を出して浮いていられ,泳ぐにも都合のよい形になっている。ライフ-ジャケット。

救命艇

きゅうめいてい [0] 【救命艇】
船舶に搭載し,遭難した時など,人命救助に使用するボート。転覆しても沈まないように水密空気タンクが設けてある。救命ボート。ライフ-ボート。

救命艇手

きゅうめいていしゅ [5] 【救命艇手】
救命艇手規則に基づき,船舶における救命艇の整備や管理・操作を行う者。搭載する救命艇に応じて必要な人員が定められている。

救命銃

きゅうめいじゅう [3] 【救命銃】
⇒救命砲(キユウメイホウ)

救国

きゅうこく【救国】
the salvation of one's country.

救国

きゅうこく キウ― [0] 【救国】
国を危難から救うこと。「―の士」

救急

きゅうきゅう キウキフ [0] 【救急】
急病・けが・事故などの急場の難儀をすくうこと。「―処置」

救急

きゅうきゅう【救急(法)】
first aid.‖救急箱 a first-aid box[kit].救急車 an ambulance.救急病院 an emergency hospital.救急薬 first-aid medicines.

救急医療

きゅうきゅういりょう キウキフ―レウ [5] 【救急医療】
事故や急病による傷病者に対して適切な医療行為を施行すること。

救急救命士

きゅうきゅうきゅうめいし キウキフキウメイ― [7] 【救急救命士】
救急救命士法に基づき,救急車に乗車して医師の指示の下に救急救命処置を行う者。

救急料稲

きゅうきゅうりょうとう キウキフレウタウ 【救急料稲】
平安時代,飢饉(キキン)などの対策として,諸国に蓄えられた稲。国ごとに官稲の一定量を毎年出挙(スイコ)し,その利を救急料にあてた。

救急田

きゅうきゅうでん キウキフ― [3] 【救急田】
平安時代,貧窮の民をすくうための財源として設定された田。賑給(シンゴウ)田。賙急(シユウキユウ)田。惸独(ケイドク)田も同類である。

救急病院

きゅうきゅうびょういん キウキフビヤウヰン [5] 【救急病院】
急病人や急な負傷者などの診療を行う病院。厚生省令にもとづき,都道府県知事が告示する。

救急箱

きゅうきゅうばこ キウキフ― [3] 【救急箱】
急病人や負傷者などの応急手当てに必要な,薬品やガーゼ・包帯などを入れておく箱。

救急車

きゅうきゅうしゃ キウキフ― [3] 【救急車】
応急の医療器具・薬品などを備え,急病人や事故によるけが人などを早急に医療機関に運ぶ自動車。消防署に配置されている。

救恤

きゅうじゅつ キウ― [0] 【救恤】 (名)スル
困っている人々を救い,めぐむこと。「―品」「貧者を―する/求安録(鑑三)」

救恤金

きゅうじゅつきん キウ― [4][0] 【救恤金】
災害にあった人や生活に困っている人などを助けるために出す金。義捐金(ギエンキン)。

救抜

きゅうばつ キウ― [0] 【救抜】 (名)スル
苦境から救い出すこと。「彼女を淤泥(オデイ)の中から―する/雁(鴎外)」

救援

きゅうえん【救援】
relief;→英和
<go to the> rescue <of> .→英和
〜する relieve;→英和
rescue.‖救援隊 a relief[rescue]party.救援投手 a relief pitcher.救援物資 relief goods.

救援

きゅうえん キウヱン [0] 【救援】 (名)スル
(1)災害・危険などにあっている者を助けすくうこと。「遭難者を―する」「―に向かう」
(2)野球で,味方投手がピンチに陥ったとき,別の投手が代わって登板すること。リリーフ。

救民

きゅうみん キウ― [0] 【救民】
困っている人々を助けること。

救治

きゅうじ キウヂ [1] 【救治】 (名)スル
悪いところを治し,正すこと。「悪弊を―する」

救済

きゅうせい キウセイ 【救済】
〔「ぐさい」とも〕
(1282?-1376?) 鎌倉末期・南北朝時代の連歌師。歌を冷泉為相に,連歌を善阿に学ぶ。二条良基・周阿とともに連歌三賢の一人。良基と協力して「応安新式」「菟玖波集」を撰著。連歌式目の完成,連歌の地位向上に寄与した。後の心敬などに影響を与えた。

救済

きゅうさい【救済】
relief;→英和
aid.→英和
〜する relieve <a person from> ;→英和
help <a person out of> .→英和

救済

きゅうさい キウ― [0] 【救済】 (名)スル
(1)困っている人を助けること。「難民を―する」「―の手をさしのべる」
(2)〔宗〕 人を不幸な状態から解放し,幸福を与えること。救い。済度(サイド)。

救済

くさい 【救済】
〔仏〕 仏の教えによって,苦しみから救いだすこと。

救済

ぐさい 【救済】
⇒きゅうせい(救済)

救済命令

きゅうさいめいれい キウ― [5] 【救済命令】
不当労働行為を排除するために労働委員会が使用者に対して発する命令。例えば,使用者が労働者を組合活動を理由に解雇した場合,労働者の原職復帰や解雇の日以後の賃金支払いを命じる。

救療

きゅうりょう キウレウ [0] 【救療】 (名)スル
治療して救うこと。

救癩

きゅうらい キウ― [0] 【救癩】
癩病患者を救うこと。「―事業」

救米

きゅうまい キウ― [0] 【救米】
災害にあった人々に交付した米。

救荒

きゅうこう キウクワウ [0] 【救荒】 (名)スル
飢饉(キキン)の際に救助すること。

救荒作物

きゅうこうさくもつ キウクワウ― [6] 【救荒作物】
凶作に備えるために栽培する作物。甘藷(カンシヨ)・馬鈴薯(バレイシヨ)・稗(ヒエ)など。備荒作物。

救荒植物

きゅうこうしょくぶつ キウクワウ― [6] 【救荒植物】
山野に自生する草木のうち,凶作その他非常の場合に,その果実・種子・地下茎・若葉などを食べることのできる植物。

救薬

きゅうやく キウ― [0] 【救薬】 (名)スル
病気をなおすこと。転じて,社会の病弊をとりのぞくこと。「国家の勢亦た―すべからず/日本開化小史(卯吉)」

救解

きゅうかい キウ― [0] 【救解】 (名)スル
人の弁護をしてすくうこと。「―のために五百が屋敷から来たので,沙汰罷(ヤミ)になつた/渋江抽斎(鴎外)」

救護

きゅうご【救護】
relief;→英和
aid.→英和
〜する relieve;→英和
aid.→英和
‖救護所 a first-aid station.救護班 a relief squad.

救護

きゅうご キウ― [1] 【救護】 (名)スル
助け,保護すること。病人・けが人などを看護・治療すること。「病人を―する」

救護施設

きゅうごしせつ キウ― [4] 【救護施設】
生活保護法による保護施設の一。心身に障害があり保護を必要とする者を収容し,生活扶助を行う。

救護法

きゅうごほう キウ―ハフ 【救護法】
老衰・疾病・貧困などのために生活できない者を救護する法律。1929年(昭和4)制定。46年,生活保護法の制定により廃止。

救護班

きゅうごはん キウ― [3] 【救護班】
緊急時に,傷病者の救護活動を行うために設置される組織。

救貧

きゅうひん キウ― [0] 【救貧】
貧困者を救うこと。貧困に陥った者に対する事後的救済をいう。「―事業」
→防貧

救貧

きゅうひん【救貧】
relief of the poor.→英和

救貧法

きゅうひんほう キウ―ハフ [0] 【救貧法】
貧困のため生活することのできない人々を保護する法の総称。一六世紀よりイギリスで発達した。初期の救貧法は,貧民に処罰を与え,労働の強制を行うなどの抑圧的なものであったが,二〇世紀に入り人道的な改善が行われた。日本では,戦前の救護法・母子保護法などがある。

救貧院

きゅうひんいん キウ―ヰン [3] 【救貧院】
イギリスの貧民収容施設。一七世紀後半から二〇世紀初頭までみられた。労役場。ワークハウス。

救難

きゅうなん【救難】
rescue;→英和
salvage (難船の).→英和
救難作業 rescue[salvage]work.

救難

きゅうなん キウ― [0] 【救難】
災難に遭っている人を救うこと。

救難浮標

きゅうなんふひょう キウ―ヘウ [5] 【救難浮標】
⇒救命(キユウメイ)ブイ

ぎょ [1] 【敔】
中国古代の楽器の一。木製で,伏した虎をかたどり,背に設けたぎざぎざを竹製の簓(ササラ)ですり鳴らす。奏楽終了の合図用。現代でも孔子廟雅楽で使用。

はい 【敗】
■一■ [1] (名)
負けること。やぶれること。「―を転じて功となすべし/西国立志編(正直)」
■二■ (接尾)
助数詞。試合・勝負事などで,負けた回数を数えるのに用いる。「八勝七―」

敗する

はい・する [3] 【敗する】 (動サ変)[文]サ変 はい・す
やぶれる。負ける。「時勢に敵して―・したるものなり/文明論之概略(諭吉)」

敗る

やぶ・る 【敗る】 (動ラ下二)
〔「やぶる(破)」と同源〕

敗れる

やぶ・れる [3] 【敗れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 やぶ・る
〔「破れる」と同源〕
争い・試合などで,相手に負ける。
⇔勝つ
「決勝戦で―・れる」

敗れる

やぶれる【敗れる】
lose <a game> ;→英和
be beaten[defeated].

敗亡

はいぼう [0] 【敗亡】 (名)スル
(1)戦いに敗れて滅亡すること。「邦国の―する者/西国立志編(正直)」
(2)戦いに敗れて死ぬこと。敗死。

敗亡

はいもう 【廃忘・敗亡】 (名)スル
(1)忘れ去ること。「御尋ね有りけるに,折節―してのべ得ざりければ/盛衰記 4」
(2)驚きあわてること。うろたえること。「何れも―して,是れをとどむる人無し/浮世草子・武道伝来記 1」

敗余

はいよ [1] 【敗余】
戦いに敗れたあと。

敗兆

はいちょう [0] ―テウ 【敗兆】 ・ ―チヨウ 【敗徴】
戦いに敗れるきざし。

敗兵

はいへい [0] 【敗兵】
戦いに敗れた兵。

敗勢

はいせい [0] 【敗勢】
負けそうな形勢。

敗北

はいぼく【敗北】
(a) defeat.→英和
〜する ⇒負ける.

敗北

はいぼく [0] 【敗北】 (名)スル
〔「北」は逃げる意〕
(1)戦いに負けること。
⇔勝利
「善戦空しく―する」
(2)戦いに負けて逃げること。敗走。「城郭固めなく,官軍―の間/太平記 4」

敗北主義

はいぼくしゅぎ [5] 【敗北主義】
政治闘争などにおいて,初めから敗北すると決め込んで闘争を避けようとする傾向。

敗因

はいいん【敗因】
the cause of defeat.

敗因

はいいん [0] 【敗因】
負けた原因。
⇔勝因

敗報

はいほう [0] 【敗報】
戦争や競技などに負けた知らせ。

敗壊

はいかい [0] 【敗壊・敗潰】 (名)スル
そこなわれくずれること。やぶれついえること。「内部の有様は―し了(リヨウ)したれども/文明論之概略(諭吉)」

敗将

はいしょう [0] 【敗将】
戦いに敗れた大将。敗軍の将。

敗局

はいきょく [0] 【敗局】
囲碁・将棋で,敗れた対局。

敗徴

はいちょう [0] ―テウ 【敗兆】 ・ ―チヨウ 【敗徴】
戦いに敗れるきざし。

敗戦

はいせん [0] 【敗戦】 (名)スル
戦争や試合に敗れること。負けいくさ。「作戦ミスで―した」

敗戦

はいせん【敗戦】
(a) defeat.→英和
‖敗戦国 a defeated nation.敗戦投手《野》a losing pitcher.

敗戦投手

はいせんとうしゅ [5] 【敗戦投手】
「負け投手」に同じ。

敗散

はいさん [0] 【敗散】 (名)スル
戦いに敗れて,逃げ散ること。「―して福山の城に逃入るにぞ/近世紀聞(延房)」

敗根

はいこん [0] 【敗根】
〔仏〕 声聞(シヨウモン)・縁覚(エンガク)のこと。大乗仏教の側から批判的に用いる語。敗種。

敗死

はいし [1][0] 【敗死】 (名)スル
戦いに負けて死ぬこと。

敗残

はいざん [0] 【敗残】 (名)スル
(1)戦争に敗れて生き残ること。「―兵」
(2)(転じて,肉体的・精神的に)損なわれ,落ちぶれること。廃残。「人生の―者」「僕の様に精神的に―した人間は/それから(漱石)」

敗残者

はいざん【敗残者】
a wreck.→英和
敗残兵 stragglers.

敗毀

はいき [0] 【敗毀】 (名)スル
やぶれこわれること。毀敗。

敗毒散

はいどくさん [0] 【排毒散・敗毒散】
江戸時代に広く使われた風邪薬の名。「風邪を去る―/浮世草子・御前義経記」

敗滅

はいめつ [0] 【敗滅】 (名)スル
戦いに負けて滅びること。

敗潰

はいかい [0] 【敗壊・敗潰】 (名)スル
そこなわれくずれること。やぶれついえること。「内部の有様は―し了(リヨウ)したれども/文明論之概略(諭吉)」

敗着

はいちゃく [0] 【敗着】
囲碁・将棋で,敗因となった着手。

敗種

はいしゅ [1] 【敗種】
〔仏〕「敗根」に同じ。

敗績

はいせき [0] 【敗績】 (名)スル
〔敗れて今までの功績を失う意〕
戦いに敗れること。「名将屡々―するに由りて益々兵法に進む事/西国立志編(正直)」

敗者

はいしゃ [1] 【敗者】
勝負や試合などにまけた人,またはチーム。
⇔勝者

敗者

はいしゃ【敗者】
a loser;the defeated.‖敗者復活戦 a consolation match[race].

敗者復活戦

はいしゃふっかつせん [1] 【敗者復活戦】
トーナメント方式の試合で,一度敗退した選手やチームに,再度参加する資格を与えるために行う試合。

敗肉

はいにく [0] 【敗肉】
腐敗した肉。腐肉。

敗色

はいしょく [0] 【敗色】
負けそうな様子。「―が濃い」

敗色

はいしょく【敗色】
signs of defeat.我々の〜が濃い The odds are against us.

敗荷

やれはす [0] 【破れ蓮・敗荷】
葉の破れたハス。やれはちす。はいか。[季]秋。

敗荷

はいか [0] 【敗荷】
〔「はいが」とも〕
秋になって風に吹き破られたハス。やれはす。[季]秋。

敗血症

はいけつしょう【敗血症】
《医》septicemia.

敗血症

はいけつしょう [4][0] 【敗血症】
化膿(カノウ)した傷・できものなどの原発巣から細菌が繰り返し血管に入り,循環して,重篤な全身症状を起こす病気。

敗衄

はいじく [0] 【敗衄】
戦いにやぶれること。「二三戦の―に屈すべきや/肉弾(忠温)」

敗訴

はいそ [1] 【敗訴】 (名)スル
訴訟において,自己に不利益な判決が下されること。
⇔勝訴
「一審で―した」

敗訴になる

はいそ【敗訴になる】
lose a[one's]case.→英和

敗走

はいそう [0] 【敗走】 (名)スル
戦いに敗れて逃げ走ること。「―する敵を追う」「―に次ぐ―」

敗走

はいそう【敗走】
(a) flight.→英和
〜する be routed.

敗軍

はいぐん【敗軍】
a defeated army;a defeat (敗戦).→英和
〜の将兵を語らず A defeated general should not talk about tactics.

敗軍

はいぐん [0] 【敗軍】
戦いに負けること。また,その軍隊。

敗退

はいたい [0] 【敗退】 (名)スル
負けてしりぞくこと。「一回戦で―する」

敗退

はいたい【敗退】
defeat;→英和
retreat.→英和
〜する be defeated;retreat.→英和

敗醤

はいしょう [0] 【敗醤】
(1)オミナエシまたはオトコエシの漢名。
(2)生薬の一。オミナエシまたはオトコエシの根で解凝・排膿・利尿剤として用いる。

敗頽

はいたい [0] 【敗頽】 (名)スル
くずれすたれること。「審査官なる者は風儀を保護し,且人民一般の意見をして―せしめず/民約論(徳)」

教うるは学ぶの半(ナカ)ば

教うるは学ぶの半(ナカ)ば
〔書経(説命下)〕
人に教え理解させることは,半分は自分にとっての勉強でもある。

教え

おしえ ヲシヘ [0] 【教え】
(1)教えること。また,教えられた事柄・内容。教育。「―を請う」
→孟母(モウボ)三遷の教え
→孟母断機の教え
(2)宗教の教義。「キリストの―」

教え

おしえ【教え】
a lesson;→英和
teachings <of Confucius> ; <receive> instruction <from> ;→英和
a precept;→英和
a doctrine (教義).→英和
‖教え方 a method of teaching.教え子 one's pupil[disciple].

教えの庭

おしえのにわ ヲシヘ―ニハ [0] 【教えの庭】
学問を教えるところ。学校。学びの庭。

教える

おし・える ヲシヘル [0] 【教える】 (動ア下一)[文]ハ下二 をし・ふ
(1)知識や技芸を伝えて,身につけさせる。教授する。「数学を―・える」「ピアノを―・える」
(2)相手のために自分の知っていることを告げる。「道順を―・える」「秘密を―・える」
(3)生き方・善悪などについて,わからせる。「花を折ってはいけないと―・える」「大いに―・えられるところがあった」
(4)そそのかす。「賊人を―・へて此の羅漢を殺しつ/今昔 2」

教える

おしえる【教える】
teach;→英和
give lessons <in> ;instruct;→英和
show[tell] <a person the way to…> .→英和

教え子

おしえご ヲシヘ― [0][3] 【教え子】
自分が教えた生徒。弟子。

教え諭す

おしえさと・す ヲシヘ― [5] 【教え諭す】 (動サ五[四])
相手がよくわかるように言って聞かせる。「こんこんと―・す」

教え込む

おしえこ・む ヲシヘ― [4] 【教え込む】 (動マ五[四])
完全にわかるまで十分に教える。「挨拶のし方を―・む」

教え込む

おしえこむ【教え込む】
inculcate <a thing in a person's mind> ;→英和
instil <into a person> ;give a good training <in> .

教え鳥

おしえどり ヲシヘ― 【教え鳥】
「恋教え鳥」の略。セキレイの異名。「千早振(チハヤブル)神も御存ない道をいつのまにかはよく―/蜀山百首」

教ふ

おし・う ヲシフ 【教ふ】 (動ハ下二)
⇒おしえる

教ゆ

おし・ゆ ヲシユ 【教ゆ】 (動ヤ下二)
〔ハ行下二段の動詞「教ふ」が中世後期以降ヤ行にも活用したもの〕
教える。「大手の跡など人の―・ゆるにまかせて泪(ナミダ)を落し/奥の細道」

教わる

おそわ・る ヲソハル [0] 【教わる】 (動ラ五[四])
教えを受ける。教えてもらう。「道を―・る」「師匠ニ―・ル/ヘボン(三版)」

教わる

おそわる【教わる】
⇒習う.

教主

きょうしゅ ケウ― [1] 【教主】
一つの宗教を始めた人。また,宗教の指導者。教祖。

教主

きょうしゅ【教主】
the founder of a religious sect.

教令

きょうれい ケウ― [0] 【教令】 (名)スル
(1)教えいましめて命ずること。
(2)儀式などの規定。

教会

きょうかい ケウクワイ [0] 【教会】
共通の信仰によって形成される人々の集まり。また,その礼拝などの宗教儀礼に用いる建物。主にキリスト教や新宗教の一部でいう。

教会

きょうかい【教会】
a church;→英和
a chapel (学校などに付属の).→英和
〜へ行く go to church.

教会ソナタ

きょうかいソナタ ケウクワイ― [5] 【教会―】
〔(イタリア) sonata da chiesa〕
バロック時代の器楽曲の一形態。元来は教会で演奏するための器楽曲をさす。舞曲のリズムによらず緩急緩急の対比からなる四楽章構成という形をコレルリが定型化。ソナタ-ダ-キエザ。
→室内ソナタ

教会堂

きょうかいどう ケウクワイダウ [0] 【教会堂】
キリスト教で,礼拝や集会に用いる建物。会堂。教会。

教会旋法

きょうかいせんぽう ケウクワイ―パフ [5] 【教会旋法】
西洋の中世・ルネサンス期音楽の基礎となった全音階に基づく旋法体系。正格・変格四種ずつの旋法があり,一六世紀にはさらに近代の自然短音階・長音階のもととなるエオリア旋法・イオニア旋法が加わった。

教会暦

きょうかいれき ケウクワイ― [3] 【教会暦】
教会で用いる暦。誕生・復活などのキリストの生涯の出来事を記念する日を一年の周期の中に定めたもの。

教会法

きょうかいほう ケウクワイハフ [3][0] 【教会法】
(1)キリスト教,特にカトリック教会などで,信仰生活を律し組織を運営するために定められた法律・規則。カノン。
(2)国家が宗教の地位・権限を定めた法律。

教会音楽

きょうかいおんがく ケウクワイ― [5] 【教会音楽】
キリスト教教会における典礼・行事のための音楽。宗派によって性格が異なるが,賛美歌・聖歌・ミサ曲などがある。

教具

きょうぐ ケウ― [1] 【教具】
学習効果を高めるために使用する道具。黒板・掛け図・標本や映画・スライドなど。

教典

きょうてん【教典】
the scripture(s).→英和

教典

きょうてん ケウ― [0] 【教典】
(1)ある宗教の基本的な教義などを記した本。経典。
(2)教育上の典範。

教内

きょうない ケウ― [0] 【教内】
〔仏が言葉で説いた教えの内部にのみとどまるの意〕
禅宗で,他の宗派をさしていう語。
→教外別伝(キヨウゲベツデン)

教判

きょうはん ケウ― [0] 【教判】
「教相判釈(キヨウソウハンジヤク)」の略。

教則

きょうそく ケウ― [0] 【教則】
物事を教える上の手順や規則。

教則三条

きょうそくさんじょう ケウ―デウ 【教則三条】
1872年(明治5),教部省が定めた,敬神愛国,天理人道,皇上奉戴・朝旨遵守の三か条よりなる教則。

教則本

きょうそく【教則本】
a manual.→英和

教則本

きょうそくぼん ケウ― [0] 【教則本】
演奏の技術などを基本から学べるように順序正しく書いた教科書。

教務

きょうむ ケウ― [1] 【教務】
(1)学校で授業に直接関係する事務。教育事務。「―課」
(2)宗教上の事務。「―所」

教務

きょうむ【教務】
school affairs.教務課(主任) (the head of) the department of educational affairs.

教務主任

きょうむしゅにん ケウ― [4] 【教務主任】
小・中・高の学校で,教育課程や学校行事の企画・運営などを総合的な立場から指導する教員。

教務手帳

きょうむてちょう ケウ―チヤウ [4] 【教務手帳】
「閻魔帳(エンマチヨウ){(2)}」の正式な名称。

教化

きょうけ ケウ― [1] 【教化】
〔「きょうげ」とも。「教導化益(ケヤク)」の略〕
(1)人々に仏教を説いて,信仰に向かわせること。
(2)法要の際,声明(シヨウミヨウ)の節で唱えられる仏教の歌の一種。

教化

きょうか ケウクワ [1] 【教化】 (名)スル
教え導き,よい方向に向かわせること。「道徳の説で人を―する/百一新論(周)」

教化する

きょうか【教化する】
educate;→英和
enlighten;→英和
civilize.→英和

教区

きょうく ケウ― [1] 【教区】
宗門の布教や監督の便宜のために設けた区域。「―牧師」

教区

きょうく【教区(民)】
a parish (parishioner).→英和

教卓

きょうたく ケウ― [0] 【教卓】
教室で,教師が使用する机。

教命

きょうめい ケウ― [0] 【教命】
「令旨(リヨウジ)」に同じ。

教員

きょういん ケウヰン [0] 【教員】
学校職員のうち,直接教育に従事する職員の総称。学校の種類と職務内容によって,教授・助教授・助手・教諭・助教諭・養護教諭・講師などに分かれる。教育職員。教師。先生。

教員

きょういん【教員】
a teacher;→英和
the (teaching) staff (一校全体の).‖教員会議(組合) a teachers' conference (union).教員室 the teachers' room.教員免許状(をとる) (obtain) a teacher's license.

教員免許状

きょういんめんきょじょう ケウヰンメンキヨジヤウ [7] 【教員免許状】
教育職員免許法に基づき,大学・高等専門学校を除く学校の教員になる資格のある者に与えられる免許状。普通免許状と臨時免許状がある。教育職員免許状。

教員検定

きょういんけんてい ケウヰン― [5] 【教員検定】
教員免許状を有しない者または上級の免許状を取得しようとする者に対して,都道府県の教育委員会が行う検定。教育職員検定。「―試験」

教員赤化事件

きょういんせっかじけん ケウヰンセキクワ― 【教員赤化事件】
1930(昭和5)〜33年にかけて行われた一連の教員弾圧事件。多くの教員が,日本共産党の運動に関係した「赤化教員」だとして検挙された。

教員養成

きょういんようせい ケウヰンヤウ― [5] 【教員養成】
教員として必要な資質・能力を備えさせるために教育を施すこと。教育職員免許法に基づいて実施される。

教唆

きょうさ ケウ― [1] 【教唆】 (名)スル
(1)おしえそそのかすこと。けしかけること。「―扇動」「間接に変乱を―する/福翁百余話(諭吉)」
(2)〔法〕 他人をそそのかして,犯意を生じさせること。

教唆

きょうさ【教唆】
instigation.〜する instigate <a person to do> .→英和
‖教唆者 an instigator.

教唆犯

きょうさはん ケウ― [3] 【教唆犯】
人を教唆して犯罪実行の決意を生じさせること。また,その者。共犯の一形式で,正犯に準じて処罰される。

教喩

きょうゆ ケウ― [0] 【教諭・教喩】 (名)スル
(1)おしえさとすこと。「正道を説き人に―す/花柳春話(純一郎)」
(2)教育職員免許法に基づく普通免許をもち,学校教育に従事する者。小・中・高の学校,盲学校,聾学校,養護学校および幼稚園の正教員。旧制では,中等学校の正教員。

教団

きょうだん【教団】
a religious body;an order;→英和
a brotherhood.→英和

教団

きょうだん ケウ― [0] 【教団】
同一の教派・宗派の人々で組織されている団体。「日本キリスト―」

教坊

きょうぼう ケウバウ [0] 【教坊】
(1)遊芸を見せる所。「伊太利の名妓技を―に演ず/佳人之奇遇(散士)」
(2)中国で,唐代以後宮廷におかれ,音楽や歌舞をつかさどった役所。

教場

きょうじょう ケウヂヤウ [3][0] 【教場】
学校の教室。

教壇

きょうだん【教壇】
the platform;→英和
the pulpit (教会の).→英和
〜に立つ <米> teach school; <英> teach at (a) school.

教壇

きょうだん ケウ― [0] 【教壇】
教室にある教師が立って教えるための壇。また,教職のこと。「―に立つ」「―を追われる」

教士

きょうし ケウ― [1] 【教士】
剣道・弓道・なぎなたなどの武道団体が与える称号の三階級の中で,中位のもの。一定の審査を経た五段以上の者に与えられる。
→範士
→錬士

教外別伝

きょうげべつでん ケウゲ― [1] 【教外別伝】
禅宗で,悟りとは言葉や文字で示せるものではなく,直接心から心へと伝えられるものだということ。
→不立文字(フリユウモンジ)

教如

きょうにょ ケウニヨ 【教如】
(1558-1614) 安土桃山時代の浄土真宗の僧。本願寺第一二世。東本願寺初世。顕如(ケンニヨ)の長男。諱(イミナ)は光寿。石山本願寺に生まれ,父とともに織田信長と戦う。顕如没後一二世を継いだが,豊臣秀吉の命で隠退。のち徳川家康から烏丸に寺地を与えられ東本願寺を建立した。以後本願寺は東西二派に分かれる。

教委

きょうい ケウヰ [1] 【教委】
「教育委員会」の略。「市―」「県―」

教学

きょうがく ケウ― [0] 【教学】 (名)スル
(1)おしえることとまなぶこと。教育と学問。「数理化学,及び諸国の言語を―するに至れり/西国立志編(正直)」
(2)宗教の教義についての学問。

教学局

きょうがくきょく ケウ― [4] 【教学局】
1937年(昭和12)設置された文部省の局。戦時体制推進の一翼を担って,国家思想の高揚,教学の普及・刷新を目的とした。

教学聖旨

きょうがくせいし ケウ― [5] 【教学聖旨】
1879年(明治12)8月,明治天皇が内務・文部両卿に内示した教学の根本意見。儒教的徳育の強化を主張。以後の教育政策の基本が実学主義から徳育主義に改められる転機をつくった。

教宗

きょうしゅう ケウ― [0] 【教宗】
〔不立文字(フリユウモンジ)を主旨とし,教外別伝である禅宗で,他宗をいう語〕
経典の文字・言句によって教義を説く宗派。

教官

きょうかん ケウクワン [0] 【教官】
(1)教育に従事する国家公務員。国立学校の教員など。
(2)旧陸海軍の学校の教職者。また,一般の学校で軍事教練を指導していた軍人。

教官

きょうかん【教官】
a teacher;→英和
an instructor.

教宣

きょうせん ケウ― [0] 【教宣】
労働組合や政党などにおける,教育・宣伝。「―活動」「―部」

教室

きょうしつ ケウ― [0] 【教室】
(1)学校などで授業を行う部屋。
(2)大学で,専攻科目ごとにおかれる研究室。
(3)人を集めて学芸・技能・技術・知識などを教えこむ会や団体。「料理―」

教室

きょうしつ【教室】
a classroom;→英和
a schoolroom.→英和
料理教室 a cooking class;a cooking show (テレビの).

教導

きょうどう ケウダウ [0] 【教導】 (名)スル
人々を教えみちびくこと。「青少年を―する」

教導職

きょうどうしょく ケウダウ― [3] 【教導職】
1872年(明治5),神官または僧侶などで,一般国民を教えみちびくために設けた職名。84年廃止。

教師

きょうし【教師】
a teacher;→英和
a schoolmaster[schoolmistress (女)](小学校の);→英和
a master (師匠).→英和
教師用書 a teacher's manual.

教師

きょうし ケウ― [1] 【教師】
(1)学校などで,学問・技能・技術などを教える人。先生。教員。
(2)宗教上の指導をする人。

教徒

きょうと【教徒】
a believer.仏(キリスト)教徒 a Buddhist (Christian).

教徒

きょうと ケウ― [1] 【教徒】
ある宗教を信仰している人。信徒。

教戒

きょうかい ケウ― [0] 【教戒・教誡】 (名)スル
おしえいましめること。「騒擾無(ナカラ)ん事を,いと懇(ネンゴロ)に―せる/慨世士伝(逍遥)」

教授

きょうじゅ ケウ― 【教授】 (名)スル
(1) [0][1]

 (ア)児童・生徒に知識・技能を与え,そこからさらに知識への興味を呼び起こすこと。
 (イ)専門的な学問・技芸を教えること。「国文学を―する」「書道―」
(2) [0]
大学などの高等教育機関において,専門の学問・技能を教え,また自らは研究に従事する人の職名。助教授・講師の上位。

教授

きょうじゅ【教授】
teaching;→英和
instruction;→英和
a professor (人).→英和
〜する teach;→英和
instruct <a person in> ;→英和
give lessons <in> .‖教授会 a faculty meeting.教授法 a teaching method.東大教授 a professor at Tokyo University.個人教授 <take> private lessons.

教授会

きょうじゅかい ケウ―クワイ [3] 【教授会】
大学で,大学・学部の諸重要事項を審議するために,教授その他の職員によって構成される各学部単位の機関。また,その機関の会議。

教授学

きょうじゅがく ケウ― [3] 【教授学】
教育学研究の一分野。学校教育のなかで,知識や技術を教授する際の教育内容や方法の原理・原則を明らかにする研究。

教授師

きょうじゅし ケウ― [3] 【教授師】
特に真言宗で,受戒または伝法灌頂の時,受者に作法・行法を指導する僧。教授阿闍梨(アジヤリ)。

教授案

きょうじゅあん ケウ― [3] 【教授案】
⇒教案(キヨウアン)(1)

教授様式

きょうじゅようしき ケウ―ヤウ― [4] 【教授様式】
教育における指導法の様式。一斉教授と個人教授,あるいは講義法・問答法・課題法・自発的学習法など種々のものがある。教式。指導様式。

教授細目

きょうじゅさいもく ケウ― [4] 【教授細目】
〔旧制度の,主に小学校教育における用語〕
各教科目の教材を児童・生徒の発達段階,地方の状況などに照らして各学期・各週に配当し,実際教授の予定を示した細かな案。学習指導計画。学習指導案。

教旨

きょうし ケウ― [1] 【教旨】
(1)教えの趣旨。
(2)宗教の趣旨。

教書

きょうしょ ケウ― [1] 【教書】
(1)ローマ-カトリック教会で,司教が教区の聖職者や信徒に発する司牧のための公的書簡。教皇が司教に発するものは特に回勅という。
(2)〔message〕
アメリカ合衆国大統領または州知事が,それぞれ連邦議会,州議会に対して発する政策上・立法上の意見書。
(3)教科書。「そこで編輯された―に目を通したり/夜明け前(藤村)」
(4)「御教書(ミギヨウシヨ)」に同じ。

教書

きょうしょ【教書】
a message.→英和

教本

きょうほん【教本】
a textbook.→英和

教本

きょうほん ケウ― [0] 【教本】
教科書。教則本。「スキー―」

教材

きょうざい【教材】
teaching material.

教材

きょうざい ケウ― [0] 【教材】
教育目的を達成するために,児童・生徒の学習に供する素材。カリキュラムまたは単元を構成する内容そのものをさすこともある。「―研究」

教条

きょうじょう ケウデウ [0] 【教条】
教会が公認した教義。また,それを箇条として表現したもの。ドグマ。

教条主義

きょうじょうしゅぎ ケウデウ― [5] 【教条主義】
事実を無視して,原理・原則を杓子(シヤクシ)定規に適用する態度。ドグマティズム。

教条主義

きょうじょう【教条主義】
doctrinairism.

教案

きょうあん【教案】
a teaching plan.

教案

きょうあん ケウ― [0] 【教案】
(1)授業に先立ち,教師が授業の目標・具体的な教授方法・時間の配分などを記した指導案。学習指導案。教授案。
(2)中国で,キリスト教に関係した事件の総称。清代末の,宣教師殺害や教会焼き打ちなどのキリスト教排斥運動(仇教(キユウキヨウ)運動)が著名で,のち排外運動に発展。

教権

きょうけん ケウ― [0] 【教権】
聖職者や教会の有する宗教上の権威と権力。多くローマ-カトリック教会についていう。

教権主義

きょうけんしゅぎ ケウ― [5] 【教権主義】
〔clericalism〕
(ヨーロッパで)世俗の権力に対するローマ教会の優位を主張する主義。

教正

きょうせい ケウ― [0] 【教正】
明治初年に設けられた教導職の最上位。

教母

きょうぼ ケウ― [1] 【教母】
教護院で指導にあたる職員。

教法

きょうほう [0] 【教法】
□一□〔歴史的仮名遣い「けうはふ」〕
教え方。
□二□〔歴史的仮名遣い「けうほふ」〕
〔仏〕
〔古くは「きょうぼう」〕
仏の教え。「四明の―を此の所にひろめ給ひしより/平家 2」

教派

きょうは ケウ― [1] 【教派】
宗教の分派。宗派。

教派

きょうは【教派】
a (religious) sect;a denomination.→英和

教派神道

きょうはしんとう ケウ―タウ [4] 【教派神道】
明治政府により国家の祭祀とされた神社神道に対し,宗教として公認された神道系宗教団体の総称。はじめ一四教あったが,のち一教が解散し,神道十三派と称される。宗派神道。
→神道十三派

教父

きょうふ ケウ― [1] 【教父】
(1)〔church fathers〕
古代キリスト教会の代表的神学者。カトリック教会では,その中でも正統信仰をもち,模範的な生涯を送ったとして特に公認された人々をいう。アウグスティヌスなどが有名。教会教父。
(2)男性の代親。代父。
→代親

教父

きょうふ【教父】
a father (of the church);→英和
a godfather.→英和

教父哲学

きょうふてつがく ケウ― [5][4] 【教父哲学】
〔patristic philosophy〕
教父の思想体系。ローマ文化の中でキリスト教を弁護し,異端に反論し,キリスト教教理の形成に貢献した。ギリシャ哲学(特にプラトン哲学)を警戒する立場とそれによって積極的にキリスト教的真理の解釈・体系化を試みる立場とがある。

教父学

きょうふがく ケウ― [3] 【教父学】
〔patristics; patrology〕
教父の著作や思想を扱う神学部門。

教王護国寺

きょうおうごこくじ ケウワウゴコク― 【教王護国寺】
京都市南区九条町にある単立宗教法人の寺。もと真言宗東寺派総本山。金光明四天王教王護国寺と号す。796年平安京鎮護のため,西寺とともに創建される。823年空海に勅賜され,真言密教の根本道場となる。金堂・五重塔などの国宝の建造物のほか,平安時代以来の貴重な文書・仏像・仏画などの文化財を有す。古来,東寺と呼ばれてきた。

教理

きょうり ケウ― [1] 【教理】
真理とされている宗教上の教え。また,その体系。教義。「カトリック教会の―」

教理

きょうり【教理】
a doctrine.→英和

教理問答書

きょうりもんどうしょ ケウ―モンダフ― [0][8] 【教理問答書】
⇒カテキズム

教生

きょうせい ケウ― [0] 【教生】
教職課程で課せられている教育実習をする大学生。教育実習生。

教皇

きょうおう ケウワウ [3] 【教皇】
⇒きょうこう(教皇)

教皇

きょうこう ケウクワウ [3] 【教皇】
ローマ-カトリック教会の最高位の聖職者。使徒ペテロの後継者として全教会を統率する。バチカン市国元首。枢機卿(スウキキヨウ)の互選により選出される。ローマ教皇。法王。きょうおう。
→コンクラーベ

教皇

きょうこう【教皇】
the Pope.→英和

教皇庁

きょうこうちょう ケウクワウチヤウ [3] 【教皇庁】
全世界のローマ-カトリック教会を統率する中央機関。バチカン市国にある。法王庁。ローマ聖庁。

教皇無謬説

きょうこうむびゅうせつ ケウクワウムビウ― [6] 【教皇無謬説】
教皇の至上権を認める立場から,信仰と道徳に関して語る教皇の言葉は無謬であるとする説。

教皇領

きょうこうりょう ケウクワウリヤウ [3] 【教皇領】
ローマ教皇の領主支配権の及ぶ領土。

教相

きょうそう ケウサウ [0] 【教相】
〔仏〕
(1)釈迦の説いたさまざまの教法の様相・特色。
(2)密教で,教義の部門のこと。
⇔事相

教相判釈

きょうそうはんじゃく ケウサウ― [5] 【教相判釈】
〔仏〕 各宗派の教学的立場を明らかにするため,さまざまの経典を形式や時期,意味の深浅などによって分類・判定し,自宗の依拠する経典を頂点として体系的に位置づけること。天台宗の五時八教,華厳宗の五教十宗など。教判。判教。

教研

きょうけん ケウ― [0] 【教研】
「教育研究」「教育研究所」の略。

教研集会

きょうけんしゅうかい ケウ―シフクワイ 【教研集会】
〔「教育研究全国集会」の略〕
教職員の組合を中心に,民主教育の確立をめざし,教育上の諸問題を研究課題として毎年開かれる集会。

教示

きょうじ ケウ― [0][1] 【教示】 (名)スル
(1)〔「きょうし」とも〕
おしえしめすこと。示教。「御―を賜りたく」
(2)実験・調査で,研究者の意図する行動を被験者にとらせるための指示。

教示

きょうじ【教示】
instruction.→英和
〜する instruct;→英和
teach;→英和
enlighten <a person on something> .→英和

教示制度

きょうじせいど ケウ― [4] 【教示制度】
行政処分に不服をもつ者が,不服申し立ての方法を知らないために不利益を受けないように,その手段の教示を行政庁に義務づけた制度。

教祖

きょうそ ケウ― [1] 【教祖】
ある宗教・宗派の創始者。開祖。宗祖。

教祖

きょうそ【教祖】
the founder of a religion[sect].→英和

教科

きょうか ケウクワ [1] 【教科】
学校教育で,教育課程に基づいて組織された学習内容の一区分。国語・社会・理科・算数などをいう。「―主任」

教科

きょうか【教科】
a subject;→英和
a course of study;a curriculum (課程).→英和

教科担任

きょうかたんにん ケウクワ― [4] 【教科担任】
ある特定の教科を担任する教師。

教科教育

きょうかきょういく ケウクワケウ― [4] 【教科教育】
小・中・高校で教科を設けて行う教育。およびその教科において行う教育。

教科書

きょうかしょ ケウクワ― [3] 【教科書】
学校教育などで,教科の主要な教材として編纂され,学習に用いられる図書。教科用図書。

教科書

きょうかしょ【教科書】
a textbook <on history> ;→英和
a schoolbook.→英和
教科書検定制度 the textbook screening system.検定(済)教科書 an authorized textbook.

教科書体

きょうかしょたい ケウクワ― [0] 【教科書体】
和文書体の一。教科書に用いるための,毛筆の楷書体に近い書体。

教科書検定

きょうかしょけんてい ケウクワ― [5] 【教科書検定】
文部大臣が一定の基準に基づいて小学校・中学校・高等学校用の教科書を検定すること。検定に合格したもののみが,学校で教科書として使用される。検定制度は1886年(明治19)に実施され,1903年に国定教科書制度になったが,47年(昭和22)に再び採用された。
→国定教科書

教科書裁判

きょうかしょさいばん ケウクワ― 【教科書裁判】
1965年(昭和40),当時東京教育大学教授であった家永三郎が,自著の高等学校教科書に対する文部省の検定不合格処分は憲法に違反する検閲であるとして,国を相手どっておこした訴訟。

教科用図書

きょうかようとしょ ケウクワ― [6] 【教科用図書】
⇒教科書(キヨウカシヨ)

教科課程

きょうかかてい ケウクワクワ― [4] 【教科課程】
教育課程の旧称。

教程

きょうてい【教程】
a course of study.

教程

きょうてい ケウ― [0] 【教程】
(1)教育上の手順や規則。課程。
(2)教科書。「ドイツ語―」

教範

きょうはん ケウ― [0] 【教範】
教える規範になる方式。特に,軍事教練の教科書の総称。教典。

教練

きょうれん【教練】
(military) drill.→英和

教練

きょうれん ケウ― [1] 【教練】 (名)スル
(1)教えならすこと。「善く―したる才能は/西国立志編(正直)」
(2)旧軍隊で,戦闘訓練のこと。
(3)終戦まで,学校で行われた軍事訓練。

教義

きょうぎ【教義】
a doctrine;→英和
a dogma;→英和
teachings.

教義

きょうぎ ケウ― [1] 【教義】
ある宗教で公に認められた真理。また,それを命題化したもの。教理。ドグマ。

教義学

きょうぎがく ケウ― [3] 【教義学】
諸教義の解釈・批判を通じて,キリスト教の真理内容を組織的に論述する学問。組織神学の一部をなす。

教習

きょうしゅう ケウシフ [0] 【教習】 (名)スル
技術などを教え習わせること。「又善く士卒を―せるに由りて/西国立志編(正直)」

教習所

きょうしゅうじょ【教習所】
a training school.ダンス(自動車)教習所 a dancing (driving) school.

教習所

きょうしゅうじょ ケウシフ― [0][5] 【教習所】
技術などを教習する施設。

教職

きょうしょく ケウ― [0] 【教職】
学生・生徒などを教育する職務。「―に就く」

教職

きょうしょく【教職】
<enter> the teaching profession.‖教職員(組合) the teaching staff (a teachers' union).教職課程 a course of study for the teaching profession.

教職員

きょうしょくいん ケウ―ヰン [4] 【教職員】
教員と教育関係の職員。「―組合」

教職課程

きょうしょくかてい ケウ―クワ― [5] 【教職課程】
教員免許状の取得に必要な科目を設け,教員養成を行うために編成した,大学の教育課程。

教職追放

きょうしょくついほう ケウ―ハウ [0] 【教職追放】
1945年(昭和20)の連合軍最高司令官の覚え書きに基づき,教育関係者の中で日本の民主化のために不適当と認められた者をその職から排除した処置。
→公職追放

教育

きょういく ケウ― [0] 【教育】 (名)スル
他人に対して,意図的な働きかけを行うことによって,その人間を望ましい方向へ変化させること。広義には,人間形成に作用するすべての精神的影響をいう。その活動が行われる場により,家庭教育・学校教育・社会教育に大別される。「子供を―する」「義務―」「―のある人」

教育

きょういく【教育】
<receive> education;→英和
instruction (教授);→英和
training (訓練);→英和
culture (教養).→英和
〜する educate;→英和
give <a person> education.〜のある(ない) (un-)educated;→英和
(un)cultured.→英和
〜的(な) educational <film> .→英和
‖教育委員会 the Board of Education.教育学(部) pedagogy (the department of education).教育課程 a curriculum.教育機関(施設) organs of education (educational facilities).教育基本法 the Fundamental Law on Education.教育実習 practice teaching.教育者 an educator.教育長 a superintendent of educational affairs.教育費 educational expenses.教育ママ(パパ) an education-minded mother (father).義務(初等,中等,高等,大学)教育 compulsory (primary,secondary,higher,university) education.

教育ママ

きょういくママ ケウ― [5] 【教育―】
わが子の教育に熱心な母親。

教育二法

きょういくにほう ケウ―ハフ [5] 【教育二法】
1954年(昭和29)吉田茂内閣によって提出され,国会内外で強力な反対を受ける中で成立した「教育公務員特例法一部改正法」および「義務教育諸学校における教育の政治的中立の確保に関する臨時措置法」のこと。教員の政治活動を禁止した法律。

教育令

きょういくれい ケウ― 【教育令】
1879年(明治12)に公布された学校教育制度に関する法令。教育に関する地方の権限を大幅に認め,また初めて義務教育を法文化したが,翌年全面的に改正された。

教育公務員

きょういくこうむいん ケウ―ヰン [7] 【教育公務員】
国公立学校の学長・校長・園長・教員,教育委員会の教育長・指導主事・社会教育主事をいう。職務と責任の特殊性に基づき,その身分取り扱いについて特例が定められている。

教育公務員特例法

きょういくこうむいんとくれいほう ケウ―コウムヰントクレイハフ 【教育公務員特例法】
教育公務員の職務とその責任の特殊性に基づき,その任免・分限・懲戒・服務などについて国家公務員法および地方公務員法に対する特例を規定する法律。1949年(昭和24)制定。

教育刑論

きょういくけいろん ケウ― [5] 【教育刑論】
刑罰の目的は,受刑者を教育・改善し社会復帰ができるようにするところにあるとする考え方。目的刑論の一つ。

教育勅語

きょういくちょくご ケウ― 【教育勅語】
日本の教育の基本方針を示した明治天皇の勅語。1890年(明治23)10月30日発布。忠君愛国を国民道徳として強調した。第一回帝国議会の開会直前に発布,学校教育を通じて国民に強制され,天皇制の精神的・道徳的支柱となった。1948年(昭和23)廃止。

教育原理

きょういくげんり ケウ― [5] 【教育原理】
教育活動の基本的な原則の検討や教育実践の分析を通して,教育の本質の理解を深める研究,およびそれに基づく講義。

教育召集

きょういくしょうしゅう ケウ―セウシフ [5] 【教育召集】
旧陸軍で教育のために補充兵を召集すること。

教育基本法

きょういくきほんほう ケウ―ハフ 【教育基本法】
日本国憲法の精神に基づいて,新しい教育の目的とその基本方針を示した法律。1947年(昭和22)制定。教育勅語に代わるものとして,教育憲法とも呼ばれる。教育の目的・方針・機会均等・義務教育,男女共学などについて規定している。

教育大学

きょういくだいがく ケウ― [5] 【教育大学】
教育に関する研究,および教員の養成を目的とする大学。

教育委員会

きょういくいいんかい ケウ―ヰヰンクワイ [6] 【教育委員会】
地方の教育行政を処理する機関。都道府県および市(特別区を含む)町村などに設置。大学・私立学校を除いた学校その他の教育機関の管理,学校の組織編制,教材の取り扱い,教育課程,社会教育などに関する事務を扱う。

教育学

きょういくがく ケウ― [4] 【教育学】
教育の目的・本質・方法および制度・行政などを科学的・実証的に研究する学問。

教育学部

きょういくがくぶ ケウ― [5] 【教育学部】
大学の学部の一。教育学の研究・教育を目的とするものと,教員養成を目的とするものとがある。

教育実習

きょういくじっしゅう ケウ―シフ [5] 【教育実習】
教職を志望する学生に課せられる実習。教育の現場において一定期間教育活動に携わる。教員免許状取得に必須の単位となっている。

教育家

きょういくか ケウ― [0] 【教育家】
教育を専門の仕事とする人。教育者。

教育工学

きょういくこうがく ケウ― [5] 【教育工学】
教育学研究の一分野。主に工学的な手法を用いて効果的な教育方法を研究・開発するために行う技術学。

教育心理学

きょういくしんりがく ケウ― [7] 【教育心理学】
教育過程の諸現象を心理学的に解明し,教育を効果的に行うための方法を見つけ出すことを目的とする学問。主な研究領域は,成長と発達,学習,人格と適応,測定と評価,教師と児童の関係など。

教育扶助

きょういくふじょ ケウ― [5] 【教育扶助】
生活保護法に基づく扶助の一種で,生活困窮者に義務教育を受けるのに必要な学用品代,学校給食費などの費用を援助すること。

教育指数

きょういくしすう ケウ― [6][5] 【教育指数】
⇒イー-キュー( EQ )

教育権

きょういくけん ケウ― [4][3] 【教育権】
広義では,教育に関する国民の諸権利の総称。狭義では,教育内容を決定し実施する権能をいうが,その担い手が,親,教師,国のいずれであるか,また相互の関連をどのように解するかについて見解は分かれている。

教育機器

きょういくきき ケウ― [5] 【教育機器】
教育の効果をあげるために使用される機械器具。視聴覚器材(ビデオ-レコーダー・映写機・テレビ・テープ-レコーダーなど)やティーチング-マシンなどがある。

教育測定

きょういくそくてい ケウ― [5] 【教育測定】
教育の効果について客観的に測定する考査法。
→教育評価

教育漢字

きょういくかんじ ケウ― [5] 【教育漢字】
義務教育の期間に読み書きともにできるように指導することが必要であるとされている漢字の通称。国語審議会が,1948年(昭和23)に「当用漢字別表」として八八一字を選定。その後学習指導要領の改訂に伴って77年に九九六字に,89年に一〇〇六字となった。

教育的

きょういくてき ケウ― [0] 【教育的】 (形動)
(1)教育に関係のあるさま。「―見地」「―配慮」
(2)教育に適しているさま。「―な内容」

教育社会学

きょういくしゃかいがく ケウ―シヤクワイ― [6] 【教育社会学】
教育学研究の一分野。教育事象を社会学的な手法を用いて明らかにする研究。

教育科学

きょういくかがく ケウ―クワ― [5] 【教育科学】
教育を社会的・歴史的観点からとらえ,その実態・機能を客観的に分析・記述することを目的とする学問。

教育総監

きょういくそうかん ケウ― [5] 【教育総監】
教育総監部の長官。当初陸軍大臣の管轄下,二年後天皇に直隷。陸軍大臣・参謀総長とともに陸軍三長官の一。

教育総監部

きょういくそうかんぶ ケウ― [7] 【教育総監部】
旧陸軍の教育機関。1898年(明治31)に設置。陸軍全般の教育訓練にあたった。1945年(昭和20)廃止。

教育者

きょういくしゃ ケウ― [4][3] 【教育者】
教育に携わっている人。教育家。

教育職員免許法

きょういくしょくいんめんきょほう ケウ―シヨクヰンメンキヨハフ 【教育職員免許法】
教員の免許に関する基準を定め,教員の資質の保持・向上を図ることを目的とする法律。1949年(昭和24)制定。

教育行政

きょういくぎょうせい ケウ―ギヤウ― [5] 【教育行政】
国および地方公共団体が,その権限に応じてその教育政策を実施する過程。

教育評価

きょういくひょうか ケウ―ヒヤウ― [5] 【教育評価】
教育活動の効果について教育の目的にてらして評価をすること。教育活動の結果の量的・客観的測定とともに,児童・生徒の発達をより包括的にとらえようとする概念。

教育課程

きょういくかてい ケウ―クワ― [5] 【教育課程】
学校教育の目的を達成するための教育内容・教材に関する計画。

教育課程審議会

きょういくかていしんぎかい ケウ―クワテイシンギクワイ 【教育課程審議会】
文部省におかれる諮問機関の一。1949年(昭和24)設置。文部大臣の諮問に応じて初等・中等教育の教育課程に関する事項を調査・審議する。

教育長

きょういくちょう ケウ―チヤウ [4][3] 【教育長】
教育委員会事務局の長。都道府県および政令指定都市については文部大臣の,市町村については都道府県教育委員会の承認を得て各教育委員会が任命する。

教行信証

きょうぎょうしんしょう ケウギヤウ― 【教行信証】
浄土真宗の教義を記した書。教・行・信・証・真仏土・化身土の六巻。親鸞著。一三世紀前半の成立で,正しくは「顕浄土真実教行証文類」という。浄土真宗の根本聖典。

教規

きょうき ケウ― [0] 【教規】
宗教上の規則。教範。

教観

きょうかん ケウクワン [0] 【教観】
〔仏〕 教相と観心。天台宗における教理の研究と,観行の実践的修行。教観二門。

教訓

きょうくん ケウ― [0] 【教訓】 (名)スル
教えさとすこと。また,その教え。「貴重な―を得る」「様々に―しこしらへられける/保元(上)」

教訓

きょうくん【教訓】
a lesson;→英和
one's teachings.〜を与える give a lesson <to> .〜を得る learn a lesson <from> .

教訓抄

きょうくんしょう ケウクンセウ 【教訓抄】
雅楽書。一〇巻。興福寺の楽人,狛近真(コマチカザネ)著。1233年成立。舞楽の古伝・古書を引用して解説した最古の楽書。日本三大楽書の一。

教誡

きょうかい ケウ― [0] 【教戒・教誡】 (名)スル
おしえいましめること。「騒擾無(ナカラ)ん事を,いと懇(ネンゴロ)に―せる/慨世士伝(逍遥)」

教誨

きょうかい ケウクワイ [0] 【教誨】 (名)スル
(1)おしえさとすこと。
(2)受刑者に徳性教育をし,正しい道に導くこと。

教誨師

きょうかいし ケウクワイ― [3] 【教誨師】
刑務所で受刑者などに対して徳性教育をし,改心するように導く人。

教説

きょうせつ ケウ― [0] 【教説】
教義。学説。「超俗的な―」

教諭

きょうゆ ケウ― [0] 【教諭・教喩】 (名)スル
(1)おしえさとすこと。「正道を説き人に―す/花柳春話(純一郎)」
(2)教育職員免許法に基づく普通免許をもち,学校教育に従事する者。小・中・高の学校,盲学校,聾学校,養護学校および幼稚園の正教員。旧制では,中等学校の正教員。

教諭

きょうゆ【教諭】
a teacher.→英和

教諭所

きょうゆじょ ケウ― [0][4] 【教諭所】
江戸中期以降におこった庶民の教育機関。藩や民間で設立した郷学(ゴウガク)が兼ねることが多かった。

教護

きょうご ケウ― [1] 【教護】 (名)スル
非行少年を保護し教育すること。

教護院

きょうごいん ケウ―ヰン [3] 【教護院】
不良行為をし,またはする恐れのある児童を入院させてこれを教護することを目的とする児童福祉施設。

教部卿

きょうぶきょう ケウブキヤウ [3][0] 【教部卿】
教部省の長官。

教部省

きょうぶしょう ケウブシヤウ [3] 【教部省】
1872年(明治5)国民教化を目的に設置された官庁。神道・仏教の教義・教派,社寺の廃立,神官・僧侶の任命・昇叙などをつかさどった。77年に廃止され,内務省に移管された。

教門

きょうもん ケウ― [0] 【教門】
(1)仏の教え。仏教。
(2)ある宗派の教え。宗旨。

教階制

きょうかいせい ケウカイ― [3] 【教階制】
⇒ヒエラルヒー

教鞭

きょうべん ケウ― [0] 【教鞭】
講義などの際に教師が持つ鞭(ムチ)。

教鞭をとる

きょうべん【教鞭をとる】
teach at (a) school; <米> teach school.

教頭

きょうとう【教頭】
the deputy headteacher;a vice-principal.

教頭

きょうとう ケウ― [0] 【教頭】
小学校・中学校・高等学校の職制の一。校長を補佐し,校務を処理する。副校長とよぶ場合もある。

教養

きょうよう ケウヤウ [0] 【教養】 (名)スル
(1)おしえそだてること。「父は其子を―するの勤労を免かれ/民約論(徳)」
(2)社会人として必要な広い文化的な知識。また,それによって養われた品位。「―を身につける」
(3)〔英 culture; (ドイツ) Bildung〕
単なる知識ではなく,人間がその素質を精神的・全人的に開化・発展させるために学び養われる学問や芸術など。

教養

きょうよう【教養】
culture;→英和
education.→英和
〜のある(ない) (un)cultured;→英和
(un)educated.→英和
‖教養学科(課程) cultural subjects (the general culture course).教養番組 an educational program.一般教養 a liberal education.

教養小説

きょうようしょうせつ ケウヤウセウ― [5] 【教養小説】
〔(ドイツ) Bildungsroman〕
主人公のさまざまな体験による自己形成の過程を描いた小説。ドイツ文学の伝統の一。ゲーテの「ウィルヘルム=マイスター」など。発展小説。

教養派

きょうようは ケウヤウ― [0] 【教養派】
阿部次郎・安倍能成・小宮豊隆・寺田寅彦ら,漱石門下を中心とした大正期の教養主義的傾向の人々のこと。

教養部

きょうようぶ ケウヤウ― [3] 【教養部】
四年制大学で,主として一般教育を行うための教育組織。専門の学部から独立しておかれ,初めの二年または一年半,学生が在籍する。

敝履

へいり [1] 【弊履・敝履】
破れたくつ。使い物にならないはき物。「富貴は土塊(ツチクレ)の如く恋愛は―より軽かつた/社会百面相(魯庵)」

敝衣

へいい [1] 【弊衣・敝衣】
やぶれた着物。ぼろぼろの服。「―をまとう」

敢えず

あえず アヘ― 【敢えず】 (連語)
〔動詞「敢(ア)ふ」の未然形に打ち消しの助動詞「ず」の付いたもの〕
完全には…できない。…しきれない。「取る物も取り―」「言ひも―顔をば袖に摺付ける/多情多恨(紅葉)」
〔主に和文に用いられた語〕

敢えて

あえて アヘ― [1] 【敢えて】 (副)
(1)(しなくてもよいことを)強いてするさま。わざわざ。無理に。「―危険をおかす」「―苦言を呈する」
(2)(下に打ち消しの語を伴って)
〔漢文訓読に由来する語法〕

 (ア)とりたてて。特に。別に。「―驚くに足りない」
 (イ)まったく。少しも。「―凶事なかりけるとなん/徒然 206」

敢えてする

あえて【敢えて…する】
dare[venture]to do.〜…しない dare not[do not dare (to)]do.

敢え無い

あえな・い アヘ― [3][2] 【敢え無い】 (形)[文]ク あへな・し
〔「あへ」は動詞「敢(ア)ふ」の連用形〕
(1)予想していたよりもろく,はかない。あっけない。「―・い最期」「―・く敗れる」
(2)期待はずれで拍子抜けがする。「御使もいと―・くて帰りまゐりぬ/源氏(桐壺)」
(3)いかんともしがたい。しかたがない。「誰も��あやしう―・きことを思ひ騒ぎて/源氏(東屋)」

敢え無くなす

敢え無くな・す
「死なせる」の婉曲(エンキヨク)表現。「父長兵衛は一人子を―・せし其の悔み/浄瑠璃・卯月の潤色(中)」

敢え無くなる

敢え無くな・る
「死ぬ」の婉曲(エンキヨク)表現。はかなくなる。「其お子は其夜に―・り給ふと/浄瑠璃・ひらかな盛衰記」

敢ない最期

あえない【敢ない最期(を遂げる)】
(meet with) a sad[tragic]death.

敢ふ

あ・う アフ 【敢ふ】 (動ハ下二)
(1)よそから加えられる力に対して,その状態のままなんとか持ちこたえる。こらえる。堪える。「秋されば置く露霜に―・へずして都の山は色づきぬらむ/万葉 3699」
(2)さしつかえない。してもよい。「人,多く見る時なむ透きたる物着るは,凡俗に思ゆる,ただ今は―・へ侍りなむ/源氏(蜻蛉)」
(3)(動詞の連用形に付いて)
 (ア)しおおせる。「人の心は守り―・へぬもの/万葉 2657」
 (イ)すっかり…する。「高円(タカマト)の萩の下葉はもみち―・へむかも/万葉 4296」

敢ふ

お・う アフ 【敢ふ】 (動ハ下二)
⇒あう(敢)

敢へなむ

あえなむ アヘ― 【敢へなむ】 (連語)
〔動詞「敢(ア)ふ」の連用形に,完了の助動詞「ぬ」と,推量の助動詞「む」が付いたもの〕
我慢できる。やむをえない。「赤からむは,―/源氏(末摘花)」

敢へ無し

あえな・し アヘ― 【敢へ無し】 (形ク)
⇒あえない

敢国神社

あえくにじんじゃ アヘクニ― 【敢国神社】
三重県上野市一之宮にある神社。伊賀国一の宮。敢国津神(アエノクニツカミ)(大彦命)を主神とし,少彦名神(スクナビコナノカミ)・金山比咩命(カナヤマビメノミコト)を配祀(ハイシ)。

敢死

かんし [0] 【敢死】
死を覚悟であること。決死。「―の兵を選み/近世紀聞(延房)」

敢為

かんい [1] 【敢為】 (名・形動)[文]ナリ
物事を思い切って行う・こと(さま)。「並みゐる勇健―なる将卒/肉弾(忠温)」

敢然

かんぜん [0] 【敢然】 (ト|タル)[文]形動タリ
思い切って物事を行うさま。「―と立ち向かう」

敢然と

かんぜん【敢然と】
boldly;→英和
resolutely.→英和

敢行

かんこう [0] 【敢行】 (名)スル
危惧(キグ)・懸念を押し切って実行すること。思い切って行うこと。「極点踏破を―する」

敢行する

かんこう【敢行する】
dare[venture] <to do> .→英和

敢闘

かんとう [0] 【敢闘】 (名)スル
全力をふるっていさましくたたかうこと。「―むなしく敗れた」「―精神」「―賞」

敢闘する

かんとう【敢闘する】
fight bravely.‖敢闘賞 a fighting-spirit prize.敢闘精神 a fighting spirit.

さん 【散】
■一■ [1] (名)
(1)〔仏〕 精神統一がなされず,宗教的瞑想に入っていない心の在り方。あれこれと揺れ動く,日常的な心の在り方。
⇔定(ジヨウ)
(2)こなぐすり。[ヘボン]
■二■ (接頭)
位階を表す名詞に付いて,位だけがあって官職に就いていないことを表す。「―一位」

ばら [1] 【散】
(1)本来ひとまとまりや組になっている物を,ばらばらに分けたもの。また,そのような状態。「―にして売る」「―で売る」
(2)「散銭(バラセン)」の略。「巾着より―ざらりと出して/露小袖(乙羽)」

散々に

さんざん【散々に】
severely;→英和
terribly;→英和
mercilessly;→英和
utterly.→英和
〜遊ぶ enjoy oneself to the full.→英和
〜小言を言われる have a good scolding.〜不平を言う make all sorts of complaints.〜待たせる keep a person waiting long.〜な目にあう have a hard time (of it).

散かす

はららか・す 【散かす】 (動サ四)
ばらばらに散らす。「沫雪の若(ゴト)くし以て蹴(クエ)―・し/日本書紀(神代上訓注)」

散く

あら・く 【散く】 (動カ下二)
⇒あらける

散ける

ばら・ける [3] 【散ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ばら・く
一つにまとまっていたものがばらばらにわかれる。「髪が―・ける」

散ける

あら・ける [3] 【散ける・粗ける】 (動カ下一)[文]カ下二 あら・く
(1)離れ離れになる。散り散りになる。「あやしき少女の去りてより,程なく人々―・けぬ/うたかたの記(鴎外)」「是に―・けたる卒(イクサ)更に聚る/日本書紀(舒明訓)」
(2)道や場所をあける。また,間をあける。[日葡]
(3)火や灰などをかきひろげる。「馳走ぶりに火を―・ける/多情多恨(紅葉)」

散じる

さん・じる [0][3] 【散じる】 (動ザ上一)
〔サ変動詞「散ずる」の上一段化〕
「散ずる」に同じ。「石を降らし,灰を―・じ/日本風景論(重昂)」

散ずる

さん・ずる [0][3] 【散ずる】 (動サ変)[文]サ変 さん・ず
(1)散る。散らす。「風に花が―・ずる」「花見連(レン)も,よほど―・じた様子だ/当世書生気質(逍遥)」
(2)なくなる。「洋燧(マツチ)の空箱,ひとふたみ,やう枝と共に―・じ/当世書生気質(逍遥)」
(3)にげる。「追い立てられ四方に―・ずる」
(4)暗い気持ちを払う。「疑念を―・ずる」「気を―・ずる」「世の人に立ち交りて,気鬱を―・ぜん/即興詩人(鴎外)」
(5)金をつかう。散財する。「領内の民財を奪略し来りて之を京洛の内に―・ぜしかば/日本開化小史(卯吉)」

散らかす

ちらか・す [0] 【散らかす】 (動サ五[四])
(1)物をあちこちに乱雑に置いたままにする。「積み木を―・す」「部屋中におもちゃを―・す」
(2)ある場所を,整理されていない状態にする。「部屋を―・したまま外出する」
(3)動詞の連用形の下に付いて,ばらばらにちらかるようにする,荒々しく…するの意を表す。「食い―・す」「蹴―・す」「書き―・す」

散らかす

ちらかす【散らかす】
scatter <things> (about);→英和
put <a room> in disorder;leave <things> scattered[lying]about.

散らかる

ちらかる【散らかる】
⇒散らばる.

散らかる

ちらか・る [0] 【散らかる】 (動ラ五[四])
(1)物があちこちに乱雑に置かれた状態になる。「―・った積み木を片付ける」
(2)ある場所に物が乱雑に置かれている。「―・っていますがどうぞお上がり下さい」

散らし

ちらし【散らし】
a handbill;→英和
a leaflet (折込み印刷物).→英和

散らし

ちらし [0] 【散らし】
〔動詞「散らす」の連用形から〕
(1)広告・宣伝文を印刷した紙。びら。多く一枚刷りのものをいう。「開店披露の―をくばる」
(2)「散らし鮨」の略。
(3)「散らし模様」の略。
(4)「散らし書き」の略。
(5)煎(セン)じたばかりの香りのよい茶。でばな。散茶。
(6)カルタで,取り札をばらばらにおいて取りあう遊び方。
(7)地歌・箏曲で,手事(間奏)の終結部。緊迫感があり,テンポが速く,手事をしめくくって次の歌へ移る。
(8)歌舞伎舞踊曲またはその形式の三味線曲で,終わりの部分。テンポが速く,盛り上がる部分。
(9)もち米にミカンの皮・サンショウなどの粉末を加え,湯にといて飲む飲み物。香煎(コウセン)。こがし。
(10)分量に制限がなく,いくらでも食べさせる飯。[俚言集覧]

散らし太鼓

ちらしだいこ [4] 【散らし太鼓】
芝居などが終わったときに打つ太鼓。これによって客を散らすからという。追い出し。打ち出し太鼓。

散らし広告

ちらしこうこく [4] 【散らし広告】
ちらし{(1)}を街頭で手渡したり新聞に折りこんだりして行う広告。

散らし形

ちらしがた [0] 【散らし形】
「散らし模様(モヨウ)」に同じ。

散らし書き

ちらしがき [0] 【散らし書き】
色紙・短冊などに歌の文句を,行を整えずとびとびに,また草仮名や平仮名をまぜ,濃く薄く,細く太くなどさまざまに散らして書くこと。

散らし模様

ちらしもよう [4] 【散らし模様】
不規則に散らしてある文様。散らし形。

散らし米

ちらしよね [3] 【散らし米】
「さんまい(散米)」に同じ。

散らし薬

ちらしぐすり【散らし薬】
a resolvent.

散らし薬

ちらしぐすり [4] 【散らし薬】
腫(ハ)れや痛みを除くために用いる薬の俗称。虫垂炎に用いる抗菌剤,傷が化膿して腫れたとき腫れを除去するために用いる抗菌剤や湿布薬など。

散らし袱紗

ちらしふくさ [4] 【散らし袱紗】
祭礼または踊りのときに用いる,傘に下げる袱紗。

散らし髪

ちらしがみ [0] 【散らし髪】
結ばないで無造作にうしろに垂れ下げておく女の髪形。捌(サバ)き髪。

散らし鮨

ちらしずし [3] 【散らし鮨】
鮨飯の上に刺身・玉子焼き・野菜・海苔(ノリ)などをのせた料理。また,具をきざんで鮨飯に混ぜたものもいう。ちらし。

散らす

ちら・す [0] 【散らす】 (動サ五[四])
(1)草木の葉や花をばらばらに落とす。「花を―・す雨」
(2)まとまっていた人や物をばらばらに乱す。ちらかす。「滴を―・す」「物も―・しながら,逃ぐる者からむるやうに/落窪 1」
(3)一か所にまとまらないように置く。「兵を―・す」「金箔(キンパク)を―・す」
(4)集中力や憂鬱な気分を分散させて,消えるようにする。「気を―・さないで勉強しなさい」「悲(カナシミ)も恐(オソレ)も怒りも歌には自然に紛れ去り鬱を―・すの種子(タネ)にもなればや/谷間の姫百合(謙澄)」
(5)腫(ハ)れ・炎症などを,手術によらずにおさまるようにする。「虫垂炎を切らずに―・す」
(6)(命を花にたとえて「命を散らす」の形で)元気な若い人が,戦いなどで命を落とす。
(7)失う。なくす。「―・すまじき文どもを一合,判官に取られてあるぞ/平家 11」
(8)口外する。言いふらす。「かう申したりとな―・し給ひそ/枕草子 277」
(9)動詞の連用形に付いて,細かい点を気にせずに…する,荒々しく…する,の意を表す。「あちこちに書き―・した文章」「ごちそうを食い―・す」「部下をどなり―・す」
〔「散る」に対する他動詞〕
[可能] ちらせる
[慣用] 蜘蛛の子を―よう・算を―・火花を―・紅葉を―

散らす

ちらす【散らす】
scatter;→英和
disperse;→英和
sparkle (火花を);→英和
divert[distract] <one's attention> (気を);→英和
resolve (腫(はれ)物を).→英和

散らばす

ちらば・す [0] 【散らばす】 (動サ五[四])
散らばるようにする。散らかす。

散らばる

ちらば・る [0] 【散らばる】 (動ラ五[四])
(1)一か所にまとまっていたものが分かれて広がる。「思い思いに―・って休む」「ごみが風で―・る」
(2)(同種の)物があちらこちらに離れてある。「草原に人家が―・っている」「友人が全国に―・っている」
(3)物が乱雑に置かれている。「食器が―・っている」

散らばる

ちらばる【散らばる】
[人が]scatter;→英和
disperse;→英和
be scattered (about) (本などが);be littered <with scraps of paper> (部屋が).

散り

ちり [0] 【散り】
(1)散ること。「あしひきの山下光るもみち葉の―のまがひは今日にもあるかも/万葉 3700」
(2)建築で,隣接する二つの平面のわずかなずれ。壁の柱の,わずかに壁から出た部分,飛び石の地面から石の平面までの高さなど。
(3)本の部分の名。本製本で,表紙が本文の紙よりも一回り大きく出ているその部分。
→製本

散りぼふ

ちりぼ・う 【散りぼふ】 (動ハ四)
(1)散らばる。散らかる。散乱する。「かかる所には,おのづから食物―・ふものぞかし/今昔 27」
(2)離散する。散り散りになる。「思はずなる様に―・ひ侍らむがかなしさに/源氏(東屋)」

散り乱れる

ちりみだ・れる [5] 【散(り)乱れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 ちりみだ・る
秩序なく散る。乱れ散る。「風に桜の花が―・れる」

散り初める

ちりそ・める [4] 【散(り)初める】 (動マ下一)[文]マ下二 ちりそ・む
散りはじめる。ちりかかる。「―・めた桜」

散り掛かる

ちりかか・る [4] 【散り掛(か)る】 (動ラ五[四])
(1)散ってその上に落ちかかる。「花びらが肩に―・る」
(2)散りはじめる。散りかける。「桜の花もそろそろ―・ってきた」

散り掛る

ちりかか・る [4] 【散り掛(か)る】 (動ラ五[四])
(1)散ってその上に落ちかかる。「花びらが肩に―・る」
(2)散りはじめる。散りかける。「桜の花もそろそろ―・ってきた」

散り散り

ちりぢり [0] 【散り散り】 (形動)[文]ナリ
まとまっていたものがはなればなれになるさま。ばらばら。「一家離散して―になる」

散り散りばらばら

ちりぢりばらばら [0] 【散り散りばらばら】 (形動)[文]ナリ
はなればなれに散乱するさま。ちりぢり。ばらばら。わかれわかれ。「―に逃げる」

散り敷く

ちりし・く [0] 【散(り)敷く】 (動カ五[四])
散ってあたり一面,敷きつめたようになる。「落ち葉が庭に―・く」

散り残る

ちりのこ・る [4] 【散(り)残る】 (動ラ五[四])
大部分が散ったあとに,散らないで残る。「―・った梢(コズエ)の枯れ葉」

散り積もる

ちりつも・る [4] 【散り積もる】 (動ラ五[四])
落ち葉などが散って積み重なる。「落ち葉が―・る」

散り紛ふ

ちりまが・う 【散り紛ふ】 (動ハ四)
散り乱れる。「―・ふ花のよそめはよし野山嵐にさわぐ嶺の白雲/新古今(春下)」

散り花

ちりばな [0] 【散(り)花】
(1)散った花。落花。
(2)実を結ばない花。むだ花。あだ花。

散り蓮華

ちりれんげ [3] 【散り蓮華】
(1)陶磁器製のさじ。
〔形が(2) に似るからという〕
(2)散ったハスの花。

散り銭

ちりせん [0] 【散(り)銭】
少しずつあれこれと入用な雑費。散り金(キン)。

散り際

ちりぎわ [0] 【散り際】
花が散る時。今にも散ろうとする時。また,人の死に際についてもいう。「―が潔い」

散る

ち・る [0] 【散る】 (動ラ五[四])
(1)花や葉が茎や枝から離れて落ちる。「花が―・る」「木の葉が―・る」
(2)一か所にまとまっていた人や物が分かれて広がる。「卒業生が各地に―・っていく」「集めた美術品も今ではあちこちに―・ってしまった」
(3)断片が四方に飛ぶ。「ガラスの破片が―・る」「水しぶきが―・る」
(4)ちらかる。ちらばる。「廊下に紙くずが―・っている」
(5)腫(ハ)れ・痛みが薄らぐ。「できものが―・る」
(6)墨・インクなどが紙ににじんだり,はじけたりする。「この紙はインクが―・ってうまく書けない」
(7)(「気がちる」の形で)精神が集中できない。「話し声に気が―・って仕事がはかどらない」
(8)雲や霧が吹き払われる。「霧が―・って山頂が見えてくる」
(9)({(1)}から)戦いなどで人が死ぬことを美化していう。「戦いで―・った若者たち」
(10)うわさが世間に広まる。「さる珍しきことは自づから―・り侍りけるにこそは/大鏡(師輔)」
[慣用] 花と―

散る

あ・る 【散る・離る】 (動ラ下二)
(1)散り散りになる。「―・れて寄りまうで来ず/竹取」
(2)遠のく。うとくなる。「鮪(シビ)突く海人よ其(シ)が―・れば,うら恋しけむ/古事記(下)」

散る

ちる【散る】
[散乱する]scatter;→英和
disperse;→英和
be scattered[dispersed];break up (離散する);[花が]fall;→英和
be gone;distract <one's attention> (気が);→英和
[インキが]run;→英和
spread;→英和
be resolved (腫(はれ)物が).

散る

あか・る 【散る・別る】 (動ラ下二)
集まっていたものがばらばらになる。
(1)その場所から離れる。退出する。「人人―・るるけはひなどすなり/源氏(空蝉)」
(2)分散する。「火しめりぬめりとて―・れぬれば/蜻蛉(下)」

散れ

あかれ 【散れ・別れ】
(1)別々になること。わかれ散ること。「弘徽殿の御―ならむと見給へつる/源氏(花宴)」
(2)いくつかあるうちの,ある一つ。そちらの分。「明石の御―の三つ/源氏(若菜下)」

散一位

さんいちい [4] 【散一位】
位階が一位でありながら大臣に就いていない者。

散乱

さんらん [0] 【散乱】 (名)スル
(1)ばらばらに散ること。ちらばること。「ガラスの破片が―する」
(2)〔物〕
〔scattering〕
波または粒子線が物体に当たり,各方向へ散らばり広がってゆく現象。衝突の前後で運動エネルギーの変化のない弾性散乱と,変化のある非弾性散乱がある。

散乱する

さんらん【散乱する】
be dispersed;be scattered[lying]about;[場所が主語]be littered <with scraps of paper> .

散乱れる

ちりみだ・れる [5] 【散(り)乱れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 ちりみだ・る
秩序なく散る。乱れ散る。「風に桜の花が―・れる」

散事

さんじ 【散事】
(1)律令制で,後宮十二司に奉仕した女嬬(ニヨジユ)・采女(ウネメ)。また,位階だけあって官職のない女官。
(2)地方の国衙・郡衙の下級役人。

散人

さんじん [0][3] 【散人】
(1)役に立たない人。無能な人。
(2)俗世間の雑事から離れて気ままに暮らす人。また,仕官しないで民間にいる人。散士。閑人。「此の度我らお暇下され,世の―と成りたれども/浄瑠璃・鑓の権三(下)」
(3)文人などが雅号の下に添える語。「荷風―」

散会

さんかい【散会】
adjournment.→英和
〜する adjourn;→英和
break up.

散会

さんかい [0] 【散会】 (名)スル
会合が終わること。「黙祷した後一同は―した/社会百面相(魯庵)」

散位

さんに [1] 【散位】
「さんい(散位)」の連声。

散位

さんい 【散位】
律令制で,位階のみあって,それに相当する官職に就いていないもの。散官。
⇔職事(シキジ)

散佚

さんいつ [0] 【散逸・散佚】 (名)スル
まとまっていた書物・文献などが散り失せて所在がわからなくなってしまうこと。「蔵書が―してしまった」

散供

さんぐ [1] 【散供】
(1)神仏に上げた供物を下げること。撤饌(テツセン)。
(2)米や銭をまき散らして神仏に供えること。また,穢(ケガ)れや悪霊などを祓(ハラ)うために,米や銭をまくこと。また,そのもの。うちまき。おひねり。散米。散銭。

散光

さんこう [0] 【散光】
平滑でない面や浮遊している微粒子などに当たって四方に散らされた光。また,曇り空の光やすりガラスを通った光のように,光の方向が一定でなく影のできない光。
→散乱

散光星雲

さんこうせいうん [5] 【散光星雲】
星雲のうち,暗黒星雲と惑星状星雲以外のもの。形も輪郭もはっきりしていない。星間ガスが恒星の光を反射して光って見える反射星雲と,星間ガスの放射により光って見える発光星雲とがある。ガス状星雲。

散兵

さんぺい 【散兵】
(1) [1][0]
四散した兵。
(2) [0]
兵を適当な距離をとって配置すること。
(3) [1][0]
除隊した兵。

散兵壕

さんぺいごう [3] 【散兵壕】
散兵{(2)}による戦闘を有効にするために設けた壕。

散兵線

さんぺいせん [3][0] 【散兵線】
散開した戦闘隊形。

散切り

ざんぎり [0][4] 【散切り】
(1)明治初期,散髪脱刀令以降流行した男の髪形。髷(マゲ)を結わずに髪を短く切り西洋風にしたもの。散髪(サンパツ)。斬髪(ザンパツ)。
(2)剃(ソ)ったり結んだりしないで,後ろになでつけただけの髪。なでつけ髪。「頭は霜を梳(ケズ)りて―となし/浮世草子・禁短気」
(3)〔(2)の髪形から〕
近世,囚人を扱った非人のこと。
散切り(1)[図]

散切り

ざんぎり【散切り(頭)】
a crop(ped head).→英和
頭を〜にする have one's hair cropped.

散切り物

ざんぎりもの [0] 【散切り物】
歌舞伎世話狂言の一。明治初期,散切り頭に象徴される新時代の社会生活に取材したもの。黙阿弥の「島鵆月白浪(シマチドリツキノシラナミ)」「水天宮利生深川(スイテングウメグミノフカガワ)」などの類。

散切り狂言

ざんぎりきょうげん [5] 【散切り狂言】
「散切り物」に同じ。

散切り頭

ざんぎりあたま [5] 【散切り頭】
散切り{(1)}にした頭。「―をたたいてみれば文明開化の音がする」

散初める

ちりそ・める [4] 【散(り)初める】 (動マ下一)[文]マ下二 ちりそ・む
散りはじめる。ちりかかる。「―・めた桜」

散剤

さんざい [0] 【散剤】
粉末状の内服薬。こなぐすり。散薬。

散史

さんし [1] 【散士・散史】
(1)官に仕えない人。また,世俗を避けて気楽に暮らす人。
(2)文人・墨客の雅号に添えて用いる語。
(3)
⇒東海(トウカイ)散士

散在

さんざい [0] 【散在】 (名)スル
あちこちに,散らばってあること。まばらにあること。「人家が―する」

散在する

さんざい【散在する】
[物が主語]lie scattered;[所が主語]be dotted <with things> .

散在神経系

さんざいしんけいけい [0] 【散在神経系】
体表に散在した神経細胞が相互に連絡して神経網を構成し,脳や神経節をもたない神経系。ヒドラ・イソギンチャクなどの腔腸動物に見られる。散漫神経系。
⇔集中神経系

散士

さんし [1] 【散士・散史】
(1)官に仕えない人。また,世俗を避けて気楽に暮らす人。
(2)文人・墨客の雅号に添えて用いる語。
(3)
⇒東海(トウカイ)散士

散売り

ばらうり [0] 【散売り】 (名)スル
まとめてある物をばらばらに分けて売ること。「タバコの―」

散大

さんだい [0] 【散大】 (名)スル
瞳孔(ドウコウ)が開くこと。瞳孔散大。

散失

さんしつ [0] 【散失】 (名)スル
ばらばらになってなくなること。散りうせること。散逸。「貴重な文化財が―する」

散孔材

さんこうざい [3] 【散孔材】
広葉樹で,一年輪層内に比較的小さくほぼ均一な大きさの道管が散らばってあるもの。クスノキ・ブナ・ツゲなど。
→環孔材(カンコウザイ)

散官

さんかん [0] 【散官】
⇒散位(サンイ)

散居

さんきょ [1] 【散居】 (名)スル
(1)散らばって居住すること。「他の一組は阿善(アテネ)の都に―し/経国美談(竜渓)」
(2)
 (ア)現在の戸主の先々代にあたる隠居。
 (イ)長男に家を継がせ,次男以下を連れて隠居したのち,その次男などがさらに分かれて一家を成したもの。

散布

さんぷ [1] 【散布】 (名)スル
(1)方々にちらばってあること。「ところどころに―する村落/破戒(藤村)」
(2)「撒布(サンプ)」に同じ。

散布

さんぷ [1][0] 【散布・撒布】 (名)スル
〔「撒布(サツプ)」の慣用読みから〕
ふりかけること。まきちらすこと。「薬剤を―する」「―剤」

散布する

さんぷ【散布する】
scatter;→英和
sprinkle;→英和
spread.→英和
散布薬 a dusting powder.

散布度

さんぷど [3] 【散布度】
統計データの散らばりの程度を表す数値。データの範囲・分散・平均偏差・標準偏差などがある。

散弾

さんだん [0] 【散弾・霰弾】
発射すると,多数の比較的小さな鉛製のたまがあられのように飛び散る弾丸。ばらだま。

散弾

さんだん【散弾】
a shot;→英和
a slug.→英和
散弾銃 a shotgun.→英和

散弾

ばらだま [0] 【散弾】
(1)「さんだん(散弾)」に同じ。
(2)一発ずつこめて撃つ弾丸。

散弾銃

さんだんじゅう [3] 【散弾銃】
散弾を発射する銃。銃腔には溝を刻まない。鳥や小動物の狩猟,およびクレー射撃に用いる。ショット-ガン。

散形花序

さんけいかじょ [5] 【散形花序・繖形花序】
無限花序の一。花序の軸の先端に花柄のある多数の花が放射状につくもの。ニンジン・ラッキョウ・ヤツデなどにみられる。
→花序

散心

さんしん [0] 【散心】
〔仏〕 宗教的な精神統一の状態になく,あれこれと変化する日常の心。
⇔定心(ジヨウシン)

散房花序

さんぼうかじょ サンバウクワジヨ [5] 【散房花序・繖房花序】
無限花序の一。花軸の下方の花ほど花柄が長くなり,花がほぼ一平面上に並ぶもの。アブラナ科の若い花序にみられる。

散所

さんじょ [1][3] 【散所】
(1)律令制の官職上はある官司に属するが平常は出仕せず,有力貴族などに奉仕していること。また,その者。
⇔本所
(2)古代末・中世,貴族・社寺の所領の一形態,またその住民。領主に従属し,年貢を免除される代わりに,手工業・交通・狩猟などの労役を提供した。流入する浮浪人が多く,のちには賤民視されるようになった。また,中世以降,雑芸を業とする者を多く生み出した。

散手

さんじゅ [1] 【散手】
「散手破陣楽」の略。

散手破陣楽

さんじゅはじんらく 【散手破陣楽】
雅楽の一。五破陣楽の一。左方の新楽。太食(タイシキ)調の中曲。一人舞の走り舞。竜頭の甲(カブト)に貴人風の面をつけ,太刀・鉾(ホコ)を持ち右手は剣印を結んで舞う。散手。
散手破陣楽[図]

散播

さんぱ [1] 【散播・撒播】 (名)スル
〔「撒播(サツパ)」の慣用読み〕
田畑に種子を一様にばらまくこと。「牧草の種を―する」

散散

さんざん 【散散】
■一■ [3][0] (形動)[文]ナリ
(1)程度がはなはだしいさま。不快になるほど激しいさま。「―にからかわれた」
(2)ひどい目にあわせるさま。また,ひどい目にあってみじめなさま。「―にやっつける」「雨で運動会は―だった」
(3)こなごなに砕け散るさま。ばらばらになるさま。「この弓とりの法師がいただきに落ちて,つぶれて―に散りぬ/著聞 12」
■二■ [0] (副)
{■一■(1)}に同じ。さんざ。「―考えて選んだ道」「―遊んで,今さら金がないとは何だ」

散敷く

ちりし・く [0] 【散(り)敷く】 (動カ五[四])
散ってあたり一面,敷きつめたようになる。「落ち葉が庭に―・く」

散文

さんぶん【散文】
prose.→英和
〜的 prosaic.→英和
〜で書く write in prose.→英和
‖散文詩 a prose poem.散文体 prose style.

散文

さんぶん [0] 【散文】
韻律・字数・句法などに制限のない通常の文章をいう。小説・随筆・日記・論文・手紙などに用いられる文章。
⇔韻文

散文的

さんぶんてき [0] 【散文的】 (形動)
(1)散文のようであるさま。
(2)しみじみとした味わいや奥行が感じられないさま。また,まとまりのないさま。「―な風景」

散文詩

さんぶんし [3] 【散文詩】
散文の形式で書かれた詩。

散斎

さんさい [0] 【散斎】
⇒荒忌(アライ)み

散斎

あらいみ 【荒忌み・散斎】
祭祀(サイシ)の時,神事にあずかる者が真忌(マイ)みの前にする物忌(モノイ)み。さんさい。おおみ。

散斑

ばらふ [0] 【散斑】
(1)まばらな斑点。
(2)黒い斑点のある,タイマイの鼈甲(ベツコウ)。

散日

さんにち [0] 【散日】
法会(ホウエ)の最終の日。

散木

さんぼく [0] 【散木】
材木として役に立たない木。また,役に立たない人のたとえ。「―の陋質を恥ぢず/太平記 14」

散木奇歌集

さんぼくきかしゅう サンボクキカシフ 【散木奇歌集】
源俊頼の自撰歌集。一〇巻。1128年頃成立。約一六〇〇首。連歌を収め,用語に俗語・奇語を交えるなど,革新的歌人としての俊頼の全貌をうかがうことができる。

散村

さんそん [0] 【散村】
住居が散在している村落。水の便がよいことや政策的に土地分割を行なったためなどの様々な理由により成立した。我が国では,富山県の砺波平野の散村が有名。散居村落。
⇔集村

散杖

さんじょう [0] 【散杖】
仏具の名。真言宗で,加持のとき,香水を壇供物などに注ぐのに用いる杖(ツエ)状のもの。

散楽

さんがく [0] 【散楽】
奈良時代に中国から渡来した雑芸(ゾウゲイ)。軽業・曲芸・奇術・滑稽物真似などを含み,相撲(スマイ)の節会(セチエ)・競(クラ)べ馬・御神楽(ミカグラ)などに行われた。のち田楽・猿楽などに受け継がれ,猿楽能の母体ともなった。
→猿楽(サルガク)
散楽[図]

散歩

さんぽ【散歩】
a walk;→英和
a stroll.→英和
〜する take a walk;→英和
stroll.〜に出る go (out) for a walk.‖散歩道 a promenade.

散歩

さんぽ [0] 【散歩】 (名)スル
特別の目的をもたずに,気の向くままに歩くこと。散策。「浜辺を―する」

散残る

ちりのこ・る [4] 【散(り)残る】 (動ラ五[四])
大部分が散ったあとに,散らないで残る。「―・った梢(コズエ)の枯れ葉」

散水

さんすい [0] 【散水・撒水】 (名)スル
〔「撒水(サツスイ)」の慣用読みから〕
水をまくこと。「道路に―する」

散水する

さんすい【散水する】
water <a street> ;→英和
sprinkle with water.散水器[装置]a sprinkler.散水車 a water cart[wagon].

散水車

さんすいしゃ [3] 【散水車・撒水車】
道路などに水をまく車。

散満

さんまん [0] 【散満】
■一■ (名・形動)[文]ナリ
散り広がること。散漫。「薫香天に―す/太平記 27」
■二■ (形動タリ)
いっぱいに満ちるさま。「悲しみの思―たり/太平記 35」

散漫

さんまん [0] 【散漫】 (名・形動)[文]ナリ
(1)ちらばってまとまりのないさま。焦点が定まらないさま。また,気が散るさま。「―な論旨」「注意力が―だ」
(2)「散満」に同じ。「―して古馗を塞ぐ/本朝続文粋」
[派生] ――さ(名)

散漫

さんまん【散漫】
diffuseness;→英和
vagueness.→英和
〜な loose;→英和
desultory <reading> ;→英和
vague <idea> .→英和

散炭

ばらずみ [2][0] 【散炭】
小枝からつくられた細かい炭。

散点

さんてん [0] 【散点】 (名)スル
あちらこちらに散らばってあること。散在。「流の両側に―する農家/武蔵野(独歩)」

散物

さんもつ [0] 【散物】
(1)金物に漆を塗り,箔(ハク)を押したもの。
(2)神仏に供える物。散銭・散米など。

散状

さんじょう [0] 【散状】
(1)古代・中世の,儀式・法会(ホウエ)などの列席者,ある事件に連座する者など,一つの事柄に関係するすべての人の名前を列記した文書。交名(キヨウミヨウ)。
(2)中世,上からの命令・質問に対する返答書。「さる随身の―やはあるべきとて/著聞 16」

散田

さんでん [0] 【散田】
(1)本来の姿を失った田。荒廃田・損田・無主田,公田に対する私有田など。
(2)平安中期以降,荘園領主が農民に田を割り当てて請作させること。また,その田。原則として一年ごとに更新した。
(3)江戸時代,農民の死亡・逃散(チヨウサン)などによって耕作者のいなくなった土地。

散発

さんぱつ [0] 【散発】 (名)スル
(1)弾丸を間をおいて撃つこと。
(2)物事が連続・集中せず,間をおいて起こること。「放火事件が―する」

散発

さんぱつ【散発】
《野》scattered hits.〜的スト a sporadic strike.

散瞳

さんどう [0] 【散瞳】
瞳孔が径4ミリメートル以上に散大すること。また,散大した状態。正常な眼では暗転や驚き・痛みなどの刺激で起こり,病的には緑内障などで起こる。
⇔縮瞳

散瞳薬

さんどうやく [3] 【散瞳薬】
瞳孔の散大を起こさせる薬。副交感神経の作用をその末端で遮断するアトロピン・ホマトロピン,交感神経の末端を興奮させるエピネフリン・エフェドリンなど。

散票

さんぴょう [0] 【散票】
(1)選挙の開票の際,当落の決定後に残っている票。
(2)選挙で,ある候補者に対して,あちこちの投票所に少しずつ投じられた票。また,特定の政党や候補者に投票が集中しないこと。

散禁

さんきん 【散禁】
律令制で,罪人を刑具を付けないで牢などに一時的に閉じ込めること。

散積み

ばらづみ [0] 【散積み】 (名)スル
鉱石・穀物などを,荷造りをしないでそのまま積み込むこと。「―船」

散積船

さんせきせん [0] 【散積船】
ばら積みの貨物船。

散策

さんさく【散策】
<take> a stroll.→英和
⇒散歩.

散策

さんさく [0] 【散策】 (名)スル
特別な目的もなくぶらぶら歩くこと。散歩。「公園を―する」

散米

さんまい [0] 【散米】
神事で,邪気を払うため,また神饌(シンセン)として神前にまき散らす米。散供(サング)。うちまき。散らし米(ヨネ)。

散粉機

さんぷんき [3] 【散粉機】
粉末の薬剤などを散布する機械。

散置

さんち [1] 【散置】 (名)スル
あちこちに置くこと。

散聖

さんせい [0] 【散聖】
出家した人を敬っていう語。特に,布袋(ホテイ)和尚をさすことがある。

散花

ちりばな [0] 【散(り)花】
(1)散った花。落花。
(2)実を結ばない花。むだ花。あだ花。

散茶

さんちゃ [0] 【散茶】
(1)ひいて粉にした茶。ひき茶。
(2)煮ばなの茶。でばなの茶。
(3)「散茶女郎」の略。「太夫・格子・―より,河岸女郎に至るまで/滑稽本・根南志具佐」

散茶女郎

さんちゃじょろう [4] 【散茶女郎】
江戸吉原で,太夫・格子に次ぎ,梅茶(ウメチヤ)より上位の女郎。揚屋入りをせずその家の二階で客を取る。

散茶舟

さんちゃぶね [4] 【散茶舟】
江戸吉原へ通う遊客が乗った舟。

散茶造り

さんちゃづくり [4] 【散茶造り】
元禄(1688-1704)頃から一般化した江戸吉原の遊女屋の造り方。湯女(ユナ)を置いた風呂屋の造りを模したもので,局見世(ツボネミセ)を広く構え,大格子をつけ,庭を広くとる。妓夫台(ギユウダイ)に妓夫を座らせて客を引いた。

散荷

ばらに [0] 【散荷】
ばら積みの荷物。

散華

さんげ [1] 【散華】 (名)スル
(1)〔仏〕
 (ア)仏を供養するために花をまき散らすこと。
 (イ)特に法会(ホウエ)で,偈(ゲ)を唱えながら列をつくって歩き,蓮(ハス)の花びらの形をした紙をまき散らす法要。
(2)戦死を美化していう語。「南海に―した勇士」

散華師

さんげし [3] 【散華師】
〔仏〕 法会(ホウエ)で,散華をつかさどる僧。散華僧。

散落

さんらく [0] 【散落】 (名)スル
ばらばらになって散ること。「破片処々に―し/浮城物語(竜渓)」

散蒔き

ばらまき [0] 【散蒔き】
作物の種子を畝(ウネ)にまき散らしてまくまき方。
→条播(ジヨウハ)
→点播(テンパ)

散蒔く

ばらま・く [3] 【散蒔く】 (動カ五[四])
(1)乱雑にまき散らす。ばらばらにまき散らす。「宝石を―・いたような星空」
(2)金品などを広い範囲の人に分け与える。「ビラを―・く」「金を―・く」
[可能] ばらまける

散薬

さんやく [1][0] 【散薬】
粉末にした薬。こなぐすり。散剤。

散薬

さんやく【散薬】
powder (medicine).→英和

散見

さんけん [0] 【散見】 (名)スル
あちらこちらに見えること。「著者の並々ならぬ洞察力が著書の至る所に―される」

散見する

さんけん【散見する】
be found here and there.

散財

さんざい [0] 【散財】 (名)スル
(1)金銭を使うこと。また,金銭を無駄に使うこと。「とんだ―をかけました」
(2)近世,遊郭などで多額の金銭を使うこと。

散財する

さんざい【散財する】
spend[squander,lavish]money.

散財袋

さんざいぶくろ [5] 【散財袋】
宴席などで祝儀を入れて与える紙の袋。祝儀袋。

散超

さんちょう [0] 【散超】
〔「散布超過」の略〕
財政資金の対民間収支において,政府が民間に支払う額の方が民間から受け入れる額より多い状態。民間の通貨量を増加させ,金融緩和の要因となる。はらいちょう。
⇔揚げ超(チヨウ)

散逸

さんいつ [0] 【散逸・散佚】 (名)スル
まとまっていた書物・文献などが散り失せて所在がわからなくなってしまうこと。「蔵書が―してしまった」

散逸する

さんいつ【散逸する】
get scattered and lost.

散逸構造

さんいつこうぞう [5] 【散逸構造】
物理学者プリゴジーンが提唱した用語。熱平衡状態ではない不可逆な変化の過程で生ずる巨視的な秩序構造。エントロピー増大,エネルギーの散逸が起こり,安定状態が分岐して新たな状態に転移して形成される。多様性に富み,無秩序から秩序が生まれる点で,宇宙や生命を解明する手がかりとして注目されている。

散銭

ちりせん [0] 【散(り)銭】
少しずつあれこれと入用な雑費。散り金(キン)。

散銭

ばらせん [0] 【散銭】
小銭(コゼニ)。ばら。

散銭

さんせん 【散銭】
(1)神仏に奉る銭。賽銭(サイセン)。「―投げるがうれしく/浮世草子・五人女 1」
(2)ばら銭のこと。

散録

さんろく [0] 【散録】
心に浮かぶままに書き記すこと。また,その記録。漫録。

散開

さんかい [0] 【散開】 (名)スル
(1)散り広がること。散らばること。
(2)戦闘で,各兵士が広い間隔の隊形をとること。「敵前に―する」

散開する

さんかい【散開する】
《軍》extend;→英和
spread out.〜して in open order.

散開星団

さんかいせいだん [5] 【散開星団】
星団のうち,恒星の密集部がまばらなもの。銀河系の円盤部にあり,約一〇〇〇個が知られる。牡牛座のプレアデス(昴(スバル))やヒヤデスなど。銀河星団。

散飯

さんば 【散飯・生飯】
「さば(生飯)」に同じ。

散飯

さんぱん 【散飯・生飯】
⇒さば(生飯)

散骨

さんこつ [0] 【散骨】
遺骨を海や山河にまく葬礼。

散髪

さんぱつ [0] 【散髪】 (名)スル
(1)髪を刈り,形を整えること。調髪。「―に行く」「―してもらう」
(2)元結(モトユイ)を結わずに下げた,乱れた髪。ちらし髪。
(3)「斬髪」に同じ。
(4)「散切り」に同じ。

散髪する

さんぱつ【散髪する】
have one's hair cut;have a haircut.→英和

散髪屋

さんぱつや [0] 【散髪屋】
床屋(トコヤ)。理髪店。

散髪脱刀令

さんぱつだっとうれい [7] 【散髪脱刀令】
髷(マゲ)を落とし刀を帯びないことを自由に認めて,結髪・帯刀の旧弊を廃した法令。1871年(明治4)公布。

散鬱

さんうつ [0] 【散鬱】
ふさいだ気分を晴らすこと。気散じ。

散鮨

ばらずし [2] 【散鮨】
(押し鮨・握り鮨に対して)散らし鮨。

たい [1] 【敦】
中国古代の黍稷(シヨシヨク)を盛るのに用いた器。蓋(フタ)をすると,球形に近い形をしている。春秋戦国時代の青銅製の礼器がよく知られる。

敦厚

とんこう [0] 【敦厚】 (名・形動)[文]ナリ
誠実で情にあつい・こと(さま)。「作る所の句も亦優柔―にして/獺祭書屋俳話(子規)」

敦実親王

あつみしんのう 【敦実親王】
(893-967) 宇多天皇の皇子。母は藤原高藤の娘胤子。宇多源氏の祖。出家して法名を覚真,また仁和寺宮と称された。和琴(ワゴン)・琵琶(ビワ)の名手として有名。
→宇多源氏

敦煌

とんこう トンクワウ 【敦煌】
中国甘粛省北西部のオアシス都市。紀元前二世紀に漢の武帝が敦煌郡を置いてから西域交通路の基地として栄えた。約五〇〇の石窟寺院の群集する千仏洞は,石仏・壁画の仏教芸術の世界的遺跡。1900年王円籙(エンロク)が発見した一〇世紀以前の写本類は,一九〇七,八年,スタイン・ペリオらによって世界に紹介された。現在,敦煌文物研究所がある。トゥンホアン。
敦煌(莫高窟)[カラー図版]

敦盛

あつもり 【敦盛】
(1)人名。平敦盛(タイラノアツモリ)。
(2)能の曲名。二番目物。世阿弥作。熊谷直実(クマガイナオザネ)が出家して,手にかけた平敦盛の菩提(ボダイ)を弔うため一ノ谷におもむき回向していると,敦盛の亡霊が夢に現れ,一門の没落を嘆きわが身の最期を語り,供養を謝して去る。
(3)幸若舞(コウワカマイ)の一。熊谷直実が平敦盛を討ち,出家に至るまでを脚色したもの。能の「敦盛」とともに浄瑠璃・歌舞伎の素材となった。
(4)「熱盛り」に同じ。平敦盛の名にかけてしゃれたもの。

敦盛草

あつもりそう【敦盛草】
《植》a lady's slipper.

敦盛草

あつもりそう [0] 【敦盛草】
ラン科の多年草。山地に自生。高さ30〜50センチメートルで,広楕円形の葉を数個互生する。初夏,茎頂に径5センチメートルほどの紅紫色の花を一個開く。花の唇弁は袋状にふくれ和名はこれを平敦盛の背負った母衣(ホロ)に見立てたもの。
敦盛草[図]

敦賀

つるが 【敦賀】
福井県中部の市。敦賀湾奥に臨む港湾都市。古来,大陸交通の要港。また中世・近世を通じて,日本海諸国の物資の中継港として繁栄。

敦賀湾

つるがわん 【敦賀湾】
福井県中部,若狭湾の東にある支湾。湾奥に気比松原・敦賀港・金崎宮があり,若狭湾国定公園に属する。

敬い

うやまい【敬い】
⇒尊敬.

敬う

うやまう【敬う】
respect;→英和
honor;→英和
worship <God> ;→英和
look up to <a person as one's master> ;think highly of.〜べき honorable;→英和
respectable;→英和
venerable;→英和
reverend.→英和

敬う

うやま・う ウヤマフ [3] 【敬う】 (動ワ五[ハ四])
〔「うや」の動詞化〕
人や神仏を尊いものと考え,それを行動や態度に表す。あがめる。尊敬する。「長上を―・う」「釈迦の御足跡(ミアト)石に写し置き―・ひて/仏足石歌」
[可能] うやまえる

敬して遠ざける

敬して遠ざける
〔「論語(雍也)」による。孔子が,鬼神は遠くからうやまうもので,なれなれしく近付くものではないと言ったことから〕
うやまって近寄らないふりをして,実は嫌い避ける。敬遠する。

敬す

けい・す 【敬す】 (動サ変)
⇒けいする(敬)

敬する

けい・する [3] 【敬する】 (動サ変)[文]サ変 けい・す
うやまう。尊敬する。「―・すべき人」

敬ふ

いやま・う ヰヤマフ 【礼ふ・敬ふ】 (動ハ四)
うやまう。「謹しみ―・ひ仕へまつりつつ/続紀(天平神護二)」

敬仰

けいぎょう [0] 【敬仰】 (名)スル
謹んであおぐこと。うやまい尊ぶこと。けいこう。

敬体

けいたい [0] 【敬体】
口語の文体の一。文末に「です」「ます」「でございます」などの丁寧語を用いて統一した文章様式。また,その文体。
⇔常体

敬信

けいしん [0] 【敬信】 (名)スル
うやまい信じること。尊敬し信頼すること。「神を―する」「畏懼(イク)―」

敬具

けいぐ [1] 【敬具】
〔つつしんで申しあげます,の意〕
手紙の最後に添える言葉。「拝啓」と照応して用いる。敬白。

敬具

けいぐ【敬具】
Yours sincerely[truly,respectfully](手紙の結語).

敬和学園大学

けいわがくえんだいがく 【敬和学園大学】
私立大学の一。1990年(平成2)設立。本部は新発田市。

敬天愛人

けいてんあいじん [0] 【敬天愛人】
天をうやまい人を愛すること。

敬屈

けいくつ [0] 【敬屈・磬屈】
立ったまま腰をかがめて礼をすること。また,つつしみかしこまること。

敬弔

けいちょう [0] 【敬弔】
死者を謹んでとむらうこと。

敬弔の意を表わす

けいちょう【敬弔の意を表わす】
condole <with a person on his son's death> .→英和

敬待

けいたい [0] 【敬待】 (名)スル
つつしんで丁重にもてなすこと。「衆人多くは之を―するを以て/花柳春話(純一郎)」

敬復

けいふく [0] 【敬復】
つつしんで返事をさしあげること。返信の冒頭や末尾に記す語。拝復。

敬意

けいい [1] 【敬意】
相手に対する尊敬の気持ち。「―を払う」

敬意

けいい【敬意】
respect.→英和
〜を表する pay one's respects[regards] <to> .

敬愛

けいあい [0] 【敬愛】 (名)スル
尊敬と親しみの気持ちをもつこと。「―する人物」

敬愛する

けいあい【敬愛する】
〔動〕love and respect;〔形〕dear.→英和

敬愛大学

けいあいだいがく 【敬愛大学】
私立大学の一。1966年(昭和41)千葉敬愛経済大学として開設,88年現名に改称。本部は千葉市稲毛区。

敬慕

けいぼ [1] 【敬慕】 (名)スル
心から尊敬し,したうこと。「―する師」「―の念」

敬慕する

けいぼ【敬慕する】
love and respect.

敬憚

けいたん [0] 【敬憚】 (名)スル
尊敬しておそれること。

敬承

けいしょう [0] 【敬承】 (名)スル
つつしんでうけたまわること。拝承。「天下一般太政を―せしめ/新聞雑誌 21」

敬拝

けいはい [0] 【敬拝】 (名)スル
心から敬うこと。崇拝。きょうはい。「和君(ワギミ)を―したればとて/慨世士伝(逍遥)」

敬服

けいふく [0] 【敬服】 (名)スル
尊敬の念を抱いて従うこと。感心すること。「彼の考え方には―した」

敬服する

けいふく【敬服する】
respect;→英和
admire.→英和

敬法門

けいほうもん ケイハフ― 【敬法門】
平安京大内裏(ダイダイリ)の朝堂院二十五門の一。西面し,章善門の南にある。
→大内裏

敬田

きょうでん キヤウ― [0] 【敬田】
〔仏〕 福田(フクデン)の一。尊敬・信仰することによって福徳を得ることのできるものの意で,仏・法・僧のこと。功徳福田。

敬畏

けいい [1] 【敬畏】 (名)スル
うやまいおそれること。深く敬うこと。「天道を―するの心/西国立志編(正直)」

敬白

けいびゃく [0][1] 【敬白】
「けいはく(敬白)」に同じ。

敬白

けいはく [0][1] 【敬白】
謹んで申し上げること。書状・願文などの末尾に挨拶(アイサツ)語としても用いる。けいびゃく。「店主―」「恐惶(キヨウコウ)―」

敬相

けいそう [0] 【敬相】
動詞の表す動作に敬譲の意を加えて表現する形式。「おっしゃる」「いらっしゃる」「なさる」などを敬相の動詞,「れる・られる(る・らる)」「せる・させる(す・さす)」などを敬相の助動詞という。

敬礼

けいれい [0] 【敬礼】 (名)スル
(1)敬意を表して礼をすること。また,その礼。特に,軍隊式の挙手の礼。
(2)うやまうこと。尊敬。「―を尽くす」
→きょうらい(敬礼)

敬礼

きょうらい キヤウ― 【敬礼】
(1)神・僧を敬い拝むこと。
→けいれい(敬礼)
(2)祈願する際に神仏の名に冠して唱える語。「―熊野権現(ユヤゴンゲン)/平治(上)」

敬礼

けいれい【敬礼】
(a) salutation;→英和
a salute;→英和
<make> a bow.→英和
〜する salute;bow <to> .

敬神

けいしん [0] 【敬神】
神をうやまうこと。「―崇祖」

敬称

けいしょう [0] 【敬称】
(1)人名や官職名の下に付けて,その人への敬意を表す語。「様」「さん」「くん」「殿」などの類。
(2)相手または相手方の事物について敬意を表す言い方。「貴社」「高著」の類。

敬称

けいしょう【敬称】
a term of respect;a title of honor.

敬老

けいろう [0] 【敬老】
老人をうやまうこと。「―の精神」

敬老の日

けいろうのひ [6] 【敬老の日】
国民の祝日の一。九月一五日。多年にわたり社会に尽くしてきた老人を敬愛し,長寿を祝う。1966年(昭和41)制定。[季]秋。

敬老会

けいろう【敬老会】
a respect-for-the-aged meeting.敬老の日 Respect-for-the-Aged Day.

敬老会

けいろうかい [3] 【敬老会】
老人に感謝し,楽しんでもらう催し。

敬聴

けいちょう [0] 【敬聴】 (名)スル
謹んできくこと。

敬虔

けいけん [0] 【敬虔】 (形動)[文]ナリ
神仏などを深くうやまいつつしむさま。「―な祈り」
[派生] ――さ(名)

敬虔な

けいけん【敬虔な】
pious;→英和
devout.→英和

敬虔主義

けいけんしゅぎ [5] 【敬虔主義】
一七世紀末,ドイツのルター派教会内におこったキリスト教思潮,またその運動。教会の形式主義・知識偏重主義に抵抗し,聖書を中心とし内的な敬虔と実践を重んじた。A = H =フランケらを指導者とする。

敬語

けいご [0] 【敬語】
聞き手や話題にのぼっている人物・事物に対する話し手の敬意を表す言語的表現。日本語の敬語には,聞き手・話題に対して話し手の敬意を表現する「尊敬語」「謙譲語」と,聞き手に対して話し手の敬意を直接に表現する「丁寧語」とがある。
→尊敬語
→謙譲語
→丁寧語

敬語

けいご【敬語】
an honorific;→英和
a term of respect.

敬語動詞

けいごどうし [4] 【敬語動詞】
別の語を伴わずにそれだけで話し手の敬意を表現できる動詞。口語の「おっしゃる」「いらっしゃる」「まいる」,文語の「のたまふ」「召す」の類。

敬語法

けいごほう [0] 【敬語法】
(1)敬語表現にみられる通則的事実。
(2)敬語表現の通則的事実を体系的にまとめた理論。

敬譲

けいじょう [0] 【敬譲】
(1)人をうやまい自分がへりくだること。
(2)〔文〕 話し手が相手あるいは第三者に対して,尊敬・謙譲の意を表す言い方。「―表現」

敬譲語

けいじょうご [0] 【敬譲語】
尊敬語と謙譲語。敬語と同じ意味で使われることがある。

敬遠

けいえん [0] 【敬遠】 (名)スル
(1)うわべは敬いながら,実際はいやがって近寄らないこと。「小言ばかり言っていると―される」
→敬(ケイ)して遠ざける(「敬する」の句項目)
(2)(面倒なことや嫌なことに)近づかないようにすること。逃げること。「頑固な親父を―する」
(3)野球で,投手が打者との勝負を避け,意図的に四球を与えること。

敬遠する

けいえん【敬遠する】
keep <a person> at a respectful distance;give (a batter) an intentional walk (野球).

敬重

けいちょう [0] 【敬重】 (名)スル
うやまい大事にすること。「同僚に嘆羨―せられたり/西国立志編(正直)」

かず 【数】
■一■ [1] (名)
(1)物の多少や順序を表す言葉。一,二,三の類。また,それを表す文字。
(2)物の数量。「人の―を数える」「―が合わない」
(3)数量の多いこと。古語では多く「かずの」の形で使われる。「―をこなす」「―ある作品中の名作」「今我等―の仏を見奉りつ/栄花(鳥の舞)」
(4)数えあげるほどに価値のあるもの。下に打ち消しの語を伴っていう場合が多い。「物の―でない」「物の―にも入らない」
(5)あるものを構成する,同類の仲間。「亡き―に入る」「この御殿移りの―の内には交じらひ給ひなまし/源氏(玉鬘)」
(6)数を数える時に,しるしとして使う物。特に,勝負の点数を数える時の串など。「―には,榛とかやいふなる木の枝にかねの鵯鳥をぞすゑし/たまきはる」
■二■ (接頭)
〔近世語〕
名詞に付いて,ありふれた,安っぽい,粗末な,などの意を表す。「―扇」「―具足」

すう [1] 【数】
(1)物のかず。「利用者の―をかぞえる」「参加者―」
(2)物をかぞえる場合の基礎になる概念。狭義には自然数をさすが,これを拡張した整数・有理数・実数・複素数などをさす場合がある。
(3)インド-ヨーロッパ語などに見られる文法範疇(ハンチユウ)の一。単数・複数のほかに,二つそろって一単位となる双数(両数),三つそろわなければならない三数,四つの四数などがある。特にインド-ヨーロッパ語においては名詞,代名詞などに備わっており,一致などに重要なかかわりをもつ。「性・―・格による語形変化」
(4)数をかぞえること。計数の観念。「―に明るい」
(5)物事の成り行き。動向。「勝敗の―は,戦はずして既に明かである/此一戦(広徳)」
(6)運命。めぐりあわせ。「測り難きの―を畏れて,巫覡卜相の徒の前に首を俯せんよりは/運命(露伴)」

しばしば [1] 【屡・屡屡・数・数数】 (副)
何度も何度も。たびたび。しょっちゅう。「―訪れる」

かず【数】
a number;→英和
a figure (数字).→英和
〜でこなす make (good) profits by quantity sales.〜限りない countless;→英和
innumerable.→英和

すう【数】
(a) number;→英和
a figure (数字).→英和
〜の numerical.〜を数える count (the number).→英和
‖勝敗の数 the issue of the battle.

数−

すう−【数−】
several;→英和
a few.→英和
〜十(百,千,万)の scores (hundreds,thousands,tens of thousands) of <houses> .〜日(回,冊) several[a few]days (times,volumes).

数々の

かずかず【数々の】
many;→英和
numerous;→英和
various (色々の).→英和

数え

かぞえ カゾヘ [3][2] 【数え】
〔動詞「数える」の連用形から〕
「数え年」に同じ。「―で三〇歳」
→満(マン)

数える

かぞえる【数える】
count;→英和
number;→英和
calculate.→英和
指折り〜 count on one's fingers.…の中に数えられる rank[be numbered] <among> .→英和

数える

かぞ・える カゾヘル [3] 【数える】 (動ア下一)[文]ハ下二 かぞ・ふ
〔「かず」と同源〕
(1)数をよむ。物の数がいくつか調べる。勘定する。「参加人員を―・える」「指折り―・える」
(2)一つ一つ取りあげていう。列挙する。数えあげる。「長所を―・える」
(3)結果としてそれだけの数になる。「卒業以来,一〇年を―・える」
(4)その範囲内のものであると認める。「名作の一つに―・えられる」
(5)考慮に入れる。「哀をもわき給へ,労をも―・へ給へ/源氏(胡蝶)」
(6)ほとんど節を付けず,拍子をとってうたう。「白拍子をまことに面白く―・へすましたりければ/平家 10」

数える程(ホド)

数える程(ホド)
指を折って数えられる程度。わずか。少数。「完全なのは―だ」「この車は世界に―しかない」

数え上げる

かぞえあ・げる カゾヘ― [5][0] 【数え上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 かぞへあ・ぐ
一つ一つ数える。列挙する。「美点を―・げる」

数え切れない

かぞえきれ∘ない カゾヘ― 【数え切れない】 (連語)
数量が多くて,数がわからない。

数え切れない

かぞえきれない【数え切れない】
innumerable;→英和
⇒無数.

数え年

かぞえどし カゾヘ― [3] 【数え年】
生まれたその年を一歳とし,以後正月ごとに一歳ずつ増やして数える年齢。かぞえ。「―で三歳」

数え年で

かぞえどし【数え年で】
in one's <tenth> calendar year.

数え日

かぞえび カゾヘ― [3] 【数え日】
年末の,残り少ない日々。「―は親のと子のは大違ひ/柳多留 7」

数え月

かぞえづき カゾヘ― [3] 【数え月】
一二月のこと。

数え歌

かぞえうた【数え歌】
a counting song.

数え歌

かぞえうた カゾヘ― [3] 【数え歌】
(1)一つ,二つと数える言葉が各歌詞の歌い出しにおかれ順次数をおって続いていく歌。
(2)平安時代に,漢詩の六義(リクギ)になぞらえてたてられた和歌の一体。「賦」に当たる。

数え立てる

かぞえた・てる カゾヘ― [5] 【数え立てる】 (動タ下一)[文]タ下二 かぞへた・つ
(よくないことを)一つ一つ数える。「罪状を―・てる」

数か月

すうかげつ【数か月】
several months.

数の子

かずのこ【数の子】
herring roe.

数の子

かずのこ [0] 【数の子】
〔鰊(カド)の子の意〕
ニシンの卵巣を乾燥,または塩漬けにした食品。名を子孫繁栄に結び付け,正月などの祝儀膳(ゼン)に用いる。[季]新年。

数の子草

かずのこぐさ [4] 【数の子草】
イネ科の越年草。水田に多い雑草で,高さ約50センチメートル。春,茎の先に円錐形の花穂をつける。小穂は緑色で側枝に二列に密に並ぶ。ミノゴメ。

数ふ

かぞ・う カゾフ 【数ふ】 (動ハ下二)
⇒かぞえる

数ふ

かず・う カズフ 【数ふ】 (動ハ下二)
「かぞえる」に同じ。「宰相中将など―・ふべきにもあらず/栄花(松の下枝)」

数へ

かずえ カズヘ 【数へ】
かぞえること。また,かず。かぞえ。「何かは―のうちには聞え給はむ/源氏(玉鬘)」

数まふ

かずま・う 【数まふ】 (動ハ下二)
その仲間として数え入れる。人並みに扱う。「よき人の御筋といへど,親に―・へられたてまつらず,世に知られでは/源氏(玉鬘)」

数万

すまん 【数万】
「すうまん(数万)」に同じ。「―の敵/浄瑠璃・凱陣八島」

数人

すうにん [0] 【数人】
二,三人から五,六人程度の人数。

数人

すにん 【数人】
「すうにん(数人)」に同じ。「―を殺して去りにけり/今昔 24」

数個

すうこ [1] 【数個】
二,三個から五,六個程度の個数。

数倍の

すうばい【数倍の】
several times as <many,much,fast,good> as.

数値

すうち【数値】
《数》the numerical value.〜を求める evaluate.→英和

数値

すうち [1] 【数値】
(1)式中の文字の値としてあてはまる具体的な数。
(2)計算して出た数。
(3)ある量をはかって得られる具体的な値。

数値予報

すうちよほう [4] 【数値予報】
大型コンピューター-システムを用い,気象観測値を基にして大量の数値計算を繰り返し,将来の大気の状態を客観的に推定する技術。大気の運動,気温の変化,水蒸気量の変化などを支配する複雑な連立方程式を解かせて予想天気図を得る。
→天気予報

数値制御

すうちせいぎょ [4] 【数値制御】
〔numerical control〕
⇒エヌ-シー( NC )

数値解析

すうちかいせき [4] 【数値解析】
科学分野にあらわれる数学的問題を,数値の演算によって解く方法。コンピューターの発達に伴い,複雑なデータ処理やシミュレーションに用いられる。数値計算。実用解析。

数具足

かずぐそく 【数具足】
量産品の安物の具足。「用心や春の光の―/大矢数」

数列

すうれつ【数列】
《数》a sequence (of numbers).→英和
等差(等比)数列 arithmetical (geometrical) progression.

数列

すうれつ [0][1] 【数列】
ある一定の規則に従って並べられた数の列。

数刻

すうこく [0] 【数刻】
二,三時間から五,六時間程度の時間。数時間。「会談は―にわたって続いた」

数取り

かずとり [2][3] 【数取り】 (名)スル
(1)物の数を数えること。「百(ソク)近い―するそうだ/南小泉村(青果)」
(2)数を数えるとき,数え違いを防ぐために心覚えにするもの。「ことしよりつむりにけしを置そめて千代万代の―にせむ/徳和歌後万載集」

数取り器

かずとりき [4] 【数取り器】
数えた数量が数字で表示される器具。カウンター。

数回

すうかい [0] 【数回】
二,三回から五,六回程度の回数。「毎年―外国へ行く」

数多

すうた [1] 【数多】
〔古くは「すた」〕
数の多いこと。あまた。多数。「―の人々が集まる」

数多

すた 【数多】
多数。すうた。「ある木の下に猿ども―並み居て/仮名草子・伊曾保物語」

数多

あまた [1] 【数多・許多】 (副)
(名詞的にも用いる)
(1)数が多いさま。たくさん。多数。「―の尊い犠牲者を出した」「女御・更衣―さぶらひけるなかに/源氏(桐壺)」
(2)程度がはなはだしいさま。たいへん。非常に。「たぶてにも投げ越しつべき天の川隔てればかも―すべなき/万葉 1522」
〔「あまる」「あます」などの語幹と同じ語源の「あま」に接尾語「た」の付いたものという〕

数多の

あまた【数多の】
⇒沢山.

数多度

あまたたび 【数多度】 (副)
何度も。何回も。「公子は―人を馳せて/即興詩人(鴎外)」

数多所

あまたところ 【数多所】
(1)多くの所。数か所。「―もありき給はず/源氏(紅葉賀)」
(2)多くの人。「そのはらに宮たち―おはします/大鏡(兼通)」

数多掛け

あまたかけ 【数多掛け】
いくつもの荷。多くの荷物。「御衣櫃(ミゾビツ)―さぶらはす/源氏(明石)」

数多返り

あまたかえり 【数多返り】 (副)
〔「かえり」は回数の意〕
何度も。何回も。「御文は明くる日ごとに,―づつ奉らせ給ふ/源氏(総角)」

数多領

あまたくだり 【数多領】
装束などの多くのそろい。「―いと清らにしたて給へるを/源氏(乙女)」

数大

すだい 【数大】
〔「すうだい(数代)」の転〕
三,四代あるいは四,五代くらいにわたる年代。「当家―の奉公/平家 10」

数奇

すき [2] 【数寄・数奇】
〔「好き」と同源。「数寄」「数奇」は当て字〕
風流・風雅の道。和歌・茶の湯・生け花など,風流の道を好むこと。「―三昧(ザンマイ)」

数奇

さっき サク― [1] 【数奇】 (名・形動)
「すうき(数奇)」に同じ。「轗軻(カンカ)―なるは我身の上なりければなり/舞姫(鴎外)」

数奇

すうき [1] 【数奇】 (名・形動)[文]ナリ
(1)〔「数」は運命,「奇」は食い違うの意〕
ふしあわせ。不運。また,そのさま。さっき。「―な運命をたどる」
(2)運命がさまざまに変化すること。また波乱に満ちているさま。「―な生涯」

数奇な生涯

すうき【数奇な生涯】
a varied[checkered]life.〜な運命にもてあそばれる be the sport of fortune.

数奇を凝らした

すき【数奇を凝らした】
elaborate;→英和
elegant;→英和
luxurious.→英和

数奇屋

すきや [0] 【数寄屋・数奇屋】
(1)庭園の中に独立して建てた茶室。茶寮。かこい。
(2)草庵風に作られた建物。また,茶室の称。
(3)障子に貼る美濃紙(ミノガミ)。

数奇心

すきごころ [3] 【数寄心・数奇心】
風流な心。風流心。

数奇者

すきしゃ [2] 【好き者・数寄者・数奇者】
(1)風流な人。物好きな人。すきもの。
(2)(多く「数寄者」と書く)茶道をたしなむ人。茶人。

数女

すじょ 【数女】
下等の遊女。「分里の―/浮世草子・一代女 2」

数字

すうじ [0] 【数字】
(1)数を表す文字。漢数字(一・二・三…)・アラビア数字(1・2・3…)・ローマ数字(I・II・III…)など。
(2)(金銭・予算・統計など)数字で表される事柄。数値。「具体的な―を示す」
(3) [1]
いくつかの文字。「―を書き足す」

数字

すうじ【数字】
a figure;→英和
a numeral.→英和
〜で表わす express in figures.非常な〜に上る amount to[reach]big figures.〜的に numerically.→英和
‖アラビア数字 Arabic numerals.

数字譜

すうじふ [3] 【数字譜】
音楽の記譜法の一。音高,音階上の度数,勘どころ,管楽器の指孔などに数字をあてはめた簡易譜。種々の方式がある。数字記譜法。

数学

すうがく [0] 【数学】
〔mathematics〕
古くは数に関する学問,すなわち算術の意。現在では数・量および空間に関して研究し,さらに抽象的な概念を扱う学問になっている。

数学

すうがく【数学】
<applied> mathematics;→英和
<話> math(s).→英和
〜の mathematical.‖数学者 a mathematician.

数学基礎論

すうがくきそろん [6] 【数学基礎論】
一九世紀末から二〇世紀初頭に表れた集合論の矛盾を解決するため,二〇世紀初頭に成立した数学の一分科。数学の論理的構造を,記号論理を用いて研究する。広く数学的諸研究の理論的基礎となる。

数学的帰納法

すうがくてききのうほう [0] 【数学的帰納法】
自然数 � に関する命題において,(1)この命題が �=1 のとき成立し,(2) �=� のとき成立すると仮定すれば �=�+1 のときにも成立する,という二つの事柄を証明できるとき,この命題はすべての自然数 � について成立する,と結論する証明法。

数学的論理学

すうがくてきろんりがく [9] 【数学的論理学】
記号論理学のこと。数学的推論(証明)の構造を形式化したものであることからの名。数理論理学。
→記号論理学

数寄

すき [2] 【数寄・数奇】
〔「好き」と同源。「数寄」「数奇」は当て字〕
風流・風雅の道。和歌・茶の湯・生け花など,風流の道を好むこと。「―三昧(ザンマイ)」

数寄人

すきびと 【好き人・数寄人】
(1)風雅を解する人。また,物好きな人。「亭主も客も心一つの―にあらずしては楽しみも欠くる也/浮世草子・諸国はなし 5」
(2)色好みの人。好き者。「雨のたえまの花の木陰に立ち濡れて御渡り候ひけるを,ある―ほのかに見奉りて/御伽草子・秋の夜長」

数寄屋

すきや [0] 【数寄屋・数奇屋】
(1)庭園の中に独立して建てた茶室。茶寮。かこい。
(2)草庵風に作られた建物。また,茶室の称。
(3)障子に貼る美濃紙(ミノガミ)。

数寄屋下駄

すきやげた [3] 【数寄屋下駄】
数寄屋で用いる下駄。

数寄屋坊主

すきやぼうず [4] 【数寄屋坊主】
江戸幕府の職名。若年寄に属し,幕府の茶礼・茶器のことをつかさどった。

数寄屋普請

すきやぶしん [4] 【数寄屋普請】
茶室風の簡素で味わいのある建築。数寄屋造り。

数寄屋橋

すきやばし 【数寄屋橋】
東京都中央区銀座と千代田区有楽町の境の外堀に架かっていた橋。橋際に江戸城城門の一つがあった。今は堀は埋め立てられ,数寄屋橋公園として名をとどめている。
→有楽町

数寄屋足袋

すきやたび [4] 【数寄屋足袋】
〔茶室で用いるところから〕
木綿の白足袋。

数寄屋造り

すきやづくり [4] 【数寄屋造り】
茶室風の様式を取り入れた建築。安土桃山時代から江戸初期にかけての茶の湯流行に伴い,邸宅に用いられた。装飾を排した簡潔さを特徴とする。

数寄心

すきごころ [3] 【数寄心・数奇心】
風流な心。風流心。

数寄者

すきしゃ [2] 【好き者・数寄者・数奇者】
(1)風流な人。物好きな人。すきもの。
(2)(多く「数寄者」と書く)茶道をたしなむ人。茶人。

数差

かずさし 【数差(し)・員刺(し)・籌刺(し)】
競馬(クラベウマ)・相撲・歌合(ウタアワセ)・賭弓(ノリユミ)などで,勝った側が,数取りの串(クシ)や木の枝を数立てにさすこと。また,その用具や係の人。「内に歌合せさせ給ひき…―の洲浜どもなど/栄花(根合)」

数差し

かずさし 【数差(し)・員刺(し)・籌刺(し)】
競馬(クラベウマ)・相撲・歌合(ウタアワセ)・賭弓(ノリユミ)などで,勝った側が,数取りの串(クシ)や木の枝を数立てにさすこと。また,その用具や係の人。「内に歌合せさせ給ひき…―の洲浜どもなど/栄花(根合)」

数年

すうねん【数年(間)】
(for) several years.〜来 in the last few years.

数年

すねん [0] 【数年】
(1)長年。多年。「―のこうにておしまはす/安愚楽鍋(魯文)」
(2)「すうねん(数年)」に同じ。「―を経て法慶死ぬ/今昔 6」

数度

すうど [1] 【数度】
二,三度から五,六度程度の数。数回。数次。「―にわたる交渉」

数式

すうしき [0] 【数式】
数・量を表す数字・文字などを記号で結びつけ,数学的な意味をもつようにしたもの。式。

数息観

すそくかん [3] 【数息観】
〔仏〕 呼吸を数えて精神の統一・安定を図る方法。座禅の初心者の修行法に用いる。

数扇

かずおうぎ 【数扇】
大量に作られた,粗末な安物の扇子。「男子は一匁に五十本づつの―/浮世草子・胸算用 4」

数打ち

かずうち [0] 【数打ち】
仕入れ物用に,打ち物鍛冶が大量生産した刀や槍。作者の銘は入れないものが多いが,鍛冶の一派がすべて同銘を入れることもある。

数拍子

かずびょうし [3] 【数拍子】
能で,足拍子を続けざまに踏むこと。六つ拍子,七つ拍子など。

数数

しばしば [1] 【屡・屡屡・数・数数】 (副)
何度も何度も。たびたび。しょっちゅう。「―訪れる」

数数

かずかず [1] 【数数】
数や種類の多いこと。また,たくさんの物。副詞的にも用いる。「―の名作の舞台となる」「酒肴を―並べてもてなす」

数日

すじつ 【数日】
「すうじつ(数日)」に同じ。[日葡]

数日

すうじつ [0] 【数日】
二,三日から五,六日程度の日数。

数次

すうじ【数次】
several times.〜の several;→英和
repeated.→英和
‖数次旅券 a multiple passport.

数次

すうじ [1] 【数次】
数回。数度。「会談は―に及ぶ」

数次旅券

すうじりょけん [4] 【数次旅券】
何回でも出入国できる五年または10年間有効の旅券。数次往復用旅券。

数段

すうだん 【数段】
■一■ [0][1] (名)
二,三段から五,六段ほどの段数をいう語。
■二■ [0] (副)
程度・段階にかなりの差があるようす。数等。はるかに。「このほうが―上等だ」

数無し

かずな・し 【数無し】 (形ク)
(1)物の数に入らない。短い。はかない。「うつせみは―・き身なり/万葉 4468」
(2)無数に多い。「怨むる事ぞ―・かりける/後撰(恋二)」

数物

かずもの [2] 【数物】
(1)量産品の安価な物。ありふれた物。「―の靴」
(2)一定の数でひとそろいになっている物。「―の皿」
(3)数の少ない物。

数珠

ずず [2] 【数珠】
「じゅず(数珠)」に同じ。

数珠

じゅず [2][0] 【数珠】
数多くの玉を糸で貫いて輪形にした仏具。仏事・法要の際,手や首にかけて,あるいは,もみ,また念仏の回数を数えるのに玉をつまぐって用いる。称名念仏の流行につれて普及。玉の数は煩悩の数によるとされる一〇八個を基本とするが,五四・二七・三六・一八など宗派により数・形式ともに一定しない。念珠。じゅじゅ。ずず。

数珠

じゅず【数珠】
(a string of) beads;a rosary.→英和
〜つなぎにする link[rope]together.〜をつまぐる tell one's beads.‖数珠玉 a bead (一つ);the beads of a rosary.

数珠子

ずずご [0] 【数珠子】
「じゅずだま(数珠玉){(2)}」に同じ。

数珠子

じゅずご [0] 【数珠子】
じゅずだま。

数珠掛鳩

ずずかけばと [5] 【数珠掛鳩】
⇒じゅずかけばと(数珠掛鳩)

数珠掛鳩

じゅずかけばと [5] 【数珠掛鳩】
ハト目ハト科の飼い鳥。中央アフリカ原産のバライロシラコバトが原種という。全長約25センチメートル。羽はクリーム褐色で,後頭部から頸側にかけて半月形の黒い環(ワ)がある。

数珠玉

ずずだま [0] 【数珠玉】
⇒じゅずだま(数珠玉)

数珠玉

じゅずだま [0] 【数珠玉】
(1)数珠にする玉。モクレンジの種子・水晶・珊瑚などを用いる。
(2)イネ科の多年草。原野に自生。高さ約1メートル。初秋,腋生の花柄に卵形で光沢のある硬い果実状の苞鞘をつける。中に雌花穂があり,上端の孔(アナ)から雄花穂を出す。苞鞘は灰白色に熟し,数珠のようにつなげて遊ぶ。唐麦(トウムギ)。ジュズコ。ズズダマ。古名ツシダマ。[季]秋。
数珠玉(2)[図]

数珠繋ぎ

じゅずつなぎ [3] 【数珠繋ぎ】
(1)数珠のように,多くのものをひとつなぎにすること。また,ひとつなぎになること。「渋滞で車が―になった」
(2)何人もつないでしばること。

数珠藻

じゅずも [0] 【数珠藻】
緑藻類シオグサ目の海藻。海岸の岩上に叢生(ソウセイ)。体は球形の細胞が数珠状に一列に並び,直線状・螺旋(ラセン)状・塊状のものなどがある。フトジュズモ・ホソジュズモなど。

数理

すうり [1] 【数理】
(1)数学の理論。「―的な処理を施す」
(2)計算の方法。「―に暗い」

数理

すうり【数理】
a mathematical principle.

数理哲学

すうりてつがく [5][4] 【数理哲学】
数学的対象の存在や数学的認識の本質や基礎・方法などを研究する哲学。二〇世紀初頭,集合論のパラドックスの発見以後,現代数学の基礎論の展開と緊密に連携して飛躍的な発達を遂げた。数学の哲学。

数理物理学

すうりぶつりがく [6] 【数理物理学】
物理学の理論体系の構造を数学的方法を用いて研究する物理学の一部門。

数理社会学

すうりしゃかいがく [5] 【数理社会学】
数学的モデルを用いて社会現象の解明を目指す社会学。同じく数学を駆使する計量社会学とは異なり,むしろ理論社会学の一つとみなされる。

数理経済学

すうりけいざいがく [6] 【数理経済学】
数学的方法を用いた経済理論。経済変量の間に成り立つ関係を厳密に数式によって表現し分析する。

数理統計学

すうりとうけいがく [6] 【数理統計学】
集団現象に関する数字データを確率論などの数学理論を用いて処理する統計学。

数理言語学

すうりげんごがく [6] 【数理言語学】
数学的見地から言語構造や言語行動を解明しようとする学問。

数理計画法

すうりけいかくほう [0][7] 【数理計画法】
与えられた制限のもとで,ある量を最大(あるいは最小)にするような条件を求める数学的手法。線形計画法はその一例。

数理論理学

すうりろんりがく [6] 【数理論理学】
⇒記号(キゴウ)論理学

数的

すうてき [0] 【数的】 (形動)
数に関するさま。「―な変化を見る」「―に優位に立つ」

数直線

すうちょくせん [3] 【数直線】
原点および単位の長さを定めて,直線上に数値を目盛ったもの。普通は直線を左右に書き,原点の右側には正の数が,左側には負の数がくる。

数等

すうとう【数等】
⇒ずっと.

数等

すうとう [0] 【数等】
■一■ (名)
段階分けしたものの数段階。
■二■ (副)
はるかに。ずっと。数段。「こちらの方が―上だ」

数紋

かずもん 【数紋】
ひいきの遊女や役者の紋を自分の紋と並べていくつもつけること。また,その紋。「上には卵色の縮緬(チリメン)に思日入れの―/浮世草子・一代男 7」

数罪倶発

すうざいぐはつ [0] 【数罪倶発】
旧刑法上の概念で,現刑法の併合罪にあたるもの。

数茶碗

かずちゃわん [3] 【数茶碗】
大寄せの茶会で,水屋で茶をたてて出す際に用いるそろいの茶碗。主(オモ)茶碗・替え茶碗に対していう。

数行

すうこう [0] 【数行】
いくつかの,すじ。「―の涙」

数行中略

ちゅうりゃく【数行中略】
Some lines omitted.

数表

すうひょう [0] 【数表】
ものの量や性質などを表した数値を,目的に応じて利用するために,一覧表にしたもの。

数詞

すうし【数詞】
《文》a numeral.→英和

数詞

すうし [0] 【数詞】
体言の一。ふつう,名詞の一種とされる。数量や順序を数で表す語で,助数詞を伴うこともある。数量を数で言い表す基数詞(例,一つ・三人・五冊)と,数によって順序を言い表す序数詞(例,一番・二号・第四)がある。

数論学派

すろんがくは 【数論学派】
⇒サーンキヤ学派(ガクハ)

数輩

すはい 【数輩】
かなりの人数をいう語。「―の若党を討たせ/太平記 19」

数量

すうりょう【数量(が増す)】
(increase in) quantity;→英和
volume.→英和

数量

すうりょう [3] 【数量】
数と量。量。「おびただしい―」

数量カルテル

すうりょうカルテル [5] 【数量―】
寡占企業が生産拡大による価格低下を防ぐ目的で,各自の生産数量を取り決めるカルテル。生産カルテル。
→価格カルテル

数量景気

すうりょうけいき [5] 【数量景気】
物価が上がらなくても,取引量の増加によって景気がよくなる状態。
→価格景気

数量的

すうりょうてき [0] 【数量的】 (形動)
数量にかかわるさま。数的。量的。「―には十分だが品質の上ではどうかな」

敲き

たたき [3] 【敲き】
〔「叩(タタ)き」と同源〕
1720年,江戸幕府により制定された刑罰の一種。衣服を剥(ハ)ぎ取りひざまずかせた罪人の肩・背・腰を殴打する。その回数は一般には五〇回,重罪の場合一〇〇回が常であった。

敲き払い

たたきばらい [0] 【敲き払い】
「敲き放し{(1)}」に同じ。

敲き放し

たたきばなし [0] 【敲き放し・叩き放し】
(1)江戸時代の刑罰の一。たたきの刑を行なって,そのまま放免すること。たたきばらい。
(2)人を使っておいて,あとは捨て置くこと。「口さきで一ぱいくわせしまいは―にするなどとはあんまり情ないやつなり/洒落本・令子洞房」

敲く

たた・く [2] 【叩く・敲く】 (動カ五[四])
(1)手や手に持った固い物で,物や体に強い衝撃を与える。打つ。目的は,破壊,音を出す,攻撃,注意を喚起,確認,その他いろいろある。「クルミを金づちで―・いて割る」「太鼓を―・く」「ドアを―・く」「手を―・く」「相手の頭を―・く」「お母さんの肩を―・く」「スイカを軽く―・いてみる」「奥(オキ)には平家ふなばたを―・いて感じたり/平家 11」
(2)「たたき{(1)}」にする。「アジを―・く」
(3){(1)}のような動作をする。「パソコンのキーを―・く」「大つぶの雨が屋根を―・く音がする」
(4)人の意見を問う。たずね聞く。「専門家の意見を―・く」「僕が瀬川君の意中を―・いて見たのです/破戒(藤村)」
(5)門や戸を叩いて,来意を告げる。また,訪れて教えを請う。「師の門を―・く」「南の隅の間より,格子―・きののしりて入りぬ/源氏(空蝉)」
(6)攻撃する。悪口を言う。手ひどく批判する。「徹底的に―・く」「マスコミにさんざん―・かれた」
(7)値を安くさせる。値切る。「値を―・いて買う」
(8)(多く「…口をたたく」の形で)言う。しゃべる。「無駄口を―・く」「大口を―・く」「陰口を―・く」
(9)(鳴き声が戸を叩く音に似ることから)クイナが鳴く。「おしなべて―・く水鶏(クイナ)に驚かば上(ウワ)の空なる月もこそ入れ/源氏(澪標)」
[可能] たたける
[慣用] 肩を―・尻を―・底を―・太鼓を―

敲打器

こうだき カウダ― [3] 【敲打器】
石塊を打ち欠いて剥片や石刃(セキジン)などを取ったあとの石核(セツカク)を用いた石器。物を敲(タタ)いたり割ったりするのに使った。

整う

ととの・う トトノフ [3] 【整う・調う・斉う】
■一■ (動ワ五[ハ四])
(1)望ましい,きちんとした状態になる。《整》「―・った顔だち」「形が―・う」「準備が―・う」
(2)必要なものがそろう。《調》「書類が―・う」
(3)話し合いなどがまとまる。《調》「縁談が―・う」
(4)楽器などの調子が合う。「いと賢く―・ひてこそ侍りつれ/源氏(若菜下)」
(5)多数の人を率いる。「窃に六千の兵を発し―・ひ/続紀(天平宝字八宣命)」
■二■ (動ハ下二)
⇒ととのえる

整える

ととの・える トトノヘル [4][3] 【整える・調える・斉える】 (動ア下一)[文]ハ下二 ととの・ふ
(1)本来あるべききちんとした状態にする。乱れをなおす。整理する。《整》「服装を―・える」「隊形を―・える」「机の上を―・える」「準備を―・える」
(2)必要なものをそろえる。《調》「旅行に必要なものを―・える」
(3)調子・リズムなどをあわせる。「拍子を―・える」「呼吸を―・える」
(4)話し合ってまとめる。《調》「縁談を―・える」
(5)調整してうまくまとめる。望むような状態にもっていく。《調》「夫(ソレ)を機嫌の好い様に―・へて行くが妻の役/十三夜(一葉)」
(6)多数の人をまとめる。「網引(アビ)きすと網子(アゴ)―・ふる海人(アマ)の呼び声/万葉 238」
(7)買う。「酒を―・へに来たほどに/狂言・伯母が酒(鷺流)」

整ふ

とな・う トナフ 【調ふ・整ふ】 (動ハ下二)
〔「ととのふ」の転という〕
整える。落ち着ける。「耳を―・へて聞くに/枕草子 56」

整ほる

ととのお・る トトノホル 【整ほる・調ほる】 (動ラ四)
(1)調和がとれる。「なつかしく,ものの―・ることは春の夕暮こそことに侍りけれ/源氏(若菜下)」
(2)乱れていない。きちんとする。「すそもそがねば,ふさやかならねど,―・りてなかなか美しげなり/堤中納言(虫めづる)」
(3)備わる。そろう。「すべて何も皆ことの―・りたるはあしき事なり/徒然 82」
(4)完成する。仕上がる。「造作―・ッタ/日葡」

整体

せいたい [0] 【整体】
手などの力で,骨格のゆがみを矯正し,身体の均斉をとることにより,健康増進・体質改善などをはかること。「―術」

整備

せいび [1] 【整備】 (名)スル
調子や状態をととのえること。「エンジンを―する」「道路網を―する」

整備

せいび【整備】
complete equipment.〜する arrange;→英和
adjust;→英和
fully equip;consolidate (充実).→英和
‖(機械)整備士 a mechanic.整備員 (a member of) a ground crew (航空);a groundkeeper (競技場).

整備士

せいびし [3] 【整備士】
車両・航空機や各種の機械の整備をする要員。国家資格とされているものもある。「自動車―」「航空―」

整備新幹線

せいびしんかんせん [6] 【整備新幹線】
1973年(昭和48)に整備計画を決定した新幹線。北海道・東北・北陸・九州に合計五路線ある。

整列

せいれつ [0] 【整列】 (名)スル
順序正しく並ぶこと。また,きちんと列を作って並ぶこと。「一列に―する」

整列する

せいれつ【整列する】
stand in a row;→英和
line up;form a line.→英和

整反射

せいはんしゃ [3] 【整反射・正反射】
入射した平行光線が反射後も平行光線となる反射。反射面が平面に近い場合に起こる。
⇔乱反射

整合

せいごう [0] 【整合】 (名)スル
(1)〔consistence〕
論理が首尾一貫していること。「―的」
(2)ぴったり合っていること。また,きちんと合わせること。
(3)〔conformity〕
重なり合った二つの地層の堆積した年代がほぼ連続していること。
⇔不整合
(4)〔matching〕
ある系から異なる系にエネルギーを伝達する時,最大の効率で送れるように両者間の条件を調整すること。マッチング。

整合性

せいごうせい [0] 【整合性】
〔consistency〕
「無矛盾性(ムムジユンセイ)」に同じ。

整合説

せいごうせつ [3] 【整合説】
〔coherence theory〕
ある命題の真偽は,他の命題群と整合的であるか否かで決定されるとする説。
⇔対応説
→真理

整商

せいしょう [0] 【整商】
〔数〕 整数である商。

整地

せいち [0][1] 【整地】 (名)スル
建築・耕作などに適するように,土地を平らにならすこと。「荒れ地を―する」

整地する

せいち【整地する】
readjust the land.→英和

整容

せいよう [0] 【整容】 (名)スル
姿・かたちを整えること。

整序

せいじょ [1] 【整序】 (名)スル
秩序だててととのえること。

整式

せいしき [0] 【整式】
〔数〕 式をまとめた時,ある文字について加・減・乗以外の演算を含まない場合,この式はその文字について整式であるという。文字を指定しない時は分母や根号の中に文字が含まれていない式をいう。

整形

せいけい [0] 【整形】 (名)スル
形を整えること。多く人体に関して形を整えることをいう。「鼻を―する」

整形外科

せいけい【整形外科】
plastic surgery;orthopedics;→英和
cosmetic surgery (美容の).整形外科医 an orthopedist;a plastic surgeon;a cosmetic surgeon.整形手術 <undergo> plastic[cosmetic (美容の)]operation.

整形外科

せいけいげか [5] 【整形外科】
骨格・関節・筋肉・神経など各運動器官の形態異常を矯正し,その機能障害を予防・診断・治療する外科の一分科。
→形成外科

整形手術

せいけいしゅじゅつ [5] 【整形手術】
奇形や疾患・外傷による運動器の障害や,形態・機能異常を回復させるために行われる外科手術。

整復

せいふく [0] 【整復】 (名)スル
骨折・脱臼などによる骨の異常をもとの正常な状態に治すこと。「柔道―師」

整数

せいすう [3] 【整数】
自然数を,引き算が自由にできるように拡張したもの。自然数と 0 ,および自然数にマイナスをつけた負数の全体。

整数

せいすう【整数】
《数》an integer;→英和
an integral number.

整数論

せいすうろん [3] 【整数論】
整数,またその概念を拡張した代数的整数の性質を研究する数学の一部門。

整整

せいせい [0] 【整整】 (ト|タル)[文]形動タリ
正しくととのっているさま。「―として蹄(ヒヅメ)をそろへ/慨世士伝(逍遥)」

整斉

せいせい [0] 【整斉・斉整】 (名・形動)スル[文]ナリ
整いそろえること。また整いそろっていること。また,そのさま。「邦国を―せんと欲するの時に当りては/新聞雑誌 14」「其人間の交際は―にして/文明論之概略(諭吉)」

整枝

せいし [0] 【整枝】 (名)スル
樹木の枝を目的に合わせて,切ったりたわめたりして形を整えること。

整正

せいせい [0] 【整正】 (名)スル
正しくととのえること。「此交際を―する所の法律は/民約論(徳)」

整正花冠

せいせいかかん [5] 【整正花冠】
萼(ガク)や花弁が同形同大で規則的に輪状に並んでいるもの。サクラなどの花冠。

整治

せいち [1] 【整治】 (名)スル
物事をととのえ,おさめること。「鎮台兵を―し以て内国を綏撫し/新聞雑誌 29」

整流

せいりゅう [0] 【整流】 (名)スル
(1)流体の流れの乱れを整えること。
(2)交流を直流に変えること。

整流

せいりゅう【整流】
《電》rectification.〜する rectify.→英和
‖整流器 a rectifier.

整流器

せいりゅうき [3] 【整流器】
交流を直流に変換する装置。真空管・水銀整流器・半導体整流器などがある。

整流回路

せいりゅうかいろ [5] 【整流回路】
交流を直流に変換する電気回路。

整流子

せいりゅうし [3] 【整流子】
直流発電機・直流電動機の回転子の一部で,ブラシと接触して整流を行うもの。

整流板

せいりゅうばん [0] 【整流板】
流体の流れを一定に整えるために設けられた板。風洞や実験用水槽などの流れを整えるために用いる。

整流管

せいりゅうかん [0] 【整流管】
整流用の電子管。二極真空管と熱陰極水銀整流管・タンガ整流管などの放電管とがある。

整然

せいぜん [0] 【整然】 (ト|タル)[文]形動タリ
きちんとして,正しく整っているさま。
⇔雑然
「―と並ぶ」「理路―たる演説」

整然とした

せいぜん【整然とした】
orderly;→英和
regular;→英和
systematic.〜と in good order;regularly;→英和
systematically.→英和

整版

せいはん [0] 【整版】 (名)スル
(1)板木(版木)に印刷面を彫刻して印刷する方法。また,その印刷物。
(2)「製版」に同じ。

整理

せいり [1] 【整理】 (名)スル
(1)乱れているものをそろえ,ととのえること。「引き出しを―する」「論点を―する」
(2)不必要なものを取り除くこと。「小枝を―してから生ける」「人員―」
(3)会社が支払い不能・債務超過に陥るおそれや疑いがある場合,裁判所の監督下に会社の再建を図る目的で行われる手続き。商法で規定されている。

整理

せいり【整理】
(1)[整頓]arrangement;→英和
(re)adjustment.(2)[解消]liquidation;settlement (皆済).→英和
〜する put <the room> in order;arrange;→英和
readjust;→英和
regulate <traffic> ;→英和
reduce <the staff> ;→英和
dispose <of one's house> .→英和
‖整理案 an adjustment plan.整理券 a boarding ticket (バスなどの);a numbered ticket (劇場などの).整理箪笥(だんす) a chest of drawers.

整理ポスト

せいりポスト [4] 【整理―】
株式の上場廃止が決まった場合,株主や取引先との関係を考慮し一定期間(原則三か月)売買を継続するが,その売買が行われる特別のポスト(立会場所)のこと。

整理屋

せいりや [0] 【整理屋】
会社整理を行なっている会社に乗り込んで,債権の回収をはかり,手数料をとる者。

整理箪笥

せいりだんす [4] 【整理箪笥】
小物を整理して入れておく箪笥。

整粛

せいしゅく [0] 【整粛】 (名・形動ナリ)
行儀作法などの整っておごそかな・こと(さま)。「威厳―なる貴国の軍艦/近世紀聞(延房)」

整経

せいけい [0] 【整経】
製織の準備工程。必要な経(タテ)糸の本数を正し,長さ・張力を適度に整えて榺(チキリ)などに巻くこと。

整腸

せいちょう [0] 【整腸】
薬剤や食品によって腸の消化・吸収・運動などの機能が円滑に行われるようにすること。

整腸剤

せいちょうざい [3] 【整腸剤】
下痢や腸内異常発酵などを鎮め,腸の消化・吸収・運動などの機能を整える薬剤。

整調

せいちょう [0] 【整調】 (名)スル
(1)調子をととのえること。
(2)ボートで,舵手(コックス)のすぐ前にいて,他の漕手の調子をとる者。ストローク。

整調

せいちょう【整調】
tuning (楽器);→英和
a stroke (ボート).→英和
〜となる pull stroke.

整除

せいじょ [1] 【整除】 (名)スル
ある整数を他の整数で割って,答えが整数となって割り切れること。整式の場合も同様に考える。

整頓

せいとん [0] 【整頓】 (名)スル
物事をととのった状態にすること。「整理―」「道具類を―する」

整頓する

せいとん【整頓する】
put in order[to rights].〜した orderly;→英和
in order.〜していない be in disorder[out of order].

整風運動

せいふううんどう [5] 【整風運動】
〔「整風」は「三風整頓」の略。学風・党風・文風を三風という〕
1942年,毛沢東が中国共産党内の思想上の主観主義・活動上のセクト主義・表現上の空言主義を克服し,マルクス主義思想の水準を高め作風を改めることを呼びかけた運動。57年から58年には第二次整風運動が,66年からは文化大革命が展開された。

整骨

せいこつ [0] 【整骨】
折れた骨やはずれた関節を治すこと。ほねつぎ。「―院」

整髪

せいはつ [0] 【整髪】 (名)スル
刈り込んだり櫛(クシ)を当てたりして,髪の形を整えること。理髪。調髪。

整髪

せいはつ【整髪】
⇒理髪.

整髪料

せいはつりょう [4] 【整髪料】
整髪するのに用いる化粧品。ヘア-リキッド・ヘア-クリーム・ヘア-スプレー・ポマード・チックなど。

整[調]う

ととのう【整[調]う】
be in (good) order (整頓);be ready[prepared](準備が);be settled[arranged](まとまる).整った regular;→英和
well-ordered;[服装が]neat;→英和
tidy;→英和
[目鼻だちの]good-looking.

整[調]える

ととのえる【整[調]える】
[整理]put <things> in order; <米> fix (up);→英和
[調整]adjust;→英和
fix;[用意]prepare <for> ;→英和
get[make]ready;[調達]raise <money> ;→英和
supply.→英和

かたき【敵】
an enemy;→英和
a foe;→英和
a rival <in love> (競争者).→英和

かたき [3] 【敵】
(1)競い合う相手。競技などの相手。現代では多く,「がたき」の形で他の語と複合して用いる。「恋―」「商売―」「飲み―」「碁―」「御碁の―に,召し寄す/源氏(宿木)」
(2)(「仇」とも書く)恨みをいだいている相手。仇敵(キユウテキ)。「親の―を討つ」「―を取る」
(3)敵対する相手。てき。「―の手にはかかるまじ/平家 11」
(4)結婚の相手。配偶者。「―を得むずるやうは/宇津保(藤原君)」

てき【敵】
an enemy;→英和
an opponent (相手);→英和
a rival (競争者);→英和
a match (対等者).→英和
〜でない be no match <for a person> .

てき [0] 【敵】
■一■ (名)
(1)あるものにとって,共存しえない存在。滅ぼさなければ自分の存在が危うくなるもの。かたき。「―の大将」「贅沢(ゼイタク)は―だ」
(2)対等に張り合う相手。試合などの相手。「向かう所―なし」「到底彼の―ではない」
(3)遊里で,客が遊女を,また遊女が客をさす語。相方(アイカタ)。「重ねて逢ふ迄の日をいづれの―にも待ちかねさせ/浮世草子・一代男 6」
■二■ (代)
〔■一■(3)の転。近世後期の上方語〕
三人称。あいつ。「―めもえらい癡呆(ヘゲタレ)めぢや/滑稽本・浮世風呂(前)」

敵う

かなう【敵う】
match <a person> (匹敵する);→英和
be equal <to> .敵わない be no match <for a person> .

敵し難い

てきしがたい【敵し難い】
be irresistible;be no match <for> .

敵する

てきする【敵する】
[匹敵]be a match <for> ;→英和
be equal <to> .

敵する

てき・する [3] 【敵する】 (動サ変)[文]サ変 てき・す
(1)敵として抵抗する。敵対する。「―・するものなし」
(2)互角に相手になることができる。匹敵する。「嘉納流の覚(オボエ)ある蒲田が力に―・しかねて/金色夜叉(紅葉)」

敵わない

かなわ∘ない カナハ― 【敵わない】 (連語)
(1)(力や能力が)…に対抗できない。勝てない。かなわぬ。「いくら頑張っても君には―∘ない」
(2)(「…て(は)かなわない」の形で,形容詞を受けて)負担が大きくて,それに耐えられない。困ってしまう。もて余してしまう。かなわぬ。かなわん。「こう暑くては―∘ない」「このカメラは重くて―∘ない」
→かなう

敵中

てきちゅう [0] 【敵中】
敵のなか。「―横断」

敵人

てきじん [0] 【敵人】
(1)敵。敵方。
(2)競争相手。相手方。中世,戦闘・訴訟などの相手方。てきにん。

敵人

てきにん 【敵人】
「てきじん(敵人)」に同じ。

敵兵

てきへい【敵兵】
an enemy;→英和
the enemy (全体).

敵兵

てきへい [0] 【敵兵】
敵の兵隊。

敵前

てきぜん [0] 【敵前】
敵の目の前。「―逃亡」

敵前上陸

てきぜんじょうりく [5] 【敵前上陸】
軍隊が,敵が戦力を配備している前面から上陸を強行すること。

敵前上陸する

てきぜん【敵前上陸する】
land in the face of the enemy.→英和

敵勢

てきせい [0] 【敵勢】
(1)敵の勢力。敵のいきおい。
(2)〔「てきぜい」とも〕
敵の軍勢。

敵味方

てきみかた【敵味方】
friends and foes;both sides.

敵営

てきえい [0] 【敵営】
敵の陣営。

敵国

てきこく [0] 【敵国】
戦争をしている相手の国。てっこく。

敵国

てきこく【敵国】
the enemy.→英和
⇒敵国(てつこく).

敵国

てっこく テキ― [0] 【敵国】
⇒てきこく(敵国)

敵国

てっこく【敵国】
an enemy[a hostile]country.

敵地

てきち [1][0] 【敵地】
敵の支配下にある土地。敵の領地。

敵地

てきち【敵地】
the enemy's[hostile]territory.

敵堡

てきほう [0] 【敵堡】
敵軍のとりで。敵塁。

敵塁

てきるい [0] 【敵塁】
敵のとりで。敵堡(テキホウ)。「―を抜く」

敵失

てきしつ [0] 【敵失】
野球で,相手守備陣の失策。相手のエラー。「―で出塁する」

敵対

てきたい [0] 【敵対】 (名)スル
敵として立ち向かうこと。対抗すること。「互いに―する両陣営」「―意識」

敵対する

てきたい【敵対する】
oppose;→英和
fight against.敵対行為 hostilities.

敵対ふ

てきた・う 【敵対ふ】 (動ハ四)
〔「敵対(テキタイ)」の動詞化〕
敵対する。反抗する。「平家に―・ふ常盤ならば,討つて捨てよ/浄瑠璃・平家女護島」

敵対的矛盾

てきたいてきむじゅん [0] 【敵対的矛盾】
毛沢東の「矛盾論」の言葉。人民内部にある非敵対的矛盾に対して,階級対立のように和解できない矛盾のこと。

敵対行為

てきたいこうい [5] 【敵対行為】
敵に対する加害行為。主に戦闘行為をいう。

敵将

てきしょう [0] 【敵将】
敵の将軍・大将。

敵弾

てきだん【敵弾】
<be killed by> an enemy bullet[shell].

敵弾

てきだん [0] 【敵弾】
敵のうった弾丸。

敵影

てきえい [0] 【敵影】
敵のすがた。「―を見ず」

敵役

かたきやく【敵役】
<play> a villain's part.

敵役

てきやく [0] 【敵役】
⇒かたきやく(敵役)

敵役

かたきやく [0] 【敵役】
(1)演劇で悪人を演ずる役。悪役。悪形(アクガタ)。てきやく。
(2)他人から憎まれることをあえて行う役目。憎まれ役。てきやく。「―を買って出る」

敵性

てきせい [0] 【敵性】
敵と認められるような性質。国際法上の概念では,交戦国が攻撃・破壊などの加害行為を加えることを許容される相手の,敵としての性質。「―国家」

敵情

てきじょう [0] 【敵情】
敵の状況。「―をさぐる」

敵情

てきじょう【敵情】
the movement of an enemy.→英和

敵意

てきい【敵意】
<harbor> hostility <against> .〜のある hostile;→英和
antagonistic.

敵意

てきい [1] 【敵意】
害を加えようとする心。敵対する心。
⇔好意
「―をいだく」「―を感ずる」

敵愾

てきがい [0] 【敵愾】
〔左氏伝(文公四年)「諸侯敵�王所�愾,而献�其功�」から。「愾」は胸につまる気持ち。恨み,怒り,の意〕
(1)君主の恨みをはらそうとすること。
(2)敵と争おうとする意気ごみ。

敵愾心

てきがいしん【敵愾心】
<excite> (a feeling of) hostility <against> .

敵愾心

てきがいしん [3] 【敵愾心】
相手に対する憤りや闘争心。「はげしい―をもやす」

敵手

てきしゅ [1] 【敵手】
(1)同じくらいの力を持った競争相手。「好―」
(2)敵の勢力下。敵の手。「―におちる」

敵持ち

かたきもち 【敵持ち】
かたきとしてつけねらわれていること。また,その者。「―同然の身持/浄瑠璃・天の網島(上)」

敵方

てきがた [0] 【敵方】
(1)敵になるほう。敵側(テキガワ)。「―にまわる」
(2)中世,訴訟の相手方。敵人(テキニン)。「もし―口をとり候はば/甲陽軍鑑(品四七)」

敵旗

てきき [1] 【敵旗】
⇒てっき(敵旗)

敵旗

てっき テキ― [1] 【敵旗】
敵の旗。

敵本主義

てきほんしゅぎ [5] 【敵本主義】
〔「敵は本能寺にあり」から出た語〕
真の目的を隠し,ほかに目的があるように見せかけつつ,行動するやり方。

敵様

てきさん 【敵様・的様】 (代)
〔もと遊里語で,遊女から客,客から遊女をいう語。近世上方語〕
(1)二人称。おまえさん。「銭相場が安うて,―も引合ふまいと思ふさかい,こちから負けてやるぢや/滑稽本・浮世床(初)」
(2)三人称。あのお方。あの人さん。「夫だから他(ヒト)の拳を見るとの,―のはや拳ぢや/滑稽本・浮世風呂 3」

敵機

てきき [1] 【敵機】
⇒てっき(敵機)

敵機

てきき【敵機】
an enemy plane.

敵機

てっき テキ― [1][0] 【敵機】
敵の飛行機。「―来襲」

敵等

てきら 【敵等・的等】 (代)
〔近世上方語〕
三人称。あいつら。「玉というたら―ぢや。何ぢやろとまあ鉄串(カナグシ)にさして焼くぢや/滑稽本・浮世風呂 2」

敵背

てきはい [0] 【敵背】
敵のうしろ側。敵の背面。「―を衝(ツ)く」

敵船

てきせん [0] 【敵船】
敵の船。敵国の船。

敵艦

てきかん [0] 【敵艦】
敵の軍艦。「―見ゆ」

敵艦

てきかん【敵艦】
an enemy ship.

敵薬

てきやく [0] 【敵薬】
処方によっては毒になる薬。「其病人とは大―/浄瑠璃・伊賀越道中双六」

敵襲

てきしゅう [0] 【敵襲】
敵の襲撃。「―に備える」

敵視

てきし [1][0] 【敵視】 (名)スル
敵とみなすこと。敵意をもって見ること。「反対者を―する」

敵視する

てきし【敵視する】
look upon <a person> as an enemy;→英和
be hostile <to> .

敵討

かたきうち【敵討】
revenge;→英和
vengeance.→英和
〜をする revenge oneself <upon a person for one's father's murder> .

敵討ち

かたきうち [3] 【敵討ち】
(1)主人・父・夫などを殺した相手を討ち取って,恨みを晴らすこと。あだうち。
(2)仕返しをすること。雪辱。「このあいだの―だ」

敵討物

かたきうちもの [0] 【敵討物】
⇒仇討(アダウチ)物(モノ)

敵讐

てきしゅう [0] 【敵讐】
かたきとする相手。仇敵。仇讐。

敵軍

てきぐん [0] 【敵軍】
敵の軍隊。敵の軍勢。

敵軍

てきぐん【敵軍】
the enemy (troops).→英和

敵陣

てきじん [0] 【敵陣】
敵の陣営・陣地。「―に斬(キ)りこむ」

敵陣

てきじん【敵陣】
the enemy's line[camp].

敵騎

てきき [1] 【敵騎】
⇒てっき(敵騎)

敵騎

てっき テキ― [1] 【敵騎】
敵の騎兵。

じき 【敷】 (接尾)
畳の数を表す語に付いて,部屋の大きさを表すのに用いる。「六畳―」

しき [2][0] 【敷】
(1)敷くこと。また,敷くもの。多く他の語と複合して用いる。「鍋―」「板―(イタジキ)」「その筥の―に/栄花(本の雫)」
(2)和船で,船底の縦通材。かわら。
(3)「敷き布団(ブトン)」の略。「―の厚いのは困る/黴(秋声)」

敷き並ぶ

しきな・ぶ 【敷き並ぶ】 (動バ下二)
一面に従えて統治する。「そらみつ大和の国はおしなべて我こそ居れ―・べてわれこそいませ/万葉 1」

敷き伸し

しきのし [0] 【敷き伸し】
(1)洗った着物を生乾きのうちに畳み,ござなどの間に挟んで重しをしてしわを伸ばすこと。
(2)寝押し。

敷き写し

しきうつし [0] 【敷(き)写し】 (名)スル
(1)手本となるものの上に薄い紙を重ね敷き,透かしてそのままの形に写すこと。透き写し。
(2)他人の文をそっくりまねること。

敷き寝

しきね [0] 【敷(き)寝・蓐】
物を下に敷いて寝ること。また,下に敷いて寝る具。「金革を―にして/笈日記」

敷き寝の船

しきねのふね 【敷(き)寝の船】
七福神と宝物を乗せた船を描いた絵。除夜または節分の夜これを枕の下に敷いて寝ると,よい夢を見るとされた。宝船。

敷き布団

しきぶとん [3] 【敷(き)布団】
寝るとき下に敷く布団。
⇔掛け布団

敷き座す

しきま・す 【敷き座す】 (連語)
〔「ます」は尊敬の補助動詞〕
お治めになる。しろしめす。「大君の―・す国に/万葉 460」

敷き松葉

しきまつば [3] 【敷(き)松葉】
冬に庭などに敷く松葉。霜よけ,あるいは風趣を添えるためなどに敷く。[季]冬。

敷き炬燵

しきごたつ [3] 【敷き炬燵】
置きごたつ。

敷き畳

しきだたみ [3] 【敷(き)畳】
座敷に敷く畳。たたみ。

敷き皮

しきがわ [0] 【敷(き)皮・敷(き)革】
(1)熊・鹿などの毛皮で作った敷物。
(2)靴の底に敷く革。中敷き。

敷き砂

しきすな [0] 【敷(き)砂】
庭園に敷かれた砂。枯山水式庭園にはこれだけで景にしているものも多い。

敷き紙

しきがみ [0] 【敷(き)紙】
(1)物の下に敷く紙。
(2)紙を厚く貼り合わせ,渋などをひいて製した敷物。

敷き網

しきあみ [0] 【敷(き)網】
魚網の一。方形・円形・箕(ミ)状の浅い袋状の網。水中に敷き,集魚灯やまき餌(エ)で魚をその上に誘い,引き上げて捕る。

敷き草

しきぐさ [0] 【敷(き)草】
「敷(シ)き藁(ワラ)」に同じ。

敷き藁

しきわら [0] 【敷き藁】
作物や若木・草花の根もとや,家畜小屋に敷く藁。敷き草(グサ)。

敷き詰め

しきつめ [0] 【敷き詰め】
敷物を部屋の広さいっぱいに敷くこと。「じゅうたんを―にする」

敷き詰める

しきつ・める [4] 【敷(き)詰める】 (動マ下一)[文]マ下二 しきつ・む
(1)すき間のないように敷く。「門から玄関まで御影石で―・めてある」「絨緞(ジユウタン)を―・める」
(2)敷いておさえつける。「下なる敵の左右(ソウ)の手を膝にて―・め/保元(中・古活字本)」

敷き詰める

しきつめる【敷き詰める】
spread <gravel> all over <a garden> .

敷き革

しきがわ [0] 【敷(き)皮・敷(き)革】
(1)熊・鹿などの毛皮で作った敷物。
(2)靴の底に敷く革。中敷き。

敷く

し・く [0] 【敷く・布く】 (動カ五[四])
(1)平らに広げて置く。「布団を―・く」「カーペットを―・く」
(2)おおうように一面に並べる。しきつめる。「砂利を―・く」
(3)下にあてがうために物を平らに置く。「座布団を―・く」「下敷きを―・いて書く」「緑なす蘩蔞(ハコベ)は萌えず若草も―・くによしなし/落梅集(藤村)」
(4)おさえつける。「亭主を尻に―・く」「組み―・く」
(5)広くゆきわたらせる。発布する。《布》「善政を―・く」「戒厳令を―・く」
(6)配置する。また,施設を取り付ける。敷設する。「鉄道を―・く」「陣を―・く」
(7)一面に広がる。
 (ア)おおうようにすき間なく散らばる。散りしく。「いつしか雪の降出でて,薄白く庭に―・けるなり/金色夜叉(紅葉)」
 (イ)広く満ち満ちる。「霧の―・きたる夜なりし/遠野物語(国男)」
(8)治める。統治する。「天皇(スメロキ)の―・きます国の天の下/万葉 4122」
[可能] しける
[慣用] 尻に―・レールを―

敷く

しく【敷く】
pave (石を);→英和
lay <a railway> (敷設);→英和
promulgate <a law> (公布);→英和
sit <on a cushion> (座る).→英和
敷物を〜 lay a carpet on the floor.→英和
蒲団を〜 make bed.

敷写し

しきうつし【敷写し】
tracing.→英和
〜する trace.→英和

敷写し

しきうつし [0] 【敷(き)写し】 (名)スル
(1)手本となるものの上に薄い紙を重ね敷き,透かしてそのままの形に写すこと。透き写し。
(2)他人の文をそっくりまねること。

敷台

しきだい [0] 【式台・敷台】
(1)玄関の上がり口にある一段低くなった板敷きの部分。客を送り迎えする所。もとは武家の住宅で,玄関の次にある,客に送迎の挨拶(アイサツ)をするための部屋。
(2)和船の反り台の下にある垣立(カキダツ)の台。

敷地

しきち [0] 【敷地】
建物を建てたり,道路・堤防などの施設を設けるための土地。

敷地

しきち【敷地】
<select> a (building) site;the (plot of) ground.

敷女

しきめ [0] 【敷女】
情婦。いろおんな。「―を連れて大阪落ちの/多情仏心(弴)」

敷妙

しきたえ 【敷栲・敷妙】
(1)寝所に敷く布。「―に臥しみふさずみ歎けども/馬内侍集」
(2)枕の異名。「―,枕の事/女中詞」

敷妙の

しきたえの 【敷妙の】 (枕詞)
寝具またはそれに関係のある「枕」「手枕(タマクラ)」「袖」「衣手(コロモデ)」「床(トコ)」「家」などにかかる。共寝のイメージを伴うことが多い。「―枕のあたり忘れかねつも/万葉 72」「―手枕まきて/万葉 217」

敷寝

しきね [0] 【敷(き)寝・蓐】
物を下に敷いて寝ること。また,下に敷いて寝る具。「金革を―にして/笈日記」

敷寝の船

しきねのふね 【敷(き)寝の船】
七福神と宝物を乗せた船を描いた絵。除夜または節分の夜これを枕の下に敷いて寝ると,よい夢を見るとされた。宝船。

敷尹

しきいん シキヰム 【敷尹】 (連語)
〔敷き居むの意。「む」は助動詞。「尹」は当て字。一説に,「敷居」の撥音添加とも〕
平安時代,節会(セチエ)などで着座を宣する語。お座りください。「公卿列立の後―と仰す/江家次第」

敷居

しきい【敷居】
<cross> the threshold;→英和
a doorsill (戸の).→英和
〜が高い feel embarrassed in visiting a person.→英和

敷居

しきい [0] 【敷居・閾】
(1)門の内外を区切り,また部屋を仕切るために敷く横木。溝やレールをつけて戸・障子・襖(フスマ)などを受ける。古くは閾(シキミ)と称した。戸閾。
⇔鴨居(カモイ)
(2)しきもの。「官の羆皮七十枚を借りて,賓(マロウト)の―にす/日本書紀(斎明訓)」

敷居越し

しきいごし [0] 【敷居越し】
(1)敷居を隔てて,物事をすること。「―に挨拶(アイサツ)する」
(2)間隔が狭いたとえ。

敷島

しきしま 【敷島・磯城島】
(1)大和(ヤマト)国磯城(シキ)郡の,崇神天皇・欽明天皇が都を置いた地。
(2)〔「敷島の」が「やまと」にかかる枕詞であるところから〕
大和国の別称。
(3)日本国の別称。
(4)(「敷島」と書く)山梨県中部,中巨摩(ナカコマ)郡の町。甲府盆地北西部の旧宿場町。御岳昇仙峡で知られる。
(5)「敷島の道」の略。

敷島の

しきしまの 【敷島の】 (枕詞)
国名「やまと」にかかる。「―大和の国に人二人ありとし思はば/万葉 3249」

敷島の道

しきしまのみち [0] 【敷島の道】
大和歌(ヤマトウタ)の道。和歌の道。歌道。敷島。

敷島や

しきしまや 【敷島や】 (枕詞)
「やまと」にかかる。「―やまとの歌のつたはりを/千載(雑下)」

敷布

しきふ【敷布】
a (bed) sheet.

敷布

しきふ [0] 【敷布】
敷き布団の上にしく布。シーツ。

敷布団

しきぶとん [3] 【敷(き)布団】
寝るとき下に敷く布団。
⇔掛け布団

敷平瓦

しきひらがわら [5] 【敷平瓦】
平瓦の一種。軒先を葺(フ)く唐草瓦の下に敷く瓦。

敷延

ふえん [0] 【敷衍・布衍・敷延】 (名)スル
(1)おしひろげること。展開すること。
(2)意義・意味をおしひろめて説明すること。また,わかりやすく詳しく説明すること。「師説を―する」「梅子は始めて自分の本意を―しに掛つた/それから(漱石)」

敷手

しきて [0] 【敷手】
舞楽の一。右方の新楽。高麗(コマ)壱越(イチコツ)調の中曲。文の舞。常装束で舞う四人舞。左舞の青海波の番舞(ツガイマイ)とされる。志岐伝。志岐手。重来舞(シキマイ)。

敷料

しきりょう [2] 【敷料】
⇒倉敷料(クラシキリヨウ)

敷松葉

しきまつば [3] 【敷(き)松葉】
冬に庭などに敷く松葉。霜よけ,あるいは風趣を添えるためなどに敷く。[季]冬。

敷板

しきいた [0] 【敷板】
(1)ものの下に敷く板。
(2)茶道で,風炉の下に敷く板。
(3)牛車(ギツシヤ)のふみ板。
(4)ねだ板。

敷栲

しきたえ 【敷栲・敷妙】
(1)寝所に敷く布。「―に臥しみふさずみ歎けども/馬内侍集」
(2)枕の異名。「―,枕の事/女中詞」

敷桁

しきげた [0] 【敷桁】
建物の外周部にあって,柱の上端をつなぎ,小屋梁(ハリ)や二階の根太(ネダ)などを支える横木。

敷梁

しきばり [0] 【敷梁】
小屋梁・床梁を支えるために,それに対して直角方向にわたす断面の大きい梁。牛梁(ウシバリ)。

敷津の浦

しきつのうら 【敷津の浦】
大阪市住吉区,住吉神社の南西にあった海岸。((歌枕))「藻塩草―の寝覚には時雨にのみや袖はぬれける/千載(羇旅)」

敷煉瓦

しきれんが [3] 【敷煉瓦】
道路舗装用の煉瓦。

敷物

しきもの【敷物】
a carpet;→英和
a rug;→英和
a cushion;→英和
matting.→英和
〜を敷く spread a carpet;→英和
cover <the floor> with a carpet.

敷物

しきもの [0] 【敷物】
座るために下に敷くもの。布団・じゅうたん・毛皮など。

敷瓦

しきがわら [3] 【敷瓦・甃】
(1)石畳のように土間や地面などに敷き並べる平たい瓦。塼(セン)。
(2){(1)}を並べたような模様。市松模様。「帯は―の折りびろうど/浮世草子・五人女 3」
(3)茶道で,鉄風炉(テツブロ)の下に敷く平たい瓦。

敷田

しきだ 【敷田】
姓氏の一。

敷田年治

しきだとしはる 【敷田年治】
(1817-1902) 幕末・明治期の国学者。豊前(ブゼン)の人。帆足万里に師事。和学講談所教官・神宮皇学館教頭。著「古事記標註」「音韻啓蒙」など。

敷畳

しきだたみ [3] 【敷(き)畳】
座敷に敷く畳。たたみ。

敷皮

しきがわ【敷皮】
a fur cushion;an inner sole (靴の).

敷皮

しきがわ [0] 【敷(き)皮・敷(き)革】
(1)熊・鹿などの毛皮で作った敷物。
(2)靴の底に敷く革。中敷き。

敷目

しきめ [0] 【敷目】
(1)「敷目板」の略。
(2)縅目(オドシメ)が三列ある鎧(ヨロイ)の札(サネ)。また,敷目縅(オドシ)のこと。「火威の胄の―に拵へたるを/太平記 22」

敷目板

しきめいた [4] 【敷目板】
羽目・床張りなどの板の継ぎ目の裏に,すき間を埋めるために取り付けた細長い板。敷目。

敷目縅

しきめおどし [4] 【敷目縅】
(1)敷目の札(サネ)を用いた鎧(ヨロイ)の縅。札が三枚重なり合うので堅固になる。
(2)江戸後期,市松模様に構成した鎧の縅。

敷石

しきいし [0] 【敷石・舗石】
道路・庭などに敷き並べた平らな石。
敷石[図]

敷石

しきいし【敷石】
a paving stone;a pavement.→英和
〜を敷く pave <a road> with stone.

敷砂

しきすな [0] 【敷(き)砂】
庭園に敷かれた砂。枯山水式庭園にはこれだけで景にしているものも多い。

敷紙

しきがみ [0] 【敷(き)紙】
(1)物の下に敷く紙。
(2)紙を厚く貼り合わせ,渋などをひいて製した敷物。

敷網

しきあみ [0] 【敷(き)網】
魚網の一。方形・円形・箕(ミ)状の浅い袋状の網。水中に敷き,集魚灯やまき餌(エ)で魚をその上に誘い,引き上げて捕る。

敷草

しきぐさ [0] 【敷(き)草】
「敷(シ)き藁(ワラ)」に同じ。

敷蒲[布]団

しきぶとん【敷蒲[布]団】
a mattress.→英和

敷藁

しきわら【敷藁(を敷く)】
litter.→英和

敷蛇腹

しきじゃばら [3] 【敷蛇腹】
武具などで,革の地とへりとを適当にかがったあと,蛇腹組みにした組紐(クミヒモ)でおおうこと。また,そのようにしたもの。

敷衍

ふえん [0] 【敷衍・布衍・敷延】 (名)スル
(1)おしひろげること。展開すること。
(2)意義・意味をおしひろめて説明すること。また,わかりやすく詳しく説明すること。「師説を―する」「梅子は始めて自分の本意を―しに掛つた/それから(漱石)」

敷衍する

ふえん【敷衍する】
amplify <on> ;→英和
expatiate <on> .→英和

敷設

ふせつ [0] 【敷設・布設】 (名)スル
装置・設備などを設置すること。備えつけること。「鉄道を―する」

敷設

ふせつ【敷設】
construction (建設).→英和
〜する construct <a railroad> ;→英和
lay <a mine> .→英和

敷設艦

ふせつかん [0] 【敷設艦】
機雷を敷設するための軍艦。

敷詰める

しきつ・める [4] 【敷(き)詰める】 (動マ下一)[文]マ下二 しきつ・む
(1)すき間のないように敷く。「門から玄関まで御影石で―・めてある」「絨緞(ジユウタン)を―・める」
(2)敷いておさえつける。「下なる敵の左右(ソウ)の手を膝にて―・め/保元(中・古活字本)」

敷金

しききん【敷金】
<give> a deposit;→英和
<deposit> caution money.

敷金

しききん [2] 【敷金】
不動産の賃借人が賃料の支払いの保証のために賃貸人に預けておく金銭。賃借人に債務の未払いがない限り賃貸借契約の終了の際に返還される。古くは広く売買契約その他の保証金や礼金をもいった。しきがね。
→権利金

敷金

しきがね [0] 【敷金・敷銀】
(1)「しききん(敷金)」に同じ。
(2)持参金。しきぎん。しきせん。「四年以前に大和より―持つて養子分/浄瑠璃・冥途の飛脚(上)」

敷金小作

しききんこさく [5] 【敷金小作】
江戸時代,数年間の小作料を地主に前納して行う小作。

敷銀

しきぎん 【敷銀】
「敷金(シキガネ){(2)}」に同じ。「今時の仲人,頼もしづくにはあらず,其―に応じて/浮世草子・永代蔵 1」

敷銀

しきがね [0] 【敷金・敷銀】
(1)「しききん(敷金)」に同じ。
(2)持参金。しきぎん。しきせん。「四年以前に大和より―持つて養子分/浄瑠璃・冥途の飛脚(上)」

敷銭

しきせん [2] 【敷銭】
(1)中世,荘園・所領の代官職につくための身元保証金。辞任のとき返してもらった。
(2)中世,不動産を担保に借金したときの買い戻し代金。
(3)「敷金(シキガネ){(2)}」に同じ。

敷革

しきがわ [0] 【敷(き)皮・敷(き)革】
(1)熊・鹿などの毛皮で作った敷物。
(2)靴の底に敷く革。中敷き。

斂棺

れんかん [0] 【斂棺】 (名)スル
なきがらを棺におさめること。「―の儀」

斂葬

れんそう [0] 【斂葬】
死者を埋め葬ること。

斃れて後(ノチ)已(ヤ)む

斃れて後(ノチ)已(ヤ)む
〔礼記(表記)〕
死ぬまで一生懸命努力して,途中でやめることをしない。死してのちやむ。

斃仆

へいふ [0] 【斃仆】 (名)スル
たおれて死ぬこと。斃死。

斃死

へいし [0] 【斃死】 (名)スル
行き倒れて死ぬこと。野垂れ死に。「逃避行の果て野山に―した」

ぶん【文】
(1) a sentence.→英和
(2) ⇒文章,文体,文学.
(3)[武に対し]arts.

ぶん [1] 【文】
(1)言語単位の一。思考や感情を言葉で表現する際の,完結した内容を表す最小の単位。多くは複数の文節によって構成されるが,「待て」「さようなら」のような一語文もある。文字で表す場合には,通常,文の切れ目に句点「。」を打つ。センテンス。文章。
(2)複数の文{(1)}から構成され,あるまとまった思想を表したもの。文章。「―を練る」
(3)(武に対して)学問・文芸など。「―を修める」

あや [2] 【文・綾】
(1)物の表面に表れたいろいろの形・色合い。模様。特に,斜交する線によって表された模様をいう。「―を描く」
(2)斜めに交わること。また,そういう模様。
(3)言葉や文章の飾った言い回し。表現上の技巧。「文章の―」
(4)物事の入り組んだ仕組み。すじみち。「事件の―」
(5)比較的長期にみた相場変動の中で,特別の理由もないような小さな変動。「―押し」「―戻し」
(6)斜文組織で文様を織り出した絹の紋織物。光沢があり,模様が浮き出て美しい。綾織物。
(7)「綾取り」の略。「―を取る」
(8)「綾竹」の略。
(9)(「目もあやに」「目もあやなり」の形で)目も覚めるほどきらびやかである。「目も―にひるがえる万国旗」
(10)区別。条理。けじめ。[名義抄]

もん [1] 【文】
〔呉音〕
(1)昔の貨幣の単位。一貫の千分の一。
(2)〔もと,一文銭を並べてはかったことから〕
足袋や靴の大きさの単位。一文は約2.4センチメートル
(3)字。文字。「常住といふ二つの―を聞くに,即ち天に生まる/三宝絵詞(下)」
(4)文章。文句。「紫の朱うばふことを悪むと云ふ―を御覧ぜられたき事ありて/徒然 238」
(5)呪文(ジユモン)。経文。「活々の―を唱へ/狂言・磁石」

ふみ [1] 【文・書】
(1)文字を書いたもの。
 (ア)手紙。書状。「―を通わす」
 (イ)書物。ほん。「―よむつき日,かさねつつ」
 (ウ)書類。文書。「大殿油(オオトナブラ)近くて―どもなど見給ふついでに/源氏(帚木)」
(2)学問。特に,漢学。「―の道のおぼつかなくおぼし召さるる事どもなど/源氏(賢木)」
(3)漢詩。「みな探韻賜はりて,―作り給ふ/源氏(花宴)」

もん [1] 【紋・文】
(1)模様。あや。「美しい―のある蝶」
(2)「家紋」に同じ。「菊水の―」

ふみ【文】
⇒手紙,文章.

文く

もどろ・く 【斑く・文く】
■一■ (動カ四)
まぎれる。まどう。くらむ。「あまりなることは目も―・く心ちなむし給ひける/大鏡(道長)」
■二■ (動カ下二)
まだらにする。特に,からだに入れ墨をする。「其の国の人,男女並に椎結(カミヲワ)け身を―・けて為人(ヒトトナリ)勇みこはし/日本書紀(景行訓)」

文なしの

もん【文なしの】
penniless.→英和

文の博士

ふみのはかせ 【文の博士】
⇒書博士(シヨハカセ)

文の舞

ぶんのまい [1] 【文の舞】
舞楽のうち,剣・鉾(ホコ)などの武器を持たずに常装束で舞う文官の舞。春鶯囀(シユンノウデン)や青海波(セイガイハ)などの類。平舞(ヒラマイ)。
⇔武の舞

文の道

ふみのみち [1] 【文の道・書の道】
学問の道。文学の道。

文七

ぶんしち [0] 【文七】
(1)「文七元結」の略。
(2)紙の名の一。きわめて白く艶(ツヤ)があるもの。
(3)文楽人形の首(カシラ)名の一。線が強く男性的で,苦悶と武勇を表す複雑な表情のもの。「男作五雁金(オトコダテイツツカリガネ)」の雁金文七に用いたところからの名。
→首

文七元結

ぶんしちもとゆい [5] 【文七元結】
〔「ぶんしちもっとい」とも〕
(1)文七{(2)}という紙で作った上等の元結。
(2)人情噺(バナシ)の一。集金した金をなくして身投げしようとする文七に,娘の身売りの金を与えて救う左官の長兵衛の意気地を描く。のち,なくした金が出て,文七と長兵衛の娘は結ばれ,文七は文七元結を売り出して大いにはやるとの筋で,三遊亭円朝が練り上げた。歌舞伎にも脚色。

文中

ぶんちゅう [0][1] 【文中】
文章のなか。「―敬称略」

文中

ぶんちゅう 【文中】
南朝の年号(1372.4.?-1375.5.27)。建徳の後,天授の前。長慶天皇の代。

文中子

ぶんちゅうし 【文中子】
中国,隋代の対話録。一〇巻。王通とその門人たちとの問答を「論語」にならって集録。文中子中説。中説。

文久

ぶんきゅう ブンキウ 【文久】
年号(1861.2.19-1864.2.20)。万延の後,元治の前。孝明天皇の代。

文久新聞

ぶんきゅうしんぶん ブンキウ― 【文久新聞】
官板バタビヤ新聞の別称。

文久永宝

ぶんきゅうえいほう ブンキウ― 【文久永宝】
文久三年(1863)に発行された,銅の穴あきの四文銭。文久四文銭。文久通宝。文久銭。

文久銭

ぶんきゅうせん ブンキウ― [0] 【文久銭】
文久永宝の通称。

文之玄昌

ぶんしげんしょう 【文之玄昌】
⇒南浦文之(ナンポブンシ)

文亀

ぶんき 【文亀】
年号(1501.2.29-1504.2.30)。明応の後,永正の前。後柏原天皇の代。

文事

ぶんじ [1] 【文事】
学問や芸術に関すること。
⇔武事
「―と武備とを併せ有した豪傑/渋江抽斎(鴎外)」

文京

ぶんきょう ブンキヤウ 【文京】
東京都二三区の一。旧小石川区と本郷区が合併。武蔵野台地の東端にあたり,高台は文教・住宅地域,低地は商工業地域。東京大学・六義(リクギ)園・後楽園などがある。

文京女子大学

ぶんきょうじょしだいがく ブンキヤウヂヨシ― 【文京女子大学】
私立大学の一。1991年(平成3)設立。本部は埼玉県大井町。

文人

もんにん 【文人】
漢文,または漢詩を作る人。多くは大学寮の学生(ガクシヨウ)をいう。文章生(モンジヨウシヨウ)。「―擬生(ギソウ)など言ふなることどもよりうちはじめ/源氏(乙女)」

文人

ぶんじん [0] 【文人】
(1)文事にたずさわる人。
⇔武人
(2)詩文・書画など文芸の面に親しむ人。
(3)大学寮の文章生(モンジヨウシヨウ)。

文人

ぶんじん【文人】
a man of letters;a writer.

文人墨客

ぶんじんぼっかく [0] 【文人墨客】
詩文・書画など風流に親しむ人。

文人生け

ぶんじんいけ [0][3] 【文人生け】
生け花の様式の一。技巧をこらさない生け方で,江戸後期,南画の影響を受けて始まり,文人に好まれた。

文人画

ぶんじんが [0] 【文人画】
東洋画で,教養ある知識人が心の赴くままにかいた,雅趣に富む絵。本来,専門画家とは区別される文人の手になるものをいい,特定の様式を表すものではなかったが,明代に董其昌(トウキシヨウ)らが,職業画家のかいた色彩豊かな絵に対して水墨による線描の山水画の系譜を南宗画(ナンシユウガ)と称したことから,南宗画と同義に用いられるようになった。日本では江戸時代に発達したこの種の絵画をいう。

文位

ぶんい [1] 【文位】
勲位に対して,普通の位階。正一位・従一位など。本位。

文体

ぶんたい [0] 【文体】
(1)文章の形式・様式。和文体・漢文訓読体・和漢混交(ワカンコンコウ)文体・候(ソウロウ)文体・口語体などの分類がある。
(2)語句・語法・修辞などにみられる,その作者に特有な文章表現。

文体

ぶんたい【文体】
a style.→英和
…の〜をまねて in the style of….‖文体論 stylistics.

文体論

ぶんたいろん [3] 【文体論】
文体について研究する学問。文章を類型的にとらえようとするものや,表現の個性的構造を解明しようとするものなどがある。

文作

もんさく 【文作】
即席におかしみのある文句を作ること。また,その文句。「後は大道に出て―,いづれか腰をよらざるはなし/浮世草子・一代男 7」

文作り

ふづくり 【文作り】
(1)作り上げ,整えること。また,準備。「この景虎へ無事の―候へども/甲陽軍鑑(品二七)」
(2)はかりごと。ごまかし。「ふところ子のむすめがあるなどと―をいふ/浮世草子・好色床談義」

文作り

ふみつくり 【文作り】
漢詩を作ること。「―韻ふたぎなどやうのすさびわざどもをもし/源氏(賢木)」

文作る

ふづく・る 【文作る】 (動ラ四)
(1)物を作り上げ整える。「草子一冊―・らせ了んぬ/言経卿記」
(2)話をまとめる。段取りをしておく。「さつきの女が後に忍んでくるはづに―・つておいたから/滑稽本・膝栗毛(初)」
(3)だます。計略にはめる。「この家の奥様とならうと―・りました女を/浮世草子・禁短気」

文使い

ふみづかい [3] 【文使い】
手紙を届ける使い。

文例

ぶんれい [0] 【文例】
文や文章の実例。

文保

ぶんぽう 【文保】
年号(1317.2.3-1319.4.28)。正和の後,元応の前。花園・後醍醐天皇の代。

文公

ぶんこう 【文公】
(前697?-前628) 中国,春秋時代の晋(シン)の王(在位 (前636-前628))。名は重耳。父献公の死後の内乱を避けて国外に亡命。19年ののち帰国して即位。国力を充実させ,春秋五覇の一人となった。

文具

ぶんぐ [1] 【文具】
文房具。

文典

ぶんてん [0] 【文典】
文法を説明した書物。「ロドリゲスの日本大―」

文切れ

あやぎれ 【文切れ・紋切れ】
(1)言葉・音声の区別がはっきりしていること。「言葉の―せぬ事のみ多し/浮世草子・一代女 1」
(2)他と違って優れていること。「格別―のした人でもなけれど/松翁道話」

文初め

ふみはじめ [3] 【書始め・文初め】
貴族の子弟が,七,八歳になって初めて読書をする儀式。読書始(ドクシヨハジメ)。

文勢

ぶんせい [0] 【文勢】
文章のいきおい。

文勲

ぶんくん [0] 【文勲】
学問または政治上のてがら。
⇔武勲

文化

ぶんか【文化】
civilization;→英和
culture.→英和
〜的 cultural.→英和
‖文化勲章 the Order of Culture.文化功労者 a person of cultural merits.文化国家 a civilized nation;a highly cultured nation.文化祭 a cultural[school,university]festival.文化財 a cultural asset.文化財保護委員会 the Committee for the Protection of Cultural Assets.文化人 a man of culture.文化人類学 cultural anthropology.文化大革命[中国の]the Cultural Revolution.文化庁 the Agency for Cultural Affairs.文化の日 Culture Day.

文化

ぶんか ブンクワ 【文化】
年号(1804.2.11-1818.4.22)。享和の後,文政の前。光格・仁孝天皇の代。

文化

ぶんか [1] 【文化】
(1)〔culture〕
社会を構成する人々によって習得・共有・伝達される行動様式ないし生活様式の総体。言語・習俗・道徳・宗教,種々の制度などはその具体例。文化相対主義においては,それぞれの人間集団は個別の文化をもち,個別文化はそれぞれ独自の価値をもっており,その間に高低・優劣の差はないとされる。カルチャー。
(2)学問・芸術・宗教・道徳など,主として精神的活動から生み出されたもの。
(3)世の中が開け進み,生活が快適で便利になること。文明開化。
(4)他の語の上に付いて,ハイカラ・便利・新式などの意を表す。「―鍋」

文化の大火

ぶんかのたいか ブンクワ―タイクワ 【文化の大火】
文化三年(1906)3月,芝車町(クルマチヨウ)泉岳寺前から出火して京橋・神田・浅草におよび,五三〇余町を焼いて死者約七千人を出した火事。江戸三大火事の一。丙寅(ヘイイン)火事。車町火事。

文化の日

ぶんかのひ [1] 【文化の日】
国民の祝日の一。一一月三日。自由と平和を愛し,文化をすすめることを趣旨とする。[季]秋。

文化センター

ぶんかセンター [4] 【文化―】
文化活動の拠点となる,公民館・集会場・図書館・美術館などが集まった施設。文化会館。

文化主義

ぶんかしゅぎ [4] 【文化主義】
〔大正中頃,桑木厳翼の造語〕
文化の向上・発達,文化価値の実現を人間生活の最上の目的とする立場。当時の自然主義・唯物主義の思潮に対抗して唱えられた。

文化人

ぶんかじん [3] 【文化人】
学問・芸術などの分野で活躍し,社会的にも名声を得ている人。すぐれた教養を身につけた知識人。

文化人類学

ぶんかじんるいがく [6] 【文化人類学】
人間を文化・社会の面から実証的に研究する学問。文化の構造・機能・動態・類型などを研究する。
→自然人類学

文化住宅

ぶんかじゅうたく [4] 【文化住宅】
(1)合理的な生活に合うように設計された,和風に洋風を取り入れた近代的な感じの住宅。
〔大正から昭和初期にかけて用いられた語〕
(2)関西地方で,木造二階建ての棟割りアパートの俗称。

文化価値

ぶんかかち [4] 【文化価値】
(1)文化の面からみた事物の価値。文化財としての価値。
(2)〔(ドイツ) Kulturwert〕
リッケルトらの用語。特殊・個別的な文化財に対して,それの前提となる普遍妥当的で純粋な価値。真・善・美・聖など。日常生活の要求を満たす生活価値とも区別される。

文化刺繍

ぶんかししゅう [4] 【文化刺繍】
解きほぐしたリリヤンを専用の特殊な針を用いて刺す刺繍。壁掛けなどに用いる。

文化功労者

ぶんかこうろうしゃ [6] 【文化功労者】
文化功労者年金法(1951年制定)に定める文化の向上発展に関し,特に功績顕著な者。文化勲章受章者を含み,終身年金が支給される。

文化勲章

ぶんかくんしょう [4] 【文化勲章】
学術や芸術など文化の発展に顕著な功績を残した人に授与される勲章。1937年(昭和12)に制定。

文化史

ぶんかし [3] 【文化史】
科学・芸術・文学・教育・宗教・風俗・交通などを相関連させ,人類の文化の変遷・発達を記述した歴史。文明史。

文化哲学

ぶんかてつがく [5][4] 【文化哲学】
〔(ドイツ) Kulturphilosophie〕
ウィンデルバントの用語。未来の文化の理想を掲げ,現在の文化を評価する規範を基礎づけ,過去の文化を理解することを課題とする哲学の一分科。広義には,精神哲学に等しい。

文化団体

ぶんかだんたい [4] 【文化団体】
同じ文化的内容の思想・感情によって結ばれた団体。広義には,学会・宗教団体なども含む。

文化国家

ぶんかこっか [4] 【文化国家】
(警察国家・法治国家などに対して)文化の発展・向上を最高指導理念とする国家。一九世紀のドイツで提唱。

文化変容

ぶんかへんよう [4] 【文化変容】
異なった文化を有する諸集団が接触した結果,その一方あるいは双方の集団の文化に変化が生じる現象。

文化大革命

ぶんかだいかくめい [6] 【文化大革命】
〔「プロレタリア文化大革命」の略〕
1966年に始まる中華人民共和国内の大規模な思想・政治闘争。毛沢東・林彪らは学生中心の紅衛兵や軍を動員し,劉少奇国家主席ら党や行政の幹部を「資本主義の道を歩む実権派」として実権を奪い,多数の粛清者を出した。しかし,全国で混乱がつづき,林彪失脚など内部対立はやまず,76年には天安門事件が起こるに及び,毛の死後,77年終結が宣言された。プロ文革。文革。

文化女子大学

ぶんかじょしだいがく 【文化女子大学】
私立大学の一。1964年(昭和39)設立。本部は東京都渋谷区。

文化学院

ぶんかがくいん 【文化学院】
私立学校の一。西村伊作によって,個性尊重,男女平等の自由主義的な教育を目指して1921年(大正10)に創設。所在地は東京都千代田区。

文化庁

ぶんかちょう [3] 【文化庁】
文部省の外局の一。1968年(昭和43)文化財保護委員会と文部省文化局とを統合して設置。文化の振興・普及,文化財の保存・活用,宗教に関する行政事務を行う。

文化放送

ぶんかほうそう ブンクワハウソウ 【文化放送】
関東地方の民間ラジオ放送局。1952年(昭和27)財団法人日本文化放送協会として開局。56年現名に改組。ニッポン放送と共に NRN(ナショナル-ラジオ-ネットワーク)のキー局。

文化政治

ぶんかせいじ [4] 【文化政治】
1919年の三・一独立運動以後の朝鮮に対する日本の統治政策の呼称。従来の武断政治にかわって,総督武官制や憲兵警察の廃止,結社や言論の自由の限定つきの容認などの懐柔策をとることによって,独立運動の再発防止を企図した。

文化文政時代

ぶんかぶんせいじだい ブンクワ― 【文化文政時代】
徳川一一代将軍家斉治下の文化・文政年間(1804-1830)を中心とした時代。幕藩体制の動揺期に当たるが,表面的には平穏な状態が続いた。幕政の綱紀が緩み,江戸を中心に太平の享楽的風潮がみなぎり,町人文化が栄えた。人情本(為永春水)・滑稽本(十返舎一九・式亭三馬)・読本(曲亭馬琴)・歌舞伎(台本作者に鶴屋南北)・狂歌(大田南畝)・浮世絵(北斎・広重)・肖像画(渡辺崋山)などにすぐれた作者が現れ,活躍した。化政期。

文化映画

ぶんかえいが [4] 【文化映画】
劇映画・ニュース映画以外の映画の総称。教育映画・科学映画・記録映画など,一般の人の教養を高めるために作られたもの。

文化生活

ぶんかせいかつ [4] 【文化生活】
文化的な生活用品を取り入れた合理的・機能的な生活。

文化的

ぶんかてき [0] 【文化的】 (形動)
(1)文化にかかわりのあるさま。「―な事業」
(2)文化を取り入れているさま。文化にかなっているさま。「―な生活」

文化的多元主義

ぶんかてきたげんしゅぎ [9] 【文化的多元主義】
諸民族が単純に同化・融合に努めるのではなく,それぞれの民族性や文化特性を保持しつつ,共存していこうとする立場・主張。

文化社会学

ぶんかしゃかいがく [5] 【文化社会学】
文化の諸現象を対象とする社会学。ドイツでは形式社会学に対する批判から出発し,価値哲学や歴史哲学の伝統のもとで文化現象の歴史性や文化的内容が積極的にとりあげられる。またアメリカでは,心理学的社会学に対する批判から,人類学と結びつき,文化の客観的性格が主に扱われる。

文化神

ぶんかしん [3] 【文化神】
文化英雄を神格化していう語。
→文化英雄

文化祭

ぶんかさい [3] 【文化祭】
高校・大学などで,生徒・学生が演劇・研究発表・音楽会・講演会・討論会などを企画実行する文化的な催し。

文化科学

ぶんかかがく [4] 【文化科学】
〔(ドイツ) Kulturwissenschaft〕
リッケルトの用語。価値と無関係に自然を法則的に認識する自然科学と異なり,個性的なものに価値を認めて文化を研究対象とする科学。人文科学・社会科学の別称。

文化英雄

ぶんかえいゆう [4] 【文化英雄】
〔culture hero〕
神話の中で,その社会に火や技術,農作物などの基本的な文化要素を最初に持ち込んだ者。ギリシャ神話のプロメテウスや日本神話の大国主命などが代表的。

文化複合

ぶんかふくごう [4] 【文化複合】
異なる多数の文化要素がまとまりをもって構成する全体。例えば,東南アジアの焼畑陸稲栽培や北アメリカ平原インディアンの騎馬をめぐる一連の要素の複合など。

文化記号論

ぶんかきごうろん [5] 【文化記号論】
〔cultural semiotics〕
社会と文化を記号現象として分析する学問。代表的なものにマルセル=モースの人類学的象徴交換論,バタイユのポトラッチ的蕩尽論のほか,R =バルトのモード論,ボードリヤールの消費社会論などがある。文化記号学。

文化財

ぶんかざい [3][0] 【文化財】
(1)人間の精神的な働きが加わって生み出されたもので,文化的価値を有するもの。学問・芸術など。
(2)文化財保護法で,保護の対象とするもの。有形文化財・無形文化財・民俗文化財・記念物・伝統的建造物群の五種類。

文化財保護委員会

ぶんかざいほごいいんかい 【文化財保護委員会】
文化財の保護・活用・調査にあたる委員会。文部省の外局として設置されたが,1968年(昭和43)文化庁文化財保護部に改組された。

文化財保護法

ぶんかざいほごほう 【文化財保護法】
文化財を保存し,その活用を図り,国民の文化的向上と世界文化の進歩に貢献するための法律。1950年(昭和25)制定。

文化資本

ぶんかしほん [4] 【文化資本】
〔(フランス) capital culturel〕
ブルデューの用語。言葉づかいや行動様式など身体化されたもの,絵画や書物など物として客体化されたもの,学歴や資格として制度化されたものの三つの形態をもち再生産される文化的所産の総称。経済資本に対していう。

文化遺産

ぶんかいさん [4] 【文化遺産】
現代にまで残され,将来に継承されるべき,過去の時代の文化財。

文化闘争

ぶんかとうそう [4] 【文化闘争】
〔(ドイツ) Kulturkampf〕
ドイツ帝国成立直後の1870年代に,ビスマルクが統制を強化するため,反プロイセン的なカトリック教徒に対して行なった弾圧。

文化革命

ぶんかかくめい [4] 【文化革命】
文化の領域で行われる革命。社会主義革命において政治的・経済的革命とならんで,旧文化の批判的継承,新しい文化の創造,文化の大衆化などとして主張される。

文匣

ぶんこう [0] 【文匣】
文書などを納める手箱。

文博

ぶんはく [0] 【文博】
「文学博士」の略。

文厨子

ふみずし [3] 【文厨子】
書物を載せておく棚。書棚。

文友

ぶんゆう [0] 【文友】
詩文を通じての友。文学上の友人。

文反古

ふみほうご [3] 【文反古】
「文殻(フミガラ)」に同じ。

文句

もんく [1] 【文句】
(1)文章の中の語句。書物などに出てくる言葉の一節。章句。「歌の―を覚える」「名―」「聖書の中の―を引用する」
(2)不満・不賛成などの言い分。苦情。不服。「―を言う」

文句

もんく【文句】
(1)[語句]an expression;→英和
a phrase;→英和
words.(2)[不平]a complaint;→英和
an objection (反対).→英和
〜を言う complain <of,that…> ;→英和
grumble <at,about> ;→英和
object <to> (反対する).→英和

文句入り

もんくいり [0] 【文句入り】
都都逸(ドドイツ)の一体。通常の都都逸の中に,清元・義太夫・浪曲などの有名な一節を挿入したもの。あんこ入り。

文句無し

もんくなし [3][4] 【文句無し】
(1)議論する余地のないこと。「―に当選する」「―に面白い映画」
(2)苦情を言う余地のないこと。「―に賛成する」

文台

ぶんだい [0] 【文台】
(1)書物・短冊などをのせておく小さな低い机。
(2)香会・歌会や連歌などの席で,懐紙・短冊などをのせておく机。また,執筆に用いる。
(3)歌比丘尼(ウタビクニ)の持つ手箱。「―に入れしは熊野の牛王(ゴオウ)/浮世草子・一代女 3」
文台(1)[図]

文台開き

ぶんだいびらき [5] 【文台開き】
連歌・俳諧で,宗匠となった者が文台を披露する儀式。また,その際に興行された連歌・俳諧。

文史

しるしぶみ 【伝記・文史】
(1)記録。文書。書きつけ。
(2)書籍。特に,中国の聖賢の書。「天皇,仏の法を信(ウ)け給はずして,―をこのみたまふ/日本書紀(敏達訓)」

文史通義

ぶんしつうぎ 【文史通義】
中国の史論書。清の章学誠(シヨウガクセイ)著。初版は1832年刊,内編五巻・外編三巻。1922年刊「章氏遺書」所収本は九巻。史学のあり方,史家の心得などが詳述されている。

文合せ

ふみあわせ [3] 【文合(わ)せ】
物合わせの一。作った文を合わせて,判者の評によって優劣を競うもの。

文合わせ

ふみあわせ [3] 【文合(わ)せ】
物合わせの一。作った文を合わせて,判者の評によって優劣を競うもの。

文名

ぶんめい [0] 【文名】
文学者・文筆家としてすぐれているという評判。文声。「―が高い」

文名

ぶんめい【文名】
literary reputation;literary fame.

文和

ぶんわ 【文和】
⇒ぶんな(文和)

文和

ぶんな ブンワ 【文和】
北朝の年号(1352.9.27-1356.3.28)。観応の後,延文の前。後光厳(ゴコウゴン)天皇の代。ぶんわ。

文型

ぶんけい [0] 【文型】
語や語群が文中でどのように配置されているかを,文の構造や語句の機能の上から形式化して分類した文の型。

文型

ぶんけい【文型】
a sentence pattern.

文場

ぶんじょう [0] 【文場】
(1)文人の社会。文壇。「陸続として書を著し,―に名を震たり/西国立志編(正直)」
(2)詩文を作り評しあう会。また,その会場。「かの為憲は―ごとに嚢に抄物入れて随身しけるを/著聞 4」

文塚

ふみづか [2] 【文塚】
詩文などの草稿を埋めて建てた塚。

文墨

ぶんぼく [1] 【文墨】
詩文を作ったり書画を描いたりすること。文筆。「―を愛する」「―の徒」

文壇

ぶんだん [0] 【文壇】
文筆活動をしている人たちの社会。作家・批評家などの集団。文学界。

文壇

ぶんだん【文壇】
the literary world;literary circles.文壇人 a man of letters.

文士

ぶんし【文士】
a writer;a man of letters.

文士

ぶんし [1] 【文士】
文筆を職業とする人。作家。小説家。

文声

ぶんせい [0] 【文声】
「文名(ブンメイ)」に同じ。

文天祥

ぶんてんしょう 【文天祥】
(1236-1282) 中国,南宋末の忠臣。号は文山。元軍の南下に際し,1275年義勇兵を率いて抗戦,南宋滅亡後もその復興を図ったが,捕らえられ大都(北京)で刑死。獄中の作「正気の歌」は有名。

文字

もじ [1] 【文字】
(1)言語の伝達手段の一つとして使われる符号。点・線などを組み合わせたもの。漢字などの表意文字,ローマ字・仮名などの表音文字に二大別される。文字の起源は事物をかたどった絵にあり,象形文字・表意文字・表音文字へと進んだと考えられる。もんじ。字。
(2)文章。また,読み書きや学問をいう。「並(ナラビ)に―のある人であつた/北条霞亭(鴎外)」
(3)家紋の一。字を図案化したもの。一文字・山文字など。
(4)言葉。用語。「下衆(ゲス)の詞には,必ず―余りたり/枕草子 6」
(5)仮名で表された音の数。音節。「うたの―も定まらず/古今(仮名序)」
(6)ある語の後半を省き,その代わりに添えていう語。そのものを品よく婉曲に表すのに用いられる。上に接頭語「お」を付けていうこともある。女房詞の一つで,文字言葉といわれるもの。「湯―」「髪(カ)―」「そ―」「おは―」など。

文字

もじ【文字】
a letter;→英和
a character (漢字など).→英和
〜を知らない illiterate;→英和
unlettered.→英和
〜どおりに literally;→英和
word for word (逐語的に).

文字

もんじ [1] 【文字】
「もじ(文字){(1)(2)(3)}」に同じ。

文字の国

もんじのくに 【文字の国】
〔文字の豊富な国の意で〕
中国の異名。

文字の法師

もんじのほうし 【文字の法師】
経論の言葉の解釈ばかりにこだわり,悟りの修行を忘れている僧。禅宗で他宗の者をあざけっていう。
→暗証の禅師

文字の獄

もんじのごく 【文字の獄】
中国,清代の筆禍事件の総称。康煕・雍正・乾隆年間に満州族の清朝を批判する著述を厳しく弾圧,言論・学問を統制したが,考証学興隆の一因ともなった。

文字化け

もじばけ [0] 【文字化け】
コンピューターで,通信回線の異常や記憶媒体の破壊などにより,テキスト-データが読めなくなること。

文字合せ

もじあわせ [3] 【文字合(わ)せ】
文字遊びの一。漢字を偏と旁(ツクリ),冠と脚に分けて札に書いておき,これを合わせて文字を作るもの。

文字合わせ

もじあわせ [3] 【文字合(わ)せ】
文字遊びの一。漢字を偏と旁(ツクリ),冠と脚に分けて札に書いておき,これを合わせて文字を作るもの。

文字寸半

もじきなか 【文字寸半】
わずかなもの。少しばかりのお金。一文半銭。もじひらなか。「―もらはうぢやあなし,無心合力をいふわたしでもねえ/滑稽本・一盃綺言」

文字改革

もじかいかく [3] 【文字改革】
伝統的に用いられていた文字体系や正書法・字体をあらためること。1928年トルコでのアラビア文字からローマ字への移行,第二次大戦後の中国大陸での簡体字化などが知られる。

文字放送

もじほうそう [3] 【文字放送】
テレビ電波の未使用の部分を利用して,文字や静止画の情報を伝送するテレビ放送。国際的にはテレテキスト(teletext)という。文字多重放送。

文字札

もじふだ [2] 【文字札】
歌ガルタに類する一種の遊戯の具。四書・五経などの中の文句や名所,魚鳥などの熟語を書いた札。これをカルタ取りのように散らして読み手が読み上げるものを取って勝負を競う。

文字焼

もじやき [0] 【文字焼(き)】
熱した鉄板に油を引き,その上に溶かした小麦粉を杓子で落として焼いて食べるもの。小麦粉で文字などを書いたりした。

文字焼き

もじやき [0] 【文字焼(き)】
熱した鉄板に油を引き,その上に溶かした小麦粉を杓子で落として焼いて食べるもの。小麦粉で文字などを書いたりした。

文字片半

もじひらなか 【文字片半】
「もじきなか」に同じ。「商ひ物も―違へたことのあらばこそ/浄瑠璃・曾根崎心中」

文字盤

もじばん [0] 【文字盤】
(1)時計や計器の,数字や目盛りを記した盤。
(2)タイプライター・写真植字機などの,文字の配列を記した盤。

文字盤

もじばん【文字盤】
the face (時計の).→英和

文字絵

もじえ [2] 【文字絵】
(1)文字で描いた戯画。「へのへのもへじ」「へまむしよ入道」の類。
(2)「葦手(アシデ){(1)}」に同じ。

文字苔

もじごけ [0][2] 【文字苔】
モジゴケ科の地衣植物。世界に広く分布。樹皮上に生じる。体は薄く平らな痂(カサブタ)状で灰白色。熟すと皺(ヒダ)状の亀裂を生じる。子器は黒色線状。近縁種は数百種に及ぶ。

文字言語

もじげんご [3] 【文字言語】
音声言語に対して,文字に表記されている言語。書き言葉。

文字詞

もじことば [3] 【文字詞】
物の名を直接に言うことを避け,ある語の頭の一音ないし二音に「もじ(文字)」という語を添えていうもの。中世後期の女房詞から起こる。「湯具」を「ゆもじ」,「はずかしい」を「はもじ」などという類。

文字認識

もじにんしき [3] 【文字認識】
機械を使って文字を自動的に認識すること。

文字読み

もじよみ [0] 【文字読み】
(1)漢文の素読。
(2)漢語の熟語を直訳的に訓読すること。「心緒」を「こころのお」,「念珠」を「おもいのたま」,「法門」を「のりのかど」と読む類。

文字通り

もじどおり [3] 【文字通り】 (副)
文字に記したとおり。少しもうそや誇張のないさまにいう。「―一文なしだ」

文字遣い

もじづかい [3] 【文字遣い】
(1)文字のつかい方。用字法。
(2)文字の書きぶり。「これはよき―なども昔やうに侍り/狭衣 3」

文字金

ぶんじきん [0][3] 【文字金】
1736年(元文1)改鋳した,小判と一分判の金貨。文金。
→元文(ゲンブン)金銀

文字銭

ぶんじせん [0] 【文字銭】
寛永通宝の一。京都方広寺の大仏をこわして1668年(寛文8)から鋳造した銅銭。背面上部に「文」の字が刻み出されている。文銭。大仏銭。

文字鎖

もじぐさり [3] 【文字鎖】
(1)歌謡体の文章における遊戯の名。一つの句の終わりの文字を次の句の最初に置いて続けていくもの。
(2)女子の遊戯の名。一人が古歌をよむと,次の者は,その歌の最後の音を次の歌の頭に置いて他の古歌をよみ,次々に言い連ねて行くもの。

文字面

もじづら [0] 【文字面】
(1)文字の配置や組み合わせなどから受ける感じ。
(2)字句の示す表面的な意義。「―にとらわれた解釈」

文学

ぶんがく【文学】
literature.→英和
〜の literary.→英和
‖文学士 a bachelor of arts;Bachelor of Arts <B.A.> (学位).文学者 a writer;a man of letters.文学博士 a doctor of letters;Doctor of Letters <D.Litt.,Litt.D.> (学位);Doctor of Philosophy <Ph.D.> (学位).文学批評 literary criticism.文学批評家 a literary critic.文学部 the faculty[department]of arts[letters].

文学

ぶんがく [1] 【文学】
(1)〔literature〕
言語表現による芸術作品。詩歌・小説・戯曲・随筆・評論など。文芸。「―作品」「―書」「―を愛する」
(2)詩・小説・戯曲など文学作品を研究する学問。文芸学。
(3)文芸学・語学・哲学・心理学・史学などの総称。「―部」
(4)律令制で,親王家で経書を教授することをつかさどった職。

文学博士

ぶんがくはくし [5] 【文学博士】
文学の部門に関するすぐれた研究に対して与えられる博士の学位。また,それを取得した人。文博。

文学界

ぶんがくかい 【文学界】
(1)文芸雑誌。1893(明治26)〜98年。「女学雑誌」の文芸部門が独立したもの。星野天知・北村透谷・島崎藤村らが同人。明治中期におけるロマン主義運動の中心であり,樋口一葉「たけくらべ」,北村透谷「内部生命論」などが発表された。
(2)文芸雑誌。1933年(昭和8)文化公論社から発刊。小林秀雄・川端康成・林房雄・武田麟太郎らが同人。昭和10年代の文学活動の拠点となった。

文学界

ぶんがくかい [4][3] 【文学界】
(1)文学の領域。
(2)文学者たちの社会。文壇。
(3)書名(別項参照)。

文学的

ぶんがくてき [0] 【文学的】 (形動)
(1)文学に関するさま。「―研究」
(2)文学{(1)}のようなさま。「―な表現」

文学研究会

ぶんがくけんきゅうかい 【文学研究会】
中国の五四新文学運動から生まれた文学団体。鄭振鐸(テイシンタク)ら一二人が発起人となり,1921年北京で成立。「人生のための芸術」を主張し,「小説月報」などを編集発行。創作とロシア・東欧・北欧の作品の翻訳によって新文学運動をリードしたが,五・三十(ゴサンジユウ)事件後衰え32年解散した。

文学者

ぶんがくしゃ [3][4] 【文学者】
(1)文学を創造する人。詩人・作家・劇作家など。
(2)文学を研究する人。

文学論

ぶんがくろん [4] 【文学論】
(1)文学に関する議論。
(2)個別の文学作品の評価や文学一般の本質を明らかにする理論。

文学青年

ぶんがくせいねん [5] 【文学青年】
(1)文学を好み,作家を志望する青年。
(2)文学好きの青年を軽んじて呼ぶ称。「青白い―」

文学革命

ぶんがくかくめい [5] 【文学革命】
1917年に始まる中国の文学革新運動。旧来の文語文を捨てて生きた白話(口語)による文学を創造する白話運動を胡適(コテキ)が提唱,陳独秀らが推進し,魯迅が小説「狂人日記」で実践した。この言語改革は文化・社会の変革を求めて「新文化運動」に発展した。

文安

ぶんなん ブンアン 【文安】
⇒ぶんあん(文安)

文安

ぶんあん 【文安】
年号(1444.2.5-1449.7.28)。嘉吉の後,宝徳の前。後花園天皇の代。ぶんなん。

文宗

ぶんそう [0] 【文宗】
文章・文学の一派の祖と仰がれる人。

文官

ぶんかん【文官】
a civil official;a civilian;→英和
the civil service (総称).

文官

ぶんかん [0] 【文官】
官吏のうち,軍事以外の行政事務を取り扱う者。文民の官吏の旧称。
⇔武官

文官任用令

ぶんかんにんようれい 【文官任用令】
大日本帝国憲法下で,一般文官の任用資格を定めた勅令。自由任用を廃止し,試験任用の原則を確立した。

文官分限令

ぶんかんぶんげんれい 【文官分限令】
文官の身分および職分の保障に関する規定。1899年(明治32)勅令で公布,1946年(昭和21)に官吏分限令と改称,翌年,国家公務員法の制定に伴い廃止。

文宣王

ぶんせんのう 【文宣王】
孔子の諡(オクリナ)。

文室

ふんや 【文室】
姓氏の一。

文室綿麻呂

ふんやのわたまろ 【文室綿麻呂】
(765-823) 平安初期の廷臣。中納言。薬子(クスコ)の変に荷担して捕らえられたが許され,坂上田村麻呂とともに蝦夷(エゾ)平定に活躍した。

文尺

もんぎ [1] 【文木・文尺】
足袋(タビ)の寸法をはかる尺度。文木の一尺は曲尺(カネジヤク)の八寸に相当する。もんじゃく。

文尺

もんじゃく [0] 【文尺】
⇒文木(モンギ)

文尼

むに [1] 【牟尼・文尼】
〔仏〕
〔梵 muni 賢者・聖者の意〕
(1)沈黙の行を修する人。
(2)釈迦の敬称。釈迦牟尼。

文尾

ぶんび [1] 【文尾】
文の末尾。文章の終わりの部分。

文屋

ふんや 【文屋】
〔「ぶんや」とも〕
姓氏の一。

文屋

ぶんや 【文屋】
歌舞伎舞踊の一。清元。五変化舞踊。本名題「六歌仙容彩(スガタノイロドリ)」の一曲。松本幸二作詞,1831年江戸中村座初演。六歌仙の一人文屋康秀(フンヤノヤスヒデ)が当世風の洒落者として描かれ,官女と軽快・洒脱に踊る。

文屋

ふみや 【文屋】
(1)本屋。書店。「世の流行―の米箱をうるほす事/人情本・梅児誉美(後)」
(2)学問をする所。学校 [名義抄]
(3)「文屋司(フミヤノツカサ)」の略。
(4)近世,江戸市内の文使いを業とした者。

文屋司

ふみやのつかさ 【文屋司】
大学寮(ダイガクリヨウ)の異名。

文屋康秀

ふんやのやすひで 【文屋康秀】
平安前期の歌人。六歌仙の一人。文琳とも称した。「是貞親王家歌合」の詠者。古今和歌集に五首,後撰和歌集に一首入集。生没年未詳。

文屋朝康

ふんやのあさやす 【文屋朝康】
平安前期の歌人。康秀の子。大舎人大允。「是貞親王家歌合」に出詠。古今和歌集以下の勅撰集に五首入集。生没年未詳。

文展

ぶんてん 【文展】
1907年(明治40)に創設された文部省美術展覧会の略称。
→日展

文山立

ふみやまだち 【文山賊・文山立】
狂言の一。仲間割れから斬り合いとなった二人の山賊が,犬死にをおそれて互いに遺書をしたためるうち,妻子のことなどが思われて和解する。

文山賊

ふみやまだち 【文山賊・文山立】
狂言の一。仲間割れから斬り合いとなった二人の山賊が,犬死にをおそれて互いに遺書をしたためるうち,妻子のことなどが思われて和解する。

文巻

ふまき [0] 【文巻】
和綴じ本を包むおおい。帙(チツ)。

文布

あやぬの 【綾布・文布】
「倭文(シズ)」に同じ。

文帝

ぶんてい 【文帝】
(1)魏の初代皇帝曹丕(ソウヒ)の諡(オクリナ)。
(2)隋の初代皇帝楊堅(ヨウケン)の諡(オクリナ)。

文庫

ふみぐら [0][2] 【文庫】
〔「ふみくら」とも〕
書物などを収めておく倉。ぶんこ。

文庫

ぶんこ 【文庫】
〔「ふみぐら(文庫)」の音読み〕
(1) [0][1]
書物を収めておく倉庫。書庫。
(2) [0][1]
本や帳簿,手回りの品などを入れておく手箱。
(3) [0]
同一出版社から続いて刊行される,同一の型・装丁の叢書。特に,廉価で普及を目的とした小型本。文庫本。「レクラム―」
(4) [0][1]
作者・学校・地域など,ある枠の中でまとめた蔵書。「学級―」「豊町―」
(5)「文庫結び」の略。
(6)書名(別項参照)。

文庫

ぶんこ 【文庫】
文芸誌。1895(明治28)〜1910年,通巻二四四冊。「少年文庫」の後身。山県悌三郎主幹。小説・新体詩・俳句・評論などの投稿誌。河井酔茗・横瀬夜雨・伊良子清白らの抒情詩人を輩出。

文庫判

ぶんこばん [0] 【文庫判】
本の大きさの一。文庫{(3)}に多く用いられるのでいう。普通,A6 判。

文庫本

ぶんこぼん [0] 【文庫本】
普及を目的とする廉価な小型本。文庫。

文庫紙

ぶんこがみ [3] 【文庫紙】
反物・帛紗(フクサ)・襟地などを包む,彩色・模様をほどこした厚地の紙。ぶんこし。

文庫結び

ぶんこむすび [4] 【文庫結び】
女帯の結び方の一。蝶結びの一種。普通,半幅帯で浴衣などに結ぶ。また,袋帯を用いて花嫁衣装の打掛の下にも結ぶ。
文庫結び[図]

文庫[書庫

ぶんこ【文庫[書庫・双書]】
a library.→英和
文庫本 <米> a pocket book.

文廟

ぶんびょう [0] 【文廟】
⇒孔子廟(コウシビヨウ)

文弥

ぶんや 【文弥】
(1)「文弥節(ブシ)」の略。
(2)岡本文弥のこと。

文弥人形

ぶんやにんぎょう [4] 【文弥人形】
延宝(1673-1681)頃流行した文弥節{(2)}で演じる人形芝居。現在新潟県佐渡,石川県尾口村,鹿児島などに残存。

文弥殺

ぶんやごろし 【文弥殺】
河竹黙阿弥作の歌舞伎「蔦紅葉宇都谷峠(ツタモミジウツノヤトウゲ)」の通称。

文弥節

ぶんやぶし 【文弥節】
(1)難波浄瑠璃の一。延宝〜元禄年間(1673-1704)に,岡本文弥が語り出したもの。泣き節といわれ,哀調を帯びた語り方で,京坂地方に流行したが間もなく衰えた。義太夫節・一中節・豊後(ブンゴ)節の中に節付けが残っている。
(2)佐渡島で行われた浄瑠璃の一種。民俗芸能として伝存する。

文弱

ぶんじゃく [0] 【文弱】 (名・形動)[文]ナリ
学問や詩文などにばかりふけっていて弱々しい・こと(さま)。「―に流れる」

文弱に流れる

ぶんじゃく【文弱に流れる】
become effeminate.

文彩

ぶんさい [0] 【文采・文彩】
(1)美しい色模様。いろどり。あや。
(2)文章のあや。

文徳

ぶんとく [0] 【文徳】
学問を修めることによって身にそなわる人格。

文徳天皇

もんとくてんのう 【文徳天皇】
(827-858) 第五五代天皇(在位 850-858)。名は道康(ミチヤス)。仁明天皇の第一皇子。母は藤原冬嗣の女(ムスメ)順子。

文徳実録

もんとくじつろく 【文徳実録】
「日本文徳天皇(ニホンモントクテンノウ)実録」の略。

文徴明

ぶんちょうめい 【文徴明】
(1470-1559) 中国,明の文人。名は璧,号は衡山など。詩・書・画に長じた。師の沈周とともに南宗画風の再興に尽くした。

文心雕竜

ぶんしんちょうりょう ブンシンテウリヨウ 【文心雕竜】
中国最初の体系的文学理論書。一〇巻。南北朝の梁(リヨウ)の劉勰(リユウキヨウ)著。500年頃成立。文章の体裁・巧拙をジャンル別に論じる。

文応

ぶんおう 【文応】
年号(1260.4.13-1261.2.20)。正元の後,弘長の前。亀山天皇の代。

文恬武嬉

ぶんてんぶき [5] 【文恬武煕・文恬武嬉】
〔文官も武官も安逸にふけって世をかえりみない意〕
天下の太平であることを表す語。

文恬武煕

ぶんてんぶき [5] 【文恬武煕・文恬武嬉】
〔文官も武官も安逸にふけって世をかえりみない意〕
天下の太平であることを表す語。

文意

ぶんい【文意】
meaning.→英和

文意

ぶんい [1] 【文意】
文章の中に述べられている考え。文章の中に含まれている趣旨。文章の意味。「―を汲む」

文房

ぶんぼう [0] 【文房】
読書・執筆・研究などをする部屋。書斎。「書籍を買ひ―の具を求めて/学問ノススメ(諭吉)」

文房具

ぶんぼうぐ [3] 【文房具】
〔書斎用の用具の意〕
読書したり,書き物をしたりするときに使う道具。ペン・インク・鉛筆・ノート・消しゴム・定規・筆・硯(スズリ)など。文具。

文房具

ぶんぼうぐ【文房具】
stationery.→英和
文房具店 a stationery store.

文房四宝

ぶんぼうしほう [4] 【文房四宝】
⇒四宝(シホウ)(2)

文才

もんざい 【文才】
〔「もんさい」とも〕
(1)学問,特に漢学の才。「いと難からむ。―には何かはとて,御時よくわらはせ給ふ/宇津保(蔵開中)」
(2)「ぶんさい(文才)」に同じ。

文才

ぶんさい【文才】
literary talent.

文才

ぶんさい [0] 【文才】
優れた詩文を作る才能。文筆の才能。

文披月

ふみひろげづき 【文披月】
「ふみひらきづき」に同じ。

文披月

ふみひらきづき 【文披月】
陰暦七月の異名。ふみづき。ふみひろげづき。

文挟み

ふみばさみ [3] 【文挟み】
文書を貴人に差し出す時などに用いた白木の杖。長さ約1.5メートル。先端の鳥口(トリクチ)と称する金具に挟む。書杖(シヨジヨウ)。文挿し。ふばさみ。文杖(フヅエ)。

文挟み

ふばさみ 【文挟み】
「ふみばさみ(文挟)」に同じ。

文挿し

ふみさし [2] 【文挿し】
「文挟(フミバサ)み」に同じ。

文政

ぶんせい [0] 【文政】
(1)武力を用いず,教育や法律を重んじて行う政治。文治。
(2)文教に関する行政。文部行政。

文政

ぶんせい 【文政】
年号(1818.4.22-1830.12.10)。文化の後,天保の前。仁孝天皇の代。

文政の改革

ぶんせいのかいかく 【文政の改革】
1827年(文政10)から29年にかけて関東の農村を対象として幕府が行なった改革。小農の没落による無宿人・渡世人の横行に対し,取り締まりを強化するとともに,数か村をたばねて組合村をつくり,村落支配の動揺をくいとめようとした。

文政金銀

ぶんせいきんぎん [5] 【文政金銀】
文政年間(1818-1830)に江戸幕府が鋳造した金銀貨の総称。二分金・小判・一分金・丁銀・豆板銀・二朱銀・一朱金・一朱銀などがある。これらには「文」の字が打印されている。新文字金銀。

文教

ぶんきょう [0] 【文教】
(1)学問によって人をみちびくこと。教育。
(2)文化・教育に関すること。主に行政分野で用いる。「―予算」「―施設」

文教

ぶんきょう【文教】
education.→英和
‖文教地区 a school zone.

文教の府

ぶんきょうのふ 【文教の府】
文教をつかさどる官庁。文部省の雅称。

文教地区

ぶんきょうちく [5] 【文教地区】
都市計画法で定める特別用途地区の一。学校・図書館・博物館などの施設が集まっている地域。

文教大学

ぶんきょうだいがく 【文教大学】
私立大学の一。1927年(昭和2)創立の立正女子職業学校を源とし,66年立正女子大学として設立。76年現名に改称。本部は東京都品川区。

文旦

ぶんたん [0] 【文旦】
ザボンの別名。

文旦

ぼんたん [0] 【文旦・文橙】
ザボンの別名。ぶんたん。

文明

ぶんめい【文明】
(a) civilization.→英和
〜(開化)の civilized;enlightened.→英和
‖文明国 a civilized country.

文明

ぶんめい 【文明】
年号(1469.4.28-1487.7.20)。応仁の後,長享の前。後土御門天皇の代。

文明

ぶんめい [0] 【文明】
〔civilization〕
(1)文字をもち,交通網が発達し,都市化がすすみ,国家的政治体制のもとで経済状態・技術水準などが高度化した文化をさす。「オリエントの―」
(2)人知がもたらした技術的・物質的所産。「―の利器」

文明の利器

りき【文明の利器】
the conveniences of modern life.

文明一統記

ぶんめいいっとうき 【文明一統記】
政論書。一巻。成立年未詳。一条兼良著。将軍足利義尚の求めに応じて,治者の戒めとすべきことを六か条にわたって論じた書。

文明批評

ぶんめいひひょう [5] 【文明批評】
世相や文化現象や意識傾向をとらえて,その意義や本質を明らかにし評価する批評。多くの場合,伝統や外国に評価の基準をおいて現代を見直したり,専門の学問分野を通して現代の状況を批判する。

文明病

ぶんめいびょう [0] 【文明病】
(1)物質文明の発達にともなって生ずる病気。精神上の疾患など。
(2)性病の俗称。

文明論之概略

ぶんめいろんのがいりゃく 【文明論之概略】
福沢諭吉著。1875年(明治8)刊。六巻一〇章。西洋文明の精神を学ぶべき必要性,東西文明の発達と特色,文明の本質などを論じ,最後に日本の独立についての考えを展開する。

文明開化

ぶんめいかいか [5] 【文明開化】
人間の知力が進み世の中が開けること。特に,明治初期の思想・文化・社会制度の近代化や西洋化をいう。

文晁

ぶんちょう ブンテウ 【文晁】
⇒谷(タニ)文晁

文暦

ぶんりゃく 【文暦】
年号(1234.11.5-1235.9.19)。天福の後,嘉禎の前。四条天皇の代。

文書

もんじょ [1] 【文書】
(1)文字を書き記したもの。かきもの。かきつけ。書類。文献。ぶんしょ。「東大寺―」
(2)〔古文書学〕
ある人が相手に意志伝達のために書き記したもの。

文書

ぶんしょ [1] 【文書】
〔古くは「ぶんじょ」とも〕
文字で書き記したもの。書き物。かきつけ。書類。もんじょ。

文書

ぶんしょ【文書】
a document;→英和
a paper;→英和
letters;a record.→英和
〜で in writing.

文書偽造罪

ぶんしょぎぞうざい [5] 【文書偽造罪】
正当な権限なしに文書を作成し,または内容が真実でない文書を作成する罪。

文書毀棄罪

ぶんしょききざい [5] 【文書毀棄罪】
公務所の用に供する文書または権利・義務に関する他人の文書を毀棄する犯罪。

文月

ふみづき [2] 【文月】
陰暦七月の異名。ふづき。[季]秋。

文月

ふづき [1] 【文月】
陰暦七月の異名。ふみづき。[季]秋。

文木

もんぎ [1] 【文木・文尺】
足袋(タビ)の寸法をはかる尺度。文木の一尺は曲尺(カネジヤク)の八寸に相当する。もんじゃく。

文末

ぶんまつ [0] 【文末】
文の終わり。

文机

ふづくえ [2] 【文机】
〔「ふみづくえ」の転〕
読書するとき,書物をのせる机。

文机

ふみづくえ [3] 【文机】
ふづくえ。

文杖

ふづえ [1] 【文杖】
「文挟(フミバサ)み」に同じ。

文杖

ぶんじょう [0] 【文杖】
⇒ふづえ(文杖)

文枕

ふみまくら [3] 【文枕】
(1)文反古(フミホウゴ)を集めて芯にした枕。「余所(ヨソ)には洩れぬむかしの―とかいやり捨てられし中に/浮世草子・一代男 8」
(2)枕の下に手紙を入れて寝ること。「―たわけな夢を見るつもり/柳多留 3」

文林

ぶんりん [0] 【文林】
(1)文学者の仲間。文壇。
(2)詩文を集めた本。詩文集。
(3)(「文琳」とも書く)茶入れの一種。りんご形。茄子(ナス)に次いで上等の品。
文林(3)[図]

文格

ぶんかく [0] 【文格】
文章の品格。

文案

ぶんあん【文案(を作る)】
(make) a draft.→英和

文案

ぶんあん [0] 【文案】
(1)文書の下書き。「―を練る」
(2)つくえ。文机(フヅクエ)。几案。「六時に―に坐せり/西国立志編(正直)」

文検

ぶんけん [0] 【文検】
旧制の文部省教員検定試験の略。

文楽

ぶんらく【文楽】
a Bunraku puppet play.

文楽

ぶんらく [1] 【文楽】
(1)「文楽座」の略。
(2)〔文楽座が明治末期に,唯一の人形浄瑠璃専門の劇場となったところから〕
人形浄瑠璃の通称。

文楽

ぶんらく 【文楽】
⇒桂(カツラ)文楽

文楽人形

ぶんらくにんぎょう [5] 【文楽人形】
文楽の操り芝居に用いる人形。義太夫節の演奏に合わせて,人形を三人で遣う。
→三人遣い
→首(カシラ)

文楽座

ぶんらくざ 【文楽座】
人形浄瑠璃専門の劇場。植村文楽軒が寛政年間(1789-1801)に大坂高津橋に席を設けたのに始まり,1872年(明治5)松島に移って「文楽座」と称した。1909年松竹に委譲されたが,63年(昭和38)に文楽協会が設立され「朝日座」と改称。84年,国立文楽劇場開設とともに廃座。現在,「文楽座」は劇団の通称。

文様

もんよう [0] 【文様・紋様】
(1)装飾のためにつけられた図柄。様式化した連続模様の単位をいうことが多い。紋章的なものは「紋様」とも書く。「桜の花の―」
(2)模様。

文橙

ぼんたん [0] 【文旦・文橙】
ザボンの別名。ぶんたん。

文正

ぶんしょう ブンシヤウ 【文正】
年号(1466.2.28-1467.3.5)。寛正の後,応仁の前。後土御門天皇の代。

文正草子

ぶんしょうぞうし ブンシヤウザウシ 【文正草子】
御伽草子。三冊。作者未詳。室町中期に成立。鹿島大宮司の雑色(ゾウシキ)で正直者の文太は塩を売って大長者となり,文正と称する。その娘は,姉は関白の若君の妻,妹は女御となり,文正も大納言になるという立身出世談。塩焼き文正。塩売り文太物語。文正物語。文太物語。

文武

ぶんぶ [1] 【文武】
〔古くは「ぶんぷ」とも〕
学問と武芸。「―二道」「―兼備」

文武

ぶんぶ【文武】
<excel in both> literary and military arts.

文武両道

ぶんぶりょうどう [1] 【文武両道】
学問と武芸の両方の面。「―に秀(ヒイ)でる」

文武二道万石通

ぶんぶにどうまんごくどおし ブンブニダウマンゴクドホシ 【文武二道万石通】
黄表紙。三冊。朋誠堂喜三二作,喜多川行麿画。1788年刊。源頼朝が畠山重忠に諸大名を文武の二つに分けさせたという形式で,寛政の改革前後の事件を滑稽化して描いたもの。幕府の忌諱(キキ)にふれて絶版となった。

文武天皇

もんむてんのう 【文武天皇】
(683-707) 第四二代天皇(在位697-707)。名は珂瑠(カル)。天武・持統天皇の孫。草壁皇子の第一皇子。母は元明天皇。大宝律令を制定。「万葉集」「懐風藻」に入集。

文殊

もんじゅ 【文殊】
「文殊菩薩」に同じ。

文殊の知恵

もんじゅのちえ [6] 【文殊の知恵】
文殊菩薩のようなすぐれた知恵。「三人寄れば―」

文殊会

もんじゅえ [3] 【文殊会】
七月八日に行われる文殊菩薩を供養する法会。平安初期に始まり,京都の東寺・西寺の法会が代表的。文殊講。

文殊八字法

もんじゅはちじほう [0] 【文殊八字法】
〔仏〕 密教修法の一。文殊菩薩を本尊とし,八字真言を以て息災を祈願するもの。八字文殊。

文殊堂

もんじゅどう [0] 【文殊堂】
文殊菩薩の像を安置した堂。

文殊菩薩

もんじゅぼさつ 【文殊菩薩】
〔仏〕
〔文殊は 梵 Mañjuśrī の音訳「文殊師利」の略〕
智慧をつかさどるとされる菩薩。普賢菩薩とともに釈迦に侍す。般若経典で重視される。形像は,智慧の威徳を示す獅子に乗る。中国では五台山をその霊地とし,日本では葛城山を当てる。妙徳。妙吉祥。法王子。文殊師利。文殊。
文殊菩薩[図]

文殊講

もんじゅこう [0] 【文殊講】
「文殊会(モンジユエ)」に同じ。

文段

もんだん [0] 【文段】
文章の各段。文章の一節。ぶんだん。「人には聞かせ難き程恥しい―までも/風流仏(露伴)」

文殻

ふみがら [0] 【文殻】
読み終えて不用になった手紙。文反古(フミホウゴ)。

文殿

ふみどの [0][2] 【文殿・書殿】
(1)書物を入れておく建物。書庫。ふどの。
(2)校書殿(キヨウシヨデン)の別名。

文殿

ふどの [0][1] 【文殿】
〔「ふみどの」の転〕
皇居内に設けられた記録・文書の保管所。平安時代には特に内裏の校書殿(キヨウシヨデン)をさす場合が多い。院庁・摂関家にも設置され,鎌倉・南北朝期には院政の合議・裁決機構である評定の場ともなった。

文民

ぶんみん [0] 【文民】
〔civilian の訳語〕
軍人でない者。日本国憲法は「内閣総理大臣その他の国務大臣は,文民でなければならない」とする。

文民統制

ぶんみんとうせい [5] 【文民統制】
⇒シビリアン-コントロール

文民統制

ぶんみん【文民統制】
civilian control.

文永

ぶんえい 【文永】
年号(1264.2.28-1275.4.25)。弘長の後,建治の前。亀山・後宇多天皇の代。

文永弘安の役

ぶんえいこうあんのえき 【文永弘安の役】
⇒元寇(ゲンコウ)

文治

ぶんち [1] 【文治】
〔「ぶんじ」とも〕
武力を用いないで,教化または法によって世を治めること。文政。
⇔武断
「―派」

文治

ぶんじ [1] 【文治】
⇒ぶんち(文治)

文治

ぶんじ ブンヂ 【文治】
年号(1185.8.14-1190.4.11)。元暦の後,建久の前。後鳥羽天皇の代。

文法

ぶんぽう【文法】
grammar.→英和
〜(上)の,〜にかなった grammatical.‖文法家[学者]a grammarian.

文法

ぶんぽう [0] 【文法】
(1)言語を文・語などの単位に分けて考えたとき,そこに見られる規則的な事実。文法的事実。
(2){(1)}の事実を体系化した理論。文法論。
(3)文章の作法。文章を作る上でのきまり。

文法論

ぶんぽうろん [3] 【文法論】
言語学の一部門。言語の各種事実を体系的に記述・説明しようとするもの。通常,形態論と統語論とに大別される。また,研究方法から,規範文法・記述文法・説明文法に分けられ,説明文法はさらに歴史文法・比較文法・一般文法などに分けられる。文法学。

文淵閣

ぶんえんかく 【文淵閣】
明・清時代の北京宮中の殿閣の名。蔵書を納め,清の乾隆(ケンリユウ)年間(1736-1795)には「四庫全書」を納めた。

文火

ぶんか [1] 【文火】
弱い火力。
⇔武火

文無し

もんなし [0] 【文無し】
(1)所持金が少しもないこと。一文無し。「財布をすられて―になる」
(2)〔それ以上の文(モン)数がないところから〕
並はずれて大きな足袋(タビ)。

文無し

あやな・し 【文無し】 (形ク)
〔「文(アヤ)」は物事の筋目の意〕
(1)筋道が立たない。条理のない。理不尽だ。「春の夜の闇は―・し梅の花色こそ見えね香やは隠るる/古今(春上)」
(2)かいがない。むだだ。「思へども―・しとのみいはるれば夜の錦の心地こそすれ/後撰(恋二)」
(3)物の判別がつかない。はっきりしない。「星さへ雲におほはれて,道も―・く物すごき/浄瑠璃・ひらかな盛衰記」

文物

ぶんぶつ [1] 【文物】
法律・学問・芸術・宗教など,文化に関する物事。

文献

ぶんけん [0] 【文献】
(1)〔「論語(八佾)」から。「献」は賢の意。文字として伝えられているものと賢人が記憶しているもの,の意〕
昔の制度や文物を知る資料となる記録。
(2)参考となる書物や文書。「―検索」

文献

ぶんけん【文献】
literature <on> ;→英和
documents.‖文献学 philology.文献学者 a philologist.参考文献 literature;a list of the books consulted;a bibliography.

文献学

ぶんけんがく [3] 【文献学】
〔(ドイツ) Philologie〕
(1)文献資料によって過去の言語を歴史的に研究する学問。
(2)文献の性質や利用上の問題を研究する学問。作品の成立・作者の考証や誤写・誤伝過程の推測・復元などを中心とするが,訓詁(クンコ)・注釈や伝本の書誌的調査も含めることがある。

文献通考

ぶんけんつうこう 【文献通考】
〔「ぶんけんつこう」とも〕
中国の古代から南宋の寧宗までの制度文物に関する記録書。元の馬端臨(バタンリン)撰。三四八巻。唐の杜佑(トユウ)撰「通典(ツテン)」にならって編んだもので,「通志」とともに三通といわれる。

文王

ぶんおう 【文王】
中国,周王朝の始祖武王の父。姓は姫(キ),名は昌。西伯と称する。殷(イン)代末期に,太公望など賢士を集め,渭水(イスイ)盆地を平定して周の基礎を築いた。古代の聖王の模範とされる。生没年未詳。ぶんのう。

文理

ぶんり [1] 【文理】
(1)物事の筋目。あや。
(2)文章のすじみち。文脈。
(3)文科と理科。「―学部」

文理科大学

ぶんりかだいがく [5] 【文理科大学】
旧制で,大学令に基づき,文科および理科の学科を併せ設けた国立の単科大学。1929年(昭和4),高等師範学校が昇格したもので,東京と広島にあったが,49年廃止されて東京教育大学(筑波大学の前身)と広島大学となった。文理大。

文理解釈

ぶんりかいしゃく [4] 【文理解釈】
法規の解釈において,その法文の字句や文章の意味を文法的に明らかにすることを中心としてなされる解釈。
⇔論理解釈

文界

ぶんかい [0] 【文界】
文学者の社会。文学界。文壇。

文目

あやめ [0] 【文目】
(1)模様。色合い。「常の,色もかへぬ―も,今日は珍らかに/源氏(蛍)」
(2)物事の道理。筋道。「あやめぐさ―も知らぬ恋もするかな/古今(恋一)」
(3)物の区別。「山陰は何の―も見わかねど/浜松中納言 3」

文盲

もんもう【文盲】
illiteracy.→英和
〜の illiterate.→英和

文盲

もんもう [0] 【文盲】
文字の読み書きができないこと。

文相

ぶんしょう [0] 【文相】
文部大臣のこと。

文相

ぶんしょう【文相】
⇒文部(大臣).

文相撲

ふずもう フズマフ 【文相撲】
狂言の一。新参者と相撲をとって負けた大名が,相撲の書物を読んで再びいどむがまた負けてしまい,行司役の太郎冠者を投げとばして気を晴らす。ふみずもう。

文相撲

ふみずもう 【文相撲】
⇒ふずもう(文相撲)

文禄

ぶんろく 【文禄】
年号(1592.12.8-1596.10.27)。天正の後,慶長の前。後陽成天皇の代。

文禄慶長の役

ぶんろくけいちょうのえき 【文禄慶長の役】
1592年(文禄1)4月の釜山浦上陸をもって開始された豊臣政権による朝鮮侵略戦争。日本軍は緒戦で朝鮮正規軍を破ったが,朝鮮民衆の義兵闘争や明の救援軍の反撃にあい,翌年,明との間に停戦協定が締結された。しかし,それは日明両国間の和平条件の齟齬(ソゴ)のために破れ,97年(慶長2)再開された戦闘は,翌年8月の秀吉の死に至るまで続いた。この侵略は朝鮮の国土・民衆に甚大な被害を与えたのみならず,過酷な軍役・徴発によって豊臣政権の基盤もまた動揺する結果となった。朝鮮側では壬辰(ジンシン)・丁酉(テイユウ)の倭乱と呼んでいる。朝鮮出兵。

文禄検地

ぶんろくけんち 【文禄検地】
1594年(文禄3)から翌年にかけての,太閤検地の完成期にあたる検地。全国征服の過程に行われた天正検地に対し,全国征服後の検地条目で実施された。
→太閤検地

文福茶釜

ぶんぶくちゃがま 【文福茶釜・分福茶釜】
(1)昔話の一。狸(狐の話もある)が助けてくれた人に恩返しをするため,茶釜などいろいろなものに化けてその人を裕福にするというもの。笑い話化したものが多い。群馬県館林の茂林寺にまつわる話が有名。
(2) [1]
ウニの一種。背面はほぼハート形で殻長約5センチメートル。背面に五本の放射状の溝がある。全身淡褐色。相模湾以南の沿海に分布。

文科

ぶんか [1] 【文科】
(1)数学・自然科学系統以外の学問の分野。人文科学・社会科学の分野。
⇔理科
(2)大学で{(1)}を専攻する学科・学部。「―系」
(3)文学部。

文科

ぶんか【文科】
the literary course[department].

文章

もんぞう 【文章】
「ぶんしょう(文章)」に同じ。「玉だれの奥ふかく侍るだらけの―をやりたがり/滑稽本・浮世風呂 3」

文章

ぶんしょう [1] 【文章】
〔古くは「もんじょう」「もんぞう」とも〕
(1)話し手または書き手の思考や感情がほぼ表現し尽くされている一まとまりの統一ある言語表現で,一つもしくは複数の文{(1)}から成るもの。一編の小説・評論・詩などの類。講演や複数の話者による座談など音声言語を含めることがある。それ自体で表現が完結しているものならば,和歌や俳句も文章といえる。
(2)「文{(1)}」に同じ。
(3)内面の徳が容貌や言語として外にあらわれるもの。「このおとど―うるはしうして心に忠を存じ/平家 3」

文章

ぶんしょう【文章】
writing;→英和
⇒文.〜がうまい be a good writer.

文章

もんじょう [0] 【文章】
「ぶんしょう(文章)」に同じ。

文章世界

ぶんしょうせかい ブンシヤウ― 【文章世界】
文芸雑誌。1906(明治39)〜20年(大正9)博文館発行。通巻二〇四冊。田山花袋編集の投書雑誌として出発,文芸雑誌の色彩を濃くして,自然主義文学の一拠点となった。

文章体

ぶんしょうたい [0] 【文章体】
文章語を多く用いた文体。文語体。

文章博士

もんじょうはかせ [5] 【文章博士】
律令制の大学の学科の一つである文章科(紀伝道)の教官の長。728年,定員一名で初めて設置。834年,紀伝博士を統合し,定員二名となった。のち,学科として紀伝道の名称が確立すると,紀伝博士とも称せられた。もんぞうはかせ。

文章博士

もんぞうはかせ 【文章博士】
⇒もんじょうはかせ(文章博士)

文章家

ぶんしょうか [0] 【文章家】
文章を上手に書く人。

文章得業生

もんじょうとくごうしょう [7] 【文章得業生】
文章生の中から選ばれた成績優秀な者。定員二名。七年以上勉学ののち,文章博士の推挙により方略試を受けて秀才となる。

文章法

ぶんしょうほう [0][3] 【文章法】
(1)文章を作る方法。文章作法。
(2)文の構造・種類などに関する文法。

文章生

もんじょうしょう [3] 【文章生】
律令制で,大学寮で詩文・歴史を学ぶ学生。平安時代になると,擬文章生を経て,式部省の文章生試に合格した者。このうち二名が選ばれて文章得業生となり,秀才・文章博士となる。もんじょうのしょう。もんぞうしょう。

文章語

ぶんしょうご [0] 【文章語】
文章を書くときに用いられる言葉。

文章論

ぶんしょうろん [3] 【文章論】
(1)文章に関する論。
(2)「構文論{(2)}」に同じ。
(3)文章{(1)}の性格・構造・機能・分類などを研究する学問分野。

文章軌範

ぶんしょうきはん ブンシヤウ― 【文章軌範】
文集。七巻。南宋の謝枋得(シヤボウトク)編。成立年代未詳。科挙の作文の模範文例として唐宋の古文家の文を中心に一五家六九編を集録。日本には室町時代に伝来し,江戸時代には「唐宋八家文読本」とともに漢文学習の基本教科書となった。

文章道

もんじょうどう [3] 【文章道】
律令制の大学の学科の一つである紀伝道の別名。

文章院

もんじょういん [3] 【文章院】
九世紀初め,菅原清公によって建てられた紀伝道の教育機関。東西両曹司を有し,氏族・門流によっていずれに属すか定められていた。

文章題

ぶんしょうだい [3] 【文章題】
文章で書かれた算数・数学の応用問題。

文筆

ぶんぴつ【文筆】
literature;→英和
writing.→英和
〜で生活する live by one's pen.‖文筆家 a writer;a man of letters.

文筆

ぶんぴつ [0] 【文筆】
文章を書くこと。「―の才」

文筆家

ぶんぴつか [0] 【文筆家】
文章を書くことを職業とする人。作家など。

文筆業

ぶんぴつぎょう [4] 【文筆業】
文筆にたずさわる職業。

文筆眼心抄

ぶんぴつがんしんしょう 【文筆眼心抄】
詩学書。一巻。空海編著。820年成立。「文鏡秘府論」を抄約したもの。ぶんぴつげんじんしょう。

文筥

ふばこ [1][0] 【文箱・文筥】
〔「ふみばこ」の転〕
(1)書状・書類などを入れておく箱。
(2)書状を入れて持たせて遣る,細長い箱。
(3)書物を入れて担い運ぶ箱。
文箱(2)[図]

文筥

ふみばこ [2] 【文箱・文筥】
「ふばこ(文箱)」に同じ。

文箱

ふみばこ [2] 【文箱・文筥】
「ふばこ(文箱)」に同じ。

文箱

ふばこ [1][0] 【文箱・文筥】
〔「ふみばこ」の転〕
(1)書状・書類などを入れておく箱。
(2)書状を入れて持たせて遣る,細長い箱。
(3)書物を入れて担い運ぶ箱。
文箱(2)[図]

文節

ぶんせつ [0] 【文節】
日本語の言語単位の一。文を,実際の言語として不自然でない程度に区切ったときに得られる最小の単位。たとえば,「赤い花が咲いた」という文は,「赤い」「花が」「咲いた」の三つの文節から成る。文節は,一つの自立語,またはそれに付属語の付いたものから成り,それ自身一まとまりの音声上の特徴をもつ。
〔橋本進吉の用語に始まる〕

文範

ぶんぱん [0] 【文範】
手本・模範とすべき文章。

文籍

ぶんせき [0] 【文籍】
書きもの。文章。ぶんじゃく。

文系

ぶんけい [0] 【文系】
文科の系統。また,その学科。
⇔理系

文繍

ぶんしゅう [0] 【文繍】
美しい綾(アヤ)模様のぬいとり。また,それを施した美しい衣服。

文繞

ぶんにょう [0] 【文繞】
漢字の繞(ニヨウ)の一。「斐」などの「文」の部分。飾り・模様などに関する文字を作る。

文者

もんじゃ 【文者】
学者。また,文章・詩歌に巧みな人。「それは,まことしき―にて/大鏡(道隆)」

文耕堂

ぶんこうどう ブンカウダウ 【文耕堂】
江戸中期の浄瑠璃作者。大坂の人。近松門左衛門に師事。竹本座に属す。「御所桜堀川夜討」「ひらかな盛衰記」など合作が多い。生没年未詳。

文脈

ぶんみゃく [0] 【文脈】
(1)文における個々の語または個々の文の間の論理的な関係・続き具合。文の脈絡。コンテクスト。「前後の―から意味を判断する」
(2)一般に,すじみち・脈絡。また,ある事柄の背景や周辺の状況。

文脈

ぶんみゃく【文脈】
the context.→英和

文臣

ぶんしん [0] 【文臣】
学問・文学などで仕える臣。
⇔武臣

文致

ぶんち [1] 【文致】
文章のおもむき。

文色

あいろ 【文色】
〔「あやいろ」の転〕
様子・区別。文目(アヤメ)。

文芸

ぶんげい 【文芸】
文芸雑誌。1933(昭和8)〜44年(昭和19)改造社発行。創作・評論を中心に,海外文学の紹介にも力を入れた。

文芸

ぶんげい [0][1] 【文芸】
(1)〔literature〕
詩・小説・戯曲など,言語表現による芸術。文学。「―作品」「―雑誌」「―評論」
(2)学問および芸術一般。学芸。
(3)書名(別項参照)。

文芸

ぶんげい【文芸】
arts and literature.〜の literary.→英和
‖文芸学 science of literature.文芸復興 ⇒ルネッサンス.文芸欄 a literary column.

文芸倶楽部

ぶんげいクラブ 【文芸倶楽部】
文芸雑誌。1895(明治28)〜1933年(昭和8)博文館発行。石橋思案らの編集。既成の大家の作品をそろえて,商業文芸誌として発足。花袋・鏡花・一葉ら新進の作品も掲載して一時代を画したが,次第に大衆雑誌化した。

文芸協会

ぶんげいきょうかい 【文芸協会】
日本最初の新劇団体。1906年(明治39),坪内逍遥・島村抱月を中心に,演劇のみならず宗教・美術・文学など広範な文化運動を目的として発足。09年演劇研究所を設立して演劇団体となる。小山内薫らの「自由劇場」とともに日本新劇運動の母体となった。13年(大正2)解散。

文芸学

ぶんげいがく [3] 【文芸学】
〔(ドイツ) Literaturwissenschaft〕
文学を研究対象とする学問。

文芸家

ぶんげいか [0] 【文芸家】
文芸上の著作活動を専門とする人。

文芸家協会

ぶんげいかきょうかい 【文芸家協会】
日本文芸家協会の前身。

文芸復興

ぶんげいふっこう [5] 【文芸復興】
⇒ルネサンス

文芸戦線

ぶんげいせんせん 【文芸戦線】
文芸雑誌。1924(大正13)〜32年(昭和7)。文芸戦線社発行。「種蒔く人」のあとを受けて青野季吉らが創刊。プロレタリア文学をマルクス主義的な理念で指導した。葉山嘉樹・黒島伝治・平林たい子らが活躍。

文芸批評

ぶんげいひひょう [5] 【文芸批評】
文芸作品に対する批評。文芸評論。

文芸春秋

ぶんげいしゅんじゅう 【文芸春秋】
雑誌。1923年(大正12)文芸春秋社発行。随筆誌として菊池寛が創刊。五号より創作を掲載して新進作家の発表の場となる。大正最末期,文芸色の濃い総合雑誌に転換。芥川賞受賞作の掲載誌。

文芸時代

ぶんげいじだい 【文芸時代】
文芸同人雑誌。1924(大正13)〜27年(昭和2),金星堂発行。川端康成・横光利一ら新進作家を同人として創刊,既成リアリズムに対立する独自な感覚的表現を開拓し,「新感覚派」の名称を与えられた。

文芸欄

ぶんげいらん [3] 【文芸欄】
新聞・雑誌などで,文学・芸術に関する記事を載せる欄。

文芸講話

ぶんげいこうわ 【文芸講話】
毛沢東が1942年5月に延安での文芸座談会で行なった演説。人民大衆のための文芸を創造するために知識人の自己改造を促し,以後の文芸に重大な影響を与えた。

文苑

ぶんえん [0] 【文苑】
(1)文章・文学の世界。文壇。
(2)文集。

文苑英華

ぶんえんえいが ブンヱンエイグワ 【文苑英華】
中国の文集。一〇〇〇巻。宋(ソウ)の太宗の勅命を受けて李昉(リボウ)らが編集し,987年完成。梁(リヨウ)末から唐末に至る名詩文を「文選(モンゼン)」にならって集録。宋四大書の一。

文荷

ふみにない 【文荷】
狂言の一。太郎冠者と次郎冠者が主の恋文を届ける途中,あまりの重さに,中を見ると,「こいしやこいし」と書かれているので「小石がたくさんでは重いはず」と興じる。荷文(ニナイブミ)。

文華

ぶんか [1] 【文華】
(1)詩文がはなやかなこと。詩文のはなやかさ。
(2)文明のはなやかなこと。「今や人民…―の錦繍に入り/東京新繁昌記(撫松)」

文華秀麗集

ぶんかしゅうれいしゅう ブンクワシウレイシフ 【文華秀麗集】
勅撰漢詩集。三巻。嵯峨天皇の命により藤原冬嗣および仲雄王・菅原清公(キヨトモ)・勇山(イサヤマ)文継・滋野貞主らが撰。818年成立。嵯峨天皇・巨勢識人(コセノシキヒト)ら作者二八人,一四八編の詩を収める。

文蔵

ぶんぞう ブンザウ 【文蔵】
(1)狂言の一。太郎冠者は,主人の伯父に珍しい食べ物をふるまわれるがその名を忘れる。主人が日頃読む本に出てくるというので源平盛衰記を読むと,石橋山合戦の「乳人親(メノトオヤ)に文蔵」の件(クダリ)でそれだというので,温糟粥(ウンゾウガユ)をふるまわれたと知れる。
(2)室町初期の能面作者。越前の人。生没年未詳。

文藻

ぶんそう [0] 【文藻】
(1)文章のあや。
(2)文才。

文蛤

はまぐり [2] 【蛤・文蛤・蚌】
(1)〔「浜栗」の意という〕
海産の二枚貝。貝殻は丸みをおびた三角形で,表面は平滑で光沢がある。色彩は変化が多いが,黄褐色の地に栗色の紋様のあるものが多い。内面は白色で陶器質。肉は食用とし,貝殻は焼いて胡粉(ゴフン)を作る。日本では北海道南部以南の内湾の砂泥にすむ。養殖も盛ん。[季]春。《―を掻く手にどゞと雄波かな/虚子》
(2){(1)}の貝殻。貝合わせに用いたり,膏薬(コウヤク)を入れる容器として用いた。
(3)女陰をいう。「お前の―ならなほうまからう/滑稽本・膝栗毛 5」

文袋

ふみぶくろ [3] 【文袋・書袋】
(1)手紙を収めておく袋。状袋。「懐(フトコロ)より―を取り出だし,中なる院宣を進(マイ)らする/盛衰記 19」
(2)書籍を入れて携帯する袋。書嚢(シヨノウ)。

文見草

ふみみぐさ [3] 【文見草】
植物オギの異名。

文覚

もんがく 【文覚】
平安末・鎌倉初期の真言宗の僧。俗名は遠藤盛遠。北面の武士であったが,源渡(ミナモトワタル)の妻袈裟御前(ケサゴゼン)を誤って殺害したため出家。のち罪を得て伊豆に流され,そこで源頼朝に会い挙兵をすすめたという。神護寺を復興し,さらに東寺の復興を発願したが,頼朝没後,佐渡に,次いで対馬(ツシマ)に流された。生没年未詳。

文観

もんかん モンクワン 【文観】
(1278-1357) 鎌倉後期・南北朝時代の真言宗の僧。天王寺別当真慶の流れを受けて立川流を主唱。後醍醐天皇の尊信あつく,内供奉を務め,東寺長者となり大僧正にまで進んだ。南朝と運命をともにした。

文言

もんごん [0] 【文言】
文章の中の語句。文句。「法律の―」「手紙を取上げて読下す,その―に/浮雲(四迷)」

文言

ぶんげん [0][3] 【文言】
(1)手紙や文章の中の言葉。もんごん。
(2)中国で,旧来の伝統的な文章表現。文語。
⇔白話

文言葉

ふみことば [3] 【文言葉】
手紙に用いる言葉。

文詞

ぶんし [1] 【文詞】
文章のことば。文辞。

文話

ぶんわ [0] 【文話】
文章に関する話。

文語

ぶんご【文語】
written[literary]language.文語体 literary style.

文語

ぶんご [0] 【文語】
(1)もっぱら文章を書くときに用いられる言葉。口頭で話される言葉に対していう。文字言語。書き言葉。
(2)古典語。平安時代の言語に基づき,それ以後の時代の言語の要素をも多少加えた書き言葉。
⇔口語

文語体

ぶんごたい [0] 【文語体】
文語{(2)}で綴られた文章の様式。候文体・擬古文体・普通文体・和漢混交文体・漢文体・宣命体など。
⇔口語体

文語形

ぶんごけい [0] 【文語形】
文語に使われる時の語形。
⇔口語形

文語文

ぶんごぶん [3] 【文語文】
文語{(1)}で書かれた文。
⇔口語文

文語文法

ぶんごぶんぽう [4] 【文語文法】
(1)文語文の文法。
(2)古典語の文法。平安時代,特に一一世紀初め頃の物語・和歌に使われた言語を中心としてまとめられた文法。文語法。
⇔口語文法

文語法

ぶんごほう [0] 【文語法】
「文語文法」に同じ。

文読み

ふみよみ 【文読み・書読み】
(1)学問に通じた人。また,学問の師。「―として諸の典籍を王仁に習ひて/日本書紀(応神訓)」
(2)「読書(ドクシヨ){(2)}」に同じ。「御湯殿の鳴弦や―の博士など/栄花(浦々の別)」
(3)読書(ドクシヨ)の博士(ハカセ)の異名。

文談

ぶんだん [0] 【文談】
(1)文学についての話。
(2)(面談に対して)手紙のやりとりによって行う相談。

文談

もんだん [0] 【文談】
⇒ぶんだん(文談)

文論

ぶんろん [0] 【文論】
シンタックス。構文論。

文豆

ぶんどう [0] 【文豆】
(1)緑豆(リヨクトウ)の別名。
(2)豌豆(エンドウ)の別名。

文豪

ぶんごう【文豪】
a great writer.

文豪

ぶんごう [0] 【文豪】
非常にすぐれた文学者。大作家。

文責

ぶんせき [0] 【文責】
書いた文章についての責任。また,書いた文章上の責任。「―編集部」

文責記者にあり

ぶんせき【文責記者にあり】
The editor is responsible for this article.

文質

ぶんしつ [0][1] 【文質】
〔「文」はあや・かざりの意〕
文華と質朴。また,外見と実質。

文質彬彬

ぶんしつひんぴん [5] 【文質彬彬】
〔論語(雍也)〕
外見と実質とがほどよく調和していること。

文身

いれずみ [0] 【入れ墨・刺青・文身】 (名)スル
(1)肌に針や刃物で傷をつけ,墨汁・朱・ベンガラ・緑青などの色素をすり込んで,文字・紋様・絵柄を描き出すこと。近世では,遊侠(ユウキヨウ)の徒の間で盛んに行われた。彫り物。
(2)昔の刑罰の一。顔や腕に束ねた針で墨を刺し入れて前科者のしるしとした。江戸時代には,江戸追放などの付加刑として行われた。黥(ゲイ)。

文身

ぶんしん [0] 【文身】
入れ墨。

文車

もんぐるま [3] 【紋車・文車】
網代車(アジログルマ)の一種で,屋形に家紋を描いてあるもの。四位・五位・中将・少将・侍従などが用いた。もんのくるま。

文車

ふぐるま [2] 【文車】
書籍などを運ぶために使った板張りの屋形車。室内用のものもあった。ふみぐるま。
文車[図]

文車

ふみぐるま [3] 【文車】
「ふぐるま(文車)」に同じ。

文辞

ぶんじ [1] 【文辞】
文章のことば。文詞。

文通

ぶんつう【文通】
correspondence.→英和
〜する exchange letters <with> ;correspond <with> .→英和

文通

ぶんつう [0] 【文通】 (名)スル
手紙をやりとりすること。「外国の友人と―する」

文運

ぶんうん [0] 【文運】
学問・芸術が盛んに行われている状態。文化が起こり栄える勢い。「―隆盛」

文道

ぶんどう [1][0] 【文道】
文学・学芸の道。
⇔武道

文選

もんぜん 【文選】
中国の詩文集。六〇巻(もと三〇巻)。南朝梁(リヨウ)の昭明太子蕭統(シヨウトウ)編。530年頃成立。周代から南北朝にいたる約1000年間の作家百数十人のすぐれた詩・賦・文章を,文体別・時代順に編集してあり,中国の文章美の基準を作ったものとして尊重された。日本にも早くから伝わり,日本文学に大きな影響を与えた。

文選

ぶんせん [0] 【文選】 (名)スル
活字組版で,原稿に従って活字ケースから必要な活字を拾うこと。また,それを仕事とする人。採字。拾い。「―工」

文選

ぶんせん【文選】
《印》type picking.〜する pick types.‖文選工 a type picker.

文選読み

もんぜんよみ [0] 【文選読み】
漢文訓読の一方法。ある語をまず音読し,さらにその語の訓を重ねて読む。「片時」をヘンジノカタトキと読む類。文選にこの読み方が顕著にみられるところからの称。

文部

もんぶ [1] 【文部】
「文部省」の略。

文部卿

もんぶきょう [3] 【文部卿】
1885年(明治18)内閣制度創設以前の太政官制における文部省の長官。

文部大臣

もんぶだいじん [4] 【文部大臣】
文部省の長である国務大臣。文相。

文部省

もんぶしょう [3] 【文部省】
国の行政機関の一。学校教育・社会教育・学術および文化の振興・普及をはかることを任務とする。国立学校・日本ユネスコ委員会などの機関が置かれ,外局として文化庁がある。

文部省

もんぶ【文部省(大臣)】
the Ministry (Minister) of Education.

文部省唱歌

もんぶしょうしょうか 【文部省唱歌】
1910(明治43)〜41年(昭和16)までの,国定音楽教科書におさめられている唱歌。

文采

ぶんさい [0] 【文采・文彩】
(1)美しい色模様。いろどり。あや。
(2)文章のあや。

文金

ぶんきん [0] 【文金】
(1)「文金高島田」の略。「髪を―に結う」
(2)「文字金(ブンジキン)」に同じ。
(3)「文金風」の略。

文金島田

ぶんきんしまだ [5] 【文金島田】
「文金高島田」の略。

文金風

ぶんきんふう [0] 【文金風】
男の髪の結い方の一。辰松風よりも髷(マゲ)の根を高くし,毛先は月代(サカヤキ)の方へ急角度に下むきに向けて結ったもの。豊後節の祖,宮古路豊後掾が考案したという。

文金高島田

ぶんきんたかしまだ [7] 【文金高島田】
女の髪形の一。島田髷(マゲ)の根を高くして,優美にしたもの。現在では,婚礼のときなどに結う。文金島田。
文金高島田[図]

文銭

ぶんせん [0] 【文銭】
「文字銭(ブンジセン)」の略。

文鎮

ぶんちん [0] 【文鎮】
紙や書物が風で散ったりめくれたりしないように,おもしとしてその上に置く文具。

文鎮

ぶんちん【文鎮】
a paperweight.→英和

文鏡秘府論

ぶんきょうひふろん ブンキヤウ― 【文鏡秘府論】
詩学書。六巻。空海編著。820年以前に成立。六朝・隋唐の詩学・詩論を収集整理した日本最初の詩学書。音韻論・修辞論を主とし,作詩上の根本態度をも説く。これを抄約したものが「文筆眼心抄」。

文雄

もんのう 【文雄】
〔「ぶんゆう」「もんおう」とも〕
(1700-1763) 江戸中期の浄土宗の僧。丹波の人。字(アザナ)は僧谿,俗姓は中西。音韻・天文の学に通じ,とりわけ「韻鏡」の研究に功があった。著「磨光韻鏡」「三音正譌」「和字大観抄」など。

文雄

ぶんゆう 【文雄】
⇒もんのう(文雄)

文雅

ぶんが [1] 【文雅】 (名・形動)[文]ナリ
(1)詩や歌をよむ風流の道。
(2)みやびやかなこと。風流なこと。また,そのさま。「―の士」「―な趣味」

文集

ぶんしゅう【文集】
a collection of a person's works.

文集

もんじゅう モンジフ 【文集】
「白氏(ハクシ)文集」の略称。

文集

ぶんしゅう [0] 【文集】
個人または複数の者の詩・文章を集め記した書物。

文面

ぶんめん [0][3] 【文面】
文章や手紙に書かれている趣意。「誠意が読みとれる―」

文面

ふみづら [0][2] 【文面】
手紙の文章。ぶんめん。

文面によれば

ぶんめん【文面によれば】
according to the letter.→英和

文革

ぶんかく [0] 【文革】
「文化大革命」の略。

文音

ぶんいん [0] 【文音】
手紙を利用して数名で連句一巻を巻くこと。

文頭

ぶんとう [0] 【文頭】
文のはじめの部分。

文題

ぶんだい [0] 【文題】
文章や詩などを作る時の題。

文飾

ぶんしょく [0] 【文飾】 (名)スル
(1)文に種々の語句を用い,文を飾ること。「条々聊(イササ)か―して/高橋阿伝夜叉譚(魯文)」
(2)いろどること。飾ること。いろどり。あや。

文館詞林

ぶんかんしりん ブンクワン― 【文館詞林】
中国の詩文集。一〇〇〇巻。唐の許敬宗らの奉勅撰。漢から唐初までの詩文を集めたもの。ほとんど散逸。

文鳥

ぶんちょう【文鳥】
a Java sparrow.

文鳥

ぶんちょう [0][1] 【文鳥】
スズメ目カエデチョウ科の小鳥。全長約13センチメートル。野生種は頭は黒,頬(ホオ)は白,くちばしは紅色,他の部分は灰色。東南アジアに広く分布。飼いやすく,人によくなれる。ハクブンチョウ・サクラブンチョウなど。

文[綾]

あや【文[綾]】
a figure[design](模様);→英和
a plot (工夫);→英和
a figure of speech (文の).

せい 【斉】
(1)周代の侯国。周の武王により呂尚(太公望)が封ぜられた国((?-前379))。今の山東省の地。桓公の時,春秋時代最初の覇者となったが,のち重臣の田氏に滅ぼされた。
(2)戦国七雄の一。田氏が{(1)}を滅ぼし,周王より諸侯に封じられて成立((前386-前221))。秦に滅ぼされた。田斉(デンセイ)。
(3)南朝の一王朝。
→南斉
(4)北朝の一王朝。
→北斉

斉う

ととの・う トトノフ [3] 【整う・調う・斉う】
■一■ (動ワ五[ハ四])
(1)望ましい,きちんとした状態になる。《整》「―・った顔だち」「形が―・う」「準備が―・う」
(2)必要なものがそろう。《調》「書類が―・う」
(3)話し合いなどがまとまる。《調》「縁談が―・う」
(4)楽器などの調子が合う。「いと賢く―・ひてこそ侍りつれ/源氏(若菜下)」
(5)多数の人を率いる。「窃に六千の兵を発し―・ひ/続紀(天平宝字八宣命)」
■二■ (動ハ下二)
⇒ととのえる

斉える

ととの・える トトノヘル [4][3] 【整える・調える・斉える】 (動ア下一)[文]ハ下二 ととの・ふ
(1)本来あるべききちんとした状態にする。乱れをなおす。整理する。《整》「服装を―・える」「隊形を―・える」「机の上を―・える」「準備を―・える」
(2)必要なものをそろえる。《調》「旅行に必要なものを―・える」
(3)調子・リズムなどをあわせる。「拍子を―・える」「呼吸を―・える」
(4)話し合ってまとめる。《調》「縁談を―・える」
(5)調整してうまくまとめる。望むような状態にもっていく。《調》「夫(ソレ)を機嫌の好い様に―・へて行くが妻の役/十三夜(一葉)」
(6)多数の人をまとめる。「網引(アビ)きすと網子(アゴ)―・ふる海人(アマ)の呼び声/万葉 238」
(7)買う。「酒を―・へに来たほどに/狂言・伯母が酒(鷺流)」

斉しい

ひとし・い [3] 【等しい・均しい・斉しい】 (形)[文]シク ひと・し
(1)二つ以上のものの間に,数量・程度・性質などの差がない。まったく同じである。「―・い長さ」「 A と B は重さが―・い」「―・くなるように分ける」
(2)様子や状態などがまったくそっくりだ。非常によく似ている。同じようである。「詐欺に―・い行為」「乞食に―・い生活」
→ひとしく
[派生] ――さ(名)

斉しく

ひとしく 【等しく・斉しく】 (副)
〔形容詞「ひとしい」の連用形から〕
全体的に一様であるさま。どれも同じであることにいう。
(1)同様に。ともに。「われら―人間だ」
(2)同時に。一斉に。「全員―挙手した」「全員―黙祷した」「鈴の音を聞くと―身を起して/義血侠血(鏡花)」

斉しむ

ひとし・む 【等しむ・斉しむ】 (動マ下二)
ひとしくする。同じものとする。「吹きわたす風にあはれを―・めていづくもすごき秋の夕暮/山家(秋)」

斉一

せいいつ [0] 【斉一】 (名・形動)[文]ナリ
どれもみな一様であること。整いそろっていること。また,そのさま。「―な条件で実験する」「自然の―性」

斉一説

せいいつせつ [4] 【斉一説】
過去の地質現象は,地球にはたらいている自然の法則に従って,現在も地球上で起こっている諸現象と同じ過程で形成されたとする原理。J =ハットンが唱え,C =ライエルが確立した。「現在は過去を解く鍵」と表現される。
→天変地異説

斉刀

せいとう [0] 【斉刀】
中国の戦国時代,斉の国で発行された刀の形をした貨幣(刀幣)。

斉唱

せいしょう [0] 【斉唱】 (名)スル
(1)同じ旋律を多くの人が同時に歌うこと。ユニゾン。「校歌を―する」
(2)一斉にとなえること。
→合唱
→独唱
→重唱

斉唱

せいしょう【斉唱】
unison.→英和
〜する sing in unison.→英和

斉奏

せいそう [0] 【斉奏】 (名)スル
〔unison〕
多くの同種または異種の楽器で,同じメロディーを演奏すること。

斉家

せいか [1] 【斉家】
家をととのえ治めること。「修身―」

斉射

せいしゃ [0] 【斉射】 (名)スル
一斉射撃をすること。

斉整

せいせい [0] 【整斉・斉整】 (名・形動)スル[文]ナリ
整いそろえること。また整いそろっていること。また,そのさま。「邦国を―せんと欲するの時に当りては/新聞雑誌 14」「其人間の交際は―にして/文明論之概略(諭吉)」

斉斉哈爾

チチハル 【斉斉哈爾】
中国,黒竜江省西部にある都市。車両・機械・電力などの工業が発達。

斉明天皇

さいめいてんのう 【斉明天皇】
(594-661) 日本書紀で第三七代天皇(在位 655-661)の漢風諡号(シゴウ)。第三五代皇極天皇の重祚(チヨウソ)。皇居は飛鳥板蓋宮(アスカイタブキノミヤ),のち飛鳥岡本宮。百済(クダラ)救援軍を率いて九州に下り,筑紫朝倉宮で病死。

斉東野人

せいとうやじん [0] 【斉東野人】
〔斉の東方の田舎人は,愚かで,その言が信用できないという「孟子(万章上)」の記事から〕
物事の道理のわからない田舎者。「―の語」

斉次式

せいじしき [3] 【斉次式】
「同次式(ドウジシキ)」に同じ。

斉民

せいみん [0] 【斉民】
(1)一般の人民。庶民。平民。
(2)人民を平等にすること。

斉民要術

せいみんようじゅつ 【斉民要術】
中国の農書。一〇巻。北魏の賈思勰(カシキヨウ)の撰。六世紀前半に成立。古来の農書を集大成し,華北の乾地農法の要件を述べる。

斉眉

せいび [1] 【斉眉】
〔梁鴻の妻は夫を深く尊敬し,眉の高さまで食膳を掲げて捧げたという「後漢書(梁鴻伝)」の故事から〕
つつしんで夫に仕えること。

斉衡

さいこう サイカウ 【斉衡】
年号(854.11.30-857.2.21)。仁寿の後,天安の前。文徳(モントク)天皇の代。

斉読

せいどく [0] 【斉読】 (名)スル
同じ本や文章を多くの人が同時に声を出して読むこと。

斉論

せいろん 【斉論】
斉の人が伝えていた「論語」。前漢の頃,「魯論(ロロン)」「古論」とあわせて現在のものになった。「魯論」より二編多く,二二編ある。

斉頼

せいらい 【斉頼】
〔後冷泉天皇時代,源斉頼が鷹飼いの名人だったことから〕
鷹を使うのに巧みな人。また,一芸に精通した人。「さても悪所の―やと/松の葉」

斉魚

えつ [1] 【斉魚・鱭魚】
ニシン目の海魚。全長約30センチメートル。体は細長くて著しく側扁する。背面は尾に向かい直線的で暗青色,側面は銀白色。初夏,川をさかのぼって産卵する。食用。南日本・東シナ海に分布し,日本では有明海に多い。[季]夏。

斌斌

ひんぴん [0] 【彬彬・斌斌】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)文章の外形と実質とが共に備わっているさま。「文質―其宜を得る/明六雑誌 21」
(2)文物が盛んに興るさま。「大宝の令は制度儀文全く備り―として観る可し/新聞雑誌 40」

さい 【斎】
■一■ [1] (名)
〔仏〕
(1)汚れを清め,行為をつつしむこと。
(2)八戒の中心をなす戒で,正午を過ぎて食事をとらないこと。
(3)仏事の際の食事。とき。おとき。
■二■ (接尾)
居室の名や文人などの雅号に添える。「自然―」「六無―」

いむ 【忌む・斎】
〔「いみ(忌・斎)」の転〕
「いみ」に同じ。他の語に付いて複合語を作る。「―斧(オノ)」「―鎌」「―御衣(ミゾ)」

い 【斎】 (接頭)
古く神に関連のある名詞に付いて,「神聖な」「清浄な」の意を表す。「―垣」「上つ瀬に―杙(クイ)を打ち/古事記(下)」

ゆ 【斎】
神聖であること。斎(イ)み清めること。助詞「つ」を伴って,また直接に名詞に付いて複合語として用いられる。「―庭/日本書紀(神代下訓注)」
→ゆつ

いつき 【斎】
(1)心身をきよめて神に仕えること。また,その人。特に斎宮・斎院。「賀茂の―には,孫王の居給ふ例多くもあらざりけれど/源氏(賢木)」
(2)神をまつる場所。「隼は天に上り飛び翔(カケ)り―が上の鷦鷯(サザキ)取らさね/日本書紀(仁徳)」

いみ [2][1] 【忌み・斎】
〔動詞「いむ(忌)」の連用形から〕
(1)神に仕えるために汚(ケガ)れを避けて謹慎すること。
(2)死・産・血などの汚れに触れた人が一定期間,神の祀(マツ)りや他人から遠ざかること。「―が明ける」
(3)避けるべきこと。方角・日取りその他,一般によくないとされていること。差し支え。はばかり。「事の―あるはこたみはたてまつらじ/源氏(絵合)」
(4)他の語の上に付いて複合語を作り,汚れを清めた,神聖な,などの意を表す。「―斧」「―垣」「―鎌」「―竈(カマド)」「―場」「―柱」「―殿(ドノ)」「―服殿(ハタドノ)」

とき [2] 【斎】
〔仏〕
〔仏弟子の戒律として正午を過ぎての食事を禁ずる規定があり,時間内の食事を斎食(サイジキ)・斎,時間外のそれを非時食(ヒジジキ)・非時といい,これが時刻にかかわるものである所から,食事を「とき」と呼ぶ〕
(1)僧侶や修行者が戒に従って,正午前にとる食事。時食。おとき。
⇔非時
(2)肉・魚などを用いない料理。精進料理。
(3)法会の際に出される食事。施食(セジキ)。
(4)法会,仏事の俗な呼び方。

いわい イハヒ 【斎】
(1)心身を清浄にして無事安全を祈り神をまつること。「―の返り事の神賀(カミホキ)の吉詞(ヨゴト)奏したまはく/祝詞(出雲国造神賀詞)」
(2)神をまつる所。また,神をまつる人。「是の皇女伊勢の大神の―に侍り/日本書紀(雄略訓)」

斎く

いつ・く 【斎く・傅く】 (動カ四)
(1)心身の汚れを去り神に仕える。《斎》「此の三柱の神は,胸形君等の以ち―・く三前の大神なり/古事記(上)」
(2)神に仕えるような気持ちで大事に世話をする。《傅》「海神(ワタツミ)の神の命のみくしげに貯ひ置きて―・くとふ玉にまさりて/万葉 4220」

斎つ

ゆつ 【斎つ】 (連語)
〔「ゆ(斎)」に格助詞「つ」の付いたもの〕
名詞の上に付いて,神聖な,清浄なの意を表す。「―磐群(イワムラ)」「―爪櫛(ツマグシ)」など。「―いはむらに走り就きて/古事記(上)」

斎の館

ものいみのたち 【物忌みの館・斎の館】
⇒かむだち(神館)

斎はる

ゆまわ・る ユマハル 【斎はる】 (動ラ四)
けがれをさけて慎む。斎戒する。物忌みをする。「忌部の弱肩に太たすき取り掛けて持ち―・り仕へ奉れる幣帛(ミテグラ)を/祝詞(祈年祭)」

斎ひ

いもい イモヒ 【斎ひ・忌ひ】
(1)ものいみ。精進。「―をして吾はをらん/竹取」
(2)(「斎食」とも書く)精進の料理。「―の御鉢まゐるべきを/源氏(若菜下)」

斎ふ

いわ・う イハフ 【斎ふ】 (動ハ四)
(1)よい事があるように,身を慎む。禁忌を守る。「天地(アメツシ)の神に幣(ヌサ)置き―・ひつつ/万葉 4426」
(2)神聖なものとして祭る。「祝部(ハフリ)らが―・ふ社の黄葉も/万葉 2309」
(3)守る。「汝が佩(ハ)ける大刀になりても―・ひてしかも/万葉 4347」
(4)無事を祈る。「草枕旅行く君を―・ふと思(モ)ひて/万葉 4263」

斎まふ

いま・う イマフ 【忌まふ・斎まふ】 (動ハ四)
〔動詞「忌む」に継続の助動詞「ふ」の付いた語から〕
きらって避ける。「平家のし給ひたりしを―・うてなり/平家 11」

斎む

い・む [1] 【忌む・斎む】 (動マ五[四])
(1)畏敬すべき崇高なものや不浄なものなどを,神秘的なものとして恐れ避ける。「西洋では一三という数を―・む」「月の顔見るは―・むこと/竹取」
(2)不快に思って遠ざける。近づくことを嫌う。《忌》「不正を―・む」「鏡は湿気を―・む」
(3)けがれを避けて慎む。「所を去て―・めとも云て/今昔 26」
(4)受戒する。「―・むことのしるしによみがへりてなむ/源氏(夕顔)」

斎串

いみぐし [2] 【斎串】
⇒いぐし(斎串)

斎串

いぐし 【斎串】
(1)神聖な串。麻や木綿(ユウ)をかけて神に供える榊(サカキ)や竹。玉串。いみぐし。「―立て神酒(ミワ)すゑ奉る/万葉 3229」
(2)物を刺す木串や竹串。[色葉字類抄]

斎主

さいしゅ [1] 【斎主】
「祭主(サイシユ){(1)}」に同じ。

斎主

いわいぬし イハヒ― 【斎主】
神をまつる人。神事をつかさどる人。神主。「汝を用(モ)て―として/日本書紀(神武訓)」

斎事

いわいごと イハヒ― 【斎事】
心身を清浄にして神をまつること。「仰せたまひし次(ツギテ)のまにまに,―仕へまつりて/祝詞(出雲国造神賀詞)」

斎人

いわいびと イハヒ― 【斎人・忌人】
神をまつる人。神職。「―となりて仕へ奉らむ/古事記(中訓)」

斎会

さいえ [1] 【斎会】
(1)僧尼を招いて食事を供する法会。
(2)「御斎会(ゴサイエ)」に同じ。

斎児

いわいこ イハヒ― 【斎児】
大切に養い育てた子。いつきご。「錦綾の中に包める―も/万葉 1807」

斎国

さいこく [0] 【斎国】
大嘗祭(ダイジヨウサイ)のとき悠紀(ユキ)殿・主基(スキ)殿に供える饌米・神酒料を作るために,特に卜定された国。

斎垣

いがき 【斎垣】
〔「い」は清浄神聖な,の意の接頭語〕
神社など神聖な場所の周囲にめぐらした垣。いみがき。「千早振る神の―も越えぬべし/拾遺(恋四)」

斎場

ゆにわ 【斎場・斎庭】
斎(イ)み清めた所。祭りの庭。「吾が高天原に御(キコシメ)す―の穂(イナホ)を以て/日本書紀(神代下訓注)」

斎場

さいじょう【斎場】
a funeral hall.

斎場

さいじょう [0] 【斎場】
(1)祭祀(サイシ)を行う清浄な場所。祭場。
(2)葬式を行う場所。「青山―」
(3)大嘗祭(ダイジヨウサイ)の時,神饌(シンセン)を調えるために設けられる建物。

斎太郎節

さいたらぶし 【斎太郎節】
〔掛け声の「さいどやら」「さいたら」に「斎太郎」を当てたもの〕
宮城県松島沿岸の民謡で,鰹漁(カツオリヨウ)の大漁祝い唄。
→大漁唄い込み

斎女

いつきめ [0] 【斎女】
神事に奉仕する少女司祭者。春日神社・大原野神社・松尾神社・住吉神社などに仕えた。斎子(イツキコ)。

斎女

さいじょ [1] 【斎女】
神に仕える未婚の処女。いつきめ。

斎子

いむこ [1] 【斎子・忌子】
〔「いみこ」とも〕
(1)即位や大嘗祭(ダイジヨウサイ)に奉仕する少女。
(2)賀茂別雷(カモワケイカズチ)神社に仕える少女。

斎子

いみこ [1][2] 【斎子】
⇒いむこ(斎子)

斎宮

いわいのみや イハヒ― 【斎宮】
「いつきのみや{(1)(2)}」に同じ。「―を五十鈴の川上に興(タ)つ/日本書紀(垂仁訓)」

斎宮

さいぐう [3] 【斎宮】
天皇の名代として伊勢神宮に遣わされた皇女。また,その居所。天皇が即位すると未婚の内親王または女王から選ばれ,原則として譲位まで仕えた。一四世紀の後醍醐天皇の代まで続いた。斎王。いつきのみや。いみみや。

斎宮

いみみや 【斎宮】
⇒さいぐう(斎宮)

斎宮

いつきのみや 【斎宮】
(1)斎王(イツキノミコ)の居所。また,その忌みこもる御殿。
(2)神をまつる場所。特に伊勢神宮。「度会(ワタライ)の―ゆ神風にい吹き惑はし/万葉 199」
(3)大嘗祭(ダイジヨウサイ)の悠紀(ユキ)殿・主基(スキ)殿。

斎宮の忌み詞

さいぐうのいみことば 【斎宮の忌み詞】
伊勢の斎宮で用いられた忌み詞。神に奉仕するための,仏教や不浄に関する言葉の言い換えで,「延喜式(エンギシキ)」には「仏」を「中子(ナカゴ)」,「経」を「染め紙」,「僧」を「髪長(カミナガ)」,「死」を「なほる」,「血」を「あせ」というなど一四種が示されている。

斎宮司

さいぐうし 【斎宮司】
斎宮寮の前身。

斎宮女御

さいぐうのにょうご 【斎宮女御】
(929-985) 平安中期の歌人。三十六歌仙の一人。本名,徽子(キシ)。重明親王の王女。斎宮から村上天皇の女御となり,規子内親王を生む。「天暦十年歌合(斎宮女御歌合)」を催す。承香殿女御。式部卿女御。家集「斎宮女御集」

斎宮寮

さいぐうりょう 【斎宮寮】
斎宮に関する事務をつかさどる役所。伊勢国多気郡竹郷に設置。いつきのみやのつかさ。

斎尾廃寺址

さいおはいじし サイヲハイジ― 【斎尾廃寺址】
鳥取県東伯町にある法隆寺式伽藍配置の古代寺院址。特別史跡。

斎川浴み

ゆかわあみ ユカハ― 【斎川浴み】
身を清めるために川で水を浴びること。「天皇,乃(スナワ)ち―斎戒(モノイミ)して/日本書紀(崇神訓)」

斎庭

ゆにわ 【斎場・斎庭】
斎(イ)み清めた所。祭りの庭。「吾が高天原に御(キコシメ)す―の穂(イナホ)を以て/日本書紀(神代下訓注)」

斎忌

さいき [1] 【斎忌】
祭りの前に行う物忌み。神を迎えるために心身を清浄にした生活を送ること。

斎忌

ゆき 【悠紀・斎忌・由基】
〔「斎酒」で,新聖な酒,の意〕
大嘗祭(ダイジヨウサイ)のとき,神事に用いる新穀を奉るため卜定(ボクジヨウ)によって選ばれた第一の国郡。悠紀の国。
→主基(スキ)

斎戒

さいかい [0] 【斎戒】 (名)スル
祭祀(サイシ)などを行う者が心身を清浄にすること。

斎戒沐浴

さいかいもくよく [0] 【斎戒沐浴】 (名)スル
神仏に祈ったり神聖な仕事に従事するのに先立ち,飲食や行動を慎み,水を浴びて心身を清めること。

斎戒沐浴

さいかい【斎戒沐浴(もくよく)】
<perform> purification.

斎料

ときりょう 【斎料】
僧侶の斎(トキ)にあてる金銭や食物。さいりょう。「―に布施をつつみ/咄本・醒睡笑」

斎日

さいじつ [0] 【斎日】
⇒さいにち(斎日)

斎日

ときび [2] 【斎日】
僧侶に斎(トキ)を振る舞う日。

斎日

さいにち [0] 【斎日】
(1)在家(ザイケ)の仏教徒が八戒を保って精進する日。毎月の八・一四・一五・二三・二九・三〇日を六斎日という。さいじつ。
(2)「賽日(サイニチ)」に同じ。

斎日

いみび [2] 【忌(み)日・斎日】
身を慎んで災いを避けるべき日。かつては,暦の悪日,親の命日,庚申(コウシン)の日などをいったが,のち,単に日常の仕事を休む日,縁起の悪い日と考えられるようになった。

斎月

いみづき [2] 【忌(み)月・斎月】
忌み慎むべき月。一月・五月・九月をいい,結婚・出産などを嫌った。

斎月

いわいづき イハヒ― 【斎月・祝ひ月】
〔忌みつつしむべき月の意〕
正月・五月・九月を凶の月として避けて呼ぶ名称。「取分け―鬢附け・元結を調へ,人交りもしたからう/浄瑠璃・油地獄(下)」

斎服

さいふく [0] 【斎服】
神事のときに着る服。祭典のときに神官が着る白絹の縫腋(ホウエキ)の袍(ホウ)。

斎殿

いわいどの イハヒ― [0] 【斎殿】
神をまつる建物。また,潔斎のため神職のこもる建物。

斎殿

いみどの [0] 【斎殿】
「斎館(サイカン)」に同じ。

斎沐

さいもく [0] 【斎沐】
斎戒沐浴すること。

斎火

いみび 【斎火・忌(み)火】
火鑽(ヒキ)りでおこした清浄な火。供物の煮炊きなど神事に用いる。いむび。いんび。

斎火の御飯

いみびのごはん 【斎火の御飯】
斎火で炊いた飯。昔,六月・一一月・一二月の一日早朝に,内膳司から天皇に奉った。

斎灯

さいとう 【柴灯・斎灯】
神仏の前で焚(タ)くかがり火。

斎物

いみもの [2] 【忌(み)物・斎物】
忌みはばかって用いないもの。また,嫌って用いないもの。

斎王

さいおう [3] 【斎王】
伊勢神宮や賀茂神社の祭祀(サイシ)に奉仕した未婚の内親王または女王。一般には伊勢神宮の斎宮を指すことが多く,賀茂神社のほうは斎院と呼ばれる。天皇の即位時に卜定(ボクジヨウ)され,その天皇一代の間つとめるのを原則とした。いつきのみこ。

斎王

いつきのみこ 【斎王】
⇒さいおう(斎王)

斎瓮

いみべ 【斎瓮】
⇒いわいべ(斎瓮)

斎瓮

いむベ 【斎瓮】
⇒いわいべ(斎瓮)

斎瓮

いわいべ イハヒ― 【斎瓮・忌瓮】
神に供えるための忌み清めた容器。いみべ。いむべ。「草枕旅行く君を幸(サキ)くあれと―すゑつ/万葉 3927」

斎甕

ゆか [1] 【斎甕】
〔「ゆ」は忌(イミ),「か」は甕(カメ)の意〕
古代,祭礼に用いたかめ。「韓竈(カラカマ)四具―二口/延喜式(神祇一)」

斎甕物

ゆかもの 【斎甕物・由加物】
神に供える物を入れる器物。また,供え物。

斎田

さいでん [0] 【斎田】
(1)神饌(シンセン)に用いる米を栽培する田。
(2)大嘗祭(ダイジヨウサイ)に供進する御酒・御饌の料となる新穀を作る田。悠紀(ユキ)・主基(スキ)の両田。

斎田点定

さいでんてんてい 【斎田点定】
斎田を亀卜(キボク)によって定める儀式。斎田卜定(ボクジヨウ)。

斎矢

いわいや イハヒ― 【斎矢・忌矢】
神聖な矢。合戦の初めに吉兆を神に祈って両軍が射交わした。「先づ―はなつべし/古事記(中訓)」

斎種

ゆだね 【斎種】
祭りをして斎(イ)み清めた稲の種。清浄な種子。「―蒔くあらきの小田を求めむと/万葉 1110」

斎籠り

いごもり [0] 【斎籠り・忌籠り】
祭りの前や葬儀などの場合,一定の場所にこもって外部との接触を断つこと。いみごもり。

斎籠る

いこも・る 【斎籠る・忌籠る】 (動ラ四)
〔「いみこもる」の転〕
けがれたものに触れないようにある所に閉じこもる。「ほととぎす卯月の忌(イミ)に―・るを/山家(夏)」

斎籠祭

いごもりまつり [5] 【斎籠祭(り)】
祭りのための忌み籠りが厳しく行われるのを特色とする祭り。高知市の土佐神社,京都府相楽郡精華町祝園(ホウゾノ)の祝園神社など。

斎籠祭り

いごもりまつり [5] 【斎籠祭(り)】
祭りのための忌み籠りが厳しく行われるのを特色とする祭り。高知市の土佐神社,京都府相楽郡精華町祝園(ホウゾノ)の祝園神社など。

斎米

ときまい [0] 【斎米】
寺や僧へ差し出す米。

斎肌帯

ゆはだおび [4] 【斎肌帯】
岩田(イワタ)帯のこと。

斎蔵

いみくら 【斎蔵】
大和朝廷の三蔵(ミツクラ)の一。神物・官物を納めた蔵。斎部(インベ)氏が管理。

斎藤

さいとう 【斎藤】
姓氏の一。

斎藤利三

さいとうとしみつ 【斎藤利三】
(?-1582) 戦国・安土桃山時代の武将。明智光秀に仕え本能寺の変に加わる。山崎の戦で敗れ斬首された。徳川家光乳母春日局(カスガノツボネ)はその娘。

斎藤勇

さいとうたけし 【斎藤勇】
(1887-1982) 英文学者。福島県生まれ。東大教授。植村正久の薫陶を受け,重厚な学風で日本の英文学研究の礎を築いた。主著「英詩概論」「イギリス文学史」

斎藤喜博

さいとうきはく 【斎藤喜博】
(1911-1981) 教育者・教育学者。アララギ派歌人。群馬県生まれ。群馬師範学校卒。島小学校校長として特異な実践を指導。

斎藤実

さいとうまこと 【斎藤実】
(1858-1936) 海軍軍人・政治家。岩手県生まれ。五・一五事件後,犬養内閣の後を継いで1932年(昭和7)挙国一致内閣を組閣し,満州国建設・国際連盟脱退など強硬外交政策を展開したが,帝人事件により総辞職。二・二六事件で暗殺された。

斎藤実盛

さいとうさねもり 【斎藤実盛】
(?-1183) 平安末期の武将。越前の人。長井斎藤別当とも。源為義・義朝父子,のち平宗盛に仕えた。平維盛が源義仲を北陸に攻めたとき,篠原の合戦で錦の直垂に白髪を黒く染めて奮戦したが,手塚光盛に討たれた。
→実盛

斎藤弥九郎

さいとうやくろう 【斎藤弥九郎】
(1798-1871) 幕末の剣客。神道無念流の使い手。越中の人。千葉周作の玄武館,桃井(モモノイ)春蔵の士学館とともに幕末三大道場の一つとして有名な練兵館を開く。維新後,新政府に出仕。

斎藤彦麿

さいとうひこまろ 【斎藤彦麿】
(1768-1854) 江戸後期の国学者。石見国浜田の松平氏に仕え,江戸に住む。伊勢貞丈・本居大平らに学ぶ。家集「蓬蕽集」,著「勢語図説抄」など。

斎藤徳元

さいとうとくげん 【斎藤徳元】
(1559-1647) 江戸初期の俳人。名,元信。別号,帆亭。美濃の生まれ。織田秀信の臣。里村昌琢に連歌を学ぶ。俳諧を嗜み,江戸の俳壇で活躍。著「誹諧初学抄」「尤之双紙」など。

斎藤拙堂

さいとうせつどう 【斎藤拙堂】
(1797-1865) 江戸後期の儒者。津藩士。昌平黌で古賀精里に学び,藩校で教鞭をとる。詩文に秀でた。警世の書「海防策」「海外異伝」を著す。他に「拙堂文話」など。

斎藤月岑

さいとうげっしん 【斎藤月岑】
(1804-1878) 江戸末期の文人。江戸神田の人。名は幸成。和漢の学に通じた。祖父幸雄が撰し,父幸孝が補修した「江戸名所図会」を校訂・刊行した。

斎藤秀三郎

さいとうひでさぶろう 【斎藤秀三郎】
(1866-1929) 英語学者。仙台の人。工部大学校中退。一高教授。1896年(明治29)東京神田に正則英語学校を創立。辞書・教科書の編纂に携わり,英語教育に貢献。主著「熟語本位英和中辞典」

斎藤秀雄

さいとうひでお 【斎藤秀雄】
(1902-1974) 音楽教育家。東京生まれ。新交響楽団の首席チェロ奏者・指揮者をつとめ,戦後は「子供のための音楽教室」(のちの桐朋音楽大学)を開設。多くの音楽家を育成した。

斎藤竜興

さいとうたつおき 【斎藤竜興】
(1548-1573) 戦国時代の武将。斎藤義竜の子。父の死により家督を継ぐが,織田信長に圧迫され伊勢長島に退去。さらに朝倉義景を頼ったが,信長に討たれ斎藤氏は三代で滅亡した。

斎藤緑雨

さいとうりょくう 【斎藤緑雨】
(1867-1904) 小説家・評論家・随筆家。三重県生まれ。明治法律学校中退。本名,賢(マサル)。別号,正直正太夫など。文壇きっての皮肉屋・毒舌家として,風刺諧謔に富んだ評論や随筆で知られた。鴎外・露伴との文壇時評「三人冗語」,小説「かくれんぼ」「油地獄」,評論随筆集「あま蛙」など。

斎藤義竜

さいとうよしたつ 【斎藤義竜】
(1527-1561) 戦国時代の武将。父斎藤道三を長良川で敗死させ,美濃一国を領した。美濃進攻をはかる織田信長と戦ったが病死。

斎藤茂吉

さいとうもきち 【斎藤茂吉】
(1882-1953) 歌人。山形県生まれ。東大医学部卒。正岡子規に傾倒,伊藤左千夫に師事。「アララギ」の中心的な同人。生の感動を表出した歌集「赤光」や「あらたま」によって文壇を瞠目(ドウモク)させた。他に歌集「ともしび」「白き山」,歌論集「童馬漫語」,評論「柿本人麿」など。

斎藤道三

さいとうどうさん 【斎藤道三】
(1494-1556) 戦国時代の武将。もと山城国の油商人という。美濃国守護土岐頼芸(ヨリナリ)の臣。守護代斎藤氏を継いで,秀竜を名乗り,稲葉山城に拠る。のち頼芸を追い美濃一国を領して勢威を振るったが,長子義竜と戦い,長良川で敗死。織田信長はその女婿。

斎藤隆夫

さいとうたかお 【斎藤隆夫】
(1870-1949) 政治家。兵庫県生まれ。東京専門学校卒。エール大学に学ぶ。弁護士から政界に転じ,憲政会・民政党議員として,軍部に抵抗する議会活動を展開,1940年日中戦争処理に関し反軍演説を行い,議会から除名された。敗戦後も議会にあり,吉田・片山内閣の国務大臣。

斎言

いわいごと イハヒ― [0][5] 【祝(い)言・斎言】
幸いを祈る言葉。祝いの気持ちを表す言葉。

斎部

いみべ 【忌部・斎部】
⇒いんべ(忌部・斎部)

斎部

いんべ 【忌部・斎部】
(1)姓氏の一。古代,中臣氏と並んで朝廷の祭祀(サイシ)をつかさどった氏族で,太玉命(フトダマノミコト)の子孫と称する。中臣氏におされて次第に衰退。平安初期に忌部から斎部へと改姓。
(2)斎部氏に率いられた品部(トモベ)。いみべ。いむべ。

斎部

いむベ 【忌部・斎部】
⇒いんべ(忌部・斎部)

斎部広成

いんべのひろなり 【斎部広成】
奈良・平安前期の官人。祭祀(サイシ)が中臣氏に集中していることの不当さを述べ,斎部氏の由緒を明らかにしようとした「古語拾遺」の撰者。生没年未詳。

斎鍬

ゆくわ 【斎鍬】
斎(イ)み清めて神事に用いる鍬。「―持ちて東を向き佃を耕す/止由気宮儀式帳」

斎院

さいいん [0] 【斎院】
京都賀茂神社の祭祀(サイシ)に奉仕した未婚の内親王または女王。また,その居所。天皇即位時に卜定(ボクジヨウ)され,原則としてその天皇一代の間つとめた。嵯峨天皇の代に斎宮にならって設け,後鳥羽天皇の代まで続いた。かものいつき。いつきのいん。

斎院

いつきのいん 【斎院】
⇒さいいん(斎院)

斎院司

さいいんし [3] 【斎院司】
斎院の諸事をつかさどる役所。いつきのいんのつかさ。

斎非時

ときひじ 【斎非時】
〔斎は午前の食事,非時は午後の食事の意〕
禅家で,僧侶の食事のこと。また,法事などで僧に供する食事。「―も,人に等しく定めて食はず/徒然 60」

斎食

さいじき [0] 【斎食】
(1)〔仏〕 僧侶の食事。午前中の定められた時間に食するもの。とき。
(2)仏事・法要などで供される食事。とき。

斎館

さいかん [0] 【斎館】
神事を行うとき神官などが参籠(サンロウ)して潔斎などをする建物。かんだち。いみだち。

斎館

いみだち [0] 【斎館】
⇒さいかん(斎館)

斐伊川

ひいかわ 【斐伊川】
島根県,中国山地を水源とし,出雲平野を流れて宍道(シンジ)湖に注ぐ川。八岐大蛇(ヤマタノオロチ)伝説にちなむ川で,出雲神話にある簸川(ヒノカワ)にあたる。

斐川

ひかわ ヒカハ 【斐川】
島根県北東部,簸川(ヒカワ)郡の町。宍道湖西岸に位置。荒神谷遺跡や出雲空港がある。

斐紙

ひし [1] 【斐紙】
「雁皮紙(ガンピシ)」に同じ。

まだら [0] 【斑】 (名・形動)[文]ナリ
種々の色が入りまじっている・こと(さま)。また,その模様。色の濃淡や斑(フ)入りについてもいう。ぶち。「壁が―にはげる」「―な雪道」「―犬」「―牛」「―模様」

はだれ 【斑】
■一■ (形動ナリ)
雪がはらはらと降るさま。また,うっすらと一面に積もるさま。はだら。「冬の夜の庭も―に降る雪の/古今(雑体)」「沫雪か―に降ると見るまでに/万葉 1420」
■二■ (名)
「斑雪(ハダレユキ)」の略。「笹の葉に―降り覆ひ消(ケ)なばかも/万葉 2337」

はだら 【斑】 (形動ナリ)
「はだれ{■一■}」に同じ。「庭も―にみ雪降りたり/万葉 2318」

もどろ 【斑】 (名・形動ナリ)
まだらなさま。「みかりする垣のねずりの衣手に乱れ―にしめるわが恋/経信集」
→しどろもどろ

ふ [0] 【斑】
ぶち。まだら。「白地に黒い―のある猫」

むら [0] 【斑】 (名・形動)
(1)染めた色が一様でなく,濃い部分,薄い部分がある・こと(さま)。まだら。「―な染め上がり」「染め―」「色―」
(2)物事の仕上がりなどがそろっていないこと。ふぞろいであること。また,そのさま。「―のある仕事」「成績に―がある」「各科目が―なくできる」
(3)気分・天気などが安定せず変わりやすいこと。「―のある気質」

まだら【斑】
spots;mottles;speckles.〜のある spotted;→英和
mottled;→英和
speckled;→英和
dappled <horse> ;→英和
piebald[ <米> pinto] <horse> (白黒の).→英和

ほどろ 【斑】 (形動ナリ)
雪がはらはらと降るさま。また,雪がまだらに降り積もるさま。はだら。「沫(アワ)雪降れり庭も―に/万葉 2323」

ぶち【斑】
spots;speckles.〜の spotted;→英和
speckled.→英和

ぶち [1] 【斑・駁】
地色と異なる色をした部分が,所々にあること。主に動物の毛色についていう。まだら。

斑か

まだらか 【斑か】 (形動ナリ)
まだらであるさま。[名義抄]

斑かす

もどろか・す 【斑かす】 (動サ四)
(1)まだらにする。「くれなゐの衣,すり―・したる水干といふ袴を着せて/枕草子 119」
(2)まどわせる。眩惑(ゲンワク)する。「国王より始めて民に至るまで,心を―・し,人の物を計り取る/今昔 4」

斑く

もどろ・く 【斑く・文く】
■一■ (動カ四)
まぎれる。まどう。くらむ。「あまりなることは目も―・く心ちなむし給ひける/大鏡(道長)」
■二■ (動カ下二)
まだらにする。特に,からだに入れ墨をする。「其の国の人,男女並に椎結(カミヲワ)け身を―・けて為人(ヒトトナリ)勇みこはし/日本書紀(景行訓)」

斑入り

ふいり [0] 【斑入り】
地の色に他の色がまだらに混じっていること。植物では,クロロフィルの欠失や表皮細胞の変形などが原因となり,葉・茎・花などに生ずる。

斑岩

はんがん [1] 【斑岩】
完晶質で細粒の石基中に多くの斑晶を含む斑状の火成岩。石英斑岩・花崗(カコウ)斑岩など。

斑文

はんもん [0] 【斑紋・斑文】
まだらの模様。虎斑(トラフ)。

斑斑

ほどろほどろ 【斑斑】 (形動ナリ)
「ほどろ」を重ねた語。「沫(アワ)雪の―に降り敷けば/万葉 1639」

斑斑

はんぱん [0] 【斑斑】 (ト|タル)[文]形動タリ
まだらなさま。まじりあっているさま。「我衣は―として雪を被れる如くぞなりぬる/即興詩人(鴎外)」

斑斑し

むらむら・し 【斑斑し・叢叢し】 (形シク)
濃淡がある。まだらである。「つき草のうつし心やいかならむ―・しくもなりかへるかな/馬内侍集」

斑晶

はんしょう [0] 【斑晶】
ガラス質または細粒の結晶からなる石基の中に散在する大きな結晶。火山岩にしばしばみられる。斑晶と石基とからなる組織を斑状組織という。

斑条

はんじょう [0] 【斑条】
まだらなすじ。しま。

斑染

むらぞめ [0] 【斑染(め)】
(1)「斑濃(ムラゴ)」に同じ。
(2)均一に染まらず濃淡ができたもの。

斑染め

むらぞめ [0] 【斑染(め)】
(1)「斑濃(ムラゴ)」に同じ。
(2)均一に染まらず濃淡ができたもの。

斑毛

ぶちげ [2] 【斑毛・駁毛】
馬の毛色の名。体に大きな斑のあるもの。ぶち。

斑気

むらき [0] 【斑気】 (名・形動)[文]ナリ
〔「むらぎ」とも〕
気分の変わりやすいこと。また,その心やそのさま。「―を直す」「―な娘」

斑消え

むらぎえ [0] 【斑消え】
ところどころ消えること。また,消えたあとがまだらになっていること。「―の雪」「途中で―に成るやうな情を掛けずに/婦系図(鏡花)」

斑消ゆ

むらぎ・ゆ 【斑消ゆ】 (動ヤ下二)
雪などがまだらに消える。「垣のもとに雪―・えつつ/源氏(浮舟)」

斑濃

むらご [0] 【斑濃・叢濃・村濃】
ところどころに濃い部分を置き,そのまわりをしだいに薄くぼかす染め方。また,そのようなまだらの模様。「木も草も―に紅葉(モミジ)した崖/青春(風葉)」

斑濃の縅

むらごのおどし 【斑濃の縅】
鎧(ヨロイ)の縅の一。濃淡がまだらになっているもの。また,種々の色の糸で縅したもの。斑濃。色色叢濃。

斑点

はんてん [3][0] 【斑点】
表面にまばらに散らばっている点。まだら。「首に赤い―ができる」

斑焼け

むらやけ [0] 【斑焼け】
(1)皮膚が,むらのある日焼けをすること。
(2)焼き魚などが,むらのある焼き方になること。

斑犀

はんざい [0] 【斑犀】
まだらの斑紋のある犀(サイ)の角。黒いものは珍重される。

斑犀の帯

はんざいのおび 【斑犀の帯】
石帯の一。斑犀で飾ったもの。殿上人が用いた。「よき―・大刀のをかしきなど/源氏(蜻蛉)」
→犀角の帯

斑猫

はんみょう [0] 【斑猫・斑蝥】
(1)甲虫目ハンミョウ科に属する昆虫の総称。体長1,2センチメートルの甲虫。地表をはうものが多い。幼虫・成虫とも他の昆虫を捕食する。
(2){(1)}の一種。体長約2センチメートル。黒紫色の地に赤・緑・白の美しい紋様がある。路上に多く,人の歩く先へ先へと飛ぶさまから「みちおしえ」「みちしるべ」などと呼ばれる。幼虫は地面に穴を掘ってすむ。ナミハンミョウ。[季]夏。
(3)マメハンミョウとツチハンミョウの俗称。毒をもつ。
斑猫(2)[図]

斑瓜

まだらうり [3] 【斑瓜】
マクワウリの一種。果皮に黄斑がある。

斑痕

はんこん [0] 【斑痕】
まだらになった,傷などのあと。

斑白

はんぱく [0] 【半白・斑白・頒白】
白髪まじりの頭髪。ごましお頭。「油気なき髪の毛―なるに/いさなとり(露伴)」

斑石

まだらいし [3] 【斑石】
⇒竹葉石(チクヨウセキ)

斑竹

まだらだけ [3] 【斑竹】
⇒はんちく(斑竹)

斑竹

はんちく [0][1] 【斑竹】
淡竹(ハチク)の表面に褐色の渦巻紋のあるもの。床柱,天井の竿縁(サオブチ)などに用いる。マダラダケ。

斑糲岩

はんれいがん [3] 【斑糲岩】
塩基性の深成岩。玄武岩とほぼ同じ成分をもつ。主に輝石と斜長石とからなり,橄欖(カンラン)石・角閃石・石英のいずれかを含む。かすりいわ。

斑紋

はんもん [0] 【斑紋・斑文】
まだらの模様。虎斑(トラフ)。

斑葉

いさは [0] 【斑葉】
(1)葉緑素の欠乏などで白・黄のまだらや筋の生じた葉。斑(フ)入り。
(2)しらが混じりの頭のたとえ。

斑蓋

はんがい [0] 【斑蓋】
〔「はんかい」とも〕
山伏のかぶるもの。白綾で包み,いただきに八枚の蓮(ハス)の花びらを表す八角の錦をつける。
→兜巾(トキン)

斑蝥

はんみょう [0] 【斑猫・斑蝥】
(1)甲虫目ハンミョウ科に属する昆虫の総称。体長1,2センチメートルの甲虫。地表をはうものが多い。幼虫・成虫とも他の昆虫を捕食する。
(2){(1)}の一種。体長約2センチメートル。黒紫色の地に赤・緑・白の美しい紋様がある。路上に多く,人の歩く先へ先へと飛ぶさまから「みちおしえ」「みちしるべ」などと呼ばれる。幼虫は地面に穴を掘ってすむ。ナミハンミョウ。[季]夏。
(3)マメハンミョウとツチハンミョウの俗称。毒をもつ。
斑猫(2)[図]

斑蝶

まだらちょう [0][3] 【斑蝶】
鱗翅目マダラチョウ科のチョウの総称。中形のチョウでタテハチョウに似るが,雄の交尾器に特有の発香器官があり,独特の臭気を発する。主に熱帯・亜熱帯に分布し,世界で約四五〇種。日本では沖縄に種類が多く,九州以北ではアサギマダラ一種のみ。

斑足王

はんそくおう 【斑足王】
〔梵 Kalmāṣapāda〕
「賢愚経」などにみえるインドの王。獅子を母として生まれ,足にまだらがあることからこの名がある。羅刹(ラセツ)となって千人の王の首を得ようとするが,千人目の普明王に感化されて悟りを開いたともいう。斑足太子。

斑銅鉱

はんどうこう [3] 【斑銅鉱】
銅・鉄の硫化鉱物。斜方晶系。銅赤色で金属光沢がある。塩基性岩・接触交代鉱床などに産し,変質して輝銅鉱・黄銅鉱に変わる。銅の鉱石。

斑雑毛

ふふき 【斑雑毛】
まだらであること。「山背の王(ミコ)の頭髪(ミグシ)―にして/日本書紀(皇極訓)」

斑雪

はだれゆき [3] 【斑雪】
うっすらと降った雪。また,まだらに消え残った雪。はだら雪。はだれ。[季]春。

斑雪

はだらゆき [3] 【斑雪】
⇒はだれゆき(斑雪)

斑雪

まだらゆき [3] 【斑雪】
まだらに降り積もった雪。また,まだらに消え残った雪。

斑霜

はだれしも 【斑霜】
まだらに降りている霜。「天雲のよそに雁が音(ネ)聞きしより―降り寒しこの夜は/万葉 2132」

斑馬

しまうま [0] 【縞馬・斑馬】
ウマ科の哺乳類。肩高1.2〜1.5メートルほど。体の地色は白ないし淡い黄土色で,黒色ないし濃褐色の明瞭(メイリヨウ)な縞がある。多くは草原に群れをなしてすむ。アフリカに分布。

斑鳩

いかるが 【斑鳩】
イカルの古名。「中つ枝に―懸け/万葉 3239」

斑鳩

いかるが 【斑鳩】
奈良県北部,生駒(イコマ)郡にある町。法隆寺・中宮寺などがある。

斑鳩

いかる [0] 【斑鳩・鵤】
スズメ目アトリ科の小鳥。全長20センチメートル内外。体は灰褐色で,頭・顔・翼・尾は紺色。日本各地の山林に一年中見られ,澄んだ美しい声でさえずる。アジア北東部に分布。マメマワシ。

斑鳩宮

いかるがのみや 【斑鳩宮】
聖徳太子が斑鳩に建立した宮。601年に造営をはじめる。太子没後,子の山背大兄王(ヤマシロオオエノオウ)が居住したが,643年蘇我入鹿(ソガノイルカ)に攻められ,自殺する際に焼失した。宮址は,現在の法隆寺東院の地といわれる。

斑鳩寺

いかるがでら 【斑鳩寺】
(1)法隆寺の別名。
(2)兵庫県太子町にある寺。聖徳太子創建で,初め法相(ホツソウ)宗として法隆寺に属したが,弘治年間(1555-1558)昌仙の再興により天台宗に改まった。

斑鳩尼寺

いかるがにじ 【斑鳩尼寺】
中宮寺の別名。

と [1] 【斗】
(1)尺貫法の容積の単位。一斗は一〇升,約18.039リットル。
→升
(2)和船の積載量または材木の実体積の単位。石(コク)の一〇分の一,一立方尺(約0.0278立方メートル)。
(3)二十八宿の一。北方の星宿。射手(イテ)座の南斗六星にあたる。ひきつぼし。
(4)日本建築の柱などの上に設ける四角い材。ます。ますがた。

ます [2][0] 【枡・升・桝・斗】
(1)液状・粉状・粒状の物の一定量をはかる方形・円筒形の器具。一合枡・五合枡・一升枡などがある。
(2){(1)}ではかった分量。ますめ。「一人の僧ごとに飯(イイ)四―を受く/三宝絵詞(中)」
(3)歌舞伎劇場や相撲小屋で,土間を四角く区切った客席。現在は相撲興行と,劇場の桟敷席に見られる。仕切り枡。切り枡。枡席。
(4)銭湯などで,湯舟から湯をくむのに用いる箱形の器。
(5)家紋の一。角桝を図案化したもの。

ます [2] 【斗】
〔「ます(枡)」と同源〕
社寺建築の斗栱(トキヨウ)を構成する方形の受け木。柱の上あるいは肘木(ヒジキ)の先端にあり,別の肘木や桁(ケタ)を受ける。大斗・巻斗・方斗などがある。ますがた。と。
斗[図]

とます [0] 【斗】
漢字の旁(ツクリ)の一。「料」「斜」などの「斗」の部分。ます目,量ることなどに関する文字を作る。

斗代

とだい 【斗代】
(1)中世,田地一反あたりの年貢徴収量。
(2)近世初頭,豊臣・徳川初期政権による検地において定められた田地反別玄米収穫高。石盛り。

斗出

としゅつ [0] 【斗出】 (名)スル
突き出ること。突出。「夜見ヶ浜半島…日本海に―し/日本風景論(重昂)」

斗南

となん [1] 【斗南】
北斗星より南。転じて,天下。

斗南の一人

となんのひとり 【斗南の一人】
〔唐書(狄仁傑伝)〕
天下第一等の人物。天下に並ぶ者のない人。

斗南半島

となみはんとう 【斗南半島】
青森県下北半島の別名。
〔「斗南」は「北斗以南皆帝州」の意〕

斗宿

ひきつぼし 【斗宿】
二十八宿の斗(ト)宿の和名。射手(イテ)座北西部に位置する。南斗六星。ひつきぼし。

斗宿

ひつきぼし 【斗宿】
⇒ひきつぼし(斗宿)

斗帳

とちょう [0] 【斗帳・戸帳】
〔斗(マス)を伏せたような形をしているのでいう〕
(1)貴族の使う帳台の上からおおっている布。
(2)仏像などを安置した厨子(ズシ)などの上にかける覆い。金襴(キンラン)・錦など美しい布で作られる物が多い。

斗形

ますがた [0] 【枡形・升形・斗形】
(1)枡のような四角い形。
(2)「ます(斗)」に同じ。
(3)直角に設けられた二つの城門と城壁とで囲まれた四角い空き地。敵の直進をさまたげ,勢いを鈍らせる。
→枡形門
枡形(3)[図]

斗形

とがた [0] 【斗形・枓】
「ますがた(枡形)」に同じ。

斗掻き

とかき [0] 【斗掻き・概】
「枡掻(マスカ)き」に同じ。

斗掻き星

とかきぼし [3] 【斗掻き星・奎宿】
(1)アンドロメダ座のアルファ星からガンマ星に至るほぼ一直線に並んだ星の和名。
(2)二十八宿の奎(ケイ)宿の和名。アンドロメダ座と魚座(ウオザ)にまたがる。

斗擻

とそう [0] 【抖擻・斗擻】
(1)〔仏〕
〔「頭陀(ズダ)」の音訳〕
衣食住に関する欲望を捨て,仏道を修行すること。托鉢行脚(タクハツアンギヤ)。また,その僧。「捨身―の行体は/謡曲・安達原」
(2)徒歩で往き来すること。「―のわづらひもなかりけり/平家 5」

斗束

とづか [0] 【斗束】
頂部に斗(マス)をのせた束。高欄の架木(ホコギ)を受ける。ますづか。

斗束

ますづか [0][2] 【枡束・升束・斗束】
「斗束(トヅカ)」に同じ。

斗枡

とます [0] 【斗枡】
一斗入りの枡。

斗柄

とへい [0] 【斗柄】
北斗七星をひしゃくに見立てたとき,柄の部分に当たる三個の星。斗杓(トシヤク)。

斗柄

とひょう 【斗柄】 (名・形動ナリ)
〔近世上方語〕
軽率なこと。途方もないこと。また,そのさま。「妙心寺に金蔵主とて一段と―なる坊主のありけるが/寒川入道筆記」

斗柄者

とひょうもの 【斗柄者】
(1)途方もないことをする者。無鉄砲者。「何ぞかろがろしく討手の大将たまはらんとは,粗忽千万―/浄瑠璃・懸物揃」
(2)ひょうきんもの。「或る御公家衆の長屋に―が集りて/咄本・居合刀」

斗栱

ときょう [0] 【斗栱・枓栱】
木造建築で,斗(マス)と肘木(ヒジキ)を組み合わせて,柱の上に置き,軒桁(ノキゲタ)などを支えるしくみ。主に,寺院建築の深い軒を支えるために用いる。斗組(マスグミ)。とぐみ。組物(クミモノ)。

斗棒

とぼう [0] 【斗棒】
穀物を量るときに,枡をなぞって中の穀物を平らにする棒。

斗樽

とだる [0] 【斗樽】
鏡{(3)}のついた一斗入りの酒樽。太鼓樽。

斗牛

とぎゅう [0][1] 【斗牛】
二十八宿の斗宿と牛宿。斗は射手座の一部,牛は山羊座の一部で,ともに南方の天にある。

斗筲

としょう [0] 【斗筲】
⇒とそう(斗筲)

斗筲

とそう [0][1] 【斗筲】
〔「としょう」とも。「斗」は一斗(日本の一升)を入れるはかり,「筲」は一斗二升を入れる竹器〕
(1)〔論語(子罕)〕
人の度量の小さいこと。器量のないこと。「―の輩には入用なれども/自由太刀余波鋭鋒(逍遥)」
(2)〔新論(妄瑕)〕
禄(ロク)や給料などがわずかであること。「―の人ならで代官はならぬ事にまかり成り候/徂徠先生答問書」

斗米

とべい [0] 【斗米】
一斗の米。わずかの米。また,わずかの給料。

斗米官遊

とべいかんゆう 【斗米官遊】
わずかな給料を得るために官吏となって,故郷を離れて勤めること。

斗組

ますぐみ [0] 【枡組(み)・斗組(み)】
(1)障子・襖(フスマ)などの骨を四角に組むこと。また,組んだもの。
(2)「斗栱(トキヨウ)」に同じ。

斗組み

ますぐみ [0] 【枡組(み)・斗組(み)】
(1)障子・襖(フスマ)などの骨を四角に組むこと。また,組んだもの。
(2)「斗栱(トキヨウ)」に同じ。

斗酒

としゅ [1] 【斗酒】
一斗の酒。多量の酒をたとえていう。

斗酒なお辞せず

としゅ【斗酒なお辞せず】
drink like a fish.→英和

斗量

とりょう [1][0] 【斗量】
〔「斗」は枡(マス)の意〕
ますではかること。また,分量の多いことのたとえ。

りょう レウ [1] 【料】
(1)代金。代価。「飲食の―とする」「入場―」
(2)用にあてるもの。使用に供する材料。「白布を衣装作成の―とする」「新嘗の―」
(3)物事を判断する根拠。理由。「此を訓誨の―にすると此を奨誠の資(タネ)にするとは読者輩の心にあり/当世書生気質(逍遥)」
(4)ため。「何の―の糸を懸け,何の―の衣を縫給ふぞ/今昔 3」

料る

りょう・る レウル [1][2] 【料る】 (動ラ五[四])
〔「料理」の動詞化〕
(1)食べ物を調理する。「手早く―・つて,腥(ナマグサ)い骨だらけの鯛飯を焚き/思出の記(蘆花)」
(2)うまく処理する。「早く時勢を察し予め世運を―・り/三酔人経綸問答(兆民)」

料亭

りょうてい レウ― [0] 【料亭】
主に日本料理を供する料理屋。

料亭

りょうてい【料亭】
a (Japanese) restaurant.

料国

りょうごく レウ― [0] 【料国】
内裏の造営など特定の経費をまかなうため,租税を課す国。

料地

りょうち レウ― [1] 【料地】
ある目的に使用する土地。

料峭

りょうしょう レウセウ [0] 【料峭】 (ト|タル)[文]形動タリ
春風が肌に寒く感ぜられるさま。「―たる春風」

料所

りょうしょ レウ― [1] 【料所】
特定の所用の料にあてる領地。「不断に如法経の―にぞ擬せられける/太平記 11」

料木

りょうぼく レウ― [0] 【料木】
材料として用いる木。

料率

りょうりつ レウ― [0] 【料率】
料金などの,逓減・逓増の基準となる率。「―の改定」「運賃―」

料理

りょうり【料理】
cooking (調理);[調理品]a dish;→英和
food.→英和
〜する cook;→英和
dress <fish> ;→英和
prepare <a dish> .→英和
〜を出す serve <dishes> .→英和
〜がじょうず(へた)だ be a good (poor) cook.‖料理学校 a cooking school.料理人 a cook.料理場 a kitchen.料理法 how to cook.料理屋 a restaurant.肉(魚,野菜)料理 a meat (fish,vegetable) dish.

料理

りょうり レウ― [1] 【料理】 (名)スル
(1)材料を切り整えて味付けをし,煮たり焼いたりして食べ物をこしらえること。また,その食べ物。調理。「魚を―する」「西洋―」
(2)物事をじょうずに処理すること。「三者を三振に―する」「天下の政治を―するなどと長広舌を振ひ/破戒(藤村)」

料理人

りょうりにん レウ― [0] 【料理人】
料理をする人。また,それを業とする人。料理番。

料理屋

りょうりや レウ― [3] 【料理屋】
客に料理を出すことを業とする店。料理店。割烹(カツポウ)店。

料理方

りょうりかた レウ― [0] 【料理方】
料理を受け持つ人。料理人。板前。

料理物語

りょうりものがたり レウリ― 【料理物語】
江戸時代の料理書。1643年(寛永20)刊。著者未詳。魚・鳥獣・野菜などについて素材別に料理法を記す。包丁流派にこだわらず広く一般の料理をとりあげている。

料理茶屋

りょうりぢゃや レウ― [3] 【料理茶屋】
江戸時代,色茶屋や水茶屋に対して,料理の提供を専業とした茶屋。

料理菊

りょうりぎく レウ― [3] 【料理菊】
「食用菊」に同じ。

料簡

りょうけん レウ― [1] 【料簡・了見・了簡】 (名)スル
(1)考え。気持ち。思案。「けちな―」「―が狭い」
(2)よく考えて判断すること。推しはかり考えをめぐらすこと。「好く―して前後を考へて見たら/金色夜叉(紅葉)」
(3)許すこと。がまんすること。勘弁。「何程詫びても―は成りません/怪談牡丹灯籠(円朝)」
(4)処置。とりはからい。「重てよろしく御―有るべしとの御意の趣/浄瑠璃・丹波与作(中)」

料簡方

りょうけんかた レウ― [0] 【料簡方】
考え方。料簡のしかた。「そんな―だから課長さんにも睨(ネメ)られたんだ/浮雲(四迷)」

料簡物

りょうけんもの レウ― [0] 【料簡物】
よく考えてみなければならないこと。

料簡違い

りょうけんちがい レウ―チガヒ [5] 【料簡違い】
考え違い。心得違い。「それはとんだ―だ」

料紙

りょうし レウ― [1] 【料紙】
使用する紙。書くのに用いる紙。狭義には装飾加工紙をいう。用紙。

料紙箱

りょうしばこ レウ― [3] 【料紙箱】
料紙を入れておく箱。

料足

りょうそく レウ― [0] 【料足】
〔「料」は物の代価,「足」は銭の意〕
あることをするのにかかる金銭。費用。「供具の―一万匹副へて/太平記 36」

料金

りょうきん レウ― [1] 【料金】
物の利用・使用などに対して支払う金。特に,交通機関・タクシーなどでは運賃以外の費用をいう。「特急―」「タクシーの待ち―」「―あと払い」

料金

りょうきん【料金】
a charge;→英和
a fee;→英和
a rate;→英和
a fare (乗物の);→英和
a toll (通行の).→英和
〜を100円取る charge 100 yen <for> .〜を取らずに free of charge.‖料金受信人払い(で電話する) <米> a collect call (call collect <me> ).料金所(有料道路の) a tollbooth.料金表 a price list;a list of charges.電気(ガス,水道)料金 the power (gas,water) rate.

料金別納郵便

りょうきんべつのうゆうびん レウ―ベツナフイウビン [1][5] 【料金別納郵便】
同一料金の郵便物を同時に多数出す場合に,個々の郵便物の表面に切手に代わる表示をし,料金相当額の切手または現金を添えて郵便局に差し出す扱いの郵便。

料金後納郵便

りょうきんこうのうゆうびん レウ―コウナフイウビン [1][5] 【料金後納郵便】
毎月一〇〇以上の郵便物を出す場合,差出郵便局の承認を受けて,料金を毎月一括して現金で納付する扱いの郵便。

料飲

りょういん レウ― [0] 【料飲】
料理と飲食。

料馬

りょうば レウ― [1] 【料馬】
ある目的に使用する馬。

さか 【斛・石】
古代の容積の単位。その大きさは不明。「百(モモ)―の舟隠り入る/万葉 2407」

こく [1] 【石・斛】
(1)体積の単位。米穀などを量るのに用いる。一石は一〇斗。約180リットル。かつて,大名・武士の知行高を表すのにも用いた。
(2)和船の積載量,または材木の実体積の単位。一石は一〇立方尺,約0.278立方メートル。「千―船」
(3)サケ・マスの数量の単位。サケは四〇尾,マスは六〇尾を一石とする。

斛器

こっき コク― [1] 【斛器】
物の量をはかるうつわ。枡(マス)。

しゃ [0] 【斜】
ななめ。はす。

はす【斜】
⇒斜め.

はす [0] 【斜】
ななめ。「―に線を入れる」「―向かい」

斜め

ななめ [2] 【斜め】 (名・形動)[文]ナリ
〔「なのめ(斜)」の転〕
(1)(水平・垂直などの方向に対し)傾いている・こと(さま)。はす。「―の線」「道を―に横切る」「板を―に立てかける」「日が―にさす」
(2)(まっすぐな位置に対し)横にすこしずれている・こと(さま)。「―うしろ」「―上」「―向かいの家」
(3)(人の気持ちなどが)普通とは違っている・こと(さま)。また,わるいこと。「世間を―に見る」「―に構える」「ご機嫌―」
(4)時刻などが半ばを過ぎて終わりに近いこと。「申(サル)の―に湯井の浜に落ちつきぬ/海道記」
(5)(「ななめならず」と同義に用いて)ひととおりでないさま。はなはだしいさま。「―によろこうで/幸若・和田宴」

斜め

なのめ 【斜め】 (形動ナリ)
〔「ななめ」と同源〕
(1)傾斜しているさま。傾いているさま。ななめ。[新撰字鏡]
(2)目立たないさま。平凡なさま。普通。「わが為にも人のもどきあるまじく―にてこそよからめ/源氏(浮舟)」
(3)いいかげんなさま。おろそかにするさま。「世を―に書き流したることばのにくきこそ/枕草子 262」
(4)(「なのめならず」と同義で用いて)格別なさま。「あるじ―に喜びて/御伽草子・文正」

斜めの

ななめ【斜めの(に)】
slant(ways);→英和
oblique(ly);→英和
diagonal(ly) (対角の);→英和
inclined.〜にする incline;→英和
slant.〜に見る look askance <at> .

斜交い

はすかい [0] 【斜交い】
ななめ。また,ななめにまじわること。「―にまじわる道路」

斜位

しゃい [1] 【斜位】
(1)胎位の異常の一。妊娠中に胎児の縦軸と子宮の縦軸が斜めに交差した状態。
(2)眼球の視軸が潜在的にずれている状態。

斜体

しゃたい [0] 【斜体】
写真植字で,変形レンズを用いて左右いずれかに傾けた文字。

斜傾

しゃけい [0] 【斜傾】 (名)スル
ななめになること。傾斜。

斜光

しゃこう [0] 【斜光】
ななめにさす光線。

斜切り

はすぎり [0] 【斜切り】
ななめに切ること。

斜向い

はすむかい [3] 【斜向(か)い】
斜め前。はすむこう。

斜向かい

はすむかい [3] 【斜向(か)い】
斜め前。はすむこう。

斜坑

しゃこう [0] 【斜坑】
探鉱および開坑のために掘られた傾斜した坑道。

斜塔

しゃとう [0] 【斜塔】
斜めに傾いている塔。「ピサの―」

斜子

ななこ [2] 【魚子・斜子・魶子・七子】
〔「魚の卵」の意〕
(1)彫金技法の一。金属の表面に,魚卵状の小さな粒が一面に並んだように突起させたもの。地文(ジモン)に用いられる。
(2)「魚子織り」の略。

斜子織

ななこおり [0] 【魚子織(り)・斜子織(り)】
二本ないし数本ずつ引きそろえて並べたたて糸に同数のよこ糸を打ち込んで織った変わり平織物。織り目は籠目(カゴメ)のような外観をもつ。特に絹糸で細かく織ったものをいう場合が多く,羽織地・帯地などに用いる。

斜子織り

ななこおり [0] 【魚子織(り)・斜子織(り)】
二本ないし数本ずつ引きそろえて並べたたて糸に同数のよこ糸を打ち込んで織った変わり平織物。織り目は籠目(カゴメ)のような外観をもつ。特に絹糸で細かく織ったものをいう場合が多く,羽織地・帯地などに用いる。

斜巷

しゃこう [0] 【斜巷】
〔狭斜(キヨウシヤ)のちまた,の意〕
遊里。花柳街。いろざと。
→狭斜

斜度

しゃど [1] 【斜度】
傾斜面と水平面がなす角度。「平均―」

斜張橋

しゃちょうきょう シヤチヤウケウ [0] 【斜張橋】
塔から斜めに張ったケーブルで橋桁(ハシゲタ)を支える構造の橋。
斜張橋[図]

斜影

しゃえい [0] 【斜影】
ななめにうつった影。

斜掛

はすかけ [0] 【斜掛(け)】
〔「はすがけ」とも〕
(1)ななめ。はす。「―に切る」
(2)「斜掛け本多」の略。「―の先を左巻きに散らし/洒落本・辰巳婦言」

斜掛け

はすかけ [0] 【斜掛(け)】
〔「はすがけ」とも〕
(1)ななめ。はす。「―に切る」
(2)「斜掛け本多」の略。「―の先を左巻きに散らし/洒落本・辰巳婦言」

斜掛け本多

はすかけほんだ 【斜掛(け)本多】
本多髷(マゲ)の変形。髷を左右どちらかに倒したもの。

斜掛本多

はすかけほんだ 【斜掛(け)本多】
本多髷(マゲ)の変形。髷を左右どちらかに倒したもの。

斜文織

しゃもんおり [0] 【斜文織(り)】
織物の基本組織の一。たて糸またはよこ糸のうきが斜めに続いて,織り目が斜めにあらわれる織り方。地合が密で厚く,しかも地質は柔らかく,皺(シワ)がよりにくい。綾織り。

斜文織り

しゃもんおり [0] 【斜文織(り)】
織物の基本組織の一。たて糸またはよこ糸のうきが斜めに続いて,織り目が斜めにあらわれる織り方。地合が密で厚く,しかも地質は柔らかく,皺(シワ)がよりにくい。綾織り。

斜断層

しゃだんそう [2] 【斜断層】
地層の走向,岩脈または鉱脈の走向に斜交する断層。

斜方形

しゃほうけい シヤハウ― [2] 【斜方形】
「菱形(ヒシガタ){(1)}」に同じ。

斜方晶系

しゃほうしょうけい シヤハウシヤウケイ [4] 【斜方晶系】
結晶系の一。互いに直交する長さの異なる三本の結晶軸をもつ結晶。黄玉・かんらん石など。

斜方輝石

しゃほうきせき シヤハウ― [4] 【斜方輝石】
斜方晶系に属する輝石の総称。頑火(ガンカ)輝石・紫蘇輝石など。

斜日

しゃじつ [0] 【斜日】
ななめにさす太陽。夕日。入り日。斜陽。

斜暉

しゃき [1] 【斜暉】
斜めにさす夕日の光。入り日。斜照。

斜月

しゃげつ [1][0] 【斜月】
沈む前の,斜めに照らす月。

斜格

しゃかく [0] 【斜格】
〔oblique case〕
インド-ヨーロッパ諸語など格による語形変化のみられる言語で,主格・呼格を除いた残りの格を一括した呼称。

斜歯歯車

はすばはぐるま [5] 【斜歯歯車】
歯をねじ状に斜めに付けた歯車。伝動は円滑に行えるが,軸方向に力がかかる欠点がある。ヘリカル-ギア。
→歯車

斜滑降

しゃかっこう [2] 【斜滑降】
スキーで,斜面を斜めに滑降すること。また,その技術。

斜眼

しゃがん [1][0] 【斜眼】
(1)やぶにらみ。斜視。
(2)横目。

斜線

しゃせん [0] 【斜線】
ななめの線。一つの直線または平面に直角または平行でない線。

斜線

しゃせん【斜線】
<draw> an oblique line;a virgule;→英和
a slanting bar;a slash.→英和

斜線制限

しゃせんせいげん [4] 【斜線制限】
建築基準法による建築物の高さの制限の一。前面道路の反対側の境界線までの水平距離に比例した高さを限度とするもの。制限高さが境界線から斜線をなして変化するのでこの名がある。
→隣地斜線制限

斜脚

しゃきゃく [0] 【斜脚】
雨脚(アマアシ)や日ざしが斜めであること。「暮の空を望めば,―すでに酉金(ユウキン)に近づく/海道記」

斜行

しゃこう [0] 【斜行】 (名)スル
ななめに前進すること。

斜視

しゃし [1] 【斜視】 (名)スル
(1)両眼で物を見るとき,一眼が正しく目標に向かわない状態。視力低下,眼筋の異常などにより起きる。やぶにらみ。
(2)流し目に見ること。「窃(ヒソ)かにベンタドアを―す/花柳春話(純一郎)」

斜視

しゃし【斜視】
a squint (eye).→英和
〜の squint;cross-[squint-]eyed.

斜角

しゃかく [1] 【斜角】
直角・平角以外の角。

斜角柱

しゃかくちゅう [3] 【斜角柱】
〔数〕 側辺が底面に垂直でない角柱。
→角柱

斜辺

しゃへん [1] 【斜辺】
斜めの辺。特に,直角三角形の直角に対する辺。三辺のうちでもっとも長い。

斜辺

しゃへん【斜辺】
《数》an oblique side;a hypotenuse.→英和

斜里

しゃり 【斜里】
北海道東部,斜里郡の町。知床半島西半分を占める。知床国立公園への入り口。

斜長石

しゃちょうせき シヤチヤウ― [2] 【斜長石】
長石の一。ナトリウム・カルシウム・アルミニウムなどからなるケイ酸塩鉱物。三斜晶系。曹長石と灰長石との二成分系の固溶体。造岩鉱物中最も広く,かつ多量に産する。

斜陽

しゃよう【斜陽】
<be in> the setting sun.斜陽産業 a declining industry.斜陽族 the fallen aristocracy;the new poor.

斜陽

しゃよう [0] 【斜陽】
(1)西に傾いた太陽。夕日。入り日。
(2)かつて勢いのあったものが時勢の変化についてゆけず衰えること。「―産業」

斜陽

しゃよう シヤヤウ 【斜陽】
小説。太宰治作。1947年(昭和22)「新潮」発表。敗戦直後の没落貴族の家庭を滅亡と再生をテーマに描く。「斜陽族」の言葉を生んだ。

斜陽族

しゃようぞく [2] 【斜陽族】
〔太宰治の小説「斜陽」からできた語〕
時勢の変化についてゆけずに衰えた上流階級。

斜面

しゃめん [1][0] 【斜面】
水平面に対して傾いている平面,または地面。

斜面

しゃめん【斜面】
<on> a <steep> slope;→英和
a slanting surface.

斜頸

しゃけい [0] 【斜頸】
頭と頸(クビ)が側方に傾き固定した状態。頸部の筋肉の先天的短縮によるものが多く,リューマチ,骨の異常,斜視や心因反応なども原因となる。

斟酌

しんしゃく [1][0] 【斟酌】 (名)スル
〔「斟」も「酌」も汲(ク)む意〕
(1)相手の事情・心情などをくみとること。「相手の立場を―して裁定を下す」
(2)手加減すること。手ごころ。「採点に―を加える」
(3)条件などを考え合わせて,適当に取捨選択すること。「虚心にこれを―商量すべきことなり/西国立志編(正直)」
(4)遠慮すること。ためらい。「―せず推返(オシカエ)し言へば/五重塔(露伴)」

斟酌

しんしゃく【斟酌】
consideration;→英和
allowance.→英和
〜する consider;→英和
allow <for> ;→英和
make allowance(s) <for> .〜して in consideration <of> ;with some qualification (割引して).

斟量

しんりょう [0] 【斟量】 (名)スル
おしはかること。斟酌。

斡旋

あっせん [0] 【斡旋】 (名)スル
〔「斡」「旋」ともに「めぐる」「めぐらす」の意〕
(1)間に入って,両者の間がうまくいくようにとりもつこと。また,ある物や人を求める人に紹介すること。周旋。とりもち。「就職を―する」「―の労をとる」
(2)労働争議が当事者間で解決困難となった時,労働委員会の指名した斡旋員が,当事者間を仲介して争議解決を援助すること。
→調停
→仲裁

斡旋

あっせん【斡旋】
good offices (世話);recommendation (推薦);→英和
mediation (取り持ち);intercession (取りなし).→英和
〜する help;→英和
assist;→英和
mediate;→英和
recommend.→英和

斡旋収賄罪

あっせんしゅうわいざい [7] 【斡旋収賄罪】
公務員が請託を受けて他の公務員に,職務に関して不正な行為をしたり,相当な行為をしないように,斡旋する犯罪。また,そのような斡旋の報酬として賄賂を収受・要求・約束する犯罪。

きん [1] 【斤】
(1)目方または重さの単位。普通は,一斤を一六〇匁(モンメ)とし,尺貫法では一斤=一六〇匁=600グラムとした。他に時代・対象品目の違いにより伝統的に行われた標準を異とするものに,大和目(一八〇匁)・大目(二〇〇匁)・白目(二三〇匁)・山目(二五〇匁)があり,また舶来品に対するものは一斤を英国の一ポンド(453.6グラム)にほぼ等しい一二〇匁とした。
(2)食パンの単位。350〜400グラムの一塊を一斤とする。

斤先掘り

きんさきぼり [3] 【斤先掘り】
鉱業権者が鉱業権の賃貸などにより第三者に鉱物を採掘させること。鉱業法上,租鉱権を設定しない限り禁止されている。

斤目

きんめ [3] 【斤目】
(1)斤を単位として量った物の重さ。
(2)物の重さ。めかた。量目。

斤量

きんりょう [0][3] 【斤量】
はかりで量った目方。斤目。

斥ける

しりぞ・ける [4] 【退ける・斥ける】 (動カ下一)[文]カ下二 しりぞ・く
(1)うしろへ下がらせる。去らせる。「家来を―・ける」
(2)(向かって来るものを)あとへ引かせる。撃退する。「挑戦者を―・ける」
(3)相手の要求などを受け入れない。用いない。「要求を―・ける」「諫臣を―・ける」「奢(オゴリ)を―・けて財(タカラ)をもたず/徒然 18」
(4)公の地位から身を引かせる。地位を落とす。「陽成―・けられ給ひし時/正統記(光孝)」
〔「退く」に対する他動詞〕

斥候

せっこう セキ― [0] 【斥候】 (名)スル
敵情や地形などをひそかに探ること。また,そのためにさしむける小人数の兵。「威海衛東口を―したり/欺かざるの記(独歩)」

斥候

せっこう【斥候】
<send out> a scout[patrol].→英和
〜に出る scout;go scouting.

斥力

せきりょく [2] 【斥力】
二つの物体に働く力で,相互の距離を遠ざけるように働く力。反発力。
⇔引力

斥罵

せきば [1] 【斥罵】 (名)スル
しりぞけののしること。「言下に之を―する事なからむ/罪と罰(魯庵)」

斥鷃

せきあん [0] 【斥鷃】
〔荘子(逍遥遊)〕
(鵬(ホウ)に対して)小鳥。小人物・小知のたとえ。「―何ぞ大鵬の志(ココロ)ざしを知らんだ/露団々(露伴)」

よき 【斧】
おの。手おの。「木こりの,山守に―をとられて/宇治拾遺 3」

おの【斧】
an ax(e);a hatchet (手斧).→英和

おの ヲノ [1] 【斧】
木を切ったり割ったりする道具。刃のついた厚い鉄片に柄をつけたもの。片側にくびれを持つか,刃幅の広いものを「まさかり」という。狭刃(セバ)。

斧劈皴

ふへきしゅん [0][3] 【斧劈皴】
東洋画の皴法の一。山・岩・石などを描くとき,斧(オノ)で削り取ったような筆勢で峻厳な感じを出すもの。

斧始め

おのはじめ ヲノ― [3] 【斧始め】
(1)家を建てるとき,材木に初めて斧を入れること。その祝いの儀式。ちょうなはじめ。
(2)その年初めて木を伐(キ)り出す新年の行事。[季]新年。

斧折

おのおれ ヲノヲレ [0] 【斧折】
カバノキ科の落葉高木。本州中部以北の山中に生じ,高さ17メートルに達する。葉は楕円形で鋸歯(キヨシ)がある。春,暗黄色の花を尾状の花穂につける。材は非常に堅く,器具や細工物に用いる。オノオレカンバ。オンノレ。アズサミネバリ。ミネバリ。

斧斤

ふきん [0] 【斧斤】
おの。まさかり。

斧旁

おのづくり ヲノ― [3] 【斧旁】
漢字の旁(ツクリ)の一。「新」「断」などの「斤」の部分。刃物,または切る意を表す文字を作る。

斧正

ふせい [0] 【斧正】
〔斧(オノ)で正す意〕
詩文を添削すること。「―を請う」「此の論説文を読んで,―を試みよ/欺かざるの記(独歩)」

斧琴菊

よきこときく [1] 【斧琴菊】
謎染めの一。斧(ヨキ)・琴・菊の模様を染め出して,「善き事を聞く」の意を暗示するもの。
斧琴菊[図]

斧石

ふせき [0] 【斧石】
⇒おのいし(斧石)

斧石

おのいし ヲノ― [2] 【斧石】
カルシウム・鉄・マンガン・アルミニウム・ホウ素などを含むケイ酸塩鉱物。三斜晶系。褐紫・灰緑などの色で,ガラス光沢がある。斧の刃のような結晶が特徴。大分県大野郡の尾平(オビラ)鉱山から産出した結晶は世界的に有名。ふせき。

斧足類

おのあしるい ヲノアシ― [4] 【斧足類】
軟体動物門の一綱。からだは左右相称で,二枚の外套(ガイトウ)膜がからだのほとんど全部をおおい,左右二枚の同形の貝殻をもつ。頭・触角・歯はなく,一部を除いて目もない。腹側中央部に斧形の筋肉質の運動器官をもつ。雌雄異体で卵生。砂泥中にすみ,固着性のものや,岩石・木材に穿孔するものもある。二枚貝類。ふそく類。多殻類。弁鰓(ベンサイ)類。双殻類。

斧足類

ふそくるい [3] 【斧足類】
⇒おのあしるい(斧足類)

斧鉞

ふえつ [1][2] 【斧鉞・鈇鉞】
(1)おのとまさかり。
(2)文章などの修正。添削。
(3)昔,中国で君主が出征の将軍に授けた,生殺与奪の権や統率者の地位を象徴した刑具。「義貞今臣たる道を尽さん為に―を把つて敵陣に臨む/太平記 10」
(4)転じて,征伐のこと。また,刑罪。「罪固(モト)より万死に当る,伏して―を待つ/佳人之奇遇(散士)」

斧鑿

ふさく [0] 【斧鑿】
おのとのみ。また,それで細工すること。転じて,詩文・書画などに技巧をこらすこと。「孟浩然が五律,多くは一気呵成,―の痕なし/淡窓詩話」

斫り

はつり [0] 【斫り・削り】
鑿(ノミ)や鏨(タガネ)で金属・石・木材などを薄く削りとること。「―工」

斫る

はつ・る [2] 【斫る・削る】 (動ラ五[四])
(1)金属・材木などの表面を薄く削りとる。「木を―・る」
(2)皮をはぐ。「兎を取りて皮を―・りて/霊異記(上訓注・三昧院本)」
(3)少しだけ削り取る。「師匠の咄聞き―・つた儀もあり/浄瑠璃・鑓の権三(上)」

ざん [1] 【斬】
打ち首。「―に処される」

斬り下ろす

きりおろ・す [4][0] 【切(り)下ろす・斬り下ろす】 (動サ五[四])
刃物を上から下の方へ振り下ろして切る。切り下げる。

斬り付ける

きりつ・ける [4][0] 【切(り)付ける・斬り付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 きりつ・く
(1)刃物で切ろうと襲いかかる。「不意に横から―・ける」
(2)刃物できざみをつける。彫りつける。「法(ノリ)の道を作れる石橋に名を―・け/浮世草子・織留 5」

斬り伏せる

きりふ・せる [4][0] 【切(り)伏せる・斬り伏せる】 (動サ下一)[文]サ下二 きりふ・す
相手を刀で切って倒す。切り倒す。「一刀のもとに―・せる」

斬り倒す

きりたお・す [4][0] 【切(り)倒す・斬り倒す】 (動サ五[四])
立っているものを切って倒す。「大木を―・す」
[可能] きりたおせる

斬り取り

きりとり [0] 【切(り)取り・斬り取り】
〔「きりどり」とも〕
(1)きりとること。
(2)土地を平らにしたり,道路や鉄道を通すために高い部分の土を削り取ること。切り土。
⇔盛り土
(3)武力を用いて他の領土を奪い取ること。
(4)人を切って所持品を奪うこと。「もし盗賊か―か,道からふつと出来心/浄瑠璃・冥途の飛脚(上)」

斬り合い

きりあい [0] 【切(り)合い・斬り合い】
(1)互いに刃物で相手を切ろうとして争うこと。
(2)「切り合い勘定」の略。

斬り合う

きりあ・う [3][0] 【切(り)合う・斬り合う】 (動ワ五[ハ四])
(1)刃物を持って互いに相手に切りつける。切り結ぶ。「敵と―・う」
(2)各自が金を出し合う。「十文づつがの―・つて目(モク)で一つ呑でいこ/浄瑠璃・三日太平記」

斬り払う

きりはら・う [4] 【切(り)払う・斬り払う】 (動ワ五[ハ四])
(1)草木などを切りとる。また,開墾する。「枝を―・う」「柏原の地を―・つて宮室をつくり給へり/平家 5」
(2)敵を斬って追い散らす。
[可能] きりはらえる

斬り捨て

きりすて [0] 【切(り)捨て・斬り捨て】
(1)人などを刀で切り,そのまま放っておくこと。
(2)計算などで,求める位に満たない端数を無視すること。
⇔切り上げ

斬り捨てる

きりす・てる [4][0] 【切(り)捨てる・斬り捨てる】 (動タ下一)[文]タ下二 きりす・つ
(1)必要でない部分を切って捨てる。「大根のしっぽを―・てる」
(2)計算で,求める位に満たない端数を無視する。
⇔切り上げる
「小数点以下は―・てる」
(3)ある基準以下のものを無視する。「弱者を―・てる政策」
(4)人などを刀で切り,そのまま放っておく。切ってしまう。「一刀のもとに―・てる」

斬り捲る

きりまく・る [4][0] 【切り捲る・斬り捲る】 (動ラ五[四])
次から次へと相手を切る。

斬り掛かる

きりかか・る [4] 【切り掛(か)る・斬り掛(か)る】 (動ラ五[四])
(1)刃物を振り上げて切ろうとする。「太刀を振りかざして―・る」
(2)切りはじめる。また,切る行動を途中までする。「布を―・ったところで,電話に出る」

斬り掛ける

きりか・ける [0][4] 【切(り)掛ける・斬り掛ける】 (動カ下一)[文]カ下二 きりか・く
(1)切りはじめる。また,途中まで切る。「―・けて,やめる」
(2)刃物を振るって,切ろうとして立ち向かう。切りつける。「いやといはば―・けんず/浄瑠璃・博多小女郎(上)」
(3)切ったものを他のものにかける。多く首を獄門などにかけさらす際にいう。「戦場にしてうたるる大衆千余人,少々は般若寺の門の前に―・け/平家 5」
(4)鑽(キ)り火を他へ向けてうちかける。「三つの清火を―・け―・け/浄瑠璃・唐船噺」

斬り掛る

きりかか・る [4] 【切り掛(か)る・斬り掛(か)る】 (動ラ五[四])
(1)刃物を振り上げて切ろうとする。「太刀を振りかざして―・る」
(2)切りはじめる。また,切る行動を途中までする。「布を―・ったところで,電話に出る」

斬り死に

きりじに [0] 【切(り)死に・斬り死に】 (名)スル
人と切りあって,切られて死ぬこと。「乱戦のうちに―した」

斬り殺す

きりころ・す [4][0] 【切(り)殺す・斬り殺す】 (動サ五[四])
刃物で切って殺す。「一刀のもとに―・す」

斬り組み

きりくみ [0] 【切(り)組み・斬り組み】
(1)木造建築で,柱・梁(ハリ)などを所定の寸法・形に加工し,組むこと。きぎみ。
(2)能で,斬り合いの場面。「烏帽子折(エボシオリ)」「橋弁慶」「夜討曾我(ヨウチソガ)」などにある。

斬り組む

きりく・む [0][3] 【切(り)組む・斬り組む】 (動マ五[四])
材木などを切って組み合わせる。

斬り結ぶ

きりむす・ぶ [4][0] 【切(り)結ぶ・斬り結ぶ】 (動バ五[四])
刀を打ち合わせて切り合う。「打打(チヨウチヨウ)発止と―・ぶ」

斬り苛む

きりさいな・む [5] 【切り苛む・斬り苛む】 (動マ五[四])
むごたらしく切る。「身を―・まれる思い」

斬り解く

きりほど・く [4][0] 【切(り)解く・斬り解く】 (動カ五[四])
(1)結んだひも・縄などを切ってときはなす。「箱の縄を―・く」
(2)切り結んだ両者の刀をひきはなす。「切り結びては―・き/浄瑠璃・用明天皇」

斬り込む

きりこ・む [3][0] 【切(り)込む・斬り込む】 (動マ五[四])
(1)物の中まで深く切る。「 V 字形に―・む」
(2)刀を抜いて敵中に攻め入る。「敵陣深く―・む」
(3)議論のすきを鋭くつく。「論証の不備をついて―・む」
(4)材木を切り欠いて接合する。[ヘボン]
(5)切って中に入れる。「大鍋へすぐに―・む/織留 4」
[可能] きりこめる

斬り首

きりくび [2] 【切(り)首・斬り首】
(1)首を斬ること。また,斬り落とした首。首級。
(2)歌舞伎の小道具。斬り落とした首のつくりもの。

斬る

き・る [1] 【切る・斬る・伐る・截る】
■一■ (動ラ五[四])
(1)刃物などを使って一続きのものを分離させる。断ち分ける。《切・伐・截》「大根を包丁で―・る」「爪を―・る」「型紙どおりに布地を―・る」「志賀の山いたくな―・りそ/万葉 3862」
〔「伐」は木をきりたおす時,「截」は布・紙などをきる時に用いる〕
(2)刃物などで自分の体の一部を傷つける。意図的な場合と,不注意による場合とがある。「腹を―・って死ぬ」「ナイフで手を―・る」「すすきの葉で指を―・る」
(3)刃物で傷つけ殺す。斬り殺す。《切・斬》「罪人を―・る」「敵兵を―・る」
(4)塞がっているものや閉じているものをあける。《切》「封を―・る」「口を―・る」
(5)空間的に連続しているもの,流れているものを分断する。《切》「船が波を―・って進む」「肩で風を―・って歩く」「道を―・る」
(6)話や文章を続けないで区切りをつける。《切》「この文は長すぎるから,ここで一旦―・った方がいい」
(7)電流を止める。《切》
⇔いれる
「電源を―・る」「電灯のスイッチを―・る」
(8)関係やつながりをなくす。《切》
⇔むすぶ
「あの人とは縁を―・りたい」
(9)時間的に継続しているものを中断させる。打ち切る。《切》「電話を―・る」「彼はそこで言葉を―・った」
(10)本体やグループから外す。取り除く。《切・斬》「六〇点以下の者は―・る」「反対派を―・る」
(11)手術をして取り去る。「胃を―・る」
(12)ぬれた物から振ったりして水分を取り去る。《切》「洗濯物の水気を―・る」「揚げ物の油を―・る」
(13)ものごとを作り出す。出現させる。《切》
 (ア)一部分を掘りとって作る。「溝を―・る」「ねじを―・る」「炉が―・ってある」
 (イ)手を動かして形を作る。「十字を―・る」
 (ウ)断定的な言葉を発する。「たんかを―・る」「しらを―・る」
 (エ)目に立つような所作をする。「見得を―・る」「とんぼを―・る」
(14)日時・数量などに限定をつける。《切》「日を―・って金を貸す」「人数を―・って参加を受け付ける」
(15)ものごとに決着をつける。「未だ勝負も―・らぬに/今昔 28」
(16)数値が,ある目安・限界よりも小さくなる。割る。《切》「一〇〇メートル競走で一〇秒を―・る」「上昇率が一〇パーセントを―・る」
(17)ある動作・行動を起こす。始める。《切》「スタートを―・る」「伝票を―・る」
(18)乗り物の進行方向を変える操作をする。また,それによって進行方向を変える。《切》「右にハンドルを―・る」「カーブを―・る」
(19)(比喩的に)欠点をあばいて攻撃する。糾弾する。《切・斬》「世相を―・る」「官界の腐敗を―・る」
(20)テニスや卓球で,ボールが強く回転するように打つ。カットする。《切》
(21)囲碁で,相手の石のつながりを断つ。《切》
(22)トランプやカルタなどで,札の数がそろったりしないようにまぜあわせる。《切》「札をよく―・ってから配る」
(23)トランプで,切り札を使って勝負をつける。《切》「切り札を―・る」
(24)(動詞の連用形について)《切》
 (ア)量的な限界点までその運動をする。…しおえる。「厚い本を読み―・る」「あり金を使い―・る」「ドーバー海峡を泳ぎ―・る」
 (イ)運動が完全にその終局点に到達する。すっかり…する。「ほとほと困り―・る」「疲れ―・った表情」
(25)(近世,竿金(サオガネ)などを必要なだけ切って使ったことから)
 (ア)両替をする。「和尚が小判が―・つてもらひたいとおつしやる/歌舞伎・男伊達初買曾我」
 (イ)気前よく金を払う。「鉢植の梅に一朱を―・つて買ひ/柳多留 101」
〔「きれる」に対する自動詞〕
[可能] きれる
■二■ (動ラ下二)
⇒きれる
[慣用] 口火を―・札片(サツビラ)を―・自腹を―・堰(セキ)を―・手を―・火蓋(ヒブタ)を―・見得(ミエ)を―・身銭(ミゼニ)を―

斬伐

ざんばつ [0] 【斬伐】 (名)スル
(1)木を切ること。「斧を以て―せられんか/日本風景論(重昂)」
(2)討ち滅ぼすこと。

斬刑

ざんけい [0] 【斬刑】
首を切り落とす刑罰。打ち首。

斬奸

ざんかん [0] 【斬奸】
悪人をきること。「―趣意書」

斬奸状

ざんかんじょう [0][3] 【斬奸状】
悪人をきろうとするにあたって,その趣意を書き記した書状。

斬新

ざんしん [0] 【斬新】 (形動)[文]ナリ
発想が独自で,それまでに全く類のないさま。「―なデザイン」
[派生] ――さ(名)

斬新な

ざんしん【斬新な】
new;→英和
novel;→英和
original;→英和
up-to-date.〜な流行 the latest fashion.

斬殺

ざんさつ [0] 【斬殺】 (名)スル
刃物で切り殺すこと。「兇漢(ワルモノ)を―して/怪談牡丹灯籠(円朝)」

斬殺する

ざんさつ【斬殺する】
slay;→英和
put to the sword.→英和

斬獲

ざんかく [0] 【斬獲】 (名)スル
敵をきり殺したり,生け捕りにしたりすること。「奸党は已に洩れなく―せられ/経国美談(竜渓)」

斬罪

ざんざい [0] 【斬罪】
首を切り落とす刑罰。打ち首。

斬首

ざんしゅ [1][0] 【斬首】 (名)スル
首をきること。また,その刑。「―に処す」

斬首する

ざんしゅ【斬首する】
cut off the head <of> ;→英和
behead.→英和

斬髪

ざんぱつ [0] 【斬髪】 (名)スル
髷(マゲ)を結わず,髪を短く切ること。また,そのような髪形。断髪。散髪。

斬[切]りまくる

きりまくる【斬[切]りまくる】
slash about <one> ;attack and scatter <the enemy> .

斬[切]り付ける

きりつける【斬[切]り付ける】
strike at <a person> .肩先を〜 stab <a person> in the shoulder.→英和

斬[切]り合う

きりあう【斬[切]り合う】
fight with swords.

斬[切]り掛かる

きりかかる【斬[切]り掛かる】
strike[slash] <at> .→英和

斬[切]り殺す

きりころす【斬[切]り殺す】
kill <a person> with a sword.→英和

だん [1] 【断】
物を決定すること。また,その決められたこと。「―を下す」「―を迫る」「―を仰ぐ」

断じて

だんじて [0][1] 【断じて】 (副)
(1)(下に打ち消しの語を伴って)けっして。「―そんなことはあり得ない」
(2)決意を固めて行うさま。どんな困難にも負けず。断固として。「―行う」「―勝つ」
→断ずる

断じて

だんじて【断じて】
absolutely;→英和
decidedly;→英和
<swear> upon one's honor;[否定]never;→英和
by no means.

断じる

だん・じる [0][3] 【断じる】 (動ザ上一)
〔サ変動詞「断ずる」の上一段化〕
「断ずる」に同じ。「その男の犯行と―・じる」

断じる

だんじる【断じる】
⇒断定.

断ずる

だん・ずる [3][0] 【断ずる】 (動サ変)[文]サ変 だん・ず
(1)判断を下す。断定する。断じる。「少年の一挙動は其智愚を―・ずるの測量器と為り/福翁百話(諭吉)」
(2)理非・善悪をきめる。裁断する。「法典を諳じて獄を―・ずる法律家/舞姫(鴎外)」
(3)切る。断(タ)つ。特に煩悩や迷いをたち切る。「永く煩悩を―・じて一切種智を成じ給ふ/今昔 1」

断ち作り

たちつくり 【立ち作り・断ち作り】
大饗(タイキヨウ)の際などに,肴(サカナ)などを調進すること。また,その場所。

断ち切る

たちきる【断ち切る】
cut off.⇒絶(た)つ.

断ち切る

たちき・る [3][0] 【断(ち)切る】 (動ラ五[四])
(1)(「裁ち切る」「截ち切る」とも書く)紙・布などをいくつかに切り離す。「紙を二つに―・る」
(2)今まで続いていた関係をなくす。「未練を―・る」「きずなを―・る」
(3)続いているものの途中を切る。「退路を―・る」
[可能] たちきれる

断ち割る

たちわ・る [3][0] 【断(ち)割る】 (動ラ五[四])
切って割る。割る。「私の心臓を―・つて,温かく流れる血潮を啜らうとしたからです/こころ(漱石)」
[可能] たちわれる

断ち物

たちもの [2] 【断(ち)物】
神仏に願をかけ,一定期間,ある飲食物を口に入れないこと。また,その飲食物。茶断ち・塩断ちなど。

断つ

た・つ [1] 【断つ・絶つ】 (動タ五[四])
(1)ひも状のものを切る。切断する。比喩的にも用いる。《断》「鎖を―・つ」「はらわたを―・つ思い」「悪の根を―・つ」
(2)必要な通路などを途中で通れないようにする。遮断する。《断》「補給路を―・つ」「退路を―・つ」
(3)生活費や原料の供給が行われないようにする。《絶》「石油の供給を―・つ」「親元からの送金を―・たれる」
(4)それまで続いていたことをそこでやめる。《絶》
 (ア)関係を解消する。「国交を―・つ」「 B 社との関係を一切―・つ」「きずなが―・たれる」
 (イ)「消息をたつ」「連絡をたつ」の形で,連絡がとれなくなることをいう。「冬の北アルプスで消息を―・った」「先月,ロンドンから電話をかけてきた後,連絡を―・った」
 (ウ)執着・欲望をなくする。「最後の望みを―・たれる」
 (エ)ある飲食物をとることやある行為をやめる。神仏にかけた願のかなうまで,など期間を限る場合にいうことが多い。《断》「酒を―・っている」「塩を―・つ」
 (オ)本来もっと続くものを自分で終わらせる。「みずから命を―・った」「参詣の人が跡を―・たない」「人の子は祖(オヤ)の名―・たず/万葉 4094」
〔「絶える」に対する他動詞〕
[可能] たてる

断つ

たつ【断つ】
[切断]cut (off).→英和

断り

ことわり【断り】
declining (辞退);a refusal (拒絶);→英和
an excuse (言いわけ);→英和
an apology (わび).→英和
〜もなく without leave[permission];without notice[warning](予告なしに).‖断り状 a letter of refusal (拒絶)[regret (謝絶),apology (わび)].

断り

ことわり [0][4] 【断り(断わり)】
(1)ことわること。拒絶すること。「―の手紙を受け取る」
(2)あらかじめ理由を述べること。予告。「―なしに欠勤する」
(3)いいわけ。また,謝罪。「いみじう―して聞ゆとも,いと著(シル)かるべいわざぞ/源氏(宿木)」
(4)判断。決断。「そのうへ非常の―は人主専らにせよといふ文あり/保元(中・古活字本)」
→理(コトワリ)

断り書き

ことわりがき [0] 【断り書き】
本文について,その意味を補ったり例外などを示した文章。ただし書き。

断り状

ことわりじょう [0] 【断り状】
(1)不承諾の書状。
(2)予告の書状。
(3)釈明や謝罪の書状。

断る

ことわ・る [3] 【断る(断わる)】 (動ラ五[四])
〔「こと(事・言)割る」の意〕
(1)相手の希望や申し入れを拒む。拒絶する。「寄付を―・る」「縁談を―・る」
(2)前もって事情を伝えて,了解を求める。承認・承諾を求める。「事前に―・らずに会議を欠席する」「―・っておくが,これは私個人の意見である」
[可能] ことわれる

断わる

ことわる【断わる】
decline;→英和
refuse;→英和
excuse oneself <from> ;give <a person> notice (予告);prohibit (禁止);→英和
dismiss (解雇).→英和
きっぱり(ていよく)〜 give a flat (polite) refusal.

断を下す

だん【断を下す】
decide;→英和
make a (final) decision.

断么

タンヤオ [0] 【断么】
〔中国語〕
麻雀の役の名。一と九の数牌と字牌を含まない上がりの形。断么九(タンヤオチユー)。

断乎

だんこ [1] 【断固・断乎】 (ト|タル)[文]形動タリ
物事を固い決意をもって行うさま。「―として行う」「―たる態度をとる」

断乳

だんにゅう [0] 【断乳】
乳児に母乳を与えるのを断つこと。

断交

だんこう [0] 【断交】 (名)スル
交わりを絶つこと。特に,国と国とが交際をやめること。「通商を―する」

断交する

だんこう【断交する】
break off relations <with> .経済断交 a break of economic relations.

断切

だんせつ [0] 【断截・断切】 (名)スル
断ちきること。断ち切れること。切断。「通信線が―される」

断切る

たちき・る [3][0] 【断(ち)切る】 (動ラ五[四])
(1)(「裁ち切る」「截ち切る」とも書く)紙・布などをいくつかに切り離す。「紙を二つに―・る」
(2)今まで続いていた関係をなくす。「未練を―・る」「きずなを―・る」
(3)続いているものの途中を切る。「退路を―・る」
[可能] たちきれる

断切面

だんせつめん [4] 【断截面・断切面】
切断した面。切断面。

断割

だんかつ [0] 【断割】 (名)スル
たちわること。切り裂くこと。

断割る

たちわ・る [3][0] 【断(ち)割る】 (動ラ五[四])
切って割る。割る。「私の心臓を―・つて,温かく流れる血潮を啜らうとしたからです/こころ(漱石)」
[可能] たちわれる

断叙法

だんじょほう [0][3] 【断叙法】
修辞法の一。接続の語を省略し,句と句との関係を断って文章に力を付与し,想像の余地を多くする技法。「目には青葉/山ほととぎす/初がつお」の類。
⇔接叙法

断口

だんこう [0] 【断口】
(1)きりくち。きれくち。
(2)〔fracture〕
鉱物に不規則に割れた面。打撃を加えた時にできる。鉱物の種類によってその形や状態が異なるので,鉱物鑑定の手がかりとなる。

断吟

たんぎん [0] 【断金・断吟】
日本音楽の音名。十二律の二番目。中国の十二律の大呂(タイリヨ)に相当し,音高は洋楽の嬰ニ音にほぼ等しい。

断嘴

だんし [0] 【断嘴】
ニワトリの雛を育てる際,尻つつき・食羽などの悪癖を防ぐために,五〜八週齢の雛のくちばしの一部を切り取ること。

断固

だんこ [1] 【断固・断乎】 (ト|タル)[文]形動タリ
物事を固い決意をもって行うさま。「―として行う」「―たる態度をとる」

断固たる

だんこ【断固たる】
firm <resolution> ;→英和
determined[resolute] <attitude> ;→英和
<take> drastic <measures> ;→英和
<give a> flat <refusal> .→英和
〜として firmly;resolutely.→英和

断定

だんてい [0] 【断定】 (名)スル
(1)はっきりと判断を下すこと。また,その判断。「―を下す」「 A を犯人と―した」「―的な言い方」
(2)文法で,ある物事を,そうだ,そうであるというように確定判断することを表す言い方。口語では助動詞「だ」「です」連語「である」「であります」,文語では助動詞「なり」「たり」などを付けて言い表す。指定。

断定する

だんてい【断定する】
decide;→英和
judge;→英和
conclude;→英和
draw[come to]a conclusion.→英和

断尾

だんび [1] 【断尾】
動物の尾の一部または全部を切り落とすこと。

断層

だんそう【断層】
《地》a fault;→英和
a gap <between> (新旧世代の).→英和
〜の落差 the throw of a fault.‖断層地震 a dislocation earthquake.断層写真[胸部の]《医》a tomogram;tomography.

断層

だんそう [0] 【断層】
地殻変動の一。一続きの岩体や地層が断たれ,ずれを生ずる現象。また,それによってできた割れ目。
断層[図]

断層パラメーター

だんそうパラメーター [7] 【断層―】
断層,特に地震発生に伴う断層の特徴を表す各種の変数。断層の走向,傾斜角,断層のすべり方向,長さと幅(面積),食い違い量(すべり量),応力降下量など。

断層山地

だんそうさんち [5] 【断層山地】
断層で断ち切られて相対的に持ち上げられてできた山地。片側が断層によって相対的に持ち上げられてできる傾動山地と,両側が平行する断層によって相対的に階段状に落ち込んでできる地塁とがある。

断層崖

だんそうがい [3] 【断層崖】
断層によって相対的に高くなった部分と低くなった部分との間の急崖。

断層帯

だんそうたい [0] 【断層帯】
大小の断層が密集して発達している範囲。

断層撮影

だんそうさつえい [5] 【断層撮影】
目的とする断面のみを明瞭にし,他の面をぼかして写す撮影法。トモグラフィー。
→CT

断層海岸

だんそうかいがん [5] 【断層海岸】
断層崖から成る海岸。

断層湖

だんそうこ [3] 【断層湖】
周りを断層で囲まれた凹地が湖になったもの。バイカル湖・死海・諏訪湖など。

断層盆地

だんそうぼんち [5] 【断層盆地】
断層によって周囲より低くなり,断層崖に囲まれている盆地。諏訪盆地など。

断層粘土

だんそうねんど [5] 【断層粘土】
断層面に沿って岩石が粉砕されてできた粘土。断層に伴って地下水や熱水が作用してできたものもある。

断層線

だんそうせん [0] 【断層線】
断層面が地表面と交わる線。

断層角礫

だんそうかくれき [5] 【断層角礫】
断層によって岩石が砕かれてできた角礫。

断層谷

だんそうこく [3] 【断層谷】
断層の直接の結果として生じた谷。

断層面

だんそうめん [3] 【断層面】
断層によって切断された岩体や地層の断面。

断崖

だんがい [0] 【断崖】
きりたった,けわしい崖(ガケ)。「―絶壁」

断崖

だんがい【断崖(絶壁)】
a cliff;→英和
a precipice.→英和

断弦

だんげん [0] 【断弦・断絃】
(1)楽器の弦を切ること。また,切れた弦。絶弦。
(2)〔詩経で「琴瑟」は夫婦の和をいうことから〕
妻の死。

断念

だんねん [3] 【断念】 (名)スル
思い切ること。きっぱりあきらめること。「登頂を―する」「―のやむなきに至る」

断念する

だんねん【断念する】
⇒締(あきら)める.

断悪

だんあく [0] 【断悪】
〔仏〕
〔「だんなく」「だんまく」とも〕
悪いおこないを断つこと。

断悪

だんまく [0] 【断悪】
「だんあく(断悪)」の連声。

断悪修善

だんあくしゅぜん [5] 【断悪修善】
〔仏〕 悪いおこないを断ち,善いおこないをすること。仏道に励むこと。

断惑

だんわく [0] 【断惑】
〔「だんなく」とも〕
〔仏〕 修行や真理の力によって煩悩(ボンノウ)を断ち切ること。

断惑証理

だんわくしょうり [5] 【断惑証理】
〔仏〕 煩悩を捨て去り,涅槃(ネハン)の真理を悟ること。

断想

だんそう [0] 【断想】
折にふれて浮かんだ断片的な思い。

断截

だんせつ [0] 【断截・断切】 (名)スル
断ちきること。断ち切れること。切断。「通信線が―される」

断截面

だんせつめん [4] 【断截面・断切面】
切断した面。切断面。

断断乎

だんだんこ [3] 【断断固・断断乎】 (ト|タル)[文]形動タリ
きわめて堅い決意で物事をするさま。「断固」を強めていう語。「―として戦う」「―たる態度」

断断固

だんだんこ [3] 【断断固・断断乎】 (ト|タル)[文]形動タリ
きわめて堅い決意で物事をするさま。「断固」を強めていう語。「―として戦う」「―たる態度」

断断然

だんだんぜん [5] 【断断然】 (ト|タル)[文]形動タリ
「断然」を強めていう語。非常にきっぱりした態度をとるさま。

断末摩

だんまつま [3][4] 【断末魔・断末摩】
〔仏〕
〔「末魔」は梵 marman の音訳で,これを傷つけると激痛をともなって死ぬとされる身体の極小の部位〕
死ぬとき。死ぬ間際の苦痛。また,それに相当する苦しみ。「―の苦しみ」「―の叫び」

断末魔

だんまつま【断末魔】
one's last moments.〜の苦しみ the agonies of death.

断末魔

だんまつま [3][4] 【断末魔・断末摩】
〔仏〕
〔「末魔」は梵 marman の音訳で,これを傷つけると激痛をともなって死ぬとされる身体の極小の部位〕
死ぬとき。死ぬ間際の苦痛。また,それに相当する苦しみ。「―の苦しみ」「―の叫び」

断案

だんあん [0] 【断案】
最終的な考えを決めること。また,最終的な考え・案。「―を下す」

断橋

だんきょう [0] 【断橋】
壊れた橋。

断機

だんき [1] 【断機】
織りかけた機(ハタ)の糸を断ち切ること。

断水

だんすい [0] 【断水】 (名)スル
水道の給水をとめること。また,水道の給水がとまること。「工事のため―する」

断水

だんすい【断水】
(a) suspension of water supply.〜する The water supply is suspended[cut off].

断決

だんけつ [0] 【断決】 (名)スル
物事を判断し決定すること。裁断決定。決断。「吾が才智乏(トボシ)ふして一身の進退を―すること能(アタ)はざるを知るのみ/花柳春話(純一郎)」

断滅

だんめつ [0] 【断滅】 (名)スル
たえほろびること。また,たやしほろぼすこと。滅亡。「之を―するのは,取りも直さず世界を―することである/神秘的半獣主義(泡鳴)」

断然

だんぜん【断然】
[きっぱり]firmly;resolutely;→英和
<refuse> flatly;→英和
positively;→英和
[はっきり]decidedly;→英和
absolutely;→英和
altogether;→英和
by far <the better,the best> .

断然

だんぜん [0] 【断然】
■一■ (副)
(1)態度をきっぱりとするさま。「私は―あの人に投票するわ」「何といわれようと―断る」
(2)程度の差が明らかであるさま。なみはずれて。「こっちの方が―得だ」
■二■ (ト|タル)[文]形動タリ
きっぱりとした態度をとるさま。「―たる処置をとる」「―たる決心/家(藤村)」

断熱

だんねつ [0] 【断熱】 (名)スル
外部との間に熱のやりとりがないこと。また,やりとりをなくすこと。

断熱変化

だんねつへんか [5] 【断熱変化】
熱力学で,熱が出入りすることなく行われる状態変化。

断熱材

だんねつざい [4][0] 【断熱材】
保温・遮熱のために用いる材料。熱を伝えにくいガラス繊維・フェルト・発泡プラスチックなどを用いる。

断熱材

だんねつざい【断熱材】
an adiabator.

断熱消磁法

だんねつしょうじほう [0] 【断熱消磁法】
クロムミョウバンなどの常磁性体を等温的に磁化したのち,断熱的に磁場を消すことによって絶対温度一度以下の超低温を実現する方法。

断熱減率

だんねつげんりつ [5] 【断熱減率】
空気塊が断熱的に上昇する場合の,その空気塊の温度が減少する割合(下降する場合は,増加する割合)。普通,乾燥空気の場合は100メートルについて摂氏約一度(乾燥断熱減率),湿潤空気の場合は約〇・五度(湿潤断熱減率)。
→気温減率

断熱膨張

だんねつぼうちょう [5] 【断熱膨張】
気体が熱の出入りなしにその体積を増大する現象。外部へ仕事をすることになるので内部エネルギーが減少し,気体の温度は下がる。

断片

だんぺん【断片】
a fragment.→英和
〜的 fragmentary.→英和
〜的に読む skim over[through] <a book> .

断片

だんぺん [3][0] 【断片】
細かくちぎれた,一片。また,まとまったものの,わずかな一部分。

断片的

だんぺんてき [0] 【断片的】 (形動)
きれぎれであるさま。一部分だけで,全体にわたらないさま。「―な知識」「―にしか思い出せない」

断物

たちもの [2] 【断(ち)物】
神仏に願をかけ,一定期間,ある飲食物を口に入れないこと。また,その飲食物。茶断ち・塩断ちなど。

断獄

だんごく [0] 【断獄】
(1)罪をさばくこと。断罪。
(2)斬罪に処すること。うちくび。「―場」

断琴

だんきん [0] 【断琴】
琴の弦を断つこと。

断碑

だんぴ [1] 【断碑】
欠けた石碑。こわれた碑。「宇治橋―」

断礎

だんそ [1] 【断礎】
こわれた礎石。

断種

だんしゅ【断種】
sterilization.〜する sterilize.→英和

断種

だんしゅ [0] 【断種】 (名)スル
手術などにより生殖能力をなくすこと。「おす猫を―する」

断穀

だんこく [0] 【断穀】
祈願などのため,穀物を断つこと。こくだち。

断章

だんしょう [0] 【断章】
(1)詩や文章の断片。
(2)「断章取義(シユギ)」の略。

断章取義

だんしょうしゅぎ [5] 【断章取義】
詩文の一部だけを切り離して,自分に都合よく解釈して使うこと。断章。

断篇

だんぺん [0][3] 【断編・断篇】
きれぎれの文章。文章の断片。

断簡

だんかん [0] 【断簡】
きれぎれになった書き物。文書の断片。

断簡零墨

だんかんれいぼく [0] 【断簡零墨】
きれぎれになった文書・書状や筆跡など。

断絃

だんげん [0] 【断弦・断絃】
(1)楽器の弦を切ること。また,切れた弦。絶弦。
(2)〔詩経で「琴瑟」は夫婦の和をいうことから〕
妻の死。

断結

だんけち [0] 【断結】
〔「結」は煩悩のこと〕
〔仏〕 煩悩をたちきること。「―成仏」

断絶

だんぜつ [0] 【断絶】 (名)スル
(1)長く受け継がれてきた事が切れて続かなくなること。とだえること。「王朝が―する」
(2)子孫が絶えること。家が廃絶すること。「一家が―する」
(3)近世,主家が臣家との縁を切り所領を没収すること。とりつぶすこと。
(4)人と人,国と国との間でのつながりや結びつきが切れること。「国交が―する」「世代の―」
(5)執着している思いを断ちきること。「君は全く恋慕の念を―しましたか/露団々(露伴)」

断絶する

だんぜつ【断絶する】
[国交を]break off diplomatic relations <with> ;be broken off;cease to exist (絶滅する).‖断絶の時代 an age of discontinuity.国交断絶 a break[rupture]of diplomatic relations.

断続

だんぞく [0] 【断続】 (名)スル
時々とだえながら続くこと。「―する痛み」

断続器

だんぞくき [4][3] 【断続器】
電磁石などによって回路の通電を断続する装置。電鈴などはこの応用例。インタラプター。

断続的

だんぞくてき [0] 【断続的】 (形動)
切れたり続いたりするさま。「その間接衝が―に行われた」

断続的に

だんぞく【断続的に】
<rain> on and off;at intervals;intermittently.→英和

断線

だんせん [0] 【断線】 (名)スル
線,特に電線が切れること。

断線する

だんせん【断線する】
A wire breaks.〜のため on account of broken wires.

断編

だんぺん [0][3] 【断編・断篇】
きれぎれの文章。文章の断片。

断罪

だんざい [0] 【断罪】 (名)スル
(1)罪をさばくこと。罪を処断すること。「悪業の数々を―する」
(2)斬首の刑。

断罪される

だんざい【断罪される】
be convicted <of a crime> ;be condemned <to death> ;be executed (死刑になる).

断腸

だんちょう [0] 【断腸】 (名)スル
〔はらわたがちぎれるの意〕
はなはだしく悲しみ苦しむこと。また,そのような悲しみや苦しみ。「―の思い」「母と妹とを思ひては―せり/欺かざるの記(独歩)」
〔中国,晋(シン)の武将桓温(カンオン)が舟で三峡を渡ったとき,従者が猿の子を捕らえて舟にのせた。母猿が悲しい泣き声をたてながら岸沿いにどこまでも追ってきて,ついに舟に跳び移ることができたが悶死した。その腹をさいてみると腸がずたずたであったという世説新語「黜免(チユツメン)」の故事が知られる〕

断腸の思いがする

だんちょう【断腸の思いがする】
feel as if one's heart would break.

断腸花

だんちょうか [3] 【断腸花】
シュウカイドウの異名。

断臂

だんぴ [1] 【断臂】
ひじをたち切ること。
→慧可断臂(エカダンピ)

断行

だんこう [0] 【断行】 (名)スル
無理や困難を押して物事を行うこと。「大改革を―する」

断行する

だんこう【断行する】
carry out (resolutely);stick <to one's plan> ;→英和
act up to <one's resolution> .

断裁

だんさい [0] 【断裁】 (名)スル
(紙を)たちきること。特に,製本する本のへりをきりおとすこと。「小口を―する」

断裁する

だんさい【断裁する】
cut.→英和
断裁機 a paper cutter (製本の).

断裁機

だんさいき [3] 【断裁機】
紙を積み重ねたまま所要の寸法にたちきるための機械。

断裂

だんれつ [0] 【断裂】 (名)スル
断ち裂かれること。「アキレス腱―」「首(ハジメ)幾行かが―せられてゐる/北条霞亭(鴎外)」

断見

だんけん [0] 【断見】
〔仏〕 邪見の一。因果の道理を否定し,この世に存在する者はその死後はまったく無になってしまうのだとする考え。
→常見

断言

だんげん [3][0] 【断言】 (名)スル
はっきりと言い切ること。明言すること。「犯人は彼ではないと―してもよい」

断言

だんげん【断言】
(an) assertion.〜する assert;→英和
affirm;→英和
declare.→英和

断言的

だんげんてき [0] 【断言的】 (形動)
⇒定言的(テイゲンテキ)

断郊

だんこう [0] 【断郊】
郊外や野原を横切ること。

断郊競走

だんこうきょうそう [5] 【断郊競走】
⇒クロス-カントリー

断酒

だんしゅ [0] 【断酒】 (名)スル
〔古くは「だんじゅ」〕
酒をやめて飲まないこと。酒をたつこと。禁酒。

断金

たんぎん [0] 【断金・断吟】
日本音楽の音名。十二律の二番目。中国の十二律の大呂(タイリヨ)に相当し,音高は洋楽の嬰ニ音にほぼ等しい。

断金

だんきん [0] 【断金】
〔易経(繋辞上)「二人同�心,其利断�金」〕
金をも断つようなきわめてかたい交友関係。「―の友を亡(ウシナ)ひて/自由太刀余波鋭鋒(逍遥)」

断金の契り

だんきんのちぎり 【断金の契り】
〔水経注(済水)〕
友情のきわめてかたいたとえ。

断雲

だんうん [0] 【断雲】
きれぎれの雲。ちぎれ雲。

断面

だんめん【断面】
a section;→英和
a phase <of social life> .→英和
断面図 a sectional plan <of a building> .

断面

だんめん [3][0] 【断面】
(1)切り口の面。切断面。「レールの―」
(2)普段は隠されていて,ある視点から見た時に表れる姿・形。「現代社会の一―」
(3)〔数〕 立体と平面との交わりの面。

断面図

だんめんず [3] 【断面図】
製図で,物体を一つの平面で切断したと仮定して,その内部構造をかき表した図。

断面積

だんめんせき [3] 【断面積】
物体を一平面で断ち切った時にできる断面の切り口の面積。

断頭

だんとう [0] 【断頭】
首を斬り落とすこと。首斬り。

断頭台

だんとうだい [0] 【断頭台】
首斬り台。ギロチン。「―の露と消える」

断頭台

だんとうだい【断頭台(の露と消える)】
(die on) the scaffold.→英和

断食

だんじき【断食】
a fast;→英和
fasting.→英和
〜する fast.‖断食療法 <try> a fast cure.

断食

だんじき [0][4] 【断食】 (名)スル
食べ物を断つこと。特に,祈願や修行,あるいは病気治療などのために,一定期間食べ物を断つこと。
→ハンガー-ストライキ

断首

だんしゅ [0] 【断首】 (名)スル
首をきること。斬首(ザンシユ)。

断髪

だんぱつ [0] 【断髪】 (名)スル
(1)髪を短く切ること。髷(マゲ)に結っていた髪を切ること。斬髪。
(2)女性の髪形。首筋の辺りで切りそろえ,そのまま下げたもの。昭和初期に流行。

断髪

だんぱつ【断髪(している)】
(have) bobbed hair.〜する bob one's hair;have one's hair bobbed.

断髪式

だんぱつしき [4][3] 【断髪式】
引退する相撲力士の髷を切る儀式。土俵上で行われる。

断魚渓

だんぎょけい 【断魚渓】
島根県中央部,江の川(ゴウノガワ)支流の濁川(ニゴリガワ)にある渓谷。急崖・急流が続き,魚類が遡上できないのでこの名がある。

斯う

こう カウ [0][1] 【斯う】
■一■ (副)
〔「かく(斯)」の転〕
(1)ある場面の様子をさしていう。話し手の身近の場面についていう。「―なればしめたものだ」「―暑くてはかなわない」
(2)話した内容や心の中で考えた事柄などをさす。「―しろああしろと口うるさい」「山路を登りながら―考えた/草枕(漱石)」
(3)事態のなりゆきが限界に達したことを認める気持ちを表す。もうこれまで。「祇王すでに今は―とて出でけるが/平家 1」
(4)動作を軽く指示する。「さて私はもう―参りまする/狂言・末広がり(虎寛本)」
■二■ (感)
(1)言いよどんだり,ためらいながら言ったりするときに用いる語。あの。ええと。「―,どうだえ,狼は出やしますまいねえ/塩原多助一代記(円朝)」
(2)呼びかけの言葉。ぞんざいな言い方。おい。なあ。「―,おめえん所のおかみさんもお髪(グシ)はお上手だの/滑稽本・浮世風呂 2」

斯うした

こうした カウ― [0] 【斯うした】 (連体)
このような。こういう。「―事態になるとは夢にも思わなかった」

斯うして

こうして カウ― [0] 【斯うして】
■一■ (副)
このように。
■二■ (接続)
先行の事柄をふまえ,後続の事柄に述べ進めていく意を表す。「―,おじいさんは大金持ちになりました」

斯うて

こうて カウ― 【斯うて】
〔「かくて」の転〕
■一■ (副)
これこれで。こうして。「―はかなくもなり侍りなば/源氏(総角)」
■二■ (接続)
さて。このようにして。

斯うと

こうと カウ― 【斯うと】 (感)
思い迷ったときに発する語。さあて。ええと。こうっと。「むむ―,ゆふべあの時分に月が出たから/滑稽本・膝栗毛 6」

斯う斯う

こうこう カウカウ [1] 【斯う斯う】 (副)スル
〔「かくかく」の転〕
内容を具体的に表さず省略して言う時に使う語。これこれ。このように。「理由は―しかじか」「―せよと指示した」

斯かり

かか・り 【斯かり】 (動ラ変)
〔「かくあり」の転〕
このようである。こうだ。「天下の事は,とありとも―・りとも/竹取」

斯かる

かかる [2] 【斯かる】 (連体)
〔「かくある」の転〕
(1)こんな。このような。「―事態になろうとは」
(2)はなはだしい。ひどい。「これは―迷惑でござりまする/狂言記・長光」

斯かる程に

かかるほどに 【斯かる程に】 (連語)
〔「かくある程に」の転〕
こうしているうちに。そのような状態である間に。

斯かれど

かかれど 【斯かれど】 (接続)
〔「かくあれど」の転〕
こうではあるけれども。「船にも思ふことあれど,かひなし。―,この歌をひとり言にしてやみぬ/土左」

斯かれば

かかれば 【斯かれば】 (接続)
〔「かくあれば」の転〕
こんなふうであるから。「浜にはくさぐさのうるはしき貝,石など多かり。―,ただ昔の人をのみ恋ひつつ/土左」

斯く

かく [1] 【斯く】 (副)
(1)このように。このとおり。こう。「―言う私は」「―のごとき惨状」
(2)(「かくも」の形で)これほど。これほどまで。
→かくも
(3)副詞「と」と呼応して用いられる。このように。「とにも―にも」「とやあらん―やあらん」
(4)副詞「か」と呼応して用いられる。このように。「かに―に」「かにも―にも」
→かくして
→かくて

斯く

かく【斯く】
thus;→英和
in this way;like this.

斯くして

かくして [1] 【斯くして】
■一■ (副)
こうして。このようにして。「事件は―無事解決した」
■二■ (接続)
先行の話題をふまえて,その結果や続きを述べ進めるときに用いる。「―,条約は結ばれるに至った」

斯くて

かくて【斯くて】
thus;→英和
then;→英和
accordingly.→英和

斯くて

かくて [1] 【斯くて】
■一■ (接続)
前に述べたことを受けて,新たに説き起こす。このようにして。かくして。「―ローマは滅びた」
■二■ (副)
このようにして。こんな状態で。「我が思ひ―あらずは/万葉 734」

斯くても

かくても 【斯くても】 (副)
このようにしても。こんな状態でも。「身をうしと思ふにきえぬ物なれば―へぬる世にこそ有りけれ/古今(恋五)」

斯くの如し

かくの∘ごとし 【斯くの如し】 (連語)
〔漢文訓読に多く用いられた語〕
前述のようである。このようである。「―∘ごとき暴挙が許されるものか」「その結果は―∘ごとし」「この歌も―∘ごとくなるべし/古今(仮名序)」

斯くも

かくも [1] 【斯くも】 (副)
〔「も」は助詞〕
このように。これほどにも。「―盛大な会を催していただき…」

斯く斯く

かくかく [1][0] 【斯く斯く】 (副)
内容を具体的に表さず省略して言う時に用いる語。こうこう。かようかよう。「―の事情」「理由は―しかじかである」

斯く様

かくさま 【斯く様】 (形動ナリ)
このよう。こんな状態。「世の中の常の理―になり来にけらし/万葉 3761」

斯く様

かくよう 【斯く様】 (名・形動ナリ)
このようなさま。このよう。「―にして終に外道負けて/今昔 1」

斯く許り

かくばかり 【斯く許り】 (連語)
これほど。こんなにも。「―すべなきものか世の中の道/万葉 892」

斯く迄

かくまで [1] 【斯く迄】 (連語)
こうまで。こんなにまで。これほどまで。「―(に)御厚情を賜り…」

斯学

しがく [1] 【斯学】
この学問。「―における第一人者」

斯文

しぶん [1] 【斯文】
〔論語(子罕)〕
この方面の学問。斯道。特に,儒教・儒学についていう。

斯業

しぎょう [1][0] 【斯業】
この事業。この方面の事業。

斯様

こうざま カウ― 【斯様】 (形動ナリ)
〔「かくさま」の転〕
このようなようす。このような状態。「源中納言は―に好ましうは焚き匂はさで/源氏(紅梅)」
→とさまこうさま

斯様

こうよう カウヤウ 【斯様】 (形動ナリ)
〔「かくやう」の転〕
このよう。こういう。「この―にもの持てくる人に/土左」

斯様

かよう [0] 【斯様】 (形動)[文]ナリ
このよう。「―なわけで」

斯様斯様

かようかよう 【斯様斯様】 (連語)
これこれこのとおり。「―の刺激をうけなば/小説神髄(逍遥)」

斯波

しば 【斯波】
姓氏の一。清和源氏。足利泰氏の子,家氏を祖とする。室町幕府三管領家の一。

斯波義将

しばよしまさ 【斯波義将】
(1350-1410) 室町時代の武将。管領として幕府の制度を整備し,幕政の基礎を固めた。教訓書「竹馬抄」がある。

斯波義廉

しばよしかど 【斯波義廉】
室町・戦国時代の武将。斯波義敏のあと斯波家を継ぐが,義敏と家督争いを続け応仁の乱の一因となる。生没年未詳。

斯波義敏

しばよしとし 【斯波義敏】
(1435?-1508) 室町・戦国時代の武将。斯波家を継いだ義廉と争う。応仁の乱では東軍に属す。

斯波高経

しばたかつね 【斯波高経】
(1305-1367) 南北朝時代の武将。1337年新田義貞を越前金ヶ崎城に攻め,藤島で滅ぼす。幕府の実権を一時握るが,のち失脚。

斯界

しかい [0] 【斯界】
この社会。この方面。この専門の筋。「―のために尽くす」「―の権威」

斯界の権威

しかい【斯界の権威】
an authority on the subject.→英和

斯程

かほど [0] 【斯程】 (副)
これほど。これぐらい。「―に多き路用を何処(イズク)よりか得ん/舞姫(鴎外)」

斯許り

かばかり 【斯許り】 (副)
(1)こんなにも。これほど。「―われに従ふ心ならば,思ひ懲(コ)りなん/源氏(帚木)」
(2)この程度。これくらい。これしき。「―になりては,飛びおるとも降りなん/徒然 109」

斯道

しどう [1] 【斯道】
(1)〔論語(雍也)〕
人の人たる道。特に,孔子の説く聖人の道。仁道。
(2)従事している専門の道。この方面。この分野。その道。「―に名を知られた人」

にい ニヒ 【新】
名詞の上に付き,接頭語的に用いて,新しい,初めての,ういういしい,などの意を表す。「―盆」「―妻」

さら [1] 【新・更】
新しいこと。まだ使ってないこと。「―の洋服」「―湯」

しん 【新】
中国,前漢を簒奪(サンダツ)した王莽(オウモウ)が建てた王朝(8-23)。急激な復古主義政策により豪族・人民の不満を招き,15年で滅亡した。

あら 【新】 (接頭)
名詞に付いて,新しいものである意を表す。「―手」「―所帯(ジヨタイ)」「―湯」

しん 【新】
■一■ [1] (名)
(1)新しいこと。新しいもの。
⇔旧
「―と旧との対立」
(2)作物などの今年とれたもの。「これは―のタマネギだ」
(3)「新暦」の略。現行の太陽暦であるグレゴリオ暦のこと。
⇔旧
「―の正月」
(4)議会議員の候補者で,過去に一度もその職についたことがないことを表す。「無所属―」
→前
■二■ (接頭)
名詞に付いて,「新しい」の意を添える。「―芽」「―じゃが」「―代議士」「―一年生」

新KS鋼

しんケーエスこう [0][6] 【新 KS 鋼】
コバルト・ニッケル・チタンを含む鉄合金。保磁力が KS 鋼に比べて非常に大きい。1933年(昭和8)本多光太郎らが発明。永久磁石の材料。

新SNA

しんエスエヌエー [0][5] 【新 SNA 】
〔New System of National Accounts〕
1968年に改定された国連国民所得勘定方式。国民勘定・産業連関表・資金循環表・国民貸借対照表・国際収支表から成る。
→国民経済計算

新し

あらた・し 【新し】 (形シク)
あたらしい。「―・しき年の初めの初春の/万葉 4516」
〔平安時代に「あたらし(可惜)」と混同され,のちには「あたらし」が専用された〕

新し

にい・し ニヒシ 【新し】 (形シク)
あたらしい。「―・しき館(ムロツミ)を難波の高麗の館の上に造る/日本書紀(推古訓)」

新しい

あたらしい【新しい】
new;→英和
fresh;→英和
recent;→英和
up-to-date.新しく newly;→英和
afresh.→英和
新しくする renew;→英和
renovate.→英和
‖新しがり屋 a faddist.

新しい

あたらし・い [4] 【新しい】 (形)[文]シク あたら・し
〔「あらたし(新し)」の転。平安時代から現れる形〕
(1)今までにはなかったさまだ。初めてだ。「―・い発明」「―・い経験」
(2)従来のものとは違っている。旧来のやり方を改めている。「―・い企画」「―・い考え方」
(3)できたばかりだ。できてからあまり日時が過ぎていない。「―・い洋服」「―・い法律」
(4)なまものが取れたばかりで,生き生きとしている。新鮮だ。「―・い野菜」「―・い魚」
⇔古い
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)――み(名)

新しい女

新しい女
古い考え方や習慣を打ち破り,女性の地位を高めようとする女性。1911年(明治44)青鞜(セイトウ)派の人々が婦人解放運動を始めた頃からの流行語。

新しい社会運動

あたらしいしゃかいうんどう [4][4] 【新しい社会運動】
1960年代以降西独・仏・伊などで展開された女性解放運動・環境保護運動・地域分権運動などにみられる特徴を階級闘争型の労働運動と対立させていう語。非官僚制的でゆるやかなネットワーク組織,直接民主主義的な活動原則などを指向する。トゥレーヌらが提唱。

新しい酒を古い革袋(カワブクロ)に入れる

新しい酒を古い革袋(カワブクロ)に入れる
〔マタイ福音書九章〕
新しい内容を,古い形式で表現するたとえ。多く内容・形式をともに殺してしまう意に用いる。

新しがり屋

あたらしがりや [0] 【新しがり屋】
なにかにつけて新しい流行のものを好み,それを自慢したがる人。

新しき村

あたらしきむら 【新しき村】
武者小路実篤(ムシヤノコウジサネアツ)が1918年(大正7)宮崎県児湯(コユ)郡木城(キジヨウ)村(現木城町)に建設した,ユートピア的農業共同体。平等に労働し個性を生かした生き方を追求することを理想とした。39年(昭和14),「東の村」が埼玉県入間郡毛呂山(モロヤマ)町に建設され,主力はここに移った。

新た

あらた [1] 【新た】 (形動)[文]ナリ
(1)新しいさま。今までにないさま。「―な問題が発生する」「―な局面」
(2)いきいきとして,古びないさま。「思い出も―な海外旅行」「―な感動をよぶ」
(3)改めて行うさま。今までの状態を改めて,新しくするさま。「―なる門出(カドデ)」「認識を―にする」「装いも―に開店する」
(4)神仏の霊験が著しいさま。あらたか。いやちこ。「神恩―なるを感じて涙を流して/十訓 4」

新たな

あらた【新たな】
new;→英和
fresh;→英和
novel.→英和
〜に newly;→英和
anew;→英和
again.→英和
〜にする(なる) (be) renew(ed).→英和

新た世

あらたよ 【新た世・新た代】
新しい世。新しい天皇の御代。「図(アヤ)負へるくすしき亀も―と/万葉 50」

新た代

あらたよ 【新た世・新た代】
新しい世。新しい天皇の御代。「図(アヤ)負へるくすしき亀も―と/万葉 50」

新た夜

あらたよ 【新た夜】
毎日めぐってくる新しい夜。毎夜。「―の全夜(マタヨ)も落ちず夢に見えこそ/万葉 3120」

新カント学派

しんカントがくは 【新―学派】
〔(ドイツ) Neukantianer〕
一九世紀後半からドイツを中心に興ったカント批判哲学の復興運動。科学的認識,文化の批判・基礎づけを主要な課題とする。認識論・科学批判を課題としたマールブルク学派(コーエン・ナトルプ・カッシーラーら)と,文化科学・価値哲学を論じた西南ドイツ学派(ウィンデルバント・リッケルトら)があり,日本の講壇哲学の形成に大きな影響を及ぼした。

新ジャガ

しんジャガ [0] 【新―】
その年の,はしりのジャガイモ。

新スコラ学

しんスコラがく [5] 【新―学】
一九世紀後半に起こった中世スコラ哲学復興の運動。ネオトミズム(新トマス説)を主とする。メルシェ・マリタン・ジルソンらが代表者。

新トマス説

しんトマスせつ [5] 【新―説】
⇒ネオ-トミスム

新バビロニア

しんバビロニア 【新―】
紀元前七世紀後半,カルデア人によってバビロニアに建設された王国。ネブカドネザルのとき最盛期を迎え,前538年アケメネス朝ペルシャに滅ぼされた。カルデア王国。

新ピタゴラス派

しんピタゴラスは [0] 【新―派】
紀元前一世紀から紀元後二世紀に活動した哲学の一派。ピタゴラスの思想を神聖視して,その名のもとに東方の宗教思想や種々の哲学思想を結合し,新プラトン主義の先駆となった。

新フロイト派

しんフロイトは [0] 【新―派】
フロイトの説を批判し,より社会的・文化的要因を強調した精神分析の一派。サリバン・ホーナイ・フロムらを代表とする。

新プラトン主義

しんプラトンしゅぎ [7] 【新―主義】
プロティノスとその流れをくむ思潮。プラトンの思想を中心に,新ピタゴラス学派・ストア派・アリストテレスなど古代諸思想を総合する。超越的絶対者としての一者とその流出・観照を説く壮大で神秘的な形而上学的側面をもつ。西欧の神秘主義思想に大きな影響を与えた。新プラトン派。

新ヘーゲル主義

しんヘーゲルしゅぎ [7] 【新―主義】
〔Neo-Hegelianism〕
一九世紀末から二〇世紀初頭にかけて,生と歴史への関心に促されておこったへーゲル哲学復興の一連の動き。ドイツのラッソン,イギリスのブラッドリー,イタリアのクローチェらが代表。

新マルサス主義

しんマルサスしゅぎ [7] 【新―主義】
マルサスの人口理論に立脚するが,人口問題の解決策としてマルサスのいう禁欲による抑制ではなく,避妊などの産児制限を主張する考え方。イギリスのプレース(Francis Place 1771-1854)によって唱えられた。

新モス

しんモス [0] 【新―】
〔「新モスリン」の略〕
薄地で柔らかく仕上げ,純毛のモスリンに類似させた綿の平織物。新モスリン。新メリンス。綿モス。

新ロマン主義

しんロマンしゅぎ [6] 【新―主義】
一九世紀末から二〇世紀初頭に,ドイツを中心としてヨーロッパでおこった写実主義・自然主義に対抗する文芸上の風潮。主体的で内発的な心情の復権を唱え,理想主義・耽美主義・悪魔主義などの形をとった。ハウプトマン・ゲオルゲ・ホーフマンスタール・ニーチェ・リルケなど。日本では「パンの会」時代の北原白秋・永井荷風・谷崎潤一郎らをさすことがある。ネオ-ロマンチシズム。

新三角貝

しんさんかくがい [6] 【新三角貝】
⇒ネオトリゴニア

新世作り

しんせいづくり 【新世作り】
〔「新世」は,当世風の意か〕
当世風の様式。「―の太刀帯き/義経記 5」

新世帯

さらせたい 【新世帯】
「新所帯(アラジヨタイ)」に同じ。

新世帯

しんじょたい [3] 【新所帯・新世帯】
新しくもった所帯。多く,新婚の家庭をいう。あらじょたい。

新世帯

あらぜたい [3] 【新世帯】
「あらじょたい」に同じ。

新世帯

しんじょたい【新世帯(を持つ)】
(make) a new home.

新世界

しんせかい [3] 【新世界】
(1)「新大陸」に同じ。
⇔旧世界
(2)新しい生活や活動のための土地。新天地。

新世界

しんせかい 【新世界】
大阪市浪速(ナニワ)区,天王寺公園の西に接する歓楽街。通天閣やジャンジャン横丁で知られる。

新世界

しんせかい【新世界】
a new world;the New World (米大陸).

新世界より

しんせかいより 【新世界より】
ドボルザーク作曲の交響曲第九番。四楽章。アメリカ滞在中の1893年に作曲,同年初演。黒人霊歌やアメリカ-インディアンの音楽の要素を取り入れた作品。特に第二楽章ラルゴは,日本では「家路」として親しまれている。新世界(交響曲)。
→「新世界より」第2楽章(ドボルザーク)[音声]

新世界猿

しんせかいざる [6] 【新世界猿】
⇒広鼻猿類(コウビエンルイ)

新中間層

しんちゅうかんそう [5] 【新中間層】
技術者・管理職・専門職・事務職など,産業化と官僚化の進行に伴って形成され増大する階層。新中間階級。新中産階級。
→旧中間層

新主

しんしゅ [1] 【新主】
新しい主君や主人。
⇔旧主

新五代史

しんごだいし 【新五代史】
中国,二十四史の一。五代の歴史を紀伝体で記した書。七四巻。北宋の欧陽脩(オウヨウシユウ)の撰。成立年代不明。君臣道徳・華夷思想に基づき撰述。「旧五代史」に対する通称。五代史記。

新五左

しんござ 【新五左】
「新五左衛門」の略。「はむきの町人―と伴ひ来る/滑稽本・根無草後編」

新五左衛門

しんござえもん シンゴザヱモン 【新五左衛門】
遊里などで,野暮な田舎侍をあざけっていう語。武左(ブサ)。新五左。「―・頼母(タノモ),上下にて辞宜しながら出る/歌舞伎・韓人漢文」

新井

あらい アラヰ 【新井】
新潟県南西部にある市。近世,北国街道と飯山街道の分岐点の宿場町。化学・機械産業が盛ん。

新井

あらい アラヰ 【新井】
姓氏の一。

新井白石

あらいはくせき アラヰ― 【新井白石】
(1657-1725) 江戸中期の朱子学者・政治家。江戸の人。名は君美(キンミ)。木下順庵の門下。徳川家宣・家継に仕えて幕政を補佐し,朝鮮使節の待遇改革,金銀貨の改良,長崎貿易の制限などの事業を行なった。教学と政治の一致を理念とするその執政は「正徳の治」と呼ばれる。主著「読史余論」「藩翰譜」「西洋紀聞」「采覧異言」「折たく柴の記」など。

新交通

しんこうつう [3] 【新交通】
大量公共輸送ではなく,個別中量を目的にした交通機関。例えば,動く歩道のような連続輸送,モノレールのような中量軌道システム,一台の車両が軌道と一般道路の両方にわたって走行するものなどに分類される。

新京

しんきょう [0] 【新京】
新しい都。新都。

新京

しんきょう シンキヤウ 【新京】
1932年から日中戦争の終わりまで,満州国の首都であった長春(チヨウシユン)の呼称。

新京成電鉄

しんけいせいでんてつ 【新京成電鉄】
千葉県西北部に鉄道線をもつ民営鉄道。京成津田沼・松戸間,26.5キロメートル。新京成。

新京極

しんきょうごく シンキヤウゴク 【新京極】
京都市の繁華街。三条通りと四条通りとの間を南北に走る街路。

新人

しんじん【新人】
a new figure[face];a recruit;→英和
a rookie (スポーツで).→英和
新人王《野》the rookie king.

新人

しんじん [0] 【新人】
(1)新しく仲間に加わった人。新顔。新入り。「―戦」
(2)芸能界・文壇などに新しく登場した人。ニュー-フェース。「―歌手」「大型―」
(3)化石現生人類。現生のヒトと同種と考えられる化石人類。体格・顔かたち・頭蓋容量も現代人に近い。およそ三・五万年前に出現し,後期旧石器時代の文化を担った。クロマニヨン人はこれに属する。
→旧人

新人会

しんじんかい 【新人会】
1918年(大正7)東京帝国大学学生赤松克麿・宮崎竜介らを中心に結成された社会主義思想運動団体。「ブ-ナロード(=人民の中へ)」をスローガンに普選運動・労働運動に参加。全国組織として学生社会連合会を結成したが,学連事件や三・一五事件などの弾圧を受け,1929年(昭和4)解体。

新人類

しんじんるい [3] 【新人類】
従来とは異なる価値観や感性をもつ若い世代を,新しく発見された人種のようにいう語。1980年代半ばから言われ出した語。

新仏

にいぼとけ ニヒ― [3] 【新仏】
亡くなってまもない死者。新盆(ニイボン)を迎えるまでをいうことが多い。

新仏

あらぼとけ [3] 【新仏】
死後初めての盆にまつられる死者の霊。新精霊(アラシヨウリヨウ)。新霊(アラミタマ)。

新仏

しんぼとけ [3] 【新仏】
(1)葬ってまだ日の浅い死者。
(2)死後初めての盆に仏として迎えられる死者。あらぼとけ。

新付

しんぷ 【新付・新附】
奈良・平安時代,新しく戸籍に記載されること。

新令

しんれい [0] 【新令】
新しく決められた法令。

新仮名遣

しんかなづかい [5] 【新仮名遣(い)】
「現代かなづかい」のこと。
⇔旧仮名遣い

新仮名遣い

しんかなづかい [5] 【新仮名遣(い)】
「現代かなづかい」のこと。
⇔旧仮名遣い

新任

しんにん [0] 【新任】
新しくある職務に任命されること。また,その人。「―の教師」

新任の

しんにん【新任の】
new;→英和
newly-appointed.

新伽羅

しんきゃら [3] 【新伽羅】
香木の木所(キドコロ)の一。桃山時代から江戸時代初期に,当時渡来した伽羅をそれ以前のものと区別して呼んだ。現在は華やかな香りの伽羅をさすこともある。

新体

しんたい [0] 【新体】
新しい体裁。新風。

新体制

しんたいせい [3] 【新体制】
改革・再組織された新しい秩序。

新体制運動

しんたいせいうんどう [7] 【新体制運動】
1940年(昭和15),挙国一致の戦争指導体制作りを目的として近衛文麿らが提唱した運動。その結果,政党・労働組合は解散し,同年10月大政翼賛会が発足し,ファシズム体制の確立へと向かった。
→大政翼賛会

新体操

しんたいそう [3] 【新体操】
音楽伴奏をつけ,手具(ボール・縄・リボン・輪・棍棒(コンボウ)の五種)を用いて12メートル四方のマット上で行う,自由演技の体操競技。日本では男子も行なっているが,国際的には女子だけ。

新体操

しんたいそう【新体操】
rhythmic gymnastics.

新体詩

しんたいし [3] 【新体詩】
〔それ以前「詩」といえばもっぱら漢詩をさしたのに対していう〕
明治初期,西洋の詩歌の形式・思想を取り入れて作り出された文語定型詩。1882年(明治15),外山正一らの「新体詩抄」に始まった。

新体詩

しんたいし【新体詩】
new-style poetry;a new-style poem.

新体詩抄

しんたいししょう 【新体詩抄】
詩集。1882年(明治15)刊。外山正一・矢田部良吉・井上哲次郎による新体詩集。創作詩五編と翻訳詩一四編から成る。近代詩型の変革をめざし,その先駆的源流となった。

新作

しんさく【新作】
a new work.

新作

しんさく [0] 【新作】 (名)スル
作品を新しく作り出すこと。また,その作品。
⇔旧作
「私(ワツチ)が吉原新聞今様姿といふものを―しやしたから/安愚楽鍋(魯文)」

新例

しんれい [0] 【新例】
今までにない新しい例。

新保守主義

しんほしゅしゅぎ [5] 【新保守主義】
社会主義計画経済やケインズ主義に反対し,自由放任主義,「小さな政府」を主張する経済理論およびそれに基づく保守的政治・経済路線。1970年代に日・米・英で優勢になった。

新保広大寺

しんぽこうだいじ 【新保広大寺】
新潟県魚沼三郡の民謡で,酒盛り唄・手踊り唄。源流は越後瞽女(ゴゼ)の門付(カドヅケ)唄という。全国に広まり,「八木節」「津軽じょんがら節」「どっさり節」「道南口説(クドキ)」などを生んだ。

新修

しんしゅう [0] 【新修】 (名)スル
書物を新しく編纂しなおすこと。「―された国語辞書」

新俳句

しんはいく [3] 【新俳句】
旧来の月並み俳句と区別して,正岡子規を中心とする日本派の俳人が1897年(明治30)頃に唱えた新傾向の俳句。

新値

しんね [0] 【新値】
取引で,初めてつける相場の高値(安値)のこと。普通,新高値をいう。

新値

しんね【新値】
《株》a new price.新高(安)値 a new high (low).

新傾向

しんけいこう [3] 【新傾向】
主義・思想・風俗などが,古くからの状態を抜け出し,新しいものに変わろうとしている状態。

新傾向俳句

しんけいこうはいく [7] 【新傾向俳句】
河東碧梧桐(カワヒガシヘキゴトウ)を中心とし,明治末から大正初めにかけて流行した,新しい作風の俳句。定型を脱し,用語・句調・季題や生活的心理的側面などに新しい表現を求めた。のちに自由律俳句へと展開する。

新元史

しんげんし 【新元史】
「元史」の不備を補い,改修した史書。二五七巻。民国の柯劭忞(カシヨウビン)の撰。本紀二六巻,表七巻,志七〇巻,列伝一五四巻。1919年,中華民国政府により正史の一つに加えられた。
→二十五史

新兄

しんきょう 【新兄】
〔「きょう」は呉音〕
自分の兄。実兄。兄。「―の礼を重んずれば/浄瑠璃・千本桜」

新党

しんとう [1][0] 【新党】
新しい政党・党派。

新入

しんにゅう [0] 【新入】
新しくはいること。また,その人。しんいり。「―の会員を紹介する」「―社員」

新入の

しんにゅう【新入の】
new;→英和
newly-joined.‖新入者 a newcomer.新入社員 a new employee;a recruit.新入生 a new student;a freshman (大学の).

新入り

しんいり [0] 【新入り】
新しく仲間に入ること。また,その人。「―の社員」

新入り

しんいり【新入り】
a newcomer.→英和

新入幕

しんにゅうまく [3] 【新入幕】
相撲で,十両から初めて幕内力士(前頭)になること。

新入生

しんにゅうせい [3] 【新入生】
四月,学校に新しく入学した学生・生徒。[季]春。

新全総

しんぜんそう [3] 【新全総】
〔新全国総合開発計画の略〕
1969年(昭和44)に策定された第二次の全国総合開発計画。

新兵

しんぺい [1] 【新兵】
入営して間もない兵隊。
⇔古兵

新兵

しんぺい【新兵】
a recruit;→英和
a new conscript.

新内

しんない [0] 【新内】
「新内節」の略。

新内流し

しんないながし [5] 【新内流し】
夏の夜,新内を語って町を流して歩くこと。また,そうして客から祝儀をもらった芸人。[季]夏。

新内節

しんないぶし [0] 【新内節】
江戸浄瑠璃の一。宝暦(1751-1764)頃,富士松薩摩掾の門人鶴賀若狭掾が創始し,鶴賀新内の哀婉な曲節で人気を得た。心中物を得意とし,特殊な情緒をもつ。新内。

新円

しんえん [0] 【新円】
第二次大戦後のインフレ対策として1946年(昭和21)新たに発行された日本銀行券。二月二五日から新旧交換開始。三月三日以降,旧円流通禁止。

新冠

にいかっぷ ニヒカツプ 【新冠】
北海道南部,日高支庁の町。太平洋に臨む。サラブレッドの産地として知られる。

新出

しんしゅつ [0] 【新出】 (名)スル
新しく出ること。「第二学年で―する漢字」

新刀

しんとう [0] 【新刀】
(1)新しくつくった日本刀。
(2)日本刀の時代区分の一。古刀に対応する名称。慶長(1596-1615)頃から安永(1772-1781)頃までの作刀をいい,初期のものを慶長新刀,次いで寛文新刀と称する。江戸時代における造語。
→新新刀

新刊

しんかん【新刊】
(a) new publication.〜の new(ly-published).→英和
‖新刊書 a new book.新刊紹介 a book review.

新刊

しんかん [0] 【新刊】
新しく刊行すること。また,その刊行物。「―書」「今月の―」

新制

しんせい【新制】
a new system.新制大学 a new-system university.

新制

しんせい [0] 【新制】
(1)新しい制度。
⇔旧制
(2)1947年(昭和22)制定の学校教育法に基づき,旧来の学制を改めて新たに設置された学制。「―中学」

新制作協会

しんせいさくきょうかい 【新制作協会】
美術団体。1936年(昭和11)帝展改組に反発して結成された新制作派協会が,51年に創造美術と合併して改称したもの。

新券

しんけん [0] 【新券】
発行後,初めて使用される紙幣。新札。

新刻

しんこく [0] 【新刻】 (名)スル
新たに版木を刻むこと。また,それによって刷られた書物。

新前

しんまえ [0] 【新前】
「新米(シンマイ){(2)}」に同じ。

新劇

しんげき [0] 【新劇】
〔能・狂言・歌舞伎など伝統演劇を旧劇とし,それに対する呼称〕
明治末期,西欧近代演劇を摂取し,リアリズムを主体として,近代生活を反映して興った演劇。

新劇

しんげき【新劇】
the new drama;a new school of acting (演出).

新劇運動

しんげきうんどう [5] 【新劇運動】
明治末期以降,近代的な演劇を確立しようとして展開された運動。坪内逍遥・島村抱月らによる「文芸協会」,小山内薫,市川左団次らの「自由劇場」がこの運動の先駆となった。

新勅撰和歌集

しんちょくせんわかしゅう 【新勅撰和歌集】
第九番目の勅撰和歌集。二〇巻。後堀河天皇下命,藤原定家撰。1235年成立。約一三八〇首。仮名序をもつ。歌風は平淡で,新古今集の花に対して実として尊重され,中世和歌で支配的であった二条家の歌風の模範とされた。宇治川集。新勅撰集。新勅撰。

新勝寺

しんしょうじ 【新勝寺】
千葉県成田市にある真言宗智山派の大本山。寺号成田山,本尊不動明王,俗に成田不動と呼ばれる。939年,僧寛朝が高雄神護寺の不動明王に平将門の乱平定を祈って京から下り,乱後一宇を建てたのが起源。元禄年間(1688-1704)に照範が中興,江戸開帳で多くの信者を得,講による成田詣でも盛んになった。

新北区

しんほっく [3] 【新北区】
動物地理区の一。メキシコ中部以北の北アメリカ大陸の大部分を含む地域。スカンク・アライグマ・シチメンチョウなどがみられる。
→全北区

新千載和歌集

しんせんざいわかしゅう 【新千載和歌集】
第一八番目の勅撰和歌集。二〇巻。足利尊氏執奏,後光厳天皇下命,藤原為定撰。1359年成立。約二三六〇首。足利氏の執奏により朝廷が撰集の命を下すのが,この集以後の例となった。新千載集。新千載。

新卒

しんそつ【新卒】
a new graduate.

新卒

しんそつ [0] 【新卒】
その年に新しく学校を卒業すること,または,したこと。また,その人。新卒業生。「―の採用」

新協劇団

しんきょうげきだん シンケフ― 【新協劇団】
1934年(昭和9)村山知義の新劇団大同団結の提唱により結成された劇団。進歩的戯曲を上演して知識階級の支持を得たが,40年弾圧により解散。戦後再建されたが,59年劇団中央芸術劇場と合併。東京芸術座となった。

新南陽

しんなんよう シンナンヤウ 【新南陽】
山口県南部,周防灘に面する市。沿岸の埋め立て地は石油化学コンビナートを形成。

新印象主義

しんいんしょうしゅぎ [7] 【新印象主義】
〔(フランス) néo-impressionisme〕
1880年代中頃,スーラ・シニャックなどが始めた絵画運動。印象派の色彩理論を科学的に発展させた点描画法による鮮明な画面と明確な形態把握を特徴とする。点描主義。

新即物主義

しんそくぶつしゅぎ [7] 【新即物主義】
表現主義に対する反動として,1920年代からドイツに興った芸術運動。主観的・幻想的傾向を排し,現実を明確に,客観的・合理的にとらえようとする立場。文学ではケストナー,美術ではグロッスなどに代表される。日本では,村野四郎の「体操詩集」にその影響がある。ノイエ-ザハリヒカイト。

新参

しんざん【新参(者)】
a newcomer;→英和
a novice.→英和
〜の new;→英和
green (未熟の).→英和

新参

しんざん [0] 【新参】
(1)新しく仲間に加わること。また,その人。新入り。
⇔古参
(2)新たに仕えること。新たに奉公に来たこと。また,その人。今参り。[季]春。「重恩,―の郎従共/太平記 36」

新参り

にいまいり ニヒマヰリ 【新参り】
新たに宮仕えすること。また,その人。いままいり。「ある人のもとに―の女の侍りけるが/後撰(春上詞)」

新参者

しんざんもの [0] 【新参者】
新たに仕えた者。新たに加入した者。

新収

しんしゅう [0] 【新収】
新しく収め入れること。「―図書」

新口

あらくち [0] 【新口】
新たに醸造した酒を,初めて桶(オケ)から酌(ク)み出して飲むこと。初飲み。

新口動物

しんこうどうぶつ [5] 【新口動物】
⇒後口動物(コウコウドウブツ)

新口村

にのくちむら 【新口村】
義太夫節「冥途の飛脚」およびその改作「けいせい恋飛脚」「恋飛脚大和往来」などの最後の段。公金に手をつけ,お尋ね者となった忠兵衛は,老父に一目会おうと,愛する梅川と共に故郷の新口村に来る。

新古

しんこ [1] 【新古】
新しいものと古いもの。新旧。

新古今和歌集

しんこきんわかしゅう 【新古今和歌集】
第八番目の勅撰和歌集。二〇巻。後鳥羽上皇の命で,源通具・藤原有家・藤原定家・藤原家隆・藤原雅経撰。1205年に一応成立したが,その後も切り継ぎが行われた。約一九八〇首。歌風は新古今調として後世に大きな影響を与えた。八代集の一。新古今集。新古今。
→新古今調

新古今調

しんこきんちょう [0] 【新古今調】
新古今和歌集に代表される歌風・歌調。また,それを模倣した歌風。和歌史上,万葉調・古今調と並び称される。発想・内容の特徴としては芸術至上主義的・技巧的・絵画的・音楽的・象徴的であり,修辞面では初句切れ・三句切れ・体言止め・本歌取りなどが挙げられる。

新古典主義

しんこてんしゅぎ [6] 【新古典主義】
(1)一九世紀末から二〇世紀初頭にかけて,西欧,特にドイツに興った古典への復帰を唱える文芸思潮。
(2)後期ロマン主義への反動として両世界大戦間に現れた音楽の様式。
(3)
⇒古典主義(2)

新古典学派

しんこてんがくは 【新古典学派】
1870年代の限界革命以降の近代経済学の立場の総称。ケンブリッジ学派・オーストリア学派・ローザンヌ学派によって形成された。狭義には,A =マーシャルに始まるケンブリッジ学派をいう。効用価値説と限界分析に基づく市場機構の解明を主題とする。経済主体の合理性を前提とし,論理的演繹(エンエキ)という方法論的性格をもつところに,意義と限界がある。

新古典派

しんこてんは [0] 【新古典派】
⇒新古典学派(シンコテンガクハ)

新古典派総合

しんこてんはそうごう [7] 【新古典派総合】
ケインズ経済学に基づく財政・金融政策の運用によって完全雇用が達成されれば,新古典学派のミクロ経済学が説く市場機構による資源の最適な配分が実現するという考え方。P =サミュエルソンが一時期主張。

新古演劇十種

しんこえんげきじっしゅ [8] 【新古演劇十種】
歌舞伎で,市川家の「歌舞伎十八番」に対して,五世および六世尾上菊五郎の選んだ,尾上家代々の得意芸一〇種。「土蜘(ツチグモ)」「茨木(イバラキ)」「身替座禅」「戻橋」「一つ家」「羽衣」など。

新古生代

しんこせいだい [4] 【新古生代】
地質時代の古生代を二分する場合の,新しい方をいう語。デボン紀・石炭紀・二畳紀を含む。
→旧古生代

新可笑記

しんかしょうき 【新可笑記】
浮世草子。五巻。井原西鶴作。1688年刊。「可笑記」の題名を借りたものであるが,内容的な関係はない。武家に関する義理や物の道理を扱い,奇談珍談などを収める。

新史

しんし [1] 【新史】
新しく編まれた歴史。

新合繊

しんごうせん [3] 【新合繊】
ポリエステル-フィラメントの改質素材。絹のような質感・触感をもつ新しい繊維,およびその繊維で織った布。

新吉原

しんよしわら 【新吉原】
⇒吉原(ヨシワラ)(1)

新吹き

しんぶき [0] 【新吹き】
銭貨を新しく鋳造すること。

新味

しんみ [1][0] 【新味】
今までになかった新しい感じ。新しいおもむき。新しいあじわい。「―を出す」「―がない」

新味を出す

しんみ【新味を出す】
strike a new note;show originality.

新品

しんぴん【新品】
a new article.〜の brand-new.

新品

しんぴん [0] 【新品】
新しい品物・製品。

新唐書

しんとうじょ シンタウジヨ 【新唐書】
中国,二十四史の一。唐代の歴史を記した書。二二五巻。北宋の欧陽脩(オウヨウシユウ)らの撰。1060年完成。仁宗の詔により「旧唐書(クトウジヨ)」を改修・補正したもの。本紀一〇巻,志五〇巻,表一五巻,列伝一五〇巻。唐書。

新嘗

にわのあい ニハ―アヒ 【新嘗】
「にいなめ(新嘗)」に同じ。「是歳,―の月に当る/日本書紀(仁徳訓)」

新嘗

にいなめ ニヒ― [0] 【新嘗】
⇒しんじょう(新嘗)

新嘗

にわない ニハナヒ 【新嘗】
〔「にわのあい」の転〕
「にいなめ(新嘗)」に同じ。「―の為に国郡を卜はしむ/日本書紀(天武下訓)」

新嘗

しんじょう [0] 【新嘗】
〔「しんしょう」とも〕
秋に,その年に新しく取れた穀物を神に供えて神をまつり,天皇みずからも新穀を食すること。にいなめ。

新嘗会

しんじょうえ [3] 【新嘗会】
新嘗祭の節会(セチエ)。

新嘗祭

にいなめさい ニヒ― [3][4] 【新嘗祭】
⇒しんじょうさい(新嘗祭)

新嘗祭

しんじょうさい [3] 【新嘗祭】
宮中儀式の一。天皇が新穀を神々に供え,自身も食する。古くは一一月下旬の卯(ウ)の日,明治六年以降は一一月二三日に行われ,祭日とされた。天皇の即位後初めて行うものを大嘗祭(ダイジヨウサイ)という。にいなめさい。
→勤労感謝の日

新四軍

しんしぐん 【新四軍】
1937年の第二次国共合作により国民革命軍新編第四軍として編入された華中地域の中国共産党軍。41年の皖南(カンナン)事件で大打撃を受けたが,陳毅(チンキ)を中心に再建,華北の八路軍とともに抗日戦に活躍。

新国劇

しんこくげき 【新国劇】
1917年(大正6),沢田正二郎が新しい国民演劇の創造を目標として作った劇団。「月形半平太」「国定忠次」など,いわゆる剣劇を創始して広い支持を得た。沢田の没後,辰巳柳太郎・島田正吾らを中心に活動を続け,昭和期の代表的大衆劇団となった。70年代に入って中心俳優の高齢化,若手俳優の退団等で衰退,79年株式会社新国劇は倒産。

新国際経済秩序

しんこくさいけいざいちつじょ 【新国際経済秩序】
〔New International Economic Order〕
1970年代,第三世界諸国によって主張された国際経済の新しいありかた。すべての国の主権の平等をとなえ,自国資源に対する主権の確立や一次産品の交易条件の改善などを求める。74年国連資源特別総会で「新国際経済秩序樹立に関する宣言」として採択された。ニエオ(NIEO)。

新在家文字

しんざいけもじ [6] 【新在家文字】
〔新在家は,連歌師などが多く住んでいた京都の地名〕
連歌に多く用いる特殊な用字。「迚(トテ)」「社(コソ)」「梔(モミジ)」「不知黒白(アヤメモシラズ)」など。

新地

さらち [0] 【更地・新地】
(1)手が加えられていない土地。何の用途にもあてられていない土地。
(2)建築物などがなく,宅地として使うことができる土地。

新地

しんち [0][1] 【新地】
(1)新たに開けた土地。新開地。
(2)〔多く新開地に設けられたことから〕
遊里。近世,大坂では主に曾根崎新地をいう。「―(=曾根崎新地)への御出でか御精が出まする/浄瑠璃・天の網島(中)」
(3)新しく得た領地。新知。

新地通い

しんちがよい [4] 【新地通い】
遊里に通うこと。郭通(クルワガヨ)い。

新型

しんがた【新型】
a new[the latest]style[design,type,model].

新型

しんがた [0] 【新型・新形】
従来のかたと異なるかた。新しいかた。また,その型式で作られたもの。「―電車」

新城

しんしろ 【新城】
愛知県南東部,豊川中流域の市。もと水陸運送の中継地,宿場町として繁栄。近年,工場が進出。

新報

しんぽう [0] 【新報】
新しい知らせ。
〔新聞・雑誌などの名称によく使われる〕

新場

しんば 【新場】
(江戸日本橋の魚河岸に対して)延宝年間(1673-1681)江戸材木町に新たに開かれた魚市場。

新境地を開く

しんきょうち【新境地を開く】
break fresh ground;make a new departure.

新墓

にいはか ニヒ― [0] 【新墓】
新しく築かれた墓。にいつか。

新墾

にいばり ニヒ― 【新治・新墾】
〔「にいはり」とも〕
新しく田を開墾すること。また,道などをつくること。「―の今作る道さやかにも/万葉 2855」

新墾

あらき 【新墾】
新しく開墾すること。また,その土地。「湯種蒔く―の小田を求めむと/万葉 1110」

新墾

しんこん [0] 【新墾】
新たに土地を開墾すること。「―地」

新墾治

あらきはり 【新墾治】
新しく田を開墾すること。にいはり。[色葉字類抄]

新墾田

あらきだ 【新墾田】
新たに開墾した田。「―の鹿猪田(シシダ)の稲を倉に上げて/万葉 3848」

新多角的貿易交渉

しんたかくてきぼうえきこうしょう [12] 【新多角的貿易交渉】
⇒ウルグアイ-ラウンド

新大判

しんおおばん [3] 【新大判】
江戸幕府が1860年以降発行した最後の大判金貨。

新大島

しんおおしま [3] 【新大島】
絹と綿を交ぜ織りにした絣(カスリ)。地合いや色合いを大島紬(ツムギ)に擬したもの。栃木県足利地方の産。

新大陸

しんたいりく [3] 【新大陸】
一五世紀末以後,ヨーロッパ人によって新しく発見された大陸。南北アメリカ大陸およびオーストラリア大陸をいう。新世界。
⇔旧大陸

新天地

しんてんち [3] 【新天地】
新しく活動する場所。新世界。

新天地を開く

しんてんち【新天地を開く】
break new[fresh]ground.

新奇

しんき【新奇】
novelty.→英和
〜な novel;→英和
original.→英和

新奇

しんき [1] 【新奇】 (名・形動)[文]ナリ
目新しく変わっている・こと(さま)。「―をてらう」「ちと―な疑問を,心に呼起されたのでした/小公子(賤子)」
[派生] ――さ(名)

新妓

しんこ [0] 【新子・新妓】
芸者になったばかりの者。「いつこく色気もなく,―が初に出たやうに/人情本・辰巳園(初)」

新妻

しんさい [0] 【新妻】
新しくめとった妻。新婦。にいづま。

新妻

にいづま ニヒ― [0] 【新妻】
結婚して間もない妻。新婚の妻。

新婚

しんこん [0] 【新婚】 (名)スル
(1)結婚したばかりであること。
(2)新たに結婚すること。「其中には―した許(バカリ)のものもあつた/三四郎(漱石)」

新婚夫婦

しんこん【新婚夫婦】
a newly married couple; <米> the newlyweds.新婚旅行 <set out on> a honeymoon.→英和

新婚旅行

しんこんりょこう [5] 【新婚旅行】
新婚の夫婦がする旅行。蜜月(ミツゲツ)旅行。ハネムーン。

新婦

しんぷ【新婦】
a bride.→英和

新婦

しんぷ [1] 【新婦】
結婚したばかりの女性。結婚式・披露宴で花嫁をいう。
⇔新郎

新婦人協会

しんふじんきょうかい 【新婦人協会】
女性の社会的・政治的地位の向上を求めて活動した団体。平塚らいてう・市川房枝・奥むめおを中心に1920年(大正9)結成。女性の政治活動を禁止した治安警察法第五条の改正運動などを推進。22年解散。

新子

しんこ [0] 【新子・新妓】
芸者になったばかりの者。「いつこく色気もなく,―が初に出たやうに/人情本・辰巳園(初)」

新字

しんじ [0] 【新字】
新しく作られた文字。
(2)天武天皇が境部石積(サカイベノイワシキ)などに命じて作らせたという辞書。伝存せず,内容も不明。

新字

にいな ニヒナ 【新字】
682年,境部連石積(サカイベノムラジイワツミ)らが天武天皇の命により作ったという書物。四四巻から成り,辞書の類と考えられるが,詳細は不明。しんじ。

新字体

しんじたい [3][0] 【新字体】
漢字の字体で,古くから用いられている字体に対して,新たに用いられるようになった字体。特に,1949年(昭和24)内閣告示の「当用漢字字体表」で,それまでの正字体に代わって新たに正字体として定めた字体。いわゆる略字体や筆写体・俗字体などを採用したもの。「醫」を「医」,「壽」を「寿」,「廳」を「庁」とした類。81年(昭和56)内閣告示の「常用漢字表」でも,その新字体はそのまま受け継がれた。
→旧字体

新学

しんがく [0] 【新学】
〔仏〕 新たに仏道を学ぶこと。また,その人。新発意(シンボチ)。「―の五百の御弟子等を/今昔 1」

新学

にいまなび ニヒ― 【新学】
歌論書。一巻。賀茂真淵著。1765年成立。1800年刊。万葉集尊重の復古主義において「歌意考」に通ずるが,古語古調を古代精神にいたる階梯として明確に位置づけ,より古学を強調。

新学期

しんがっき [3] 【新学期】
新しい学期。学期の初め。

新学期

しんがっき【新学期】
a new school term.

新学異見

にいまなびいけん ニヒ― 【新学異見】
歌論書。一巻。香川景樹著。1811年成立,15年刊。賀茂真淵の「新学」に対する反駁書。古今集を理想の風体と擁護,同時に誠(マコト)を重視,擬古を否定する現代主義の立場をとる。

新宅

しんたく【新宅】
a new house.

新宅

しんたく [0] 【新宅】
(1)新しく建築した家。新居。
(2)本家(ホンケ)から分かれた分家。

新宅開き

しんたくびらき [5] 【新宅開き】
新築した家に人を招いて披露すること。

新安値

しんやすね [4] 【新安値】
取引で,その時までについた最低値。
⇔新高値

新安商人

しんあんしょうにん [5] 【新安商人】
中国,安徽(アンキ)省徽州府(旧新安郡)出身の商人。塩を中心に扱い,明代以後,山西商人とともに全国的に活躍。徽州商人。

新宗教

しんしゅうきょう [3] 【新宗教】
既成宗教に対して,新しくできた宗教。社会の変動期に庶民の世直しへの欲求や生きがいの模索に応える形で,多くは俗人出身の教祖によって組織される。日本では幕末維新期および第二次大戦直後に多く発生した。既成宗教の系譜を何らかの形でひくものが多い。新興宗教。

新官僚

しんかんりょう [3] 【新官僚】
満州事変以後,統制経済の進展などを背景に政治に進出し,発言権をもった上層官僚。内務官僚を中心とする。軍部と協力して,国防国家体制を推進した。

新定

しんてい [0] 【新定】 (名)スル
新たに定めること。

新室

にいむろ ニヒ― 【新室】
新しくできた家。新築の家。「―のこどきに至れば/万葉 3506」

新宮

しんぐう 【新宮】
姓氏の一。

新宮

しんぐう [3][0] 【新宮】
本宮から分かれた神社。いまみや。わかみや。

新宮

しんぐう 【新宮】
(1)和歌山県南東端,熊野灘に臨む市。熊野川河口の港町で,木材の集散・製材が盛ん。熊野三山の一つ熊野速玉(ハヤタマ)神社の鳥居前町。
(2)兵庫県南西部,揖保(イボ)郡の町。揖保川中流域にあり,揖保そうめんの産地。
(3)福岡県北西部,糟屋(カスヤ)郡の町。玄界灘沿岸には砂丘が発達。沖合に相ノ島がある。

新宮凉庭

しんぐうりょうてい 【新宮凉庭】
(1787-1854) 江戸末期の蘭方医。丹後由良の人。名は碩。長崎で学び京都に順正書院をひらき系統的な医学教育を行なった。また理財家としても知られた。

新宮川

しんぐうがわ 【新宮川】
⇒熊野川(クマノガワ)

新家

しんや [0] 【新家】
(1)新築した家屋。
(2)分家。

新家

しんけ [1] 【新家】
(1)分家。新宅。
(2)近世,慶長以後新たに立てられた公家の諸家。花園・裏辻・武者小路などで,官位は大納言・参議に至るを先途(センド)とする。

新宿

しんじゅく 【新宿】
(1)東京都二三区の一。区部のほぼ中央に位置する商業・住宅地区。旧四谷・牛込・淀橋三区が合併。
(2)新宿区南西部,新宿駅周辺の繁華街。駅の西側は高層ビルが林立するオフィス街で,1991年(平成3)東京都庁が移転してきた。もと内藤新宿といい,甲州街道・青梅街道の分岐点をなした宿駅。

新宿御苑

しんじゅくぎょえん 【新宿御苑】
新宿区と渋谷区にまたがる公園。高遠城主内藤氏の下屋敷跡。環境庁所管の国民公園。

新宿線

しんじゅくせん 【新宿線】
(1)西武鉄道の鉄道線。東京都西武新宿・埼玉県所沢・本川越間,47.5キロメートル。
(2)都営地下鉄の鉄道線。東京都新宿・千葉県本八幡(モトヤワタ)間,23.5キロメートル。

新富

しんとみ 【新富】
(1)宮崎県中東部,児湯郡の町。一ッ瀬川河口北岸にある。新田原に古墳群と航空自衛隊基地がある。
(2)東京都中央区の地名。築地外国人居留地の開設時に遊廓が置かれ,新島原と称された。

新富座

しんとみざ 【新富座】
歌舞伎劇場。1872年(明治5)東京京橋区新富町に一二世守田勘弥が建てた。江戸の森田座の後身。1923年(大正12)焼失。

新小判

しんこばん [3] 【新小判】
(1)新しく鋳造された小判。特に江戸時代,1860年(万延1)以降鋳造された万延小判を,それ以前のものに対していう。新小判金。
(2)通用するうちにすり減った小判に足し金をして鋳造し直し,新たに極印を打ったもの。新直し小判。

新小田

あらおだ 【荒小田・新小田】
荒れはてた田。一説に,新たに開いた田。「―のこぞの古跡(フルアト)の古よもぎ/新古今(春上)」

新小田を

あらおだを 【新小田を】 (枕詞)
田を耕(カエ)すことから,「かへす」にかかる。「―かへすがへすも花を見るべく/新古今(春上)」

新小説

しんしょうせつ シンセウセツ 【新小説】
文芸雑誌。1889年(明治22)須藤南翠,森田思軒らにより創刊,翌年廃刊。96年幸田露伴の編集で春陽堂より再刊。のちに後藤宙外を迎え,文壇を代表する文芸雑誌となった。

新局面

しんきょくめん【新局面】
<develop> a new phase.

新居

しんきょ【新居】
<set up> a new house.

新居

しんきょ [1] 【新居】
新たに建築した家。また,新たに移転した住居。新しいすみか。新宅。
⇔旧居
「―を構える」

新居

あらい アラヰ 【新居】
静岡県西部,遠州灘に面する町。近世,東海道の宿場町。

新居の関

あらいのせき アラヰ― 【新居の関】
1601年,新居に設けられた関所。江戸時代を通じて幕府および豊橋城主の厳重な管理で知られた。今切(イマギレ)の関。

新居浜

にいはま ニヰハマ 【新居浜】
愛媛県北東部,燧灘(ヒウチナダ)に臨む市。別子鉱山の銅の積み出し港として発達。金属・機械・化学工業が盛ん。

新屋

にいや ニヒ― [0][1] 【新屋】
(1)新築の家。しんや。
(2)本家から新たに独立した家。分家。新宅。

新屋敷

しんやしき [3] 【新屋敷】
(1)新築した屋敷。
(2)新しく開いた宅地。
(3)分家。新宅。

新山

しんやま [0] 【新山】
新しく材木や鉱物を採る山林や鉱山。

新島

にいじま ニヒジマ 【新島】
姓氏の一。

新島

にいじま ニヒ― 【新島】
伊豆七島の一。伊豆大島の南西海上にある火山島。観光地。

新島守

にいしまもり ニヒ― 【新島守】
新任の島守。「我こそは―よ隠岐の海の荒き浪かぜ心して吹け/増鏡(新島守)」

新島襄

にいじまじょう ニヒジマジヤウ 【新島襄】
(1843-1890) 教育家。上州安中藩士。箱館から密航渡米してアマースト大学・アンドーバー神学校を卒業。帰国後,京都にキリスト教主義教育を目指した同志社英学校を創設。

新川

しんかわ シンカハ 【新川】
愛知県西部,西春日井郡の町。南西は庄内川で名古屋市に接する。

新左翼

しんさよく [3] 【新左翼】
(1)イギリスの「ニュー-レフト」誌に集まった,新しいマルクス主義理論家の集団。
(2)先進資本主義諸国で,1950年代末から60年代末にかけて,高度資本主義が生み出した管理社会的状況に反発するとともに,既成左翼を批判して登場した左翼勢力の総称。

新巧

しんこう [0] 【新巧】
新しい工夫。「―の機器を発明する人あるに由て/西国立志編(正直)」

新巻

あらまき【新巻】
(a) salted salmon.

新巻

あらまき [0][2] 【荒巻(き)・新巻(き)・苞苴】
(1)甘塩の鮭。北海道の名産。はらわたを抜き塩を詰めて作る。もと,荒縄などで巻いたのでいう。[季]冬。
(2)葦(アシ)・竹の皮・藁(ワラ)などで魚を包んだもの。つと。すまき。「―一つ,鮭十,一につけたり/宇津保(蔵開下)」

新巻き

あらまき [0][2] 【荒巻(き)・新巻(き)・苞苴】
(1)甘塩の鮭。北海道の名産。はらわたを抜き塩を詰めて作る。もと,荒縄などで巻いたのでいう。[季]冬。
(2)葦(アシ)・竹の皮・藁(ワラ)などで魚を包んだもの。つと。すまき。「―一つ,鮭十,一につけたり/宇津保(蔵開下)」

新市

しんいち 【新市】
広島県南東部,芦品(アシナ)郡の町。備後絣(ビンゴガスリ)の産地。備後一の宮の吉備津神社がある。

新帝

しんてい [0] 【新帝】
新たに即位した天子。

新平民

しんへいみん [3] 【新平民】
1871年(明治4)の太政官布告によって平民に編入された,江戸期に賤民(センミン)扱いされていた人々に対する差別的呼称。

新年

しんねん [1] 【新年】
新しい年。年のはじめ。正月。はつはる。「―おめでとう」[季]新年。

新年

しんねん【新年】
a new year; <celebrate> the New Year.〜お目出度う (I wish you) A Happy New Year!

新年宴会

しんねんえんかい [5] 【新年宴会】
(1)もと皇居で,一月五日に新年の祝賀として皇族・親任官・外国使臣などを召して,天皇が行なった宴会。
(2)一般に,新年を祝って開く宴会。新年会。

新年状

しんねんじょう [3] 【新年状】
新年の祝賀状。年賀状。

新幹会

しんかんかい 【新幹会】
日本の朝鮮支配期に,朝鮮の社会主義者と非妥協的民族主義者とが連合して結成した反日組織。1927年2月に結成され,31年5月の解体まで,植民地支配に反対する活動を展開。

新幹線

しんかんせん [3] 【新幹線】
全国主要都市の間を高速で結ぶ新しい鉄道。また,その列車。軌間が1435ミリメートル(標準軌間)で,在来線より広く,最高速度は時速200キロメートルを超える速度で運転される。1964年(昭和39)開業の東海道新幹線に始まり,山陽新幹線・東北新幹線・上越新幹線・山形新幹線が営業している。

新幹線

しんかんせん【新幹線】
The New <Tokaido> (Trunk) Line;the Shinkansen.

新庄

しんじょう シンジヤウ 【新庄】
(1)山形県北東部の市。もと戸沢氏の城下町。新庄盆地の中心地。
(2)奈良県北西部,北葛城(カツラギ)郡の町。奈良盆地南西部にあり,ショウガの産地。

新床

あらどこ [0] 【新床】
(1)新しい畳の床。
(2)まだ採掘していない鉱床。地山(ジヤマ)。

新序

しんじょ [0] 【新序】
相撲で,番付外の力士の階級。本中(ホンチユウ)で二連勝した者。次場所から序の口となる。
→本中

新店

しんみせ [0] 【新店】
新たに開業した店。

新座

しんざ [0] 【新座】
(1)中世,猿楽・田楽などで,本座に対して,新しく結ばれた座。
(2)新しく加わる者。新参。「―の者をあまたおいてつかはうと存る/狂言・鼻取相撲」

新座

にいざ ニヒザ 【新座】
埼玉県南部の市。都市化が進む一方で,野菜・花卉(カキ)などの近郊農業も盛ん。平林寺がある。

新建ち

しんだち [0] 【新建ち】
新しく建った家。新築。

新建材

しんけんざい [3] 【新建材】
新しい材料や製法によって作られた建築材料。合成樹脂を材料とするものが多く,断熱材・壁・床・家具などに用いられる。プリント合板・ビニール-タイルの類。

新式

しんしき [0] 【新式】
(1)新しい方式・型・構造。
⇔旧式
「―のカメラ」
(2)
⇒連歌新式(レンガシンシキ)

新式

しんしき【新式】
a new style[pattern,system,method].〜の new(-style);→英和
modern;→英和
up-to-date.

新弟子

しんでし [0] 【新弟子】
(1)新しい弟子。
(2)日本相撲協会の検査に合格した力士志望者。

新当流

しんとうりゅう シンタウリウ 【新当流】
剣術の一派。塚原卜伝が鹿島の古伝と称される刀法から工夫して創始。卜伝流。

新形

しんがた [0] 【新型・新形】
従来のかたと異なるかた。新しいかた。また,その型式で作られたもの。「―電車」

新往の菩薩

しんおうのぼさつ シンワウ― 【新往の菩薩】
〔仏〕 浄土に新しく往生したばかりの菩薩。
→旧住(クジユウ)の菩薩

新律綱領

しんりつこうりょう 【新律綱領】
1870年(明治3)に制定された刑法典。改定律例とともに82年の旧刑法施行まで行われた。

新後拾遺和歌集

しんごしゅういわかしゅう シンゴシフヰワカシフ 【新後拾遺和歌集】
第二〇番目の勅撰和歌集。二〇巻。足利義満執奏,後円融上皇下命,二条為遠撰。為遠没後は二条為重が引き継ぎ完成。1383年成立。約一五五〇首。二条良基の仮名序を有する。新後拾遺集。新後拾遺。

新後撰和歌集

しんごせんわかしゅう 【新後撰和歌集】
第一三番目の勅撰和歌集。二〇巻。後宇多上皇下命,二条為世撰。1303年成立。約一六〇〇首。初めて撰者の他に連署が置かれ撰集に参与した。政治的には大覚寺統の歌を多く採り,歌道の上からは京極・冷泉(レイゼイ)派の歌人を排している。新後撰集。新後撰。

新御召

しんおめし [4] 【新御召】
絹糸と強く撚(ヨ)った綿糸とを交ぜ織りにした御召縮緬(チリメン)。天保年間(1830-1844)足利で創製したもの。綿御召縮緬。

新徴組

しんちょうぐみ 【新徴組】
1863年,江戸幕府が京都警備のために結成した浪士団。上洛後間もなく,隊長格の清川八郎が尊皇攘夷を主張して近藤勇らを除く隊士を率い東下,清川が暗殺されて以後,再編され,幕府滅亡まで江戸市中で反幕活動の弾圧に携わった。

新心理主義

しんしんりしゅぎ [6] 【新心理主義】
現代文学の一傾向。フロイトの精神分析学やベルクソンの哲学を背景に,「意識の流れ」や「内的独白」の手法によって意識・無意識の実体を描き,人間存在の根源を探ろうとするもの。ジョイス・ウルフ・プルーストらがその例。日本では昭和初頭,伊藤整が提唱し,横光利一「機械」,堀辰雄「風立ちぬ」,川端康成「水晶幻想」などで結実した。

新思潮

しんしちょう 【新思潮】
文芸雑誌。1907年(明治40)小山内薫が海外の新思潮紹介を目的に創刊。第二次(1910年)以後は,東大文科の同人雑誌として継承され十数次に及ぶ。第二次で谷崎潤一郎,第四次で芥川竜之介を文壇に送った。

新患

しんかん [0] 【新患】
その病院での新しい患者。

新感覚派

しんかんかくは [0] 【新感覚派】
〔千葉亀雄の命名〕
大正末期から昭和初期にかけての一文学流派。雑誌「文芸時代」に拠(ヨ)った作家グループをいう。比喩を多用した硬質の文体を特色とし,構造の象徴的美を追求した。横光利一・川端康成・中河与一・片岡鉄兵など。

新憲法

しんけんぽう [3] 【新憲法】
旧憲法(大日本帝国憲法)に対し,現行の日本国憲法の称。

新戒

しんかい [0] 【新戒】
〔仏〕 新たに受戒して僧となった者。

新所帯

あらじょたい [3] 【新所帯】
結婚して新たに構えた所帯。しん所帯。あらぜたい。

新所帯

しんじょたい [3] 【新所帯・新世帯】
新しくもった所帯。多く,新婚の家庭をいう。あらじょたい。

新手

しんて [0] 【新手】
今までなかった新しい手段・方法。あらて。「―の詐欺」「―を考え出す」

新手

あらて【新手】
a fresh force;a new method (手段).

新手

あらて [0] 【新手】
(1)まだ戦いに加わっていない元気な軍勢・兵。「―の軍勢をくり出す」
(2)新たに仲間に入ってきた人。
⇔古手
(3)新しい手段・方法。「―の商法」

新手枕

にいたまくら ニヒ― 【新手枕】
男女が初めて共寝するときに交わす手枕。「若草の―をまきそめて/万葉 2542」

新批評

しんひひょう [3] 【新批評】
〔New Criticism〕
文芸批評において,外的基準によらず作品自体の客観的分析に主眼を置く立場。米国の J = C =ランサム(1888-1974)らが提唱。

新技巧派

しんぎこうは 【新技巧派】
大正中期の文学傾向。自然主義文学の無技巧・無修飾に対し,表現技巧を重んじる創作姿勢を示した芥川竜之介・菊池寛・久米正雄・里見弴らに対する称。

新拾遺和歌集

しんしゅういわかしゅう シンシフヰワカシフ 【新拾遺和歌集】
第一九番目の勅撰和歌集。二〇巻。足利義詮執奏,後光厳上皇下命,二条為明撰。為明が没したため頓阿が後を受け,1364年完成。約一九二〇首。新拾遺集。新拾遺。

新撰

しんせん [0] 【新選・新撰】 (名)スル
新しく選んで作ること。特に,新しく書物を編纂(ヘンサン)すること。

新撰万葉集

しんせんまんようしゅう 【新撰万葉集】
詩歌集。二巻。菅原道真撰とする説もあるが,撰者・成立年ともに未詳。真名書きした和歌ごとに,同内容の七言絶句を添えたもの。和歌は「寛平御時后宮歌合」「惟貞親王家歌合」を主な資料とする。菅家万葉集。

新撰和歌集

しんせんわかしゅう 【新撰和歌集】
歌集。四巻。醍醐天皇下命,紀貫之撰。醍醐天皇崩御により勅撰とはならなかった。930〜934年成立。古今集を中心とした秀歌撰集。貫之の和歌観を知る上に格好の資料。新撰和歌。新撰貫之髄脳。

新撰姓氏録

しんせんしょうじろく 【新撰姓氏録】
古代の諸氏族の系譜。三〇巻,目録一巻。嵯峨天皇の命により,万多親王らが編纂(ヘンサン)。815年成立。京畿の氏族一一八二氏を家柄・出自によって神別・皇別・諸蕃に類別し,それぞれの系譜を記したもの。現存本は抄録本。

新撰字鏡

しんせんじきょう 【新撰字鏡】
平安時代の漢和字書。昌住著。一二巻。昌泰年間(898-901)に成立。漢字約二万字を部首などによって一六〇部に分け,字音・字義を漢文で注し,万葉仮名で和訓を付す。現存最古の漢和字典。

新撰朗詠集

しんせんろうえいしゅう 【新撰朗詠集】
詩歌集。二巻。藤原基俊撰。平安末期成立。「和漢朗詠集」にならって編まれ,部立・分類とも似通う。漢詩文約五五〇句,和歌約二〇〇首を収める。詩文は白楽天が最多数を占めるが,概して本朝文人の作が多い。

新撰犬筑波集

しんせんいぬつくばしゅう 【新撰犬筑波集】
⇒犬筑波集(イヌツクバシユウ)

新撰組

しんせんぐみ 【新撰組】
幕末期に結成された浪士の武力組織。1863年正月,将軍上洛警護の浪士組が編成されたが分裂,京都に残った一派が同年3月京都守護職松平容保(カタモリ)の下で新撰組を名乗り,近藤勇・土方歳三を中心として尊攘・討幕派を弾圧した。

新撰菟玖波集

しんせんつくばしゅう 【新撰菟玖波集】
連歌撰集。二〇巻。大内政弘の発意により,一条冬良・宗祇が撰進。1495年成立。準勅撰集。「菟玖波集」のあとを受けて,永享(1429-1441)以後明応(1492-1501)までの約60年間の作品二〇五三句(発句二五一句・付句一八〇二句)を収める。作者二五五人。典雅で幽玄な傾向が強い。

新撰髄脳

しんせんずいのう 【新撰髄脳】
歌学書。一巻。藤原公任著。平安中期の成立。秀歌の理念,歌病(カヘイ)論,旋頭歌(セドウカ)の歌体について説く。紀貫之(キノツラユキ)の心詞の説(古今和歌集仮名序)を発展させ,心姿兼備を理想とする秀歌論は注目される。五家髄脳の一。

新政

しんせい [0] 【新政】
政治の機構や政令を一新すること。新しい政治体制。

新教

しんきょう [1] 【新教】
プロテスタンティズムの別名。カトリック(旧教)に対して用いられる。

新教

しんきょう【新教】
Protestantism.→英和
新教徒 a Protestant.→英和

新教徒

しんきょうと [3] 【新教徒】
プロテスタント。
⇔旧教徒

新教育

しんきょういく [3] 【新教育】
教師や教科書を中心とする教育を批判して,一九世紀末欧米に起こった教育改革運動の総称。児童中心主義をとり,教育制度の民主化を行なった。日本でも大正中期に盛んになり,その後衰退したが,戦後復活し数年間行われた。
→自由教育

新文化運動

しんぶんかうんどう シンブンクワ― 【新文化運動】
中国で,1917年から21年にかけて展開された文学・思想の改革運動。科学と民主主義を標榜して中国革命を妨げる儒教的・封建的な文化・制度を批判したが,その過程で五・四運動を導き出し,中国共産党を生みだす思想的基盤を準備した。五・四文化革命。
→文学革命

新文字金銀

しんぶんじきんぎん [6] 【新文字金銀】
⇒文政金銀(ブンセイキンギン)

新新刀

しんしんとう [3] 【新新刀】
日本刀の時代区分の一。新刀に対応する名称。天明・寛政(1781-1801)頃から1876年(明治9)の廃刀令までの間の作刀をいう。以降,現在までの作刀を現代刀と称する。

新日本文学

しんにほんぶんがく 【新日本文学】
文芸雑誌。1946年(昭和21)創刊。新日本文学会発行。戦後日本の民主主義文学の確立を目標に刊行され,政治と文学,戦争責任問題,国民文学論などに活発な議論を展開する。

新日本音楽

しんにほんおんがく [6] 【新日本音楽】
大正時代,宮城道雄・吉田晴風らが興した音楽運動。また,従来の邦楽にとらわれず,洋楽の手法を取り入れて新しく作曲された邦楽曲の総称。

新日本髪

しんにほんがみ [0] 【新日本髪】
昭和20年代に考案された日本髪風の髪形。正月などに和服を着る女性が結う。

新旧

しんきゅう [1] 【新旧】
新しいこととふるいこと。また,新しいものとふるいもの。「―交替」

新旧の

しんきゅう【新旧の】
(both) old and new.

新明

しんめい 【新明】
姓氏の一。

新明正道

しんめいまさみち 【新明正道】
(1898-1984) 社会学者。台北生まれ。東大卒。東北大教授。行為連関の立場をとり総合社会学を樹立。著「社会学の基礎問題」「社会本質論」など。

新星

しんせい【新星】
《天》a nova.→英和

新星

しんせい [0] 【新星】
(1)新しく発見された星。
(2)それまで微光を放っていた星が数日間に数千倍ないし数万倍に光度を増し,その後ゆるやかに減光してもとの明るさにもどるもの。恒星の爆発によると考えられる。天の川付近に多く出現する。ノバ。
(3)芸能界など,ある社会に新しく現れて,急に人気の出た人。新しいスター。

新春

しんしゅん【新春】
the New Year.

新春

しんしゅん [0] 【新春】
新年。正月。はつはる。

新時代

しんじだい【新時代】
a new era[age].

新晴

しんせい [0] 【新晴】
雨あがりの晴天。

新暦

しんれき [0] 【新暦】
1873年(明治6)1月1日から新たに使用した太陽暦。
⇔旧暦
→太陽暦

新暦

しんれき【新暦】
the solar calendar.

新曲

しんきょく [0] 【新曲】
(1)新作の歌曲・楽曲。
(2)箏(ソウ)の組曲のうち,安永年間(1772-1781)以後に作られた曲。

新曲

しんきょく【新曲】
a new song[piece].

新曲浦島

しんきょくうらしま 【新曲浦島】
新舞踊劇の一。三幕。坪内逍遥作。1904年(明治37)新楽劇論の提唱とともにその範例として発表したもの。題材を浦島伝説にとり,長唄・謡曲・義太夫節・一中節・清元などを取り入れた大がかりなものであったが,全曲の完成には至らなかった。序曲は一三世杵屋(キネヤ)六左衛門と五世杵屋勘五郎の合作で長唄化され,1906年初演。

新書

しんしょ【新書(版)】
a pocket-size paperback.

新書

しんしょ 【新書】
(1) [0][1]
新しく出版された本。新刊書。
(2) [0]
書物の形式の一。文庫より少し大きめの型で,軽い教養ものや小説などをおさめた叢書。

新書判

しんしょばん [0] 【新書判】
出版物の判型の一。文庫本より大きく,B 6 判よりやや小さい。

新月

しんげつ [1] 【新月】
(1)「朔(サク){(1)}」に同じ。
(2)陰暦で,月の初めに見える細い月。特に,陰暦八月三日の月。[季]秋。
(3)東の空に昇り始めた月。「三五夜中―白くさえ/平家 7」

新月

しんげつ【新月】
a new moon (朔(ついたち)ごろの);a crescent (7,8日ごろの).→英和

新服

しんぷく [0] 【新服】
新しい衣服。新衣。

新期造山帯

しんきぞうざんたい [1] 【新期造山帯】
中生代から新生代第三紀にかけての造山運動で形成された山地の分布する地帯。一般に山地の高度が高く,地震帯と火山帯の分布とほぼ一致する。アルプス-ヒマラヤ造山帯と環太平洋造山帯がこれに属する。新期褶曲(シユウキヨク)山脈。
→古期造山帯

新木

にゅうぎ [1] 【新木】
小正月の飾り物の一。割り木の内側に線を一二本書いたり,十二月と書いて門口や屋内に立てるもの。十二書き。鬼木。

新木

あらき [0] 【新木】
新しい材木。

新本

しんぽん [0] 【新本】
(1)人手に渡ったことのない新しい本。
⇔古本(コホン)
(2)新刊の書籍。

新札

しんさつ [0] 【新札】
(1)新たに発行した紙幣。
(2)まだ折り目などのついていない新しい紙幣。新券。

新村

しんむら 【新村】
姓氏の一。

新村出

しんむらいずる 【新村出】
(1876-1967) 言語学者・国語学者。山口県生まれ。東大卒。京大教授。上田万年のあとをうけて西欧の言語理論を導入。国語史に関する論考のほか語源研究・南蛮典籍に関する考証も多い。著「東方言語史叢考」「東亜語源志」など。編「広辞苑」

新来

しんらい [0] 【新来】
新しく来ること。また,その人。

新来の

しんらい【新来の】
newly-arrived.〜の患者 a new patient.

新東京国際空港

しんとうきょうこくさいくうこう シントウキヤウコクサイクウカウ 【新東京国際空港】
千葉県成田市三里塚にある空港。東京羽田の東京国際空港の過密緩和のために計画され,主として国際線航空機の発着を受け持つ。1978年(昭和53)開港。

新松子

しんちぢり 【新松子】
今年できたまつかさ。青まつかさ。[季]秋。

新枕

にいまくら ニヒ― [3] 【新枕】
男女が初めて一緒に寝ること。「ただこよひこそ―すれ/伊勢 24」

新柄

しんがら [0] 【新柄】
従来の柄と異なる新しい柄。

新柄

しんがら【新柄】
a new pattern[design].

新柳

しんりゅう [0][1] 【新柳】
新芽の萌(モ)え出た春の柳。

新株

しんかぶ【新株】
<allot> new shares.

新株

しんかぶ [1] 【新株】
株式会社が資本を増すとき,新たに発行する株式。子株。
⇔旧株

新株引受権

しんかぶひきうけけん [8] 【新株引受権】
新株を他の者に優先して引き受ける権利。

新株引受権付社債

しんかぶひきうけけんつきしゃさい [1][9] 【新株引受権付社債】
〔bond with warrant attached〕
普通社債にその社債発行会社の新株を,社債発行時に決められた一定の値段(行使価格)と一定の割合(付与率)で引き受ける権利の付いた社債。ワラント債。WB 。
→転換社債

新株落ち

しんかぶおち [0] 【新株落ち】
旧株に割り当てられる増資新株の取得権利が,株主割り当て日が過ぎたため,なくなること。

新案

しんあん [0] 【新案】
他の人がまだ考えつかない,新しい考案・工夫(クフウ)。新しい着想。「実用―」

新案

しんあん【新案】
a new idea[design,mode].新案特許の申請 application for a patent on a new design.

新案特許

しんあんとっきょ [5] 【新案特許】
「実用新案」あるいは「特許」の俗な言い方。

新棚

あらだな [0] 【新棚】
新仏(アラボトケ)を迎えるための盆棚。初棚。

新植民地主義

しんしょくみんちしゅぎ [8] 【新植民地主義】
政治的には独立を与えても,本国が経済的実権を握ったままで,事実上,支配・隷属関係を維持しようとする形態。ネオコロニアリズム。

新検

しんけん [0] 【新検】
太閤検地に対して,慶長(1596-1615)・元和(1615-1624)以降の検地のこと。1726年(享保11)新検地条目制定以後は,享保以後の検地をいう。
→古検

新楽

しんがく [0][1] 【新楽】
(1)新しい音楽。
(2)中国,唐の音楽。また,それを伝えた雅楽曲。壱鼓(イツコ)を用いず,羯鼓(カツコ)を用いる曲。
→古楽

新楽府

しんがふ [3] 【新楽府】
古楽府(コガフ)に対して新たに唐代に興った楽府。特に唐の白居易らが当時の世相を詠い,時代の弊を風刺した楽府。

新樹

しんじゅ [1] 【新樹】
初夏,みずみずしい若葉が芽吹いた樹木。新緑の樹木。[季]夏。

新橋

しんばし 【新橋】
東京都港区北東部,新橋駅周辺をさす地名。銀座の南に連なる繁華街。

新橋色

しんばしいろ [0] 【新橋色】
染め色の名。青みがかった薄緑色。明治末から大正期に新橋の芸者から流行した色。

新機軸

しんきじく [3] 【新機軸】
従来のものとは異なる工夫や方法。新しい工夫。「―を打ち出す」「―を盛り込む」

新機軸

しんきじく【新機軸】
<make> a new departure <from,in> ;a new contrivance.

新歌舞伎

しんかぶき [3] 【新歌舞伎】
歌舞伎劇の一。明治中期以後,西欧的思想精神を盛り込みつつ,歌舞伎の手法で書かれた劇。「活歴」の非演劇性への反動として興った。坪内逍遥の「桐一葉」,岡本綺堂の「修禅寺物語」など。

新歌舞伎十八番

しんかぶきじゅうはちばん [9] 【新歌舞伎十八番】
「歌舞伎十八番」以外に,七代目および九代目団十郎の当たり芸を主として,九代目が選んだ演目。活歴物の新作が多く,「地震加藤」「紅葉狩」など三十数種ある。

新歳

しんさい [0] 【新歳】
新しい年。新年。[季]新年。「慶賀―」

新民主主義

しんみんしゅしゅぎ [6] 【新民主主義】
1940年毛沢東が唱えた革命理論。中国革命の指導原理。半植民地的・半封建的国家での革命は,古い型のブルジョア民主主義革命ではなく,労働者階級の指導下に農民など諸階級を結集して進められる新しい型の民主主義革命であるとする。

新民叢報

しんみんそうほう 【新民叢報】
梁啓超を主筆にして1902年に横浜で創刊された雑誌。中国の革新と近代思想の紹介に努めた。「民報」が創刊されると,これと論争し,漸進的な改革を主張。

新民謡

しんみんよう [3] 【新民謡】
伝承民謡に似せて作詞・作曲された唄。多く,大正時代以降に作られたものについていう。「ちゃっきり節」「八戸小唄」など。創作民謡。

新治

にいばり ニヒ― 【新治・新墾】
〔「にいはり」とも〕
新しく田を開墾すること。また,道などをつくること。「―の今作る道さやかにも/万葉 2855」

新法

しんぽう [0] 【新法】
(1)新しく公布された法令。
⇔旧法
(2)新しく作られた方法。
(3)中国北宋,神宗のとき,宰相王安石が富国強兵策推進のため制定した諸法令。その結果,財政は一時好転をみたが,大地主・大商人・保守派官僚(旧法党)の強い反対を受けて挫折,王安石は宰相を辞任。

新注

しんちゅう [0] 【新注・新註】
(1)新しくつけられた注釈。「平家物語―」
(2)中国,宋代の儒学者の注釈。特に,朱熹(シユキ)が経典につけた注釈。
⇔古注

新津

にいつ ニヒツ 【新津】
新潟県中北部,新潟市の南に位置する市。かつて,新津油田で知られた。チューリップ球根を産出。信越本線・羽越本線・磐越西線の接続地。

新派

しんぱ [1] 【新派】
(1)新しい流派。
⇔旧派
「―をおこす」
(2)「新派劇」の略。

新派

しんぱ【新派】
<form> a new school.‖新派劇 a new-school play.新派俳優 an actor[actress (女)]of a new school.

新派劇

しんぱげき [3] 【新派劇】
旧劇すなわち歌舞伎に対し当代の世話物を演ずる演劇。川上音二郎らの壮士芝居から始まり明治中期より盛んとなった。演技・演出ともに歌舞伎の影響が強く,歌舞伎と新劇との中間的な性格をもつ。女形を使い,当たり狂言には花柳界を背景にした人情劇が多い。

新派悲劇

しんぱひげき [4] 【新派悲劇】
新派劇で演ずる悲劇。「不如帰(ホトトギス)」「婦系図(オンナケイズ)」など。

新海

しんかい 【新海】
姓氏の一。

新海竹太郎

しんかいたけたろう 【新海竹太郎】
(1868-1927) 彫刻家。山形県生まれ。日本美術院の創立に参加,のち太平洋画会彫刻部を主宰。代表作「ゆあみ」「大山元帥像」

新海苔

しんのり [0] 【新海苔】
その年の冬にとれた,新しい干しのり。初のり。[季]冬。

新涼

しんりょう [0] 【新涼】
初秋の涼しさ。秋涼。[季]秋。《―や白きてのひらあしのうら/川端茅舎》

新清酒

しんせいしゅ [3] 【新清酒】
合成酒の別名。

新渋

しんしぶ [0] 【新渋】
その年の渋柿から採った渋。[季]秋。

新渡

しんと [1] 【新渡】
〔古く「しんど」とも〕
新たに外国から渡来したこと。また,そのもの。いまわたり。しんわたり。
⇔古渡(コト)

新渡り

しんわたり [3] 【新渡り】
⇒しんと(新渡)

新渡戸

にとべ 【新渡戸】
姓氏の一。

新渡戸稲造

にとべいなぞう 【新渡戸稲造】
(1862-1933) 思想家・教育者。岩手県生まれ。札幌農学校卒業後,米・独に留学。京大教授・一高校長・東大教授・東京女子大学初代学長を歴任。また,国際連盟事務局次長を務め国際的にも活躍,キリスト教徒として世界平和のために尽くす。著「武士道」(英文),「修養」「農業本論」など。

新湊

しんみなと 【新湊】
富山県中北部,富山湾に臨む市。庄川河口の漁港で,水産加工業のほか,金属工業が盛ん。

新湯

しんゆ [0] 【新湯】
沸かしたばかりで,人がまだ入っていないふろ。また,その湯。あらゆ。さらゆ。

新湯

あらゆ [0] 【新湯】
まだだれも入っていない風呂の湯。しんゆ。さらゆ。

新湯

さらゆ [0][2] 【更湯・新湯】
沸かしたばかりで,まだだれも入浴していない風呂。あらゆ。

新漬

しんづけ [0] 【新漬(け)】
新しく漬けた漬物。
⇔古漬け

新漬け

しんづけ [0] 【新漬(け)】
新しく漬けた漬物。
⇔古漬け

新潟

にいがた ニヒガタ 【新潟】
(1)中部地方北東部の県。かつての越後(エチゴ)・佐渡の二国を占める。日本海に面し,新潟平野・高田平野がある。東部は朝日山地・飯豊山地・越後山脈・三国山脈が連なり,南部に魚沼丘陵・東頸城(ヒガシクビキ)丘陵がある。佐渡島(サドガシマ)や粟島(アワシマ)も含む。県庁所在地,新潟市。
(2)新潟県中北部,信濃川河口にある市。県庁所在地。日本海側屈指の商港をもち,天然ガスなどに恵まれ,石油精製・化学工業をはじめ繊維・食品工業などが発達。

新潟おけさ

にいがたおけさ ニヒガタ― 【新潟おけさ】
新潟市の民謡で花柳界のお座敷唄。「おけさ」のうち最も華麗なもの。源流は熊本県の「牛深はいや節」。

新潟国際情報大学

にいがたこくさいじょうほうだいがく ニヒガタ―ジヤウホウ― 【新潟国際情報大学】
私立大学の一。1993年(平成5)設立。本部は新潟市。

新潟地震

にいがたじしん ニヒガタヂ― 【新潟地震】
1964年(昭和39)6月16日,新潟県沖に発生した地震。マグニチュード七・五。死者二六人,家屋倒壊約二千戸。新潟市周辺で地盤の液状化が著しく,以後,液状化対策が地震防災の重要課題の一つとなった。また,この地震を契機に,地震の大きさをマグニチュードより正確に表す地震モーメントの概念が生まれた。

新潟大学

にいがただいがく ニヒガタ― 【新潟大学】
国立大学の一。1910年(明治43)創立の新潟医専に始まる新潟医科大学を中心として,新潟高等学校・長岡工専・県立農林専・師範系学校が合併し,49年(昭和24)新制大学となる。本部は新潟市。

新潟平野

にいがたへいや ニヒガタ― 【新潟平野】
新潟県中央部,信濃川・阿賀野川下流域に広がる平野。日本有数の米の産地。北部では天然ガスを産出する。越後平野。蒲原(カンバラ)平野。

新潟産業大学

にいがたさんぎょうだいがく ニヒガタサンゲフ― 【新潟産業大学】
私立大学の一。1947年(昭和22)創立の柏崎専門学校を源とし,87年設立。本部は柏崎市。

新潟経営大学

にいがたけいえいだいがく ニヒガタ― 【新潟経営大学】
私立大学の一。1993年(平成5)設立。本部は加茂市。

新潟薬科大学

にいがたやっかだいがく ニヒガタヤククワ― 【新潟薬科大学】
私立大学の一。1977年(昭和52)設立。本部は新潟市。

新潮

しんちょう シンテウ 【新潮】
文芸雑誌。投書雑誌「新声」の後身。1904年,佐藤義亮が新潮社を興し,創刊。中村武羅夫の編集で声価を得,現在に至る。

新濁

しんだく [0] 【新濁】
漢字の字音で,本来濁音で発音される本濁に対し,連濁などにより生じた濁音。

新点

しんてん [0] 【新点】
鎌倉時代,僧仙覚が古点・次点に漏れた万葉集の歌一五二首に施した訓。
→古点
→次点

新熱帯区

しんねったいく [5] 【新熱帯区】
生物の地理分布上の一区。植物ではメキシコ以南の新大陸全域(ただし南部のパタゴニアを除く)。動物ではパナマ以北を除いた新大陸全域をいう。オオオニバス・サボテン・リュウゼツランやナマケモノ・コンドルなどが見られる。

新版

しんぱん【新版】
a new publication (新刊)[edition (改版)].

新版

しんぱん [0] 【新版】
(1)新しく出版すること。また,その書物。新刊。
(2)前に出版された書物を,新たに整版して出版すること。また,前に作ったものに手を加えて作りなおすこと。また,その書物。
⇔旧版
「―金色夜叉」
(3)新しくやりだしたこと。新趣向であること。「おあてなさると忽ちかはる,―の上細工は,これじや��/滑稽本・膝栗毛 5」

新版歌祭文

しんぱんうたざいもん 【新版歌祭文】
人形浄瑠璃。世話物。近松半二作。1780年初演。大坂瓦屋橋の油屋の丁稚(デツチ)久松は養父の娘お光と許婚であったが,奉公先の娘お染と恋仲となり,ついに二人は情死する。お染久松物のうちで最も名高い作品。

新猿楽記

しんさるがくき 【新猿楽記】
漢文随筆。一巻。藤原明衡著。康平年間(1058-1065)の成立か。猿楽の種類・演者などについて記し,さらに,猿楽見物に来た右衛門尉の家族の描写を通して一般人の生活様式を述べる。

新玉

あらたま [0] 【新玉・粗玉・荒玉・璞】
掘り出したままで磨いていない玉。

新玉の

あらたまの 【新玉の・荒玉の】 (枕詞)
語義・かかり方未詳。「年」「月」「日」「春」などにかかる。「―年経(フ)るまでに/万葉 443」

新玉川線

しんたまがわせん 【新玉川線】
東京急行電鉄の鉄道線。東京都渋谷・二子玉川園間,9.4キロメートル。

新現実派

しんげんじつは [0] 【新現実派】
大正期後半の小説傾向の一。自然主義・耽美派・白樺派に対して,知的な現実把握と心理描写に特色をもつ。芥川竜之介・広津和郎・宇野浩二・佐藤春夫らをさす呼称。

新理想主義

しんりそうしゅぎ [6] 【新理想主義】
自然主義・実証主義や唯物論への反動として,一九世紀後半からおこった思潮。精神的なものを見直し,その優位を説く。哲学上では新カント派・オイケン・ベルクソンら。広くは,現象学や生の哲学までも含む。文芸上では,トルストイら人道主義的な文学に顕著である。ネオ-アイディアリズム。

新理知派

しんりちは [0] 【新理知派】
知的な観点や心理の合理的解釈を重視して現実の再構成をめざす傾向の作家グループ。芥川竜之介・菊池寛ら第三次・第四次「新思潮」派の作家たちの称。

新生

しんせい [0] 【新生】 (名)スル
(1)新しく生まれ出ること。
(2)生まれ変わった気持ちで,新しい人生の道へ進み出ること。
(3)書名(別項参照)。

新生

しんせい 【新生】
(1)〔原題 (イタリア) Vita Nuova〕
ダンテの抒情詩集。1293年頃の作。三一の詩編の前後に散文で所感を添える体裁をとり,永遠の女性ベアトリーチェへの思慕の情をうたう。清新体派の代表作。
(2)小説。島崎藤村作。1918(大正7)〜19年朝日新聞に連載。姪(メイ)との不倫な関係を大胆に描いて,苦悶の淵から再び立ち上がろうとする自己告白の長編。

新生代

しんせいだい [3] 【新生代】
地質時代の区分の中で最も新しい代。今から約六千五百万年前から現在までの時代。第三紀・第四紀に二分される。哺乳類・被子植物が発達・繁栄し,末期には人類が出現した。

新生代

しんせいだい【新生代】
《地》the Cenozoic era.

新生児

しんせいじ [3] 【新生児】
生まれたばかりの子。生後四週間ぐらいまでの乳児。初生児。新産児。

新生児

しんせいじ【新生児】
a newborn (baby).→英和

新生児メレナ

しんせいじメレナ [6] 【新生児―】
新生児期に起こる吐血や下血の総称。新生児の消化器官や口腔から出血して起こる真性メレナと,分娩時に血液を飲み下して起こる仮性メレナがある。

新生児黄疸

しんせいじおうだん [6] 【新生児黄疸】
新生児に普通に見られる生理的黄疸。生後二,三日目から現れ,七日から一〇日で消える。広義には,母子の血液型不適合や新生児の敗血症・梅毒などによる病的な黄疸も含む。初生児黄疸。

新生命

しんせいめい [3] 【新生命】
(1)新しいいのち。「―の誕生」
(2)信仰などによって心境がすっかり一変した状態。

新生気論

しんせいきろん [5] 【新生気論】
二〇世紀初頭におこった自然哲学的立場。進化論などの機械論的還元主義では生物体の固有性を説明できないことを指摘,生命の全体的因果性を重視する。ドリーシュらが代表。

新生活

しんせいかつ【新生活】
<begin> a new life.新生活運動 a new-life movement.

新生界

しんせいかい [3] 【新生界】
新生代にできた地層や岩体。

新生面

しんせいめん【新生面】
<assume> a new phase.

新生面

しんせいめん [3] 【新生面】
その領域についての新しい方面・分野。「研究に―をひらく」

新産児

しんさんじ [3] 【新産児】
「新生児(シンセイジ)」に同じ。

新産業国家

しんさんぎょうこっか [7] 【新産業国家】
現代の資本主義は,大企業の目標に国家が適応させられ,国家はテクノストラクチャーに管理運営される段階にあるという,ガルブレイスの用語。

新産業都市

しんさんぎょうとし [7] 【新産業都市】
1962年(昭和37)制定の新産業都市建設促進法に基づいて指定された区域。地方産業の開発,産業・人口の地方分散や地域格差の是正を目的とする。道央・八戸・秋田湾・仙台湾・常磐郡山・新潟・松本諏訪・富山高岡・岡山県南・中海(ナカウミ)・徳島・東予・大分・日向延岡・不知火有明大牟田の一五地区。新産都市。

新甫

しんぽ [1] 【新甫】
取引で,月の初日の立ち会いに新しく出る先物(サキモノ)のこと。

新田

にった 【新田】
姓氏の一。清和源氏,源義家の子義国が下野(シモツケ)に下り,その子義重が上野(コウズケ)国新田荘を開発,新田太郎と称するのに始まる。南北朝期,義貞の戦死により衰える。

新田

あらた 【新田】
新しく開墾された田。しんでん。「池の中納言頼盛卿の山庄,―まで御らんぜらる/平家 4」

新田

しんでん [0] 【新田】
(1)新たに開いた田地。
(2)江戸時代,荒れ地や沼沢などを開発して新しく作った田地・畑地・屋敷地などの称。新開。
⇔本田
〔江戸時代より前は墾田と称した〕

新田

にった 【新田】
群馬県南東部,新田郡の町。大間々扇状地の末端に位置。日光例幣使街道の宿場町。

新田検地

しんでんけんち [5] 【新田検地】
(1)江戸時代,新たに開発した耕地について一定年を経たのち,年貢高を定めるための検地。
(2)1726年以後にできた耕地に年貢高を定めるときの検地。同年の新田検地条目により定められた。

新田次郎

にったじろう 【新田次郎】
(1912-1980) 小説家。長野県生まれ。本名,藤原寛人。無線電信講習所卒。「強力伝」で山岳小説家として登場。小説「武田信玄」「八甲田山死の彷徨」など。

新田義興

にったよしおき 【新田義興】
(1331-1358) 南北朝時代の武将。義貞の子。1352年弟義宗とともに上野国に挙兵,足利基氏を追って一時鎌倉を奪ったが,多摩川矢口渡(ヤグチノワタシ)で伏兵にあって自刃。

新田義貞

にったよしさだ 【新田義貞】
(1301-1338) 鎌倉末・南北朝時代の武将。朝氏の長子。後醍醐天皇の挙兵に応じて鎌倉をおとしいれ,幕府を滅ぼした。建武政権では武者所の頭人。足利尊氏と対立,1336年尊氏を九州に走らせたが,再挙した尊氏に敗れ恒良・尊良親王を奉じて越前金ヶ崎城に拠(ヨ)ったが落城し,足羽郡藤島で斯波高経と交戦中,戦死。

新田義顕

にったよしあき 【新田義顕】
(?-1337) 南北朝時代の武将。義貞の長子。建武新政府のもとで越後守護。足利尊氏離反後,父とともに越前金ヶ崎城にこもったが落城して尊良親王とともに自刃。

新田開発

しんでんかいはつ [5] 【新田開発】
江戸時代の耕地開発。開発主体により,代官見立新田・藩営新田,のち町人請負新田・村請新田・寺社新田などに分けられる。

新田集落

しんでんしゅうらく [5] 【新田集落】
江戸時代,新田に計画的につくられた集落。短冊型の土地割を施し,家屋は道路に沿って細長く分布。地名に新田がつくものが多い。

新町

しんまち 【新町】
大阪市西区中央部の地名。寛永年間(1624-1644)の新地で,公許遊郭が置かれ,京の島原,江戸の吉原とともに知られた。

新畑

しんばた [0] 【新畑】
新しく開墾した畑。

新番

しんばん [0] 【新番】
江戸幕府の職名。将軍の警護に当たる役人で,将軍外出の時は行列の先駆けをした。新御番。

新異

しんい [1] 【新異】 (名・形動)[文]ナリ
あたらしく,他のものとは異なっている・こと(さま)。「その状の―なるを以て,携へて家に帰り/西国立志編(正直)」

新疆ウイグル自治区

しんきょうウイグルじちく シンキヤウ― 【新疆―自治区】
中国北西部のウイグル族の自治区。アルタイ・天山・崑崙(コンロン)の三山脈と,その間に広がるジュンガル・タリム両盆地からなり,砂漠・山岳が大部分を占める。もと新疆省。古来,シルク-ロードが通じる東西交通の要路。区都ウルムチ。別名,新。東トルキスタン。

新発意

しぼち 【新発意】
「しんぼち(新発意)」の撥音「ん」の無表記。「かの―が御迎へのやうなる釣舟も/増鏡(月草の花)」

新発意

しんぼち [0] 【新発意】
〔「しんぼっち」「しぼち」とも〕
〔仏〕
(1)新たに悟りを求める心を起こすこと。初発心。
(2)僧になったばかりの者。仏道に志して日数の少ない者。
(3)浄土真宗で,寺の住職の子で僧となった者。

新発明

しんはつめい【新発明】
a new invention.〜の newly-invented.

新発田

しばた 【新発田】
新潟市の東方にある市。もと溝口氏の城下町。農業・商業のほか,金属・食品工業も立地。

新皇

しんのう [3] 【新皇】
〔「しんおう」の連声〕
(1)新しく皇位についた人。
(2)天慶(テンギヨウ)の乱のときに平将門が自ら称した,支配者としての称号。

新皮質

しんひしつ [3] 【新皮質】
大脳皮質の一部。発生的に最も新しく分化したもので,爬虫類以上にみられる。ヒトでは大脳半球の大部分を占め,学習・感情・意志など高等な精神作用や知覚・言語・随意運動などを支配する。
→大脳半球
→大脳皮質

新盆

あらぼん [0][2] 【新盆】
「にいぼん(新盆)」に同じ。

新盆

にいぼん ニヒ― [0][1] 【新盆】
死んだ人の初めての盂蘭盆(ウラボン)。あらぼん。初盆。[季]秋。

新盤

しんばん [0] 【新盤】
新しく発売されたレコード盤。

新着

しんちゃく【新着】
(a) new arrival.〜の newly-arrived.

新着

しんちゃく [0] 【新着】 (名)スル
届いたばかりであること。また,そのもの。「―の図書」

新知

しんち [1] 【新知】
(1)新しい知り合い。
(2)「しんち(新地){(3)}」に同じ。

新知識

しんちしき [3] 【新知識】
進歩した新しい知識。また,その持ち主。

新石器

しんせっき [3] 【新石器】
新石器時代に使用された石器。

新石器時代

しんせっきじだい [6] 【新石器時代】
石器時代のうちの最後の時代。磨製石器を用い,土器の製作や紡織などの技術が発達し,一部では農耕・牧畜が行われた。日本では縄文時代がこれにあたる。

新石器時代

しんせっきじだい【新石器時代】
the New Stone Age.

新社会資本

しんしゃかいしほん [6] 【新社会資本】
高速通信網・福祉施設など,新しい時代に対応する社会資本のこと。

新禧

しんき [1] 【新禧】
新年を祝うこと。「恭賀―」

新秋

しんしゅう [0] 【新秋】
(1)秋のはじめ。初秋。[季]秋。「―の候」
(2)陰暦七月のこと。

新科学対話

しんかがくたいわ シンクワガク― 【新科学対話】
科学書。1638年刊。ガリレイ著。正式には「機械学および位置運動に関する二つの新しい科学についての論議と数学的証明」という。アリストテレス哲学に通じた学者と新しい科学者および市民の対話という形式を用いて,従来の誤りを正し近代科学創始の基礎をつくった物理学書。力学対話。

新秧

しんおう [0] 【新秧】
〔「秧」は苗の意〕
稲の若い苗。「緑ほのかなる―の田と/自然と人生(蘆花)」

新種

しんしゅ【新種】
a new species;[変種]a new variety <of> .

新種

しんしゅ [0] 【新種】
新しく発見された生物の種。国際命名規約に従って記載され,学術雑誌などに公表される。

新穀

しんこく [0] 【新穀】
その年にとれた穀物。特に米をさす。

新穂高温泉

しんほたかおんせん 【新穂高温泉】
岐阜県北東端,穂高連峰の西,蒲田川沿いにある硫化水素泉・硫黄泉。穂高温泉郷の一つで,飛騨山脈への登山基地。

新竹

しんちく [0][1] 【新竹】
「しんだけ(新竹)」に同じ。

新竹

しんだけ [0][1] 【新竹】
今年生えた竹。新しい竹。ことしだけ。若竹。しんちく。

新第三系

しんだいさんけい [5] 【新第三系】
新第三紀の間に堆積した地層や岩石。

新第三紀

しんだいさんき [5] 【新第三紀】
新生代第三紀の後半で,中新世と鮮新世とに二分される。今から約二四〇〇万年前から約一七〇万年前に至るまでの期間。アルプス造山運動の最盛期。

新節

あらせつ [0] 【新節】
鹿児島県奄美地方で,かつて年の境の日であった旧暦八月初めの丙(ヒノエ)の日に行われる収穫感謝祭。門口に新しい藁(ワラ)を敷き,火をたいて神を迎える。

新篇

しんぺん [0] 【新編・新篇】
(1)新しく編集すること。また,その書。
(2)原作を翻案した書などにつける語。「―太平記」

新築

しんちく [0] 【新築】 (名)スル
新しく建物を建てること。また,その建物。「別荘を―する」「―家屋」

新築する

しんちく【新築する】
build <a new house> ;→英和
construct.→英和
〜の newly-built.〜の家 a new house.〜中の under construction.

新米

しんまい [0] 【新米】
(1)その年に収穫した米。[季]秋。《―のその一粒の力かな/虚子》
⇔古米(コマイ)
(2)〔「しんまえ(新前)」の転〕
まだ始めたばかりで,その事柄に慣れていない人。新参。未熟な人。

新米

しんまい【新米】
(1) new rice (米).
(2) a young hand;a beginner;a novice;→英和
a newcomer.→英和

新粧

しんそう [0] 【新粧】
新しいよそおい。化粧のしたて。

新精霊

あらしょうりょう [3] 【新精霊】
新仏のこと。

新紀元

しんきげん [3] 【新紀元】
新しい時代の始め。「―を画する」

新紀元

しんきげん【新紀元】
a new era[epoch].〜を画する〔動〕make an epoch <in> ;→英和
〔形〕epoch-making.

新約

しんやく [0] 【新約】
(1)新しい約束・契約。
(2)イエス-キリストによる新たな救済の契約。
(3)「新約聖書」の略。
⇔旧約

新約聖書

しんやくせいしょ [5] 【新約聖書】
ユダヤ教から継承した旧約聖書に対し,初期キリスト教会に伝承されてきた文書を集成し,二〜四世紀に次第に正典化したもの。イエス-キリストの生涯とその復活を記した福音書,弟子たちの宣教の記録,パウロの手紙,黙示録など二七巻から成る。ギリシャ語(コイネー)で書かれた。新約。新約全書。

新約聖書

しんやく【新約聖書】
the New Testament.

新素材

しんそざい [3] 【新素材】
従来の材料にはないすぐれた特性をもち,新たに研究・開発されている材料。アモルファス金属・ファイン-セラミックス・高分子材料・複合材料などの総称。新材料。

新経済政策

しんけいざいせいさく [7] 【新経済政策】
⇒ネップ(NEP)

新続古今和歌集

しんしょくこきんわかしゅう 【新続古今和歌集】
第二一番目の勅撰和歌集。二〇巻。足利義教執奏,後花園天皇下命,飛鳥井雅世撰。1439年成立。約二一四〇首。一条兼良の仮名・真名序を有する。最後の勅撰和歌集。新続古今集。新続古今。

新緑

しんりょく【新緑】
fresh green.

新緑

しんりょく [0] 【新緑】
初夏の頃の,木々の若葉のつややかなみどり。[季]夏。

新線

しんせん [0][1] 【新線】
新たに開発した鉄道の路線。

新編

しんぺん [0] 【新編・新篇】
(1)新しく編集すること。また,その書。
(2)原作を翻案した書などにつける語。「―太平記」

新編追加

しんぺんついか 【新編追加】
御成敗式目制定以後に発布された鎌倉幕府の法令を,のちに集録したもの。全三六一条。

新羅

しらぎ 【新羅】
慶州を都とした朝鮮最初の統一王朝(356-935)。四世紀中頃,斯盧(シラ)国が半島東南部の辰韓一二国を統合して建国。七世紀には唐と結んで百済(クダラ)・高句麗(コウクリ)を滅ぼし半島の統一支配を確立,唐に倣(ナラ)い中央集権化をはかったが,高麗(コウライ)の太祖王建によって滅ぼされた。しら。しんら。シルラ。

新羅

しんら 【新羅】
⇒しらぎ(新羅)

新羅三郎

しんらさぶろう 【新羅三郎】
源義光の異名。新羅明神の神前で元服したのでいう。

新羅楽

しらぎがく [3] 【新羅楽】
三韓楽の一。新羅の国から渡来した音楽。新羅琴・笛で演奏され,舞も行われた。
→高麗楽(コマガク)

新羅琴

しらぎごと [4] 【新羅琴】
新羅楽の演奏に用いられた琴。長さ約1.5メートル。一二弦。正倉院に遺品がある。伽倻琴(カヤキン)。
新羅琴[図]

新羅船

しらぎぶね [4] 【新羅船】
(1)上代に日本に来航した新羅の国の船。
(2)耐航性が大きい,新羅式の船型・構造・艤装(ギソウ)の船。平安初期,国内で建造が行われ,九州・対馬間の航海に使われた。

新美

にいみ ニヒミ 【新美】
姓氏の一。

新美南吉

にいみなんきち ニヒミ― 【新美南吉】
(1913-1943) 児童文学者。愛知県生まれ。本名,正八。民話的な題材をユーモアと善意をもって描く。作「ごんぎつね」「おぢいさんのランプ」

新群書類従

しんぐんしょるいじゅう 【新群書類従】
叢書(ソウシヨ)。1906(明治39)〜08年刊。一〇冊。水谷不倒・幸田露伴の編。江戸時代の文芸・芸能関係の稀覯(キコウ)書約二〇〇種を,演劇・歌曲・書目・舞曲・狂歌の五部に分けて収める。

新義

しんぎ [1] 【新義】
(1)新しい意義。
(2)「新義真言宗」の略。

新義州

しんぎしゅう シンギシウ 【新義州】
朝鮮民主主義人民共和国北西部,鴨緑江(オウリヨクコウ)河口に臨む都市。製紙・製材工業が発達。対岸の中国の丹東とは鉄橋が通じる。シニジュ。

新義派

しんぎは 【新義派】
「新義真言宗」に同じ。

新義真言宗

しんぎしんごんしゅう 【新義真言宗】
空海を高祖とし,覚鑁(カクバン)を宗祖とする真言宗の一系統。本地身説法を説く高野山の教学(古義)に対し,加持身説法などの新義を唱えたもの。覚鑁が開いた大伝法院根来寺を中心としていたが,のちに智山(京都智積院)・豊山(大和長谷寺)二派が分派成立。新義派。
→古義真言宗

新考

しんこう [0] 【新考】
新しい考え。新しい考察。新説。

新聞

しんぶん【新聞】
a (news)paper;→英和
the press (総称).→英和
〜に出る appear[be reported]in the paper.〜で叩かれる be attacked in the press.〜を取る take (in) a newspaper;→英和
subscribe for a paper.〜を配達する deliver newspaper.〜を編集(発行)する edit (issue) a paper.‖新聞記事 a newspaper article.新聞記者 a pressman;a reporter.新聞広告 a newspaper advertisement.新聞代 a subscription.新聞種になる be a (good) topic for newspapers.新聞の切抜 newspaper clippings.新聞配達人 a newsboy.新聞販売業者 <米> a newsdealer; <英> a newsagent.

新聞

しんぶん [0] 【新聞】
(1)社会の出来事について事実や解説を広く伝える定期刊行物。一般に,日刊で社会全般のことを扱うものをいうが,週刊・旬刊・月刊のもの,経済・スポーツなど特定の分野だけを扱うものもある。日本で新聞と名のつく最初のものは1862年の「官板バタビヤ新聞」だが,現在のような体裁をもつ日刊紙としては1870年「横浜毎日新聞」の発行が最初である。
(2)「しんぶんがみ」に同じ。「古―」
(3)新しく聞いた話。新しい話題。「世間に奔走して内外の―を聞き/学問ノススメ(諭吉)」

新聞学

しんぶんがく [3] 【新聞学】
新聞の取材・編集・印刷・販売・歴史,および新聞を中心としたジャーナリズムやマス-コミュニケーションなどを研究する学問。

新聞小説

しんぶんしょうせつ [5] 【新聞小説】
新聞に連載される小説。小新聞の続き物に始まり,明治期には政治小説・家庭小説などが流行,明治末年から大正初めにかけては島崎藤村・夏目漱石・森鴎外などの純文学作品も多く発表されたが,大正中期以後,新聞の発行部数の激増に伴い,菊地寛・久米正雄・吉屋信子らの大衆文学がその中心となった。

新聞屋

しんぶんや [0] 【新聞屋】
(1)新聞の販売・配達などをする店。また,その販売人・配達人。
(2)新聞発行に関係する人,特に新聞記者に対する好意的でない呼び方。ぶんや。

新聞広告

しんぶんこうこく [5] 【新聞広告】
新聞紙上に掲載する広告。商業広告と案内広告(求人・死亡通知など)とがある。

新聞社

しんぶんしゃ [3] 【新聞社】
新聞を発行する会社。

新聞種

しんぶんだね [0][5] 【新聞種】
新聞の記事,特に社会面の記事の材料。「―になる」
〔報道される側にとって都合の悪い記事をいうことが多い〕

新聞紙

しんぶんがみ [0] 【新聞紙】
新聞を,包装その他,単なる紙として用いる時に呼ぶ称。しんぶんし。「弁当を―でくるむ」

新聞紙

しんぶんし [3] 【新聞紙】
(1)「新聞{(1)}」に同じ。
(2)「しんぶんがみ(新聞紙)」に同じ。

新聞紙条例

しんぶんしじょうれい 【新聞紙条例】
明治政府の新聞取締法。1875年(明治8)発布。反政府的言論が活発になったために,讒謗(ザンボウ)律とともに制定され,以後改正・強化を経て,1909年の新聞紙法に継承された。

新聞紙法

しんぶんしほう 【新聞紙法】
日刊新聞紙・定期刊行雑誌の制限・取り締まりを目的として制定された法律。1909年(明治42)制定,49年(昭和24)廃止。

新聞記事

しんぶんきじ [5] 【新聞記事】
新聞に掲載された記事。

新聞記者

しんぶんきしゃ [5][6] 【新聞記者】
新聞の記事の,取材・執筆・編集に従事する人。

新聞辞令

しんぶんじれい [5] 【新聞辞令】
(1)実際に辞令が出る前に,役人などの任免が新聞に報道されること。
(2)うわさだけで実現しない人事異動問題。

新聞遵則

しんぶんじゅんそく [5] 【新聞遵則】
プレス-コード。

新肌

にいはだ ニヒ― 【新肌】
男女が初めて触れ合う肌。「―触れし児ろしかなしも/万葉 3537」

新自由クラブ

しんじゆうクラブ シンジイウ― 【新自由―】
1976年(昭和51)河野洋平らが自民党を離党して結成した保守政党。86年自民党に復帰して解党。

新自由主義

しんじゆうしゅぎ [6] 【新自由主義】
政府の積極的な民間介入に反対するとともに,古典的なレッセ-フェール(自由放任主義)をも排し,資本主義下の自由競争秩序を重んじる立場および考え方。

新興

しんこう [0] 【新興】
新しく勢いが盛んになること。新たに興ること。また,新しく興すこと。「―の文学」「―勢力」「―産業」

新興の

しんこう【新興の】
new;→英和
rising.→英和
‖新興国 a rising[developing]nation.新興宗教 a new religion.新興都市 a boomtown.

新興俳句

しんこうはいく [5] 【新興俳句】
1931年(昭和6),反ホトトギス運動として興った俳句運動。水原秋桜子・山口誓子を先駆とし,日野草城・西東三鬼らが呼応。思想的深まりを帯びるとともに反軍反戦へと進み,形式も無季準定型へと発展したが,40年の俳句弾圧以後壊滅した。

新興国

しんこうこく [3] 【新興国】
植民地的支配から独立して誕生した国家。発展途上国。

新興宗教

しんこうしゅうきょう [5] 【新興宗教】
⇒新宗教(シンシユウキヨウ)

新興工業経済地域

しんこうこうぎょうけいざいちいき [11] 【新興工業経済地域】
⇒ニーズ(NIES)

新興芸術派

しんこうげいじゅつは [0] 【新興芸術派】
1930年(昭和5)4月,反マルクス主義的傾向をもち,芸術の自律性確保を主張して結成された作家グループ。中村武羅夫・竜胆寺雄らの「十三人倶楽部」を中心に,舟橋聖一らの「蝙蝠座(コウモリザ)」,井伏鱒二らの「文芸都市」,小林秀雄・堀辰雄らの「文学」が加わってできた「新興芸術派倶楽部」の人々をいう。

新興財閥

しんこうざいばつ [5] 【新興財閥】
1930年代,重化学工業を中心に急成長をとげた企業集団。日産・日窒・森・日曹・理研の各コンツェルン。財閥名が付されているが,同族の独占的封鎖的持ち株支配が行われたわけではない。

新興階級

しんこうかいきゅう [5] 【新興階級】
社会情勢などの変動によって新しく興り,勢力の盛んになった人たち。

新舞踊

しんぶよう [3] 【新舞踊】
歌舞伎舞踊を脱し,新しい日本舞踊の創造をめざす坪内逍遥の影響を受け,明治末期・大正初期から始められた舞踊。西洋舞踊の要素も取り入れた。

新舞踊劇

しんぶようげき [4] 【新舞踊劇】
新舞踊による舞踊劇。坪内逍遥が,その著「新楽劇論」で提唱,その実践として示した「新曲浦島」に始まる。明治・大正期の舞踊界に新風を吹き込む。

新船

しんせん [0] 【新船】
新しい船。「―を建造する」

新艘下ろし

しんぞうおろし [5] 【新造下ろし・新艘下ろし】
新造の船を初めて水上に浮かべること。ふなおろし。進水。

新芋

しんいも [0] 【新芋・新藷】
夏の終わりごろに出始めたサツマイモ。走りいも。[季]夏。

新花摘

しんはなつみ 【新花摘】
俳諧句文集。一冊。与謝蕪村作。1797年刊。其角の「花摘」にならい亡母追善の意で,1777年の夏に得た句を集め,回想記・俳話その他を収めたもの。

新芽

しんめ [0] 【新芽】
新しく出た芽。若芽。

新芽

しんめ【新芽】
a sprout;→英和
a shoot;→英和
a bud.→英和
〜を出す sprout;bud.

新茗

しんめい [0] 【新茗】
茶の新しい芽。新しく出たばかりの葉で作った茶。新茶。

新茶

しんちゃ【新茶】
the first tea of the season.→英和

新茶

しんちゃ [0] 【新茶】
新芽を摘んで製した,その年の初期の茶。香気が高い。走り茶。
⇔古茶(コチヤ)
[季]夏。

新草

にいくさ ニヒ― 【新草】
春,新しく生えた草。若草。[季]春。「古草に―交じり生ひは生ふるがに/万葉 3452」

新華族

しんかぞく [3] 【新華族】
明治時代に,旧大名・旧公卿でなく,特別の勲功によって華族に列せられたもの。

新華書店

しんかしょてん シンクワ― 【新華書店】
中国の国営書店。国内出版物の配給・販売を行う。1937年設立の光華書店がその前身。

新華社

しんかしゃ シンクワ― 【新華社】
中国の国営通信機関。正称,新華通訊社。国務院に直属し,党と政府の発表は,ここを通じて報道される。

新葉和歌集

しんようわかしゅう シンエフワカシフ 【新葉和歌集】
準勅撰和歌集。二〇巻。宗良親王撰。1381年成立。一四二〇首。南朝の人々の悲痛な感情を託した歌集である点が注目されるが,全体としては平淡な歌風である。

新著

しんちょ [1] 【新著】
新しく著述した書物。最近の著書。

新著

しんちょ【新著】
one's new work;a new publication (新刊).

新蔵人

しんくろうど 【新蔵人】
平安時代,六位の蔵人のうち,新任の者。

新蕎麦

しんそば [0] 【新蕎麦】
その年の秋に収穫した蕎麦の粉で作った蕎麦。走り蕎麦。[季]秋。

新薄雪物語

しんうすゆきものがたり 【新薄雪物語】
浄瑠璃。時代物。文耕堂・三好松洛・竹田小出雲ら作。1741年初演。仮名草子「薄雪物語」による。幸崎伊賀守の娘薄雪姫と園部兵衛の息子左衛門との恋愛に,秋山大膳の陰謀や正宗・国行らの名工譚をまじえる。伊賀守・兵衛が互いに陰腹(カゲバラ)を切って会する「園部邸切腹」の段が「三人笑い」「合腹」とよばれて著名。

新薬

しんやく【新薬】
a new drug[medicine].

新薬

しんやく [1][0] 【新薬】
新しく製造・発売された薬。

新薬師寺

しんやくしじ 【新薬師寺】
奈良市高畑町にある華厳宗の寺。747年,光明皇后が聖武天皇の眼病平癒を祈願して,行基に命じて建立,東大寺別院としたのに始まる。780年本堂を残して焼失,鎌倉時代に再興。平安初期の薬師如来像や奈良末期の十二神将像は国宝。旧名,香薬師寺。

新藁

しんわら [0] 【新藁】
(1)その年に刈り取った稲のわら。[季]秋。
(2)田植え前の稲の苗に熱湯を注いで乾かしたもの。薄緑色で,これで洗い髪を結ぶと邪気払いになるという俗信から,髪を束ねるのに用いた。

新藷

しんいも [0] 【新芋・新藷】
夏の終わりごろに出始めたサツマイモ。走りいも。[季]夏。

新血

あらち 【新血・荒血】
(1)出産の際の出血。「八幡は―を五十一日忌ませ給ふなれば/義経記 6」
(2)刀傷などによる出血。「―の上で死したる人/浄瑠璃・卯月の潤色(中)」

新裁

しんさい [0] 【新裁】
洋服を新しく仕立てること。「月世界旅行の為めに―したる旅衣を穿(ウガ)ち/月世界旅行(勤)」

新装

しんそう [0] 【新装】 (名)スル
物を新しくよそおうこと。新しく飾りつけること。「―成った体育館」「―開店」

新装

しんそう【新装】
a new dress;new binding (装丁).

新補

しんぽ [1] 【新補】 (名)スル
(1)新たに補任すること。
(2)「新補地頭」の略。

新補地頭

しんぽじとう [4] 【新補地頭】
承久の乱(1221年)以後,鎌倉幕府が朝廷方の領地を没収して新たに補任した地頭。それ以前の本補地頭に対していう。新補率法地頭。新補。

新製

しんせい [0] 【新製】 (名)スル
新しく製作すること。また,製作されたもの。

新見

にいみ ニヒミ 【新見】
岡山県北西部,高梁(タカハシ)川上流域にある市。新見盆地の中心で,農牧林産物の集散地。石灰石を産する。

新見

しんみ 【新見】
姓氏の一。

新見正興

しんみまさおき 【新見正興】
(1822-1869) 江戸末期の幕臣。外国奉行。1860年日米修交通商条約の批准交換のため最初の遣米使節となった。

新規

しんき [1] 【新規】 (名・形動)[文]ナリ
(1)新しい・こと(さま)。「―採用」「―開店」「―な仕事の準備(シタク)に取掛つたりしやうと考へた/家(藤村)」
(2)新しい客。多く「御(ゴ)新規」の形で飲食店で用いる。「御―さん」
(3)新しい規則。

新規の

しんき【新規の(に)】
(a)new;→英和
(a)fresh.→英和
〜まき直しでやる make a fresh start;turn over a new leaf.

新規蒔き直し

しんきまきなおし [1] 【新規蒔き直し】
はじめに戻ってもう一度新たにやり直すこと。「―を図る」

新訂

しんてい [0] 【新訂】 (名)スル
新しく訂正すること。「―版」

新訓

しんくん [0] 【新訓】
漢字・漢文などの,旧来とはちがう新しい読み方。

新記録

しんきろく【新記録】
<establish,make> a new <world> record.

新記録

しんきろく [3] 【新記録】
今までの記録を破って新しく作られた記録。「世界―」

新設

しんせつ [0] 【新設】 (名)スル
新しく設けること。「市立高校を―する」

新設の

しんせつ【新設の】
new(ly-established).→英和
〜する (newly) establish;→英和
found.→英和
‖新設工場 a new factory.

新設合併

しんせつがっぺい [5] 【新設合併】
合併するすべての会社を消滅させ,新しい会社を設立する合併方式。
⇔吸収合併

新訳

しんやく [0] 【新訳】
(1)新しい翻訳。
⇔旧訳(キユウヤク)
(2)玄奘(ゲンジヨウ)三蔵以後の仏教経典の翻訳。
⇔旧訳(クヤク)

新訳華厳経音義私記

しんやくけごんきょうおんぎしき シンヤクケゴンキヤウオンギ― 【新訳華厳経音義私記】
仏典の注釈書。著者未詳。二巻。奈良末期に成立。中国唐代の慧苑(エオン)の「新訳華厳経音義」二巻を基にして,字音・字義を注し万葉仮名で和訓を付す。

新註

しんちゅう [0] 【新注・新註】
(1)新しくつけられた注釈。「平家物語―」
(2)中国,宋代の儒学者の注釈。特に,朱熹(シユキ)が経典につけた注釈。
⇔古注

新詩

しんし [0] 【新詩】
新しく作った詩。

新詩社

しんししゃ 【新詩社】
詩歌結社の一。1899年(明治32),与謝野鉄幹が短歌革新をめざして結成。翌年4月「明星」を機関誌として創刊,浪漫的傾向をもって短歌史・近代詩史に一時期を画した。同人に与謝野晶子・石川啄木・小山内薫・木下杢太郎・北原白秋らがいる。

新語

しんご [0] 【新語】
新しく作られたり外国語から取り入れられたりして,最近使われるようになった語。新造語。

新語

しんご【新語】
<coin> a new word;a newly-coined word;a neologism.→英和

新語

しんご 【新語】
中国,前漢代の政治論集。二巻。陸賈(リクカ)著。秦(シン)が滅び,漢が興った理由を論じたもの。陸賈新語。

新語園

しんごえん 【新語園】
仮名草子。一〇巻。浅井了意著。1682年刊。漢籍から故事・逸話を集め,翻訳した教訓書。

新説

しんせつ [0] 【新説】
(1)新しい学説。新しい意見。
⇔旧説
「―を立てる」
(2)新しく聞く話。「それは―だ」

新説

しんせつ【新説】
a new theory (学説);a new view.(見解).

新調

しんちょう [0] 【新調】 (名)スル
(1)新しくこしらえること。「背広を―する」
(2)新しい調子。
(3)新しい曲。

新調の

しんちょう【新調の】
new(ly-made).→英和
〜する make <a new dress> ;→英和
have <a thing> made.

新論

しんろん [0] 【新論】
新しい論文や論説。新しい考え。新説。

新講

しんこう [0] 【新講】
新たに講ずること。本の題名にも使われる。「―万葉集」

新譜

しんぷ [0] 【新譜】
新しい曲譜。また,新しく発売されたレコード。「今月の―」

新豆腐

しんどうふ [3] 【新豆腐】
新しく採れた大豆で作った豆腐。甘い風味があり,特に賞味される。[季]秋。

新貨幣数量説

しんかへいすうりょうせつ [8] 【新貨幣数量説】
マネタリズムの別称。

新貨条例

しんかじょうれい シンクワデウレイ 【新貨条例】
1871年(明治4)明治政府の出した最初の貨幣統一令。混乱した貨幣制度を整理し,金本位制を確立しようとしたもの。貨幣呼称を円・銭・厘(リン)とし,一円を原貨と定めた。

新走り

あらばしり [3] 【新走り】
「新酒(シンシユ)」に同じ。[季]秋。

新路

しんみち [0][1] 【新道・新路】
(1)新しく開かれた道。しんどう。
(2)町家の間の細い道。小路。「楽屋―」

新身

あらみ [0] 【新身】
新たに鍛えた刀。新刀(シントウ)。
⇔古身
[日葡]

新車

しんしゃ [0] 【新車】
新品の車。また,新型の車。

新軍

しんぐん [1][0] 【新軍】
日清戦争後,創建された中国の洋式軍隊。「新建陸軍」の略称。袁世凱(エンセイガイ)が統率し,北洋軍の母体となった。義和団事件後逐次増設され,各地の新軍が辛亥革命の推進力となった。

新造

しんぞ [0] 【新造】
「しんぞう(新造){□二□}」に同じ。「御―」

新造

しんぞう [0] 【新造】 (名)スル
□一□
(1)新しくつくること。また,そのもの。
(2)新しく船をつくること。また,その船。新造船。新艘(シンゾウ)。「高速船を―する」
□二□〔「しんぞ」とも〕
(1)武家の妻女をいう。
(2)町家の上流商家の妻女をいう。のちには他人の妻,特に,若い妻をいうようになり,さらに未婚の若い女性のことをもいうようになる。「なんでも巫子(イチツコ)の―めがいつちこつちのはしにねたやうすだ/滑稽本・膝栗毛 3」
(3)近世,遊里で姉女郎の後見つきで客をとり始めた若い遊女。「ましてや高間すぐれてうつくしく,―引きて千里を行くも遠からず/浮世草子・一代男 7」

新造の

しんぞう【新造の】
newly-made[-built].〜する build;→英和
construct;→英和
coin <words> .→英和
‖新造語 a (new-,newly) coined word.

新造下ろし

しんぞうおろし [5] 【新造下ろし・新艘下ろし】
新造の船を初めて水上に浮かべること。ふなおろし。進水。

新造出し

しんぞうだし 【新造出し】
江戸時代,遊里で姉女郎が一人前になった禿(カブロ)を妹女郎として披露すること。

新造形主義

しんぞうけいしゅぎ [7] 【新造形主義】
1917年オランダの画家モンドリアンが始めた,線と色彩による幾何学的抽象主義。雑誌「デ-スティール」によって広められ,建築やデザインなどにも影響を与えた。ネオ-プラスティシスム。

新造語

しんぞうご [0] 【新造語】
新しくつくられた語。新語。

新造買ひ

しんぞうがい 【新造買ひ】
(1)遊郭で新造を買うこと。また,その客。
(2)江戸時代,通人・色男などの遊郭での遊び方の一つで,女郎と密会するため,その妹分にあたる新造を相手に呼ぶこと。「ああ―では,気がつまるぞ/洒落本・遊子方言」

新進

しんしん [0] 【新進】
新しくある方面へ進出すること。また,その人。「―作家」

新進の

しんしん【新進の】
rising;→英和
new.→英和
新進気鋭の young and energetic.

新進気鋭

しんしんきえい [0] 【新進気鋭】
その分野に新しく現れたばかりで,勢いが盛んであり将来が期待されること。またその人。「―の学者」

新道

しんどう [0] 【新道】
新しくつくられた道。
⇔旧道

新道

しんみち [0][1] 【新道・新路】
(1)新しく開かれた道。しんどう。
(2)町家の間の細い道。小路。「楽屋―」

新選

しんせん [0] 【新選・新撰】 (名)スル
新しく選んで作ること。特に,新しく書物を編纂(ヘンサン)すること。

新邦楽

しんほうがく [3] 【新邦楽】
昭和初期ないし中期の新作邦楽曲の総称。大正期発生の「新日本音楽」よりも多様化したため,区別の必要上この名称が生じた。類語の「創作邦楽」などよりも洋楽の影響が著しい。昭和30年代後半からは,これに代わって「現代邦楽」の称が一般化した。

新邸

しんてい [0] 【新邸】
新しく建てた邸宅。

新郎

しんろう【新郎】
a bridegroom.→英和

新郎

しんろう [0] 【新郎】
結婚したばかりの男性。結婚式・披露宴で花婿をいう。
⇔新婦

新都

しんと [1] 【新都】
新しく定められた都。
⇔旧都

新酒

しんしゅ【新酒】
a new brew (of sake).

新酒

しんしゅ [0] 【新酒】
その年にとれた米でつくった酒。新しい酒。今年酒(コトシザケ)。新(アラ)走り。
⇔古酒
[季]秋。

新釈

しんしゃく [0] 【新釈】
新しい解釈。

新重商主義

しんじゅうしょうしゅぎ [7] 【新重商主義】
第二次大戦後の先進諸国が,経済成長の一つの柱として貿易黒字を重視したこと。ジョーン=ロビンソンの造語。

新鉢

あらばち [0] 【新鉢】
〔新しいすり鉢の意から〕
処女の女陰。また,処女。「こなたは今を初めの―/浮世草子・新色五巻書」

新銘仙

しんめいせん [3] 【新銘仙】
経(タテ)糸に絹糸,緯(ヨコ)糸にガス糸,または,経緯(タテヨコ)ともにガス糸を用いて,銘仙風に織った織物。明治後期から埼玉県飯能で織った。

新銭

しんせん [0] 【新銭】
(1)新たに鋳造した貨幣。
(2)特に,寛永通宝のこと。
⇔古銭
「山田を出でし時―二百貫調へ/浮世草子・永代蔵 4」
(3)室町末期以後,中国の貨幣にまねて私鋳した悪質な貨幣。

新鋭

しんえい [0] 【新鋭】
新しくて,すぐれた力をもっていること。また,そうした人やもの。新進気鋭。「―機」「―選手」

新鋭の

しんえい【新鋭の】
fresh <troops> ;→英和
new and powerful <weapons> ;picked.→英和

新鋳

しんちゅう [0] 【新鋳】 (名)スル
新しく鋳造すること。また,そのもの。新吹き。「―した梵鐘」

新門辰五郎

しんもんたつごろう 【新門辰五郎】
(1800-1875) 江戸末期の侠客(キヨウカク)。浅草寺新門の番人の養子であるところから新門と通称。町火消しの頭で,徳川慶喜に供して京都に赴き,鳥羽・伏見の敗戦の際大坂城に残り,将軍の馬標(ウマジルシ)を江戸に持ち帰り名をはせた。

新開

しんかい [0] 【新開】
(1)荒れ地を新たに開墾すること。また,新しく開墾された土地。
(2)新しく開けて市街や道路などができること。

新開地

しんかいち [3] 【新開地】
(1)新たに開墾した土地。
(2)新たに開けた市街地。新開町。

新開地

しんかいち【新開地】
a newly-opened land;a new town.

新附

しんぷ 【新付・新附】
奈良・平安時代,新しく戸籍に記載されること。

新院

しんいん [0] 【新院】
上皇・法皇が二人以上いる場合に,あとから院となった上皇・法皇のこと。中院・本院に対していう。

新陰流

しんかげりゅう 【新陰流】
〔初め「新影流」と書いた〕
剣術の一派。近世初期に上泉(カミイズミ)伊勢守秀綱が陰流を愛洲(アイス)小七郎に学んで創始。この流派から疋田(ヒキダ)陰流・神陰流・柳生新陰流・タイ捨(シヤ)流など多くの支流を生じた。

新陳

しんちん [0] 【新陳】
〔「陳」は古い意〕
新しいことと,古いこと。新旧。「―の交代は自然のことであるから/花間鶯(鉄腸)」

新陳代謝

しんちんたいしゃ [5] 【新陳代謝】 (名)スル
(1)新しい物が古い物にとってかわること。「新旧選手の―がうまくいく」
(2)物質交代。

新陳代謝

しんちんたいしゃ【新陳代謝】
renewal;→英和
regeneration;《生》metabolism.→英和
〜する be renewed;be regenerated.

新陽

しんよう [0] 【新陽】
新春。初春。はつはる。

新雪

しんせつ [0] 【新雪】
新しく降った雪。

新雪表層雪崩

しんせつひょうそうなだれ [9] 【新雪表層雪崩】
古い積雪面に新雪が降ったために起きる表層雪崩。
→表層雪崩

新電電

しんでんでん 【新電電】
1985年(昭和60)以降の電気通信事業の自由化に伴い設立された,日本電信電話株式会社以外の電気通信事業会社の総称。

新霊

あらみたま [3] 【新霊】
「あらぼとけ(新仏)」に同じ。

新青年

しんせいねん 【新青年】
(1)文芸雑誌。1920年(大正9)創刊,50年(昭和25)廃刊。青少年向けの読物雑誌として創刊され,江戸川乱歩・横溝正史らを輩出,戦前の推理小説界の拠点となる。
(2)中華民国初期の月刊誌。1915年「青年雑誌」の名で創刊されたが,二巻一期以降改題。陳独秀・胡適・李大釗(リタイシヨウ)・魯迅らが寄稿,文化革新・新文学建設の指導的雑誌であった。22年停刊。
→文学革命

新面目

しんめんもく [3] 【新面目】
〔「しんめんぼく」とも〕
今までにない新しいすがた。一新したありさま。「―を呈する」

新顔

しんがお [0] 【新顔】
(1)新しく仲間入りした人。新しく加入した人。
⇔古顔
「―がふえる」
(2)新しくデビューした人。新人。ニュー-フェース。「―の歌手」

新顔

しんがお【新顔】
a new face;a stranger;→英和
a newcomer (新参).→英和

新風

しんぷう [0] 【新風】
新しい風潮。新しいやり方。「詩壇に―を吹き込む」

新食糧法

しんしょくりょうほう 【新食糧法】
正称,主要食糧の需給及び価格の安定に関する法律。1994年(平成6)制定,95年施行。政府の管理に重点を置いたそれまでの食糧管理法にかわり,生産者の自主性を生かした稲作生産の体質強化,市場原理の導入や規制緩和による流通合理化などを図ることを定める。

新館

しんかん【新館】
a new building;an annex (別館).→英和

新館

しんかん [0] 【新館】
今まであった建物に対して,新しくできた建物。
⇔旧館

新香

しんこ [0] 【新香】
〔「しんこう」の転〕
新しい漬物。漬物。おしんこ。こうこう。

新香

しんこう [0] 【新香】
⇒しんこ(新香)

新馬

しんば [1] 【新馬】
競馬で,初めて競走に出る馬。

新高値

しんたかね [4] 【新高値】
取引で,その時までについた最高値。新値。
⇔新安値

新高山

にいたかやま ニヒタカ― 【新高山】
台湾の玉山(ギヨクザン)の日本統治時代の名称。
→玉山

新鮮

しんせん [0] 【新鮮】 (形動)[文]ナリ
(1)魚・野菜・果物などが新しくていきいきとしているさま。「―な魚介類」
(2)よごれがなくきれいなさま。「山の―な空気」
(3)従来のものとは異なって新しく魅力的なさま。「―な感覚」
[派生] ――さ(名)――み(名)

新鮮な

しんせん【新鮮な】
fresh;→英和
new.→英和
新鮮味 freshness.

新鶯

しんおう [0] 【新鶯】
初春のウグイス。

へ 【辺・方】
■一■ [1] (名)
〔濁音化して「べ」とも〕
(1)ほとり。あたり。「大君の―にこそ死なめ顧みはせじと言立て/万葉 4094」
(2)海辺。海の岸に近い所。沖に対していう。「沖辺行き―に行き今や妹がため/万葉 625」
■二■ (接尾)
〔普通「え」と発音され,また,濁音化して「べ」ともなる〕
⇒べ(接尾)
⇒え(接尾)

ほう ハウ [1] 【方】 (名・形動ナリ)
(1)方角。方向。方位。「南の―へ行く」「私の―を見なさい」
(2)方面。部門。分野。「将来は医学の―に進みます」「スポーツの―は苦手だ」
(3)
 (ア)対立的に存在するものの一方。がわ。「こちらの―こそお世話になっています」「相手の―から苦情が出た」
 (イ)二者を取り上げて比較した時の一方。「兄より弟の―が背が高い」「どうせするなら早い―がよい」
 (ウ)どちらかと言うと,そういう性質のあるもの。たぐい。「彼は親切な―だ」「私は寝つきがよい―だ」
(4)方法。手段。「連絡する―がない」
(5)
 (ア)正方形の各辺。「―三寸の金印」
 (イ)四角形。方形。その形であるさま。「亦―なる石を磨きて,其の面に更に経の文を写して/今昔 7」
(6)薬の調合法。処方。「漢―」「薬ノ―/日葡」
〔歴史的仮名遣いは,「はう」とされているが,古くは意味によって区別があり,方角などの意のときは「はう」,四角や処方の意(すなわち(5)(6))のときは「ほう」であるともいわれる〕

ほう【方】
[方向]a direction;→英和
a side (側).→英和
…の〜がよい be better than….…した〜がよい had better do <命令的> .西の〜に (to the) west <of Osaka> .→英和
右の〜に on the[one's]right.→英和

−がた【−方】
(1)[ごろ]toward <sunset> .→英和
(2)[だけ] <rise> by <20%> .→英和
(3)[ぐらい]about.→英和

かた 【方】
■一■ [2] (名)
(1)方向。方位。「東の―,三〇里」「職(シキ)の御曹司を―悪(ア)しとて/枕草子 161」
(2)〔「北の方」のように,貴人を呼ぶのに居所の方角を用いたところから〕
人を敬っていう語。「あの―は,よい―です」「男の―」
(3)ところ。場所。「道なき―」「黒羽の館代浄坊寺なにがしの―におとづる/奥の細道」
(4)(多く下に打ち消しの語を伴って)手段。方法。「憤懣やる―なし」「言はむ―なく,むくつけげなる物来て/竹取」
(5)頃。時分。「来(コ)し―行く末」「この世を去らんとする時にこそ,はじめて過ぎぬる―の誤れる事は知らるなれ/徒然 49」
(6)二つに分かれたものの一方。仲間。組。「左・右と―わかたせ給ふ/源氏(絵合)」
(7)味方。多く「方をす」の形で用いる。「娘,夫の―をして/狂言・水引聟(天正本)」
(8)物事の分野。方面。あたり。「宮仕への―にも立ち馴れ/更級」「なつかしうなまめきたる―は/大鏡(昔物語)」
■二■ (接尾)
(1)動詞の連用形に付いて,そのことを行う方法または,そのありさまの意を表す。様(ヨウ)。「作り―」「 話し―」「痛み―」
(2)人名に付いて,寄宿している場所を表す。ところ。「山田―」
(3)「お」を冠した数を表す語に付いて,その数の人を尊敬していうのに用いる。「おふた―」「お三(サン)―」
(4)〔「がた」とも〕
数量や時を表す名詞に付いて,それくらい・そのころであることを表す。「五割―高い」「暮れ―」「朝―」
(5)〔「がた」とも〕
動詞の連用形や名詞に付く。
 (ア)必ず相手があると予想される場合の,一方の側を表す。側(ガワ)。「父―」「母―」「売り―」「買い―」「敵―」
 (イ)ある組織内でその方面に関係する人を表す。係。担当。「囃子(ハヤシ)―」「衣装―」「道具―」
 (ウ)それをすることを表す。「撃ち―やめ」「依頼―お願いします」
→がた(方)

さま [2] 【様・方】
■一■ (名)
(1)物事の様子や状態。ありさま。「彼女の寂しげな―」「蝶の群れ飛ぶ―」「―変わり」
(2)すがた。かたち。「この君の十ばかりになり給へる―の,ゆゆしきまでをかしげなるを/源氏(玉鬘)」
(3)やり方。方法。また,形式。「もの言ふ―も知らず/源氏(常夏)」「僧正遍昭は,歌の―はえたれども,まことすくなし/古今(仮名序)」
(4)品格。人柄。「この度はいかでかいなび申さむ。―もよき人におはす/竹取」
■二■ (代)
近世,多く遊里で用いられた。
(1)二人称。親愛の気持ちをもっていう。「大事の物ながら―になに惜しかるべし/浮世草子・一代男 1」
(2)三人称。あのかた。「是はととの手焼きの金槌煎餅,―に進ぜて下さりませ/浄瑠璃・氷の朔日(上)」
■三■ (接尾)
□一□
(1)
 (ア)人を表す名詞または身分・居所などに付いて,尊敬の意を表す。「中村―」「お母―」「殿―」「仏―」「公方(クボウ)―」
 (イ)接頭語「お」「ご(御)」を冠した名詞または形容動詞に付いて,丁寧にいう場合に用いる。「御馳走(ゴチソウ)―」「お粗末―」「御苦労(ゴクロウ)―」
(2)現代では普通「ざま」の形をとる。動詞連用形に付く。
 (ア)…するようすの意を表す。「続け―」「生き―」「起居挙動(タチイフルマイ)から物の言い―まで/浮雲(四迷)」
 (イ)…する瞬間,…すると同時の意を表す。「すれ違い―」「振り向き―」
□二□
(1)〔後世「ざま」という〕
体言に付いて,方向・方面を表す。「雨が横―に降る」「眉は額―に生ひあがり,鼻は横―なりとも/枕草子 49」「いととく京―に上りければ/古本説話 58」
(2)動詞に付いて,その時,その折の意を表す。「したはれてきにし心の身にしあればかへる―には道も知られず/古今(離別)」
(3)体言またはこれに「お」「ご(御)」を冠した語に付いて,「こと」の意の丁寧語として用いる。「これははばかり―」「御無事なお顔おうれし―や/浄瑠璃・夕霧阿波鳴渡(上)」

べ 【辺・方】 (接尾)
〔名詞「へ(辺・方)」から〕
名詞に付いて,そのあたり,そのそば,そのへん,また,その頃などの意を表す。「海―」「水―」「春―」「夕―」

かた【方】
(1) a manner;→英和
a way (仕方).→英和
(2) <a relation on one's father's> side.→英和
(3) care of <�> .

がた 【方】 (接尾)
(1)人を表す名詞に付いて,その複数の人を尊敬していうのに用いる。「あなた―」「先生―」「御婦人―」
(2)「かた(方){■二■(4)(5)}」に同じ。

けた 【方】 (形動ナリ)
〔「けだ」とも〕
(1)かどがあるさま。四角いさま。「面は―におはしまして/折たく柴の記」
(2)まじめなさま。かたいさま。「独り正しき者は危く至而(イタツテ)―なる時は礙(サワル)とかや/洒落本・戯言浮世瓢箪」

え ヘ 【方】 (接尾)
〔名詞「へ(辺・方)」から〕
名詞,または動詞(ときに一部の助動詞)の連体形に付いて,場所・方向・時間を漠然と示す。…のあたり。…の方(ホウ)。ころ。「しり―」「ゆく―」「いにし―」

方々

ほうぼう【方々(に)】
everywhere;→英和
all around.〜から in all directions.

方丈

ほうじょう ハウヂヤウ [0] 【方丈】
(1)一丈四方,四畳半ほどの広さ。また,その広さの部屋や建物。「広さはわづかに―/方丈記」
(2)〔インドの維摩居士の居室が一丈四方であったという故事から〕
寺の住職の居室。また,住職の俗称。
(3)中国の神仙思想で,神仙が住むとする想像上の山。

方丈記

ほうじょうき ハウヂヤウキ 【方丈記】
随筆。一巻。1212年成立。鴨長明著。冒頭で人と栖(スミカ)の無常をうたい上げ,五つの天災の体験を述べて裏付けたあと,世俗を捨てた閑居生活の楽しさを語り,さらに仏徒としての自己を顧みて結ぶ。流麗な和漢混交文で綴られる。

方人

かたひと 【方人】
〔「かたうど」とも〕
歌合わせなどで,左右二組に分けられた人々の一方。「左右の―の書き分けを典侍して方々の頭の曹司に給へり/天徳歌合」

方人

かたうど 【方人】
〔「かたひと」の転〕
(1)「かたひと」に同じ。
(2)味方すること。また,味方の人。仲間。かとうど。「此の国にも平家の―する人ありけり/平家 6」

方今

ほうこん ハウ― [1][0] 【方今】
ちょうど今。現在。現今。副詞的にも用いる。「―の書生の情態/当世書生気質(逍遥)」「―目撃する所の勢に由て/学問ノススメ(諭吉)」

方伯

ほうはく ハウ― [0] 【方伯】
古代中国で,諸侯のうち強大なもの。周代では地方の諸侯をとりまとめて天子に仕えた。

方伯神

ほうはくしん ハウ― [4][3] 【方伯神】
陰陽道(オンヨウドウ)で,方位をつかさどる神。この神のいる方角を不吉として忌む。

方位

ほうい【方位】
⇒方角.

方位

ほうい ハウヰ [1] 【方位】
(1)地平面上のある点における方向が,基準の方向とどのような関係にあるかを表す語。一般に,東西南北の四方向を基準とし,順次八・十六・三十二方向に細分する。三十二方向の場合,北・北微東・北北東・北東微北・北東・北東微東・東北東・東微北・東の順に北微西・北と一巡する。羅針盤はこれによる。測地・天文など精密を必要とする場合は北一五度東・南二八度西のように表す。古くは,東西南北を基準とした一二方向に十二支を配した。北を子(ネ),東を卯(ウ)とし,その間に丑(ウシ)・寅(トラ)を配し,以下順次辰(タツ)・巳(ミ)・午(ウマ)(南)・未(ヒツジ)・申(サル)・酉(トリ)(西)・戌(イヌ)・亥(イ)・子(ネ)と一巡する。また,東西南北とその中間との八方向に周易による八卦(ハツケ)を配し,坎(カン)(北)・艮(ゴン)(うしとら・北東)・震(シン)(東)・巽(ソン)(たつみ・南東)・離(リ)(南)・坤(コン)(ひつじさる・南西)・兌(ダ)(西)・乾(ケン)(いぬい・北西)・坎(カン)と一巡する。
(2)各方向に陰陽・五行・十干十二支・八卦などを配し,各方角によって吉凶があるという俗信。恵方(エホウ)・金神(コンジン)・鬼門の類。現在も,家相の吉凶の判断などに用いる者がある。
方位(1)[図]

方位図法

ほういずほう ハウヰヅハフ [4] 【方位図法】
地球に接する平面に経緯線を投影する図法の総称。図の中心から任意の点までの最短経路が直線で示され,正しい方位をもつ。心射図法・平射図法・正射図法・正距方位図法・ランベルト正積方位図法など。

方位測定器

ほういそくていき ハウヰ― [6] 【方位測定器】
⇒方向探知器(ホウコウタンチキ)

方位角

ほういかく ハウヰ― [3] 【方位角】
天球上の天体の位置を示す地平座標の一。天球上の天体と天頂とを結ぶ大円が子午線となす角。

方便

ほうべん【方便】
an expedient;→英和
a means.→英和
うそも〜だ The end justifies the means.

方便

たどき 【方便】
「たつき」に同じ。「せむすべの―を知らに/万葉 904」

方便

たつき [3][1] 【方便・活計】
〔「手(タ)付(ツ)き」の意。古くは「たづき」。中世以降「たづき」「たつき」。現代では「たつき」が普通〕
(1)生活の手段。生計。「賃仕事など―として/高橋阿伝夜叉譚(魯文)」「此地に―もとむとて/たけくらべ(一葉)」
(2)手がかり。手段。方法。よるべ。「君も人々に交りたまふ―あらむ/文づかひ(鴎外)」「説教などして世渡りの―ともせよ/徒然 188」
(3)(様子などを知る)手段。見当。「をちこちの―も知らぬ山中に/古今(春上)」

方便

たずき 【方便・活計】
⇒たつき(方便)

方便

ほうべん ハウ― [1] 【方便】
■一■ (名)
〔(2)が原義〕
(1)ある目的を達するため便宜的に用いられる手段。てだて。「うそも―」
(2)〔仏〕
〔梵 upāya〕

 (ア)仏が衆生(シユジヨウ)を教化・救済するために用いるさまざまな方法。
 (イ)真実の教えに至る前段階として教化される側の,宗教的能力に応じて説かれた教え。
■二■ (形動)
都合のよいさま。「ほんに��御―な物でございます/滑稽本・浮世風呂 3」

方便力

ほうべんりき ハウ― [3] 【方便力】
仏が衆生(シユジヨウ)を導く方便の力。

方便嚢

ほうべんぶくろ ハウ― [5] 【方便嚢】
種々のものを入れておく袋。鼻紙袋。

方便無し

たずきな・し タヅキ― 【方便無し】 (形ク)
たよりない。よるべがない。「この人の―・しと思ひたるを,もてなし助けつつ/源氏(夕顔)」

方便無し

たずかな・し タヅカ― 【方便無し】 (形ク)
「たずきなし」に同じ。「―・き雲井にひとり音をぞなく/源氏(須磨)」

方偏

かたへん [0] 【方偏】
漢字の偏の一。「旅」「旗」などの「方」の部分。旗の種類・状態などの意を表す文字を作る。ほうへん。

方偏

ほうへん ハウ― [0] 【方偏】
⇒かたへん(方偏)

方円

ほうえん ハウヱン [0] 【方円】
(1)正方形と円形。「水は―の器に随う」
(2)縦横。「其の洲は陸(クガ)を去ること三百丈よりこのかた,―三千丈余なり/性霊集」
(3)兵法で,八陣の一。敵が鋒矢の備えで前進するとき,これを包んで討つ陣立て。

方処

ほうしょ ハウ― [1] 【方処】
場所。ところ。

方分かち

かたわかち 【方分かち】
歌合わせなどで,左右両方に分かれること。また,そのようにして勝負すること。かたわき。「忍びて新院と御―のことし給ふ/増鏡(あすか川)」

方分く

かたわ・く 【方分く】
■一■ (動カ四)
(1)歌合わせ・競べ馬・相撲などで,左右の組に分かれる。別々になる。「三条太政大臣左右に―・きて/後拾遺(秋上詞)」
(2)区別する。けじめをつける。「かく御心少しづつは―・かせ給へれど/栄花(殿上の花見)」
■二■ (動カ下二)
別々に分ける。「梅と桜の造花(ツクリ)百人づつ―・けて振りかたげ/浄瑠璃・国性爺合戦」

方則

ほうそく ハウ― [0] 【方則】
のり。規則。法則。

方剤

ほうざい ハウ― [0] 【方剤】
治療目的に合わせて,二種以上の生薬を混ぜてつくった漢方薬。

方取る

かたど・る 【方取る】 (動ラ四)
(1)一つの方面にのみ心を向ける。「学問に―・るをば/栄花(疑)」
(2)ある物に近づけて置く。「山ヲ―・ツテ陣ヲ取ル/ヘボン(三版)」

方向

ほうこう【方向】
a direction.→英和
⇒方角.〜を転換する change one's course.その〜へ in that direction.‖方向音痴(感覚) no sense (a sense) of direction.方向舵《空》a vertical rudder.方向探知器 a direction finder.方向指示器[自動車の]a blinker;a (direction) indicator.

方向

ほうこう ハウカウ [0] 【方向】
(1)むき。方角。「―を誤る」
(2)進むべき道。進路。方針。めあて。「研究の―が決まる」「和解の―で話がまとまる」

方向付け

ほうこうづけ ハウカウ― [0] 【方向付け】 (名)スル
進むべき方向を決めること。

方向付ける

ほうこうづ・ける ハウカウ― [6] 【方向付ける】 (動カ下一)
(1)どの方向へ向かって行くかを決める。
(2)組織などの進むべき道すじに指針を与える。

方向余弦

ほうこうよげん ハウカウ― [5] 【方向余弦】
空間で一つの直線が三つの座標軸の正の向きとなす角を α,β,γ とするとき,�=cosα,�=cosβ,�=cosγ をこの直線の方向余弦という。

方向係数

ほうこうけいすう ハウカウ― [5][7] 【方向係数】
直線 �=��+� の係数 � をいう。� はこの直線が � 軸となす角の正接である。傾き。

方向指示器

ほうこうしじき ハウカウ― [6] 【方向指示器】
自動車の前後に付ける,どの方向に曲がるかを示す装置。

方向探知器

ほうこうたんちき ハウカウ― [7] 【方向探知器】
強い指向性をもつアンテナで電波を受け,その電波がどの方向から到来するかを探知する装置。方位測定器。

方向舵

ほうこうだ ハウカウ― [3] 【方向舵】
飛行機の向きを左右に変えるための舵(カジ)。普通,垂直尾翼の後方についている。ラダー。

方向角

ほうこうかく ハウカウ― [3] 【方向角】
測量などで,子午線と目標とのなす角。

方向転換

ほうこうてんかん ハウカウ―クワン [5] 【方向転換】 (名)スル
(1)進む方向を変えること。
(2)方針を変えること。「今さら―することはできない」

方向転換論

ほうこうてんかんろん ハウカウテンクワン― [7] 【方向転換論】
1922年(大正11)日本共産党の理論的指導者山川均が論文「無産階級運動の方向転換」で提起した主張。労働運動の大衆化,政治闘争への参加を説いたもので,山川イズムと呼ばれた。

方向音痴

ほうこうおんち ハウカウ― [5] 【方向音痴】
方向についての感覚が鈍く,道に迷いやすいこと。また,そのような人。

方図

ほうず ハウヅ [0] 【方図】
限り。限度。際限。「何処迄堕落してゐるか―が知れない/煤煙(草平)」
→野放図(ノホウズ)

方塔

ほうとう ハウタフ [0] 【方塔】
方形の塔。

方塞がり

かたふたがり [3] 【方塞がり】
陰陽道(オンヨウドウ)で,ある方角に天一神・太白神がいること。その方角に行くと災いを受ける。
→方違(カタタガ)え

方塞ぎ

かたふたぎ 【方塞ぎ】
「かたふたがり(方塞)」に同じ。

方墳

ほうふん ハウ― [0] 【方墳】
古墳の形の一。平面図が方形あるいは長方形で,上が平らなもの。
→古墳

方士

ほうし ハウ― [1] 【方士】
〔「ほうじ」とも〕
方術を行う者。道士。

方外

ほうがい ハウグワイ [1] 【方外】
〔「方」は国・世間・則(ノリ)の意〕
(1)国の外。外国。「―の地」
(2)浮世の外。世俗を超脱した世界。また,そのような世界に属する僧侶・儒者・画工など。長袖(ナガソデ)。「―の交わり」
(3)人の道から外れること。規則外。

方外の友

ほうがいのとも ハウグワイ― 【方外の友】
世のつきあい以上の,心からの友。

方孝孺

ほうこうじゅ ハウカウジユ 【方孝孺】
(1357-1402) 中国,明の学者。字(アザナ)は希直・希古。号は遜志。正学と称する。諡(オクリナ)は文正。恵帝の侍講となり国政に参与。燕王棣(テイ)(のちの永楽帝)の挙兵に抵抗して敗れ,永楽帝の詔勅起草を拒んで磔刑(タクケイ)に処せられた。文集「遜志斎集」

方寸

ほうすん ハウ― [0] 【方寸】
(1)一寸四方。転じて,ごくわずかの範囲。「―の地」
(2)心の中。心中。胸中。「―におさめる」「某(ソレガシ)が―にある所/自由太刀余波鋭鋒(逍遥)」

方尖柱

ほうせんちゅう ハウセン― [3][0] 【方尖柱】
⇒オベリスク

方屋

かたや 【方屋】
(1)相撲や競馬などの競技者が,左右・東西に別れて集まっている所。「―の南より馬場に打出たり/今昔 28」
(2)相撲の土俵。[日葡]

方屋入り

かたやいり 【方屋入り】
力士が土俵にのぼること。

方巾

ほうきん ハウ― [0] 【方巾】
(1)方形の布きれ。
(2)昔,文人などの被った,かどのある頭巾(ズキン)。

方広寺

ほうこうじ ハウクワウ― 【方広寺】
(1)京都市東山区にある天台宗の寺。1586年豊臣秀吉が奈良東大寺に倣い大仏殿を建てたのに始まる。開山は古渓宗陳。1614年に豊臣秀頼がつくった梵鐘の鐘銘に「国家安康」の文字があり,それを口実に徳川家康は大坂冬の陣を起こした。1973年(昭和48)焼失。
(2)静岡県引佐(イナサ)町にある臨済宗方広寺派の大本山。山号,深奥山。1384年奥山朝藤の建立,無文元選(ムモンゲンセン)の開山。俗称,半僧坊。

方式

ほうしき ハウ― [0] 【方式】
一定のやり方・形式・手続き。「決められた―に従う」

方式

ほうしき【方式】
a form;→英和
a method (方法).→英和

方引く

かたひ・く 【片引く・方引く】 (動カ四)
えこひいきする。「け近き人思ひ―・き/枕草子 135」

方形

ほうけい【方形】
a square.→英和
〜の square.

方形

ほうぎょう [0] ハウギヤウ 【方形】 ・ ホウギヤウ 【宝形】
(1)「方形造り」の略。
(2)寺院の堂塔の頂の露盤・伏鉢・宝珠。

方形

ほうけい ハウ― [0] 【方形】
四角(シカク)。四角形。

方形周溝墓

ほうけいしゅうこうぼ ハウ―シウコウ― [7] 【方形周溝墓】
弥生時代から古墳時代初期にかけて行われた墓。浅い溝を方形にめぐらして墓域を区画し,内側の平坦面に土壙(ドコウ)を設け埋葬するもの。

方形造り

ほうぎょうづくり ハウギヤウ―・ホウギヤウ― [5] 【方形造り・宝形造り】
屋根の形式の一。四方または八方の隅棟が屋根中央の一つの頂点に集まっているもの。頂部に露盤と宝珠をのせる。四注造り。
方形造り[図]

方忌み

ほういみ ハウ― [4][0] 【方忌み】
⇒かたいみ(方忌)

方忌み

かたいみ [4][0] 【方忌み】
陰陽道(オンヨウドウ)で,ふさがっている方角を忌み避けること。ほういみ。
→方違(カタタガ)え

方斗

ほうと ハウ― [1] 【方斗】
十文字に交差した肘木(ヒジキ)を受ける,平面が正方形の斗(マス)。

方方

ほうぼう ハウバウ [1] 【方方】
■一■ (名)
いろいろな方角・場所。あちこち。副詞的にも用いる。「―の会社に申し込む」「―にちらばる」「―さがしまわる」
■二■ (名)スル
あちこちに奉公すること。また,あちこちをうろつくこと。「おのれが年まで―して,一文字引く事も読む事もならぬとは/浄瑠璃・碁盤太平記」

方方

かたがた [2] 【方方・旁】
■一■ (名)
(1)複数の人々を敬っていう語。あのかたこのかた。《方方》「御来場の―」
(2)あちこちの場所や方角。ほうぼう。「みな―にながされ給てかなしきに/大鏡 2」
■二■ (代)
二人称。複数の相手を丁寧に呼ぶ語。本来は複数をさすが,単数をさす時にも用いられることがある。あなたがた。おのおのがた。《方方》「『―の御名字は』,『いや,名もない者でござる』/狂言・入間川」
■三■ (副)
あれやこれやと。さまざまに。いろいろ。「うれしくも,哀れにも,―移ろふ心地して/源氏(紅葉賀)」

方書き

ほうがき ハウ― [0] 【方書き】
(1)方法を記した書き物。
(2)医師の処方箋。

方杖

ほうづえ ハウヅヱ [3] 【方杖】
建築で,垂直材と水平材が交わる角に補強のために入れる短い斜材。頬杖。

方格規矩鏡

ほうかくきくきょう ハウカクキクキヤウ [6] 【方格規矩鏡】
漢式鏡の一。鈕(チユウ)の周囲に方形の区格があり,外側に T ・ L ・ V 字形の文様があるもの。これを定木とコンパスに見たて,規矩鏡と呼んだ。T ・ L ・ V の間に細線で四神を表した方格規矩四神鏡が多い。T ・ L ・ V 式鏡。
方格規矩鏡[図]

方案

ほうあん ハウ― [0] 【方案】
方法についての考え。「第一の―は親子別居の制さ/吾輩は猫である(漱石)」

方様

かたざま 【方様】
(1)方向。方角。「北の陣の―に歩みゆくに/枕草子(二四四・能因本)」
(2)物事の方面。分野。向き。「かかる―をおぼし好みて心ざし給ふが/源氏(乙女)」
(3)その人の側。身内。「前右大将宗盛卿の―の人は/平家 3」

方様

かたさま 【方様】 (代)
二人称。女が男を敬愛して呼ぶ語。あなたさま。「今―に思ひ合はせ,昔が思はるる/浮世草子・一代男 1」
〔近世,多く遊女が用いた〕

方正

ほうせい ハウ― [0] 【方正】 (名・形動)[文]ナリ
きちんとしていて正しいこと。規律正しく行われていること。また,そのさま。「品行―な人」「汝心を―にして/花柳春話(純一郎)」

方法

ほうほう【方法】
a way <of doing,to do> ;→英和
a method;→英和
how to <do> .この〜で in this way.‖方法論 methodology.

方法

ほうほう ハウハフ [0] 【方法】
ある目的を達するためのやり方。しかた。手段。

方法序説

ほうほうじょせつ ハウハフジヨセツ 【方法序説】
〔原題 (フランス) Discours de la méthode〕
哲学書。デカルト著。1637年刊。懐疑を通じて疑う余地のない真理に到達するまでの思想形成過程を,自伝的に述べたもの。併せてスコラ哲学と断絶した新しい形而上学・自然哲学の粗描に及ぶ。

方法的

ほうほうてき ハウハフ― [0] 【方法的】 (形動)
方法に関するさま。「―なあやまり」

方法的懐疑

ほうほうてきかいぎ ハウハフ―クワイギ [7] 【方法的懐疑】
〔哲〕 デカルトが哲学革新の出発点としたやり方。確実なものに到達するための手段として用いられる懐疑。疑う理由が少しでもある原理を否定してゆき,最後に「コギト-エルゴ-スム」の第一原理に到達しようとした。

方法論

ほうほうろん ハウハフ― [3] 【方法論】
〔哲〕
〔methodology〕
学問研究の方法に関する理論的反省。狭義には科学の方法(分析・総合,帰納・演繹)への論理的・認識論的反省を指す。科学方法論。

方略

ほうりゃく【方略】
⇒方策.

方略

ほうりゃく ハウ― [0][1] 【方略】
(1)計略。はかりごと。
(2)〔「方略策」の略〕
律令制で,官吏登用試験の秀才科に出題された問題。哲学概論・一般文化論にあたる最高度の国家試験で,二題出され漢文で解答を書く。
→対策

方相

ほうそう ハウサウ [0] 【方相】
「方相氏(ホウソウシ)」に同じ。

方相氏

ほうそうし ハウサウ― [3] 【方相氏】
昔,宮中の追儺(ツイナ)の儀式のとき,黄金の四目の仮面をかぶり,玄衣に朱の裳をつけ,矛と盾を持って悪鬼を追い払った役。また,天皇・親王・太政大臣の葬送のときに棺(ヒツギ)を載せた車の先導をもした。方相。

方眼

ほうがん ハウ― [0] 【方眼】
規則正しく真四角に区切ったます目。「五ミリ―」

方眼紙

ほうがんし【方眼紙】
graph[ <英> section]paper.

方眼紙

ほうがんし ハウ― [3] 【方眼紙】
互いに直角に交わる縦横の等間隔の線をこまかく引いた紙。設計図・グラフなどを描くのに用いる。セクション-ペーパー。

方磬

ほうけい ハウ― [0] 【方磬】
「方響(ホウキヨウ)」に同じ。

方程

ほうてい ハウ― [0] 【方程】
中国の数学書「九章算術」の内容の一。連立一次方程式を加減法で解くことを取り扱う。

方程式

ほうていしき ハウ― [3] 【方程式】
〔equation〕
未知数を含む等式で,その未知数に特定な数値を入れたときだけ成り立つもの。その未知数を方程式の根(解)といい,根をすべて求めることを方程式を解くという。

方程式

ほうていしき【方程式】
an equation.→英和
〜を立てる set up an equation.→英和

方立

ほうだて ハウ― [4] 【方立】
〔「方立」は当て字か〕
(1)円柱や柱のない壁などに建具を取り付けるために立てる縦長の角材。柱寄(ハシラヨセ)。方立柱。ほおだて。
(2)牛車の前後の入り口の左右にある柱。
(3)箙(エビラ)の下方の箱の部分。頬立。
(4)高欄の端に突き出ている反り木。
方立(1)[図]

方立板

ほうだていた ハウ― [5] 【方立板】
(1)方立{(1)}に用いた板。
(2)箪笥や書棚などの側面の板。帆立(ホダテ)板。

方立柱

ほうだてばしら ハウ― [5] 【方立柱】
「方立{(1)}」に同じ。

方竹

ほうちく ハウ― [0] 【方竹】
植物シホウチクの漢名。

方等

ほうどう ハウ― [0] 【方等】
〔仏〕
〔梵 vaipulya「広大」の意〕
大乗の教え,あるいは大乗経典のこと。方広。

方等経典

ほうどうきょうてん ハウ―キヤウ― [5] 【方等経典】
大乗経典のこと。

方策

ほうさく ハウ― [0] 【方策】
(1)はかりごと。手段。対策。「最善の―を考える」
(2)〔「方」は木の板,「策」は竹簡。古代,中国で紙のかわりに書きつけたもの〕
記録。文書。

方策

ほうさく【方策】
a plan;→英和
<take> a measure.→英和

方臘の乱

ほうろうのらん ハウラフ― 【方臘の乱】
中国,北宋末の農民反乱。1120年浙江省で方臘(?-1121)が政府の収奪に反抗して蜂起したが,翌年鎮圧された。

方舟

はこぶね [0][3] 【箱船・箱舟・方舟】
(1)長方形の船。
(2)旧約聖書の「ノアの箱舟」のこと。

方薬

ほうやく ハウ― [0] 【方薬】
(1)薬剤を調合すること。また,その薬。「官医の志ある方々は…,療術・―の事聞給ひ/蘭学事始」
(2)〔医を心得ずに調合した薬の意から〕
物事の道理をわきまえない愚か者。軽薄。「そこは,利根者かと思へば―なり/戴恩記」

方術

ほうじゅつ ハウ― [0] 【方術】
(1)方法。手段。
(2)技術。わざ。
(3)仙人の使う霊妙な術。神仙術。法術。

方袍

ほうほう ハウハウ [0] 【方袍】
〔方形の袍の意〕
袈裟(ケサ)の称。

方角

ほうがく【方角】
a direction;→英和
bearings (方位).〜が分からなくなる lose one's way.〜違いの方へ in the wrong direction.…の〜へ toward…;→英和
in the direction of….

方角

ほうがく ハウ― [0] 【方角】
(1)方位(ホウイ)。「南の―」
(2)方向。進路。向き。「駅の―に向かって歩き出す」
(3)手段。方法。てだて。「和(ナダ)める―もなく無言で聞流してゐた/社会百面相(魯庵)」

方角火消し

ほうがくびけし ハウ― [5] 【方角火消し】
江戸時代,幕府の制で,江戸城の内外郭その他要所の消火・防火活動を分担した譜代大名八家に所属する消防隊。

方角見

ほうがくみ ハウ― [4] 【方角見】
磁石の異名。

方角違い

ほうがくちがい ハウ―チガヒ [5] 【方角違い】
(1)目的と違う方角へ行くこと。また,目的と違った方角。
(2)見当違い。

方解石

ほうかいせき ハウカイ― [3] 【方解石】
炭酸カルシウムを主成分とする鉱物。三方晶系に属し,無色ないし白色でガラス光沢がある。石灰岩として堆積岩を構成するほか,鉱脈や温泉沈殿物中に産する。劈開(ヘキカイ)が完全で,複屈折が著しい。
→氷州石

方解石

ほうかいせき【方解石】
《鉱》calcite.→英和

方言

ほうげん【方言】
a dialect.→英和
方言学 dialectology.地域(階級)方言 a regional (class) dialect.

方言

ほうげん ハウ― [3][0] 【方言】
(1)一国語が地域によって異なる発達をし,音韻・語彙(ゴイ)・語法の上でいくつかの言語集団に分かれる時,それぞれの集団の言語体系をさす。
(2)ある限られた地域に使われる,共通語とは異なる語彙・発音・語法。なまり。俚言(リゲン)。
→共通語
(3)ある階級・社会・仲間に用いられる言葉。隠語。
(4)「揚子(ヨウシ)方言」の略。

方言区画

ほうげんくかく ハウ―クワク [5] 【方言区画】
音・語彙などの観点から類似性が高い方言ごとに設定した地理上の区分。

方言区画論

ほうげんくかくろん ハウ―ククワク― [7] 【方言区画論】
方言区画を扱う方言学の一分野。1927年(昭和2)東条操の唱えたものが最初。東条によれば,日本全域は内地方言と沖縄方言に分けられ,内地方言はさらに東部方言・西部方言・九州方言に分けられ,東部方言はさらに北海道方言・東北方言・関東方言に分けられるとする。

方言周圏論

ほうげんしゅうけんろん ハウ―シウケン― [7] 【方言周圏論】
柳田国男が「蝸牛考(カギユウコウ)」で唱えた,方言語彙の地理的分布の成因に関する学説。文化の中心地で相次いで新語が生まれ,それが波紋のように周辺に伝播(デンパ)した結果,同心円状の分布が形成され,発生の古い語ほど外側の遠隔地で見いだされることになると説く。

方言地図

ほうげんちず ハウ―ヅ [5] 【方言地図】
言語地図の一種。方言の地理的分布状態を示した地図。

方言量

ほうげんりょう ハウ―リヤウ [3] 【方言量】
一事物を表現する語が地域によって異なる場合,その異なる語の数。例えば,「メダカやカタツムリは方言量が多い」というように用いる。

方計

ほうけい ハウ― [0] 【方計】
方法と計略。方略。

方輿

ほうよ ハウ― [1] 【方輿】
大地。地球。坤輿(コンヨ)。

方途

ほうと ハウ― [1] 【方途】
手段。方法。てだて。「―を見いだす」

方違え

かたたがえ [3] 【方違え】
陰陽道(オンヨウドウ)の説により平安時代以降行われた風習。外出の際,目的地が禁忌の方角に当たる場合,前夜に別の方角に行って泊まり,方角を変えてから出発したこと。また,作事などが禁忌の方角に当たる場合に,いったん他に宿泊してその忌を他所に移したりした。院政期に最も盛んに行われた。かたいみ。かたたがい。
→方塞(カタフタ)がり

方違へ所

かたたがえどころ 【方違へ所】
方違えのため泊まる家。「しのびしのびの御―は/源氏(帚木)」

方里

ほうり ハウ― [1] 【方里】
縦横が一里の面積。一里四方。

方量

ほうりょう ハウリヤウ [0] 【方量】
際限。かぎり。きり。「許せばまた―もなく我儘をして/浮世草子・新可笑記 4」

方金

ほうきん ハウ― [0] 【方金】
方形の金貨。すなわち,一分金・二分金・一朱金・二朱金など。

方針

ほうしん ハウ― [0] 【方針】
(1)これから進むべき方向。目指す方向。「将来の―を立てる」「施政―」
(2)方位を指し示す磁石の針。磁針。

方針

ほうしん【方針】
a plan;→英和
a course;→英和
a policy (政策).→英和

方鉛鉱

ほうえんこう ハウエンクワウ [3] 【方鉛鉱】
硫化鉛からなる鉱物。立方晶系。鉛灰色で金属光沢がある。比較的低温の熱水鉱床や接触交代鉱床中に産する。鉛の最も重要な鉱石鉱物。

方錐

ほうすい ハウ― [0] 【方錐】
底面が正方形の錐。正四角錐。

方鏡

ほうきょう ハウキヤウ [0] 【方鏡】
古代に作られた,方形の鏡。中国唐代に多くみられる。

方陣

ほうじん ハウヂン [0] 【方陣】
(1)兵士を四角形に配置する陣立て。方形の陣。
(2)1 から �² までの数字を � 行 � 列の正方形に並べ,縦・横・対角線の数の和を同一になるようにしたもの。魔方陣。
(3)数字や記号をある規則にしたがって正方形に並べたもの。
→ラテン方陣
方陣(2)[図]

方陣

ほうじん【方陣】
a square (formation).→英和

方面

ほうめん【方面】
[地区]a district;→英和
<the Tokyo> districts;a direction (方向);→英和
an aspect (局面).→英和
あらゆる〜から考える consider <a matter> in all its aspects.各〜で in all directions.

方面

ほうめん ハウ― [3] 【方面】
(1)方向を限定された漠然とした地域。そのあたり。「関西―に旅行する」
(2)ある分野・領域。「各―の意見を聞く」「将来どの―に進むか考える」

方面委員

ほうめんいいん ハウ―ヰヰン [5] 【方面委員】
民生委員の前身。生活困窮者救護のため,1936年(昭和11)制度化。

方面軍

ほうめんぐん ハウ― [3] 【方面軍】
旧日本陸軍で,「軍」よりさらに上の陸軍部隊組織。方面軍より上に総軍がある。

方面隊

ほうめんたい ハウ― [0] 【方面隊】
陸上自衛隊の戦略的部隊編制の単位。北部・東北・東部・中部・西部の五方面隊があり,それぞれ方面総監部が置かれ,師団・特科団・教育団などが所属。

方響

ほうきょう ハウキヤウ [0] 【方響】
古代の打楽器の一。音律の異なる,方形の金属板一六枚を二段にして木製の架(カ)に吊り下げたもの。二本の桴(バチ)で打って鳴らす。中国起源で,日本には奈良時代に伝わり,鎌倉時代まで唐楽に用いた。正倉院に九枚の鉄板が残る。方磬(ホウケイ)。
方響[図]

方領

ほうりょう ハウリヤウ [0] 【方領】
(1)素袍(スオウ)などに見られる,左右の前身の端に付けた方形の襟。引き合わせて着用する。かくえり。
(2)〔御方の領地の意〕
部屋住みの公家貴族の子息(=御方)が,朝廷の役職に就いて与えられる領地。

方頭

ほうとう ハウ― [0] 【方頭】
方形の頭部。「―の大刀(タチ)」

方類

ほうるい ハウ― [1][0] 【方類】
同じたぐい。種別。種類。

方骨

ほうこつ ハウ― [1] 【方骨】
脊椎動物の頭蓋骨の一つで,下顎骨を支持する小骨。哺乳類では耳小骨の一つである砧骨(キヌタコツ)となる。

於きて

おきて 【於きて】 (連語)
⇒におきて(連語)

於ける

おける 【於ける】 (連語)
⇒における(連語)

於て

おいて [1][0] 【於て】 (連語)
⇒において(連語)

於て

−おいて【於て】
(1)[場所]in;→英和
at;→英和
on.→英和
(2)[関して]in;as for[to].ここに〜 hereupon.→英和

於六櫛

おろくぐし [3] 【於六櫛】
長野県木曾街道の藪原宿名物黄楊(ツゲ)のすき櫛。昔,お六という女が作り始めたという。

於女里

おめり 【於女里】
(1)鎧(ヨロイ)で,胴丸や腹巻などの金具回りと小札(コザネ)の間に,高さを平均するために入れる漆塗りの紙または革。
(2)袘(フキ)の古名。

於母影

おもかげ 【於母影】
訳詩集。森鴎外・落合直文・小金井貴美子ら新声社同人訳。1889年(明治22)雑誌「国民之友」の付録として発表。ゲーテ・ハイネ・バイロンなどの西欧抒情詩を典雅な調べで訳出,新体詩の芸術的完成を示す。島崎藤村らの詩に影響。

於胡

おご 【海髪・於胡】
オゴノリのこと。うご。[季]春。

於胡海苔

おごのり [2] 【海髪海苔・於胡海苔】
紅藻類スギノリ目の海藻。各地の浅海の岩などの上に着生する。からだは暗紫色の針金状でよく分枝する。古くから食用とし,刺身のつま,また,寒天の原料とする。うご。

於菟

おと 【於菟】
(1)虎の異名。
(2)猫の異名。[運歩色葉集]

施し

ほどこし【施し】
alms;→英和
charity.→英和
⇒施す.

施し

ほどこし [0] 【施し】
ほどこすこと。恵み与えること。施与。布施。「―を受ける」

施し物

ほどこしもの [0][6] 【施し物】
ほどこし与える物。せもつ。

施し米

ほどこしまい [0] 【施し米】
ほどこし与える米。せまい。

施し薬

ほどこしぐすり [5] 【施し薬】
医者が患者に与える薬。せやく。

施す

ほどこ・す [3][0] 【施す】 (動サ五[四])
(1)金銭・物品や恩恵などを恵み与える。「貧者にパンを―・す」「恩恵を―・す」「人に情けを―・す」
(2)田畑に肥料や種をまく。「下肥を―・す」「八十木種に皆能く―・し生(ウ)う/日本書紀(神代上訓)」
(3)装飾や加工を加える。「迷彩を―・した戦車」「防水加工を―・した布」「蒔絵(マキエ)を―・す」
(4)ある事態に対し,何らかの手段をとる。行う。「もはや―・すすべもない」「手の―・しようがない」
(5)広くゆきわたらせる。「世界に名を―・して/宇津保(あて宮)」「いよいよ頼朝,権を―・して/増鏡(新島守)」
[可能] ほどこせる
[慣用] 面目を―

施す

ほどこす【施す】
(1)[与える]give;→英和
give alms <to> (施しを).
(2)[行なう]do;→英和
perform <an operation> .→英和

施す

せ・す 【施す】 (動サ変)
物をほどこし与える。施行する。「かひなき身をば熊・狼にも―・し侍りなむ/源氏(若菜上)」

施与

せよ [1] 【施与】 (名)スル
物を施し与えること。

施主

せしゅ【施主】
a donor;→英和
the chief mourner (弔いの).

施主

せしゅ [1] 【施主】
(1)布施を行う人。仏教上の善行として,寺院・僧侶,または困窮している人に金品を与える人。
(2)葬式,または法事などの供養をする主人役の人。
(3)建築・設計などの注文主。

施入

せにゅう [0] 【施入】 (名)スル
布施の物を贈ること。施しをすること。また,その物。

施基皇子

しきのみこ 【志貴皇子・施基皇子】
(?-716) 天智天皇の第七皇子。光仁天皇の父。清澄な調べの歌六首が万葉集に見える。没年は,一説に715年。しきのおうじ。

施工

せこう [0] 【施工】 (名)スル
工事を実施すること。しこう。「架橋工事を―する」

施工

せこう【施工】
execution;→英和
construction.→英和

施工

しこう [0] 【施工】 (名)スル
工事を行うこと。せこう。

施工図

せこうず [2] 【施工図】
建築工事を実施するために,手順・細部などを詳細に書いた図面。

施恵

しけい [0] 【施恵】 (名)スル
恩恵をほどこすこと。「之を尊崇し之に―したれば/日本開化小史(卯吉)」

施政

しせい【施政】
administration;→英和
government.→英和
‖施政方針 <decide upon> an administrative policy.施政方針演説を行なう deliver a speech of administration policies.

施政

しせい [0] 【施政】
政治を行うこと。また,その政治。

施政方針

しせいほうしん [4] 【施政方針】
政治を行うときの方向。政治の目的・方法・理念など。

施政権

しせいけん [2] 【施政権】
信託統治地域において,立法・司法・行政の三権を行使する権利。国家主権のうち領土処分権を除いたもの。
→残存主権

施文

しもん 【施文】
⇒せもん(施文)

施文

せもん [0] 【施文】
土器・埴輪などに装飾の文様をつけること。また,その文様。しもん。

施料

せりょう [0] 【施料】
布施の金品。ほどこしの物。

施条銃

しじょうじゅう シデウ― [2] 【施条銃】
⇒ライフル銃(ジユウ)

施業

しぎょう [0] 【施業】 (名)スル
業務を行うこと。

施業

せぎょう [0] 【施業】
事業を経営管理し処理すること。特に林業経営についていう。

施業林

せぎょうりん [2] 【施業林】
計画的な経営によって作られた森林。

施火

せび [1] 【施火】
盆の精霊(シヨウリヨウ)送りに家々でたく火。送り火。また,特に八月一六日(昔は陰暦七月一六日)の夜,京都市近郊の山々で,精霊送りのためにたく大がかりな火。如意ヶ岳の大文字が最も有名。

施為

しい [1] 【施為】
ほどこし行うこと。行為。

施無畏

せむい [2] 【施無畏】
〔仏〕
(1)仏・菩薩が衆生(シユジヨウ)のおそれを除き,救うこと。三施の一。無畏施。
(2)観世音菩薩の別称。施無畏者。

施無畏印

せむいいん [3] 【施無畏印】
〔仏〕 施無畏の功徳を示す印。右手を開いて,手のひらを外に向け,肩の辺に上げる。
→印

施物

せもつ [0][1] 【施物】
僧侶や貧しい人に与えるほどこしの品物。せぶつ。

施物

せぶつ 【施物】
⇒せもつ(施物)

施用

しよう [0] 【施用】 (名)スル
あてはめて用いること。「公同の意志を国人一般に―せしめんと欲すれば/民約論(徳)」

施療

せりょう [0] 【施療】 (名)スル
貧しい人などのために,無料で病気の治療をすること。

施策

しさく【施策】
a measure;→英和
a policy.→英和
〜を講じる take measures[steps] <to do> .

施策

しさく [0] 【施策】 (名)スル
ほどこすべき策。実行すべき計画。

施米

せまい [0] 【施米】 (名)スル
(1)托鉢(タクハツ)僧や貧しい人などに米を施すこと。また,その米。
(2)平安時代,毎年6月に朝廷から京中の貧僧に米・塩を施したこと。

施耐庵

したいあん 【施耐庵】
(1296頃-?) 中国,元末・明初期の小説家。「水滸伝」の編者の一人とされるが,経歴は未詳。

施肥

しひ [1] 【施肥】
⇒せひ(施肥)

施肥

せひ [1][0] 【施肥】 (名)スル
作物に肥料を与えること。

施肥する

せひ【施肥する】
manure <the field> ;→英和
give manure <to> ;fertilize <the soil> .→英和

施薬

せやく [0] 【施薬】 (名)スル
患者に治療のための薬を与えること。また,その薬。

施薬院

やくいん [0] 【施薬院】
「施薬院(セヤクイン)」に同じ。
〔古く「施」を省き「やくいん」と呼ぶのが常であった〕

施薬院

せやくいん [3] 【施薬院】
(1)貧窮の病人に施薬・施療する施設。聖徳太子に始まるというが,730年光明皇后が設置して以後,制度的に整った。平安末期に形骸化。やくいん。
(2)江戸時代,八代将軍吉宗が貧民治療のため設置した小石川養生所の別名。

施行

しこう [0] 【施行】 (名)スル
(1)公布された法令の効力を発生させること。法律は,施行時期の定めのない時は,公布の日より起算して満二〇日を経て施行される。せこう。
(2)実際に行うこと。しぎょう。「君家の為を思ひて諸務を―し/日本開化小史(卯吉)」

施行

しこう【施行】
enforcement.→英和
〜する[法律を]enforce;→英和
put in force;[一般]carry out;conduct.→英和
〜される come into force;go into[take]effect.〜されている be in force.‖施行細則 detailed enforcement regulations.

施行

せぎょう [0] 【施行】 (名)スル
(1)仏法の善行を積むため僧侶や貧しい人々に物を施し与えること。
(2)「しこう(施行){(1)}」に同じ。「支配地に赴き親しく朝令を―し/新聞雑誌 8」

施行

せこう [0] 【施行】 (名)スル
⇒しこう(施行)

施行

しぎょう [0] 【施行】 (名)スル
「しこう(施行){(2)}」に同じ。

施行令

しこうれい [2] 【施行令】
〔「せこうれい」とも〕
法律の施行細則やその委任に基づく諸事項を内容とする命令。

施行法

しこうほう [0] 【施行法】
ある法律の施行に必要な諸規定を定める法律。民法施行法・刑法施行法など。

施行状

しぎょうじょう [0] 【施行状】
中世,武家文書の一種。上命下達のための文書。幕府が下した命令を,鎌倉時代には六波羅・鎮西両探題が諸国に,室町時代には執事・管領が守護などに取り次ぐ際の文書。様式には御教書(ミギヨウシヨ)・下知状などがある。せぎょうじょう。
→遵行状(ジユンギヨウジヨウ)

施行状

せぎょうじょう 【施行状】
⇒しぎょうじょう(施行状)

施行細則

しこうさいそく [4] 【施行細則】
法令などを施行する上で必要なことを定めた細かい規則。

施行規則

しこうきそく [4][5] 【施行規則】
法律を施行するために必要な細則や,法律・政令の委任事項などを定めた命令。

施行風呂

せぎょうぶろ [0][4] 【施行風呂】
「功徳(クドク)風呂」に同じ。

施術

せじゅつ [0] 【施術】 (名)スル
「しじゅつ(施術)」に同じ。

施術

しじゅつ [1] 【施術】 (名)スル
医療の術,特に手術を行うこと。

施設

しせつ【施設】
an institution;→英和
an establishment;→英和
equipment (設備);→英和
a home <for orphans> .→英和
‖軍事施設 military establishments 公共施設 a public institution.

施設

しせつ [1][2] 【施設】 (名)スル
(1)ある目的のために,建造物などをこしらえ設けること。また,その設備。「公共―」「我れ其―する所の方法/明六雑誌 10」
(2)特に,児童福祉施設として設けられる児童厚生施設・養護施設など。

施設ケア

しせつケア [4] 【施設―】
福祉の援助を必要とする者を,社会福祉施設へ入所させることによって,保護・養護すること。施設福祉。
→コミュニティー-ケア

施設園芸

しせつえんげい [4] 【施設園芸】
温室やハウスなど施設を利用して行う園芸作物の栽培。

施設症

しせつしょう [0] 【施設症】
⇒ホスピタリズム

施設隊

しせつたい [0] 【施設隊】
自衛隊の部隊の一。築城・架橋・障害物処理・測量などの作業を行う。旧陸軍の工兵隊にあたる。

施錠

せじょう [0] 【施錠】 (名)スル
かぎをかけること。鍵をしめること。「倉庫に―する」

施餓鬼

せがき [0][1] 【施餓鬼】
餓鬼の世界におちて飢餓に苦しむ亡者に食物を供えて弔う法会。もともと時節を選ばずに行われたが,盂蘭盆会(ウラボンエ)とともに行われることが多く,両者が混同されるようになった。真宗以外の各宗派で行われる。施餓鬼会(セガキエ)。[季]秋。「―棚」

施餓鬼船

せがきぶね [4] 【施餓鬼船】
川で施餓鬼をするために出す舟。[季]夏。「両国から―にでも乗りやせうか/滑稽本・浮世風呂 4」

かたがた [2] 【旁・旁旁】 (接続)
〔「かたがた(方方)」と同源〕
(1)いずれにしても。どっちみち。「母も大病で危篤な容子,―妹一人に家事を任して置(オク)といふ次第にも参りませんから/緑簑談(南翠)」
(2)その機会にまた。ついでに。かつ。「お誘ひ申さうと―御無沙汰見舞を兼ねて/社会百面相(魯庵)」

つくり [3] 【旁】
漢字の構成部分の名称。「部」の「阝」,「形」の「彡」など,漢字の右側に付くもの。
⇔偏

かたわら [0] 【傍ら・旁・側・脇】
(1)端に片寄った所。はし。わき。「森の―に泉がある」「道の―で休む」
(2)すぐ近くのあたり。そば。「母屋の―に茶室を建てる」
(3)(接続助詞的に用いて)…しながら,また一方で。「勤めの―,絵をかく」「勉強に精出す―,体も鍛える」
(4)〔(3)から転じて〕
(副詞的に用いて)ある動作をしながら,また一方で。「関西に旅行し,―旧友を訪ねる」
(5)物の横側。脇腹(ワキバラ)。「大蛇頭毎に各石松あり。ふたつの―に山あり/日本書紀(神代上訓)」

かたがた [2] 【方方・旁】
■一■ (名)
(1)複数の人々を敬っていう語。あのかたこのかた。《方方》「御来場の―」
(2)あちこちの場所や方角。ほうぼう。「みな―にながされ給てかなしきに/大鏡 2」
■二■ (代)
二人称。複数の相手を丁寧に呼ぶ語。本来は複数をさすが,単数をさす時にも用いられることがある。あなたがた。おのおのがた。《方方》「『―の御名字は』,『いや,名もない者でござる』/狂言・入間川」
■三■ (副)
あれやこれやと。さまざまに。いろいろ。「うれしくも,哀れにも,―移ろふ心地して/源氏(紅葉賀)」

かたがた 【旁・旁旁】 (接尾)
〔「かたがた(方方)」の接尾語化〕
動作性の意をもった名詞に付いて,「…をかねて」「…のついでに」などの意を表す。がてら。「遊び―練習する」「御挨拶(アイサツ)―お願いまで」

つくり【旁】
the body <of a Chinese character> (漢字の).→英和

かたがた【旁】
⇒−がてら.

旁午

ぼうご バウ― [1] 【旁午】 (名)スル
縦横に入り乱れること。往来の激しいこと。「其間に―する玄鳥(ツバクラ)の/金色夜叉(紅葉)」

旁引

ぼういん バウ― [0] 【旁引】 (名)スル
方々から多くの例を引いて考証すること。博引旁証。

旁旁

かたがた [2] 【旁・旁旁】 (接続)
〔「かたがた(方方)」と同源〕
(1)いずれにしても。どっちみち。「母も大病で危篤な容子,―妹一人に家事を任して置(オク)といふ次第にも参りませんから/緑簑談(南翠)」
(2)その機会にまた。ついでに。かつ。「お誘ひ申さうと―御無沙汰見舞を兼ねて/社会百面相(魯庵)」

旁旁

かたがた 【旁・旁旁】 (接尾)
〔「かたがた(方方)」の接尾語化〕
動作性の意をもった名詞に付いて,「…をかねて」「…のついでに」などの意を表す。がてら。「遊び―練習する」「御挨拶(アイサツ)―お願いまで」

旁礴

ほうはく ハウ― [0] 【磅礴・旁礴・旁魄】
〔「ぼうはく」とも〕
■一■ (名)スル
(1)まじりあってひとつになること。「一切の感情は馳せて宗教に之いたり,而して其の―する所,遂に発して自然の文芸となれるものは/囚はれたる文芸(抱月)」
(2)広がり満ちあふれること。広がりふさがること。「内攻して胸中に―鬱積する/浮雲(四迷)」
■二■ (ト|タル)[文]形動タリ
広がり満ちあふれるさま。「此気魄は這裏(シヤリ)に―として蟠(ワダカ)まり/趣味の遺伝(漱石)」

旁註

ぼうちゅう バウ― [0] 【傍注・旁註】
本文のわきにつけた注。

旁魄

ほうはく ハウ― [0] 【磅礴・旁礴・旁魄】
〔「ぼうはく」とも〕
■一■ (名)スル
(1)まじりあってひとつになること。「一切の感情は馳せて宗教に之いたり,而して其の―する所,遂に発して自然の文芸となれるものは/囚はれたる文芸(抱月)」
(2)広がり満ちあふれること。広がりふさがること。「内攻して胸中に―鬱積する/浮雲(四迷)」
■二■ (ト|タル)[文]形動タリ
広がり満ちあふれるさま。「此気魄は這裏(シヤリ)に―として蟠(ワダカ)まり/趣味の遺伝(漱石)」

旃陀羅

せんだら [0] 【旃陀羅】
〔梵 caṇḍāla〕
インドのカースト外の最下級の階層。屠殺(トサツ)などを業とした。

旄牛

ぼうぎゅう [0] 【犛牛・旄牛】
ヤクのこと。

たび【旅】
⇒旅行.空(海)の〜 a travel by air (boat).人生の〜 the journey of life.

りょ [1] 【旅】
中国,周代の軍団の単位。兵五〇〇を一旅とし,五旅を一師,五師を一軍とする。また,一般に軍隊をさす。

たび [2] 【旅】
住んでいる所を離れてよその土地へ出かけること。名所旧跡を訪ねたり,未知の場所にあこがれて,また遠方への所用のため,居所を離れること。旅行。「―に出る」「かわいい子には―をさせよ」

旅する

たび・する [3] 【旅する】 (動サ変)[文]サ変 たび・す
旅行する。「ひとり辺地を―・する生活」

旅の空

たびのそら [4] 【旅の空】
(1)旅先でながめる空。
(2)旅をしている土地。旅先。たよりなく心細いさまにいう。

旅の衣

たびのころも [0] 【旅の衣】
「たびごろも(旅衣)」に同じ。

旅中

りょちゅう [0] 【旅中】
旅先にあること。旅行の間。

旅亭

りょてい [0] 【旅亭】
やどや。旅館。

旅人

たびにん [0] 【旅人】
博徒など,各地を渡り歩く人。

旅人

たびと 【旅人】
⇒大伴(オオトモノ)旅人

旅人

たびびと [0] 【旅人】
旅行をしている人。旅の者。

旅人

たびびと【旅人】
a traveler;→英和
a tourist.→英和

旅人

りょじん [0] 【旅人】
たびびと。

旅人

たびと 【旅人】
「たびびと」の転。「草枕旅に臥(コヤ)せるこの―あはれ/万葉 415」

旅人の木

たびびとのき [6] 【旅人の木】
バショウ科の常緑高木。マダガスカル島原産。熱帯地方で街路樹や庭木とする。幹は高さ10〜20メートル。葉は形はバショウに似,幹頂に多数左右二列につき扇形に広がる。葉腋に水がたまり,旅行者がそれを飲むといわれる。ラベナラ。扇芭蕉。旅人木(リヨジンボク)。

旅人宿

りょじんやど [4] 【旅人宿】
旅館。はたごや。

旅人木

りょじんぼく [2] 【旅人木】
タビビトノキの別名。

旅人泣かせ

たびびとなかせ [5] 【旅人泣かせ】
ツノゴマの異名。角(ツノ)状の蒴果(サクカ)が衣服に引っかかりやすいことからいう。

旅人算

たびびとざん [4] 【旅人算】
算術における四則応用問題の一。異なる地点を出発した二人の旅人が出会うのに要する時間を求めたり,先発した者をあとから追いかけた者が追いつくための所要時間を求めたりするもの。

旅仕度をする

たびじたく【旅仕度をする】
make preparations for a trip;→英和
pack (荷造して).→英和

旅住まい

たびずまい [3] 【旅住まい】 (名)スル
旅先のすまい。たびずみ。

旅信

りょしん [0] 【旅信】
旅先からのたより。

旅僧

りょそう [0] 【旅僧】
旅の僧。たびそう。

旅僧

たびそう [0] 【旅僧】
諸国を旅して修行する僧。りょそう。

旅先

たびさき [0] 【旅先】
旅をしている土地。旅行をして行く先方。旅行先。「―から手紙を出す」

旅先で

たびさき【旅先で】
while traveling;on one's journey;away from home.

旅具

りょぐ [1] 【旅具】
旅の用具。旅行の荷物。

旅出

たびで [3] 【旅出】
旅に出ること。旅だつこと。

旅出立ち

たびでたち [0][3] 【旅出立ち】
旅の装い。たびいでたち。

旅刀

たびがたな [3] 【旅刀】
江戸時代,庶民が旅行の時に差した刀。旅差し。道中差し。

旅券

りょけん [0] 【旅券】
外国に旅行する者の国籍や身分を証明し,相手国に対して便宜や保護を依頼する文書。一般には,国内では知事を通じて外務大臣が,国外では領事官が発行する。パスポート。
→ビザ

旅券を申請する

りょけん【旅券を申請(下付)する】
apply for (issue) a passport.→英和
旅券査証 a visa.→英和

旅双六

たびすごろく [3] 【旅双六】
⇒道中双六(ドウチユウスゴロク)

旅商

りょしょう [0] 【旅商】
旅回りの商人。行商。

旅商い

たびあきない [4][3] 【旅商い】 (名)スル
品物を携え,旅をしながら商売をすること。また,その人。行商。

旅商人

たびしょうにん [3] 【旅商人】
各地を旅しながら商売をする人。たびあきんど。

旅商人

たびあきんど [4] 【旅商人】
品物を携え,旅をしながら商売をする人。たびあきうど。たびあきゅうど。

旅嚢

りょのう [0] 【旅嚢】
旅に携帯する荷物袋。行嚢(コウノウ)。

旅回り

たびまわり [3] 【旅回り】
芸人・商人などが,旅をして方方をまわり歩くこと。「―の一座」

旅回りの

たびまわり【旅回りの】
itinerant;→英和
traveling;touring.

旅団

りょだん [1] 【旅団】
軍隊の編制の単位の一。連隊の上,師団の下の規模。

旅団

りょだん【旅団】
a brigade.→英和

旅大

りょだい 【旅大】
大連の旧称。
→大連

旅姿

たびすがた [3] 【旅姿】
旅装束をつけた姿。

旅子

たびこ 【旅子】
旅回りの少年役者で男色をも売った者。「京からの―…七,八人取りよせて/浮世草子・置土産 5」

旅客

りょかく [0] 【旅客】
(1)旅をする人。たびびと。りょきゃく。
(2)飛行機・列車・船などの交通機関に客として乗る人。りょきゃく。「―掛(ガカリ)」

旅客

りょきゃく [0] 【旅客】
⇒りょかく(旅客)

旅客

りょかく【旅客】
a traveler;→英和
a passenger (乗客).→英和
旅客係(機,列車) a passenger agent (plane,train).

旅客機

りょかっき リヨカク― [2] 【旅客機】
⇒りょかくき(旅客機)

旅客機

りょかくき [3] 【旅客機】
旅客を輸送する飛行機。

旅客船

りょかくせん [0] 【旅客船】
旅客の運送を主要目的とする船。客船。

旅客車

りょかくしゃ [3] 【旅客車】
旅客の輸送のための鉄道車両。客車。

旅客運送契約

りょかくうんそうけいやく [8] 【旅客運送契約】
旅客の運送を内容とする契約。通常,乗車券の売買時に成立する。

旅宿

りょしゅく [0] 【旅宿】
旅先で宿泊すること。また,その宿屋。やど。

旅宿

たびやど [3][0] 【旅宿】
旅先の宿。やどや。りょしゅく。

旅宿り

たびやどり 【旅宿り】
旅先で宿泊すること。また,その宿。「草枕―せす古(イニシエ)思ひて/万葉 45」

旅寓

りょぐう [0] 【旅寓】
旅先のやどり。旅宿。

旅寝

たびね [0] 【旅寝】 (名)スル
旅行先で寝ること。また,旅先での宿り。旅枕。

旅居

たびい 【旅居】
旅の住まい。自宅を離れた生活。「限れる事もなかりし御―なれど/源氏(関屋)」

旅屋

たびや 【旅屋】
旅の者をとめる宿。旅宿。「父子都を出でて,近江国甲賀の―に着く/盛衰記 27」

旅差

たびざし [0] 【旅差(し)】
「旅刀(タビガタナ)」に同じ。

旅差し

たびざし [0] 【旅差(し)】
「旅刀(タビガタナ)」に同じ。

旅帥

りょすい [0] 【旅帥】
中国,周代に兵五〇〇人の軍団である旅を統率する指揮官。

旅帰り

たびがえり [3] 【旅帰り】
旅から帰ること。「旅立ち―」

旅店

りょてん [0] 【旅店】
やどや。旅館。

旅役者

たびやくしゃ【旅役者】
a strolling player[actor,company (一座)].

旅役者

たびやくしゃ [3] 【旅役者】
旅をしながら興行して歩く役者。旅回りの役者。

旅心

たびごころ [3] 【旅心】
(1)旅をしている時に感ずる気持ち。旅情。たびごこち。
(2)旅に出たいと思う気持ち。

旅情

りょじょう [0] 【旅情】
旅先でいだくしみじみとした思い。旅の心情。「―にひたる」

旅情を慰める

りょじょう【旅情を慰める】
console the heart of a traveler.→英和

旅愁

りょしゅう リヨシウ 【旅愁】
小説。横光利一作。1937(昭和12)〜46年発表。未完。パリを主要舞台に近代知性を備えた青年の恋愛を中心にしながら,日本と西欧,伝統と科学など作者晩年の課題を投影した作品。

旅愁

りょしゅう [0] 【旅愁】
旅先でいだくわびしい感じ。旅のうれい。「―をなぐさめる」

旅愁

りょしゅう【旅愁】
loneliness on a journey.→英和

旅慣れる

たびな・れる [4] 【旅慣れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 たびな・る
旅が多くて,慣れている。「―・れた人」

旅懐

りょかい [0] 【旅懐】
旅中の思い。旅思。旅情。

旅所

たびしょ [3] 【旅所】
⇒御旅所(オタビシヨ)

旅所

りょしょ [1] 【旅所】
旅の宿所。たびやどり。

旅所

たびどころ 【旅所】
仮の旅住まい。旅のやど。「かかる―にあまた参らざりけるに/源氏(夕霧)」

旅支度

たびじたく [3] 【旅支度】 (名)スル
(1)旅に出るしたくをすること。旅行の準備。
(2)旅行中の服装。旅装束(タビシヨウゾク)。

旅日記

たびにっき [3] 【旅日記】
旅行中に書く日記。

旅枕

たびまくら [3] 【旅枕】
旅先で泊まること。旅寝。「ほととぎすそのかみ山の―/新古今(雑上)」

旅次

りょじ [1] 【旅次】
旅のやどり。また,旅。道中。

旅歩き

たびあるき [3] 【旅歩き】
旅をして歩くこと。

旅泊

りょはく [0] 【旅泊】 (名)スル
旅行して宿泊すること。旅宿。「巴里に―するならんと察し/花柳春話(純一郎)」

旅烏

たびがらす【旅烏】
a bird of passage;[人]a stranger;→英和
a wanderer.→英和

旅烏

たびがらす [3] 【旅烏】
(1)定まった住居もなく,旅をしつつ暮らしている人。「しがない―」
(2)ほかの土地から来た人を卑しめていう語。

旅物

たびもの [0] 【旅物】
遠くの地から送られてきた魚や野菜。

旅用

りょよう [0] 【旅用】
旅行の費用。旅費。路用。

旅疲れ

たびづかれ [3] 【旅疲れ】
旅行による疲労。旅のつかれ。

旅硯

たびすずり [3] 【旅硯】
旅行に携帯する小さい硯。

旅程

りょてい [0] 【旅程】
(1)旅行の道のり。
(2)旅行の日程。

旅程

りょてい【旅程】
<a day's> journey;→英和
an itinerary.→英和

旅稼ぎ

たびかせぎ [3] 【旅稼ぎ】 (名)スル
よその地に行って働くこと。出稼ぎ。「―とでかけ/安愚楽鍋(魯文)」

旅窶れ

たびやつれ [3] 【旅窶れ】 (名)スル
旅の疲れでやせおとろえること。たびやせ。

旅立ち

たびだち [0] 【旅立ち】 (名)スル
旅に出ること。出立。門出(カドデ)。「早朝に―する」

旅立つ

たびだ・つ [3] 【旅立つ】 (動タ五[四])
(1)旅に出発する。「アメリカに―・つ」
(2)(比喩的に)あの世に行く。死ぬ。「未明に―・った」
(3)自分の家を離れている。よそに泊まる。「―・ちたる所にて,下衆どもざれゐたる/枕草子 96」
(4)旅先らしい様子である。「なかにたてる人も,―・ちて狩衣なり/蜻蛉(上)」
[可能] たびだてる

旅立つ

たびだつ【旅立つ】
start[set out]on a[one's]journey.→英和

旅箪笥

たびだんす [3] 【旅箪笥】
茶の湯の棚物の一。千利休が豊臣秀吉の小田原の陣に従った時に旅行用の茶箪笥として考案したといわれるもの。利休箪笥。

旅籠

はたご [0] 【旅籠】
(1)「旅籠屋」に同じ。
(2)馬の飼料を入れて,旅などに持ち運んだかご。[和名抄]
(3)食物や身の回りの品を入れて運んだ,旅行用の器。また,その食物。「しろがねの―一掛/宇津保(吹上・上)」
(4)宿屋の食事。「出立(デタチ)の―をうち食ひ/仮名草子・東海道名所記」
(5)宿屋の食事代。「宿賃は―か木賃でござりますが/歌舞伎・敵討浦朝霧」

旅籠屋

はたごや [0] 【旅籠屋】
江戸時代,旅人を泊め,食事を供することを業とした家。公用以外の武士や一般庶民が利用した。はたご。

旅籠所

はたごどころ 【旅籠所】
道中で,旅人が食事をしたり,休んだりした所。「―とおぼしきかたより…,まづ出だしたり/蜻蛉(上)」

旅籠振るひ

はたごぶるい 【旅籠振るひ】
旅を無事に終えた時に催す祝宴。旅籠振る舞い。「―のあるじする日/宇津保(祭の使)」

旅籠銭

はたごせん [3] 【旅籠銭】
宿屋の宿泊費。

旅籠馬

はたごうま 【旅籠馬】
旅籠{(3)}を運ぶ馬。「こはいかがせんずる。御―にや,もしある,と問へば/宇治拾遺 7」

旅興行

たびこうぎょう [3] 【旅興行】
地方巡回の興行。

旅興行をする

たびこうぎょう【旅興行をする】
make a provincial tour; <米> be[tour]on the road.→英和

旅舎

りょしゃ [1] 【旅舎】
旅館。やどや。

旅芝居

たびしばい [3] 【旅芝居】
旅興行の芝居。

旅芸人

たびげいにん【旅芸人】
⇒旅役者.

旅芸人

たびげいにん [3] 【旅芸人】
地方を回り歩いて芸を演ずる芸人。旅稼ぎの芸人。

旅荘

りょそう [0] 【旅荘】
旅館。宿屋。「海浜の―」

旅行

りょこう【旅行】
(a) travel;→英和
a journey;→英和
an excursion[a trip](短い);→英和
a tour (回遊).→英和
〜する travel;go on a journey[an excursion,a tour].‖旅行会社(業者) a travel agency (agent).旅行案内 a guidebook.旅行案内所 a tourist bureau.旅行鞄 a travel(l)ing bag;a suitcase;a valise (小型).旅行記 a book of travel(s).旅行日程 an itinerary.旅行者 a travel(l)er;a tourist.修学(視察,講演)旅行 an educational (an inspection,a lecturing) tour.

旅行

りょこう [0] 【旅行】 (名)スル
見物・保養・調査などのため,居所を離れてよその土地へ行くこと。旅をすること。たび。「一か月の予定で―する」「観光―」

旅行き

たびゆき 【旅行き】
旅に出ること。「―に行くと知らずて/万葉 4376」

旅行く

たびゆ・く 【旅行く】 (動カ四)
旅をする。「草枕―・く舟の泊まり告げむに/万葉 3612」

旅行家

りょこうか [0] 【旅行家】
旅行を仕事にしている人。また,旅行好きな人。

旅行小切手

りょこうこぎって [5] 【旅行小切手】
⇒トラベラーズ-チェック

旅行案内

りょこうあんない [4] 【旅行案内】
旅行者のために,交通機関・名所旧跡・名産・宿泊施設などを記した本。

旅行業務取扱主任者

りょこうぎょうむとりあつかいしゅにんしゃ [4][8] 【旅行業務取扱主任者】
旅行業法に基づき,旅行の計画,交通・宿泊の手配など,旅行業務全般の管理・監督・指導を行う者。

旅行記

りょこうき [2] 【旅行記】
旅行した時の見聞や感想を記述したもの。旅行の記録。紀行文。

旅行鳩

りょこうばと [4] 【旅行鳩】
ハト目ハト科の鳥。キジバトよりひとまわり大きく,尾は長い。かつては北アメリカの温帯域に広く分布したが,大量捕獲が続き,二〇世紀初めに絶滅した。

旅衣

たびごろも [3] 【旅衣】
旅中に着る衣服。たびのころも。

旅装

りょそう [0] 【旅装】
旅の服装。旅行の装束。

旅装い

たびよそおい [3] 【旅装い】
旅の服装。旅装束(タビシヨウゾク)。

旅装を整える

りょそう【旅装を整える】
prepare for a trip.→英和
〜を解く put up <at> (宿泊する).

旅装束

たびしょうぞく [3] 【旅装束】
旅行する時の服装。旅支度。

旅費

りょひ【旅費】
traveling expenses;a traveling allowance (支給される旅費).

旅費

りょひ [0] 【旅費】
旅行の費用。路用。

旅路

たびじ [0] 【旅路】
旅行の道筋。旅行の道。また,旅。「―の果て」「死出の―」

旅送り

たびおくり [3] 【旅送り】
旅に出る人を見送ること。

旅銀

りょぎん [0] 【旅銀】
旅行に要する金銭。旅費。路銀。

旅銭

たびせん [0] 【旅銭】
旅をする費用。路銀。

旅雁

りょがん [0] 【旅雁】
遠くへ飛んでいく渡りの雁。

旅順

りょじゅん 【旅順】
中国,遼寧省大連市の一地区。遼東半島南端にあり,黄海に臨む港湾地区。海軍基地。清代は北洋艦隊の軍港。日露戦争後,日本が租借し中国進出の拠点とした。リューシュン。

旅館

りょかん【旅館】
a hotel;→英和
an inn.→英和
〜に泊まる stay[put up]at a hotel.

旅館

りょかん [0] 【旅館】
料金を得て旅客を宿泊させる和風施設。やどや。

旅鳥

たびどり [2] 【旅鳥】
渡り鳥で,繁殖地と越冬地の間を往復する途中,ある地域に姿を見せて一時期生活するが,繁殖も越冬もしない鳥。日本ではシギ・チドリ類に多い。

旅鳥

りょちょう [0] 【旅鳥】
⇒たびどり(旅鳥)

旅鼠

たびねずみ [3] 【旅鼠】
レミングの別名。

旋光性

せんこうせい センクワウ― [0] 【旋光性】
直線偏光が,ある物質内を通過する間に,偏光面を右または左に回転させる物質の性質。右に回転させるものを右旋性,左に回転させるものを左旋性という。水晶や砂糖の水溶液に見られる。自然界ではタンパク質は左旋性,核酸は右旋性のものだけが存在する。
→偏光

旋回

せんかい [0] 【旋回】 (名)スル
円を描くようにまわること。ぐるぐるまわること。「飛行機が船上を―する」

旋回

せんかい【旋回】
revolution;→英和
rotation.〜する circle;→英和
revolve;→英和
turn.→英和
‖旋回飛行 a circular flight.

旋律

せんりつ【旋律】
a melody.→英和
〜的 melodious.→英和

旋律

せんりつ [0] 【旋律】
音楽の基本要素の一。楽音の高低変化がリズムと連結され,一つの音楽的なまとまりとして形成される音の流れ,または音響の形態。メロディー。節(フシ)。

旋律的短音階

せんりつてきたんおんかい [9] 【旋律的短音階】
短音階の一。旋律上の要求により,上行に限って,自然的短音階の第六音と第七音を半音高めたもの。
→和声的短音階

旋毛

つむじげ [3] 【旋毛】
つむじの毛。毛渦(モウカ)。せんもう。

旋毛

せんもう [0] 【旋毛】
渦巻状に生えている毛。つむじ。

旋毛

つじ 【旋毛】
(1)「つむじ(旋毛)」の転。「鼻たれてあたまの―ゆがうで/浮世草子・諸艶大鑑 2」
(2)笠などの頂上。てっぺん。「―のぬけたる葛笠を被き/浮世草子・織留 2」

旋毛

つむじ【旋毛】
the whirl of hair on the head.→英和
〜を曲げる get cross.

旋毛

つむじ [0] 【旋毛】
頭頂にあって,毛が渦のように巻いているところ。一個ないし二個あり,右巻きの方がやや多い。つじ。

旋毛曲がり

つむじまがり [4] 【旋毛曲(が)り】 (名・形動)
性質がねじけていて素直でない・こと(さま)。そのような性質の人をもいう。「―な面もあるが根はいい奴だ」

旋毛曲がり

つむじまがり【旋毛曲がり】
<米話> a crank;→英和
a screwball.→英和
〜の whimsical;crazy;→英和
cranky.→英和

旋毛曲り

つむじまがり [4] 【旋毛曲(が)り】 (名・形動)
性質がねじけていて素直でない・こと(さま)。そのような性質の人をもいう。「―な面もあるが根はいい奴だ」

旋毛虫

せんもうちゅう [3][0] 【旋毛虫】
袋形動物線虫綱の寄生虫。成虫は多くの哺乳類の小腸の粘膜内にすむ。幼虫は同じ宿主の横紋筋内で螺旋(ラセン)状になって胞嚢(ホウノウ)をかぶり発育を止め,宿主が食べられると次の宿主の腸内で成虫になる。体長1.5〜4ミリメートル。ヒトは主にブタやクマの生肉を食べて感染する。欧米に多い。

旋法

せんぽう [0] 【旋法】
音楽で,一定の様式をもつ旋律を構成する諸音を選び出し,音階形に整理したもの。音階・調としばしば混同して用いられるが,旋法は旋律の動き方に由来する諸音の機能・中心音・音程配列・音域・旋法間の関係などを含めた概念である。中国の「調」も厳密には旋法の一種とみなしうる。西洋では一般に教会旋法をさし,その他の高度に発達した旋法体系として,インドのラーガ,アラブのマカームなどがある。モード。

旋盤

せんばん [0] 【旋盤】
工作機械の一。工作物を回転させ,往復台上に固定した刃を前後左右に動かしてこれに当てて切削するもの。ねじ切り・穴あけなどにも用いる。ダライ盤。ばんこ。レース。「―工」

旋盤

せんばん【旋盤】
<work on> a lathe.→英和
‖旋盤工 a latheman.旋盤工場 a turnery.

旋網

まきあみ [0] 【巻(き)網・旋網】
漁網のうち,巾着網・揚繰り網などの総称。一枚の幅広い網で魚群を取り囲んで,網の裾を絞って捕獲する。

旋覆花

せんぷくげ [4][3] 【旋覆花】
生薬の一。オグルマの頭花で,健胃・去痰薬(キヨタンヤク)などに用いる。

旋転

せんてん [0] 【旋転】 (名)スル
くるくる回ること。回すこと。回転。「蒸気車輪の―するに似たり/月世界旅行(勤)」

旋開橋

せんかいきょう [0] 【旋開橋】
可動橋の一。船が通るとき,中央を軸にして橋桁(ハシゲタ)が水平に動いて,航路を開くもの。回旋橋。

旋頭歌

せんどうか 【旋頭歌】
⇒せどうか(旋頭歌)

旋頭歌

せどうか [2] 【旋頭歌】
和歌の一体。五七七五七七の六句から成る歌。記紀・万葉などに見える。

旋風

せんぷう【旋風】
a whirlwind;→英和
a cyclone.→英和
〜を巻き起こす cause a sensation.→英和

旋風

つじかぜ 【旋風・辻風】
つむじ風。せんぷう。「中の御門京極のほどより大きなる―起りて/方丈記」

旋風

つむじかぜ [3] 【旋風】
渦を巻いて吹く強い風。つじかぜ。つむじ。せんぷう。

旋風

つむじかぜ【旋風】
⇒旋風(せんぷう).

旋風

つむじ [0] 【旋風】
〔「つむじ(旋毛)」と同源〕
「つむじかぜ」に同じ。

旋風

せんぷう [0][3] 【旋風】
(1)激しく渦巻状に吹く風。竜巻よりも規模が小さい。通常,直径50メートル以内,寿命は数分程度。つむじかぜ。つじかぜ。
(2)突発的に生じて社会を揺り動かす事件。「―を巻き起こす」

旋風葉

せんぷうよう [3] 【旋風葉】
和本の製本方式の一。折り本を表紙でくるんだもの。最初のページを前表紙の内側に,最後のページを裏表紙の内側に貼りつけて固定してある以外は折り本と変わらず,背から遊離している。
旋風葉[図]

はた [2] 【旗・幡・旌】
(1)布・紙などで作り,竿(サオ)などの先に掲げてしるしとするもの。古くは縦長で上辺を竿に結ぶ流れ旗が多く,のち,上辺と縦の一辺を乳(チ)で竿にとめる幟(ノボリ)旗が増えた。古来,朝廷で儀式・祭礼の具として用い,また,軍陣では標式として用いた。現在は,国・組織などの象徴として用いるほかに,さまざまな標識・信号として用いる。
(2)旗じるし。「独立の―をかかげる」
(3)家紋の一。{(1)}を図案化したもの。
(4)「旗売り」の略。
(5)(「幡」と書く)〔仏〕
〔梵 patākā〕
仏・菩薩の威徳を示すための飾りの道具。大法要・説法などの時,寺院の境内や堂内に立てる。三角形の首部の下に細長い幡身(バンシン)をつけ,その下に数本のあしを垂れたもの。ばん。

旌幟

せいし [1] 【旌幟】
はた。のぼり。

旌旗

せいき [1] 【旌旗】
はた。のぼり。軍旗。

旌表

せいひょう [0] 【旌表】 (名)スル
人の善行を賞して,広く世上にあらわし示すこと。「実に奇特の者なりとて…大に―せられたり/新聞雑誌 31」

ぞく【族】
(1)[家族]a family;→英和
relatives (親族).
(2)[種族]a race[tribe](人間).→英和

やから [0] 【族・輩】
〔「から」は血族集団の意〕
(1)同じ血筋をひく人。一門。一族。うから。
(2)(「輩」と書く)仲間。同類。手合い。連中。ともがら。やつら。おもに悪い意味で用いる。「不逞(フテイ)の―」

ぞく [1] 【族】
(1)同じ血統に属する人々。一門。ぞう。「母の―なる播磨国の人/興津弥五右衛門の遺書(鴎外)」
(2)生物の分類上,科と属の間の階級。植物学では属との同音を避けて連(レン)という。
(3)〔化〕 周期表中で,縦に配列している一群の元素。1 族〜 18 族に分けられる。また,一般に,その原子構造や分子構造の類似性により物理的・化学的性質を共有する一群の元素や化合物。例えば,ハロゲン族元素・鉄族元素・芳香族化合物。

族人

ぞくじん [0] 【族人】
一族の人。一門の人。

族党

ぞくとう [0] 【族党】
みうちの者と家人たち。一族郎党。

族制

ぞくせい [0] 【族制】
家族・同族・親族などのように,血縁関係に基づく集団の制度。民俗学において,民俗語彙の分類部門の一つとなる。

族戚

ぞくせき [0] 【族戚】
親族。親戚。親類。

族望

ぞくぼう [0] 【族望】
家柄がよくて声望があること。また,その一族の名誉。

族滅

ぞくめつ [0] 【族滅】 (名)スル
一族を皆殺しにすること。「禍獣の為に―せられんかとあやぶみて/読本・弓張月(続)」

族父

ぞくふ [1] 【族父】
(1)父方の曾祖父の兄弟の孫。おおおおじおじ。[和名抄]
(2)氏族・部族の長。

族父権

ぞくふけん [3] 【族父権】
氏族・部族の長が持っている支配権。

族生

ぞくせい【族生】
《植》gregarious growth.〜する grow in clusters.

族生

ぞくせい [0] 【簇生・族生】 (名)スル
〔「そうせい(簇生)」の慣用読み〕
(1)植物が群がって生えること。叢生(ソウセイ)。「シダが―する」「大木稀(マレ)にして,多くは切株より―せる若木なり/自然と人生(蘆花)」
〔「族生」は同音字による書き替え〕
(2)「叢生(ソウセイ){(2)}」に同じ。

族称

ぞくしょう [0] 【族称】
明治政府が設けた身分の名称。華族・士族・平民の三つがあった。

族籍

ぞくせき [0] 【族籍】
旧制度で,戸籍に記す族称。

族親

ぞくしん [0] 【族親】
一族。親族。親類・縁者。

族譜

ぞくふ [1] 【族譜】
一族の系図。家譜。

族議員

ぞくぎいん [3] 【族議員】
〔分野ごとに「建設族」「運輸族」などと呼ばれることから〕
関係業界の利益保護のために,関係省庁に強い影響力を行使する国会議員をいう。

族長

ぞくちょう [0] 【族長】
(1)一族の長。一家の頭。
(2)モーセ以前のイスラエルの部族の統率者。アブラハム・イサク・ヤコブなど。

族長

ぞくちょう【族長】
a patriarch;→英和
the chief of a tribe.→英和

族類

ぞくるい [2][0] 【族類】
一族。同族。また,同類。

族[輩]

やから【族[輩]】
a family (一族);→英和
[仲間]a party;→英和
fellows.

りゅう リウ 【旒・流】 (接尾)
助数詞。旗・幟(ノボリ)を数えるのに用いる。「一―の旗」

はた【旗】
a flag;→英和
a banner;→英和
the colors (軍旗).〜を上げる(おろす) put up (lower) a flag.〜を振る wave a flag.

はた [2] 【旗・幡・旌】
(1)布・紙などで作り,竿(サオ)などの先に掲げてしるしとするもの。古くは縦長で上辺を竿に結ぶ流れ旗が多く,のち,上辺と縦の一辺を乳(チ)で竿にとめる幟(ノボリ)旗が増えた。古来,朝廷で儀式・祭礼の具として用い,また,軍陣では標式として用いた。現在は,国・組織などの象徴として用いるほかに,さまざまな標識・信号として用いる。
(2)旗じるし。「独立の―をかかげる」
(3)家紋の一。{(1)}を図案化したもの。
(4)「旗売り」の略。
(5)(「幡」と書く)〔仏〕
〔梵 patākā〕
仏・菩薩の威徳を示すための飾りの道具。大法要・説法などの時,寺院の境内や堂内に立てる。三角形の首部の下に細長い幡身(バンシン)をつけ,その下に数本のあしを垂れたもの。ばん。

旗下

きか [1][2] 【旗下】
(1)大将の旗のもと。また,大将の支配下。麾下(キカ)。「―に馳せ参ずる」
(2)特定の考え方などの影響下にあること。「実存主義の―にある」

旗亭

きてい [0] 【旗亭】
〔中国で,酒旗という旗を掲げてその目印としたことから〕
酒場。酒楼。料理店。また,旅館。

旗人

きじん [1] 【旗人】
中国,清代の軍事組織八旗に所属した者の総称。満州族を中心にモンゴル族・漢族などを含む。各種の特権を与えられた。

旗印

はたじるし [3] 【旗印・旗標】
(1)旗に紋や字を染め抜いて,戦場での目印とするもの。
(2)団体などが行動の目標として掲げる主義・主張。「反戦の―の下に合同する」

旗印

はたじるし【旗印】
a flag mark[design];a slogan (標語).→英和

旗号

きごう [1][0] 【旗号】
旗じるし。旗章。徽号(キゴウ)。

旗国

きこく [0][1] 【旗国】
船舶・航空機が所属するとして,登録している国。

旗国主義

きこくしゅぎ [4] 【旗国主義】
公海・公空にある船舶や航空機は,その旗国が管轄権を有するという原則。

旗地

きち [1] 【旗地】
中国,清代に旗人の生計維持のために支給した土地。ヌルハチに始まり,瀋陽・北京付近を中心に設置。清代後期には崩壊した。

旗売り

はたうり [0] 【旗売り】 (名)スル
取引で,空売りをすること。旗。

旗大将

はただいしょう [3] 【旗大将】
(1)「旗奉行(ハタブギヨウ){(1)}」に同じ。
(2)一隊の長。旗頭。「一方の―/浄瑠璃・忠臣蔵」

旗奉行

はたぶぎょう [3] 【旗奉行】
(1)武家の職名。旗を守る役。旗大将。幟(ノボリ)奉行。
(2)江戸幕府の職名。徳川家の軍旗・馬標(ウマジルシ)その他の旗を管理する役。

旗差

はたさし [4] 【旗指・旗差】
(1)戦場で,大将の旗印を持つ侍。馬に乗って先頭を進む。旗手。旗持ち。
(2)「旗指物」の略。

旗幟

きし [1][2] 【旗幟】
(1)旗とのぼり。旗じるし。
(2)表立って示す立場・態度。「―を鮮明にする」

旗幟を鮮明にする

きし【旗幟を鮮明にする】
make clear one's position[attitude].

旗幟鮮明

きしせんめい [1] 【旗幟鮮明】
旗じるしのあざやかなこと。主義・主張のはっきりしていること。

旗弁

きべん [0] 【旗弁】
マメ科植物の蝶形(チヨウケイ)花冠の上側に位置するよく目立つ花弁。
→蝶形花

旗手

きしゅ【旗手】
a standard-bearer.

旗手

きしゅ [1][2] 【旗手】
(1)団体のしるしとしての旗を持つ役目の人。
(2)ある運動の先頭に立って活躍する人。「新劇運動の―」

旗持

はたもち [4][3] 【旗持(ち)】
旗を持つ役目。はたさし。旗手。

旗持ち

はたもち [4][3] 【旗持(ち)】
旗を持つ役目。はたさし。旗手。

旗指

はたさし [4] 【旗指・旗差】
(1)戦場で,大将の旗印を持つ侍。馬に乗って先頭を進む。旗手。旗持ち。
(2)「旗指物」の略。

旗指物

はたさしもの [4][3] 【旗指物】
昔,鎧(ヨロイ)の背中にさして戦場で目印とした小旗。はたさし。

旗振り

はたふり [4][3] 【旗振り】
(1)合図などのために旗を振ること。また,その人。
(2)ある事柄を推進すべく率先して周囲に呼びかけること。音頭取り。「後援会設立の―役」

旗揚げ

はたあげ [4][0] 【旗揚げ】 (名)スル
(1)兵を集めて戦いを起こすこと。
(2)芸能・演劇などで,新しく一座を組むこと。「―の公演」
(3)組織・集団などを新しく作ること。また,その名乗りをあげること。「新党が―する」

旗揚げをする

はたあげ【旗揚げをする】
[挙兵]raise an army;→英和
rise in arms (反乱);start a (new) business (事業を起こす).

旗旌

きせい [0] 【旗旌】
はたとのぼり。旗幟(キシ)。

旗旒

きりゅう [0] 【旗旒】
旗。特に,信号旗。

旗旒信号

きりゅうしんごう [4] 【旗旒信号】
船舶が一定の方式に従って旗を掲揚して行う信号。

旗日

はたび [2][1] 【旗日】
〔国旗を掲げることから〕
国の定めた祝日。

旗本

はたもと [0] 【旗本】
(1)軍陣で大将のいる所。本陣。本営。
(2)大将の近くにあってこれを護衛する家臣団。麾下(キカ)。
(3)江戸時代,将軍直属の家臣のうち,禄高一万石以下で御目見(オメミエ)以上の格式を有する者。御目見以下の御家人とあわせて直参(ジキサン)という。

旗本八万騎

はたもとはちまんき [7][0] 【旗本八万騎】
徳川将軍家の旗本の数を称したもの。旗本は,実際には五千を少し上回る程度であったが,御家人と陪臣を含めれば,約八万騎であった。

旗本奴

はたもとやっこ [5] 【旗本奴】
江戸時代,旗本の青年武士で集団をなし,はでな服装をして,無頼を働いたもの。神祇組(ジンギグミ)・白柄組・六法組などが知られ,首領株に水野十郎左衛門がいた。
→町奴

旗標

はたじるし [3] 【旗印・旗標】
(1)旗に紋や字を染め抜いて,戦場での目印とするもの。
(2)団体などが行動の目標として掲げる主義・主張。「反戦の―の下に合同する」

旗標

きひょう [0] 【旗標】
はたじるし。旗章。

旗立鯛

はたたてだい [4] 【旗立鯛】
スズキ目の海魚。全長約20センチメートル。体形はエンゼルフィッシュに似る。体色は白色の地に二本の太い黒色横帯が走り,背から尾にかけては黄色い。背びれの一部が長く伸び白く美しい。観賞魚とされる。相模湾以南の暖海のサンゴ礁などに分布。

旗章

きしょう [0] 【旗章】
はたじるし。国旗・軍旗・校旗など。

旗竿

はたざお [0] 【旗竿】
(1)旗をつけて掲げる竿。
(2)アブラナ科の越年草。山野・海辺に自生。茎は直立し,高さ30〜90センチメートル。葉は互生し,披針形,基部は矢じり形で茎を抱く。春,茎頂に白色の小花を総状につける。果実は細長く上を向いてつき,裂開する。
旗竿(2)[図]

旗竿

はたざお【旗竿】
a flagpole;→英和
a flagstaff.→英和

旗納め

はたおさめ [3] 【旗納め】
労働組合などで,年末に行う懇親会。

旗艦

きかん [0][2][1] 【旗艦】
艦隊の司令官・司令長官が乗っていて,艦隊の指揮をとる軍艦。マストに司令官・司令長官の官階を示す旗を掲げる。

旗色

はたいろ【旗色】
the tide <of (a) war> ;→英和
the situation (形勢).→英和
〜が良い(悪い) The chances are in one's favor (against one).〜を見る sit on the fence.→英和

旗色

きしょく [0][1] 【旗色】
(1)戦いの形勢。はたいろ。
(2)旗じるしとするもの。立場。主張。「―鮮明」

旗色

はたいろ [0] 【旗色】
〔戦場で軍旗のひるがえる様子から〕
(1)勝負の形勢。争い・議論などの優劣の状態。「―が悪い」
(2)〔所属を示す旗の色から〕
所属。立場。きしょく。旗幟(キシ)。「―を鮮明にする」

旗行列

はたぎょうれつ [3] 【旗行列】
祝いなどの際に,手に小旗を持った人が行列してねり歩くこと。

旗門

きもん [0] 【旗門】
スキーのアルペン競技で,コースを示すために立ててある一対の旗。

旗開き

はたびらき [3] 【旗開き】
労働組合などで,一年間の闘争を始めるにあたって年始に開く懇親会。

旗雲

はたぐも [3][0] 【旗雲】
旗のようにたなびいた雲。

旗頭

はたがしら [3] 【旗頭】
(1)ある集団の長。「一軍の―となる」
(2)旗の上方。「判官の―にひらめきて/盛衰記 43」
(3)中世,地方の同族武士団の長。「清の党の―,芳賀兵衛入道禅可/太平記 19」
(4)近世,一朝事有る際に,諸侯を率いて京都防備にあたる者の俗称。

旗頭

はたがしら【旗頭】
a leader;→英和
a chief;→英和
a boss.→英和

旗魚

かじき カヂキ [1] 【梶木・旗魚】
スズキ目マカジキ科・メカジキ科の海魚の総称。全長3メートル内外の大形魚で,上顎が槍状に伸びている。マカジキ科のマカジキ・バショウカジキ・クロカジキなどは海面近くを,メカジキ科のメカジキはやや深いところを泳ぐ。マカジキが最も美味。外洋に広く分布。カジキマグロ。カジトオシ。
梶木[図]

旗魚座

かじきざ カヂキ― [0] 【旗魚座】
〔(ラテン) Dorado〕
一月末頃の宵,南中する星座。日本からはその一部しか見えない。大マゼラン雲をその中に含む。

旗鼓

きこ [1][2] 【旗鼓】
(1)軍旗と鼓。
(2)軍隊。

む [1][0] 【無・无】
(1)何もないこと。存在しないこと。
⇔有(ユウ)
「―に等しい」「―から有を生じる」
(2)〔仏〕
 (ア)事物も現象も全く存在しないこと。
→有(ウ)
→空(クウ)

 (イ)禅宗で,世界の絶対的な真の姿。有と無の対立を超越した悟りの世界。絶対無。
(3)〔哲〕
 (ア)有(存在)の否定または欠如。実在・はたらき・規定などがないこと。
⇔有(ユウ)

 (イ)有や「無{(3)
 (ア)}」を超越し,有を有たらしめる絶対的無限定的なもの。老子や西田哲学など東洋思想で説かれる。絶対無。
→空

既に

すでに【既に】
already;→英和
long ago;before.→英和

既に

すでに [1] 【既に・已に】 (副)
(1)ある動作が早くも終わっているということを表す。以前に。もう。「会は―終わった」「―見たとおり」
(2)早くもそういう状態になっているということを表す。「―春である」
(3)動作や状態が確定し,確かにそうなっていることを表す。
 (ア)すっかり。全く。「天の下―覆ひて降る雪の光を見れば/万葉 3923」
 (イ)すんでのことで。あぶなく。今にも。「東国へ―門出でと聞こえしが,入道相国違例の御心地とてとどまり給ひぬ/平家 6」
 (ウ)現に。まちがいもなく。「この少将は―かの大納言が嫡子なり/平家 3」

既に

すんでに [1][3] 【既に】 (副)
〔「すでに」の転〕
もう少しのところで。すんでのところで。

既にして

すでにして [1] 【既にして】 (接続)
そうしている間に。そのうちに。「―戦端は開かれた」

既の事

すってのこと 【既の事】 (副)
「すんでのこと」に同じ。「親父様達が―に切つつ拊(ハ)つつ/浄瑠璃・双蝶蝶」

既の事

すんでのこと [6] 【既の事】 (副)
(多く「すんでのことに」「すんでのことで」の形で)もう少しのところで。あやうく。「―で車にぶつかるところだった」

既の所で

すんでのところで 【既の所で】 (連語)
「すんでに」に同じ。「―乗り遅れるところだった」

既倒

きとう [0] 【既倒】
すでに倒れていること。
→狂瀾(キヨウラン)を既倒にめぐらす

既出

きしゅつ [0] 【既出】
以前にすでに提示されていること。「―の単語」

既刊

きかん [0] 【既刊】
図書・雑誌がすでに刊行されていること。また,その出版物。
⇔未刊

既刊の

きかん【既刊の】
previously published[issued].既刊号 a back number.

既判力

きはんりょく [2] 【既判力】
確定判決のもつ効力の一。一度確定判決をうけた事項については当事者も裁判所もそれと矛盾する訴え・主張や裁判を行うことができなくなるという効力。

既卒

きそつ [0] 【既卒】
(「新卒」に対して)すでに学校を卒業していること。「―者」

既報

きほう [0] 【既報】
すでに知らせてあること。「―のとおり」

既婚

きこん [0] 【既婚】
すでに結婚していること。
⇔未婚
「―者」

既婚の

きこん【既婚の】
married <woman> .→英和

既存

きそん [0] 【既存】 (名)スル
すでに存在すること。「―の設備」

既定

きてい [0] 【既定】
すでに定まっていること。
⇔未定
「―の方針」

既定の

きてい【既定の】
established;prearranged <plan> .〜の事実 an established fact.

既往

きおう【既往】
the past.→英和
〜の past;bygone.→英和
‖既往症 a disease one has had before;medical history <of a patient> (病歴).

既往

きおう [0] 【既往】
過ぎ去った時。過去。また,すんでしまった事柄。

既往歴

きおうれき [2] 【既往歴】
患者の過去の病歴および健康状態に関する記録。

既往症

きおうしょう [0][2] 【既往症】
過去においてかかったことのある病気。

既得

きとく [0] 【既得】
すでに自分の所有となっていること。

既得権

きとくけん [3][2] 【既得権】
すでに獲得している権利。なんらかの法的根拠に基づき,すでに取得している権利。

既得権

きとくけん【既得権】
vested rights[interests].

既成

きせい [0] 【既成】
すでにできあがっていること。「―の事実」

既成の

きせい【既成の】
accomplished;→英和
existing.→英和
‖既成概念 an accepted idea.既成事実 an accomplished fact; <F.> a fait accompli.既成政党 an existing (political) party.

既成事実

きせいじじつ [4] 【既成事実】
すでに起こってしまっていて,広く承認されている事実。承認が当然とされる事実。

既成作家

きせいさっか [4] 【既成作家】
地位・名声の確立している作家。新進作家に対していう。

既成概念

きせいがいねん [4] 【既成概念】
広く社会で認められ,通用している概念。「―を破る」

既成道徳

きせいどうとく [4] 【既成道徳】
現実社会に通用し,一般通念となっている道徳的判断や習慣。

既払い

きばらい [2] 【既払い】
すでに支払ってあること。

既望

きぼう [1] 【既望】
〔すでに望(モチ)(満月)を過ぎた意〕
陰暦一六日の夜。また,その夜の月。いざよい。特に陰暦八月についていう。[季]秋。《うす衣を被きて愁ふ―かな/富安風生》

既決

きけつ [0] 【既決】
(1)すでに決まったこと。「―事項」
(2)裁判で確定判決がすでに下っていること。
⇔未決

既決の

きけつ【既決の】
decided;→英和
settled;convicted (罪の).‖既決囚 a convict.(書類が)既決 <標示> Out.

既決囚

きけつしゅう [3] 【既決囚】
有罪の判決がすでに確定し,刑の執行を受けている囚人。
⇔未決囚

既済

きせい [0] 【既済】
⇒きさい(既済)

既済

きさい [0] 【既済】
(1)事がすでにすんでいること。きせい。
(2)すでに返済してしまったこと。きせい。
⇔未済

既然言

きぜんげん [2] 【既然言】
〔江戸時代の国学者鈴木重胤の用語〕
已然形のこと。

既発

きはつ [0] 【既発】
すでに起こったこと。「―の事件」

既発債

きはつさい [3] 【既発債】
(新発債に対し)すでに発行され,流通市場で売買されている債券。

既知

きち [2][1] 【既知】
すでに知っていること。これまでにわかっていること。
⇔未知
「―の事実」

既知の

きち【既知の】
(already) known.→英和
既知数《数》a known quantity.

既知数

きちすう [2][3] 【既知数】
方程式の中ですでに値を与えられている数。または,わかっていると仮定された数。
⇔未知数

既約

きやく [0] 【既約】
〔数〕
(1)より基本的な物二つに分解できないこと。「―多項式」
(2)約分できないこと。
→可約

既約分数

きやくぶんすう [4] 【既約分数】
分母と分子の最大公約数が 1 であるような分数または有理式。

既納

きのう [0] 【既納】
すでに納めてあること。また,その金品。
⇔未納
「―の申込金は返却いたしません」

既習

きしゅう [0] 【既習】 (名)スル
すでに学習していること。
⇔未習
「―漢字」

既裁

きさい [0] 【既裁】
すでに裁決したこと。

既製

きせい [0] 【既製】
商品などが,注文によってではなく前もって作ってあること。レディー-メード。「―服」

既製の

きせい【既製の】
ready-made <article> .既製服 ready-made[store]clothes.

既製品

きせいひん [0] 【既製品】
商品として前もって作ってある品。

既視感

きしかん [2] 【既視感】
⇒デジャ-ビュ

既記

きき [1] 【既記】
すでに書いたこと。

既設

きせつ [0] 【既設】
すでに設けてあること。「―の施設」

既設の

きせつ【既設の】
established;existing.→英和

既述

きじゅつ [0] 【既述】 (名)スル
同じ文章の中で,すでに述べたこと。前述。「―したように…」

既遂

きすい [0] 【既遂】
(1)すでにし終わっていること。
(2)犯罪が完了していること。犯罪の構成要件の内容が完全に実現されること。
⇔未遂

既遂犯

きすいはん [2] 【既遂犯】
既遂となった犯行。

既達

きたつ [0] 【既達】
公文書などで,すでに通知したこと。

ひ [0] 【日】
(1)太陽。おひさま。「―が出る」「―が昇る」「―が落ちる」
(2)太陽の出ている間。朝から夕方まで。ひるま。「―が長くなる」「―が暮れる」
(3)太陽の光や熱。日光。「冬になって―が弱くなる」「―がさす」
〔(1)〜(3)は「陽」とも書く〕
(4) [1]
地球が太陽に対して一回自転する間。一日。一昼夜。「―に五時間しか眠らない」「―に三度の食事」
(5)日かず。日数(ニツスウ)。「―が経つ」
(6)定めた日時。日限(ニチゲン)。「出発の―がせまる」「約束の―までに必ず返す」
(7)毎日毎日。日日(ヒビ)。「悲しみの―を送る」
(8)天気の具合。日より。「うららかな,よい―にめぐまれる」
(9)(「…した日には」の形で)…した場合には。…した折は。多くよくない事柄についていう。「手順を間違えた―には大変なことになる」
(10)(「…ときた日には」の形で)…の場合には。「うちのおやじときた―には日曜日にはゴルフばかりしている」
(11)時代。ころ。「ありし―をしのぶ」「若かりし―のおもかげを残す」
(12)吉日・凶日などという,日がら。「―が悪い」
(13)家紋の一。日輪をかたどったもの。
(14)日の神,天照大神(アマテラスオオミカミ)の子孫である意から,皇室に関することに付けていう語。「―のみこ」
〔「…の日」などの場合,アクセントは [1]〕

にち 【日】
■一■ [1] (名)
七曜の一。「日曜」の略。
■二■ (接尾)
助数詞。
(1)月のうちの何番目の日であるかを示すのに用いる。「三月一七―」「今日は何―か」
(2)日数を数えるのに用いる。「あと一二―かかる」「まる一―待つ」
〔上にくる数字によってくだけた言い方では「んち」「ち」の形でも用いられる。「三月一七んち」「あと一んち待ってくれ」「五月一三ち」〕

んち 【日】
⇒にち(日)■二■

け 【日】
〔「か(日)」と同源。上代語〕
「ひ(日)」の複数。二日以上の日をいう。日日(ヒビ)。「君が行き―長くなりぬ/万葉 85」
→朝(アサ)に日(ケ)に

ち 【日】
⇒にち(日)■二■

ひ【日】
(1)[太陽]the sun;→英和
sunlight.→英和
(2)[時日]a day;→英和
time;→英和
a date (日付).→英和
〜がくれて after dark.〜に〜に day by[after]day (日々);rapidly (急速に).
〜にやける be sunburnt.〜の当たる所に in the sun.

か 【日】 (接尾)
助数詞。和語の数詞に付いて,日数を数えるのに用いる。
(1)月の何番目の日であるかを示す。「今月の九(ココノ)―は日曜日です」
(2)何日間かという日数を示す。「三(ミツ)―かかる」「あと十(トオ)―待て」
(3)〔「夜(ヨ)」に対する〕
「昼」の数を示す。「三―三晩」「夜には九夜(ココノヨ)日にはとを―を/古事記(中)」

日々

ひび【日々】
daily;→英和
every day;day by day.〜の daily;→英和
everyday.→英和

日々

にちにち【日々】
every day;daily.→英和

日がな一日

ひがないちにち [1] 【日がな一日】
朝から晩まで。一日中。副詞的にも用いられる。「―庭をながめ暮らす」

日ならず

ひならず [3][2] 【日ならず】 (副)
何日もたたずに。遠からず。まもなく。「―全快するだろう」

日ならずして

ひならずして [3][2] 【日ならずして】 (副)
「日ならず」に同じ。「―悪弊に染まる」

日に増し

ひにまし [0] 【日に増し】 (副)
日ごとに。日増しに。「典医の方剤も功を奏せず,―重くなるばかり/阿部一族(鴎外)」

日に日に

ひにひに [1][0] 【日に日に】 (副)
(1)一日ごとに程度の進むさま。一日一日と。日ましに。「―暖かくなる」
(2)日ごとに。毎日毎日。「山吹は―咲きぬ/万葉 3974」

日に異に

ひにけに 【日に異に】 (連語)
日がたつにつれて。日ましに。「我がやどの葛葉―色付きぬ/万葉 2295」

日の下

ひのした 【日の下】
(1)あめのした。天下。世界。この世。「―に住し給ふ諸の神の/盛衰記 39」
(2)手紙などの日付の下。[ロドリゲス]

日の下開山

ひのしたかいさん [5] 【日の下開山】
〔「開山」は開祖の意〕
相撲・武芸などで,天下に並ぶ者のないほど強いこと。特に相撲で,横綱の別称。

日の中

ひのうち [0] 【日の中】
太陽が出ている間。ひるま。にっちゅう。

日の丸

ひのまる [0] 【日の丸】
(1)太陽をかたどった丸。古くから,赤色や金色の丸の図様で扇や船印などに用いられた。「―扇」
(2)「日の丸の旗」の略。

日の丸

ひのまる【日の丸】
the (rising-)sun flag;the Japanese flag.

日の丸の旗

ひのまるのはた [7] 【日の丸の旗】
(1)白地に赤い丸を描いた旗。
(2)日章旗のこと。

日の丸幟

ひのまるのぼり [5] 【日の丸幟】
白地の布に赤い日の丸を描いた幟。中世から八幡船などに用いられ,1854年(安政1)には江戸幕府が日本の船はこの印の幟とすることを定めた。

日の丸弁当

ひのまるべんとう [5] 【日の丸弁当】
〔外観や配色が日の丸の旗に似るところから〕
御飯のまん中に梅干しを一個だけ入れた弁当。

日の丸御城米

ひのまるごじょうまい 【日の丸御城米】
江戸時代,幕府の御城米のこと。廻送に際し必ず船尾に日の丸の幟(ノボリ)を立てて幕府の御用船である表示としたことからの称。

日の入り

ひのいり [0] 【日の入り】
夕方,日が西に沈むこと。また,その時刻。天文学的には,太陽の上縁が西の地平線に接する時。日没。
⇔日の出

日の入り

ひのいり【日の入り(に)】
(at) sunset.→英和

日の出

ひので 【日の出】
東京都西部,西多摩郡の町。多摩川支流の平井川流域を占める山林地帯。観光・保養地。

日の出

ひので【日の出(に)】
(at) sunrise[daybreak].→英和

日の出

ひので [0] 【日の出】
(1)朝,日が東の空に現れ出ること。また,その時刻。天文学的には,太陽の上縁が東の地平線に接する時。
⇔日の入り
(2)朝日の昇るように勢いの盛んなこと。「当時―のお二人が/人情本・辰巳園 4」

日の宮

ひのみや 【日の宮】
高天原にある天照大神(アマテラスオオミカミ)の住む宮殿。また,その子孫である天皇の住む御殿。皇居。「天照る国の―の聖(ヒジリ)の御子ぞ/続後紀(嘉祥二)」

日の宮人

ひのみやひと 【日の宮人】
宮中に仕える人。大宮人。「高光る―/古事記(下)」

日の御子

ひのみこ 【日の御子】
〔日の神の子孫の意〕
天皇・皇子を敬っていう語。「高照らす―/万葉 162」

日の御物

ひのおもの 【日の御物】
天皇の日々の食事。ひのみく。「御台四つたてて―きこしめす/宇津保(初秋)」

日の御蔭

ひのみかげ 【日の御蔭】
(1)〔日をおおってかげをなす所の意〕
宮殿や殿舎の壮大さをほめたたえていう語。あまのみかげ。「天の御蔭―と隠りまして/祝詞(祈年祭)」
(2)日の神,すなわち天照大神(アマテラスオオミカミ)の威徳。「宮柱したつ磐根(イワネ)にしきたてて露もくもらぬ―かな/新古今(神祇)」

日の御門

ひのみかど 【日の御門】
〔日の御子の宮殿の意〕
天皇の住む所。皇居。内裏。「我(ワ)が作る―に/万葉 50」

日の暈

ひのかさ 【日の暈】
「にちうん(日暈)」に同じ。

日の暮れ

ひのくれ [0] 【日の暮れ】
太陽が沈んで暗くなる頃。夕暮れ。夕方。

日の本

ひのもと 【日の本】
〔日の出る本の意〕
日本の異名。「―の末の世に生まれ給ひつらむ/源氏(若紫)」

日の本の

ひのもとの 【日の本の】 (枕詞)
「大和(ヤマト)」にかかる。「―大和の国の鎮(シズメ)ともいます神かも/万葉 319」

日の本の国

ひのもとのくに 【日の本の国】
「日の本」に同じ。「―に忍辱(ニンニク)の父母あり/宇津保(俊蔭)」

日の横

ひのよこし 【日の横】
南北。また,南北に通じる道。「東西を日の縦(タタシ)とし,南北を―とす/日本書紀(成務訓)」

日の烏

ひのからす 【日の烏】
太陽にすむという三本足の想像上の烏。転じて,太陽の異名。「暮れては明くる―かう��たる海(ワダ)の原/浄瑠璃・平家女護島」

日の目

ひのめ [0] 【日の目】
日の光。また,日光がもたらす明るさ。

日の目を見る

ひのめ【日の目を見る】
be published (公表);be realized (実現).

日の神

ひのかみ 【日の神】
太陽神。天照大神(アマテラスオオミカミ)をさす。「―ながく統を伝へ給ふ/正統記(序)」

日の経

ひのたて 【日の経】
(1)東方。「大和の青香具山は―の大き御門に/万葉 52」
(2)「ひのたたし」に同じ。
⇔ひのよこ

日の緯

ひのよこ 【日の緯】
(1)西方。「畝火のこの瑞山は―の大き御門に/万葉 52」
(2)「ひのよこし」に同じ。
⇔ひのたて

日の縦

ひのたたし 【日の縦】
東西。また,東西に通じる道。「東西を―とし,南北を日の横(ヨコシ)とす/日本書紀(成務訓)」

日の脚

ひのあし 【日の脚・日の足】
(1)「日脚(ヒアシ){(1)}」に同じ。「まだ―も南へと/浄瑠璃・卯月の紅葉(上)」
(2)「日脚(ヒアシ){(2)}」に同じ。「―のわづかに見えて/蜻蛉(上)」

日の足

ひのあし 【日の脚・日の足】
(1)「日脚(ヒアシ){(1)}」に同じ。「まだ―も南へと/浄瑠璃・卯月の紅葉(上)」
(2)「日脚(ヒアシ){(2)}」に同じ。「―のわづかに見えて/蜻蛉(上)」

日ソ

にっソ [1] 【日ソ】
日本とソ連。

日ソの

にっソ【日ソの】
Japanese-Soviet.

日ソ中立条約

にっソちゅうりつじょうやく 【日ソ中立条約】
1941年(昭和16)4月,日本とソ連との間に調印された相互不可侵条約。有効期間五年。日本はこの条約により南進政策を進めたが,45年8月,ソ連の対日参戦により失効。

日ソ共同宣言

にっソきょうどうせんげん 【日ソ共同宣言】
1956年(昭和31),モスクワで締結された,日ソ間の共同宣言。これにより,両国間の戦争状態が終結し,国交が回復。賠償その他の戦争請求権の相互放棄などは合意をみたが,領土に関する両国間の主張がくいちがっていたため,平和条約締結には至らず,共同宣言の形をとり,平和条約の交渉は継続されることになった。

日ソ基本条約

にっソきほんじょうやく 【日ソ基本条約】
1925年(大正14)革命後のソ連と日本との間の国交を回復するために結ばれた条約。

日ソ漁業協力協定

にっソぎょぎょうきょうりょくきょうてい 【日ソ漁業協力協定】
1985年(昭和60)日ソ間に締結された,北西太平洋の二〇〇海里以遠水域における漁業に関する協定。一般的漁業分野の協力とサケ・マスの取り扱いに関して規定し,漁獲量は合同委員会で協議することを定める。ソ連解体後,ロシアに引き継がれた。

日ソ漁業条約

にっソぎょぎょうじょうやく 【日ソ漁業条約】
1956年(昭和31),日ソ間に締結された北西太平洋の公海における漁業資源の有効利用に関する条約。77年ソ連の二〇〇海里漁業水域宣言に伴って破棄され,新たに日ソ漁業協力協定が結ばれた。

日ノ岬

ひのみさき 【日ノ御埼・日ノ岬】
和歌山県西部,紀伊水道に突出した岬。先端の日ノ山に灯台がある。

日ノ御埼

ひのみさき 【日ノ御埼・日ノ岬】
和歌山県西部,紀伊水道に突出した岬。先端の日ノ山に灯台がある。

日ロ

にちロ [1] 【日ロ】
日本とロシア連邦。

日一日

ひいちにち 【日一日】 (連語)
日がたつにつれて変わっていくさまにいう語。一日ごとに。日増しに。多く「と」を伴って副詞的に用いる。「―と春めく」

日一日

ひひとひ [3] 【日一日】
朝から晩まで。一日じゅう。終日。

日下

くさか 【日下】
姓氏の一。

日下世傑

くさかせいけつ 【日下世傑】
(1712-1752) 江戸中期の漢詩人。河内の人。名は文雄。号は生駒山人。生駒山の近くに住み詩をよくして,竜草廬と親交があった。著「生駒山人詩集」

日下部

くさかべ 【日下部】
姓氏の一。

日下部伊三次

くさかべいそうじ 【日下部伊三次】
(1814-1858) 幕末期の志士。薩摩藩士。1858年,攘夷勅諚の写しを江戸の水戸屋敷に伝達。安政の大獄で牢死。

日下部鳴鶴

くさかべめいかく 【日下部鳴鶴】
(1838-1922) 書家。彦根の人。本名,東作。字(アザナ)は子暘。野鶴とも号す。清の楊守敬に啓発されて漢・六朝書道の書法を研究。特に漢隷は一世を風靡(フウビ)し,多くの門下生を輩出。

日並

ひなみ [0] 【日並(み)・日次】
(1)暦の上での日の吉凶。ひがら。「―がよい」
(2)毎日その事をすること。「―の手習したるに/読本・春雨(目ひとつの神)」
(3)(日記などに記す)日の順序。

日並ぶ

ひなら・ぶ 【日並ぶ】 (動バ下二)
日を重ねる。日数を過ごす。けならぶ。「あしひきの山桜花―・べてかく咲きたらばいた恋ひめやも/万葉 1425」

日並ぶ

けなら・ぶ 【日並ぶ】 (動バ下二)
日数を重ねる。多くの日をかける。「馬ないたく打ちてな行きそ―・べて見ても我が行く志賀にあらなくに/万葉 263」

日並み

ひなみ [0] 【日並(み)・日次】
(1)暦の上での日の吉凶。ひがら。「―がよい」
(2)毎日その事をすること。「―の手習したるに/読本・春雨(目ひとつの神)」
(3)(日記などに記す)日の順序。

日中

ひなか [0] 【日中】
昼の間。ひるま。にっちゅう。「昼―」

日中

ひなか【日中】
the daytime.→英和
昼〜に in broad daylight.

日中

にっちゅう [1] 【日中】
日本と中国。「―友好」「―貿易」

日中

にっちゅう [0] 【日中】
(1)日の出ている間。昼間。
(2)六時{(1)}の一。正午および正午を中心とするほぼ四時間。また,その間に行う勤行。「―の御加持/源氏(夕霧)」

日中

にっちゅう【日中】
(1) 日中(は) in the daytime.→英和
(2)[日本と中国]Japan and China.

日中共同声明

にっちゅうきょうどうせいめい 【日中共同声明】
日本と中国との戦争状態を終結させ,日中国交正常化を実現させた共同声明。1972年(昭和47)調印。前文と九項目の本文からなり,中華人民共和国政府を中国の唯一の合法政府として承認,戦争賠償の請求放棄,アジア・太平洋地域での覇権反対,などをうたう。

日中平和友好条約

にっちゅうへいわゆうこうじょうやく 【日中平和友好条約】
1978年(昭和53)日本と中国との間に結ばれた平和友好条約。平和五原則および武力不行使,反覇権,経済・文化の交流などを定める。

日中戦争

にっちゅうせんそう 【日中戦争】
1937年(昭和12)7月7日,盧溝橋(ロコウキヨウ)事件にはじまり,45年8月15日,日本の無条件降伏にいたるまでの日本と中国の戦争。当初,日本政府は北支事変とよび,不拡大方針をとったが,軍部は戦線を拡大して主要都市・鉄道沿線を占領,宣戦布告のないまま,全面戦争に発展。中国は37年9月の第二次国共合作による抗日民族統一戦線が各地で抗日戦を強化した。41年12月太平洋戦争の開始後は第二次大戦の一環となった。当時,日本側は支那事変・日華事変・日支事変とよんだ。

日中行事

にっちゅうぎょうじ ニツチユウギヤウジ 【日中行事】
宮中における日々の行事や毎月の月奏祭・祓などを記した書。後醍醐天皇撰。

日中行事

にっちゅうぎょうじ [5] 【日中行事】
(1)日々の行事。
(2)書名(別項参照)。

日乗

にちじょう [0] 【日乗】
〔「乗」は記録の意〕
日記。日録。

日乗朝山

にちじょうちょうざん 【日乗朝山】
(?-1577) 戦国末期の政僧。出雲国朝山の人といわれる。織田信長入京後,皇居造営などに活躍。イエズス会士フロイスとの宗論に敗れたが,その後もキリスト教禁圧を策した。朝山日乗とするのは俗説。

日乾し

ひぼし [3][0] 【日干(し)・日乾し】
日に当てて乾かすこと。また,その乾かしたもの。
⇔陰干し
「魚を―にする」

日乾し煉瓦

ひぼしれんが [4] 【日乾し煉瓦】
粘土類を成形した後,天日で乾燥してつくった煉瓦(レンガ)。降雨量が少なく,木材・石材などに乏しい地域では,先史時代から広く土木・建築材料として用いられた。

日交ぜ

ひまぜ 【日交ぜ】
一日置き。隔日。「わらはやみにや,―に起こること,二たびになりぬ/十六夜」

日什

にちじゅう ニチジフ 【日什】
(1314-1392) 南北朝時代の僧。顕本法華宗の開祖。会津の人。慈遍に学び比叡山の学頭となったが,日蓮の著作に触れて日蓮宗に改宗。京都に妙満寺,郷里に妙法寺を創建。通称,玄妙阿闍梨。

日仏

にちふつ [1] 【日仏】
日本とフランス。

日仏の

にちふつ【日仏の】
Franco-Japanese.

日仏協約

にちふつきょうやく 【日仏協約】
1907年(明治40)6月,パリで調印された日本・フランス間の協約。アジアにおける日仏相互の勢力範囲の確認などを約した。

日仏辞書

にちふつじしょ 【日仏辞書】
〔原題 (フランス) Dictionnaire Japonais-Français〕
和仏辞典。パジェス編。1868年パリ刊。「日葡辞書」をフランス語に訳して改編したもの。

日仕事

ひしごと [2] 【日仕事】
(1)昼間にする仕事。
(2)一日に割り当てた仕事。
(3)一日で仕上がる仕事。

日付

ひづけ【日付】
a date.→英和
〜を書く date.〜のない undated.→英和
‖日付変更線 the (international) date line.

日付

ひづけ [0] 【日付・日附】
文書などに,作成・提出の年月日を記すこと。また,その年月日。

日付変更線

ひづけへんこうせん [0] 【日付変更線】
それを越えると日付を変えるように定めた線。時差を調整するために設けたもので,太平洋上の東経一八〇度(西経一八〇度)の子午線を基準に陸地を避けて折れ線状に設定。東から西へ越える場合は日付を一日進ませ,西から東へ越える場合は一日遅らせる。

日付後定期払い

ひづけごていきばらい [8] 【日付後定期払い】
手形の支払い条件の一つで,手形の振り出し日から手形に記載された一定期間経過した日を満期日として支払いを行うもの。日付後三か月払いなど。

日供

にちぐ [0] 【日供】
毎日供物をすること。また,その供物。日の供。にっく。

日供

にっく [0] 【日供】
「にちぐ(日供)」に同じ。

日保ち

ひもち [0] 【日持ち・日保ち】 (名)スル
食物が日数を経ても腐ったり変質したりしないこと。「―する菓子」

日借り

ひがり 【日借り】
日賦で返す約束で金銭を借りること。「両替屋より―の小判/浮世草子・織留 1」

日偏

にちへん [0] 【日偏】
⇒ひへん(日偏)

日偏

ひへん [0] 【日偏】
漢字の偏の一。「明」「昨」などの「日」の部分。

日傘

ひがさ [2] 【日傘】
夏の強い日光をさえぎるためにさす傘。パラソル。ひがらかさ。[季]夏。《遠くゆく七里が浜の―かな/鈴木花蓑》

日傘

ひがさ【日傘】
a parasol;→英和
a sunshade.→英和

日傘

ひがらかさ [4] 【日傘・日唐傘】
(1)貴人の外出の際,供の者が後ろからさしかける柄の長い大きな日がさ。
(2)「ひがさ(日傘)」に同じ。[季]夏。《青天と一つ色也―/一茶》

日傘効果

ひがさこうか [4] 【日傘効果】
大気中に浮遊している微粒子(硫酸ミストなどのエーロゾル)が,地表面に到達する日射をさまたげて気温を低下させること。日傘のはたらきと類似していることから呼ばれる。雨傘効果。

日傭

ひよう [0] 【日傭】
一日に限って雇うこと。ひやとい。

日傭い

ひやとい [0] 【日雇(い)・日傭い】
一日だけの約束でやとうこと。また,その約束で働いている人。「―人足」

日傭取り

ひようとり [2][0] 【日傭取り】
日雇いで働くこと。また,その人。

日像

にちぞう ニチザウ 【日像】
(1269-1342) 鎌倉末期の日蓮宗の僧。七歳で出家して日蓮・日朗に師事した。のち京都に出て宗旨を広めたが,三度追放された。1321年京都で最初の日蓮宗寺院の妙顕寺を開創。通称,肥後阿闍梨。

日像幢

にちぞうどう ニチザウ― [3] 【日像幢】
天皇の即位式など重大な儀式の際,庭前に立てる仗旗(ジヨウキ)の一種。9メートルほどの黒塗りの柱に,金色の丸い輪九つを貫き,その上の金色の円板に赤く三つ足の烏を描いてある。
→月像幢
日像幢[図]

日光

にっこう【日光】
sunlight;→英和
sunshine.→英和
〜にさらす expose to the sun.→英和
〜に当る bask in the sun.‖日光消毒 disinfection by sunshine.日光浴 <take> a sun bath.日光浴をする sunbathe.

日光

にっこう [1] 【日光】
(1)日の光。太陽の光線。
(2)「日光菩薩」の略。

日光

にっこう ニツクワウ 【日光】
栃木県北西部にある市。二荒山(フタラサン)神社・東照宮などの門前町として発達。奥日光には中禅寺湖・華厳滝(ケゴンノタキ)・戦場ヶ原など観光地があり,日光国立公園の中心をなす。

日光例幣使

にっこうれいへいし ニツクワウ― [7] 【日光例幣使】
江戸時代,毎年4月,日光東照宮の大祭に朝廷から派遣された奉幣使。

日光例幣使街道

にっこうれいへいしかいどう ニツクワウ―カイダウ 【日光例幣使街道】
京都から中山道を経て日光東照宮へ赴く朝廷派遣の例幣使の通行した街道のうち,上野倉賀野から分岐して下野楡木(ニレキ)に至る街道。広義にはさらに今市までをもいう。五街道に準ずる扱いを受けていた。例幣使街道。

日光写真

にっこうしゃしん [5] 【日光写真】
透明な薄紙などに描いた絵をネガとして印画紙に重ね合わせて,日光で焼き付ける子供の玩具。青写真。[季]冬。

日光唐辛子

にっこうとうがらし ニツクワウタウ― [7] 【日光唐辛子】
塩漬けにした唐辛子を干して一つずつシソで巻いてさらに塩漬けにしたもの。日光市で産する。日光漬け。

日光国立公園

にっこうこくりつこうえん ニツクワウ―コウヱン 【日光国立公園】
栃木県・群馬県・福島県・新潟県にまたがる国立公園。日光・尾瀬・那須を中心に,鬼怒川・塩原の温泉地区を含む。寺社などの史跡のほか,山岳・湖沼など豊かな景観に恵まれる。

日光塗

にっこうぬり ニツクワウ― [0] 【日光塗】
日光市から産する塗り物。淡色の春慶塗で地質は堅牢。

日光奉行

にっこうぶぎょう ニツクワウ―ギヤウ [5] 【日光奉行】
江戸幕府の職名。日光東照宮の守衛・修繕・祭祀(サイシ),日光町の庶政,上野(コウヅケ)・下野(シモツケ)両国の訴訟を扱う。老中支配。

日光山

にっこうさん ニツクワウ― 【日光山】
日光市にある輪王寺の山号。

日光廟

にっこうびょう ニツクワウベウ 【日光廟】
日光市にある廟。徳川家康をまつる東照宮と,徳川家光をまつる大猷院(ダイユウイン)とをさす。

日光東照宮

にっこうとうしょうぐう ニツクワウトウセウ― 【日光東照宮】
日光市内にある徳川家康の霊廟(レイビヨウ)。1617年駿河久能山より下野(シモツケ)日光山へ改葬し,1634〜36年に大規模に造営。権現造りで江戸時代霊廟建築の代表的遺構。

日光浴

にっこうよく [3] 【日光浴】 (名)スル
健康増進のために,体に日光を当てること。

日光消毒

にっこうしょうどく [5] 【日光消毒】
日光にさらして殺菌を行うこと。紫外線の殺菌力を利用するもので,衣類・寝具・器具などについて行う。

日光湯元温泉

にっこうゆもとおんせん ニツクワウ―ヲンセン 【日光湯元温泉】
日光市の温泉。白根山の東麓の湯ノ湖北岸にある。

日光療法

にっこうりょうほう [5] 【日光療法】
日光や人工太陽灯の光を体に照射して行う療法。紫外線の化学作用,赤外線の熱作用などを利用するもので,くる病やビタミン D 不足による骨軟化症,貧血症,回復期の疾患などに有効。日光浴法。

日光社参

にっこうしゃさん ニツクワウ― [5] 【日光社参】
江戸時代,徳川家康をまつった日光東照宮へ,その大祭のとき,将軍が参詣すること。

日光線

にっこうせん ニツクワウ― 【日光線】
(1)JR 東日本の鉄道線。栃木県宇都宮・日光間,40.5キロメートル。
(2)東武鉄道の鉄道線。埼玉県東武動物公園・栃木県東武日光間,94.5キロメートル。浅草方面より伊勢崎線経由で直通運転される。

日光菩薩

にっこうぼさつ 【日光菩薩】
薬師如来の左脇に侍する菩薩。
→薬師三尊

日光街道

にっこうかいどう ニツクワウ―ダウ 【日光街道】
江戸時代の五街道の一。江戸日本橋から千住・宇都宮・今市を経て日光に至る。二一宿あり,千住から宇都宮までは奥州街道を兼ねる。

日光責め

にっこうぜめ ニツクワウ― [0] 【日光責め】
日光輪王寺の強飯(ゴウハン)の式の異名。
→強飯

日光黄菅

にっこうきすげ ニツクワウ― [5][6] 【日光黄菅】
ユリ科の多年草。本州中部以北の山地の草原に群生。日光に多いのでこの名がある。葉は根生し,線形。初夏,高さ約50センチメートルの花茎の頂に短い花序をつけ,ユリに似た橙黄色の一日花を次々と開く。禅庭花(ゼンテイカ)。
日光黄菅[図]

日出

にっしゅつ [0] 【日出】
ひので。
⇔日没

日出

ひじ 【日出】
大分県北東部,速見郡の町。別府湾の北岸に位置し,旧城下町を母体に発展。城下ガレイを特産。

日切り

ひぎり [0] 【日切り】
日数を限って定めること。日限。期限。「―の注文お急ぎ合点(ガテン)/安愚楽鍋(魯文)」

日切れ

ひぎれ [0] 【日切れ】
期限の切れること。

日切れ法案

ひぎれほうあん [4] 【日切れ法案】
時限法の期限延長のための法律案,特定の期日に開始すべき施策に関する法律案,予算と関係する法律案など,一定期日までの成立が不可欠とされる法律案。

日刊

にっかん [0] 【日刊】
毎日刊行すること。また,そのもの。

日刊の

にっかん【日刊の】
daily.→英和
日刊新聞 a daily (newspaper).

日刊紙

にっかんし [3] 【日刊紙】
毎日刊行する新聞。

日前神宮

ひのくまじんぐう 【日前神宮】
和歌山市秋月にある神社。祭神は日前大神。同一境内に国懸(クニカカス)神宮が並ぶ。

日割

ひわり [0] 【日割(り)】
(1)一日いくらと給料などを決めること。「―で払う」
(2)長期間かかる物事の,その日その日にする内容を決めること。また,その日程。「―でスケジュールを立てる」「試験の―をきめる」

日割

ひわり【日割】
daily rate.〜で払う pay by the day.→英和

日割り

ひわり [0] 【日割(り)】
(1)一日いくらと給料などを決めること。「―で払う」
(2)長期間かかる物事の,その日その日にする内容を決めること。また,その日程。「―でスケジュールを立てる」「試験の―をきめる」

日割れ

ひわれ [0] 【干割れ・日割れ】
(1)乾いてひびや割れ目ができること。「日照りで,田に―ができる」
(2)日光の照射や昼夜の温度の変化のため,木材や立木などに割れ目が入ること。

日勤

にっきん [0] 【日勤】 (名)スル
(1)毎日出勤すること。
(2)昼間の勤務。

日午

にちご [0][1] 【日午】
昼の午(ウマ)の刻。正午。じつご。

日南

にちなん 【日南】
宮崎県南部,日向灘(ヒユウガナダ)に面する市。近世伊東氏の城下町であった飫肥(オビ)を中心に,遠洋漁業基地のある油津(アブラツ),パルプ工場のある吾田などが合併。

日南海岸国定公園

にちなんかいがんこくていこうえん 【日南海岸国定公園】
宮崎県南部の日南海岸と,鹿児島県南東部の志布志(シブシ)湾を含む国定公園。亜熱帯の植物群と変化に富んだ海岸地形が見られる。

日南線

にちなんせん 【日南線】
JR 九州の鉄道線。宮崎県南宮崎・日南・鹿児島県志布志間,88.9キロメートル。日南海岸や鰐塚山地の山麓を走る。

日印平和条約

にちいんへいわじょうやく 【日印平和条約】
1952年(昭和27)に調印された日本とインドとの平和条約。サンフランシスコ講和会議への出席を拒否したインドとは二国間交渉で戦争状態が終結し,平和条約が結ばれた。

日原

にっぱら 【日原】
東京都奥多摩町北部の地域。日原川上流域で,鍾乳洞がある。

日参

にっさん【日参】
a daily visit <to> .〜する visit daily.

日参

にっさん [0][1] 【日参】 (名)スル
(1)寺院や神社に毎日お参りすること。「八幡様へ―して子の無事を祈る」
(2)毎日のように訪れること。「許可をもらうために役所に―する」

日収

にっしゅう [0] 【日収】
一日の収入。

日取り

ひどり [0] 【日取り】
ある事を行う日を定めること。また,その日。「結婚式の―を決める」

日取り

ひどり【日取り】
a date.→英和
〜をきめる fix a date[day] <for a meeting> .

日合い

ひあい [0] 【日間・日合い】
(1)ひかず。日数。
(2)時日の頃合い。日どり。「薫り来る梅花は春の―哉/毛吹草追加」
(3)日歩(ヒブ)。利子。「三月限りの―/歌舞伎・傾城倭荘子」

日吉丸

ひよしまる 【日吉丸】
豊臣秀吉の幼名。

日吉大社

ひえたいしゃ 【日吉大社】
滋賀県大津市にある神社。近江国の一の宮。東本宮に大山咋(オオヤマクイ)大神を,西本宮に大己貴(オオナムチ)大神をまつる。二十二社の一つとして朝廷の崇敬が厚く,また天台宗の護法神としても尊崇された。例祭日吉祭は四月一四日。日吉(ヒエ)((ヒヨシ))神社。山王権現。

日吉神社

ひえじんじゃ 【日吉神社】
日吉(ヒエ)大社の別名。

日吉神社

ひよしじんじゃ 【日吉神社】
⇒日吉大社(ヒエタイシヤ)

日吉神道

ひえしんとう 【日吉神道】
中世,神仏習合説により成立した仏教的神道の一。天台宗の三諦即一の教理と延暦寺の鎮守日吉山王権現とを付会した教説。江戸初期,僧天海が徳川家康の庇護を受けたため,一時勢力を得た。山王神道。山王一実神道。天台神道。

日吉祭

ひえまつり 【日吉祭】
⇒山王祭(サンノウマツリ)

日吉造り

ひよしづくり [4] 【日吉造り】
⇒日吉造(ヒエヅク)り

日吉造り

ひえづくり [3] 【日吉造り】
神社建築様式の一。切妻造りの正面と両側面に庇(ヒサシ)を付けた形式のもの。屋根の背面は縋破風(スガルハフ)となる。滋賀県の日吉大社本殿が代表例。聖帝造(シヨウテイヅク)り。ひよしづくり。

日向

ひなた [0] 【日向】
〔「日の方」の意〕
日の当たっている所。
⇔ひかげ

日向

ひむか 【日向】
古く,「ひゅうが(日向)」の地方をさした称。「馬ならば―の駒/日本書紀(推古)」

日向

ひゅうが ヒウガ 【日向】
(1)旧国名の一。ほぼ宮崎県にあたる。ひむか。日州。
(2)宮崎県中北部,日向灘に面する市。化学・砂糖工場が立地。ハマグリで作る白碁石が特産。

日向ぼこ

ひなたぼこ [0][4] 【日向ぼこ】
「日向ぼっこ」に同じ。[季]冬。

日向ぼこり

ひなたぼこり [4] 【日向ぼこり】
「日向ぼっこ」に同じ。[季]冬。《人を見る目細く―かな/虚子》

日向ぼっこ

ひなたぼっこ [4] 【日向ぼっこ】 (名)スル
〔「ひなたぼこ」の転〕
日の当たる所に出て暖まること。ひなたぼこり。ひなたぼっこう。ひなたぼこう。[季]冬。「縁側で―する」

日向ぼっこをする

ひなた【日向ぼっこをする】
sit in the sun.→英和

日向水

ひなたみず [3] 【日向水】
太陽に当たって温まった水。また,なまぬるい水。[季]夏。

日向水木

ひゅうがみずき ヒウガミヅ― [4] 【日向水木】
マンサク科の落葉低木。近畿地方の北部山地に自生。庭木とする。高さは約2メートル。トサミズキに似るが,枝が細く,花や葉が小ぶり。早春,葉に先立ち淡黄色の花を二,三個ずつ下向きにつける。伊予水木。

日向灘

ひゅうがなだ ヒウガ― 【日向灘】
宮崎県東部沿岸・沖合一帯の海域。沿岸に黒潮が環流し,イワシ・マグロ・カツオの漁場。波の荒いことで知られる。

日向紋

ひなたもん [3] 【日向紋】
白く染め抜きにして表した紋。最も格の高いもので,礼装の黒紋付にはこれを用いる。表紋(オモテモン)。

日向臭い

ひなたくさ・い [5] 【日向臭い】 (形)[文]ク ひなたくさ・し
(1)日光に照らされたもの特有のにおいがする。「―・い布団」
(2)いなかじみている。「―・きたび人有り/洒落本・廓通遊子」

日向雨

ひなたあめ [3] 【日向雨】
日が照っているのに降る雨。日照り雨。天気雨。そばえ。

日周圏

にっしゅうけん ニツシウ― [3] 【日周圏】
天体が日周運動によって描く天球上の円。

日周期性

にっしゅうきせい ニツシウキ― [0] 【日周期性】
一昼夜を周期とする,生物の機能・構造・活動の変化。日周期リズム。
→概日リズム

日周運動

にっしゅううんどう ニツシウ― [5] 【日周運動】
地球の自転運動のため,天体が東より西へ天の北極を中心として約一日周期で回転するように見える現象。

日和

ひより【日和】
weather;→英和
fine weather.〜見的態度をとる sit on the fence.→英和
‖日和見主義者 an opportunist.

日和

ひより [0] 【日和】
(1)天候。天気。空模様。「よい―」
(2)晴れていること。天気のいいこと。「秋―」「小春―」
(3)その事をするのに都合のよい天候。「野球―」「運動会―」
(4)「日和下駄」の略。
(5)海上の空模様。海路の天候。「風もなみ―よくとも郭公なくとまりをば出でじとぞ思ふ/為忠百首(木工頭)」
(6)船の航行によい天候。船出によい天候。「明日は―と出づる舟人/新撰六帖 3」

日和

にわ ニハ 【日和】
〔万葉集の「にはよくあらし」を日の和(ナ)いだことと解して当てた字〕
穏やかな海面。穏やかな天気。「―うちつづきて浪風なほ静なれば/読本・弓張月(後)」

日和る

ひよ・る [2] 【日和る】 (動ラ五)
〔「日和(ヒヨリ)見」から。主に学生が用いる〕
日和見{(1)}をして妥協する。「―・った態度」

日和下駄

ひよりげた [3][0] 【日和下駄】
晴天の日にはくのに向いた,歯の低い差し歯の下駄。

日和佐

ひわさ 【日和佐】
徳島県南東部,海部(カイフ)郡の町。薬王寺の門前町。大浜海岸はウミガメの産卵地。

日和山

ひよりやま [0] 【日和山】
日和待ちの船乗りが日和見をするために利用した港付近の小山。

日和待ち

ひよりまち [0] 【日和待ち】
航海に適した天候や風を得るため,港に停泊して待機すること。

日和申し

ひよりもうし 【日和申し】
長雨の際,天気がよくなるように神に祈ること。日和乞い。

日和続き

ひよりつづき [4] 【日和続き】
晴天の日が続くこと。

日和見

ひよりみ [0] 【日和見】
(1)物事のなりゆきを見て,有利な方につこうとすること。洞ヶ峠(ホラガトウゲ)。
(2)天候のようすを見ること。

日和見主義

ひよりみしゅぎ [5] 【日和見主義】
形勢により,有利な方につこうとして,事態のなりゆきに対して傍観者的態度をとること。機会主義。オポチュニズム。

日和見感染

ひよりみかんせん [5] 【日和見感染】
ふだんは病原性がないかまたはあっても毒性の弱い微生物が,宿主の免疫能力が低下したときに感染症を引き起こすこと。

日唐傘

ひがらかさ [4] 【日傘・日唐傘】
(1)貴人の外出の際,供の者が後ろからさしかける柄の長い大きな日がさ。
(2)「ひがさ(日傘)」に同じ。[季]夏。《青天と一つ色也―/一茶》

日商

にっしょう [0] 【日商】
一日の総売上高。

日商

にっしょう 【日商】
日本商工会議所の略称。

日嗣

ひつぎ [0] 【日嗣】
〔日の神の大命により大業をつぎつぎに受け継ぐ意という〕
皇位を継承すること。また,皇位。「―と定め賜へる皇太子に授け賜はくと宣ふ/続紀(天平宝字二宣命)」

日嗣の御子

ひつぎのみこ 【日嗣の御子】
皇太子の尊称。

日域

にちいき 【日域】
日本の異名。じついき。「北客彼の星躔(セイテン)を算(カゾ)へて此の―に朝(マイリ)く/本朝文粋」

日域

じついき 【日域】
⇒じちいき(日域)

日域

じちいき 【日域】
(1)日が照らす範囲 。転じて,天下。
(2)〔日の出るところの意から〕
日本の異名。じついき。にちいき。「汝―にわたつて/平治(上)」

日報

にっぽう【日報】
a daily report.

日報

にっぽう [0] 【日報】
(1)毎日の報道。
(2)日刊の新聞。「東京―」
(3)毎日書かれる報告書。「セールス―」

日塞がり

ひふさがり [2] 【日塞がり】
陰陽道(オンヨウドウ)で,日によって一定の方角に天一神(ナカガミ)がいるため,その方角への外出を不吉だとすること。

日増し

ひまし [0][3] 【日増し】
(1)(多く「ひましに」の形で)日数がたつにつれて,その傾向・程度が強まること。「―に大きくなっていく柿の実」「―に暖かになる」
(2)日数がたって古くなっていること。また,そのもの。「―のようかん」「三年の恋とはきつい―也/柳多留 5」

日増しに

ひまし【日増しに】
day by day;every day.

日変り

ひがわり [0] 【日変(わ)り・日替(わ)り】
毎日変わること。「―弁当」「―ランチ」

日変わり

ひがわり [0] 【日変(わ)り・日替(わ)り】
毎日変わること。「―弁当」「―ランチ」

日変化

にちへんか [3] 【日変化】
ある地点における,一日の間の気温・湿度・気圧などの変化。

日夏

ひなつ 【日夏】
姓氏の一。

日夏耿之介

ひなつこうのすけ 【日夏耿之介】
(1890-1971) 詩人・評論家・英文学者。本名,樋口圀登。長野県生まれ。母校早大教授。詩集「転身の頌」「黒衣聖母」で,自ら「ゴシック-ロマン詩体」と称する高踏孤高な詩的空間を構築。「明治大正詩史」「美乃司祭」など評論・研究も多い。

日夕

にっせき [0][1] 【日夕】
日夜。朝夕。「幾百里西なる人の面影は―心に往来するに引易へて/不如帰(蘆花)」

日夜

にちや [1] 【日夜】
昼と夜。よるひる。昼夜。副詞的にも用いる。「―をわかたぬ努力」「―努力する」

日夜

にちや【日夜】
night and day.

日天

にってん [0] 【日天】
(1)〔仏〕 密教で,十二天の一。日天子。
(2)日天子の支配する世界。太陽。日。日輪。

日天子

にってんし [3] 【日天子】
〔梵 Āditya; Sūrya〕
(1)もと古代インドの太陽神。のち仏教にも取り入れられた。太陽を宮殿とし,馬あるいは馬車に乗るという。観音の化身の一つで,宝光菩薩。宝光天子ともいう。密教では日天のこと。
(2)(転じて)太陽。

日奏

にっそう 【日奏】
昔,宮中で,前夜の宿直者の名前を毎日奏上したこと。

日奥

にちおう ニチアウ 【日奥】
(1565-1630) 安土桃山・江戸初期の日蓮宗の僧。不受不施派の祖。京都の人。豊臣秀吉の千僧供養への招きを断って丹波に隠れ,のち徳川家康により対馬(ツシマ)に流された。在島13年ののち許されて妙覚寺に住したが,再度対馬流罪の決定する直前,死亡した。
→不受不施派

日女

ひるめ 【日孁・日霊・日女】
天照大神(アマテラスオオミカミ)の別名。おおひるめのむち。「天照らす―の命(ミコト)/万葉 167」

日孁

ひるめ 【日孁・日霊・日女】
天照大神(アマテラスオオミカミ)の別名。おおひるめのむち。「天照らす―の命(ミコト)/万葉 167」

日子

にっし [1] 【日子】
日数。「約半歳(ハンサイ)の―を費し/此一戦(広徳)」

日子穂穂手見命

ひこほほでみのみこと 【彦火火出見尊・日子穂穂手見命】
記紀神話の神。瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)の子。海神の娘豊玉姫と結婚し,鸕鷀草葺不合尊(ウガヤフキアエズノミコト)を生む。天津日高日子穂穂手見命。火折命(ホオリノミコト)。火火出見尊(ホホデミノミコト)。山幸彦(ヤマサチビコ)。

日宋貿易

にっそうぼうえき [5] 【日宋貿易】
平安中期から鎌倉中期にかけて,日本と宋との間に行われた貿易。特に平清盛は大輪田泊(オオワダノトマリ)を開き瀬戸内航路を整理するなど,貿易の振興をはかった。また,宋銭の輸入は以後の貨幣経済の進展に大きな役割を果たした。

日射

にっしゃ [0] 【日射】
(1)太陽光線がさしつけること。ひざし。
(2)太陽からの放射エネルギー。「―量」

日射病

にっしゃびょう【日射病(にかかる)】
(have) sunstroke.→英和

日射病

にっしゃびょう [0] 【日射病】
長い間強い直射日光を体に受けた結果起こる熱射病。体温が急にあがり,頭痛・だるさ・めまい・あくびなどの症状が出て意識がなくなる。暍病(エツビヨウ)。霍乱(カクラン)。[季]夏。
→熱射病

日射計

にっしゃけい [0] 【日射計】
地表に達する太陽の放射エネルギー量を測定する計器。保温状態にした計器の水槽内に温度計を差し込み,受熱面が太陽光線に垂直に当たるように置いて測る。

日展

にってん 【日展】
美術団体の一。また,その団体が開催する展覧会。1907年(明治40)官展として始められた文展は,のち帝展・新文展と改組し,46年(昭和21)には日展(正式には日本美術展覧会)となったが,58年官営から民営となり社団法人「日展」となった。

日州

にっしゅう 【日州】
日向(ヒユウガ)国の別名。

日差し

ひざし [0] 【日差し】
太陽の光。日光。また,その照り具合。「初夏の―に新緑が映える」

日差し

ひざし【日差し】
the sun(light).→英和

日帝

にってい [0] 【日帝】
日本帝国主義の略。

日帯蝕

にったいしょく [3] 【日帯食・日帯蝕】
日出または日没の時刻に,食の状態にある日食。

日帯食

にったいしょく [3] 【日帯食・日帯蝕】
日出または日没の時刻に,食の状態にある日食。

日帰り

ひがえり [0][4] 【日帰り】 (名)スル
出かけて,その日のうちに帰ること。「―しようと思えばできる距離」「―出張」

日帰りをする

ひがえり【日帰り(旅行)をする】
make a day trip <to> .

日常

にちじょう【日常】
〔副〕every day;usually;→英和
always.→英和
〜の daily;→英和
everyday.→英和
‖日常会話 everyday conversation.日常茶飯事 an everyday experience[occurrence].日常生活 daily life.日常の仕事 (a) routine.

日常

にちじょう [0] 【日常】
ふだん。つねひごろ。「―生活」「―品」

日常性

にちじょうせい [0] 【日常性】
日常の普通の状態。日常的なものの持つ性質。

日常茶飯

にちじょうさはん [5] 【日常茶飯】
〔ふだんの食事,の意から〕
ありふれたこと。

日常茶飯事

にちじょうさはんじ [6] 【日常茶飯事】
「日常茶飯」に同じ。

日常言語学派

にちじょうげんごがくは [8] 【日常言語学派】
⇒オックスフォード学派

日干

ひぼし [3][0] 【日干(し)・日乾し】
日に当てて乾かすこと。また,その乾かしたもの。
⇔陰干し
「魚を―にする」

日干し

ひぼし [3][0] 【日干(し)・日乾し】
日に当てて乾かすこと。また,その乾かしたもの。
⇔陰干し
「魚を―にする」

日干にする

ひぼし【日干にする】
dry <a thing> in the sun.→英和

日延べ

ひのべ [0] 【日延べ】 (名)スル
(1)期日をおくらせること。延期。「運動会は雨で―になった」
(2)期間を長くすること。延長。「会期を五日間―する」

日延べ

ひのべ【日延べ】
(a) postponement (延期);→英和
an extension (期間延長).→英和
〜する postpone;→英和
put off;extend (延長する).→英和

日弁連

にちべんれん 【日弁連】
日本弁護士連合会の略称。

日当

にっとう【日当】
daily allowance[pay].

日当

にっとう [0] 【日当】
一日単位に支払われる給料。日給。

日当たり

ひあたり [0] 【日当(た)り・陽当(た)り】
日光が当たること。また,その当たり具合。「―のよい家」

日当り

ひあたり [0] 【日当(た)り・陽当(た)り】
日光が当たること。また,その当たり具合。「―のよい家」

日当りの良い

ひあたり【日当りの良い】
sunny;→英和
<a place> in the sun.→英和
〜の悪い dark.→英和

日影

ひかげ [0] 【日影】
(1)日の光。日光。日ざし。「天井,障子には―が射し/魔風恋風(天外)」
(2)日あし。昼間の時間。
(3)「日陰{(1)}」に同じ。

日影図

ひかげず [3] 【日影図】
建築物が直射日光をさえぎってつくる影の一日の時刻ごとの形状を表す図。にちえいず。

日影図

にちえいず [3] 【日影図】
⇒ひかげず(日影図)

日影規制

ひかげきせい [4] 【日影規制】
中高層建築物の高さなどを,隣地に及ぼす日影によって制限する規制。用途地域に応じて,日影になる時間の長さなどが設定されている。建築基準法により1976年(昭和51)創設。

日待ち

ひまち [0][3] 【日待ち】
民間行事の一。前夜から潔斎して翌朝の日の出を拝むこと。特に,正月・五月・九月の吉日を選んで行う行事をいう。待つ間の退屈しのぎに皆で集まって飲食を共にし,歌舞音曲を楽しむことも多く,次第に遊興化した。かげまち。
→月待ち

日御碕

ひのみさき 【日御碕】
島根県東部,島根半島の西端にある岬。日御碕神社と,日本一の高さ(44メートル)の灯台がある。岬の西部の経島(フミシマ)はウミネコの繁殖地。

日心黄経

にっしんこうけい [5] 【日心黄経】
太陽の中心から見た黄道座標による黄経。地球の中心から見た地心黄経に対する語。

日想観

にっそうかん ニツサウクワン [3] 【日想観】
〔仏〕 西に沈む太陽を見て,その丸い形を心に留める修行法。極楽浄土を見る修行の一部で,観無量寿経に記される。日想。

日払い

ひばらい [2] 【日払い】
借金や掛け金などを,毎日一定額払うこと。

日折

ひおり 【引折・日折】
平安時代,五月五日に左近衛の舎人(トネリ)が,六日に右近衛の舎人がそれぞれの馬場で競馬・騎射を行うこと。また,その日。

日持ち

ひもち [0] 【日持ち・日保ち】 (名)スル
食物が日数を経ても腐ったり変質したりしないこと。「―する菓子」

日捲り

ひめくり [2][0] 【日捲り】
毎日,一枚ずつはぎ取るようになっている暦。ひめくりごよみ。

日掛

ひがけ [0] 【日掛(け)】
(1)貯金や保険のために,一定の額の金を毎日出すこと。「―貯金」
(2)無尽(ムジン)の一種。掛け金を毎日出し合うもの。日掛け無尽。

日掛け

ひがけ [0] 【日掛(け)】
(1)貯金や保険のために,一定の額の金を毎日出すこと。「―貯金」
(2)無尽(ムジン)の一種。掛け金を毎日出し合うもの。日掛け無尽。

日支事変

にっしじへん 【日支事変】
⇒日中戦争(ニツチユウセンソウ)

日教組

にっきょうそ 【日教組】
「日本教職員組合」の略称。

日数

にっすう [3] 【日数】
経過した日の数。ひかず。

日数

にっすう【日数】
(the number of) days;→英和
time.→英和

日数

ひかず [0] 【日数】
(1)日にちの数。にっすう。「―を重ねる」
(2)死後四九日目。また,その法要。「故院の御―も程なう過ぎ給ひぬ/増鏡(あすか川)」

日数がかかる

ひかず【日数がかかる】
<It> takes some days <to do> .

日文

ひふみ [0] 【日文】
神代文字の一で,漢字の渡来前に,わが国で用いられていた文字とされるもの。江戸時代に平田篤胤が「神字日文伝(カンナヒフミノツタエ)」の中で示したもので,「ひふみよいむなやこと」以下四七字の表音文字。実際は朝鮮のハングルを模倣して作ったものと思われる。
日文[図]

日文

にちぶん [0] 【日文】
「日本文学」の略。

日新

にっしん [0] 【日新】
日々に新しくなること。「西洋諸国―の勢を見るに/学問ノススメ(諭吉)」

日新真事誌

にっしんしんじし 【日新真事誌】
1872年(明治5)イギリス人ブラック(J. Black)が創刊した邦字の日刊新聞。民撰議院設立建白書などをスクープしたが,政府の弾圧により二六五号で廃刊。

日新館

にっしんかん 【日新館】
江戸時代の会津藩藩校。もと稽古堂。1799年改称。同名のものに対馬(ツシマ)府中藩・美濃苗木藩の藩校などがあった。

日日

ひび [1] 【日日】
一日一日。毎日。

日日

にちにち [0] 【日日】
毎日。ひび。副詞的にも用いる。「―のつとめ」「―人知れず腐心してゐる/雁(鴎外)」

日日

ひにち [0] 【日日】
(1)ひ。ひどり。「―を決める」
(2)ひかず。「―が足りない」

日日並ぶ

かがな・ぶ 【日日並ぶ】 (動バ下二)
日数を重ねる。「―・べて夜には九夜,日には十日を/古事記(中)」

日日夜夜

にちにちやや [5] 【日日夜夜】
毎日毎晩。「―の散財/たけくらべ(一葉)」

日日花

にちにちか [4] 【日日花】
ニチニチソウの別名。

日日草

にちにちそう [0] 【日日草】
キョウチクトウ科の一年草。西インド原産。高さ20〜50センチメートル。葉は長楕円形。七〜九月,葉腋に紅紫色または白色の五弁花をつける。日日花(ニチニチカ)。ビンカ。[季]夏。《花の名の―の凋みけり/後藤夜半》
日日草[図]

日明貿易

にちみんぼうえき [5] 【日明貿易】
室町時代,日本と明との間に行われた貿易。1401年足利義満の遣明船派遣に始まり,朝貢の形式,勘合符による勘合貿易となった。貿易の実権は次第に幕府から細川・大内氏などの有力守護大名の手に移り,博多・堺などは貿易港として栄えた。日本の輸入品は銅銭・絹など,輸出品は銅・硫黄・刀剣など。

日星

じっせい [0] 【日星】
太陽と星。にっせい。[日葡]

日映り

ひうつり [2] 【日映り】
日光に映え輝くこと。

日時

にちじ [1] 【日時】
(1)日と時。「無駄な―を過ごす」
(2)日付と時刻。「会合の―がはっきりしない」

日時

にちじ【日時】
the time;→英和
the date.→英和

日時計

ひどけい [2] 【日時計】
一定の形の物体に日光が当たってできる影の位置によって時刻を計る装置。

日時計

ひどけい【日時計】
a sundial.→英和

日晒し

ひざらし [2] 【日晒し・日曝し】
日光にさらすこと。

日晡

じつほ 【日晡】
日暮れ。夕方。「朝天より―にいたらざらん一座は,心にくくも侍らず/ささめごと」

日晷

にっき [1] 【日晷】
太陽のかげ。ひかげ。

日晷儀

にっきぎ [3] 【日晷儀】
「晷針(キシン)」に同じ。

日暈

にちうん [0] 【日暈】
太陽を光源としてその周囲に起こる光の輪。ひがさ。

日暈

ひがさ [2] 【日暈】
太陽の周りに見える光の輪。
→暈(カサ)

日暦

ひごよみ [2] 【日暦】
「日捲(メク)り」に同じ。

日暮

ひぐれ【日暮】
evening;→英和
dusk.→英和
〜に toward[in the]evening.〜になる It gets dark.〜前に before dark.

日暮

にちぼ [1] 【日暮】
ひぐれ。夕方。夕暮れ。

日暮

じつぼ [0] 【日暮】
日ぐれ。夕方。

日暮し

ひぐらし [0] 【日暮(ら)し】
(1)〔古くは「ひくらし」。一日を暮らす意〕
一日中。終日。朝から晩まで。副詞的にも用いる。「暮れがたき夏の―ながむればそのこととなく物ぞ悲しき/伊勢 45」「つれづれなるままに―硯に向ひて/徒然(序)」
(2)江戸初期の上方で,「日暮(ヒグラシ)」を姓のように名乗って,念仏踊り・浄瑠璃・説経などの詞章を謡いながら門付(カドヅケ)をしてまわったもの。日暮小太夫・日暮八太夫・日暮林清など知られる。

日暮の門

ひぐらしのもん 【日暮の門】
思わず見とれて日の暮れるのを忘れてしまうほど立派な門。室町以降の大名高家の豪華な御成門(オナリモン),日光の東照宮陽明門など。

日暮らし

ひぐらし [0] 【日暮(ら)し】
(1)〔古くは「ひくらし」。一日を暮らす意〕
一日中。終日。朝から晩まで。副詞的にも用いる。「暮れがたき夏の―ながむればそのこととなく物ぞ悲しき/伊勢 45」「つれづれなるままに―硯に向ひて/徒然(序)」
(2)江戸初期の上方で,「日暮(ヒグラシ)」を姓のように名乗って,念仏踊り・浄瑠璃・説経などの詞章を謡いながら門付(カドヅケ)をしてまわったもの。日暮小太夫・日暮八太夫・日暮林清など知られる。

日暮れ

ひぐれ [0] 【日暮れ】
(1)太陽の沈む時分。夕暮れ。夕方。
(2)日没後,太陽の中心が地平線下七度二一分四〇秒にある時刻。暮れ六つの時刻。
→夜明け(2)

日暮れ方

ひぐれがた [0] 【日暮れ方】
日の暮れようとする頃。夕方。

日暮硯

ひぐらしすずり 【日暮硯】
経綸書。一巻。江戸中期の信濃国松代藩家老恩田杢(オンダモク)の藩政改革の事績を説話風に記したもの。筆者・成立年とも未詳。

日暹寺

にっせんじ 【日暹寺】
日泰寺(ニツタイジ)の旧称。

日曜

にちよう [3][0] 【日曜】
日曜日。

日曜大工

にちようだいく [5] 【日曜大工】
日曜などの休日を利用して自分の家の大工仕事をすること。また,その人。

日曜学校

にちようがっこう [5] 【日曜学校】
キリスト教会で,青少年に宗教教育を行うために日曜日に開く学校。1780年ロバート=レークスがイギリスのグロスターで労働者の子弟を集めて読み書きと宗教教育を行なったことに始まる。教会学校。

日曜新聞

にちようしんぶん [5] 【日曜新聞】
日曜日だけ発行する新聞。

日曜日

にちよう【日曜日】
Sunday <Sun.> .→英和
‖日曜画家 a Sunday painter.日曜学校 a Sunday school.日曜大工 do-it-yourself (仕事);a do-it-yourselfer (人).日曜版 a Sunday edition.

日曜日

にちようび [3] 【日曜日】
週の第一日。土曜日の次の日。官公庁,学校および一般企業で休みとする日。日曜。

日曜画家

にちようがか [5] 【日曜画家】
日曜などの休日に,趣味として絵を描く人。

日曝し

ひざらし [2] 【日晒し・日曝し】
日光にさらすこと。

日曹コンツェルン

にっそうコンツェルン ニツサウ― 【日曹―】
昭和前期,中野友礼によっておこされた,日本曹達を中核とする新興財閥。ソーダ・冶金・鉱業・人絹・パルプなどが中心。

日替り

ひがわり [0] 【日変(わ)り・日替(わ)り】
毎日変わること。「―弁当」「―ランチ」

日替わり

ひがわり [0] 【日変(わ)り・日替(わ)り】
毎日変わること。「―弁当」「―ランチ」

日月

にちげつ [1][0] 【日月】
太陽と月。また,としつき。つきひ。じつげつ。

日月

じつげつ [0] 【日月】
(1)太陽と月。「―星辰(セイシン)」
(2)年月。つきひ。「徒らに―を消(シヨウ)するのみにて/学問ノススメ(諭吉)」

日月

にちがつ 【日月】
「にちげつ(日月)」に同じ。[日葡]

日月

ひつき 【日月】
(1)日と月。「この照らす―の下は/万葉 800」
(2)日数。歳月。「―の長きがごとく/万葉 933」

日月灯明仏

にちがつとうみょうぶつ [7] 【日月灯明仏】
〔法華経(序品)〕
天にあっては日月のごとく,地にあっては灯明のごとき光明を具える仏の名。過去に二万の同名の仏が相次いで法華経を説いたという。

日朗

にちろう ニチラウ 【日朗】
(1243-1320) 鎌倉時代の日蓮宗の僧。六老僧の一人。号は筑後房。通称,大国阿闍梨。下総(シモウサ)の人。日蓮の死後,池上の本門寺,鎌倉の妙本寺を中心に教勢拡大。

日朝

にっちょう ニツテウ 【日朝】
(1422-1500) 室町時代の日蓮宗の僧。伊豆の人。通称,加賀阿闍梨。身延山第一一世として一山の中興に尽力。著書は「御書見聞五大部鈔」など多数。

日朝

にっちょう [1] 【日朝】
日本と朝鮮。

日朝修好条規

にっちょうしゅうこうじょうき 【日朝修好条規】
江華島事件後,1876年(明治9)日本と朝鮮の間で結ばれた条約。朝鮮の開国や日本の一方的な領事裁判権を定めるなど,不平等な内容。

日本

にっぽん 【日本】
⇒にほん(日本)

日本

にほん【日本】
Japan.→英和
〜の Japanese.→英和
‖日本アルプス the Japan[Japanese]Alps.日本画 a Japanese-style painting.日本海 the Sea of Japan.日本学 Japanology.日本髪 Japanese coiffure.日本銀行 the Bank of Japan.日本語 Japanese;the Japanese Language.日本三景(公園) the three most famous beauty-spots (parks) in Japan.日本式 Japanese-style.日本酒 ⇒酒.日本シリーズ All Japan Pro-baseball Championship Series.日本人 a Japanese.日本刀 a Japanese sword.日本脳炎 Japanese encephalitis;sleeping sickness.日本晴れ glorious[ideal]weather.日本放送協会 the Japan Broadcasting Corporation <NHK> .日本間 a Japanese-style room.日本料理 Japanese cooking[food].日本列島 the Japanese Islands.

日本

にほん 【日本】
陸羯南(クガカツナン)が1889年(明治22)東京で創刊した言論新聞。国民主義を掲げ,条約改正問題などで政府を批判,たびたび発禁処分となる。1914年(大正3)廃刊。

日本

にっぽん【日本】
Japan.→英和
⇒日本(にほん).

日本

にほん 【日本】
〔「にっぽん」とも〕
我が国の国号。アジア大陸の東方,日本海を隔てて太平洋上にある。北海道・本州・四国・九州の四大島と,南西諸島・小笠原諸島などからなり,弧状を描きほぼ南北に連なる。国土の大部分は山地で,人口は河川下流の平野に集中する。面積37万8千平方キロメートル。正称,日本国。
〔古くは政権の所在地名「やまと」が日本の総称として用いられ,また,中国・朝鮮では「倭」と記していた。聖徳太子が隋に送った国書に「日出処天子」と記したのと同じ発想から「日本」を正式の国号としたのは大化頃からと思われ,「やまと」「ひのもと」などと読まれていたが,奈良・平安時代になると音読されることが多くなり,「にほん」「にっぽん」の両様の発音が行われた。昭和初期,「にっぽん」に統一しようとする動きがあったが,法的に制定されることなく現在に至っている。本辞典では,検索の便宜上「にほん」として配列した〕

日本

じっぽん 【日本】
〔「日本」の字音読みから〕
ヨーロッパにおける日本の呼称の一。[日葡]

日本たばこ産業

にほんタバコさんぎょう 【日本たばこ産業】
1985年(昭和60)日本専売公社の民営化により発足した,政府が二分の一以上の株式保有義務をもつ特殊会社。タバコ製造の独占権をもつが,輸入は自由化。塩専売事業も行う。JT 。

日本アルプス

にほんアルプス 【日本―】
本州中部,中央高地に南北に連なる飛騨・木曾・赤石山脈の総称。1881年(明治14)イギリス人ガウランドが飛騨山脈に対して用い,のちウェストンが三山脈の総称とした。また,小島烏水(ウスイ)はそれぞれに北・中央・南アルプスの名をつけた。

日本エアシステム

にほんエアシステム 【日本―】
日本の大手定期航空企業。1971年(昭和46)日本国内航空と東亜航空の合併により東亜国内航空となり,88年現名に改称。

日本オリンピック委員会

にほんオリンピックいいんかい 【日本―委員会】
〔Japan Olympic Committee〕
日本の国内オリンピック委員会。日本体育協会内に設置され,オリンピック規約に基づいた独自の諸活動を行なっている。略称 JOC 。

日本カボチャ

にほんカボチャ [4] 【日本―】
カボチャの一種。熱帯アメリカ原産。市場に普通に出回っている種類で,一六世紀に渡来。果実は平球形または洋梨形。トウナス。ボーブラ。

日本シリーズ

にほんシリーズ [4] 【日本―】
日本のプロ野球のセントラル・パシフィック両リーグのその年度の優勝球団が,選手権をかけて争う試合。

日本スピッツ

にほんスピッツ [5] 【日本―】
イヌの一品種。日本原産。サモエドを小形化し改良したもの。体高30〜40センチメートル。被毛は純白で豊富。口吻・耳の先端はとがる。スピッツ。シュピッツ。
日本スピッツ[図]

日本ダービー

にほんダービー [4] 【日本―】
中央競馬「東京優駿(ユウシユン)競走」の通称。イギリスのダービーにならい1932年(昭和7)に創設されたサラブレッド系四歳馬のクラシック-レース。距離2400メートル。ダービー。
→クラシック-レース

日本テレビ放送網

にほんテレビほうそうもう 【日本―放送網】
関東地方の民間テレビ放送局。正力松太郎により1952年(昭和27)創設,翌53年開局。日本のテレビ放送事業の草分け。NNN(ニッポン-ニュース-ネットワーク)のキー局。

日本ハリストス正教会

にほんハリストスせいきょうかい 【日本―正教会】
東方正教会の流れをくむ教会。1861年ロシア人宣教師ニコライの箱館渡来に始まる。1874年(明治7)本拠を東京駿河台に移した。日本正教会。

日本プロレタリア作家同盟

にほんプロレタリアさっかどうめい 【日本プロレタリア作家同盟】
1928年(昭和3)に結成された全日本無産者芸術連盟(ナップ)の文学部門が,29年独立した組織。略称ナルプ。34年解散。

日本ペンクラブ

にほんペンクラブ 【日本―】
国際ペンクラブの日本支部。国際連盟脱退後の外国への窓口の一つとして1935年(昭和10)外務省と国際文化振興会の斡旋で組織された。初代会長島崎藤村。戦後,47年志賀直哉を会長に再発足,48年国際ペンクラブに復帰。
→国際ペンクラブ

日本メソジスト教会

にほんメソジストきょうかい 【日本―教会】
日本基督教団に合同される以前の,プロテスタント三大教派の一。1873年(明治6)にアメリカとカナダから伝えられ,1907年組織成立。

日本ライン

にほんライン 【日本―】
〔ラインはドイツのライン川の意〕
岐阜県南部,木曾川の飛騨川との合流点から,下流の愛知県犬山市の犬山城の下までの峡谷。長さ約13キロメートル。小舟による川下りで知られる。

日本ルーテル神学大学

にほんルーテルしんがくだいがく 【日本―神学大学】
私立大学の一。1909年(明治42)創立の日本路帖神学校(熊本市)を源とし,九州学院神学部,日本ルーテル神学専門学校を経て,64年(昭和39)設立。本部は三鷹市。

日本一

にほんいち [2] 【日本一】
〔「にっぽんいち」とも〕
(1)日本で一番すぐれていること。天下一。「算盤(ソロバン)―」「―のきび団子」
(2)最高・最良なこと。非常に立派なこと。室町時代に多用された。「―烏帽子が似合ひ申して候/謡曲・烏帽子折」

日本一

にっぽんいち [3] 【日本一】
⇒にほんいち(日本一)

日本三代実録

にほんさんだいじつろく 【日本三代実録】
⇒三代実録(サンダイジツロク)

日本三急流

にほんさんきゅうりゅう [2][3] 【日本三急流】
日本の代表的な三つの急流。最上川・富士川・球磨(クマ)川をさす。

日本三景

にほんさんけい [4] 【日本三景】
日本で景色のよい三つの場所。松島・天の橋立・厳島(イツクシマ)。

日本中央競馬会

にほんちゅうおうけいばかい 【日本中央競馬会】
〔Japan Racing Association〕
国営競馬を受け継いで,1954年(昭和29),日本中央競馬会法に基づいて設立された特殊法人。全額国庫出資で,農林水産省の監督下にあり,中央競馬の開催,競走馬の育成,騎手の養成などを行う。JRA 。
→中央競馬

日本丸

にほんまる 【日本丸】
一六世紀末,豊臣秀吉が朝鮮侵攻の際に御座船として伊勢で新造した大安宅船(オオアタケブネ)。全長約30メートル,一五〇〇石積みで,近世初期の代表的大型軍船。にっぽんまる。

日本主義

にほんしゅぎ [4] 【日本主義】
日本本来の精神を国家・社会の基調としようとする主張。極端な欧化主義の反動として,明治中期に高山樗牛(チヨギユウ)・井上哲次郎らが主唱。

日本之下層社会

にほんのかそうしゃかい 【日本之下層社会】
横山源之助著。明治中期の都市の貧民や職人,製糸・紡績・マッチ製造・鉄工業などの労働者,小作農民の労働と生活の実態を調査した報告書。1899年(明治32)発行。

日本乞師

にほんきっし 【日本乞師】
〔「乞師」は軍隊の出動を乞(コ)う意〕
明末に明の遺将などが援明のための軍事出動を江戸幕府に求めたこと。1645年以降周鶴芝や鄭成功らが行なったが,幕府はこれを拒絶し鎖国体制を維持した。

日本二十六聖人

にほんにじゅうろくせいじん 【日本二十六聖人】
⇒二十六聖人(ニジユウロクセイジン)

日本五大昔噺

にほんごだいむかしばなし 【日本五大昔噺】
一般に,かちかち山・猿蟹(サルカニ)合戦・舌切り雀・花咲か爺・桃太郎の五つの昔話をいう。明治時代に小学国語読本や絵本などに採録され,広く流布するに至った。

日本交通公社

にほんこうつうこうしゃ 【日本交通公社】
1945年(昭和20)ジャパン-ツーリスト-ビューローの後身として発足した財団法人。63年営業部門を分離し,同名の株式会社を設立。前者は観光に関する調査を主要業務とし,後者は内外旅行者の旅行斡旋を営む。

日本人

にほんじん [4] 【日本人】
日本の国籍をもつ者。日本国民。

日本人

にほんじん 【日本人】
雑誌。国粋主義の団体,政教社の機関誌として1888年(明治21)創刊。1907年「日本及日本人」に継承。

日本人学校

にほんじんがっこう [6] 【日本人学校】
海外に生活する日本人子女の教育を目的に設立された教育施設。

日本人町

にほんじんまち [4] 【日本人町】
⇒日本町(ニホンマチ)

日本住宅公団

にほんじゅうたくこうだん 【日本住宅公団】

日本住血吸虫

にほんじゅうけつきゅうちゅう [8] 【日本住血吸虫】
ヒトをはじめとする哺乳類の門脈系に寄生する吸虫。細長い糸状で,雄が約1.5センチメートル,雌が約2センチメートル。卵は大便とともに排泄され,水中で孵化して幼虫は中間宿主のミヤイリガイにはいる。幼虫は貝の体内で発育したのち,セルカリアと呼ばれる段階で貝から泳ぎ出し,ヒトや家畜の皮膚を貫いて侵入。日本ではかつて広島県片山,甲府盆地,筑後川流域などに生息した。中国・東南アジアに広く分布。

日本住血吸虫症

にほんじゅうけつきゅうちゅうしょう [10] 【日本住血吸虫症】
日本住血吸虫による風土病。日本では甲府盆地・筑後川流域などで流行した。皮膚から侵入した幼虫は,門脈系の静脈に寄生する。はじめ発熱・腹痛・粘血便などの症状が現れ,慢性期にはいると肝硬変・脾腫(ヒシユ)・腹水などがみられる。中国・フィリピン・台湾などにも流行地がある。片山病。

日本体育協会

にほんたいいくきょうかい 【日本体育協会】
各競技団体と都道府県体育協会から成る財団法人。国内のアマチュア-スポーツを統轄し,国民体育大会の開催,オリンピックへの選手派遣などの事業を行う。1911年(明治44)創立。体協。

日本体育大学

にほんたいいくだいがく 【日本体育大学】
私立大学の一。1893年(明治26)創立の体操練習所を源とし,1941年(昭和16)日本体育専門学校を経て,49年新制大学となる。本部は東京都世田谷区。

日本債券信用銀行

にほんさいけんしんようぎんこう 【日本債券信用銀行】
〔正しくは「にっぽんさいけんしんようぎんこう」〕
長期信用銀行の一。1957年(昭和32)旧朝鮮銀行の残余財産をもとに日本不動産銀行として設立,77年現名に変更。日債銀。

日本共産党

にほんきょうさんとう 【日本共産党】
日本の共産主義政党。1922年(大正11)コミンテルンの日本支部として非公然に創立され,治安維持法の下で非合法状態に置かれ厳しい弾圧を受けた。45年(昭和20)合法政党として再建,現在に至る。

日本刀

にほんとう [0] 【日本刀】
日本固有の製法による刀剣類の総称。砂鉄を,踏鞴(タタラ)を用いて低火度で製錬して得る玉鋼(タマハガネ)を原材料として鍛造する。古墳時代から日本人の手になる作刀があるが,普通日本刀として思い起こされる彎刀(ワントウ)は,平安末期に基本的形態が完成した。鎌倉時代に技術的に最高水準に達し,室町時代以降需要の増大とともに質的低下をみた。さらに豊臣秀吉の刀狩りを境に質的にも形の上でも大きな変化があり,慶長(1596-1615)以前のものを古刀,以後のものを新刀と呼ぶ。また,その外装である拵(コシラ)えは高度な機能美を要求され,鐔(ツバ)・目貫(メヌキ)・笄(コウガイ)などの金工品は常にその中心的制作対象とされた。にっぽんとう。
→太刀

日本列島

にほんれっとう 【日本列島】
ユーラシア大陸の東縁に沿って太平洋の北西部に弧状に連なる列島。北海道・本州・四国・九州とそれらに付属する三千七百余の島々から成る。火山活動・造山運動が活発。

日本列島改造論

にほんれっとうかいぞうろん [4][3] 【日本列島改造論】
1972年(昭和47)の自民党総裁選挙の公約で,田中角栄が発表した,工業の再配置,交通網の整備を骨子とする日本列島の総合的な改造計画。また,同名の著作。

日本刺繍

にほんししゅう [4] 【日本刺繍】
古くから日本で行われている刺繍。平繍(ヒラヌイ)・相良繍(サガラヌイ)・けし繍など。

日本労働組合総同盟

にほんろうどうくみあいそうどうめい 【日本労働組合総同盟】
⇒総同盟(ソウドウメイ)(2)

日本労働組合総評議会

にほんろうどうくみあいそうひょうぎかい 【日本労働組合総評議会】
⇒総評(ソウヒヨウ)

日本労働組合評議会

にほんろうどうくみあいひょうぎかい 【日本労働組合評議会】
1925年(大正14)日本労働総同盟から左派が分裂して結成された労働組合の全国組織。28年(昭和3)弾圧を受け解散。

日本労働総同盟

にほんろうどうそうどうめい 【日本労働総同盟】
⇒総同盟(ソウドウメイ)(1)

日本労農党

にほんろうのうとう 【日本労農党】
1926年(大正15)労働農民党から分裂した中間派の無産政党。28年(昭和3)無産政党の小党合同により日本大衆党に発展解消。

日本勧業銀行

にほんかんぎょうぎんこう 【日本勧業銀行】
1897年(明治30)設立された特殊銀行。農・工業に対する長期融資,勧業債券発行などを主な業務とした。1950年(昭和25)普通銀行に改組,71年第一銀行と合併して第一勧業銀行となる。勧銀。

日本医師会

にほんいしかい 【日本医師会】
主に開業医を中心とする医師の全国組織。1947年(昭和22)発足。医学・医術の振興,医師の利益擁護などを目的とする。

日本医科大学

にほんいかだいがく 【日本医科大学】
私立大学の一。1904年(明治37)創立の日本医学校を母体とし,26年(大正15)日本医科大学となる。52年(昭和27)新制大学に移行。本部は東京都文京区。

日本十進分類法

にほんじっしんぶんるいほう [2][0] 【日本十進分類法】
〔Nippon Decimal Classification〕
図書分類法の一。アメリカのデューイ十進分類法にならって,1928年(昭和3)森清が発表したもの。NDC 。
→日本十進分類法[表]

日本協同党

にほんきょうどうとう 【日本協同党】
協同組合主義,労資協調を標榜(ヒヨウボウ)して1945年(昭和20)に結成された中間派小政党。46年,他の小会派と合同して協同民主党となった。

日本原

にほんばら 【日本原】
岡山県北東部,津山盆地の北東部にある平坦な丘陵。大部分は自衛隊の演習地。

日本原子力研究所

にほんげんしりょくけんきゅうじょ 【日本原子力研究所】
原子力基本法に基づき,政府の監督下に原子力に関する開発・研究・実験を行う特殊法人。1956年(昭和31)設置。茨城県東海村などに研究施設がある。原研。

日本及日本人

にほんおよびにほんじん 【日本及日本人】
雑誌。1907年(明治40),三宅雪嶺を中心に雑誌「日本人」を継承して創刊。国粋主義的論調を特色とした。

日本商工会議所

にほんしょうこうかいぎしょ 【日本商工会議所】
全国約四九〇の商工会議所を会員とする中央機関。全国の商工会議所を総合調整し,その意見を代表する。日商。

日本国

にほんこく 【日本国】
日本の国名としての正称。

日本国勢地図

にほんこくせいちず 【日本国勢地図】
1977年刊行の日本最初のナショナル-アトラス。国土地理院が編集。

日本国憲法

にほんこくけんぽう 【日本国憲法】
大日本帝国憲法に代わり,1946年(昭和21)11月3日に公布,47年5月3日から施行された日本の現行憲法。国民主権・基本的人権の尊重・平和主義を基本原則とし,象徴天皇制・議院内閣制・違憲立法審査権・地方自治の保障などを規定する。

日本国有鉄道

にほんこくゆうてつどう 【日本国有鉄道】
1949年(昭和24)国有鉄道事業を経営するために設立された公共企業体。資本金は全額政府出資で,運輸大臣の監督下にあった。その後,産業構造の変化,各種交通機関の発達などによる経営の悪化に伴い,87年4月,六つの旅客鉄道会社(北海道・東日本・東海・西日本・四国・九州)など一一の法人に分割民営化された。国鉄。
→JR (ジエーアール)

日本国見在書目録

にほんこくげんざいしょもくろく 【日本国見在書目録】
日本最古の漢籍目録。一巻。藤原佐世(スケヨ)撰。891年頃成立。宇多天皇の命を受け,当時日本に存した漢籍一五七九部一万六七九〇巻の書名・巻数などを記したもの。

日本基督教会

にほんキリストきょうかい 【日本基督教会】
(1)日本基督教団に合同される以前の,プロテスタント三大教派の一。カルバン神学に基づき,長老制度をとる。1872年(明治5)に成立した日本基督公会に発し,90年日本基督教会と改称。
(2){(1)}の流れをくむ人々が1951年(昭和26)日本基督教団から分離・独立した教派。

日本基督教団

にほんキリストきょうだん 【日本基督教団】
日本における最大のプロテスタント教派。1939年(昭和14)の宗教団体法の結果,41年にプロテスタント三十余教派の合同によって成立。敗戦後,聖公会・バプテスト教会などが離脱したが,多くは教団にとどまった。54年「信仰告白」を制定,67年「戦争責任告白」を発表。

日本堤

にほんづつみ 【日本堤】
江戸浅草聖天町から三輪(ミノワ)に至る山谷堀の土手。1620年在府の諸侯の協力で荒川治水の目的でつくられたもの。新吉原へ通う道でもあった。現在,台東区北部の地名として残る。

日本外史

にほんがいし 【日本外史】
歴史書。二二巻。頼山陽著。1826年成立。36年頃刊。源平二氏から徳川氏まで武家の盛衰興亡の歴史を流暢(リユウチヨウ)な漢文体で記す。情熱的な文章によって愛読され幕末尊王思想に影響を与えた。

日本外国貿易統計

にほんがいこくぼうえきとうけい 【日本外国貿易統計】
⇒通関統計(ツウカントウケイ)

日本大学

にほんだいがく 【日本大学】
私立大学の一。1889年(明治22)山田顕義らが日本法律学校として創立。1904年日本大学専門部を開設。20年(大正9)大学令による大学になる。49年(昭和24)新制大学。本部は東京都千代田区。

日本大辞書

にほんだいじしょ 【日本大辞書】
国語辞書。山田美妙著。1892(明治25)〜93年刊。辞書に初めてアクセントの記述を施した点を特徴とする。

日本女子体育大学

にほんじょしたいいくだいがく 【日本女子体育大学】
私立大学の一。1922年(大正11)創立の二階堂体操塾を源とし,26年設立の日本女子体育専門学校を経て,65年(昭和40)設立。本部は東京都世田谷区。

日本女子大学

にほんじょしだいがく 【日本女子大学】
私立大学の一。1900年(明治33)日本女子大学校として創立。48年(昭和23)新制大学となる。本部は東京都文京区。

日本学士院

にほんがくしいん 【日本学士院】
学術上の功績の大きい学者を優遇する栄誉機関。1947年(昭和22)帝国学士院を改称。第一部(人文科学)と第二部(自然科学)に分かれる。文部省所管。会員は終身制で,定数一五〇名。

日本学術会議

にほんがくじゅつかいぎ 【日本学術会議】
日本の科学者の内外に対する代表機関。1949年(昭和24),日本学術会議法により設立。科学の向上発達を図り,行政・産業および国民生活に科学を反映浸透させることを目的とし,科学に関する重要事項を審議し,重要方策を政府に勧告することができる。人文科学部門三部,自然科学部門四部から成り,登録された学術研究団体の推薦に基づき総理大臣が任命した会員二一〇名で組織。内閣の所管。

日本学術振興会

にほんがくじゅつしんこうかい 【日本学術振興会】
特殊法人の一。文部省の外部団体で,1932年(昭和7)設立。学術の振興・国際交流・研究者育成などを行う。略称 JSPS 。

日本専売公社

にほんせんばいこうしゃ 【日本専売公社】
「日本たばこ産業」の前身。

日本将棋連盟

にほんしょうぎれんめい 【日本将棋連盟】
将棋の普及と研究を目的とする専門棋士の団体。1924年(大正13)東京将棋連盟として結成,のち数次の組織替えを経て,49年(昭和24)社団法人となる。

日本山妙法寺

にほんざんみょうほうじ 【日本山妙法寺】
日蓮系の宗派の一。藤井日達(1886-1985)が1917年(大正6)に創始。不戦を唱え平和運動を展開。僧尼は黄衣を用いる。

日本川獺

にほんかわうそ [4] 【日本川獺】
日本固有のカワウソで,ユーラシアカワウソに似るが別種とされる。かつては日本各地に分布したが,乱獲と環境破壊で絶滅に瀕し,現在は高知県の一部から糞などによる生息情報が伝えられるのみ。特別天然記念物。

日本工業大学

にほんこうぎょうだいがく 【日本工業大学】
私立大学の一。1907年(明治40)創立の東京工科学校を源とし,67年(昭和42)設立。本部は埼玉県宮代町。

日本工業規格

にほんこうぎょうきかく [8] 【日本工業規格】
⇒ジス(JIS)

日本平

にほんだいら ニホンダヒラ 【日本平】
静岡県中部,静岡・清水両市にまたがる有度(ウド)山山頂付近一帯の観光地。富士山の眺望で知られる。

日本幽囚記

にほんゆうしゅうき 【日本幽囚記】
〔原題 (ロシア) Zapiski o prebyvanii v Yaponii〕
ロシアの航海家ゴローニンの日本見聞録。1816年刊。1811年国後(クナシリ)島で捕らえられ,二年余箱館(ハコダテ)に監禁されたときの記録。日本でも1825年「遭厄日本紀事」としてオランダ語からの重訳が紹介された。日本幽囚実記。

日本府

にほんふ 【日本府】
日本書紀によれば,大和朝廷が朝鮮南部を支配するために任那(ミマナ)に置いたという官府。

日本庭園

にほんていえん [4] 【日本庭園】
日本特有の技法でつくられた庭園の総称。自然の材料を主体に縮小あるいは象徴的に風景を再現したものが多い。日本式庭園。

日本弁護士連合会

にほんべんごしれんごうかい 【日本弁護士連合会】
弁護士の登録,会員の指導・連絡・監督に関する事務遂行を目的とし,全弁護士および全弁護士会を会員とする公法人。1949年(昭和24)設立。日弁連。

日本式

にほんしき [0] 【日本式】
日本独特のやり方・様式。

日本式ローマ字綴り

にほんしきローマじつづり [10] 【日本式―字綴り】
日本語を書き表すためのローマ字のつづり方の一。1885年(明治18)田中館愛橘(タナカダテアイキツ)がそれまでのヘボン式に反対し,外国語の影響を受けない,日本語の音韻体系に基づく方式として提唱したもの。「火事」を [kwazi],「地面」を [dimen] とするなど歴史的仮名遣いをもとにする。クヮ・グヮを kwa, gwa と書くほか,シ・チ・ツを si, ti, tu, ジ・ズを zi, zu, ヂ・ヅを di, du, フを hu, ヲを wo とつづるなど五十音図によって同一行の子音字には同じ字を当てる。

日本当帰

にほんとうき [4] 【日本当帰】
植物トウキの別名。

日本往生極楽記

にほんおうじょうごくらくき 【日本往生極楽記】
一巻。寛和年間(985-987),慶滋保胤(ヨシシゲノヤスタネ)著。聖徳太子以下四十人余の往生を記したもの。日本最初の往生伝。

日本後紀

にほんこうき 【日本後紀】
六国史の第三。四〇巻。現存一〇巻。819年編集開始,840年に藤原冬嗣・藤原緒嗣(オツグ)らによって完成。792年から833年の間の史実を漢文・編年体で記述する。

日本手拭い

にほんてぬぐい [4] 【日本手拭い】
(西洋のタオルに対して)日本で古くから用いられる木綿の手拭い。

日本改造法案大綱

にほんかいぞうほうあんたいこう 【日本改造法案大綱】
国家主義の理論書。北一輝著。1919年(大正8)上海で執筆,23年加筆修正の上刊行。日本ファシズムの聖典で,軍部・右翼に大きな影響を与えた。

日本放送協会

にほんほうそうきょうかい 【日本放送協会】
〔正しくは「にっぽんほうそうきょうかい」〕
日本の公共放送事業体。1926年(大正15)設立の社団法人日本放送協会を前身とし,50年(昭和25)放送法に基づく特殊法人となった。国内でのラジオ・テレビ放送のほか,海外放送なども行なっている。NHK 。

日本政記

にほんせいき 【日本政記】
歴史書。一六巻。頼山陽著。山陽死後の1845年刊。神武天皇から後陽成天皇までを漢文・編年体で記し,山陽独自の史論・政治論を展開。

日本教職員組合

にほんきょうしょくいんくみあい 【日本教職員組合】
全国の国公私立の幼稚園・小学校・中学校・高等学校・大学の教職員を中心に組織されている労働組合。1947年(昭和22)結成。日教組。

日本文典

にほんぶんてん 【日本文典】
(1)〔原題 (ポルトガル) Arte da Lingoa de Iapam〕
文法書。ロドリゲス著。1604〜1608年長崎刊。当時の日本の口語の文法をラテン文典の組織によりながらポルトガル語で記述。同著者の「日本小文典」に対して本書を「日本大文典」ともいう。
(2)〔原題 (ラテン) Ars Grammaticae Iaponicae Linguae〕
文法書。ドミニコ会宣教師,スペイン人コリャード著。1632年ローマ刊。日本語の文法をラテン語で記したもの。
(3)〔原題 A Japanese Grammar〕
文法書。ドイツの日本学者ホフマン著。1868年ライデンで刊行。欧米および日本の学者に少なからぬ影響を与えた。

日本文化大学

にほんぶんかだいがく 【日本文化大学】
私立大学の一。1978年(昭和53)設立。本部は八王子市。

日本文学報国会

にほんぶんがくほうこくかい 【日本文学報国会】
1932年(昭和7)内閣情報局の指導の下に結成された,文学者の国策推進のための一元的組織。45年解散。

日本文徳天皇実録

にほんもんとくてんのうじつろく 【日本文徳天皇実録】
六国史の第五。一〇巻。871年藤原基経らが撰して中絶,879年菅原是善・都良香らが完成。文徳天皇一代の歴史を漢文・編年体で記述したもの。文徳実録。

日本文理大学

にほんぶんりだいがく 【日本文理大学】
私立大学の一。1967年(昭和42)大分工業大学として設立,82年現名に改称。本部は大分市。

日本文芸家協会

にほんぶんげいかきょうかい 【日本文芸家協会】
文芸関係の著作家の職能団体。1926年(大正15)文芸家協会として発足,文芸家の権利擁護と相互扶助を目的として結成。45年(昭和20)再発足して日本文芸家協会と改称。

日本料理

にほんりょうり [4] 【日本料理】
日本で発達した伝統的な料理の総称。魚介・野菜・乾物などを,醤油・砂糖・酢などで調味した淡泊なものが多い。

日本時間

にほんじかん [4] 【日本時間】
⇒日本標準時(ニホンヒヨウジユンジ)

日本晴

にほんばれ [0] 【日本晴(れ)】
(1)少しの雲もなく晴れ上がっていること。「―の上天気」
(2)疑いや不安などがなく,気持ちがすっきりしていること。「心はすっきり―」

日本晴れ

にほんばれ [0] 【日本晴(れ)】
(1)少しの雲もなく晴れ上がっていること。「―の上天気」
(2)疑いや不安などがなく,気持ちがすっきりしていること。「心はすっきり―」

日本書紀

にほんしょき 【日本書紀】
漢書・後漢書などの中国正史にならって「日本書」を目指した日本最初の勅撰の歴史書。六国史の第一。三〇巻。舎人(トネリ)親王ら撰。720年成立。神代から持統天皇までの歴史を,帝紀・旧辞のほか諸氏の記録,寺院の縁起,朝鮮側資料などを利用して,漢文・編年体で記述したもの。日本紀。

日本書紀通証

にほんしょきつうしょう 【日本書紀通証】
注釈書。三五巻。谷川士清(コトスガ)著。1748年成立。62年刊。語義注釈のほか,垂加神道の立場からの解釈を述べる。日本書紀全巻にわたる最初の注釈。

日本書紀通釈

にほんしょきつうしゃく 【日本書紀通釈】
注釈書。七〇巻。飯田武郷著。1899年(明治32)成立。江戸時代の国学者の日本書紀注釈の集大成。若干の自説を述べる。

日本株式会社

にほんかぶしきがいしゃ [8] 【日本株式会社】
第二次大戦後の,日本で行われてきた官民の一体化した経済運営方式を揶揄(ヤユ)していう語。

日本棋院

にほんきいん 【日本棋院】
囲碁の普及と向上を目的とする財団法人。1924年(大正13)創設。専門棋士の昇段試合である大手合のほか,各種の棋戦を行う。囲碁雑誌・書籍も刊行。

日本楽府

にほんがふ 【日本楽府】
漢詩集。一巻。頼山陽著。1828年成立。明の李東陽著「明史楽府」などに模して,日本史から題目を選び六六首の楽府体の史詩を載せる。

日本標準時

にほんひょうじゅんじ [6] 【日本標準時】
兵庫県明石市を通る東経一三五度の子午線における地方平均太陽時で,日本全土でこれを用いている。世界時より九時間早い。中央標準時。日本時間。

日本橋

にっぽんばし 【日本橋】
大阪市中央区道頓堀川にかかる橋。これより北を長堀橋筋,南を日本橋筋という。
→にほんばし(日本橋)

日本橋

にほんばし 【日本橋】
(1)東京都中央区北部,江戸城外堀から隅田川に流れる,日本橋川にかかる橋。1603年木橋を架設,翌年国内里程の原点に定められ,1907年(明治40)には橋中央に道路元標が設置された(現在は橋の西側のたもとに移転)。現在の橋は11年架設のもの。
(2)東京都中央区北部の地区。江戸時代以来,商業・金融業の中心地。
→にっぽんばし(日本橋)

日本正教会

にほんせいきょうかい 【日本正教会】
⇒日本(ニホン)ハリストス正教会(セイキヨウカイ)

日本武尊

やまとたけるのみこと 【日本武尊・倭建命】
景行天皇の皇子。古事記の構想では,神武の大和平定後,孝霊・崇神と引き継がれる国内における王化の拡大の歴史の完成者として位置づけられる。西の熊襲(クマソ)討伐・東征などは,その具体的活動。なお,日本書紀では,景行自身の九州・東国巡行とともに日本武尊の西征・東征が語られ,景行による国内平定という色彩が強い。小碓命(オウスノミコト)。倭男具那命(ヤマトオグナノミコト)。

日本歯科大学

にほんしかだいがく 【日本歯科大学】
私立大学の一。1907年(明治40)創立の日本最初の歯科医学校,共立歯科医学校を母体に,47年(昭和22)日本歯科大学となり,52年新制大学に移行。本部は東京都千代田区。

日本民主党

にほんみんしゅとう 【日本民主党】
(1)1947年(昭和22),日本進歩党を中心として結成した政党。翌年,社会党・国民協同党と連立して,芦田内閣を実現。49年に分裂。
(2)1954年(昭和29),日本自由党・改進党・自由党反吉田派が合同して結成した政党。鳩山内閣を実現し,翌年自由党と合同して自由民主党となる。

日本民芸館

にほんみんげいかん 【日本民芸館】
1936年(昭和11),大原孫三郎の援助を受け柳宗悦が東京都目黒区駒場に開設した民芸の美術館。民芸運動の拠点となった。

日本気象協会

にほんきしょうきょうかい 【日本気象協会】
運輸大臣所管の財団法人。気象情報の伝達,気象調査,気象知識の普及などを行なっている。

日本永代蔵

にほんえいたいぐら 【日本永代蔵】
〔正しくは「にっぽんえいたいぐら」〕
浮世草子。六巻。井原西鶴作。1688年刊。「大福新長者教」と副題。倹約・才覚などの重要性を説く立身談・没落談を集める。

日本泳法

にほんえいほう [4] 【日本泳法】
日本古来の泳法。武技の一つとして発達。多くの流派を生んだが,泳ぎの型や見栄えを重んじ,速さを競う競泳にはならなかった。水府流・観海流など。

日本派

にほんは 【日本派】
新聞「日本」の俳句欄を発表機関とした俳句の流派。選者の正岡子規を中心として,高浜虚子・内藤鳴雪・河東碧梧桐(カワヒガシヘキゴトウ)らをさす。子規没後は碧梧桐が選者となったため,「ホトトギス」による虚子一派に対して,碧梧桐を中心とする一派を呼ぶ。
→新傾向俳句

日本浪曼派

にほんろうまんは 【日本浪曼派】
文芸雑誌の名。また,その雑誌によって活動した一派。1935年(昭和10),保田与重郎・亀井勝一郎らにより創刊,38年廃刊。自然主義文学を強く批判,当時のロマン主義擡頭(タイトウ)の気運に乗り,詩精神の高揚と日本古典の復興を標榜(ヒヨウボウ)。

日本海

にほんかい 【日本海】
日本列島・朝鮮半島・アジア大陸東部に囲まれた海域。間宮・宗谷海峡でオホーツク海へ,津軽海峡で太平洋へ,対馬海峡で東シナ海へ通じる。

日本海中部地震

にほんかいちゅうぶじしん 【日本海中部地震】
1983年(昭和58)5月26日,秋田・青森県沖に発生した地震。マグニチュード七・七。日本海全域に及ぶ津波を生じた。秋田・青森両県と北海道を中心に,主として津波により死者約百人,家屋等全壊・流失約千百戸,半壊約千百戸等の被害を生じた。

日本海側気候

にほんかいがわきこう [8] 【日本海側気候】
日本列島の日本海側に特徴的にみられる気候。冬は日本海の上を吹き渡ってくる北西季節風のために曇天や降雪が多く,夏は南東季節風のために晴天が多い。また,日本海に低気圧が発達すると,フェーン現象が起こる。北陸地方が典型。日本海岸式気候。
⇔太平洋側気候

日本海流

にほんかいりゅう [4] 【日本海流】
⇒黒潮(クロシオ)

日本海海戦

にほんかいかいせん 【日本海海戦】
日露戦争における海戦。1905年(明治38)5月二七・二八日,ロシアの派遣したバルチック艦隊と,東郷平八郎の率いる連合艦隊が日本海の対馬沖で交戦,日本側の圧倒的勝利に帰し,日露戦争の戦局に決定的影響を与えた。

日本海溝

にほんかいこう 【日本海溝】
東北日本の東方約200キロメートル沖をほぼ南北に走る海溝。襟裳岬(エリモミサキ)沖で千島・カムチャツカ海溝,房総半島沖で伊豆・小笠原海溝に接する。長さ約800キロメートル。最深部は8000メートルを超える。太平洋プレートがアジア-プレートの下へ斜めに沈み込む地帯と考えられている。

日本海驢

にほんあしか [4] 【日本海驢】
かつて日本近海に生息したアシカ。皮と油を求めて乱獲され激減。1950年代に竹島で生息が確認されたが,その後絶滅したと考えられる。カリフォルニア-アシカに似るため,その亜種とされる。

日本熊

にほんぐま [2] 【日本熊】
ツキノワグマの異名。

日本犬

にほんけん [0] 【日本犬】
日本土着の犬。小形の柴犬,中形の紀州犬・アイヌ犬,大形の秋田犬などの総称。耳が立ち,尾を巻くものが多い。性質が強く狩猟用または闘犬として飼育されてきたが,現在は愛玩用または番犬とされることが多い。和犬。にほんいぬ。

日本狼

にほんおおかみ [4] 【日本狼】
オオカミに近縁の日本特産種。体長約1メートルで,大陸のオオカミより小さい。全身灰褐色で耳と四肢が短い。かつて本州・四国・九州に分布したが,1905年(明治38)以降,捕獲例のない絶滅種である。ヤマイヌ。ホンドオオカミ。

日本猿

にほんざる [4] 【日本猿】
オナガザル科のサル。頭胴長約60センチメートル。体は暗褐色の長い毛におおわれるが,顔と尻は裸出して赤色,尾は短い。頬(ホオ)には食物を一時納める袋がある。植物を中心とした雑食性。三〇〜一五〇頭で群棲(グンセイ)する。群れは秩序だった優劣関係から成り,一頭のリーダー(ボス猿)がいる。日本特産種で青森県北部から屋久島まで分布。山林に生息する。にっぽんざる。ましら。やえん。

日本獣医畜産大学

にほんじゅういちくさんだいがく 【日本獣医畜産大学】
私立大学の一。1881年(明治14)創立の私立獣医学校を源とし,日本高等獣医学校を経て,1949年(昭和24)現名の新制大学となる。本部は武蔵野市。

日本瓦

にほんがわら [4] 【日本瓦】
日本ふうの瓦の総称。和瓦。

日本生活協同組合連合会

にほんせいかつきょうどうくみあいれんごうかい 【日本生活協同組合連合会】
消費生活協同組合法に基づき設立された,職域あるいは地域の生活協同組合の全国的な連合会。1951年(昭和26)発足,消費者運動の推進力となっている。

日本生産性本部

にほんせいさんせいほんぶ 【日本生産性本部】
1955年(昭和30)財界の寄付金と政府やアメリカの補助金によって設立された財団法人。94年(平成6),社会経済国民会議と統合して社会経済生産性本部となる。

日本町

にほんまち [2] 【日本町】
一七世紀初期に東南アジア各地に進出した日本人の集団居留地。朱印船貿易の根拠地として多くは港町につくられた。日本人による自治制をとり,特にアユタヤ日本町の長であった山田長政は有名。マニラ・アユタヤ・フェフォ・ツーラン・プノンペンなどが代表的。鎖国後衰退。日本人町。

日本画

にほんが [0] 【日本画】
日本の伝統的な技法・様式に従って描かれた毛筆画。岩絵の具などを用い,絹・和紙に描く。明治以後,油絵などの洋画に対していう。

日本的

にほんてき [0] 【日本的】 (形動)
日本らしいようす。日本だけにあると感じられるさま。

日本的経営

にほんてきけいえい [0] 【日本的経営】
終身雇用制と年功序列賃金制によって特徴づけられるとされる日本企業の経営方針のこと。

日本相撲協会

にほんすもうきょうかい 【日本相撲協会】
国技である相撲の維持・発展を目的とする財団法人。年寄・力士・行司らによって構成される。1925年(大正14)大日本相撲協会として設立,58年(昭和33)現名に改称。

日本短角種

にほんたんかくしゅ [7] 【日本短角種】
和牛の一品種。南部牛にデイリーショートホーン種を交配して作られた肉用種。東北・北海道で多く飼育。

日本社会事業大学

にほんしゃかいじぎょうだいがく 【日本社会事業大学】
私立大学の一。1946年(昭和21)創立の日本社会事業学校を母体に,日本社会事業専門学校,日本社会事業短期大学を経て,58年設立。本部は清瀬市。

日本社会党

にほんしゃかいとう 【日本社会党】
〔正しくは,「にっぽんしゃかいとう」〕
(1)1906年(明治39),堺利彦・幸徳秋水らが結成した,日本最初の合法的社会主義政党。翌年解散。
(2)1945年(昭和20),戦前の無産政党各派が合同して結成した社会主義政党。47年の総選挙で第一党となり,片山内閣を組織したが,翌年総辞職。以後,左右の対立が激化し,51年分裂。55年左派の主導の下に再統一したが,60年には右派が分裂して民主社会党を結成した。94年(平成6)6月日本社会党委員長村山富市を首相とする村山内閣が成立。

日本福祉大学

にほんふくしだいがく 【日本福祉大学】
私立大学の一。1953年(昭和28)設立の中部社会事業短期大学を母体とし,57年設立。本部は愛知県美浜町。

日本科学技術情報センター

にほんかがくぎじゅつじょうほうセンター 【日本科学技術情報―】
科学技術情報の収集・分類・提供を目的に,1957年(昭和32)科学技術庁の下に設立された政府機関。76年オンライン検索サービス開始。略称 JICST 。

日本米

にほんまい [0] 【日本米】
日本で生産する米。内地米。

日本紀

にほんぎ 【日本紀】
日本書紀以下の六国史を指していう。また,特に,日本書紀のこと。

日本紀略

にほんきりゃく 【日本紀略】
歴史書。三四巻。編者未詳。平安末期成立。神代から後一条天皇の時代までを漢文・編年体で略述したもの。神代は日本書紀から採り,神武天皇から光孝天皇までは六国史を抄録し,宇多天皇以降は公私の日記・記録を採録している。日本紀類。編年紀略。

日本紙

にほんし [2][0] 【日本紙】
日本式製法による紙。コウゾ・ミツマタ・マニラ麻などを原料としたもので,目が粗く手触りのざらざらとしたものが多い。和紙。

日本組合基督教会

にほんくみあいキリストきょうかい 【日本組合基督教会】
日本基督教団に合同される以前の,プロテスタント三大教派の一。1886年(明治19)設立。会衆派主義にたつ。

日本経営者団体連盟

にほんけいえいしゃだんたいれんめい 【日本経営者団体連盟】
⇒日経連(ニツケイレン)

日本経済新聞

にほんけいざいしんぶん 【日本経済新聞】
日刊の経済専門紙。前身は1876年(明治9)創刊の「中外物価新報」。89年「中外商業新報」と改題。1942年(昭和17)業界紙を吸収合併し「日本産業経済」,46年から現紙名。

日本美術院

にほんびじゅついん 【日本美術院】
美術団体の一。1898年(明治31)に岡倉天心が創設。橋本雅邦・横山大観らの日本画家および彫刻・工芸家が参加。院展を主催。

日本羚羊

にほんかもしか [4] 【日本羚羊】
日本に自然分布する唯一の野生ウシ科動物。頭胴長1.1メートル,体重40キログラムほど。雌雄とも有角。ほおにひげをもち,体色は白色・灰褐色・焦茶色など。傾斜地を好み,独特のなわばりをもち,昼夜を問わず採食と休息を繰り返す。本州から台湾に分布するが,台湾産のものは別種とされることも多い。かつて乱獲されて激減したが,特別天然記念物として保護されている。

日本聖公会

にほんせいこうかい 【日本聖公会】
イギリス国教会を母教会とする日本の教会。1846年イギリスの宣教師ベッテルハイムの那覇伝道,59年アメリカの宣教師リギンズらの長崎伝道に始まり,87年(明治20)組織として成立。聖公会。

日本育英会

にほんいくえいかい 【日本育英会】
能力に恵まれながら,経済的理由により就学困難な高等学校以上の学生に対し学資を貸与して,社会に有為な人材の育成を図ることを目的とする特殊法人。1943年(昭和18)に創設された国家的育英事業の実施機関とし発足。

日本脳炎

にほんのうえん [4] 【日本脳炎】
法定伝染病の一。日本脳炎ウイルスによって起こる流行性脳炎で,主にコガタアカイエカによって媒介される。死亡率が高く,治癒しても後遺症を残すことがある。B 型脳炎。
→嗜眠(シミン)性脳炎

日本自動車連盟

にほんじどうしゃれんめい 【日本自動車連盟】
〔Japan Automobile Federation〕
自動車の所有者や家族が任意で入会し,ロード-サービスや交通関係情報を受けるための社団法人組織。国際自動車連盟の傘下にある。ジャフ(JAF)。

日本自由党

にほんじゆうとう 【日本自由党】
⇒自由党(3)

日本興業銀行

にほんこうぎょうぎんこう 【日本興業銀行】
〔正しくは「にっぽんこうぎょうぎんこう」〕
長期信用銀行の一。1902年(明治35)半官半民の特殊銀行として設立,52年(昭和27)現行組織となる。興銀。

日本舞踊

にほんぶよう [4] 【日本舞踊】
日本の舞踊の総称。狭義には歌舞伎舞踊およびその系統の舞踊をいう。

日本航空

にほんこうくう 【日本航空】
日本の大手定期航空企業。1953年(昭和28)半額政府出資の日本を代表する航空会社として創立。87年完全民営化。国際線と国内幹線を運航。略称,日航( JAL )。

日本芸術文化振興会

にほんげいじゅつぶんかしんこうかい 【日本芸術文化振興会】
日本芸術文化振興会法に基づいて設立された特殊法人。1990年(平成2)「国立劇場{(2)}」を改称したもの。従来の国立劇場の事業のほかに,現代の舞台芸術などの芸術文化の振興・普及活動に対する援助を行う。

日本芸術院

にほんげいじゅついん 【日本芸術院】
芸術上の功績の大きい芸術家を優遇するための栄誉機関。1947年(昭和22)帝国芸術院を改称したもの。第一部美術,第二部文芸,第三部音楽・演劇・舞踊に分かれる。文部省所轄。会員は終身で,定員一二〇名。

日本茶

にほんちゃ [0] 【日本茶】
(紅茶やジャスミン茶などに対して)緑茶のこと。

日本薔薇鱮

にっぽんばらたなご [7] 【日本薔薇鱮】
バラタナゴの一亜種。全長約6センチメートル,腹びれに白線を欠く。成熟した雄の体側は濃い朱色,腹面・腹びれは漆黒色となる。琵琶湖および大阪府,岡山県,北部九州地方の平地湖沼・水路などの止水に生息したが,第二次大戦中に日本に持ち込まれたタイリクバラタナゴにより衰滅または雑種化され,純系のものは絶滅に近い。

日本薬局方

にほんやっきょくほう [7][6] 【日本薬局方】
日本国内の医療に供する重要な医薬品の品質・強度・純度などについて定めた基準。薬事法に基づき厚生大臣が制定する。局方。薬局方。

日本語

にほんご [0] 【日本語】
古来日本民族が用いてきた言語で,日本国の公用語。北海道から沖縄までの島々にわたり,一億余の人々に使用されている。音韻面では,一つの子音と一つの母音との結合音節を基調とし,母音で終わる開音節を特徴とする。「ガ・ッ・コ・オ(学校)」という発音にも見られるような等時的なリズム上の単位,すなわち拍(モーラ)をもち,高低アクセントを伴う。文法面では膠着語(コウチヤクゴ)に属し,助詞・助動詞が文の成立について大きな役割を果たしており,また,述語が文の最後にくるという文法構造をもつ。複雑な敬語法が発達していることもその特徴の一つに数えられる。中国語から借用した漢字と,漢字を母胎として成立した仮名との併用で表記されるのが普通である。語彙(ゴイ)には日本固有の語である和語のほかに,漢字音に基づく漢語も多い。近年は,西欧語からはいってきた外来語も多く用いられる。国土の面積の割には,方言による違いも著しく,男女や職業などの別による用語差も大きい。系統はアルタイ諸語の一つに属するものか,などとも言われるが,いまだに定説とはなっていない。

日本語教育

にほんごきょういく [5] 【日本語教育】
日本語を母国語としない外国人に行う日本語の教育。

日本貿易振興会

にほんぼうえきしんこうかい 【日本貿易振興会】
⇒ジェトロ(JETRO)

日本資本主義発達史講座

にほんしほんしゅぎはったつしこうざ 【日本資本主義発達史講座】
経済学・歴史学講座本。全七巻。1932(昭和7)〜33年刊。野呂栄太郎の監修,大塚金之助・山田盛太郎・平野義太郎・羽仁五郎・服部之総ら三十数名の執筆になる。明治維新および日本資本主義の特質・矛盾の解明に大きな成果を上げ,日本資本主義における封建遺制を重視する立場は,コミンテルンの32年テーゼと基本的に一致し,のちに講座派を形成して労農派と日本資本主義論争を展開した。

日本資本主義論争

にほんしほんしゅぎろんそう [2][6] 【日本資本主義論争】
昭和初期,日本資本主義や明治維新の性格規定をめぐり,主にマルクス主義経済学者・歴史学者の間で行われた論争。封建遺制を重視し二段階革命論を主張する講座派と,一段階革命論を主張する労農派とが激しく対立した。

日本赤十字看護大学

にほんせきじゅうじかんごだいがく 【日本赤十字看護大学】
私立大学の一。1890年(明治23)創立の日本赤十字看護婦養成所を源とし,1986年(昭和61)設立。本部は東京都渋谷区。

日本赤十字社

にほんせきじゅうじしゃ 【日本赤十字社】
災害・疾病の救助・予防にあたる機関。前身は1877年(明治10)西南戦争の際に設立された博愛社で,86年赤十字条約に加盟,翌年改称されたもの。1952年(昭和27)日本赤十字社法による特殊法人となる。日赤。

日本輸出入銀行

にほんゆしゅつにゅうぎんこう 【日本輸出入銀行】
〔正しくは「にっぽんゆしゅつにゅうぎんこう」〕
外国貿易や海外投資に対する金融を行う全額政府出資の政府金融機関。1950年(昭和25)日本輸出入銀行法に基づいて設立。輸銀。

日本農林規格

にほんのうりんきかく [8] 【日本農林規格】
⇒ジャス(JAS)

日本農民組合

にほんのうみんくみあい 【日本農民組合】
(1)1922年(大正11)創立の日本最初の全国的農民組合。小作争議に指導的役割を果たしたが,弾圧と運動方針の不一致により分裂。
(2)1946年(昭和21)創立の全国的農民組合。分裂を繰り返したのち,58年に全日本農民組合連合会を組織した。日農。

日本近代文学館

にほんきんだいぶんがくかん 【日本近代文学館】
近代文学関係の資料・文献の収集,保存,整備,公開を目的に創設された財団法人。1967年(昭和42)東京都駒場公園内に開館。

日本進歩党

にほんしんぽとう 【日本進歩党】
⇒進歩党(シンポトウ)(2)

日本道路公団

にほんどうろこうだん 【日本道路公団】
1956年(昭和31)日本道路公団法に基づいて,有料道路・有料駐車場などの建設・管理のため設立された特殊法人。資本金は全額政府出資。

日本遠征記

にほんえんせいき 【日本遠征記】
ペリーが1852,53,54年の三度にわたって中国海域および日本に来航した際の記録。三巻。ペリー監修,ホークス編。1856年刊。日本開国の交渉経緯,外国人の見た日本の風俗などを知るうえで貴重な史料。

日本郵船

にほんゆうせん 【日本郵船】
〔正しくは「にっぽんゆうせん」〕
1885年(明治18)設立された海運会社。郵便汽船三菱会社と共同運輸会社が合併して設立。その後,政府の特許会社として援助を受け遠洋航路を開き世界有数の海運会社に発展したが,第二次大戦により全船舶を失った。1950年(昭和25)に民営還元され,日本最大手の外航海運(運航)企業となる。

日本酒

にほんしゅ [0] 【日本酒】
日本特有の酒。特に,清酒をいう。

日本釈名

にほんしゃくみょう 【日本釈名】
語源辞書。貝原益軒著。三巻。1700年刊。中国の「釈名」にならって,国語を二三部門に分け,語源を説いたもの。

日本野鳥の会

にほんやちょうのかい 【日本野鳥の会】
日本最大の自然保護団体。1934年(昭和9)設立。直営のサンクチュアリや研究センターをもつ。

日本鉄道会社

にほんてつどうがいしゃ 【日本鉄道会社】
日本最初の民間鉄道会社。1881年(明治14)に創設され,東北地方の中心的鉄道となった。1906年国有化。

日本銀行

にほんぎんこう 【日本銀行】
〔正しくは「にっぽんぎんこう」〕
日本の中央銀行。1882年(明治15)創立。1942年(昭和17),国家的な目的のために運営される特殊法人として改組。銀行券を独占的に発行し,銀行の銀行として市中金融機関との預金・貸出取引などを行い,政府の銀行として政府との預金貸付取引,国庫金の取り扱い,外国為替の売買などを行う。また,日銀政策委員会の決定を通し公定歩合の変更などの金融政策を実施する。総裁・副総裁は内閣が任命。日銀。

日本銀行券

にほんぎんこうけん [6] 【日本銀行券】
日本銀行発行の銀行券。強制通用力をもつ。日銀券。

日本長期信用銀行

にほんちょうきしんようぎんこう 【日本長期信用銀行】
〔正しくは「にっぽんちょうきしんようぎんこう」〕
長期信用銀行の一。1952年(昭和27)に設立。長銀。

日本開化小史

にほんかいかしょうし 【日本開化小史】
史論書。六巻。田口卯吉著。1877年(明治10)〜82年刊。バックル・ギゾー・スペンサーらの社会発展論の影響のもとに,古代から江戸幕府滅亡までの日本の歴史を社会進化の観点から叙述したもの。

日本開発銀行

にほんかいはつぎんこう 【日本開発銀行】
〔正しくは「にっぽんかいはつぎんこう」〕
1951年(昭和26),日本開発銀行法により設立された全額政府出資の銀行。経済再建・産業開発に寄与する設備のための資金で,普通銀行からは融資を受けにくいような長期資金の供給を行う。開銀。

日本間

にほんま [0] 【日本間】
畳敷きの和式の部屋。和室。
⇔洋間

日本電信電話公社

にほんでんしんでんわこうしゃ 【日本電信電話公社】
電信電話事業を行なっていた公共企業体。1952年(昭和27)設立され,国内の公衆電気通信事業を独占。85年民営化されて,日本電信電話株式会社となった。電電公社。

日本電信電話株式会社

にほんでんしんでんわかぶしきがいしゃ 【日本電信電話株式会社】
日本電信電話株式会社法に基づき,1985年(昭和60)日本電信電話公社を改組して設立された特殊会社。政府が三分の一以上の株式をもつ。NTT 。

日本霊異記

にほんりょういき 【日本霊異記】
説話集。三巻。景戒編。822年頃成立。因果応報の仏教思想に基づいて,雄略天皇から嵯峨天皇の頃までの説話を漢文で著す。各段末に付する訓釈は,平安時代の国語資料として重要。正称,日本国現報善悪霊異記。霊異記。にほんれいいき。

日本音楽

にほんおんがく [4] 【日本音楽】
日本の伝統音楽。一般的には雅楽や能楽などを含めた広義の邦楽全体をさすが,洋楽の手法を取り入れ日本で作曲された音楽もいう。

日本音楽著作権協会

にほんおんがくちょさくけんきょうかい 【日本音楽著作権協会】
〔Japanese Society for Rights of Authors, Composers and Publishers〕
日本における音楽関係の著作権を管理する社団法人。1939年(昭和14)設立。通称ジャスラック(JASRAC)。

日本風景論

にほんふうけいろん 【日本風景論】
志賀重昂(シゲタカ)著。1894年(明治27)刊。日本の自然と民族の特性を結びつけて,国土を賛美したもの。

日本馬

にほんうま [2] 【日本馬】
日本在来の馬。古代に大陸からアジア原産の小形種が渡来して以来,飼育・改良されて江戸時代には多くの地方種に分化した。明治以降,それらに大形の西洋種の血が混じって現在の日本馬ができた。北海道和種(道産子)・木曾馬など。

日本髪

にほんがみ [0] 【日本髪】
日本女性の伝統的な髪形の総称。特に,明治以降の洋髪に対して,島田髷(マゲ)・丸髷・桃割れなどをいう。鬢(ビン)・髱(タボ)・髷で形づくる。

日本鹿

にほんじか [2] 【日本鹿】
シカの一種。肩高65〜110センチメートル。夏毛は赤褐色で白斑があり,冬毛は暗褐色。小群で樹林帯にすむ。多数の亜種があり,ベトナム・中国・台湾・日本から沿海州にかけて分布する。

日来

にちらい [1] 【日来】
ふだん。ひごろ。「夜来,―に面目を新たにするものぢや/虞美人草(漱石)」

日東

にっとう [0] 【日東】
〔中国から見て,日の昇る東方の国の意〕
日本の称。

日枝神社

ひえじんじゃ 【日枝神社】
東京都千代田区永田町にある神社。主神は大山咋神(オオヤマクイノカミ)。太田道灌が江戸城内に創建。徳川家康が入城してからは,徳川家の産土神(ウブスナガミ)とされた。例祭の山王祭は江戸三大祭りの一。山王権現。

日柄

ひがら [0] 【日柄・日次】
(1)その日の吉・凶。日のよしあし。「本日はお―も良く」
(2)日数。月日。「―立つほど思ひ出す/人情本・辰巳園(後)」
(3)芸娼妓に,紋日に買い切りするという約束をすること。「こちらで―の事をいへば,あのやうにあくびして/洒落本・聖遊廓」

日柄が良い

ひがら【日柄が良い(悪い)】
It is a lucky (an unlucky) day <for> .〜を選ぶ choose a lucky day.

日柄整理

ひがらせいり [4] 【日柄整理】
(1)信用取引の買い残が,時間をかけて徐々に整理され減少すること。
(2)上げ相場の反動で,下落は大きくはないが,落ち着くまでに時間がかかること。
→値幅整理

日柳

くさなぎ 【日柳】
姓氏の一。

日柳燕石

くさなぎえんせき 【日柳燕石】
(1817-1868) 幕末の勤王家。名は政章。通称,加島屋長次郎。讃岐(サヌキ)の人。侠客である一方,詩文に優れ,また長州・土佐の尊攘派を助けて活躍。戊辰(ボシン)戦争に従軍中,柏崎で病死。

日根野兜

ひねのかぶと 【日根野兜】
日根野備中守の創始になる実用的な兜。頭形(ズナリ)兜に,腕の動きを良くするために考案された錏(シコロ)をつける。江戸時代に流行。

日極めで

ひぎめ【日極めで】
by the day.→英和

日次

ひなみ [0] 【日並(み)・日次】
(1)暦の上での日の吉凶。ひがら。「―がよい」
(2)毎日その事をすること。「―の手習したるに/読本・春雨(目ひとつの神)」
(3)(日記などに記す)日の順序。

日次

ひがら [0] 【日柄・日次】
(1)その日の吉・凶。日のよしあし。「本日はお―も良く」
(2)日数。月日。「―立つほど思ひ出す/人情本・辰巳園(後)」
(3)芸娼妓に,紋日に買い切りするという約束をすること。「こちらで―の事をいへば,あのやうにあくびして/洒落本・聖遊廓」

日次

ひつぎ 【日次】
(1)日ごと。毎日。「露しげき岡の朝けに刈る草の―に袖を濡らすころかな/現存六帖」
(2)毎日たてまつる貢ぎ物。「朝まだききりふの岡に立つ雉は千代の―のはじめなりけり/拾遺(賀)」
(3)日がら。その日の吉凶。「なほ今日渡り給へ。―もあしければ/成尋母集」

日次いで

ひついで 【日次いで】
暦の上の吉凶。日どり。日がら。「今日より後,―あしかりけり/源氏(夕霧)」

日次記

ひなみき 【日次記】
日記のこと。

日歩

ひぶ【日歩】
daily interest.

日歩

ひぶ [0] 【日歩】
利息計算期間の単位を一日として定めた利率。元金一〇〇円に対して一日の利息何銭何厘何毛と表す。
→月利
→年利

日歩保険

ひぶほけん [3] 【日歩保険】
一般保険のうち,保険目的が特定されることにより,保険料を日々算出する保険。

日毎

ひごと [0][3] 【日毎】
毎日毎日。ひび。一日一日。「―に春めいてくる」

日毎に

ひごと【日毎に】
every day;day by day.

日比谷

ひびや 【日比谷】
東京都千代田区南部,日比谷公園を中心とする地区。東は有楽町,西は霞が関に接する。

日比谷公園

ひびやこうえん 【日比谷公園】
東京都千代田区にある日本で最初の洋式公園。日比谷公会堂・日比谷図書館・野外音楽堂などがある。

日比谷焼打事件

ひびややきうちじけん 【日比谷焼打事件】
1905年(明治38)9月5日,頭山満・河野広中らが主催した日比谷公園のポーツマス講和条約反対国民大会に集まった民衆が,警察署・国民新聞社・内相官邸などを焼き打ちした暴動事件。翌日戒厳令がしかれた。

日比谷線

ひびやせん 【日比谷線】
営団地下鉄の鉄道線。東京都北千住・銀座・中目黒間,20.3キロメートル。

日氷

ひみ 【日氷・日見・氷見】
室町初期の能面作者。痩男(ヤセオトコ)・痩女(ヤセオンナ)を得意とした。生没年未詳。

日永

ひなが [0] 【日永・日長】
昼間の長いこと。春になって昼間が長く感じられ,なかなか暮れないことにいう。
⇔夜長
「春の―」[季]春。《舟と岸と話してゐる―かな/正岡子規》

日没

にちもつ [0] 【日没】
(1)「にちぼつ(日没)」に同じ。
(2)六時{(1)}の一。昼を三分した最後の時間。ほぼ現在の午後二時から六時頃。また,その間に行われる勤行。

日没

にちぼつ【日没】
sunset.→英和
〜に at sunset.→英和

日没

にちぼつ [0] 【日没】
太陽が地平線に沈むこと。天文学的には,太陽の上縁が地平線に沈むこと。日の入り。いりあい。
⇔日出(ニツシユツ)

日没時

にちぼつじ [4] 【日没時】
太陽が地平線に完全に没する瞬間の時刻。

日泰寺

にったいじ 【日泰寺】
名古屋市千種区にある単立宗教法人の寺。山号,覚王山。1904年(明治37),シャム国王から贈られた仏舎利をまつるために各宗が連合して建立。旧称,日暹(ニツセン)寺。

日清

にっしん [1] 【日清】
日本と清国。

日清修好条規

にっしんしゅうこうじょうき 【日清修好条規】
1871年(明治4)日本と清国との間で初めて締結された条約。相互に領事裁判権と協定関税率を認め,最恵国待遇はないなど,変則的な平等条約。

日清戦争

にっしんせんそう 【日清戦争】
1894年(明治27)8月から翌年にかけて日本と清国の間で戦われた戦争。朝鮮進出政策をとる日本は,宗主権を主張する清国と対立,甲午農民戦争(東学党の乱)を機に両国は朝鮮に出兵,日本軍は豊島(ホウトウ)沖で清国軍艦を攻撃し開戦に至った。日本軍は平壌・黄海・威海衛などで勝利し,95年4月,下関で講和条約締結。
→下関条約

日清通商航海条約

にっしんつうしょうこうかいじょうやく 【日清通商航海条約】
1896年(明治29)下関条約に基づいて結ばれた日本と清国との通商航海条約。領事裁判権・協定関税・最恵国待遇を含む日本に有利な不平等条約。

日済し

ひなし [0] 【日済し】
(1)借金を毎日少しずつ返すこと。
(2)「日済し貸し」の略。
(3)「日済し金」の略。

日済し貸し

ひなしがし [0] 【日済し貸し】
日済し金を貸すこと。また,その人。ひなし。「ちやらつく雪踏(セツタ)の音は―のあゆみぶり/洒落本・古契三娼」

日済し金

ひなしがね [3][0] 【日済し金】
元利を日割りで返済する,無担保の高利の金。日済し。日銭(ヒゼニ)。烏金(カラスガネ)。

日満

にちまん [1] 【日満】
日本と満州(現在の,中国東北地方)。

日満議定書

にちまんぎていしょ 【日満議定書】
1932年(昭和7)9月国際連盟のリットン報告書公表に先立って調印された,日本と満州国との協定。満州国における日本の既得権益の承認,日本軍の無条件駐屯を規定。これで満州国が日本の傀儡(カイライ)政権であることは明確になった。

日溜まり

ひだまり [0] 【日溜まり】
日あたりのよい暖かい所。建物などが風をさえぎり,吹きさらしでない場所についていう。

日焼け

ひやけ [0] 【日焼け・陽焼け】 (名)スル
(1)日光,特に夏の強い日ざしのため,皮膚が浅黒くなったり炎症をおこしたりすること。[季]夏。「真っ黒に―する」
(2)日光に照らされて物の表面が変色すること。
(3)日照りのため,池・田などの水がかれること。

日焼けした

ひやけ【日焼けした(する)】
(get) sunburnt.→英和

日焼け止め

ひやけどめ [0] 【日焼け止め】
紫外線を吸収して日焼けを防ぐ化粧品。

日焼け田

ひやけだ [3] 【日焼け田】
日照りが続いて水がなくなり,すっかり乾いてしまった田。旱田(ヒデリダ)。[季]夏。《―をあはれと見るも日毎かな/虚子》

日照

にっしょう [0] 【日照】
太陽が地上を照らすこと。

日照り

ひでり [0] 【日照り・旱】
(1)日が照ること。
(2)暑い晴れの日が続き,雨が降らず,川や池・井戸などの水がかれること。旱魃(カンバツ)。旱天(カンテン)。[季]夏。《大海のうしほはあれど―かな/虚子》
(3)あるべきものや欲しいものが不足すること。「女―」

日照り

ひでり【日照り】
a drought;→英和
dry weather.

日照り雨

ひでりあめ [4][3] 【日照り雨】
日が照っているのに降る雨。狐(キツネ)の嫁入り。天気雨。そばえ。

日照り雲

ひでりぐも [4] 【日照り雲】
夏の夕暮れに,西の空に出る巴(トモエ)の形をした雲。天候の定まるしるしとされる。

日照る

ひで・る 【日照る】 (動ラ四)
(1)日が照り輝く。「朝日の―・る宮,夕日の日がける宮/古事記(下)」
(2)日照りが続く。旱魃(カンバツ)になる。「―・れば則ち焦(ヤ)けぬ/日本書紀(神代上訓)」

日照子

ひでりこ [3] 【日照子】
カヤツリグサ科の一年草。日当たりのよい田の畔や湿地に自生。高さ約30センチメートル。葉は線形で叢生する。夏から秋,稈(カン)の頂に小さい球形の小穂を多数つける。

日照時間

にっしょうじかん【日照時間】
daylight hours.

日照時間

にっしょうじかん [5] 【日照時間】
日出から日没までの間に,太陽が雲や霧あるいは,高層建築などにさえぎられないで実際に地上を照らした時間。

日照権

にっしょうけん【日照権】
the right to sunshine.

日照権

にっしょうけん [3] 【日照権】
日照を享受する権利。隣接する建築物によって日当たりが妨害され不利益をこうむった場合,損害賠償・妨害排除などを請求する際の根拠として主張される。建築基準法による日影規制および地方公共団体の条例により日照権の保護が図られている。

日照率

にっしょうりつ [3] 【日照率】
実際の日照時間と可照時間(日の出から日の入りまで)との比率。

日照雨

そばえ ソバヘ 【日照雨】
「そばえ(戯へ){(2)}」に同じ。

日牌

にっぱい 【日牌】
位牌の前で毎日読経供養すること。また,その位牌。「―を供へ申すにつき/浄瑠璃・万年草(上)」

日独の

にちどく【日独の】
Japanese-German.

日独伊三国同盟

にちどくいさんごくどうめい 【日独伊三国同盟】
1940年(昭和15)9月ベルリンで調印された日本・ドイツ・イタリア三国の軍事同盟。日独伊防共協定を強化したもので,それぞれの指導的地位の承認と相互援助を規定。敗戦により同盟は崩壊。

日独伊防共協定

にちどくいぼうきょうきょうてい 【日独伊防共協定】
1937年(昭和12)共産主義に対する防衛を目的とし,ローマで調印された日本・ドイツ・イタリア三国の協定。前年の日独防共協定にイタリアが参加したもの。のち三国同盟に発展。

日産

にっさん【日産】
a daily output.

日産

にっさん [0] 【日産】
一日の生産量。一日の産出量。

日産コンツェルン

にっさんコンツェルン 【日産―】
第二次大戦前,鮎川義介がつくりあげた新興財閥。日本産業を持ち株会社として重化工業部門を中心に発展した。

日用

にちよう [0] 【日用】
毎日の生活に用いること。「―に供する品」

日用の

にちよう【日用の】
daily;→英和
everyday.→英和
日用品 daily necessaries.

日用品

にちようひん [0] 【日用品】
毎日の生活に必要な品物。

日用文

にちようぶん [0] 【日用文】
日用の文章。特に,手紙の文章。

日田

ひた 【日田】
大分県西部,筑後川上流域にある市。日田盆地の中心。日田杉で知られ,木工業が盛ん。広瀬淡窓の私塾,咸宜園(カンギエン)跡がある。

日田彦山線

ひたひこさんせん 【日田彦山線】
JR 九州の鉄道線。福岡県城野・田川後藤寺・大分県夜明間,68.7キロメートル。北九州市から筑紫山地を越えて日田盆地を結ぶ。

日田盆地

ひたぼんち 【日田盆地】
大分県西部,筑後川中流域にある盆地。盆地中央に日田市の主要部がある。

日盛り

ひざかり [0][2] 【日盛り】
一日のうちで日光の一番強い時分。特に,夏の午後の,暑い盛りをいう。[季]夏。《―は今ぞと思ふ書に対す/虚子》

日直

にっちょく [0] 【日直】
(1)その日の当直。
(2)昼間の当直。
⇔宿直

日直

にっちょく【日直】
day duty.〜する be on day duty.

日省

にっせい [0] 【日省】
〔論語(学而)「吾日三省�吾身�」〕
毎日自分のおこないをかえりみること。

日真名子

ひまなご 【日真名子】
最愛の子。いとし子。「いざなきの―,かぶろき熊野の大神/祝詞(出雲国造神賀詞)」

日矢数

ひやかず [2] 【日矢数】
「小矢数(コヤカズ)」に同じ。

日知録

にっちろく 【日知録】
中国,清の顧炎武が著した読書雑記。三二巻。1695年刊行。三十余年間の読書研究の成果を経学・史学・文学・政治・経済・社会・地理などに分けて論じ,精緻な考証を展開する。

日短

ひみじか [2] 【日短】
冬の昼間の短いこと。短日(タンジツ)。[季]冬。

日神

にちじん 【日神】
日の神。特に,天照大神(アマテラスオオミカミ)のこと。

日程

にってい [0] 【日程】
物事を行うときの予定。「―を組む」

日程

にってい【日程】
a program;→英和
a schedule;→英和
an itinerary (旅行日程).→英和
〜が詰まっている have a full calendar.〜に入る proceed to business.〜を進める proceed with the program.‖日程表 a schedule.

日窒コンツェルン

にっちつコンツェルン 【日窒―】
昭和前期,野口遵によっておこされた,日本窒素肥料会社を中核とする新興財閥。鉱山・電力・鉄道などの関連会社が傘下にあった。

日立

ひたち 【日立】
茨城県東部,太平洋に面する市。日立鉱山により発展。電気機器・セメント工業などが盛ん。

日立鉱山

ひたちこうざん 【日立鉱山】
日立市西部にある銅鉱山。銅のほか金・銀を少量産出した。一六世紀に発見。明治時代,日本四大銅山の一つとされたが,1981年(昭和56)閉山。

日章

にっしょう [0] 【日章】
日の丸のしるし。

日章旗

にっしょうき [3] 【日章旗】
日本の国旗とされている日の丸の旗。白地に赤く日の丸を染め抜いたもの。1870年(明治3)の太政官布告で制定。日の丸の旗。

日章旗

にっしょうき【日章旗】
the flag of the Rising Sun.

日米

にちべい [1] 【日米】
日本とアメリカ。

日米の

にちべい【日米の】
Japan-American.‖日米安全保障条約 the Japan-U.S.Security Treaty.日米行政協定 U.S.-Japan Administration Agreement.日米合同委員会 the U.S.-Japan Joint Committee.

日米修好通商条約

にちべいしゅうこうつうしょうじょうやく 【日米修好通商条約】
1858年江戸幕府がアメリカ駐日総領事ハリスと結び,貿易の自由を認めた最初の条約。下田・箱館のほか神奈川・長崎・新潟・兵庫の開港,外国人居留地の設定などを定めたが,領事裁判権を規定し,関税自主権を否定する不平等条項を含む。

日米加漁業条約

にちべいかぎょぎょうじょうやく 【日米加漁業条約】
正称,北太平洋の公海漁業に関する国際協定。1952年(昭和27)に日本・米・カナダ間で締結。日本は北東太平洋でのサケ・マス・ニシン等について漁獲を自発的に抑止することが規定された。78年の改正議定書で禁止区域,操業開始時期等の規制を定める。

日米包括経済協議

にちべいほうかつけいざいきょうぎ 【日米包括経済協議】
〔U. S. - Japan Framework Talks on bilateral trade〕
日米構造協議を引き継ぐ二国間の経済問題の協議。個別産業での摩擦の解消,地球環境問題での協力関係などを協議する。1993年(平成5)開始。

日米原子力協定

にちべいげんしりょくきょうてい 【日米原子力協定】
原子力の平和利用の推進と軍事利用の防止を目的とする日米間の協定。核物質の再処理,第三国への移転などについて定める。1955年(昭和30)成立,その後数回にわたり改定。

日米和親条約

にちべいわしんじょうやく 【日米和親条約】
1854年江戸幕府がペリーと結んだ条約。下田・箱館両港へのアメリカ船寄港,薪水・食料などの補給,下田に領事をおくことなどを認めた。貿易は認めなかったが開国の端緒となる。神奈川条約。

日米地位協定

にちべいちいきょうてい 【日米地位協定】
⇒日米行政協定(ギヨウセイキヨウテイ)

日米安全保障条約

にちべいあんぜんほしょうじょうやく 【日米安全保障条約】
1951年(昭和26)9月サンフランシスコ講和条約と同時に日米間で調印された条約。講和条約発効後占領軍の撤退した非武装日本の安全を保障するため,米軍の日本駐留を定めた。60年の改定交渉によって新条約が締結され,新たに日米両国の共同防衛,米軍の軍事行動に関する日米両国の事前協議制度などが定められた。正式名称は「日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力および安全保障条約」。期限は10年とし,それ以後は一年前の予告で一方的に廃棄できる。70年以後も廃棄は予告されず自動延長されている。安保条約。

日米構造協議

にちべいこうぞうきょうぎ 【日米構造協議】
〔Structural Impediments Initiative〕
貿易・通商摩擦問題の根幹にある日米双方の社会・経済システムの改革についての協議。1989年(平成1)に始まり,90年に終了。事後点検の会議ののち,93年から日米包括経済協議に引きつがれた。

日米相互防衛援助協定

にちべいそうごぼうえいえんじょきょうてい 【日米相互防衛援助協定】
⇒エムエスエー( MSA )協定

日米行政協定

にちべいぎょうせいきょうてい 【日米行政協定】
1952年(昭和27)2月,日米両国政府間に締結された協定。旧日米安全保障条約第三条に基づき,駐日米軍に関してその使用施設・区域・裁判管轄権・経費の分担などを規定し,これらの実施にあたる日米合同委員会の設置も決定した。60年の新安保条約締結に伴って改定され,日米地位協定となった。

日米通商協議

にちべいつうしょうきょうぎ 【日米通商協議】
米国の対日貿易赤字解消と日本の市場開放をめぐり,1980年(昭和55)以降行われるようになった一連の両国間の協議。

日米通商航海条約

にちべいつうしょうこうかいじょうやく 【日米通商航海条約】
日本・アメリカ間の通商及び航海に関する条約。
(1)1894年(明治27)調印。幕末の不平等条約を改正して成立した条約。治外法権の撤廃,関税自主権の一部回復がなされた。
(2)1911年調印の新条約。関税自主権が完全に回復した。
(3)1953年(昭和28)調印の現行条約。

日精

じっせい 【日精】
(1)太陽の精。
(2)菊の異名。にっせい。

日精

にっせい 【日精】
⇒じっせい(日精)

日系

にっけい [0] 【日系】
日本人の血統をひいていること。また,その人。「―米人」

日系米人

にっけい【日系米人】
an American of Japanese descent.

日経

にっけい 【日経】
「日本経済新聞」の略。

日経平均株価指数

にっけいへいきんかぶかしすう [0][5][0][4] 【日経平均株価指数】
アメリカのダウ-ジョーンズ社の修正算式を用いて日本経済新聞社が算出する東京証券取引所第一部上場二二五銘柄の平均株価指数。
→東証株価指数

日経連

にっけいれん 【日経連】
「日本経営者団体連盟」の略称。1948年(昭和23)に創立された経営者の全国組織。主として労働問題について活動し,地方別経営者団体と業種別経営者団体とから構成される。

日給

ひだまい 【日給】
「にっきゅう(日給){(2)}」に同じ。「御前なる―の簡に/宇津保(初秋)」

日給

にっきゅう [0] 【日給】
(1)一日を単位として決められている給料。
(2)(特に宮中での)その日の当直。その日のつとめ。ひだまい。

日給

にっきゅう【日給】
daily wages;a day's wage.〜で働く work by the day.→英和

日給の簡

にっきゅうのふだ 【日給の簡】
出仕する殿上人の名を記し,清涼殿の殿上の間の西北の壁に立てかけた札。殿上人の出勤簿。仙籍。殿上のふだ。ひだまいのふだ。

日給月給

にっきゅうげっきゅう [5] 【日給月給】
基本給を日額で定め,欠勤日数分を差し引いて支払う月給。また,日給を一か月単位で合算して支払う給与。

日置流

へきりゅう 【日置流】
弓術の一派。近世弓術の祖といわれる日置弾正正次が室町中期に創始したもの。

日脚

にっきゃく [0] 【日脚】
太陽の進む速さ。ひあし。

日脚

ひあし [0] 【日脚・日足】
(1)太陽が空を移り行く動き。日が出てから沈むまでの長さ。昼間の長さ。日のあし。「―が伸びる」「―が早い」
(2)雲の切れ目や物のすき間などから差し込む日光。日のあし。
(3)足取り表の一。一日の相場の動きを図示したもの。

日興

にっこう 【日興】
(1245-1332) 鎌倉時代の日蓮宗の僧。日蓮正宗の祖。甲斐の人。日蓮の弟子となり常にその傍らに侍した。「立正安国論」の草稿を作ったと伝える。のち駿河に大石寺・本門寺を建てた。にちこう。

日興

にちこう 【日興】
⇒にっこう(日興)

日舞

にちぶ [0] 【日舞】
「日本舞踊」の略。

日色

にっしょく [0] 【日色】
日の色。太陽の色。また,太陽。

日英

にちえい [1] 【日英】
日本とイギリス。

日英の

にちえい【日英の】
Anglo-Japanese[Japan-British].日英同盟 the Anglo-Japanese Alliance.

日英同盟

にちえいどうめい 【日英同盟】
1902年(明治35)日本・イギリスがロシアの東アジア進出を牽制(ケンセイ)し,中国・朝鮮における両国の権益の保護のためロンドンで結んだ同盟。21年(大正10)ワシントン会議における四か国条約により,翌年廃棄。

日華

にっか [1] 【日華】
日本と中華民国。

日華

にっか [1] 【日華】
日光。太陽。「―水に臨みて動き/懐風藻」

日華事変

にっかじへん 【日華事変】
⇒日中戦争(ニツチユウセンソウ)

日華基本条約

にっかきほんじょうやく 【日華基本条約】
1940年(昭和15)日中戦争の中で日本と汪兆銘(オウチヨウメイ)政府との間に締結された条約。日本は傀儡(カイライ)政権汪政府を中国における正統な政府として認め,戦争終了後の両国の関係について定めたもの。

日華平和条約

にっかへいわじょうやく 【日華平和条約】
台湾の国民政府と日本とのあいだで1952年(昭和27)に結ばれた,戦争終結のための条約。72年の日中共同声明で,中華人民共和国政府を中国唯一の合法政府として承認したため,失効。

日華門

にっかもん 【日華門】
平安京内裏の内郭,紫宸殿(シシンデン)前の大庭の東側の門。月華門と向き合う。じっかもん。

日華門

じっかもん ジツクワ― 【日華門】
⇒にっかもん(日華門)

日葉酢媛陵

ひばすひめりょう 【日葉酢媛陵】
奈良市山陵町にある前方後円墳。垂仁天皇の皇后日葉酢媛の陵に比定されている。直弧文のある盾・蓋(キヌガサ)の形の埴輪(ハニワ)が出土。また,殉死者に代わる埴輪の起源説話でも知られる。

日葡辞書

にっぽじしょ 【日葡辞書】
〔原題 (ポルトガル) Vocabvlario da Lingoa de Iapam〕
キリシタン版の一。一冊。本編と補遺からなる。1603〜04年長崎学林刊。耶蘇会宣教師数名(氏名未詳)の共編。当時の口語を中心に日本語三万余語を掲げポルトガル語で語釈を付し,古典や日常語の用例をあげる。ドミニコ会のスペイン語訳「日西辞書」(Vocabvlario de Iapon. 1630年マニラ刊),パジェスによる仏訳「日仏辞書」(Dictionnaire Japonais-Français.1868年パリ刊)がある。

日蓮

にちれん 【日蓮】
(1222-1282) 鎌倉時代の僧。日蓮宗の開祖。字(アザナ)は蓮長。諡号(シゴウ)は立正大師。安房(アワ)小湊の人。一二歳で仏門に入り,諸宗を各地で学ぶ。「法華経」によってのみ末世の国家の平安もありうることを悟り,1253年に日蓮宗を開き,辻説法で他宗を激しく攻撃し,論破した。60年「立正安国論」を幕府に献じ国難を予言していれられず,伊豆に配流。赦免後も幕府・諸宗批判をやめなかったため竜口(タツノクチ)で斬られかけたが,佐渡に流された。許されて,甲斐身延山に隠棲。武蔵国千束郡(東京都大田区池上)で,六老僧を定めて没した。著「開目鈔」「観心本尊鈔」など。

日蓮宗

にちれんしゅう 【日蓮宗】
(1)日蓮が開いた仏教の一宗派。「法華経」を唯一の所依とし,久遠仏への帰依と「南無妙法蓮華経」の唱題による成仏を説き,現世における仏国土建設をめざす。日蓮の死後廟所(ビヨウシヨ)とされた甲斐身延山久遠寺が布教の本拠となったが,のち日蓮宗・日蓮正宗・法華宗(本門流・陣門流・真門流)・顕本法華宗・日蓮宗不受不施派・本門仏立宗などの分派が生まれた。法華宗。
(2)日蓮宗の一派。身延山久遠寺を本山とする。

日蓮正宗

にちれんしょうしゅう 【日蓮正宗】
日蓮宗の一派。静岡県富士宮市の大石寺を本山とする。日興が派祖。
→創価学会(ソウカガツカイ)

日蔭

ひかげ [0] 【日陰・日蔭】
(1)物のかげになって日光の当たらない場所。
⇔ひなた
→日影
(2)世の中であまり恵まれていないこと。また,そういう境遇。「一生を―で過ごす」
(3)ヒカゲノカズラの略。

日蘭和親条約

にちらんわしんじょうやく 【日蘭和親条約】
1856年(安政3)に調印された日本とオランダとの条約で,オランダに対する日本の全面的な開国が規定された。

日蝕

にっしょく [0] 【日食・日蝕】
太陽と地球の間に月が入ったため,太陽が隠されて見える現象。太陽の一部が隠される場合を部分食,全部隠される場合を皆既食,月の周りに太陽の縁が輪のように見える場合を金環食という。

日裏

ひうら [0] 【日裏】
日の当たらない側(ガワ)。日かげ。

日覆い

ひおい [0][2] 【日覆い】
「ひおおい(日覆){(1)}」に同じ。

日覆い

ひおおい [2][0] 【日覆い】
(1)店頭・ベランダ・窓などの,直射日光をさえぎるためのおおい。ひよけ。ひおい。[季]夏。
(2)夏季,制帽などの上をおおう白い布。
(3)舞台上方につった簀(ス)の子,または渡り廊下。小道具・照明器具をつり,それを操作する人も乗る。ブリッジ。

日見

ひみ 【日氷・日見・氷見】
室町初期の能面作者。痩男(ヤセオトコ)・痩女(ヤセオンナ)を得意とした。生没年未詳。

日見ず

ひみず 【日見ず】
(1)〔日の吉凶を見る必要のない好日の意〕
一二月一三日のこと。正月の準備をする。淡路島・佐渡島でいう。日見ず吉日。
→正月始め
(2)食虫目の哺乳類。頭胴長約10センチメートル。モグラに似て口吻がとがっている。全身はつやのある黒色。夜行性で,穴を掘って道を作る。日本特産種。本州以南の山地の畑の近くにすみ,昆虫・ミミズなどを捕食する。ノラネズミ。ヒミズモグラ。

日親

にっしん 【日親】
(1407-1488) 室町時代の日蓮宗の僧。通称,鐺冠(ナベカムリ)上人。上総(カズサ)の人。中山法華経寺を中心に修行し,京都に上って辻説法を行う。1439年「立正治国論」を著して将軍義教を諫言(カンゲン)したため,焼いた鍋をかぶせられたが顔色を変えなかったという。

日計

にっけい [0] 【日計】
(1)毎日の計算。一日単位の計算。
(2)一日全体の集計。

日計

ひばかり [2] 【日計・熇尾蛇・竹根蛇】
小形のヘビ。全長55センチメートル内外。背面は暗灰褐色,腹面は淡黄緑色。日本では北海道を除く低山の林の水辺にすみ,カエル・小魚などを捕食する。かまれたらその日ばかりの命しかないと信じられたことからこの名があるが,実際は無毒。

日計り商い

ひばかりあきない [6] 【日計り商い】
朝方,安いところで買ってその日のうちに売りぬけるような,一日のうちに売買してしまう回転の早い商い。

日計表

にっけいひょう [0] 【日計表】
一日の取引の総額を表す表。特に,銀行で毎日作成される残高試算表。

日記

にっき [0] 【日記】
(1)日々の出来事や感想などを一日ごとに日付を添えて,当日またはそれに近い時点で記した記録。古くは「御堂関白記」「玉葉」「明月記」などが著名だが,職掌上交替で書き継がれた「御湯殿上日記」などもある。日誌。にき。
→日記文学
(2)「日記帳」の略。

日記

にっき【日記(帳)】
a diary.→英和
〜をつける keep one's diary.

日記

にき 【日記】
〔「にっき」の促音「つ」の無表記〕
日記。「男もすなる―といふものを/土左」

日記仕訳帳

にっきしわけちょう [0] 【日記仕訳帳】
日記帳と仕訳帳を兼ねた帳簿。仕訳日記帳。

日記帳

にっきちょう [0] 【日記帳】
(1)日記を書き記す帳簿。
(2)毎日の取引その他財産関係に影響を及ぼす一切の事項を記載する帳簿。商業帳簿の一種。
(3)「日記仕訳帳」の略。

日記文学

にっきぶんがく [4] 【日記文学】
日記の中で文学性の濃いもの。紀行・回顧録・自叙伝の類をも含み,随筆文学と並ぶ自照文学の一種。「土左日記」を祖とし,「蜻蛉日記」「紫式部日記」「更級日記」など平安女流の作品,鎌倉時代の阿仏尼の「うたたね」「十六夜日記」や飛鳥井雅有の日記,後深草院二条の「とはずがたり」から南北朝初期の「竹むきが記」までの範囲をさすことが多い。

日誌

にっし【日誌】
⇒日記.

日誌

にっし [0] 【日誌】
毎日の出来事などの記録。日記よりも業務的な内容のものをいう。「当番―」

日語

にちご [0] 【日語】
(中国・韓国などで)日本語のこと。

日読み

ひよみ 【日読み】
(1)暦。
(2)十二支のこと。

日読みの午

ひよみのうま 【日読みの午】
(「馬」に対して)暦に用いる「ウマ」の字。すなわち,「午」の字。

日読みの酉

ひよみのとり 【日読みの酉】
(1)(「鳥」に対して)暦に用いる「トリ」の字。すなわち「酉」の字。
(2)〔「酒」の字の旁(ツクリ)から〕
酒のこと。

日課

にっか【日課】
daily work;the (daily) routine.日課表 a schedule.→英和

日課

にっか [0] 【日課】
毎日きまってする物事。「一時間の散歩を―としている」「―表」

日豊

にっぽう 【日豊】
日向(ヒユウガ)と豊前(ブゼン)・豊後(ブンゴ)。

日豊本線

にっぽうほんせん 【日豊本線】
九州東海岸を走る JR 九州の鉄道線。462.6キロメートル。小倉から大分・宮崎を経て鹿児島に至る。

日豊海岸国定公園

にっぽうかいがんこくていこうえん 【日豊海岸国定公園】
大分県の佐賀関半島から宮崎県日向(ヒユウガ)市の美々津海岸に至る,日豊海岸一帯を占める国定公園。複雑なリアス式海岸と,多く点在する小島や岩礁が特色。

日貨

にっか [1] 【日貨】
日本からの輸出品。「―排斥」

日買い

ひがい [0] 【日買い】 (名)スル
食料品などを毎日入用なだけ買うこと。

日貸し

ひがし 【日貸し】
日割りで返済する約束で金を貸すこと。「―の金子御かしなされ候はば/浮世草子・一代男 7」

日賦

ひぶ [0] 【日賦】
借金などを毎日一定額返済すること。また,その借金。日済(ヒナ)し。

日赤

にっせき 【日赤】
「日本赤十字社」の略。

日足

ひあし [0] 【日脚・日足】
(1)太陽が空を移り行く動き。日が出てから沈むまでの長さ。昼間の長さ。日のあし。「―が伸びる」「―が早い」
(2)雲の切れ目や物のすき間などから差し込む日光。日のあし。
(3)足取り表の一。一日の相場の動きを図示したもの。

日足が短い

ひあし【日足が短い(短くなる)】
The days are short (grow shorter).

日車草

ひぐるまそう [2] 【日車草】
ヒマワリの異名。[季]夏。

日較差

にちかくさ [3] 【日較差】
一日のうちの最高(大)値と最低(小)値との差。普通,気温についていう。晴れの日は雨や曇りの日より大きく,また,内陸ほど大きい。

日輪

にちりん [0] 【日輪】
太陽。日。

日輪草

にちりんそう [0] 【日輪草】
ヒマワリの異名。[季]夏。

日辺

にっぺん [0] 【日辺】
太陽のあたり。天上。また,遠い所。「猛き鷲は―に到らずして其翼を折けり/即興詩人(鴎外)」

日送り

ひおくり [0][4][2] 【日送り】
(1)日をのばすこと。日延べ。「―にする」
(2)日を過ごすこと。「回想に耽り易い―をしてゐる時だつた/或る女(武郎)」

日進

にっしん [0] 【日進】
日々進歩すること。「緒方の塾と云ふものは,真実,―進歩主義の塾で/福翁自伝(諭吉)」

日進

にっしん 【日進】
愛知県中部の市。名古屋市の東に接し,住宅地・文教地区。

日進月歩

にっしんげっぽ [5] 【日進月歩】
日ごと月ごとに,たえず進歩すること。「―の世の中」

日進月歩の

にっしんげっぽ【日進月歩の】
ever-progressing.

日運動

にちうんどう [3] 【日運動】
惑星・小惑星・彗星の一日の視位置の変化。

日避け

ひよけ [0] 【日除け・日避け】
(1)窓や店頭に取りつけて日光の直射を避けること。また,そのためのもの。日おおい。[季]夏。
(2)日焼けを防ぐためにさす女物の傘。日傘。パラソル。

日避猿

ひよけざる [4] 【日避猿】
皮翼(ヒヨク)目の哺乳類。マレーヒヨケザルとフィリピンヒヨケザルの二種がある。頭胴長43センチメートル内外。樹上にすみ,外形はムササビに似て飛膜をもち,滑空する。食物は植物性。顔はキツネザルに似る。コウモリザル。
日避猿[図]

日野

ひの 【日野】
姓氏の一。藤原北家の一流の日野氏は,代々儒学と歌道をもって朝廷に仕え,室町時代には将軍家と縁戚関係を結んで権勢を振るった。

日野

ひの 【日野】
(1)東京都中南部にある市。近世,甲州街道の宿駅。自動車・写真工業などが発達し,住宅地としても発展。
(2)滋賀県南東部にある町。もと蒲生氏の城下町。古く,椀・鉄砲・売薬などの特産があり,日野商人の出身地。
(3)鳥取県南西部,日野郡の町。日野川中流域を占め,出雲街道の旧宿駅。

日野俊基

ひのとしもと 【日野俊基】
(?-1332) 鎌倉末期の廷臣。種範の子。後醍醐天皇に登用されて蔵人頭(クロウドノトウ)となる。討幕運動に参加,正中の変で捕らえられた。のち許されたが,再び討幕の謀議が発覚,捕らえられ鎌倉で殺された。

日野商人

ひのしょうにん [3] 【日野商人】
滋賀県日野町から各地に行商に出たり,出店を出した近江商人。江戸中期以降に多かった。椀・蚊帳などを商う。

日野塗

ひのぬり 【日野塗】
滋賀県日野町で作られる漆器。椀類が多い。日野椀。

日野富子

ひのとみこ 【日野富子】
(1440-1496) 足利義政の夫人。日野政光の女(ムスメ)。実子義尚を将軍に立てるため,山名宗全を頼んで養子義視と争い応仁の乱の一因をつくった。高利貸し・米相場・賄賂(ワイロ)・関所設置によって蓄財をはかるなど,積極的な活動家であった。

日野椀

ひのわん [0] 【日野椀】
日野塗の椀。

日野草城

ひのそうじょう 【日野草城】
(1901-1956) 俳人。東京生まれ。本名,克修(ヨシノブ)。京大卒。「旗艦」を創刊して「ホトトギス」を離反,自由主義の立場から無季俳句・連作俳句の新興運動を実践した。句集「花氷」「人生の午後」など。

日野薬師

ひのやくし 【日野薬師】
法界寺(ホウカイジ)の通称。

日野資朝

ひのすけとも 【日野資朝】
(1290-1332) 鎌倉末期の廷臣。俊光の子。後醍醐天皇に登用され,参議・権中納言などを歴任。討幕運動の中心人物となったが,1324年計画が露顕して捕らえられ,佐渡に流されて処刑された。

日量

にちりょう [2] 【日量】
一日の産出量や取り扱い量。

日金

ひがね [0] 【日金】
(1)「ひぜに(日銭){(1)}」に同じ。
(2)「日済(ヒナ)し金(ガネ)」に同じ。からすがね。

日銀

にちぎん 【日銀】
「日本銀行」の略。

日銀券

にちぎんけん [3] 【日銀券】
日本銀行が発行する銀行券。日本銀行券。

日銀帳尻

にちぎんちょうじり [5] 【日銀帳尻】
日本銀行の主要勘定のうち,銀行券発行高・貸出高・国債残高の三つをいう。前日との増減比とあわせて日々新聞発表される。

日銀特融

にちぎんとくゆう [5] 【日銀特融】
信用秩序の維持に懸念が生じた場合に,日本銀行法第二五条に基づいてなされる特別融資。金融機関救済などのために日本銀行が行う。

日銀短観

にちぎんたんかん [5] 【日銀短観】
〔「日本銀行短期観測」の略〕
日本銀行が毎月発表する経済動向に関する統計速報。短観。

日銀考査

にちぎんこうさ [5] 【日銀考査】
日本銀行が銀行・信用金庫・証券会社など取引金融機関の資産状態や営業状況について実地調査(考査)し,資産の査定と経営について講評(助言・指導)すること。金融機関考査。
→銀行考査

日銭

ひぜに [0] 【日銭】
(1)毎日入ってくる金。「―が入る」
(2)「日済(ヒナ)し金(ガネ)」に同じ。

日録

にちろく [0] 【日録】
日々の出来事の記録。日記。

日長

ひなが [0] 【日永・日長】
昼間の長いこと。春になって昼間が長く感じられ,なかなか暮れないことにいう。
⇔夜長
「春の―」[季]春。《舟と岸と話してゐる―かな/正岡子規》

日長

ひなが【日長】
a long day.〜になる The days get longer.

日長し

けなが・し 【日長し】 (形ク)
日数を多く経過している。幾日もたって久しい。「君が行き―・くなりぬ/万葉 85」

日開帳

ひがいちょう [2] 【日開帳】
寺院などで毎日開帳を行うこと。

日間

にっかん [0] 【日間】
ひるま。日中。[ヘボン(三版)]

日間

ひあい [0] 【日間・日合い】
(1)ひかず。日数。
(2)時日の頃合い。日どり。「薫り来る梅花は春の―哉/毛吹草追加」
(3)日歩(ヒブ)。利子。「三月限りの―/歌舞伎・傾城倭荘子」

日間賀島

ひまかじま 【日間賀島】
愛知県南部,知多半島と渥美半島の間にある島。三河湾南西部にあり,東里・西里の二集落が東西に分かれる。漁業と観光が中心。

日附

ひづけ [0] 【日付・日附】
文書などに,作成・提出の年月日を記すこと。また,その年月日。

日限

にちげん [2] 【日限】
(1)限り定めた日数。「あと五日で―が切れる」
(2)契約などで,特に定めた期日。また,その期日までの日数。ひぎり。

日限

にちげん【日限】
⇒期限.

日除け

ひよけ [0] 【日除け・日避け】
(1)窓や店頭に取りつけて日光の直射を避けること。また,そのためのもの。日おおい。[季]夏。
(2)日焼けを防ぐためにさす女物の傘。日傘。パラソル。

日除け

ひよけ【日除け】
a sunshade;→英和
a blind (窓の).→英和

日除け船

ひよけぶね [4] 【日除け船】
江戸時代,江戸市中の水上交通や船遊びに重用された,簡素な板屋根つきの小船。大形船の屋形船に対して,俗に屋根船と呼ばれた。

日陰

ひかげ [0] 【日陰・日蔭】
(1)物のかげになって日光の当たらない場所。
⇔ひなた
→日影
(2)世の中であまり恵まれていないこと。また,そういう境遇。「一生を―で過ごす」
(3)ヒカゲノカズラの略。

日陰

ひかげ【日陰】
the shade.→英和
〜の shady.→英和
〜になる be shaded <by> .

日陰の糸

ひかげのいと 【日陰の糸】
「日陰の蔓(カズラ){(2)}」に同じ。「―,結びてとてたまへりければ/道綱母集」

日陰の蔓

ひかげのかずら [5][0] 【日陰の蔓・日陰の鬘】
(1)ヒカゲノカズラ科の常緑多年生シダ植物。山地に自生。茎は地を這(ハ)って長く伸び,ところどころで叉状に分岐する。葉は短い線形。夏,枝先から細い花茎を直立し,淡黄緑色の胞子嚢穂(ホウシノウスイ)をつける。胞子は石松子(セキシヨウシ)といい薬用にする。ヒカゲカズラ。カミダスキ。漢名,石松。
(2)昔,大嘗祭(ダイジヨウサイ)などの神事に,冠の笄(コウガイ)の左右に結んで垂れ下げた青色または白色の組糸。もと植物のヒカゲノカズラを用いたための称。ひかげかずら。かずらがけ。ひかげのいと。
日蔭の蔓(1)[図]
日陰の蔓(2)[図]

日陰の鬘

ひかげのかずら [5][0] 【日陰の蔓・日陰の鬘】
(1)ヒカゲノカズラ科の常緑多年生シダ植物。山地に自生。茎は地を這(ハ)って長く伸び,ところどころで叉状に分岐する。葉は短い線形。夏,枝先から細い花茎を直立し,淡黄緑色の胞子嚢穂(ホウシノウスイ)をつける。胞子は石松子(セキシヨウシ)といい薬用にする。ヒカゲカズラ。カミダスキ。漢名,石松。
(2)昔,大嘗祭(ダイジヨウサイ)などの神事に,冠の笄(コウガイ)の左右に結んで垂れ下げた青色または白色の組糸。もと植物のヒカゲノカズラを用いたための称。ひかげかずら。かずらがけ。ひかげのいと。
日蔭の蔓(1)[図]
日陰の蔓(2)[図]

日陰者

ひかげもの【日陰者】
an obscure person;a social outcast.

日陰者

ひかげもの [0] 【日陰者】
(1)公然とは世の中に出られない身の上の人。日陰の身。
(2)世に知られずうずもれて暮らす人。

日陰草

ひかげぐさ 【日陰草】
ヒカゲノカズラの別名。「かけて見し末も絶えにし―何によそへてけふ結ぶらむ/道綱母集」

日陰蝶

ひかげちょう [3] 【日陰蝶】
ジャノメチョウ科のチョウ。開長約60ミリメートル。はねの上面は暗褐色で,前ばねに一個,後ろばねに六個の眼状紋がある。裏面は黄褐色で眼状紋や斜白帯がある。幼虫は竹や笹の葉を食う。本州・四国・九州に分布。

日陰躑躅

ひかげつつじ [4][5] 【日陰躑躅】
ツツジ科の常緑低木。関東以西の山中の日陰に生える。高さは約1メートル。葉は披針形で枝先付近に輪生状に互生する。四,五月,淡黄色漏斗形の花を枝先に一〜四個つける。生花・盆栽にする。サワテラシ。

日隆

にちりゅう 【日隆】
(1384-1464) 室町初期の僧。本門法華宗の開祖。京都の妙本寺の日霽(ニチサイ)に師事し,のち各地に遊学。京都に本応寺(のちの本能寺)を開いた。著書は「本門弘経抄」などのほか三千余帖という。

日隠し

ひがくし 【日隠し】
(1)「階隠(ハシカク)し」に同じ。
(2)日よけ。日おおい。「昼の出茶屋が―の許にはしりつけば/浮世草子・文反古 4」

日隠しの間

ひがくしのま 【日隠しの間】
「階隠(ハシカク)しの間」に同じ。「寝殿の―に棚をして/大鏡(時平)」

日雀

ひがら [0] 【日雀】
スズメ目シジュウカラ科の小鳥。シジュウカラに似るが,ずっと小形で,全長約10センチメートル。頭は黒色,頬に白斑があり,背は青灰色,腹は白色。翼に二本の白帯がある。全国の山地の針葉樹林などに周年生息する。高い澄んだ声でせわしくさえずる。[季]秋。

日雇

ひやとい【日雇】
a day laborer (人).

日雇

ひやとい [0] 【日雇(い)・日傭い】
一日だけの約束でやとうこと。また,その約束で働いている人。「―人足」

日雇い

ひやとい [0] 【日雇(い)・日傭い】
一日だけの約束でやとうこと。また,その約束で働いている人。「―人足」

日雇い労働者

ひやといろうどうしゃ [7] 【日雇(い)労働者】
事業主と日々雇用契約を結んで就労する労働者。

日雇労働者

ひやといろうどうしゃ [7] 【日雇(い)労働者】
事業主と日々雇用契約を結んで就労する労働者。

日雷

ひがみなり [2] 【日雷】
雨を伴わず,晴天に起こる雷。[季]夏。

日霊

ひるめ 【日孁・日霊・日女】
天照大神(アマテラスオオミカミ)の別名。おおひるめのむち。「天照らす―の命(ミコト)/万葉 167」

日露

にちろ [1] 【日露】
日本とロシア帝国。

日露修好通商条約

にちろしゅうこうつうしょうじょうやく 【日露修好通商条約】
1858年江戸幕府がロシア使節プチャーチンと結んだ条約。内容は日米修好通商条約とほぼ同じ。

日露協約

にちろきょうやく 【日露協約】
日露戦争後,日本とロシアの間で結ばれた協約。1907年(明治40)以後四次にわたり締結。満州・蒙古・朝鮮に関する日露両国の勢力範囲を承認したもの。17年ロシア革命により破棄。日露協商。

日露和親条約

にちろわしんじょうやく 【日露和親条約】
1854年江戸幕府がロシア使節プチャーチンと結んだ日本・ロシア間の最初の条約。ロシア船の下田・箱館寄港などを認め,千島は択捉(エトロフ)・得撫(ウルツプ)間を国境と決め,樺太(カラフト)は両国雑居地とした。下田条約。

日露戦争

にちろせんそう 【日露戦争】
1904年(明治37)2月から翌年にかけて,満州・朝鮮の支配をめぐって戦われた日本とロシアの戦争。ロシアの南下政策に対して日本は英・米の支持の下に強硬政策をとり開戦。日本軍は旅順攻略・奉天会戦・日本海海戦で勝利を収めたが,軍事的・財政的に限界に達し,ロシアでは革命運動の激化などで早期戦争終結を望み,両国はアメリカ大統領ルーズベルトの勧告をいれて,1905年9月ポーツマスで講和条約を締結した。
→ポーツマス条約

日面

ひおもて [2] 【日面】
日光の当たる側(ガワ)。ひなた。

日面経過

にちめんけいか [5] 【日面経過】
内惑星(水星・金星)が太陽面を横切ること。内惑星の軌道の交点付近で内合となったときに起こる。太陽面通過。

日韓

にっかん【日韓】
Japan and Korea.〜の Japanese-Korean.

日韓

にっかん [1] 【日韓】
日本と韓国。

日韓会談

にっかんかいだん 【日韓会談】
第二次大戦後の日本と大韓民国との国交を樹立するための外交交渉。1951年(昭和26)GHQ の斡旋により開始。交渉は難航したが,65年日韓基本条約が調印された。

日韓併合条約

にっかんへいごうじょうやく 【日韓併合条約】
1910年(明治43)8月に調印された,「日韓併合ニ関スル条約」。この条約により韓国(大韓帝国)は日本に併合され,韓国を改めて朝鮮と称した。
→韓国併合

日韓協約

にっかんきょうやく 【日韓協約】
日露戦争中から韓国併合まで,日本が朝鮮を植民地化するため締結した三次にわたる協約。(1)第一次。1904年(明治37)8月締結。韓国(大韓帝国)政府は外交・財政に日本政府推薦の顧問を招聘(シヨウヘイ)することとし,外交上の重要案件は事前に日本政府と協議のうえ決定することを義務づけられた。(2)第二次。1905年11月締結。日本は韓国政府のすべての外交権を奪い,韓国統監府の下においた。乙巳(イツシ)保護条約。(3)第三次。1907年7月締結。日本は内政に関する支配権を奪い,司法・警察権も掌握。

日韓基本条約

にっかんきほんじょうやく 【日韓基本条約】
1965年(昭和40),日韓両国間の国交開設のためその基本的条項を定め締結された条約。

日韓大陸棚協定

にっかんたいりくだなきょうてい 【日韓大陸棚協定】
日本と大韓民国の間で,対馬海峡付近における大陸棚の境界,東シナ海における石油資源の共同開発などについて規定した二つの協定のこと。1974年(昭和49)署名。

日韓漁業協定

にっかんぎょぎょうきょうてい 【日韓漁業協定】
正称,日本国と大韓民国との間の漁業に関する協定。漁業専管水域及びその外側の共同漁業水域の設定の他に操業隻数・漁期・漁法等について取り決めたもの。1965年(昭和40)締結。
→李承晩ライン

日韓議定書

にっかんぎていしょ 【日韓議定書】
1904年(明治37)2月日露開戦の半月後に,日本と韓国(大韓帝国)の間に調印された協約。韓国の安全のため,軍事上必要な土地を日本が収用することなどを認めさせ,韓国を植民地化する第一歩となった。

日頃

ひごろ [0] 【日頃】
(副詞的にも用いられる)
(1)ふだん。へいぜい。常々。「―の努力が実を結ぶ」「―思っていたとおりになる」
(2)多くの日数。ひかず。幾日か。「さぶらひ馴れ,―過ぐれば/枕草子 184」
(3)この数日来。この頃。近頃。「―月ごろわづらひてかくなりぬる人をば/蜻蛉(上)」

日頃

ひごろ【日頃】
usually (ふだん);→英和
these days (近頃);always (常に).→英和
〜の usual;→英和
habitual.→英和
〜の行動 one's everyday conduct.

日額

にちがく [0] 【日額】
一日当たりの金額。

日風呂

ひぶろ [0] 【日風呂】
毎日入浴すること。贅沢とされた。

日食

にちじき 【日食】
一日の食料。「―少しきにして,餓ゑ忍びがたきは,餓鬼のかなしみを報ふ也/著聞 2」

日食

にっしょく【日食】
《天》a solar eclipse.

日食

にっしょく [0] 【日食・日蝕】
太陽と地球の間に月が入ったため,太陽が隠されて見える現象。太陽の一部が隠される場合を部分食,全部隠される場合を皆既食,月の周りに太陽の縁が輪のように見える場合を金環食という。

日高

ひだか 【日高】
(1)北海道旧一一か国の一。日高支庁に相当する地域。
(2)北海道南部の支庁。支庁所在地,浦河町。
(3)北海道南部,沙流(サル)郡の町。木材の集散地。
(4)埼玉県中部の市。高麗(コマ)川の谷口で,かつては市場町。都心に近く,住宅地化が進む。
(5)和歌山県中西部,日高郡の町。紀伊水道に臨みリアス式海岸が発達,煙樹海岸県立自然公園となる。
(6)兵庫県北部,城崎(キノサキ)郡の町。古代但馬国の国府・国分寺があった。神鍋(カンナベ)山はスキー場。

日高変成帯

ひだかへんせいたい [0] 【日高変成帯】
日高山脈に分布する広域変成帯。片麻岩・混成岩・塩基性深成岩・超塩基性岩などからなる。

日高山脈

ひだかさんみゃく 【日高山脈】
北海道中南部にある山脈。狩勝(カリカチ)峠から襟裳(エリモ)岬に至る。最高峰は幌尻(ポロシリ)岳(海抜2052メートル)。氷食によるカールが発達。

日高山脈襟裳国定公園

ひだかさんみゃくえりもこくていこうえん 【日高山脈襟裳国定公園】
北海道中南部,日高山脈と襟裳岬からなる国定公園。広大な原生林に羆(ヒグマ)や高山蝶(チヨウ)などが生息。

日高川

ひだかがわ 【日高川】
和歌山県中部,奈良県との県境にある護摩壇(ゴマダン)山に源を発し,西流して御坊市で紀伊水道に注ぐ川。長さ115キロメートル。

日高川入相花王

ひだかがわいりあいざくら ヒダカガハイリアヒザクラ 【日高川入相花王】
人形浄瑠璃。時代物。竹田小出雲・近松半二ら合作。1759年初演。安珍・清姫の道成寺伝説に,桜木親王と藤原忠文の皇位争い,伊予掾藤原純友の反逆をからませたもの。

日高本線

ひだかほんせん 【日高本線】
JR 北海道の鉄道線。北海道苫小牧と様似間,146.5キロメートル。日高地方の海岸部を走る。

日高見国

ひたかみのくに 【日高見国】
古代,蝦夷(エゾ)地の一部。北上川下流域とされる。

日髪

ひがみ [0] 【日髪】
毎日髪を結いなおすこと。

日髪日風呂

ひがみひぶろ [4] 【日髪日風呂】
毎日髪を結いなおし,風呂に入ること。ぜいたくな暮らし。囲い者などをあざけっていった語。

旦つく

だんつく [1] 【旦つく】
旦那(ダンナ)をあなどっていう語。

旦夕

たんせき [0][1] 【旦夕】
(1)朝と晩。朝も晩も。始終。旦暮。「―の費え」
(2)今日の夜か明日の朝かというほどに事態が切迫していること。旦暮。

旦日

たんじつ [0] 【旦日】
あくる日。また,あくる朝。「我すなはち―項王の陣に行き/太平記 28」

旦明

たんめい [0] 【旦明】
あけがた。夜明け。

旦暮

たんぼ [1] 【旦暮】
(1)朝と晩。また,朝に晩に。旦夕(タンセキ)。「須磨の浦に―に釣を垂れ/謡曲・須磨源氏」
(2)朝から晩までの時間。また,わずかの時間。「万古を―にし,六合を咫尺するも/滑稽本・根南志具佐」
(3)時機の切迫していること。旦夕。「老病身を侵して余命―を待つ/盛衰記 20」

旦過

たんが [1] 【旦過】
〔夕に来て早朝に去る意〕
(1)禅宗で,行脚僧(アンギヤソウ)が宿泊すること。また,その宿泊所。
(2)禅宗で,長期の修行に来た僧を,数日定められた部屋で坐禅させること。

旦過詰

たんがづめ [0] 【旦過詰(め)】
禅宗で,修行僧が狭い部屋で坐禅をくんで数日すごすこと。

旦過詰め

たんがづめ [0] 【旦過詰(め)】
禅宗で,修行僧が狭い部屋で坐禅をくんで数日すごすこと。

旦那

だんな [0] 【檀那・旦那】
〔梵 dāna〕
(1)〔仏〕
 (ア)布施。与えること。
 (イ)
〔梵 dāna-pati 檀那波底の略〕
檀越,即ち布施をする人を寺や僧の側からいう語。《檀那》
(2)家人・奉公人などが主人を敬っていう語。特に商家で使用人が主人を呼ぶ語。
(3)妻が夫をいう語。現代では,主に他人に対して自分の夫をいう。また,他人の夫をいう語。
〔「だんな様」の形はきわめて敬意の高い言い方。「だんな」単独では敬意を伴わず,むしろぞんざいな言い方〕
(4)女性と特別の関係をもち,生活の面倒をみている男。パトロン。「―持ち」
(5)商人などがひいきにしてくれる男の客を呼ぶ語。また,俗に目上の男性を呼ぶ語。「―,もう一杯いかがですか」
(6)「檀那流」の略。

旦那

だんな【旦那】
a master (主人);→英和
one's husband (夫);sir (敬称).→英和
旦那芸 amateurism.→英和

旦那取り

だんなどり 【旦那取り】
主人をもって仕えること。特に,妾(メカケ)奉公をすること。

旦那場

だんなば [0] 【旦那場】
商人・職人などが得意先をいう語。旦那筋。得意場。

旦那芸

だんなげい [3] 【旦那芸】
(1)商家の旦那などが慰みに修めた芸事。
(2)〔常磐津と清元節を職人芸と称したのに対し,商家の主人などが習うことが多かったことから〕
一中節・河東節をいう称。

旦那衆

だんなしゅう [3] 【旦那衆】
〔「だんなしゅ」とも〕
旦那であるかたがた。旦那がた。

ふる [1] 【古・故・旧】
(1)古くなったもの。使い古したもの。「姉のお―」
(2)古いこと。年を経たこと。「―ぎつね」「―つわもの」
(3)以前のもの。「―巣」

もと [1] 【元・旧】
〔「もと(本)」と同源〕
以前。昔。副詞的,または連体詞的にも用いる。「―からの付き合い」「―へ戻る」「二人は―同じ職場にいた」「―検事」

きゅう キウ [1] 【旧】
(1)ふるいこと。ふるい物事。
⇔新
「―を捨て新につく」
(2)むかし。以前。元。「―に復する」
(3)「旧暦」の略。
⇔新
「―の正月」
(4)接頭語的に用いて,昔の,もとの,古い,などの意を表す。「―憲法」「―街道」「―制度」

旧(フル)きを温(タズ)ねて新しきを知る

旧(フル)きを温(タズ)ねて新しきを知る
⇒温故知新(オンコチシン)

旧い

ふる・い [2] 【古い・旧い】 (形)[文]ク ふる・し
〔動詞「古(フ)る」の形容詞化〕
(1)
 (ア)現れてから長い時間が経っている。出来てから長い時を経ている。「―・い建物」「―・い帽子」
 (イ)ずっと以前から続いている。長い時間にわたり継続している。「―・い友人」「―・い家柄」
 (ウ)年老いている。「―・き女ばらなどは/源氏(蓬生)」
(2)ずっと以前のことである。遠い昔のことである。「―・い話」「―・い時代」
(3)
 (ア)以前に行われたものである。改められる以前のものである。「―・い法律」「―・い制度」
 (イ)時代遅れだ。古くさい。「考え方が―・い」「―・い髪形」
(4)老練である。「汝等は―・い者どもなり。いくさの様(ヨウ)をも掟(オキ)てよ/平家 7」
⇔新しい
[派生] ――さ(名)

旧し

ふる・し 【古し・旧し】
■一■ (形ク)
⇒ふるい
■二■ (形シク)
〔■一■ のシク活用化。中世後期のもの〕
「古い」に同じ。「詩は意を新しく,語を―・しく云ふことがよき也/中華若木詩抄」

旧す

ふり・す 【旧す】 (動サ変)
古くなる。すたれる。多く打ち消しの語を伴って用いる。「身ははやく奈良の都になりにしを恋しきことの―・せざるらむ/拾遺(恋四)」

旧す

ふる・す 【古す・旧す】 (動サ五[四])
(1)古くする。新鮮みをなくさせる。現代語では他の動詞の連用形に付けて用いる。「着―・したオーバー」「昔から言い―・された言葉」「ほととぎすかひなかるべき声な―・しそ/蜻蛉(上)」
(2)飽きてうとんずる。古いもの扱いにする。「あだ人の我を―・せる名にこそありけれ/古今(恋五)」

旧の

きゅう【旧の】
old;→英和
former;→英和
ex-.→英和
〜に復する be restored to the former state.‖旧正月 New Year's Day according to the old calendar.

旧びる

ふる・びる [3] 【古びる・旧びる】 (動バ上一)[文]バ上二 ふる・ぶ
(1)古くなる。時代遅れになる。「―・びた由緒ありげな家」
(2)老人くさくなる。「心ばせなどの―・びたるかたこそあれ/源氏(蓬生)」

旧めく

ふるめ・く [3] 【古めく・旧めく】 (動カ四)
(1)古風である。古ぼける。旧式である。「わりなう―・きたる鏡台の,唐櫛笥(カラクシゲ),掻上(カカゲ)の箱/源氏(末摘花)」
(2)年をとる。「女房などの,年―・きたるどもさへ,恋し,悲し,と聞ゆる/源氏(柏木)」

旧る

ふ・る 【旧る・古る】 (動ラ上二)
(1)年月が経つ。古くなる。「あをによし奈良の都は―・りぬれどもとほととぎす鳴かずあらなくに/万葉 3919」
(2)年をとる。老いる。「わが身―・るれば置き所なし/古今(恋四)」
(3)過去のものとなる。新鮮みがなくなる。「世々に―・りにけることにて,をかしきふしもなけれど/源氏(絵合)」

旧アジア諸語

きゅうアジアしょご キウ― [6] 【旧―諸語】
⇒古アジア諸語

旧シベリア諸語

きゅうシベリアしょご キウ― [7] 【旧―諸語】
⇒極北諸語(キヨクホクシヨゴ)

旧世界

きゅうせかい【旧世界】
the Old World.

旧世界

きゅうせかい キウ― [3] 【旧世界】
旧大陸。
⇔新世界

旧世界猿

きゅうせかいざる キウ― [6] 【旧世界猿】
狭鼻猿類の別名。

旧中間層

きゅうちゅうかんそう キウ― [5] 【旧中間層】
資本主義社会の成立以前から存在した,自営農民・商人・中小企業主などの小所有者層。資本主義社会の発展によって常に分解の危機にさらされている。
→新中間層

旧主

きゅうしゅ キウ― [1] 【旧主】
(1)もと仕えていた主人・君主。
⇔新主
(2)前代の君主。先皇。先帝。

旧事

くじ 【旧事】
⇒きゅうじ(旧事)

旧事

きゅうじ キウ― [1] 【旧事】
古い事柄。昔のこと。くじ。

旧事本紀

くじほんぎ 【旧事本紀】
⇒先代旧事本紀(センダイクジホンギ)

旧事紀

くじき 【旧事紀】
⇒先代旧事本紀(センダイクジホンギ)

旧五代史

きゅうごだいし キウ― 【旧五代史】
中国の二十四史の一。五代の歴史を記した書。一五〇巻。北宋の薛居正(セツキヨセイ)らの撰。974年に成立。梁書(リヨウジヨ)・唐書・晋書・漢書・周書に分かれる。

旧交

きゅうこう キウカウ [0] 【旧交】
昔からのつきあい。

旧交を温める

きゅうこう【旧交を温める】
renew one's (old) friendship <with> .

旧人

ふるひと 【古人・旧人】
〔「ふるびと」とも〕
(1)昔の人。すでにこの世にいない人。こじん。「今木の嶺に茂り立つ夫(ツマ)松の木は―見けむ/万葉 1795」
(2)年老いた人。老人。「かかる―などのさぶらはむに/源氏(宿木)」
(3)以前からそこにいる人。古参の人。「あて宮の御方に,殿守といふ―ありけり/宇津保(藤原君)」
(4)昔なじみの人。「春雨の―なれば袖ぞぬれぬる/古今(恋四)」
(5)古風な人。「あやしき―にこそあれ/源氏(行幸)」

旧人

きゅうじん キウ― [0] 【旧人】
(1)以前からそこに属している人。新しさのない人。
(2)約三〇万年前から三万五千年前に生息した化石人類。猿人・原人に次ぐ人類進化の第三段階で,新人の前段階。ネアンデルタール人に代表される。

旧仮名

きゅうかな キウ― [0] 【旧仮名】
⇒旧仮名遣い

旧仮名遣い

きゅうかなづかい キウカナヅカヒ [5] 【旧仮名遣い】
1946年(昭和21)内閣告示の「現代かなづかい」を新仮名遣いと呼ぶのに対して,それ以前に用いられていた歴史的仮名遣いのこと。旧仮名。
⇔新仮名遣い

旧任

きゅうにん キウ― [0] 【旧任】
以前その職・地位に就いていたこと。また,その人。

旧伝

きゅうでん キウ― [0] 【旧伝】
古くからの言い伝え。

旧住

くじゅう 【旧住】
古くから住んでいること。

旧住の菩薩

くじゅうのぼさつ 【旧住の菩薩】
〔仏〕 浄土に以前から住している菩薩。
→新往の菩薩

旧体制

きゅうたいせい【旧体制】
an old order.

旧体制

きゅうたいせい キウ― [3] 【旧体制】
(1)これまでの古い社会組織・制度。古い体制。
(2)アンシャン-レジームに同じ。

旧作

きゅうさく キウ― [0] 【旧作】
以前に作った作品。
⇔新作

旧例

きゅうれい キウ― [0] 【旧例】
昔からのしきたり。古い例。先例。

旧俗

きゅうぞく キウ― [0] 【旧俗】
昔からの風俗。古いならわし。

旧債

きゅうさい キウ― [0] 【旧債】
古い借金。昔の負債。

旧典

きゅうてん キウ― [0] 【旧典】
(1)昔の制度。古い法典。
(2)古い書物。

旧冬

きゅうとう キウ― [0] 【旧冬】
昨年の冬。昨冬。
〔新年になってから前年末の冬をさしていう〕

旧刑法

きゅうけいほう キウケイハフ [3] 【旧刑法】
1880年(明治13)公布,82年1月1日から施行され1908年10月1日現行刑法の施行により失効した刑法典。ただし,若干の規定はなお効力を有する。ボアソナードの起草したものでフランス刑法の影響が強い。

旧制

きゅうせい キウ― [0] 【旧制】
以前の制度。古い制度。
⇔新制

旧制中学

きゅうせいちゅうがく キウ― [5] 【旧制中学】
旧制の中学校。
→中学校(2)

旧制度

きゅうせいど キウ― [3] 【旧制度】
(1)以前行われていた制度。
(2)アンシャン-レジームに同じ。

旧制高校

きゅうせいこうこう キウ―カウカウ [5] 【旧制高校】
旧制の高等学校。
→高等学校(2)

旧劇

きゅうげき キウ― [0] 【旧劇】
(1)新派・新劇に対して,能・狂言・歌舞伎など伝統演劇の称。
(2)映画で,時代劇の旧名。現代劇を新派といったのに対する称。

旧功

きゅうこう キウ― [0] 【旧功】
(1)古い手柄。昔立てた手柄。
(2)長年の功績。

旧労

きゅうろう キウラウ [0] 【旧労】
古くから仕えて功労があること。「前朝―の寵臣/太平記 5」

旧北区

きゅうほっく キウホクク [3] 【旧北区】
動物地理区の一。ヒマラヤ山脈以北のユーラシア大陸全部,沖縄を除く日本列島,サハラ砂漠以北のアフリカを含む地域。この地域の固有種には,ネズミ・ヒツジ・ヤギ・ラクダ・イノシシ・タヌキ・キジ・ノガンなどがある。
→全北区

旧卒

きゅうそつ キウ― [0] 【旧卒】
(新卒に対して)何年か前に学校を卒業したこと。また,その人。

旧友

きゅうゆう【旧友】
an old friend[acquaintance].

旧友

きゅうゆう キウイウ [0] 【旧友】
古くからの親しい友達。昔の友達。

旧口動物

きゅうこうどうぶつ キウコウ― [5] 【旧口動物】
⇒先口動物(センコウドウブツ)

旧古生代

きゅうこせいだい キウ― [4] 【旧古生代】
地質時代の古生代を二分する場合の,古い方をいう語。カンブリア紀・オルドビス紀・シルル紀を含む。
→新古生代

旧史

きゅうし キウ― [1] 【旧史】
古い歴史。また,それを記した書。

旧号

きゅうごう キウガウ [0] 【旧号】
(1)雑誌などの古い号数のもの。バック-ナンバー。
(2)変える前の古い号。

旧名

きゅうめい キウ― [0] 【旧名】
昔の名。以前の名。きゅうみょう。

旧唐書

きゅうとうじょ キウタウジヨ 【旧唐書】
⇒くとうじょ(旧唐書)

旧唐書

くとうじょ クタウ― 【旧唐書】
中国の正史の一。唐の歴史を記した書。紀伝体。二〇〇巻。五代後晋(コウシン)の劉昫(リユウク)らの撰。945年に成立。宋代の「新唐書」と区別するための称。

旧商法

きゅうしょうほう キウシヤウハフ [3] 【旧商法】
1890年(明治23)公布された日本最初の商法典。ドイツ人ロエスレルが起草。日本の実情にあわないと非難され,たびたび施行を延期。93年に一部が施行されたが,99年現行商法施行により,破産編のほかは廃止。1923年(大正12),破産編も現行破産法施行により廃止。

旧国

きゅうこく キウ― [0] 【旧国】
(1)古い歴史をもつ国。
(2)故郷。

旧址

きゅうし キウ― [1] 【旧址】
歴史上の有名な事件や建築物などがあったあと。旧跡。「安土城―」

旧大陸

きゅうたいりく キウ― [3] 【旧大陸】
アメリカ大陸発見以前にヨーロッパ人に知られていた大陸。アジア・ヨーロッパ・アフリカの三大陸の称。旧世界。
⇔新大陸

旧太陽暦

きゅうたいようれき キウタイヤウレキ 【旧太陽暦】
⇒ユリウス暦(レキ)

旧套

きゅうとう キウタウ [0] 【旧套】
古くからのやりかた。ありきたりの様式。「―を脱する」

旧好

きゅうこう キウカウ [0] 【旧好】
昔からのよしみ。旧誼(キユウギ)。

旧姓

きゅうせい キウ― [0] 【旧姓】
結婚や養子縁組で姓の変わった人の,もとの姓。

旧姓

きゅうせい【旧姓】
one's former name;one's maiden name (女の結婚前の).

旧字

きゅうじ キウ― [0] 【旧字】
⇒旧字体(タイ)

旧字体

きゅうじたい キウ― [3][0] 【旧字体】
漢字の字体で,古くから用いられていた字体。特に,1949年(昭和24)内閣告示の「当用漢字字体表」で新たに定められた字体に対していう。旧字。
→新字体

旧宅

きゅうたく キウ― [0] 【旧宅】
以前に住んでいた家。

旧家

きゅうか キウ― [1] 【旧家】
(1)古くから続いている由緒ある家。「土地の―」
(2)もと住んでいた家。

旧封

きゅうほう キウ― [0] 【旧封】
もとの領地。旧領。

旧居

きゅうきょ キウ― [1] 【旧居】
もと住んでいた家。
⇔新居

旧師

きゅうし【旧師】
one's former teacher.

旧師

きゅうし キウ― [1] 【旧師】
以前に教えを受けた先生。

旧幕

きゅうばく キウ― [0] 【旧幕】
〔「旧幕府」の略〕
明治維新後,徳川幕府をさして呼んだ語。「―時代」

旧年

きゅうねん【旧年】
last year.

旧年

ふるとし 【旧年】
新年になって,過ぎ去った年をいう語。去年。年内立春の場合には,改まらない年内をもいう。きゅうねん。「春立ちてあしたの原の雪見ればまだ―の心地こそすれ/拾遺(春)」「―に春立ちける日よめる/古今(春上詞)」

旧年

きゅうねん キウ― [0] 【旧年】
(新年からみて)昨年。去年。[季]新年。

旧廬

きゅうろ キウ― [1] 【旧廬】
昔住んでいた庵。古びた家。旧宅。

旧弊

きゅうへい キウ― [0] 【旧弊】
■一■ (名)
古いしきたりから生じる弊害。
■二■ (形動)[文]ナリ
古い考え方やしきたりにとらわれているさま。「―な人は是だから困る/破戒(藤村)」

旧弊な

きゅうへい【旧弊な】
old-fashioned;conservative (保守の).→英和

旧式

きゅうしき キウ― [0] 【旧式】 (名・形動)[文]ナリ
(1)古い形式。古くからのしきたり。
(2)形・デザイン,また考え方などが古くさいこと。時代遅れなさま。「―な考え」「―な車」
⇔新式

旧式の

きゅうしき【旧式の】
old-fashioned;antiquated;→英和
out-of-date.

旧徳

きゅうとく キウ― [0] 【旧徳】
昔行なった善事。もと施した恵み。

旧怨

きゅうえん キウヱン [0] 【旧怨】
昔からのうらみ。古いうらみ。

旧恩

きゅうおん キウ― [0] 【旧恩】
以前に受けた恩。昔の恩。

旧悪

きゅうあく キウ― [0][1] 【旧悪】
(1)前に犯した悪事。「―を暴く」
(2)江戸時代,逆罪・放火などの一定の重い犯罪を除き,犯行後一二か月以上,犯罪とかかわりなく過ごした者の犯罪。「公事方御定書」ではこれをとがめないとした。現在の公訴時効にあたる。

旧悪

きゅうあく【旧悪】
<expose> a person's past crime[misdeed].

旧情

きゅうじょう キウジヤウ [0] 【旧情】
昔からいだいている感情。昔の気持ち。「―を温める」

旧態

きゅうたい キウ― [0] 【旧態】
古くからの状態。昔からのありさま。「―に復する」

旧態

きゅうたい【旧態】
the former state of things.〜をとどめている(いない) remain unchanged (be changed beyond recognition).

旧態依然

きゅうたいいぜん キウ― [0] 【旧態依然】 (ト|タル)[文]形動タリ
旧のままで少しも進歩発展のないさま。「―とした方法」「―たる考え方」

旧慣

きゅうかん キウクワン [0] 【旧慣】
古くからの習慣。昔からのならわし。旧例。

旧憲法

きゅうけんぽう キウケンパフ [3] 【旧憲法】
「日本国憲法」を新憲法というのに対する「大日本帝国憲法」の称。明治憲法。

旧懐

きゅうかい キウクワイ [0] 【旧懐】
昔をなつかしく思うこと。懐旧。「―の情」

旧故

きゅうこ キウ― [1] 【旧故】
古いなじみ。旧友。旧知。故旧。

旧教

きゅうきょう キウケウ [1] 【旧教】
宗教改革により成立したプロテスタント諸教派に対して,カトリック教会とその教えのこと。

旧教

きゅうきょう【旧教】
(Roman) Catholicism;the Catholic Church.旧教徒 a (Roman) Catholic.

旧教徒

きゅうきょうと キウケウ― [3] 【旧教徒】
カトリック教徒。
⇔新教徒

旧日

きゅうじつ キウ― [0] 【旧日】
過ぎ去った日。先日。往日。

旧旧し

ふるぶる・し 【古古し・旧旧し】 (形シク)
いかにも古い。大変古風だ。「いとさだすぎ,―・しき人の/枕草子 83」

旧時

きゅうじ キウ― [1] 【旧時】
昔。往時。「―をしのぶ」

旧暦

きゅうれき キウ― [0] 【旧暦】
1872年(明治5)の太陽暦採用以前に使用されていた暦法。
⇔新暦
→太陽暦

旧暦

きゅうれき【旧暦】
<according to> the old[lunar]calendar.

旧来

きゅうらい キウ― [1] 【旧来】
以前から続いて行われていること。昔から。従来。「―の悪習」

旧来の

きゅうらい【旧来の】
old;→英和
conventional.→英和

旧染

きゅうせん キウ― [0] 【旧染】
〔「きゅうぜん」とも〕
昔から人々にしみ込んでいるならわし。旧習。多く悪習の意に用いる。「―ノヲゾクヲイッシンスル/ヘボン(三版)」

旧栖

きゅうせい キウ― 【旧栖・旧棲】
昔住んだ家。もとのすみか。旧宅。「―サリガタシ/日葡」

旧株

きゅうかぶ キウ― [1] 【旧株】
増資により新しい株式(新株)を発行したとき,従来の株をいう。親株。
⇔新株

旧格

きゅうかく キウ― [0] 【旧格】
古くからのしきたり・きまり。「昔日は世の事物―に制せられて/学問ノススメ(諭吉)」

旧棲

きゅうせい キウ― 【旧栖・旧棲】
昔住んだ家。もとのすみか。旧宅。「―サリガタシ/日葡」

旧業

きゅうぎょう キウゲフ [0] 【旧業】
(1)かつて就いていた仕事・業務。「―に復す」
(2)昔の人のなした偉業・業績。

旧歓

きゅうかん キウクワン [0] 【旧歓】
過去に楽しんだこと。「―を温める」

旧正月

きゅうしょうがつ キウシヤウグワツ [3] 【旧正月】
陰暦の正月。[季]春。

旧民法

きゅうみんぽう キウミンパフ [3] 【旧民法】
(1)1890年(明治23)公布され,実施されなかった民法典。
(2)現行民法第四編(親族)・第五編(相続)について1945年(昭和20)の全面改正以前の旧規定のこと。

旧法

きゅうほう キウハフ [0][1] 【旧法】
(1)廃止された,古い法令。
⇔新法
(2)昔のやり方。古い方法。
⇔新法

旧派

きゅうは キウ― [1] 【旧派】
(1)昔からのやり方。古くからの流派・流儀。
(2)新派劇に対して,歌舞伎をいう。旧劇。旧派劇。
⇔新派

旧派

きゅうは【旧派】
the old school[style,type].

旧派劇

きゅうはげき キウ― [3] 【旧派劇】
「旧派{(2)}」に同じ。

旧流

きゅうりゅう キウリウ [0] 【旧流】
古い流派。旧派。

旧熱帯区

きゅうねったいく キウ― [5] 【旧熱帯区】
(1)動物地理区の一。主にアジア・アフリカの熱帯地方に属する地域。東洋区とエチオピア区との動物相に共通性が強いことから,両者を合わせて旧熱帯区とし,これを東洋亜区,エチオピア亜区,マラガシー亜区の三亜区に区分している。
(2)植物の地理的分布上の地域の一。旧大陸の熱帯地方,ニューギニア・ハワイ・南太平洋諸島を含む。フタバガキ科の高木類,タコノキ・ヤシ類・バナナなどに代表される。

旧版

きゅうはん【旧版】
an old[a former]edition.

旧版

きゅうはん キウ― [0] 【旧版】
出版物で,改訂・増補などをする以前のもとの版。
⇔新版

旧物

きゅうぶつ キウ― [0] 【旧物】
古くからあるもの。昔風のもの。

旧痾

きゅうあ キウ― [1] 【旧痾】
(1)久しく治らない病気。持病。宿痾。
(2)以前にかかったことのある病気。

旧皮質

きゅうひしつ キウ― [3] 【旧皮質】
大脳皮質の一部。系統発生的に最も古く,魚類からみられる。ヒトでは大脳半球の内側のごく狭い部分に局在する。
→古皮質
→大脳辺縁系

旧盆

きゅうぼん キウ― [0] 【旧盆】
陰暦で行う盂蘭盆(ウラボン)。

旧相識

きゅうそうしき キウサウシキ [3] 【旧相識】
昔からの知り合い。昔なじみ。旧知。「この人は想ふにたがはぬ―にて/即興詩人(鴎外)」

旧知

きゅうち【旧知】
an old acquaintance.

旧知

きゅうち キウ― [1] 【旧知】
古くからの知り合い。むかしなじみ。旧知己。「―の間柄」

旧知己

きゅうちき キウ― [3] 【旧知己】
「旧知(キユウチ)」に同じ。

旧石器

きゅうせっき キウセキキ [3] 【旧石器】
旧石器時代に使用された打製石器。

旧石器文化

きゅうせっきぶんか キウセキキ―クワ [6] 【旧石器文化】
⇒旧石器時代

旧石器時代

きゅうせっき【旧石器時代】
the Old Stone Age.

旧石器時代

きゅうせっきじだい キウセキキ― [6] 【旧石器時代】
石器時代のうちの最初の時代。打製石器を用い,狩猟・採集による獲得経済の段階であった。中石器・新石器時代に先行。
→石器時代

旧称

きゅうしょう【旧称】
the old[former]name.

旧称

きゅうしょう キウ― [0] 【旧称】
もとの呼び名。旧名。

旧稿

きゅうこう キウカウ [0] 【旧稿】
以前に書いた原稿。古い原稿。

旧穀

きゅうこく キウ― [0] 【旧穀】
旧年にとれた穀物。
⇔新穀

旧章

きゅうしょう キウシヤウ [0] 【旧章】
昔からのしきたり。

旧約

きゅうやく キウ― [0] 【旧約】
(1)以前にした約束。前からの約束。
(2)「旧約聖書」の略。
⇔新約

旧約聖書

きゅうやく【旧約聖書】
the Old Testament.

旧約聖書

きゅうやくせいしょ キウ― 【旧約聖書】
ユダヤ教の正典を自己の正典の一部としたキリスト教における名称。のちに福音書や使徒書簡を神との新しい契約(新約)の書としてまとめたのに対し,当初から保持していたユダヤ教の文書をキリストの出現を預言した古い契約の書とみなしたことからの名。ヘブライ語で書かれ(ただし,キリスト教徒が使用したのはそのギリシャ語訳である七十人訳),律法・預言・諸書の三部三九巻からなる。天地創造物語・十戒や祭儀の規定・詩編・箴言(シンゲン)を含み,イスラエル民族の歴史が神による選びと救済の歴史として描かれる。旧約。旧約全書。
→新約聖書

旧縁

きゅうえん キウ― [0] 【旧縁】
昔からの知り合い。古い縁故。

旧習

きゅうしゅう【旧習】
<stick to> old customs.

旧習

きゅうしゅう キウシフ [0] 【旧習】
昔からの習慣。古くから残っているならわし。

旧聞

きゅうぶん キウ― [0] 【旧聞】
古い話。前にあった話。前に聞いた話。「―に属する」

旧聞

きゅうぶん【旧聞】
old news.〜に属する It is an old story.

旧臘

きゅうろう キウラフ [0] 【旧臘】
〔臘は,陰暦一二月のこと〕
(「新年」からみて)昨年の一二月。

旧臣

きゅうしん キウ― [0] 【旧臣】
(1)古くから仕えている家臣。
(2)昔の家臣。もと仕えていた家臣。

旧華族

きゅうかぞく キウクワゾク [3] 【旧華族】
1869年(明治2),華族制度の設定と同時に華族に列せられた旧公卿と旧大名。華族令による維新の功臣などの新華族と区別していう。

旧著

きゅうちょ キウ― [1] 【旧著】
以前に出版した著書。古い著作。

旧蔵

きゅうぞう キウザウ [0] 【旧蔵】 (名)スル
(1)昔から所蔵していること。また,その物。「―品を陳列する」
(2)以前所蔵していたこと。また,その物。「某宮家に―されていた古筆」

旧製

きゅうせい キウ― [0] 【旧製】
以前に製造したこと。また,そのもの。

旧規

きゅうき キウ― [1] 【旧規】
古い規則,また規定。

旧観

きゅうかん キウクワン [0] 【旧観】
昔のありさま。もとの姿。「―ニフクスル/ヘボン(三版)」

旧訓

きゅうくん キウ― [0] 【旧訓】
(1)漢字・漢文などの古い読み方。
(2)昔のおしえ。古い教訓。

旧記

きゅうき キウ― [1] 【旧記】
古い記録。昔の事柄を書いた文書。

旧訳

くやく [0] 【旧訳】
〔「く」は呉音〕
〔仏〕 仏典の漢訳のうち,唐の玄奘(ゲンジヨウ)以前の手になるもの。鳩摩羅什(クマラジユウ)・真諦(シンダイ)のものなど。
⇔新訳

旧訳

きゅうやく キウ― [0] 【旧訳】
以前の翻訳。
⇔新訳

旧詩

きゅうし キウ― [0][1] 【旧詩】
古い詩。以前に作った詩。

旧説

きゅうせつ キウ― [0] 【旧説】
以前,唱えられた説。
⇔新説

旧誼

きゅうぎ キウ― [1] 【旧誼】
昔のなじみ。古いよしみ。旧交。

旧識

きゅうしき キウ― [0] 【旧識】
以前からの知り合い。昔からの知人。旧知。「―の間柄」

旧跡

きゅうせき【旧跡】
a place of historic interest;a historic spot.

旧跡

きゅうせき キウ― [0] 【旧跡・旧蹟】
歴史上の事件や建築物などがあったあと。旧址(キユウシ)。「名所―」

旧蹟

きゅうせき キウ― [0] 【旧跡・旧蹟】
歴史上の事件や建築物などがあったあと。旧址(キユウシ)。「名所―」

旧辞

くじ 【旧辞】
⇒きゅうじ(旧辞)

旧辞

きゅうじ キウ― [1] 【旧辞】
(1)昔の記録。
(2)帝紀とともに古事記編纂(ヘンサン)にあたってその材料となったとされる書。神話・伝説・歌謡物語などを主内容としたと推定されているが,そのもの自体は伝わっていない。本辞。先代旧辞。くじ。

旧遊

きゅうゆう キウイウ [0] 【旧遊】
(1)かつて訪れたことのある土地。曾遊(ソウユウ)。「―の地」
(2)かつて一緒に遊んだ友達。

旧道

きゅうどう キウダウ [0] 【旧道】
以前からあった道路。
⇔新道

旧都

きゅうと キウ― [1] 【旧都】
もとの首都。昔の都。古都。
⇔新都

旧都

きゅうと【旧都】
an old capital.

旧里

きゅうり キウ― [1] 【旧里】
ふるさと。故郷。

旧里帰農

きゅうりきのう キウ― 【旧里帰農】
⇒人返(ヒトガエ)し

旧離

きゅうり キウ― [1] 【久離・旧離】
江戸時代,不身持ちのため別居または失踪(シツソウ)した子弟に対し,目上の者が連帯責任を免れるため親族関係を断絶すること。欠け落ち久離。
→勘当

旧領

きゅうりょう キウリヤウ [0] 【旧領】
(1)もと領有していた領地。
(2)新しく得た領地に対して,古くからの領地。

旧風

きゅうふう キウ― [0] 【旧風】
古くからの風俗・習慣。旧習。

旧館

きゅうかん キウクワン [0] 【旧館】
新しく建てた建物に対し,以前からある建物。
⇔新館

むね [2][1] 【旨・宗】
(1)主とすること。中心とすること。「借屋住居(ズマイ)に質素を―とくらすものから/当世書生気質(逍遥)」
(2)物事の意味・内容。物事の主旨。おもむき。《旨》「契約解除の―御了承下さい」「近く上京の―を伝える」

むね【旨】
(1)[主意]the purport;→英和
the meaning.→英和
(2)[目的]an object;→英和
a purpose;→英和
[主義] <make it> a principle <to do> ;→英和
a rule.→英和
…という旨の[で] <speak> to the effect that….

旨い

うま・い [2] 【旨い・甘い】 (形)[文]ク うま・し
(1)(「美味い」とも書く)飲食物の味がよい。美味である。おいしい。《旨・甘》
⇔まずい
「―・い料理」
(2)(多く「上手い」「巧い」と書く)技術・技量などがすぐれている。腕前がいい。上手だ。巧みだ。
⇔まずい
「―・い絵」「野球が―・い」「―・くごまかす」「口が―・い」
(3)自分にとって都合がよい。こちらの望ましい状態だ。《旨》
⇔まずい
「―・いときに来合わせたものだ」「仕事が―・く運んだ」「―・い話には気をつけろ」
(4)おろかだ。あさはかだ。ばかだ。「知つたとていふものか―・い奴ら/浄瑠璃・津国女夫池」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)

旨い汁を吸う

旨い汁を吸・う
自分は苦労せずに利益を得る。あまい汁を吸う。

旨し

うま・し 【旨し・甘し・美し】
■一■ (形シク)
満足すべき状態だ。十分で申し分ない。「かく物を思ひたるさまにて見たまふぞ。―・しき世に/竹取」
■二■ (形ク)
⇒うまい
〔■一■■二■ とも中古以降「むまし」と表記されることが多い〕

旨み

うまみ [0][3] 【旨み・旨味】
〔「み」は接尾語。「味」は当て字〕
(1)食べ物の味のうまさの程度。うまさ。「―に欠ける料理」「肉の―がでる」
(2)技芸などの巧みさ・上手さ。「―のある演技」
(3)もうけ。利益。「―のない商売」

旨み調味料

うまみちょうみりょう [6] 【旨み調味料】
⇒化学調味料(カガクチヨウミリヨウ)

旨ら

うまら 【旨ら】 (形動ナリ)
〔「ら」は接尾語〕
うまいさま。おいしいさま。また,快いさま。「横臼に,醸(カ)みし大御酒(オオミキ),―に,聞こしもちをせ/古事記(中)」「―に食(オ)せ叔母が君―に睡(ネ)や/琴歌譜」

旨味

うまみ【旨味】
taste;→英和
flavor;→英和
[妙味]⇒妙味.〜のある tasty;delicious;→英和
refined.〜のない tasteless;→英和
flat;→英和
dry.→英和

旨味

うまみ [0][3] 【旨み・旨味】
〔「み」は接尾語。「味」は当て字〕
(1)食べ物の味のうまさの程度。うまさ。「―に欠ける料理」「肉の―がでる」
(2)技芸などの巧みさ・上手さ。「―のある演技」
(3)もうけ。利益。「―のない商売」

旨意

しい [1] 【旨意】
考え。意図。「何等の―も,秩序も,趣味も無くて/金色夜叉(紅葉)」

旨旨

うまうま 【旨旨】
■一■ [1] (名)
〔幼児語〕
食べ物。
■二■ [1][3] (副)
相手を出し抜いて巧みに事を運ぶさま。まんまと。「―(と)一杯食わされた」

旨旨しい

うまうまし・い 【旨旨しい】 (形)
〔中世・近世の語〕
(1)(食物が)非常に味がよい。[日葡]
(2)非常に巧みである。いかにも上手だ。「われらつくろひ申さん,と―・くも申しければ/仮名草子・元の木阿弥」

旨煮

うまに [0][3] 【旨煮・甘煮】
煮物の一。芋・筍(タケノコ)・人参(ニンジン)などの根菜類や魚介類を味醂(ミリン)・砂糖・醤油などで煮詰めて照りを出したもの。照り煮。

旨煮

うまに【旨煮】
<fish> boiled in thick soy with sugar.

旨趣

しいしゅ 【旨趣】
「ししゅ(旨趣)」の慣用読み。「心の底に―を残すべきに非ず/平家 2」

旨趣

ししゅ [1] 【旨趣】
事のおもむき。わけ。趣旨。しいしゅ。

旨酒

うまさけ [0][2] 【旨酒・味酒】
■一■ (名)
〔「うまざけ」とも〕
うまい酒。よい酒。また,酒をほめていう語。「勝利の―に酔いしれる」
■二■ (枕詞)
(1)神酒を「みわ」といったことから,「三輪」「三諸(ミモロ)」にかかる。「―三輪の山/万葉 17」
(2)酒の産地として有名なことから,「餌香(エカ)の市」「鈴鹿」にかかる。「―餌香の市に/日本書紀(顕宗訓)」

旨酒

ししゅ [1] 【旨酒】
うまい酒。美酒。

わさ 【早稲・早】
「わせ」に同じ。他の語の上に付いて複合語を作り,早く熟する意を表す。「―米(ゴメ)」「―田(ダ)」

はや [1] 【早】
〔形容詞「早い」の語幹から〕
■一■ (名)
(1)はやいこと。多く他の名詞と複合して用いられる。「―足」「足―」「―死に」
(2)「早打ち」「早追い」の略。「赤穂への―あいにくと降りどほし/柳多留 9」「―ガ来タ/ヘボン」
■二■ (副)
(1)予想より早く物事が進行するさま。もう。すでに。早くも。「―日も傾く」「―三年過ぎた」
(2)はやく。すぐに。さっさと。「―おはしまして,夜ふけぬさきに帰らせおはしませ/源氏(夕顔)」
(3)実は。本当は。もともと。「変化のものにてはなかりけり。―人にてぞ有りける/平家 6」

早々

そうそう【早々】
early;→英和
immediately;→英和
without delay;in haste.来週〜 early next week.帰国〜 as soon as one comes home from abroad.

早々と

はやばや【早々と】
early.→英和

早い

はや・い [2] 【早い・速い】 (形)[文]ク はや・し
(1)(「疾い」「捷い」とも書く)動作・作用の進行にかかる時間が短い。進む程度が大きい。すみやかだ。《速》
⇔遅い
「彼は仕事が―・い」「この川は流れが―・い」「頭の回転が―・い」「時の経つのが―・い」
(2)
 (ア)時間的に前である。《早》
⇔遅い
「予定より―・く帰国する」「どうせ申し込むなら―・いほうがいい」「朝は―・く起きる」
 (イ)まだその時期でない。《早》「あきらめるのは―・い」「話すのはまだ―・い」
(3)事が簡単に済む。てっとり早い。「直接会って話すほうが―・い」
(4)(「…するがはやいか」「…するよりはやく」などの形で)続いてすぐ物事が行われるさまをいう。…するやいなや。「席に着くが―・いか発言を求める」
(5)勢いが強い。激しい。「吉野河水の心は―・くとも滝の音には立てじとぞ思ふ/古今(恋三)」
(6)香が強い。「恐づ恐づ筥(ハコ)の蓋を開けたれば,丁子の香極(イミ)じく―・う聞(カガ)ゆ/今昔 30」
→早く
[派生] ――さ(名)
[慣用] 足が―・気が―・手が―・耳が―/遅かれ早かれ

早い事(コト)

早い事(コト)
はやく。手ばやく。「―片付けてしまおう」

早い所(トコロ)

早い所(トコロ)((トコ))
はやめに。すばやく。「―用件をすましてしまおう」

早い者勝ち

早い者勝ち
他人より早く来た者,先にした者,先に希望した者が利益を得ること。

早い話が

早い話が
てっとり早く話を進めると。早くいえば。つまり。「―お断りしたいということです」

早う

はよう ハヤウ [1] 【早う】 (副)
〔「はやく(早)」の転〕
(1)すぐに。早く。「―お帰り」
(2)「早く{■二■(2)}」に同じ。「―この宮なりけり/源氏(蓬生)」

早かれ遅(オソ)かれ

早かれ遅(オソ)かれ
早い遅いの違いはあっても。いずれ。遅かれ早かれ。

早かろう悪かろう

早かろう悪かろう
仕事は早いが,でき具合はよくない。何事も早ければよいというわけではないということ。

早く

はやく [1] 【早く】
〔形容詞「早い」の連用形から〕
■一■ (名)
早い時刻。または,早い時期。「朝―から働く」
■二■ (副)
(1)早い時期に。ずっと以前に。はやくに。「―父を失った」
(2)(「はやく…けり」の形で用いて)もともとそうであった事に今初めて気づいたという気持ちを表す。わかってみれば。「針をひきぬきつれば,―しりを結ばざりけり/枕草子 95」
(3)もともと。元来。「―跡なき事にはあらざめり/徒然 50」

早くも

はやくも [1] 【早くも】 (副)
(1)思いのほか早く。すぐに。「―効果が現れた」
(2)どんなに早いとしても。早くても。「完成まで―三日はかかるだろう」

早さ

はやさ [1] 【早さ・速さ】
(1)はやいこと。また,その程度。「―を増す」
(2)〔物〕 速度の大きさ。

早し

はや・し 【早し・速し】 (形ク)
⇒はやい

早とちり

はやとちり [3] 【早とちり】 (名)スル
早合点して間違えること。「そそっかしくて―ばかりしている」

早まった

はやまった【早まった】
hasty;→英和
rash.→英和

早まる

はやま・る [3] 【早まる・速まる】 (動ラ五[四])
(1)時期や速度がはやくなる。《速》「台風の上陸が予測より―・る」「スピードが―・る」
(2)あせって,まだしなくてもよいことをしてしまう。急いだために判断を誤る。《早》「―・った行動をするな」

早まる

はやまる【早まる】
[期日が]be advanced.

早む

はや・む 【早む・速む】 (動マ下二)
⇒はやめる

早め

はやめ [0][3] 【早め・速め】 (名・形動)
〔「め」は接尾語〕
(1)きまった時刻よりも少し早い・こと(さま)。「会議を―に切り上げる」「いつもより―の出勤」《早》
(2)速度が普通より少し速い・こと(さま)。「―に歩く」《速》
⇔遅め

早める

はや・める [3] 【早める・速める】 (動マ下一)[文]マ下二 はや・む
(1)期日・時刻などを早くする。くりあげる。《早》「開会を―・める」
(2)速さを増させる。急がせる。《速》「足を―・める」「回転を―・める」「鞭(ムチ)を上げ,駒を―・めて/平家 7」

早よ

はよ [1] 【早よ】
〔「はよう(早)」の転〕
■一■ (名)
早い時期。早い時間。「朝は―から夜遅くまで」
■二■ (副)
早く。「―起きて遅う寝れば/滑稽本・浮世風呂 4」

早りか

はやりか 【逸りか・早りか】 (形動ナリ)
(1)軽快で速いさま。「―なる曲の物など/源氏(東屋)」
(2)話し方や態度が,落ち着かないさま。せっかちなさま。「いふかひなく,―なる口ごはさに/源氏(若菜下)」

早る

はや・る [2] 【逸る・早る】 (動ラ五[四])
(1)早く実現させたくて気持ちばかりあせる。「―・る心を抑える」「血気に―・る」「功を奏せんと―・れども/近世紀聞(延房)」
(2)興奮して荒立つ。勇み立つ。「―・る馬にのり/宇津保(蔵開下)」
(3)あることに夢中になる。「面白き手ども(=琴ノ曲)を遊ばし―・りて/宇津保(国譲上)」
〔形容詞「早し」を動詞化した語。心がある物にひかれてそちらに進む意〕

早上がり

はやあがり [3] 【早上(が)り】
(1)仕事などをいつもより早く切り上げて終わること。早仕舞い。
(2)双六(スゴロク)・麻雀(マージヤン)などで,早く上がること。
(3)もと,数え年七歳で小学校に入学すること。七つ上がり。
⇔遅上がり

早上り

はやあがり [3] 【早上(が)り】
(1)仕事などをいつもより早く切り上げて終わること。早仕舞い。
(2)双六(スゴロク)・麻雀(マージヤン)などで,早く上がること。
(3)もと,数え年七歳で小学校に入学すること。七つ上がり。
⇔遅上がり

早世

そうせい サウ― [0] 【早世】 (名)スル
若くして死ぬこと。はや死に。「天才はえてして―する」

早世

そうせい【早世】
⇒若死(わかじに).

早乙女

さおとめ [0] 【早乙女・早少女】
〔「さ」は接頭語〕
(1)田植えをする女。[季]夏。《葛飾や―がちの渡し舟/一茶》
(2)おとめ。少女(シヨウジヨ)。
(3)田植え祭りに田の神に扮する少女。

早乙女花

さおとめばな [4] 【早乙女花】
ヘクソカズラの別名。

早仕舞

はやじまい [3] 【早仕舞(い)】 (名)スル
店や仕事を定刻よりも早く終わりとすること。「店を―する」

早仕舞い

はやじまい [3] 【早仕舞(い)】 (名)スル
店や仕事を定刻よりも早く終わりとすること。「店を―する」

早付け木

はやつけぎ [4] 【早付け木・早附け木】
〔幕末・明治初期に用いられた語〕
マッチのこと。すり付け木。

早便

はやびん [0] 【早便】
(1)郵便・飛行機などで,出発や到着がその日のうちで早いもの。
⇔遅便(オソビン)
(2)早飛脚のこと。

早便り

はやだより [3] 【早便り】
至急の知らせ。特に,江戸時代,江戸・京坂間を飛脚が七日で届けた書状。

早具

はやご 【早具】
⇒早合(ハヤゴウ)

早出

そうしゅつ サウ― [0] 【早出】 (名)スル
(1)朝早く家を出ること。
(2)定刻よりも早く出勤すること。はやで。

早出

はやで [0] 【早出】 (名)スル
通常より早い時間に出勤すること。また,交替制勤務などで,早い時間帯のほうに勤務するために早く出勤すること。早番。
⇔遅出(オソデ)

早出し

はやだし [0] 【早出し】 (名)スル
野菜や果物などを,時期よりも早く出荷すること。「―のスイカ」

早分かり

はやわかり【早分かり】
a guide <to> (手引).→英和
〜する be clear (人が);be easy to understand (本などが).

早分かり

はやわかり [3][0] 【早分かり】
(1)理解が早いこと。のみこみがよいこと。「何でも―のする性質(タチ)だから/吾輩は猫である(漱石)」
(2)早く簡単に理解できるように工夫された書物や図表など。「将棋の指し方―」

早却

さっきゃく 【早却】 (名・形動ナリ)
すみやかな・こと(さま)。早速。「―なれど日がらもよし/浄瑠璃・新版歌祭文」

早参

そうさん サウ― [0] 【早参】 (名)スル
(1)早く参上すること。「―せよとすすむ/盛衰記 26」
(2)朝早く参禅すること。朝参。

早口

はやくち【早口】
rapid speaking.〜に話す speak[talk]fast[rapidly].‖早口言葉 a tongue twister.

早口

はやくち [2] 【早口】
しゃべり方が早いこと。早言(ハヤコト)。「―に言う」

早口言葉

はやくちことば [5] 【早口言葉】
言語遊戯の一種。同じ音が重なっているなどして発音しにくい文句をまちがえずに早く言うもの。また,その文句。「お綾や親におあやまり」の類。はやくちそそり。はやこと。

早合

はやごう 【早合】
火縄銃など先込め銃に用いる火薬入れの筒。装填(ソウテン)時間の短縮のために,一発分の黒色火薬を入れたもので,竹・紙・角(ツノ)などで作る。火薬とともに弾丸一個を入れておく場合もある。はやご。

早合点

はやがてん【早合点】
⇒早呑込み.

早合点

はやがてん [3] 【早合点】 (名)スル
〔「はやがってん」とも〕
十分に理解しないうちに,わかったと思い込むこと。早のみこみ。「―して,一人先に帰った」

早呑み込み

はやのみこみ [3] 【早呑み込み】 (名)スル
(1)「早合点(ハヤガテン)」に同じ。
(2)のみ込みが早いこと。理解が早いこと。「何でも―で,器用でよく用の足りる人だ/滑稽本・浮世床(初)」

早呑込み

はやのみこみ【早呑込み】
a hasty conclusion.→英和
〜する jump to a conclusion.

早咲き

はやざき [0] 【早咲き】
開花時期が早いこと。また,早く咲く品種。
⇔遅(オソ)咲き
「―の桜」

早坂

はやさか 【早坂】
姓氏の一。

早坂文雄

はやさかふみお 【早坂文雄】
(1914-1955) 作曲家。宮城県生まれ。独学で作曲を学ぶ。日本・東洋の伝統的音楽をふまえ作曲。また,音楽監督として「羅生門」「七人の侍」「雨月物語」などの映画音楽を作曲。

早場

はやば [0] 【早場】
米・繭などを普通より早く作る地方。早場所。
⇔遅場

早場米

はやばまい [0] 【早場米】
一般の新米に先がけて収穫・出荷される米。
⇔遅場米

早変り

はやがわり [3] 【早変(わ)り・早替(わ)り】 (名)スル
(1)一人の役者が同一場面で素早く姿を変え,二役以上を演ずること。
(2)姿や状況などを素早く変えること。「食堂が祝勝会場に―する」

早変り

はやがわり【早変り(する)】
(make) a quick change (芸人が).

早変わり

はやがわり [3] 【早変(わ)り・早替(わ)り】 (名)スル
(1)一人の役者が同一場面で素早く姿を変え,二役以上を演ずること。
(2)姿や状況などを素早く変えること。「食堂が祝勝会場に―する」

早天

そうてん サウ― [0] 【早天】
(1)早朝。
(2)夜明けの空。

早太鼓

はやだいこ [3] 【早太鼓】
太鼓を早い調子で激しく打ち鳴らすこと。また,その音。危急を知らせるもの。

早婚

そうこん【早婚】
(an) early marriage.〜である marry young.

早婚

そうこん サウ― [0] 【早婚】
世間一般の結婚年齢よりも早く結婚すること。
⇔晩婚

早寝

はやね [2][3] 【早寝】 (名)スル
夜早く寝ること。「―早起き」

早寝する

はやね【早寝する】
go to bed early.早寝早起き early to bed and early to rise.早寝早起きする keep early hours.

早少女

さおとめ [0] 【早乙女・早少女】
〔「さ」は接頭語〕
(1)田植えをする女。[季]夏。《葛飾や―がちの渡し舟/一茶》
(2)おとめ。少女(シヨウジヨ)。
(3)田植え祭りに田の神に扮する少女。

早川

はやかわ ハヤカハ 【早川】
姓氏の一。

早川

はやかわ 【早川】
(1)神奈川県南西部の芦ノ湖北端に源を発して北流,仙石原から湯本に南東流し,小田原市で相模湾に注ぐ川。長さ21キロメートル。
(2)山梨県西部の間ノ岳(アイノダケ)に源を発し,北岳を迂回してほぼ南流し,身延町の北部で富士川に注ぐ川。長さ66キロメートル。上流を野呂川ともいう。

早川

はやかわ [2] 【早川】
流れの早い川。

早川の

はやかわの 【早川の】 (枕詞)
(1)早川を塞(セ)く意から,「塞く」にかかる。「―塞きに塞くともなほや崩(ク)えなむ/万葉 687」
(2)早川の流れ行く意から,「行く」にかかる。「―行きも知らず/万葉 3276」

早川孝太郎

はやかわこうたろう ハヤカハカウタラウ 【早川孝太郎】
(1889-1956) 民俗学者。愛知県生まれ。郷里奥三河の神楽(花祭)など,全国各地の民俗調査を行う。著「花祭」など。

早帰り

はやがえり [3] 【早帰り】 (名)スル
定刻よりも早く帰ること。「急用で―する」

早年

そうねん サウ― [0] 【早年】
若い時。若年。

早弁

はやべん [0] 【早弁】
(学生などが)昼休みになる前に弁当を食べること。

早引き

はやびき [0] 【早引き・早退き】 (名)スル
(1)「早引け」に同じ。「用事で―して午後から帰った」
(2)言葉や文字を早くさがし出すことができること。辞書・目録・索引などにいう。《早引》「―節用集」

早引け

はやびけ【早引け】
early closing <of an office> .〜する leave <school,office> earlier (than usual).

早引け

はやびけ [0] 【早引け・早退け】 (名)スル
(1)定刻よりも前に,会社・学校などを退出すること。早引き。早退。「風邪で―する」
(2)会社・学校などが普通の日より早くおわること。

早急

そうきゅう サウキフ [0] 【早急】 (名・形動)[文]ナリ
「さっきゅう(早急)」に同じ。「―に連絡をとる」

早急

さっきゅう [0] 【早急】 (名・形動)[文]ナリ
非常に急ぐ・こと(さま)。至急。そうきゅう。「―な措置を要する」「―に対策を講ずる必要がある」

早急

そうきゅう【早急】
⇒早(さつ)急.

早急の

さっきゅう【早急の】
urgent;→英和
pressing.→英和
〜に in haste[a hurry].

早慶

そうけい サウ― [0] 【早慶】
早稲田大学と慶応義塾大学。慶早。

早慶戦

そうけいせん サウ― [0] 【早慶戦】
早慶両校間で行われる対抗競技。特に,東京六大学野球リーグでの対抗試合。慶早戦。

早成

そうせい サウ― [0] 【早成】
(1)早く出来上がること。
(2)早く大人びること。早熟。

早成性

そうせいせい サウ― [0] 【早成性】
鳥の雛(ヒナ)が孵化(フカ)直後に活発に動くことができる性質のこと。多くは全身綿羽に覆われ,目が開いた状態で孵化する。
⇔晩成性

早手

はやて [0] 【疾風・早手】
〔「て」は風の意〕
(1)急に激しく吹き起こって数分ないし一時間ぐらいでやんでしまう風。多く,寒冷前線の通過時に起こり,しばしば強い雨や雹(ヒヨウ)を伴う。疾風。陣風。はやち。
(2)〔かかると,すぐに死ぬということから〕
江戸時代,疫痢(エキリ)の異名。
(3)旧日本陸軍の四式戦闘機。速度・上昇性能にすぐれ,防空戦に活躍。

早手回し

はやてまわし [4] 【早手回し・早手廻し】
〔「はやでまわし」とも〕
事がさしせまらないうちに,準備・手配を整えておくこと。「―に予約する」

早手回しに

はやてまわし【早手回しに】
beforehand;→英和
in advance.

早手廻し

はやてまわし [4] 【早手回し・早手廻し】
〔「はやでまわし」とも〕
事がさしせまらないうちに,準備・手配を整えておくこと。「―に予約する」

早打ち

はやうち [0][4] 【早打ち】
(1)鐘・太鼓などを続けざまに早くたたくこと。また,早鐘。
(2)花火を続けて早くあげること。
(3)(「早撃ち」と書く)銃をすばやくうつこと。また,その人。
(4)囲碁で,相手の着手にすぐ応じてうつこと。
(5)馬を走らせて急用を伝えること。また,その使者。早。「関東より城介義景―にのぼりて/著聞 8」

早打ち肩

はやうちかた 【早打ち肩】
肩が急に充血して激しく痛み,鼓動が早くなり人事不省におちいる病気。「―のにぎやかに死/雑俳・武玉川」

早技

はやわざ [0] 【早技・早業】
すばやくて巧みな技芸。すばやい腕前。「目にもとまらぬ―」

早指し

はやざし [0] 【早指し】
将棋で,時間をおかずに次の手を指すこと。

早掘り

はやぼり [0] 【早掘り】
芋などを,通常の収穫期より早く掘り取ること。

早掻

はやがき [0] 【早掻】
雅楽の箏(ソウ)の基本的奏法。菅掻(スガガキ)の一種でテンポが速く,平易なリズムで奏するもの。
⇔閑掻(シズガキ)

早撮り

はやどり [0] 【早撮り】 (名)スル
すばやく撮影すること。

早撮り写真

はやどりしゃしん [5] 【早撮(り)写真】
スナップ-ショットに同じ。

早撮写真

はやどりしゃしん [5] 【早撮(り)写真】
スナップ-ショットに同じ。

早教育

そうきょういく サウケウイク [3] 【早教育】
(1)小学校入学以前の幼児に,一定の計画に基づいて行う教育。
(2)すぐれた素質をもつ子供に行う高度の教育。

早旦

そうたん サウ― [0] 【早旦】
早朝。早晨(ソウシン)。早天。

早早

はやばや [3] 【早早】
(副)
(1)普通よりも早い時期に物事を行うさま。たいへん早くに。「―(と)引き上げる」
(2)急いで物事を行うさま。さっそく。「それこそやすい事,明日は―遣し申すべき/浮世草子・五人女 4」

早早

そうそう サウサウ [0] 【早早】
■一■ (名)
(多く他の語句の下に付いて)ある状態になってまだ間がないこと。すぐ。直後。「入社―」「開始―」
■二■ (副)
(多く「早々に」の形で)急いで。はやばやと。「仕事を―に切り上げる」「―に退散する」

早早

はやはや 【早早】 (副)
人を促してせきたてるのにいう語。早く早く。「南の廂(ヒサシ)に出で居給へるを―とて乗せ給ふ/宇津保(楼上・上)」

早明浦ダム

さめうらダム 【早明浦―】
高知県土佐郡土佐町,吉野川上流にある上水道・発電などの多目的ダム。重力式で,堤高106メートル。総貯水量3億1600立方メートル。1973年(昭和48)完成。

早春

そうしゅん【早春(に)】
early (in) spring.

早春

そうしゅん サウ― [0] 【早春】
春の初め。二月から三月初めの頃。初春(シヨシユン)。[季]春。《―の庭をめぐりて門を出でず/虚子》

早春賦

そうしゅんふ サウシユン― 【早春賦】
日本歌曲。吉丸一昌の詩に中田章が作曲。1913年(大正2)刊の「新作唱歌(三)」に発表。「春は名のみの風の寒さや…」

早昼

はやひる [0][3] 【早昼】
普通より早めに食べる昼食。

早晨

そうしん サウ― [0] 【早晨】
朝早いうち。早朝。早旦。そうじん。

早晩

そうばん サウ― [0] 【早晩】
■一■ (名)
早いことと遅いこと。また,朝晩。「其の―などは年に寄つて異なるとも/百一新論(周)」
■二■ (副)
遅かれ早かれ。いつかきっと。「―困ることになるだろう」

早晩

そうばん【早晩】
sooner or later;in time;some day.

早暁

そうぎょう サウゲウ [0] 【早暁】
夜明け。明け方。払暁(フツギヨウ)。

早替り

はやがわり [3] 【早変(わ)り・早替(わ)り】 (名)スル
(1)一人の役者が同一場面で素早く姿を変え,二役以上を演ずること。
(2)姿や状況などを素早く変えること。「食堂が祝勝会場に―する」

早替わり

はやがわり [3] 【早変(わ)り・早替(わ)り】 (名)スル
(1)一人の役者が同一場面で素早く姿を変え,二役以上を演ずること。
(2)姿や状況などを素早く変えること。「食堂が祝勝会場に―する」

早月

さつき [0] 【五月・皐月・早月】
(1)陰暦五月のこと。早苗月(サナエヅキ)。[季]夏。
(2)ツツジ科の常緑低木。関東以西に自生。また,古くから観賞用に栽植されて,多くの園芸品種がある。五〜六月ごろ枝先に漏斗状の花をつける。花は紅紫・白紅・絞りなど多様。サツキツツジ。
〔ホトトギスが鳴くころに咲くので「杜鵑花」とも書く〕
[季]夏。

早朝

そうちょう サウテウ [0] 【早朝】
朝の早いうち。

早朝

そうちょう【早朝(に)】
early (in the) morning.4月15日〜に early on the morning[on the early morning]of April 15.

早期

そうき【早期】
an early stage.‖早期診断を受ける consult a doctor at an early stage.早期発見 early reporting[detection].

早期

そうき サウ― [1] 【早期】
始まって間もない時期。早い時期。「癌を―に発見する」

早期浸潤

そうきしんじゅん サウ― [4] 【早期浸潤】
肺結核の早期段階で,鎖骨下に形成される病巣。X線写真で陰影として認められる。

早期癌

そうきがん サウ― [3] 【早期癌】
癌の進展が局所にとどまっていて,根治的治療の可能性が高いもの。各臓器によって定義されている。

早期警戒システム

そうきけいかいシステム サウ― [8] 【早期警戒―】
レーダーやコンピューターにより,いち早く敵のミサイル・敵機の攻撃を探知し,警戒するためのシステム。アメリカのサージ-システム,日本のバッジ-システムなど。

早材

そうざい サウ― [0] 【早材】
春から夏にかけて形成された木部。年輪の粗くやわらかい層にあたるもので,晩材に比べて細胞が大形で細胞壁も薄く,次第に晩材に移行する。春材(シユンザイ)・(ハルザイ)。
⇔晩材

早来迎

はやらいごう [3] 【早来迎】
阿弥陀来迎図の一種。如来と聖衆(シヨウジユ)とが向かって斜め右下に来迎する図。雲の尾を長くひき,速度感を描き出したもの。京都知恩院の「阿弥陀二十五菩薩来迎図」は代表的遺品。

早松茸

さまつだけ [2] 【早松茸】
担子菌類ハラタケ目のきのこ。六月頃生える。形はマツタケに似るが香りはない。マツタケの走り物と称して食される。さまつ。

早桃

さもも [0] 【早桃】
(1)「水蜜桃」の異名。[季]夏。
(2)早生のスモモの古名。[和名抄]

早桶

はやおけ [3] 【早桶】
〔手早く作ることから〕
粗末な円筒形の棺桶(カンオケ)。

早梅

そうばい サウ― [0] 【早梅】
早咲きの梅。[季]冬。

早業

はやわざ [0] 【早技・早業】
すばやくて巧みな技芸。すばやい腕前。「目にもとまらぬ―」

早業

はやわざ【早業】
quick work;a feat;→英和
dexterity.

早歌

そうか サウ― [1] 【早歌】
〔「そうが」とも〕
鎌倉時代に貴族・武士・僧侶の間に流行した歌謡。特に,鎌倉武士に愛好された。詞章はかなりの長文で,物尽くしや道行き,名詞の列挙が多く,七五調を基調とする。初めは伴奏なしの扇拍子で,のちには尺八の伴奏で歌われた。音楽的には謡曲に受け継がれた。宴曲。現爾也娑婆(ゲニヤサバ)。理里有楽(リリウラ)。はやうた。「法師の無下に能なきは,檀那すさまじく思ふべしとて,―といふことを習ひけり/徒然 188」

早歌

はやうた [2] 【早歌】
(1)神楽(カグラ)歌の一。比較的テンポが速く,滑稽味がある。
(2)「そうか(早歌)」に同じ。

早死

はやじに【早死】
⇒若死.

早死に

はやじに [0][4] 【早死に】 (名)スル
年若くして死ぬこと。若死に。「病弱で―する」

早池峰

はやちね 【早池峰】
早池峰山(ハヤチネサン)の略。

早池峰国定公園

はやちねこくていこうえん 【早池峰国定公園】
岩手県中央部,早池峰山を中心とする山岳公園。遠野市・川井村・大迫町にまたがる。

早池峰山

はやちねさん 【早池峰山】
岩手県中央部,北上山地の最高峰。海抜1917メートル。ハヤチネウスユキソウ・ナンブトラノオなどの高山植物群落は国の特別天然記念物。

早池峰神楽

はやちねかぐら [5] 【早池峰神楽】
民俗芸能の一。早池峰山麓に伝わる山伏神楽。岩手県大迫(オオハザマ)町を中心に行われる。

早漏

そうろう【早漏】
(a) premature ejaculation.

早漏

そうろう サウ― [0] 【早漏】
性交時,射精に至るまでの時間が早すぎること。
⇔遅漏

早潮

はやしお 【早潮】
流れのはやい潮流。干満のときのはやい潮。「―や春の霞のながれ江に/為尹千首」

早瀬

はやせ [0] 【早瀬】
河の流れのはやい所。流れのはやい瀬。

早瀬

はやせ【早瀬】
a swift current;rapids.

早熟

そうじゅく サウ― [0] 【早熟】 (名・形動)[文]ナリ
(1)精神や身体の発達が普通より早くて,大人っぽいところがあること。ませていること。「―な子」
(2)果物などが普通より早く熟すること。
⇔晩熟
[派生] ――さ(名)

早熟な

そうじゅく【早熟な】
precocious;→英和
premature.→英和

早熟栽培

そうじゅくさいばい サウ― [5] 【早熟栽培】
野菜類の栽培法の一。ビニール-ハウスなどで育てた苗を,晩霜のおそれのなくなった時期に露地に定植し,露地栽培より早めに収穫する栽培方式。

早版

はやばん [0] 【早版】
新聞で第一刷りなどの早刷りの版。

早牛

はやうし 【早牛】
〔「はやうじ」とも〕
歩みの速い牛。

早物語

はやものがたり 【早物語】
早口で物語を語る芸。また,その物語。琵琶(ビワ)法師の語りの合間に,その弟子などが語ったもの。「お座敷へ出ると申しても,小歌か―で済む事でござる/狂言・伯養(鷺流)」

早生

わせ [1] 【早稲・早生】
(1)稲の品種で,開花・結実が早いもの。《早稲》 [季]秋。
→おくて
→なかて
(2)農作物・果実などで,成熟期・結実期の早いもの。《早生》
(3)肉体的・精神的成熟が早い人。《早生》
⇔おくて

早生

そうせい サウ― [0] 【早生】
(1)植物の実が他の品種より早く実ること。また,その品種。わせ。
⇔晩生
(2)普通より早く生まれること。

早生まれ

はやうまれ [3] 【早生(ま)れ】
一月一日から四月一日までに生まれること。また,その人。四月二日以降に生まれた児童が数え年八歳で就学するのに対し,数え年七歳で就学する。
⇔遅生まれ

早生れ

はやうまれ [3] 【早生(ま)れ】
一月一日から四月一日までに生まれること。また,その人。四月二日以降に生まれた児童が数え年八歳で就学するのに対し,数え年七歳で就学する。
⇔遅生まれ

早生児

そうせいじ サウ― [3] 【早生児】
「早産児」に同じ。

早産

そうざん サウ― [1] 【早産】 (名)スル
妊娠二四週以後から三七週未満での分娩。この時期では一般に新生児の発育が可能。早期産。
⇔晩産

早産する

そうざん【早産する】
be born prematurely[before one's time].

早産児

そうざんじ サウ― [3] 【早産児】
妊娠二四週以後から三七週未満で生まれた児。月足らず。早生児。

早田

はやた 【早田】
姓氏の一。

早田文蔵

はやたぶんぞう 【早田文蔵】
(1874-1934) 植物学者。新潟県生まれ。東大教授。南方植物の分類学的研究を行う。分類体系に関し,動的分類系という独自の見解を提唱。著「植物分類学」「台湾植物誌」など。

早番

はやばん【早番(である)】
(be on) the first shift.

早番

はやばん [0] 【早番】
交替制勤務をとる職場で,早い時間に出勤する番。早出(ハヤデ)。
⇔遅番

早発

そうはつ サウ― [0] 【早発】 (名)スル
(1)定刻より早く出発・発車すること。
(2)早朝に出発すること。
(3)はやくに発現すること。「―月経」
⇔遅発

早発性痴呆

そうはつせいちほう サウ―チハウ [7] 【早発性痴呆】
⇒精神分裂病(セイシンブンレツビヨウ)

早発性痴呆症

そうはつせいちほうしょう【早発性痴呆症】
《医》dementia praecox.

早目に

はやめ【早目に】
early;→英和
in good time.

早着

そうちゃく サウ― [0] 【早着】 (名)スル
列車などが定刻より早く着くこと。
⇔延着

早矢仕

はやし 【早矢仕】
姓氏の一。

早矢仕有的

はやしゆうてき 【早矢仕有的】
(1837-1901) 実業家。美濃の人。福沢諭吉に師事。1869年(明治2)横浜で書店丸屋を創業。のち丸善に発展。外国書籍・雑貨を輸入する一方,「新体詩抄」などを出版。

早秋

そうしゅう サウシウ [0] 【早秋】
秋の初め。初秋。

早稲

わせ [1] 【早稲・早生】
(1)稲の品種で,開花・結実が早いもの。《早稲》 [季]秋。
→おくて
→なかて
(2)農作物・果実などで,成熟期・結実期の早いもの。《早生》
(3)肉体的・精神的成熟が早い人。《早生》
⇔おくて

早稲

わさ 【早稲・早】
「わせ」に同じ。他の語の上に付いて複合語を作り,早く熟する意を表す。「―米(ゴメ)」「―田(ダ)」

早稲田

わさだ 【早稲田】
わせの稲を作る田。わせだ。「石上(イソノカミ)布留の―を秀(ヒ)でずとも/万葉 1353」

早稲田

わせだ [1][0] 【早稲田】
わせの稲の田。わさだ。[季]秋。

早稲田

わせだ 【早稲田】
東京都新宿区北東部の一角を占める地名。

早稲田大学

わせだだいがく 【早稲田大学】
私立大学の一。1882年(明治15)大隈重信により東京専門学校として創立。1902年(明治35)早稲田大学専門部を開設。20年(大正9)大学令による大学となる。49年(昭和24)新制大学。本部は東京都新宿区。早大。

早稲田文学

わせだぶんがく 【早稲田文学】
文芸雑誌。1891年(明治24)東京専門学校(早大)文学科機関誌として創刊。坪内逍遥主宰。島村抱月主宰の第二次は自然主義の牙城として隆盛を誇り,のち谷崎精二らが引き継いで戦後も数次を重ねている。

早稲田軍教事件

わせだぐんきょうじけん 【早稲田軍教事件】
1923年(大正12)早稲田大学でおきた軍事教育反対事件。大学内で陸軍後援の軍事研究団が結成されたことに対し,文化同盟を中心として学生・教授が反対運動を展開,結局軍研・文化同盟ともに解散した。

早稲米

わさごめ 【早稲米】
早稲(ワセ)の米。「駄賃馬に荷負ひおこせよ―を使ひ無しとて秋な忘れそ/仮名草子・竹斎」

早稲,早生

わせ【早稲,早生】
early rice (plants).〜の early <fruit> ;→英和
precocious (ませた).→英和

早立ち

はやだち [0][4] 【早立ち】 (名)スル
早朝に旅立ちすること。「宿を―する」

早笛

はやふえ [3][2] 【早笛】
(1)能の囃子(ハヤシ)の一。笛を主調にして大小の鼓・太鼓をあしらった急調の曲。後ジテの竜神や鬼の躍動的な登場に用いる。
(2)歌舞伎の下座音楽の一。主に能から移入した場面に用いるほか,猛獣・豪傑・鬼神などの出や立ち回りにも用いる。能管・太鼓を中心とし,大鼓・小鼓が加わる。

早筆

そうひつ サウ― [0] 【早筆】
文を書くのが早いこと。また,文字を書くのが早いこと。

早緑

さみどり [2] 【早緑】
若草や若葉のような,みどりいろ。

早緒

はやお [0] 【早緒】
(1)櫓(ロ)を漕(コ)ぐとき,櫓腕(ロウデ)の柄(ツク)にかける綱。他端は船体に固定する。櫓綱(ロヅナ)。
(2)橇(ソリ)や車の引き綱。「たゆみつつ橇の―もつけなくに/山家(冬)」

早縄

はやなわ [0] 【早縄】
「取り縄{(1)}」に同じ。

早老

そうろう サウラウ [0] 【早老】
年齢よりふけていること。

早老の

そうろう【早老の】
prematurely old.

早耳

はやみみ [0] 【早耳】
物事を早く聞きつけること。また,その人。「彼は業界きっての―だ」

早耳である

はやみみ【早耳である】
be quick of hearing;be quick-eared;be in the know (内情に通じている).→英和

早舞

はやまい [2][0] 【早舞】
(1)能の舞の一種。謡を伴わない舞。笛・小鼓・大鼓・太鼓を用いて速い拍子で演ずるもの。貴人の亡霊や成仏した女性などの爽快・典雅な舞。「融」「海士」「当麻」などにみられる。
(2)歌舞伎の下座音楽の一。能の囃子(ハヤシ)をとり入れたもので,貴人の邸の場面などの人物の急な出入り,立ち回りに用いる。

早舟

はやぶね [0][3] 【早舟】
〔「はやふね」とも〕
(1)平安・鎌倉時代に用いられた,船尾の高くそり上がった軽快な軍船。尾高船。
(2)「関船(セキブネ)」に同じ。
(3)江戸時代,大坂はじめ瀬戸内海諸港を連絡した速力の速い貨客船。その小型のものを小早という。
(4)漕(コ)ぎ手を多くのせ高速で走る船。「我が船は能登の―鳥なれば/神楽歌」

早良親王

さわらしんのう サハラシンワウ 【早良親王】
(750?-785) 光仁天皇の第二皇子。781年兄桓武天皇の即位に伴って皇太子となる。藤原種継暗殺に連座したとして,淡路に流される途中絶食して絶命。怨霊を恐れて崇道(スドウ)天皇と追号。

早苗

さなえ【早苗】
rice sprouts.

早苗

さなえ [0] 【早苗】
〔「さ」は接頭語〕
苗代から田へ移し植えるころの,稲の若い苗。田植え用の稲の苗。わさなえ。[季]夏。《―とる手許の水の小揺かな/虚子》

早苗唄

さなえうた [3] 【早苗唄】
「田植え唄」に同じ。

早苗打ち

さなえうち [0] 【早苗打ち】
田植えのとき,植える人たちに苗を配ること。また,その人。苗打ち。

早苗月

さなえづき [3] 【早苗月】
陰暦五月の異名。さつき。

早苗蜻蛉

さなえとんぼ [4] 【早苗蜻蛉】
サナエトンボ科のトンボの総称。体は黒と黄緑色の斑紋がある。成虫は早春より夏にかけて出現する。キイロサナエ・ウチワヤンマなど。

早苗饗

さなぶり 【早苗饗】
〔「さ上(ノボ)り」の転〕
田植えを終えた祝い。[季]夏。《―や髪撫でつけし日焼妻/高野素十》

早苗鳥

さなえどり [3] 【早苗鳥】
ホトトギスの異名。

早蒔き

はやまき [0] 【早蒔き】
他の品種または一般の時期よりも早く種子を蒔くこと。また,その品種。

早蕨

さわらび [2] 【早蕨】
(1)芽を出したばかりのわらび。[季]春。
(2)襲(カサネ)の色目の名。表は紫,裏は青。三月着用。
(3)源氏物語の巻名。第四八帖。宇治十帖の一。

早行

そうこう サウカウ [0] 【早行】
朝早く旅立つこと。「杜牧が―の残夢/野ざらし紀行」

早見

はやみ [0][3] 【早見】
(数量また物事の関係などを)一目でわかるようにしたもの。「星座―」「―表」

早見表

はやみひょう【早見表】
a chart;→英和
a table.→英和

早言

はやこと [0][2] 【早言】
(1)「早口」に同じ。「尻上がりの―に云つた/雁(鴎外)」
(2)「早口言葉」に同じ。

早計

そうけい サウ― [0] 【早計】
はやまった考え。軽はずみな判断。「ここで中止するのは―だ」

早計

そうけい【早計】
rashness.→英和
〜の rash;→英和
hasty;→英和
premature.→英和
〜にすぎる be overhasty.

早起き

はやおき [2][3] 【早起き】 (名)スル
朝早く起きること。「いつもより―して出かける」

早起き

はやおき【早起き】
early rising;an early riser (人).〜する get up early.‖早起きは三文の徳 The early bird catches the worm.

早足

はやあし【早足】
quick steps;trot (馬の).→英和
〜で with quick steps;at a trot.

早足

はやあし [2][0] 【早足・速歩】
(1)普通より速く歩くこと。いそぎ足。そくほ。「―で歩く」
(2)馬術で,馬の歩度。一分間210メートルの速度。並み足と駆け足の中間。

早追ひ

はやおい 【早追ひ】
江戸時代,急用のため昼夜兼行で駕籠(カゴ)を急がせること。また,その使者。早。

早退

そうたい サウ― [0] 【早退】 (名)スル
学校や勤務先を定刻より早く退出すること。はやびけ。「風邪で―する」

早退き

はやびき [0] 【早引き・早退き】 (名)スル
(1)「早引け」に同じ。「用事で―して午後から帰った」
(2)言葉や文字を早くさがし出すことができること。辞書・目録・索引などにいう。《早引》「―節用集」

早退け

はやびけ [0] 【早引け・早退け】 (名)スル
(1)定刻よりも前に,会社・学校などを退出すること。早引き。早退。「風邪で―する」
(2)会社・学校などが普通の日より早くおわること。

早退する

そうたい【早退する】
leave earlier than usual.

早送り

はやおくり [3] 【早送り】 (名)スル
録音機などのテープを,通常の速度より速く先へ進めること。「テープを―する」

早速

そうそく サウ― 【早速】
「さっそく(早速)」に同じ。[日葡]

早速

さそく [0] 【早速】 (名・形動)
敏速であること。機転をきかすこと。また,そのさま。「お蔦は―に身を躱(カワ)して/婦系図(鏡花)」

早速

さっそく [0] 【早速】
■一■ (副)
すぐさま。すぐ。「―参上致します」「―報告してもらいたい」
■二■ (名・形動)
すみやかな・こと(さま)。「―の御返事ありがとう」

早速

さっそく【早速】
directly;→英和
immediately;→英和
promptly;→英和
at once.〜の prompt;→英和
quick.→英和
〜…する lose no time in doing.

早道

はやみち [2] 【早道】
(1)目的地により早く到達できる道。近道。
(2)手間のかからない方法。便法。「上達の―」
(3)足の速いこと。「勝ち候ふ―の馬/武家名目抄(術芸)」
(4)飛脚の別名。[日葡]
(5)馬を速い歩調で歩かせること。
⇔地道
「―に乗らざる時は乗りぬけがたし/常山紀談」
(6)江戸時代,巾着(キンチヤク)の異名。銭入れ。「それやらうと―より一文放りだす/滑稽本・膝栗毛(初)」

早野

はやの 【早野】
姓氏の一。

早野勘平

はやのかんぺい 【早野勘平】
人形浄瑠璃「仮名手本忠臣蔵」の登場人物。塩谷判官の臣で,腰元のお軽と夫婦となる。誤って舅(シユウト)を殺したと思い自害するが,潔白が証明され,死の直前義士に加えられる。赤穂浪士萱野三平重実に擬した人物。

早野巴人

はやのはじん 【早野巴人】
(1676-1742) 江戸中期の俳人。下野(シモツケ)の生まれ。通称,新左衛門。別号を宋阿・夜半亭など。榎本其角・服部嵐雪に師事。芭蕉の俳風を慕い,門下から蕪村・雁宕(ガントウ)・宋屋などを輩出した。編著「一夜松」「桃桜」など。

早鍋

はやなべ [0][3] 【早鍋】
物を早く煮るための薄手の鍋。

早鐘

はやがね [0] 【早鐘】
(1)変事を知らせるために,続けざまに激しく打ち鳴らす鐘。
(2)不安や緊張で動悸(ドウキ)が激しくなることのたとえ。「胸が―を撞(ツ)くように高鳴る」

早鐘を打つ

はやがね【早鐘を打つ】
ring an alarm bell;beat fast (心臓が).

早附け木

はやつけぎ [4] 【早付け木・早附け木】
〔幕末・明治初期に用いられた語〕
マッチのこと。すり付け木。

早雪

そうせつ サウ― [0] 【早雪】
例年よりも早く降る雪。

早雲寺

そううんじ サウウン― 【早雲寺】
神奈川県箱根町にある臨済宗大徳寺派の寺。山号,金湯山。1521年北条早雲の子氏綱が父の菩提を弔うため創建。開山は宗清以天。

早霜

はやじも [0] 【早霜】
秋になって,普通より早く降りる霜。

早鞆瀬戸

はやとものせと 【早鞆瀬戸】
関門海峡東端の最狭部の水道。海底を国道が走り,関門橋がかかる。壇ノ浦合戦の古戦場。

早飛脚

はやびきゃく [3] 【早飛脚】
江戸時代,特別に急いで書状を運んだ飛脚。依頼のあり次第出立(シユツタツ)することも,昼夜兼行で運搬に当たることもあった。早便。

早食い

はやぐい [0] 【早食い】 (名)スル
食物を早く食べること。食い方の早いこと。「―競争」

早飯

はやめし [0][2] 【早飯】
(1)飯を食う速度が速いこと。
(2)定刻より早めに飯を食うこと。「―にする」

早馬

はやうま [0][2] 【早馬】
(1)早打ち{(5)}の使者の乗る馬。また,その使い。「―を仕立てる」
(2)足の早い馬。

早駆け

はやがけ [0] 【早駆け】
速く走ること。全力で走ること。

早駕籠

はやかご [2][0] 【早駕籠】
早足で行く駕籠。特に,江戸時代,急使の乗った早追いの駕籠。

早鮓

はやずし [2] 【早鮨・早鮓】
酢でしめた魚肉と飯を交互に重ねて,漬けてから一夜で食べられるようにした鮨。熟(ナ)れ鮨に対していう。[季]夏。

早鮨

はやずし [2] 【早鮨・早鮓】
酢でしめた魚肉と飯を交互に重ねて,漬けてから一夜で食べられるようにした鮨。熟(ナ)れ鮨に対していう。[季]夏。

早鼓

はやつづみ [3] 【早鼓】
(1)能楽の囃子事(ハヤシゴト)の一。事件の勃発のため,前ジテが急ぎ退場し,アイが続いて登場する折に,太鼓・小鼓だけで奏される比較的急調子のもの。
(2)歌舞伎の下座音楽の一。能楽から転用したもので,「舟弁慶」などのシテの中入り,また急使の登場あるいは「道成寺」の聞いたか坊主の出などに用いる。

早[速]い

はやい【早[速]い】
(1)[速度]quick;→英和
fast;→英和
rapid.→英和
(2)[時間]early.→英和
仕事が速い be quick with one's work.耳が早い quick of hearing.速く quickly;→英和
fast;→英和
rapidly.早く early;soon (じきに).→英和

早[速]さ

はやさ【早[速]さ】
(1)[急速]quickness;→英和
rapidity.(2)[速度]speed.→英和

早[速]める

はやめる【早[速]める】
quicken;→英和
hasten;→英和
accelerate (加速).→英和
速力を〜 speed up.期日を〜 advance the date.→英和

しゅん [1][0] 【旬】
(1)魚介類・野菜などの,味のよい食べ頃の時期。出盛りの時期。「―の野菜」
(2)物事を行うのに最適の時期。
(3)朝廷の年中行事の一。天皇が臣下から政務を聞き,祝宴を催したこと。古くは毎月一日・一一日・一六日・二一日に,平安中期以後は四月一日と一〇月一日を例とし,それぞれ孟夏の旬・孟冬の旬といい,扇・氷魚(ヒオ)を賜った。旬儀。旬政。

しゅん【旬(である,ない)】
(be in,be out of) season.→英和

じゅん [1] 【旬】
(1)一〇日。特に一か月を三分したときの,それぞれの一〇日間。「上―・中―・下―」「入道相国失せ給ひて後,わづかに五―をだにも過ぎざるに/平家 6」
(2)10年を一期とするときの称。「五―の齢(ヨワイ)の流車,坂に下る/海道記」

旬の試

じゅんのし 【旬の試】
律令制で,大学・国学の学生に一〇日ごとに課せられた経書に関しての試験。旬試。帖試。

旬余

じゅんよ [1] 【旬余】
一〇日あまり。

旬儀

しゅんぎ [1] 【旬儀】
「旬{(3)}」に同じ。旬の儀。

旬刊

じゅんかん [0] 【旬刊】
一〇日ごとに発行されること。またその出版物。

旬刊の

じゅんかん【旬刊の】
published every ten days.

旬報

じゅんぽう【旬報】
a ten-day report[magazine,newspaper].

旬報

じゅんぽう [0][1] 【旬報】
(1)一〇日ごとに出る新聞や雑誌。
(2)一〇日ごとに出す報告。

旬政

しゅんせい [0] 【旬政】
旬(シユン){(3)}の際に行われた,天皇が政務を聞く儀式。

旬日

じゅんじつ [0] 【旬日】
一〇日。一〇日間。また,わずかな日数。「―にして完成した」

旬月

じゅんげつ [1][0] 【旬月】
(1)一〇日,あるいは一か月。転じて,わずかの日数。
(2)一〇か月。

旬朔

じゅんさく [0] 【旬朔】
一〇日とついたち。また,一〇日間。

旬祭

しゅんさい [0] 【旬祭】
毎月一日・一一日・二一日の三回に賢所(カシコドコロ)・神殿・皇霊殿で行われる宮中の祭典。

旬試

じゅんし [1] 【旬試】
⇒旬(ジユン)の試(シ)

旬間

じゅんかん [0] 【旬間】
(行事などの行われる)一〇日間。「交通安全―」

あさひ 【旭】
千葉県北東部,九十九里浜北端の市。水産・農産物の交易市場として発達。米・サツマイモを生産。

あさひ [1] 【朝日・旭】
(1)朝のぼる太陽。また,その光。
⇔夕日
(2)リンゴの一品種。中ぐらいの大きさで,果肉は白く,香気が強い。早く出まわる。
(3)朝日新聞のこと。

旭光

きょっこう キヨククワウ [0] 【旭光】
朝日の光。旭暉(キヨツキ)。「―をあびる」

旭堂南陵

きょくどうなんりょう キヨクダウ― 【旭堂南陵】
(二代)(1877-1965) 講釈師。本名浅井鶴造。大阪生まれ。初代南陵に師事し,養子となる。「太閤記」を得意とし,大阪講談の孤塁を守った。

旭岳

あさひだけ 【旭岳】
北海道中央部,大雪山連峰の主峰。安山岩質の成層火山。北海道の最高峰。海抜2290メートル。

旭川

あさひがわ 【旭川】
岡山県中部を流れる川。蒜山(ヒルゼン)に発し,岡山市で児島湾に注ぐ。中流に勝山盆地,下流に岡山平野を形成。長さ142キロメートル。

旭川

あさひかわ アサヒカハ 【旭川】
北海道中部の市。上川支庁所在地。鉄道交通の要地で,道央の中心地として発達。市街は典型的な直交街路。パルプ・製材・酒造業などが盛ん。

旭川医科大学

あさひかわいかだいがく アサヒカハイクワ― 【旭川医科大学】
国立大学の一。1973年(昭和48)設立。本部は旭川市。

旭川大学

あさひかわだいがく アサヒカハ― 【旭川大学】
私立大学の一。1968年(昭和43)北日本学院大学として設立。70年現名に改称。本部は旭川市。

旭旗

きょっき キヨク― [1] 【旭旗】
日の丸の旗。旭日旗(キヨクジツキ)。

旭日

きょくじつ [0] 【旭日】
朝日。

旭日

きょくじつ【旭日】
the rising sun.〜昇天の勢いである be in the ascendant.→英和

旭日旗

きょくじつき [4][3] 【旭日旗】
朝日を描いた旗。もと日本の軍旗・軍艦旗の類。

旭日昇天

きょくじつしょうてん [0] 【旭日昇天】
朝日が天にのぼるように,勢いが盛んなこと。

旭日章

きょくじつしょう [4][3] 【旭日章】
勲章の一。国家に対して功績のあった男性に授与される。勲一等から勲八等まである。
→宝冠章

旭蟹

あさひがに [3] 【旭蟹】
海産のカニ。甲長10センチメートルぐらい。甲は橙赤色で,甲面に小さいとげが多数ある。腹部を折り曲げることができない。後退しながら砂にもぐる。食用にする地方もある。相模湾以南に分布。ベニガニ。猩猩(シヨウジヨウ)蟹。

旭豹紋

あさひひょうもん [4] 【旭豹紋】
タテハチョウ科のチョウ。開張40ミリメートル内外で,橙褐色に黒い豹紋がある。幼虫はキバナシャクナゲを食草とし,成虫は七,八月頃現れる。ユーラシア・北アメリカの寒帯に分布し,日本では北海道大雪山群の高山帯に特産。

ひでり [0] 【日照り・旱】
(1)日が照ること。
(2)暑い晴れの日が続き,雨が降らず,川や池・井戸などの水がかれること。旱魃(カンバツ)。旱天(カンテン)。[季]夏。《大海のうしほはあれど―かな/虚子》
(3)あるべきものや欲しいものが不足すること。「女―」

旱天

かんてん [0][3] 【干天・旱天】
日照り続きで長い間雨が降らないこと。日照りの空。ひでり。[季]夏。

旱害

かんがい [0] 【干害・旱害】
日照り続きのため,農作物などが受ける被害。「―に見舞われる」

旱損

かんそん 【旱損】
日照りによる田畑の損害。旱害。

旱暑

かんしょ [1] 【旱暑】
日照りでひどく暑いこと。

旱水

かんすい [0] 【旱水】
日照りと大水。旱害と水害。

旱膾

ひでりなます [4] 【旱膾】
魚肉の切り身に大根や唐(トウ)の芋の茎などをささがきにして入れた料理。ささがきなます。ささぶきなます。

旱魃

かんばつ [0] 【旱魃】
〔「魃」は日照りの神〕
雨が長く降らず,農作物に必要な水が乾ききること。日照り。[季]夏。

旱魃

かんばつ【旱魃】
(a) drought.→英和
⇒日照り.

旺然

おうぜん ワウ― [0] 【旺然】 (ト|タル)[文]形動タリ
勢いのさかんなさま。「―たる憎悪を感じ始めた/忠直卿行状記(寛)」

旺盛

おうせい ワウ― [0] 【旺盛】 (名・形動)[文]ナリ
気力や精力などが盛んな・こと(さま)。「元気―」「―な好奇心」
[派生] ――さ(名)

旺盛な

おうせい【旺盛な】
energetic;→英和
vigorous;→英和
in high spirits.

みん 【旻】
(?-653) 古代の学僧。608年遣隋使小野妹子に従って渡隋,632年帰国。645年,高向玄理(タカムコノクロマロ)とともに国博士となり,新政府に重きをなした。びん。

旻天

びんてん [0] 【旻天】
〔「旻」はあわれむ意〕
(1)秋の空。秋天。
(2)空。天。「休養は万物の―から要求して然るべき権利である/吾輩は猫である(漱石)」

昂じる

こう・じる カウ― [0][3] 【高じる・昂じる】 (動ザ上一)
〔サ変動詞「高ずる」の上一段化〕
「高ずる」に同じ。「病が―・じる」

昂ずる

こう・ずる カウ― [0][3] 【高ずる・昂ずる】 (動サ変)[文]サ変 かう・ず
(1)程度がはなはだしくなる。「彼女への思いが―・ずる」「趣味が―・じて本業となる」
(2)病勢がつのる。病気がひどくなる。「病が―・ずる」
→こうじる(高)

昂り

たかぶり [0] 【高ぶり・昂り】
(1)気分が高まること。興奮すること。「気持ちの―を抑える」
(2)尊大な態度をとること。「気しやう高しといへども―をおもてにあらはさず/洒落本・傾城觿」

昂る

たかぶ・る [3] 【高ぶる・昂る】 (動ラ五[四])
(1)えらそうに振る舞う。尊大な態度をとる。「あの夫人は何と云ふ―・つた風をして居るのだらう/麒麟(潤一郎)」「おごり―・る」「身ヲ―・ブル/日葡」
(2)興奮する。「神経が―・る」

昂奮

こうふん [0] コウ― 【興奮】 ・ カウ― 【昂奮・亢奮】 (名)スル
(1)物事に感じて気持ちが高ぶること。「―して眠れない」「士気自ら―する/此一戦(広徳)」
(2)刺激によって神経の働きが活発になること。特に,生体またはその器官・組織が刺激によって休止状態から活動状態へ移ること。

昂揚

こうよう カウヤウ [0] 【高揚・昂揚】 (名)スル
(精神や気分などが)高まること。また,高めること。「感情が―する」

昂昂然

こうこうぜん カウカウ― 【昂昂然】 (ト|タル)[文]形動タリ
意気さかんなさま。昂然。「―と威張返(イバリカエ)つたもんだ/復活(魯庵)」

昂然

こうぜん カウ― [0] 【昂然】 (ト|タル)[文]形動タリ
自信に満ちて,意気盛んなさま。「―と胸を張る」「男は―として行きかかる/草枕(漱石)」

昂進

こうしん カウ― [0] 【亢進・昂進】 (名)スル
(感情・脈搏(ミヤクハク)・病状などが)たかぶり進むこと。「心悸―」「―症」「我脉搏の忽ち―するを覚えき/即興詩人(鴎外)」

昂騰

こうとう カウ― [0] 【高騰・昂騰】 (名)スル
物価などが高く上がること。騰貴。「地価が―する」

昆孫

こんそん [0] 【昆孫】
自分より六代後の子孫。子・孫・曾孫(ソウソン)・玄孫・来孫の次。

昆布

こんぶ【昆布】
a tangle;→英和
a tang.→英和

昆布

こんぶ [1] 【昆布】
褐藻類コンブ目コンブ属を含めた近縁の海藻の総称。葉片は帯状で肉が厚い。マコンブ・リシリコンブ・ミツイシコンブなど約二〇種あり,いずれも寒海性で東北地方以北に産する。食用,ヨード製造用。食品の場合は「こぶ」ということが多い。えびすめ。ひろめ。[季]夏。

昆布

こぶ [1] 【昆布】
「こんぶ(昆布)」に同じ。「―巻き」

昆布

こぶ【昆布】
a tangle;→英和
a tang.→英和
昆布巻 a rolled tangle.

昆布出汁

こぶだし [0] 【昆布出汁】
昆布を煮出した,だし汁。

昆布刈

こんぶかり [3] 【昆布刈(り)】
舟を出して昆布を刈り取ること。[季]夏。

昆布刈り

こんぶかり [3] 【昆布刈(り)】
舟を出して昆布を刈り取ること。[季]夏。

昆布売り

こぶうり 【昆布売り】
狂言の一。大名にむりやり供をさせられた昆布売りが,持たされた太刀を抜いて大名をおどし,昆布を売らせる。

昆布巻

こんぶまき [0] 【昆布巻(き)】
「こぶまき(昆布巻)」に同じ。

昆布巻

こぶまき [2][0] 【昆布巻(き)】
身欠きニシン・焼きハゼなどを昆布で巻き,軟らかく煮た食品。こんぶまき。

昆布巻き

こんぶまき [0] 【昆布巻(き)】
「こぶまき(昆布巻)」に同じ。

昆布巻き

こぶまき [2][0] 【昆布巻(き)】
身欠きニシン・焼きハゼなどを昆布で巻き,軟らかく煮た食品。こんぶまき。

昆布熨斗

こんぶのし [3] 【昆布熨斗】
昆布を用いて作ったのし。こぶのし。

昆布熨斗

こぶのし [2] 【昆布熨斗】
⇒こんぶのし(昆布熨斗)

昆布締め

こぶじめ [0][4] 【昆布締め】
魚を昆布に挟んで昆布の風味を移すこと。また,そのようにしたもの。

昆布茶

こぶちゃ [2] 【昆布茶】
細かく刻んだり,粉末にした昆布に熱湯を加えた飲料。

昆布鱈

こぶだら [0] 【昆布鱈】
⇒鱈昆布(タラコブ)

昆弟

こんてい [0] 【昆弟】
〔「昆」は兄の意〕
兄弟。「四千万の親愛なる―を致し/真善美日本人(雪嶺)」

昆明

こんめい 【昆明】
中国,雲南省の省都。雲貴高原の海抜1950メートルに位置し,温和な気候に恵まれ,滇池(テンチ)と後背の山々をひかえた中国有数の景勝地。ミャンマー・ラオス・ベトナムへの交通の起点で,商工業も盛ん。クンミン。

昆明池

こんめいち 【昆明池】
(1)中国,滇池(テンチ)の別名。
(2)漢の武帝が水戦訓練のため,滇池に模して長安の南西に掘らせた周囲四〇里の池。

昆明池の障子

こんめいちのそうじ 【昆明池の障子】
清涼殿の弘廂(ヒロビサシ)にあった衝立て障子。表に昆明池{(2)},裏に嵯峨野の小鷹狩りの図が極彩色で描いてある。

昆明湖

こんめいこ 【昆明湖】
北京の北西郊,頤和園(イワエン)の中にある万寿山の湖。

昆虫

こんちゅう【昆虫】
an insect.→英和
‖昆虫学者 an entomologist.昆虫採集(網) insect collecting (an insect net).

昆虫

こんちゅう [0] 【昆虫】
(1)節足動物門昆虫綱に属する動物の総称。体は頭・胸・腹の三部に分かれ,頭部には一対の触角,胸部には三対の足があるのが原則。シミ・トビムシのようにはねを欠き変態しない無翅亜綱と,普通はねを有し変態する有翅亜綱とに分類される。後者はさらにトンボやセミのように不完全変態を行うものと,チョウ・ハチ・カブトムシなどのように完全変態を行うものとに分けられる。全世界で八〇万種近くが知られ,全動物の種類の四分の三を占める。大部分が陸生で,淡水産種も少なくないが海産はまれ。六脚虫。六足虫。
(2)虫(ムシ)。

昆虫ホルモン

こんちゅうホルモン [5] 【昆虫―】
昆虫類のもつホルモンの総称。脱皮ホルモン・幼若ホルモンなど。

昆虫記

こんちゅうき 【昆虫記】
〔原題 (フランス) Souvenirs entomologiques〕
ファーブルの著書。全一〇巻。1910年完成。昆虫の生態を詳細に観察し,科学的かつ文学的に書き記す。

昆陽

こや 【昆陽】
兵庫県伊丹市内の古い地名。昔の児屋郷。昆陽寺・昆陽池がある。((歌枕))

昆陽

こんよう コンヤウ 【昆陽】
⇒青木(アオキ)昆陽

昆陽の戦い

こんようのたたかい コンヤウ―タタカヒ 【昆陽の戦い】
23年,中国の昆陽城(河南省葉県)にたてこもった劉秀(後漢の光武帝)が,四〇万といわれる王莽の軍を一万足らずの兵で破った戦い。

昇り

のぼり [0] 【上り・登り・昇り】
(1)低い所から高い方へ移動すること。下から上へあがること。また,その行く道。
⇔くだり
「急な―」
(2)道路や交通機関で,線区または路線区の終点から起点への方向。また,その方向に走行する列車やバス。
⇔くだり
「―の特急」
(3)下流から上流の方向へ行くこと。
⇔くだり
「―の船便」
(4)地方から都に行くこと。また,江戸から上方へ向かうこと。「お―さん」
(5)〔内裏が都の北にあったところから〕
京都で,北に向かって行くこと。
⇔くだり
「大宮を―に,北山の辺雲林院へぞおはしける/平家 2」

昇り楽

のぼりがく [3] 【昇り楽・登り楽】
⇒しょうがく(昇楽)

昇り竜

のぼりりゅう [3] 【昇り竜・登り竜】
天へ昇ろうとしている竜。また,その竜を描いた勇壮な絵。のぼりりょう。

昇る

のぼ・る [0] 【上る・登る・昇る】 (動ラ五[四])
❶意図的に上に行く。
(1)意図的に上の方へ移動する。「あがる」と比べて,途中の経過点に注意が向けられている。《登・上》
⇔くだる
「柿の木に―・って柿を取る」「丘に―・ってあたりを眺める」「壇上に―・って挨拶(アイサツ)する」
(2)川の上流の方へ行く。さかのぼる。《上》
⇔くだる
「鮭(サケ)が川を―・ってくる」「長江を汽船で―・る」
(3)地方から都へ行く。上京する。上洛する。《上》
⇔くだる
「都に―・る」
(4)皇居や神社の社殿など,高貴な建物にはいる。昇殿する。あがる。《上》「宮中に―・る」「はや―・らせ給へ/枕草子 104」
❷自然に上の方に行く。
(1)太陽・月などが空に高く現れる。《昇・上》
⇔落ちる
「日が―・る」
(2)煙などが上の方へ移動する。《昇・上》「煙突から煙が―・る」「天にも―・る心地」「気球で二〇〇〇メートルの高さまで―・る」
(3)人が結果として高い地位につく。《昇》「高い位に―・る」「最後は右大臣の位にまで―・った」
(4)数量が,結果としてある大きな値になる。達する。《上》「総額は二〇億円に―・るものとみられる」「連休の人出は五千万人に―・った」
(5)興奮する。逆上する。《上》「頭に血が―・ってしまって,何が何だかよくわからなかった」「足の気の―・りたる心地す/源氏(夕霧)」
(6)人々に取り上げられて表に出る。《上》
 (ア)話題・議題になる。「地震のことが話題に―・る」「規約改正が議題に―・る」「口の端(ハ)に―・る」
 (イ)(「食膳にのぼる」などの形で)用意されて食べ物として供される。「松茸(マツタケ)が食膳に―・る」
(7)時間を昔にさかのぼる。
→上りての世
〔「のぼす」に対する自動詞〕
[可能] のぼれる

昇交点

しょうこうてん シヨウカウ― [3] 【昇交点】
二つの交点のうち,惑星などが黄道を南から北へ通過する点。
⇔降交点
→交点

昇仙峡

しょうせんきょう 【昇仙峡】
山梨県甲府市北郊の峡谷。富士川の支流荒川が花崗(カコウ)岩山地を浸食して形成したもの。奇岩絶壁からなる峡谷美で有名。秩父多摩国立公園の一部。御岳(ミタケ)昇仙峡。

昇任

しょうにん [0] 【昇任・陞任】 (名)スル
上級の地位・役職にのぼること。「部長に―する」

昇冪

しょうべき [0] 【昇冪】
多項式で,ある文字に着目したとき,その文字について次数の低い項から順に並べること。
⇔降冪(コウベキ)

昇叙

しょうじょ [1] 【昇叙・陞叙】 (名)スル
官位があがること。

昇圧剤

しょうあつざい [4][0] 【昇圧剤】
血圧を上げる薬。ショックや手術時の異常な血圧低下の際などに用いられる。交感神経興奮薬の一種。

昇天

しょうてん [0] 【昇天】 (名)スル
(1)天にのぼること。「竜が―する」
(2)死去すること。

昇天

しょうてん【昇天】
ascension.→英和
〜する ascend[go]to heaven;pass away.

昇天祭

しょうてんさい [3] 【昇天祭】
キリストの昇天を記念する日。復活後四〇日目に昇天したと伝えられ,復活祭後六週目の木曜日に祝う。主の昇天。

昇官

しょうかん [0] 【昇官】 (名)スル
官位があがること。上級の官位にすすむこと。「中尉に―する」

昇平

しょうへい [0] シヤウ― 【昌平】 ・ シヨウ― 【昇平】
国が栄えて世の中が平和であること。

昇格

しょうかく [0] 【昇格】 (名)スル
資格・地位などが上がること。
⇔降格
「出張所を支社に―する」

昇格する

しょうかく【昇格する】
be raised[elevated]to a higher status;be promoted <to> .

昇楽

しょうがく [0] 【昇楽】
法要の最初,導師が高座に昇るときに奏する音楽。のぼりがく。
⇔降楽

昇段

しょうだん [0] 【昇段】 (名)スル
武道・碁・将棋などで段位があがること。「高校生のうちに三段まで―した」

昇殿

しょうでん [0] 【昇殿】 (名)スル
(1)平安時代以後,許されて神社の拝殿に入ること。
(2)清涼殿の殿上(テンジヨウ)の間に昇ること。平安時代は,一位から三位,および四位・五位のうちから選ばれた者と六位の蔵人(クロウド)が許され,後世は家格によって定められた。昇殿を認められた者を殿上人(テンジヨウビト)・堂上(トウシヨウ)といい,昇殿を認められない者を地下(ジゲ)という。

昇汞

しょうこう [1] 【昇汞】
塩化水銀(II)。
→塩化水銀(2)

昇汞

しょうこう【昇汞(水)】
《化》(a solution of) corrosive sublimate.

昇汞水

しょうこうすい [3] 【昇汞水】
昇汞の水溶液。毒性がきわめて強い。かつて殺菌消毒薬として使用された。

昇沈

しょうちん [0] 【昇沈】 (名)スル
昇ることと沈むこと。栄えることと衰えること。浮き沈み。栄枯。

昇流魚

しょうりゅうぎょ シヨウリウ― [3] 【昇流魚】
産卵のため海から川をさかのぼる魚類の総称。サケ・マス・カワヤツメなど。遡河魚(ソカギヨ)。
⇔降流魚

昇温

しょうおん [0] 【昇温】 (名)スル
温度が上昇すること。

昇竜

しょうりゅう [0] 【昇竜】
空にのぼって行く竜。のぼり竜。

昇等

しょうとう [0] 【昇等・陞等】
等級が上がること。

昇級

しょうきゅう【昇級】
promotion;rise.→英和
〜する be promoted <to> ;rise in rank.

昇級

しょうきゅう [0] 【昇級】 (名)スル
等級があがること。昇等。「半年で三級に―する」

昇給

しょうきゅう [0] 【昇給】 (名)スル
俸給・給与が上がること。「業績がのびず,さっぱり―しない」「定期―」

昇給

しょうきゅう【昇給】
<get> an increase in salary; <米> a raise[ <英> rise].→英和
〜させる increase a person's salary.〜が早い have frequent raises (in salary).

昇華

しょうか【昇華】
《化》sublimation.〜する sublimate.→英和

昇華

しょうか [0] 【昇華】 (名)スル
(1)〔物〕 固体が液体の状態を経ずに直接気体に変わる現象。および,気体になってのち再び固体に戻る現象もいう。樟脳(シヨウノウ)やドライ-アイスなどにみられる。
→気化
(2)情念などがより純粋な,より高度な状態に高められること。「人間の苦悩が硬質な詩的文体に―された」
(3)〔心〕 精神分析で,社会的に認められない衝動や欲求を,芸術活動・宗教活動など社会的・精神的価値をもつものに置き換えて充足すること。自我の防衛機制の一。

昇華熱

しょうかねつ [3] 【昇華熱】
昇華の際に物質が吸収する熱量。温度上昇とともに減少する。一定温度では蒸発熱と融解熱の和に等しい。

昇藤

のぼりふじ [3] 【昇藤】
マメ科の一年草。北アメリカおよび南ヨーロッパ原産。大正年間に渡来,観賞用に栽培される。高さ約60センチメートル。葉は掌状。初夏,茎頂の花軸に黄色の蝶形花を多数つけ,下段から順に咲き上がる。キバナルピナス。キバナノハウチワマメ。ルピナス。

昇進

しょうしん [0] 【昇進・陞進】 (名)スル
〔古くは「しょうじん」とも〕
地位・官職などがあがること。「部長に―する」

昇進

しょうしん【昇進】
promotion;advancement.→英和
〜する rise (in rank);→英和
be promoted.〜させる promote;→英和
raise.→英和

昇開橋

しょうかいきょう [0] 【昇開橋】
可動橋の一。大型船舶が通過するとき,障害とならぬように全体を高く上げられるようにした橋。昇降橋。

昇降

しょうこう [0] 【昇降・升降】 (名)スル
(1)のぼることと降りること。「エレベーターで―する」
(2)盛んになることと衰えること。盛衰(セイスイ)。「世に―あり/新聞雑誌 40」

昇降する

しょうこう【昇降する】
go up and down;rise and fall.昇降口 an entrance.→英和

昇降口

しょうこうぐち [3] 【昇降口】
大きな建物の出入り口。

昇降橋

しょうこうきょう [0] 【昇降橋】
「昇開橋」に同じ。

昇降機

しょうこうき [3] 【昇降機】
エレベーター。

昇降舵

しょうこうだ [3] 【昇降舵】
航空機の機首を上げ下げさせるための舵。尾翼の水平安定板の後部についていて,操縦桿で操作する。

昇騰

しょうとう [0] 【昇騰】 (名)スル
(1)高く上がること。のぼること。「気球已(スデ)に一万尺以上に―せしを知る/浮城物語(竜渓)」
(2)物価が上がること。高騰。「地価の―」

昊天

こうてん カウ― [0] 【昊天】
(1)夏の空。
(2)大空。「名翼は―にあそべども,小沢にうつり/曾我 6」

昌代

しょうだい シヤウ― [1][0] 【昌代】
栄える御代(ミヨ)。昌世(シヨウセイ)。

昌平

しょうへい [0] シヤウ― 【昌平】 ・ シヨウ― 【昇平】
国が栄えて世の中が平和であること。

昌平

しょうへい シヤウヘイ 【昌平】
中国山東省曲阜(キヨクフ)県南東の地。孔子の生地。

昌平坂学問所

しょうへいざかがくもんじょ シヤウヘイ― 【昌平坂学問所】
⇒昌平黌(シヨウヘイコウ)

昌平版

しょうへいばん シヤウヘイ― [0] 【昌平版】
江戸時代,昌平黌で出版した漢籍。官版(カンバン)。

昌平紋

しょうへいもん シヤウヘイ― [3] 【正平紋・昌平紋】
衣服の紋を胡粉(ゴフン)・膠(ニカワ)などを塗って消し,その上に新たに描いた紋。また,切り付け紋。

昌平黌

しょうへいこう シヤウヘイクワウ 【昌平黌】
江戸幕府の学問所。1632年,林羅山が上野の忍岡に孔子廟を営んだのが起源。徳川綱吉が1690年神田湯島に移転。林家が大学頭(ダイガクノカミ)となり,官学としての昌平黌(湯島聖堂)が成立した。以後ふるわなかったが,寛政の改革で昌平坂学問所と改称,官学振興が図られた。1870年(明治3)学制改正で休校,廃絶。聖堂。江戸学問所。

昌徳宮

しょうとくきゅう シヤウトク― 【昌徳宮】
韓国,ソウル市内の北にある旧王宮。1405年,李王家の離宮として創建。

昌慶

しょうけい シヤウ― [0] 【昌慶】
栄えてめでたいこと。

昌泰

しょうたい シヤウタイ 【昌泰】
年号(898.4.26-901.7.15)。寛平の後,延喜の前。醍醐(ダイゴ)天皇の代。

昌琢

しょうたく シヤウタク 【昌琢】
⇒里村(サトムラ)昌琢

昌益

しょうえき シヤウエキ 【昌益】
⇒安藤(アンドウ)昌益

昌盛

しょうせい シヤウ― [0] 【昌盛】
栄えること。さかんなこと。「英国版図内の工業―にして/西国立志編(正直)」

昌運

しょううん シヤウ― [0] 【昌運】
さかえる運命。盛運。隆運。

みょう ミヤウ [1][0] 【明】
□一□〔仏〕
(1)智慧(チエ)。煩悩(ボンノウ)の闇を破ることからいう。
(2)真言。
□二□他の語の上に付いて,接頭語的に用いて,表現する時点を基準として,次の,次にくる,などの意を表す。「―一七日」「―昭和六四年」

めい [1] 【明】
(1)明るさ。明るい部分。
⇔暗
「―と暗」
(2)物事の道理があきらかであること。また,道理を見分ける力。「先見の―」
(3)物を見る力。視力。「幼(イトケナ)くして―を失し/伊沢蘭軒(鴎外)」

さや 【明・清】 (副)
(多く「に」を伴って)
(1)あざやかなさま。はっきりしているさま。「背なのが袖も―に振らしつ/万葉 3402」
(2)清らかなさま。さっぱりしているさま。「菅畳(スガダタミ)いや―敷きて我が二人寝し/古事記(中)」
(3)音が静かな中にひびくさま。木の葉などがざわめくさま。さらさらと。ざわざわと。「笹の葉はみ山も―にさやげども/万葉 133」

みん 【明】
中国,朱元璋(シユゲンシヨウ)の建てた王朝(1368-1644)。江南に興り,元を北方に追い中国を統一。永楽帝の時,南京から北京に遷都,蒙古・南海に遠征して最盛期を迎えた。のち北虜南倭(ホクリヨナンワ)に苦しみ,宦官(カンガン)の専横や党争,農民反乱が絶えず,李自成に国都を占領され滅亡。

明々後日

みょうみょうごにち[ねん]【明々後日(年)】
in three days (years);in three days' (years') time.

明々後日

しあさって【明々後日】
two days after tomorrow;three days hence.

明々白々な

めいめい【明々白々な】
crystal-clear.

明か

さやか [1] 【明か・清か】 (形動)[文]ナリ
(1)はっきりしているさま。明るいさま。「月は―に照り/武蔵野(独歩)」
(2)音の高く澄んださま。さえて聞こえるさま。「―な笛の音」「裾捌(スソサバキ)の音最(イト)―に/外科室(鏡花)」
[派生] ――さ(名)

明かし

あかし [0] 【灯・明かし】
あかり。ともしび。特に,神仏にささげる灯明。「み―」

明かし暮らす

あかしくら・す 【明かし暮らす】 (動サ四)
夜を明かし,日を暮らす。月日を送る。「涙にひぢて―・させたまへば/源氏(桐壺)」

明かす

あか・す [0][2] 【明かす】 (動サ五[四])
(1)隠されたものや秘密を明るみに出す。打ちあける。「素性を―・す」「手品の種を―・す」
(2)夜を眠らずに過ごして朝を迎える。「霊前で夜を―・す」「語り―・す」
(3)(「証す」とも書く)真実を明らかにする。証明する。「身の潔白を―・す」「くはしき事―・し申し侍らんも/浜松中納言 3」
(4)明るくする。「海原の沖辺に灯しいざる火は―・して灯せ大和島見む/万葉 3648」
(5)火をともす。「火ヲ―・ス/日葡」
[可能] あかせる
[慣用] 鼻を―

明かす

あかす【明かす】
(1)[打ち明ける]tell <the truth> ;→英和
disclose.→英和
(2)[過ごす]spend;→英和
pass.→英和
意中を〜 open one's heart <to> .
泣き〜 weep all night.

明かり

あかり [0] 【明(か)り】
(1)明るい光。光線。「月の―」「―がさす」
(2)(「灯」とも書く)ともしび。灯火。「―をつける」「―をともす」
(3)疑いを晴らす証拠。あかし。
→明かりが立つ
(4)ある期間が終わること。特に,諒闇(リヨウアン)などがあけること。あけ。「諒闇の御―/御湯殿上(永禄一)」

明かり先

あかりさき [0] 【明(か)り先】
光がさしてくる方。また,光のさす明るい所。「陽気な店の―に/爛(秋声)」

明かり取り

あかりとり [3][0] 【明(か)り取り】
「明かり窓(マド)」に同じ。

明かり床

あかりどこ [3] 【明(か)り床】
⇒付(ツ)け書院(シヨイン)

明かり書院

あかりしょいん [4] 【明(か)り書院】
⇒付(ツ)け書院(シヨイン)

明かり窓

あかりまど [4] 【明(か)り窓】
室内に光を取り入れるための窓。明かり取り。

明かり障子

あかりしょうじ [4] 【明(か)り障子】
明かりを取り入れるために,片面に白紙を貼った障子。今日の障子のこと。紙障子。あかりそうじ。「妻戸に―たてたり/宇治拾遺 5」
→障子(シヨウジ)

明き

あき [0] 【空き・明き】
(1)中に物が詰まっていないこと。余地があること。また,その場所。「座席に―がある」「行間の―が狭い」
(2)地位・役職などに欠員があること。「ポストに―ができる」
(3)使用していないこと。また,そのもの。「―の部屋がある」「―の茶碗」
(4)使う予定のない時間。ひま。「次の授業までに二時間の―がある」

明きの方

あきのかた 【明きの方】
「恵方(エホウ)」に同じ。

明きの方

あきのほう 【明きの方】
「恵方(エホウ)」に同じ。

明き城

あきじろ [0] 【空き城・明き城】
守備する兵のいない城。

明き店

あきだな [0] 【空き店・明き店】
人の住んでいない家。あきや。

明き心

あかきこころ 【明き心】 (連語)
〔「赤心(セキシン)」を訓読した語か〕
偽りのない心。朝廷に対する忠誠心をいう。「―を皇辺(スメラヘ)に極め尽して/万葉 4465」

明き手

あきて 【空き手・明き手】
(1)(杖(ツエ)を持つ右手に対して)あいている方の手。左手。また,左の方。「おつと―の方へ/洒落本・通人三国師」
(2)手のあいている人。手すき。手明き。「―のものは大道具を錺(カザ)り付け/滑稽本・八笑人」

明き日

あきび 【明き日】
遊女の,客のない暇な日。「お敵の方から―を頼み,慕うて来るは知れた事/浮世草子・禁短気」

明き盲

あきめくら [3] 【明き盲】
(1)目はあいているが,物の見えない人。
(2)文盲(モンモウ)。

明き間

あきま [0] 【空き間・明き間】
(1)あいている部屋。空室。あきべや。
(2)物と物とのあいだのすき間。間隙(カンゲキ)。

明く

あ・く [0] 【開く・空く・明く】
■一■ (動カ五[四])
□一□(自動詞)
(1)出入り口や容器の口などを閉ざしていた物が動いて,人や物の通り道ができる。ひらく。《開》
⇔しまる
⇔とじる
「ドアが―・く」「ふたが固くて―・かない」
(2)戸にかけられていた錠がはずれる。「いくらやってもかぎが―・かない」
(3)商店の営業や興業が始まる。ひらく。《開》
⇔しまる
⇔とじる
「デパートは朝一〇時に―・く」「初日が―・く」
(4)中身が消費されて容器がからになる。《空》
⇔みたす
「グラスが―・く」
(5)部屋・建物・土地・座席などを占めていた人や物がなくなり,空間や余地ができる。《空・明》「この会議室は三時まで―・かない」「この部屋は三月末には―・きます」「混んでいて―・いた席が見つからない」
(6)穴・空間・間隔などが生ずる。《空・明》「道路に穴が―・いた」「電車とホームの間が広く―・いている」「間隔が―・かないように並ぶこと」「行間が―・き過ぎている」
(7)欠員が生ずる。《空・明》「教授のポストが―・く」
(8)使用中だった物が,用が済んで使われなくなる。《空・明》「その電卓,―・いたら貸して下さい」
(9)仕事が終わってひまになる。手がすく。《空・明》「私は今日は夕方五時に体が―・きます」「手の―・いている人は手伝ってください」
(10)ある状態の期間が終わって,別の状態に移る。「喪(モ)が―・く」「今日は私の年季(ネン)が―・きまするか/うつせみ(一葉)」
〔▽(4)〜(9) ⇔ふさがる〕
□二□(他動詞)
(自分の目や口を)あける。ひらく。「口を―・く」
■二■ (動カ下二)
⇒あける
[慣用] 穴が―・手が―・蓋(フタ)が―・幕が―・埒(ラチ)が―

明くる

あくる [0] 【明くる】 (連体)
〔動詞「明く」の連体形から〕
次の。翌。「―三一日に出発する」

明くる今日

あくるきょう 【明くる今日】
その次の日にあたる今日。次の日。「―は心のどかに/栄花(駒競べの行幸)」

明くる年

あくるとし [5][0] 【明くる年】
次の年。翌年。

明くる日

あくるひ [4][0] 【明くる日】
次の日。翌日。

明くる日

あくる【明くる日(月)】
(the) next day(month);the following day(month).

明くる月

あくるつき [5][0] 【明くる月】
次の月。翌月。

明くる朝

あくるあした 【明くる朝】
「あくるあさ」に同じ。「―逢はずまにして今そ悔しき/万葉 3769」

明くる朝

あくるあさ [4] 【明くる朝】
次の日の朝。翌朝。

明くれば

あくれば 【明くれば】 (連語)
夜が明けると。翌日になると。「―師走の三〇日」

明け

あけ【明け】
dawn(夜明け);→英和
[期間の]expiration;→英和
the end.→英和
〜の明星 the morning star;Lucifer.→英和

明け

あけ [0] 【明け】
(1)夜が明けること。明け方。
⇔暮れ
「―の明星」
(2)他の語と複合して用いられる。
 (ア)ある期間が終わること。また,終わった直後。「連休―」「梅雨―」
 (イ)新しい年,新しい日に替わること。「―四歳の馬」

明けし

さやけ・し 【明けし・清けし】 (形ク)
(1)気候はさわやかで大気は清澄,万物は見た目にもはっきりしている。あざやかである。[季]秋。「月影―・く,空の色青く/即興詩人(鴎外)」「さえわたる池の鏡の―・きに/源氏(賢木)」
(2)音が高く澄んでいる。響きがさえている。「行く水の音も―・く/万葉 4003」
(3)清い。いさぎよい。「古(イニシエ)ゆ―・く負ひて来にしその名そ/万葉 4467」
[派生] ――さ(名)

明けっ広げ

あけっぴろげ [0] 【開けっ広げ・明けっ広げ】 (名・形動)
〔「あけひろげ」の転〕
(1)戸や窓などをすっかりあけておくこと。
(2)つつみ隠すところがなく,ありのままを見せる・こと(さま)。あけっぱなし。「―の性格」

明けっ放し

あけっぱなし [0] 【明けっ放し・開けっ放し】 (名・形動)
〔「あけはなし」の転〕
(1)戸や窓などをあけたままにしておくこと。「戸を―にする」
(2)「あけっぴろげ{(2)}」に同じ。「―な性格」

明けて

あけて [0] 【明けて】 (副)
年が明けて。新年になって。「―二五歳になる」

明けても暮れても

明けても暮れても
毎日毎日。年中。常に。

明けても暮れても

あけても【明けても暮れても】
day in and day out;all the time.→英和

明けの日

あけのひ 【明けの日】
あくる日。その翌日。[日葡]

明けの明星

あけのみょうじょう [0] 【明けの明星】
明け方,東の空に見える金星。夜明けの明星。あかぼし。
⇔宵の明星

明けの春

あけのはる [4] 【明けの春】
年の初め。[季]新年。《あばら家や其身その儘―/一茶》

明けの月

あけのつき [0][5] 【明けの月】
有明の月。残月。

明けの衣

あけのころも 【明けの衣】
「あかは(明衣){(2)}」に同じ。

明けの鐘

あけのかね [0] 【明けの鐘】
(1)明け六つに寺で鳴らす鐘。
(2)長唄の曲名。通称「宵は待ち」。めりやす物。男を待つ女心や別れの気持ちを唄ったもの。入門曲とされる。

明けましておめでとうございます

明けましておめでとうございます
年頭を祝う挨拶の言葉。

明けやらぬ

あけやらぬ 【明けやらぬ】 (連語)
まだ夜が十分明けきっていない。「―空」

明ける

あ・ける [0] 【明ける・空ける・開ける】 (動カ下一)[文]カ下二 あ・く
□一□(他動詞)
(1)出入り口や容器の口などを閉ざしていた物を動かして,人や物が通り抜けられるようにする。ひらく。《開》
⇔しめる
⇔とじる
「箱のふたを―・ける」「引出しを―・ける」
(2)錠(ジヨウ)がかけられているのを鍵を使ったりしてはずす。「玄関のかぎを―・ける」
(3)閉じているものを,左右・上下・四方などにひろげる。《開》
⇔とじる
「手紙を―・ける」「風呂敷包を―・ける」
(4)営業や興行活動を始める。《開》
⇔しめる
⇔とじる
「うちの店は朝八時から夜八時まで―・けています」
(5)なかの物を出したり,消費したりして,容れ物を何も入っていない状態にする。《空》
⇔みたす
「不用の書類を処分して戸棚を―・ける」「グラスを―・ける」「さあ,一気に―・けてください」
(6)建物や部屋の中にいた人が,そこを一時的に離れる。留守にする。《空・明》「出張で一週間ほど家を―・ける」
(7)部屋・建物・土地などを占用していた人がそこをどいたりして,他の人がそこを使えるようにする。《明・空》「三時にはこの会議室を―・けてもらいたい」「救急車が通りますから道を―・けて下さい」
(8)穴・空間・間隔などをつくる。また,間隔を広げる。《明・空》
⇔ふさぐ
⇔つめる
「鉄板にドリルで穴を―・ける」「机と机の間を少し―・ける」「一行―・けて書く」
(9)中の物を他の場所にうつす。《空・明》「花瓶の水を流しに―・ける」
(10)その時間を自由に使えるようにする。《空・明》「土曜の午後は時間を―・けておいて下さい」
(11)閉じていた自分の口や目をあいた状態にする。ひらく。あく。
⇔とじる
《開》「薄目を―・ける」
□二□(自動詞)
(1)夜が終わって朝になり,あたりが明るくなる。《明》
⇔暮れる
「夜(ヨ)が―・ける」
(2)時間が経過して次の新しい年・日や季節が始まる。主語を示すことはない。《明》
⇔暮れる
「―・けて八月二日,いよいよ頂上をめざす日だ」「―・けましておめでとうございます」
(3)ある特別の状態の期間が終わって,普通の状態に戻る。おわる。《明》「長かった梅雨(ツユ)がようやく―・けた」「喪(モ)が―・ける」「年季が―・ける」
[慣用] 穴を―・寒が―・年が―・年季が―・蓋(フタ)を―・幕を―・水を―・埒(ラチ)を―/夜も日も明けない

明け六つ

あけむつ [0] 【明(け)六つ】
江戸時代の時刻法で,明け方の六つ時。季節により変動するが,およそ今の六時頃。卯の刻。また,その時刻に鳴らす鐘。朝六つ。
⇔暮れ六つ

明け告げ鳥

あけつげどり 【明け告げ鳥】
鶏(ニワトリ)の異名。「―の声無かりせば/夫木 27」

明け広げる

あけひろ・げる [0][5] 【明け広げる・開け広げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 あけひろ・ぐ
戸や窓などをすっかりあける。「仕切りの障子を―・げる」

明け払う

あけはら・う [4] 【明け払う・開け払う】 (動ワ五[ハ四])
あけはなす。「客間の障子を―・つて…対座つてゐた/社会百面相(魯庵)」

明け放し

あけはなし [0] 【明け放し・開け放し】 (名・形動)
(1)「あけっぱなし{(1)}」に同じ。「門を―にする」
(2)「あけっぱなし{(2)}」に同じ。「東京は田舎と違つて万事が―だから/三四郎(漱石)」

明け放す

あけはな・す [4] 【明け放す・開け放す】 (動サ五[四])
(1)戸や窓をすっかり開ける。また,あけたままにしておく。あけはなつ。「―・した窓から涼しい風が入ってくる」
(2)隠し立てせず,ありのままに話したり見せたりする。「お互に―・してしまふことが出来る/野菊之墓(左千夫)」

明け放つ

あけはな・つ [4] 【明け放つ・開け放つ】 (動タ五[四])
「あけはなす{(1)}」に同じ。「―・たれた窓」

明け方

あけがた [0] 【明け方】
夜が明けようとする頃。
⇔暮れ方

明け方に

あけがた【明け方に】
toward daylight.

明け易い

あけやす・い [4] 【明け易い】 (形)[文]ク あけやす・し
夏の夜が短く,夜が明けるのが早いさま。[季]夏。《明易き第一峰のお寺かな/虚子》

明け暗れ

あけぐれ 【明け暗れ】
明け方のまだ薄暗い頃。「―の朝霧隠り鳴く鶴の/万葉 509」

明け暮らす

あけくら・す 【明け暮らす】 (動サ四)
月日を送る。明かし暮らす。「本意もなきやうなるさまに―・し侍りつつ/源氏(鈴虫)」

明け暮れ

あけくれ [2][0] 【明け暮れ】 (名)スル
(1)朝と晩。朝夕。
(2)そのことをして毎日を過ごすこと。「調査に―する」
(3)(副詞的に用いて)明けても暮れても。いつも。しじゅう。「今に目に付き候て―忘れやらず/金色夜叉(紅葉)」

明け暮れ

あけくれ【明け暮れ】
morning and evening;day and night;all the time.→英和

明け暮れる

あけく・れる [4][0] 【明け暮れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 あけく・る
(1)その事をして毎日を過ごす。熱中する。「読書に―・れる」
(2)夜が明け,日が暮れる。月日が過ぎる。「心もとなくおぼしつつ―・るるに/源氏(野分)」

明け残る

あけのこ・る [4] 【明け残る】 (動ラ四)
(月や星が)夜が明けても,まだ空に残っている。まだ夜が明けきらない。「―・る星の数ぞ消えゆく/風雅(雑中)」

明け渡し

あけわたし [0] 【明け渡し】
土地・建物・部屋などを,立ち退いて他人に委ねること。「城の―」

明け渡す

あけわた・す [4] 【明け渡す】 (動サ五[四])
土地・建物・部屋などを,立ち退いて他人に渡す。「ついに家を―・す」「首位の座を―・す」
[可能] あけわたせる

明け渡す

あけわたす【明け渡す】
quit[vacate];→英和
evacuate;→英和
surrender <a fortress> .→英和

明け渡る

あけわた・る [4] 【明け渡る】 (動ラ五[四])
夜がすっかり明ける。「夜はほのぼのと―・り/西洋道中膝栗毛(魯文)」

明け烏

あけがらす [3] 【明け烏】
(1)夜明けに鳴く烏。また,その鳴き声。
(2)新内の曲名「明烏夢泡雪(アケガラスユメノアワユキ)」の通称。
(3)人情噺の発端が独立した落語。息子の時次郎が余り堅過ぎるのを心配した父親が,だまして吉原の遊女屋へ行かせる。初め厭がっていた時次郎は遊女浦里の虜となる。

明け番

あけばん [0] 【明け番】
(1)宿直や夜通しの勤務が終わること。また,その人。
(2)宿直などの勤務についた翌日の休み。
(3)半夜交替の当直で,明け方の番。

明け行く

あけゆ・く [3] 【明け行く】 (動カ五[四])
夜が次第に明けてゆく。「―・く山々」

明け透け

あけすけ [0] 【明け透け】 (名・形動)[文]ナリ
隠すことなく,遠慮をせずにはっきりとあらわす・こと(さま)。露骨。「―にものを言う」「―な態度で語る」

明け離れる

あけはな・れる [5] 【明け離れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 あけはな・る
夜がすっかり明ける。あけわたる。「鶏鳴暁(アカツキ)を告げて夜は―・れた/薄命のすず子(お室)」

明し

あか・し 【明し】 (形ク)
(1)明るい。「日月は―・しといへど/万葉 892」
(2)(心が)澄みきってけがれがない。偽りがない。朝廷に対する忠誠心をいう。「―・き浄き直き誠の心を以て/続紀(文武天皇一宣命)」

明らか

あきらか [2] 【明らか】 (形動)[文]ナリ
(1)光があかるくて,物の様子がはっきりしているさま。あかるい。「風のない―な空の下に/彼岸過迄(漱石)」
(2)事柄が,だれにもわかるようにはっきりしているさま。疑いをはさむ余地のないさま。明白なさま。「事件の全貌が―になる」「―に彼の方が間違っている」「勝ち目のないことは―だ」
(3)晴れやかで,快活なさま。明朗。「むつかしく物思し乱れず―にもてなし給ひて/源氏(若菜下)」
(4)道理にあかるいさま。物事をよく理解しているさま。賢明。「―ならん人の,まどへる我等を見んこと,掌(タナゴコロ)の上の物を見んがごとし/徒然 194」
(5)目がよく見えるさま。「涙を以て眼(マナコ)を洗ふに,眼終(ツイ)に出で来て―なる事を得て本の如く也/今昔 4」

明らかな

あきらか【明らかな】
clear;→英和
distinct;→英和
plain;→英和
evident;→英和
obvious;→英和
unquestionable.→英和
〜に clearly;plainly;→英和
undoubtedly;→英和
apparently.→英和
〜にする make clear;→英和
clarify;→英和
prove;→英和
explain.→英和

明らけし

あきらけ・し 【明らけし】 (形ク)
(1)あかるく澄んでいる。清らかだ。曇りがない。「―・き鏡にあへば過ぎにしも今行末の事も見えけり/大鏡(後一条)」
(2)はっきりしている。明白である。「―・く吾知ることを/万葉 3886」
(3)物事の道理がわかっている。賢明だ。「かく末の世の―・き君として/源氏(若菜上)」

明らぶ

あから・ぶ 【明らぶ】 (動バ下二)
心を晴らす。「山川の浄き所をば孰(タレ)と倶にかも見行(ミソナ)はし―・べたまはむ/続紀(宝亀二宣命)」

明らむ

あから・む [3] 【明らむ】 (動マ五[四])
夜が明けて,空が明るくなる。「空が―・む」

明らむ

あきら・む 【明らむ】
■一■ (動マ四)
物事があきらかになる。確かめられる。「おぼつかなさの,―・むかたなし/たまきはる」
■二■ (動マ下二)
⇒あきらめる

明らめる

あきら・める [4] 【明らめる】 (動マ下一)[文]マ下二 あきら・む
(1)物事の事情・理由をあきらかにする。「創造の神秘を―・めて見なさい/肖像画(四迷)」
(2)心をあかるくする。心を晴らす。「陸奥(ミチノク)の小田なる山に金(クガネ)ありと申(モウ)したまへれ御心を―・め給ひ/万葉 4094」

明り

あかり【明り】
a light;→英和
a lamp;→英和
light(光).〜をつける(消す) turn[switch]on (off) a light.

明り

あかり [0] 【明(か)り】
(1)明るい光。光線。「月の―」「―がさす」
(2)(「灯」とも書く)ともしび。灯火。「―をつける」「―をともす」
(3)疑いを晴らす証拠。あかし。
→明かりが立つ
(4)ある期間が終わること。特に,諒闇(リヨウアン)などがあけること。あけ。「諒闇の御―/御湯殿上(永禄一)」

明り先

あかりさき [0] 【明(か)り先】
光がさしてくる方。また,光のさす明るい所。「陽気な店の―に/爛(秋声)」

明り取り

あかりとり [3][0] 【明(か)り取り】
「明かり窓(マド)」に同じ。

明り取り

あかりとり【明り取り】
⇒明り窓.

明り床

あかりどこ [3] 【明(か)り床】
⇒付(ツ)け書院(シヨイン)

明り書院

あかりしょいん [4] 【明(か)り書院】
⇒付(ツ)け書院(シヨイン)

明り窓

あかりまど【明り窓】
a skylight;→英和
a dormer (window).

明り窓

あかりまど [4] 【明(か)り窓】
室内に光を取り入れるための窓。明かり取り。

明り障子

あかりしょうじ [4] 【明(か)り障子】
明かりを取り入れるために,片面に白紙を貼った障子。今日の障子のこと。紙障子。あかりそうじ。「妻戸に―たてたり/宇治拾遺 5」
→障子(シヨウジ)

明る

あか・る 【明る】 (動ラ四)
明るくなる。「初め火燄(ホノオ)―・る時に生める児,火明命(ホノアカリノミコト)/日本書紀(神代下訓)」

明るい

あかる・い [0][3] 【明るい】 (形)[文]ク あかる・し
〔動詞「明(アカ)る」から派生した語〕
(1)光が十分にある状態である。また,そのように感じられる状態である。「―・い照明」「―・い部屋」「月が―・い」「―・いうちに帰る」「ライトが顔を―・く照らし出す」「―・いレンズ」
(2)色が澄んでいる。黒や灰色などがまじらず鮮やかである。彩度が高い。「―・い色」「―・い紺」
(3)人の性格や表情,またかもし出す雰囲気などが,かたわらにいる人に楽しく,朗らかな感じを与える。晴れやかだ。楽しそうだ。「気持ちが―・い」「―・い家庭」「―・くたくましく生きる」「―・い人柄」「―・い雰囲気」「―・い小説」
(4)物事の行われ方に,不正や後ろ暗いところがない。公正だ。公明だ。「―・い選挙」「―・い政治」
(5)未来のことに対して,希望をもつことができる状態である。「前途が―・くなった」「―・い見通し」
(6)(「…にあかるい」の形で)その物事についてよく知っている。精通している。くわしい。「法律に―・い人」「数字に―・い」
⇔くらい
〔古くは同じ意味を「明(アカ)し」が表したが,近世以降「明るい」が代わって用いられるようになった〕
[派生] ――さ(名)――み(名)
[慣用] 足元(アシモト)の―中(ウチ)

明るい

あかるい【明るい】
(1)[光明]bright;→英和
light(-ed).→英和
(2)[明朗な]cheerful;→英和
sunny;→英和
clean(公明な).→英和
(3)[通暁]be familiar[acquainted] <with> .
明るく bright(-ly).明るくなる lighten;→英和
brighten.→英和

明るみ

あかるみ [0] 【明るみ】
(1)明るい所。また,明るさ。「―で本を読む」
(2)表立った所。おおやけ。「事件が―にでる」

明るみに出す

あかるみ【明るみに出す】
bring to light;make public.〜に出る become known.

明るむ

あかる・む [3] 【明るむ】 (動マ五[四])
明るくなる。「東の空が―・む」

明主

めいしゅ [1] 【明主】
賢い君主。明君。

明亮

めいりょう [0] 【明亮】 (名・形動)[文]ナリ
「明瞭(メイリヨウ)」に同じ。「言語―にして…動ずる気色なく/花間鶯(鉄腸)」

明倫堂

めいりんどう 【明倫堂】
江戸時代の藩校の名。尾張徳川家・加賀金沢藩・信濃小諸藩・日向高鍋藩・出羽新庄藩などのものが有名。

明倫館

めいりんかん 【明倫館】
江戸時代の藩校の名。伊予宇和島藩・越前大野藩・長州藩・讃岐丸亀藩などのものが有名。

明兆

みんちょう ミンテウ 【明兆】
(1352頃-1431) 室町初期の画僧。淡路島の人。姓は吉山,号は破草鞋(ハソウアイ)。東福寺の殿司(デンス)となったため兆殿司とも。元の顔輝の画に学んだといわれ,墨の線描きと強い色彩を調和させた手法で多くの頂相(チンゾウ)や道釈画を描いた。作「五百羅漢図」「聖一国師像」など。

明光

めいこう [0] 【明光】
明るい光。まぶしい光。

明六つ

あけむつ [0] 【明(け)六つ】
江戸時代の時刻法で,明け方の六つ時。季節により変動するが,およそ今の六時頃。卯の刻。また,その時刻に鳴らす鐘。朝六つ。
⇔暮れ六つ

明六社

めいろくしゃ 【明六社】
明治初期の啓蒙思想団体。1873年(明治6)森有礼の発起により,翌年,西村茂樹・西周・加藤弘之・福沢諭吉らを主要社員として成立。機関誌「明六雑誌」と公開講演によって欧米思想の紹介・普及に努めた。75年の機関誌廃刊により事実上解散。

明六雑誌

めいろくざっし 【明六雑誌】
明六社の機関誌。1874年(明治7)創刊。幅広い分野にわたって論陣をはり,開国進取・文明開化のために啓蒙的役割を果たした。75年11月政府の言論統制により廃刊。

明円

みょうえん ミヤウヱン 【明円】
(?-1199) 平安末期・鎌倉初期の円派の仏師。大覚寺の五大明王像などを作る。明円以後円派は衰微した。めいえん。

明刀銭

めいとうせん [0] 【明刀銭】
中国,戦国時代の青銅貨幣の一。「明」の字を鋳出した刀銭。主に燕(エン)で用いられ,華北・東北・朝鮮に多く,沖縄からも出土。明刀。
明刀銭[図]

明匠

みょうしょう ミヤウシヤウ [0] 【明匠】
⇒めいしょう(明匠)

明匠

めいしょう [0] 【明匠】
(1)学問・技芸にすぐれた人。その道の大家。みょうしょう。
(2)名高い僧。高僧。また,僧。

明十三陵

みんじゅうさんりょう 【明十三陵】
北京市郊外の天寿山麓にある明代の皇帝陵墓群。ミンシーサンリン。

明反応

めいはんのう [3] 【明反応】
(1)光化学反応で光のエネルギーで励起された物質が行う反応。
(2)光合成で光が直接関係する反応部分。葉緑体で光エネルギーを利用して ATP を合成し,また水を分解して酸素を放出,水素化合物を生産する反応。
→暗反応
→葉緑体

明史

みんし 【明史】
中国,二十四史の一。明朝の歴史を記した書。清の張廷玉らの編。1739年完成。本紀二四巻,志七五巻,表一三巻,列伝二二〇巻,目録四巻。明史稿に基づいている。

明史稿

みんしこう 【明史稿】
明朝の歴史を記した書。清の王鴻緒が勅命を受けて編集。1723年完成。本紀一九巻,志七七巻,表九巻,列伝二〇五巻,目録三巻。ただし本紀は未完成。勅定を経なかったために稿と称される。

明君

めいくん [1][0] 【明君】
賢明な君主。かしこい君主。
⇔暗君

明呪

みょうじゅ ミヤウ― [0] 【明呪】
〔仏〕 真言。まじないの言葉。

明和

めいわ 【明和】
三重県中東部,多気(タキ)郡の町。参宮街道沿いに発達。斎宮跡があり,大淀(オオヨド)の海岸は歌枕の地。

明和

めいわ 【明和】
年号(1764.6.2-1772.11.16)。宝暦の後,安永の前。後桜町・後桃園天皇の代。

明和の大火

めいわのたいか 【明和の大火】
⇒目黒(メグロ)行人坂(ギヨウニンザカ)の火事(カジ)

明和事件

めいわじけん 【明和事件】
江戸幕府による尊王思想弾圧事件の一。明和三年(1766),幕府は山県大弐・藤井右門を言動に謀反の疑いありとして捕らえ,翌年処刑,宝暦事件の竹内式部を遠島とした。

明哲

めいてつ [0] 【明哲】 (名・形動)[文]ナリ
才知があり,物事の道理に通じていること。また,その人やそのさま。「謹んで心を用ふるの習慣こそ,最も―なる習慣なるべけれと云ふ/西国立志編(正直)」

明哲保身

めいてつほしん [5][0] 【明哲保身】
〔「詩経(大雅,烝民)」の「既明且哲,以保�其身�」から〕
賢明な人は,事をうまく処理して身を安全に保つことができること。また,うまく立ち回って身を守ること。

明喩

めいゆ [1][0] 【明喩】
⇒直喩(チヨクユ)

明器

めいき [1] 【明器】
(1)死後の生活にそなえ,墓に副葬するために作った模型の器物。中国,漢・唐代に盛行。石・木・陶磁器などで作り,宋代以後,紙製品が漸増。動物・人物像を含めていう。神明の器。
→泥象(デイシヨウ)
(2)すぐれた人物。

明堂

めいどう [0] 【明堂】
中国で,天子や王者が政治を行う宮殿。政堂。朝廷。

明夕

みょうせき ミヤウ― [0] 【明夕】
あすの夕方。明晩。

明夜

みょうや ミヤウ― [1] 【明夜】
明日の夜。

明天子

めいてんし [3] 【明天子】
すぐれた天子。賢い天子。

明太

メンタイ [0][1] 【明太】
〔朝鮮語〕
スケトウダラ。

明太子

メンタイこ [0][3] 【明太子】
スケトウダラの卵巣。一般に,塩蔵して唐辛子を加えて熟成したものをいう。

明夷待訪録

めいいたいほうろく メイイタイハウロク 【明夷待訪録】
中国,清(シン)初の思想書。一巻。黄宗羲(コウソウギ)著。1663年成立。異民族王朝である清朝の君主専権を民本主義に基づき激しく非難。清末の革命運動に大いに影響を与えた。

明媚

めいび [1] 【明媚】 (名・形動)[文]ナリ
景色が清らかで美しい・こと(さま)。「風光―な土地」
[派生] ――さ(名)

明察

めいさつ [0] 【明察】 (名)スル
(1)その場の事態・事情などを明確に見抜くこと。また,その推察。「事態を―する」
(2)相手の推察などを敬っていう語。賢察。「御―恐れ入ります」

明察

めいさつ【明察】
insight;→英和
discernment.→英和
〜する discern;→英和
see through.

明山

あきやま 【明山】
江戸時代,藩が管理する山のうち,住民に利用・採取を許した山林。
→留山(トメヤマ)

明帝

めいてい 【明帝】
(28-75) 中国,後漢の第二代皇帝(在位 57-75)。光武帝の第四子。儒学を奨励し内政を整備。匈奴(キヨウド)を征討,班超を派遣して西域都護を復活した。

明年

みょうねん ミヤウ― [1][0] 【明年】
ことしの次の年。来年。

明年度

みょうねんど ミヤウ― [3] 【明年度】
今年度の次の年度。来年度。

明度

めいど [1] 【明度】
色の三属性の一。色のもつ明るさ暗さの度合。
→彩度
→色相

明度

めいど【明度】
luminosity.

明延鉱山

あけのべこうざん 【明延鉱山】
兵庫県大屋町にある鉱山。大同年間(806-810)の発見とされる。スズを中心に,日本の重要鉱山の一つ。

明弁

めいべん [0] 【明弁・明辨】 (名)スル
はっきり見分けること。「理非を―する」「誰として是に―確答を下すものなく/月世界旅行(勤)」

明弁

めいべん [0] 【明弁・明辯】 (名)スル
はっきりと弁ずること。また,その弁舌。

明律

みんりつ 【明律】
中国,明の刑法典。唐代の律に範をとり,宋・元の刑法を参酌して,1367年に制定。以後,三度の改編を経た97年の律で完備され,日本・朝鮮・安南の法律にも影響を与えた。

明後

みょうご ミヤウ― [0][1] 【明後】
「にち(日)」「ねん(年)」などの語の上に付いて,日または年が次の次であることを表す。

明後年

みょうごねん【明後年】
the year after next.

明後年

みょうごねん ミヤウ― [0][3] 【明後年】
来年の次の年。さらいねん。

明後日

みょうごにち ミヤウ― [3] 【明後日】
明日の次の日。あさって。

明後日

みょうごにち【明後日】
the day after tomorrow.

明後日

あさって【明後日】
the day after tomorrow.

明後日

あさって [2] 【明後日】
あすの次の日。みょうごにち。

明徳

めいとく 【明徳】
北朝の年号(1390.3.26-1394.7.5)。後小松天皇の代。

明徳

めいとく [0] 【明徳】
(1)立派な徳性。
(2)生得の立派な本性。

明徳の乱

めいとくのらん 【明徳の乱】
明徳二年(1391)12月,山名氏清・満幸らの反乱軍を足利義満方が京都内野に撃破した合戦。山名氏の内紛に乗じて義満が挑発したことから起こったもので,乱後,山名氏は衰退。

明徳記

めいとくき 【明徳記】
軍記物語。三巻。「明徳の乱」の顛末を描いたもの。乱の直後,足利義満の側近によって成ったものか。

明徳館

めいとくかん 【明徳館】
出羽秋田藩の藩校。1789年に藩主佐竹義和(ヨシマサ)が明道館として設立,1811年改称。

明徴

めいちょう [0] 【明徴】 (名)スル
はっきりと証明すること。また,あきらかな証拠。「国体を―にする」

明徹

めいてつ [0] 【明徹】 (名・形動)[文]ナリ
物事があきらかで,はっきりしている・こと(さま)。「―な論理」

明応

めいおう 【明応】
年号(1492.7.19-1501.2.29)。延徳の後,文亀の前。後土御門・後柏原天皇の代。

明快

めいかい [0] 【明快】 (名・形動)[文]ナリ
はっきりしていて気持ちがよいこと。筋道が整然としていて,わかりやすいこと。また,そのさま。「―な答え」「―な論理」「単純―」
[派生] ――さ(名)

明快な

めいかい【明快な】
clear;→英和
lucid.→英和

明恵

みょうえ ミヤウヱ 【明恵】
(1173-1232) 鎌倉初期の僧。紀伊の人。華厳宗の中興の祖。諱(イミナ)は高弁。高雄山の文覚に師事し,のち紀伊白上の峰で修行した。後鳥羽上皇から栂尾(トガノオ)山を賜り,高山寺を創建して華厳宗興隆の中心道場とした。戒律を重んじ,著書「摧邪輪」で法然を批判。また,宋から将来した茶を栂尾山で栽培した。

明才

めいさい [0] 【明才】
すぐれた才能。あきらかな才能。

明敏

めいびん [0] 【明敏】 (名・形動)[文]ナリ
賢くて正しい判断ができる・こと(さま)。「―な頭脳をもつ」

明敏な

めいびん【明敏な】
intelligent;→英和
clever.→英和

明文

めいぶん [0] 【明文】
(1)文章にはっきり書き表すこと。また,その文章。
(2)筋のとおった文。

明文

めいぶん【明文】
[法律の]an express statement.法律に〜化されている be expressly stated in the law.→英和

明文化

めいぶんか [0] 【明文化】 (名)スル
ある内容を文章に明確に書き表すこと。「了解事項を―する」

明断

めいだん [0] 【明断】 (名)スル
明快に決断すること。また,明快な裁断。「―を下す」

明日

みょうにち【明日】
tomorrow.→英和

明日

あした【明日】
tomorrow.→英和

明日

みょうにち ミヤウ― [1] 【明日】
きょうの次の日。あす。

明日

あした [3] 【明日・朝】 (名)
(1)今日の次の日。あくる日。あす。みょうにち。副詞的にも用いる。《明日》
(2)夜が終わって,明るくなった時。あさ。
⇔夕べ
《朝》「―の露」
(3)翌日の朝。何か事のあった夜の明けた朝。《朝》「野分の―こそをかしけれ/徒然 19」
〔副詞的用法の場合,アクセントは [0]〕

明日

あす【明日(の朝)】
tomorrow (morning).→英和

明日

あす [2] 【明日】
(1)今日の次の日。副詞的にも用いる。あした。みょうにち。「試験は―行われる」
(2)近い将来。未来。「日本の―をひらく」
〔副詞的用法の場合,アクセントは [0]〕

明日は檜

あすはひのき [4] 【明日は檜】
アスナロの別名。「―,この世にちかくもみえきこえず/枕草子 40」

明日天気

あしたてんき [4] 【明日天気】
子供の遊戯の一。履物を蹴(ケ)り上げて,落ちて表が出れば天気,裏が出れば雨として,翌日の天気を占う遊び。雨か日和(ヒヨリ)か。

明日明後日

あすあさって [4] 【明日明後日】
あすかあさってか。近日中。「―のうちに返事します」「―に迫った命」

明日檜

あすひ [0] 【明日檜】
アスナロの別名。

明日葉

あしたば [0] 【明日葉・鹹草】
セリ科の多年草。太平洋岸の暖地や伊豆七島の海岸に生える。高さ1〜2メートル。葉は大きな羽状複葉で,厚く柔らかい。発育が速く,摘んだ翌日には新しい葉が出るというのでこの名がある。若葉を食用とする。ハチジョウソウ。

明日香

あすか 【飛鳥・明日香】
〔「飛鳥」の表記は「あすか」にかかる枕詞「飛ぶ鳥の」から〕
奈良県高市郡明日香村付近一帯の地。耳成(ミミナシ)山以南,畝傍(ウネビ)山以東の飛鳥川の流域をいう。592年推古天皇が豊浦宮(トユラノミヤ)に即位以降,八世紀初めまで,帝都の所在地。皇居跡・皇陵・飛鳥寺・岡寺・高松塚古墳など,古寺・史跡に富む。((歌枕))「飛ぶ鳥の―の里を置きて去(イ)なば君があたりは見えずかもあらむ/万葉 78」

明日香風

あすかかぜ 【明日香風】
飛鳥地方に吹く風。「采女(ウネメ)の袖吹きかへす―/万葉 51」

明旦

みょうたん ミヤウ― [0] 【明旦】
あすの朝。明朝。

明旦

めいたん 【明旦】
⇒みょうたん(明旦)

明明

めいめい [0] 【明明】
■一■ (ト|タル)[文]形動タリ
(1)非常に明るいさま。「灯火―と障子に映る/良人の自白(尚江)」
(2){■二■}に同じ。「心地も―として臨終の用意穏かにて/沙石 2」
■二■ (形動)[文]ナリ
はっきりしていて,疑わしいところのないさま。また,心にわだかまりのないさま。「軽蔑の意を―に発表すべし/思出の記(蘆花)」

明明

あかあか [3] 【明明】 (副)
ともしびなどが明るく輝くさま。きわめて明るいさま。「灯が―(と)ともる」

明明年

みょうみょうねん ミヤウミヤウネン [3] 【明明年】
来年の次の年。さらいねん。明後年。

明明後年

みょうみょうごねん ミヤウミヤウゴネン [5][0] 【明明後年】
明後年の次の年。

明明後日

みょうみょうごにち ミヤウミヤウゴニチ [5] 【明明後日】
明後日の次の日。しあさって。

明明白白

めいめいはくはく [0] 【明明白白】
■一■ (形動)[文]ナリ
非常にはっきりしているさま。「―な事実」
■二■ (ト|タル)[文]形動タリ
{■一■}に同じ。「確証は,筆端に顕はるる所の語気を見て―たり/文明論之概略(諭吉)」

明星

みょうじょう ミヤウジヤウ [0] 【明星】
金星。「明けの―」

明星

あかぼし [2] 【明星・赤星】
〔「あかほし」とも〕
(1)さそり座のアルファ星アンタレスのこと。
(2)明けの明星(ミヨウジヨウ)の古名。金星。

明星

みょうじょう【明星】
Venus (金星);→英和
a (bright) star (比喩的).‖暁[明け]の明星 the morning star;Lucifer;Phosphor.宵の明星 the evening star;Vesper;Hesperus.

明星

みょうじょう ミヤウジヤウ 【明星】
詩歌雑誌。1900年(明治33)創刊,08年廃刊。与謝野鉄幹・晶子を中心に,森鴎外・上田敏らが賛助し,高村光太郎・石川啄木・北原白秋・木下杢太郎らが同人として活躍。明治30年代の浪漫主義的傾向を領導。のち,大正と第二次大戦後の二度にわたり復刊。

明星の

あかぼしの 【明星の】 (枕詞)
(1)「あくる朝(アシタ)」にかかる。「―あくる朝はしきたへの床の辺去らず/万葉 904」
(2)同音であることから,「飽かぬ」にかかる。「―飽かぬ心に/古今六帖 1」

明星大学

めいせいだいがく 【明星大学】
私立大学の一。1923年(大正12)創立の明星実務学校を源とし,64年(昭和39)設立。本部は日野市。

明星派

みょうじょうは ミヤウジヤウ― 【明星派】
雑誌「明星」によった人々。鉄幹・晶子を中心に,自我の解放と官能の賛美と夢幻美をうたい,浪漫主義文学運動の中心となった。星菫(セイキン)派。

明春

みょうしゅん ミヤウ― [0] 【明春】
(1)翌年の春。
(2)来年の正月。来年のはじめ。

明晩

みょうばん【明晩】
tomorrow evening[night].

明晩

みょうばん ミヤウ― [1] 【明晩】
あすの晩。

明晰

めいせき [0] 【明晰・明皙】 (名・形動)[文]ナリ
(1)明らかではっきりしている・こと(さま)。「―な頭脳」「―な文章」
(2)〔論〕 概念の外延が明らかであるさま。明白。
→判明
[派生] ――さ(名)

明晰な

めいせき【明晰な】
clear.→英和
頭脳〜な clearheaded.

明晰判明

めいせきはんめい [5] 【明晰判明】
〔哲・論〕
(1)概念の定義が明確であること。
(2)デカルトでは,精神に疑う余地なく現れる認識を明晰といい,明晰であり同時に他から明確に区別される認識を判明という。彼は明晰判明を真理の基準とした。
→コギト-エルゴ-スム

明智

あけち 【明智】
姓氏の一。美濃国守護土岐氏の一族で,美濃国恵那郡明智荘にいたことに始まると伝える。

明智

めいち [1] 【明智】
すぐれた知恵。

明智光秀

あけちみつひで 【明智光秀】
(1528-1582) 戦国・安土桃山時代の武将。美濃の生まれ。通称,十兵衛。日向守。近江坂本城主。織田信長に重用されたが,1582年6月2日,京都本能寺に信長を襲い自害させた。同一三日,山崎の戦いで羽柴(豊臣)秀吉に敗れ,逃走中土民に殺された。
→本能寺の変

明智秀満

あけちひでみつ 【明智秀満】
(?-1582) 安土桃山時代の武将。初名,三宅弥平次。明智光秀に仕えてその女婿となる。福知山城主。本能寺の変には先鋒(センポウ)を務めたが,山崎の戦いで光秀が敗死すると,光秀の本城坂本に入り自刃。

明暗

めいあん [0] 【明暗】
(1)明るいことと暗いこと。
(2)喜ばしいことと困ったこと。幸運と不運。
(3)絵画・写真などで,色の濃淡や明るさの度合。

明暗

めいあん 【明暗】
小説。夏目漱石作。1916年(大正5)「朝日新聞」連載。新婚の津田由雄とお延夫婦をとりまく平凡な日常生活の裏の暗い人間関係を描く。作者の死去によって未完に終わった。

明暗

めいあん【明暗】
light and darkness.人生の〜両面 the bright and dark sides of life.

明暗法

めいあんほう [0][3] 【明暗法】
⇒キアロスクーロ(1)

明暗流

みょうあんりゅう ミヤウアンリウ 【明暗流】
⇒めいあんりゅう

明暗流

めいあんりゅう 【明暗流】
〔「みょうあんりゅう」とも〕
尺八の流派名。広義には,普化(フケ)宗(虚無(コム)僧の宗派)の曲目を伝承する諸派,狭義には,それらの中で特に明暗対山(タイザン)流をさす。後者の流祖は,明治中期に京都の明暗寺を本拠として活躍した樋口対山である。

明暗順応

めいあんじゅんのう [5] 【明暗順応】
光の強さに対する眼の調節作用。網膜の光感受性が明所で低下(明順応)し,暗所で増大(暗順応)すること。

明暢

めいちょう [0] 【明暢・明鬯】 (名・形動)[文]ナリ
(1)言葉や論旨がはっきりしている・こと(さま)。「返答―ならず/新聞雑誌 5」
(2)明るくのびのびとしている・こと(さま)。「簡朴―なる心もて/希臘思潮を論ず(敏)」

明暦

めいれき 【明暦】
年号(1655.4.13-1658.7.23)。後西(ゴサイ)天皇の代。承応の後,万治の前。

明暦の大火

めいれきのたいか 【明暦の大火】
明暦三年(1657)正月一八日,本郷本妙寺から出火して,翌日にかけて江戸城本丸を含む府内のほぼ六割を焼失,焼死者一〇万人余を出した江戸最大の火事の一。この後,江戸の都市計画が進められた。振袖火事。

明曲

みんきょく 【明曲】
⇒南曲(ナンキヨク)

明月

めいげつ【明月】
a bright moon;a full moon (満月);the harvest moon (中秋の).

明月

めいげつ [1] 【明月】
晴れた夜の,美しく光り輝く月。また,名月。「清風―」[季]秋。《―やうすき煙の浅間山/野村泊月》

明月草

めいげつそう [0] 【明月草】
花が紅色のイタドリ。

明月記

めいげつき 【明月記】
藤原定家の準漢文体日記。現存は1180〜1235年の56年間にわたる。定家の和歌・歌学をはじめ,当時の宮中の政治動静を知る上での重要な資料。照光記。

明月院

めいげついん 【明月院】
鎌倉市山ノ内にある臨済宗建長寺派の寺。山号,福源山。開山は密室守厳。もと禅興寺の塔頭(タツチユウ)。境内にアジサイが多い。

明朗

めいろう [0] 【明朗】 (名・形動)[文]ナリ
(1)性質が明るくて朗らかな・こと(さま)。「―な若者」「―闊達(カツタツ)」「―快活」
(2)不正や隠し事がない・こと(さま)。「―な会計」
[派生] ――さ(名)

明朗な

めいろう【明朗な】
cheerful (快活);→英和
clear <politics> .→英和

明朝

みょうちょう【明朝】
tomorrow morning.

明朝

みんちょう [1] 【明朝】
(1)明の王朝。明の朝廷。
(2)漢字の書体の一。縦線が太く横線が細い。書籍・雑誌・新聞などの本文に用いる基本的な書体。明朝体。

明朝

みょうあさ ミヤウ― [1] 【明朝】
翌日の朝。みょうちょう。

明朝

みょうちょう ミヤウテウ [0] 【明朝】
あすの朝。明旦。

明朝体

みんちょうたい [0] 【明朝体】
⇒明朝(ミンチヨウ)(2)

明朝活字

みんちょうかつじ [5] 【明朝活字】
明朝体の活字。

明朝綴じ

みんちょうとじ [0] 【明朝綴じ】
「四つ目綴じ」に同じ。

明楽

みんがく [1][0] 【明楽】
中国明代に行われた音楽。寛永年間(1624-1644)明の楽人魏之琰(ギシエン)が長崎に来て日本に伝え,京都の貴紳の間に流行したが,清楽の伝来後衰滅。

明正天皇

めいしょうてんのう メイシヤウテンワウ 【明正天皇】
(1623-1696) 第一〇九代天皇(在位 1629-1643)。名は興子。後水尾天皇第二皇女。

明決

めいけつ [0] 【明決】 (名・形動)[文]ナリ
判断・決断があきらかな・こと(さま)。「応接公正処置―にして/新聞雑誌 16」

明治

めいじ メイヂ 【明治】
年号(1868.9.8-1912.7.30)。明治天皇の代。この改元の詔の際,以後,一世一元とすべきことが定められた。

明治の森

めいじのもり メイヂ― 【明治の森】
明治100年を記念して指定された森林公園。東京都八王子市の高尾山と大阪府箕面(ミノオ)市の箕面山地の二か所がある。東海自然歩道の東西の起点にあたる。

明治の森箕面国定公園

めいじのもりみのおこくていこうえん メイヂ―コクテイコウヱン 【明治の森箕面国定公園】
箕面山地を中心とする自然公園。紅葉の名所。高さ48メートルの箕面滝がある。

明治の森高尾国定公園

めいじのもりたかおこくていこうえん メイヂ―タカヲコクテイコウヱン 【明治の森高尾国定公園】
高尾山を中心とする自然公園。関東三大霊場の一つ,薬王院がある。

明治三十七八年戦役

めいじさんじゅうしちはちねんせんえき メイヂサンジフシチハチネン― 【明治三十七八年戦役】
日露戦争(ニチロセンソウ)の別称。

明治二十七八年戦役

めいじにじゅうしちはちねんせんえき メイヂニジフシチハチネン― 【明治二十七八年戦役】
日清戦争(ニツシンセンソウ)の別称。

明治十四年の政変

めいじじゅうよねんのせいへん メイヂジフヨネン― 【明治十四年の政変】
明治14年(1881)10月,自由民権運動が高揚する中で,国会早期開設派の参議大隈重信およびその支持者を伊藤博文らが政府中枢から追放した事件。政府はあわせて開拓使官有物払い下げの中止,10年後の国会開設を公約。ここに,薩長藩閥体制が確立。

明治大学

めいじだいがく メイヂ― 【明治大学】
私立大学の一。1881年(明治14)明治法律学校として創立,1903年明治大学専門部として創立。20年(大正9)大学令による大学に昇格。49年(昭和24)予科・専門部・東京明治工専・明治農専などを合併し新制大学となる。本部は東京都千代田区。

明治天皇

めいじてんのう メイヂ―ワウ 【明治天皇】
(1852-1912) 第一二二代天皇(在位 1867-1912)。名は睦仁(ムツヒト)。幼名,祐宮(サチノミヤ)。孝明天皇第二皇子。母は中山慶子。1867年(慶応3)践祚(センソ)し,王政復古の大号令を発す。廃藩置県後は明治新政府の中央集権化政策の最高の権力者とされ,ここに近代天皇制が確立。

明治女学校

めいじじょがっこう メイヂヂヨガクカウ 【明治女学校】
1885年(明治18),木村熊二が創立した私立学校。巌本善治が第二代校長を務めキリスト教主義に基づく教育が行われ,相馬黒光・野上弥生子らを輩出した。1908年廃校。

明治学院大学

めいじがくいんだいがく メイヂガクヰン― 【明治学院大学】
私立大学の一。1877年(明治10)アメリカ・オランダ改革派教会とアメリカ長老派教会の宣教師の私塾(ヘボン塾など)を合同し,東京一致教会の教育機関東京一致神学校として発足。86年神田英和予備学校と合併して明治学院と改称,1949年(昭和24)新制大学となる。本部は東京都港区。

明治座

めいじざ メイヂ― 【明治座】
東京日本橋にある劇場。1873年(明治6)喜昇座の名で開場,久松座,千歳座をへて93年以降現名。

明治憲法

めいじけんぽう メイヂ―パフ [4] 【明治憲法】
大日本帝国憲法の通称。

明治文化研究会

めいじぶんかけんきゅうかい メイヂブンクワケンキウクワイ 【明治文化研究会】
1924年(大正13)に設立された民間研究団体。吉野作造を会長に尾佐竹猛・石井研堂・宮武外骨らが参加。明治初期の貴重な資料を集成した「明治文化全集」を刊行。

明治村

めいじむら メイヂ― 【明治村】
愛知県犬山市にある野外博物館。明治期の建物が風俗資料とともに移転・復元されている。

明治用水

めいじようすい メイヂ― 【明治用水】
愛知県安城市を中心に,矢作川の下流一帯を灌漑する用水。明治13年(1880)に通水。水路延長約350キロメートル。

明治神宮

めいじじんぐう メイヂ― 【明治神宮】
東京都渋谷区代々木にある神社。祭神は明治天皇と昭憲皇太后。1915年(大正4)着工,五年後に完成。

明治神宮外苑

めいじじんぐうがいえん メイヂ―グワイヱン 【明治神宮外苑】
明治神宮の北にひろがる庭園。聖徳記念絵画館・神宮球場などがあり,隣接地の国立競技場・東京都体育館などとともにスポーツ-センターを形成している。

明治節

めいじせつ メイヂ― [3] 【明治節】
明治天皇の誕生日にあたる一一月三日。四大節の一。1927年(昭和2),国家の祝日として制定,48年廃止。

明治維新

めいじいしん メイヂヰ― 【明治維新】
一九世紀後半,江戸幕藩体制を崩壊させ,中央集権統一国家の建設と日本資本主義形成の起点となった政治的・社会的変革の過程。始期あるいは終期をめぐって諸説があるが,狭義には,1866年の薩長連合に始まり,67年の大政奉還・王政復古宣言,68年の戊辰(ボシン)戦争を経て明治政府の成立に至る政権交代とそれに起因する諸政治改革をいう。

明治美術会

めいじびじゅつかい メイヂ―クワイ 【明治美術会】
明治期の日本最初の洋風美術団体。1889年(明治22)浅井忠・小山正太郎・長沼守敬らが創立。洋画の啓蒙・普及に貢献したが,のち,黒田清輝(セイキ)らが白馬会を興したため旧派と称された。1901年解散,若手を中心に翌年太平洋画会が結成された。

明治草

めいじそう メイヂサウ [0] 【明治草】
ヒメムカシヨモギの別名。

明治薬科大学

めいじやっかだいがく メイヂヤククワ― 【明治薬科大学】
私立大学の一。1902年(明治35)創立の東京薬学専門学校が,明治薬専と東京女子薬専とに分裂したのち,49年(昭和24)統合し現名の新制大学として発足。本部は東京都世田谷区。

明治鍼灸大学

めいじしんきゅうだいがく メイヂシンキウ― 【明治鍼灸大学】
私立大学の一。1983年(昭和58)設立。本部は京都府日吉町。

明法

みょうぼう ミヤウバフ [0] 【明法】
律令・格式など法令の学問。

明法博士

みょうぼうはかせ ミヤウバフ― [5] 【明法博士】
明法道の教官の長。

明法道

めいほうどう メイハフダウ [4] 【明法道】
⇒みょうぼうどう(明法道)

明法道

みょうぼうどう ミヤウバフダウ [3] 【明法道】
律令制の大学寮における学科の一。律令を専攻する。730年頃制度化され,明法博士・明法の生が置かれた。以後明経・文章(紀伝)・算と合わせて四道と称せられた。平安中期にははじめ惟宗氏,のち坂上・中原両氏が教官を世襲するようになって家学化した。

明浄

めいじょう [0] 【明浄】 (名・形動)[文]ナリ
けがれなく清いこと。清らかに澄み切っていること。また,そのさま。「松影山影,―なること白昼の如く/日光山の奥(花袋)」

明海大学

めいかいだいがく 【明海大学】
私立大学の一。1970年(昭和45)城西歯科大学として設立。88年現名に改称。本部は坂戸市。

明清楽

みんしんがく [3] 【明清楽】
日本で演奏された中国の近世音楽。明楽と清楽を合わせた日本での俗称であるが,内容的にはほとんど清楽。江戸末期から明治中期まで盛んに演奏された。
→明楽
→清楽

明渠

めいきょ [1] 【明渠】
ふたのない排水溝。
⇔暗渠

明渡し

あけわたし【明渡し】
surrender;→英和
evacuation.

明滅

めいめつ [0] 【明滅】 (名)スル
灯火などがついたり消えたりすること。明るくなったり暗くなったりすること。「―する漁(イサ)り火」

明滅する

めいめつ【明滅する】
flicker;→英和
blink (灯などが).→英和
明滅信号 a blinking signal.

明澄

めいちょう [0] 【明澄】 (名・形動)[文]ナリ
曇りなく澄み渡っている・こと(さま)。「―な音色」「―な知性」

明烏夢泡雪

あけがらすゆめのあわゆき 【明烏夢泡雪】
新内の曲名。通称「明烏」。安永年間(1772-1781)初世鶴賀若狭掾(ツルガワカサノジヨウ)作詞作曲。実際の情死事件を吉原の遊女浦里と春日屋時次郎の情話として脚色。情緒あふれる新内の代表曲。常磐津(トキワズ)・清元・義太夫・富本(トミモト)節にも作曲された。

明王

みょうおう ミヤウワウ [3] 【明王】
大日如来の意を受けて,導きがたい人々を強力に仏の教えに導いて救済する諸尊。一般に忿怒(フンヌ)の相を表す。愛染明王・不動明王など。

明王

めいおう [3] 【明王】
賢明な君主。明君。

明王院

みょうおういん ミヤウワウヰン 【明王院】
滋賀県大津市にある天台回峰行(カイホウギヨウ)の修練道場。北嶺山息障明王院。

明珍

みょうちん ミヤウチン 【明珍】
甲冑師(カツチユウシ)の家名。古くは轡師(クツワシ)であったが,戦国時代より甲冑師として栄え,江戸時代には鑑定も行なった。

明珍織

みょうちんおり ミヤウチン― [0] 【明珍織】
紋博多織の一種。紋様を繻子(シユス)地組織にした厚地の両面織。夏季の女物単(ヒトエ)帯用。

明珠

めいしゅ [0] 【明珠】
光り輝く玉。宝石。また,すぐれた人物のたとえ。

明白

めいはく [0] 【明白】 (名・形動)[文]ナリ
(1)はっきりしていて疑う余地の全くない・こと(さま)。「―な事実」「―に物語る」
(2)〔哲〕「明晰(メイセキ){(2)}」に同じ。
[派生] ――さ(名)

明白な

めいはく【明白な(に)】
clear(ly);→英和
evident(ly);→英和
obvious(ly).→英和

明皙

めいせき [0] 【明晰・明皙】 (名・形動)[文]ナリ
(1)明らかではっきりしている・こと(さま)。「―な頭脳」「―な文章」
(2)〔論〕 概念の外延が明らかであるさま。明白。
→判明
[派生] ――さ(名)

明眸

めいぼう [0] 【明眸】
美しく澄んだひとみ。美人の形容。

明眸皓歯

めいぼうこうし [5] 【明眸皓歯】
美しく澄んだひとみと歯ならびのきれいな白い歯。美人の形容。

明眼

めいがん [0] 【明眼】
(1)はっきりと見える目。「来世に―を得て,次第に昇進すべき也/著聞 1」
(2)ものの真実を見通す目。また,識見にすぐれていること。[日葡]

明眼

みょうげん ミヤウ― [0] 【明眼】
何ものをも見抜くことのできる心の目。「是れ三学を明らむる―/沙石 2」

明瞭

めいりょう [0] 【明瞭】 (名・形動)[文]ナリ
あきらかであること。はっきりしていること。また,そのさま。明亮(メイリヨウ)。「―な発音」「簡単―」「意識は―だ」
[派生] ――さ(名)

明瞭な

めいりょう【明瞭な(に)】
clear(ly);→英和
plain(ly).→英和
〜にする make clear.

明知

めいち [1] 【明知】 (名)スル
はっきり知ること。「己れの浅薄愚鈍なるを―すればなり/欺かざるの記(独歩)」

明石

あかし 【明石】
(1)兵庫県南部,明石海峡に面する市。住宅地・工業地として発達。東経一三五度の日本標準時子午線が通過する。近世,小笠原氏一〇万石,のち松平氏の城下町。海浜は須磨とともに風光明媚をもって知られ,古来「明石潟」「明石の浦」「明石の泊(トマリ)」「明石の浜」「明石の湊(ミナト)」などと歌に詠まれた。((歌枕))「ほのぼのと―の浦の朝霧に島がくれゆく舟をしぞ思ふ/古今(羇旅)」
(2) [1]
「明石縮(チヂミ)」の略。
(3)源氏物語の巻名。第一三帖。明石入道のもとに身を寄せた光源氏は,入道の娘と結ばれるが,召還の宣旨(センジ)を受けて,帰洛する。

明石

あかし 【明石】
姓氏の一。

明石の上

あかしのうえ 【明石の上】
源氏物語の作中人物。明石入道の女(ムスメ)。明石で光源氏と契り,明石中宮を産む。明石君。冬の御方。

明石の瀬戸

あかしのせと 【明石の瀬戸】
明石海峡の古名。明石の門(ト)。((歌枕))「夜をこめて―を漕ぎ出ればはるかにおくるさを鹿の声/千載(秋下)」

明石中宮

あかしのちゅうぐう 【明石中宮】
源氏物語の作中人物。光源氏の女(ムスメ)。母は明石の上。匂宮の母。東宮に参り若宮を産み,その後,立后。東宮の御方。六条の女御。

明石元二郎

あかしもとじろう 【明石元二郎】
(1864-1919) 陸軍軍人。日露戦争の際,ヨーロッパで諜報活動に従事。のち韓国駐箚憲兵隊司令官となり朝鮮の義兵運動を弾圧。

明石入道

あかしのにゅうどう 【明石入道】
源氏物語の作中人物。明石の上の父。近衛(コノエ)中将を辞して明石に住んでいたが,流謫(ルタク)の身の光源氏を須磨から迎えて女(ムスメ)を奉る。

明石原人

あかしげんじん [4] 【明石原人】
1931年(昭和6)に兵庫県明石市の西八木海岸で直良(ナオラ)信夫(1902-1985)が採集した腰骨をもとに想定された化石人類。原骨は戦災で焼失したが,長谷部言人(ハセベコトンド)が命名。のち新人に属するとされた。

明石志賀之助

あかししがのすけ 【明石志賀之助】
江戸初期の伝説的力士。宇都宮藩士山内主膳の子という。朝廷より日下開山(ヒノシタカイザン)を名乗ることを許され,後世初代横綱とされた。

明石海峡

あかしかいきょう 【明石海峡】
明石市と淡路島との間にあって,大阪湾と播磨(ハリマ)灘を分かつ海峡。古来海上交通の要所。潮流が激しい。明石の瀬戸。明石の門(ト)。

明石焼

あかしやき [0] 【明石焼】
明石市およびその付近で産する陶器。釉(ウワグスリ)は薄い茶色,また青色・なまこ色など。

明石玉

あかしだま [0] 【明石玉】
珊瑚珠(サンゴジユ)に模してつくった練り物。紅色の玉で,かんざしや装飾品にする。明石産。

明石縮

あかしちぢみ [4] 【明石縮】
経(タテ)糸に生糸,緯(ヨコ)糸に縒(ヨ)りの強い練り糸を用いてしぼを織り出した夏用絹物。寛文年間(1661-1673)明石の人,堀将俊の創始という。明治以後,新潟十日町で改良され両しぼの高級透綾縮緬(スキヤチリメン)となった。明石織。明石。

明石船

あかしぶね [4] 【明石船】
近世,明石と大坂の間を往来して貨客輸送にあたった小型の乗合船。

明石覚一

あかしかくいち 【明石覚一】
⇒かくいち(覚一)

明石順三

あかしじゅんぞう 【明石順三】
(1889-1965) キリスト教指導者。滋賀県生まれ。灯台社を結成,天皇制と戦時国家主義体制を激しく批判,弾圧・投獄された。

明確

めいかく [0] 【明確】 (名・形動)[文]ナリ
はっきりしていて疑う点もなく確かな・こと(さま)。「―な日付が思い出せない」「内容を―にする」「―を期する」
[派生] ――さ(名)

明確な

めいかく【明確な(に)】
clear(ly);→英和
accurate(ly).→英和

明礬

みょうばん【明礬】
alum.→英和

明礬

みょうばん ミヤウ― [0] 【明礬】
アルミニウム(またはクロム・鉄など三価金属)の硫酸塩と,カリウム(またはアンモニウム・ナトリウムなど一価陽イオン)の硫酸塩との複塩の総称。化学式 AlK(SO�)�・12H�O 含まれる金属によって,カリウムミョウバン(単にミョウバンという)・クロムミョウバン・鉄ミョウバンなどがある。媒染剤・革なめし剤・収斂(シユウレン)剤・浄水剤・サイズ(製紙)などに用いる。カリウムミョウバンを熱すれば白色粉末の焼きミョウバンとなる。
〔自然科学ではミョウバンと書く〕

明礬石

みょうばんせき ミヤウ― [3] 【明礬石】
カリウム・アルミニウムを含む硫酸塩鉱物。六方晶系。白色あるいは黄・褐・紅をおびた白色の塊状・繊維状または葉片状でガラス状光沢がある。噴気や熱水で変質した火山岩中などに産する。

明示

めいじ [1][0] 【明示】 (名)スル
はっきり示すこと。
⇔暗示
「理由を―する」

明示する

めいじ【明示する】
point out[state]clearly;clarity;→英和
declare.→英和
〜的(に) explicit(ly).→英和

明神

みょうじん ミヤウ― [0] 【明神】
〔「名神」から転じた語か〕
神を尊んでいう語。特に霊験あらたかな神をいうこともある。「―様」「大―」

明神礁

みょうじんしょう ミヤウジンセウ 【明神礁】
伊豆諸島南端の青ヶ島と鳥島との間にある岩礁。1952年(昭和27)9月,海底噴火に伴い,新火山島が誕生,漁船第十一明神丸が発見。その後の大爆発で海面下に没する。

明神鳥居

みょうじんとりい ミヤウ―ヰ [5] 【明神鳥居】
反りのある島木と笠木・貫・額束,内転びのある二本の円柱,亀腹(カメバラ)からなる,最も普通に見られる鳥居。
→鳥居

明空

めいくう 【明空】
鎌倉後期の僧。早歌(ソウガ)の作詞・作曲家。「宴曲集」「拾菓草」などを撰。生没年未詳。みょうくう。

明窓

めいそう [0] 【明窓】
光のさしこむ明るい窓。

明窓浄机

めいそうじょうき [5] 【明窓浄机】
〔「浄机」は清らかな机の意〕
清潔で勉学に適した書斎。

明笛

みんてき [0] 【明笛】
中国の管楽器。明楽に用いる横笛。形は清笛(シンテキ)と同じ。
→清笛

明答

めいとう [0] 【明答】 (名)スル
はっきりと答えること。また,その答え。「実施の時期を―する」

明細

めいさい【明細】
details;particulars.〜な(に) detailed (in detail);→英和
minute(ly).→英和
‖明細書[勘定の]a detailed statement;[仕様書]specifications.

明細

めいさい [0] 【明細】 (名・形動)[文]ナリ
(1)細かい点まではっきりしたくわしい内容。また,そのようであるさま。「給与の―」「―な報告」「其訳(ソノワケ)―にききませう/当世書生気質(逍遥)」
(2)「明細書」の略。

明細書

めいさいしょ [0][5] 【明細書】
細かい内容や内訳を記した書類。めいさいがき。めいさい。「支出―」

明経

めいけい [0] 【明経】
(1)中国で,唐代に行われた科挙の科目の一。経書に関するもの。
(2)
⇒みょうぎょう(明経)

明経

みょうぎょう ミヤウギヤウ [0] 【明経】
経書すなわち周易・尚書・詩経・三礼・左伝・論語・孝経など,中国の儒教の経典を学び明らかにすること。めいけい。

明経の家

みょうぎょうのいえ ミヤウギヤウ―イヘ 【明経の家】
明経道を専門に修める家柄。平安中期以降中原・清原の両家が世襲した。みょうぎょうけ。

明経の生

みょうぎょうのしょう ミヤウギヤウ―シヤウ 【明経の生】
律令制における大学寮において明経道を修める学生。みょうぎょうせい。

明経博士

みょうぎょうはかせ ミヤウギヤウ― [5] 【明経博士】
明経道の教官の長。本来は博士あるいは大学博士といい,教授陣の長とされたが,四道の成立,ことに紀伝道の興隆後は一道の教官としての面が強まった。

明経点

めいけいてん [3][0] 【明経点】
⇒みょうぎょうてん(明経点)

明経点

みょうぎょうてん ミヤウギヤウ― 【明経点】
ヲコト点の一種。平安後期以降,明経博士家で漢籍の訓読に用いられた。めいけいてん。

明経道

みょうぎょうどう ミヤウギヤウダウ [3] 【明経道】
律令制における大学寮の学科の一。儒教の経学を専攻する。平安時代以降,紀伝道が盛んとなるにしたがい次第に衰え,教官の世襲化が強まり,中原・清原両氏の家学となった。

明色

めいしょく [0] 【明色】
明度の高い色。明るい感じの色。
⇔暗色

明荷

あけに [0] 【明荷】
(1)竹あるいはござで作った旅行用のつづら。角や縁(ヘリ)に割り竹をつける。
(2)関取が場所入りのとき,まわしや化粧まわしなどを入れて支度部屋に運び込む入れ物。

明荷馬

あけにうま [3] 【明荷馬】
婚礼の際,嫁を乗せる馬。普通は婿方で用意する。明け荷を馬の荷鞍(ニグラ)の両脇につけ,その上に布団を敷く。

明衡往来

めいごうおうらい メイガウワウライ 【明衡往来】
平安末期の消息文例集。二巻または三巻。藤原明衡著。1066年頃成立。現存最古の往来物。和臭の強い変体漢文で書かれる。平安朝の宮廷生活資料として重要。雲州往来。雲州消息。

明衣

あかは 【明衣】
(1)神事などの際に着る浄衣(ジヨウエ)。
(2)天皇が神事の際,沐浴のあとに着る帷子(カタビラ)。また,天皇の沐浴に奉仕する蔵人の着る帷子。あかはとり。あけのころも。

明衣

めいい 【明衣】
⇒あかは(明衣)

明衣

あかはとり 【明衣】
⇒あかは(明衣)(2)

明衣

みょうえ ミヤウ― [1] 【明衣】
⇒あかは(明衣)

明視

めいし [0][1] 【明視】 (名)スル
はっきりと見得ること。「余は此書を見て始めて我地位を―し得たり/舞姫(鴎外)」

明視距離

めいしきょり [4] 【明視距離】
眼を疲労させずに物体を明らかに見得る眼と物体との距離。正常眼では25〜30センチメートル。

明覚

めいかく 【明覚】
(1056-?) 平安後期の天台宗の学僧。悉曇(シツタン)学中興の祖。音韻史・五十音図研究にも業績を残した。著「反音作法」「梵字形音義」「悉曇要訣」など。みょうかく。

明覚

みょうかく ミヤウカク 【明覚】
⇒めいかく(明覚)

明解

めいかい [0] 【明解】
はっきりと解釈すること。また,よくわかる解釈。

明言

めいげん [0] 【明言】 (名)スル
はっきり言い切ること。言明。「必ず解決すると―した」

明言する

めいげん【明言する】
declare;→英和
say definitely.

明訓

めいくん [0] 【明訓】
立派な教え。明教。

明記

めいき [1] 【明記】 (名)スル
はっきりと書くこと。「欠席の理由を―する」

明記する

めいき【明記する】
state clearly;specify.→英和

明証

めいしょう [0] 【明証】 (名)スル
(1)はっきりと証拠をあげて示すこと。また,その証拠。「既に其国の社員に非ざることを―し/民約論(徳)」
(2)〔哲〕 ある判断がもつ直接的確実性。明晰判明な判断がもつ確実性。直証。「―的判断」

明認方法

めいにんほうほう [5] 【明認方法】
立木や未分離果実について,登記に代わる対抗要件として特に認められた慣行上の特殊な公示方法。土地とは分離して扱うため,立木の樹皮を削って所有者名を記す場合がその例。

明識

めいしき [0] 【明識】
はっきりとした認識。「万世の後を洞察するの―あらしめなば/学問ノススメ(諭吉)」

明辨

めいべん [0] 【明弁・明辨】 (名)スル
はっきり見分けること。「理非を―する」「誰として是に―確答を下すものなく/月世界旅行(勤)」

明辯

めいべん [0] 【明弁・明辯】 (名)スル
はっきりと弁ずること。また,その弁舌。

明道

めいどう メイダウ 【明道】
宋の儒者,程顥(テイコウ)の号。

明道学派

めいどうがくは メイダウ― 【明道学派】
儒学の一派。程顥の唱道した性理学派。

明達

めいたつ [0] 【明達】 (名)スル
賢くて物の道理に通じていること。「―の士」「各人道理に―する/明六雑誌 3」

明野

あけの 【明野】
茨城県西部,真壁(マカベ)郡の町。小貝川と桜川にはさまれた地域。

明銭

みんせん [0][1] 【明銭】
中国の明王朝が鋳造した銭貨の総称。室町時代,日明貿易を通じて大量に輸入されたが,必ずしも円滑に流通せず,しばしば撰(エ)り銭(ゼニ)の対象となった。江戸幕府の寛永通宝鋳造により,使用を禁止。永楽通宝・宣徳通宝など。

明鏡

みょうきょう ミヤウキヤウ [0] 【明鏡】
「めいきょう(明鏡)」に同じ。「―また台(ウテナ)になし/謡曲・卒都婆小町」

明鏡

めいけい [0] 【明鏡】 (名・形動ナリ)
〔「けい」は漢音〕
(1)「めいきょう(明鏡)」に同じ。
(2)明らかで曇りのないこと。正直で質朴なこと。また,そのさま。「―ナヒト/日葡」

明鏡

めいきょう [0] 【明鏡】
くもりのない鏡。めいけい。みょうきょう。

明鏡止水

めいきょうしすい [5] 【明鏡止水】
〔荘子徳充符篇〕
くもりのない鏡と波立たない静かな水の意。心にやましい点がなく,澄みきっていること。「―の心境」

明鑑

めいかん [0] 【明鑑】
(1)〔「みょうかん」とも〕
くもりのない鏡。物の姿を明らかに映す鏡。明鏡。
(2)ものの真実を見通す力。明察。「天ノ―マコトニオソルベシ/ヘボン(三版)」

明順応

めいじゅんのう [3] 【明順応】
暗い所から急に明るい所に移ったとき,最初はまぶしさを感じるがしばらくすると物体を明確に認知できるようになる現象。暗順応に比べ,一般に速やか。
⇔暗順応
→明暗順応

明骨

めいこつ [0] 【名骨・明骨】
サメなどの軟骨を煮て乾かした食品。中国料理の材料。

明鬯

めいちょう [0] 【明暢・明鬯】 (名・形動)[文]ナリ
(1)言葉や論旨がはっきりしている・こと(さま)。「返答―ならず/新聞雑誌 5」
(2)明るくのびのびとしている・こと(さま)。「簡朴―なる心もて/希臘思潮を論ず(敏)」

明鮑

めいほう [0] 【明鮑】
鮑(アワビ)の肉を塩蔵し,煮て乾燥したもの。中国料理の材料にする。

明[開

あく【明[開・空]く】
(1)[開く]open;→英和
be opened;[始まる]begin;→英和
start.→英和
(2)[からになる]become vacant.(3)[用済み]be free[not in use].手が〜 be free[disengaged].

明[開

あける【明[開・空]ける】
(1)open;→英和
throw open.(2)undo <a parcel> ;→英和
unlock <the door> .→英和
(3)empty <a bottle> ;→英和
clear <a box of its contents> .→英和
(4)[満期になる]expire;→英和
end;→英和
be over.(5)[明け渡す]quit;→英和
vacate.→英和
家を〜 be away (from home).一行あけて書く write on every other line.幕を〜 raise the curtain.→英和
夜が〜 The day breaks.‖明けましておめでとう (I wish you a) Happy New Year.

昏々と眠る

こんこん【昏々と眠る】
sleep like a log[top];→英和
be in a state of coma (昏睡).

昏れる

く・れる [0] 【暮れる・昏れる・眩れる・暗れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 く・る
(1)太陽が沈んであたりが暗くなる。夕方になる。《暮・昏》
⇔明ける
「日が―・れてあたりが暗くなる」
(2)年・月・日・季節が終わりになる。《暮》「今年もあと三日で―・れる」「残れる菊見給はむ,―・れぬべき秋を惜しみ給はむとて/大堰河行幸和歌序」
(3)(「…に(で)くれる」の形で)一つのことをして,または一定の状態で長い時が過ぎる。あけくれする。《暮》「きょうも一日練習で―・れた」
(4)悲しみ・驚きなどのために理性的な判断ができない状態になる。「涙に―・れる」「悲嘆に―・れる」「途方に―・れる」「思案に―・れる」
(5)(「目がくれる」などの形で)
 (ア)欲望に負けて,判断力を失う。「金に目が―・れて根も無い事まで言立る/鉄仮面(涙香)」
 (イ)目の前がまっくらになる。「目も―・れて立竦むでゐたが/多情多恨(紅葉)」
 (ウ)涙などで目がくもって見えなくなる。「雲の上も涙に―・るる秋の月/源氏(桐壺)」
〔「くらす」に対する自動詞〕

昏倒

こんとう [0] 【昏倒】 (名)スル
目がくらんで倒れること。「殴られて―する」

昏倒する

こんとう【昏倒する】
faint away;fall (down) unconscious;swoon.→英和

昏冥

こんめい [0] 【昏冥】
くらいこと。くらやみ。「―に漂う」

昏夢

こんむ [1] 【昏夢】
はっきりしない夢。また,まどろみ。

昏惑

こんわく [0] 【昏惑】 (名)スル
道理に暗く判断に迷うこと。

昏愚

こんぐ [1] 【昏愚】 (名・形動)[文]ナリ
愚かな・こと(さま)。暗愚。「―にして,何事をも成し得ず/西国立志編(正直)」

昏昏

こんこん [0] 【昏昏・惛惛】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)意識のないさま。また,よく眠っているさま。「―と眠り続ける」「―として譫言(ウワゴト)を発し/不如帰(蘆花)」
(2)暗くてはっきりしないさま。また,愚かなさま。「―として只だアイドルの支配の下に在り/欺かざるの記(独歩)」

昏昧

こんまい [0] 【昏昧】
(1)暗いこと。暗くて見えないこと。
(2)おろかなこと。愚かで,道理がわからないこと。

昏暮

こんぼ [1] 【昏暮】
日暮れ。夕暮れ。また,日没の後。

昏朦

こんもう 【昏蒙・昏朦・昏濛】
■一■ (名・形動タリ)
暗くてはっきりしない・こと(さま)。「鐘声遠く暮を報じ来て一室の中稍―たり/世路日記(香水)」
■二■ (名)
軽度の意識の低下状態。感情の動きが鈍く,強い刺激には注意を向け,簡単な質問には答えられる。《昏蒙》

昏濛

こんもう 【昏蒙・昏朦・昏濛】
■一■ (名・形動タリ)
暗くてはっきりしない・こと(さま)。「鐘声遠く暮を報じ来て一室の中稍―たり/世路日記(香水)」
■二■ (名)
軽度の意識の低下状態。感情の動きが鈍く,強い刺激には注意を向け,簡単な質問には答えられる。《昏蒙》

昏眠

こんみん [0] 【昏眠】
昏睡と昏蒙の中間程度の意識混濁。かなり強い刺激でなければ反応しない。寝たままで動かず,しばしば失禁する。

昏睡

こんすい【昏睡】
<fall into> a coma;→英和
a trance.→英和
昏睡状態の comatose.

昏睡

こんすい [0] 【昏睡】 (名)スル
(1)前後不覚にねむること。「疲労から―する」
(2)〔医〕 意識障害のうち最も高度なもので,刺激に対する反応がまったくみられない状態。

昏絶

こんぜつ [0] 【昏絶】 (名)スル
目がくらんで気絶すること。「三君共に死人の如く―し/浮城物語(竜渓)」

昏蒙

こんもう 【昏蒙・昏朦・昏濛】
■一■ (名・形動タリ)
暗くてはっきりしない・こと(さま)。「鐘声遠く暮を報じ来て一室の中稍―たり/世路日記(香水)」
■二■ (名)
軽度の意識の低下状態。感情の動きが鈍く,強い刺激には注意を向け,簡単な質問には答えられる。《昏蒙》

昏迷

こんめい【昏迷】
<be thrown into> confusion.→英和

昏迷

こんめい [0] 【混迷・昏迷】 (名)スル
(1)複雑に入り組んで筋道がわからなくなること。「―する政局」
(2)〔医〕 意識は保たれているが,外界の刺激に対する反応や意思の表出を欠く状態。《昏迷》

昏酔

こんすい [0] 【昏酔】 (名)スル
酒などに酔って意識を失うこと。「阿片煙を喫し終に―して不覚を取りし事/八十日間世界一周(忠之助)」

昏酔強盗

こんすいごうとう [5] 【昏酔強盗】
人を昏睡または泥酔させて物を盗む罪。強盗として処罰される。

昏黒

こんこく [0] 【昏黒】
日が暮れて暗くなること。日没。「―壺中庵に行き一宿す/日乗(荷風)」

やす 【易】
〔「安」と同源〕
そうなりがちであることを表す。「枝弱み乱れ―なる青柳の/堀河中納言家歌合」

い [1] 【易】
たやすいこと。
⇔難
「難を先にして―を後にし/文明論之概略(諭吉)」

えき [0] 【易】
(1)古代中国で考え出された,占法の一。蓍(メドキ)の茎,のちには筮竹(ゼイチク)五〇本を二つに分け,それによって陰陽を知り,卦(ケ)を作り,易経(エキキヨウ)に基づいて占う。また,その占いをする人。やく。「―を立てる」
(2)「易経」のこと。

えき【易】
fortune-telling;divination.→英和
〜を見る divine;→英和
tell a person's fortune.〜を見て貰う have one's fortune told.‖易者 a fortune-teller.

易い

やすい【易い】
(1)[容易]easy;→英和
simple.→英和
(2)[…しやすい]be apt[liable] <to do> ;be easy <to break> ; <break> easily;→英和
be too ready <to believe> .

易い

やす・い [2] 【易い】 (形)[文]ク やす・し
〔「安い」と同源〕
(1)簡単で大した手間はかからない。容易だ。やさしい。「言うは―・く行うはかたし」「案ずるより産むが―・し」「お―・い御用だ」
(2)動詞の連用形の下に付く。
 (ア)とかくそうなる傾向がある,そうなりがちだ,などの意を表す。「風邪をひき―・い」
 (イ)…するのが容易だ,…するのが簡単だ,などの意を表す。「歩き―・い道」
[派生] ――さ(名)

易き

やすき [1] 【易き】
〔形容詞「やすし(易)」の連体形から〕
易いこと。容易であること。

易げ

やすげ 【安げ・易げ】 (形動ナリ)
(1)安らかそうなさま。「何事も人にもどきあつかはれぬ際は―なり/源氏(賢木)」
(2)いかにも容易にみえるさま。「本(モト)を切るさまぞ,―に,せまほしげに見ゆるや/枕草子 227」

易し

やす・し 【安し・易し】 (形ク)
⇒やすい(安)
⇒やすい(易)

易しい

やさし・い [0][3] 【易しい】 (形)[文]シク やさ・し
〔「優しい」と同源〕
(1)解決や実現が容易だ。たやすい。
⇔むずかしい
「―・い仕事」「人のまねをするのは―・い」
(2)わかりやすい。平易だ。
⇔むずかしい
「―・い英語」「―・く説明する」
(3)心配りをしないさま。不用意。軽々に。「知らざらむ所へ―・しく行くべからず/今昔 16」
〔(1)(2)は近世末期からの用法〕
[派生] ――げ(形動)――さ(名)

易しい

やさしい【易しい】
easy;→英和
plain;→英和
simple.→英和
易しく easily;→英和
without difficulty.易しくする simplify.→英和

易世

えきせい [0] 【易世】
ある王朝が滅亡し,新しい王朝にかわること。

易化

いか [1] 【易化】 (名)スル
物事をやさしくすること。

易博士

えきはかせ 【易博士】
陰陽寮(オンヨウリヨウ)で易占のことをつかさどった官。律令制にはなく,紀伝博士などと同じ令外官。易経博士。やくのはかせ。

易博士

やくのはかせ 【易博士】
⇒えきはかせ(易博士)

易占

えきせん [0] 【易占】
筮竹(ゼイチク)・算木(サンギ)を用いて行う易の占い。卜筮(ボクゼイ)。

易大事

やすだいじ 【易大事】
簡単なように見えて重大な事。「是こそさすが―よ/平家 7」

易姓

えきせい [0] 【易姓】
〔史記(暦書)〕
王室の姓が易(カ)わること。すなわち王朝がかわり,新王朝が興ること。革命。

易姓革命

えきせいかくめい [5] 【易姓革命】
儒教の政治思想の基本的観念の一。天子は天命により天下を治めているのであるから,天子の家(姓)に不徳の者が出れば,天命は別の有徳者に移り(命が革(アラタ)まる),王朝は交代するというもの。

易学

えきがく [0][2] 【易学】
易や,それによる占いについて研究する学問。

易往

いおう [1][0] 【易往】
〔仏〕 弥陀(ミダ)の本願によって極楽浄土にたやすく往生できること。

易往易行

いおういぎょう [1][0][0][0] 【易往易行】
〔仏〕 極楽往生は容易であり,そのための修行も容易であること。他力念仏の浄土教の教え。易往易修。

易往而無人

いおうにむにん [1][0][0][0] 【易往而無人】
〔仏〕
〔無量寿経〕
弥陀の本願によって極楽往生するのはたやすいが,真実の信心をもつ人はほとんどいないので,実際には極楽往生を遂げる人は非常に少ない,ということ。

易損品

いそんひん [0] 【易損品】
こわれやすい荷物。

易断

えきだん [0] 【易断】
易による運勢・吉凶の判断。

易易

やすやす [3] 【易易】 (副)
物事をいかにもやさしそうにするさま。簡単に。たやすく。「障害物を―(と)越える」

易易

いい [1] 【易易】 (ト|タル)[文]形動タリ
たやすいさま。困難のないさま。「それくらいは―たることだ」

易水

えきすい 【易水】
中国,河北省西部にある河川。中・北・南易水の三水があるが,通常は中易水をさす。イー-シュイ。

易燃性

いねんせい [0] 【易燃性】
もえやすい性質。
⇔難燃性

易田

やくでん 【易田】
⇒えきでん(易田)

易田

えきでん [0] 【易田】
律令制で,地味が悪く休耕期間を認められ,一年または数年おきに耕作する田。二倍の土地を支給されたが,租税は一般と同じ。やくでん。片荒らし。

易筮

えきぜい [0] 【易筮】
筮竹(ゼイチク)を用いて易占をすること。

易簀

えきさく [0] 【易簀】
〔「礼記(檀弓)」より。曾子が死に臨んで,賜っていた大夫用の簀(スノコ)を身分にふさわしくないと言って易(カ)えさせたという故事から〕
学徳のある人の死や賢人の死を敬っていう語。簀を易(カ)う。

易経

えききょう エキキヤウ 【易経】
中国,周代の占いの書。五経の一。経文と解説書である「十翼」をあわせて一二編。陰と陽を六つずつ組み合わせた六四卦(ケ)によって自然と人生との変化の法則を説く。「十翼」は,これに儒家的な倫理や宇宙観を加えて解説してある。古来,伏羲(フツキ)氏が卦を画し,周の文王が卦辞を,周公が爻辞(コウジ)を,孔子が「十翼」をつくったといわれるが根拠はない。周易。易。

易者

えきしゃ [0] 【易者】
易占などの占いを職とする人。八卦見(ハツケミ)。占い師。

易融合金

いゆうごうきん [4] 【易融合金】
融点の低い合金の総称。ビスマス・スズ・鉛・カドミウムなどを主成分とする。火災報知機・高圧ガスタンクの安全弁・各種ヒューズなどに利用。可融合金。
→ウッド合金

易行

いぎょう [0] 【易行】
〔仏〕
(1)おこないやすい修行。
⇔難行
(2)「易行道(イギヨウドウ)」に同じ。

易行品

いぎょうぼん 【易行品】
十住毘婆沙論(ジユウジユウビバシヤロン)三四品中の第九品。菩薩の実践に難易の二道があることを説き,易行の法としての憶念・称名をすすめる。浄土信仰の形成上,重要な経。竜樹の撰述と伝える。五世紀初め頃,鳩摩羅什(クマラジユウ)訳。

易行道

いぎょうどう [2] 【易行道】
〔仏〕 自力ではなく,阿弥陀仏の力によって悟りを開く道。浄土門・念仏門などの他力宗をいう。
⇔難行道

むかし [0] 【昔】
(1)現在から時間的にへだたった過去の一時点または一時期。いつとは特定できないが,回想の対象となる過去のある時。「―の思い出」「―からそう言いならわされている」「―,男有りけり/伊勢 2」
(2)過去の10年間を一単位としていう語。「もうふた―も前のことだ」
(3)(単に)以前。現在と対比してとらえた過去のある時。「―こそ外(ヨソ)にも見しか我妹子(ワギモコ)が/万葉 474」
(4)今は亡き人。故人。「―の手にてこの歌をなむかきつけたりける/古今(哀傷詞)」
(5)前の世。前世。「いかさまに―結べる契りにて/源氏(紅葉賀)」
〔副詞的にも用いる〕

むかし【昔】
〔名〕old times;〔副〕long ago;in old times;formerly.→英和
〜の old;→英和
ancient;→英和
former.→英和
〜から since old times.

昔ながら

むかしながら [4][0] 【昔ながら】 (副)
昔のままで変わっていないさま。「―の製法」「―の山桜かな/千載(春上)」

昔の世

むかしのよ 【昔の世】
この世に生まれる前の世。前世。「君とわれ如何なる事を契りけん―こそ知らまほしけれ/新千載(恋一)」

昔ぶ

むかし・ぶ 【昔ぶ】 (動バ上二)
〔「昔」の動詞化〕
昔風である。年寄りじみている。「―・びたらん方はいみじきためしにや侍らん/十訓 8」

昔人

せきじん [0] 【昔人】
昔の人。古人。

昔人

むかしびと 【昔人】
(1)昔の世の人。古人。むかしえびと。「―は,かくいちはやきみやびをなむしける/伊勢 1」
(2)昔親しくしていた人。「ほのかに聞こえ給ふ声ぞ―にいとよくおぼえて/源氏(玉鬘)」
(3)昔気質(ムカシカタギ)の人。「にべもない―/浄瑠璃・天の網島(上)」

昔今

むかしいま 【昔今】
昔と今。こんじゃく。「よろづの人の上,―と語り出でて云ひしついでに/枕草子 82」

昔作り

むかしづくり 【昔作り】
昔風。昔かたぎ。「よその親のやうに―で堅いばかりなれば/浮世草子・禁短気」

昔兎

むかしうさぎ [4] 【昔兎】
ウサギ目ウサギ科ムカシウサギ亜科の哺乳類の総称。原始的なウサギで,この亜科の大多数は漸新世から中新世にかけて栄え,現在では大半が絶滅。現存するのはアマミノクロウサギ・メキシコウサギ・アカウサギの三属のみ。

昔小判

むかしこばん 【昔小判】
慶長小判に先立って鋳造された小判。「手金の光―の駿河町と云ふ所に/浮世草子・永代蔵 1」

昔年

せきねん [0] 【昔年】
むかし。いにしえ。昔時。昔歳。「―の事を語り出でて/渋江抽斎(鴎外)」

昔心

むかしごころ 【昔心】
昔風の心。昔かたぎ。「ただ片腹いたきを―にて身をうしなふ間/難太平記」

昔方

むかしえ 【昔方】
過去の方。むかし。いにしえ。「―や今も恋しきほととぎすふるさとにしも鳴きてきつらむ/古今(夏)」

昔方人

むかしえびと 【昔方人】
「むかしびと(昔人)」に同じ。「―を思ひいでて/土左」

昔日

せきじつ [0] 【昔日】
むかし。いにしえ。往日。往時。「―の面影がない」

昔日の面影がない

せきじつ【昔日の面影がない】
be not what a person[a place]used to be.⇒昔.

昔昔

むかしむかし [0] 【昔昔】
「昔」を強めていう語。はるか昔。昔話の冒頭に用いることもある。「―の里諺(コトワザ)に,盲人爺(モモンジジイ)のたぬき汁/安愚楽鍋(魯文)」

昔時

せきじ [1] 【昔時】
むかし。過去。いにしえ。

昔暦

むかしごよみ [4] 【昔暦】
宣明暦(センミヨウレキ)の異名。

昔様

むかしよう 【昔様】 (名・形動ナリ)
昔のさま。古めかしいさま。昔風。「いと古体になれたるが,―にてうるはしきを/源氏(蓬生)」

昔歳

せきさい [0] 【昔歳】
むかし。以前。昔年。

昔気質

むかしかたぎ [4] 【昔気質】 (名・形動)[文]ナリ
新しいものよりも,伝統的な考え方・やり方を大切にする気質であること。律義で頑固なさま。「―の職人」

昔気質

むかしかたぎ【昔気質】
⇒昔風.

昔渡り

むかしわたり 【昔渡り】
「古渡(コワタ)り」に同じ。「帯とても―の本繻子一幅に一丈二尺/浮世草子・胸算用 1」

昔物

むかしもの [0] 【昔物】
昔,作ったもの。また,昔流行したもの。

昔物語

むかしものがたり 【昔物語】
昔から伝わる物語や伝説。「―を聞きても/徒然 71」

昔男

むかしおとこ 【昔男】
〔「伊勢物語」の各段が,「昔男有りけり」で始まっていることから〕
在原業平(アリワラノナリヒラ)のこと。「その業平は,その時だにも―といはれし身の/謡曲・井筒」

昔者

むかしもの [0] 【昔者】
老人。また,昔気質(ムカシカタギ)の人。「私達のやうな―の気では駄目です/家(藤村)」

昔者

せきしゃ [1] 【昔者】
〔「者」は助字〕
(1)むかし。過去。昔日。往時。昔時。
(2)きのう。昨日。

昔蜥蜴

むかしとかげ [4] 【昔蜥蜴】
ムカシトカゲ目の爬虫類。雄は全長60センチメートル内外,雌は雄の半分ほど。原始的な爬虫類で,頭頂に第三の目がある。交接器がない。夜行性で,昆虫を食べる。ニュージーランドの小島に一種だけ現存する。

昔蜻蛉

むかしとんぼ [4] 【昔蜻蛉】
ムカシトンボ科のトンボ。体長約5センチメートル。体は黒色で,黄斑があり,はねは透明。ものに止まるときは,はねをたたむ。中生代の化石の特徴を現在も維持する原始的なトンボ。幼虫は山間部の渓流に生息し,成虫は五月頃出現して,渓流の付近を飛ぶ。北海道から九州の各地に分布。
昔蜻蛉[図]

昔話

むかしばなし【昔話】
a legend (伝説);→英和
an old story.〜をする talk about old times.

昔話

むかしばなし [4] 【昔話】
(1)昔を思い出してする話。むかしがたり。「―に花が咲く」
(2)口承文芸の分類の一。民間に口承されてきた説話。「むかしむかし」などの冒頭の決まり文句で始まり,「あったとさ」「そればっかり」などの慣用句で終わるのが特徴。瘤(コブ)取り爺(ジジイ)・一寸法師・桃太郎などの類。

昔語り

むかしがたり [4] 【昔語り】
昔の出来事を思い出して話すこと。また,その話。昔話。「二人は夜の更けるまで―をして/伊沢蘭軒(鴎外)」

昔遊

せきゆう [0] 【昔遊】
昔,訪れたことのあること。曾遊(ソウユウ)。

昔風

むかしふう [0] 【昔風】 (名・形動)[文]ナリ
昔の様式・慣習に従っている・こと(さま)。古風。「万事に―を重んずる」「―のやり方」

昔風の

むかしふう【昔風の】
old-fashioned.

昔馴染

むかしなじみ【昔馴染】
an old friend[acquaintance].

昔馴染み

むかしなじみ [4] 【昔馴染み】
古くからの親しい知り合い。「―にばったり出会う」

ほし 【星】
姓氏の一。

ほし【星】
(1) a star.→英和
(2)[点]a spot;→英和
the bull's-eye (標的の).
(3)[得点] <score> a point;→英和
a mark.→英和
(4)[犯人]a criminal;→英和
a culprit.→英和
(5) ⇒運.
‖星明り starlight.星占い a horoscope.星印 an asterisk.星空 the starry sky.

せい [1] 【星】
二十八宿の一。南方の星宿。星宿。ほとおりぼし。

ほし [0] 【星】
(1)恒星・惑星・彗星・衛星などすべての天体の称。一般には,太陽や地球・月以外の天体をいうことが多い。「夜空に―がまたたく」「―の数ほどある」
(2)小さな点。
 (ア){(1)}をかたどったしるし。「☆」で示す。ほしじるし。
 (イ)目のひとみに生じる小さく白いかげり。「目に―がかかる」
 (ウ)相撲などで,勝ち負けをあらわす黒白の丸じるし。「―を落とす」「―争い」
(3)犯罪容疑者,犯人をいう隠語。
(4)九星のなかで,その人の生まれた年に配されているもの。運勢を支配するもの。「―まわり」「幸運の―の下に生まれる」
(5)兜(カブト)の鉢板をはぎ合わせた鋲の頭。
→兜
(6)囲碁で,碁盤の上に記された,九個の丸い点。

星の位

ほしのくらい 【星の位】
〔禁中に公卿(クギヨウ)の列座するさまを多くの星が天に並ぶことにたとえて〕
三公以下,公卿・殿上人の称。「紫宵の上には―穏やかに/保元(上)」

星の契り

ほしのちぎり 【星の契り】
牽牛・織女の二星が一年に一度会う契り。「―もよそならず/謡曲・朝顔」

星の王子さま

ほしのおうじさま 【星の王子さま】
〔原題 (フランス) Le Petit Prince〕
サン=テグジュペリの童話。1943年刊。星に住む小さな王子を主人公に,詩的な文章で精神の純粋さと高貴さを謳(ウタ)いあげ,寓意に満ちた物語は,世界中の人々に愛読される。

星の祭

ほしのまつり [0] 【星の祭】
たなばたまつり。

星一

ほしはじめ 【星一】
(1873-1951) 実業家・政治家。渡米しコロンビア大学卒業。星製薬を設立。衆院議員となり,戦後も参院当選。また,星製薬商業学校を創立。

星亨

ほしとおる 【星亨】
(1850-1901) 政治家。東京の人。自由党幹部。舌禍事件,出版条例違反で二度入獄。のち衆議院議長。政友会結成に参加し,第四次伊藤内閣の逓相となるが,東京市の疑獄事件で辞職。その後も政友会院内総務として力をふるったが,伊庭想太郎に暗殺された。

星仏

ほしぼとけ [3] 【星仏】
日・月・木・火・土・金・水の七曜星に計都(ケイト)・羅睺(ラゴ)の二星を加えた九曜星を仏像のように刻んだもの。

星仏売り

ほしぼとけうり [5] 【星仏売り】
昔,京都で,大晦日の夜から元旦にかけて星仏を売り歩いた物売り。

星仏祭

ほしぼとけまつり [6] 【星仏祭】
昔,陰暦一二月一三日に僧を招いて,星仏をまつった祭り。

星位

せいい [1] 【星位】
(1)恒星の位置。「―表」
(2)貴人の官位。

星児

せいじ [1] 【星児】
中国の劇で用いる楽器。小さい碗形の鐘を二個,ひもで結び,打ち合わせて鳴らす。

星兜

ほしかぶと [3] 【星兜】
星鉢に眉庇(マビサシ)・錏(シコロ)などをつけた兜。
→星鉢

星列

せいれつ [0] 【星列】 (名)スル
星のように連なること。星羅。「数百(スヒヤク)の市人が―せる,陣所(ジンシヨ)陣所を/慨世士伝(逍遥)」

星占い

ほしうらない [3][4] 【星占い】
星によって運勢や吉凶を占うこと。占星術。

星取り表

ほしとりひょう [0] 【星取り表】
相撲で,勝ち負けの数を白黒の星で示した表。

星口動物

ほしくちどうぶつ [5] 【星口動物】
動物分類上の一門。体は円筒形で体節はない。多くは体長2〜20センチメートル。口の周囲を触手がとりまく。肛門は体幹の前方背面に開く。すべて海産。世界に約三〇〇種が知られる。星虫動物。

星合

ほしあい [0] 【星合(い)】
陰暦七月七日の夜,牽牛・織女の二つの星が出合うこと。たなばた。[季]秋。「―の空」「―ばかりのかげをみよとや/蜻蛉(上)」

星合い

ほしあい [0] 【星合(い)】
陰暦七月七日の夜,牽牛・織女の二つの星が出合うこと。たなばた。[季]秋。「―の空」「―ばかりのかげをみよとや/蜻蛉(上)」

星味泥

ほしみどろ [3] 【星味泥】
緑藻類ホシミドロ目の淡水藻。約一〇〇種あり,全世界に分布。水田や湿原などの止水に発生する。細い糸状体は単列に連なる細胞より成り,各細胞に二個の星状の葉緑体を有する。糸状体が接した点で細胞間で接合する。

星回り

ほしまわり [3] 【星回り】
その人の運命を定めるという本命星(ホンミヨウシヨウ)のめぐりあわせ。運勢。「―が悪い」

星団

せいだん [0] 【星団】
天球の一部分に集まっている恒星の大集団。散開星団と球状星団とがある。

星図

せいず [0] 【星図】
恒星・星雲などの天球上の位置・等級・その他の性質を平面的に記載した図。

星型

ほしがた [0] 【星形・星型】
星にかたどった形。普通,五つの突起のあるものをいう。ひとで形。

星型機関

ほしがたきかん [6][5] 【星型機関】
クランク軸を中心にシリンダーを放射状に配列したエンジン。空冷航空機用として用いられる。

星夜

せいや [1] 【星夜】
星の美しい夜。星月夜。

星学

せいがく [0] 【星学】
天文学の旧称。

星宝

ほしだから [3] 【星宝】
海産の巻貝。タカラガイの一種。貝殻は殻長10センチメートルほどの卵形。殻口は下面に縦に細長く開き,背面は乳灰白色の地に黒褐色の小点が多数散る。殻は観賞用・貝細工用。本州中部以南に分布。

星室庁

せいしつちょう 【星室庁】
〔Star Chamber〕
1487年ロンドンのウェストミンスター宮殿の星の間に設置された刑事特別裁判所。ヘンリー七世により確立。国王直属のため絶対王政の専制機関化した。1640年廃止。

星宿

せいしゅく [0] 【星宿】
昔,中国で星を二十八宿にまとめた,その星座。

星宿

ほとおりぼし ホトホリ― 【星宿】
二十八宿の星(セイ)宿の和名。海蛇座の七星からなる。

星屎

ほしくそ [0] 【星屎】
隕石(インセキ)。ほしいし。

星屑

ほしくず [0][3] 【星屑】
無数の小さな星。

星座

せいざ [0] 【星座】
天空の恒星をその見かけ上の位置によって結びつけ,動物や人物などに見立てて,天球上の区分としたもの。現在学問上は,古代ギリシャの星座をもととして加除整理し,南天の星座を追加したものが使用されており,八八座ある。星宿。

星座

せいざ【星座】
《天》a constellation.→英和

星座図

せいざず [3] 【星座図】
星座を記入した天球図。

星座早見

せいざはやみ [4] 【星座早見】
天球を平板状に表し,ある地点の,任意の月日・時刻における星座の位置を簡便に見られるように工夫した器具。

星形

ほしがた [0] 【星形・星型】
星にかたどった形。普通,五つの突起のあるものをいう。ひとで形。

星形図法

せいけいずほう [5] 【星形図法】
地図投影法の一。極を中心とした星状の輪郭の中に,世界全図を描く図法。

星彩

せいさい [0] 【星彩】
(1)星の光。
(2)雲母・水晶などの鉱物を光を通して眺めた時に見られる星のような光彩。

星影

ほしかげ [3] 【星影】
星の光。ほしひかり。「―を仰ぐ」

星散

せいさん [0] 【星散】 (名)スル
星が空に散らばっていること。転じて,物があちこちに分散すること。「妓楼追々所々に―し弊害不�少(スクナカラザル)旨/新聞雑誌 12」

星斗

せいと [1] 【星斗】
星。星辰。

星旄

せいぼう [0] 【星旄】
〔「旄」は旄牛(カラウシ)の尾の飾りをつけた旗〕
星のようにきらめく旗。

星旄電戟

せいぼうでんげき [0] 【星旄電戟】
星旄と稲妻のように鋭い光を放つほこ。軍勢の勢いを表す語。「―の威を振るう」

星明かり

ほしあかり [3] 【星明かり】
星の光によるあかるさ。

星月

ほしづき [2][0] 【星月】
馬の毛色の名。額の上に白い小斑点のあるもの。つきびたい。つきじろ。しろびたい。ほしびたい。[和名抄]

星月夜

ほしづくよ [4][3] 【星月夜】
「ほしづきよ(星月夜)」に同じ。[季]秋。《―空の高さよ大きさよ/尚白》

星月夜

ほしづきよ [4][3] 【星月夜】
(1)星の光で,月夜のように明るいと感じた夜。ほしづくよ。[季]秋。
(2)歌・謡曲などで,「鎌倉」「鎌倉山」を導く語。「我一人鎌倉山を越え行けば星月夜こそ嬉しかりけれ/永久百首」の歌に基づく用法をいう。「明くるを待つや―鎌倉山を朝立ちて/謡曲・調伏曾我」

星月夜の井戸

ほしづきよのいど 【星月夜の井戸】
鎌倉市の坂ノ下にある井戸。昼間でも星の影をうつす井戸という。

星条旗

せいじょうき セイデウ― [3] 【星条旗】
〔Stars and Stripes〕
アメリカ合衆国の国旗。1777年制定。一三本の赤と白との横縞は独立時の一三州を,左上の長方形の青地に浮かぶ五〇の白星は現在の五〇州を示す。

星条旗

せいじょうき【星条旗】
the Stars and Stripes.

星河

せいが [1] 【星河】
あまのがわ。

星漢

せいかん [0] 【星漢】
あまのがわ。

星点

せいてん [1][0] 【星点】
漢文訓読に際して用いられたヲコト点のうち,漢字の四隅に付けた「・」の形の訓点。「をこと点」の中で最も基本的なもの。

星烏

ほしがらす [3] 【星烏】
スズメ目カラス科の鳥。全長約35センチメートル。全身黒褐色で,背・胸・腹に小白斑が散在する。日本では高山の針葉樹林にすむ。タケガラス。

星状体

せいじょうたい セイジヤウ― [0] 【星状体】
細胞分裂や受精の時に中心体の周囲にできる放射状の糸状構造の集まり。糸状構造は星糸という。

星留

ほしどめ [0] 【星留(め)】
裁縫で,ごく小さな針目で返し縫いをして縫い代などを留める方法。紋付長着の掛け襟や洋服の前端などに用いる。星縫い。

星留め

ほしどめ [0] 【星留(め)】
裁縫で,ごく小さな針目で返し縫いをして縫い代などを留める方法。紋付長着の掛け襟や洋服の前端などに用いる。星縫い。

星白

ほしじろ [0] 【星白】
(1)鹿などの毛にある白い斑点。
(2)「星白の兜」の略。

星白の兜

ほしじろのかぶと 【星白の兜】
兜の鉢の星を銀で作ったもの。

星目

せいもく [0] 【井目・聖目・星目】
(1)碁盤の上に記した九つの黒い点。
(2)囲碁で,対戦する両者の間に相当の力の差がある時,下手(シタテ)があらかじめ{(1)}の九点に石を置くこと。また,その対局。

星眼

ほしめ [0] 【星眼】
目の結膜や角膜に,あわ粒くらいの大きさの白い星のような斑点が現れる疾患。フリクテン。

星石

ほしいし [2][0] 【星石】
隕石(インセキ)。ほしくそ。

星砂

ほしずな [0] 【星砂】
有孔虫目の原生動物。直径1〜2ミリメートルほどの石灰質の殻をもつ。殻に数個の突起があり,星形に見える。日本では八重山諸島の汀線(テイセン)付近に分布。

星祭

ほしまつり [3] 【星祭(り)】
(1)「たなばた(七夕){(1)}」に同じ。[季]秋。
(2)真言宗で,わざわいを除くために年星・本命星(ホンミヨウシヨウ)をまつる祭り。星供(ホシク)。

星祭り

ほしまつり [3] 【星祭(り)】
(1)「たなばた(七夕){(1)}」に同じ。[季]秋。
(2)真言宗で,わざわいを除くために年星・本命星(ホンミヨウシヨウ)をまつる祭り。星供(ホシク)。

星空

ほしぞら [0][3] 【星空】
晴れて星がたくさん輝いている空。

星章

せいしょう [0] 【星章】
星をかたどったしるし。旧陸軍で帽章や襟章などに用いた。

星糸

ほしいと [3] 【星糸】
一定の間隔で,玉がついたように見える飾り糸。撚(ヨ)り合わせる糸を,送り出す速度に差をつけて作る。

星繍

ほしぬい [0] 【星繍】
日本刺繍(シシユウ)の技法の一。芥子(ケシ)繍の針目のやや大きなもの。

星芒

せいぼう [0] 【星芒】
星の光。星の光芒。

星草

ほしくさ [0][2] 【星草】
ホシクサ科の一年草。水田などの湿地に生える。葉は線形で,多数根生する。八〜一〇月,高さ10センチメートル内外の細い花茎を多数立て,灰白色のごく小さい頭状花序をつける。ミズタマソウ。

星菫派

せいきんは 【星菫派】
明治30年代,与謝野鉄幹・晶子夫妻を中心に「明星」によった浪漫派詩人の一派。星や菫(スミレ)によせて恋をうたう,という表現傾向から命名。

星葦毛

ほしあしげ [3] 【星葦毛】
「連銭葦毛(レンゼンアシゲ)」に同じ。

星薬科大学

ほしやっかだいがく 【星薬科大学】
私立大学の一。星製薬商業学校を源として1941年(昭和16)星薬学専門学校となり,50年現名の新制大学となる。本部は東京都品川区。

星虫

ほしむし [0][2] 【星虫】
(1)星口動物門に属する海産動物の総称。
(2)星口動物の一種。体長約5センチメートル。体長の約七割を吻(フン)が占める。体表には微細な皮膚乳頭が密生する。東京湾以南の潮間帯砂礫底にすむ。イケダホシムシ。

星行

せいこう [0] 【星行】
(1)朝早く星の出ているうちに家を出て,行くこと。
(2)天体の運行。

星表

せいひょう [0] 【星表】
恒星の天球上における位置,固有運動・等級・スペクトル型などを記載した表。恒星表。恒星目録。

星見

ほしみ [3] 【星見】
本命星(ホンミヨウシヨウ)によって運勢を占う占い。

星躔

せいてん 【星躔】
星のやどり。星宿。また星を散りばめた空。「月―にあらはなれども/海道記」

星辰

せいしん [0] 【星辰】
〔「辰」は日月星の総称〕
ほし。また,星座。

星辰崇拝

せいしんすうはい [5] 【星辰崇拝】
星に象徴的意味を付与し,尊崇する信仰および儀礼。

星野

ほしの 【星野】
姓氏の一。

星野光

せいやこう [3] 【星野光】
夜天光の一成分。多数の恒星や星雲から発する光の集まり。その明るさは天球上の位置によって異なる。

星野直樹

ほしのなおき 【星野直樹】
(1892-1978) 官僚・政治家。横浜生まれ。満州国国務院総務長官として岸信介らと財政・経済を統轄。企画院総裁を経て東条内閣書記官長。A 級戦犯,終身刑。釈放後,実業界に入る。

星鉢

ほしばち [2] 【星鉢】
鉄板を半球状に並べ,矧(ハ)ぎ留めの鋲頭を潰(ツブ)さず,鉢の表面に見せた兜(カブト)の鉢。
→筋鉢

星間

せいかん [0] 【星間】
星と星との間。

星間吸収

せいかんきゅうしゅう [5] 【星間吸収】
遠くの天体の光が星間物質によって吸収(あるいは散乱)され,天体が暗く見えること。

星間塵

せいかんじん [3] 【星間塵】
星間物質のうち,ガスを除いた氷・鉄・ケイ酸塩など固体成分の微粒子。

星間物質

せいかんぶっしつ [5] 【星間物質】
恒星と恒星との間の宇宙空間にある希薄な物質。水素を主成分とする原子・分子からなる星間ガスと固体微粒子(星間塵(ジン))とからなる。凝縮して恒星になるものと考えられている。

星間雲

せいかんうん [3] 【星間雲】
雲状に見える星間ガス。
→星間物質

星雨

せいう [1] 【星雨】
「流星雨(リユウセイウ)」に同じ。

星雲

せいうん【星雲】
a nebula.→英和
〜状の nebular.

星雲

せいうん [0] 【星雲】
銀河系の中に存在する雲状の天体。ガスや塵からなる。散光星雲・暗黒星雲・惑星状星雲などがある。以前は銀河系内星雲と呼んでいた。

星雲団

せいうんだん [3] 【星雲団】
⇒銀河団

星雲線

せいうんせん [0] 【星雲線】
惑星状星雲の光のスペクトルに現れる特殊な輝線。酸素・窒素・硫黄などの原子の禁制線で,密度の極めて低い高温ガスである星雲では,わずかではあるが放射される。

星雲群

せいうんぐん [3] 【星雲群】
⇒銀河群

星雲説

せいうんせつ [3] 【星雲説】
太陽系の起源についての説の一。
→カント-ラプラスの星雲説

星霜

せいそう [0] 【星霜】
〔古くは「せいぞう」とも〕
としつき。年月。歳月(サイゲツ)。「幾―」

星霜

せいそう【星霜】
years.幾〜を経て after the lapse of many years.

星霧

せいむ [1] 【星霧】
星雲の別称。現在はあまり使われない。

星額

ほしびたい [3] 【星額】
「星月(ホシヅキ)」に同じ。

星食

せいしょく [0] 【星食】
月が星を覆い隠す現象。月の運動の測定や測地学上の位置の測定に利用する。掩蔽(エンペイ)。

星鮫

ほしざめ [2][0] 【星鮫】
ネズミザメ目の海魚。全長約1.5メートル。小形のサメで細長い。体色は灰褐色で,側面と背面に小白点が散在する。サメ類の中で重要水産魚。日本近海からアフリカにかけて分布。ホシブカ。カノコザメ。

星鰈

ほしがれい [3] 【星鰈】
カレイ目の海魚。全長約50センチメートル。体は卵円形で,有眼側は暗褐色,無眼側の体の後半部に小黒点がある。ひれに黒褐色の円斑が点在。春が旬で美味。日本各地・朝鮮半島の沿岸に分布。ヤマブシガレイ。

星鹿毛

ほしかげ [3][0] 【星鹿毛】
馬の毛色の名。鹿毛に白い斑点のまじったもの。

映え

はえ [2] 【映え・栄え】
〔動詞「はえる(映)」の連用形から〕
(1)ほまれ。名誉。「―ある栄冠をかちとる」
(2)はえること。はえるさま。見た目によく見えること。「見ばえ」「出来ばえ」などのように他の名詞の下に付いて「ばえ」と濁り,複合語を作る。
(3)引き立つこと。見ばえがすること。「その君をぞこの女御,大方のよろづのものの―にものし給ふ/栄花(見はてぬ夢)」

映える

はえる【映える】
[かがやく]shine;→英和
be bright;[引き立つ]look attractive;be set off <by> .

映える

は・える [2] 【映える・栄える】 (動ア下一)[文]ヤ下二 は・ゆ
(1)明るい光に照らされて輝く。あざやかに見える。《映》「朝日に―・える富士山」
(2)周囲のものとの対比によって一段と美しさが目立つ。引き立って見える。《映》「紺碧の海に白い船体が―・える」

映え映えし

はえばえ・し 【映え映えし・栄え栄えし】 (形シク)
(1)非常にはえて見える。はなやかで見ばえがする。「内わたりにも墨染にて,―・しき事もなし/栄花(松の下枝)」
(2)光栄である。面目が立つ。「講師も―・しく覚ゆるなるべし/枕草子 33」

映し

うつし [3] 【映し】
〔「写し」と同源〕
写真などに映すこと。スクリーンなどに映し出すこと。「大―」

映し

はゆ・し 【映し】 (形ク)
まばゆい。また,きまりが悪い。「おほむ返し聞こえむも―・ければ/和泉式部集」

映し出す

うつしだ・す [4][0] 【映し出す・写し出す】 (動サ五[四])
(1)光をあてて物の形・姿などを他の物の上にあらわし出す。「スクリーンに―・された姿」
(2)絵や文章に描き出す。「白(セリフ)は可成(ナルベク)其時代の人を―・すのが主で/吾輩は猫である(漱石)」
[可能] うつしだせる

映し絵

うつしえ [3] 【映し絵】
ガラスに描いた絵をランプの光を用いて映写幕に映すもの。興行化して寄席などで行われた。幻灯。

映じる

えい・じる [0][3] 【映じる】 (動ザ上一)
〔サ変動詞「映ずる」の上一段化〕
「映ずる」に同じ。「新緑が湖面に―・じる」

映じる

えいじる【映じる】
(1)[反映]be reflected[mirrored] <in,on> .
(2)[印象づける]impress[strike]a person <as> .→英和

映す

うつ・す [2] 【映す】 (動サ五[四])
〔「写す」と同源〕
(1)物の形・姿などを他の物の表面に現れるようにする。「鏡に―・す」「水面に影を―・す」
(2)映像を,スクリーンやブラウン管の上に現す。「スライドを―・す」
[可能] うつせる

映ず

えい・ず 【映ず】 (動サ変)
⇒えいずる(映)

映ずる

えい・ずる [0][3] 【映ずる】 (動サ変)[文]サ変 えい・ず
(1)(光・影・形などが)他の物にうつる。「紅葉が湖面に―・ずる」
(2)光をうけて,輝く。「春の光に―・ずる桜花」
(3)目に,そのように見える。感じられる。「子供の目にも異様に―・じた事件」

映やす

はや・す 【栄やす・映やす】 (動サ四)
(1)映えるようにする。引きたてる。「なに事もさしいらへし給ふ御光に―・されて/源氏(初音)」
(2)賞美する。ほめる。「七重花咲く八重花咲くと申し―・さね申し―・さね/万葉 3885」

映ゆ

は・ゆ 【生ゆ・映ゆ】 (動ヤ下二)
⇒はえる(生)
⇒はえる(映)

映り

うつり [3] 【映り・写り】
(1)色・光,物の姿・形などが映っている状態。「写真―のよい人」「テレビの―が悪い」
(2)色や模様などの取り合わせ。釣り合い。調和。「―のよい帯」

映る

うつ・る [2] 【映る】 (動ラ五[四])
〔「移る」と同源〕
(1)形・色・光などが,他の物の表面に現れる。映じる。「夕日が窓に―・る」「岸の花が水面に―・っている」
(2)スクリーンやテレビなどに,映像が現れる。「テレビがよく―・らない」
(3)調和する。つり合う。似合う。「白いケープがよく―・る」
(4)人に,そのような印象を与える。映ずる。「彼の態度は大人たちには生意気に―・った」

映ろう

うつろ・う ウツロフ [3] 【映ろう】 (動ワ五[ハ四])
〔「映(ウツ)る」に継続の助動詞「ふ」の付いた「うつらふ」の転〕
光や影が他の物の表面にうつっている。「湖面に―・う富士の姿」

映倫

えいりん 【映倫】
〔「映画倫理規程」「映倫管理委員会」の略〕
日本で製作・上映する映画を自主的に検閲規制する機関。1949年(昭和24)日本映画連合会が組織。57年全面改組して映画連合会から独立。社会的・倫理的に好ましくない部分について削除や表現の変更を勧告する。

映倫[映倫管理委員会]

えいりん【映倫[映倫管理委員会]】
Motion Picture Code of Ethics Committee.

映像

えいぞう [0] 【映像】
(1)映画・テレビ・写真などの画像のように,レンズを通して映し出された像。「鮮明な―」「―文化」
(2)頭の中に思い浮かんだ,ものの形やありさま。イメージ。

映像

えいぞう【映像】
a reflection;→英和
an image.→英和

映写

えいしゃ [0] 【映写】 (名)スル
映画やスライドなどをスクリーンに映すこと。「教育用映画を―する」

映写

えいしゃ【映写】
projection.→英和
〜する project on a screen.→英和
‖映写機 a projector.映写室 a projection room[booth].

映写幕

えいしゃまく [3] 【映写幕】
映画やスライドを映し出す白色の幕。銀幕。スクリーン。

映写機

えいしゃき [3] 【映写機】
映画・スライドを映す機械。強い光源とレンズの働きにより,フィルムの画像をスクリーン上に拡大して映し出すもの。

映射

えいしゃ [0] 【映射】 (名)スル
光を受けて照り輝くこと。「きれいな金光を放ち日光に―するところは/浮城物語(竜渓)」

映帯

えいたい [0] 【映帯】 (名)スル
色彩や情景などが互いに映じあうこと。映発。

映日果

いちじく [2] 【無花果・映日果】
クワ科の落葉小高木。小アジア原産。高さ2〜4メートル。葉は互生し,大形で掌状に切れ込む。枝葉を切ると,白色の乳液が出る。春から夏にかけ,葉腋に壺状の花序をつける。中に無数の白色小花がつくが,外から見えないので「無花果」と書かれる。果実は熟すと甘く食用。乾燥した茎葉・果実は緩下剤とされ,乳液はいぼ取り,生葉は殺虫などに利用。唐柿(トウガキ)。[季]秋。《―をもぐ手に伝ふ雨雫/虚子》

映画

えいが【映画】
<米> a motion[moving]picture,a movie; <英> a film;→英和
a picture;→英和
<米> the movies[ <英> the cinema](総称).〜(を見)に行く go to the movies[cinema].〜化する film <a novel> .〜に出る appear on the screen.→英和
‖映画界 the cinema world;the screen world;filmdom.映画館 a cinema theater;a movie house.映画監督 a director.映画脚本 a scenario.映画祭 a film festival.映画スター <米> a movie[ <英> film]star.映画俳優 a movie actor[actress].天然色映画 a technicolor film.文化(記録,教育,劇)映画 a cultural (documentary,an educational,feature) film.

映画

えいが [1][0] 【映画】
一秒間一六または二四こまの速度で連続的に撮影されたフィルムを,映写機によって投影し,一連の物語や映像などを写し出すもの。一九世紀末に発明されて以来,トーキー・カラー・ワイド・立体などその表現技術はめざましく発展した。活動写真。キネマ。シネマ。ムービー。「―スター」

映画人

えいがじん [3] 【映画人】
映画界に属する人。映画関係者。

映画倫理規程

えいがりんりきてい 【映画倫理規程】
⇒映倫(エイリン)

映画化

えいがか [0] 【映画化】 (名)スル
小説や実際の事件などを脚色して映画にすること。

映画界

えいがかい [3] 【映画界】
映画関係の仕事をする人々のつくりあげている世界。

映画監督

えいがかんとく [4] 【映画監督】
映画の,実際の創作・演出面での最高責任者。全スタッフの統率,俳優の演技指導,フィルムの編集,録音など,細部に至るまで関与する。

映画祭

えいがさい [3] 【映画祭】
選ばれた映画を,短期間に一都市または一劇場で上映する行事。ベネチア・カンヌの国際映画祭は有名。

映画音楽

えいがおんがく [4] 【映画音楽】
映画用に作曲・編曲され,フィルムのサウンド-トラックに録音された音楽の総称。

映画館

えいがかん [3] 【映画館】
映画を上映して観客に見せる建物。映画劇場。

映発

えいはつ [0] 【映発】 (名)スル
〔「えいほつ」とも〕
光や色彩などが互いにうつり合うこと。映帯。

映[写]す

うつす【映[写]す】
(1)[謄写]copy;→英和
make a copy of;trace (敷き写す);→英和
reproduce (模写);→英和
describe (描写).→英和
(2)[写真を]take a photograph[picture]of;have a photograph[picture]taken (写してもらう).
(3)[投影]reflect;→英和
mirror;→英和
project <a picture on the screen> .→英和

映[写]りが良い

うつり【映[写]りが良い(悪い)】
(1)[写真の] <This picture> is (not) taken well; <You> look better in the picture.→英和
(2)[配合]⇒映[写]る.

映[写]る

うつる【映[写]る】
(1)[投影]be reflected[mirrored] <in the water> ;fall[be cast] <on the ground> ;→英和
[テレビ(映画)に]be on the television (screen).→英和
(2)[写真が]be taken.⇒映[写]り.
(3)[配合]match;→英和
suit;→英和
harmonize <with> ;→英和
[似合う]become.→英和

はる [1] 【春】
(1)四季の一。冬と夏の間の季節。現行の太陽暦では三月から五月まで。陰暦では正月から三月まで。また,二十四節気では立春から立夏の前日まで。天文学上では,春分から夏至(ゲシ)の前日まで。昼が長く,夜が短くなる。一年中で最も陽気がよく植物の発育期にあたる。「冬が過ぎて―が来る」[季]春。
(2)正月。新春。「初―」
(3)勢いの盛んな時期。「わが世の―を謳歌する」
(4)青春期。思春期。性的な感情を抱き始める年ごろ。「―にめざめる」
(5)色情。春情。「―をひさぐ」

はる【春】
spring.→英和
〜めく look like spring.→英和

春が来た

はるがきた 【春が来た】
文部省唱歌。高野辰之の詩に岡野貞一が作曲。1910年(明治43)刊の「尋常小学読本唱歌」に発表。「春が来た春が来たどこに来た…」

春と修羅

はるとしゅら 【春と修羅】
詩集。宮沢賢治作。1924年(大正13)刊。自然科学の教養,独特の宇宙感覚,宗教的香気を溶け込ませた世界を展開する。

春の七草

はるのななくさ [1][2] 【春の七草】
正月七日の七草粥(ガユ)に入れる若菜。セリ・ナズナ・ゴギョウ(ハハコグサ)・ハコベラ(ハコベ)・ホトケノザ(タビラコ)・スズナ(カブ)・スズシロ(ダイコン)の七種。[季]新年。
→秋の七草

春の夜の夢

はるのよのゆめ 【春の夜の夢】
春の夜に見る夢。短いこと,はかないことのたとえにいう。「おごれる人も久しからず,只―のごとし/平家 1」

春の宮

はるのみや 【春の宮】
〔春宮(トウグウ)の訓読み〕
皇太子。また,皇太子の宮殿。東宮。

春の宮人

はるのみやびと 【春の宮人】
東宮御所に仕える人。「五月雨に―来るときは/後撰(夏)」

春の小川

はるのおがわ 【春の小川】
文部省唱歌。高野辰之の詩に岡野貞一が作曲。1912年(大正1)刊の「尋常小学唱歌(四)」に発表。「春の小川はさらさら流る…」

春の心

はるのこころ 【春の心】
(1)春の頃の人の心。「世の中にたえて桜のなかりせば―はのどけからまし/古今(春上)」
(2)恋心。春情。「―を押ししづめ,種々胸をいためしが/人情本・梅美婦禰(初)」

春の日

はるのひ [1] 【春の日】
春の太陽。また,春の一日。春日。[季]春。

春の日

はるのひ 【春の日】
俳諧撰集。一冊。山本荷兮(カケイ)編。1686年刊。名古屋蕉門の連句と芭蕉の発句を含む四季の句を収める。「冬の日」の続編。俳諧七部集の一。

春の暮れ

はるのくれ 【春の暮れ】
(1)春の夕暮れ。[季]春。《入あひのかねもきこえず―/芭蕉》
(2)晩春。
→暮れの春

春の水

はるのみず [1] 【春の水】
水かさが豊かになった春の川や湖沼の水。[季]春。

春の海

はるのうみ 【春の海】
箏曲(ソウキヨク)家宮城道雄が1929年(昭和4)に作曲した箏と尺八の二重奏曲。翌年の勅題「海辺の巌」にちなむ。のどかな春の海の様子が描写される標題音楽。

春の目ざめ

はるのめざめ 【春の目ざめ】
〔原題 (ドイツ) Frühlings Erwachen〕
ドイツの劇作家ウェーデキントの戯曲。三幕。1891年作。思春期の少年少女の無知ゆえの悲劇を描いて,因習的な性道徳を批判した。

春の祭典

はるのさいてん 【春の祭典】
〔原題 (フランス) Le Sacre du printemps〕
ストラビンスキーのバレエ音楽。全二部。1913年初演。ロシアの大地と太陽神崇拝を題材とし,斬新な和声と錯綜(サクソウ)するリズムを多用した,二〇世紀音楽の革新的作品。

春の色

はるのいろ [1][1][2] 【春の色】
春らしいようす。春の景色。春色(シユンシヨク)。[季]春。

春の除目

はるのじもく 【春の除目】
〔春に行われたところからいう〕
「県召(アガタメシ)の除目」のこと。
⇔秋の除目

春めく

はるめ・く [3] 【春めく】 (動カ五[四])
〔「めく」は接尾語〕
春らしい気候になる。春らしい気配が感じられる。[季]春。「日ましに―・いてきた」

春スキー

はるスキー [4] 【春―】
春,残雪を求めて行うスキー。

春一番

はるいちばん【春一番】
the spring-heralding storm.

春一番

はるいちばん [1][2] 【春一番】
立春を過ぎて最初に吹く,昇温を伴った強い南風。日本海で低気圧が発達すると起き,太平洋側の異常高温,日本海側のフェーン現象などを起こす。[季]春。《雀らも―にのりて迅し/皆吉爽雨》

春三番

はるさんばん [1][0] 【春三番】
(1)桜の散る頃に吹く,強い南風。
→春一番
(2)二十四番花信風(ニジユウシバンカシンフウ)で,小寒の三候の風。梅・椿・水仙の開花を知らせる風。

春事

はるごと [2] 【春事】
⇒事祭(コトマツ)り

春仔

はるこ [0][2] 【春子・春仔】
〔「はるご」とも〕
春に生まれた,動物の子。

春休み

はるやすみ [3] 【春休み】
学校の春季の休暇。三月の終業日から四月の始業日までの間。[季]春。

春作

はるさく [0] 【春作】
春に栽培,あるいは,とり入れる農作物。「―の野菜」

春信

しゅんしん [0] 【春信】
(1)春のおとずれ。春のきざし。
(2)花が咲いたという春の便り。花信。

春信

はるのぶ 【春信】
⇒鈴木(スズキ)春信

春先

はるさき【春先】
early spring.

春先

はるさき [0] 【春先】
春のはじめ頃。早春。

春光

しゅんこう [0] 【春光】
(1)春の陽光。[季]春。
(2)春の景色。春の風光。[季]春。

春分

しゅんぶん【春分】
the vernal equinox.〜の日 Vernal Equinox Day.

春分

しゅんぶん [0] 【春分】
二十四節気の一。二月中気。太陽の黄経が〇度になる時をいう。春の彼岸の中日で,現行の太陽暦で三月二一日頃。この日,太陽は天の赤道上にあり,ほぼ真東から出てほぼ真西に沈む。昼夜はほぼ同時間だが,光の屈折現象などのため,昼間のほうがやや長い。
⇔秋分

春分の日

しゅんぶんのひ [6] 【春分の日】
国民の祝日の一。春分にあたり自然をたたえ,生物をいつくしむ日。春の彼岸の中日。昔の春季皇霊祭。[季]春。

春分点

しゅんぶんてん [3] 【春分点】
天球上,黄道と赤道とが交わる二点のうち,太陽が南から北へ通過する点。黄道上の黄経〇度の点。天球の黄道座標および赤道座標の原点として重視されている。

春初

しゅんしょ [1] 【春初】
春のはじめ。春首。

春化

しゅんか [0] 【春化】
「春化処理」に同じ。

春化処理

しゅんかしょり [4] 【春化処理】
植物を低温処理して,花芽の形成・開花を促すこと。例えば,秋まき小麦の種子を一定期間低温にさらすと,春にまいても正常に開花結実する。ヤロビザーチャ。バーナリゼーション。春化。

春告魚

はるつげうお [4] 【春告魚】
ニシンの異名。

春告鳥

はるつげどり [4] 【春告鳥】
ウグイスの異名。[季]春。

春団治

はるだんじ ハルダンヂ 【春団治】
⇒桂(カツラ)春団治

春場所

はるばしょ【春場所】
the spring sumo tournament.

春場所

はるばしょ [0] 【春場所】
三月に興行される大相撲の本場所。三月場所。[季]春。
〔かつては正月に催されるものをいった〕

春塵

しゅんじん [0] 【春塵】
春風に舞い上がる砂塵。春のほこり。[季]春。《―の鏡はうつす人もなく/山口青邨》

春夏秋冬

しゅんかしゅうとう【春夏秋冬】
the four seasons;〔副〕all the year round;at all seasons.

春夏秋冬

しゅんかしゅうとう シユンカシウトウ 【春夏秋冬】
俳句選集。1901年(明治34)〜03年刊。日本派(正岡子規一門)が,明治30年以降の新聞「日本」などの俳句欄から選んだ句を,季節ごとに編集した選集。

春夏秋冬

しゅんかしゅうとう [1] 【春夏秋冬】
四季。一年。

春夜

しゅんや [1] 【春夜】
春の夜。[季]春。

春夢

しゅんむ [1] 【春夢】
(1)春の夜の夢。
(2)物事のはかないことのたとえ。「栄華も一場の―に過ぎない」

春太夫節

はるたゆうぶし ハルタイフ― 【春太夫節】
浄瑠璃宮薗(ミヤゾノ)節の一派。初世宮薗鸞鳳軒(ランポウケン)の門弟で,三世宮古路薗八の弟の宮薗春太夫が,1792年(寛政4)江戸へ下っておこした。今日伝わる宮薗節はこの系統のもの。

春女菀

はるじょおん [3] 【春女菀】
ハルジオンの別名。

春女郎花

はるおみなえし [5] 【春女郎花】
カノコソウの別名。

春子

はるこ [0][2] 【春子・春仔】
〔「はるご」とも〕
春に生まれた,動物の子。

春季

しゅんき [1] 【春季】
春の季節。

春季

しゅんき【春季】
spring(time).→英和

春季皇霊祭

しゅんきこうれいさい [1][3] 【春季皇霊祭】
旧制大祭日の一。春分の日に皇霊殿で歴代の天皇・皇后・皇妃・皇親の霊をまつる儀式。現行の国民の祝日「春分の日」にあたる。
→秋季皇霊祭

春官

しゅんかん [0] 【春官】
(1)中国,周代の六官の一。礼法・祭典などをつかさどった。
(2)治部省の唐名。

春宮

みこのみや 【東宮・春宮】
(1)皇太子のいる宮殿。また,皇太子。ひつぎのみや。とうぐう。
(2)「みこのみやのつかさ」の略。「―のたちはきに侍りけるを/古今(雑下詞)」

春宮

とうぐう [3] 【東宮・春宮】
〔宮殿が皇居の東にあったところから。また,東は五行説で春にあたり,かつ易で震にあたり,震は長男の意となるところから〕
(1)皇太子の宮殿。
(2)皇太子のこと。はるのみや。ひつぎのみこ。みこのみや。

春宮

しゅんきゅう [0] 【春宮】
東宮(トウグウ)。はるのみや。

春宮坊

とうぐうぼう [3] 【春宮坊】
律令制で,皇太子に関する事務をつかさどった役所。舎人監・主殿署などの諸司を管轄した。みこのみやのつかさ。

春宮坊

みこのみやのつかさ 【春宮坊】
⇒とうぐうぼう(春宮坊)(1)

春宵

しゅんしょう [0] 【春宵】
春の宵。[季]春。

春宵

しゅんしょう【春宵】
a spring evening.

春容

しゅんよう [0] 【春容】
春の景色。はるげしき。

春寒

はるさむ [0] 【春寒】
立春を過ぎてからの寒さ。しゅんかん。[季]春。《―のよりそひ行けば人目ある/虚子》

春寒

しゅんかん [0] 【春寒】
春になってからぶり返した寒さ。余寒。はるさむ。

春小麦

はるこむぎ [3] 【春小麦】
春に種をまき秋に収穫する小麦。カナダ南部からアメリカ合衆国のサウスダコタ州にかけての地域,ハンガリー・ウクライナから西シベリアの南部にわたる地域,中国の東北部,北海道など,冬に寒冷な高緯度地方で栽培する。春まき小麦。
→冬小麦

春尽

しゅんじん [0] 【春尽】
春が終わること。また,春の終わり。

春屋妙葩

しゅんおくみょうは シユンヲクメウハ 【春屋妙葩】
⇒妙葩(ミヨウハ)

春山

はるやま [0] 【春山】
春の季節の山。草木が芽吹き,春の装いをした山。[季]春。

春山の

はるやまの 【春山の】 (枕詞)
春の山の草木がしなやかにのびることから,「しなひ栄ゆ」にかかる。「―しなひ栄えて/万葉 3234」

春山之霞壮夫

はるやまのかすみおとこ 【春山之霞壮夫】
古事記に見える神人。だれも求婚に成功しなかった伊豆志袁登売神(イズシオトメノカミ)を得られるかどうか,兄の秋山之下氷壮夫(アキヤマノシタビオトコ)と賭(カ)けをし,母の助力によって求婚に成功する。

春嵐

しゅんらん [0] 【春嵐】
春のあらし。

春嵐

はるあらし [3] 【春嵐】
春先に吹く強い南風。雨を伴うこともある。春疾風(ハヤテ)。春荒れ。

春巻

はるまき [0] 【春巻(き)】
ひき肉・きざんだ野菜などを小麦粉の薄い皮で筒形に巻き,油で揚げた中国料理。

春巻

はるまき【春巻】
<米> an egg roll; <英> a spring roll.

春巻き

はるまき [0] 【春巻(き)】
ひき肉・きざんだ野菜などを小麦粉の薄い皮で筒形に巻き,油で揚げた中国料理。

春帆

しゅんぱん [0] 【春帆】
春ののどかな海に浮かんだ船の帆。

春庭楽

しゅんでいらく 【春庭楽】
舞楽の一。左方唐楽。双調。管弦または舞楽で一帖だけ舞う場合は春庭楽,舞楽で二帖舞う時は春庭花という。四人舞で蛮絵装束の平舞。

春廼舎朧

はるのやおぼろ 【春廼舎朧】
坪内逍遥(ツボウチシヨウヨウ)の別号。

春待ち月

はるまちづき [4] 【春待ち月】
陰暦一二月の異名。

春心

しゅんしん [0] 【春心】
(1)春のものおもい。春思。
(2)いろけ。春情。

春思

しゅんし [1] 【春思】
春に思うこと。春の思い。春心。

春怨

しゅんえん [0] 【春怨】
若い女性が,春の気に感じて物思いにふけるようす。また恋に嘆き悲しむさま。

春情

しゅんじょう [0] 【春情】
(1)春らしいようす。はるげしき。春色。
(2)いろけ。春機。色情。「―を催す」

春愁

しゅんしゅう [0] 【春愁】
春の日にふと感じる物悲しさ。春に感じる哀愁。[季]春。

春意

しゅんい [1] 【春意】
春ののどかな気持ち。

春慶

しゅんけい 【春慶】
(1)鎌倉時代の尾張国瀬戸の陶工,加藤景正の号。
(2)漆塗り職人の名。一説には応永年間(1394-1428)頃の和泉国堺の人という。春慶塗の創始者。
(3)「春慶塗」「春慶焼」の略。

春慶塗

しゅんけいぬり [0] 【春慶塗】
漆器の一。黄や赤に着色をした木地に透き漆をかけ,木目の美しさが見えるように仕上げたもの。和泉国堺の漆工春慶が始めたと伝える。のち全国的に行われ,その産地により堺春慶・飛騨春慶・能代(ノシロ)春慶などと呼ばれる。

春慶手

しゅんけいで [0][3] 【春慶手】
瀬戸の陶工加藤景正が春慶と号した時期に作った瀬戸茶入れ。

春慶焼

しゅんけいやき [0] 【春慶焼】
鎌倉中期に瀬戸の陶工春慶が始めたという陶器。茶褐色の土に黄色の釉(ウワグスリ)をまだらにかけて焼いたもの。

春支度

はるじたく [3] 【春支度】
新春を迎える準備。年(トシ)用意。[季]冬。《―京のしきたり嫁しるや/風間さく》

春日

かすが 【春日】
姓氏の一。

春日

はるひ 【春日】
■一■ [0] (名)
春の日。春の陽光。また,春の一日。[季]春。「うららかな―/草枕(漱石)」「霞立つ長き―をかざせれど/万葉 846」
■二■ (枕詞)
春の日が霞(カス)む意で,「かすむ」と同音を含む地名「春日(カスガ)」にかかる。「―春日(カスガ)を過ぎ/日本書紀(武烈)」

春日

しゅんじつ [0] 【春日】
のどかな春の一日。明るい春の太陽。[季]春。

春日

かすが 【春日】
〔「春日」の表記は「かすが」にかかる枕詞「春日(ハルヒ)」を当てたもの〕
(1)奈良市春日野町の春日神社一帯の称。また,奈良市およびその付近の称。
(2)福岡県北西部の市。福岡市の南に接する住宅都市。

春日の

はるひの 【春日の】 (枕詞)
「はるひ{■二■}」に同じ。「―春日の国に麗(クワ)し女(メ)をありと聞きて/日本書紀(継体訓)」

春日の使

かすがのつかい [1] 【春日の使】
古代,春日祭の前日,神馬(ジンメ)を奉献するために遣わされた勅使。摂関家の者で,近衛中将・少将が当てられた。春日祭使。

春日の神木

かすがのしんぼく [1] 【春日の神木】
春日神社の神体とされた榊(サカキ)。
→神木動座

春日を

はるひを 【春日を】 (枕詞)
「はるひの」に同じ。「―春日の山の高座(タカクラ)の三笠の山に/万葉 372」

春日井

かすがい カスガヰ 【春日井】
名古屋市北東部に隣接する市。製紙・陶器・電気器具などの工業が盛ん。

春日信仰

かすがしんこう [4] 【春日信仰】
春日神社に対する信仰。本来は藤原氏の氏神信仰であったが,三笠山への神体山信仰,雷神信仰,竜神信仰など多様な信仰形態をもつにいたった。春日講が組織されて全国に広まった。若宮祭りや神鹿尊崇などで知られる。

春日大社

かすがたいしゃ 【春日大社】
「春日神社(カスガジンジヤ)」に同じ。

春日局

かすがのつぼね 【春日局】
(1579-1643) 徳川三代将軍家光の乳母。稲葉正成の妻。名は福。家光の将軍継嗣に尽力。大奥を統率し,内外に勢力を振るった。湯島に天沢寺(麟祥院)を建立。

春日山

かすがやま 【春日山】
新潟県上越市にある山。上杉謙信の居城,春日山城址がある。

春日山

かすがやま 【春日山】
春日神社背後の山の総称。狭義には,最高峰の花山(海抜497メートル)をさす。古来,神域として斧を入れなかったので原始林におおわれている。((歌枕))「―いはねの松は君がため千とせのみかはよろづよぞへむ/後拾遺(賀)」

春日山城

かすがやまじょう 【春日山城】
上越市春日山に築かれた城。上杉家の居城であったが,のち堀秀治が城主となる。1607年堀家が福島城に移り廃城。

春日形

かすががた [0] 【春日形】
「春日灯籠(ドウロウ){(1)}」に同じ。

春日影

はるひかげ [3] 【春日影】
春の日の光。

春日政治

かすがまさじ 【春日政治】
(1878-1962) 国語学者。長野県生まれ。九大教授。訓点語研究の発展に努めた。著「西大寺本金光明最勝王経古点の国語学的研究」「古訓点の研究」「仮名発達史序説」など。

春日明神

かすがみょうじん 【春日明神】
「春日権現(ゴンゲン)」に同じ。

春日曼荼羅

かすがまんだら [4] 【春日曼荼羅】
春日信仰に基づく曼荼羅。春日の本地仏を表した本地曼荼羅のほか,神鹿が神鏡をかけた榊(サカキ)を負う図柄の鹿曼荼羅,春日神社を鳥瞰(チヨウカン)的に描いた宮曼荼羅など各種ある。鎌倉・室町時代に流行した。

春日杉

かすがすぎ [3] 【春日杉】
スギの代表的銘木の一。奈良県春日山周辺に生育する。優雅な笹杢(ササモク)が現れ,天井板や盆・手箱など木工芸用材として賞用される。

春日権現

かすがごんげん 【春日権現】
春日神社の祭神。春日明神。

春日権現験記

かすがごんげんけんき 【春日権現験記】
絵巻。二〇巻,目録一巻。絵は絵所預高階隆兼,詞は鷹司基忠ほか三人の筆写。春日神社創建の由来と霊験奇瑞譚約五八話を収録。西園寺公衡(キンヒラ)が発願し,1309年同神社に奉納。

春日潜庵

かすがせんあん 【春日潜庵】
(1811-1878) 幕末・明治初期の儒者。京都久我家の臣。陽明学を信奉して国事に奔走。安政の大獄に連座。維新後,奈良県知事。著「潜庵遺稿」など。

春日灯籠

かすがどうろう [4] 【春日灯籠】
(1)春日神社で使われている石灯籠に代表される石灯籠の形式。火袋は六角柱で,二面に雌雄の鹿,他の二面に雲形の日月が彫られ,残りの二面は彫りぬかれている。
(2)春日神社にある釣り灯籠。また,それを模したもの。

春日版

かすがばん [0] 【春日版】
〔春日神社に奉納されたものが多いところからいう〕
平安末期から鎌倉時代にかけて興福寺で開版された仏典。版が整然として文字は太め,墨色も美しい。

春日盆

かすがぼん [3] 【春日盆】
表を朱,裏を黒く漆を塗り,螺鈿(ラデン)などをほどこした高坏(タカツキ)または平盆。

春日神社

かすがじんじゃ 【春日神社】
奈良市春日野町にある神社。祭神は武甕槌命(タケミカヅチノミコト)・経津主命(フツヌシノミコト)・天児屋根命(アメノコヤネノミコト)・比売神(ヒメノカミ)。平城遷都後,藤原氏により創建されたと伝えられ,その氏神として藤原氏の興隆とともに栄えた。1946年(昭21)春日大社と改称。

春日祭

かすがまつり 【春日祭】
春日神社の例祭。古くは陰暦二月・一一月の上(カミ)の申(サル)の日に行われたので申祭ともいう。朝廷から勅使が遣わされ,斎女が参向するなど,盛大に行われた。明治以後は三月一三日。三勅祭の一。申祭(サルマツリ)。春日の祭。かすがさい。[季]春。

春日竜神

かすがりゅうじん 【春日竜神】
能の一。五番目物。明恵上人(ミヨウエシヨウニン)が天竺(テンジク)に渡ろうとして暇(イトマ)ごいのため春日神社に参詣すると,竜神が現れて奇瑞(キズイ)を見せ,思いとどまらせる。

春日老

かすがのおゆ 【春日老】
奈良時代の官僚・歌人。従五位下,常陸介。万葉集に八首収められている。春日倉老。生没年未詳。

春日舞

かすがまい [0] 【春日舞】
春日神社で,巫女(ミコ)が奏する神楽舞。

春日若宮神社

かすがわかみやじんじゃ 【春日若宮神社】
春日神社の摂社の一。祭神は天押雲根命(アマノオシクモネノミコト)。一二月の例祭「御祭(オンマツリ)」が著名。

春日藤織

かすがふじおり [4] 【春日藤織】
奈良地方特産の絽(ロ)織物。古くは藤の靭皮(ジンピ)繊維で,のちには大麻・苧麻(チヨマ)を用いて織った。夏帯地・夏襟地にする。春日藤布(トウフ)。春日藤(カスガトウ)。

春日造り

かすがづくり [4] 【春日造り】
神社建築の一。春日神社の本殿に代表される。妻入の切妻造りの母屋の前方に庇(ヒサシ)を延ばして向拝とし,屋根に反りをつける。
春日造り[図]

春日遅遅

しゅんじつちち [5] 【春日遅遅】
春の日の暮れることが遅いこと。春の日がうららかでのどかなさま。

春日部

かすかべ 【春日部】
埼玉県東部にある市。日光街道の宿場町から発達。春日部氏の旧領。箪笥(タンス)・下駄などの桐製品を特産。住宅地として発展。

春日野

かすがの 【春日野】
奈良,春日山麓に広がる野。((歌枕))「―の若菜つみにやしろたへの袖ふりはへて人のゆくらむ/古今(春上)」

春日鳥居

かすがどりい [4] 【春日鳥居】
春日神社の一の鳥居に代表される鳥居の形式。柱径が太く,わずかに内側に傾き,島木・笠木の反りは少なく,額束(ガクヅカ)がある。
→鳥居

春星忌

しゅんせいき [3] 【春星忌】
〔「春星」は与謝蕪村の画号〕
与謝蕪村の忌日。陰暦一二月二五日。蕪村忌。

春昼

しゅんちゅう [0] 【春昼】
のんびりとした春のひるま。[季]春。《―やセーヌ河畔の古本屋/景山筍吉》

春時雨

はるしぐれ [3] 【春時雨】
春に降るにわか雨。[季]春。

春景

しゅんけい [0] 【春景】
春のけしき。はるげしき。

春暁

しゅんぎょう [0] 【春暁】
春の夜明け方。[季]春。

春暖

しゅんだん [0] 【春暖】
春のあたたかさ。「―の候」

春暖の候

しゅんだん【春暖の候】
the mild season of spring.

春曇

はるぐもり [3][0] 【春曇(り)】
春に多い薄曇りの天気。

春曇り

はるぐもり [3][0] 【春曇(り)】
春に多い薄曇りの天気。

春月

しゅんげつ [1] 【春月】
(1)春の夜の月。春の月。[季]春。
(2)春の季節。

春月

しゅんげつ 【春月】
⇒生田(イクタ)春月

春服

しゅんぷく [0] 【春服】
春に着る着物。また,正月に着る着物。春着(ハルギ)。春衣(シユンイ)。

春期

しゅんき [1] 【春期】
春の期間。

春本

しゅんぽん [0] 【春本】
男女の情交を描いた本。猥本。

春材

しゅんざい [0] 【春材】
「早材(ソウザイ)」に同じ。

春柳

はるやなぎ 【春柳】 (枕詞)
春の柳を折って鬘(カズラ)としたので「かずら」,また同音の地名「葛城(カズラキ)山」にかかる。「―縵(カズラ)に折りし梅の花/万葉 840」

春楡

はるにれ [2] 【春楡】
ニレ科の落葉高木。山地に生える。高さは30メートルに達し,広大な樹冠をつくる。公園樹・街路樹などとする。葉は卵形で重鋸歯があり,ざらつく。春,葉の出る前に黄緑色のごく小さい花が束状につき,扁平な翼果を結ぶ。材は建築・器具・薪炭材とする。ニレ。エルム。古名,やにれ。
春楡[図]

春樹暮雲

しゅんじゅぼうん [1] 【春樹暮雲】
〔杜甫の詩「春日憶�李白�」に「渭北春天樹,江東日暮雲」とあるのによる〕
遠方にいる友人をしのぶときに用いる語。

春樹顕秘抄

しゅんじゅけんぴしょう 【春樹顕秘抄】
「てにをは」秘伝書の一。著者未詳。室町末期の成立か。「姉小路式」をもとに,「手爾葉大概抄」「悦目抄」によって増訂したもの。

春機

しゅんき [1] 【春機】
性的な欲情。男女間の欲情。性欲。色情。

春機発動期

しゅんきはつどうき [1][3] 【春機発動期】
⇒思春期(シシユンキ)

春機発動期

しゅんきはつどうき【春機発動期】
<reach> puberty[adolescence].→英和

春歌

しゅんか [1] 【春歌】
猥褻(ワイセツ)な歌。

春正蒔絵

しゅんしょうまきえ シユンシヤウマキヱ [5][6] 【春正蒔絵】
蒔絵の一種。江戸時代,京都の山本春正が初めて作り出し,その一門が伝えて制作した。色・図柄が鮮明で精巧優美。

春気

しゅんき [1] 【春気】
(1)春の気候。
(2)春げしき。春の気配。

春水

しゅんすい [0] 【春水】
春になって,氷や雪がとけて流れる豊かな水。春の水。[季]春。

春水

しゅんすい 【春水】
⇒為永(タメナガ)春水

春永

はるなが [0] 【春永】
(1)春の,日の長く感じられること。ながい春の日。また,祝意を込めて新春・正月のことをいう。
(2)(多く「春永に」の形で副詞的に用いて)いずれゆっくりした時。いずれまた,日を改めて。「てめえの話は―に聞かう/洒落本・通人の寝言」

春江

はるえ 【春江】
福井県北部,坂井郡の町。福井機業地帯の一部。福井市の北に接し,福井空港がある。

春泥

しゅんでい 【春泥】
小説。久保田万太郎作。1928年(昭和3)「大阪朝日新聞」連載。震災後の東京の町の変貌を背景に,新派の一座の悲運を情緒豊かに描く。

春泥

しゅんでい [0] 【春泥】
春の,雪どけ・霜どけなどによるぬかるみ。[季]春。《―に押しあひながら来る娘/高野素十》

春浪

しゅんろう シユンラウ 【春浪】
⇒押川(オシカワ)春浪

春潮

しゅんちょう [0] 【春潮】
ゆったりとした春の潮。[季]春。

春灯

しゅんとう [0] 【春灯】
春の夜の灯火。春のともしび。春の灯(ヒ)。[季]春。

春炬燵

はるごたつ [3] 【春炬燵】
春になっても片付けずに使うこたつ。[季]春。

春狂言

はるきょうげん [3] 【春狂言】
⇒初春狂言(ハツハルキヨウゲン)

春玉

はるたま [0] 【春玉】
スイゼンジナの別名。

春琴抄

しゅんきんしょう 【春琴抄】
小説。谷崎潤一郎作。1933年(昭和8)「中央公論」に発表。美貌で盲目の娘春琴と,奉公人で地唄の弟子でもある佐助の献身的な愛を描く。作者独自の女性崇拝・嗜虐(シギヤク)の世界を完成した作品。

春田

はるた [0] 【春田】
稲を刈り取ったあと,春までそのままにしてある田。また,春にすき起こされた田。[季]春。

春田打ち

はるたうち [3] 【春田打ち】
年の初めに稲作の過程を模擬的に演じ,その年の豊作を期す予祝行事。現在では子供が家々を回って餅をもらい歩いたり,遊芸の徒が祝言を唱えながら物もらいに歩くことをさすようになっている。

春申君

しゅんしんくん 【春申君】
(?-前238) 中国,戦国時代の楚の宰相。姓は黄,名は歇(ケツ)。秦に使いし,その攻撃を思いとどまらせた。食客数千人を擁し,勢力は楚王をしのいだといわれる。戦国の四君(シクン)の一人。

春画

しゅんが [0] 【春画】
男女の情交のさまを描いた絵。笑い絵。枕絵。枕草紙。

春画

しゅんが【春画】
an obscene picture;pornography.→英和

春疾風

はるはやて [3] 【春疾風】
「春嵐(ハルアラシ)」に同じ。

春登

しゅんとう 【春登】
(1769-1836) 時宗の僧。甲斐西念寺の住職。音韻の学にくわしく,「万葉用字格」「万葉集名物考」「仮名音便提要」などの著がある。

春眠

しゅんみん [0] 【春眠】
春の夜や明け方の,心地よい眠り。[季]春。《―の一ゑまひして美しき/虚子》

春着

はるぎ【春着】
spring wear[clothes].

春着

はるぎ [3] 【春着】
(1)(「春著」とも書く)正月に着る晴れ着。[季]新年。
(2)春に着る衣服。春服。

春社

しゅんしゃ [1] 【春社】
春の社日(シヤニチ)。

春祭

はるまつり [3] 【春祭(り)】
春に行われる祭りの総称。その年の豊作を祈る祈年祭(トシゴイノマツリ),春の氏神祭り,疫病除却を祈願する疫神祭などがある。[季]春。

春祭り

はるまつり [3] 【春祭(り)】
春に行われる祭りの総称。その年の豊作を祈る祈年祭(トシゴイノマツリ),春の氏神祭り,疫病除却を祈願する疫神祭などがある。[季]春。

春秋

しゅんじゅう【春秋】
spring and autumn;years (歳月);age (年齢).→英和
〜に富む be still young;have a long future before one.

春秋

しゅんじゅう シユンジウ 【春秋】
(1)中国の史書。一一巻(または一二巻)。五経の一。前480年頃成立。春秋時代の魯(ロ)国の年代記。隠公から哀公に至る242年間((前722-前481))にわたる事跡を編年体で記す。孔子の編集に成ると伝えられ,記載事実の選択,表現方法など,いわゆる「春秋の筆法」によって歴史への批判を行なったとされる。春秋時代の呼称はこの書に基づく。春秋経。
(2)「春秋時代」の略。

春秋

しゅんじゅう [0][1] 【春秋】
(1)春と秋。
(2)年月。歳月。「―を経る」「猶心胆をねる幾―/うもれ木(一葉)」
(3)年齢。よわい。
(4)中国の史書(別項参照)。

春秋

はるあき [1] 【春秋】
(1)春と秋。しゅんじゅう。
(2)年月。歳月。しゅんじゅう。「四十あまりの―をおくれるあひだに/方丈記」

春秋三伝

しゅんじゅうさんでん シユンジウ― 【春秋三伝】
「春秋」についての三つの注釈書,「左氏伝」「公羊伝」「穀梁伝」の総称。

春秋公羊伝

しゅんじゅうくようでん シユンジウクヤウ― 【春秋公羊伝】
「春秋」の注釈書。一一巻。春秋三伝の一。戦国時代,斉の公羊高の作といわれる。公羊伝。

春秋十二列国

しゅんじゅうじゅうにれっこく シユンジウジフニ― [8] 【春秋十二列国】
春秋時代の一二の国。魯(ロ)・衛・晋・鄭(テイ)・曹・蔡・燕(エン)・斉(セイ)・宋・陳・楚・秦。

春秋左氏伝

しゅんじゅうさしでん シユンジウ― 【春秋左氏伝】
「春秋」の注釈書。三〇巻。春秋三伝の一。左丘明の作と伝えられる。戦国時代の成立といわれるが,前漢末の偽作とする説もある。春秋三伝のうち最も文学性に富み史実も豊富である。左氏伝。左伝。左氏春秋。

春秋座

しゅんじゅうざ 【春秋座】
二世市川猿之助(猿翁)を中心に結成された劇団。1920年(大正9)第一回の公演をおこない菊池寛の「父帰る」の初演などをおこなった。

春秋庵

しゅんじゅうあん 【春秋庵】
江戸後期の俳人,加舎白雄(カヤシラオ)の庵号。

春秋戦国時代

しゅんじゅうせんごくじだい シユンジウ― [9] 【春秋戦国時代】
春秋時代とそれに続く戦国時代。周の東遷から秦の天下統一までをいう。

春秋時代

しゅんじゅうじだい シユンジウ― [5] 【春秋時代】
〔魯(ロ)の年代記「春秋」に由来〕
周の東遷から晋が三分して韓・魏・趙が独立するまでの約360年間((前770-前403))。周室の権威が衰え,諸侯が抗争のうちに淘汰され,一方相次ぐ異民族の侵入に対して尊王攘夷を名目として有力諸侯が糾合し覇権を唱えた。

春秋穀梁伝

しゅんじゅうこくりょうでん シユンジウコクリヤウ― 【春秋穀梁伝】
「春秋」の注釈書。春秋三伝の一。穀梁赤の作といわれる。穀梁伝。

春窮

しゅんきゅう [0] 【春窮】
晩春になって,米穀などの主食品が不足してくること。

春竜胆

はるりんどう [3] 【春竜胆】
リンドウ科の二年草。日当たりのよい原野に生える。根生葉は卵形。春,高さ約10センチメートルの花茎を数個出し,頂に青紫色の鐘形花を一個つける。
春竜胆[図]

春紫菀

はるじおん [3] 【春紫菀】
キク科の二年草。北アメリカ原産の帰化植物で,都市近郊に多い。高さ約40センチメートル。葉は細長い楕円形で茎を抱く。四〜六月,枝頂に中心が黄色の白色の頭状花を多数つける。ヒメジョオンに似るが,葉の形状やつき方が異なり,蕾(ツボミ)は下垂する。春女菀(ハルジヨオン)。
春紫菀[図]

春耕

しゅんこう [0] 【春耕】
早春,農作物を植える準備のため田畑を耕すこと。耕し。

春聯

しゅんれん [0] 【春聯】
中国で,正月にめでたい文句を赤い紙に書いて門口に張るもの。

春肥

しゅんぴ [1] 【春肥】
春先,作物にやる肥料。はるごえ。

春興

しゅんきょう 【春興】
(1)春のたのしみ。春の興趣。
(2)俳諧で,新年の会席において詠まれた発句・三つ物のこと。宗匠が毎年一門の作品を春興帖に仕立て,知友への贈答とした。
→歳旦

春興殿

しゅんこうでん 【春興殿】
平安朝内裏の殿舎の一。紫宸殿(シシンデン)の東南,日華門の外,宣陽殿の南にある。武具を収蔵し,のちには神器の鏡を置いた。しゅんきょうでん。

春色

しゅんしょく [0] 【春色】
(1)春のようす。春の景色。春光。[季]春。
(2)なまめかしく,色っぽいようす。

春色

しゅんしょく【春色】
spring scenery;signs of spring.

春色梅児誉美

しゅんしょくうめごよみ 【春色梅児誉美】
人情本。四編一二冊。為永春水作。柳川重信絵。1832〜33年刊。美男子丹次郎とその許嫁(イイナズケ)お長,深川芸者米八などの恋のもつれを描く。人情本様式を確立した作品。

春色辰巳園

しゅんしょくたつみのその 【春色辰巳園】
人情本。四編一二冊。為永春水作。歌川国直絵。1833〜35年刊。「春色梅児誉美」の続編。芸者米吉・仇吉の丹次郎に対する恋の鞘(サヤ)当てを通じて,「いき」「はり」の世界を描く。

春花

しゅんか [1] 【春花】
春の花。「―秋月」

春花

はるはな 【春花】
春に咲く花。春の花。

春花の

はるはなの 【春花の】 (枕詞)
春の花のようにの意で,「たふとし」「盛り」「めづらし」「にほえさかゆ」「うつろふ」にかかる。「―貴からむと/万葉 167」「―盛りもあらむと/万葉 4106」

春花門

しゅんかもん シユンクワ― 【春華門・春花門】
平安京内裏の外郭門の一。南面し,南東の端にある。左馬陣(サマノジン)。
→内裏

春茜

はるあかね [3] 【春茜】
春の夕暮れどきのあかね色の空。

春草

はるくさ [2] 【春草】
春になって萌え出る草。若草。

春草

しゅんそう [0] 【春草】
春に萌(モ)え出た,みずみずしい草。春の草。[季]春。「池塘(チトウ)―の夢」

春草

しゅんそう シユンサウ 【春草】
⇒菱田(ヒシダ)春草

春草の

はるくさの 【春草の】 (枕詞)
(1)春草の繁茂することから,恋の思いのしきりである意の「繁し」にかかる。「―繁き我(ア)が恋/万葉 1920」
(2)春草のやわらかく愛らしいことから,「いやめづらし」にかかる。「―いやめづらしき我が大君かも/万葉 239」

春荒れ

はるあれ [0] 【春荒れ】
「春嵐(ハルアラシ)」に同じ。

春菊

しゅんぎく [1][0] 【春菊】
キク科の一,二年草。地中海沿岸原産。若い茎葉は独特の香りがあり,野菜とするため栽培する。高さ50センチメートル内外。葉は,羽状に深裂。夏,黄色または白色の頭花をつける。菊菜。茼蒿。[季]春。

春菊

しゅんぎく【春菊】
《植》a garland chrysanthemum;a shungiku.

春菜

はるな 【春菜】
春,摘んで食用とする野草。「―摘む児を見るが悲しさ/万葉 1442」

春華門

しゅんかもん シユンクワ― 【春華門・春花門】
平安京内裏の外郭門の一。南面し,南東の端にある。左馬陣(サマノジン)。
→内裏

春華門院

しゅんかもんいん シユンクワモンヰン 【春華門院】
(1195-1211) 後鳥羽天皇の皇女。名は昇子。1208年順徳天皇の准母として皇后宮の尊称を受けた。翌年院号宣下。

春蒔き

はるまき [0] 【春蒔き】
春,暖かくなってから種をまくこと。また,そのようにした植物。

春蒔きの

はるまき【春蒔きの】
sown in spring.

春藤流

しゅんどうりゅう 【春藤流】
能楽のワキ方の一流。現在は廃絶。下掛(シモガカリ)宝生流の鏑木(カブラギ)家はもとその芸系。初世春藤六郎次郎が金春(コンパル)源七郎に学んでからシテ方金春流の座付きであった。

春蘭

しゅんらん【春蘭】
《植》a Japanese cymbisium.

春蘭

しゅんらん [1] 【春蘭】
ラン科の常緑多年草。雑木林などに自生する。葉は線形。早春,高さ10センチメートル余りの花茎上に斑点のある淡緑色の地味な花を一個つける。花は料理のつまにし,また塩漬けにしたものを湯に浮かべて飲む。観賞用に栽培され,園芸品種が多い。ホクロ。ジジババ。[季]春。《―に松の落葉の深々と/川端龍子》
春蘭[図]

春蚓秋蛇

しゅんいんしゅうだ [5] 【春蚓秋蛇】
〔「晋書(王羲之伝賛)」にある語。「春のみみずと秋のへび」の意〕
文字が細かく曲がりくねっていること。書画のつたないことの形容。

春蚕

しゅんさん [0] 【春蚕】
⇒はるご(春蚕)

春蚕

はるご [0][2] 【春蚕】
春から初夏にかけて飼うカイコ。夏蚕(ナツゴ)・秋蚕(アキゴ)に対していう。しゅんさん。[季]春。

春蝉

はるぜみ [2] 【春蝉】
セミの一種。頭から翅端まで約35ミリメートル。体は黒色だが雌は褐色斑が散在する。はねは透明。五,六月に松林などでギーギーと鳴く。本州・四国・九州の暖地に分布する日本特産種。マツゼミ。[季]夏。

春衣

しゅんい [1] 【春衣】
春着る衣服。はるぎ。

春道

はるみち 【春道】
姓氏の一。

春道列樹

はるみちのつらき 【春道列樹】
(?-920) 平安前期の歌人。新名の子。文章生。壱岐守となるが赴任前に没。古今和歌集撰者時代の作風の歌を残す。古今和歌集以下の勅撰集に五首入集。

春郊

しゅんこう [0] 【春郊】
春の郊外。春の野辺。[季]春。

春野

はるの 【春野】
(1)高知県中部,吾川(アガワ)郡の町。仁淀(ニヨド)川河口東岸を占め,高知市と土佐市の間。
(2)静岡県西部,周智(シユウチ)郡の町。南西部の秋葉山には,防火の神として信仰を集める秋葉神社がある。

春野

はるの [0] 【春野】
春の野原。

春闘

しゅんとう [1] 【春闘】
「春季闘争」の略。1955年(昭和30)以来,労働組合が,賃上げ要求を中心として,毎年春に行う全国的な共同闘争。[季]春。《―の白壁をして叫ばしむ/阿部筲人》

春闘

しゅんとう【春闘】
the spring labor offensive.

春陰

しゅんいん [0] 【春陰】
春の曇りがちな天候。

春陽

しゅんよう [0] 【春陽】
春の日光。春の時節。

春陽会

しゅんようかい 【春陽会】
美術団体。小杉放庵・梅原竜三郎・岸田劉生・中川一政らが1922年(大正11)に結成。油絵・版画のほか舞台美術も含む。毎年春に公募展を開く。

春隣

はるどなり [3] 【春隣】
〔「はるとなり」とも〕
春がもうすぐそこまで来ていること。[季]冬。《車窓より瀬戸の島山―/星野立子》

春雨

はるさめ [0] 【春雨】
(1)春,静かに降るこまかな雨。[季]春。
(2)ジャガイモまたはサツマイモのデンプンを原料とする,透き通った麺状の食品。中国産のものは緑豆(リヨクトウ)を原料とする。熱湯でもどして鍋物・炒(イタ)め物・酢の物などとする。
〔中国では,幅の広いものを「粉条」,細いものを「粉絲」という〕

春雨

はるさめ【春雨】
a spring rain.

春雨

しゅんう [1] 【春雨】
春の雨。はるさめ。

春雨

はるさめ 【春雨】
端唄・うた沢の一。江戸で嘉永(1848-1854)頃に流行。現在の端唄の代表曲。

春雨の

はるさめの 【春雨の】 (枕詞)
「春雨の降る」意から,「経る」「振る」「古」などにかかる。「―古人なれば袖ぞぬれぬる/古今(恋四)」

春雨物語

はるさめものがたり 【春雨物語】
読本。上田秋成作。1808年に成るが,翌年にかけて全面的に改稿。全一〇編の短編集で,歴史小説的な体裁の中に,作者の芸術・人生に対する考え方が盛り込まれている。

春雪

しゅんせつ [0] 【春雪】
春に降る雪。春の雪。[季]春。

春雲

しゅんうん [0] 【春雲】
(1)春の雲。
(2)茶の異名。

春雷

しゅんらい [0] 【春雷】
春に鳴る雷。多くは,寒冷前線の通過に伴う界雷。[季]春。《―や女主に女客/星野立子》

春霖

しゅんりん [0] 【春霖】
春のながあめ。[季]春。

春霜

しゅんそう [0] 【春霜】
春になって降りる霜。春の霜。はるしも。

春霞

しゅんか [1] 【春霞】
春たつかすみ。はるがすみ。

春霞

はるがすみ 【春霞】
■一■ [3] (名)
春に立つかすみ。春のかすみ。「―がたなびく」
■二■ (枕詞)
(1)霞が「立つ」,あるいは「居る」意から,同音の「たつ」「井」などにかかる。「―井の上(ヘ)ゆ直(タダ)に道はあれど/万葉 1256」
(2)春霞によって春の日がかすむ意から,地名「春日(カスガ)」にかかる。「―春日の里の植ゑ子水葱(コナギ)/万葉 407」

春霞

はるがすみ【春霞】
a spring haze.

春霰

しゅんさん [0] 【春霰】
春に降る霰(アラレ)。春の霰。

春風

しゅんぷう【春風】
a spring breeze.

春風

しゅんぷう [0] 【春風】
春吹く風。はるかぜ。

春風

はるかぜ [2] 【春風】
春に吹く風。東または南から吹く暖かい風。東風(コチ)。しゅんぷう。[季]春。《―や闘志抱きて丘に立つ/虚子》

春風

はるかぜ【春風】
a spring breeze.

春風の

はるかぜの 【春風の】 (枕詞)
春風の吹く音の意から,「音」にかかる。「―音にし出なばありさりて/万葉 790」

春風馬堤曲

しゅんぷうばていのきょく 【春風馬堤曲】
与謝蕪村作の俳詩。藪入(ヤブイリ)娘が浪花から親里まで毛馬の堤に沿って帰郷する道行きを発句と漢詩で構成した作品。

春風駘蕩

しゅんぷうたいとう [0] 【春風駘蕩】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)春風がそよそよと快く吹くさま。
(2)人柄の温和なさま。「―とした人柄」

春餅

シュンピン [0][3] 【春餅】
〔中国語〕
小麦粉をといて薄く焼いた皮にいろいろな具を包んで食べる料理。

春香伝

しゅんこうでん シユンカウ― 【春香伝】
朝鮮の代表的な古典小説。一八世紀頃(李朝末期)の作品と推定される。作者未詳。唱劇(歌劇の一種)としても有名で,広く愛唱される。

春駒

はるごま [2][0] 【春駒】
(1)春の野に遊ぶ馬。「たちはなれ沢辺になるる―は/後拾遺(春上)」
(2)子供の玩具の一。竹の棒の一端に馬の首形をつけ,他端に車をつけたもので,またがって遊ぶ。また,それを模した人形。
(3)新春に来る門付(カドヅケ)芸人。また,その芸能。駒の首形を手にもち,また胴の前後に首と尾をつけて,三味線・太鼓などで囃(ハヤ)しつつ祝言の歌を歌い,舞う。現在,佐渡や山梨に残る。
春駒(3)[図]

春鳥

しゅんちょう [0] 【春鳥】
ウグイスの異名。

春鳥の

はるとりの 【春鳥の】 (枕詞)
春に鳴く鳥のようにの意で,「さまよふ」「音(ネ)のみ泣く」「声のさまよふ」にかかる。「―さまよひぬれば/万葉 199」

春鳥集

しゅんちょうしゅう シユンテウシフ 【春鳥集】
詩集。蒲原有明作。1905年(明治38)刊。巻頭の「朝なり」をはじめ,象徴的手法により日本近代詩の展開と成熟に大きく貢献。

春鶯

しゅんおう [0] 【春鶯】
春にさえずるウグイス。しゅんのう。

春鶯囀

しゅんおうでん 【春鶯囀】
⇒しゅんのうでん(春鶯囀)

春鶯囀

しゅんのうでん シユンアウ― 【春鶯囀】
舞楽の一。左方唐楽。壱越(イチコツ)調。遊声(ユセイ)・序・颯踏(サツトウ)・入破(ジユハ)・鳥声(テツシヨウ)・急声(キツシヨウ)の六章で一具とされる,四箇大曲(シカノタイキヨク)の中でも随一の大曲。襲(カサネ)装束,両肩袒(モロカタヌギ)。四人または六人の平舞(ヒラマイ)。梅花春鶯囀。天長宝寿楽。和風長寿楽。しゅんおうでん。
春鴬囀[図]

昧旦

まいたん [0] 【昧旦】
「昧爽(マイソウ)」に同じ。

昧死

まいし [0][1] 【昧死】 (名)スル
〔「昧」はおかす意〕
死を覚悟で上奏する意で,中国で古来,上奏文に用いた常套(ジヨウトウ)語。「敢て―して鄙見を陳し/新聞雑誌 45」

昧爽

まいそう [0] 【昧爽】
〔「昧」は暗い,「爽」は明るい意〕
夜明け方。あかつき。昧旦。「十三日の―に/渋江抽斎(鴎外)」

昧者

まいしゃ [1] 【昧者】
〔「昧」はおろかの意〕
おろか者。「才子の股肱(ココウ)となつて―が活動し/草枕(漱石)」

さく [1][0] 【昨】
きのう。昨日(サクジツ)。「この日冷風―の如く/日乗(荷風)」

昨今

さっこん【昨今】
recently;lately;→英和
of late.〜の recent;→英和
present;→英和
of these days.

昨今

さっこん サク― [1] 【昨今】
このごろ。近頃。きのうきょう。副詞的にも用いる。「―の情勢」

昨冬

さくとう [0] 【昨冬】
去年の冬。

昨報

さくほう [0] 【昨報】
(新聞などで)昨日の報道。

昨夏

さくか [1] 【昨夏】
昨年の夏。去年の夏。さっか。

昨夏

さっか サク― [1] 【昨夏】
去年の夏。

昨夕

さくせき [0] 【昨夕】
きのうの夜。ゆうべ。さくゆう。

昨夕

さくゆう [0] 【昨夕】
きのうの夕方。さくせき。

昨夜

さくや【昨夜】
last night[evening];yesterday evening.

昨夜

よんべ 【昨夜】
「よべ(昨夜)」の転。さくや。「―のとまりより/土左」

昨夜

ゆんべ [3] 【昨夜】
「ゆうべ(夕)」の転。「―のお酒をつけますから/当世書生気質(逍遥)」
〔副詞の場合,アクセントは (0)〕

昨夜

よべ 【昨夜】
きのうの晩。ゆうべ。「―九条より大納言殿いらせ給ひて候ひしが/とはずがたり 2」

昨夜

きそ 【昨夜・昨日】
〔「きぞ」か。「そ」の清濁は確定しがたい〕
(1)きのうの夜。昨夜。「―こそば児ろとさ寝しか/万葉 3522」
(2)きのう。昨日。「―の夜帰りまゐりしに/読本・雨月(浅茅が宿)」

昨夜

さくや [2] 【昨夜】
きのうの夜。昨晩。

昨夜

ゆうべ ユフ― [3] 【昨夜】
⇒ゆうべ(夕)(2)

昨夜

ゆうべ【昨夜】
last night;yesterday[last]evening.

昨宵

さくしょう [0] 【昨宵】
昨日のよい。昨夕(サクセキ)。ゆうべ。

昨年

さくねん [0] 【昨年】
今年の前の年。去年。
〔「去年」は古くからの漢語。「昨年」は明治以降用いられた語〕

昨年

さくねん【昨年】
last year.

昨年度

さくねんど [3] 【昨年度】
今の年度の前の年度。

昨年来

−らい【昨年来】
since last year.二三日〜 <ill> for the last[past]few days.

昨日

さくじつ【昨日】
⇒昨日(きのう).

昨日

きそ 【昨夜・昨日】
〔「きぞ」か。「そ」の清濁は確定しがたい〕
(1)きのうの夜。昨夜。「―こそば児ろとさ寝しか/万葉 3522」
(2)きのう。昨日。「―の夜帰りまゐりしに/読本・雨月(浅茅が宿)」

昨日

きのう キノフ [2] 【昨日】
(1)今日の一日前の日。さくじつ。「―会った人」「―の新聞」
(2)ごく近い過去。「いつのまに紅葉しぬらむ山桜―か花の散るををしみて/新古今(秋下)」
〔副詞的用法の場合アクセントは [0]〕

昨日

きのう【昨日】
yesterday.→英和
〜の晩 yesterday evening;last night[evening].

昨日

さくじつ [2] 【昨日】
きょうの前日。きのう。

昨日は今日の物語

きのうはきょうのものがたり キノフハケフ― 【昨日は今日の物語】
咄本。二巻。編者未詳。元和・寛永年間(1615-1644)成立。百五十余話よりなる笑話集。種々の武将の逸話や無知譚のほか,艶笑小咄が多い。

昨日今日

きのうきょう キノフケフ [2] 【昨日今日】
この頃。昨今。きのうやきょう。「―に始まったことではない」

昨春

さくしゅん [0] 【昨春】
昨年の春。去年の春。

昨晩

さくばん [2] 【昨晩】
きのうの夜。ゆうべ。

昨晩

さくばん【昨晩】
⇒昨夜.

昨暁

さくぎょう [0] 【昨暁】
きのうの夜明け方。

昨暮

さくぼ [0][2] 【昨暮】
きのうの暮れ方。

昨朝

さくちょう【昨朝】
yesterday morning.

昨朝

さくちょう [0] 【昨朝】
きのうの朝。昨旦(サクタン)。

昨秋

さくしゅう [0] 【昨秋】
昨年の秋。去年の秋。

昨週

さくしゅう [0] 【昨週】
前の週。先週。

昨非今是

さくひこんぜ [1][1] 【昨非今是】
〔陶潜の帰去来辞「実迷�途其未�遠,覚�今是而昨非�」による〕
昨日誤りだと思ったことを今日は正しいと思うこと。是非判断が相対的なものであることをいう。今是昨非。

昭代

しょうだい セウ― [1] 【昭代】
よく治まっている世。太平の世。

昭南

しょうなん セウナン 【昭南】
太平洋戦争中,日本軍が占領中のシンガポールに対してつけた名称。

昭君

しょうくん セウクン 【昭君】
能の一。五番目物。金春権守作か。胡国の王呼韓邪単于(コカンヤゼンウ)に贈られた王昭君の両親が,形見の柳の木を鏡に映して娘の魂を招くと,昭君と単于の幽霊が現れるというもの。

昭和

しょうわ セウワ [0][1] 【昭和】
年号(1926.12.25-1989.1.7)。大正の後,平成の前。昭和天皇の代。

昭和基地

しょうわきち セウワ― 【昭和基地】
南極大陸,リュツォホルム湾の東オングル島に,1957年(昭和32)に建設された日本の南極観測基地。

昭和大学

しょうわだいがく セウワ― 【昭和大学】
私立大学の一。1928年(昭和3)設立の昭和医学専門学校を源とし,46年昭和医科大学として設立。52年新制大学となり,64年現名に改称。本部は東京都品川区。

昭和天皇

しょうわてんのう セウワ―ワウ 【昭和天皇】
(1901-1989) 一二四代天皇(在位 1926-1989)。名は裕仁(ヒロヒト)。幼名,迪宮(ミチノミヤ)。大正天皇の第一皇子。1921年(大正10)摂政となり26年即位。在位64年に及び史上最長。

昭和女子大学

しょうわじょしだいがく セウワヂヨシ― 【昭和女子大学】
私立大学の一。1946年(昭和21)創立の日本女子専門学校を母体とし,49年設立。本部は東京都世田谷区。

昭和恐慌

しょうわきょうこう セウワ―クワウ [4] 【昭和恐慌】
1930年(昭和5)から翌年にかけて起きた日本の恐慌。前年に始まる世界大恐慌の一部をなす。農村の疲弊をもたらし,戦争への道を準備することになった。

昭和新山

しょうわしんざん セウワ― 【昭和新山】
1943年(昭和18)から45年にかけての火山活動により,北海道の洞爺(トウヤ)湖南側,有珠(ウス)火山の東麓に生じた側火山。海抜402メートル。山麓の畑地が隆起しつづけ,一年九か月の間に新しい山体を形成した。特別天然記念物。

昭和海運

しょうわかいうん セウワ― 【昭和海運】
日本の大手外航海運(運航)企業。1964年(昭和39)に日本油槽船と日産汽船の合併で成立。

昭和研究会

しょうわけんきゅうかい セウワケンキウクワイ 【昭和研究会】
1936年(昭和11)にできた国策研究団体。近衛文麿のブレーンとして広範囲の知識人が参画し,政策の調査・立案にあたった。40年解散。

昭和維新

しょうわいしん セウワヰ― [4] 【昭和維新】
昭和初期,右翼や軍部革新派が掲げた国家改造のスローガン。元老・重臣・財閥・政党などを排除して,天皇中心の体制をめざした。明治維新になぞらえた言葉。

昭和薬科大学

しょうわやっかだいがく セウワヤククワ― 【昭和薬科大学】
私立大学の一。1930年(昭和5)創立の昭和女子薬学専門学校を前身とし,49年設立。本部は町田市。

昭和記念公園

しょうわきねんこうえん セウワ―コウヱン 【昭和記念公園】
東京都立川市と昭島市にまたがる国営公園。昭和天皇の在位五十年記念事業の一環として,米軍基地跡地に設置された。正称,国営昭和記念公園。
→国営公園

昭和音楽大学

しょうわおんがくだいがく セウワ― 【昭和音楽大学】
私立大学の一。1940年(昭和15)設立の東京声専音楽学校を母体とし,83年設立。本部は厚木市。

昭堂

しょうどう セウダウ [0] 【昭堂】
「享堂(キヨウドウ)」に同じ。

昭宣公

しょうせんこう セウセン― 【昭宣公】
藤原基経(モトツネ)の諡号(シゴウ)。

昭島

あきしま 【昭島】
東京都中西部の市。昭和10年代に軍需産業が立地して発展。住宅地・工業地化が進む。

昭慶門

しょうけいもん セウケイ― 【昭慶門】
平安京大内裏の朝堂院二十五門の一。北面中央にあった。
→大内裏

昭憲皇太后

しょうけんこうたいごう セウケンクワウタイゴウ 【昭憲皇太后】
(1850-1914) 明治天皇の皇后。名は美子(ハルコ)。一条忠香の娘。1868年(明治1)入内。女子教育・社会事業の振興に貢献。

昭明太子

しょうめいたいし セウメイ― 【昭明太子】
(501-531) 中国,南北朝時代の梁の武帝の長子。本名は蕭統(シヨウトウ),字(アザナ)は徳施,昭明は諡号(シゴウ)。詩文を好み,当時の代表的文士を招き,古来の賦・詩・文の名作を集めて「文選」を編纂した。

昭昭

しょうしょう セウセウ [0] 【昭昭・照照】 (ト|タル)[文]形動タリ
すみずみまであきらかなさま。「(天ハ)―として闊(ヒロ)く/金色夜叉(紅葉)」

昭然

しょうぜん セウ― [0] 【昭然】 (ト|タル)[文]形動タリ
明らかなさま。「理の―たるは固(モトヨ)り滅せず/明六雑誌 15」

昭示

しょうじ セウ― [1] 【昭示】 (名)スル
あきらかに示すこと。

昭陽舎

しょうようしゃ セウヤウ― 【昭陽舎】
平安京内裏の後宮五舎の一。紫宸殿(シシンデン)の北東にあり,しばしば東宮御所となった。前庭に梨が植えられていたところから,梨壺(ナシツボ)ともよばれる。
→内裏

昭電事件

しょうでんじけん セウデン― 【昭電事件】
昭和電工社長日野原節三が,復興金融公庫からの融資に際し,政官界首脳に贈賄した事件。1948年(昭和23),日野原や閣僚が逮捕され,芦田内閣は総辞職したが,閣僚クラスは全員無罪となった。昭電疑獄。

ぜ [1] 【是】
道理にかなっていること。正しいと認められていること。
⇔非
「―とする」

これ [0] 【此れ・是・之・惟】 (代)
□一□
(1)近称の指示代名詞。話し手にとって近い物事をさし示す言葉。
 (ア)物の場合。「―にサインして下さい」「―は私の帽子だ」
 (イ)事柄の場合。「―がうまく行けば万事解決だ」「―はひどい」
 (ウ)時間の場合。「―からうかがいます」「―までの事をお話ししましょう」
 (エ)場所の場合。古風な言い方。「―にてお待ち申します」「―へどうぞ」
(2)人代名詞的に自分の身内をさす,他称の謙譲語。「―が大変お世話になりました」「―が私の母です」
(3)話や文章の中で,直前に取り上げられた人物や事物をさす言葉。「そこへ一人の男が現れた。―がとんでもない男だった」「組織を変えようとしたが,―は失敗に終わった」
(4)〔漢文における「是」「之」「惟」などの訓読みから生じた,文語的な言い方〕
提示された主題について,それを改めて主語や目的語として指定する言葉。主題を強調し,また言葉の調子を整える。「人間は,―本来無一物である」「思想および良心の自由は,―を侵してはならない」
□二□
(1)一人称。私。「殿上人なども,なほ―一人は,などのたまふを/枕草子 92」「―は此のあたりに住居致す者でござる/狂言・二人袴」
(2)二人称。お前。「山のあるじ大きに驚きて,―は何ぞの人ぞ/宇津保(俊蔭)」「―は誰(タ)そ,と問ひ給へば/今昔 22」

こ 【此・是】 (代)
近称の指示代名詞。その場にある,また話題の場所・物・事柄などを指し示す。ここ。これ。「明日よりは恋ひかも行かむ―ゆ別れなば/万葉 1728」「風吹けば浪の花さへ色見えて―や名にたてる山吹の崎/源氏(胡蝶)」「さば,―は誰がしわざにか/枕草子 138」

是々非々主義

ぜぜひひ【是々非々主義】
<adopt> a free and unbiased policy.

是が非でも

ぜ【是が非でも】
right or wrong;by fair means or foul.〜とする approve <of> ;→英和
justify.→英和

是す

ぜ・す 【是す】 (動サ変)
是とする。よいとする。「彼を―・し此を非し/太平記 26」

是っ非

ぜっぴ [1] 【是っ非】 (副)
〔「ぜひ」の促音添加〕
きっと。必ず。「旦那,―伺ひますぜ/初すがた(天外)」

是に

ここに [0] 【此処に・是に・爰に・茲に】
■一■ (副)
この時。この時点で。「本日―竣工式を挙行するにあたり」「二〇年の歳月を経て,今―完成」
■二■ (接続)
(1)前の話題を受けて,当然の結果として起こる事態を示す。それで。このように。「…とうたひたまひき。―其の御子聞き知りて驚きて/古事記(中訓)」
(2)話題を変える時に用いる語。さて。ところで。「―乗円坊の阿闍梨慶秀といふ老僧あり/平家 4」

是の

これの 【此れの・是の】
■一■ (代)
〔「これの人」の略〕
三人称。親しみをこめて妻が夫を,また夫が妻をさしていう語。「―はうちにおりやるか/狂言・花子」
■二■ (連語)
ここの。この。「この」よりも指示性がやや強い。「奇(クス)しくも神さびをるか―水島/万葉 245」

是の人

これのひと 【是の人】 (代)
三人称。妻が夫を,また夫が妻をさしていう語。うちの人。こちの人。「なううれしや,―が下られたものぢやよ/狂言・鏡男」

是を以て

ここをもって [4] 【是を以て】 (接続)
〔「是以」の訓読み〕
こういうわけで。ここをもちて。ここをもて。

是丈

これだけ [4][0] 【此れ丈・是丈】
(1)これとさし示す事物に限定すること。また,限定されていること。「ぼくが欲しいのは―だ」「―の資料では判断できない」
(2)これとさし示した程度や量が,普通の程度をこえていることを表す。こんなにまで。副詞的にも用いる。「―腕のいい職人は少ない」

是位

これくらい [0] 【此れ位・是位】
〔「これぐらい」とも。副詞的にも用いる〕
(1)これとさし示す数量・程度が,大まかな基準であること。このくらい。「―でいいですか」「―話せれば十分だ」
(2)程度がはなはだしいことを表す。これ程。「―人を馬鹿にした話はない」

是体

これてい 【此れ体・是体】
(1)このようなありさま。この程度。「―なる能をばせぬが秘事なり/風姿花伝」
(2)とるに足りない者。この程度の者。これしきの者。「―に御太刀を合されんは勿体なし/浄瑠璃・孕常盤」

是切り

これきり [4] 【此れ切り・是切り】
(1)量・程度がそこで限度であること。これだけ。これっきり。「ぼくが知っているのは―だ」「今月のお小遣いは―だよ」
(2)再び繰り返されることはないこと。これで終わり。これっきり。「学生生活も―だ」「―(で)もう会えないかもしれない」
〔副詞的用法の場合,アクセントは [0]〕

是定

ぜじょう [0] 【是定】
平安時代,氏(ウジ)の長者の職務を他氏の顕要の者が代行して氏人の任官・叙位を申請すること。また,その人。

是川遺跡

これかわいせき コレカハヰセキ 【是川遺跡】
青森県八戸市是川にある縄文時代の遺跡。泥炭層中から土器・石器のほか多数の木器(腕輪・耳飾り・櫛(クシ)・弓・木刀など)が発見された。

是式

これしき [0][2] 【此れ式・是式】
(1)これとさし示すものごとの程度・価値などが問題にならないことを表す。わずかこればかり。これっぽっち。「なんだ,―の坂」
(2)(はっきりと言わずに,状況や身振りなどでほのめかして)この方式。例のこと。また,賄賂(ワイロ)を婉曲(エンキヨク)にいう。「おらが内なんざあ親指が―というもんだから,と左の手で飲むしかたをして/滑稽本・浮世風呂 3」「この花の牛介を頼て―をさいさいつかはしける間/仮名草子・可笑記」

是彼

これかれ 【此れ彼・是彼】 (代)
(1)指示代名詞。これとあれ。あれやこれや。「さらぬ上達部あまた,―に乗り交り/源氏(匂宮)」
(2)人代名詞。この人とあの人。だれかれ。「この歌を―あはれがれども一人も返しせず/土左」

是心是仏

ぜしんぜぶつ [4] 【是心是仏】
〔仏〕 人間の心こそが仏であるということ。浄土宗では,心に仏を観ずるとき,その心が仏であるということ。

是我意

ぜがい 【善界・是界・是我意】
能の一。五番目物。竹田法印定盛作。唐の天狗の首領善界坊が,日本の仏法を妨げようと来朝し比叡山に向かうが,飯室の僧正との行力競べに敗れる。

是斎

ぜさい [0] 【是斎・定斎】
「じょうさい(定斎)」に同じ。「その暑さ昼も―の環が鳴り/柳多留 84」

是是

これこれ [2] 【此れ此れ・是是】
内容をいちいち説明しないで,全体をひとまとめにしてさし示す語。かくかくしかじか。「―の理由で欠席すると書いてくれ」

是是非非

ぜぜひひ [3] 【是是非非】
〔荀子(修身)〕
一定の立場にとらわれず,よいことをよいとして賛成し,悪いことは悪いとして反対すること。「―主義」

是様

これさま 【此れ様・是様】 (代)
〔近世上方語〕
二人称。あなたさま。こなさん。「我が名ゆかしき東屋(アズマヤ)で―の忍び寝/浄瑠璃・淀鯉(上)」

是正

ぜせい【是正】
correction.→英和
〜する correct;→英和
put to right;improve.→英和

是正

ぜせい [0] 【是正】 (名)スル
誤っている点をなおして正しくすること。「格差を―する」

是沙汰

これざた 【此れ沙汰・是沙汰】
もっぱらのうわさ。大評判。「―になりて親方せけども/浮世草子・一代男 4」

是生滅法

ぜしょうめっぽう [0] 【是生滅法】
〔仏〕
〔「涅槃経」にある諸行無常偈の一句〕
あらゆる事物は変化しうつろいゆくということこそ生滅の法則だ,という意味。

是界

ぜがい 【善界・是界・是我意】
能の一。五番目物。竹田法印定盛作。唐の天狗の首領善界坊が,日本の仏法を妨げようと来朝し比叡山に向かうが,飯室の僧正との行力競べに敗れる。

是程

これほど [0] 【此れ程・是程】
(1)これと指し示す量・程度。多いこと,甚だしいことを強調することが多い。副詞的にも用いられる。「―の大きさのものですが」「―ひどいとは知らなかった」
(2)(下に打ち消しの語を伴う)ほんのわずか。これっぱかり。「身共も奉公に―も油断せず/浄瑠璃・曾根崎心中」

是等

これら [2] 【此れ等・是等】 (代)
近称の指示代名詞。
(1)〔「これ」の複数〕
話し手の側に属するものとして人や事物をさす。
 (ア)このことども。「今お見せした―の作品はすべて偽物です」
 (イ)この人たち。「秦の趙高・漢の王莽・梁の朱异・唐の禄山,―は皆旧主先皇の政(マツリゴト)にもしたがはず/平家 1」
(2)話し手の属している場所をさす。このへん。このあたり。「山ならねども,―にも猫の経(ヘ)あがりて,猫またになりて/徒然 89」

是許り

こればかり [3] 【此れ許り・是許り】
(1)これとさし示す量・程度。少ないことを強調することが多い。副詞的にも用いる。これっぱかり。これっぽっち。「―のことで騒ぐことはない」
(2)これとさし示すものごとに限定すること。これだけ。「―は譲れない」
(3)(下に打ち消しの語を伴って)ごくわずか。ほんの少し。これっぱかり。「だますつもりは―もなかった」

是認

ぜにん [0] 【是認】 (名)スル
よいと認めること。
⇔否認
「この件に関しては―する」

是認

ぜにん【是認】
approval.→英和
〜する approve <of> ;→英和
admit.→英和

是迄

これまで [3] 【此れ迄・是迄】
(1)時間・場所・状態がここと示された点にいたるまで。今まで。ここまで。副詞的にも用いる。「―の経過」「―成長したのも皆様のおかげです」
(2)その時点で一応の結末や区切りをつけること。そこが限界と見極めをつけること。「今日の授業は―」「もはや―だ」「―なりと…羽黒山へぞいそぎける/狂言・継子」

是非

ぜひ [1] 【是非】
■一■ (名)スル
(1)よいことと悪いこと。可否。当否。「物事の―をわきまえる」「―を論ずる」
(2)善悪・適否を論ずること。批評すること。「一身の利害を以て天下の事を―す可らず/文明論之概略(諭吉)」
■二■ (副)
(1)あることの実現・実行を強く希望する気持ちを表す。どうしても。是が非でも。「―一度お越し下さい」「―勝ちたい」
(2)必ずそういう結果になることを表す。かならず。きっと。「道で寄つて暇乞をする,―高岡を通るのだから/義血侠血(鏡花)」
→ぜひに
→ぜひとも

是非

ぜひ【是非】
(1)[善悪] <distinguish between> right and wrong;the propriety <of> (当否).→英和
(2)[是非とも]without fail;by all means;at any cost.

是非ない

ぜひない【是非ない】
inevitable;→英和
unavoidable.→英和
是非なく…する be obliged to do.

是非ない

ぜひな・い [1][3] 【是非ない】 (形)[文]ク ぜひな・し
(1)やむを得ない。仕方がない。ぜひもない。「懇望されて―・く役員をひきうける」
(2)よいも悪いもない。善悪を論ずるまでもない。「―・く御坪のうちへやぶり入り/平家 5」
(3)いうまでもない。もちろんである。「物狂ひの出で立ち,似合ひたるやうに出でたつべき事―・し/風姿花伝」

是非に

ぜひに [1] 【是非に】 (副)
(1)どんなことがあっても,きっと。ぜひとも。「―御来駕を賜りたい」
(2)むりに。しいて。「―婿を取ならば,おかちが命は有るまいぞ/浄瑠璃・油地獄(中)」

是非共

ぜひとも [1] 【是非共】 (副)
どうしても。かならず。ぜったい。ぜひに。「―来てほしい」「今度は―勝つぞ」

是非是非

ぜひぜひ [1] 【是非是非】 (副)
〔「ぜひ」を重ねて強めた語〕
必ず。どうしても。ぜひとも。「―ご一報を」

是非曲直

ぜひきょくちょく [1] 【是非曲直】
物事の善悪や正邪。理非曲直。

すまる 【昴】
⇒すばる(昴)

すばる 【昴・スバル】
文芸雑誌。1909(明治42)〜13年(大正2)刊。「明星」から出た平出修・平野万里・木下杢太郎・石川啄木らが中心。高踏的・耽美(タンビ)的で,詩歌を主とした。森鴎外が指導的座を占め「雁」なども掲載された。

ぼう バウ [1] 【昴】
二十八宿の一。西方の星宿。昴宿。すばる。

すばる [1] 【昴】
〔動詞「統(ス)ばる」から〕
散開星団プレアデスの和名。冬の宵に見える。距離四〇八光年。星数約一二〇。二十八宿の一。昴宿(ボウシユク)。六連(ムツラ)星。昴星。すまる。

すばる【昴】
《天》the Pleiades.→英和

昴宿

ぼうしゅく バウ― [0] 【昴宿】
二十八宿の一。すばる。

昴星

ぼうせい バウ― [0] 【昴星】
⇒昴(スバル)

昵懇

じっこん【昵懇】
familiarity.〜な close;→英和
familiar.→英和
〜の間柄である be on good terms <with a person> .

昵懇

じっこん ヂツ― [0] 【昵懇】 (名・形動)[文]ナリ
間柄が親しいこと。心安くしていること。また,そのさま。懇意。「―の間柄」「十年来―にしている」

昵近

じっきん ヂツ― [0] 【昵近】
(1)なれ親しむこと。親しみ近づくこと。じっこん。「御府下近郷すべて御―向々へ/安愚楽鍋(魯文)」
(2)「昵近衆」の略。「―外様の大小名,狩装束に美を尽し/浄瑠璃・百日曾我」

昵近衆

じっきんしゅう ヂツ― [3] 【昵近衆】
(1)身分のある人の近くに仕える者。側役。近習。
(2)(「直近衆」とも書く)室町時代から江戸時代にかけ,上洛する将軍またはその使者の接待に当たった者。

ひる [2] 【昼】
(1)日の出から日の入りまで。明るい間。昼間。
⇔夜
(2)正午。「―までに帰る」
(3)昼食。ひるめし。「―は簡単に済ませる」
(4)物事の最盛期。「仏法の―なれや/浮世草子・諸艶大鑑 5」

ひる【昼】
the daytime (昼間);→英和
noon (正午).→英和
〜に at noon (正午に).⇒昼間.

昼つ方

ひるつかた 【昼つ方】
昼のころ。「―までいで給はず/宇津保(蔵開上)」

昼の御座

ひのおまし 【昼の御座】
清涼殿の母屋(モヤ)で,天皇の昼の座所。ひるのおまし。ひのござ。「―のかたには,御膳まゐる足音たかし/枕草子 23」
→清涼殿

昼の御座

ひるのおまし 【昼の御座】
⇒昼(ヒ)の御座(オマシ)

昼の御座

ひのござ 【昼の御座】
⇒ひのおまし(昼御座)

昼の御座の御剣

ひのおましのごけん 【昼の御座の御剣】
昼(ヒ)の御座(オマシ)に常に備え置かれた剣。

昼の装ひ

ひのよそい 【昼の装ひ】
「昼(ヒ)の装束(ソウゾク)」に同じ。「更衣たち,みな―し/宇津保(初秋)」

昼の装束

ひのそうぞく 【昼の装束】
朝服。束帯をつけること。また,その姿。ひのよそい。「君たち―して立ちどまり/枕草子 77」
→宿直(トノイ)装束

昼三

ちゅうさん チウ― 【昼三】
〔昼夜ともで揚げ代が三分であったところからいう。「中三」とも書く〕
大夫・格子女郎のなくなった宝暦(1751-1764)以後,江戸吉原で最高位の遊女。散茶女郎の変化したもの。「たどんを名玉とあざむき夜鷹を―と偽るもの少なからず/天狗髑髏鑒定縁起」

昼下がり

ひるさがり [3] 【昼下(が)り】
正午をやや過ぎた頃。

昼下がり

ひるさがり【昼下がり】
early afternoon.

昼下り

ひるさがり [3] 【昼下(が)り】
正午をやや過ぎた頃。

昼中

ひるなか [0] 【昼中】
日中。真昼。

昼仕舞

ひるじまい [3] 【昼仕舞(い)】
(1)役所・会社などで,正午で仕事を終えること。
(2)芸娼妓を揚げる時間制の一種で,朝から暮れ六つまでのもの。「―のお客だから,追つ付けあくと言ひやす/洒落本・客衆一華表」

昼仕舞い

ひるじまい [3] 【昼仕舞(い)】
(1)役所・会社などで,正午で仕事を終えること。
(2)芸娼妓を揚げる時間制の一種で,朝から暮れ六つまでのもの。「―のお客だから,追つ付けあくと言ひやす/洒落本・客衆一華表」

昼休み

ひるやすみ【昼休み】
a lunch break;a noon recess.

昼休み

ひるやすみ [3] 【昼休み】
昼の食事とそのあとの休憩のための時間。

昼侍

ひるさぶらい 【昼侍】
宜陽殿(ギヨウデン)の東庇(ヒガシビサシ)にある部屋の名。弁・少納言・外記などが詰める。

昼光

ちゅうこう チウクワウ [0] 【昼光】
太陽光による昼間の明るさ。自然光。

昼光灯

ちゅうこうとう チウクワウ― [0] 【昼光灯】
日光に近い色合いの光を出す電灯。

昼光率

ちゅうこうりつ チウクワウ― [3] 【昼光率】
昼光での室内の明るさの,屋外の明るさに対する比。採光の基準に用いる。

昼光色

ちゅうこうしょく チウクワウ― [3] 【昼光色】
昼光に似せた人工光の色。

昼前

ひるまえ [3] 【昼前】
(1)正午の前。午前。
(2)正午の少し前。

昼夜

ちゅうや チウ― [1] 【昼夜】
(1)昼と夜。
(2)昼も夜も。たえず。常に。日夜。副詞的に用いる。「―きびしく監視する」
(3)昼から夜まで通しで遊女を買い切ること。
(4)「昼夜帯」の略。

昼夜兼行

ちゅうやけんこう チウ―カウ [1] 【昼夜兼行】
昼も夜も休まず仕事を急ぐこと。「―で工事を急ぐ」

昼夜兼行

ちゅうや【昼夜兼行(交代で)】
<work> day and night (in day and night shifts).

昼夜帯

ちゅうやおび チウ― [4] 【昼夜帯】
表裏を別の布地で仕立てた女帯。もと,黒繻子(ジユス)に白の裏を付けたことから昼夜に見立てたもの。腹合わせ帯。鯨(クジラ)帯。

昼夜組織

ちゅうやそしき チウ― [4] 【昼夜組織】
綾(アヤ)織・繻子(シユス)織で,表と裏の組織を交互に市松状に配置したもの。八橋織など。

昼夢

ちゅうむ チウ― [1] 【昼夢】
「白昼夢(ハクチユウム)」に同じ。

昼寝

ひるね [0] 【昼寝】 (名)スル
昼間眠ること。午睡。[季]夏。《我生の今日の―も一大事/虚子》
〔夏は夜が短く,暑さのためよく眠れないので,昼寝をすることが多い〕

昼寝

ひるね【昼寝(する)】
(have) an afternoon nap.

昼席

ひるせき [0] 【昼席】
寄席で,昼の部の興行。
⇔夜席

昼御飯

ひるごはん [3] 【昼御飯】
昼に食べるごはん。ひるめし。

昼成る

ひるな・る 【昼成る】 (動ラ四)
⇒御昼(オヒル)成(ナ)る

昼日中

ひるひなか [3][0] 【昼日中】
日中。まっぴるま。昼間。

昼時

ひるどき [0] 【昼時】
(1)正午の頃。
(2)昼食の頃。お昼時。

昼時分

ひるじぶん [3] 【昼時分】
正午ごろ。昼どき。

昼標

ちゅうひょう チウヘウ [0] 【昼標】
航路標識の一。昼間の航路の水路とその状態を示す標識。立標・陸標・浮標などがある。

昼盗人

ひるぬすびと 【昼盗人】
(1)昼間,盗みをはたらく者。ひるとんび。「此は―の入にたるにこそ有けれ/今昔 29」
(2)善人のような顔をして悪事をはたらく者。「世の―とは,おのれが事なり/浮世草子・武道伝来記 2」

昼盲

ちゅうもう チウマウ [0] 【昼盲】
明るい所における視力が暗い所における視力より劣る症状。視神経炎など網膜錐状体の機能障害の際にみられる。

昼立ち

ひるだち [0] 【昼立ち】
昼間,旅立つこと。昼に出発すること。

昼行性

ちゅうこうせい チウカウ― [0] 【昼行性】
主に昼間に摂食・生殖などの活動をする動物の性質。
⇔夜行性

昼行灯

ひるあんどん [3] 【昼行灯】
(日中にともっている行灯のように)ぼんやりとしている人。また,役に立たない人。

昼見世

ひるみせ 【昼見世】
遊女が昼過ぎから夕方まで店に出て客を引くこと。夕方の門限の厳しい武士を対象とするもの。「―へお職は怠け怠け出る/柳多留 6」

昼過ぎ

ひるすぎ [0] 【昼過ぎ】
正午を少し過ぎたころ。昼下がり。

昼酒

ひるざけ [0] 【昼酒】
昼間,酒を飲むこと。また,その酒。

昼間

ひるま [3] 【昼間】
朝から夕方までの明るい間。昼。

昼間

ちゅうかん【昼間】
<during> the day.→英和
〜は by day; <in> the daytime.→英和

昼間

ちゅうかん チウ― [0] 【昼間】
太陽の出ているあいだ。ひるま。日中。
⇔夜間

昼間に

ひるま【昼間に】
in the daytime;→英和
during the day;→英和
[白昼に]in broad daylight.⇒昼.

昼間人口

ちゅうかんじんこう チウ― [5] 【昼間人口】
一定地域内の夜間人口である常住人口から地域外へ通勤・通学する人口を除き,地域外から通勤・通学してくる人口を加えた人口。大都市のオフィス街や工業地帯は,昼間人口は増大するが夜間人口は減少する傾向がみられる。

昼間帯

ちゅうかんたい チウ― [0] 【昼間帯】
昼間の時間帯。

昼顔

ひるがお【昼顔】
《植》a convolvulus.→英和

昼顔

ひるがお [0] 【昼顔】
ヒルガオ科の多年草。道端・野原などに自生。茎は長く伸び,他物にからまる。葉は狭長楕円形で基部は耳形となる。夏,葉腋(ヨウエキ)に淡紅色で径約6センチメートルの漏斗形の花をつけ,日中に開く。干して利尿薬とする。[季]夏。
昼顔[図]

昼食

ちゅうじき チウ― [0] 【昼食】
「ちゅうしょく(昼食)」に同じ。

昼食

ちゅうしょく チウ― [0] 【昼食】
昼にとる食事。ひるめし。ちゅうじき。

昼食

ひるげ [0] 【昼餉・昼食】
ひるめし。ちゅうしょく。

昼食

ちゅうしょく【昼食】
lunch;→英和
luncheon.→英和
昼食会 a luncheon (party).

昼食会

ちゅうしょくかい チウ―クワイ [4][3] 【昼食会】
昼食をとりながら行われる会合。午餐(ゴサン)会。

昼飯

ひるめし【昼飯】
lunch.→英和

昼飯

ひるめし [0] 【昼飯】
昼の食事。正午頃食べる食事。

昼飯

ちゅうはん [0] チユウ― 【中飯】 ・ チウ― 【昼飯】
ひるめし。昼食。

昼餉

ひるがれい 【昼餉】
昼の食事。昼食。

昼餉

ひるげ [0] 【昼餉・昼食】
ひるめし。ちゅうしょく。

昼養い

ひるやしない 【昼養い】
昼飯。昼食。

昼餐

ちゅうさん チウ― [0] 【昼餐】
昼食。午餐。「―会」

昼鳶

ひるとんび [3] 【昼鳶】
(1)昼間,人家にしのび入り,金品をぬすむ者。ひるとび。
(2)掏摸(スリ)のこと。

とき [2] 【時】
(1)過去から未来へと限りなく流れ過ぎて,空間とともに,一切の出来事がそこで生起する枠のように考えられているもの。時間。「―の流れ」「遊びに興じて―の経つのも忘れる」
(2)昔の時間区分。一昼夜を一二等分する定時法では一時(イツトキ)が今の二時間に当たるが,昼夜を分けてそれぞれを六等分する不定時法では季節・場所によって異なり,たとえば江戸(東京)の夏至ごろの昼の一時(イツトキ)は約二時間四〇分,夜のそれは約一時間二〇分で,一時間以上もの差があった。十二区分に十二支を配し,「子(ネ)の時」「丑(ウシ)の時」などということが多い。
(3)ある幅をもって考えられた時間。
 (ア)年代。時代。「将軍綱吉の―」
 (イ)話題にしている時代。その時世。「―の首相」「―の権力」
 (ウ)季節。時候。時節。「―は春」
 (エ)時勢。世の成り行き。「―に従う」
 (オ)誰かにとって都合のよい時勢。「―に遇(ア)う」
(4)一点として,またそれに近いものとしてとらえられた時間。
 (ア)時刻。「―を告げる鐘」
 (イ)漠然ととらえられたある時点,または時期。「―には酒を飲む」「―として不調になることもある」
 (ウ)何かをするのに都合のよい時機。好機。「―を待つ」「―を見て実行する」「―にかなう」
 (エ)(「秋」とも書く)大事な時期。「危急存亡の―」
(5)ある特定の動作や状態が起こる時間。おり。「この前彼に会った―は元気だった」「子供の―の思い出を話してくれた」
(6)
 (ア)ある状況を伴った時間を抽象的にいう。場合。「どんな服装がよいかは―と場所による」「―に応じた判断が必要だ」
 (イ)(連体修飾句を受けて)仮定的・一般的にある状況を表す。(…する)場合。「もし彼が不在の―には,どうするか」「頭が痛い―は,この薬を飲むとよい」
(7)「時制(ジセイ)」に同じ。
(8)(「どき」の形で)名詞や動詞の連用形の下に付いて,それにふさわしい,それの盛んな,あるいはそういう状態の時間であることを表す。
 (ア)時刻。時間帯。「昼飯―」「会社の引け―」「たそがれ―」
 (イ)時節。季節。「花見―」「木(コ)の芽―」「梅雨(ツユ)―」
 (ウ)時機。機会。「書き入れ―」「売り―」「引き上げ―」
→刻(コク)
→時しも
→時として
→時に

とき【時】
time;→英和
hour;→英和
[機会]an opportunity;→英和
a chance;→英和
[場合]a time;→英和
a case;→英和
an occasion;→英和
[時代]time(s);an age;→英和
[季節]a season;→英和
[…する時]when.→英和
〜がたつ(につれて) (as) time passes.〜をかせぐ play for time.〜をつくる crow (鶏が).→英和
〜を打つ strike the hour (時計が).〜を移さず immediately;→英和
right away.〜を得た timely.→英和
…の〜は in time[case]of <a fire> .ちょうどよい〜に at the right moment.〜の首相 the then prime minister.‖時の記念日 Time Day.時の人 a man of the hour.

どき 【時】
⇒とき(時)(8)

じ【時】
hour;→英和
time;→英和
<3> o'clock.→英和
午前10〜に at 10 a.m.→英和
⇒何時.5時10分前(過ぎ)です It is ten to[ <米> of](past[ <米> after]) five.

じ 【時】
■一■ [1] (名)
(1)時間の単位。秒の三六〇〇倍。分の六〇倍。記号 h 時間。
→秒
(2)とき。ある特定の時刻。「―のかはるまで誦みこうじて/枕草子 25」
(3)特に仏道の勤行の時刻をいう。「日中の―などおこなふ/枕草子 123」
■二■ (接尾)
(1)名詞に付いて,「とき」「おり」などの意を表す。「空腹―」「革命―」「第二次世界大戦―」
(2)助数詞。時刻を表すのに用いる。「六―半に起きる」

さだ 【時】
〔「しだ」の転〕
機会。時期。盛時。「左太の浦のこの―過ぎて後恋ひむかも/万葉 2732」
→さだ過ぐ

時々

ときどき【時々】
[しばしば]often;→英和
[時たま]now and then;occasionally;→英和
[時には]sometimes.→英和
〜雨 <fine> with occasional showers.

時々刻々

じじこくこく【時々刻々】
hourly;→英和
every moment.

時しも

ときしも [2][3] 【時しも】 (副)
〔「し」「も」は助詞〕
ちょうどその時。折しも。「―日曜日の四時半頃/当世書生気質(逍遥)」

時じ

とき・じ 【時じ】 (形シク)
〔名詞「時」に形容詞をつくる接尾語「じ」が付いたもの〕
(1)その時節にはずれている。時期でない。「川の上のいつ藻の花のいつもいつも来ませ我が背子―・じけめやも/万葉 491」
(2)時を選ばない。時節にかまわない。「―・じくぞ雪は降りける/万葉 317」

時たま

ときたま【時たま】
once in a while;→英和
at long intervals;rarely (まれに).

時つ風

ときつかぜ 【時つ風】
■一■ [3] (名)
(1)ちょうどいい時に吹く風。潮などの満ちる時に吹く風。「我が漕ぎ来れば―雲居に吹くに/万葉 220」
(2)その時節にかなった風。順風。「四海波静かにて,国も治まる―/謡曲・高砂」
■二■ (枕詞)
「吹く」と類音の地名「吹飯(フケヒ)」にかかる。「―吹飯の浜に出で居つつ/万葉 3201」

時として

ときとして【時として(は)】
sometimes;→英和
in some cases.

時として

ときとして [2] 【時として】 (副)
(1)場合によっては。時には。「人は―あやまりを犯す」
(2)(打ち消しの語を伴って)少しも。ちょっとの間も。「心,念々に動きて―安からず/方丈記」

時ならぬ

ときならぬ [4] 【時ならぬ】 (連語)
時期外れの。思いがけない。「―騒ぎをひき起こす」「―大雪」

時ならぬ

ときならぬ【時ならぬ】
[時期外れの]unseasonable;→英和
untimely;→英和
[突然の]sudden;→英和
unexpected.→英和

時に

ときに [2] 【時に】
■一■ (副)
(1)場合によっては。たまに。まれに。時には。「―失敗することもある」
(2)〔漢文訓読に由来する語法〕
時あたかも。その時。「―昭和二〇年八月一五日」
■二■ (接続)
話題を変える際に用いる語。ところで。さて。「―お子さんはおいくつになりましたか」

時に

ときに【時に】
by the way;→英和
incidentally.→英和

時には

ときには【時には】
[時として]sometimes;→英和
[たまに]once in a while;→英和
occasionally.→英和

時には

ときには 【時には】 (連語)
あるときには。場合によっては。まれには。「―冗談を言うこともある」

時の

ときの 【時の】 (連語)
その時の。「―政府」
→時(3)
 (イ)

時の人

ときのひと [5] 【時の人】
(1)社会的に話題になっている人。世間からもてはやされる人。「―として脚光を浴びる」
(2)その時代の人。当時の人。「これは貞数の親王,―,中将の子となむいひける/伊勢 79」

時の刻み

ときのきざみ 【時の刻み】
「漏刻(ロウコク)」に同じ。「又皇太子,初めて―を造る/日本書紀(斉明訓)」

時の太鼓

ときのたいこ 【時の太鼓】
「時太鼓(トキダイコ)」に同じ。

時の奏

ときのそう 【時の奏】
平安時代,宮中で宿直の官人が,亥(イ)の一刻から寅(トラ)の四刻まで一刻ごとに「時(トキ)の簡(フダ)」を立て替え,大声でその時刻を呼ばわって告げ知らせたこと。
→時の簡

時の杙

ときのくい 【時の杙】
「時の簡(フダ)」を支えるための杙。「―さす音など,いみじうをかし/枕草子 290」

時の氏神

ときのうじがみ [0][5] 【時の氏神】
ちょうどよい時に現れて,よい解決を与えてくれる人。

時の物

ときのもの [0][5] 【時の物】
その時節にふさわしい品。「浅井は―を著せることを忘れなかつた/爛(秋声)」

時の簡

ときのふだ 【時の簡】
平安時代,時刻を示すために宮中清涼殿の殿上の間の小庭に立てた札。棒杭で支え,時刻ごとに立て替えた。

時の花

ときのはな [5] 【時の花】
その時節の花。

時の記念日

ときのきねんび 【時の記念日】
時間を尊重し,生活の改善・合理化を進める目的で,1920年(大正9)設定された記念日。六月一〇日。671年4月25日(太陽暦の六月一〇日)に天智天皇が初めて漏刻を実用に供した故事にちなむ。

時の調子

ときのちょうし 【時の調子】
雅楽で,その時節その時節に最もふさわしいと考えられた音楽の調子。例えば春は双調,夏は黄鐘(オウシキ)調,秋は平調,冬は盤渉(バンシキ)調などと定められていた。また,能楽では,月・時刻についても考えられていた。「―といつぱ,四季に分かち,夜昼十二時に,おのおの双・黄・一越・平・盤の,その時々にあたれり/花鏡」

時の運

ときのうん [4] 【時の運】
その時のなりゆき。その時のめぐりあわせ。「勝負は―」

時の鐘

ときのかね [0] 【時の鐘】
(1)時刻を知らせるために打つ鐘。ときがね。
(2)歌舞伎の囃子(ハヤシ)の一。時を知らせる鐘を表すが,情景にすごみや寂しさを加えるために打つことが多い。本吊り鐘・銅鑼(ドラ)を用いる。

時の間

ときのま [0] 【時の間】
少しの間。きわめて短い時間。つかのま。「勝負は―に決まった」「―の出来事」

時の鳥

ときのとり 【時の鳥】
〔「時鳥」を訓読みした語〕
ホトトギスの異名。「名に立てる―とやいつしかと卯月きぬとて初音なくらむ/民部卿家歌合」

時めかす

ときめか・す 【時めかす】 (動サ四)
時を得て栄えるようにする。寵愛(チヨウアイ)する。「みかど,皇后宮をねんごろに―・させ給ふゆかりに/大鏡(道長)」

時めく

ときめ・く [3] 【時めく】 (動カ五[四])
(1)よい時機にめぐりあって栄える。もてはやされる。「今を―・く流行作家」
(2)主人などの寵愛をうけてはぶりがよくなる。「いとやむごとなき際にはあらぬが,すぐれて―・き給ふありけり/源氏(桐壺)」
(3)にぎやかにさわぐ。「輿や車を遣り違(チガ)へ―・きあへるその中に/仮名草子・竹斎」

時めく

ときめく【時めく】
be prosperous;be powerful[influential].

時んば

ときんば 【時んば】 (連語)
〔「時には」の転。漢文訓読に由来する語〕
時には。場合には。「君はづかしめらるる―,臣死すといへり/浄瑠璃・大職冠」

時下

じか [1] 【時下】 (副)
このごろ。この節。目下。多く手紙文に用いる。「―ますます御清栄のことと存じます」

時世

ときよ [2] 【時世】
(1)時代。時世(ジセイ)。「―を経る」
(2)その時代の風潮。時流。「―のしからしむる所/当世書生気質(逍遥)」

時世

じせい [1][0] 【時世】
その時その時の世の中。また,そのありさま。時代。「結構な御―」「―に合わない」

時世時節

ときよじせつ [2][1][4] 【時世時節】
その時々のめぐりあわせ。その時々の移り変わり。

時世粧

じせいそう [2] 【時世粧】
流行のよそおい。はやりの姿。「明治新時代の―/青春(風葉)」

時中

ときなか 【時半・時中】
一時(イツトキ)の半分。半時(ハントキ)。「さて―ばかりありてぞ,御すだれあげさせ給ひて/大鏡(師輔)」

時事

じじ【時事】
current events[affairs];events of the day.→英和
‖時事英語 current English.時事解説 comments on current topics.時事解説者 a news commentator.時事問題 current topics.

時事

じじ [1] 【時事】
その時その時の社会の出来事。また,現在の社会的出来事。「―解説」

時事新報

じじしんぽう 【時事新報】
1882年(明治15)福沢諭吉が創刊した新聞。不偏不党の立場から政治を論じた。1936年(昭和11)「東京日日新聞」に併合。

時事通信社

じじつうしんしゃ 【時事通信社】
日本の代表的通信社。第二次大戦中の国策通信社である同盟通信社が1945年(昭和20)に解散したのを受けて同年設立。

時人

じじん [1] 【時人】
その時代の人。当時の人々。

時付け

ときづけ 【時付け】
(1)時刻を書き記すこと。「―ヲスル/日葡」
(2)時刻を指定すること。「―の早飛脚,息を切つて輝虎の御前に馳着け/浄瑠璃・信州川中島」

時代

じだい【時代】
a time;→英和
a period;→英和
an era;→英和
[時世]the times;the age.→英和
〜遅れの behind the times;out-of-date.〜に逆行する swim against the current.→英和
〜に先んじる(と共に進む) go ahead of (keep pace with) the times.〜がつく age;acquire a look of age.‖時代劇 a period play.時代錯誤 anachronism.時代精神 the spirit of the age;the time spirit.時代物 an antique article;a historical play.

時代

じだい [0] 【時代】
■一■ (名)
(1)ある観点によって区切られたひとまとまりの期間。特定の事や物と結び付いて意識されている一時期。「明治―」「学生―」「物のあり余る―」「青の―のピカソ」「―は変わった」「一―を画する」
(2)今,いる,その時期。また,話題にしている,その時期。「―に後れる」「―の寵児(チヨウジ)」
(3)(経過した)長い年月。「―をさかのぼる」
(4)「時代物」の略。
■二■ (名・形動)[文]ナリ
長い年月を経ていること。古めかしいさま。古びた良さをいう場合や古くさく大げさなさまをいう場合もある。「銀燭(ギンシヨク)金屏(キンベウ)に輝いて最(イト)も―な壮厳な大典は/良人の自白(尚江)」「柱は―で黒く光つてゐた/行人(漱石)」「丁度それは―な劇(シバイ)でも観て居るかのやうな感想(カンジ)を与へる/破戒(藤村)」

時代めく

じだいめ・く [4] 【時代めく】 (動カ五)
「時代がかる」に同じ。「―・いた建物」

時代世話

じだいせわ [2] 【時代世話】
浄瑠璃・歌舞伎で,時代物と世話物の両要素がないまぜになっている脚本や演出。

時代切

じだいぎれ [2][0] 【時代切・時代裂】
古代から室町時代までに中国から伝来した織物の断片。

時代劇

じだいげき [2] 【時代劇】
明治時代以前までの時代に取材した劇や映画。
⇔現代劇

時代区分

じだいくぶん [4] 【時代区分】
歴史をその特色によっていくつかの時代に区分すること。歴史観や専門分野によって多様な説がある。たとえば,ルネサンス以来の三区分法(古代・中世・近代)や史的唯物論の奴隷制・封建制・資本制という区分法など。日本史では,古代・中世・近世・近代という区分が広く用いられているが,政権の所在地によって区分することも多い。

時代史

じだいし [2] 【時代史】
区分されたそれぞれの時代の歴史。
⇔通史

時代小説

じだいしょうせつ [4] 【時代小説】
明治時代以前の時代に題材をとった小説。

時代後れ

じだいおくれ [4] 【時代後れ・時代遅れ】
その時代の傾向や風潮に後れていること。また,そのもの。

時代思潮

じだいしちょう [4][5] 【時代思潮】
ある時代の社会に広く行き渡っている思想傾向。

時代感覚

じだいかんかく [4] 【時代感覚】
その時代の動向を敏感にとらえる感覚。「―がずれている」

時代掛かる

じだいがか・る [5] 【時代掛(か)る】 (動ラ五)
古風な感じがする。古めかしく大仰な感じになる。「―・った芝居」

時代掛る

じだいがか・る [5] 【時代掛(か)る】 (動ラ五)
古風な感じがする。古めかしく大仰な感じになる。「―・った芝居」

時代浄瑠璃

じだいじょうるり [4] 【時代浄瑠璃】
時代物{(3)}の浄瑠璃。
⇔世話(セワ)浄瑠璃

時代物

じだいもの [0] 【時代物】
(1)時代を経たもの。古物。「―の時計」
(2)明治時代以前の事柄に取材した演劇・映画,また文学。時代劇。髷物(マゲモノ)。
(3)江戸時代以前の武将の事件・事跡を題材にした歌舞伎・浄瑠璃作品。広義には,源平時代以前の公卿世界を扱った「王代(オウダイ)物」を含む。世話物とは異なる演出・演技術を伴う。
⇔世話物

時代狂言

じだいきょうげん [4] 【時代狂言】
時代物{(3)}の歌舞伎狂言。一番目物。
⇔世話(セワ)狂言

時代相

じだいそう [2] 【時代相】
その時代に特徴的な風潮・傾向。時代の様相。「―をうつし出す」

時代祭

じだいまつり 【時代祭】
毎年10月22日に行われる京都の平安神宮の祭礼。平安時代から明治維新期までの各時代の文物の変遷を示す時代行列が,平安遷都を記念して行われる。1895年(明治28)に始まる。京都三大祭りの一。

時代精神

じだいせいしん [4] 【時代精神】
〔(ドイツ) Zeitgeist〕
ある時代の社会・人心に広く行き渡ってその時代を支配し特徴づけている精神。ヘーゲルでは世界精神の個々の発展段階としての民族精神をさすが,ディルタイでは歴史的個人の参与をまって存立する,より具体的なものを意味する。

時代考証

じだいこうしょう [4] 【時代考証】
時代劇や明治物などで,用いられる道具や衣装,風俗や作法などが,その時代のものとして適当であるか否かを考証すること。

時代色

じだいしょく [2] 【時代色】
その時代特有の傾向・特徴。

時代蒔絵

じだいまきえ [4][5] 【時代蒔絵】
古色を呈した蒔絵。江戸時代以前に作られたものをいう。

時代裂

じだいぎれ [2][0] 【時代切・時代裂】
古代から室町時代までに中国から伝来した織物の断片。

時代遅れ

じだいおくれ [4] 【時代後れ・時代遅れ】
その時代の傾向や風潮に後れていること。また,そのもの。

時代違い

じだいちがい [4] 【時代違い】
(1)時代後れ。「―なりと言へる批評なるが,是又昔風の読者の言なり/当世書生気質(逍遥)」
(2)年代が違うこと。時代が合わないこと。「都鳥其の業平に―にて見せぬ事の口惜し/浮世草子・五人女 4」

時代錯誤

じだいさくご [4] 【時代錯誤】
時代の異なるものを混同して考えること。また,考え方がその時代の流れに逆行していること。アナクロニズム。

時令

じれい [0] 【時令】
(1)一年中の政治上の行事。年中行事。
(2)時節。時候。

時余

じよ [1] 【時余】
一時間あまり。「―に及ぶ会議」

時価

じか【時価】
the current[market]price;a quotation <for> .→英和

時価

じか [1] 【時価】
商品などのその時々の市場価格。

時価発行

じかはっこう [3] 【時価発行】
新株発行の際,その時の市場価格を基準として発行価格を決める増資方法。
→額面発行

時俗

じぞく [0][1] 【時俗】
その時代の風俗。また,世間。「瑜伽三蜜(ユガサンミツ)の法雨は―を尭年の昔にかへさん/平家 7」

時候

じこう [0] 【時候】
四季それぞれの気候・天候。「―の挨拶(アイサツ)」

時候

じこう【時候】
weather (天候);→英和
the season.→英和
〜外れの unseasonable.→英和
〜の挨拶 the compliments of the season.→英和

時候外れ

じこうはずれ [4] 【時候外れ】
季節外れ。

時借り

ときがり [0] 【時借り】
わずかの期間だけ借りること。当座の借り。「一寸(チヨツト)―をしておいたから/当世書生気質(逍遥)」

時偶

ときたま [0] 【時偶】 (副)
たまに。ときおり。ときどき。「―会うこともある」「―にしか見ない」

時儀

じぎ [1] 【時儀】
「辞儀{(2)}」に同じ。時宜。「おつぎは襷をとつて―を述べながら/土(節)」

時円

じえん [0] 【時円】
⇒時圏(ジケン)

時分

じふん [0] 【時分】
分(フン)単位で数える時間。「停車―」

時分

じぶん [1][0] 【時分】
(1)時期。「若い―はよく勉強した」「あの―のことはよく覚えていない」
(2)適当な頃合い。よい時期。「―を見て話を切り出す」

時分

じぶん【時分】
time;→英和
hour;→英和
season.→英和
今〜 at this time of (the) year;at this hour of the day.→英和
子供の〜 in one's childhood;when (one was) a child.→英和

時分の花

じぶんのはな 【時分の花】
能で,若さによって発散される,芸以前の一時的な面白さ。
⇔まことの花
「此花は,まことの花にはあらず。ただ―なり/風姿花伝」

時分割

ときぶんかつ [3] 【時分割】
⇒タイム-シェアリング-システム

時分割システム

じぶんかつシステム [6] 【時分割―】
⇒タイム-シェアリング-システム

時分時

じぶんどき [0] 【時分時】
〔ちょうどよい時刻の意〕
食事時。めしどき。「―だのにちつとも気が付きませんで/吾輩は猫である(漱石)」

時分柄

じぶんがら [0] 【時分柄】
いかにもその時分にふさわしいこと。その時期らしい特徴を備えているさま。時節柄。副詞的にも用いる。「―早めにお召し上がり下さい」「初対面のあいさつより,定規通り―の口儀などあるべし/当世書生気質(逍遥)」

時分触れ

じぶんぶれ 【時分触れ】
集会や食事などの時刻を触れ知らせること。また,その役。「―戻りに辛味さげて来る/柳多留 2」

時制

じせい [0] 【時制】
インド-ヨーロッパ語などの文法範疇の一。時間軸上の一時点を基にして,時間の前後関係(現在・過去・未来など)を表す動詞の組織的語形変化。テンス。時。時称。時相。

時制

じせい【時制】
《文》the tense.→英和

時刻

じこく【時刻】
time;→英和
hour.→英和
約束の〜(に) (at) the appointed time[hour].‖時刻表 a timetable; <米> a schedule.

時刻

じこく [1] 【時刻】
(1)時の流れにおける,ある一点。時の流れをきざんでとらえた場合の,一瞬。「ただ今の―は一時五分です」「開会の―」
(2)都合のよい時。好機。「―到来」

時刻表

じこくひょう [0] 【時刻表】
乗り物の発着時刻を表にしたもの。タイム-テーブル。時間表。

時効

じこう [0] 【時効】
(1)〔法〕 ある事実状態が一定の期間継続した場合に,権利の取得・喪失という法律効果を認める制度。「―が成立する」
→取得時効
→消滅時効
(2)一般に,あることの効力が一定の時間を経過したために無効となること。「もうあの約束は―だ」

時効

じこう【時効】
《法》prescription.→英和
〜にかかる be barred[extinguished]by prescription.

時効の中断

じこうのちゅうだん 【時効の中断】
時効の基礎となる継続した事実状態と相いれない一定の事実が生じた場合,時効期間の進行が中断され,すでに経過した時効期間の効力が消滅すること。請求・差し押さえ・承認などや逮捕などが中断事由となる。

時効の停止

じこうのていし 【時効の停止】
時効期間の満了近くに時効の中断の困難な事情がある場合,時効の完成を一時猶予すること。未成年者・禁治産者に法定代理人がいない場合や天災事変などの場合に認められる。

時効期間

じこうきかん [5][4] 【時効期間】
時効が完成するために必要な法定の期間。

時務

じむ [1] 【時務】
(1)その時代に応じた務め。「学問の生活と―の要求/渋江抽斎(鴎外)」
(2)「時務策」の略。

時務策

じむさく [2] 【時務策】
律令制の進士になるための試験で,政治の要務に関する方策を答えさせたもの。時務。

時勢

じせい [1][0] 【時勢】
世の中の移り変わる様子。時代の流れ。「―に逆らう」「―の赴くところ」

時勢

じせい【時勢】
(the trend of) the times;the age.→英和
〜に遅れる fall behind the times.〜に従う(逆らう) swim with (against) the current.→英和
⇒時代.

時化

しけ【時化】
stormy weather; <be overtaken by> a storm;→英和
scarcity of fish (不漁);business depression (不況).〜る ⇒時化る.

時化

しけ [2] 【時化】
〔「時化」は当て字〕
(1)風雨のため海が荒れること。
⇔凪(ナギ)
(2)(海が荒れて)魚がとれないこと。不漁。「―で魚の値が上がる」
(3)(興行物などの)客の入りが悪いこと。また,商品などの売れゆきが悪いこと。不景気。

時化る

し・ける [2][0] 【時化る】 (動カ下一)[文]カ下二 し・く
〔「湿気る」と同源。「時化」は当て字〕
(1)風雨のために,海が荒れる。「台風で海が―・ける」
(2)金回りが悪い。ふところが乏しい。「財布に一〇円しかない。―・けてんな」
(3)しょげる。気分が暗くなる。「―・けた顔つき」
(4)空が曇る。「天気ガ―・ケタ/日葡」

時化る

しける【時化る】
be stormy;be gloomy[depressed](心が);be dull (市況が).

時半

ときなか 【時半・時中】
一時(イツトキ)の半分。半時(ハントキ)。「さて―ばかりありてぞ,御すだれあげさせ給ひて/大鏡(師輔)」

時司

ときづかさ [3] 【時司】
陰陽寮(オンヨウリヨウ)に属し,時刻を報じることをつかさどる役。また,その役所。

時告げ鳥

ときつげどり [4] 【時告げ鳥】
ニワトリの異名。「明けがたの―ともろともに/為忠集」

時圏

じけん [0] 【時圏】
天の両極を通るすべての大円の称。天の赤道と常に直交する。時角圏。時円。

時報

じほう【時報】
[時刻の知らせ]a time signal;an announcement of time.

時報

じほう [0] 【時報】
(1)時間を知らせること。また,その合図。「ラジオの―」
(2)社会の新しい出来事を人々に知らせること。また,それを載せた雑誌など。「社会―」

時変

じへん [1][0] 【時変】
時の移り変わり。時勢の変化。

時外れの

ときはずれ【時外れの】
⇒時ならぬ.

時太鼓

ときだいこ 【時太鼓】
時刻を知らせる太鼓。時の太鼓。「どん��と五つの―打つ/歌舞伎・韓人漢文」

時好

じこう [0] 【時好】
その時代の好み。当時の流行。「虚飾を加へて漸く―に媚(コ)ぶる/小説神髄(逍遥)」

時好

じこう【時好】
the fashion;→英和
the vogue.→英和
〜に投じる catch[hit]the public fancy.

時季

じき [1] 【時季】
(物事が盛りであったり,事を行うのに適した)季節。「―のものを料理して出す」「―はずれ」

時季外れ

じきはずれ [3] 【時季外れ】
季節はずれ。時候はずれ。「―の台風」

時守

ときもり [2] 【時守】
宮中で,漏刻を守り時刻を報ずることをつかさどった役人。陰陽寮(オンヨウリヨウ)に属した。守辰丁(シユシンチヨウ)。

時守博士

ときもりのはかせ 【時守博士】
⇒漏刻博士(ロウコクハカセ)

時宗

じしゅう [0][1] 【時宗】
一三世紀に一遍智真の開宗した浄土宗の一派。阿弥陀の救済力の絶対的な強さを説き,信者の信仰のあり方を問わず,称名さえすれば往生すると説いた。宗主以下僧は諸国を遊行し,名号を記した賦算(フサン)と呼ばれる札を配り,念仏踊りを行なった。広く民衆に浸透し,一五世紀に最盛期を迎えたが,その後,本願寺教団の発展などにより,勢力を小さくした。本山は神奈川県藤沢市の清浄光寺。遊行宗。時衆。

時定数

じていすう [2] 【時定数】
電気回路などで,入力の変化に対する出力の応答時間の目安を与える定数。ときていすう。ときじょうすう。

時宜

じぎ [1] 【時宜】
(1)その時・場合にふさわしいこと。また,ちょうどよい時期。「―にかなった処置」「及ばずながら,力にならうし,又―によつたら,意見をも述べやう/当世書生気質(逍遥)」
(2)時にかなった挨拶(アイサツ)をすること。辞儀。時儀。「べつたり坐つて―を述べる/二人女房(紅葉)」

時宜に適した[を得た]

じぎ【時宜に適した[を得た]】
timely;→英和
opportune.→英和

時尚

じしょう [0] 【時尚】
その時代の好み。時好。「―を追ふ書估(シヨコ)の誅求に応じて/渋江抽斎(鴎外)」

時局

じきょく [1][0] 【時局】
時世のありさま。そのときの世の中の状態。「重大な―にさしかかる」「―問題講演会」

時局

じきょく【時局】
the situation;→英和
the state of things;an emergency (非常時).→英和
〜を収拾する save the situation.‖時局便乗者 an opportunist.

時差

じさ【時差】
difference in time (地方時との);《天》the equation of time.‖時差通勤(する) staggered (stagger) commuting hours.時差ぼけ jet lag.

時差

じさ [1] 【時差】
(1)均時差のこと。
(2)地球上の二地点間の各標準時の相互の差。経度一五度で一時間の差となる。
(3)時間をずらすこと。「―通学」「―式信号機」

時差出勤

じさしゅっきん [3] 【時差出勤】
朝の出勤時の交通機関の混雑を緩和するため,出勤時刻をずらすこと。

時差惚け

じさぼけ [0] 【時差惚け】
時差のある地へ飛行機で移動したとき,生活時間のずれから起こる眠け・だるさなど。

時平

しへい 【時平】
浄瑠璃「菅原伝授手習鑑」や歌舞伎「天満宮菜種御供(ナタネノゴクウ)」など天神物に登場する,藤原時平(トキヒラ)に擬した公家の悪者。

時弊

じへい [0] 【時弊】
その時代の悪習。「―を正す」

時折

ときおり【時折】
⇒時々.

時折

ときおり [0] 【時折】 (副)
ときどき。ときたま。たまに。「あの人は―見かける」「―日が射す」

時文

じぶん [0] 【時文】
(1)中国で科挙の試験に課した文体。宋に始まり,元・明・清には八股文(ハツコブン)といわれた。
(2)中国の現代文語文のこと。

時日

じじつ【時日】
the date;→英和
time;→英和
days.→英和
〜を要する take time.〜を定める set the day.→英和

時日

じじつ [1] 【時日】
(1)ひにちと時刻。「開催の―」
(2)月日。時間。「いたずらに―を費やす」

時明かり

ときあかり [3] 【時明かり】
(1)明け方になって,東方がかすかに明るくなること。
(2)雨天の時,空がときどき明るくなること。「―でもおつ立てる初のぼり/柳多留 56」

時時

じじ [1] 【時時】 (副)
(1)その時その時。その都度。「暗号は…―変更に及ぶべし/近世紀聞(延房)」
(2)おりにふれて。しばしば。「敏子は―女子参政の事を申し出るに/蜃中楼(柳浪)」

時時

ときどき 【時時】
■一■ [2][0] (名)
その時その時。その季節その季節。「―の話題」「―の贈り物」
■二■ [0] (副)
たびたびではないが,ある間隔をおいて物事が行われるさま。ときおり。「―顔を見せる」

時時刻刻

じじこっこく [1] 【時時刻刻】
■一■ (名)
その時その時。物事が引き続いて起こるさまにいう。「諸所の陣営より―の注進/近世紀聞(延房)」
■二■ (副)
時を追って。しだいしだいに。「―と変わる夕景色」

時服

じふく 【時服】
(1)時候にあった衣服。「樽・肴・黄金・―さまざまな音物(インブツ)(=贈リ物)持たせて/浄瑠璃・反魂香」
(2)朝廷・将軍から,毎年,春・秋(または夏・冬)臣下に賜った服。

時期

じき [1] 【時期】
(1)事を行う時。おり。「まだ言い出す―ではない」
(2)期間。期限。「―を区切る」
(3)季節。時節。

時期

じき【時期】
time;→英和
season (時節);→英和
a period.→英和
この〜には at this time of (the) year.〜外れの out of season.

時期尚早

じきしょうそう [1] 【時期尚早】 (名・形動)[文]ナリ
それを行うにはまだ早過ぎること。まだその時期になっていないこと。また,そのさま。「辞任を口にするのはまだ―だ」

時枝

ときえだ 【時枝】
姓氏の一。

時枝誠記

ときえだもとき 【時枝誠記】
(1900-1967) 国語学者。東京生まれ。京城帝大・東大・早大教授。ソシュール学説批判の立場から独自の言語学説「言語過程説」を唱えた。著「国語学原論」「国語学史」「日本文法」「文章研究序説」など。

時様

じよう [0][1] 【時様】
その時の流行の風俗。「―に凝つて銭を費す者あり/福翁百話(諭吉)」

時機

じき【時機】
an opportunity;→英和
a chance;→英和
an occasion (場合).→英和
〜を捕える take the opportunity.〜を逸する miss an opportunity.

時機

じき [1] 【時機】
あることをするのに適したとき。しおどき。機会。チャンス。「―到来」「―を失う」

時正

じしょう [0] 【時正】
昼夜が同じ長さである彼岸の中日。春分と秋分。また,彼岸の七日間。「花のさかりは,冬至より百五十日とも,―の後七日ともいへど/徒然 161」

時法

じほう [0][1] 【時法】
一日を分けて,時(時刻)を決める方法,および時の数え方。時刻法。
→定時法
→不定時法

時津

とぎつ 【時津】
長崎県中部,西彼杵(ニシソノギ)郡の町。長崎市の北に接し,大村湾に臨む。

時流

じりゅう [0] 【時流】
その時代の傾向・風潮。「―に乗る」

時流

じりゅう【時流】
the current of the times;the trend of the world;→英和
the fashion (of the day) (流行);→英和
contemporaries (人々).〜を追う follow the fashion.〜に従う(逆らう) go with (against) the stream.→英和
〜を超越する stand aloof from the crowd.→英和

時点

じてん [1][0] 【時点】
時間の流れの上のある一瞬。「その―では,詳細はまだ明らかでなかった」

時点

じてん【時点】
a point in time.→英和
その〜で at the time.

時無し

ときなし [0] 【時無し】
時を定めないこと。季節・時節にかかわらず,いつでもあること。

時無し大根

ときなしだいこん [5] 【時無し大根】
〔時季に関係なく収穫できる大根の意〕
大根の一種。根は細長く30センチメートルほどの長さ。直径約3センチメートル,肉はやわらかく漬物によい。

時物

じぶつ [1] 【時物】
その時節にふさわしいもの。

時献上

ときけんじょう [3] 【時献上】
江戸時代,季節に応じて,各大名がその国の名産品を将軍に献上したこと。また,その献上物。

時疫

じえき [1] 【時疫】
流行病。はやりやまい。「流行の―にふた親みななくなりしに/文づかひ(鴎外)」

時相

じそう [0] 【時相】
⇒時制(ジセイ)

時知らず

ときしらず [3] 【時知らず】
(1)季節を選ばないこと。また,そのもの。
(2)キンセンカ・トキナシダイコン・フユイチゴ・ヒナギクなどの異名。

時知り顔

ときしりがお 【時知り顔】
時節に合ったのを誇るような顔つき。時を得顔。「心やりて―なるもあはれにこそ/源氏(薄雲)」

時短

じたん [0] 【時短】
「(労働)時間短縮」の略。「―要求」

時祷

じとう [0] 【時祷】
⇒時課(ジカ)

時祷書

じとうしょ [0][4] 【時祷書】
キリスト教徒が時課の祈りを捧げるために用いた祈祷書。祈祷文・賛歌のほか,月暦図などを伴う。中世末,王侯貴族のために華麗に彩色されたものが残る。聖務日課書。

時空

じくう【時空】
space-time.〜の spatio-temporal.

時空

じくう [0][1] 【時空】
(1)時間と空間。「―を超えた真理」
(2)〔物〕 通常の三次元空間と,その三方向に独立な一方向として時間をとった四次元空間。時空の一点は空間的位置と時刻により指定される。
→ミンコフスキー時空

時空間芸術

じくうかんげいじゅつ [6] 【時空間芸術】
空間に展開し,かつ時間的にも展開する芸術。舞踊・演劇・映画など。

時節

じせつ [1] 【時節】
(1)季節。時候。「―はずれ」「―の果物」
(2)世の中の情勢。時世。「せちがらい―になった」
(3)よい時機。チャンス。「―を待つ」「―到来」
(4)時間。時期。「いくばくの―をへず故守殿(コウノトノ)御他界の間/平家 11」

時節

じせつ【時節】
[季節]a season;→英和
[時期]time;→英和
an opportunity (好機);→英和
the times (時世).〜外れの unseasonable.→英和
〜を待つ wait for a chance.→英和
‖時節柄 in view of the times.狩りの時節 the season for shooting.

時節柄

じせつがら [0] 【時節柄】
■一■ (名)
時節にふさわしいこと。「諸色高直(コウジキ)な―ゆゑ/安愚楽鍋(魯文)」
■二■ (副)
このような時節だから。時分柄。「―御自愛ください」

時系列

じけいれつ [2] 【時系列】
自然現象や社会現象の時間的変化を継続して観測して得た値の系列。

時系列分析

じけいれつぶんせき [6] 【時系列分析】
ある特定の対象の時間的変動を継続的に観測して得られた資料に基づき,その変動の原因の解明や将来予測のために行う分析。
→横断面分析

時給

じきゅう [0] 【時給】
「時間給(ジカンキユウ)」に同じ。

時羞

じしゅう [0] 【時羞】
神に供える,その時節の食物。「―の奠(テン)」

時習

じしゅう [0] 【時習】
〔論語(学而)「学而時習�之」〕
折にふれ復習すること。

時習館

じしゅうかん 【時習館】
熊本藩の藩校。1755年藩主細川重賢の創設。

時艱

じかん [0] 【時艱】
その時代の直面している艱難。当面する難題。

時花

じか [1] 【時花】
その時節の花。「―を活ける」

時蕎麦

ときそば 【時蕎麦】
落語の一。蕎麦の代金を払いながら時刻をたずねて勘定をごまかした男を見て,間抜けな男が真似をするが,しくじって代金を余計に払わされてしまうという話。上方落語では「時うどん」。

時衆

じしゅ [1] 【時衆】
〔「じしゅう」とも〕
〔仏〕
(1)仏事・説教などの場にいる僧俗の信者全体。「道俗―共に同心/正信偈」
(2)時宗の僧俗の信者。また,時宗のこと。

時衆

じしゅう [1] 【時衆】
⇒じしゅ(時衆)

時角

じかく [0][1] 【時角】
天球上で時圏と子午線とがなす角。地球の自転に伴って,時刻とともに変化する。角度を時間単位で表し,子午線から西回りに一周して,〇から二四時まで測る。

時角圏

じかくけん [3][2] 【時角圏】
⇒時圏(ジケン)

時言

じげん [0] 【時言】
時事問題に関する文章。

時計

とけい【時計】
a watch;→英和
a clock (柱・置時計).→英和
〜の針 the hands.〜の音 ticktack.→英和
〜が3時を打った It[The clock]has just struck three.〜を巻く wind (up) a watch.〜を(時報に)合わせる set the watch (by the time signal).‖時計仕掛 <move by> clockwork.時計台 a clock tower.時計回りに[の]clockwise.時計屋 a watchmaker (人);a watchmaker's[ <米> a watch store](店).自動巻き(夜光)時計 a self-winding (luminous[glow]dial) watch.はと(振り子)時計 a cuckoo (pendulum) clock.

時計

とけい [0] 【時計・土圭】
時間を計ったり,時刻を示したりする機械。錘(オモリ)・ぜんまい・電気などの力で運動させて,振り子または天府の振動の等時性を利用して,歯車で指針を等時的に進ませる装置。これを機械時計といい,これ以前には日時計・水時計・砂時計・火時計などがあった。現在では水晶発振や分子振動の等時性を利用したきわめて精度の高いものが開発,実用化されている。形式・用途によって懐中時計・腕時計・置き時計・掛け時計・ストップ-ウォッチ・クロノメーターなどの種類があり,時刻の表示方式によりアナログ式とデジタル式のものに大別される。液晶デジタル表示により,機械的な部品を全く必要としないものが普及している。
〔「時計」は,中国周代に用いられた緯度測定器「土圭」の当て字という〕

時計仕掛

とけいじかけ [4] 【時計仕掛(け)】
時計の働きによって,一定の時限に作動するようにした装置。

時計仕掛け

とけいじかけ [4] 【時計仕掛(け)】
時計の働きによって,一定の時限に作動するようにした装置。

時計信管

とけいしんかん [4] 【時計信管】
時計装置を用いた時限信管。高射砲弾などに用いる。

時計台

とけいだい [0] 【時計台】
建物の一部に時計を装置した塔。時計塔。

時計回り

とけいまわり [4] 【時計回り】
時計の針の進む方向に回ること。右回り。

時計座

とけいざ [0] 【時計座】
〔(ラテン) Horologium〕
一月上旬の宵に南中する南天の星座。日本からは北の一部だけが見える。

時計数字

とけいすうじ [4] 【時計数字】
〔時計の文字盤の時刻を表す数字が多くこれを用いることから〕
ローマ数字。

時計皿

とけいざら [2] 【時計皿】
理化学実験に使用する,直径約2〜20センチメートルくらいの時計のふたのようなガラス皿。

時計草

とけいそう [0] 【時計草】
トケイソウ科のつる性常緑多年草。ブラジル原産。日本には享保年間(1716-1736)に渡来。葉は互生し,掌状に深裂。夏,葉腋の花柄に径8センチメートル内外の花を付ける。萼(ガク)片・花弁は各五個ずつあり,ほぼ同形の長楕円形で平開してつき,白色ときに淡紅色を帯びる。その内側に多数の淡紫色の糸状体から成る副冠がある。果実は卵形の液果。花を時計に見立てこの名がある。観賞用。ボロンカズラ。パッシフロラ。
時計草[図]

時評

じひょう [0] 【時評】
(1)その時の出来事についての評論。「文芸―」「社会―」
(2)その時の評判。

時評

じひょう【時評】
comments on current events.‖時評子 a columnist.時評欄 editorial columns.

時課

じか [1] 【時課】
ローマ-カトリック教会の典礼の一。日課として定められた祈り。朝課(夜中)・賛課(日の出)・晩課(日没)・終課(就寝時)など。定時課。時祷(ジトウ)。聖務日課。

時論

じろん [0] 【時論】
(1)現在の政治や社会のできごとに関する議論。時事の論。
(2)その時の社会に広まっている見解。当時の世論。その当時の輿論(ヨロン)。「近来の―の向ふ所を見れば/明六雑誌 33」

時貸し

ときがし [0] 【時貸し】
わずかの期間だけ貸すこと。当座の貸し。「―に貸したるが三日四日に便宜(ビンギ)せず/浄瑠璃・曾根崎心中」

時輩

じはい [0] 【時輩】
その当時の人々。

時辰

じしん [0] 【時辰】
とき。時刻。

時辰儀

じしんぎ [2] 【時辰儀】
(1)時計の古い呼び名。
(2)クロノメーターに同じ。

時速

じそく [0][1] 【時速】
一時間あたりに進む距離で表した速度。

時速

じそく【時速】
speed per hour.→英和
時速 24 マイル 24 miles an hour <24 m.p.h.> .

時運

じうん [1] 【時運】
その時のまわりあわせ。時の運。「―のなせるわざ」「―に乗って繁栄する」

時過ぐ

さだす・ぐ 【時過ぐ】 (動ガ上二)
(1)ちょうど良い時期が過ぎる。時機を失う。「とふべき程も―・ぎにけり/和泉式部集」
(2)盛りの年頃が過ぎる。「―・ぎたりとつきしろふもしらず/紫式部日記」

時針

じしん [0] 【時針】
時計の短針。分針・秒針に対して,今何時であるかを示す針。

時鐘

じしょう [0] 【時鐘】
時刻を知らせる鐘。「起床の―」

時鐘

ときがね [0] 【時鐘】
時刻を知らせるために打つ鐘。また,その音。ときのかね。

時間

じかん【時間】
time (空間の対);→英和
an hour (単位);→英和
[学校の]an hour;a period;→英和
a lesson.→英和
〜ぎめで <pay> by the hour.〜切れになる Time runs out.〜通りに punctually.→英和
〜にまにあう(遅れる) be in time (be late) <for> .〜の観念がない have no sense of time.〜を合わせる set one's watch <by the time signal> .〜をかける take time <in doing> .‖時間外手当 overtime pay.時間給 time wages.時間講師 a part-time lecturer.時間給水 a water supply for limited hours.時間表 a timetable.

時間

じかん [0] 【時間】
(1)時の長さ。時の流れのある一点からある一点まで。「復旧までには,まだかなりの―を要する」「食事をとる―もない」「勝敗が決するのは―の問題だ」
(2)時の流れのある一点。時刻。「集合―」「もう終わる―だ」
(3)時間の単位。三六〇〇秒。助数詞的にも用いる。「飛行機だと二―で行ける」
(4)学校などで,授業の単位として設けた,一定の長さの時。時限。助数詞的にも用いる。「国語の―」「三―目」
(5)〔哲〕 空間とともに世界を成立させる基本形式。普通,出来事や意識の継起する流れとして認識され,過去・現在・未来の不可逆な方向をもつ。理念・精神・神など超時間的な永遠の存在を認める立場では,生成変化する現象界(事物)の性質とみなされる。また,先天的な直観形式だとする考え(カント),物質の根本的な存在形式としての客観的実在だとする考え(唯物論)などがある。
(6)〔物〕 自然現象の経過を記述するための変数。古典力学で用いられる時間(絶対時間)は,二つの事象の間の時間経過の長さが,座標系(観測者)に依らず一定である。相対性理論では,時間は空間とともに四次元時空を形成し,観測者に対して運動する座標系での時間は,ゆっくり経過すると観測される。また一般相対性理論によれば,時間経過の長さは,重力の大きさによっても影響される。

時間切れ

じかんぎれ [0] 【時間切れ】
何かを行なっている途中で,予定していた時間が終わってしまうこと。「―引き分け」

時間割

じかんわり [0] 【時間割(り)】
学校の毎週の教科配分を,各時間に割り当てること。また,それを表にしたもの。

時間割り

じかんわり [0] 【時間割(り)】
学校の毎週の教科配分を,各時間に割り当てること。また,それを表にしたもの。

時間反転

じかんはんてん [4] 【時間反転】
時間変数の符号を変える変換。
→空間反転

時間外

じかんがい [2][0] 【時間外】
残業・早出など,定められた時間の範囲以外。拘束時間でないとき。「―労働」

時間外協定

じかんがいきょうてい [6] 【時間外協定】
使用者が休日・時間外労働を命ずるにあたり,労働組合ないし労働者の代表と取り決めることを,労働基準法第三六条で義務づけられている協定。労働基準監督署への届け出が必要。時間外労働協定。三六協定。

時間外手当

じかんがいてあて [6] 【時間外手当】
所定労働時間を超えて勤務した労働に対して支払われる賃金。超過勤務手当。

時間差攻撃

じかんさこうげき [5] 【時間差攻撃】
バレーボールで,味方の上げたトスに対して一人がフェイントのジャンプをすることによって相手のブロックのタイミングをはずし,もう一人がスパイクを打つ攻撃法。

時間帯

じかんたい [0] 【時間帯】
一日のうちの,ある時刻からある時刻までの一定の幅の時間。

時間払い

じかんばらい [4] 【時間払い】
仕事の出来高に関係なく,労働時間を単位として賃金が支払われること。
→出来高払い

時間潰し

じかんつぶし [4] 【時間潰し】
「暇潰(ヒマツブ)し」に同じ。

時間生物学

じかんせいぶつがく [7] 【時間生物学】
生物の体内時計と,それから派生する生体の代謝変化などの生体の持つリズムについての研究分野。

時間知覚

じかんちかく [4][5] 【時間知覚】
外部刺激の時間の持続・速度・前後関係などを知る知覚。

時間研究

じかんけんきゅう [4] 【時間研究】
作業の能率化のため,作業を複数の単位動作に分解して,各動作に必要な時間を測定し,作業に要する標準時間を決定する研究。作業時間研究。
→テーラー-システム

時間給

じかんきゅう [2][0] 【時間給】
仕事をした時間数によって支払われる賃金。時給。

時間芸術

じかんげいじゅつ [4] 【時間芸術】
時間的な発展・継起・運動を特徴とする芸術。特に,実在的空間性を欠く文芸・音楽など。
→空間芸術
→時空間芸術

時間表

じかんひょう [0] 【時間表】
(1)仕事・学課などを時間によって配分した表。
(2)「時刻表(ジコクヒヨウ)」に同じ。

時限

じげん [0][1] 【時限】
(1)あらかじめ限られた時間。また,時間の限界。
(2)学校の授業時間の単位。時間。助数詞的に用いる。「四―目の授業」

時限

じげん【時限】
time limit;a period (授業など).→英和
時限スト a limited-hour strike.時限爆弾 a time bomb.

時限スト

じげんスト [4][5] 【時限―】
一定の時間を限って行うストライキ。

時限爆弾

じげんばくだん [4] 【時限爆弾】
時限装置により,一定の時間が経過すると爆発するようにした爆弾。

時限立法

じげんりっぽう [4] 【時限立法】
⇒限時法(ゲンジホウ)

時限装置

じげんそうち [4] 【時限装置】
一定の時間が経過すると作動を開始し,または停止するようにした,時計機構を備えた装置。

時限錠

じげんじょう [2] 【時限錠】
一定の時間にならないと開けることのできない錠。多く金庫に用いる。時計錠。タイム-ロック。

時際法

じさいほう [0][2] 【時際法】
時間的に先後関係がある二つの法規の適用について定める法則。

時雨

じう [1] 【時雨】
(1)ちょうどよい時に降る雨。
(2)しぐれ。

時雨

しぐれ [0] 【時雨】
(1)初冬の頃,一時,風が強まり,急にぱらぱらと降ってはやみ,数時間で通り過ぎてゆく雨。冬の季節風が吹き始めたときの,寒冷前線がもたらす驟雨(シユウウ)。村時雨・小夜(サヨ)時雨・夕時雨・涙の時雨などの言い方がある。「―が通り過ぎる」「―する稲葉の山のもみぢばは/沙石 5」[季]冬。《いそがしや沖の―の真帆片帆/去来》
(2)「時雨煮」の略。
(3)涙を落として泣くさまにたとえていう。「野山の気色,まして,袖の―をもよほしがちに/源氏(椎本)」

時雨

しぐれ【時雨】
an early-winter shower[drizzle].時雨れる It drizzles.

時雨る

しぐ・る 【時雨る】 (動ラ下二)
⇒しぐれる

時雨れる

しぐ・れる [3][0] 【時雨れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 しぐ・る
(1)しぐれが降る。「―・れてきた」
(2)涙が落ちる。「十月(カムナヅキ)我のみしたに―・ると思へば/大和 113」

時雨心地

しぐれごこち 【時雨心地】
涙が出そうになる気持ち。「人しれぬ―に神無月我れさへ袖のそぼちぬるかな/玉葉(雑一)」

時雨忌

しぐれき [3] 【時雨忌】
芭蕉の忌日。時雨の降る頃,陰暦一〇月一二日に没したのでいう。芭蕉忌。[季]冬。

時雨月

しぐれづき [3] 【時雨月】
陰暦一〇月の異名。

時雨煮

しぐれに [0] 【時雨煮】
蛤(ハマグリ)などのむき身をショウガの薄切りなどを加えて砂糖・醤油で煮た佃煮(ツクダニ)。しぐれ。
〔近世,桑名の名産として知られた〕

時雨羹

しぐれかん [0] 【時雨羹】
和菓子の一。小豆餡(アン)をそぼろにして蒸して作ったもの。

時雨蛤

しぐれはまぐり [5] 【時雨蛤】
蛤のむき身を時雨煮にしたもの。三重県桑名の名産。

時雨西行

しぐれさいぎょう シグレサイギヤウ 【時雨西行】
長唄の一。1864年初演。二世杵屋(キネヤ)勝三郎作曲,河竹黙阿弥作詞。能の「江口」を長唄化したもの。

時風

じふう [0] 【時風】
その時代の風潮,空気。時流。

時鮭

ときざけ [2] 【時鮭】
五月から七月にかけて中北部太平洋でとれるサケ。
〔秋にとれるサケに対していう〕

時鳥

ほととぎす 【杜鵑・時鳥・子規・不如帰・杜宇・蜀魂・田鵑】
■一■ [3] (名)
(1)ホトトギス目ホトトギス科の鳥。全長約30センチメートル。尾羽が長い。背面は灰褐色。腹面は白色で黒い横斑がある。ウグイスなどの巣にチョコレート色の卵を産み,抱卵と子育てを仮親に託す。鳴き声は鋭く,「テッペンカケタカ」などと聞こえる。夏鳥として渡来し,山林で繁殖して東南アジアに渡る。古来,文学や伝説に多く登場し,卯月(ウヅキ)鳥・早苗(サナエ)鳥・あやめ鳥・橘鳥・時つ鳥・いもせ鳥・たま迎え鳥・しでの田長(タオサ)などの異名がある。[季]夏。《―平安城を筋違に/蕪村》
(2)(「時鳥草」「杜鵑草」「油点草」の文字を当てる)ユリ科の多年草。丘陵や低山の湿った場所に生える。高さ約60センチメートル。葉は互生し,狭長楕円形で基部は茎を抱く。秋,葉腋に白色で紫斑がある花を一〜三個ずつつける。花被片は六個。和名は花の斑を{(1)}の胸の斑に見立てたもの。ほととぎすそう。[季]秋。
■二■ (枕詞)
{■一■(1)}が飛ぶ意から類音の地名「飛幡(トバタ)」にかかる。「―飛幡の浦にしく波のしくしく君を/万葉 3165」
杜鵑■一■(1)[図]
杜鵑■一■(2)[図]

時鳥

ほととぎす【時鳥】
a cuckoo.→英和

時鳥草

ほととぎすそう [0] 【時鳥草】
「ほととぎす{■一■(2)}」に同じ。[季]秋。

晃晃

こうこう クワウクワウ [0] 【煌煌・晃晃】 (ト|タル)[文]形動タリ
きらきらとひかり輝くさま。「電灯が―と輝く」「―たる星辰の限りなき/佳人之奇遇(散士)」

しん 【晋】
(1)中国,周代の諸侯国の一((?-前376))。汾水(フンスイ)流域(山西省)を中心に紀元前七世紀頃から強盛になり,南方の楚(ソ)と対立したが,春秋時代末期に国土は韓・魏(ギ)・趙(チヨウ)に三分され滅んだ。
(2)三国の魏の権臣司馬炎が建てた王朝(265-419)。都は洛陽(ラクヨウ)。280年呉を滅ぼし中国を統一したが,八王の乱により衰え,316年匈奴(キヨウド)の劉曜に滅ぼされた(西晋)。翌年,一族の司馬睿(シバエイ)は建業に拠(ヨ)り晋を再興したが,419年将軍の劉裕に滅ぼされた(東晋)。
(3)五代の一。

すすむしん [0] 【晋】
〔「すすむ」は「晋」の訓〕
古代中国の「晋」を同音の「秦」と区別する呼び方。
→はたしん

晋山

しんざん [0][1] 【晋山】
〔「晋」は進む,「山」は寺の意〕
僧侶が初めて正式に一寺の住職となること。「―式」

晋書

しんじょ 【晋書】
中国,二十四史の一。晋代の歴史を記した紀伝体の書。一三〇巻。太宗の勅命で,唐の房玄齢(ボウゲンレイ)らの編。644年頃成立。本紀一〇巻,志二〇巻,列伝七〇巻,載記(五胡十六国時代史)三〇巻。

晏如

あんじょ [1] 【晏如】 (ト|タル)[文]形動タリ
やすらかで,落ち着いているさま。「生計は屹度貧乏である。さうして―としてゐる/三四郎(漱石)」

晏嬰

あんえい 【晏嬰】
中国,春秋時代の政治家。紀元前六世紀後半の人。字(アザナ)は平仲。斉(セイ)の三代の君主に仕え,名臣として管仲と並び称される。「晏子春秋」はその逸話を集録した書。晏子。

晏子

あんし 【晏子】
晏嬰(アンエイ)の敬称。

晏子の御

あんしのぎょ 【晏子の御】
他人の権威によりかかって得意になっていることのたとえ。
〔「史記(管晏列伝)」による。斉の宰相晏嬰の馬車の御者が,宰相の御者であることに得意満面だったのを妻にたしなめられて態度を慎み,大夫に取り立てられた故事から〕

晏子春秋

あんししゅんじゅう 【晏子春秋】
晏嬰が斉君をいさめて治世に努めた逸話を集録した書。八編。戦国時代から漢代にかけ,後人が編纂(ヘンサン)。

晏然

あんぜん [0] 【晏然】 (形動タリ)
やすらかなさま。落ち着いたさま。晏如。「艱難に処して―たり/佳人之奇遇(散士)」

晏起

あんき [1] 【晏起】
朝遅く起きること。朝寝。「―既に午(ヒル)に近し/日乗(荷風)」

晏駕

あんが 【晏駕】
天皇・上皇がなくなること。崩御(ホウギヨ)。「鳥羽院御―の後は,兵革うちつづき/平家 1」
〔「晏」は遅いの意。天皇が「駕」に乗ってお出ましになるのが遅い意で,天皇の死を婉曲に表したもの〕

さらし 【晒】
地歌・箏曲の曲名。宇治川の水で布をさらす描写を曲にしたもので,貞享(1684-1688)頃の北沢勾当作曲の「古(コ)ざらし」が基本。のち長唄「越後獅子」や舞踊曲などに取り入れられ,歌舞伎囃子(バヤシ)にも「さらしの合方」が考案されている。

晒し

さらし [0] 【晒し・曝し】
〔動詞「さらす」の連用形から〕
(1)洗った布などを日光に当てて白くすること。また,そうした布。[季]夏。
(2)「晒し木綿」の略。
(3)野菜などのあく・辛み・ぬめりなどを除くために,流水に打たせたり,水につけたりすること。「―玉葱(タマネギ)」
(4)江戸時代,重罪人や心中未遂の男女を人目にさらし,辱めた刑。三日を限度として,追放・磔(ハリツケ)などの本刑に先立って行われた。
(5)「晒の合方(アイカタ)」に同じ。
(6)曲名(別項参照)。

晒し

さらし【晒し】
bleaching (漂白);bleached cotton (布).

晒し井

さらしい [3] 【晒し井】
夏,井戸さらえをすること。井戸がえ。[季]夏。

晒し場

さらしば [0] 【晒し場】
(1)布や糸類を水で洗ってさらす場所。
(2)江戸時代,罪人をさらしの刑にした場所。

晒し屋根

さらしやね [4] 【晒し屋根】
天井のない屋根で,下から屋根裏が見えるもの。
→化粧(ケシヨウ)屋根裏

晒し布

さらしぬの [3] 【晒し布】
さらして白くした布。主として麻布にいう。

晒し木綿

さらしもめん [4] 【晒し木綿】
さらして白くした木綿。さらし。

晒し粉

さらしこ [0] 【晒し粉】
(1)水酸化カルシウム(消石灰)に塩素ガスを吸収させて得られる白色の粉末。水溶液は次亜塩素酸イオンにより強い酸化力をもち,漂白剤・消毒剤として広く用いる。カルキ。クロル石灰。
(2)水でよく洗い白くした米の粉。

晒し者

さらしもの [0] 【晒し者】
(1)〔(2)の意から〕
人前で恥をかいた人。笑い者にされた人。「―にされる」「―になる」
(2)江戸時代,さらし{(4)}の刑にされた罪人。

晒し葱

さらしねぎ [4] 【晒し葱】
葱の白根を薄く刻み,水にさらして辛みを抜いたもの。

晒し蝋

さらしろう [3] 【晒し蝋】
木蝋を日光にさらして漂白したもの。

晒し飴

さらしあめ [3] 【晒し飴】
水飴を何度も伸ばして気泡を含ませ,白くした飴。

晒し餡

さらしあん [0][3] 【晒し餡】
生餡を乾燥して粉末にしたもの。水と砂糖を加えて練って用いる。

晒し首

さらしくび [3] 【晒し首・曝し首】
江戸時代,斬首刑にあった者の首を獄門にさらして多くの人に見せたこと。また,その首。

晒し鯨

さらしくじら [4] 【晒し鯨】
鯨の皮下脂肪をそぎ切りにして,熱湯で脂肪を抜き冷水にさらしたもの。普通,酢味噌で食べる。

晒す

さら・す [0] 【晒す・曝す】 (動サ五[四])
(1)日光や風雨の当たるままにしておく。「日に―・して肌を焼く」「かばねを戦場に―・す」
(2)布・紙などを水洗いして日光に当てたり,薬品で処理したりして白くする。漂白する。また,染め物・食品などを水で洗い流す。《晒》「黄ばんだ布を―・して白くする」「葱(ネギ)を―・す」
(3)日光にあてる。干す。「日に―・す」「(麦ヲ)夕さり食に充てんとして庭に―・す/今昔 10」
(4)広く人々の目に触れるようにする。「人目に―・す」「恥を―・す」「醜態を―・す」
(5)危険な状態に置く。「身を危険に―・す」「戦火に身を―・す」
(6)(「…に目をさらす」の形で)丹念に見る。「古書に目を―・す」
(7)さらしの刑に処する。「親子諸共獄門に―・さるべし/浄瑠璃・反魂香」
[可能] さらせる

晒す

さらす【晒す】
bleach;→英和
refine (精製).→英和

晒の合方

さらしのあいかた 【晒の合方】
歌舞伎下座音楽の一。能管・太鼓・大太鼓に三味線がついて奏される合方{(3)}。荒事(アラゴト)の立ち回りや幕切れなどに用いられる。

晒売り

さらしうり 【晒売り】
江戸時代,奈良晒(ナラザラシ)を売り歩いた者。

晒女

さらしめ 【晒女】
歌舞伎舞踊の一。長唄。変化物「閏茲姿八景(マタココニスガタハツケイ)」の一。通称「近江のお兼」「団十郎娘」。1813年江戸森田座初演。大力で知られた近江の娘お兼が,所作立(シヨサダテ)・口説(クドキ)・盆踊り・布晒(ヌノザラ)しなどを見せる。

晒者にする

さらしもの【晒者にする】
expose <a person> to public view.

晒菜升麻

さらしなしょうま [5] 【晒菜升麻】
キンポウゲ科の多年草。山中の林下に生える。高さ80センチメートルから1メートル。葉は羽状複葉。夏,枝先におしべの目立つ白色小花を総状に密生し,ブラシ状に見える。若葉は食用になる。肥厚した根茎を漢方で解熱・解毒剤とする。野菜升麻。
晒菜升麻[図]

ほ [1] 【晡】
申(サル)の刻。夕方。「日は―に及ぶ」

晡下

ほか [1] 【晡下】
〔「晡」は申(サル)の刻〕
午後四時すぎ。「―雨俄に降り来る/日乗(荷風)」

晡時

ほじ [1] 【晡時】
申(サル)の刻。午後四時頃。転じて,夕方。

つごもり【晦】
the last day of a month.→英和

つもごり 【晦】
「つごもり(晦)」の転。「まづ今日は―でなし/浮世草子・禁短気」

つごもり [0] 【晦・晦日】
〔「月ごもり」の転。月が隠れて見えなくなる頃の意〕
(1)月の末の日。みそか。「水無月の―に」
(2)陰暦で月末の数日もしくは月の下旬の一〇日ほどの間。「かくて―になりぬれど…二十八日にぞれいのひもろぎのたよりに/蜻蛉(下)」

つきごもり 【月隠り・晦】
〔「つきこもり」とも。月が隠れる意から〕
月の末日。みそか。つごもり。[新撰字鏡]

晦ます

くらます【晦ます】
conceal <oneself> (跡を);→英和
deceive (目を).→英和
ゆくえを〜 disappear.→英和

晦ます

くらま・す [0][3] 【晦ます・暗ます】 (動サ五[四])
(1)どこにいるのか,わからないようにする。(姿や居所を)隠す。「姿を―・す」「跡を―・す」
(2)他人にわからないように気をそらせたり,細工をしたりする。ごまかす。「ひとの目を―・す」「法庭を―・さんとするに/高橋阿伝夜叉譚(魯文)」
(3)暗くする。見えないようにする。「天を―・し地を動かすがごとくなり/保元(中)」

晦む

くら・む [0] 【眩む・暗む・晦む】 (動マ五[四])
(1)
 (ア)強い光を突然受けて,目が見えなくなる。《眩》「対向車のヘッドライトに目が―・む」
 (イ)目まいがする。目がくらくらする。「断崖(ダンガイ)をのぞくと目が―・みそうだ」「空腹のあまり目が―・む」
 (ウ)強く心をそそるものを前にして,正常な判断力を失う。「大金に目が―・む」「欲に目が―・む」
(2)暗くなる。《暗・晦》「電灯の光の遽(ニワカ)に―・むに驚きて/金色夜叉(紅葉)」「立ちしきり霧のみなとか降り―・む/檜垣嫗集」
(3)暗くする。くらます。「其郎等を召すに,跡を―・みて失せぬ/十訓 4」

晦冥

かいめい クワイ― [0] 【晦冥】
くらいこと。くらやみになること。まっくらやみ。
⇔光明
「深黒(シンコク)―にして,その奇景の一端を窺見(ウカガイミ)ること能はず/日光山の奥(花袋)」

晦方

つごもりがた 【晦方】
つごもりに近い日。みそか頃。「この月の―に下るべければ/源氏(浮舟)」

晦日

みそか [0] 【晦日・三十日】
毎月の最後の日。つごもり。

晦日

つごもり [0] 【晦・晦日】
〔「月ごもり」の転。月が隠れて見えなくなる頃の意〕
(1)月の末の日。みそか。「水無月の―に」
(2)陰暦で月末の数日もしくは月の下旬の一〇日ほどの間。「かくて―になりぬれど…二十八日にぞれいのひもろぎのたよりに/蜻蛉(下)」

晦日

みそか【晦日】
the last day of a month.→英和

晦日

かいじつ クワイ― [0] 【晦日】
月の末の日。みそか。[日葡]

晦日払い

みそかばらい [4] 【三十日払い・晦日払い】
金銭の支払いをその月の末日にすること。みそか勘定。

晦日節

みそかぜち [3] 【晦日節】
正月晦日のこと。松の内に年始回りに行けなかった家を,この日訪問する。みそか宵。みそか正月。

晦朔

かいさく クワイ― [0] 【晦朔】
みそかとついたち。また,一か月。「朝菌(チヨウキン)の―をしらず/田舎之句合」

晦渋

かいじゅう クワイジフ [0] 【晦渋】 (名・形動)[文]ナリ
言葉や文章がむずかしくて,意味や論旨がわかりにくい・こと(さま)。難解。「徒(イタズラ)に―な文章を書く」
[派生] ――さ(名)

晦蔵

かいぞう クワイザウ [0] 【晦蔵】 (名)スル
(1)自分の才能や知識などを,目立たぬようにかくすこと。韜晦(トウカイ)。
(2)物資・資源などが,埋もれていること。「潜伏,―して未だ世の知る所とならざる富源に至りては/真善美日本人(雪嶺)」

晦蕎麦

つごもりそば [5] 【晦蕎麦】
「みそかそば」に同じ。

晨夕

しんせき [1] 【晨夕】
夜明けと夕暮れ。あさばん。朝夕。

晨夜

しんや [1] 【晨夜】
朝と夜。朝から晩まで。夙夜(シユクヤ)。

晨旦

しんたん [0] 【晨旦】
〔「晨」「旦」とも朝の意〕
朝。

晨明

しんめい [0] 【晨明】
夜明け。明け方。

晨昏

しんこん [0] 【晨昏】
朝と夕方。朝夕。

晨星

しんせい [0] 【晨星】
(1)明け方の星。夜明けの空に残る星。
(2)〔明け方の空に残る星がまばらなことから〕
物の少ないたとえ。物事のまばらなさま。

晨朝

じんちょう [0] 【晨朝】
⇒じんじょう(晨朝)

晨朝

じんじょう [0] 【晨朝】
〔「しんちょう」「じんちょう」とも〕
(1)六時{(1)}の一。昼を三分した最初の時間。ほぼ現在の午前六時から一〇時頃。また,その間に行う勤行。
(2)「晨朝の鐘」の略。「はや引き渡す山かつら寺の―告げ渡れば/浄瑠璃・二つ腹帯」

晨朝

しんちょう [0] 【晨朝】
(1)あさ。朝早いころ。あけがた。晨旦。早朝。
(2)「じんじょう(晨朝)」に同じ。

晨朝の鐘

じんじょうのかね 【晨朝の鐘】
晨朝の勤行のときに鳴らす鐘。

晨粧

しんそう [0] 【晨粧】
朝の化粧。朝のみじまい。

晨起

しんき [1] 【晨起】 (名)スル
朝早く起きること。早起き。

晨風

しんぷう [0] 【晨風】
朝吹く風。あさかぜ。

晨鶏

しんけい [0] 【晨鶏】
夜明けを告げるニワトリ。

ばん【晩】
an evening;→英和
a night.→英和
月曜の〜に on Monday evening.

ばん [0] 【晩】
(1)日暮れ。夕方。
(2)夜。「―のうちに雨が降った」
(3)晩飯。夕食。「―のおかず」

晩げ

ばんげ [0] 【晩げ】
晩方。夕方。晩景(バンケイ)。

晩じる

ばん・じる 【晩じる】 (動ザ上一)
〔サ変動詞「晩ずる」の上一段化。近世上方語〕
「晩ずる」に同じ。

晩ずる

ばん・ずる 【晩ずる】 (動サ変)[文]サ変 ばん・ず
晩になる。日が暮れる。「日ガ―・ズル/日葡」

晩冬

ばんとう [0] 【晩冬】
(1)冬の終わり頃。
(2)陰暦一二月の異名。

晩刻

ばんこく [0] 【晩刻】
(1)夕方。夕暮れ。
(2)夜。夜分。

晩唐

ばんとう [0] 【晩唐】
中国文学史上,唐代を四分した第四期。文宗以後,唐末までの約80年間(827-907)。唐の国威が失墜し,詩文ともに衰えたが杜牧・李商隠・温庭筠らがでた。
→初唐
→盛唐
→中唐

晩夏

ばんか [1] 【晩夏】
(1)夏の終わりごろ。[季]夏。《赤き月草は―の香を放つ/阿部筲人》
(2)陰暦六月の異名。

晩夏

ばんか【晩夏】
late summer.

晩婚

ばんこん [0] 【晩婚】
通常の結婚年齢よりもおそく結婚すること。
⇔早婚

晩婚である

ばんこん【晩婚である】
married (rather) late in life.

晩学

ばんがく [0] 【晩学】
年をとってから学問を始めること。

晩学である

ばんがく【晩学である】
began to learn (rather) late in life.

晩年

ばんねん [0] 【晩年】
一生の終わりの頃の時期。

晩年に

ばんねん【晩年に】
late in life;in one's last years.

晩御飯

ばんごはん [3] 【晩御飯】
晩の食事。晩飯(バンメシ)。夕御飯。

晩成

ばんせい [0] 【晩成】 (名)スル
普通よりおくれて形をとること。年をとってから成功すること。「大器―」「―型の人」

晩成性

ばんせいせい [0] 【晩成性】
鳥の雛(ヒナ)が眼を閉じ,裸またはほとんど裸の状態で孵化(フカ)する性質のこと。ある期間,巣内で親鳥に養育される。
⇔早成性

晩方

ばんがた [0] 【晩方】
夕方。よいのくち。

晩春

ばんしゅん【晩春】
late spring.〜に late in spring.

晩春

ばんしゅん [0] 【晩春】
(1)春の終わり頃。暮春。[季]春。
(2)陰暦三月の異名。

晩景

ばんけい [0] 【晩景】
(1)夕方の景色。
(2)〔「ばんげい」とも〕
夕方。晩方。ばんげ。[日葡]

晩晴

ばんせい [0] 【晩晴・晩霽】
夕方,雨が上がって空が晴れること。「藍の如き―の空を仰ぎて/金色夜叉(紅葉)」

晩期

ばんき [1] 【晩期】
(1)終わりに近い時期。末期。
(2)晩年の時期。

晩期資本主義

ばんきしほんしゅぎ [7][1][4] 【晩期資本主義】
⇒後期(コウキ)資本主義

晩材

ばんざい [0] 【晩材】
木材で,質が密で濃色の部分。夏から秋にかけて形成された木部で,年輪の外縁となる。夏材。秋材。
⇔早材

晩柑

ばんかん [0] 【晩柑】
甘夏・八朔(ハツサク)・伊予柑(イヨカン)など,甘橘(カンキツ)類の晩生(オクテ)のもの。

晩歳

ばんさい [0] 【晩歳】
年老いた時。晩年。

晩涼

ばんりょう [0] 【晩涼】
暑中の宵の涼しさ。[季]夏。

晩照

ばんしょう [0] 【晩照】
夕暮れ時の太陽の光。夕日。

晩熟

ばんじゅく [0] 【晩熟】
普通より遅れて成熟すること。おくて。
⇔早熟

晩生

おくて [0][3] 【奥手・晩稲・晩生】
(1)稲の品種で,普通より遅く成熟するもの。《晩稲》 [季]秋。《耶馬渓の岩に干しある―かな/杉田久女》
→わせ
→なかて
(2)普通より遅く開花したり,実が成熟する草木。《晩生》
(3)肉体的・精神的成熟が遅い人。《奥手》
⇔わせ
「あの娘は―だ」

晩生

ばんせい [0] 【晩生】
■一■ (名)
おそく生まれること。また,農作物などが,普通よりおくれて成熟すること。そうした農作物のことをもいう。おくて。
⇔早生
「―種」
■二■ (代)
〔おくれて生まれる意から〕
一人称。先輩に対して,後輩が自分のことをへりくだっていう語。

晩産

ばんさん [0] 【晩産】
妊娠第四三週以後に出産すること。胎児が成育し,出産困難を伴うことが多い。
⇔早産

晩発

ばんぱつ [0] 【晩発】 (名)スル
〔医〕 症状の発現が通常よりおくれること。「―性精神分裂症」

晩秋

ばんしゅう【晩秋】
late autumn.〜に late in autumn.

晩秋

ばんしゅう [0] 【晩秋】
(1)秋の終わり頃。暮秋。[季]秋。
(2)陰暦九月の異名。

晩稲

おしね 【晩稲】
〔「おそいね」の転か〕
おそく実る稲。おくて。「―守る遠山もとの草の庵/新撰菟玖波(秋)」

晩稲

おくて [0][3] 【奥手・晩稲・晩生】
(1)稲の品種で,普通より遅く成熟するもの。《晩稲》 [季]秋。《耶馬渓の岩に干しある―かな/杉田久女》
→わせ
→なかて
(2)普通より遅く開花したり,実が成熟する草木。《晩生》
(3)肉体的・精神的成熟が遅い人。《奥手》
⇔わせ
「あの娘は―だ」

晩稲

ばんとう [0] 【晩稲】
遅くみのる稲。おくて。

晩稲

おくて【晩稲】
late rice (plants);[晩生]a type that matures late (比喩的).

晩節

ばんせつ [0] 【晩節】
(1)晩年。
(2)季節の終わり。
(3)末の世。末年。
(4)晩年における節操。「―を全うする」

晩翠

ばんすい [0] 【晩翠】
冬枯れの季節に,ある種の草木がなお緑であること。

晩翠

ばんすい 【晩翠】
⇒土井(ツチイ)晩翠

晩菊

ばんぎく [0] 【晩菊】
遅咲きの菊。

晩酌

ばんしゃく [0] 【晩酌】 (名)スル
(家庭で)晩の食事の時,酒を飲むこと。また,その酒。

晩酌する

ばんしゃく【晩酌する】
have a drink at supper.

晩鐘

ばんしょう【晩鐘】
the curfew.→英和

晩鐘

ばんしょう [0] 【晩鐘】
(1)(寺院などが)夕方に鳴らす鐘の音。入り相(アイ)の鐘。暮鐘。
(2)アンジェラス。

晩間

ばんかん [0] 【晩間】
夕方。晩。「―驟雨来らむとして来らず/日乗(荷風)」

晩霜

ばんそう [0] 【晩霜】
四月から五月にかけておりる霜。農作物に大きな被害を与える。おそじも。

晩霜

おそじも [0] 【晩霜】
四,五月になって降りる霜。ばんそう。

晩霞

ばんか [1] 【晩霞】
(1)夕方に立つかすみ。
(2)夕焼け。

晩霽

ばんせい [0] 【晩晴・晩霽】
夕方,雨が上がって空が晴れること。「藍の如き―の空を仰ぎて/金色夜叉(紅葉)」

晩靄

ばんあい [0] 【晩靄】
夕暮れに立つもや。夕もや。暮靄(ボアイ)。

晩食

ばんしょく [0] 【晩食】
夕方にとる食事。夕食。晩餐(バンサン)。

晩飯

ばんめし【晩飯】
(a) supper.→英和

晩飯

ばんめし [0] 【晩飯】
晩の食事。夕食。夕飯。

晩餉

ばんしょう [0] 【晩餉】
晩めし。夕食。

晩餐

ばんさん【晩餐】
(a) dinner.→英和
晩餐会 a dinner party.

晩餐

ばんさん [0] 【晩餐】
晩の食事。現代では,会合などでのあらたまった夕食をいう。「―会」「―に招かれる」

晩鶯

ばんおう [0] 【晩鶯】
春の終わりから夏の初めにかけて鳴くうぐいす。老鶯。残鶯。

普く

あまねく [3] 【遍く・普く】 (副)
〔形容詞「あまねし」の連用形から〕
すべてにわたって。すみずみまで。広く。「―知れ渡る」

普し

あまね・し 【遍し・普し】 (形ク)
すみずみまで及ばない所がない。広く行き渡っている。あばねし。「木末(コヌレ)―・く色付きにけり/万葉 1553」

普仏戦争

ふふつせんそう 【普仏戦争】
1870年から71年に行われた,プロイセンを中心とするドイツ諸邦とフランスとの戦争。ドイツ統一を進めるプロイセンと,それを恐れるナポレオン三世が対立し,スペイン王位継承問題を契機に開戦。プロイセンが大勝し,アルザス-ロレーヌなどを獲得。戦中,ドイツ帝国が成立しドイツの統一が完成。また,フランスでは第三共和制が成立した。独仏戦争。

普勧坐禅儀

ふかんざぜんぎ フクワンザゼンギ 【普勧坐禅儀】
仏教書。一巻。道元著。1227年成立。座禅の精神と方法を説き,僧俗あらゆる人にその実践を勧める。

普化僧

ふけそう [2] 【普化僧】
普化宗の僧。虚無僧(コムソウ)。

普化宗

ふけしゅう [2] 【普化宗】
江戸時代に虚無僧(コムソウ)の集団が形成した特殊な仏教宗派。臨済宗(禅宗)の一派とされるが,教義や信仰上の内実はほとんどなく,尺八を法器と称して禅の修行や托鉢のために吹奏した。尺八楽の歴史上重要な存在である。虚無僧は諸国通行の自由など種々の特権を持ち,隠密(オンミツ)の役も務めたと言われる。明治維新により廃宗された。

普化尺八

ふけしゃくはち [3] 【普化尺八】
表四孔,裏一孔,長さ一尺八寸(約55センチメートル)の一般的な尺八のこと。江戸時代に普化宗の虚無僧(コムソウ)が宗教行為として吹いたことからの呼称。

普及

ふきゅう【普及】
spread;→英和
diffusion;→英和
popularization.〜する spread;→英和
diffuse;→英和
popularize.→英和
‖普及版 a popular[cheap]edition.

普及

ふきゅう [0] 【普及】 (名)スル
広く行き渡ること。広く行き渡らせること。「ビデオが―する」

普及版

ふきゅうばん [0] 【普及版】
書籍で,豪華版や上製本に対し,装丁を簡略にするなどして同じ内容で廉価につくったもの。

普墺戦争

ふおうせんそう フアウセンサウ 【普墺戦争】
1866年ドイツ統一の方式をめぐって起こったプロイセンとオーストリアの戦争。七週間でプロイセンが大勝し,オーストリアを除外したドイツ統一の大勢が決定した。

普天

ふてん [2] 【普天】
あまねくおおっている天。天下。全世界。「―蒙る厚き仁(メグミ)を/懐風藻」

普天の下

ふてんのした 【普天の下】
天のおおうかぎり。天下。「―王地にあらずといふ事なし/平家 2」

普天率土

ふてんそっと [4] 【普天率土】
(1)天下。世界中。
(2)天下を治める王。君主。「―の勅命によれり/謡曲・小鍛冶」

普寧

ふねい 【普寧】
兀庵(ゴツタン)の諱(イミナ)。

普段

ふだん [1] 【普段】
⇒ふだん(不断)■二■

普段着

ふだんぎ [2] 【普段着・不断着】
日常,家庭の中などで着ている衣服。

普段着

ふだんぎ【普段着(で)】
(in) everyday[casual]wear;(in) one's ordinary clothes.

普洱茶

プーアルちゃ [4] 【普洱茶】
〔プーアルは「普洱」の中国音〕
緑茶に麹黴(コウジカビ)を繁殖させた発酵茶。黒褐色あるいは茶褐色を呈する。雲南省の特産。

普済国師

ふさいこくし 【普済国師】
夢窓疎石(ムソウソセキ)の諡号(シゴウ)。

普茶

ふちゃ [2] 【普茶】
〔「ふさ」とも〕
人々に茶をだして,もてなすこと。

普茶

ふさ 【普茶】
⇒ふちゃ(普茶)

普茶料理

ふちゃりょうり [3] 【普茶料理】
黄檗(オウバク)宗の僧が江戸初期に伝えた中国風の精進料理。ごま豆腐・巻繊(ケンチン)など一般化したものも多い。ふさりょうり。

普請

ふしん [0][2] 【普請】 (名)スル
〔「しん」は唐音〕
(1)家屋を建てたり修理したりすること。建築。また,土木工事。「安―」「母屋(オモヤ)を―する」「道―」
(2)築城の際の土木工事をいう語。
〔室町時代から江戸中期にかけて建築工事(作事)と区別していった〕
→作事
(3)禅宗で,寺院の修行者が力を合わせて作業に従事すること。

普請

ふしん【普請】
⇒建築.

普請場

ふしんば [0] 【普請場】
普請をしている場所。工事現場。建築現場。

普請奉行

ふしんぶぎょう [4] 【普請奉行】
室町・江戸時代,幕府・諸大名により設けられた職名の一。邸第の新築・修理や土木工事を担当する。江戸幕府においては,江戸城内外の諸施設の整備・管理を主務とする老中直属の常設の職制となった。

普請役

ふしんやく [0] 【普請役】
江戸時代,建築・堤防造営などの土木工事の際に各大名・武士・領民などに課せられた労働動員。

普請方

ふしんかた [0] 【普請方】
(1)室町・江戸幕府の普請奉行配下の下役の称。
(2)大工・左官など建築に従事する職人。

普賢

ふげん 【普賢】
〔Samantabhadra〕
「普賢菩薩」の略。

普賢大士

ふげんだいし 【普賢大士】
普賢菩薩の異名。

普賢延命菩薩

ふげんえんめいぼさつ 【普賢延命菩薩】
密教で普賢菩薩の延命力を特に取りあげたもの。延命法の本尊。像は二手,または二〇手で,象の上に座っているものが多い。

普賢菩薩

ふげんぼさつ 【普賢菩薩】
〔仏〕 菩薩の名。仏の真理や修行の徳をつかさどり,智慧(チエ)の文殊と一対をなし,釈迦の脇侍。白象に乗り,合掌している像が一般的。普賢大士。
普賢菩薩[図]

普賢講

ふげんこう [2][0] 【普賢講】
〔仏〕 普賢菩薩の徳を称讃供養する法会。

普賢象

ふげんぞう [2] 【普賢象】
サトザクラの代表的な園芸品種。淡紅色,八重の大きな花をつける。花の中心から二本の緑色の葉のようになった雌しべが突き出て先端がそり返っているところを普賢菩薩の乗った象の鼻に見たてていう。

普通

ふつう【普通】
usually;→英和
generally.→英和
〜の ordinary;→英和
common;→英和
usual;→英和
general (一般の);→英和
normal.→英和
〜以上(以下)である be above (below) the average.→英和
‖普通教育 common[ordinary]education.普通選挙 universal suffrage.普通預金 an ordinary deposit.普通列車 a local[ <米> an accommodation]train.

普通

ふつう [0] 【普通】
■一■ (名・形動)[文]ナリ
(1)いつでもどこにでもあって,めずらしくない・こと(さま)。「日本に―の鳥」
(2)ほかとくらべて特に変わらない・こと(さま)。「ごく―の家庭に育つ」「―ならもう卒業している」
(3)特別ではなく,一般的である・こと(さま)。「―高校」
⇔特殊
■二■ (副)
たいてい。一般に。
⇔特殊
「郵便は―三日かかる」

普通人

ふつうじん [2] 【普通人】
世間のどこにでもいる人。一般の人。

普通公理

ふつうこうり [4] 【普通公理】
ユークリッド幾何学で,幾何学公理に対して,例えば「全体はその各部分の和に等しい」や「同じものに等しいものは互いに等しい」など,幾何学以外にも用いられる公理。共通公理。一般公理。
→公理

普通出生率

ふつうしゅっしょうりつ [6] 【普通出生率】
年央人口に対する一年間の出生数の割合。

普通取引約款

ふつうとりひきやっかん [8] 【普通取引約款】
特定種類の大量同型の取引を迅速に処理するために,あらかじめ定型化された約款であって,多数締結される個々の契約の内容として画一的に適用されるもの。銀行取引・運送契約・電力ガス供給などについて定められている。普通契約約款。

普通名詞

ふつうめいし [4] 【普通名詞】
名詞の下位分類の一。同じ類に属する個物なら,そのどれにも通じて適用される名称を表す名詞。固有名詞に対していう。
→固有名詞

普通教育

ふつうきょういく [4] 【普通教育】
社会の構成員となるすべての者に共通に必要とされる一般的・基礎的な教育。初等普通教育(小学校)・中等普通教育(中学校)・高等普通教育(高等学校)がある。

普通文

ふつうぶん [2][0] 【普通文】
明治以降に用いられた文語文の一種。従来の漢文訓読的な文語文に古文・擬古文・消息文などをとり入れて作り出され,法令文・教科書や新聞雑誌などに用いられた。

普通文官

ふつうぶんかん [4] 【普通文官】
(1)旧制で,外交官・裁判官などの特殊な任務につく文官を除いた一般の文官。
(2)判任官の通称。

普通校

ふつうこう [2] 【普通校】
普通教育を行う学校。

普通株

ふつうかぶ [2] 【普通株】
優先株・後配株など内容の異なる株式を発行する場合に,標準となる株式。通常株。

普通決議

ふつうけつぎ [4] 【普通決議】
株主総会の原則的な決議方法。発行済み株式総数の過半数をもつ株主を定足数とし,出席株主議決権の過半数により決められる。取締役・監査役の選任や計算書類の承認などの決議事項に行われる。通常決議。
→特別決議

普通河川

ふつうかせん [4] 【普通河川】
一級河川・二級河川・準用河川のいずれにも指定されていない,公共の水流(川)と水面(沼,池など)。河川法は適用・準用されない。

普通法

ふつうほう [2] 【普通法】
⇒一般法(イツパンホウ)

普通法人

ふつうほうじん [4] 【普通法人】
税法上,公共法人・公益法人・共同組合等以外の法人。通常の営利法人等。

普通為替

ふつうかわせ [4] 【普通為替】
郵便為替の一。電信為替・定額小為替以外のもの。

普通科

ふつうか [0] 【普通科】
⇒普通課程(フツウカテイ)

普通科部隊

ふつうかぶたい [5] 【普通科部隊】
陸上自衛隊の歩兵部隊。

普通税

ふつうぜい [2] 【普通税】
使途を特定せず一般歳出にあてるために課される租税。
⇔目的税

普通自動車

ふつうじどうしゃ [5] 【普通自動車】
道路交通法で,大型自動車・特殊自動車・自動二輪車・軽自動車のいずれにも該当しない自動車のこと。

普通葉

ふつうよう [2] 【普通葉】
葉本来の形態および機能をもつ通常の葉。苞葉(ホウヨウ)・鱗片葉・花葉・捕虫葉などの変態した葉に対していう。尋常葉。同化葉。

普通薬

ふつうやく [2] 【普通薬】
医薬品のうち,薬事法で定める毒劇薬以外のもの。

普通語

ふつうご [0] 【普通語】
(1)日常普通に使われる語。専門語に対していう。
(2)「標準語」に同じ。明治期の語。

普通課程

ふつうかてい [4] 【普通課程】
高等学校などにおいて,普通教育を主とする課程。専門課程・職業課程に対していう。

普通送金為替

ふつうそうきんがわせ [8] 【普通送金為替】
送金為替の一種。送金依頼人が銀行の振り出す送金小切手を受取人に送付することによって,送金を行うもの。

普通選挙

ふつうせんきょ [4] 【普通選挙】
身分・教養・財産などによって制限を設けず,一定の年齢に達した者全員が平等に選挙権・被選挙権を有する制度。日本では1925年(大正14)の衆議院議員選挙法改正で,初めて男子につき実現し,女子については第二次大戦後45年(昭和20)に認められた。普選。
⇔制限選挙
→普選運動

普通郵便

ふつうゆうびん [4] 【普通郵便】
速達・書留などに対して,特別の取り扱いをしない一般の郵便。

普通郵便局

ふつうゆうびんきょく [6] 【普通郵便局】
特定郵便局や簡易郵便局以外の郵便局。鉄道郵便局・船内郵便局なども含む。かつての一等および二等郵便局。

普通銀行

ふつうぎんこう [4] 【普通銀行】
銀行法に基づいて設立された銀行。預金の受け入れ・貸付・手形割引や為替取引などを行う。一般に都市銀行・地方銀行に区別される。

普通預金

ふつうよきん [4] 【普通預金】
常時,預金の出し入れができる銀行預金。利子は定期預金より低い。

普通養子縁組

ふつうようしえんぐみ [7] 【普通養子縁組】
特別養子縁組に対して,通常の養子縁組。養子となっても実の親との親子関係は残り,二重の親子関係となる。

普遍

ふへん [0] 【普遍】 (名)スル
(1)広く行き渡ること。「火山の到る処に―するを/日本風景論(重昂)」
(2)すべてのものにあてはまること。すべてのものに共通していること。
⇔特殊
「―の原理」
(3)〔哲・論〕
〔universal〕

 (ア)宇宙や存在の全体にかかわっていること。
 (イ)複数の個物について共通に述べられ得る事柄。普通名詞に対応する項辞ないし概念。

普遍

ふへん【普遍(性)】
universality.〜的な(に) universal(ly);→英和
general(ly).→英和
‖普遍妥当性 universal validity.

普遍主義

ふへんしゅぎ [4] 【普遍主義】
〔哲〕
〔universalism〕
個々のものより普遍や全体を重んずる立場。プラトンのイデア論など。
⇔個体主義

普遍化

ふへんか [0] 【普遍化】 (名)スル
個別的・特殊なものを捨て,共通なものをとり出すことによって概念や法則などを引き出すこと。

普遍妥当性

ふへんだとうせい [0] 【普遍妥当性】
⇒妥当性(ダトウセイ)

普遍学

ふへんがく [2] 【普遍学】
〔哲・論〕 数学にならって比較的少数の単純概念とそれらを含む公理からの演繹によって,すべての学的認識を導き出そうとするもの。現代の記号論理学に通じる。デカルトに始まるが,ライプニッツが実際に着手した。普遍数学。

普遍定数

ふへんていすう [4] 【普遍定数】
〔物〕 物理・化学の基本法則を表す式で,それに関与する物質の種類や状態に関係なく,常に一定の値を保つ量。万有引力定数・光速度定数(真空中の光速)・電気素量・アボガドロ定数など。

普遍性

ふへんせい [0] 【普遍性】
すべての物に通ずる性質。

普遍文法

ふへんぶんぽう [4] 【普遍文法】
〔(フランス) grammaire universelle〕
あらゆる言語に適用可能な共通の文法。言語は人間理性の現れであり,表面的には異なる諸国語の根底には普遍的な思考の秩序が存在するという考えに基づく。近代ではポール-ロワイヤルの「一般・理性文法」が,現代ではチョムスキーの「変形生成文法」がこの考えを代表する。

普遍概念

ふへんがいねん [4] 【普遍概念】
〔論〕 複数の事物に共通に適用され得る概念。例えば,人間,動物など。一般概念。一般名辞。
⇔単独概念

普遍的

ふへんてき [0] 【普遍的】 (形動)
すべてのものに共通しているさま。すべてのものにあてはまるさま。「―な真理」

普遍種

ふへんしゅ [2] 【普遍種】
⇒汎存種(ハンゾンシユ)

普遍論争

ふへんろんそう [4] 【普遍論争】
〔哲〕 普遍{(3)
 (イ)}は実在か,あるいは思惟上の存在かに関する中世スコラ哲学の論争。個物と何らか区別される普遍的なものの実在を認める実在論(実念論)と,普遍であるのは諸個物の名称としての言葉に過ぎないとする唯名論が対立した。また両者の折衷の試み(概念論)も現れたともいわれる。

普選

ふせん [0] 【普選】
「普通選挙」の略。

普選運動

ふせんうんどう [4] 【普選運動】
普通選挙の実現を要求する社会運動。日本では1892年(明治25)大井憲太郎らの普通選挙期成同盟会に始まり,その後中村太八郎・木下尚江らの普通選挙同盟会が発足,第一次大戦後再び高揚をみせ,1925年(大正14)治安維持法制定と同時に男子普選のみが実現。

普門

ふもん 【普門】
⇒無関(ムカン)普門

普門品

ふもんぼん 【普門品】
法華経の第二五品,すなわち「観世音菩薩普門品」の略称。法華経の中でこれだけを取り出して読むことが多い。観音経。

普陀山

ふださん 【普陀山】
中国,浙江省の杭州湾沖合の舟山島にある観音信仰の霊地。インドの観音の霊地補陀落(フダラク)の名をとったもので,一〇世紀の唐代に開かれた。

普陀落

ふだらく 【補陀落・普陀落】
〔梵 potalaka〕
〔仏〕 インド南端の海岸にある,八角形で観音が住むという山。中国・日本で,多く観音の霊場にこの名を用いる。

けい [1] 【景】
(1)けしき。ながめ。情景。「眼下の―を賞する」
(2)演劇で,一幕の中を場面によって分けた単位。シーン。

景三

けいさん 【景三】
⇒横川景三(オウセンケイサン)

景事

けいごと [0] 【景事】
(1)人形浄瑠璃で,道行きなど,叙景的な詞章や物尽くしなどを,曲節主体に語る部分。舞踊的な要素が多い。現在では,「景事(ケイジ)」と呼んで人形浄瑠璃の舞踊劇をいう。
(2)上方の歌舞伎で,舞踊および舞踊劇をいった語。江戸では所作事という。現在では,人形浄瑠璃から移入した,丸本物の歌舞伎の舞踊をいう。

景仰

けいぎょう [0] 【景仰】 (名)スル
「けいこう(景仰)」に同じ。「高い美しい理想を―して居た欽哉/青春(風葉)」

景仰

けいこう [0] 【景仰】 (名)スル
偉大なものを敬い慕うこと。けいぎょう。けいごう。

景光

かげみつ 【景光】
鎌倉末期の備前の刀工。長光の子。左兵衛尉。当時の長船刀工群の頭領。刀身に彫り物をした作品が多い。生没年未詳。

景勝

けいしょう [0] 【景勝】
景色のすぐれていること。また,その土地。「天下の―地」

景品

けいひん [0] 【景品】
(1)売る品物に添えて客に渡す品物。おまけ。
(2)福引きなどに当たった者やパチンコなどの遊技の得点者に与える品物。
(3)行事・会合などで,参加者に贈る品物。

景品

けいひん【景品】
a premium;→英和
a gift.→英和
‖景品券 a premium ticket;a coupon.景品付売出し a sale with gifts[premiums].

景山

かげやま 【景山】
姓氏の一。

景山英子

かげやまひでこ 【景山英子】
⇒福田(フクダ)英子

景徳伝灯録

けいとくでんとうろく 【景徳伝灯録】
禅宗の系譜,インド・中国の諸師の伝記を記した中国の仏書。1004年,宋の道原編。三〇巻。伝灯録。

景徳鎮

けいとくちん 【景徳鎮】
中国,江西省北東部の都市。中国第一の陶磁器生産地として世界的に有名。チントーチェン。

景徳鎮窯

けいとくちんよう 【景徳鎮窯】
景徳鎮にある陶窯。唐代に始まるとされる。唐代には昌南鎮窯と称され,北宋代に景徳鎮と改称された。青磁・白磁を焼いていたが,宋代に青みを帯びた白磁のすぐれたものを産出した。宮廷用御器を製した元代を経て,明代以後は染め付け磁器や,赤絵磁器を多く産するに至った。

景情

けいじょう [0] 【景情・景状】
(社会や自然などの)ありさま。様子。

景慕

けいぼ [1] 【景慕】 (名)スル
敬いしたうこと。「まだ見ぬ異邦の美を―する人のあるも/うづまき(敏)」

景戒

けいかい 【景戒】
⇒きょうかい(景戒)

景戒

きょうかい キヤウカイ 【景戒】
平安前期の法相宗の僧。薬師寺の僧だが履歴は不詳。「日本国現報善悪霊異記(日本霊異記)」の著者。生没年未詳。

景教

けいきょう 【景教】
ネストリウス派キリスト教の中国での呼称。アラボン(阿羅本)らによって唐代中国に伝えられ,唐の王室および元の王朝の庇護(ヒゴ)を受けて一時盛行した。781年建立の「大秦景教流行中国碑」が残る。

景星

けいせい [0] 【景星】
めでたいことのきざしとしてあらわれる星。瑞星(ズイセイ)。

景曲体

けいきょくたい [0] 【景曲体】
和歌・連歌・俳諧の一体。景色をそのままに写し,その底に興趣を盛るもの。

景正

かげまさ 【景正】
⇒加藤景正(カトウカゲマサ)

景気

けいき [0] 【景気】
(1)社会全体にわたる経済活動の活発さの程度。好況と不況の間を変動する経済状態。「―の変動がはなはだしい」
(2)「好景気」に同じ。「あの店は最近すごい―だ」
(3)威勢のいいこと。元気なこと。「―のいい話」「お神輿(ミコシ)で祭りに―をつける」
(4)けはい。ようす。ながめ。「此島の―を見給ふに/平家 7」
(5)特に和歌・連歌・俳諧で,自然の風物を対象とする心象。景曲。「―の句」

景気

けいき【景気】
(1) business (condition);→英和
market (市況);→英和
prosperity (好景気);→英和
a boom (にわか景気).→英和
(2) liveliness.〜が良い(悪い) Business is brisk (dull).〜のいい人 a lively person.〜をつける enliven.→英和
‖景気後退(変動) business recession (fluctuations).景気循環 a business cycle.景気調整 business adjustment.

景気の歌

けいきのうた 【景気の歌】
和歌で,景色をそのままに詠んだ歌。景曲体。

景気付く

けいきづ・く [4] 【景気付く】 (動カ五[四])
(1)商業活動がさかんになる。「歳末に入り商店街は―・いてきた」
(2)活気づく。勢いづく。「お酒が回ると宴会は―・いた」

景気付け

けいきづけ [0] 【景気付け】
(1)威勢がよくなるようにすること。「開店の―に花輪を贈る」
(2)連歌・俳諧で,心情による付合を心付けというのに対し,前句に対して,理屈や主観を離れ,さらりとした自然の風景を詠みこんだ付句をつけること。

景気動向指数

けいきどうこうしすう [9][8] 【景気動向指数】
〔diffusion index〕
経済企画庁が毎月発表する,景気の動向をとらえるための指数。鉱工業生産指数・製品在庫率指数・完全失業率などの指標を組み合わせて作成。DI 。

景気変動

けいきへんどう [4] 【景気変動】
資本主義経済に固有の経済活動水準の変動。普通,一定の周期で,景気上昇・好況・景気後退・不況・景気上昇の各局面を繰り返す。変動周期の長さにより,コンドラチェフ循環(約50年),ジュグラー循環(約10年),キチン循環(約四〇か月)などがあるとされる。景気循環。

景気循環

けいきじゅんかん [4] 【景気循環】
⇒景気変動(ケイキヘンドウ)

景気指標

けいきしひょう [4] 【景気指標】
経済統計のうち,失業率や生産指数など景気の動向と密接な関係をもつもの,あるいはこれらの指標を合成して作られる景気動向指数などをいう。景気の動きに対して先行・一致・遅行する指標の三つに大別できる。
→景気動向指数

景況

けいきょう [0] 【景況】
変わりゆくありさま。ようす。「哲学進歩の―を尋ね/希臘思潮を論ず(敏)」

景清

かげきよ 【景清】
(1)平景清(タイラノカゲキヨ)。
(2)能の一。四番目物。日向(ヒユウガ)の宮崎に流され盲目の乞食に落ちぶれている悪七兵衛景清のもとに,娘の人丸が訪ねてくる。景清は昔日の武勇譚を語って没後の回向(エコウ)を頼む。
(3)幸若の一。悪七兵衛景清は源頼朝を討とうとして捕らえられるが,清水観音の霊験により救われる。のちの歌舞伎・浄瑠璃に影響を与えた。
(4)歌舞伎十八番の一。1732年江戸中村座で二世市川団十郎により上演された「大銀杏栄景清」が初演とされる。牢を破った景清が角柱を持ち大暴れする荒事が中心。
(5)浄瑠璃「出世景清」の通称。

景清洞

かげきよどう 【景清洞】
山口県美袮郡美東町にある鍾乳洞。天然記念物。秋吉台国定公園に属する。

景物

けいぶつ [0][1] 【景物】
(1)四季折々の風情をそえる風物。連歌・俳諧では,雪・月・花・郭公など,特定のものをさすことがある。
(2)商品などにそえる物。景品。
(3)つけたりで行うもの。つけたし。「尚(モ)一つ―にほめていへば/当世書生気質(逍遥)」
(4)興をそえる珍しい物。食物・衣装など。「時の―尋ねて酒勧め奉らんと支度しけり/盛衰記 39」

景物

けいぶつ【景物】
(1) a premium (景品);→英和
an extra (添え物).→英和
(2) scenery (風物).→英和

景物詩

けいぶつし [4][3] 【景物詩】
四季折々の風物を詠み込んだ詩。

景状

けいじょう [0] 【景情・景状】
(社会や自然などの)ありさま。様子。

景盤

けいばん [0] 【景盤】
盤の中に土を盛り,小さな草木・家・石などを配し,自然の風景を模したもの。盤景。

景石

けいせき [1][0] 【景石】
日本庭園で,風致を添えるためにところどころに置かれている石。捨て石。

景福

けいふく [0] 【景福】
大きな幸い。

景福宮

けいふくきゅう 【景福宮】
韓国のソウルにある宮殿。1395年李王朝の王宮として建設。文禄慶長の役で焼失。1870年再建。

景致

けいち [1] 【景致】
山水などの自然の味わい。景趣。

景色

けしき【景色】
scenery;→英和
a landscape;→英和
a view.→英和
〜のよい場所 a scenic spot.

景色

けいしょく [0][1] 【景色】
風景。けしき。「この―を船窓よりこわごわ望みて/西洋道中膝栗毛(魯文)」

景色

けしき [1] 【景色】
〔「気色」から。近世以降の用字〕
(1)ながめ。風景。特に,自然のながめ。「―のいい所」
(2)茶人のいう陶器の見所の一。陶器表面にかけた釉(ウワグスリ)の流れ具合や溶け具合,また焼成時の火加減により生じた窯変(ヨウヘン)など,不測の変化をいう。

景行天皇

けいこうてんのう ケイカウテンワウ 【景行天皇】
記紀の所伝で,第一二代天皇,大足彦尊(オオタラシヒコノミコト)・大足彦忍代別尊(オオタラシヒコオシロワケノミコト)の漢風諡号(シゴウ)。垂仁天皇の第三皇子。都は大和(ヤマト)の纏向日代宮(マキムクノヒシロノミヤ)。熊襲(クマソ)を征討し,皇子の日本武尊(ヤマトタケルノミコト)を派遣して蝦夷(エゾ)を平定したという。記紀の歴史構想で,四道将軍派遣にみられる崇神期の王化の拡大をうけて,それを辺境にまで及ぼす意義を負う。

景観

けいかん [0] 【景観】
(1)けしき。ながめ。特に,すぐれたけしき。「アルプスの大―に触れる」
(2)〔(ドイツ) Landschaft〕
人間の視覚によってとらえられる地表面の認識像。山川・植物などの自然景観と,耕地・交通路・市街地などの文化景観に分けられる。「都市―」

景観工学

けいかんこうがく [5] 【景観工学】
景観に対して工学的分析を行い,生活環境の向上のために客観的な方法論・計画論等を研究する学問。

景観条例

けいかんじょうれい [5] 【景観条例】
自然的・歴史的・人文的等の景観を保全・形成し,その景観と調和した環境を確保・整備すること等を目的として,各地方自治体の定めた条例をいう。京都市風致地区条例(1970年制定),ふるさと滋賀の風景を守り育てる条例(1984年制定)など。

景観照明

けいかんしょうめい [5] 【景観照明】
イルミネーションやライト-アップなど,屋外空間を光によって演出すること。

景象

けいしょう [0] 【景象】
(1)景色。
(2)ありさま。様子。「その―比するにものなし/西洋道中膝栗毛(七杉子)」

景趣

けいしゅ [1] 【景趣】
けしき。おもむき。ありさま。

景迹

きょうじゃく キヤウ― 【景迹・�迹】
〔「きょうざく」「けいせき」とも〕
(1)人のおこない。行状。行跡。「毎年官人等の功過,行能,并びに―を実録し/続紀(和銅五)」
(2)推量すること。推察。「女の心の中却りて―せさせ給ふ/義経記 2」

景迹

けいせき 【景迹】
「きょうじゃく(景迹)」に同じ。

景陽の鐘

けいようのかね ケイヤウ― 【景陽の鐘】
〔「南斉書(后妃伝)」より。中国,斉の武帝が景陽楼に鐘を置かせ,暁に鳴らして時を知らせたことから〕
暁に鳴らされる鐘。

景雲

けいうん [0] 【慶雲・景雲・卿雲】
めでたいことの前兆となる雲。瑞雲。

はれ【晴】
fine weather.今日は晴です It is fine today.

はれ [2] 【晴(れ)】
(1)空が晴れること。天気がよいこと。気象学上は雲量が二以上八以下。視程1キロメートル以上で,降水や雷などを伴わない状態の天気。
(2)表立って,はなやかなこと。正式・公式なこと。はれがましいこと。
⇔褻(ケ)
「―の席に臨む」「―の表彰式」
(3)疑いが晴れて,潔白が証明されること。「―の身となる」
(4)晴れ着。また,晴れ姿。「祭に行く今日の―/浄瑠璃・堀川波鼓(下)」

晴々した

はればれ【晴々した】
fine (天気);→英和
[気分]cheerful;→英和
bright;→英和
fine.気が〜とする feel cheerful;be fine.

晴の御膳

はれのごぜん 【晴(れ)の御膳】
正月三が日に天皇に奉る膳。威儀の御膳(オモノ)。

晴らす

はらす【晴らす】
dispel <doubt,gloom> ;→英和
clear away;divert oneself <by,in> (気を);clear oneself (疑いを).恨みを〜 ⇒恨み.

晴らす

はら・す [2] 【晴らす・霽らす】 (動サ五[四])
(1)心の中の不満や疑いを消して気持ちをすっきりさせる。満足させる。「疑いを―・す」「うらみを―・す」
(2)雨などがやむのを待つ。「是なるやどりにたちより,雨を―・さばやと思ひ候/狂言・祐善」
(3)目的を遂げる。「ノゾミヲ―・ス/日葡」
〔「晴れる」に対する他動詞〕
[可能] はらせる
[慣用] 思いを―

晴る

は・る 【晴る・霽る】 (動ラ下二)
⇒はれる

晴るかす

はるか・す 【晴るかす・霽かす】 (動サ四)
晴れるようにする。はらす。「おぼつかなく思ひつめたること,すこし―・さむ/伊勢 95」

晴るく

はる・く 【晴るく・霽く】 (動カ下二)
(1)晴れるようにする。晴らす。「恐ろしう深き霧をも少し―・けむとて/更級」
(2)払いのける。除く。「岩隠れに積れる紅葉の朽葉少し―・け/源氏(総角)」

晴れ

はれ [2] 【晴(れ)】
(1)空が晴れること。天気がよいこと。気象学上は雲量が二以上八以下。視程1キロメートル以上で,降水や雷などを伴わない状態の天気。
(2)表立って,はなやかなこと。正式・公式なこと。はれがましいこと。
⇔褻(ケ)
「―の席に臨む」「―の表彰式」
(3)疑いが晴れて,潔白が証明されること。「―の身となる」
(4)晴れ着。また,晴れ姿。「祭に行く今日の―/浄瑠璃・堀川波鼓(下)」

晴れがましい

はれがましい【晴れがましい】
formal;→英和
showy.→英和

晴れがましい

はれがまし・い [5] 【晴れがましい】 (形)[文]シク はれがま・し
(1)表立っていて,はなやかである。いかにも晴れの場らしい。「―・い席につらなる」
(2)表立っていて,なんだかおもはゆい。「表彰されるなんて―・い」
(3)はなやかである。「鎌倉は諸国の付き合ひ―・しく,人の入り込む事多ければ/仮名草子・浮世物語」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)

晴れす

はれ・す 【晴れす】 (動サ変)
晴れる。「かきくらし―・せぬ峯のあまくもに/源氏(浮舟)」

晴れて

はれて【晴れて】
openly;→英和
publicly.→英和
⇒正式.

晴れて

はれて [1] 【晴れて】 (副)
だれにはばかることなく,公然と。正式に。「―二人は結婚する」

晴れの御膳

はれのごぜん 【晴(れ)の御膳】
正月三が日に天皇に奉る膳。威儀の御膳(オモノ)。

晴れやか

はれやか [2] 【晴れやか】 (形動)[文]ナリ
(1)空が晴れ渡っているさま。「―な五月の空」
(2)何の心配事もなく,すがすがしい気持ちでいるさま。「―に笑う」「―な表情」「試験も済み―な気分だ」
(3)明るくはなやかなさま。はでやか。「―な席」「―に着飾る」
[派生] ――さ(名)

晴れやかな

はれやか【晴れやかな】
cheerful;→英和
bright.→英和
〜に装う be dressed up;be gaily dressed.

晴れらか

はれらか 【晴れらか】 (形動ナリ)
すっきりしているさま。「女は額髪―にかきやり/徒然 175」

晴れる

は・れる [2] 【晴れる・霽れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 は・る
(1)雲や霧が消える。「空が真っ青に―・れる」「この霧はお昼頃には―・れるだろう」
(2)雨・雪が降りやむ。あがる。「四時頃から雨は―・れた/田舎教師(花袋)」
(3)いやな気分がなくなってすっきりする。はればれする。「気分が―・れない」
(4)犯罪の容疑や疑いなどがなくなる。「疑いが―・れた」
(5)展望が開ける。「谷しげけれど,西―・れたり/方丈記」
〔「晴らす」に対する自動詞〕
→晴れて

晴れる

はれる【晴れる】
(1)[天気・霧などが]clear up[away,off];[it が主語]be fine.(2)[容疑などが]be dispelled;be cleared;[気が] <人が主語> cheer up;feel fine.

晴れ上がる

はれあが・る [4][0] 【晴れ上(が)る・霽れ上(が)る】 (動ラ五[四])
すっかり晴れる。「台風が去って―・る」

晴れ上る

はれあが・る [4][0] 【晴れ上(が)る・霽れ上(が)る】 (動ラ五[四])
すっかり晴れる。「台風が去って―・る」

晴れ姿

はれすがた [3] 【晴(れ)姿】
(1)美しい晴れ着を着た姿。
(2)晴れの場所に出ている姿。「土俵入りの―」

晴れ晴れ

はればれ [3] 【晴(れ)晴(れ)】 (副)スル
(1)心にわだかまりがなく,さっぱりして明るいさま。「―(と)した顔色」「どうも気分が―しない」「心も―と旅に出る」
(2)空が曇りなく晴れ渡っているさま。「天気ガ―トナッタ/日葡」

晴れ晴れしい

はればれし・い [5] 【晴(れ)晴(れ)しい】 (形)[文]シク はればれ・し
(1)心にわだかまりがなく,さっぱりと明るい。すっきりしている。「―・い顔つき」
(2)はなやかである。「五十四万石の大名の―・い行列に/阿部一族(鴎外)」
(3)さえぎるものがなく,見通しがいい。「北側の眺めは殊に―・かつた/彼岸過迄(漱石)」
(4)表立っていて格別に改まっている。はれがましい。「堀川院をば,さるべき事のおり―・しき料(リヨウ)にせさせ給ふ/大鏡(基経)」
(5)遠慮がない。はばかるところがない。「御心もて,―・しくもて出でさせ給はばこそ罪も侍らめ/源氏(椎本)」
(6)よく晴れ渡っている。「今朝まで―・しかりつる空ともおぼえず/枕草子 292」

晴れ渡る

はれわた・る [4][0] 【晴(れ)渡る】 (動ラ五[四])
(1)空がくまなく晴れる。はれあがる。「―・った秋空」
(2)はでに飾りたてた姿で通行する。「雑色のこはき装束して―・るを/続古事談 2」

晴れ着

はれぎ [3][0] 【晴(れ)着】
晴れの場所に着て行く服。晴れ衣装。よそゆき。「正月の―の娘さん」

晴れ舞台

はれぶたい [3] 【晴(れ)舞台】
⇒晴れの舞台(「晴れ」の句項目)

晴れ衣装

はれいしょう [3] 【晴(れ)衣装】
晴れ着。

晴れ間

はれま [3] 【晴(れ)間】
(1)降り続く雨や雪などが一時的にやんだ間。「梅雨(ツユ)の―」
(2)雲の切れめにのぞき見える青空。
(3)物思いや悲しみのとぎれる間。「心の闇―なく嘆きわたり侍りしままに/源氏(松風)」

晴儀

せいぎ [1] 【晴儀】
晴れがましい儀式。

晴夜

せいや [1] 【晴夜】
空のよく晴れた夜。

晴天

せいてん【晴天(続き)】
(a long spell of) fine weather.‘本日は〜なり,本日は〜なり' Testing―one,two,three,four.

晴天

せいてん [0] 【晴天】
〔古くは「せいでん」とも〕
空が晴れわたっていること。また,晴れた空。青天。

晴天域

せいてんいき [3] 【晴天域】
雲がなく,晴れている範囲。

晴天気流

せいてんきりゅう [7] 【晴天気流】
よく晴れた日に対流圏の上部,ジェット気流の近傍で起こりやすい強い気流の乱れ。飛行機を破損したりする。晴天乱気流。

晴好

せいこう [0] 【晴好】
空が晴れて眺めのよいこと。

晴好雨奇

せいこううき [5] 【晴好雨奇】
〔蘇軾「飲�湖上�初晴復雨詩」〕
晴天にも雨天にも,山水の景色がそれぞれその趣を異にして,眺めのよいこと。